説明

LKB1/STRAD7M025複合体の使用方法

(1)供試化合物が、LKB1のプロテインキナーゼ活性を修飾する、例えば促進するかどうかを判定する工程、および(2)LKB1のプロテインキナーゼ活性を修飾する、例えば促進する化合物を選択する工程を含む、細胞内のAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)またはAMPKサブファミリーメンバーの活性化またはリン酸化を修飾する、例えば促進する際に使用するための化合物を同定する方法。プロテインキナーゼの活性は、AMPKもしくはAMPKサブファミリーメンバー、またはAMPKもしくはAMPKサブファミリーメンバーのT−ループ領域を包むペプチドを使用して、試験することができる。LKB1は、調製物の中にあってもよいし、STRADおよび/またはMO25との複合体(これは、これらの補助タンパク質非存在下でのLKB1よりずっと大きなキナーゼ活性を有する)の中にあってもよい。LKB1、STRADまたはMO25は組換え体であってもよい。AMPKサブファミリーメンバーは、AMPKα1、AMPKα2、NUAK1、NUAK2、BRSK1、BRSK2、SIK、QIK、QSK、MARK1、MARK2、MARK3、MARK4またはMELKであり得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞内のAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)またはAMPKサブファミリーメンバーの活性化またはリン酸化を修飾する、例えば促進する際に使用するための化合物を同定する方法であって、
(1)供試化合物が、LKB1のプロテインキナーゼ活性を修飾する、例えば促進するかどうかを判定する工程と、
(2)LKB1のプロテインキナーゼ活性を修飾する、例えば促進する化合物を選択する工程とを含む、方法。
【請求項2】
前記LKB1が、STRADおよび/またはMO25とともに調製物の中にある、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記LKB1、STRADまたはMO25が、組換え体である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
LKB1、STRDおよび組換えMO25を含む精製調製物。
【請求項5】
組換えLKB1を含む、請求項5に記載の調製物。
【請求項6】
組換えSTRADを含む、請求項4または5に記載の調製物。
【請求項7】
LKB1、STRAD、および過剰発現または組換えMO25を発現することができる細胞。
【請求項8】
MO25をコードする組換え核酸を含む、請求項7に記載の細胞。
【請求項9】
LKB1をコードする組換え核酸を含む、請求項7または8に記載の細胞。
【請求項10】
STRADをコードする組換え核酸を含む、請求項7から9のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項11】
LKB1、STRADおよび過剰発現または組換えMO25を含む細胞。
【請求項12】
組換えLKB1を含む、請求項11に記載の細胞。
【請求項13】
組換えSTRADを含む、請求項11または12に記載の細胞。
【請求項14】
請求項7から10のいずれか一項に記載の細胞である、請求項11から13のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項15】
請求項3から6のいずれか一項に記載の調製物を製造するための方法であって、請求項11から14のいずれか一項に記載の細胞から前記調製物を精製する工程を含む方法。
【請求項16】
請求項15の方法によって取得可能な調製物。
【請求項17】
LKB1:STRAD:MO25の比率が、1:1:1である、請求項3から6及び16のいずれか一項に記載の調製物。
【請求項18】
前記LKB1が、請求項3から6もしくは17のいずれか一項に記載の調製物、または請求項15の方法によって得られたもしくは取得可能な調製物、または請求項7から14のいずれか一項に記載の細胞の中にある、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項19】
調製物が、LKB1、STRADおよびMO25を含む複合体を含む、請求項1から6及び15から18のいずれか一項に記載の調製物または方法。
【請求項20】
細胞内LKB1活性を修飾するための化合物を同定する方法であって、
(1)供試化合物が、請求項3から6、16、17及び19のいずれか一項に記載の調製物もしくは複合体の、または請求項7から14のいずれか一項に記載の細胞内の、LKB1のプロテインキナーゼ活性を修飾するかどうかを判定する工程と、
(2)前記LKB1プロテインキナーゼ活性を修飾する化合物を選択する工程とを含む、方法。
【請求項21】
前記LKB1プロテインキナーゼ活性が、AMPKもしくはAMPKサブファミリーメンバーまたはそれらいずれかの断片を基質として使用して測定される、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項22】
LKB1またはLKB1をコードする組換えポリヌクレオチド、STRADまたはSTRADをコードする組換えポリヌクレオチド、およびMO25またはMO25をコードする組換えポリヌクレオチドを含む、キット。
【請求項23】
(1)AMPKまたはAMPKサブファミリーメンバー、あるいはAMPKもしくはAMPKサブファミリーメンバーまたはそれらの断片をコードする組換えポリヌクレオチドと、
(2)請求項22に記載のキットまたは請求項3から6、16、17もしくは19請求項19のいずれか一項に記載の調製物もしくは複合体、または請求項7から14のいずか一項に記載の細胞とを含む、キット。
【請求項24】
(1)その細胞型がSTRADおよび/またはMO25を発現するものであるかどうかを判定する工程を含む、LKB1を過剰発現させるための細胞型を選択する工程と、
(2)その選択された細胞型においてLKB1を過剰発現させる工程とを含む、LKB1を過剰発現させる方法。
【請求項25】
(1)請求項24に記載の方法を用いて細胞内でLKB1を過剰発現させる工程と、
(2)その細胞からLKB1を調製する工程とを含む、LKB1を調製する方法。
【請求項26】
MO25についての推定結合パートナーを同定する方法であって、(1)供試推定結合パートナーの少なくともC末端3アミノ酸のアミノ酸配列を提供する工程と、(2)C末端アミノ酸配列Trp−Glu/Asp−Pheを有する推定結合パートナーを選択する工程とを含む、方法。
【請求項27】
選択された前記推定結合パートナーがMO25に結合することを判定する工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
PJS(ポイツ−ジェガース症候群)に関連した遺伝子差を同定する方法であって、
(1)PJSに罹患している少なくとも1人の患者においてSTRADまたはMO25アイソフォームをコードする遺伝子の配列を調査する工程と、
(2)前記患者での配列とPJSに罹患していない個体からの同等の配列との間の差を同定する工程とを含む、方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法によってPJSに関連したものとして同定された遺伝子差を、供試個体が有するかどうかを判定する工程を含む、個体がPJSに罹患しやすいかどうかを判定する方法。
【請求項30】
メトホルミンまたはフェンホルミンまたはAICAリボシドに類似したメカニズムによってAMPKまたはAMPKサブファミリーメンバーを活性化する化合物を同定する方法であって、請求項3から6、16、17及び19のいずれか一項に記載の調製物もしくは複合体または請求項7から14のいずれか一項に記載の細胞によるAMPKまたはAMPKサブファミリーメンバーの活性化に対する供試化合物の作用を、AMPKまたはAMPKサブファミリーメンバーの活性化に対するメトフォルミンまたはフェンホルミンまたはAICAリボシドの作用と比較し、類似した作用を有する化合物を選択する方法。
【請求項31】
糖尿病または肥満を治療するための医薬品の製造における、AMPKサブファミリーメンバーまたはAMPKサブファミリーメンバーをコードするポリヌクレオチドの使用。
【請求項32】
AMPKサブファミリーメンバーが、AMPKα1またはAMPKα2ポリペプチドであるか、AMPKα1またはAMPKα2ポリペプチドを含む、請求項1、21及び30のうちのいずれか一項に記載の方法、請求項23に記載のキット、または請求項31に記載の使用。
【請求項33】
AMPKサブファミリーメンバーが、NUAK1、NUAK2、BRSK1、BRSK2、SIK、QIK、QSK、MARK1、MARK2、MARK3、MARK4またはMELKポリペプチドであるか、NUAK1、NUAK2、BRSK1、BRSK2、SIK、QIK、QSK、MARK1、MARK2、MARK3、MARK4またはMELKポリペプチドを含む、請求項1、21及び30のいずれか一項に記載の方法、請求項23に記載のキット、または請求項31に記載の使用。
【請求項34】
アミノ酸配列LSNLYHQGKFLQFCGSPLYもしくはFGNFYKSGEPLSWCGSPPYもしくはLSNMMSDGEFLRSCGSPNYもしくはMASLQVGDSLLESCGSPHYもしくはFSNEFTVGGKLDFCGSPPYもしくはAKPKGNKDYHLQCCGSLAY;または下線が引かれている残基以外のいずれかの位置で一から四置換されている、および/もしくは下線が引かれている残基で保存的置換されている前記配列;または下線が引かれている残基を含む前記配列の少なくとも10隣接残基を含む、LKB1に対するペプチド基質。
【請求項35】
アミノ酸配列LSNLYHQGKFLQTFCGSPLYまたはLSNLYHQGKFLQTFCGSPLYRRRまたはSNLYHQGKFLQTFCGSPLYまたはSNLYHQGKFLQTFCGSPLYRRRまたはLSNLYHQGKFLQTFCGSPLYまたはLSNLYHQGKFLQTFCGSPLYRRRまたはFGNFYKSGEPLSTWCGSPPYまたはFGNFYKSGEPLSTWCGSPPYRRRまたはLSNMMSDGEFLRTSCGSPNYまたはLSNMMSDGEFLRTSCGSPNYRRRまたはMASLQVGDSLLETSCGSPHYまたはMASLQVGDSLLETSCGSPHYRRRまたはFSNEFTVGGKLDTFCGSPPYまたはFSNEFTVGGKLDTFCGSPPYRRRまたはAKPKGNKDYHLQTCCGSLAYまたはAKPKGNKDYHLQTCCGSLAYRRRのみからなる、LKB1に対するペプチド基質。
【請求項36】
アミノ酸配列MVAGLTLGKGPESPDGDVS(ヒトBRSK1の残基1〜20)、LSWGAGLKGQKVATSYESSL(ヒトBRSK2の残基655〜674)、MEGAAAPVAGDRPDLGLGAPG(ヒトNUAK1の残基1〜21)、TDCQEVTATYRQALRVCSKLT(ヒトNUAK2の残基653〜673)、MVMADGPRHLQRGPVRVGFYD(ヒトQIKの残基1〜21)、MVIMSEFSADPAGQGQGQQK(ヒトSIKの残基1〜20)、GDCEMEDLMPCSLGTFVLVQ(ヒトSIKの残基765〜784)、TDILLSYKHPEVSFSMEQAGV(ヒトQSKの残基1349〜1369)、SGTSIAFKNIASKIANELKL(ヒトMARK1の残基776〜795)、MSSRTVLAPGNDRNSDTHGT(ヒトMARK4の残基1〜20)、MKDYDELLKYYELHETIGTG(ヒトMELKの残基1〜20)、CTSPPDSFLDDHHLTR(ラットAMPKα1の残基344〜358)、CDPMKRATIKDIRE(ラットAMPKα1の残基252〜264)を有するペプチド抗原と反応する抗体。
【請求項37】
AMPKα1のThr172に対応するT−ループトレオニン残基が、アラニン残基にまたはアスパラギン酸もしくはグルタミン酸残基に突然変異されている、突然変異AMPKサブファミリーメンバー。
【請求項38】
AMPKサブファミリーメンバーが、BRSK1、BRSK2、NUAK1、NUAK2、QIK、SIKまたはMELKである、請求項37に記載の突然変異AMPKサブファミリーメンバー。
【請求項39】
請求項37または38に記載の突然変異AMPKサブファミリーメンバーをコードするポリヌクレオチド。

【図1】
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【図1a】
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【図2】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図4a】
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【図5】
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【図5a】
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【図6】
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【図6a】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図15a】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図21A】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公表番号】特表2007−530000(P2007−530000A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520011(P2006−520011)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【国際出願番号】PCT/GB2004/003096
【国際公開番号】WO2005/010174
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(501367277)ユニヴァーシティー オブ ダンディー (1)
【Fターム(参考)】