説明

OFDMA通信システムにおけるスティッキー領域割振りのための方法およびシステム

あらゆるフレーム中に各ユーザ端末のためのMAP情報要素(MAP IE)を挿入するのではなく、ユーザ端末が複数の直交周波数分割多重(OFDM)または直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームのためのデータバーストを受信/送信することができるように、OFDM/OFDMAフレーム中のデータ領域を割り振る(「スティッキー領域割振り」と呼ばれる)ための方法および装置を提供する。このようにして、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)MAPメッセージなどの制御オーバーヘッドのサイズを低減することができる。制御オーバーヘッドの低減によって、データトラフィックのために利用可能なフレームリソースを増加させ、したがって、OFDM/OFDMAを使用するワイヤレスシステムの総合効率およびパフォーマンスを高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示のいくつかの実施形態は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のMAP情報要素(MAP IE)の制御オーバーヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
IEEE802.16に基づく直交周波数分割多重(OFDM)およびOFDMAワイヤレス通信システムは、複数のサブキャリアの周波数の直交性に基づいて、システムにおいてサービスに登録したワイヤレスデバイス(すなわち、移動局)と通信するために基地局のネットワークを使用しており、マルチパスフェージングおよび干渉に対する抵抗など、広帯域ワイヤレス通信のためのいくつかの技術的利点を達成するために実装できる。各基地局は、移動局との間でデータを搬送する無線周波数(RF)信号を送り、受信する。基地局からのそのようなRF信号は、データ負荷(ボイスおよび他のデータ)に加えて、様々な通信管理機能のためのオーバーヘッド負荷を含む。各移動局は、データを処理するより前に各受信信号のオーバーヘッド負荷中の情報を処理する。
【0003】
OFDMAシステムのためのIEEE802.16x規格の現行バージョンの下では、基地局からのあらゆるダウンリンクサブフレームは、プリアンブルと、プリアンブルに続くフレーム制御ヘッダ(FCH)と、FCHに続くダウンリンクマップ(DL−MAP)とをオーバーヘッド負荷の一部として含む。プリアンブルは、セルおよびセル内のセルセクタを探索するための情報と、移動局を時間と周波数の両方で受信ダウンリンク信号と同期させるための情報とを含む。ダウンリンクサブフレームのFCH部分は、ダウンリンク送信フォーマット(たとえば、DL−MAP)に関する情報と、ダウンリンクデータ受信のための制御情報(たとえば、現在のダウンリンクフレーム中のサブキャリアの割振り)とをもつ24ビットを含む。DL−MAPは、OFDM/OFDMAフレーム中のDLデータバーストが正しく復号されるように、ダウンリンクデータ領域割振りとバーストプロファイル情報とを指定する。第1のDLデータバーストは、一般に、同じく制御オーバーヘッドの一部と見なすことができる、フレームごとのアップリンク送信のための同様の割振りとバーストプロファイル情報とを含んでいるアップリンクマップ(UL−MAP)である。
【0004】
制御オーバーヘッドは、OFDMAフレーム中の時間リソースと周波数リソースの両方を消費し、制御メッセージは、基地局によってサポートされる同時ユーザ(たとえば、移動局)の数とともに増大する。これらの時間リソースおよび周波数リソースはフレームごとに制限されるので、制御オーバーヘッドによるこれらのリソースの消費が大きくなることは、データトラフィックのためのリソースがより少なくなることを意味する。その上、たいていの制御メッセージは、これらのメッセージができるだけ多くの移動局によって受信されるように最も低い符号化レートで符号化されるので、制御メッセージのサイズが少し増加すると、フレームリソースの消費がかなり大きく増加することになる。したがって、同時ユーザの数が増加するにつれて、移動局の最大データスループットが指数関数的に減少することになる。
【発明の概要】
【0005】
本開示のいくつかの実施形態は、一般に、制御オーバーヘッドが低減されるように、あらゆる直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のMAP情報要素(MAP IE)なしに、OFDMAフレーム内のバーストの位置を特定することに関する。
【0006】
本開示のいくつかの実施形態は、方法を提供する。本方法は、一般に、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を受信することと、第1のMAP IEに従って第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定することと、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を受信することであって、第2の信号が第1の信号よりも後で受信される、受信することと、第2のMAP IEを使用せずに第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定することとを含む。
【0007】
本開示のいくつかの実施形態は、ワイヤレス通信のための受信機を提供する。本受信機は、一般に、第1のMAP IEに従って、受信機によって受信された第1の信号の第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するように構成され、第2のMAP IEを使用せずに、受信機によって受信された第2の信号の第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するように構成された論理であって、第2の信号が第1の信号よりも後で受信される、論理を含む。
【0008】
本開示のいくつかの実施形態は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、一般に、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を受信するための手段と、第1のMAP IEに従って第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するための手段と、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を受信するための手段であって、第2の信号が第1の信号よりも後で受信される、受信するための手段と、第2のMAP IEを使用せずに第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するための手段とを含む。
【0009】
本開示のいくつかの実施形態は、モバイルデバイスを提供する。本モバイルデバイスは、一般に、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を受信し、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を受信するための受信機フロントエンドであって、第2の信号が第1の信号よりも後で受信される、受信機フロントエンドと、第1のMAP IEに従って第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するように構成され、第2のMAP IEを使用せずに第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するように構成された論理とを含む。
【0010】
本開示のいくつかの実施形態は、複数のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのプログラムであって、プロセッサによって実行されるといくつかの動作を実行するプログラムを含んでいるコンピュータ可読媒体を提供する。本動作は、一般に、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を受信することと、第1のMAP IEに従って第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定することと、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を受信することであって、第2の信号が第1の信号よりも後で受信される、受信することと、第2のMAP IEを使用せずに第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定することとを含む。
【0011】
本開示のいくつかの実施形態は、方法を提供する。本方法は、一般に、開始OFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEを有する、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信することと、第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信することであって、第2の信号が第1の信号および開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、送信することとを含む。
【0012】
本開示のいくつかの実施形態は、ワイヤレス通信のための送信機を提供する。本送信機は、一般に、開始OFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEを有する、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信するように構成され、第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信するように構成された論理であって、第2の信号が第1の信号および開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、論理を含む。
【0013】
本開示のいくつかの実施形態は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、一般に、開始OFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEを有する、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信するための手段と、第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信するための手段であって、第2の信号が第1の信号および開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、送信するための手段とを含む。
【0014】
本開示のいくつかの実施形態は、モバイルデバイスを提供する。本モバイルデバイスは、一般に、開始OFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEを有する、第1のOFDMAフレームを生成するように構成され、第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、第2のOFDMAフレームを作成するように構成された論理と、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号と、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号と、開始OFDMAフレームに基づく信号とを送信するための送信機フロントエンドであって、第2の信号が第1の信号および開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、送信機フロントエンドとを含む。
【0015】
本開示のいくつかの実施形態は、複数のOFDMAフレームを送信するためのプログラムであって、プロセッサによって実行されるといくつかの動作を実行するプログラムを含むコンピュータ可読媒体を提供する。本動作は、一般に、開始OFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEを有する、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信することと、第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信することであって、第2の信号が第1の信号および開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、送信することとを含む。
【0016】
本開示の上述の特徴を詳細に理解することができるように、その一部を添付の図面に示す実施形態を参照することによって、上記で簡単に要約したより具体的な説明を得ることができる。ただし、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な実施形態のみを示し、したがって、説明は他の等しく有効な実施形態に通じるので、その範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイスにおいて利用できる様々な構成要素を示す図。
【図3】本開示のいくつかの実施形態による、直交周波数分割多重および直交周波数分割多元接続(OFDM/OFDMA)技術を利用するワイヤレス通信システム内で使用できる例示的な送信機と例示的な受信機とを示す図。
【図4A】本開示のいくつかの実施形態による、時分割複信(TDD)のための例示的なOFDM/OFDMAフレームと、そのOFDM/OFDMAフレーム中に含まれており、ダウンリンクフレームプレフィックス(DLFP)情報を含むフレーム制御ヘッダ(FCH)のフォーマットとを示す図。
【図4B】本開示のいくつかの実施形態による、時分割複信(TDD)のための例示的なOFDM/OFDMAフレーム中に含まれており、ダウンリンクフレームプレフィックス(DLFP)情報を含む、フレーム制御ヘッダ(FCH)のフォーマットを示す図。
【図5】本開示のいくつかの実施形態による、一般的なダウンリンクマップ(DL−MAP)情報要素(IE)をもつDL−MAPメッセージのフォーマットを示す図。
【図6A】本開示のいくつかの実施形態による、様々なタイプのDL−MAP IEを示す図。
【図6B】本開示のいくつかの実施形態による、様々なタイプのDL−MAP IEを示す図。
【図6C】本開示のいくつかの実施形態による、様々なタイプのDL−MAP IEを示す図。
【図7A】本開示のいくつかの実施形態による、スティッキー(sticky)領域割振りのための例示的なDL−MAP IEを示す図。
【図7B】本開示のいくつかの実施形態による、スティッキー領域割振りのための例示的なDL−MAP IEを示す図。
【図7C】本開示のいくつかの実施形態による、スティッキー領域割振りのための例示的なDL−MAP IEを示す図。
【図8】本開示のいくつかの実施形態による、図7A〜図7CのDL−MAP IEを解釈するための例示的な動作のフローチャート。
【図9】本開示のいくつかの実施形態による、移動局(MS)の観点から、複数のOFDMAフレームを受信し、スティッキー領域割振りのためのDL−MAP IEを使用してDLバーストを読み取るための例示的な動作のフローチャート。
【図10A】本開示のいくつかの実施形態による、アップリンクマップ(UL−MAP)メッセージのフォーマットを示す図。
【図10B】本開示のいくつかの実施形態による、スロットオフセットが追加されたUL−MAPメッセージのフォーマットを示す図。
【図11】本開示のいくつかの実施形態による、様々なタイプのUL−MAP IEとOFDMAアップリンク間隔使用符号(UIUC)値の表とを示す図。
【図12A】本開示のいくつかの実施形態による、スティッキー領域割振りのための例示的なUL−MAP IEを示す図。
【図12B】本開示のいくつかの実施形態による、スティッキー領域割振りのための例示的なUL−MAP IEを示す図。
【図12C】本開示のいくつかの実施形態による、スティッキー領域割振りのための例示的なUL−MAP IEを示す図。
【図13】本開示のいくつかの実施形態による、図12A〜図12CのUL−MAP IEを解釈するための例示的な動作のフローチャート。
【図14】本開示のいくつかの実施形態による、移動局(MS)の観点から、UL−MAPをもつ複数のOFDMAフレームを受信し、スティッキー領域割振りのためのUL−MAP IEを使用して送信のためのULバーストを書き込むための例示的な動作のフローチャート。
【図15】本開示のいくつかの実施形態による、対応するデータバーストの位置を特定するためのMAP IEありおよびなしのOFDMAフレームを送信するための例示的な動作のフローチャート。
【図15A】本開示のいくつかの実施形態による、図15の、OFDMAフレームを送信するための例示的な動作に対応する手段のブロック図。
【図16】本開示のいくつかの実施形態による、OFDMAフレームを受信し、MAP IEありおよびなしの対応するデータバーストの位置を特定するための例示的な動作のフローチャート。
【図16A】本開示のいくつかの実施形態による、図16の、OFDMAフレームを受信し、対応するデータバーストの位置を特定するための例示的な動作に対応する手段のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示のいくつかの実施形態は、あらゆるフレーム中に各ユーザ端末のためのMAP情報要素(MAP IE)を挿入するのではなく、ユーザ端末が複数の直交周波数分割多重(OFDM)または直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームのためのデータバーストを受信/送信することができるように、OFDM/OFDMAフレーム中のデータ領域を割り振る(「スティッキー領域割振り」と呼ばれる)ための技法および装置を提供する。このようにして、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)MAPメッセージなどの制御オーバーヘッドのサイズを低減し、それによって、データトラフィックのために利用可能なフレームリソースを増加させ、OFDM/OFDMAを使用するワイヤレスシステムの総合効率およびパフォーマンスをブースティングすることができる。
【0019】
本明細書で使用するスティッキー領域は、一般に、基地局があらゆるOFDM/OFDMAフレーム中でこのロケーション情報を送信する必要なしに、移動局がいくつかのフレーム内のデータバーストの位置を特定することができるように、あるフレーム間隔において生じるOFDM/OFDMAフレーム内の一時的固定ロケーションを指す。
【0020】
例示的なワイヤレス通信システム
本開示の方法および装置は、ブロードバンドワイヤレス通信システムにおいて利用できる。「ブロードバンドワイヤレス」という用語は、所与のエリアにわたるワイヤレス、音声、インターネット、および/またはデータネットワークアクセスを与える技術を指す。
【0021】
Worldwide Interoperability for Microwave Accessを表すWiMAXは、長距離にわたる高いスループットブロードバンド接続を与える、規格ベースのブロードバンドワイヤレス技術である。現在、WiMAXの2つの主要な適用例、すなわち固定WiMAXとモバイルWiMAXとがある。固定WiMAX適用例は、たとえば、家庭および企業でのブロードバンドアクセスを可能にするポイントツーマルチポイントである。モバイルWiMAXは、ブロードバンド速度でのセルラーネットワークのフルモビリティを提供する。
【0022】
モバイルWiMAXは、OFDM(直交周波数分割多重)およびOFDMA(直交周波数分割多元接続)技術に基づく。OFDMは、最近、様々な高データレート通信システムに広く採用されているデジタルマルチキャリア変調技法である。OFDMでは、送信ビットストリームは、複数の低レートサブストリームに分割される。各サブストリームは、複数の直交サブキャリアのうちの1つを用いて変調され、複数の並列サブチャネルのうちの1つの上で送信される。OFDMAは、ユーザが、異なるタイムスロットにおいてサブキャリアを割り当てられる多元接続技法である。OFDMAは、多種多様なアプリケーション、データレート、およびサービス品質要件をもつ多くのユーザに対応することができるフレキシブルな多元接続技法である。
【0023】
ワイヤレスインターネットおよび通信の急成長は、ワイヤレス通信サービスの分野における高データレートに対する需要の増加をもたらした。OFDM/OFDMAシステムは、今日、最も有望な研究領域の1つとして、および次世代のワイヤレス通信のための主要な技術として考えられている。これは、OFDM/OFDMA変調方式が、変調効率、スペクトル効率、柔軟性、および従来のシングルキャリア変調方式に勝る強いマルチパス耐性など多くの利点を与えることができることに起因する。
【0024】
IEEE802.16xは、固定およびモバイルブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)システムのため、たとえば固定BWAシステムのためのおよびモバイルBWAシステムのためのエアインターフェースを定義する新興の規格組織である。これらの規格は、少なくとも4つの異なる物理層(PHY)および1つの媒体アクセス制御(MAC)層を定義している。4つの物理層のうちのOFDMおよびOFDMA物理層は、それぞれ固定およびモバイルBWA領域において最も一般的である。
【0025】
図1に、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、ブロードバンドワイヤレス通信システムとすることができる。ワイヤレス通信システム100は、いくつかのセル102に通信を与えることができ、各セルは基地局104によってサービスされる。基地局104は、ユーザ端末106と通信する固定局とすることができる。基地局104は、代替的に、アクセスポイント、ノードB、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0026】
図1に、システム100全体に散在する様々なユーザ端末106を示す。ユーザ端末106は固定(すなわち、静止)でも移動でもよい。ユーザ端末106は、代替的に、リモート局、アクセス端末、端末、加入者ユニット、移動局、局、ユーザ機器などと呼ばれることもある。ユーザ端末106は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデム、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータなどワイヤレスデバイスでもよい。
【0027】
様々なアルゴリズムおよび方法を、基地局104とユーザ端末106との間の、ワイヤレス通信システム100における送信のために使用することができる。たとえば、OFDM/OFDMA技法に従って、基地局104とユーザ端末106との間で信号を送信および受信することができる。この場合には、ワイヤレス通信システム100をOFDM/OFDMAシステムと呼ぶことができる。
【0028】
基地局104からユーザ端末106への送信を可能にする通信リンクをダウンリンク108と呼び、ユーザ端末106から基地局104への送信を可能にする通信リンクをアップリンク110と呼ぶことができる。代替的に、ダウンリンク108を順方向リンクまたは順方向チャネルと呼び、アップリンク110を逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ぶことができる。
【0029】
セル102は複数のセクタ112に分割できる。セクタ112は、セル102内の物理的カバレージエリアである。ワイヤレス通信システム100内の基地局104は、セル102の特定のセクタ112内の電力の流れを集中させるアンテナを利用することができる。そのようなアンテナを指向性アンテナと呼ぶことができる。
【0030】
図2に、ワイヤレスデバイス202中で利用できる様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス202は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成できるデバイスの一例である。ワイヤレスデバイス202は基地局104またはユーザ端末106とすることができる。
【0031】
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含むことができる。プロセッサ204は中央処理装置(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含むことができるメモリ206は、命令とデータとをプロセッサ204に与える。メモリ206の一部は不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をも含むことができる。プロセッサ204は一般に、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて、論理および演算動作を実行する。メモリ206中の命令は、本明細書で説明する方法を実装するために実行可能である。
【0032】
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202と遠隔地との間のデータの送信および受信を可能にするために送信機210と受信機212とを含むことができるハウジング208を含むこともできる。送信機210と受信機212とを組み合わせてトランシーバ214を形成することができる。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合される。ワイヤレスデバイス202は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナ(図示せず)をも含むことができる。
【0033】
ワイヤレスデバイス202は、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出および定量化するために使用できる信号検出器218をも含むことができる。信号検出器218は、総エネルギー、パイロットサブキャリアからのパイロットエネルギーまたはプリアンブルシンボルからの信号エネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号などの信号を検出できる。ワイヤレスデバイス202は、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)220を含むこともできる。
【0034】
ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、データバスに加えて、パワーバス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含むことができるバスシステム222によって一緒に結合できる。
【0035】
図3に、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレス通信システム100内で使用できる送信機302の一例を示す。送信機302の部分は、ワイヤレスデバイス202の送信機210中に実装される。送信機302は、ダウンリンク108上でデータ306をユーザ端末106に送信するための基地局104中に実装される。送信機302は、アップリンク110上でデータ306を基地局104に送信するためのユーザ端末106中にも実装される。
【0036】
送信されるデータ306は、直並列(S/P)変換器308に入力として供給されるものとして示してある。S/P変換器308は送信データをN個の並列データストリーム310に分割する。
【0037】
次いで、N個の並列データストリーム310はマッパー312に入力として供給される。マッパー312は、N個の並列データストリーム310をN個のコンスタレーションポイントにマッピングすることができる。マッピングは、2位相偏移キーイング(BPSK)、4位相偏移キーイング(QPSK)、8位相偏移キーイング(8PSK)、直交振幅変調(QAM)など、何らかの変調コンスタレーションを使用して行われる。したがって、マッパー312は、それぞれ逆高速フーリエ変換(IFFT)320のN個の直交サブキャリアのうちの1つに対応する、N個の並列シンボルストリーム316を出力する。これらのN個の並列シンボルストリーム316は、周波数領域において表されて、IFFT構成要素320によってN個の並列時間領域サンプルストリーム318に変換される。
【0038】
次に、用語に関する簡単な注釈を与える。周波数領域におけるN個の並列変調は、周波数領域におけるN個の変調シンボルに等しく、これは、周波数領域におけるN個のマッピングおよびN個のポイントIFFTに等しく、これは、時間領域における1つの(有用な)OFDMシンボルに等しく、これは、時間領域におけるN個のサンプルに等しい。時間領域における1つのOFDMシンボル、Nは、Ncp(OFDMシンボル当たりのガードサンプル数)+N(OFDMシンボル当たりの有用なサンプル数)に等しい。
【0039】
N個の並列時間領域サンプルストリーム318は、並直列(P/S)変換器324によって、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322に変換される。ガード挿入構成要素326は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322中の連続したOFDM/OFDMAシンボル間にガードインターバルを挿入する。次いで、ガード挿入構成要素326の出力は、無線周波数(RF)フロントエンド328によって、所望の送信周波数帯域にアップコンバートされる。次いで、アンテナ330は、得られた信号332を送信する。
【0040】
図3に、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレス通信システム100内で使用できる受信機304の一例をも示す。受信機304の部分は、ワイヤレスデバイス202の受信機212中に実装される。受信機304は、ダウンリンク108上で基地局104からデータ306を受信するためのユーザ端末106中に実装される。受信機304は、アップリンク110上でユーザ端末106からデータ306を受信するための基地局104中に実装される。
【0041】
送信信号332は、ワイヤレスチャネル334上を移動するものとして示してある。信号332’がアンテナ330’によって受信されると、受信信号332’はRFフロントエンド328’によってベースバンド信号にダウンコンバートされる。次いで、ガード除去構成要素326’は、ガード挿入構成要素326によってOFDM/OFDMAシンボル間に挿入されたガードインターバルを除去する。
【0042】
ガード除去構成要素326’の出力はS/P変換器324’に供給される。S/P変換器324’は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322’を、それぞれN個の直交サブキャリアのうちの1つに対応するN個の並列時間領域シンボルストリーム318’に分割する。高速フーリエ変換(FFT)構成要素320’は、N個の並列時間領域シンボルストリーム318’を周波数領域に変換し、N個の並列周波数領域シンボルストリーム316’を出力する。
【0043】
デマッパー312’は、マッパー312によって実行されたシンボルマッピング動作の逆を実行し、それによって、N個の並列データストリーム310’を出力する。P/S変換器308’は、N個の並列データストリーム310’を単一のデータストリーム306’に合成する。理想的には、このデータストリーム306’は、送信機302に入力として供給されたデータ306に対応する。
【0044】
例示的なOFDM/OFDMAフレーム
次に図4Aを参照すると、時分割複信(TDD)実装形態のためのOFDM/OFDMAフレーム400が、限定ではなく代表的な例として示されている。全二重および半二重周波数分割複信(FDD)など、OFDM/OFDMAフレームの他の実装形態を使用することができ、その場合、ダウンリンク(DL)メッセージとアップリンク(UL)メッセージの両方が異なるキャリアを介して同時に送信されることを除いて、フレームは同じである。TDD実装形態では、各フレームは、DL送信とUL送信との衝突を防ぐために、DLサブフレーム402とULサブフレーム404とに分割でき、これらは、小さいガードインターバル406、または、より詳細には、送信/受信遷移間隙(TTG)および受信/送信遷移間隙(RTG)によって分離できる。DL対ULサブフレーム比は、異なるトラフィックプロファイルをサポートするために、3:1から1:1まで変動する。
【0045】
OFDM/OFDMAフレーム400内には、様々な制御情報を含めることができる。たとえば、フレーム400の第1のOFDM/OFDMAシンボルは、同期のために使用されるいくつかのパイロット信号(パイロット)を含むことができるプリアンブル408とすることができる。プリアンブル408の内側の固定パイロットシーケンスにより、受信機304は、周波数および位相エラーを推定し、送信機302に同期することができる。その上、プリアンブル408中の固定パイロットシーケンスを利用して、ワイヤレスチャネルを推定し、等化することができる。プリアンブル408は、BPSK変調された搬送波を含むことができ、一般に1OFDMシンボル長である。プリアンブル408のキャリアは、電力をブースティングされ、一般にWiMAX信号中のデータ部分の周波数領域中の電力レベルよりも数デシベル(dB)(たとえば、9dB)高い。使用されるプリアンブルキャリアの番号は、ゾーンの3つのセグメントのいずれが使用されるかを示すことができる。たとえば、キャリア0、3、6、...はセグメント0が使用されることを示し、キャリア1、4、7、...はセグメント1が使用されることを示し、キャリア2、5、8、...はセグメント2が使用されることを示すことができる。
【0046】
フレーム制御ヘッダ(FCH)410はプリアンブル408に続くことができる。FCH410は、使用可能なサブチャネル、変調および符号化方式などのフレーム構成情報と、現在のOFDM/OFDMAフレームのためのMAPメッセージ長とを与えることができる。フレーム構成情報を略述する、ダウンリンクフレームプレフィックス(DLFP)412などのデータ構造は、FCH410にマッピングできる。
【0047】
図4Bに示すように、Mobile WiMAXのためのDLFP412は、使用されるサブチャネル(SCH)ビットマップを表す6ビット412aと、0に設定された予約済みの1ビット412bと、反復符号化指示を表す2ビット412cと、符号化指示を表す3ビット412dと、MAPメッセージ長を表す8ビット412eと、0に設定された予約済みの4ビット412fとを備えることができ、DLFP412中の合計24ビットとなる。FCH410にマッピングされる前に、24ビットDLFPが複製され、最小前方誤り訂正(FEC)ブロックサイズである48ビットブロックを形成することができる。
【0048】
FCH410に続いて、DL−MAP414およびUL−MAP416は、DLサブフレーム402およびULサブフレーム404のためのサブチャネル割振りおよび他の制御情報を指定することができる。OFDMAの場合は、フレーム内のデータ領域を複数のユーザに割り振ることができ、これらの割振りをDL−MAP414およびUL−MAP416中に指定することができる。MAPメッセージは、特定のリンクにおいて使用される変調および符号化方式を定義する、ユーザごとのバーストプロファイルを含むことができる。MAPメッセージはすべてのユーザに達する必要がある重要な情報を含んでいるので、DL−MAP414およびUL−MAP416は、レート1/2符号化および反復符号化を使用したBPSKまたはQPSKなどの非常に信頼できるリンクを介してしばしば送信される。OFDM/OFDMAフレームのDLサブフレーム402は、通信されているダウンリンクデータを含む様々なビット長のDLバーストを含むことができる。したがって、DL−MAP414は、ダウンリンクゾーン中に含まれるバーストの位置およびダウンリンクバーストの数と、時間(すなわち、シンボル)方向と周波数(すなわち、サブチャネル)方向の両方におけるそれらのオフセットおよび長さとを記述することができる。
【0049】
同様に、ULサブフレーム404は、通信されているアップリンクデータから構成される、様々なビット長のULバーストを含むことができる。したがって、ダウンリンクサブフレーム402中の第1のバーストとして送信されるUL−MAP416は、異なるユーザのためのULバーストの位置に関する情報を含むことができる。ULサブフレーム404は、図4Aに示すように追加の制御情報を含むことができる。ULサブフレーム404は、移動局(MS)がDLハイブリッド自動再送要求確認(HARQ ACK)をフィードバックするために割り振られるUL ACK418、および/またはMSがチャネル品質インジケータチャネル(CQICH)に関するチャネル状態情報をフィードバックするために割り振られるULCQICH420を含むことができる。さらに、ULサブフレーム404はULレンジングサブチャネル422を備えることができる。ULレンジングサブチャネル422は、MSが、閉ループ時間、周波数、および電力調整、ならびに帯域幅要求を実行するために割り振られる。プリアンブル408、FCH410、DL−MAP414およびUL−MAP416は、全部で、受信機304が受信信号を正しく復調できるようにする情報を搬送することができる。
【0050】
OFDMAでは、DLにおける送信とULにおける送信とに異なる「モード」を使用することができる。あるモードが使用される時間領域中のエリアは、一般にゾーンと呼ばれる。1つのタイプのゾーンは、DL−PUSC(サブチャネルのダウンリンク部分使用)と呼ばれ、それに利用可能なすべてのサブチャネルを使用することができるわけではない(すなわち、DL−PUSCゾーンはサブチャネルの特定のグループのみを使用することができる)。合計6つのサブチャネルグループが存在することができ、それらを最高3つのセグメントに割り当てることができる。したがって、セグメントは、1つ〜6つのサブチャネルグループを含むことができる(たとえば、セグメント0は3つのサブチャネルグループを含み、セグメント1は2つを含み、セグメント2は1つのサブチャネルグループを含む)。別のタイプのゾーンはDL−FUSC(サブチャネルのダウンリンク完全使用)と呼ばれる。DL−PUSCとは異なり、DL−FUSCは、セグメントを使用せず、完全な周波数レンジを介してすべてのバーストを配信することができる。
【0051】
例示的なDL−MAPおよび例示的なDL−MAP IE
図4AのDL−MAP414を、図5により詳細に示す。DL−MAP414は、制御メッセージがDL−MAPであることを示すために2(00000010)の値を有する、8ビットの長さを有する管理メッセージタイプ502で開始することができる。管理メッセージタイプ502の後に、8ビット長であるフレーム持続期間符号504および24ビット長であるフレーム番号506が続くことができる。フレーム番号506の後に、8ビットの長さを有し、DCD構成変更カウント値に一致するダウンリンクチャネル記述子(DCD)カウント508が続くことができる。DCDメッセージは、変調タイプ、前方誤り訂正(FEC)符号タイプなどを含む、ダウンリンクに割り振られた各バースト期間に適用される物理層および媒体アクセス制御(MAC)層に関連するパラメータを指す。DCDカウント508の後に、6バイトの長さを有し、全長48ビットとなる基地局識別子(BSID)510が続くことができる。BSID510は、ネットワーク基地局を一意に識別することができ、その後に、DLサブフレーム402中のOFDMAシンボルの数を示し、8ビットの長さを有するDLシンボル持続期間512が続くことができる。
【0052】
可変長さを有するいくつか(n個)のDL−MAP情報要素(IE)514がDLシンボル持続期間512の後に続くことができる。一般的なDL−MAP IE514は、ダウンリンク送信を定義するために、ダウンリンク間隔使用符号(DIUC)516、接続IDのリスト518、およびDLバースト割振り520(たとえば、サブチャネルオフセット、シンボルオフセット、サブチャネル数およびシンボル数)を備えることができる。両端を含む0から12までのDIUC516は、DL−MAP IEがDLバーストプロファイル(すなわち、バーストにおいて使用される変調および符号化方式)を与えることを示し、14または15のDIUC516はDL−MAP IEが制御情報要素であることを示すことができる。13のDIUC516は、DL−MAP IEがセーフティゾーン(すなわち、間隙)およびピーク平均電力比(PAPR)低減のために使用されることを示すことができる。図5には示されていないが、DL−MAP414のいくつかの実施形態は、DL−MAP414のバイト境界に達するために、4ビットの長さを有するパディングを含むことができる。
【0053】
次に図6A〜図6Cを参照すると、様々なタイプのDL−MAP IE514の例がより詳細に示されている。図6Aに、15、14、または0〜13に等しいDIUC516値を有するDL−MAP IEを示す。DIUC516が両端を含む0から13までの値を有するとき、図6AのDL−MAP IE600は、INC_CID(CIDを含む)がCID_SWITCH_IEによって1の値にトグルされたかどうかに応じて接続識別子(CID)のリスト518を含むことができる。INC_CIDが1に等しい場合、DL−MAP IE600は、8ビットの長さを有する、CIDの数を示す値(N_CID)と、このIE用に割り当てられた、各々16ビットの長さを有する対応する数のCIDとを有することができる。INC_CIDが0に等しい場合、DL−MAP IE600は0ビットの長さのCIDのリスト518を有する。随意のCIDのリスト518に続いて、DL−MAP IE600は、8ビットの長さを有するOFDMAシンボルオフセット602から構成できる。
【0054】
リンク適応としても知られる適応変調符号化(AMC)は、ワイヤレスチャネルの状態(たとえば、チャネル損失、受信感度、利用可能な送信機電力、および他の送信機から干渉)への変調、符号化、および他の信号およびプロトコルパラメータの一致を示す。使用されるAMC方式に応じて、DL−MAP IE600は少なくとも2つの異なる構造を有することができる。AMC置換が3つのシンボルごとに2つのビン(2×3)または6つのシンボルごとに1つのビン(1×6)である場合、DL−MAP IE600は、8ビットの長さを有するサブチャネルオフセット604と、3ビットの長さを有するブースティングフィールド606と、5ビットの長さを有するOFDMAトリプルシンボル数フィールド608と、6ビットの長さを有するサブチャネル数フィールド610とをもつ、図6A中の上部構造で構成できる。他の場合、DL−MAP IE600は、6ビットの長さを有するサブチャネルオフセット612と、3ビットの長さを有するブースティングフィールド614と、7ビットの長さを有するOFDMAシンボル数フィールド616と、6ビットの長さを有するOFDMAサブチャネル数フィールド618とをもつ、6A図中の下部構造で構成できる。ブースティングフィールド606、614は、ブースティング値を示す様々な3ビット値を有することができ、000はブースティングなしを示し、0016dBブースティングを示し、0106dBブースティングを示し、0119dBブースティングを示し、1003dBブースティングを示し、1013dBブースティングを示し、1109dBブースティングを示し、111の12dBブースティングを示す。
【0055】
次いで、DL−MAP IE600は、2ビットの長さを有する反復符号化指示620を含むことができる。反復符号化指示620は、反復符号化を示す様々な2ビット値を有することができ、00は反復符号化なしを示し、01は2回の反復符号化が使用されることを示し、10は4回の反復符号化が使用されることを示し、11は6回の反復符号化が使用されることを示す。
【0056】
図6Bに、DL−MAP拡張IE630を示す。4ビット値の15(1111)を有するDIUC516の後、DL−MAP拡張IE630は、4ビットの長さを有する拡張DIUC632と、4ビットの長さを有する長さフィールド634と、長さフィールド634に従って様々な長さを有するデータフィールド636とを有することができる。したがって、DL−MAP拡張IE630は、12ビット+長さフィールド634中の値の長さを有することができる。拡張DIUC632が0に等しい場合、DL−MAP拡張IE630はOFDMAチャネル測定IE638用とすることができる。拡張DIUC632が1に等しい場合、DL−MAP拡張IE630は図示のようにOFDMA STC_DL_ZONE IE640用とすることができる。
【0057】
図6Cに、DL−MAP拡張2IE660を示す。4ビットの値14(1110)を有するDIUC516の後、DL−MAP拡張IE660は、4ビットの長さを有する拡張2DIUC662と、4ビットの長さを有する長さフィールド664と、長さフィールド664に従って様々な長さを有するデータフィールド666とを有することができる。したがって、DL−MAP拡張2IE660は、16ビット+長さフィールド664中の値の長さを有することができる。拡張2DIUC662が0に等しい場合、DL−MAP拡張2IE660はMBS_MAP_IE668用とすることができる。拡張2DIUC662が7(0111)に等しい場合、DL−MAP拡張2IE660は図示のようにHARQ_DL_MAP_IE 670用とすることができる。
【0058】
スティッキー領域割振りのための例示的なDL−MAP IE
データトラフィックのためにより多くのフレームリソースを使用することができるように、後続のフレーム中のDL−MAP414のサイズを低減するために、図7A〜図7Cに、スティッキー領域割振りのための例示的なDL−MAP IEを示す。図7Aに、特定の移動局を対象とするDLデータバーストを得るための割り振られたスティッキー領域をその移動局に通知するために使用できる例示的な割振り開始DL−MAP IE700を示す。図7A中の割振り開始DL−MAP IE700は、14に等しいDIUC516をもつDL−MAP拡張2IE660を使用しているが、15に等しいDIUC516を有するDL−MAP拡張IE630など、割振り開始DL−MAP IE中のすべての情報の組込みを可能にする任意の適切なDL−MAP IE構造を使用することができる。割振り開始DL−MAP IE700のDIUC516の後に、たとえば、このDL−MAP IEがスティッキー領域割振りに関係することを示すため、およびIE中の一連のビットの構造を搬送するために、12(1100)に等しい値を有する拡張2DIUC662が続くことができる。12に等しい拡張2DIUC662を図7Aに示すが、DL−MAP IEの拡張タイプ用か拡張2タイプ用かにかかわらず、別のタイプのIEを指定しない任意の適切な値を選択することができる。拡張2DIUC662の後に、上述のように長さフィールド664が続くことができる。
【0059】
長さフィールド664とスティッキー領域割振りのための制御のタイプを指定するために、3つの主要なカテゴリー、すなわち割振りの開始と、割振りの変更と、割振りの終了とに分割することができるタイプフィールド702の後に、割振り開始DL−MAP IE700が続くことができる。1に等しいタイプフィールド702は、たとえば、スティッキー領域割振りDL−MAP IEが図示のように割振り開始DL−MAP IE700であることを示すことができる。タイプフィールド702の後に、スティッキー領域の(1つまたは複数の)所有者移動局を指定するための接続識別子(CID)704が続くことができ、CID704の後にスティッキー領域を識別するための割振りID706が続くことができる。より短い割振りID706を導入することによって、スティッキー領域割振りを変更または終了する後続のDL−MAP IE中でより長いCID704を使用する必要はなく、それによって、このスティッキー領域のためのDL−MAP IEを有する後続のフレーム中のDL−MAP414のサイズをさらに低減する。
【0060】
割振り開始DL−MAP IE700では、何かが変化しない限りMSがスティッキー領域中のDLデータバーストの位置を特定するための追加情報を必要としないように、割振りID706の後に、スティッキー領域をセットアップし、移動局に十分な情報を与える際に有用と考えられるあらゆる構成要素が続くことができる。これらの構成要素の順序を再構成することができ、これらの構成要素の様々な組合せをスティッキー領域割振りのために使用することができる。たとえば、割振りID706の後に、DLデータバーストを送信するために使用される変調タイプを指定することができるDIUC708が続くことができる。
【0061】
図7Aに示すように、DIUC708の後に、スティッキー領域について説明するための様々なフィールドを含むことができる領域情報709が続くことができる。たとえば、領域情報709は、シンボルインデックスに従う(すなわち、時間における)スティッキー領域(すなわちOFDM/OFDMAフレーム中の割り振られたDLデータバースト)の開始の位置を特定するために使用できるシンボルオフセット710を含むことができる。シンボルオフセット710の後に、DLデータバーストのために使用されるAMC置換を示すことができる置換タイプ712が続くことができる。置換タイプ712の後に、サブチャネルインデックスに従う(すなわち、周波数における)スティッキー領域の開始の位置を特定するために使用できるサブチャネルオフセット714が続くことができる。サブチャネルオフセット714の後に、(サブチャネルに関してスティッキー領域のサイズを示すための)サブチャネルの数716および(シンボルに関してスティッキー領域のサイズを示すための)シンボルの数718が続くことができる。シンボルの数718の後に、スティッキー領域中のDLデータバーストのために使用される電力ブースティングのディスクリートレベルを示すことができるブースティングレベル720が続くことができる。一例として図7Aに示すように、ブースティングレベル720の後に、DLデータバーストのために使用される反復符号化(たとえば、反復なし、2回、4回、または6回)を示すことができる反復符号化タイプ722が続くことができる。反復符号化タイプ722は、領域情報709中の最後のフィールドとすることができる。
【0062】
領域情報709の後に、復号するCID704中に記載される(1つまたは複数の)移動局のためのDLデータバーストが存在するように、スティッキー領域がどのOFDM/OFDMAフレーム中に最初に現れるかを示すことができる開始フレーム番号724が続くことができる。開始フレーム番号724の後に、一連の受信フレーム全体にわたってスティッキー領域の出現の頻度を指定することができる割振り間隔726が続くことができる。割振り間隔726の後に、スティッキー領域割振りの終了を示すことができ、スティッキー領域が最後に現れるOFDM/OFDMAフレームを指定することができる終了フレーム番号728が続くことができる。いくつかの実施形態の場合、終了フレーム番号728は、スティッキー領域が割振り間隔726に従って現れない最初のOFDM/OFDMAフレームまたはスティッキー領域の最後の出現を含むフレームの直後のフレームを指定することができる。スティッキー領域割振りを終了するために別のタイプのDL−MAP IEを使用することができるので、いくつかの実施形態は、割振り開始DL−MAP IE700中にパラメータとして終了フレーム番号728を含まないことがある。
【0063】
終了フレーム番号728の後に、移動局が、スティッキー領域割振りの確認応答を基地局にどのように与えるべきかを指定することができる確認応答(ACK)領域情報730が続くことができる。現在または将来のOFDMAフレーム中のUL−MAP416は、確認応答を送信するためにスティッキー領域割振りIDおよびMSのための対応するACK領域情報を指定する領域割振りIEを含むことができる。MSからACKを受信した後、BSは、スティッキー領域割振りを開始し、それに応じて送信を開始することができる。BSが割当てUL領域を介してACKを受信しない場合、BSは割振り開始DL−MAP IE700を再送信することができる。
【0064】
次に図7Bを参照すると、割振り開始DL−MAP IE700によって割り振られたスティッキー領域のパラメータの任意のパラメータまたは組合せは、任意の後続のフレーム中で割振り変更DL−MAP IEに従って変更できる。しかしながら、スティッキー領域割振りを割振りの開始からその終了まで調整する必要がない場合、スティッキー領域のいくつかのインスタンスは割振り変更DL−MAP IEを使用しないことがある。
【0065】
スティッキー領域割振りを変更するための1つの例示的なDL−MAP IEは、スティッキー領域割振りのすべての可能なパラメータを更新することができる割振り変更DL−MAP IE750である。割振り変更DL−MAP IE750は、たとえば、変更されるスティッキー領域のパラメータを示すために、3に等しいタイプフィールド702を有することができる。いくつかの実施形態の場合、タイプフィールド702に従ってすべてのパラメータを含むことができるが、1つまたは複数の特定のパラメータ内に含まれる値はそれらの特定のパラメータのうちの1つまたは複数を含んでいる割振り開始DL−MAP IEまたは前の割振り変更DL−MAP IEからそのまま残ることができる。したがって、割振り変更DL−MAP IE750は、図7Bに示すように、(割り振られたスティッキー領域に対応する移動局が変化してはならず、より短い割振りID706によって表されるので)CID704と(これらのフレーム番号は割り振られたスティッキー領域に関して変化してはならないので)開始フレーム番号724および終了フレーム番号728とを除いて、割振り開始DL−MAP IE700からのすべてのパラメータを含むことができる。
【0066】
この場合も、割振り変更DL−MAP IE750は、移動局が、変更されたスティッキー領域割振りの確認応答を基地局にどのように与えるべきかを指定するために、ACK領域情報730を含むことができる。上述のようにBSが割当てUL領域を介してACKを受信しない場合、BSは割振り変更DL−MAP IE750を再送信することができる。
【0067】
割振り変更DL−MAP IE750はスティッキー領域のパラメータの任意のパラメータまたは組合せを変更するために使用できるが、本開示のいくつかの実施形態の目的はDL−MAP414などの制御オーバーヘッドのサイズを低減することである。したがって、タイプフィールド702に従ってパラメータのいくつかのパラメータまたは組合せを変更するために、他のより短い割振り変更DL−MAP IEを使用することができる。たとえば、図7Bの割振り変更DL−MAP IE760は、たとえば、スティッキー領域のDIUC708だけが変更されることを示すために、4に等しいタイプフィールド702を有することができる。スティッキー領域のDIUC516、拡張2DIUC662、長さフィールド664、タイプフィールド702、割振りID706、DIUC708、およびACK領域情報730だけを含めることによって、割振り変更DL−MAP IE760は、割振り開始DL−MAP IE700またはDLデータバーストの位置を特定し、復号するためのすべての情報を含む従来のDL−MAP IEよりもかなり短い。
【0068】
図7Bに、割振り変更DL−MAP IEのさらに別の例を示す。短い割振り変更DL−MAP IE760と同様の例、割振り変更DL−MAP IE770は、たとえば、スティッキー領域の割振り間隔726だけが変更されることを示すために、5に等しいタイプフィールド702を有することができる。
【0069】
図7Cに、スティッキー領域割振りを終了するための割振り終了DL−MAP IE790を示す。たとえば、スティッキー領域が終了し、割振りID706がキャンセルされ、特定のスティッキー領域に関連しなくなることを示すために、割振り終了DL−MAP IE790は0に等しいタイプフィールド702を有することができる。スティッキー領域割振りがいつ終了されるべきかを示すために割振り開始DL−MAP IE700中の終了フレーム番号728を使用することができるので、いくつかの実施形態は割振り終了DL−MAP IE790を採用しないことがある。他の実施形態の場合、最初に終了フレーム番号728によって提案されたよりも前にスティッキー領域割振りを終了するために、割振り終了DL−MAP IE790を使用することができる。いくつかの実施形態の場合、移動局が、割り振られたスティッキー領域の一部分中の、またはそれと重なるDLデータバーストを指す非スティッキー領域DL−MAP IEを復号する場合、移動局は、スティッキー領域割振りが終了したことを決定することができる。
【0070】
図7Cに示すように、割振り終了DL−MAP IE790は、移動局が、終了したスティッキー領域割振りの確認応答を基地局にどのように与えるべきかを指定するために、ACK領域情報730を含むことができる。上述のようにBSが割当てUL領域を介してACKを受信しない場合、BSは割振り終了DL−MAP IE790を再送信することができる。
【0071】
スティッキー領域割振りのためのDL−MAP IEを解釈するための例示的な方法
図8は、図7A〜図7CのDL−MAP IEなど、スティッキー領域割振りのためのDL−MAP IEを解釈するための例示的な動作800のフローチャートである。動作800は、802において、OFDM/OFDMAフレーム400のDL−MAP414中のDL−MAP IE514を受信することによって開始する。804において、DIUC516および場合によっては拡張2DIUC662(またはいくつかの実施形態では拡張DIUC632)を読み取る。
【0072】
806において、DIUC値がスティッキー領域割振りを示さない場合、DL−MAP IEは従来どおりDIUC516に基づいて解釈され、これは動作800の範囲外であり、動作800は、802において同じフレームまたは異なるフレームからの新しいDL−MAP IEで開始して反復する。すべての移動局がスティッキー領域割振り、特に競合者の製品をサポートすることができるわけではないことは、ここで言及する価値がある。そのような場合、スティッキー領域割振りをサポートする基地局は、後方互換性があり、従来行われていたように、スティッキー領域割振りをサポートしない移動局の各々について各OFDM/OFDMAフレーム中で1つのDL−MAP IEを送信することができる。基地局は、このオーバーヘッド低減技法をサポートする移動局についてスティッキー領域割振りを使用し続けることができる。
【0073】
しかしながら、806においてDIUC値がスティッキー領域割振りを示す(たとえば、DIUC516が14に等しく、拡張2DIUC662が12に等しい)場合は、808において長さフィールド(たとえば、長さフィールド664)から長さ値を読み取る。810において、長さ値に従ってスティッキー領域DL−MAP IEの残りの部分を読み取る。スティッキー領域DL−MAP IEの残りの部分は、上述のようにタイプフィールド702と割振りID706とを含むことができる。812において、タイプフィールド702とスティッキー領域DL−MAP IEの残りの部分中の任意のスティッキー領域パラメータとに基づいて、割振りID706によって識別されたスティッキー領域割振りのためのアクションを実行する(たとえば、スティッキー領域割振りを開始するか、または割り振られたスティッキー領域のいくつかのパラメータを変更する)。動作800は、802において同じフレームまたは異なるフレームからの新しいDL−MAP IEで開始して反復する。
【0074】
スティッキー領域割振りのためのDL−MAP IEを使用して動作する例示的な方法
スティッキー領域割振りのためのDL−MAP IEを解釈する方法について説明したので、図9に、移動局(MS)の観点から、複数のOFDMAフレームを受信し、スティッキー領域割振りのためのDL−MAP IEを使用してDLデータバーストを復号するための例示的な動作900のフローチャートを示す。図9の動作900は、動作が開始する前にスティッキー領域がまだ割り振られていないと仮定しており、DLデータバーストの位置を特定し、復号するために従来のDL−MAP IEを読み取ることには関係しない。本明細書で使用する「DLデータバーストの位置を特定すること」は、一般にDLサブフレーム402内のDLデータバーストの位置を発見することを指す。さらに、動作900は、明快のために単一のスティッキー領域のみに関係するが、複数のスティッキー領域を異なる開始フレーム番号および終了フレーム番号で割り振ることができる。
【0075】
動作900は、902において、OFDMAフレームのDL−MAP414中のDL−MAP IE514を受信することによって開始する。904においてDL−MAP IE514が割振り開始メッセージを含まない場合、動作900は、902において同じフレームまたは異なるフレームからの新しいDL−MAP IEで開始して反復する。しかしながら、904においてDL−MAP IE514が割振り開始メッセージ(たとえば割振り開始DL−MAP IE700)を含む場合、905において、割振り開始メッセージに従ってDLスティッキー領域を割り振る。開始フレーム番号724に応じて、割振り開始メッセージをもつDL−MAP IEと同じフレーム中でDLデータバーストを復号する。
【0076】
906において、新しいDL−MAP414をもつ新しいOFDMAフレームを受信する。908において、DL−MAPがDL−MAP IEのいずれか中に割振り終了メッセージ(たとえば、割振り終了DL−MAP IE790)を含む場合、905において割り振られたスティッキー領域は、910において、たとえば割振りID706に従って終了し、動作900は、902において同じフレームまたは異なるフレームからの新しいDL−MAP IEで開始して反復する。
【0077】
しかしながら、908において、DL−MAPが、割り振られたスティッキー領域のための割振り終了メッセージを含まない場合、912において、移動局はDL−MAPがDL−MAP IEのいずれか中に割振り変更メッセージを含むかどうかを判断する。DL−MAPが割振り変更メッセージ(たとえば、割振り変更DL−MAP IE750、760、770)を含む場合、たとえば、割振りID706によって識別されたスティッキー領域のパラメータを割振り変更メッセージに従って更新する。
【0078】
912においてDL−MAPが割振り変更メッセージを含んでいたかどうかにかかわらず、916において、移動局は、現在のOFDMAフレーム中にスティッキー領域DLデータバーストが含まれるかどうかを判断する。これは、最新の割振り間隔726に基づいて判断され、いくつかの実施形態の場合、割振り間隔726が変更されても、開始フレーム番号724に依存する。割り振られたスティッキー領域のためのDLデータバーストがこのフレーム中に含まれない場合、動作900は、906において別の新しいOFDMAフレームで開始して反復する。スティッキー領域DLデータバーストが現在のフレーム中に含まれる場合、918において、最新のスティッキー領域パラメータからの制御情報を使用してDLデータバーストを復号し、そのうちのいくつかのパラメータは割振りの開始時に初期化され、他のパラメータは基地局と移動局との間のワイヤレス通信中に変更される。918においてスティッキー領域DLデータバーストを復号した後、次いで、動作900は、906において別の新しいOFDMAフレームで開始して反復する。
【0079】
動作900においてスティッキー領域が割り振られると、移動局は、その特定のスティッキー領域DLデータバーストに対応する別のDL−MAP IEを常に受信せずに、OFDMAフレーム中のスティッキー領域DLデータバーストの位置を断続的に特定し、復号することができる。スティッキー領域割振りを変更または終了する場合でも、移動局にこれらのアクションを実行するように命令するDL−MAP IEは、従来のDL−MAP IEよりもかなり短くできる。このようにして、このDLデータバーストを含む1つ1つのOFDMAフレーム中でこのDLデータバーストのためのDL−MAP IEを反復する必要はない。したがって、基地局が送信するDL−MAP414のサイズを低減することができ、ワイヤレス通信効率およびパフォーマンスを向上するために、データトラフィックのために使用することができるフレームリソースを解放することができる。DL−MAPは上述のように最も低い符号化レートで送信されるので、DL−MAP414のサイズの小さい低減でも、データトラフィックのための利用可能リソースへの有意な影響を有することができる。
【0080】
例示的なUL−MAPおよび例示的なUL−MAP IE
図4AのUL−MAP416を、図10Aにより詳細に示す。UL−MAP416は、制御メッセージがUL−MAPであることを示すために3(00000011)の値を有する、8ビットの長さを有する管理メッセージタイプ1002で開始することができる。管理メッセージタイプ1002の後に、予約済みフィールド1004中の8ビットが続くことができる。予約済みフィールド1004の後に、8ビットの長さを有し、UCD構成変更カウント値に一致するアップリンクチャネル記述子(UCD)カウント1006が続くことができる。UCDメッセージは、変調タイプ、前方誤り訂正(FEC)符号タイプなどを含む、アップリンクに割り振られた各バースト期間に適用される物理層および媒体アクセス制御(MAC)層に関連するパラメータを指す。UCDカウント1006の後に、32ビットの長さを有する割振り開始時間1008と、ULサブフレーム404中のOFDMAシンボルの数を示し、8ビットの長さを有するシンボルの数フィールド1010とが続くことができる。
【0081】
可変長さを有するいくつか(n個)のUL−MAP情報要素(IE)1012は、シンボルの数フィールド1010の後に続くことができる。一般的なUL−MAP IE1012は、接続識別子(CID)とアップリンク間隔使用符号(UIUC)とを備えることができ、アップリンク送信を定義するために使用できる。図10Aには示されていないが、UL−MAP416のいくつかの実施形態は、UL−MAP416のバイト境界に達するために、4ビットの長さを有するパディングを含むことができる。
【0082】
次に図11を参照すると、UL−MAP IE1012は、16ビットの長さを有するCID1102を備えることができる。CID1102の後に、たとえば、図11中のOFDMA UIUC値のテーブルに従って各CID1102の使用を判断するUIUC1104が続くことができる。UL−MAP IE1012は、4ビットの長さを有するUIUC1104に応じて様々な長さを有することができる。
【0083】
両端を含む1から10までのUIUC1104を有するUL−MAP IE1100Aでは、ULバーストプロファイル(たとえば、変調および符号化方式)を示すことができる。図11に示すように、UIUC1104の後に、10ビットの長さを有する持続期間1106が続くことができる。OFDMAスロットの単位を有する、持続期間1106の後に、2ビットの長さを有する反復符号化指示1108が続くことができる。反復符号化指示1108は、反復符号化を示す様々な2ビット値を有することができ、00は反復符号化なしを示し、01は2回の反復符号化が使用されることを示し、10は4回の反復符号化が使用されることを示し、11は6回の反復符号化が使用されることを示す。いくつかのUL−MAP IE1100Aでは、適応アンテナシステム(AAS)またはAMC ULゾーンが使用された場合、反復符号化指示1108の後に12ビットの長さを有するスロットオフセット1110が続くことができる。
【0084】
UL−MAP拡張2IE1100Bは、図11に示すように11に等しいUIUC1104を有することができる。UL−MAP拡張2IE1100Bでは、UIUC1104の後に、4ビットの長さを有する拡張2UIUCと、8ビットの長さを有する長さフィールドと、長さフィールドに従って変動する長さを有するデータフィールドとを含むことができる拡張2情報要素1112が続くことができる。したがって、UL−MAP拡張2IE1100Bは、32ビット+長さフィールド中の値の長さを有することができる。
【0085】
UL−MAP拡張IE1100Cは、図11に示すように15に等しいUIUC1104を有することができる。UL−MAP拡張IE1100Cでは、UIUC1104の後に、4ビットの長さを有する拡張UIUCと、4ビットの長さを有する長さフィールドと、長さフィールドに従って変動する長さを有するデータフィールドとを含むことができる拡張情報要素1114が続くことができる。したがって、UL−MAP拡張IE1100Cは、28ビット+長さフィールド中の値の長さを有することができる。
【0086】
13に等しいUIUC1104は、図11に示すように、PAPR低減およびセーフティゾーンのためのUL−MAP IE1100Dを示すことができる。そのようなUL−MAP IE1100Dでは、UIUC1104の後に、32ビットの長さを有するPAPR_Reduction_Safety_Sounding_Zone_Allocation_IE1116が続くことができる。したがって、UIUC=13のUL−MAP IE1100Dは、52ビットの長さを有することができる。0に等しいUIUC1104は、チャネル品質指示(CQI)のためのULゾーンを与える高速フィードバックチャネルのためのUL−MAP IEを示すことができる。さらに、12に等しいUIUC1104は、ULゾーン中の符号分割多元接続(CDMA)レンジングおよび帯域幅要求のためのUL−MAPを示すことができる。UIUC1104に続くデータはUIUC=0または12のUL−MAP IE中の32ビットの長さを有することもできるので、そのようなUIUC=0または12のUL−MAP IEはUIUC=13のUL−MAP IE1100Dと同様のフォーマットを有することができ、したがって、52ビットの長さを有することもできる。
【0087】
14に等しいUIUC1104は、図11に示すように、CDMA割振りのためのUL−MAP IE1100Eを示すことができる。そのようなUL−MAP IE1100Eでは、UIUC1104の後に、40ビットの長さを有するCDMA_Allocation_IE1118が続くことができる。したがって、UIUC=14のUL−MAP IE1100Dは、60ビットの長さを有することができる。
【0088】
スティッキー領域割振りのための例示的なUL−MAP IE
データトラフィックのためにより多くのフレームリソースを使用することができるように、後続のフレーム中のUL−MAP416のサイズを低減するために、図12A〜図12Cに、スティッキー領域割振りのための例示的なUL−MAP IEを示す。図12Aに、移動局から基地局に送信されるULデータバーストを符号化し、その位置を特定するための割り振られたスティッキー領域をその特定の移動局に通知するために使用できる例示的な割振り開始UL−MAP IE1200を示す。図12A中の割振り開始UL−MAP IE1200は、11に等しいUIUC1104をもつUL−MAP拡張2IE1100Bを使用しているが、15に等しいUIUC1104を有するUL−MAP拡張IE1100Cなど、割振り開始UL−MAP IE中のすべての情報の組込みを可能にする任意の適切なUL−MAP IE構造を使用することができる。割振り開始UL−MAP IE1200のUIUC1104の後に、たとえば、このUL−MAP IEがスティッキー領域割振りに関係することを示すため、およびIE中の一連のビットの構造を搬送するために、9(1001)に等しい値を有する拡張2UIUC1202が続くことができる。9に等しい拡張2UIUC1202を図12Aに示すが、UL−MAP IEの拡張タイプ用か拡張2タイプ用かにかかわらず、別のタイプのIEを指定しない任意の適切な値を選択することができる。拡張2UIUC1202の後に、上述のように長さフィールド1204が続くことができる。
【0089】
長さフィールド1204とスティッキー領域割振りのための制御のタイプを指定するために、3つの主要なカテゴリー、すなわち割振りの開始と、割振りの変更と、割振りの終了とに分割することができるタイプフィールド1206の後に、割振り開始DL−MAP IE1200が続くことができる。1に等しいタイプフィールド1206は、たとえば、スティッキー領域割振りUL−MAP IEが図示のように割振り開始UL−MAP IE1200であることを示すことができる。タイプフィールド1206の後に、スティッキー領域の所有者移動局を指定するための接続識別子(CID)1208が続くことができ、CID1208の後にスティッキー領域を識別するための割振りID1210が続くことができる。より短い割振りID1210を導入することによって、スティッキー領域割振りを変更または終了する後続のUL−MAP IE中でより長いCID1208を使用する必要はなく、それによって、このスティッキー領域のためのUL−MAP IEを有する後続のフレーム中のUL−MAP416のサイズをさらに低減する。
【0090】
割振り開始UL−MAP IE1200では、何かが変化しない限りMSがスティッキー領域中にULデータバーストの位置を特定し、符号化するために任意の追加情報を必要としないように、割振りID1210の後に、スティッキー領域をセットアップし、移動局に十分な情報を与える際に有用と考えられるあらゆる構成要素が続くことができる。これらの構成要素の順序を再構成することができ、これらの構成要素の様々な組合せをスティッキー領域割振りのために使用することができる。たとえば、割振りID1210の後に、ULデータバーストを符号化し、送信するために変調および符号化方式を指定することができるUIUC1212が続くことができる。
【0091】
図12Aに示すように、UIUC1212の後に、スティッキー領域について説明するための様々なフィールドを含むことができる領域情報1213が続くことができる。たとえば、領域情報1213は、たとえば、スティッキー領域(すなわちOFDMAフレーム中の割り振られたULデータバースト)の開始の位置をスロット単位で特定するために使用できるスロットオフセット1214を含むことができる。スロットオフセット1214の後に、たとえば、スティッキー領域のサイズをスロット単位で指定するために使用できるスロット持続期間1216が続くことができる。スロット持続期間1216の後に、ULデータバーストを符号化するために使用される反復符号化(たとえば、反復なし、2回、4回、または6回)を示すことができる反復符号化タイプ1218が続くことができる。反復符号化タイプ1218は、領域情報1213中の最後のフィールドとすることができる。
【0092】
領域情報1213の後に、符号化するCID1208中に記載される(1つまたは複数の)移動局のためのULデータバーストが符号化されるように、スティッキー領域がどのOFDM/OFDMAフレーム中に最初に現れるかを示すことができる開始フレーム番号1220が続くことができる。開始フレーム番号1220の後に、スティッキー領域割振り期間中の一連の受信フレーム全体にわたってULスティッキー領域書込みの頻度を指定することができる割振り間隔1222が続くことができる。割振り間隔1222の後に、スティッキー領域割振りの終了を示すことができ、スティッキー領域が最後に使用されるOFDM/OFDMAフレームを指定することができる終了フレーム番号1224が続くことができる。いくつかの実施形態の場合、終了フレーム番号1224は、スティッキー領域が割振り間隔1222に従って使用されない最初のOFDM/OFDMAフレームまたはスティッキー領域の最後の使用を含むフレームの直後のフレームを指定することができる。スティッキー領域割振りを終了するために別のタイプのUL−MAP IEを使用することができるので、いくつかの実施形態は、振り開始UL−MAP IE1200中にパラメータとして終了フレーム番号1224を含まないことがある。
【0093】
終了フレーム番号1224の後に、移動局が、スティッキー領域割振りの確認応答を基地局にどのように与えるべきかを指定することができる確認応答(ACK)領域情報1226が続くことができる。MSからACKを受信した後、BSは、スティッキー領域割振りを開始し、それに応じて送信を開始することができる。BSがACKを受信しない場合、BSは割振り開始UL−MAP IE1200を再送信することができる。
【0094】
次に図12Bを参照すると、割振り開始UL−MAP IE1200によって割り振られたスティッキー領域のパラメータの任意のパラメータまたは組合せは、任意の後続のフレーム中で割振り変更UL−MAP IEに従って変更できる。しかしながら、スティッキー領域割振りを割振りの開始からその終了まで調整する要がない場合、スティッキー領域のいくつかのインスタンスは割振り変更UL−MAP IEを使用しないことがある。
【0095】
スティッキー領域割振りを変更するための1つの例示的なUL−MAP IEは、スティッキー領域割振りのすべての可能なパラメータを更新することができる割振り変更UL−MAP IE1250である。割振り変更UL−MAP IE1250は、たとえば、変更されるスティッキー領域のパラメータを示すために、2に等しいタイプフィールド1206を有することができる。いくつかの実施形態の場合、タイプフィールド1206に従ってすべてのパラメータを含むことができるが、1つまたは複数の特定のパラメータ内に含まれる値はそれらの特定のパラメータのうちの1つまたは複数を含んでいる割振り開始UL−MAP IEまたは前の割振り変更UL−MAP IEからそのまま残ることができる。したがって、割振り変更UL−MAP IE1250は、図12Bに示すように、(割り振られたスティッキー領域に対応する移動局が変化してはならず、より短い割振りID1208によって表されるので)CID1200と(これらのフレーム番号は割り振られたスティッキー領域に関して変化してはならないので)開始フレーム番号1220および終了フレーム番号1224とを除いて、割振り開始UL−MAP IE1210からのすべてのパラメータを含むことができる。
【0096】
この場合も、割振り変更UL−MAP IE1250は、移動局が、変更されたスティッキー領域割振りの確認応答を基地局にどのように与えるべきかを指定するために、ACK領域情報1226を含むことができる。上述のようにBSがACKを受信しない場合、BSは割振り変更UL−MAP IE1250を再送信することができる。
【0097】
割振り変更UL−MAP IE1250はスティッキー領域のパラメータの任意のパラメータまたは組合せを変更するために使用できるが、本開示の実施形態の目的はUL−MAP416などの制御オーバーヘッドのサイズを低減することである。したがって、タイプフィールド1206に従ってパラメータのいくつかのパラメータまたは組合せを変更するために、他のより短い割振り変更UL−MAP IEを使用することができる。たとえば、図12Bの割振り変更UL−MAP IE1260は、たとえば、スティッキー領域のUIUC1206だけが変更されることを示すために、3に等しいタイプフィールド1212を有することができる。UIUC1104、拡張2UIUC1202、長さフィールド1204、タイプフィールド1206、割振りID1210、スティッキー領域のUIUC1212だけを含めることによって、割振り変更UL−MAP IE1260は、割振り開始UL−MAP IE1200またはULデータバーストの位置を特定し、符号化するためのすべての情報を含む従来のUL−MAP IEよりもかなり短い。
【0098】
図12Bに、割振り変更UL−MAP IEのさらに別の例を示す。短い割振り変更UL−MAP IE1260と同様の例、割振り変更UL−MAP IE1270は、たとえば、スティッキー領域の割振り間隔1222だけが変更されることを示すために、4に等しいタイプフィールド1206を有することができる。
【0099】
図12Cに、スティッキー領域割振りを終了するための割振り終了UL−MAP IE1290を示す。たとえば、スティッキー領域が終了し、割振りID1206がキャンセルされ、特定のスティッキー領域に関連しなくなることを示すために、割振り終了UL−MAP IE1290は0に等しいタイプフィールド1210を有することができる。スティッキー領域割振りがいつ終了するかを示すために割振り開始UL−MAP IE1200中の終了フレーム番号1224を使用することができるので、いくつかの実施形態は割振り終了UL−MAP IE1290を採用しないことがある。他の実施形態の場合、最初に終了フレーム番号1224によって提案されたよりも前にスティッキー領域割振りを終了するために、割振り終了UL−MAP IE1290を使用することができる。いくつかの実施形態の場合、移動局が、割り振られたULスティッキー領域の一部分中の、またはそれと重なるULデータバーストを指す非スティッキー領域UL−MAP IEを復号する場合、移動局は、スティッキー領域割振りが終了したことを決定することができる。
【0100】
図12Cに示すように、割振り終了UL−MAP IE1290は、移動局が、終了したスティッキー領域割振りの確認応答を基地局にどのように与えるべきかを指定するために、ACK領域情報1226を含むことができる。上述のようにBSがACKを受信しない場合、BSは割振り終了UL−MAP IE1290を再送信することができる。
【0101】
ULスティッキー領域が割り振られると、スティッキー領域割振りを変更または終了しない限り、基地局によって後続のOFDMAフレーム中で送信されるUL−MAP416から対応するUL−MAP IEを省略することができる。このUL−MAP IEが除去されると、各UL−MAP IEはULデータバーストの開始のための絶対位置(すなわち、開始シンボルおよび開始サブチャネル)を含まないので、ULスティッキー領域に続く任意のULバースト領域を正しく指定することはできない。現在のIEEE 802.16x規格に従う代わりに、移動局は、一般に、開始点を得るために、そのULデータバースト領域の前のすべてのUL−MAP IEの持続期間を調べるので、スティッキー領域のためのなくなっているUL−MAP IEは、ULサブフレーム404中の後続のULデータバーストの不正確なシンボル/サブチャネル位置決めをもたらす可能性が最も高くなることがある。
【0102】
なくなっているスティッキー領域UL−MAP IEを訂正するために、いくつかの実施形態の場合、UL_Allocation_Start_IEを使用してULデータバーストの開始のための絶対位置を指定することができる。UL_Allocation_Start_IEは通常のULデータバーストIEよりもはるかに短いので、依然としてUL−MAPサイズ低減が達成される。この方法は、スティッキー領域割振り機能がない移動局に対する互換性を破壊しない。
【0103】
いくつかの実施形態では、さらなるUL−MAPサイズ低減のために、図10Bに示す提案されたUL−MAP416’に、シンボルの数フィールド1010の後、そして第1のUL−MAP IE1012の前に開始スロットオフセット1014を導入することができる。この方式は、割り振られた(1つまたは複数の)スティッキー領域がULサブフレーム404中の非スティッキー領域ULデータバーストの前に配置されると仮定する。開始スロットオフセット1014は、長さが数ビット(たとえば、8ビット)にすぎず、依然として従来のUL−MAP IEよりもかなり短いので、依然としてスティッキー領域割振りでOFDMA制御オーバーヘッドを低減することができる。新しいUL−MAP416’中の開始スロットオフセット1014では、非スティッキー領域ULデータバーストを送信している移動局は、開始スロットオフセット1014とそのULデータバースト領域の前のすべてのUL−MAP IEの持続期間を使用して、その指定された開始スロットを正しく得ることができる。このようにして、開始スロットオフセット1014は、スティッキー領域ULデータバーストを、スティッキー領域に関する情報を有しない移動局による上書きから保護することができる。したがって、本明細書で説明するULスティッキー領域割振りの実装形態は、提案されたUL−MAP416’を送信する基地局と、ULスティッキー領域割振りをサポートし、開始スロットオフセット1014を解釈することができる移動局とを指すことができる。
【0104】
スティッキー領域割振りのためのUL−MAP IEを解釈するための例示的な方法
図13は、図12A〜図12CのUL−MAP IEなど、スティッキー領域割振りのためのUL−MAP IEを解釈するための例示的な動作1300のフローチャートである。動作1300は、1302において、OFDM/OFDMAフレーム400のUL−MAP416中のUL−MAP IE1012を受信することによって開始する。1304において、UIUC1104および場合によっては拡張2UIUC1202(またはいくつかの実施形態では拡張UIUC)を読み取る。
【0105】
1306において、UIUC値がスティッキー領域割振りを示さない場合、UL−MAP IEは従来どおりUIUC1104に基づいて解釈され、これは動作1300の範囲外であり、動作1300は、1302において同じフレームまたは異なるフレームからの新しいUL−MAP IEで開始して反復する。すべての移動局がスティッキー領域割振り、特に競合者の製品をサポートすることができるわけではないことは、ここで言及する価値がある。そのような場合、スティッキー領域割振りをサポートする基地局は、後方互換性があり、従来行われていたように、スティッキー領域割振りをサポートしない移動局の各々について各OFDM/OFDMAフレーム中で1つのUL−MAP IEを送信することができる。基地局は、このオーバーヘッド低減技法をサポートする移動局についてスティッキー領域割振りを使用し続けることができる。
【0106】
しかしながら、1306においてUIUC値がスティッキー領域割振りを示す(たとえば、UIUC1104が11に等しく、拡張2UIUC662が9に等しい)場合、1308において長さフィールド(たとえば、長さフィールド1204)から長さ値を読み取る。1310において、長さ値に従ってスティッキー領域UL−MAP IEの残りの部分を読み取る。スティッキー領域UL−MAP IEの残りの部分は、上述のようにタイプフィールド1206と割振りID1210とを含むことができる。1312において、タイプフィールド1206とスティッキー領域UL−MAP IEの残りの部分中の任意のスティッキー領域パラメータとに基づいて、割振りID1210によって識別されたスティッキー領域割振りのためのアクションを実行する(たとえば、スティッキー領域割振りを開始するか、または割り振られたスティッキー領域のいくつかのパラメータを変更する)。動作1300は、1302において同じフレームまたは異なるフレームからの新しいUL−MAP IEで開始して反復する。
【0107】
スティッキー領域割振りのためのUL−MAP IEを使用して動作する例示的な方法
スティッキー領域割振りのためのUL−MAP IEを解釈する方法について説明したので、図14に、移動局(MS)の観点から、複数のOFDMAフレームを受信し、スティッキー領域割振りのためのUL−MAP IEを使用してULデータバーストを符号化するための例示的な動作1400のフローチャートを示す(基地局が受信のための信号を送信していると仮定する)。図14の動作1400は、動作が開始する前にスティッキー領域がまだ割り振られていないと仮定しており、ULデータバーストの位置を特定し、符号化するために従来のUL−MAP IEを読み取ることには関係しない。本明細書で使用する「ULデータバーストの位置を特定すること」は、一般にULデータバーストを配置するためにULサブフレーム404中の時間/周波数位置を判断することを指す。さらに、動作1400は、明快のために単一のスティッキー領域のみに関係するが、複数のスティッキー領域を異なる開始フレーム番号および終了フレーム番号で割り振ることができる。
【0108】
動作1400は、1402において、OFDMAフレームのUL−MAP416中のUL−MAP IE1012を受信することによって開始する。1404においてUL−MAP IE1012が割振り開始メッセージを含まない場合、動作1400は、1402において、同じフレームまたは異なるフレームからの新しいUL−MAP IEで開始して反復する。しかしながら、1404においてUL−MAP IE1012が割振り開始メッセージ(たとえば割振り開始UL−MAP IE1200)を含む場合、1405において、割振り開始メッセージに従ってULスティッキー領域を割り振る。
【0109】
1406において、新しいUL−MAP416をもつ新しいOFDMAフレームを受信する。1408において、新しいUL−MAPがUL−MAP IEのいずれか中に割振り終了メッセージ(たとえば、割振り終了UL−MAP IE1290)を含む場合、1405において割り振られたスティッキー領域は、1410において、たとえば割振りID1210に従って終了し、動作1400は、1402において同じフレームまたは異なるフレームからの新しいUL−MAP IEで開始して反復する。
【0110】
しかしながら、1408において、UL−MAPが、割り振られたスティッキー領域のための割振り終了メッセージを含まない場合、1412において、移動局はUL−MAPがUL−MAP IEのいずれか中に割振り変更メッセージを含むかどうかを判断する。UL−MAPが割振り変更メッセージ(たとえば、割振り変更UL−MAP IE1250、1260、1270)を含む場合、たとえば、割振りID1210によって識別されたスティッキー領域のパラメータを割振り変更メッセージに従って更新する。
【0111】
1412においてUL−MAPが割振り変更メッセージを含んでいたかどうかにかかわらず、1416において、移動局は、現在のOFDMAフレーム中にスティッキー領域ULデータバーストを含める(すなわち、書き込む)べきかどうかを判断する。これは、最新の割振り間隔1222に基づいて判断され、いくつかの実施形態の場合、割振り間隔1220が変更されても、開始フレーム番号1222に依存する。割り振られたスティッキー領域のためのULデータバーストをこのフレーム中に含めるべきでない場合、動作1400は、1406において別の新しいOFDMAフレームで開始して反復する。スティッキー領域ULデータバーストが現在のフレーム中に含めるべきである場合、1418において、最新のスティッキー領域パラメータからの制御情報を使用してULデータバーストを符号化し、そのうちのいくつかは割振りの開始時に初期化され、他のパラメータは基地局と移動局との間のワイヤレス通信中に変更される。その後、移動局から基地局にULデータバーストを送信する。1418においてスティッキー領域ULデータバーストを符号化した後、次いで、動作1400は、1406において別の新しいOFDMAフレームで開始して反復する。
【0112】
動作1400においてスティッキー領域が割り振られると、移動局は、その特定のスティッキー領域ULデータバーストに対応する別のUL−MAP IEを常に受信せずに、ULサブフレーム404中の割り振られたシンボル/サブチャネル位置におけるスティッキー領域ULデータバーストを断続的に符号化することができる。スティッキー領域割振りを変更または終了する場合でも、移動局にこれらのアクションを実行するように命令するUL−MAP IEは、従来のUL−MAP IEよりもかなり短くできる。このようにして、このULデータバーストを含む1つ1つのOFDMAフレーム中でこのULデータバーストのためのUL−MAP IEを反復する必要はない。したがって、基地局が送信するUL−MAP416のサイズを低減することができ、ワイヤレス通信効率およびパフォーマンスを向上するために、データトラフィックのために使用することができるフレームリソースを解放することができる。
【0113】
スティッキー領域割振りの例示的な大要
図15に、スティッキー領域割振りに従って対応するデータバーストの位置を特定するためのMAP IEありおよびなしのOFDMAフレームを送信するための例示的な動作1500の流れ図を示す。本動作は、1502において、開始OFDMAフレーム中のDLデータバーストのための割振り開始DL−MAP IE700、またはULデータバーストのための割振り開始UL−MAP IE1200など、データ領域の位置を特定するためのMAP IEを有する、たとえば、開始フレーム番号724、1220に従って第1のフレームまたは後続のOFDMAフレームとすることができる第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信することによって開始する。1504において、第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信し、第2の信号は、第2のOFDMAフレーム内のデータバーストの位置を特定するためのMAP IEを有しない。基地局は、たとえば、第1および第2の信号を送信することができる。
【0114】
従来、OFDMAフレーム中の各データバーストは、対応するMAP IEを有する。対応するデータバーストの位置を特定するための1つまたは複数のMAP IEなしのOFDMAフレームに基づく信号を送信することができることの利点は、DL−MAPおよび/またはUL−MAPのサイズが減少することである。制御オーバーヘッドを低減すると、データスループットを増加させることができる。
【0115】
上記の図15の動作1500は、図15Aに示すミーンズプラスファンクションブロック1500Aに対応する様々なハードウェア、および/または(1つまたは複数の)ソフトウェア構成要素、および/または(1つまたは複数の)モジュールによって実行される。言い換えれば、図15に示すブロック1502〜1504は、図15Aに示すミーンズプラスファンクションブロック1502A〜1504Aに対応する。
【0116】
図16に、OFDMAフレームを受信し、MAP IEありおよびなしで対応するデータバーストの位置を特定するための例示的な動作1600の流れ図を示す。この場合も、「位置を特定すること」は、DLデータバーストで使用されたときはDLサブフレーム402内でDLデータバーストの位置を発見することを意味すると見なすことができ、ULバーストで使用されたときはULデータバーストを配置するためのULサブフレーム404中の位置を判断することを意味すると見なすことができる。
【0117】
本動作は、1602において、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を受信することによって開始する。受信機は、移動局などのユーザ端末とすることができる。1604において、DLデータバーストのための割振り開始DL−MAP IE700またはULデータバーストのための割振り開始UL−MAP IE1200などの第1のMAP IEに従って、第1のOFDMAフレーム中のDLまたはULデータバーストなどのデータ領域の位置を特定する。第1のMAP IEは、第1のOFDMAフレームから、または、以前に受信されたOFDMAフレームから復号されている。
【0118】
1606において、第2のOFDMAフレームに基づいて第2の信号を受信する。1608において、第2のMAP IEを使用せずに第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定する。言い換えれば、スティッキー領域MAP IEとすることができる第1のMAP IEに基づいてデータ領域の位置を特定することができる。従来、ユーザ端末は、第2のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するために第2のMAP IEを必要とした。
【0119】
上記の図16の動作1600は、図16Aに示すミーンズプラスファンクションブロック1600Aに対応する様々なハードウェア、および/または(1つまたは複数の)ソフトウェア構成要素、および/または(1つまたは複数の)モジュールによって実行される。言い換えれば、図16に示すブロック1602〜1608は、図16Aに示すミーンズプラスファンクションブロック1602A〜1608Aに対応する。
【0120】
本明細書で使用する「判断」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「判断」は、計算、算出、処理、導出、調査、探索(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造での探索)、確認などを含むことができる。また、「判断」は、受信(たとえば、情報を受信すること)、アクセス(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「判断」は、解決、選択、選出、確立などを含むことができる。
【0121】
情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表すことができる。たとえば、上記の説明全体にわたって言及されるデータ、命令、コマンド、情報、信号などは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0122】
本開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、プロセッサは、市販されているプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
【0123】
本開示に関連して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールか、またはその2つの組合せで実施できる。ソフトウェアモジュールは、当技術分野で知られている任意の形式の記憶媒体中に常駐することができる。使用できる記憶媒体のいくつかの例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどがある。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多数の命令を備えることができ、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散できる。記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合できる。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化することができる。
【0124】
本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく互いに交換することができる。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は特許請求の範囲から逸脱することなく変更できる。
【0125】
説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装できる。ソフトウェアで実装した場合、機能は1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶できる。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体でよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。
【0126】
ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を介して送信できる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、送信媒体の定義に含まれる。
【0127】
さらに、本明細書に記載の方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードおよび/または他の方法で取得できることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書に記載の方法を実行するための手段の転送を可能にするために、サーバに結合できる。代替的に、本明細書で説明される様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局がストレージ手段をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、ストレージ手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピー(登録商標)ディスクなど物理記憶媒体など)によって提供できる。さらに、本明細書で説明する方法および技法をデバイスに与えるための任意の他の適切な技法を利用することができる。
【0128】
特許請求の範囲は、上記の正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記の方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形を行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームに基づく第1の信号を受信することと、
第1のMAP情報要素(IE)に従って前記第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定することと、
第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を受信することであって、前記第2の信号が前記第1の信号よりも後で受信される、受信することと、
第2のMAP IEを使用せずに前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定することと
を備える方法。
【請求項2】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがDL−MAP IEである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがUL−MAP IEである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のOFDMAフレームのためのアップリンクマップ(UL−MAP)は、前記データ領域の位置が正しく特定されるように前記UL−MAP中のすべてのMAP IEの前に現れる開始スロットオフセットを有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のMAP IEが、前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を判断するための領域情報を有するメッセージを含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記領域情報が、シンボルオフセット、サブチャネルオフセット、シンボルの数、サブチャネルの数、ブースティングレベル、置換タイプ、および反復符号化タイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記領域情報が、スロットオフセット、スロット持続期間、および反復符号化タイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記メッセージが開始フレーム番号と割振り間隔とを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のフレームがいくつかのOFDMAフレームとして前記割振り間隔に従って前記第1のフレーム後に受信されるように、前記第1のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定することが、前記開始フレーム番号と前記領域情報とを使用することを備え、前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定することが、前記第1のMAP IEの前記メッセージ中の前記割振り間隔と前記領域情報とを使用することを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記メッセージが、割振り識別子、終了フレーム番号、ダウンリンク間隔使用符号(DIUC)またはアップリンク間隔使用符号(UIUC)、および確認応答(ACK)領域情報のうちの少なくとも1つを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のMAP IEが前記第1のOFDMAフレームからのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のMAP IEを含んでいる第3のOFDMAフレームに基づく第3の信号を受信することであって、前記第3の信号が前記第1の信号よりも前に受信される、受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ワイヤレス通信のための受信機であって、
第1のMAP情報要素(IE)に従って、前記受信機によって受信された第1の信号の第1の直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のデータ領域の位置を特定するように構成され、第2のMAP IEを使用せずに、前記受信機によって受信された第2の信号の第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するように構成された論理であって、前記第2の信号が前記第1の信号よりも後で受信される論理を備える受信機。
【請求項14】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがDL−MAP IEである、請求項13に記載の受信機。
【請求項15】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがUL−MAP IEである、請求項13に記載の受信機。
【請求項16】
前記第1のMAP IEが、
前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を判断するための領域情報と、
開始フレーム番号と、
割振り間隔と
を備えるメッセージを含んでいる、請求項13に記載の受信機。
【請求項17】
前記論理が、前記第1のMAP IEの前記メッセージ中の前記開始フレーム番号と前記領域情報とを使用することによって前記第1のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するように構成され、前記割振り間隔と前記領域情報とを使用することによって前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するように構成され、前記第2のフレームがいくつかのOFDMAフレームとして、前記割振り間隔に従って前記第1のフレーム後に受信される、請求項16に記載の受信機。
【請求項18】
前記第1のMAP IEが前記第1のOFDMAフレームからのものである、請求項13に記載の受信機。
【請求項19】
ワイヤレス通信のための装置であって、
第1の直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームに基づく第1の信号を受信するための手段と、
第1のMAP情報要素(IE)に従って前記第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するための手段と、
第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を受信するための手段であって、前記第2の信号が前記第1の信号よりも後で受信される、受信するための手段と、
第2のMAP IEを使用せずに前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための手段と
を備える装置。
【請求項20】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがDL−MAP IEである、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがUL−MAP IEである、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記第1のMAP IEが、
前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を判断するための領域情報と、
開始フレーム番号と、
割振り間隔と
を備えるメッセージを含んでいる、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記手段が、前記開始フレーム番号と前記領域情報とを使用するように構成され、前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記手段が、前記第1のMAP IEの前記メッセージ中の前記割振り間隔と前記領域情報とを使用するように構成され、前記第2のフレームがいくつかのOFDMAフレームとして、前記割振り間隔に従って前記第1のフレーム後に受信される、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記第1のMAP IEを含んでいる第3のOFDMAフレームに基づく第3の信号を受信するための手段であって、前記第3の信号が前記第1の信号よりも前に受信される、受信するための手段をさらに備える、請求項19に記載の装置。
【請求項25】
第1の直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームに基づく第1の信号と第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号とを受信するための受信機フロントエンドであって、前記第2の信号が前記第1の信号よりも後で受信される受信機フロントエンドと、
第1のMAP情報要素(IE)に従って前記第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するように構成され、第2のMAP IEを使用せずに前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するように構成された論理と
を備えるモバイルデバイス。
【請求項26】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがDL−MAP IEである、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項27】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがUL−MAP IEである、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項28】
複数の直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のデータ領域の位置を特定するためのプログラムであって、プロセッサによって実行されると、
第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を受信することと、
第1のMAP情報要素(IE)に従って前記第1のOFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定することと、
第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を受信することであって、前記第2の信号が前記第1の信号よりも後で受信される、受信することと、
第2のMAP IEを使用せずに前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定することと
を備える動作を実行するプログラムを含んでいるコンピュータ可読媒体。
【請求項29】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがDL−MAP IEである、請求項28に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記第1のMAP IEがUL−MAP IEである、請求項28に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項31】
前記第1のMAP IEが、
前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を判断するための領域情報と、
開始フレーム番号と、
割振り間隔と
を備えるメッセージを含んでいる、請求項28に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項32】
前記第2のフレームがいくつかのOFDMAフレームとして前記割振り間隔に従って前記第1のフレーム後に受信されるように、前記第1のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定することが、前記開始フレーム番号と前記領域情報とを使用することを備え、前記第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定することが、前記第1のMAP IEの前記メッセージ中の前記割振り間隔と前記領域情報とを使用することを備える、請求項31に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項33】
開始直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP情報要素(IE)を有する第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信することと、
第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、前記第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信することであって、前記第2の信号が前記第1の信号および前記開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、送信することと
を備える方法。
【請求項34】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがDL−MAP IEである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがUL−MAP IEである、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記第2のOFDMAフレームのためのアップリンクマップ(UL−MAP)は、前記データ領域の位置が正しく特定されるように前記UL−MAP中のすべてのMAP IEの前に現れる開始スロットオフセットを有する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記MAP IEが、前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を確立するための領域情報を有するメッセージを含んでいる、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記領域情報が、シンボルオフセット、サブチャネルオフセット、シンボルの数、サブチャネルの数、ブースティングレベル、置換タイプ、および反復符号化タイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記領域情報が、スロットオフセット、スロット持続期間、および反復符号化タイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記メッセージが開始フレーム番号と割振り間隔とを備える、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号が前記開始フレーム番号に従って送信され、前記第2のOFDMAフレームに基づく前記第2の信号がいくつかのOFDMAフレームとして、前記MAP IEの前記メッセージ中の前記割振り間隔に従って、前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号後に送信される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記メッセージが、割振り識別子、終了フレーム番号、ダウンリンク間隔使用符号(DIUC)またはアップリンク間隔使用符号(UIUC)、および確認応答(ACK)領域情報のうちの少なくとも1つを備える、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
前記開始OFDMAフレームが前記第1のOFDMAフレームであり、前記第1の信号が前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号である、請求項33に記載の方法。
【請求項44】
前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号が、前記第1の信号よりも後で送信される、請求項33に記載の方法。
【請求項45】
ワイヤレス通信のための送信機であって、
開始直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP情報要素(IE)を有する、第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信するように構成され、第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、前記第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信するように構成された論理であって、前記第2の信号が前記第1の信号および前記開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される論理を備える送信機。
【請求項46】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがDL−MAP IEである、請求項45に記載の送信機。
【請求項47】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがUL−MAP IEである、請求項45に記載の送信機。
【請求項48】
前記MAP IEが、
前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を確立するための領域情報と、
開始フレーム番号と、
割振り間隔と
を備えるメッセージを含んでいる、請求項45に記載の送信機。
【請求項49】
前記論理が、前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号を前記開始フレーム番号に従って送信するように構成され、前記第2のOFDMAフレームに基づく前記第2の信号をいくつかのOFDMAフレームとして、前記MAP IEの前記メッセージ中の前記割振り間隔に従って前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号後に送信するように構成された、請求項48に記載の送信機。
【請求項50】
前記開始OFDMAフレームが前記第1のOFDMAフレームであり、前記第1の信号が前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号である、請求項45に記載の送信機。
【請求項51】
前記論理が、前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号を前記第1の信号よりも後で送信するように構成された、請求項45に記載の送信機。
【請求項52】
ワイヤレス通信のための装置であって、
開始直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP情報要素(IE)を有する第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信するための手段と、
第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、前記第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信するための手段であって、前記第2の信号が前記第1の信号および前記開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、送信するための手段と
を備える装置。
【請求項53】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがDL−MAP IEである、請求項52に記載の装置。
【請求項54】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがUL−MAP IEである、請求項52に記載の装置。
【請求項55】
前記MAP IEが、
前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を確立するための領域情報と、
開始フレーム番号と、
割振り間隔と
を備えるメッセージを含んでいる、請求項52に記載の装置。
【請求項56】
前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号を送信するための手段をさらに備え、前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号を送信するための前記手段が、前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号をいくつかのOFDMAフレームとして、前記MAP IEの前記メッセージ中の前記開始フレーム番号に従って前記第1の信号後に送信するように構成された、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記第2の信号を送信するための前記手段が、前記第2のOFDMAフレームに基づく前記第2の信号をいくつかのOFDMAフレームとして、前記MAP IEの前記メッセージ中の前記割振り間隔に従って前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号後に送信するように構成された、請求項55に記載の装置。
【請求項58】
開始直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP情報要素(IE)を有する第1のOFDMAフレームを生成するように構成され、第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、前記第2のOFDMAフレームを作成するように構成された論理と、
前記第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号と、前記第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号と、前記開始OFDMAフレームに基づく信号とを送信するための送信機フロントエンドであって、前記第2の信号が、前記第1の信号および前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号よりも後で送信される、送信機フロントエンドと
を備えるモバイルデバイス。
【請求項59】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがDL−MAP IEである、請求項58に記載のモバイルデバイス。
【請求項60】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがUL−MAP IEである、請求項58に記載のモバイルデバイス。
【請求項61】
複数の直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを送信するためのプログラムであって、プロセッサによって実行されると、
開始OFDMAフレーム中のデータ領域の位置を特定するためのMAP情報要素(IE)を有する第1のOFDMAフレームに基づく第1の信号を送信することと、
第2のOFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するためのMAP IEなしの、前記第2のOFDMAフレームに基づく第2の信号を送信することであって、前記第2の信号が前記第1の信号および前記開始OFDMAフレームに基づく信号よりも後で送信される、送信することと
を備える動作を実行するプログラムを含んでいるコンピュータ可読媒体。
【請求項62】
前記データ領域がダウンリンク(DL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがDL−MAP IEである、請求項61に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項63】
前記データ領域がアップリンク(UL)データ領域であり、前記開始OFDMAフレーム中の前記データ領域の位置を特定するための前記MAP IEがUL−MAP IEである、請求項61に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項64】
前記MAP IEが、
前記第1および前記第2のOFDMAフレーム内の前記データ領域の固定位置を確立するための領域情報と、
開始フレーム番号と、
割振り間隔と
を備えるメッセージを含んでいる、請求項61に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項65】
前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号が前記開始フレーム番号に従って送信され、前記第2のOFDMAフレームに基づく前記第2の信号がいくつかのOFDMAフレームとして、前記MAP IEの前記メッセージ中の前記割振り間隔に従って、前記開始OFDMAフレームに基づく前記信号後に送信される、請求項64に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図15A】
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【図16】
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【図16A】
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【公表番号】特表2011−524694(P2011−524694A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513709(P2011−513709)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際出願番号】PCT/US2009/047119
【国際公開番号】WO2009/155210
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】