説明

X線異物検出装置

【課題】計量手段を備えていても計量精度の低下等の不具合を防止することのできるX線異物検出装置を提供すること。
【解決手段】搬送空間S内のX線照射領域である検査位置P1に被検査物Wを搬送するためのX線検査用のX線コンベア32と、X線コンベア32に隣接し、被検査物Wを計量する計量手段11を有する被検査物Wを搬送空間S内で搬送するための搬送面が水平な計量コンベア33と、を備え、検査位置P1が搬入口30および搬出口35から見通せないように、搬入口30から搬出口35までの搬送空間Sが屈曲して形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肉、魚、加工食品、医薬品等の被検査物中に混入した異物を検出するX線異物検出装置に関し、特に、被検査物を計量する計量手段を備えるX線異物検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、X線異物検出装置は、搬送路上を所定間隔で順次搬送されてくる各品種の被検査物(例えば、肉、魚、加工食品、医薬品など)にX線発生器からX線を照射し、この照射したX線の透過量から被検査物中に金属、ガラス、石、骨などの異物が混入しているか否かや被検査物の欠品などを検査するようになっている。
【0003】
従来、この種のX線異物検出装置では、搬入コンベアまたは搬出コンベアの少なくとも一方に、被検査物を計量する計量手段を備える構成とすることにより、被検査物についての異物混入の検査と併せて、被検査物の重量が計量できるようにし、検査ラインの短縮、生産性の向上を図るようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−127017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、搬入コンベアおよび搬出コンベアの両方の上部にX線の漏洩防止用のカーテンを設ける必要があるが、このカーテンが被検査物の計量に悪影響を与えてしまう恐れがあった。
【0006】
すなわち、従来は、図5に示すX線異物検出装置101のように、被検査物Wをコンベア122で搬送しながらX線発生器112で発生したX線をX線検出器で検出して異物の混入の有無を検査し、更に、この被検査物Wをコンベア121で搬送しながら計量手段111で計量するときに、X線の漏洩防止用のカーテン130が被検査物に乗り上げた状態で計量が行われることになり、計量精度が低下する恐れがあった。
【0007】
また、従来は、図6に示すX線異物検出装置102のように、被検査物Wを、コンベア125で搬送しながら計量手段111により計量し、コンベア124で搬送しながらX線発生器112で発生したX線をX線検出器で検出して異物の混入の有無を検査し、更に、コンベア123で搬送しながら選別手段としてのフリッパ141により選別するときに、動作したフリッパ141がカーテン130に接触してめくり上げてしまい、カーテン130が破損したり、カーテン130にできた隙間からX線が漏洩する恐れがあった。
【0008】
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、計量手段を備えていても計量精度の低下等の不具合を防止することのできるX線異物検出装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るX線異物検出装置は、被検査物が搬入される搬入口と、該被検査物が搬出される搬出口とを有する遮蔽構造の筺体内でX線を発生させるX線発生部と、該X線発生部からのX線を受けるX線検出部とを備え、前記搬入口から前記搬出口までの略閉塞された空間となる搬送空間内の所定の位置で前記被検査物にX線を照射し、その透過量に基づいて前記被検査物中の異物の有無を検査するX線異物検出装置において、前記搬送空間内のX線照射領域に前記被検査物を搬送するためのX線コンベアと、前記X線コンベアに隣接し、前記被検査物を計量する計量手段を有する前記被検査物を前記搬送空間内で搬送するための搬送面が水平な計量コンベアと、を備え、前記X線照射領域が前記搬入口および前記搬出口から見通せないように、前記搬入口から前記搬出口までの前記搬送空間が屈曲して形成されていることを特徴としている。
【0010】
この構成により、X線照射領域で被検査物から反射したX線は、屈曲した搬送空間の内壁により遮蔽されて搬入口および搬出口からの漏洩が防止される。このため、従来のようにX線の遮蔽のためのカーテンを搬送路内に設ける必要がなく、カーテンが被検査物に接触したりカーテンの揺れにより風が発生することにより計量手段に計量精度の低下等の悪影響が発生することを防止することができる。また、計量手段や計量コンベアが筺体内の略閉塞された搬送空間に配置されているので、外部からの風が計量手段の計量に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0011】
したがって、計量手段を備えていても計量精度の低下等の不具合を防止することができる。
【0012】
また、本発明に係るX線異物検出装置は、前記X線照射領域における搬送面の高さが、前記搬入口における搬送面の高さおよび前記搬出口における搬送面の高さより高くして前記搬送空間が屈曲していることを特徴としている。
【0013】
この構成により、例えば、選別手段をX線異物検出装置の前段または後段の装置より高い位置に設けることが容易となるので、選別手段により被検査物を下方に落下させて選別する場合に、選別された被検査物の収容場所を多く確保することができる。
【0014】
また、本発明に係るX線異物検出装置は、前記X線照射領域における搬送面の高さが、前記搬入口における搬送面の高さおよび前記搬出口における搬送面の高さより低くして前記搬送空間が屈曲していることを特徴としている。
【0015】
この構成により、例えば、X線異物検出装置を、X線異物検出装置の前段または後段の装置より低い位置に設けることが容易となるので、X線異物検出装置の最上部の位置を低く抑えることができる。
【0016】
また、本発明に係るX線異物検出装置は、前記X線コンベアが前記計量コンベアの前段に配置されたことを特徴としている。
【0017】
この構成により、計量コンベアの前段のX線コンベアを、計量手段の助走コンベアとして用いることができるので、計量手段の計量精度を維持するために助走コンベアを別途設ける必要がなくなり、計量手段の計量精度を保ったまま検査ラインを短くすることができる。
【0018】
また、本発明に係るX線異物検出装置は、前記計量コンベアが前記X線コンベアの前段に配置され、前記X線照射領域における搬送面の高さが、前記搬入口における搬送面の高さより低く前記搬出口における搬送面の高さより高くして前記搬送空間が屈曲していることを特徴としている。
【0019】
この構成により、X線検査領域からのX線は、屈曲した搬送空間の内壁により遮蔽されて搬入口および搬出口からの漏洩が防止される。
【0020】
また、本発明に係るX線異物検出装置は、前記X線照射領域における搬送面の高さ、前記搬入口における搬送面の高さおよび前記搬出口における搬送面の高さが等しく、水平方向に前記搬送空間が屈曲していることを特徴としている。
【0021】
この構成により、X線照射領域からのX線は、屈曲した搬送空間の内壁により遮蔽されて搬入口および搬出口からの漏洩が防止される。また、被検査物が水平面上で搬送および検査されるので、被検査物Wの搬送の安定化、検査制度の向上を図ることができる。
【0022】
また、本発明に係るX線異物検出装置は、前記筺体内に、前記被検査物を選別する選別手段を備えたことを特徴としている。
【0023】
この構成により、X線異物検出装置の後段に外部の選別手段を別途設ける必要がなくなり、検査ラインの全長を短くすることができる。また、カーテンを設けることなくX線の漏洩を防止することができるので、選別手段がカーテンをめくってX線が漏洩することを防止することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、計量手段を備えていても計量精度の低下等の不具合を防止することのできるX線異物検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置を示す側面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るX線異物検出装置を示す側面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るX線異物検出装置を示す側面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るX線異物検出装置を示す上面図である。
【図5】従来のX線異物検出装置の一例を示す側面図である。
【図6】従来のX線異物検出装置の他の例を示す側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
まず構成について説明する。
【0028】
図1に示すように、X線異物検出装置1は、被検査物WにX線を照射するX線発生器9と、被検査物Wを透過したX線を検出するX線検出器10と、被検査物Wを計量する計量手段11と、被検査物Wを選別するフリッパ13と、被検査物Wを搬送するX線コンベア32、計量コンベア33、選別コンベア34と、漏洩防止カバー21と、を有している。
【0029】
X線発生源としてのX線発生器9は、金属製の箱体として構成されており、円筒状のX線管12を図示しない絶縁油に浸漬したものを内部に有しており、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成するようになっている。X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(図中左右方向)となるよう配置されている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器10に向けて、図示しないスリットにより搬送空間Sの上面に形成された前記搬送方向と直交する方向を長手とする照射口から略三角形状のスクリーン状となって搬送方向を横切るように照射されるようになっている。被検査物Wは、X線コンベア32上を搬送される間にX線発生器9およびX線検出器10により異物の有無の検査が行われるようになっている。
【0030】
計量手段11は、計量コンベア33を支持し被計量物Wの荷重に基づいて計量信号を出力する荷重センサであり、電磁平衡機構などのはかり機構で構成され、被検査物Wが計量コンベア33上を搬送されている間に加わる荷重を測定するようになっている。計量手段11は、重量を測定できるはかり機構であればよく、例えば、差動トランス機構や歪ゲージ機構などのはかり機構で構成してもよい。
【0031】
フリッパ13は、異物が混入または規定重量範囲を逸脱した被検査物Wを選別するものであり、被検査物Wを選別コンベア34上から搬送路外へ落下させたり、選別コンベア34上における被検査物Wの搬送方向を変更するようになっている。フリッパ13は筺体4の内部に配置されている。なお、選別手段として、フリッパ13の代わりに、例えば、選別コンベア34を垂直に傾斜させて、選別コンベア34の下方に配置した図示しないドロップボックスに被検査物Wを落下させるように構成してもよい。ここで、筺体4は、搬送空間Sの内部と外部とを区分するとともにX線を遮蔽する複数の部材からなるハウジングのことであり、後述する漏洩防止カバー21、X線コンベア32、計量コンベア33、選別コンベア34の各コンベアの搬送面を構成する受板から構成される。受板は、各コンベアの内部に配置された水平方向に延在する板状の部材であり、X線を遮蔽するようになっている。
【0032】
X線コンベア32、計量コンベア33、選別コンベア34は、被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送するものであり、筺体4の内部に、水平または傾斜して配置されている。
【0033】
X線コンベア32は、ローラ41、42にベルトを水平におよび傾斜して張架したものであり、傾斜部32aと水平部32bとを有している。X線コンベア32は、傾斜部32aにより図中右側に配置された図示しない前段のコンベアから被検査物WをX線異物検出装置1に搬入するとともに、水平部32bにより被検査物WをX線発生器9の直下のX線の検査位置P1を通過させるようになっている。傾斜部32aは、検査位置P1から遠い側の端部が検査位置P1より低く、検査位置P1に近い側の端部が検査位置P1と垂直方向の位置が等しい傾斜面となっている。X線コンベア32の搬送面を形成する受板の検査位置にはスリットが設けられており、X線発生器9により生成されたX線は、受板のスリットを通過してX線検出器10に検出されるようになっている。
【0034】
計量コンベア33は、X線コンベア32の後段に隣接して配置され、ローラ44、45にベルトを水平に張架したものであり、下方に配置された計量手段11により支持されており、計量コンベア33上の所定の計量位置P2に被検査物Wを通過させるようになっている。計量コンベア33の前段のX線コンベア32、特にX線コンベア32のX線検査用の水平部32bは、計量手段11が下方に設けられた計量コンベア33に搬送する被検査物Wのタイミングを合わせるためのいわゆる助走コンベアとして機能している。
【0035】
選別コンベア34は、計量コンベア33の後段に隣接して配置され、ローラ46、47にベルトを傾斜して張架したものであり、被検査物WをX線異物検出装置1から搬出するようになっている。選別コンベア34上には、前述のフリッパ13が設けられている。選別コンベア34は、検査位置P1から遠い側の端部が検査位置P1より低く、検査位置P1に近い側の端部が検査位置P1と垂直方向の位置が等しい傾斜面となっている。
【0036】
このように、X線コンベア32の水平部32bと計量コンベア33は水平に配置され、X線コンベア32の傾斜部32bと選別コンベア34は傾斜して配置されている。
【0037】
また、各コンベアは、搬送面を構成する図示しない受板を有している。この受板は、X線を遮断する機能を有しており、X線はX線異物検出装置1の下方には漏洩しないようになっている。
【0038】
なお、ローラ41、42、43のうち少なくとも1つ、ローラ44、45のうち少なくとも一方、ローラ46、47のうち少なくとも一方は、駆動源に接続された駆動ローラとして構成されており、図示しない制御手段により独立して駆動制御されるようになっている。
【0039】
漏洩防止カバー21は、X線コンベア32、計量コンベア33、34の上部空間を包囲して検査位置P1から反射するX線を遮蔽するとともに、X線コンベア32および選別コンベア34の外側端部に被検査物Wが搬入される搬入口30および被検査物Wが搬出される搬出口35をそれぞれ形成するようになっている。漏洩防止カバー21の上面は、所望の大きさの被検査物Wが通過することができるように、X線コンベア32、計量コンベア33、34との間に高さ方向に一定の間隔を設けて配置されている。このため、漏洩防止カバー21は、X線コンベア32の傾斜部32aおよび選別コンベア34の上部では、これらX線コンベア32の傾斜部32aおよび選別コンベア34に沿って傾斜しており、X線コンベア32の水平部32bおよび計量コンベア33の上部では、これらX線コンベア32の水平部32bおよび計量コンベア33に沿って水平となっている。搬入口30から搬出口35までの漏洩防止カバー21と各コンベアの搬送面を構成する受板に包囲されて略閉塞された空間は、搬送空間Sを構成している。
【0040】
また、X線異物検出装置1においては、X線照射領域である検査位置P1が搬入口30および搬出口35から見通せないように、搬入口30から搬出口35までの搬送空間Sが屈曲して形成されている。すなわち、搬入口30および搬出口35から検査位置P1に向けて、搬送空間Sの内壁により検査位置P1が見通せないようになっている。具体的には、X線の検査位置P1における搬送面の高さが、搬入口30における搬送面の高さおよび搬出口35における搬送面の高さより高くして搬送空間Sが屈曲している。このため、X線コンベア32の検査位置P1に近い側の端部近傍が、検査位置P1と搬入口30との間に介在し、また、選別コンベア34の検査位置P1に近い側の端部近傍が、検査位置P1と搬出口35との間に介在している。
【0041】
これにより、検査位置P1で反射したX線は、漏洩防止カバー21により遮蔽されて上方や側方への漏洩が防止され、各コンベアの搬送面を構成する受板により遮蔽されて下方への漏洩が防止されるとともに、屈曲した搬送空間Sの内壁、すなわちX線コンベア32の検査位置P1に近い側の端部近傍や、選別コンベア34の検査位置P1に近い側の端部近傍により遮蔽されて搬入口30および搬出口35からの漏洩が防止される。なお、要求されるX線の減衰度によっては、検査位置P1で反射したX線の搬入口30および搬出口35への放射が、X線コンベア32の検査位置P1に近い側の端部近傍や、選別コンベア34の検査位置P1に近い側の端部近傍により完全に遮蔽されていなくてもよい。
【0042】
以上のように、本実施の形態に係るX線異物検出装置1は、被検査物Wが搬入される搬入口30と、被検査物Wが搬出される搬出口35とを有する遮蔽構造の筺体4内でX線を発生させるX線発生器9と、X線発生器9からのX線を受けるX線検出器10とを備え、搬入口30から搬出口35までの略閉塞された空間となる搬送空間S内の所定の位置で被検査物WにX線を照射し、その透過量に基づいて被検査物W中の異物の有無を検査するX線異物検出装置1において、搬送空間S内のX線照射領域である検査位置P1に被検査物Wを搬送するためのX線検査用のX線コンベア32と、X線コンベア32に隣接し、被検査物Wを計量する計量手段11を有する被検査物Wを搬送空間S内で搬送するための搬送面が水平な計量用の計量コンベア33と、を備え、検査位置P1が搬入口30および搬出口35から見通せないように、搬入口30から搬出口35までの搬送空間Sが屈曲して形成されていることを特徴としている。
【0043】
この構成により、検査位置P1で反射したX線は、屈曲した搬送空間Sの内壁、すなわちX線コンベア32の検査位置P1に近い側の端部近傍や、選別コンベア34の検査位置P1に近い側の端部近傍により遮蔽されて搬入口30および搬出口35からの漏洩が防止される。このため、従来のようにX線の遮蔽のためのカーテンを搬送空間S内に設ける必要がなく、カーテンが被検査物Wに接触したりカーテンの揺れにより風が発生することにより計量手段11に計量精度の低下等の悪影響が発生することを防止することができる。また、計量手段11が設けられた計量コンベア33が漏洩防止カバー21により覆われているので、外部からの風が計量手段11の計量に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0044】
したがって、計量手段11を備えていても計量精度の低下等の不具合を防止することができる。
【0045】
また、本実施の形態に係るX線異物検出装置1は、検査位置P1における搬送面の高さが、搬入口30における搬送面の高さおよび搬出口35における搬送面の高さより高くして搬送空間Sが屈曲していることを特徴としている。
【0046】
この構成により、例えば、選別手段としてのフリッパ13をX線異物検出装置1の前後の搬送コンベアより高い位置に設けることが容易となるので、フリッパ13により被検査物Wを下方に落下させて選別する場合に、選別された被検査物Wの収容場所を多く確保することができる。
【0047】
また、本実施の形態に係るX線異物検出装置1は、X線検査用のX線コンベア32が計量コンベア33の前段に配置されたことを特徴としている。
【0048】
この構成により、計量手段11が設けられた計量コンベア33の前段のX線コンベア32の水平部32bを、計量手段11の助走コンベアとして用いることができるので、計量手段11の計量精度を維持するために助走コンベアを別途設ける必要がなくなり、計量手段11の計量精度を保ったまま検査ラインを短くすることができる。
【0049】
また、本実施の形態に係るX線異物検出装置1は、筺体4の内部に、被検査物Wを選別するフリッパ13を備えたことを特徴としている。
【0050】
この構成により、X線異物検出装置1の後段に外部の選別手段を別途設ける必要がなくなり、検査ラインの全長を短くすることができる。また、カーテンを設けることなくX線の漏洩を防止することができるので、フリッパ13がカーテンをめくってX線が漏洩することを防止することができる。
【0051】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、搬送空間Sが屈曲する方向を第1の実施の形態と反対にしたものである。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
図2に示すように、本実施の形態のX線異物検出装置2は、第1の実施の形態のX線異物検出装置1のX線コンベア32、計量コンベア33、選別コンベア34および漏洩防止カバー21に代わって、搬送コンベア51、X線コンベア52、計量コンベア53、選別コンベア54および漏洩防止カバー22を備えている。
【0053】
搬送コンベア51、X線コンベア52、計量コンベア53、選別コンベア54は、被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送するものであり、筺体4の内部に、水平または傾斜して配置されている。
【0054】
搬送コンベア51は、ローラ61、62にベルトを傾斜して張架したものであり、被検査物WをX線異物検出装置1に搬入するようになっている。搬送コンベア51は、検査位置P1から遠い側の端部が検査位置P1より高く、検査位置P1に近い側の端部が検査位置P1と垂直方向の位置が等しい傾斜面となっている。
【0055】
X線検査用のX線コンベア52は、搬送コンベア51の後段に隣接して配置され、ローラ63、64にベルトを水平に張架したものであり、被検査物WをX線発生器9の直下のX線の検査位置P1を通過させるようになっている。X線コンベア52の搬送面を形成する受板の検査位置にはスリットが設けられており、X線発生器9により生成されたX線は、受板のスリットを通過してX線検出器10に検出されるようになっている。
【0056】
計量用の計量コンベア53は、X線コンベア52の後段に隣接して配置され、ローラ65、66にベルトを水平に張架したものであり、下方に配置された計量手段11により支持されており、計量コンベア53上の所定の計量位置P2に被検査物Wを通過させるようになっている。計量コンベア53の前段のX線検査用のX線コンベア52は、計量手段11が下方に設けられた計量コンベア53に搬送する被検査物Wのタイミングを合わせるためのいわゆる助走コンベアとして機能している。
【0057】
選別コンベア54は、計量コンベア53の後段に隣接して配置され、ローラ67、68にベルトを傾斜して張架したものであり、被検査物WをX線異物検出装置1から搬出するようになっている。選別コンベア54上には、フリッパ13が設けられている。選別コンベア54は、検査位置P1から遠い側の端部が検査位置P1より高く、検査位置P1に近い側の端部が検査位置P1と垂直方向の位置が等しい傾斜面となっている。
【0058】
このように、搬送コンベア51、X線コンベア52、計量コンベア53、選別コンベア54は、水平部分と、この水平部分の前後に接続する傾斜部分とから構成されている。
【0059】
また、各コンベアは、搬送面を構成する図示しない受板を有している。この受板は、X線を遮断する機能を有しており、X線はX線異物検出装置1の下方には漏洩しないようになっている。
【0060】
なお、ローラ61、62のうち少なくとも一方、ローラ63、64のうち少なくとも一方、ローラ65、66のうち少なくとも一方、ローラ67、68のうち少なくとも一方は、駆動源に接続された駆動ローラとして構成されており、図示しない制御手段により独立して駆動制御されるようになっている。
【0061】
漏洩防止カバー22は、搬送コンベア51、X線コンベア52、計量コンベア53、選別コンベア54の上部空間を包囲して検査位置P1から反射するX線を遮蔽するとともに、搬送コンベア51および選別コンベア54の外側端部に被検査物Wが搬入される搬入口50および被検査物Wが搬出される搬出口55をそれぞれ形成するようになっている。漏洩防止カバー22の上面は、所望の大きさの被検査物Wが通過することができるように、搬送コンベア51、X線コンベア52、計量コンベア53、選別コンベア54との間に高さ方向に一定の間隔を設けて配置されている。このため、漏洩防止カバー22は、傾斜した搬送コンベア51、選別コンベア54の上部では、これら搬送コンベア51、選別コンベア54に沿って傾斜しており、水平のX線コンベア52、計量コンベア53の上部では、これらX線コンベア52、計量コンベア53に沿って水平となっている。搬入口50から搬出口55までの漏洩防止カバー22と各コンベアに包囲されて略閉塞された空間は、搬送空間Sを構成している。
【0062】
また、X線異物検出装置2においては、X線の検査位置P1おける搬送面の高さが、搬入口50における搬送面の高さおよび搬出口55における搬送面の高さより低くして搬送空間Sが屈曲している。このため、搬送コンベア51または漏洩防止カバー22の少なくとも一部が、検査位置P1と搬入口50との間に介在し、また、選別コンベア54または漏洩防止カバー22の少なくとも一部が、検査位置P1と搬出口55との間に介在している。
【0063】
これにより、検査位置P1で反射したX線は、漏洩防止カバー22により遮蔽されて上方や側方への漏洩が防止され、各コンベアの搬送面を構成する受板により遮蔽されて下方への漏洩が防止されるとともに、屈曲した搬送空間Sに沿って形成された漏洩防止カバー22の屈曲部により遮蔽されて搬入口50および搬出口55からの漏洩が防止される。
【0064】
以上のように、本実施の形態に係るX線異物検出装置2は、X線の検査位置P1における搬送面の高さが、搬入口50における搬送面の高さおよび搬出口55における搬送面の高さより低くして搬送空間Sが屈曲していることを特徴としている。
【0065】
この構成により、例えば、X線異物検出装置2を、X線異物検出装置2の前段または後段の装置より低い位置に設けることが容易となるので、X線異物検出装置2の最上部の位置(例えば、筺体4の上面)を低く抑えることができる。
【0066】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、搬送面に段差を設けることにより搬送空間Sが屈曲するように構成したものである。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
図3に示すように、本実施の形態のX線異物検出装置3は、第1の実施の形態のX線異物検出装置1のX線コンベア32、計量コンベア33、選別コンベア34および漏洩防止カバー21に代わって、計量コンベア71、X線コンベア72、選別コンベア73および漏洩防止カバー23を備えている。
【0068】
計量コンベア71、X線コンベア72、選別コンベア73は、被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送するものであり、筺体4の内部に、鉛直方向に段差を有して水平に配置されている。
【0069】
計量コンベア71は、ローラ81、82にベルトを水平に張架したものであり、下方に配置された計量手段11により支持されており、選別コンベア73上の所定の計量位置P2に被検査物Wを通過させるようになっている。また、計量コンベア71は、被検査物WをX線異物検出装置3に搬入するようになっている。計量コンベア71は、検査位置P1から遠い側の端部および近い側の端部が検査位置P1より高い水平面となっている。
【0070】
X線検査用のX線コンベア72は、計量コンベア71の後段に隣接して配置され、ローラ83、84にベルトを水平に張架したものであり、被検査物WをX線発生器9の直下のX線の検査位置P1を通過させるようになっている。X線コンベア72は、計量コンベア71よりも下方に配置されている。X線コンベア72の搬送面を形成する受板の検査位置にはスリットが設けられており、X線発生器9により生成されたX線は、受板のスリットを通過してX線検出器10に検出されるようになっている。
【0071】
選別コンベア73は、X線コンベア72の後段に隣接して配置され、ローラ85、86にベルトを水平に張架したものであり、被検査物WをX線異物検出装置3から搬出するようになっている。選別コンベア73は、X線コンベア72よりも下方に配置されている。選別コンベア73上には、フリッパ13が設けられている。選別コンベア73は、検査位置P1から遠い側の端部および近い側の端部が検査位置P1より低い水平面となっている。
【0072】
このように、計量コンベア71、X線コンベア72、選別コンベア73は、垂直方向に段差が設けられている。なお、計量手段11が下方に設けられた計量コンベア71は、図示しない前段のコンベアと垂直位置が等しいため、前段のコンベアから被検査物Wが水平に搬入され、計量コンベア71には被検査物Wの垂直移動による衝撃は発生しない。このため、計量手段11には、計量コンベア71に被検査物Wが搬入されるときの被検査物Wの振動等の悪影響が及ばない。
【0073】
また、各コンベアは、搬送面を構成する図示しない受板を有している。この受板は、X線を遮断する機能を有しており、X線はX線異物検出装置3の下方には漏洩しないようになっている。
【0074】
なお、ローラ81、82のうち少なくとも一方、ローラ83、84のうち少なくとも一方、ローラ85、86のうち少なくとも一方は、駆動源に接続された駆動ローラとして構成されており、図示しない制御手段により独立して駆動制御されるようになっている。
【0075】
漏洩防止カバー23は、計量コンベア71、X線コンベア72、選別コンベア73の上部空間を包囲して検査位置P1から反射するX線を遮蔽するとともに、計量コンベア71および選別コンベア73の外側端部に被検査物Wが搬入される搬入口70および被検査物Wが搬出される搬出口75をそれぞれ形成するようになっている。漏洩防止カバー23の上面は、所望の大きさの被検査物Wが通過することができるように、計量コンベア71、X線コンベア72、選別コンベア73との間に高さ方向に一定の間隔を設けて配置されている。このため、漏洩防止カバー23は、垂直方向に段差を有する3つの水平部からなっている。搬入口70から搬出口75までの漏洩防止カバー23と各コンベアに包囲されて略閉塞された空間は、搬送空間Sを構成している。
【0076】
また、X線異物検出装置3においては、計量用の計量コンベア71がX線検査用のX線コンベア72の前段に配置され、X線の検査位置P1における搬送面の高さが、搬入口70における搬送面の高さより低く搬出口75における搬送面の高さより高くして搬送空間Sが屈曲している。このため、計量コンベア71または漏洩防止カバー23の少なくとも一部が、検査位置P1と搬入口70との間に介在し、また、選別コンベア73または漏洩防止カバー23の少なくとも一部が、検査位置P1と搬出口75との間に介在している。
【0077】
これにより、検査位置P1で反射したX線は、屈曲した搬送空間Sの内壁により遮蔽されて搬入口50および搬出口55からの漏洩が防止される。すなわち、検査位置P1で反射したX線は、漏洩防止カバー23により遮蔽されて上方や側方への漏洩が防止され、各コンベアの搬送面を構成する受板により遮蔽されて下方への漏洩が防止されるとともに、計量コンベア71の検査位置P1に近い側の端部近傍、および漏洩防止カバー23の選別コンベア73の上部の部分により遮蔽されて搬入口50および搬出口55からの漏洩が防止される。
【0078】
以上のように、本実施の形態に係るX線異物検出装置3は、計量用の計量コンベア71がX線用のX線コンベア72の前段に配置され、X線の検査位置P1における搬送面の高さが、搬入口70における搬送面の高さより低く搬出口75における搬送面の高さより高くして搬送空間Sが屈曲していることを特徴としている。
【0079】
この構成により、X線の検査位置P1からのX線は、屈曲した搬送空間の内壁により遮蔽されて搬入口50および搬出口55からの漏洩が防止される。
【0080】
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、水平方向に搬送空間Sが屈曲するように構成したものである。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0081】
図4に上面図を示すように、本実施の形態のX線異物検出装置100は、第1の実施の形態のX線異物検出装置1のX線コンベア32、計量コンベア33、選別コンベア34および漏洩防止カバー21に代わって、搬送コンベア91、92、95、X線コンベア93、計量コンベア94、選別コンベア96および漏洩防止カバー24を備えている。
【0082】
これらの搬送コンベア91、92、95、X線コンベア93、計量コンベア94、選別コンベア96は、被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送するものであり、例えば筺体4に対して水平で同じ高さに配置されている。
【0083】
搬送コンベア91、92は、図中右側に配置された図示しない前段のコンベアから被検査物WをX線異物検出装置100に搬入するようになっている。X線コンベア93は、搬送コンベア92の後段に隣接して配置され、被検査物WをX線の検査位置P1に通過させるX線検査用のコンベアとして構成されている。計量コンベア94は、下方に配置された図示しない計量手段により支持されており、計量コンベア94上の所定の計量位置P2に被検査物Wを通過させる計量用のコンベアとして構成されている。また、搬送コンベア95は、被検査物Wを計量コンベア94から選別コンベア96に搬送し、選別コンベア96は、被検査物Wをフリッパ13により選別したり、X線異物検出装置1から搬出するようになっている。搬送コンベア92、95は、略扇型に形成されており、被検査物Wの搬送方向を水平方向に変更するようになっている。
【0084】
また、各コンベアは、搬送面を構成する図示しない受板を有している。この受板は、X線を遮断する機能を有しており、X線はX線異物検出装置3の下方には漏洩しないようになっている。X線コンベア93の搬送面を形成する受板の検査位置にはスリットが設けられており、X線発生器9により生成されたX線は、受板のスリットを通過してX線検出器10に検出されるようになっている。
【0085】
搬送コンベア91により形成される搬送路は、X線コンベア93、計量コンベア94により形成される直線状の搬送路に対して水平方向に所定の角度をなして設けられており、また、選別コンベア96により形成される搬送路は、X線コンベア93、計量コンベア94により形成される直線状の搬送路に対して所定の角度をなして設けられている。すなわち、各コンベアにより形成される搬送路は水平方向に屈曲している。
【0086】
漏洩防止カバー24は、各コンベアの上部空間を包囲して検査位置P1から反射するX線を遮蔽するとともに、搬送コンベア91および選別コンベア96の外側端部に被検査物Wが搬入される搬入口90および被検査物Wが搬出される搬出口97をそれぞれ形成するようになっている。漏洩防止カバー24の上面は、所望の大きさの被検査物Wが通過することができるように、各コンベアとの間に高さ方向に一定の間隔を設けて配置されている。搬入口90から搬出口97までの漏洩防止カバー24と各コンベアに包囲されて略閉塞された空間は、搬送空間Sを構成している。このため、X線の検査位置P1における搬送面の高さ、搬入口90における搬送面の高さおよび搬出口97における搬送面の高さが等しく、水平方向に搬送空間Sが屈曲している。
【0087】
これにより、検査位置P1で反射したX線は、屈曲した搬送空間Sの内壁、すなわち漏洩防止カバー24や各コンベアの搬送面を構成する受板により遮蔽され、搬入口90および搬出口97からの漏洩が防止される。
【0088】
以上のように、本実施の形態に係るX線異物検出装置100は、X線の検査位置P1における搬送面の高さ、搬入口90における搬送面の高さおよび搬出口97における搬送面の高さが等しく、水平方向に搬送空間Sが屈曲していることを特徴としている。
【0089】
この構成により、検査位置P1で反射したX線は、屈曲した搬送空間Sの内壁により遮蔽され、搬入口90および搬出口97からの漏洩が防止される。また、被検査物Wが水平面上で搬送および検査されるので、被検査物Wの搬送の安定化、検査制度の向上を図ることができる。
【0090】
なお、第1〜第4の実施の形態は、これらを組合せても実施することができる。例えば、第1の実施の形態と第4の実施の形態を組合せ、搬送空間Sを垂直方向と水平方向の両方に屈曲させるよう構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0091】
以上のように、本発明に係るX線異物検出装置は、計量手段を備えていても計量精度の低下等の不具合を防止することのできるという効果を有し、被検査物を計量する計量手段を備えるX線異物検出装置として有用である。
【符号の説明】
【0092】
1、2、3 X線異物検出装置
4 筺体
9 X線発生器(X線発生部)
10 X線検出器(X線検出部)
11 計量手段
12 X線管
13 フリッパ(選別手段)
21、22、23 漏洩防止カバー
30、50、70、90 搬入口
35、55、75、97 搬出口
32、52、72、93 X線コンベア
32a 傾斜部
32b 水平部
33、53、71、94 計量コンベア
34、54、73、96 選別コンベア
41、42、43、44、45、46、47、61、62、63、64、65、66、67、68、81、82、83、84、85、86 ローラ
51、91、92、95、96 搬送コンベア
S 搬送空間
P1 検査位置(X線照射領域)
P2 計量位置
W 被検査物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査物(W)が搬入される搬入口(30)と、該被検査物が搬出される搬出口(35)とを有する遮蔽構造の筺体(4)内でX線を発生させるX線発生部(9)と、該X線発生部からのX線を受けるX線検出部(10)とを備え、前記搬入口から前記搬出口までの略閉塞された空間となる搬送空間(S)内の所定の位置で前記被検査物にX線を照射し、その透過量に基づいて前記被検査物中の異物の有無を検査するX線異物検出装置(1)において、
前記搬送空間内のX線照射領域(P1)に前記被検査物を搬送するためのX線コンベア(32)と、
前記X線コンベアに隣接し、前記被検査物を計量する計量手段(11)を有する前記被検査物を前記搬送空間内で搬送するための搬送面が水平な計量コンベア(33)と、を備え、
前記X線照射領域が前記搬入口および前記搬出口から見通せないように、前記搬入口から前記搬出口までの前記搬送空間が屈曲して形成されていることを特徴とするX線異物検出装置。
【請求項2】
前記X線照射領域における搬送面の高さが、前記搬入口における搬送面の高さおよび前記搬出口における搬送面の高さより高くして前記搬送空間が屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のX線異物検出装置。
【請求項3】
前記X線照射領域における搬送面の高さが、前記搬入口における搬送面の高さおよび前記搬出口における搬送面の高さより低くして前記搬送空間が屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のX線異物検出装置。
【請求項4】
前記X線コンベアが前記計量コンベアの前段に配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のX線異物検出装置。
【請求項5】
前記計量コンベアが前記X線コンベアの前段に配置され、前記X線照射領域における搬送面の高さが、前記搬入口における搬送面の高さより低く前記搬出口における搬送面の高さより高くして前記搬送空間が屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のX線異物検出装置。
【請求項6】
前記X線照射領域における搬送面の高さ、前記搬入口における搬送面の高さおよび前記搬出口における搬送面の高さが等しく、水平方向に前記搬送空間が屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のX線異物検出装置。
【請求項7】
前記筺体内に、前記被検査物を選別する選別手段(13)を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のX線異物検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−202979(P2011−202979A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−67971(P2010−67971)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(302046001)アンリツ産機システム株式会社 (238)
【Fターム(参考)】