VEGFを標的とするiRNA物質
本発明の特徴は、RNA干渉(RNAi)の機構などによって、血管内皮増殖因子(VEGF)の発現を調節するのに有用な化合物、組成物および方法に関する。本発明の化合物および組成物はiRNA物質を含み、該iRNA物質は非修飾状態であってもよいし、化学的に修飾された状態であってもよい。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
センス配列およびアンチセンス配列からなる単離iRNA物質であって、センス配列およびアンチセンス配列がRNA二重鎖を形成し、アンチセンス配列がVEGFのヌクレオチド配列の約19〜23ヌクレオチドの標的配列と十分相補的なヌクレオチド配列を含んでなり、前記標的配列は、配列番号1〜401からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下であることを特徴とするiRNA物質。
【請求項2】
前記センス配列が、配列番号2〜401からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下である配列を含んでなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項3】
前記センス配列が、配列番号456、配列番号546、配列番号548、配列番号550、配列番号552、配列番号590、配列番号592、配列番号594、配列番号596、配列番号608、配列番号610、配列番号612、配列番号614、配列番号634、配列番号636、配列番号638、配列番号640、配列番号646、配列番号648、および配列番号650からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下である配列を含んでなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項4】
配列番号608との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下であることを特徴とする、請求項3に記載のセンス鎖配列。
【請求項5】
前記アンチセンス配列が、配列番号457、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号553、配列番号591、配列番号593、配列番号595、配列番号597、配列番号609、配列番号611、配列番号613、配列番号615、配列番号635、配列番号637、配列番号639、配列番号641、配列番号647、配列番号649、および配列番号651からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下である配列を含んでなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項6】
配列番号609との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下であることを特徴とする、請求項5に記載のアンチセンス鎖配列。
【請求項7】
非ヌクレオチド部分をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項8】
センス配列およびアンチセンス配列が核酸分解に対して安定化されている、請求項7に記載のiRNA。
【請求項9】
1つの3’突出部分をさらに含み、前記3’突出部分が1〜6ヌクレオチドからなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項10】
第2の3’突出部分をさらに含み、前記第2の3’突出部分が1〜6ヌクレオチドからなる、請求項9に記載のiRNA。
【請求項11】
アンチセンス配列およびセンス配列の5’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチオエートをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項12】
アンチセンス配列およびセンス配列の3’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチオエートをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項13】
アンチセンス配列およびセンス配列の5’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチ
オエートを、かつアンチセンス配列およびセンス配列の3’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチオエートをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項14】
2’修飾ヌクレオチドをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項15】
前記2’修飾ヌクレオチドが、2’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)、2’−O−アミノプロピル(2’−O−AP)、2’−O−ジメチルアミノエチル(2’−O−DMAOE)、2’−O−ジメチルアミノプロピル(2’−O−DMAP)、2’−O−ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’−O−DMAEOE)、および2’−O−N−メチルアセタミド(2’−O−NMA)からなる群から選択される修飾を含んでなる、請求項14に記載のiRNA物質。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか1項に記載のiRNA物質と細胞を接触させることからなる、対象の細胞中のVEGFのRNA量を減少させる方法。
【請求項17】
請求項1乃至15のいずれか1項に記載のiRNA物質を作製する方法であって、前記iRNA物質の合成からなり、センス鎖およびアンチセンス鎖が、核酸分解に対して該iRNA物質を安定化する修飾を少なくとも1つ含んでなることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項1に記載のiRNA物質と、薬剤として許容可能な担体とを含んでなる医薬組成物。
【請求項19】
有効量の請求項1に記載のiRNA物質を投与することからなる、VEGFの発現を阻害する方法。
【請求項20】
成人黄斑変性症(AMD)を有する、あるいは成人黄斑変性症のリスクを有すると診断されたヒトを治療する方法であって、治療上有効な量の請求項1に記載のiRNA物質をそのような治療の必要がある対象に投与することからなる方法。
【請求項1】
センス配列およびアンチセンス配列からなる単離iRNA物質であって、センス配列およびアンチセンス配列がRNA二重鎖を形成し、アンチセンス配列がVEGFのヌクレオチド配列の約19〜23ヌクレオチドの標的配列と十分相補的なヌクレオチド配列を含んでなり、前記標的配列は、配列番号1〜401からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下であることを特徴とするiRNA物質。
【請求項2】
前記センス配列が、配列番号2〜401からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下である配列を含んでなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項3】
前記センス配列が、配列番号456、配列番号546、配列番号548、配列番号550、配列番号552、配列番号590、配列番号592、配列番号594、配列番号596、配列番号608、配列番号610、配列番号612、配列番号614、配列番号634、配列番号636、配列番号638、配列番号640、配列番号646、配列番号648、および配列番号650からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下である配列を含んでなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項4】
配列番号608との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下であることを特徴とする、請求項3に記載のセンス鎖配列。
【請求項5】
前記アンチセンス配列が、配列番号457、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号553、配列番号591、配列番号593、配列番号595、配列番号597、配列番号609、配列番号611、配列番号613、配列番号615、配列番号635、配列番号637、配列番号639、配列番号641、配列番号647、配列番号649、および配列番号651からなる群から選択される配列との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下である配列を含んでなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項6】
配列番号609との違いが1、2、または3ヌクレオチド以下であることを特徴とする、請求項5に記載のアンチセンス鎖配列。
【請求項7】
非ヌクレオチド部分をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項8】
センス配列およびアンチセンス配列が核酸分解に対して安定化されている、請求項7に記載のiRNA。
【請求項9】
1つの3’突出部分をさらに含み、前記3’突出部分が1〜6ヌクレオチドからなる、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項10】
第2の3’突出部分をさらに含み、前記第2の3’突出部分が1〜6ヌクレオチドからなる、請求項9に記載のiRNA。
【請求項11】
アンチセンス配列およびセンス配列の5’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチオエートをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項12】
アンチセンス配列およびセンス配列の3’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチオエートをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項13】
アンチセンス配列およびセンス配列の5’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチ
オエートを、かつアンチセンス配列およびセンス配列の3’端の最初のヌクレオチド間結合にホスホロチオエートをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項14】
2’修飾ヌクレオチドをさらに含む、請求項1に記載のiRNA物質。
【請求項15】
前記2’修飾ヌクレオチドが、2’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)、2’−O−アミノプロピル(2’−O−AP)、2’−O−ジメチルアミノエチル(2’−O−DMAOE)、2’−O−ジメチルアミノプロピル(2’−O−DMAP)、2’−O−ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’−O−DMAEOE)、および2’−O−N−メチルアセタミド(2’−O−NMA)からなる群から選択される修飾を含んでなる、請求項14に記載のiRNA物質。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか1項に記載のiRNA物質と細胞を接触させることからなる、対象の細胞中のVEGFのRNA量を減少させる方法。
【請求項17】
請求項1乃至15のいずれか1項に記載のiRNA物質を作製する方法であって、前記iRNA物質の合成からなり、センス鎖およびアンチセンス鎖が、核酸分解に対して該iRNA物質を安定化する修飾を少なくとも1つ含んでなることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項1に記載のiRNA物質と、薬剤として許容可能な担体とを含んでなる医薬組成物。
【請求項19】
有効量の請求項1に記載のiRNA物質を投与することからなる、VEGFの発現を阻害する方法。
【請求項20】
成人黄斑変性症(AMD)を有する、あるいは成人黄斑変性症のリスクを有すると診断されたヒトを治療する方法であって、治療上有効な量の請求項1に記載のiRNA物質をそのような治療の必要がある対象に投与することからなる方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【公表番号】特表2007−528736(P2007−528736A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503050(P2007−503050)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/008182
【国際公開番号】WO2005/089224
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(505369158)アルナイラム ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/008182
【国際公開番号】WO2005/089224
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(505369158)アルナイラム ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
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