説明

RFIDシリーズを使用する位置管理方法

この発明はRFIDシリーズを使用する道路上の位置管理方法に関する。特に、この発明は、多くのRFIDタグがRFIDタグを1つずつ設置する必要なく、同時に設置し、従ってRFIDシステムを構築するため、多くのRFIDタグが必要な場合でさえ、作業を混乱なく僅かの時間と労力で完了させることができるRFIDシリーズを提供し、そして通路(例えば車)上の任意の物がRFIDシリーズを使用して停止又は移動する位置を特定把握するための道路上の位置管理方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はRFIDシリーズ及びRFIDシリーズを使用する位置管理システムの構築方法に関し、RFIDを使用する無線通信分野に属する。
【背景技術】
【0002】
無線通信識別(以下“RFID”と称する)システムは、RFID、アンテナ、リーダ、及びライタから構成される無線通信システムの一種であり、RFIDは物品に取り付けることにより動かされたり、動いたりして、そして地上又は建物に取り付けられたアンテナで無線通信を行う。リーダはアンテナとRFID間の通信を制御し、又はコンピュータのような上位装置とRFID間でプロトコル交換を行う。最近は、組み込み型アンテナを備えるリーダが多い。
【0003】
RFIDはRFIDシステム構成要素の1つである。RFIDは以下の3つの条件を同時に満足させる必要がある:
(i)寸法は持ち運びに便利であること;(ii)電子回路に情報を記憶させること;及び(iii)通信は非接触通信により行われること。従って、フロッピディスク、磁気カード、接触式ICカード等はデータの記憶や運搬に便利であるが、それらはRFIDには含まれない。RFIDは広く非接触式ICカード(RFカード)を含めるが、それは一般にRFタグと呼ばれる。
【0004】
RFIDは、RFIDタグが取り付けられる物品及びその物品上の情報識別に使用される。換言すると、製品が存在する時や場所では、必要とする情報を取り出すことができ、必要な場合は、新しい情報を書きとめることができる。RFIDを使用する時、我々は必要な情報を情報センタへ要求し、そしてその応答を受信するのに要する時間を節約することができる。更に、このRFIDシステムは、情報の配分工程の容易さや情報システムの簡素化のような利点を有する。特に、自動処理ラインで使用される自動識別手段は、RFIDが適している振動、衝撃、水や油、高温やダスト等のような過酷な環境には耐えねばならない。更に、1つの製造ライン上でバッチ生産が行われ、そして目標対象物上の情報の頻繁な変更が必要な場合に、RFIDはより適している。RFIDは、製造工程や物流センタのような比較的初期の物流段階でのバーコードの代わりに使用されたが、それはこのような流通段階のような最終流通段階へ向かって次第に伸展する傾向である。
【0005】
RFIDタグは物品に取り付けできるRFIDのことをいい、FA(工場オートメーション)分野では有益である。RFIDタグは主としてチップとアンテナで構成され、そしてRFIDタグを保護するため、カプセル化処理による完成形状を有する。RFIDタグは、ユーザがその目的に適した形状を選択できるカプセル化方法により、クレジットカード、棒、コイン、ラベル等のような様々な形状を有する。RFIDタグは部品の形で、個別に分離され、製作される。以降、部品の形で予め製作されたRFIDタグは“個別RFIDタグ”と称する。
【0006】
しかし、複数のRFIDタグがRFIDシステム(例えば位置管理システム)を形成するために必要な場合、以前の個別RFIDタグには、以下の問題が見られる。
【0007】
第1に、個別RFIDタグの各々は同じ外観を有し、このため互いに区別ができない。
【0008】
第2に、RFIDシステムを構成するRFIDタグが一定間隔で設置される場合でさえ、それらは1つずつ個別に設置されなければならないため、非常に面倒である。
【0009】
第3に、個別RFIDタグの設置工程での各個別RFIDタグのID確認のため、ユーザはタグを1つずつ読み取らなければならない。更に、RFIDのカプセル化工程中又はそれ以後に、各個別RFIDタグの表面にIDを書きとめる場合でも、これらの個別RFIDタグは1つずつ互いに分離しているので、設置工程でこれらのタグの順序を保つことは困難である。更に、一旦その順序が散乱してしまうと、管理はより困難になる。
【0010】
第4に、設置される複数の個別RFIDタグが増加すると、これらの問題の深刻さはより増加する。
【0011】
従って、個別RFIDタグの設置にかなりの時間と努力が必要となり、同時に不必要な混乱が発生する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
この発明は上記問題を解決するために提案され、そして多くのRFIDタグがRFIDタグを1つずつ設置する必要なく、同時に設置し、そして各RFIDタグは自動的に計算され、従って、RFIDシステムを構築するため、多くのRFIDタグが必要な場合でさえ、作業を混乱なく僅かの時間と労力で完了できるRFIDシリーズを提供し、そして道路上の任意の物(例えば車)がRFIDシリーズを使用して、停止または移動する位置を特定把握するための通路上の位置管理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、この発明は、道路上の任意の2点(a,b)を接続する位置を管理し、RFIDシリーズは多くのRFIDタグをカバーで包装した後、紐状にカプセル化され、RFIDタグは一定間隔(d)で連続的に配置され、そしてRFIDタグ間の接続間隔(d)を表示する区分または色がカバー上にコード化される以下からなる道路上の位置管理方法を提供する:
任意の2点(a、b)間に連続した溝を刳りぬき、そしてRFIDシリーズを埋めるS110;RFIDリーダの使用により、埋められたRFIDシリーズの先頭(a)と後端(b)のIDを読み取り、そして記録するS120;データベース中のRFIDタグの配置順序を観察し、そして入力するS130;RFIDリーダの使用により、任意点(目標RFIDタグ)でRFIDタグを読むS140;及び目標FIDタグが先頭(a)上に設置されたRFIDタグからn番目に設置されたRFIDタグであることを観察し、そして目標RFIDタグがnxd(=L)の結果の値によりaからLの距離に設置されることを確認するS150。
【発明の効果】
【0014】
この発明によると、RFIDタグを長い道路上に1つずつ設置する必要なく、多くのRFIDタグを同時に設置することにより、僅かな時間と労力で道路上の位置管理のためのRFIDシステムを構築でき、道路上の任意の物(例えば車)が停止又は移動する位置を、RFIDシステムを介して素早くそして明瞭に把握し、そして管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1はこの発明の一典型的実施例によるRFIDシリーズのRFIDタグを示す。
【0016】
RFIDタグ100には、それらを保護するケースにより囲まれたチップとアンテナがある。これらのRFIDタグ100の構築は、従来のRFIDタグのそれと同じであり、従って、その詳細記述は省略する。しかしこの発明によるRFDIタグ100は、以下で説明するカバー200により包装され、そして紐状にカプセル化されなければならない。このため、ケースはカバー200へ取り付けられる接着ラベルから作られることが望ましい。
【0017】
図2はRFIDシリーズのカバー、及びカバーで包まれた複数のRFIDタグを備えるカプセル化されたRFIDシリーズを示す。
【0018】
カバー200は複数のRFIDタグ100を包装し、そしてそれらを紐状にカプセル化する。換言すると、複数のRFIDタグ100が配置され、次にそれらは長い電線(以後“RFIDシリーズ”と称する)のようなRFIDタグ接続体を形成するため、それらを一時にカバー200で包む。RFIDタグ100のケースがカバー200へ十分取り付けることができる接着ラベルからできている場合、複数のRFIDタグ100のカプセル化工程がより容易に実施される。即ち、この場合、この発明によるRFIDシリーズは、カバー200が複数のRIFDタグ100を包装する必要なく、RFIDタグ100をカバー200へ取り付けることにより簡単に製作することができる。このようなカバー200は曲げることができる柔軟な材料からできており、長さ方向に垂れ下がったRFIDの形状である。
【0019】
この発明によるRFIDは、周波数帯等のような技術的違い、RFIDタグ100間の間隔、カバー200の品質等に基づき分類されるRFIDタグ100の型により変化する。
【0020】
RFIDシリーズでは、一定間隔でRFIDタグ100を連続的に配置することが望ましい。RFIDシステムを構成するRFIDタグが一定間隔で設置される場合でさえ、作業者は個別RFIDタグの各々を1つずつ設置しなければならないので、従来のRFIDシステムでは、かなりの時間と労力を必要とする問題があった。このような問題を解決するため、RFIDシリーズ上のRFIDタグ100が一定間隔(d)で連続的に配置される場合、ある空間への1つのRFDIシリーズだけの設置は一定間隔(d)で複数のRFID100を同時に設置する効果を提示することができる。そのようなことで、一定間隔(d)でRFIDタグ100を連続的に配置する必要性は、以下に詳細に説明する上記理由のみに限定されない。
【0021】
RFIDシリーズ上のRFIDタグ100間の接続間隔(d)は1つの数値に限定されない。即ち、RFIDシリーズは、目的または用途等により、RFIDタグ100間の接続間隔(d)を変化させることにより製造することができる。このような場合、RFIDシステムを設置しようとする人は、所望するRFID設置間隔(d)に対応するRFIDタグ100間の接続間隔(d)を有するRFIDを選択的に購入し、設置することができる。RFIDタグ100間の接続間隔(d)が1000mmの場合のRFIDシリーズを図2を参照して説明する。
【0022】
この場合、この発明によるRFIDのカバー200上に、RFIDタグ100間の接続間隔(d)を表示する区分又は色をコード化することが望ましい。もし区分又は色をカバー200表面上にコード化すれば、作業者は、作業者により設置されようとするRFIDシリーズで、RFIDタグ100が配置される間隔を確認することができる。従って、様々なRFIDタグ100間の接続間隔(d)を有するRFIDシリーズを互いに明確に区別することができる。RFIDシリーズを購入又は設置する際に、混乱を生ずる可能性はない。更に、我々はある空間においてRFIDシリーズを設置する工程、又は設置後のRFIDの設置位置や数量を明確に把握することができる。参考として、図2は連続して配置されたRFIDタグ100の各々が10に分割される状態を示す;色は100mm間隔で交差する;そして関係するRFIDシリーズ上のRFIDタグ100間の接続間隔(d)が1000mmであるとの情報を示すため、100mm単位の区分を各タグ上にマーキングする。
【0023】
更に、この発明によるRFIDシリーズにおいては、RFIDタグ100をID順に連続的に配置することが望ましい。これは従来のRFIDシリーズは以下の欠点を有するからである:個別RFIDタグの設置工程において、各RFIDタグは、各個別RFIDタグのIDを確認するため、RFIDリーダの使用により1つずつ読み取られなければならない。たとえIDがRFIDのカプセル化工程中又はその後に各個別RFIDタグ表面上に書きとめられても、これらの個別RFIDタグが1つずつ分離されるので設置工程でそれらの順序(各個別RFIDタグのIDのRFIDシリーズ順序)を維持することは困難であり、そして分離後、これらのタグを管理することはより困難である。これらの問題を解決するため、以下の利点を備える。RFIDシリーズ上のRFIDタグがID順に連続して配置される場合で、一旦作業者がある空間にRFIDシリーズの1つを設置し、次に先頭RFIDタグ100のIDを読み取り、そして設置されたRFIDシリーズの後端RFIDタグ100を読み取ると、RFIDタグのIDは、先頭から後端へ昇順、もしくは後端から先頭へ降順になっている。こうして、全てのRFIDタグ100のIDが各個別RFIDタグのIDを確認することなく、一時に自動的に把握することができる。
【0024】
もしID順にRFIDタグ100を連続的に配置することにより、この発明によるRFIDシリーズを製作することができない場合、以下の方法が利用できる。
【0025】
(1S)RFIDシリーズをID順序に関係なく、ランダムにRFIDタグ100を配置することにより準備する。
【0026】
(2S)(1S)工程で形成されたRFIDシリーズ上に配置される、RFIDタグ100のIDを読み取り、そして記録することによりデータベースを準備する(以降“RFIDタグID配置情報と呼ぶ”)。例えば、RFIDタグID配置情報を以下の形式で構築する。1:ID253、2:ID20、3:ID7、4:ID154、5:ID34、6:ID817、7:ID6732、8:ID470、9:ID78、・・・。
【0027】
(3S)RFIDシリーズの販売者は、様々な記録媒体を介して、上記(2S)工程で形成されたRFIDタグID配置情報をRFIDシリーズの消費者に提供する。例えば、RFIDシリーズの販売者は、RFIDシリーズの販売と同時に、関係するRFIDシリーズのRFIDタグID配置情報を含むディスケットを消費者へ提供することができる。この場合、RFIDシリーズの消費者は、RFIDシリーズ上で接続された、いくつかのRFIDタグ100の1つのIDを読み取った後、RFIDタグID配置情報を観察することにより、RFIDタグ100の周りのRFIDタグ100のIDを容易に見付けることができる。一方、インターネットを介してRFIDタグID配置情報を観察することが望ましい。即ち、もしRFIDシリーズの消費者がRFIDシリーズの販売者(又は製作者)のウェブサイトへ進入し、購入されたRFIDシリーズの先頭RFIDタグと後端RFIDタグのIDを入力するならば、RFIDシリーズの販売者(又は製作者)のサーバは、入力された2つのRFIDタグ間に存在するRFIDタグ上のRFIDタグID配置情報を消費者へ提供する。上記方法は、RFIDシリーズをRFIDタグ100のID順に連続的に配置する場合に得られる効果と同一効果を呈する。
【0028】
一方、カバー200上のIDとRFIDタグ100の配置順序を書きとめることがより望ましい。もしRFIDタグ100のIDと配置順序をカバー200表面へ書きとめるならば、彼が設置しているRFIDシリーズに含まれるRFIDタグ100情報を迅速に確認することにより、作業者は設置を行うことができるので、効率はより増加するだろう。
【0029】
RFIDシリーズのこのような有効性を、以下に説明するように、より明確に理解することができる。
【0030】
第1に、目標空間に複数のRFIDタグを設置するため、空間を分割する工程が必要であるが、長さはマーキングされ、色がRFIDシリーズ上にコード化されるので分割工程を省略できる。即ち、一旦作業者はRFIDタグを設置するための間隔を簡単に決定し、間隔に対応する間隔特性(即ち、RFIDタグ100間の接続間隔)を有するRFIDシリーズを選択し、そして設置すると、RFIDシリーズ上の長さ表示は空間分割機能を当然有するだろう。
【0031】
第2に、分割されたゾーンの各々にRFIDを取り付けた後、RFIDタグを読み取ることにより、関係ゾーン上の情報を得るため、ゾーンIDと予めゾーンに設置されたRFIDタグのIDをマッチングさせる工程が必要である。個別RFIDタグを使用する場合、各ゾーンにRFIDタグを設置した後、RFIDリーダを使用して、設置された全RFIDタグのIDを実際に読み取ることにより、ゾーンIDとRFIDのIDを1つずつマッチングさせる工程が必要であった。裸眼で一般的な個別RFIDタグを区分することはできないので、この工程は基本的に必要であった。この工程の代わりに、我々はRFIDタグの設置に先立ち、全てのRFIDタグを読み取り、各RFIDタグが取り付けられるゾーンを決定し、そしてRFIDタグ表面にIDゾーンをペンで書きとめるか又は印刷することを考慮する。しかし、この作業も非常に面倒であり、混乱を発生しやすい。
【0032】
RFIDタグを使用する場合、RFIDシリーズ上のRFIDタグ100のIDを既に知っているので、我々はRFIDリーダを使用してIDの読み取り工程を省略してもよい。更に、RFIDシリーズの設置後、RFIDタグ100IDに対応するため、我々は簡単にIDを割り当てられる。
【0033】
道路をゾーンに分割し、長い道路の位置を管理するため、各ゾーンを表示するRFIDタグをゾーンへ取り付ける場合、個別RFIDを使用するならば、以下のステップが必要である:
道路のゾーン長を決定する。
上記(1)で決定された長さを定規で測定することにより道路上にゾーンをマーキングし、そして各ゾーンにID(ゾーンID)を割り当てる。
複数の分割されたゾーンと同じ複数のRFIDタグを準備する。
準備したRFIDタグを各ゾーンへ1つずつ取り付ける。
RFIDリーダの使用により、各ゾーンへ取り付けられたRFIDタグのIDを読み取り、そしてそれらをデータベースへ入力する。
上記(5)で読み取られたRFIDタグが取り付けられるゾーンのIDを確認し、そしてそれをデータベース上のRFIDタグIDとマッチングさせる。
全ての取り付けられたタグを読み取る迄、上記(5)と(6)を繰り返す。
【0034】
上記ステップは非常に面倒であり、RFIDタグの数量を増加させる場合、混乱を発生させるようである。特に、ステップ(2)、(4)、(5)、と(6)は非常に労働集約的である。
【0035】
しかし、上記ステップを、本発明によるRFIDシリーズの使用により、容易にかつ効果的に実施することができる。図3は以下で説明するこの発明によるRFIDの使用により、複数のRFIDタグを目標空間へ設置する状態を示す。
【0036】
(1a)道路のゾーン長さを決定する。
(2a)上記(1)で決定された長さに対応する間隔特性を有するRFIDシリーズを選択し、それを道路上に設置する。
(3a)上記(2a)で設置されたRFIDの先頭と後端におけるRFIDタグのIDを読み取り、そして記録する。この時、RFIDシリーズは、最初にその基本的特性としてそれらを提供するので、先頭RFIDタグと後端RFIDタグ間のIDとRFIDタグの配置順序を別々に読み取ることは必要ではない。更に、道路のゾーンはRFIDシリーズ面の長さマーキング区分により自動的にマーキングされる。換言すると、従来技術におけるように、それらを測定することにより、ゾーンを1つずつ分割する工程は必要ではない。
(4a)データベースのRFIDシリーズと共に備えられるRFIDタグのIDを入力し、RFIDのIDに対応するゾーンIDをゾーンID順に割り当て、そしてそれらをマッチングさせる。
【0037】
RFIDシリーズ面のRFIDタグ順序が固定され、間隔は一定であるので、上記方法はRFIDシリーズ上の従来の個別RFIDタグを使用する方法より簡単であり、かつ効果的である。即ち、道路上のゾーンをマーキングする工程は省略される。更に、RFIDタグの全てを1つずつ読み取る必要はない。最後に、ゾーンIDをRFIDタグIDとマッチングさせる工程を簡単に解決することができる。
【0038】
この発明のRFIDシリーズによると、従来技術の技術的問題を以下のように解決することができる。
【0039】
第1に、各個別RFIDタグが互いに区別されなかった問題を解決することができる。即ち、RFIDシリーズは1つの線で相互接続されるRFIDタグ100を提供し、これによりそれらは自動的に区別される。
【0040】
第2に、各個別RFIDを1つずつ設置しなければならない問題を解決することができる。即ち、RFIDシリーズは一体的に接続される複数のRFIDタグ100を提供し、これにより1つのRFIDシリーズの設置は複数のRFIDタグ100を同時に設置する効果を示すことができる。
【0041】
第3に、個別RFIDタグを確認のためRFIDリーダを使用して、読み取らなければならない問題、及び個別RFIDタグが分離されていた問題を解決することができる。即ち、RFIDシリーズで、RFIDタグ100が一列にID順に配置されることか、又は配置されたRFID100IDの配置順序が別々に観察されることが可能である。従って、一旦1つのRFIDタグ100のIDが読み取られると、そのIDの前後のIDは自動的に分かる。更に、RFIDシリーズは複数のRFIDタグ100を収集することにより、一体的にカプセル化され、これによりタグを分離する問題は起こらない。
【0042】
第4に、複数の個別RFIDタグを増加させる場合に発生する問題の深刻さを解決することができる。即ち、RFIDシリーズは複数のRFIDタグ100を増加させる場合、その貴重な有益性を示す。
【0043】
第5に、複数のRFIDタグ100は個別でなく一体的にカプセル化させるので、工程における費用節約効果がある。
【0044】
この発明は、道路上に任意の物(例えば車)がRFIDシリーズの利点を利用して、停止又は移動する場合、位置を特定把握するため、道路上の位置管理方法を提供する。即ち、この発明は以下からなる道路上の任意の2点(a、b)を接続する位置を管理する、道路上の位置管理方法を提供する:任意の2点(a、b)間に連続した溝を刳りぬき、そしてRFIDシリーズを埋め込むS110;RFIDリーダの使用により、埋め込まれたRFIDシリーズの先頭(a)と後端(b)のIDを読み取り、そして記録するS120;データベース中のRFIDタグの配置順序を観察し、そして入力するS130;RFIDリーダの使用により、任意点(目標RFIDタグ)のRFIDタグを読み取るS140;及び目標RFIDタグは先頭(a)に設置されたRFIDタグからn番目の位置に設置されたRFIDタグであることを観察し、そして目標タグはn×d(L)の結果の値によりaからLの位置に設置されることを確認するS150。
【0045】
RFIDシリーズの先頭RFIDタグ及び後端RFIDタグの配置順序が既に分かっている場合、先頭RFIDタグと後端RFIDタグ間のRFIDタグの配置順序を分離して読み取ることはステップ130においては必要ないだろう。即ち、もしRFIDシリーズの先頭RFIDの配置順序が“1”であり、そして後端RFIDタグの配置順序が“100000”であれば、先頭RFIDタグと後端RFIDタグ間のRFIDタグの配置順序は昇順で“2、3、4、……99997、99998、99999”だろう。そしてこのため、作業者は簡単に結果の値をデータベースへ入力することができる。
【0046】
ステップ40でその位置を観察し、そして管理する目標として、道路上を通過する目標物(例えば車)へRFIDリーダを取り付けることにより、そして、RFIDタグを連続的に読み取るため、道路上に設置されたRFIDシリーズに対し、RFIDリーダを連続的に追跡することにより、目標RFIDタグ読み取り工程を実施することができる。
【0047】
目標RFIDタグの位置を確認する工程のステップ150で、例えばもし目標RFIDタグが先頭に設置されたRFIDから5600番目(n)の位置に設置されたRFIDタグであり、そしてRFIDタグ100間の接続間隔(d)が1mであれば、目標RFIDタグが先頭に設置されたRFIDタグから5600(n)×先頭に設置されたRFIDタグから1m(d)の結果の値である5600m(L)に設置される。換言すると、車等は道路上で現在確認される位置に存在する。
【0048】
ところで、この発明はデータベースのRFIDタグのIDを観察し、そして入力するため、そしてRFIDタグIDとゾーンIDを割り当て、そしてステップ130の後にそれらをマッチングさせるため、ステップ160を追加する。
【0049】
RFIDシリーズの先頭RFIDタグと後端RFIDタグが既に読み取られ、そして記録されている場合、これらのIDは最初に基本的特性として備えられているので、先頭RFIDタグのIDと後端RFIDタグのIDとの間のRFIDタグのIDを分離して読み取る必要はない。即ち、管理者はRFIDシリーズの先頭タグと後端RFIDタグ間のRFIDタグの配置順序に対応するIDを等差級数的に推測するか、又は従来技術におけるように、RFIDリーダの使用により、設置されたRFIDタグを1つずつ読み取り、そして確認する工程の必要なく、カバー200上に書きとめられたRFIDタグのIDを簡単に確認し、そして入力することができる。RFIDシリーズ面のRFIDタグがID順に連続的に配置されない場合、管理者は関係するRFIDシリーズのRFIDタグID配置情報を簡単に観察しそして入力することができる。
【0050】
RFIDシリーズ面のRFIDタグがID順に連続的に設置される場合の例として、もしRFIDシリーズの先頭RFIDタグの配置順序と、その対応するIDが夫々“1”と“ID1”であり、後端RFIDタグの配置順序と、その対応するIDが夫々“100000”と“ID100000”であれば、RFIDシリーズの先頭RFIDタグと後端RFIDタグ間のRFIDタグの配置順序とそれらの対応するIDは、夫々昇順で“2、3、4、…99997、99998、99999”と“ID2、ID3、ID4、…ID99997、ID99998、ID99999”であり、そして管理者は結果の値をデータベースへ簡単に入力できる。RFIDシリーズ面のRFIDタグがID順序に関係なくランダムに配置される場合の例として、もしRFIDシリーズの先頭RFIDタグのIDが“ID7”で、そして後端RFIDタグのIDが“ID78”で、そして関係するRFIDシリーズのRFIDタグID配置情報が、…2:ID1003、3:ID7、4:ID154、5:ID34、…100000:ID6732,100001:ID470,100002:ID78,100003:ID551,…”であれば、関係するRFIDシリーズ面のRFIDタグのIDは夫々“ID7、ID154、ID34,…ID6732,ID470,ID78”で、そして管理者は結果の値をデータベースへ簡単に入力できる。
【0051】
更に、従来技術におけるように、RFIDリーダの使用により、設置された個別RFIDタグを読み取り、IDを確認し、そしてRFIDシリーズ面の確認されたRFIDタグに対応するゾーンIDを1つずつ割り当てる必要なく、RFIDシリーズ面の確認されたRFIDタグのIDに対応するゾーンIDを一時に割り当てることにより、ステップ160でRFIDタグのIDとゾーンIDのマッチング工程も実施することができる。即ち、上記例から見られるように、RFIDシリーズ面のRFIDタグのIDが順に“ID1、ID2、ID3、……、ID99998、ID99999、ID100000、”又はIDが“ID7、ID154、ID34、……ID6732、ID470、ID78”のように、ランダムに配置される場合でさえ、管理者はデータベースで順に、“ゾーン1、ゾーン2、ゾーン3、……ゾーン99998、ゾーン99999、ゾーン100000”のように、多くのRFIDタグと合う多くのゾーンIDを簡単に入力でき、次にRFIDタグのIDとゾーンIDをそのようにマッチングするだろう。
【0052】
ところで、このようなゾーンIDは、RFIDシリーズのRFIDタグ100が行政区域、又は関係するRFIDタグの道路上に設置されたRFIDシリーズの先頭RFIDタグからの距離に応じて、道路上に設置されたエリア名を含む。管理者は、車が道路上を通過する地域名、又は隔たる距離を迅速に確認できるので、車位置の確認と管理をより迅速に、そして都合よく実施することができる。
【0053】
上記実施例は単なる例であり、この発明の要素の範囲内で多くの代案、修正及び変更は、この発明が属する技術の専門家には明らかであろう。従って、この発明で開示された例及び付属図面は限定のためではなく、この発明の技術的特徴を説明するために提供される。この発明の技術的特徴はこれらの例及び付属図面により限定されない。この発明の保護範囲は以下の特許請求の範囲に基づき解釈されるべきであり、同一範囲内の技術的特徴は、全てこの発明範囲に含まれると解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0054】
この発明は、複数のRFIDタグが必要な場合でも、RFIDタグを1つずつ設置する必要なく、同時に複数のRFIDタグを設置し、そして各RFIDのIDを自動的に一斉に計算することにより、混乱なく僅かな時間と労力で作業を完了することができるRFIDシステムを構築するRFIDシリーズを提供することである。従って、もしこの発明が在庫管理又は倉庫分野へ導入されれば、その実用的、経済的価値を十分達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】この発明の一典型実施例によるRFIDシリーズのRFIDタグを示す。
【図2】RFIDシリーズのカバー、及びカバーにより包装された複数のRFIDタグを備えるカプセル化されたRFIDシリーズを示す。
【図3】この発明によるRFIDシリーズを使用する多くのRFIDタグの設置を示す概念図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグが一定間隔(d)で連続的に配置され、そして前記RFIDタグ間の接続間隔(d)を表示する区分または色が前記カバー上にコード化される、多くのRFIDタグをカバーで包装した後、紐状にカプセル化されたRFIDシリーズにおける、前記道路上の位置管理方法であって、前記道路上の任意の2点(a,b)を接続する位置が:
(a)前記任意の2点(a、b)間に連続する溝を刳りぬき、そしてRFIDを埋め込み;
(b)RFIDリーダの使用により、前記埋め込まれたRFIDシリーズの先頭(a)と後端(b)のIDを読み取り、そして記録し;
(c)前記データベースのRFIDタグの配置順序を観察し、そして入力し;
(d)RFIDリーダの使用により、任意点(目標RFIDタグ)におけるRFIDタグを読み取り;
(e)前記目標RFIDが前記先頭(a)上に設置されたRFIDタグからn番目に設置されたRFIDタグであることを観察し、そして前記目標RFIDタグがnxd=(L)の結果の値により、aからLの位置に設置されることを確認する、
ことにより管理される、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、更に、前記データベースのRFIDタグのIDを観察し、そして入力し、前記RFIDタグのIDとそれらに対応するゾーンIDを割り当て、そしてステップ(c)の後、それらをマッチングさせる、方法。
【請求項3】
前記ゾーンIDは、RFIDシリーズのRFIDタグが行政区画、又は前記道路上に設置された、RFIDシリーズの前記先頭RFIDタグからの前記関係するRFIDタグの前記距離に応じて、前記道路上に設置された、前記区域名に関する情報からなることを特徴とする、請求項2に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−523287(P2009−523287A)
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550221(P2008−550221)
【出願日】平成19年1月8日(2007.1.8)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000132
【国際公開番号】WO2007/081129
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(508181010)
【Fターム(参考)】