LEDランプ
【課題】第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させる。
【解決手段】基板2に実装されたLED光源がランプケース5およびカバーレンズ6内に収容された電球互換型LEDランプ100において、環状に配列されたLED光源に対応する位置に概略すり鉢状の穴を有する反射部材3を基板2上に配置し、複数の穴に第1色の光を発する第1蛍光体を含有する透光性樹脂と、第2色の光を発する第2蛍光体を含有する透光性樹脂とを周方向に交互に注入し、複数の穴から照射された第1色の光及び第2色の光の一部を反射して基板2の側に戻す粒子状反射材をカバーレンズ6に含有させ、基板2の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材3の複数の穴の間の部分を曲面によって構成した。
【解決手段】基板2に実装されたLED光源がランプケース5およびカバーレンズ6内に収容された電球互換型LEDランプ100において、環状に配列されたLED光源に対応する位置に概略すり鉢状の穴を有する反射部材3を基板2上に配置し、複数の穴に第1色の光を発する第1蛍光体を含有する透光性樹脂と、第2色の光を発する第2蛍光体を含有する透光性樹脂とを周方向に交互に注入し、複数の穴から照射された第1色の光及び第2色の光の一部を反射して基板2の側に戻す粒子状反射材をカバーレンズ6に含有させ、基板2の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材3の複数の穴の間の部分を曲面によって構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に実装された複数のLED光源と、概略すり鉢状の穴を有する反射部材と、概略すり鉢状の穴に注入された透光性樹脂と、カバーレンズとを具備するLEDランプに関する。
【0002】
詳細には、本発明は、反射部材の概略すり鉢状の穴に注入された透光性樹脂から少なくとも第1色の光および第2色の光が照射されるLEDランプに関し、特には、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができるLEDランプに関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、基板に実装されたLED光源がカバーレンズによって覆われているLEDランプが知られている。この種のLEDランプの例としては、例えば特許文献1(特開2010−123801号公報)の図2に記載されたものがある。
【0004】
特許文献1の図2に記載されたLEDランプでは、基板に搭載されたLED光源(半導体発光素子)が、蛍光体が混入された透光性封止樹脂によって封止されている。また、LED光源(半導体発光素子)が、基板を支持するランプケース(ベース)とカバーレンズ(透光性カバー)とによって画定される空間内に収容されている。更に、ランプケース(ベース)に形成された給電部(口金)を介してLED光源(半導体発光素子)に電流が供給される。
【0005】
また、従来から、概略すり鉢状の穴を有する反射部材が、LED光源に対応せしめられて基板上に配置されたLED発光装置が知られている。この種のLED発光装置の例としては、例えば特許文献2(特開2007−201392号公報)の図13に記載されたものがある。特許文献2の図13に記載されたLED発光装置では、LED光源(発光素子)が基板(基体)に搭載されている。また。概略すり鉢状の貫通穴を有する反射部材が、LED光源(発光素子)に対応せしめられて基板(基体)上に配置されている。更に、蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂(透光性部材)が概略すり鉢状の貫通穴に注入され、その透光性樹脂(透光性部材)によってLED光源(発光素子)が封止されている。
【0006】
更に、従来から、第1の蛍光体が発する色と、第2の蛍光体が発する色とが混合するように構成されたLED発光装置が知られている。この種のLED発光装置の例としては、例えば特許文献3(特開2008−218485号公報)の段落0068に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−123801号公報
【特許文献2】特開2007−201392号公報
【特許文献3】特開2008−218485号公報
【特許文献4】特開2007−265726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は、例えば特許文献1の図2に記載されたLEDランプのような、基板に実装されたLED光源がカバーレンズによって覆われているLEDランプであって、概略すり鉢状の穴を有する反射部材が基板上に配置されたLEDランプを改良するための研究を行った。
【0009】
具体的には、本発明者は、反射部材の概略すり鉢状の穴に透光性樹脂を注入し、透光性樹脂から照射される第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させるための鋭意研究を行った。
【0010】
その結果、発明者は、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させるために、カバーレンズをどのように構成する必要があるか、および、概略すり鉢状の穴を有する反射部材をどのように構成する必要があるかについて見い出したのである。
【0011】
すなわち、本発明は、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができるLEDランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも第1色の光を照射する第1LED光源(11a)と第2色の光を照射する第2LED光源(11b)とを基板(12)に実装し、
第1LED光源(11a)および第2LED光源(11b)を収容するための概略すり鉢状の穴(13−1)を有する反射部材(13)を基板(12)上に配置し、
概略すり鉢状の穴(13−1)に透光性樹脂(14)を注入し、
第1LED光源(11a)と第2LED光源(11b)と反射部材(13)と透光性樹脂(14)とを覆うカバーレンズ(16)を配置し、
透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(16)に設け、
基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)が提供される。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、少なくとも第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)とを基板(22)に実装し、
第1LED光源(21a)に対応する位置に概略すり鉢状の第1穴(23−1)を有し、第2LED光源(21b)に対応する位置に概略すり鉢状の第2穴(23−2)を有する反射部材(23)を基板(22)上に配置し、
第1LED光源(21a)からの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(24a)を概略すり鉢状の第1穴(23−1)に注入し、
第2LED光源(21b)からの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(24b)を概略すり鉢状の第2穴(23−2)に注入し、
第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)と反射部材(23)と第1透光性樹脂(24a)と第2透光性樹脂(24b)とを覆うカバーレンズ(26)を配置し、
第1透光性樹脂(24a)からの少なくとも第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの少なくとも第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(26)に設け、
基板(22)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)が提供される。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、基板(2)に実装されたLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)がランプケース(5)とカバーレンズ(6)とによって画定される空間内に収容され、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に電流が供給される電球互換型LEDランプ(100)において、
第1の半径を有する第1円(C1)上に複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)を基板(2)に実装し、
第1の半径より大きい第2の半径を有する第2円(C2)上に複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)を有する反射部材(3)を基板(2)上に配置し、
第1円(C1)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第2円(C2)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を反射して基板(2)の側に戻すための粒子状反射材をカバーレンズ(6)に含有させ、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする電球互換型LEDランプ(100)が提供される。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、第2の半径より大きい第3の半径を有する第3円(C3)上に複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)を配置し、
第3円(C3)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に電流を供給し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)に含有せしめられた粒子状反射材によって反射して基板(2)の側に戻し、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)が提供される。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、円筒状根元部分(6a)と半球状先端部分(6b)とを有するカバーレンズ(6)を用い、
複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)の円筒状根元部分(6a)の内側表面(6a2)によって全反射することを特徴とする請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)が提供される。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載のLEDランプ(100)では、少なくとも第1色の光を照射する第1LED光源(11a)と第2色の光を照射する第2LED光源(11b)とが基板(12)に実装されている。また、第1LED光源(11a)および第2LED光源(11b)を収容するための概略すり鉢状の穴(13−1)を有する反射部材(13)が基板(12)上に配置されている。更に、概略すり鉢状の穴(13−1)に透光性樹脂(14)が注入されている。また、第1LED光源(11a)と第2LED光源(11b)と反射部材(13)と透光性樹脂(14)とを覆うカバーレンズ(16)が配置されている。
【0018】
詳細には、請求項1に記載のLEDランプ(100)では、透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ(16)に設けられている。
【0019】
そのため、請求項1に記載のLEDランプ(100)によれば、反射手段がカバーレンズ(16)に設けられておらず、透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の大部分がカバーレンズ(16)によって反射されることなくカバーレンズ(16)を透過せしめられる場合よりも、透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0020】
更に、請求項1に記載のLEDランプ(100)では、基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0021】
つまり、請求項1に記載のLEDランプ(100)では、基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)によって乱反射される。
【0022】
そのため、請求項1に記載のLEDランプ(100)によれば、基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の平面状の周囲部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材(13)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0023】
請求項2に記載のLEDランプ(100)では、少なくとも第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)とが基板(22)に実装されている。また、第1LED光源(21a)に対応する位置に概略すり鉢状の第1穴(23−1)を有し、第2LED光源(21b)に対応する位置に概略すり鉢状の第2穴(23−2)を有する反射部材(23)が基板(22)上に配置されている。
【0024】
更に、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、第1LED光源(21a)からの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(24a)が概略すり鉢状の第1穴(23−1)に注入されている。また、第2LED光源(21b)からの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(24b)が概略すり鉢状の第2穴(23−2)に注入されている。更に、第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)と反射部材(23)と第1透光性樹脂(24a)と第2透光性樹脂(24b)とを覆うカバーレンズ(26)が配置されている。
【0025】
詳細には、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、第1透光性樹脂(24a)からの少なくとも第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの少なくとも第2色の光の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ(26)に設けられている。
【0026】
そのため、請求項2に記載のLEDランプ(100)によれば、反射手段がカバーレンズ(26)に設けられておらず、第1透光性樹脂(24a)からの第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの第2色の光の大部分がカバーレンズ(26)によって反射されることなくカバーレンズ(26)を透過せしめられる場合よりも、第1透光性樹脂(24a)からの第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0027】
更に、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、基板(22)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0028】
つまり、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、基板(22)の側に戻された第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)によって乱反射される。
【0029】
そのため、請求項2に記載のLEDランプ(100)によれば、基板(22)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の平面状の部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材(23)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0030】
請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)に実装されたLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が、ランプケース(5)とカバーレンズ(6)とによって画定される空間内に収容されている。また、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に電流が供給される。
【0031】
詳細には、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1の半径を有する第1円(C1)上に複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が基板(2)に実装されている。また、第1の半径より大きい第2の半径を有する第2円(C2)上に複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が基板(2)に実装されている。
【0032】
つまり、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が環状に配列されると共に、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が環状に配列されている。
【0033】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、複数のLED光源が格子状に配列されている電球互換型LEDランプよりも、電球互換型LEDランプ(100)の照射方向に照射された光によって形成される配光パターンを円形にすることができる。
【0034】
また、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、各LED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)を有する反射部材(3)が基板(2)上に配置されている。
【0035】
更に、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1円(C1)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが周方向に交互に注入されている。
【0036】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0037】
また、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第2円(C2)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが周方向に交互に注入されている。
【0038】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0039】
更に、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を反射して基板(2)の側に戻すための粒子状反射材が、カバーレンズ(6)に含有せしめられている。
【0040】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、粒子状反射材がカバーレンズ(6)に含有せしめられておらず、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された第1色の光および第2色の光の大部分がカバーレンズ(6)によって反射されることなくカバーレンズ(6)を透過せしめられる場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された第1色の光および第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0041】
詳細には、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0042】
つまり、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)によって乱反射される。
【0043】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、基板(2)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の平面部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材(3)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0044】
請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第2の半径より大きい第3の半径を有する第3円(C3)上に複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が基板(2)に実装されている。
【0045】
つまり、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が環状に配列されると共に、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が環状に配列され、更に、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が環状に配列されている。
【0046】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が設けられていない場合よりも、円形の配光パターンの照度を向上させることができる。
【0047】
また、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、各LED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)が配置されている。
【0048】
更に、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第3円(C3)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが周方向に交互に注入されている。
【0049】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0050】
また、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に電流が供給されている。
【0051】
更に、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部が、カバーレンズ(6)に含有せしめられた粒子状反射材によって反射されて基板(2)の側に戻される。
【0052】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、粒子状反射材がカバーレンズ(6)に含有せしめられておらず、複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光の大部分がカバーレンズ(6)によって反射されることなくカバーレンズ(6)を透過せしめられる場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0053】
また、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)が曲面によって構成されている。
【0054】
つまり、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)によって乱反射されるのみならず、曲面によって構成された反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)によっても乱反射される。
【0055】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、基板(2)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)によって乱反射されない場合よりも、反射部材(3)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0056】
請求項5に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、円筒状根元部分(6a)と半球状先端部分(6b)とを有するカバーレンズ(6)が用いられている。詳細には、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部が、カバーレンズ(6)の円筒状根元部分(6a)の内側表面(6a2)によって全反射される。
【0057】
そのため、請求項5に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、半球状のカバーレンズが用いられ、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光が半球状のカバーレンズの内側表面によって全反射されない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】第1の実施形態のLEDランプ100を示した図である。
【図2】第3の実施形態のLEDランプ100を示した図である。
【図3】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の全体構成図である。
【図4】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成する基板2、反射部材3などの組立体を示した図である。
【図5】図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。
【図6】図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。
【図7】図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。
【図8】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成するカバーレンズ6を示した図である。
【図9】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図10】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図11】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図12】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図13】第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100における図7と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図1は第1の実施形態のLEDランプ100を示した図である。詳細には、図1(A)は第1の実施形態のLEDランプ100の概略的な断面図、図1(B)、図1(C)および図1(D)は第1の実施形態のLEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【0060】
第1の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図1(A)に示すように、例えば赤色の第1色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源11aと、例えば緑色の第2色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源11bと、例えば青色の第3色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源11cとが、例えばセラミック製の基板12の表側(図1(A)の上側)表面に対し、例えばワイヤボンディング実装、フリップチップ実装などによって実装されている。
【0061】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、LED光源11a,11b,11cを収容するための概略すり鉢状の穴13−1を有する反射部材13が基板12上に配置されている。
【0062】
具体的には、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、反射部材13の表側(図1(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1の周囲部分13aが曲面によって構成されるように、反射部材13が形成されている。
【0063】
詳細には、第1の実施形態のLEDランプ100の製造時に、例えば特許文献2の段落0004に記載された公知の手法によって、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)を有する反射部材13(図1(A)参照)が形成される。また、第1の実施形態のLEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0005に記載された公知の手法によって、反射部材13の概略すり鉢状の穴13−1の内周面13−1a(図1(A)参照)に対し、必要に応じて加工が施される。
【0064】
つまり、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、LED光源11a,11b,11cの周りに位置する概略すり鉢状の穴13−1の内周面13−1aが反射面として機能する。
【0065】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、透光性樹脂14が、反射部材13の概略すり鉢状の穴13−1に注入されている。また、基板12が、例えばアルミニウム基板などのようなベース部材(ヒートシンク)15に対し、例えば熱伝導性シートなどによって熱的に接続されている。更に、例えば配線パターン(図示せず)が形成されたガラスエポキシ基板などのような給電部19が、基板12に対し、例えばコネクタ18を介して電気的に接続されており、LED光源11a,11b,11cに対して電流が供給される。
【0066】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、LED光源11a,11b,11c、反射部材13および透光性樹脂14を覆うように、外側表面16−1と内側表面16−2とを有するカバーレンズ16が配置されている。
【0067】
第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(B)に示すように、LED光源11aの点灯時に、LED光源11aからの第1色の光L11aが、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)内の透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられ、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)から照射される。同様に、LED光源11bの点灯時に、LED光源11bからの第2色の光L11bが、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)内の透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられ、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)から照射される。また、LED光源11cの点灯時に、LED光源11cからの第3色の光L11cが、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)内の透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられ、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)から照射される。
【0068】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、LED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)およびLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射するための反射手段として、粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ16(図1(A)参照)に含有せしめられている。
【0069】
そのため、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(C)に示すように、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)の一部が、カバーレンズ16を透過せしめられ、透過光L11a1となってLEDランプ100の照射方向(図1(C)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ16内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L11a2となって基板12の側(図1(C)の下側)に戻される。
【0070】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(C)に示すように、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)の一部が、カバーレンズ16を透過せしめられ、透過光L11b1となってLEDランプ100の照射方向(図1(C)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ16内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L11b2となって基板12の側(図1(C)の下側)に戻される。
【0071】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(C)に示すように、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部が、カバーレンズ16を透過せしめられ、透過光L11c1となってLEDランプ100の照射方向(図1(C)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ16内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L11c2となって基板12の側(図1(C)の下側)に戻される。
【0072】
第1の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、LED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)およびLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射するための反射手段として粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ16(図1(A)参照)に含有せしめられているが、第2の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、カバーレンズ16(図1(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)を省略し、カバーレンズ(図1(A)参照)の外側表面16−1(図1(A)参照)および/または内側表面16−2(図1(A)参照)に形成された例えばレンズカット、シボなどのような反射手段によって、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、LED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)およびLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射することも可能である。
【0073】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(D)に示すように、カバーレンズ16によって基板2の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2が、反射部材13の表側(図1(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の内周面13−1a(図1(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射され、反射光L11a3となってカバーレンズ16の側(図1(D)の上側)に照射される。
【0074】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(D)に示すように、カバーレンズ16によって基板2の側(図1(D)の下側)に戻された第2色の光L11b2が、反射部材13の表側(図1(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の内周面13−1a(図1(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射され、反射光L11b3となってカバーレンズ16の側(図1(D)の上側)に照射される。
【0075】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(D)に示すように、カバーレンズ16によって基板2の側(図1(D)の下側)に戻された第3色の光L11c2が、反射部材13の表側(図1(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の内周面13−1a(図1(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射され、反射光L11c3となってカバーレンズ16の側(図1(D)の上側)に照射される。
【0076】
換言すれば、第1の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)および透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ16(図1(C)参照)に設けられている。
【0077】
そのため、第1の実施形態のLEDランプ100によれば、反射手段がカバーレンズ16(図1(C)参照)に設けられておらず、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)および透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の大部分がカバーレンズ16(図1(C)参照)によって反射されることなくカバーレンズ16を透過せしめられる場合よりも、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)および透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光、第2色の光および第3色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0078】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、基板12(図1(D)参照)の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2(図1(D)参照)、第2色の光L11b2(図1(D)参照)および第3色の光L11c2(図1(D)参照)を反射するために、反射部材13(図1(A)参照)の概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0079】
つまり、第1の実施形態のLEDランプ100では、基板12(図1(D)参照)の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2(図1(D)参照)、第2色の光L11b2(図1(D)参照)および第3色の光L11c2(図1(D)参照)が、曲面によって構成された反射部材13(図1(A)参照)の概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射される。
【0080】
そのため、第1の実施形態のLEDランプ100によれば、基板12(図1(D)参照)の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2(図1(D)参照)、第2色の光L11b2(図1(D)参照)および第3色の光L11c2(図1(D)参照)が反射部材13(図1(A)参照)の概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の平面状の周囲部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材13(図1(A)参照)からの第1色の反射光L11a3(図1(D)参照)、第2色の反射光L11b3(図1(D)参照)および第3色の反射光L11c3(図1(D)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光、第2色の光および第3色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0081】
図2は第3の実施形態のLEDランプ100を示した図である。詳細には、図2(A)は第3の実施形態のLEDランプ100の概略的な断面図、図2(B)、図2(C)および図2(D)は第3の実施形態のLEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【0082】
第3の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図2(A)に示すように、例えば白色などの光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源21aと、例えばLED光源21aと同一色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源21bとが、例えばセラミック製の基板22の表側(図2(A)の上側)表面に対し、例えばワイヤボンディング実装、フリップチップ実装などによって実装されている。
【0083】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21aに対応する位置に概略すり鉢状の穴23−1を有し、LED光源21bに対応する位置に概略すり鉢状の穴23−2を有する反射部材23が基板22上に配置されている。
【0084】
具体的には、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、反射部材23の表側(図2(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1および概略すり鉢状の穴23−2の間および周囲の部分23aが曲面によって構成されるように、反射部材23が形成されている。
【0085】
詳細には、第3の実施形態のLEDランプ100の製造時に、例えば特許文献2の段落0004に記載された公知の手法によって、概略すり鉢状の穴23−1,23−2(図2(A)参照)を有する反射部材23(図2(A)参照)が形成される。また、第3の実施形態のLEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0005に記載された公知の手法によって、反射部材23の概略すり鉢状の穴23−1の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2の内周面23−2a(図2(A)参照)に対し、必要に応じて加工が施される。
【0086】
つまり、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21aの周りに位置する概略すり鉢状の穴23−1の内周面23−1aおよびLED光源21bの周りに位置する概略すり鉢状の穴23−2の内周面23−2aが反射面として機能する。
【0087】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21aからの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体(図示せず)が含有せしめられた透光性樹脂24aが反射部材23の概略すり鉢状の穴23−1に注入されている。また、LED光源21bからの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体(図示せず)が含有せしめられた透光性樹脂24bが反射部材23の概略すり鉢状の穴23−2に注入されている。
【0088】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、基板22が、例えばアルミニウム基板などのようなベース部材(ヒートシンク)25に対し、例えば熱伝導性シートなどによって熱的に接続されている。更に、例えば配線パターン(図示せず)が形成されたガラスエポキシ基板などのような給電部29が、基板22に対し、例えばコネクタ28を介して電気的に接続されており、LED光源21a,21bに対して電流が供給される。
【0089】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21a,21b、反射部材23および透光性樹脂24a,24bを覆うように、外側表面26−1と内側表面26−2とを有するカバーレンズ26が配置されている。
【0090】
第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(B)に示すように、LED光源21aの点灯時に、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)に注入された透光性樹脂24aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L24aが、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)から照射される。また、LED光源21aからの光(図示せず)が、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)内の透光性樹脂24aを透過せしめられ、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)から照射される。
【0091】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(B)に示すように、LED光源21bの点灯時に、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)に注入された透光性樹脂24bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L24bが、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)から照射される。また、LED光源21bからの光(図示せず)が、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)内の透光性樹脂24bを透過せしめられ、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)から照射される。
【0092】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)、透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)、および、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部を反射するための反射手段として、粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ26(図2(A)参照)に含有せしめられている。
【0093】
そのため、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(C)に示すように、透光性樹脂24aからの第1色の光L24a(図2(B)参照)の一部が、カバーレンズ26を透過せしめられ、透過光L24a1となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24aからの第1色の光L24a(図2(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ26内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L24a2となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0094】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)を透過せしめられ、透過光(図示せず)となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)の他の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光(図示せず)となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0095】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(C)に示すように、透光性樹脂24bからの第2色の光L24b(図2(B)参照)の一部が、カバーレンズ26を透過せしめられ、透過光L24b1となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24bからの第2色の光L24b(図2(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ26内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L24b2となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0096】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)を透過せしめられ、透過光(図示せず)となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の他の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光(図示せず)となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0097】
第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)、透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)、および、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部を反射するための反射手段として粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ26(図2(A)参照)に含有せしめられているが、第4の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、カバーレンズ26(図2(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)を省略し、カバーレンズ(図2(A)参照)の外側表面26−1(図2(A)参照)および/または内側表面26−2(図2(A)参照)に形成された例えばレンズカット、シボなどのような反射手段によって、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)、透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)、および、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部を反射することも可能である。
【0098】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(D)に示すように、カバーレンズ26によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2が、反射部材23の表側(図2(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光L24a3となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0099】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、カバーレンズ26(図2(A)参照)によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻されたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)が、反射部材23(図2(A)参照)の表側(図2(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光(図示せず)となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0100】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(D)に示すように、カバーレンズ26によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻された第2色の光L24b2が、反射部材23の表側(図2(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光L24b3となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0101】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、カバーレンズ26(図2(A)参照)によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻されたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)が、反射部材23(図2(A)参照)の表側(図2(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光(図示せず)となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0102】
換言すれば、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)および透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ26(図2(C)参照)に設けられている。
【0103】
そのため、第3の実施形態のLEDランプ100によれば、反射手段がカバーレンズ26(図2(C)参照)に設けられておらず、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)および透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)の大部分がカバーレンズ26(図2(C)参照)によって反射されることなくカバーレンズ26を透過せしめられる場合よりも、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)および透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0104】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、基板22(図2(D)参照)の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2(図2(D)参照)および第2色の光L24b2(図2(D)参照)を反射するために、反射部材23(図2(A)参照)の概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0105】
つまり、第3の実施形態のLEDランプ100では、基板22(図2(D)参照)の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2(図2(D)参照)および第2色の光L24b2(図2(D)参照)が、曲面によって構成された反射部材23(図2(A)参照)の概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射される。
【0106】
そのため、第3の実施形態のLEDランプ100によれば、基板22(図2(D)参照)の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2(図2(D)参照)および第2色の光L24b2(図2(D)参照)が反射部材23(図2(A)参照)の概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の平面状の部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材23(図2(A)参照)からの第1色の反射光L24a3(図2(D)参照)および第2色の反射光L24b3(図2(D)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0107】
第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、反射部材23に2個の概略すり鉢状の穴23−1,23−2が形成されているが、第5の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、反射部材23に3個以上の複数の概略すり鉢状の穴を形成し、複数の概略すり鉢状の穴を例えば格子状、環状などに配列することも可能である。
【0108】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂24aが、反射部材23の概略すり鉢状の穴23−1に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂24bが、反射部材23の概略すり鉢状の穴23−2に注入されているが、第6の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、反射部材23に3個以上の複数の概略すり鉢状の穴を形成し、例えば第3色の光を発する第3蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂、第4色の光を発する第4蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂などを反射部材23の複数の概略すり鉢状の穴のそれぞれに注入することも可能である。
【0109】
図3は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の全体構成図である。詳細には、図3(A)は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の平面図、図3(B)は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の正面図、図3(C)は図3(A)のA−A線に沿った概略的な断面図である。図4は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成する基板2、反射部材3などの組立体を示した図である。詳細には、図4(A)は基板2、反射部材3などの組立体の平面図、図4(B)は図4(A)のB−B線に沿った概略的な断面図である。図5〜図7は図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。図8は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成するカバーレンズ6を示した図である。詳細には、図8(A)はカバーレンズ6の平面図、図8(B)はカバーレンズ6の正面図、図8(C)は図8(A)のD−D線に沿った概略的な断面図、図8(D)はカバーレンズ6の底面図である。
【0110】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図5(A)に示すように、例えばLEDチップなどのような複数のLED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18,1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30が、基板2の表側(図4(B)の上側)表面に対し、例えばワイヤボンディング実装、フリップチップ実装などによって実装されている。
【0111】
詳細には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図5(A)に示すように、第1の半径を有する円C1上に例えば6個のLED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6が等間隔で位置するように、LED光源1−1,…,1−6が基板2に実装される。また、第1の半径より大きい第2の半径を有する円C2上に例えば12個のLED光源1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18が等間隔で位置するように、LED光源1−7,…,1−18が基板2に実装される。更に、第2の半径より大きい第3の半径を有する円C3上に例えば12個のLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30が等間隔で位置するように、LED光源1−19,…,1−30が基板2に実装される。
【0112】
次いで、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図5(B)および図6(A)に示すように、基板2の表側(図4(B)の上側)表面に反射部材3が形成される。図6(A)は図5(B)中の反射部材3などの拡大図である。
【0113】
具体的には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図5(B)および図6(A)に示すように、各LED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18,1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30(図5(A)参照)に対応する位置に概略すり鉢状の穴3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30を有する反射部材3が形成される。
【0114】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図7(A)および図7(B)に示すように、反射部材3の表側(図7(A)および図7(B)の上側)表面のうち、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,…,3−5,…,3−9,…,3−14,…,3−21,…,3−26,…,3−30(図6(A)、図7(A)および図7(B)参照)の間の部分3aが曲面によって構成されるように、反射部材3が形成される。
【0115】
詳細には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0004に記載された公知の手法によって、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)を有する反射部材3(図5(B)および図6(A)参照)が形成される。また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0005に記載された公知の手法によって、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30の内周面に対して必要に応じた加工が施される。
【0116】
次いで、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図6(B)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−5(図6(A)参照)に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,3−6(図6(A)参照)に注入される。つまり、円C1(図5(A)参照)上の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6(図6(A)参照)に対し、透光性樹脂4aと透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入される。
【0117】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図6(B)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−7,3−9,3−11,3−13,3−15,3−17(図6(A)参照)に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−14,3−16,3−18(図6(A)参照)に注入される。つまり、円C2(図5(A)参照)上の概略すり鉢状の穴3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18(図6(A)参照)に対し、透光性樹脂4aと透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入される。
【0118】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図6(B)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−26,3−28,3−30(図6(A)参照)に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−19,3−21,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)に注入される。つまり、円C3(図5(A)参照)上の概略すり鉢状の穴3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30(図6(A)参照)に対し、透光性樹脂4aと透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入される。
【0119】
図7(A)は図6(B)のCa−Cb−Cc−Cd線に沿った概略的な断面図、図7(B)は図6(B)のCa−Ce−Cf−Cg線に沿った概略的な断面図である。第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図7(A)に示すように、各LED光源1−5,1−14,1−26の周りに位置する概略すり鉢状の穴3−5,3−14,3−26の内周面3−5a,3−14a,3−26aが反射面として機能する。また、図7(B)に示すように、各LED光源1−2,1−9,1−21の周りに位置する概略すり鉢状の穴3−2,3−9,3−21の内周面3−2a,3−9a,3−21aが反射面として機能する。同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、各LED光源1−1,1−3,1−4,1−6,1−7,1−8,1−10,1−11,1−12,1−13,1−15,1−16,1−17,1−18,1−19,1−20,1−22,1−23,1−24,1−25,1−27,1−28,1−29,1−30(図5(A)参照)の周りに位置する概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−4,3−6,3−7,3−8,3−10,3−11,3−12,3−13,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−22,3−23,3−24,3−25,3−27,3−28,3−29,3−30(図6(A)参照)の内周面(図示せず)が反射面として機能する。
【0120】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、LED光源1−1,…,1−30(図5(A)参照)と、基板2(図5(A)および図5(B)参照)と、反射部材3(図5(B)参照)と、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4a(図6(B)参照)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4b(図6(B)参照)とからなる組立体が、例えばねじ止めなどによってランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)に接続されている。詳細には、基板2(図4参照)の中心軸線2’(図4(B)参照)が電球互換型LEDランプ100の中心軸線100’(図3(C)参照)と概略一致するように、つまり、基板2の中心軸線2’がランプケース5の中心軸線と概略一致するように、上述した組立体がランプケース5の本体部5aに接続されている。
【0121】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、交流電流を直流電流に変換するための電源ユニット7(図3(C)参照)が、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)内に収容されている。また、外部のソケット(図示せず)から交流電流が供給されるランプケース5の給電部5b(図3(B)および図3(C)参照)と、電源ユニット7とが配線部材(図示せず)によって電気的に接続されている。
【0122】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、例えばセラミックなどのような電気絶縁性を有し、かつ、熱伝導性を有する材料によって、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)が形成されている。第8の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、電気伝導性および熱伝導性を有する金属材料によってランプケース5の本体部5aを形成し、ランプケース5の本体部5aと給電部5bとの間に電気絶縁部材を配置することも可能である。
【0123】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の給電部5b(図3(B)および図3(C)参照)として口金型の給電部が用いられているが、第9の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、例えば特許文献4(特開2007−265726号公報)に記載された電球互換型LEDランプの給電部と同様の型式の給電部をランプケース5の給電部5bとして用いたり、例えばウエッジベース型の給電部をランプケース5の給電部5bとして用いたりすることも可能である。
【0124】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、LED光源1−1,…,1−30(図5(A)参照)と、基板2(図5(A)および図5(B)参照)と、反射部材3(図5(B)参照)と、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4a(図6(B)参照)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4b(図6(B)参照)とからなる組立体が、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)とカバーレンズ6(図3および図8参照)とによって画定される空間内に収容されている。また、カバーレンズ6が、例えば接着剤などによってランプケース5の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)に接続されている。詳細には、カバーレンズ6の中心軸線6’(図8(A)、図8(C)および図8(D)参照)が電球互換型LEDランプ100の中心軸線100’(図3(C)参照)と概略一致するように、つまり、カバーレンズ6の中心軸線6’がランプケース5の中心軸線と概略一致するように、カバーレンズ6がランプケース5の本体部5aに接続されている。
【0125】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、電源ユニット7(図3(C)参照)とLED光源1−1,…,1−30(図5(A)参照)とが配線部材(図示せず)によって電気的に接続されており、LED光源1−1,…,1−30に直流電流が供給される。また、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)内に熱伝導性樹脂(図示せず)が充填されている。
【0126】
詳細には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図3(C)に示すように、熱伝導性樹脂(図示せず)によって基板2の裏側(図4(B)の下側)表面とランプケース5の本体部5aとが熱的に接続されると共に、その熱伝導性樹脂(図示せず)によって電源ユニット7とランプケース5の本体部5aとが熱的に接続されている。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、基板2の裏側表面とランプケース5の本体部5aとを熱的に接続する手段と、電源ユニット7とランプケース5の本体部5aとを熱的に接続する手段とが別個に設けられている場合よりも、電球互換型LEDランプ100全体のコストを削減することができる。
【0127】
図9〜図12は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。図12において、6a1はカバーレンズ6の円筒状根元部分6aの外側表面を示しており、6a2はカバーレンズ6の円筒状根元部分6aの内側表面を示しており、6b1はカバーレンズ6の半球状先端部分6bの外側表面を示しており、6b2はカバーレンズ6の半球状先端部分6bの内側表面を示している。
【0128】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(A)に示すように、円C1(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−5の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−5に注入された透光性樹脂4aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L4a5が、概略すり鉢状の穴3−5から照射される。同様に、円C1上に配置されたLED光源1−1,1−3(図5(A)参照)の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−1,3−3(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4a(図6(B)参照)に含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光が、概略すり鉢状の穴3−1,3−3から照射される。詳細には、透光性樹脂4aを透過せしめられたLED光源1−1,1−3,1−5からの光も、概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−5から照射される。
【0129】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(B)に示すように、円C1(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−2の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−2に注入された透光性樹脂4bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L4b2が、概略すり鉢状の穴3−2から照射される。同様に、円C1上に配置されたLED光源1−4,1−6(図5(A)参照)の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−4,3−6(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4b(図6(B)参照)に含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光が、概略すり鉢状の穴3−4,3−6から照射される。詳細には、透光性樹脂4bを透過せしめられたLED光源1−2,1−4,1−6からの光も、概略すり鉢状の穴3−2,3−4,3−6から照射される。
【0130】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(A)に示すように、円C2(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−14の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−14に注入された透光性樹脂4bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L4b14が、概略すり鉢状の穴3−14から照射される。同様に、円C2上に配置されたLED光源1−8,1−10,1−12,1−16,1−18(図5(A)参照)の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−16,3−18(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4b(図6(B)参照)に含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光が、概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−16,3−18から照射される。詳細には、透光性樹脂4bを透過せしめられたLED光源1−8,1−10,1−12,1−14,1−16,1−18からの光も、概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−14,3−16,3−18から照射される。
【0131】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(B)に示すように、円C2(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−9の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−9に注入された透光性樹脂4aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L4a9が、概略すり鉢状の穴3−9から照射される。同様に、円C2上に配置されたLED光源1−7,1−11,1−13,1−15,1−17(図5(A)参照)の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−7,3−11,3−13,3−15,3−17(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4a(図6(B)参照)に含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光が、概略すり鉢状の穴3−7,3−11,3−13,3−15,3−17から照射される。詳細には、透光性樹脂4aを透過せしめられたLED光源1−7,1−9,1−11,1−13,1−15,1−17からの光も、概略すり鉢状の穴3−7,3−9,3−11,3−13,3−15,3−17から照射される。
【0132】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(A)に示すように、円C3(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−26の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−26に注入された透光性樹脂4aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L4a26が、概略すり鉢状の穴3−26から照射される。同様に、円C3上に配置されたLED光源1−20,1−22,1−24,1−28,1−30(図5(A)参照)の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−28,3−30(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4a(図6(B)参照)に含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光が、概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−28,3−30から照射される。詳細には、透光性樹脂4aを透過せしめられたLED光源1−20,1−22,1−24,1−26,1−28,1−30からの光も、概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−26,3−28,3−30から照射される。
【0133】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(B)に示すように、円C3(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−21の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−21に注入された透光性樹脂4bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L4b21が、概略すり鉢状の穴3−21から照射される。同様に、円C3上に配置されたLED光源1−19,1−23,1−25,1−27,1−29(図5(A)参照)の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−19,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4b(図6(B)参照)に含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光が、概略すり鉢状の穴3−19,3−23,3−25,3−27,3−29から照射される。詳細には、透光性樹脂4bを透過せしめられたLED光源1−19,1−21,1−23,1−25,1−27,1−29からの光も、概略すり鉢状の穴3−19,3−21,3−23,3−25,3−27,3−29から照射される。
【0134】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ6(図3および図8参照)に含有せしめられている。
【0135】
そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)に示すように、概略すり鉢状の穴3−5(図9(A)参照)からの第1色の光L4a5(図9(A)および図10(A)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4a5aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−5(図9(A)参照)からの第1色の光L4a5(図9(A)および図10(A)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4a5bとなって基板2の側(図10(A)の下側)に戻される。
【0136】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)に示すように、概略すり鉢状の穴3−26(図9(A)参照)からの第1色の光L4a26(図9(A)および図10(A)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4a26aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−26(図9(A)参照)からの第1色の光L4a26(図9(A)および図10(A)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4a26bとなって基板2の側(図10(A)の下側)に戻される。
【0137】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−9(図9(B)参照)からの第1色の光L4a9(図9(B)および図10(B)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4a9aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−9(図9(B)参照)からの第1色の光L4a9(図9(B)および図10(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4a9bとなって基板2の側(図10(B)の下側)に戻される。
【0138】
同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−7,3−11,3−13,3−15,3−17,3−20,3−22,3−24,3−28,3−30(図6(A)参照)からの第1色の光の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−7,3−11,3−13,3−15,3−17,3−20,3−22,3−24,3−28,3−30(図6(A)参照)からの第1色の光の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、基板2の側(図10(A)および図10(B)の下側)に戻される。
【0139】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)に示すように、概略すり鉢状の穴3−14(図9(A)参照)からの第2色の光L4b14(図9(A)および図10(A)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4b14aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−14(図9(A)参照)からの第2色の光L4b14(図9(A)および図10(A)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4b14bとなって基板2の側(図10(A)の下側)に戻される。
【0140】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−2(図9(B)参照)からの第2色の光L4b2(図9(B)および図10(B)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4b2aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−2(図9(B)参照)からの第2色の光L4b2(図9(B)および図10(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4b2bとなって基板2の側(図10(B)の下側)に戻される。
【0141】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−21(図9(B)参照)からの第2色の光L4b21(図9(B)および図10(B)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4b21aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−21(図9(B)参照)からの第2色の光L4b21(図9(B)および図10(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4b21bとなって基板2の側(図10(B)の下側)に戻される。
【0142】
同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、概略すり鉢状の穴3−4,3−6,3−8,3−10,3−12,3−16,3−18,3−19,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)からの第2色の光の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−4,3−6,3−8,3−10,3−12,3−16,3−18,3−19,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)からの第2色の光の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、基板2の側(図10(A)および図10(B)の下側)に戻される。
【0143】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、基板2の中心軸線2’と概略すり鉢状の穴3−5との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0144】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−5と概略すり鉢状の穴3−14との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0145】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−14と概略すり鉢状の穴3−26との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0146】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−26と反射部材3の外周面との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0147】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、基板2の中心軸線2’と概略すり鉢状の穴3−2との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0148】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−2と概略すり鉢状の穴3−9との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0149】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−9と概略すり鉢状の穴3−21との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0150】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−21と反射部材3の外周面との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0151】
同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、カバーレンズ6(図10参照)によって基板2(図10参照)の側に戻された第1色の光L4a−b(図11参照)が、反射部材3(図6(A)参照)の表側表面のうち、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)の内周面を除く曲面部分3a(図11(A)および図11(B)参照)によって乱反射され、反射光L4a−c(図11参照)となってカバーレンズ6の側(図11(A)および図11(B)の上側)に照射される。
【0152】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、カバーレンズ6(図10参照)によって基板2(図10参照)の側に戻された第2色の光L4b−b(図11参照)が、反射部材3(図6(A)参照)の表側表面のうち、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)の内周面を除く曲面部分3a(図11(A)および図11(B)参照)によって乱反射され、反射光L4b−c(図11参照)となってカバーレンズ6の側(図11(A)および図11(B)の上側)に照射される。
【0153】
換言すれば、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図5(A)に示すように、例えば6個のLED光源1−1,…,1−6が円C1上に環状に等間隔で配列され、例えば12個のLED光源1−7,…,1−18が円C1と同心の円C2上に環状に等間隔で配列され、例えば12個のLED光源1−19,…,1−30が円C1,C2と同心の円C3上に環状に等間隔で配列されている。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、複数のLED光源が格子状に配列されている電球互換型LEDランプよりも、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に照射された光によって形成される配光パターンを円形にすることができる。
【0154】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図6(B)に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aと、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入されている。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aと第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bとが複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30から照射された第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0155】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)および図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…の一部が、カバーレンズ6の粒子状反射材によって反射され、基板2の側(図10(A)および図10(B)の下側)に戻される。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、粒子状反射材がカバーレンズ6に含有せしめられておらず、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30から照射された第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…の大部分がカバーレンズ6によって反射されることなくカバーレンズ6を透過せしめられる場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30から照射された第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…が混色する機会を増加させることができ、第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…の混色均一性を向上させることができる。
【0156】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)および図11(B)に示すように、基板2の側に戻された第1色の光L4a−bおよび第2色の光L4b−bを反射するために、反射部材3の複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)の間の部分3aが、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。つまり、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)および図11(B)に示すように、基板2の側に戻された第1色の光L4a−bおよび第2色の光L4b−bが、反射部材3の複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30の間の曲面部分3aによって乱反射される。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、基板2の側に戻された第1色の光L4a−bおよび第2色の光L4b−bが反射部材3の複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30の間の平面部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材3からの第1色の反射光L4a−cおよび第2色の反射光L4b−cが混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0157】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図8および図12に示すように、円筒状根元部分6aと半球状先端部分6bとを有するカバーレンズ6が用いられている。詳細には、図12に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−28,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a−aの一部が、カバーレンズ6の円筒状根元部分6aの内側表面6a2によって全反射される。また、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−27,3−29(図6(A)参照)から照射された第2色の光L4b−aの一部が、カバーレンズ6の円筒状根元部分6aの内側表面6a2によって全反射される。
【0158】
そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、例えば円筒状根元部分6a(図8および図12参照)を有さず、半球状先端部分6b(図8および図12参照)のみを有する半球状のカバーレンズが用いられ、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−28,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a−a(図12参照)がカバーレンズの内側表面によって全反射されず、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−27,3−29(図6(A)参照)から照射された第2色の光L4b−a(図12参照)がカバーレンズの内側表面によって全反射されない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−28,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a−a,L4a−b(図12参照)と、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−27,3−29(図6(A)参照)から照射された第2色の光L4b−a,L4b−b(図12参照)とが混色する機会を増加させることができ、第1色の光L4a−a,L4a−bおよび第2色の光L4b−a,L4b−bの混色均一性を向上させることができる。
【0159】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図5(A)に示すように、円C1上にLED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6が配置され、円C2上にLED光源1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18が配置され、円C3上にLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30が配置されているが、第10の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、円C3上のLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30を省略することも可能である。つまり、LED光源1−1,…,L1−18からの光によって、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に十分な明るさの光を照射することができ、かつ、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−15,3−17(図6(A)参照)から照射された第1色の光と、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−16,3−18(図6(A)参照)から照射された第2色の光との混色均一性を十分に向上させることができる場合には、円C3上のLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30を省略することも可能である。
【0160】
図13は第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100における図7と同様の断面図である。第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図7(A)および図7(B)に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,…,3−5,…,3−9,…,3−14,…,3−21,…,3−26,…,3−30(図6(A)、図7(A)および図7(B)参照)の間の部分3aが凸状の曲面によって構成されているが、第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、図13(A)および図13(B)に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,…,3−5,…,3−9,…,3−14,…,3−21,…,3−26,…,3−30(図6(A)、図13(A)および図13(B)参照)の間の部分3aが凹状の曲面によって構成されている。第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100によっても、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0161】
第12の実施形態では、上述した第1から第11の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0162】
1−1,…,1−30,11a,11b,11c,21a,21b LED光源
2,12,22 基板
3,13,23 反射部材
3a,13a,23a 部分
3−1,…,3−30,13−1,23−1,23−2 穴
4a,4b,14a,14b,24a,24b 透光性樹脂
5 ランプケース
5b 給電部
6,16,26 カバーレンズ
100 LEDランプ
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に実装された複数のLED光源と、概略すり鉢状の穴を有する反射部材と、概略すり鉢状の穴に注入された透光性樹脂と、カバーレンズとを具備するLEDランプに関する。
【0002】
詳細には、本発明は、反射部材の概略すり鉢状の穴に注入された透光性樹脂から少なくとも第1色の光および第2色の光が照射されるLEDランプに関し、特には、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができるLEDランプに関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、基板に実装されたLED光源がカバーレンズによって覆われているLEDランプが知られている。この種のLEDランプの例としては、例えば特許文献1(特開2010−123801号公報)の図2に記載されたものがある。
【0004】
特許文献1の図2に記載されたLEDランプでは、基板に搭載されたLED光源(半導体発光素子)が、蛍光体が混入された透光性封止樹脂によって封止されている。また、LED光源(半導体発光素子)が、基板を支持するランプケース(ベース)とカバーレンズ(透光性カバー)とによって画定される空間内に収容されている。更に、ランプケース(ベース)に形成された給電部(口金)を介してLED光源(半導体発光素子)に電流が供給される。
【0005】
また、従来から、概略すり鉢状の穴を有する反射部材が、LED光源に対応せしめられて基板上に配置されたLED発光装置が知られている。この種のLED発光装置の例としては、例えば特許文献2(特開2007−201392号公報)の図13に記載されたものがある。特許文献2の図13に記載されたLED発光装置では、LED光源(発光素子)が基板(基体)に搭載されている。また。概略すり鉢状の貫通穴を有する反射部材が、LED光源(発光素子)に対応せしめられて基板(基体)上に配置されている。更に、蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂(透光性部材)が概略すり鉢状の貫通穴に注入され、その透光性樹脂(透光性部材)によってLED光源(発光素子)が封止されている。
【0006】
更に、従来から、第1の蛍光体が発する色と、第2の蛍光体が発する色とが混合するように構成されたLED発光装置が知られている。この種のLED発光装置の例としては、例えば特許文献3(特開2008−218485号公報)の段落0068に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−123801号公報
【特許文献2】特開2007−201392号公報
【特許文献3】特開2008−218485号公報
【特許文献4】特開2007−265726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は、例えば特許文献1の図2に記載されたLEDランプのような、基板に実装されたLED光源がカバーレンズによって覆われているLEDランプであって、概略すり鉢状の穴を有する反射部材が基板上に配置されたLEDランプを改良するための研究を行った。
【0009】
具体的には、本発明者は、反射部材の概略すり鉢状の穴に透光性樹脂を注入し、透光性樹脂から照射される第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させるための鋭意研究を行った。
【0010】
その結果、発明者は、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させるために、カバーレンズをどのように構成する必要があるか、および、概略すり鉢状の穴を有する反射部材をどのように構成する必要があるかについて見い出したのである。
【0011】
すなわち、本発明は、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができるLEDランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも第1色の光を照射する第1LED光源(11a)と第2色の光を照射する第2LED光源(11b)とを基板(12)に実装し、
第1LED光源(11a)および第2LED光源(11b)を収容するための概略すり鉢状の穴(13−1)を有する反射部材(13)を基板(12)上に配置し、
概略すり鉢状の穴(13−1)に透光性樹脂(14)を注入し、
第1LED光源(11a)と第2LED光源(11b)と反射部材(13)と透光性樹脂(14)とを覆うカバーレンズ(16)を配置し、
透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(16)に設け、
基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)が提供される。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、少なくとも第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)とを基板(22)に実装し、
第1LED光源(21a)に対応する位置に概略すり鉢状の第1穴(23−1)を有し、第2LED光源(21b)に対応する位置に概略すり鉢状の第2穴(23−2)を有する反射部材(23)を基板(22)上に配置し、
第1LED光源(21a)からの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(24a)を概略すり鉢状の第1穴(23−1)に注入し、
第2LED光源(21b)からの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(24b)を概略すり鉢状の第2穴(23−2)に注入し、
第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)と反射部材(23)と第1透光性樹脂(24a)と第2透光性樹脂(24b)とを覆うカバーレンズ(26)を配置し、
第1透光性樹脂(24a)からの少なくとも第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの少なくとも第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(26)に設け、
基板(22)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)が提供される。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、基板(2)に実装されたLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)がランプケース(5)とカバーレンズ(6)とによって画定される空間内に収容され、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に電流が供給される電球互換型LEDランプ(100)において、
第1の半径を有する第1円(C1)上に複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)を基板(2)に実装し、
第1の半径より大きい第2の半径を有する第2円(C2)上に複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)を有する反射部材(3)を基板(2)上に配置し、
第1円(C1)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第2円(C2)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を反射して基板(2)の側に戻すための粒子状反射材をカバーレンズ(6)に含有させ、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする電球互換型LEDランプ(100)が提供される。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、第2の半径より大きい第3の半径を有する第3円(C3)上に複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)を配置し、
第3円(C3)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に電流を供給し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)に含有せしめられた粒子状反射材によって反射して基板(2)の側に戻し、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)が提供される。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、円筒状根元部分(6a)と半球状先端部分(6b)とを有するカバーレンズ(6)を用い、
複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)の円筒状根元部分(6a)の内側表面(6a2)によって全反射することを特徴とする請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)が提供される。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載のLEDランプ(100)では、少なくとも第1色の光を照射する第1LED光源(11a)と第2色の光を照射する第2LED光源(11b)とが基板(12)に実装されている。また、第1LED光源(11a)および第2LED光源(11b)を収容するための概略すり鉢状の穴(13−1)を有する反射部材(13)が基板(12)上に配置されている。更に、概略すり鉢状の穴(13−1)に透光性樹脂(14)が注入されている。また、第1LED光源(11a)と第2LED光源(11b)と反射部材(13)と透光性樹脂(14)とを覆うカバーレンズ(16)が配置されている。
【0018】
詳細には、請求項1に記載のLEDランプ(100)では、透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ(16)に設けられている。
【0019】
そのため、請求項1に記載のLEDランプ(100)によれば、反射手段がカバーレンズ(16)に設けられておらず、透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の大部分がカバーレンズ(16)によって反射されることなくカバーレンズ(16)を透過せしめられる場合よりも、透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0020】
更に、請求項1に記載のLEDランプ(100)では、基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0021】
つまり、請求項1に記載のLEDランプ(100)では、基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)によって乱反射される。
【0022】
そのため、請求項1に記載のLEDランプ(100)によれば、基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の平面状の周囲部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材(13)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0023】
請求項2に記載のLEDランプ(100)では、少なくとも第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)とが基板(22)に実装されている。また、第1LED光源(21a)に対応する位置に概略すり鉢状の第1穴(23−1)を有し、第2LED光源(21b)に対応する位置に概略すり鉢状の第2穴(23−2)を有する反射部材(23)が基板(22)上に配置されている。
【0024】
更に、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、第1LED光源(21a)からの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(24a)が概略すり鉢状の第1穴(23−1)に注入されている。また、第2LED光源(21b)からの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(24b)が概略すり鉢状の第2穴(23−2)に注入されている。更に、第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)と反射部材(23)と第1透光性樹脂(24a)と第2透光性樹脂(24b)とを覆うカバーレンズ(26)が配置されている。
【0025】
詳細には、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、第1透光性樹脂(24a)からの少なくとも第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの少なくとも第2色の光の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ(26)に設けられている。
【0026】
そのため、請求項2に記載のLEDランプ(100)によれば、反射手段がカバーレンズ(26)に設けられておらず、第1透光性樹脂(24a)からの第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの第2色の光の大部分がカバーレンズ(26)によって反射されることなくカバーレンズ(26)を透過せしめられる場合よりも、第1透光性樹脂(24a)からの第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0027】
更に、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、基板(22)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0028】
つまり、請求項2に記載のLEDランプ(100)では、基板(22)の側に戻された第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)によって乱反射される。
【0029】
そのため、請求項2に記載のLEDランプ(100)によれば、基板(22)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の平面状の部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材(23)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0030】
請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)に実装されたLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が、ランプケース(5)とカバーレンズ(6)とによって画定される空間内に収容されている。また、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に電流が供給される。
【0031】
詳細には、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1の半径を有する第1円(C1)上に複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が基板(2)に実装されている。また、第1の半径より大きい第2の半径を有する第2円(C2)上に複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が基板(2)に実装されている。
【0032】
つまり、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が環状に配列されると共に、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が環状に配列されている。
【0033】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、複数のLED光源が格子状に配列されている電球互換型LEDランプよりも、電球互換型LEDランプ(100)の照射方向に照射された光によって形成される配光パターンを円形にすることができる。
【0034】
また、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、各LED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)を有する反射部材(3)が基板(2)上に配置されている。
【0035】
更に、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1円(C1)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが周方向に交互に注入されている。
【0036】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0037】
また、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第2円(C2)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが周方向に交互に注入されている。
【0038】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0039】
更に、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を反射して基板(2)の側に戻すための粒子状反射材が、カバーレンズ(6)に含有せしめられている。
【0040】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、粒子状反射材がカバーレンズ(6)に含有せしめられておらず、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された第1色の光および第2色の光の大部分がカバーレンズ(6)によって反射されることなくカバーレンズ(6)を透過せしめられる場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された第1色の光および第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0041】
詳細には、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0042】
つまり、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)によって乱反射される。
【0043】
そのため、請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、基板(2)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の平面部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材(3)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0044】
請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第2の半径より大きい第3の半径を有する第3円(C3)上に複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が基板(2)に実装されている。
【0045】
つまり、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が環状に配列されると共に、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が環状に配列され、更に、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が環状に配列されている。
【0046】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が設けられていない場合よりも、円形の配光パターンの照度を向上させることができる。
【0047】
また、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、各LED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)が配置されている。
【0048】
更に、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第3円(C3)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが周方向に交互に注入されている。
【0049】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とが第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0050】
また、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に電流が供給されている。
【0051】
更に、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部が、カバーレンズ(6)に含有せしめられた粒子状反射材によって反射されて基板(2)の側に戻される。
【0052】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、粒子状反射材がカバーレンズ(6)に含有せしめられておらず、複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光の大部分がカバーレンズ(6)によって反射されることなくカバーレンズ(6)を透過せしめられる場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0053】
また、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)が曲面によって構成されている。
【0054】
つまり、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光が、曲面によって構成された反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)によって乱反射されるのみならず、曲面によって構成された反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)によっても乱反射される。
【0055】
そのため、請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、基板(2)の側に戻された第1色の光および第2色の光が反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)によって乱反射されない場合よりも、反射部材(3)からの第1色の反射光および第2色の反射光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0056】
請求項5に記載の電球互換型LEDランプ(100)では、円筒状根元部分(6a)と半球状先端部分(6b)とを有するカバーレンズ(6)が用いられている。詳細には、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部が、カバーレンズ(6)の円筒状根元部分(6a)の内側表面(6a2)によって全反射される。
【0057】
そのため、請求項5に記載の電球互換型LEDランプ(100)によれば、半球状のカバーレンズが用いられ、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光が半球状のカバーレンズの内側表面によって全反射されない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された第1色の光および第2色の光が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】第1の実施形態のLEDランプ100を示した図である。
【図2】第3の実施形態のLEDランプ100を示した図である。
【図3】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の全体構成図である。
【図4】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成する基板2、反射部材3などの組立体を示した図である。
【図5】図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。
【図6】図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。
【図7】図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。
【図8】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成するカバーレンズ6を示した図である。
【図9】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図10】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図11】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図12】第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【図13】第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100における図7と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図1は第1の実施形態のLEDランプ100を示した図である。詳細には、図1(A)は第1の実施形態のLEDランプ100の概略的な断面図、図1(B)、図1(C)および図1(D)は第1の実施形態のLEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【0060】
第1の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図1(A)に示すように、例えば赤色の第1色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源11aと、例えば緑色の第2色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源11bと、例えば青色の第3色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源11cとが、例えばセラミック製の基板12の表側(図1(A)の上側)表面に対し、例えばワイヤボンディング実装、フリップチップ実装などによって実装されている。
【0061】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、LED光源11a,11b,11cを収容するための概略すり鉢状の穴13−1を有する反射部材13が基板12上に配置されている。
【0062】
具体的には、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、反射部材13の表側(図1(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1の周囲部分13aが曲面によって構成されるように、反射部材13が形成されている。
【0063】
詳細には、第1の実施形態のLEDランプ100の製造時に、例えば特許文献2の段落0004に記載された公知の手法によって、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)を有する反射部材13(図1(A)参照)が形成される。また、第1の実施形態のLEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0005に記載された公知の手法によって、反射部材13の概略すり鉢状の穴13−1の内周面13−1a(図1(A)参照)に対し、必要に応じて加工が施される。
【0064】
つまり、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、LED光源11a,11b,11cの周りに位置する概略すり鉢状の穴13−1の内周面13−1aが反射面として機能する。
【0065】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、透光性樹脂14が、反射部材13の概略すり鉢状の穴13−1に注入されている。また、基板12が、例えばアルミニウム基板などのようなベース部材(ヒートシンク)15に対し、例えば熱伝導性シートなどによって熱的に接続されている。更に、例えば配線パターン(図示せず)が形成されたガラスエポキシ基板などのような給電部19が、基板12に対し、例えばコネクタ18を介して電気的に接続されており、LED光源11a,11b,11cに対して電流が供給される。
【0066】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(A)に示すように、LED光源11a,11b,11c、反射部材13および透光性樹脂14を覆うように、外側表面16−1と内側表面16−2とを有するカバーレンズ16が配置されている。
【0067】
第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(B)に示すように、LED光源11aの点灯時に、LED光源11aからの第1色の光L11aが、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)内の透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられ、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)から照射される。同様に、LED光源11bの点灯時に、LED光源11bからの第2色の光L11bが、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)内の透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられ、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)から照射される。また、LED光源11cの点灯時に、LED光源11cからの第3色の光L11cが、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)内の透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられ、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)から照射される。
【0068】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、LED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)およびLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射するための反射手段として、粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ16(図1(A)参照)に含有せしめられている。
【0069】
そのため、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(C)に示すように、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)の一部が、カバーレンズ16を透過せしめられ、透過光L11a1となってLEDランプ100の照射方向(図1(C)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ16内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L11a2となって基板12の側(図1(C)の下側)に戻される。
【0070】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(C)に示すように、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)の一部が、カバーレンズ16を透過せしめられ、透過光L11b1となってLEDランプ100の照射方向(図1(C)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ16内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L11b2となって基板12の側(図1(C)の下側)に戻される。
【0071】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(C)に示すように、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部が、カバーレンズ16を透過せしめられ、透過光L11c1となってLEDランプ100の照射方向(図1(C)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ16内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L11c2となって基板12の側(図1(C)の下側)に戻される。
【0072】
第1の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、LED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)およびLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射するための反射手段として粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ16(図1(A)参照)に含有せしめられているが、第2の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、カバーレンズ16(図1(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)を省略し、カバーレンズ(図1(A)参照)の外側表面16−1(図1(A)参照)および/または内側表面16−2(図1(A)参照)に形成された例えばレンズカット、シボなどのような反射手段によって、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、LED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)およびLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射することも可能である。
【0073】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(D)に示すように、カバーレンズ16によって基板2の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2が、反射部材13の表側(図1(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の内周面13−1a(図1(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射され、反射光L11a3となってカバーレンズ16の側(図1(D)の上側)に照射される。
【0074】
また、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(D)に示すように、カバーレンズ16によって基板2の側(図1(D)の下側)に戻された第2色の光L11b2が、反射部材13の表側(図1(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の内周面13−1a(図1(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射され、反射光L11b3となってカバーレンズ16の側(図1(D)の上側)に照射される。
【0075】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、図1(D)に示すように、カバーレンズ16によって基板2の側(図1(D)の下側)に戻された第3色の光L11c2が、反射部材13の表側(図1(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の内周面13−1a(図1(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射され、反射光L11c3となってカバーレンズ16の側(図1(D)の上側)に照射される。
【0076】
換言すれば、第1の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)および透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ16(図1(C)参照)に設けられている。
【0077】
そのため、第1の実施形態のLEDランプ100によれば、反射手段がカバーレンズ16(図1(C)参照)に設けられておらず、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)および透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)の大部分がカバーレンズ16(図1(C)参照)によって反射されることなくカバーレンズ16を透過せしめられる場合よりも、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11a(図1(B)参照)からの第1色の光L11a(図1(B)参照)、透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11b(図1(B)参照)からの第2色の光L11b(図1(B)参照)および透光性樹脂14(図1(A)参照)を透過せしめられたLED光源11c(図1(B)参照)からの第3色の光L11c(図1(B)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光、第2色の光および第3色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0078】
更に、第1の実施形態のLEDランプ100では、基板12(図1(D)参照)の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2(図1(D)参照)、第2色の光L11b2(図1(D)参照)および第3色の光L11c2(図1(D)参照)を反射するために、反射部材13(図1(A)参照)の概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0079】
つまり、第1の実施形態のLEDランプ100では、基板12(図1(D)参照)の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2(図1(D)参照)、第2色の光L11b2(図1(D)参照)および第3色の光L11c2(図1(D)参照)が、曲面によって構成された反射部材13(図1(A)参照)の概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の周囲部分13a(図1(A)参照)によって乱反射される。
【0080】
そのため、第1の実施形態のLEDランプ100によれば、基板12(図1(D)参照)の側(図1(D)の下側)に戻された第1色の光L11a2(図1(D)参照)、第2色の光L11b2(図1(D)参照)および第3色の光L11c2(図1(D)参照)が反射部材13(図1(A)参照)の概略すり鉢状の穴13−1(図1(A)参照)の平面状の周囲部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材13(図1(A)参照)からの第1色の反射光L11a3(図1(D)参照)、第2色の反射光L11b3(図1(D)参照)および第3色の反射光L11c3(図1(D)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光、第2色の光および第3色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0081】
図2は第3の実施形態のLEDランプ100を示した図である。詳細には、図2(A)は第3の実施形態のLEDランプ100の概略的な断面図、図2(B)、図2(C)および図2(D)は第3の実施形態のLEDランプ100の特徴を説明するための図である。
【0082】
第3の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図2(A)に示すように、例えば白色などの光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源21aと、例えばLED光源21aと同一色の光を照射する例えばLEDチップなどのようなLED光源21bとが、例えばセラミック製の基板22の表側(図2(A)の上側)表面に対し、例えばワイヤボンディング実装、フリップチップ実装などによって実装されている。
【0083】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21aに対応する位置に概略すり鉢状の穴23−1を有し、LED光源21bに対応する位置に概略すり鉢状の穴23−2を有する反射部材23が基板22上に配置されている。
【0084】
具体的には、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、反射部材23の表側(図2(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1および概略すり鉢状の穴23−2の間および周囲の部分23aが曲面によって構成されるように、反射部材23が形成されている。
【0085】
詳細には、第3の実施形態のLEDランプ100の製造時に、例えば特許文献2の段落0004に記載された公知の手法によって、概略すり鉢状の穴23−1,23−2(図2(A)参照)を有する反射部材23(図2(A)参照)が形成される。また、第3の実施形態のLEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0005に記載された公知の手法によって、反射部材23の概略すり鉢状の穴23−1の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2の内周面23−2a(図2(A)参照)に対し、必要に応じて加工が施される。
【0086】
つまり、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21aの周りに位置する概略すり鉢状の穴23−1の内周面23−1aおよびLED光源21bの周りに位置する概略すり鉢状の穴23−2の内周面23−2aが反射面として機能する。
【0087】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21aからの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体(図示せず)が含有せしめられた透光性樹脂24aが反射部材23の概略すり鉢状の穴23−1に注入されている。また、LED光源21bからの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体(図示せず)が含有せしめられた透光性樹脂24bが反射部材23の概略すり鉢状の穴23−2に注入されている。
【0088】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、基板22が、例えばアルミニウム基板などのようなベース部材(ヒートシンク)25に対し、例えば熱伝導性シートなどによって熱的に接続されている。更に、例えば配線パターン(図示せず)が形成されたガラスエポキシ基板などのような給電部29が、基板22に対し、例えばコネクタ28を介して電気的に接続されており、LED光源21a,21bに対して電流が供給される。
【0089】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、LED光源21a,21b、反射部材23および透光性樹脂24a,24bを覆うように、外側表面26−1と内側表面26−2とを有するカバーレンズ26が配置されている。
【0090】
第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(B)に示すように、LED光源21aの点灯時に、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)に注入された透光性樹脂24aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L24aが、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)から照射される。また、LED光源21aからの光(図示せず)が、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)内の透光性樹脂24aを透過せしめられ、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)から照射される。
【0091】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(B)に示すように、LED光源21bの点灯時に、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)に注入された透光性樹脂24bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L24bが、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)から照射される。また、LED光源21bからの光(図示せず)が、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)内の透光性樹脂24bを透過せしめられ、概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)から照射される。
【0092】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)、透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)、および、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部を反射するための反射手段として、粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ26(図2(A)参照)に含有せしめられている。
【0093】
そのため、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(C)に示すように、透光性樹脂24aからの第1色の光L24a(図2(B)参照)の一部が、カバーレンズ26を透過せしめられ、透過光L24a1となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24aからの第1色の光L24a(図2(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ26内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L24a2となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0094】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)を透過せしめられ、透過光(図示せず)となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)の他の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光(図示せず)となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0095】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(C)に示すように、透光性樹脂24bからの第2色の光L24b(図2(B)参照)の一部が、カバーレンズ26を透過せしめられ、透過光L24b1となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24bからの第2色の光L24b(図2(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ26内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光L24b2となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0096】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)を透過せしめられ、透過光(図示せず)となってLEDランプ100の照射方向(図2(C)の上側)に照射される。また、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の他の一部が、カバーレンズ26(図2(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)によって反射され、反射光(図示せず)となって基板22の側(図2(C)の下側)に戻される。
【0097】
第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)、透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)、および、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部を反射するための反射手段として粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ26(図2(A)参照)に含有せしめられているが、第4の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、カバーレンズ26(図2(A)参照)内の粒子状反射材(図示せず)を省略し、カバーレンズ(図2(A)参照)の外側表面26−1(図2(A)参照)および/または内側表面26−2(図2(A)参照)に形成された例えばレンズカット、シボなどのような反射手段によって、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)、透光性樹脂24a(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)、透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)、および、透光性樹脂24b(図2(A)参照)を透過せしめられたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)の一部を反射することも可能である。
【0098】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(D)に示すように、カバーレンズ26によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2が、反射部材23の表側(図2(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光L24a3となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0099】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、カバーレンズ26(図2(A)参照)によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻されたLED光源21a(図2(A)参照)からの光(図示せず)が、反射部材23(図2(A)参照)の表側(図2(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光(図示せず)となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0100】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(D)に示すように、カバーレンズ26によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻された第2色の光L24b2が、反射部材23の表側(図2(D)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光L24b3となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0101】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、カバーレンズ26(図2(A)参照)によって基板22の側(図2(D)の下側)に戻されたLED光源21b(図2(A)参照)からの光(図示せず)が、反射部材23(図2(A)参照)の表側(図2(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)の内周面23−1a(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の内周面23−2a(図2(A)参照)を除く概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射され、反射光(図示せず)となってカバーレンズ26の側(図2(D)の上側)に照射される。
【0102】
換言すれば、第3の実施形態のLEDランプ100では、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)および透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)の一部を反射するための反射手段がカバーレンズ26(図2(C)参照)に設けられている。
【0103】
そのため、第3の実施形態のLEDランプ100によれば、反射手段がカバーレンズ26(図2(C)参照)に設けられておらず、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)および透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)の大部分がカバーレンズ26(図2(C)参照)によって反射されることなくカバーレンズ26を透過せしめられる場合よりも、透光性樹脂24a(図2(A)参照)からの第1色の光L24a(図2(B)参照)および透光性樹脂24b(図2(A)参照)からの第2色の光L24b(図2(B)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0104】
更に、第3の実施形態のLEDランプ100では、基板22(図2(D)参照)の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2(図2(D)参照)および第2色の光L24b2(図2(D)参照)を反射するために、反射部材23(図2(A)参照)の概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)が、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。
【0105】
つまり、第3の実施形態のLEDランプ100では、基板22(図2(D)参照)の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2(図2(D)参照)および第2色の光L24b2(図2(D)参照)が、曲面によって構成された反射部材23(図2(A)参照)の概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および概略すり鉢状の穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の部分23a(図2(A)参照)によって乱反射される。
【0106】
そのため、第3の実施形態のLEDランプ100によれば、基板22(図2(D)参照)の側(図2(D)の下側)に戻された第1色の光L24a2(図2(D)参照)および第2色の光L24b2(図2(D)参照)が反射部材23(図2(A)参照)の概略すり鉢状の穴23−1(図2(A)参照)および穴23−2(図2(A)参照)の間および周囲の平面状の部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材23(図2(A)参照)からの第1色の反射光L24a3(図2(D)参照)および第2色の反射光L24b3(図2(D)参照)が混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0107】
第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、反射部材23に2個の概略すり鉢状の穴23−1,23−2が形成されているが、第5の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、反射部材23に3個以上の複数の概略すり鉢状の穴を形成し、複数の概略すり鉢状の穴を例えば格子状、環状などに配列することも可能である。
【0108】
また、第3の実施形態のLEDランプ100では、図2(A)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂24aが、反射部材23の概略すり鉢状の穴23−1に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂24bが、反射部材23の概略すり鉢状の穴23−2に注入されているが、第6の実施形態のLEDランプ100では、代わりに、反射部材23に3個以上の複数の概略すり鉢状の穴を形成し、例えば第3色の光を発する第3蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂、第4色の光を発する第4蛍光体が含有せしめられた透過性樹脂などを反射部材23の複数の概略すり鉢状の穴のそれぞれに注入することも可能である。
【0109】
図3は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の全体構成図である。詳細には、図3(A)は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の平面図、図3(B)は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の正面図、図3(C)は図3(A)のA−A線に沿った概略的な断面図である。図4は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成する基板2、反射部材3などの組立体を示した図である。詳細には、図4(A)は基板2、反射部材3などの組立体の平面図、図4(B)は図4(A)のB−B線に沿った概略的な断面図である。図5〜図7は図4に示す基板2、反射部材3などの組立体の製造工程の一例を説明するための図である。図8は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の一部を構成するカバーレンズ6を示した図である。詳細には、図8(A)はカバーレンズ6の平面図、図8(B)はカバーレンズ6の正面図、図8(C)は図8(A)のD−D線に沿った概略的な断面図、図8(D)はカバーレンズ6の底面図である。
【0110】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図5(A)に示すように、例えばLEDチップなどのような複数のLED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18,1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30が、基板2の表側(図4(B)の上側)表面に対し、例えばワイヤボンディング実装、フリップチップ実装などによって実装されている。
【0111】
詳細には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図5(A)に示すように、第1の半径を有する円C1上に例えば6個のLED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6が等間隔で位置するように、LED光源1−1,…,1−6が基板2に実装される。また、第1の半径より大きい第2の半径を有する円C2上に例えば12個のLED光源1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18が等間隔で位置するように、LED光源1−7,…,1−18が基板2に実装される。更に、第2の半径より大きい第3の半径を有する円C3上に例えば12個のLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30が等間隔で位置するように、LED光源1−19,…,1−30が基板2に実装される。
【0112】
次いで、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図5(B)および図6(A)に示すように、基板2の表側(図4(B)の上側)表面に反射部材3が形成される。図6(A)は図5(B)中の反射部材3などの拡大図である。
【0113】
具体的には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図5(B)および図6(A)に示すように、各LED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18,1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30(図5(A)参照)に対応する位置に概略すり鉢状の穴3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30を有する反射部材3が形成される。
【0114】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図7(A)および図7(B)に示すように、反射部材3の表側(図7(A)および図7(B)の上側)表面のうち、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,…,3−5,…,3−9,…,3−14,…,3−21,…,3−26,…,3−30(図6(A)、図7(A)および図7(B)参照)の間の部分3aが曲面によって構成されるように、反射部材3が形成される。
【0115】
詳細には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0004に記載された公知の手法によって、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)を有する反射部材3(図5(B)および図6(A)参照)が形成される。また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、例えば特許文献2の段落0005に記載された公知の手法によって、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30の内周面に対して必要に応じた加工が施される。
【0116】
次いで、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図6(B)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−5(図6(A)参照)に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,3−6(図6(A)参照)に注入される。つまり、円C1(図5(A)参照)上の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6(図6(A)参照)に対し、透光性樹脂4aと透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入される。
【0117】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図6(B)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−7,3−9,3−11,3−13,3−15,3−17(図6(A)参照)に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−14,3−16,3−18(図6(A)参照)に注入される。つまり、円C2(図5(A)参照)上の概略すり鉢状の穴3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18(図6(A)参照)に対し、透光性樹脂4aと透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入される。
【0118】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の製造時には、図6(B)に示すように、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−26,3−28,3−30(図6(A)参照)に注入され、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bが、反射部材3の概略すり鉢状の穴3−19,3−21,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)に注入される。つまり、円C3(図5(A)参照)上の概略すり鉢状の穴3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30(図6(A)参照)に対し、透光性樹脂4aと透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入される。
【0119】
図7(A)は図6(B)のCa−Cb−Cc−Cd線に沿った概略的な断面図、図7(B)は図6(B)のCa−Ce−Cf−Cg線に沿った概略的な断面図である。第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図7(A)に示すように、各LED光源1−5,1−14,1−26の周りに位置する概略すり鉢状の穴3−5,3−14,3−26の内周面3−5a,3−14a,3−26aが反射面として機能する。また、図7(B)に示すように、各LED光源1−2,1−9,1−21の周りに位置する概略すり鉢状の穴3−2,3−9,3−21の内周面3−2a,3−9a,3−21aが反射面として機能する。同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、各LED光源1−1,1−3,1−4,1−6,1−7,1−8,1−10,1−11,1−12,1−13,1−15,1−16,1−17,1−18,1−19,1−20,1−22,1−23,1−24,1−25,1−27,1−28,1−29,1−30(図5(A)参照)の周りに位置する概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−4,3−6,3−7,3−8,3−10,3−11,3−12,3−13,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−22,3−23,3−24,3−25,3−27,3−28,3−29,3−30(図6(A)参照)の内周面(図示せず)が反射面として機能する。
【0120】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、LED光源1−1,…,1−30(図5(A)参照)と、基板2(図5(A)および図5(B)参照)と、反射部材3(図5(B)参照)と、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4a(図6(B)参照)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4b(図6(B)参照)とからなる組立体が、例えばねじ止めなどによってランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)に接続されている。詳細には、基板2(図4参照)の中心軸線2’(図4(B)参照)が電球互換型LEDランプ100の中心軸線100’(図3(C)参照)と概略一致するように、つまり、基板2の中心軸線2’がランプケース5の中心軸線と概略一致するように、上述した組立体がランプケース5の本体部5aに接続されている。
【0121】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、交流電流を直流電流に変換するための電源ユニット7(図3(C)参照)が、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)内に収容されている。また、外部のソケット(図示せず)から交流電流が供給されるランプケース5の給電部5b(図3(B)および図3(C)参照)と、電源ユニット7とが配線部材(図示せず)によって電気的に接続されている。
【0122】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、例えばセラミックなどのような電気絶縁性を有し、かつ、熱伝導性を有する材料によって、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)が形成されている。第8の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、電気伝導性および熱伝導性を有する金属材料によってランプケース5の本体部5aを形成し、ランプケース5の本体部5aと給電部5bとの間に電気絶縁部材を配置することも可能である。
【0123】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の給電部5b(図3(B)および図3(C)参照)として口金型の給電部が用いられているが、第9の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、例えば特許文献4(特開2007−265726号公報)に記載された電球互換型LEDランプの給電部と同様の型式の給電部をランプケース5の給電部5bとして用いたり、例えばウエッジベース型の給電部をランプケース5の給電部5bとして用いたりすることも可能である。
【0124】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、LED光源1−1,…,1−30(図5(A)参照)と、基板2(図5(A)および図5(B)参照)と、反射部材3(図5(B)参照)と、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4a(図6(B)参照)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4b(図6(B)参照)とからなる組立体が、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)とカバーレンズ6(図3および図8参照)とによって画定される空間内に収容されている。また、カバーレンズ6が、例えば接着剤などによってランプケース5の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)に接続されている。詳細には、カバーレンズ6の中心軸線6’(図8(A)、図8(C)および図8(D)参照)が電球互換型LEDランプ100の中心軸線100’(図3(C)参照)と概略一致するように、つまり、カバーレンズ6の中心軸線6’がランプケース5の中心軸線と概略一致するように、カバーレンズ6がランプケース5の本体部5aに接続されている。
【0125】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、電源ユニット7(図3(C)参照)とLED光源1−1,…,1−30(図5(A)参照)とが配線部材(図示せず)によって電気的に接続されており、LED光源1−1,…,1−30に直流電流が供給される。また、ランプケース5(図3(B)および図3(C)参照)の本体部5a(図3(B)および図3(C)参照)内に熱伝導性樹脂(図示せず)が充填されている。
【0126】
詳細には、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図3(C)に示すように、熱伝導性樹脂(図示せず)によって基板2の裏側(図4(B)の下側)表面とランプケース5の本体部5aとが熱的に接続されると共に、その熱伝導性樹脂(図示せず)によって電源ユニット7とランプケース5の本体部5aとが熱的に接続されている。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、基板2の裏側表面とランプケース5の本体部5aとを熱的に接続する手段と、電源ユニット7とランプケース5の本体部5aとを熱的に接続する手段とが別個に設けられている場合よりも、電球互換型LEDランプ100全体のコストを削減することができる。
【0127】
図9〜図12は第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100の特徴を説明するための図である。図12において、6a1はカバーレンズ6の円筒状根元部分6aの外側表面を示しており、6a2はカバーレンズ6の円筒状根元部分6aの内側表面を示しており、6b1はカバーレンズ6の半球状先端部分6bの外側表面を示しており、6b2はカバーレンズ6の半球状先端部分6bの内側表面を示している。
【0128】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(A)に示すように、円C1(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−5の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−5に注入された透光性樹脂4aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L4a5が、概略すり鉢状の穴3−5から照射される。同様に、円C1上に配置されたLED光源1−1,1−3(図5(A)参照)の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−1,3−3(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4a(図6(B)参照)に含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光が、概略すり鉢状の穴3−1,3−3から照射される。詳細には、透光性樹脂4aを透過せしめられたLED光源1−1,1−3,1−5からの光も、概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−5から照射される。
【0129】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(B)に示すように、円C1(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−2の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−2に注入された透光性樹脂4bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L4b2が、概略すり鉢状の穴3−2から照射される。同様に、円C1上に配置されたLED光源1−4,1−6(図5(A)参照)の点灯時に、円C1上の概略すり鉢状の穴3−4,3−6(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4b(図6(B)参照)に含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光が、概略すり鉢状の穴3−4,3−6から照射される。詳細には、透光性樹脂4bを透過せしめられたLED光源1−2,1−4,1−6からの光も、概略すり鉢状の穴3−2,3−4,3−6から照射される。
【0130】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(A)に示すように、円C2(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−14の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−14に注入された透光性樹脂4bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L4b14が、概略すり鉢状の穴3−14から照射される。同様に、円C2上に配置されたLED光源1−8,1−10,1−12,1−16,1−18(図5(A)参照)の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−16,3−18(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4b(図6(B)参照)に含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光が、概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−16,3−18から照射される。詳細には、透光性樹脂4bを透過せしめられたLED光源1−8,1−10,1−12,1−14,1−16,1−18からの光も、概略すり鉢状の穴3−8,3−10,3−12,3−14,3−16,3−18から照射される。
【0131】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(B)に示すように、円C2(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−9の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−9に注入された透光性樹脂4aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L4a9が、概略すり鉢状の穴3−9から照射される。同様に、円C2上に配置されたLED光源1−7,1−11,1−13,1−15,1−17(図5(A)参照)の点灯時に、円C2上の概略すり鉢状の穴3−7,3−11,3−13,3−15,3−17(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4a(図6(B)参照)に含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光が、概略すり鉢状の穴3−7,3−11,3−13,3−15,3−17から照射される。詳細には、透光性樹脂4aを透過せしめられたLED光源1−7,1−9,1−11,1−13,1−15,1−17からの光も、概略すり鉢状の穴3−7,3−9,3−11,3−13,3−15,3−17から照射される。
【0132】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(A)に示すように、円C3(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−26の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−26に注入された透光性樹脂4aに含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光L4a26が、概略すり鉢状の穴3−26から照射される。同様に、円C3上に配置されたLED光源1−20,1−22,1−24,1−28,1−30(図5(A)参照)の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−28,3−30(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4a(図6(B)参照)に含有せしめられた第1蛍光体が発した第1色の光が、概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−28,3−30から照射される。詳細には、透光性樹脂4aを透過せしめられたLED光源1−20,1−22,1−24,1−26,1−28,1−30からの光も、概略すり鉢状の穴3−20,3−22,3−24,3−26,3−28,3−30から照射される。
【0133】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図9(B)に示すように、円C3(図5(A)参照)上に配置されたLED光源1−21の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−21に注入された透光性樹脂4bに含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光L4b21が、概略すり鉢状の穴3−21から照射される。同様に、円C3上に配置されたLED光源1−19,1−23,1−25,1−27,1−29(図5(A)参照)の点灯時に、円C3上の概略すり鉢状の穴3−19,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)に注入された透光性樹脂4b(図6(B)参照)に含有せしめられた第2蛍光体が発した第2色の光が、概略すり鉢状の穴3−19,3−23,3−25,3−27,3−29から照射される。詳細には、透光性樹脂4bを透過せしめられたLED光源1−19,1−21,1−23,1−25,1−27,1−29からの光も、概略すり鉢状の穴3−19,3−21,3−23,3−25,3−27,3−29から照射される。
【0134】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、粒子状反射材(図示せず)がカバーレンズ6(図3および図8参照)に含有せしめられている。
【0135】
そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)に示すように、概略すり鉢状の穴3−5(図9(A)参照)からの第1色の光L4a5(図9(A)および図10(A)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4a5aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−5(図9(A)参照)からの第1色の光L4a5(図9(A)および図10(A)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4a5bとなって基板2の側(図10(A)の下側)に戻される。
【0136】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)に示すように、概略すり鉢状の穴3−26(図9(A)参照)からの第1色の光L4a26(図9(A)および図10(A)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4a26aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−26(図9(A)参照)からの第1色の光L4a26(図9(A)および図10(A)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4a26bとなって基板2の側(図10(A)の下側)に戻される。
【0137】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−9(図9(B)参照)からの第1色の光L4a9(図9(B)および図10(B)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4a9aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−9(図9(B)参照)からの第1色の光L4a9(図9(B)および図10(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4a9bとなって基板2の側(図10(B)の下側)に戻される。
【0138】
同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−7,3−11,3−13,3−15,3−17,3−20,3−22,3−24,3−28,3−30(図6(A)参照)からの第1色の光の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−1,3−3,3−7,3−11,3−13,3−15,3−17,3−20,3−22,3−24,3−28,3−30(図6(A)参照)からの第1色の光の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、基板2の側(図10(A)および図10(B)の下側)に戻される。
【0139】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)に示すように、概略すり鉢状の穴3−14(図9(A)参照)からの第2色の光L4b14(図9(A)および図10(A)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4b14aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−14(図9(A)参照)からの第2色の光L4b14(図9(A)および図10(A)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4b14bとなって基板2の側(図10(A)の下側)に戻される。
【0140】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−2(図9(B)参照)からの第2色の光L4b2(図9(B)および図10(B)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4b2aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−2(図9(B)参照)からの第2色の光L4b2(図9(B)および図10(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4b2bとなって基板2の側(図10(B)の下側)に戻される。
【0141】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−21(図9(B)参照)からの第2色の光L4b21(図9(B)および図10(B)参照)の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、透過光L4b21aとなって電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−21(図9(B)参照)からの第2色の光L4b21(図9(B)および図10(B)参照)の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、反射光L4b21bとなって基板2の側(図10(B)の下側)に戻される。
【0142】
同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、概略すり鉢状の穴3−4,3−6,3−8,3−10,3−12,3−16,3−18,3−19,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)からの第2色の光の一部が、カバーレンズ6を透過せしめられ、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に照射される。また、概略すり鉢状の穴3−4,3−6,3−8,3−10,3−12,3−16,3−18,3−19,3−23,3−25,3−27,3−29(図6(A)参照)からの第2色の光の他の一部が、カバーレンズ6内の粒子状反射材によって反射され、基板2の側(図10(A)および図10(B)の下側)に戻される。
【0143】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、基板2の中心軸線2’と概略すり鉢状の穴3−5との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0144】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−5と概略すり鉢状の穴3−14との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0145】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−14と概略すり鉢状の穴3−26との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0146】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(A)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−26と反射部材3の外周面との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(A)の上側)に照射される。
【0147】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、基板2の中心軸線2’と概略すり鉢状の穴3−2との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0148】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−2と概略すり鉢状の穴3−9との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0149】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第2色の光L4b−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−9と概略すり鉢状の穴3−21との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4b−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0150】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(B)に示すように、例えばカバーレンズ6(図10参照)によって基板2の側に戻された第1色の光L4a−bが、反射部材3の表側(図11(B)の上側)表面のうち、概略すり鉢状の穴3−21と反射部材3の外周面との間の曲面部分3aによって乱反射され、反射光L4a−cとなってカバーレンズ6の側(図11(B)の上側)に照射される。
【0151】
同様に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、カバーレンズ6(図10参照)によって基板2(図10参照)の側に戻された第1色の光L4a−b(図11参照)が、反射部材3(図6(A)参照)の表側表面のうち、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)の内周面を除く曲面部分3a(図11(A)および図11(B)参照)によって乱反射され、反射光L4a−c(図11参照)となってカバーレンズ6の側(図11(A)および図11(B)の上側)に照射される。
【0152】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、カバーレンズ6(図10参照)によって基板2(図10参照)の側に戻された第2色の光L4b−b(図11参照)が、反射部材3(図6(A)参照)の表側表面のうち、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)の内周面を除く曲面部分3a(図11(A)および図11(B)参照)によって乱反射され、反射光L4b−c(図11参照)となってカバーレンズ6の側(図11(A)および図11(B)の上側)に照射される。
【0153】
換言すれば、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図5(A)に示すように、例えば6個のLED光源1−1,…,1−6が円C1上に環状に等間隔で配列され、例えば12個のLED光源1−7,…,1−18が円C1と同心の円C2上に環状に等間隔で配列され、例えば12個のLED光源1−19,…,1−30が円C1,C2と同心の円C3上に環状に等間隔で配列されている。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、複数のLED光源が格子状に配列されている電球互換型LEDランプよりも、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に照射された光によって形成される配光パターンを円形にすることができる。
【0154】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図6(B)に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aと、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bとが周方向に交互に注入されている。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4aと第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた透光性樹脂4bとが複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30に周方向に交互に注入されていない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30から照射された第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0155】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図10(A)および図10(B)に示すように、概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…の一部が、カバーレンズ6の粒子状反射材によって反射され、基板2の側(図10(A)および図10(B)の下側)に戻される。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、粒子状反射材がカバーレンズ6に含有せしめられておらず、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30から照射された第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…の大部分がカバーレンズ6によって反射されることなくカバーレンズ6を透過せしめられる場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30から照射された第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…が混色する機会を増加させることができ、第1色の光L4a5,L4a9,L4a26,…および第2色の光L4b2,L4b14,L4b21,…の混色均一性を向上させることができる。
【0156】
更に、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)および図11(B)に示すように、基板2の側に戻された第1色の光L4a−bおよび第2色の光L4b−bを反射するために、反射部材3の複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30(図6(A)参照)の間の部分3aが、平面によって構成されるのではなく、曲面によって構成されている。つまり、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図11(A)および図11(B)に示すように、基板2の側に戻された第1色の光L4a−bおよび第2色の光L4b−bが、反射部材3の複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30の間の曲面部分3aによって乱反射される。そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、基板2の側に戻された第1色の光L4a−bおよび第2色の光L4b−bが反射部材3の複数の概略すり鉢状の穴3−1,…,3−30の間の平面部分によって均一に反射される場合よりも、反射部材3からの第1色の反射光L4a−cおよび第2色の反射光L4b−cが混色する機会を増加させることができ、第1色の光および第2色の光の混色均一性を向上させることができる。
【0157】
また、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図8および図12に示すように、円筒状根元部分6aと半球状先端部分6bとを有するカバーレンズ6が用いられている。詳細には、図12に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−28,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a−aの一部が、カバーレンズ6の円筒状根元部分6aの内側表面6a2によって全反射される。また、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−27,3−29(図6(A)参照)から照射された第2色の光L4b−aの一部が、カバーレンズ6の円筒状根元部分6aの内側表面6a2によって全反射される。
【0158】
そのため、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100によれば、例えば円筒状根元部分6a(図8および図12参照)を有さず、半球状先端部分6b(図8および図12参照)のみを有する半球状のカバーレンズが用いられ、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−28,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a−a(図12参照)がカバーレンズの内側表面によって全反射されず、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−27,3−29(図6(A)参照)から照射された第2色の光L4b−a(図12参照)がカバーレンズの内側表面によって全反射されない場合よりも、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−28,3−30(図6(A)参照)から照射された第1色の光L4a−a,L4a−b(図12参照)と、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−27,3−29(図6(A)参照)から照射された第2色の光L4b−a,L4b−b(図12参照)とが混色する機会を増加させることができ、第1色の光L4a−a,L4a−bおよび第2色の光L4b−a,L4b−bの混色均一性を向上させることができる。
【0159】
第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図5(A)に示すように、円C1上にLED光源1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6が配置され、円C2上にLED光源1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18が配置され、円C3上にLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30が配置されているが、第10の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、円C3上のLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30を省略することも可能である。つまり、LED光源1−1,…,L1−18からの光によって、電球互換型LEDランプ100の照射方向(図10(A)および図10(B)の上側)に十分な明るさの光を照射することができ、かつ、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−3,…,3−15,3−17(図6(A)参照)から照射された第1色の光と、複数の概略すり鉢状の穴3−2,3−4,…,3−16,3−18(図6(A)参照)から照射された第2色の光との混色均一性を十分に向上させることができる場合には、円C3上のLED光源1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30を省略することも可能である。
【0160】
図13は第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100における図7と同様の断面図である。第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、図7(A)および図7(B)に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,…,3−5,…,3−9,…,3−14,…,3−21,…,3−26,…,3−30(図6(A)、図7(A)および図7(B)参照)の間の部分3aが凸状の曲面によって構成されているが、第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100では、代わりに、図13(A)および図13(B)に示すように、複数の概略すり鉢状の穴3−1,3−2,…,3−5,…,3−9,…,3−14,…,3−21,…,3−26,…,3−30(図6(A)、図13(A)および図13(B)参照)の間の部分3aが凹状の曲面によって構成されている。第11の実施形態の電球互換型LEDランプ100によっても、第7の実施形態の電球互換型LEDランプ100とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0161】
第12の実施形態では、上述した第1から第11の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0162】
1−1,…,1−30,11a,11b,11c,21a,21b LED光源
2,12,22 基板
3,13,23 反射部材
3a,13a,23a 部分
3−1,…,3−30,13−1,23−1,23−2 穴
4a,4b,14a,14b,24a,24b 透光性樹脂
5 ランプケース
5b 給電部
6,16,26 カバーレンズ
100 LEDランプ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1色の光を照射する第1LED光源(11a)と第2色の光を照射する第2LED光源(11b)とを基板(12)に実装し、
第1LED光源(11a)および第2LED光源(11b)を収容するための概略すり鉢状の穴(13−1)を有する反射部材(13)を基板(12)上に配置し、
概略すり鉢状の穴(13−1)に透光性樹脂(14)を注入し、
第1LED光源(11a)と第2LED光源(11b)と反射部材(13)と透光性樹脂(14)とを覆うカバーレンズ(16)を配置し、
透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(16)に設け、
基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)。
【請求項2】
少なくとも第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)とを基板(22)に実装し、
第1LED光源(21a)に対応する位置に概略すり鉢状の第1穴(23−1)を有し、第2LED光源(21b)に対応する位置に概略すり鉢状の第2穴(23−2)を有する反射部材(23)を基板(22)上に配置し、
第1LED光源(21a)からの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(24a)を概略すり鉢状の第1穴(23−1)に注入し、
第2LED光源(21b)からの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(24b)を概略すり鉢状の第2穴(23−2)に注入し、
第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)と反射部材(23)と第1透光性樹脂(24a)と第2透光性樹脂(24b)とを覆うカバーレンズ(26)を配置し、
第1透光性樹脂(24a)からの少なくとも第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの少なくとも第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(26)に設け、
基板(22)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)。
【請求項3】
基板(2)に実装されたLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)がランプケース(5)とカバーレンズ(6)とによって画定される空間内に収容され、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に電流が供給される電球互換型LEDランプ(100)において、
第1の半径を有する第1円(C1)上に複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)を基板(2)に実装し、
第1の半径より大きい第2の半径を有する第2円(C2)上に複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)を有する反射部材(3)を基板(2)上に配置し、
第1円(C1)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第2円(C2)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を反射して基板(2)の側に戻すための粒子状反射材をカバーレンズ(6)に含有させ、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする電球互換型LEDランプ(100)。
【請求項4】
第2の半径より大きい第3の半径を有する第3円(C3)上に複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)を配置し、
第3円(C3)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に電流を供給し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)に含有せしめられた粒子状反射材によって反射して基板(2)の側に戻し、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)。
【請求項5】
円筒状根元部分(6a)と半球状先端部分(6b)とを有するカバーレンズ(6)を用い、
複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)の円筒状根元部分(6a)の内側表面(6a2)によって全反射することを特徴とする請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)。
【請求項1】
少なくとも第1色の光を照射する第1LED光源(11a)と第2色の光を照射する第2LED光源(11b)とを基板(12)に実装し、
第1LED光源(11a)および第2LED光源(11b)を収容するための概略すり鉢状の穴(13−1)を有する反射部材(13)を基板(12)上に配置し、
概略すり鉢状の穴(13−1)に透光性樹脂(14)を注入し、
第1LED光源(11a)と第2LED光源(11b)と反射部材(13)と透光性樹脂(14)とを覆うカバーレンズ(16)を配置し、
透光性樹脂(14)を透過せしめられた第1LED光源(11a)からの第1色の光および透光性樹脂(14)を透過せしめられた第2LED光源(11b)からの第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(16)に設け、
基板(12)の側に戻された第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(13)の概略すり鉢状の穴(13−1)の周囲部分(13a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)。
【請求項2】
少なくとも第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)とを基板(22)に実装し、
第1LED光源(21a)に対応する位置に概略すり鉢状の第1穴(23−1)を有し、第2LED光源(21b)に対応する位置に概略すり鉢状の第2穴(23−2)を有する反射部材(23)を基板(22)上に配置し、
第1LED光源(21a)からの光によって励起されて第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(24a)を概略すり鉢状の第1穴(23−1)に注入し、
第2LED光源(21b)からの光によって励起されて第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(24b)を概略すり鉢状の第2穴(23−2)に注入し、
第1LED光源(21a)と第2LED光源(21b)と反射部材(23)と第1透光性樹脂(24a)と第2透光性樹脂(24b)とを覆うカバーレンズ(26)を配置し、
第1透光性樹脂(24a)からの少なくとも第1色の光および第2透光性樹脂(24b)からの少なくとも第2色の光の一部を反射するための反射手段をカバーレンズ(26)に設け、
基板(22)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(23)の概略すり鉢状の第1穴(23−1)および概略すり鉢状の第2穴(23−2)の間および周囲の部分(23a)を曲面によって構成したことを特徴とするLEDランプ(100)。
【請求項3】
基板(2)に実装されたLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)がランプケース(5)とカバーレンズ(6)とによって画定される空間内に収容され、ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に電流が供給される電球互換型LEDランプ(100)において、
第1の半径を有する第1円(C1)上に複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6)を基板(2)に実装し、
第1の半径より大きい第2の半径を有する第2円(C2)上に複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8,1−9,1−10,1−11,1−12,1−13,1−14,1−15,1−16,1−17,1−18)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)を有する反射部材(3)を基板(2)上に配置し、
第1円(C1)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第2円(C2)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を反射して基板(2)の側に戻すための粒子状反射材をカバーレンズ(6)に含有させ、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする電球互換型LEDランプ(100)。
【請求項4】
第2の半径より大きい第3の半径を有する第3円(C3)上に複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)が等間隔で位置するように、複数のLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)を基板(2)に実装し、
各LED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に対応する位置に概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)を配置し、
第3円(C3)上に等間隔で配列された複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)に、第1色の光を発する第1蛍光体が含有せしめられた第1透光性樹脂(4a)と、第2色の光を発する第2蛍光体が含有せしめられた第2透光性樹脂(4b)とを周方向に交互に注入し、
ランプケース(5)に形成された給電部(5b)を介してLED光源(1−19,1−20,1−21,1−22,1−23,1−24,1−25,1−26,1−27,1−28,1−29,1−30)に電流を供給し、
第1円(C1)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、第2円(C2)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部、並びに、第3円(C3)上の複数の概略すり鉢状の穴(3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)に含有せしめられた粒子状反射材によって反射して基板(2)の側に戻し、
基板(2)の側に戻された少なくとも第1色の光および第2色の光を反射するために、反射部材(3)の複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)の間の部分(3a)を曲面によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の電球互換型LEDランプ(100)。
【請求項5】
円筒状根元部分(6a)と半球状先端部分(6b)とを有するカバーレンズ(6)を用い、
複数の概略すり鉢状の穴(3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6,3−7,3−8,3−9,3−10,3−11,3−12,3−13,3−14,3−15,3−16,3−17,3−18,3−19,3−20,3−21,3−22,3−23,3−24,3−25,3−26,3−27,3−28,3−29,3−30)から照射された少なくとも第1色の光および第2色の光の一部を、カバーレンズ(6)の円筒状根元部分(6a)の内側表面(6a2)によって全反射することを特徴とする請求項4に記載の電球互換型LEDランプ(100)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−74417(P2012−74417A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216040(P2010−216040)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】
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