説明

RF−ID製造装置

【課題】 インレットが供給される際の向きに限らず表面シートに対するインレットの搭載向きを一定とする。
【解決手段】 ローラ1bから供給され、レーザ光2aによって単片状に断裁されたインレット110をこのままの向きで表面シート130b上に搭載する場合は、インレット搭載機5のバキューム部5aにてインレット110を吸着してそのまま搬送して表面シート130b上に搭載し、また、ローラ1bから供給され、レーザ光2aによって単片状に断裁されたインレット110をローラ1bから供給された向きに対して垂直な向きとして表面シート130b上に搭載する場合は、インレット搭載機5のバキューム部5aにてインレット110を吸着して搬送する際に、バキューム部5aがインレット110の吸着面における面内方向に90度回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが可能なRF−IDメディアを製造するRF−IDメディア製造装置に関し、特に、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが搭載されたインレットが表面シート上に搭載されて構成されるRF−IDメディアを製造するRF−IDメディア製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるタグやラベルに情報を記録し、このタグやラベルを用いての商品等の管理も行われている。
【0003】
このようなカードやタグ、ラベルを用いた情報管理においては、カードやタグ、ラベルに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICタグ、非接触型ICラベルがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
【0004】
非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICカードや非接触型ICタグ、非接触型ICラベルにおいては、近年、小型化及び通信可能距離を確保するために、2.45GHzの周波数帯を利用して通信を行う微細なICチップが用いられることが多くなってきている。
【0005】
このような微細なICチップを用いた場合、ICチップに導電性のアンテナを接続することにより、ICチップの通信可能距離を延ばすことができる。
【0006】
図5は、2.45GHzの周波数帯を利用して通信を行うICチップが搭載された非接触型ICタグの一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0007】
本構成例は図5に示すように、樹脂シート215上に、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成された2つの帯状の導体212a,212bからなるアンテナ部212が設けられるとともに、この2つの導体212a,212bに接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ211が搭載されたインレット210と、樹脂シート215のICチップ211が搭載された面とは反対側の面に積層された粘着剤層240bとが、粘着剤層240aが積層され、ICチップ211及びアンテナ部212を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート230aと、表面シート230bとに挟み込まれるように構成されている。
【0008】
上記のように構成された非接触型ICタグ200においては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波によりアンテナ部212に電流が流れ、この電流がICチップ211に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ211に情報が書き込まれたり、ICチップ211に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
【0009】
このような非接触型ICタグ200を製造する装置としては、例えば、連続状となって一方の面に粘着剤層240bが形成された形状としてインレット210を供給し、粘着剤層240bが形成されていない面を被吸着面としてこのインレット210を吸着し、その状態において、粘着剤層240bが形成された面側からレーザ光を照射することによりインレット210を単片状に断裁し、単片状に断裁されたインレット210を、粘着剤層240bが形成された面が搭載面となるように表面シート230b上に搭載し、その後、インレット210を挟み込むように、表面シート230bと表面シート230aとを、表面シート230aに形成された粘着剤層240aによって互いに接着するものが考えられる(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
ここで、上述したように、連続状となって供給されるインレット210においては、その種類によってインレット210の連続方向が異なる場合がある。例えば、図5に示したものにおいて、インレット210の長手方向にインレット210が連続して連続状となったものと、インレット210の長手方向とは垂直な方向にインレット210が連続して連続状となったものとがある。そのため、インレット210の長手方向にインレット210が連続して連続状となったものと、インレット210の長手方向とは垂直な方向にインレット210が連続して連続状となったものとでは、インレット210が供給される際におけるインレット210の向きが異なることになり、それにより、表面シート230bに対するインレット210の搭載向きが異なってしまう。
【0011】
そこで、上述したような製造装置において、表面シート230bを連続状として供給する際に、複数のターンバーによって連続状の表面シート230bの搬送方向を変化させ、それにより、表面シート230bに対するインレット210の搭載向きを、インレット210が供給される際の向きに限らず一定とする方法が行なわれている。
【特許文献1】特開2005−44268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上述したようにインレットを表面シート上に搭載する場合に、複数のターンバーによって表面シートの搬送方向を変化させることにより、表面シートに対するインレットの搭載向きをインレットが供給される際の向きに限らず一定とするものにおいては、装置の構造が複雑になるとともに、連続状の表面シートの搬送テンションを調整することが困難であるという問題点がある。
【0013】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、装置の構造を複雑にすることなく、かつ、インレットが搭載される表面シートの搬送方向を変えることなく、インレットが供給される際の向きに限らず表面シートに対するインレットの搭載向きを一定とすることができるRF−IDメディア製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、
非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが可能なICチップが搭載されたインレットが表面シート上に搭載されて構成されるRF−IDメディアを製造するRF−IDメディア製造装置であって、
前記表面シートを供給する第1の供給手段と、
前記インレットを供給する第2の供給手段と、
前記第2の供給手段から供給されたインレットを一方の面を被吸着面として吸着して搬送し、当該インレットを前記被吸着面とは反対側の面が搭載面となるように前記表面シート上に搭載するインレット搭載手段とを有し、
前記インレット搭載手段は、前記インレットの吸着面が面内方向に回転自在である。
【0015】
上記のように構成された本発明においては、第2の供給手段からインレットが供給されると、このインレットは一方の面が被吸着面とされてインレット搭載手段に吸着されて搬送されていき、第1の供給手段から供給された表面シート上に、被吸着面とは反対側の面が搭載面となるように搭載される。この際、インレット搭載手段においては、第2の供給手段から供給されたインレットを吸着して搬送している向きのままこのインレットを表面シート上に搭載する場合は、そのままインレットを表面シート上に搭載し、また、第2の供給手段から供給されたインレットを吸着して搬送している向きに対して垂直な向きとしてこのインレットを表面シート上に搭載する場合は、インレットの吸着面が面内方向に90度回転し、インレットを表面シート上に搭載することになる。
【0016】
このように、第2の供給手段から供給されたインレットを吸着しながら搬送して表面シート上に搭載するインレット搭載手段のインレットの吸着面が、表面シートに対するインレットの搭載向きに応じて面内方向に回転するので、装置の構造を複雑にすることなく、かつ、インレットが搭載される表面シートの搬送方向を変えることなく、インレットが供給される際の向きに限らず表面シートに対するインレットの搭載向きを一定とすることができるようになる。
【0017】
また、第2の供給手段から供給されたインレットの前記表面シートまでの搬送経路上に、前記インレット搭載手段に吸着されたインレットに対向するように設けられ、該インレットの動作状態の検査を行う検査手段を有することを特徴とする。
【0018】
このような構成とした場合は、インレットが指向性が高いものである場合に、インレット搭載手段において、インレット搭載手段に吸着されたインレットが、検査手段においてインレットを検査する際の向きとなるように回転することになるので、インレットがインレット搭載手段に吸着された向きと検査手段の向きとを予め合わせておく必要がない。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明においては、第2の供給手段から供給されたインレットを吸着しながら搬送して表面シート上に搭載するインレット搭載手段のインレットの吸着面が、表面シートに対するインレットの搭載向きに応じて面内方向に回転する構成としたため、インレットが供給される際の向きに限らず表面シートに対するインレットの搭載向きを一定とすることができる。
【0020】
また、このような構成とすることにより、第2の供給手段から供給されたインレットの表面シートまでの搬送経路上に、インレット搭載手段に吸着されたインレットに対向するように、インレットの動作状態の検査を行う検査手段を設けた場合においても、インレットがインレット搭載手段に吸着された向きと検査手段の向きとを予め合わせておくことなく、インレットの動作状態の検査を正確に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明のRF−IDメディア製造装置の実施の一形態を示す図である。
【0023】
本形態は図1に示すように、表面シート130bが連続状となって巻き付けられた第1の供給手段であるローラ1aと、インレット110が連続状のシートとなって一方の面に形成された粘着剤層140bによって剥離紙121と剥離可能に接着された連続状のインレットシートが巻き付けられた第2の供給手段であるローラ1bと、互いに対向して異なる方向に回転することにより、ローラ1bに巻き付けられたインレットシートを引き出すローラ1e,1fと、ローラ1bから引き出されたインレットシートのうち、剥離紙121のみをインレット110及び粘着剤層140bとは異なる方向に導くことにより、インレット110及び粘着剤層140bから剥離紙121を剥離するローラ1dと、ローラ1dによってインレット110及び粘着剤層140bから剥離された剥離紙121を回収するためのローラ1cと、ローラ1bから引き出され、ローラ1dによって剥離紙121が剥離されたインレット110及び粘着剤層140bに対して粘着剤層140b側からレーザ光2aを照射し、それにより、連続状のインレット110及び粘着剤層140bを単片状に断裁するレーザ光源2と、レーザ光源2から照射されるレーザ光2aによって単片状に断裁されたインレット110に対する情報の書き込み及び読み出しを行い、インレット110の動作状態の検査を行う検査手段であるリーダ/ライタ3と、リーダ/ライタ3にて動作不良と判断されたインレット110を回収するためのローラ1nと、ローラ1bから引き出され、ローラ1dによって剥離紙121が剥離されたインレット110及び粘着剤層140bを、インレット110及び粘着剤層140bにレーザ光2aが照射される領域から、インレット110側の面を吸着して、リーダ/ライタ3と対向してインレット110の動作状態が検査される領域、ローラ1aから供給された表面シート130b上にインレット110が搭載される領域、並びに、ローラ1nによってインレット110が回収されるための領域に順次搬送するインレット搭載機5と、ローラ1bから引き出され、ローラ1dにて剥離紙121から剥離されたインレット110及び粘着剤層140bの一部を吸着して搭載する搭載台8と、表面シート130aが連続紙状となって一方の面に形成された粘着剤層140aによって剥離紙122と剥離可能に接着されてなるタック紙が巻き付けられたローラ1gと、ローラ1gから供給されたシートのうち、剥離紙122のみを表面シート130a及び粘着剤層140aとは異なる方向に導くことにより、表面シート130a及び粘着剤層140aから剥離紙122を剥離するローラ1iと、ローラ1iによって表面シート130a及び粘着剤層140aから剥離された剥離紙122を回収するためのローラ1hと、ローラ1iによって剥離紙122から剥離された表面シート130a及び粘着剤層140aを搬送するローラ1jと、互いに対向して異なる方向に回転することにより、ローラ1aに巻き付けられた表面シート130bと、ローラ1gに巻き付けられた表面シート130a、粘着剤層140a及び剥離紙122とをそれぞれ引き出すとともに、ローラ1jによって搬送された表面シート130a及び粘着剤層140aを、インレット搭載機5によって搬送されてきたインレット110が搭載された表面シート130bのインレット110が搭載された面に重ね合わせるためのローラ1k,1lと、ローラ1k,1lによって重ね合わされた表面シート130a,130b及び粘着剤層140aに対してレーザ光を照射することにより、表面シート130a,130b及び粘着剤層140aを非接触型ICタグの表面シートの形状に断裁する断裁部4と、断裁部4にて非接触型ICタグの表面シートの形状に断裁された表面シート130a,130b及び粘着剤層140aを搬送するコンベヤー7と、ローラ1k,1lによって重ね合わされた表面シート130a,130b及び粘着剤層140aのうち、断裁部4にて非接触型ICタグの表面シートの形状に断裁された部分以外を巻き取るローラ1mとから構成されている。また、インレット搭載機5は、ローラ1bから引き出されたインレット110及び粘着剤層140bが搭載可能に構成され、搭載されたインレット110及び粘着剤層140bを吸着するバキューム部5aと、バキューム部5aにて吸着されたインレット110及び粘着剤層140bを表面シート130b上に搭載するためのアーム5bとが設けられている。また、本形態においては、バキューム部5a及びアーム5bが、バキューム部5aにおけるインレット110及び粘着剤層140bの吸着面における面内方向に回転自在となっている。また、この吸着面は非導電材料から構成されている。なお、ローラ1d,1i,1jの代わりにV字型の板金等を用いることも考えられる。
【0024】
以下に、上記のように構成されたRF−IDメディア製造装置における非接触型ICタグの製造方法について説明する。
【0025】
図2は、図1に示したRF−IDメディア製造装置にて製造された非接触型ICタグの構造示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0026】
本形態にて製造された非接触型ICタグは図2に示すように、樹脂シート115上に、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成された2つの帯状の導体112a,112bからなるアンテナ部112が設けられるとともに、この2つの導体112a,112bに接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が搭載されたインレット110と、樹脂シート115のICチップ111が搭載された面とは反対側の面に積層された粘着剤層140bとが、粘着剤層140aが積層され、ICチップ111及びアンテナ部112を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート130aと、表面シート130bとに挟み込まれるように構成されている。
【0027】
上記のように構成された非接触型ICタグ100においては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの2.45GHzの周波数帯の電波によりアンテナ部112に電流が流れ、この電流がICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
【0028】
以下に、図1に示したRF−IDメディア製造装置にて図2に示した非接触型ICタグ100を製造する場合の動作について説明する。
【0029】
まず、ローラ1aに連続状となって巻き付けられた表面シート130bが、ローラ1k,1lの回転によってローラ1aから引き出される。
【0030】
また、インレット110が連続状のシートとなって粘着剤層140bによって剥離紙121と剥離可能に接着された連続状のインレットシートが巻き付けられたローラ1bから、ローラ1e,1fの回転によってインレット110、粘着剤層140b及び剥離紙121が引き出されると、ローラ1bから引き出されたインレット110、粘着剤層140b及び剥離紙121は、ローラ1dによって、インレット110及び粘着剤層140bと剥離紙121とに剥離される。ここで、ローラ1bから引き出されたインレット110、粘着剤層140b及び剥離紙121のうちインレット110及び粘着剤層140bは、ローラ1e,1fの回転により所定の方向に引っ張られており、それに対して、剥離紙121はローラ1cに巻き取られる方向に引っ張られており、それにより、ローラ1bから引き出されたインレット110、粘着剤層140b及び剥離紙121は、ローラ1dによって、インレット110及び粘着剤層140bと剥離紙121とに剥離され、その後、インレット110及び粘着剤層140bは、レーザ光源2によってレーザ光2aが照射される領域に搬送され、また、剥離紙121はローラ1cに巻き取られていく。
【0031】
ローラ1dにて剥離紙121が剥離されたインレット110及び粘着剤層140bは、ローラ1e,1fの回転によってレーザ光2aが照射される領域に搬送される。この領域においては、連続状のインレット110及び粘着剤層140bのうち、1つの非接触型ICタグ100に含まれる単片状のインレット110及び粘着剤層140bが、インレット110側を搭載面としてインレット搭載機5のバキューム部5aに搭載される。この際、インレット搭載機5のバキューム部5aに対して、インレット110の搬送方向上流側においては、ローラ1bから引き出されたインレット110及び粘着剤層140bが所定の長さだけ搭載台8上に搭載されている。ローラ1bから引き出されたインレット110及び粘着剤層140bがバキューム部5a及び搭載台8上に搭載された後、インレット110及び粘着剤層140bがバキューム部5a及び搭載台8にてインレット110側から吸着され、その状態で、インレット110及び粘着剤層140bに対してレーザ光源2からレーザ光2aが照射され、単片状のインレット110及び粘着剤層140bに断裁される。ここで、バキューム部5aに搭載されるインレット110及び粘着剤層140bは、インレット110側を搭載面としてバキューム部5aに搭載されるため、インレット110及び粘着剤層140bは粘着剤層140b側から断裁されることになる。そのため、インレット110及び粘着剤層140bをカッター等の刃を用いて断裁した場合、カッター等の刃に粘着剤層140bがくっつき、インレット110及び粘着剤層140bがカッター等の刃の動きに伴って例えば上方に持ち上げられてしまう。そこで、レーザ光源2において、インレット110及び粘着剤層121の粘着剤層121側からレーザ光2aを照射することにより連続状のインレット110及び粘着剤層140bを断裁すれば、インレット110及び粘着剤層140bが上方に持ち上げられることなく、単片状に正確に断裁することができる。また、この際、インレット搭載機5は図中矢印A方向に回転せずに停止している。なお、バキューム部5a及び搭載台8におけるインレット110の吸着面においては、微細な複数の孔が形成され、その孔を介して吸着が行われることや、ハニカム構造としたハニカム孔構造であること等が考えられる。
【0032】
レーザ光源2から照射されるレーザ光2aによって単片状に断裁されたインレット110及び粘着剤層140bは、バキューム部5aに吸着された状態で、インレット搭載機5が図中矢印A方向に回転することにより、リーダ/ライタ3と対向する領域に搬送される。インレット110及び粘着剤層140bがリーダ/ライタ3と対向する領域に搬送されると、インレット搭載機5の図中矢印A方向への回転が停止し、リーダ/ライタ3において、対向する領域に搬送されてきたインレット110内のICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しが行われ、インレット110の動作状態が検査される。この際、バキューム部5aのインレット110及び粘着剤層121が吸着される面が非導電材料から構成されているため、リーダ/ライタ3における検査にバキューム部5aが影響を及ぼすことはない。
【0033】
リーダ/ライタ3にてインレットの動作状態が検査されると、インレット110及び粘着剤層140bがバキューム部5aに吸着された状態でインレット搭載機5が図中矢印A方向に再度回転し、それにより、インレット110及び粘着剤層140bがローラ1aから引き出された表面シート130bと対向する領域に搬送されていく。ここで、リーダ/ライタ3にて動作状態が検査され、正常であると判断されたインレット110が表面シート130bと対向する領域に搬送されると、インレット搭載機5の図中矢印A方向への回転が停止し、インレット搭載機5のアーム5bが表面シート130bに向かう方向に伸びるとともに、バキューム部5aによる吸着力が解除され、それにより、粘着剤層140bが形成されたインレット110が表面シート130b上に搭載される。なお、バキューム部5aにおいては、インレット110側を搭載面としてインレット110及び粘着剤層140bが搭載、吸着されているため、図示するように、インレット110及び粘着剤層140bは、粘着剤層140b側を搭載面として表面シート130b上に搭載されることになり、それにより、インレット110は粘着剤層140bによって表面シート130bと接着される。表面シート130b上に搭載され、接着されたインレット110は、表面シート130bの搬送に伴う方向に搬送されていく。なお、バキューム部5aにおいては、正常であると判断されたインレット110が表面シート130bと対向する領域に搬送された場合に、インレット110が吸着された面から排気を行うことも考えられ、その場合、インレット110を表面シート130bに確実に接着することができる。また、インレット110及び粘着剤層140bが表面シート130b上に搭載される領域の表面シート130bの下方、あるいはインレット110及び粘着剤層140bが表面シート130b上に搭載される領域よりも表面シート130bの搬送方向下流側に金属探知機を設けておき、この金属探知機にてインレット110を検出することにより、インレット110が粘着剤層140bによって表面シート130bに貼付されたかどうかを検査することも考えられる。
【0034】
一方、リーダ/ライタ3にて動作状態が検査され、動作が正常ではないと判断されたインレット110が表面シート130bと対向する領域に搬送された場合は、インレット搭載機5の図中矢印A方向への回転が停止するものの、インレット搭載機5のアーム5bは表面シート130bに向かう方向には伸びず、また、バキューム部5aにおける吸着力も解除されず、インレット110及び粘着剤層140bがバキューム部5aに吸着された状態でインレット搭載機5が図中矢印A方向に再度回転し、それにより、インレット110及び粘着剤層140bが搬送されていき、ローラ1nと対向する領域まで搬送される。動作が正常ではないと判断されたインレット110がローラ1nと対向する領域に搬送されると、インレット搭載機5の図中矢印A方向への回転が停止し、インレット搭載機5のアーム5bがローラ1nに向かう方向に伸びるとともに、バキューム部5aによる吸着力が解除され、それにより、インレット110及び粘着剤層140bがローラ1nに接着される。なお、バキューム部5aにおいては、インレット110側を搭載面としてインレット110及び粘着剤層140bが搭載、吸着されているため、図示するように、インレット110及び粘着剤層140bは、粘着剤層140b側を接着面としてローラ1nに接着されることになり、それにより、ローラ1nの表面に接着剤等を塗布しておくことなく、インレット110がローラ1nにて接着されて回収されることになる。また、ローラ1nを設けずに、バキューム部5aによる吸着力が解除される領域の下方に箱型状の回収部材を設けておき、バキューム部5aによる吸着力が解除された場合に、インレット搭載機5に吸着されていたインレット110が自重により下方に落下し、回収部材内に回収される構成とすることも考えられる。
【0035】
また、表面シート130aが連続紙状となって粘着剤層140aによって剥離紙122と剥離可能に接着されてなるタック紙が巻き付けられたローラ1gから、ローラ1k,1lの回転によって、表面シート130a、粘着剤層140a及び剥離紙122が引き出されると、ローラ1gから引き出された表面シート130a、粘着剤層140a及び剥離紙122は、ローラ1iによって、表面シート130a及び粘着剤層140aと剥離紙122とに剥離される。ここで、ローラ1gから引き出された表面シート130a、粘着剤層140a及び剥離紙122のうち表面シート130a及び粘着剤層140aは、ローラ1k,1lの回転により所定の方向に引っ張られており、それに対して、剥離紙122はローラ1hに巻き取られる方向に引っ張られており、それにより、ローラ1gから引き出された表面シート130a、粘着剤層140a及び剥離紙122は、ローラ1iによって、表面シート130a及び粘着剤層140aと剥離紙122とに剥離され、その後、表面シート130a及び粘着剤層140aは、ローラ1k,1lが対向する領域に搬送され、また、剥離紙122はローラ1hに巻き取られていく。
【0036】
粘着剤層140bを介してインレット110が接着された表面シート130bと、ローラ1gから供給され、ローラ1iにて剥離紙122が剥離された表面シート130a及び粘着剤層140aは、ローラ1k,1lにおいて、粘着剤層140aと表面シート130bとによってインレット110及び粘着剤層140bを挟み込むように重ね合わされ、表面シート130aと表面シート130bとが粘着剤層140bによって互いに接着される。
【0037】
その後、断裁部4において、ローラ1k,1lによって重ね合わされた表面シート130a,130b及び粘着剤層140aに対してレーザ光が照射されることにより、表面シート130a,130b及び粘着剤層140aが非接触型ICタグ100の表面シートの形状に断裁され、それにより、非接触型ICタグ100が完成する。なお、断裁部4においては、レーザ光を照射することにより、ローラ1k,1lによって重ね合わされた表面シート130a,130b及び粘着剤層140aを非接触型ICタグ100の表面シートの形状に断裁しているが、断裁方法はレーザ光の照射に限らず、例えば、上下胴式のカッター等による断裁も考えられる。ただし、レーザ光を用いた場合は、ローラ1k,1lによって重ね合わされた表面シート130a,130b及び粘着剤層140aを任意の形状に断裁することができる。
【0038】
断裁部4にて断裁された非接触型ICタグ100は、断裁部4内のコンベヤー4aに吸着された後、コンベヤー7上に移載され、コンベヤー7上を順次搬送されていき、所定の領域に格納される。
【0039】
また、ローラ1k,1lによって重ね合わされた表面シート130a,130b及び粘着剤層140aのうち、断裁部4にて非接触型ICタグの表面シートの形状に断裁された部分以外は、ローラ1mに巻き取られていく。
【0040】
ここで、上述したRF−IDメディア製造装置においては、ローラ1bから連続状となって供給されるインレット110の向きに応じてその動作が異なる。以下にその詳細について説明する。
【0041】
図3は、図1に示したRF−IDメディア製造装置に対して図2に示したインレット110が長手方向に連続状となって供給される状態を示す図である。
【0042】
図3に示すように、図2に示したインレット110が長手方向に連続状となってローラ1bから供給された場合、インレット搭載機5のバキューム部5aに吸着されて単片状に断裁されたインレット110は、そのままの向きでリーダ/ライタ3に対向する領域まで搬送される。そのため、インレット110はリーダ/ライタ3に対向する領域では、長手方向が搬送方向となっている。ここで、図2に示したインレット110においては、2.45GHzの高周波数帯にて情報の書き込み及び読み出しが可能なものであるためにその指向性が高く、そのため、リーダ/ライタ3においては、対向する領域に搬送されてきたインレット110が一定の向きとなっていなければ正確な検査を行うことができない。本形態においては、リーダ/ライタ3が、対向する領域に搬送されてきたインレット110の向きが、長手方向が搬送方向となっている場合に正確な検査が行われるような向きに設置されている。そのため、図3に示したような状態でインレット110が供給された場合は、インレット搭載機5のバキューム部5aが、アーム5bによってインレット110の吸着面における面内方向に回転することなく、インレット110がリーダ/ライタ3と対向する領域まで搬送されてきて動作状態の検査が行われることになる。
【0043】
また、リーダ/ライタ3にて動作状態の検査が行われたインレット110は、そのままの向きで表面シート130bに搭載される領域まで搬送される。そのため、インレット110は表面シート130bに搭載される領域では、長手方向が搬送方向となっている。ここで、図1に示したRF−IDメディア製造装置においては、ローラ1aから供給される表面シート130bが、図2に示した長手方向に連続した状態となっている。そのため、図3に示したような状態でインレット110が供給された場合は、インレット搭載機5のバキューム部5aが、アーム5bによってインレット110の吸着面における面内方向に回転することなく、インレット110が表面シート130bに搭載される領域まで搬送されてきて表面シート130b上に搭載されることになる。
【0044】
また、リーダ/ライタ3にて動作状態の検査が行われ、動作が正常ではないと判断されたインレット110は、表面シート130b上に搭載されずにバキューム部5aに吸着された状態でそのままの向きでローラ1nと対向する領域まで搬送される。そのため、インレット110はローラ1nと対向する領域では、長手方向が搬送方向となっている。この領域では、インレット搭載機5のアーム5bがローラ1nに向かう方向に伸びるとともに、バキューム部5aによる吸着力が解除され、それにより、インレット110がローラ1nに接着されることになるが、インレット110の長手方向が搬送方向となっていることにより、インレット110がローラ1nに接着されやすくなる。
【0045】
図4は、図1に示したRF−IDメディア製造装置に対して図2に示したインレット110が長手方向とは垂直な方向に連続状となって供給される状態を示す図である。
【0046】
図4に示すように、図2に示したインレット110が長手方向とは垂直な方向に連続状となってローラ1bから供給された場合、インレット搭載機5のバキューム部5aに吸着されたインレット110が、そのままの向きでリーダ/ライタ3に対向する領域まで搬送されると、リーダ/ライタ3に対向する領域では、インレット110は長手方向とは垂直な方向が搬送方向となっている。ここで、上述したように本形態においては、リーダ/ライタ3が、対向する領域に搬送されてきたインレット110の向きが、長手方向が搬送方向となっている場合に正確な検査が行われるような向きに設置されているため、このままでは、リーダ/ライタ3にて正確な検査が行われなくなってしまう。そこで、本形態においては、インレット110が長手方向とは垂直な方向に連続状となってローラ1bから供給された場合、インレット110がレーザ光源2から照射されるレーザ光2aによって単片状に断裁された後に、インレット搭載機5の図中矢印A方向への回転と同時に、アーム5bが軸中心に回転することによりバキューム部5aがインレット110の吸着面における面内方向に90度回転する。これにより、インレット110の長手方向がインレット搭載機5によるインレット110の搬送方向となり、上述したような、ローラ1bから供給される連続状のインレット110が図2に示した長手方向に連続しているものである場合と同様となる。そのため、インレット110はリーダ/ライタ3に対向する領域では、長手方向が搬送方向となっており、リーダ/ライタ3において、正確な検査が行われるようになる。
【0047】
また、リーダ/ライタ3にて動作状態の検査が行われたインレット110は、そのままの向きで表面シート130bに搭載される領域まで搬送される。そのため、インレット110は表面シート130bに搭載される領域では、長手方向が搬送方向となっており、長手方向に連続した状態となって供給された表面シート130b上に搭載されることにより、図2に示したような向きでインレット110を表面シート130b上に搭載することができる。
【0048】
また、リーダ/ライタ3にて動作状態の検査が行われ、動作が正常ではないと判断されたインレット110は、表面シート130b上に搭載されずにバキューム部5aに吸着された状態でそのままの向きでローラ1nと対向する領域まで搬送される。そのため、インレット110はローラ1nと対向する領域では、長手方向が搬送方向となっており、それにより、インレット110がローラ1nに接着されやすくなる。
【0049】
その後、インレット搭載機5が図中矢印A方向に回転することにより、バキューム部5aが、ローラ1nと対向する領域からインレット110が断裁される領域に戻るまでに、アーム5bによってインレット110の吸着面における面内方向に90度逆回転し、元の状態に戻る。
【0050】
このように、図4に示すようにインレット110が長手方向とは垂直な方向に連続状となってローラ1bから供給された場合、インレット110が単片状に断裁されてからリーダ/ライタ3に対向する領域まで搬送される際のインレット搭載機5の図中矢印A方向への回転と同時に、アーム5bが軸中心に回転することによりバキューム部5aがインレット110の吸着面における面内方向に90度回転するため、インレット110がリーダ/ライタ3と対向する領域、表面シート130b上に搭載される領域及びローラ1nと対向する領域においては、インレット110の向きが、ローラ1bから供給される連続状のインレット110が図2に示した長手方向に連続しているものである場合と同様となり、それにより、リーダ/ライタ3にて正確な検査が行われるとともに、表面シート130b上に予め決められた向きで搭載され、また、ローラ1nにて接着しやすくすることができる。
【0051】
なお、上述した例においては、図4に示すようにインレット110が長手方向とは垂直な方向に連続状となってローラ1bから供給された場合、インレット搭載機5のバキューム部5aが、インレット110が単片状に断裁されてからリーダ/ライタ3にて検査が行われる領域に搬送される際にインレット110の吸着面における面内方向に90度回転しているが、リーダ/ライタ3が、対向する領域に搬送されてきたインレット110の向きが、長手方向とは垂直な方向が搬送方向となっている場合に正確な検査が行われるような向きに設置されている場合は、インレット110が単片状に断裁されてからリーダ/ライタ3にて検査が行われる領域に搬送される際はインレット110がそのままの向きで搬送され、リーダ/ライタ3にて検査が行われた後、インレット搭載機5のバキューム部5aが、インレット110の検査が行われてから表面シート130b上に搭載される領域に搬送される際にインレット110の吸着面における面内方向に90度回転することになる。このように、インレット搭載機5のアーム5bによるバキューム部5bの回転が、インレット110が単片状に断裁される領域におけるインレット110の向きに対するリーダ/ライタ3の向き、リーダ/ライタ3に対向する領域におけるインレット110の向きに対する表面シート130b上に搭載される際のインレット110の向き、並びに、表面シート130b上に搭載される際のインレット110の向きに対するローラ1nに対向する領域におけるインレット110の向きに応じてそれぞれ制御されることにより、連続状となったインレット110がどのような向きで供給されても、リーダ/ライタ3にて正確に動作状態を検査することができ、また、表面シート130b上に決められた向きでインレット110を搭載することができ、また、リーダ/ライタ3にて動作不良とされたインレット110をローラ1nにて接着しやすくすることができる。
【0052】
また、例えば、図4に示すようにインレット110が長手方向とは垂直な方向に連続状となってローラ1bから供給された場合であって、インレット110が13.56MHzの周波数帯で情報の書き込み及び読み出しが可能なものである場合は、リーダ/ライタ3に対向する領域におけるインレット110の向きは検査に影響が少ないため、上述したように、インレット110が断裁される領域からリーダ/ライタ3に対向する領域までの間、あるいはリーダ/ライタ3に対向する領域から表面シート130b上に搭載される領域までの間に、バキューム部5aがアーム5bによってインレット110の吸着面における面内方向に90度回転するのではなく、インレット110が断裁される領域からリーダ/ライタ3に対向する領域までの間に45度回転し、その後、リーダ/ライタ3に対向する領域から表面シート130b上に搭載される領域までの間に45度回転する構成とすることも考えられる。
【0053】
なお、本形態においては、ローラ1gから供給され、ローラ1iにて剥離紙122が剥離された表面シート130a及び粘着剤層140aが、インレット110及び粘着剤層140bが搭載された表面シート130bに重ね合わされ、表面シート130aと表面シート130bとが粘着剤層140aによって接着されているが、ローラ1gから表面シート130aのみを供給し、ローラ1iとローラ1jとの間にて表面シート130aの表面シート130bと重ね合わされる面に糊を塗工し、この糊によって表面シート130aと表面シート130bとを接着することも考えられる。このような構成にすることによって、糊の塗布パターンや塗布領域、塗布間隔をインレット110の形状や搭載間隔に応じて変更することも可能となる。
【0054】
また、本形態においては、インレット110が2枚の表面シート130a,130bに挟み込まれるような構成を有する非接触型ICタグ100を例に挙げて説明したが、インレット110が表面シート130b上に搭載され、インレット110の表面シート130bへの搭載面に設けられた粘着剤層140bによってインレット110が表面シート130bに接着される構成を有するだけの構成のものでも適用することができる。また、インレット110を表面シート130bに接着するための粘着剤層140bは、表面シート130b側に設けておいてもよい。
【0055】
また、本形態においては、RF−IDメディアとして非接触型ICタグを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、非接触型ICカードや非接触型ICラベルについても適用できることは言うまでもない。ただし、非接触型ICラベルを製造する場合には、2つの表面シートのうちいずれか一方を剥離可能な剥離紙としたり、他方の表面シートとの接着面にシリコンを塗工したりする必要がある。また、これらRF−IDメディアとしては、情報の書き込み及び読み出しが可能なものに限らず、情報の書き込みのみ、あるいは情報の読み出しのみが可能なものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明のRF−IDメディア製造装置の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示したRF−IDメディア製造装置にて製造された非接触型ICタグの構造示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【図3】図1に示したRF−IDメディア製造装置に対して図2に示したインレットが長手方向に連続状となって供給される状態を示す図である。
【図4】図1に示したRF−IDメディア製造装置に対して図2に示したインレットが長手方向とは垂直な方向に連続状となって供給される状態を示す図である。
【図5】2.45GHzの周波数帯を利用して通信を行うICチップが搭載された非接触型ICタグの一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【符号の説明】
【0057】
1a〜1n ローラ
2 レーザ光源
2a レーザ光
3 リーダ/ライタ
4 断裁部
4a,7 コンベヤー
5 インレット搭載機
5a バキューム部
5b アーム
8 搭載台
100 非接触型ICタグ
110 インレット
111 ICチップ
112 アンテナ部
112a,112b 導体
115 樹脂シート
130a,130b 表面シート
140a,140b 粘着剤層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが可能なICチップが搭載されたインレットが表面シート上に搭載されて構成されるRF−IDメディアを製造するRF−IDメディア製造装置であって、
前記表面シートを供給する第1の供給手段と、
前記インレットを供給する第2の供給手段と、
前記第2の供給手段から供給されたインレットを一方の面を被吸着面として吸着して搬送し、当該インレットを前記被吸着面とは反対側の面が搭載面となるように前記表面シート上に搭載するインレット搭載手段とを有し、
前記インレット搭載手段は、前記インレットの吸着面が面内方向に回転自在であるRF−IDメディア製造装置。
【請求項2】
請求項1に記載のRF−IDメディア製造装置において、
前記第2の供給手段から供給されたインレットの前記表面シートまでの搬送経路上に、前記インレット搭載手段に吸着されたインレットに対向するように設けられ、該インレットの動作状態の検査を行う検査手段を有することを特徴とするRF−IDメディア製造装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−330991(P2006−330991A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−152354(P2005−152354)
【出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】