説明

インパルス無線周波数信号による3次元画像の生成

画像マトリクスの生成は、複数の点を有する空間に関する往復時間マトリクスにアクセスするステップを有する。往復時間マトリクスは、信号が送信アンテナから点へ、更に受信アンテナへ伝わる推定往復時間を表す。空間の対象から反射された信号は、受信アンテナで受信される。以下のステップは、複数の点の少なくとも一部に対して、画像マトリクスを生成するよう繰り返される:複数の点の一部から点を選択するステップ;夫々の受信アンテナに関して、受信アンテナにより受信された信号の波形を定めて、往復時間マトリクスに従って、選択された点に対応する定められた波形の波形値を確認するステップ;及び選択された点に関して画像値を得るよう、選択された点の波形値を結合するステップ。画像マトリクスは、画像値から生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、画像システムの分野、更に具体的には、インパルス無線周波数信号による3次元画像に関する。
【背景技術】
【0002】
レーダー画像装置は、例えば壁などの障害の背後にある対象を検出して、その対象の画像を生成するために使用されることがある。しかし、幾つかの既知のレーダー画像装置は、例えば3次元画像などの特定の形式の画像を生成することができない。更に、他の既知のレーダー画像装置は、例えば静止目標などの特定の目標を検出することができないことがある。一般的に、特定の画像を表示し、特定の目標を検出することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明に従って、画像生成のための先行技術に関連する欠点及び問題が、緩和又は除去されうる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施例に従って、画像マトリクスの生成方法は、離散点を有する空間に関する往復時間マトリクスにアクセスするステップを有する。前記往復時間マトリクスは、信号が送信アンテナから点へ、更に受信アンテナへ伝わる推定往復時間を表す。前記空間の対象から反射された信号が受信される。この場合に、夫々の信号は、対応する受信アンテナで受信される。以下のステップは、画像マトリクスを生成するよう、前記点の少なくとも一部に対して繰り返される:前記一部の点の中の点を選択するステップ;夫々の受信アンテナに対して、受信アンテナにより受信された信号の波形を定め、前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するステップ;及び前記選択された点の画像値を生ずるよう前記選択された点の前記波形値を結合するステップ。前記画像マトリクスは、前記画像値から生成される。
【0005】
本発明のある実施例は、1又はそれ以上の技術的利点を提供しうる。一実施例の技術的な利点は、往復時間が3次元画像を生成するために使用されうることである。一実施例の他の技術的利点は、静止目標が検出されうることである。
【0006】
本発明のある実施例は、前出の技術的利点のいずれも含まず、あるいは幾つか又は全てを含みうる。1又はそれ以上の他の技術的利点は、本願に含まれる図面、明細書及び特許請求の範囲から当業者には容易に理解されうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明並びにその特徴及び利点の更に十分な理解のために、以下、それらについて添付の図面を参照して説明する。
【0008】
本発明の実施例は、図面の図1から4を参照することにより最も良く理解される。図面において、同じ番号は、夫々の図の同一又は対応する部分に対して使用されている。
【0009】
図1は、障害28の背後に置かれた対象24の3次元画像22を生成する画像システム20を有する環境10を表す図である。概して、画像システム20は、例えば無線信号などの信号を障害28を介して対象24へ送信する。画像システム20は、対象24から反射された信号を検出し、その信号の往復時間に従って対象24の画像22を生成する。
【0010】
対象24は、例えば無線周波数(RF)信号などの信号を反射することができる如何なる適切な形状又は大きさの如何なる適切な物体を有しても良い。対象24は、例えば金属、非金属、又は金属及び非金属材料の組み合わせなどの如何なる適切な物質を有しても良い。対象24の例は、例えば人間などの生物、例えば武器などの機械、他の適切な物体、又はそれらの如何なる組み合わせをも含む。
【0011】
表される実施例に従って、対象24は、実空間30の内部に置かれている。実空間30は、物理的領域を表すために、物理的領域にマッピングされた複数の点pを参照する。表される例では、実空間30は、3次元の物理的領域を表すよう3次元を有するが、実空間30は、2次元の物理的領域を表すよう2次元を有しても良い。表される実施例では、実空間30の点pは、p=(x,y,z)として表され、点pに関して、概して立体である領域を表すために使用される。
【0012】
障害28は、その表面にぶつかる少なくとも幾つかの信号を通す如何なる適切な物質を有しても良い。障害28の例は、壁、グラウンド材、衣類、又はそれらの如何なる組み合わせを有しても良い。
【0013】
画像システム20は、対象24の画像22を生成する。表される実施例に従って、画像システム20は、アンテナシステム36と、計算システム38と、ディスプレイ40とを有する。概して、アンテナシステム36は、例えば無線周波数信号などの信号を障害28を介して対象24へ送信する。アンテナシステム36は、対象24から反射された信号を検出し、その反射信号を計算システム38へ送る。計算システム38は、ディスプレイ40に対象24の画像22を形成するために使用される画像マトリクスを生成する。
【0014】
一実施例に従って、アンテナシステム36は、信号を送信するための1又はそれ以上の送信アンテナT(j=1,...,J)と、信号を受信するための1又はそれ以上の受信アンテナR(k=1,....,K)とを有する。アンテナシステム36は、例えば、複数の受信アンテナR及び1つの送信アンテナTといったように、送信アンテナTよりも多い受信アンテナRを有しても良い。表される実施例に従って、アンテナシステム36は、1つの送信アンテナTと、3つの受信アンテナR、R及びRとを有する。
【0015】
アンテナシステム36のアンテナは、例えば、本願で参照することにより援用される米国特許番号6,356,241号に開示される同軸空洞アンテナの実施例のような同軸アンテナを有しても良い。同軸空洞アンテナは、受信アンテナR間の結合を低減しうる。これは、高品質の画像再構成を提供しうる。アンテナシステム36のアンテナは、平らな障害28に近いアンテナの位置を可能にしうる、例えば平面構造のような、如何なる適切な構造で配置されても良い。
【0016】
アンテナシステム36は、能動モード又は受動モードで動作しうる。能動モードでは、アンテナシステム36は、対象24からアンテナシステム36に反射されて戻る信号を放射する。受動モードでは、アンテナシステム36は、対象24から反射された信号を受信するのみで、信号を放射しない。受動モードは、方向検出目的のために使用されうる。
【0017】
信号は、典型的な連続波レーダー波形に対して極めて短い存続時間のインパルス状波形を有する超広帯域無線周波数信号を有しても良い。信号は1から3ナノ秒のパルスを有しても良い。超広帯域は、少なくとも25%の相対帯域幅を有するよう決定される。例えば、波形が1ギガヘルツの中心周波数を有する場合には、帯域幅は少なくとも250メガヘルツである。信号は、低いパルス繰り返し率を伴って高出力で、又は高いパルス繰り返し率を伴って低出力で放射されても良い。
【0018】
アンテナは、様々な方向で信号を偏向しうる。信号は、垂直又は水平な対象を検出するよう夫々垂直又は水平に偏向されうる。信号は、様々な方向で信号を反射する対象を検出するよう、又はマルチパス効果を低減するよう、多方向に偏向されうる。
【0019】
計算システム38は、アンテナシステム36により受信された信号の波形を処理して、画像22を生成し、図3を参照して説明される方法に従って動作しうる。表される実施例に従って、計算システム38は、図1に示されるように結合されたインターフェース(IF)50と、処理装置52と、メモリ54と、画像生成器56とを有する。インターフェース50は、データを送受信する。本明細書で用いられるように、用語「インターフェース」は、当該装置に対する入力を受信し、当該装置からの出力を送信し、あるいは受信及び送信の両方を行うよう動作可能な装置の如何なる適切な構造をも呼び、1又はそれ以上のポートを有しうる。
【0020】
処理装置52は、計算システム38の動作を管理し、如何なる適切なハードウェア、ソフトウェア、他のロジック、又はこれらの如何なる組み合わせを有しても良い。本明細書で用いられるように、用語「処理装置」は、演算を行うよう命令を実行して、データを扱うよう動作可能な如何なる適切な装置をも呼ぶ。処理装置の例は、デジタル信号処理装置及びフィールドプログラマブル・ゲートアレイを含む。
【0021】
メモリ54は、処理装置52により使用される情報を記憶し、その検索を容易にする。本明細書で用いられるように、用語「メモリ」は、処理装置により使用される情報を記憶し、その検索を容易にするよう動作可能な如何なる構造をも呼び、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ドライブ、ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)ドライブ、デジタルビデオディスク(DVD)ドライブ、リムーバブルメディア記憶装置、如何なる他の適切なデータ記憶装置、又はこれらのいずれかのものの組み合わせを有しても良い。
【0022】
画像生成器56は、信号の往復時間に従って、対象24の画像22に関して画像マトリクスを生成する。往復時間rttjk(p)は、信号が送信アンテナTから実空間の点pへ、更に受信アンテナRへと伝わるために要する時間を呼ぶ。送信時間a(p)は、信号が送信アンテナTから点pへと伝わるために要する時間を呼び、受信時間r(p)は、信号が点pから受信アンテナRへ戻るために要する時間を呼ぶ。従って、信号が送信アンテナTから点pへと伝わって、受信アンテナRへと戻るための往復時間rttjk(p)は、a(p)+r(p)に等しい。送信アンテナTが1つしかない場合には、送信時間はa(p)と書かれても良く、往復時間rttjk(p)はa(p)+r(p)である。
【0023】
往復時間マトリクスは、往復時間rttjk(p)を記録するマトリクスを呼ぶ。往復時間マトリクスの入力RTT(p)は、点pに関して、アンテナシステム36の夫々の送信アンテナT及び夫々の受信アンテナRに関する往復時間を記録しうる。送信アンテナTが1つしかない場合には、入力RTT(p)は、点pに関して、アンテナシステム36の夫々の受信アンテナR(k=1,...,K)に関する往復時間を記録しうる。例えば、入力RTT(p)は、Kタプル(K−tuple)<rtt(p),...,rtt(p)>として書かれても良い。
【0024】
往復時間は、画像22に関する画像マトリクスを生成するために使用されても良い。画像マトリクスは、仮想空間60の少なくとも幾つかの点pに関する画像値を含むマトリクスを呼ぶ。画像値は、画像22を生成するために使用される1又はそれ以上のパラメータの1又はそれ以上の値を呼ぶ。パラメータは、例えば、輝度、瞬時周波数、偏向、他のパラメータ、又はそれらの如何なる組み合わせを有しても良い。画像マトリクスは、数マイクロ秒から数秒までの時間期間のような特定の時間期間の間に生成されうる。連続した時間期間の画像マトリクスは、対象24の連続画像22を表示するために使用されうる。
【0025】
画像値は、波形の波形値から決定されても良い。波形値は、波形の振幅又は他の適切な値を参照しうる。点pに関する画像値は、点pの往復時間rtt(p)に従って点pに対応する波形値から決定されうる。例えば、波形が時間t=tで送信される場合に、時間t=t+rtt(p)での波形値は点pに対応する。点pに関する波形が1よりも多い場合には、波形の波形値は、点pに関して画像値を決定するよう結合されうる。波形値は、点pに関して画像値を得るよう、例えば、それらを掛け合わせること又は足し合わせることによって結合されうる。
【0026】
計算システム38は、例えば信号対雑音比(SNR)を改善しうる他の演算を行っても良い。第1の例として、計算システム38は、信号の異なる往復時間に起因して、波形振幅の差を補償するよう波形を調整しうる。一実施例に従って、計算システム38は、レンジ振幅補正マトリクスに従って波形を調整しても良い。レンジ振幅補正マトリクスは、波形の波形点に関するレンジ振幅補正値を含む。レンジ振幅補正値は、波形振幅の差を補償するよう波形点を補正するために使用される値を呼ぶ。例えば、波形点の振幅値は、振幅を補正するようレンジ振幅補正値を乗じられても良い。レンジ振幅補正値racjk(p)は、送信アンテナTから点pへ送信されて、受信アンテナRにより受信される信号の波形を補正するために使用されても良い。送信アンテナが1つである場合には、レンジ振幅補正値は、rac(p)と書かれても良い。
【0027】
他の例として、画像生成器56は、送信器−受信器結合を低減又は除去するよう波形からバックグラウンドを低減又は減算しても良い。バックグラウンドは、例えば、対象を含まない、又は目的とする対象を含まない空間のような、空の実空間30を表す。バックグラウンド測定値は、バックグラウンドを低減又は減算するよう受信波形から引き算されても良い。バックグラウンド測定値は、画像システム20の最初の較正の間に実行されて、画像システム20の周期的な較正により更新されうる、バックグラウンドのみから成る測定値を呼ぶ。
【0028】
更なる他の例として、画像生成器56は、例えば、狭帯域干渉などの干渉を抑制しうる。干渉は、干渉信号を検出して、その干渉信号を除去して、信号のパルスを増幅することにより抑制されうる。一実施例に従って、狭帯域干渉は、ウィンドウ高速フーリエ変換により周波数領域へと波形を変換することにより抑制されうる。狭帯域ピークは、消去又は除去されうる。次に、波形は、逆高速フーリエ変換により時間領域へと逆変換されうる。更なる他の例として、画像生成器56は、波形を平均化しても良い。これは、最終画像を改善しうる。画像生成器56は、例えば10から100の波形といった、如何なる適切な数の波形をも平均化しうる。
【0029】
更なる他の例として、画像生成器56は、静止目標及び移動目標の両方、静止目標のみ、又は移動目標のみを表示する画像マトリクスを生成しても良い。静止目標及び移動目標は、連続画像マトリクスから連続画像22を生成することにより表示されうる。静止目標は、例えば5から100の画像といった、如何なる適切な数の画像マトリクスをもまとめて平均化することにより、又は、例えば0.9より大きいα値を有する低域通過フィルタのようなαフィルタを用いることにより表示されても良い。その場合に、結果として得られる画像マトリクスは、画像22を生成するために使用されうる。
【0030】
移動目標は、連続する時間期間の画像マトリクスの間の差を計算することにより識別されうる。連続画像マトリクスで異なる位置を有する画像22は、移動していると特定されうる。位置の差は、移動していると見なされる閾値を満足することが必要とされうる。移動目標の画像22が表示されうる。
【0031】
インターフェース50、処理装置52、メモリ54及び画像生成器56は、特定の必要性に従って一体化又は分離をなされうる。例えば、本発明は、例えばコンピュータなどの単一装置により供給される処理装置52及びメモリ54の両方の機能を意図する。インターフェース50、処理装置52、メモリ54、又は画像生成器56のいずれかが分離される場合に、別個の要素は、バス又は他の適切なリンクを用いて結合されても良い。
【0032】
ディスプレイ40は、対象24の画像22を表示する。ディスプレイ40は、例えば、コンピュータスクリーン、ゴーグル型ディスプレイ、又は他の適切な表示装置を有しても良い。表される実施例では、ディスプレイ40は、3次元画像22を表示するよう動作可能な2次元スクリーンを有する。表される実施例に従って、画像22は、対象24が置かれるところの実空間30に対応する仮想空間60に示される。仮想空間60の点pは、実空間30の点pに対応する。画像22は、如何なる適切な方法で表されても良い。例として、画像22は、画像22の異なる様子を表示するために、3次元空間で回転されても良い。他の例として、特定の偏向の波形から生成された画像22が表示されても良い。
【0033】
画像システム20は、如何なる適切な実施例で配置されても良い。例えば、画像システム20は、持ち運び可能であるよう、より小さな形で配置されても良く、あるいは、建築物に位置付けられるよう、より大きな形で配置されても良い。実施例が、図2A及び2Bを参照して説明される。
【0034】
例えば変形、付加若しくは削除といった変更又は置換は、本発明の適用範囲から逸脱しない範囲で画像システム20に対して行われても良い。画像システム20は、より多くの、又はより少ない、又は他のモジュールを有しても良い。例えば、画像生成器56の動作は、1よりも多いモジュールにより実行されても良い。更に、画像システム20の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、他のロジック、又はそれらの如何なる適切な組み合わせにより行われても良い。本明細書で用いられるように、「夫々」は、セットの夫々の部材、又はセットの一部の夫々の部材を呼ぶ。
【0035】
図2A及び2Bは、例となる画像システム70を表す。図2Aは、信号が放射されて、受信される装置70の一方の側を表す。システム70は、示されるように結合された送信アンテナ72と、受信アンテナ74と、波源78と、計算システム80と、筐体82とを有する。
【0036】
波源78は、例えば超広帯域無線周波数信号などの信号を生成しうる。波源78は、例えば、立ち上がり時間が70ピコ秒であって、9から30ボルトの超広帯域供給源を有しても良い。送信アンテナ72は、対象24から反射されて、受信アンテナ74により受信される信号を送信する。送信アンテナ72及び受信アンテナ74は、例えば、同軸アンテナを有しても良い。
【0037】
計算システム80は、反射信号から画像22を生成するよう動作し、図3を参照して説明される方法に従って動作しうる。表される実施例に従って、計算システム80は、示されるように結合された処理装置90と、デジタイザー92と、無線周波数部品94と、電力分配器96とを有する。デジタイザー92は、夫々のアンテナから波形を捕らえるようマルチチャネルデジタイザーを有しても良い。無線周波数部品96は、多段式の低雑音超広帯域無線周波数増幅器を有しても良い。筐体82は、システム70の部品を保持するよう作用する。筐体82については、図2Bを参照して更に詳細に説明する。
【0038】
図2Bは、システム70の斜視図を表す。筐体82は、システム70の部品を保持することができる如何なる適切な材料を有しても良い。例えば、筐体82は、グラスファイバーを有しても良い。信号が送受信される筐体82の部分は、送信アンテナ及び受信アンテナが夫々信号を送信及び受信することを可能にするよう、それらのアンテナを露出しうる。代替的に、又は更に、筐体82は、信号が通過する物質によりアンテナを覆っても良い。
【0039】
例えば変形、付加若しくは削除といった変更又は置換は、本発明の適用範囲から逸脱しない範囲で画像システム70に対して行われても良い。画像システム70は、より多くの、又はより少ない、又は他のモジュールを有しても良い。更に、画像システム70の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、他のロジック、又はそれらの如何なる適切な組み合わせにより行われても良い。
【0040】
図3は、図1のシステム10と共に使用されうる画像生成方法の一実施例を表すフローチャートである。当該方法はステップ100で開始する。ステップ100では、往復時間マトリクス及びレンジ振幅補正マトリクスがアクセスされる。往復時間マトリクスは、信号が送信アンテナTから実空間30の点pへ送られて、受信アンテナRへと戻るために要する往復時間rttjk(p)を記録するマトリクスを呼ぶ。レンジ振幅補正マトリクスは、波形の夫々の波形点に関するレンジ振幅補正値を有する。
【0041】
信号は、ステップ104で、送信アンテナTにより送信される。信号は、障害28を介して対象24へ送られ、アンテナシステム36へ戻るよう反射される。受信アンテナRは、ステップ108で反射信号を受信する。信号を表す波形は、計算システム38へと送られる。例となる波形は、図4に表される。
【0042】
図4は、受信アンテナにより受信された例となる波形90を表す。表される実施例に従って、受信アンテナRは波形90aを受信し、受信アンテナRは波形90bを受信し、受信アンテナRは波形90cを受信する。波形90は、単なる例として示されており、本発明の適用範囲を狭める意図はない。
【0043】
再び図3を参照すると、計算システム38の画像生成器56は、ステップ112で、波形からバックグラウンドを減じうる。バックグラウンド測定値は、バックグラウンドを減じるよう波形から引き算される。干渉は、ステップ116で抑制されうる。狭帯域干渉は、ウィンドウ高速フーリエ変換により波形を周波数領域に変換して、狭帯域ピークを除去し、次に、逆高速フーリエ変換により波形を時間領域へと逆変換することにより抑制されうる。夫々の点pの波形は、更なる干渉を除去するよう平均化されうる。波形は、ステップ124で、レンジ振幅補正マトリクスに従って調整される。レンジ振幅補正マトリクスは、レンジの差を補償するよう波形点の振幅を補正するために用いられるレンジ振幅補正値を有する。
【0044】
空間30の点pは、ステップ128で選択される。選択された点pに対応する波形値は、往復時間マトリクスに従って、ステップ132で確認される。例えば、波形が時間t=tで送信される場合に、時間t=t+rtt(p)での波形値は点pに対応する。波形値は、選択された点pに関して画像値を得るよう、ステップ134で結合される。波形値は、値を掛け合わせることにより結合されうる。
【0045】
画像値は、ステップ140で画像マトリクスに格納される。画像マトリクスは、画像22を生成するために用いられる夫々の点pに関する画像値を有しうる。ステップ144で画像空間30の次の点pが存在する場合には、当該方法は、次の点pを選択するようステップ128へ進む。ステップ144で次の点pが存在しない場合には、当該方法はステップ150へ進む。
【0046】
表示オプションがステップ150で選択される。画像22は、如何なる適切な方法で表示されても良い。例えば、静止目標及び移動目標の両方、静止目標のみ、又は移動目標のみが表示されても良い。静止目標及び移動目標の両方が表示されるべき場合には、当該方法は、静止目標及び移動目標のプロシージャーを実行するようステップ152へ進む。静止目標及び移動目標の画像22は、連続画像マトリクスから生成される。
【0047】
静止目標のみが表示されるべき場合には、当該方法は、静止目標プロシージャーを実行するようステップ154へ進む。静止目標は、適切な数の画像マトリクスをまとめて平均化して、平均化された画像マトリクスから画像を生成することにより表示されうる。移動目標のみが表示されるべき場合には、当該方法は、移動目標プロシージャーを実行するようステップ156へ進む。移動目標は、連続画像マトリクスで異なる位置を有する画像22を決定することにより識別される。次に、移動目標は表示されうる。画像22は、ステップ160でディスプレイ40により表示される。画像22を表示後、当該方法は終了する。
【0048】
例えば変形、付加又は削除といった変更又は置換は、本発明の適用範囲から逸脱しない範囲で当該方法に対して行われても良い。当該方法は、より多くの、又はより少ない、又は他のステップを有しても良い。更に、ステップは、本発明の適用範囲から逸脱しない範囲で如何なる適切な順序で実施されても良い。
【0049】
本発明のある実施例は、1又はそれ以上の技術的利点を提供しうる。一実施例の技術的な利点は、往復時間が3次元画像を生成するために使用されうることである。一実施例の他の技術的利点は、静止目標が検出されうることである。
【0050】
本開示は、特定の実施例と、概して関連する方法とに関して記載されてきたが、これらの実施例及び方法の変更及び置換は当業者には明らかである。従って、上記実施例の説明は、本開示を定義又は制限しない。他の変更、置換、及び変形は、また、特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び適用範囲から逸脱しない範囲で可能である。
【0051】
特許請求の範囲を解釈する際に、本願に係る如何なる特許の如何なる読み手及び特許庁の助けとなるよう、出願人は、語「手段」又は「ステップ」が特定の請求項で使用されない限り、特許請求の範囲のいずれの請求項も、本願の出願日に存在する米国特許法合衆国法典第35巻112章6項を行使するよう意図していないことに留意されることを望む。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】障害の背後に置かれた対象の画像を生成する画像システムの一実施例を含む環境を表す図である。
【図2A】例となる画像システムの一方の側を表す。
【図2B】例となる画像システムの斜視図を表す。
【図3】図1の画像システムとともに使用される画像生成方法の一実施例を表すフローチャートである。
【図4】受信信号の例となる波形を表す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像マトリクスを生成する方法であって:
複数の信号の中の信号が1又はそれ以上の送信アンテナの中の送信アンテナから複数の点の中の点へ、更に1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナへ伝わる推定往復時間を表す、前記複数の点を有する空間に関する往復時間マトリクスにアクセスするステップと;
前記空間の対象から反射され、各々前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の対応する受信アンテナで受信される前記複数の信号を受信するステップと;
前記複数の点の少なくとも一部に対して、該一部の点の夫々の点に関して画像値を有する画像マトリクスを生成するよう:
前記一部の点の中の点を選択するステップ;
前記1又はそれ以上の受信アンテナの夫々の受信アンテナに対して:
前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナにより受信された信号の波形を定めるステップ;及び
前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するステップ;
を繰り返すステップ;並びに
前記選択された点の画像値を生ずるよう前記選択された点の前記波形値を結合するステップ;
を繰り返すステップと;
前記画像値から前記画像マトリクスを生成するステップとを有する方法。
【請求項2】
前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するステップは:
前記選択された点及び前記受信アンテナに対応して前記推定往復時間に対応する前記定められた波形の波形点を決定するステップ;及び
該決定された波形点で前記波形の波形値を取得するステップ;
を更に有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
各々波形の波形点に対応する複数の補正値を有するレンジ振幅補正マトリクスにアクセスするステップと、
前記複数の補正値に従って前記波形の前記波形点の前記波形値を調整するステップと、
によって前記波形の前記波形値をスケーリングするステップを更に有する請求項1記載の方法。
【請求項4】
夫々の波形に関して1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を決定するステップと、
前記波形から前記1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を減じるステップと、
によって前記波形のバックグラウンドを低減するステップを更に有する請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記複数の信号の中から複数の干渉信号を検出するステップと、
前記干渉信号を除去するステップと、
前記複数の信号の複数のパルスを増幅するステップと、
によって干渉を低減するステップを更に有する請求項1記載の方法。
【請求項6】
複数の連続画像マトリクスを生成するステップと、
平均画像マトリクスを生じて、静止目標を表示するよう前記連続画像マトリクスの画像値を平均化するステップと、
によって前記静止目標を表示するよう前記平均画像マトリクスを生成するステップを更に有する請求項1記載の方法。
【請求項7】
複数の連続画像マトリクスを生成するステップと、
2つの連続画像マトリクスの間の差を検出するステップと、
前記差に対応する前記連続画像マトリクスの部分を決定するステップと、
移動目標として前記部分を識別するステップと、
によって前記移動目標を識別するステップを更に有する請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記1又はそれ以上の送信アンテナ及び前記1又はそれ以上の受信アンテナのうちの少なくとも1つは、同軸空洞アンテナを有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記1又はそれ以上の送信アンテナから前記複数の信号を送信するステップを更に有する請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記複数の信号は、1又はそれ以上の偏向信号を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項11】
画像マトリクスを生成するシステムであって:
複数の信号の中の信号が1又はそれ以上の送信アンテナの中の送信アンテナから複数の点の中の点へ、更に1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナへ伝わる推定往復時間を表す、前記複数の点を有する空間に関する往復時間マトリクスを記憶するよう動作するメモリと;
各々対応する信号を受信するよう動作して、前記空間の対象から反射される前記複数の信号を受信するよう動作する1又はそれ以上の受信アンテナと;
前記複数の点の少なくとも一部に対して、該一部の点の夫々の点に関して画像値を有する画像マトリクスを生成するよう:
前記一部の点の中の点を選択するステップ;
前記1又はそれ以上の受信アンテナの夫々の受信アンテナに対して:
前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナにより受信された信号の波形を定めるステップ;及び
前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するステップ;
を繰り返すステップ;並びに
前記選択された点の画像値を生ずるよう前記選択された点の前記波形値を結合するステップ;
を繰り返し;且つ
前記画像値から前記画像マトリクスを生成するよう動作する画像発生器と;
を有するシステム。
【請求項12】
前記画像発生器は、更に、
前記選択された点及び前記受信アンテナに対応して前記推定往復時間に対応する前記定められた波形の波形点を決定することと、
該決定された波形点で前記波形の波形値を取得することとによって、
前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するよう動作可能であることを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記画像発生器は、更に、
各々波形の波形点に対応する複数の補正値を有するレンジ振幅補正マトリクスにアクセスすることと、
前記複数の補正値に従って前記波形の前記波形点の前記波形値を調整することとによって、
前記波形の前記波形値をスケーリングするよう動作することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項14】
前記画像発生器は、更に、
夫々の波形に関して1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を決定することと、
前記波形から前記1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を減じることとによって、
前記波形のバックグラウンドを低減するよう動作することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項15】
前記画像発生器は、更に、
前記複数の信号の中から複数の干渉信号を検出することと、
前記干渉信号を除去することと、
前記複数の信号の複数のパルスを増幅することとによって、
干渉を低減するよう動作することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項16】
前記画像発生器は、更に、
複数の連続画像マトリクスを生成することと、
平均画像マトリクスを生じて、静止目標を表示するよう前記連続画像マトリクスの画像値を平均化することとによって、
前記静止目標を表示するように前記平均画像マトリクスを生成するよう動作することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項17】
前記画像発生器は、更に、
複数の連続画像マトリクスを生成することと、
2つの連続画像マトリクスの間の差を検出することと、
前記差に対応する前記連続画像マトリクスの部分を決定することと、
移動目標として前記部分を識別することとによって、
前記移動目標を識別するよう動作することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項18】
前記1又はそれ以上の送信アンテナ及び前記1又はそれ以上の受信アンテナのうちの少なくとも1つは、同軸空洞アンテナを有することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項19】
前記複数の信号を送信するよう動作する前記1又はそれ以上の送信アンテナを更に有する請求項11記載のシステム。
【請求項20】
前記複数の信号は、1又はそれ以上の偏向信号を有することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項21】
コンピュータ読み取り可能な媒体で具現化される、画像マトリクスを生成するロジックであって:
複数の信号の中の信号が1又はそれ以上の送信アンテナの中の送信アンテナから複数の点の中の点へ、更に1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナへ伝わる推定往復時間を表す、前記複数の点を有する空間に関する往復時間マトリクスにアクセスし;
前記空間の対象から反射され、各々前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の対応する受信アンテナで受信される前記複数の信号を受信し;
前記複数の点の少なくとも一部に対して、該一部の点の夫々の点に関して画像値を有する画像マトリクスを生成するよう:
前記一部の点の中の点を選択するステップ;
前記1又はそれ以上の受信アンテナの夫々の受信アンテナに対して:
前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナにより受信された信号の波形を定めるステップ;及び
前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するステップ;
を繰り返すステップ;並びに
前記選択された点の画像値を生ずるよう前記選択された点の前記波形値を結合するステップ;
を繰り返し;且つ
前記画像値から前記画像マトリクスを生成するよう動作することを特徴とするロジック。
【請求項22】
更に、
前記選択された点及び前記受信アンテナに対応して前記推定往復時間に対応する前記定められた波形の波形点を決定することと、
該決定された波形点で前記波形の波形値を取得することとによって、
前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するよう動作することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項23】
更に、
各々波形の波形点に対応する複数の補正値を有するレンジ振幅補正マトリクスにアクセスすることと、
前記複数の補正値に従って前記波形の前記波形点の前記波形値を調整することとによって、
前記波形の前記波形値をスケーリングするよう動作することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項24】
更に、
夫々の波形に関して1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を決定することと、
前記波形から前記1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を減じることとによって、
前記波形のバックグラウンドを低減するよう動作することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項25】
更に、
前記複数の信号の中から複数の干渉信号を検出することと、
前記干渉信号を除去することと、
前記複数の信号の複数のパルスを増幅することとによって、
干渉を低減するよう動作することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項26】
更に、
複数の連続画像マトリクスを生成することと、
平均画像マトリクスを生じて、静止目標を表示するよう前記連続画像マトリクスの画像値を平均化することとによって、
前記静止目標を表示するように前記平均画像マトリクスを生成するよう動作することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項27】
更に、
複数の連続画像マトリクスを生成することと、
2つの連続画像マトリクスの間の差を検出することと、
前記差に対応する前記連続画像マトリクスの部分を決定することと、
移動目標として前記部分を識別することとによって、
前記移動目標を識別するよう動作することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項28】
前記1又はそれ以上の送信アンテナ及び前記1又はそれ以上の受信アンテナのうちの少なくとも1つは、同軸空洞アンテナを有することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項29】
更に、前記1又はそれ以上の送信アンテナから前記複数の信号を送信するよう動作することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項30】
前記複数の信号は、1又はそれ以上の偏向信号を有することを特徴とする請求項21記載のロジック。
【請求項31】
画像マトリクスを生成するシステムであって:
複数の信号の中の信号が1又はそれ以上の送信アンテナの中の送信アンテナから複数の点の中の点へ、更に1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナへ伝わる推定往復時間を表す、前記複数の点を有する空間に関する往復時間マトリクスにアクセスするための手段と;
前記空間の対象から反射され、各々前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の対応する受信アンテナで受信される前記複数の信号を受信するための手段と;
前記複数の点の少なくとも一部に対して、該一部の点の夫々の点に関して画像値を有する画像マトリクスを生成するよう:
前記一部の点の中の点を選択するステップ;
前記1又はそれ以上の受信アンテナの夫々の受信アンテナに対して:
前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナにより受信された信号の波形を定めるステップ;及び
前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するステップ;
を繰り返すステップ;並びに
前記選択された点の画像値を生ずるよう前記選択された点の前記波形値を結合するステップ;
を繰り返すための手段と;
前記画像値から前記画像マトリクスを生成するための手段と;
を有するシステム。
【請求項32】
画像マトリクスを生成する方法であって:
複数の信号の中の信号が1又はそれ以上の送信アンテナの中の送信アンテナから複数の点の中の点へ、更に1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナへ伝わる推定往復時間を表す、前記複数の点を有する空間に関する往復時間マトリクスにアクセスするステップと;
前記空間の対象から反射され、各々前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の対応する受信アンテナで受信される前記複数の信号を受信するステップと;
前記複数の点の少なくとも一部に対して、該一部の点の夫々の点に関して画像値を有する画像マトリクスを生成するよう:
前記一部の点の中の点を選択するステップ;
前記1又はそれ以上の受信アンテナの夫々の受信アンテナに対して:
前記1又はそれ以上の受信アンテナの中の受信アンテナにより受信された信号の波形を定めるステップ;
前記波形に関して1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を決定するステップと、前記波形から前記1又はそれ以上のバックグラウンド測定値を減じるステップとによって、前記波形のバックグラウンドを低減するステップ;
前記複数の信号の中から複数の干渉信号を検出するステップと、前記干渉信号を除去するステップと、前記複数の信号の複数のパルスを増幅するステップとを繰り返すことによって干渉を低減するステップ;
前記選択された点及び前記受信アンテナに対応して前記推定往復時間に対応する前記定められた波形の波形点を決定するステップと、該決定された波形点で前記波形の波形値を取得するステップとによって、前記往復時間マトリクスに従って前記選択された点に対応する前記定められた波形の波形値を確認するステップ;
各々波形の波形点に対応する複数の補正値を有するレンジ振幅補正マトリクスにアクセスするステップと、前記複数の補正値に従って前記波形の前記波形値を調整するステップとによって前記波形値をスケーリングするステップ;及び
前記選択された点の画像値を生ずるよう前記選択された点の前記波形値を結合するステップ;
を繰り返すステップ;並びに
前記画像値から前記画像マトリクスを生成するステップ;
を繰り返すステップと;
複数の第1の連続画像マトリクスを生成するステップと、平均画像マトリクスを生じて、静止目標を表示するよう前記第1の連続画像マトリクスの画像値を平均化するステップとによって、前記静止目標を表示するよう前記平均画像マトリクスを生成するステップと;
複数の第2の連続画像マトリクスを生成するステップと、2つの第2の連続画像マトリクスの間の差を検出するステップと、前記差に対応する前記第2の連続画像マトリクスの部分を決定するステップと、移動目標として前記部分を識別するステップとによって前記移動目標を識別するステップとを有し、
前記1又はそれ以上の送信アンテナ及び前記1又はそれ以上の受信アンテナのうちの少なくとも1つは、同軸空洞アンテナを有し、
前記複数の信号は、1又はそれ以上の偏向信号を有することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−536529(P2007−536529A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511712(P2007−511712)
【出願日】平成17年5月4日(2005.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/016217
【国際公開番号】WO2005/109034
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(503455363)レイセオン カンパニー (244)
【Fターム(参考)】