説明

γ−セクレターゼ阻害剤のスクリーニング方法

本発明は、γ−セクレターゼ活性を決定するための改善されたプロセス、本プロセスの個々の構成要素、および、本プロセスの使用に関する。本発明は、γ−セクレターゼ活性を決定するため、および、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼを検出するための、改善されたプロセスに関する;本プロセスの特定の実施形態は、一方では、γ−セクレターゼ、または、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質もしくはγ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAの同定プロセスに関し、一方では、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を阻害することができる物質の同定プロセスに関する。このような物質は、例えばアルツハイマー病の治療のための医薬活性化合物として用いることができるために特に重要である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、γ−セクレターゼ活性を決定するための改善されたプロセス、本プロセスの各構成要素および本プロセスの使用に関する。本発明は、WO00/34511A2の教示に基づいており、従って、WO00/34511A2の内容は、参照により本発明の開示に含まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
アルツハイマー病(AD)は、細胞レベルでの大脳辺縁系および大脳皮質におけるニューロンの大量の消失を伴う脳の神経変性疾患である。罹患した脳領域では、分子レベルでタンパク質の沈着(いわゆるプラーク)が検出できるが、これはアルツハイマー病に必須の特徴である。これらプラークにおいて最も高い頻度で発生するタンパク質は、40〜42個のアミノ酸からなるペプチドであり、これはAβ-ペプチドという。このAβ-ペプチドは、695〜770個のアミノ酸からなる相当大きいタンパク質、いわゆるアミロイド前駆タンパク質(APP)の切断産物である。
【0003】
APPは、まず第一に脂質二重層を横断する内在性膜貫通タンパク質である。このタンパク質の大きい部分のほとんどは細胞外にあり、より短いC末端ドメインはサイトゾルに向いている(図1)。図1において、Aβ−ペプチドは暗灰色で示される。Aβ−ペプチドの約3分の2は細胞外ドメイン由来であり、約3分の1はAPPの膜貫通ドメイン由来である。
【0004】
膜貫通型APPのほかにも、アミロイド前駆タンパク質の分泌された形態を検出することができ、これは、APPの大きい外部ドメインからなり、APPsec(「分泌型APP」)と称される。APPsecは、APPをα−セクレターゼによってタンパク質分解的に切断することによって形成される。タンパク質分解的切断は、Aβ−ペプチドのアミノ酸配列内にあるAPPのアミノ酸配列の部位(Aβ−ペプチドのアミノ酸残基16の後)中で起こる。従って、α−セクレターゼによるAPPのタンパク質分解は、Aβ−ペプチドの形成を排除する。
【0005】
従って、Aβ−ペプチドはAPPから代替のプロセシング経路でのみ形成される。このプロセシング経路には、さらに2種のプロテアーゼが関与していると考えられており、そのうち1種のプロテアーゼは、β−セクレターゼといい、APPにおいてAβ−ペプチドのN末端で切断を行うものであり、第二のプロテアーゼは、γ−セクレターゼといい、Aβ−ペプチドのC末端を放出する(Kang,J.等,Nature,325,733)(図1)。
【0006】
特に、アルツハイマー病を調査するという観点で、例えばセクレターゼ、または、セクレターゼ調節およびAβ−ペプチド形成に関与する因子を同定するためには、セクレターゼ(α−セクレターゼ、β−セクレターゼ、γ−セクレターゼ)についてさらに研究することは極めて興味深い(Wolfe,M.S.(2001年),J.Med.Chem.,44(13),2039〜2060)。β−セクレターゼ、特にγ−セクレターゼを阻害することによって、Aβ生産を減少させることができ、一方で、α−セクレターゼを活性化することによって、APPsecへのAPPのプロセシングを増加させることができ、その結果、同時にAβ−ペプチド形成を減少させるだろう。このような研究の過程で発見されたトランスジェニックC.エレガンス(C.elegans)が、ドイツ特許出願DE19849073A1に記載されている。
【0007】
アルツハイマー病の発症において重要な要素はAβ−ペプチド(Aβ)であるという指摘が多数ある。特に、細胞培養中でのAβ−線維の神経毒性が推察されている(Yankner,B.A.等,(1990年)Proc Natl Acad Sci USA,87,9020)。ダウン症候群の患者では、追加のコピー中にAPPをコードする遺伝子が存在し、わずか30歳でもアルツハイマー病の神経病理学的な特徴が生じる。この場合、APPの過剰発現によりAβ−ペプチドへの変換の増加が起こると考えられる(Rumble,B.等,(1989年),N.Engl.J.Med.,320,1446)。
【0008】
おそらく、Aβ−ペプチドの中心的な役割の最も強い表われは、家族性アルツハイマー病である。この場合、突然変異は、βおよびγ−セクレターゼ切断部位の領域周辺のAPP遺伝子に、または、2種のさらなるAD関連遺伝子(プレセニリン)に見出され、それにより細胞培養中でAβ−ペプチド生産の顕著な増加が起こる(Scheuner,D.等,(1996年),Nature Medicine,2,864)。多数の指摘によれば、まず第一に、APPが、そのプロセシング中にβ−セクレターゼによってAβ−ペプチドに切断され、それにより、後にγ−セクレターゼの基質として用いられるようになる。それゆえに、γ−セクレターゼは、Aβ−ペプチドの形成において重要な役割を有する(Wolfe,M.S.(2001年),loc.cit)。
【0009】
一般的に、Aβ−ペプチドの検出は、わずかな量のAPPしか変換されないために難しい(Simons M,等,Neurosci(1996年)1;16(3):899〜908)。その上、Aβ−ペプチドは、約4kDaの極めて小さいフラグメントであり、その疎水性の特徴のために自己凝集する強い傾向がある。従って、Aβ−ペプチドは、生理学的な条件下で容易に沈殿し(Hilbich,C.等,(1991年)J.Mol.Biol.,218,149)、その沈殿した形態は、検出に使用することができない。
【0010】
真核細胞におけるAβ−ペプチドの検出は、免疫生物学的な方法によって行われ、例えば、ELISA、免疫沈降反応およびウェスタンブロッティングが挙げられる(Suzuki,N.等,Science 1994年,27,264(5163)1336;Haass,C.等,(1992年)Nature,359,322)。さらに、PS1(プレセニリン1)を含む精製膜分画からγ−セクレターゼ活性を測定するためのインビトロでの分析法が、Wolfe等(1999年)により記載されている。これらのプロセスは、適切な抗体とのインキュベーション工程、適切な細胞培養物またはモデル生物(例えばC.エレガンス)から得られた細胞を破壊する工程を含むために相当時間がかかる。前記方法は、自動化分析システム、例えば、γ−セクレターゼの活性を特異的に阻害または減少させる化合物を同定するためのハイスループットスクリーニングに不適切である。一つには、これは、γ−セクレターゼ活性は、タンパク質のアセンブリに依存し、これまで、複雑な膜脂質環境でのみ活性とされているためである(Mattson,(2003年)Nature 422,385)。
【0011】
さらに、γ−セクレターゼの活性は、γ−セクレターゼ活性の決定と、Aβ−ペプチドの検出によるγ−セクレターゼの検出のためのプロセスを記載したWO00/34511A2の教示に従って証明することができる。WO00/34511A2のプロセスは、融合タンパク質をコードするトランスジーンを利用しており、このトランスジーンは、γ−セクレターゼの酵素的な標的部位としてのアミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)、5’末端におけるシグナルペプチド(SP)、プロモーター、および、場合により、さらなるコードおよび/または非コードヌクレオチド配列を含み、これは前記融合タンパク質を発現させるために細胞に組み込まれている。
【0012】
上記融合タンパク質が細胞に存在するγ−セクレターゼによって特異的に切断される場合、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含む第一の部分タンパク質が形成され、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質が形成される。その後、前記第一および/または第二の部分タンパク質が、例えば適切なレポーターの使用によって検出され、このようなレポーターとしては、例えば、第一および/または第二の部分タンパク質にカップリングされた転写活性化因子の放出によって活性化されるレポーター遺伝子が挙げられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
Aβ−ペプチドの検出に伴う既知の問題のために、本発明の課題は、本発明の分析法におけるシグナル/ノイズ比を改善するために、例えば、バックグラウンドシグナルを減少させること、および/または、シグナル特異性を増加させることによってWO00/34511A2のプロセスを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
驚くべきことに、WO00/34511A2に係るプロセスにおいて、非特異的なプロテアーゼ活性による第一および/または第二の部分タンパク質の非特異的な放出を減少させるすることによってシグナル/ノイズ比を改善することが可能である。これは、例えば、WO00/34511A2の融合ペプチドにおいて、γ−セクレターゼ切断部位以外のあらゆるプロテアーゼ切断部位のその他の配列/モチーフ、および/または、内在化の配列を排除/回避することによって達成される。それゆえに、本発明は、γ−セクレターゼ活性を測定するため、および、γ−セクレターゼ活性を有するタンパク質を検出するための改善されたプロセスに関する。
【0015】
本プロセスの特定の実施形態は、γ−セクレターゼの同定、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAの同定プロセスに関し、さらに、γ−セクレターゼ活性を有するタンパク質の活性を調節することができる(例えば、減少させるか、または阻害する)医薬活性化合物の同定プロセスに関する。このような物質が製薬上許容でき、アルツハイマー病の治療に適している場合、特に興味深い。
【0016】
本発明は、γ−セクレターゼを検出するプロセスに関し、本プロセスにおいて、
1.以下の成分を含む、融合タンパク質をコードするトランスジーンを用い:
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および、
d)場合により、さらなるコードおよび/または非コードヌクレオチド配列;
2.前記トランスジーンを細胞に組み込み、融合タンパク質を発現させ;
3.配列番号1のアミノ酸配列内で、前記融合タンパク質を細胞に存在するγ−セクレターゼによって切断し、それにより、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含む第一の部分タンパク質と、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質を形成させ、および、
4.第一の部分タンパク質および/または第二の部分タンパク質を検出し、ここにおいて、前記融合タンパク質は、配列番号1の他には、エンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用する1種またはそれ以上のペプチドを含まない。
【0017】
好ましくは、前記プロセスにおいて、前記融合タンパク質は、配列番号1以外には、エンドまたはエキソサイトーシスおよびプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用する1またはそれ以上のペプチド(すなわち、配列番号1を除くあらゆるペプチド)を含まない。
【0018】
本発明はまた、γ−セクレターゼの活性を検出するプロセスに関し、本プロセスにおいて、
1.融合タンパク質をコードするトランスジーンを製造するか、または、用い、前記トランスジーンは、以下の成分を含む:
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および、
d)場合により、さらなるコードおよび/または非コードヌクレオチド配列;
2.前記トランスジーンを細胞に組み込み、融合タンパク質を発現させ;
3.配列番号1のアミノ酸配列内で、前記融合タンパク質を細胞に存在するγ−セクレターゼによって切断し、それにより、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含む第一の部分タンパク質と、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質を形成させ;
4.第二の部分タンパク質の量を測定し、形成された第二の部分タンパク質の量からγ−セクレターゼの活性を測定し、
ここにおいて、前記融合タンパク質は、配列番号1の他には、エンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用する1種またはそれ以上のペプチドを含まない。
【0019】
本発明に係るプロセス(「Aβ−ペプチドのスクリーニング分析法」、「γ−セクレターゼ分析法」)は、γ−セクレターゼ(γ−セクレターゼ活性を有するタンパク質)、または、γ−セクレターゼの活性のインビボでの検出に適しており、本プロセスを普遍的に、例えばハイスループットスクリーニング(「HTS」)分析法にも使用することが可能になる。本プロセスは、上述した従来の検出プロセスの欠点がなく、特に、面倒な単離および検出工程を回避でき、γ−セクレターゼ活性の特異的なシグナルが顕著に改善される。より特異的なシグナルは、バックグラウンドシグナルが顕著に減少させ、非特異的プロテアーゼの作用による第一および第二の部分タンパク質放出をそれぞれ減少、回避させることによって達成される。
【0020】
本発明に係るプロセスの必須の構成要素は、C末端APPフラグメントであり、これは、γ−セクレターゼによって2種のフラグメントに切断され、その一方は、第一の部分タンパク質であり、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含み、他方は、第二の部分タンパク質であり、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含み、このアミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質は、細胞のサイトゾルに拡散する(図2)。この第二の部分タンパク質は、細胞のサイトゾルで容易に検出することができ、例えば、転写活性化因子(TAF)を含む融合タンパク質として、レポーター遺伝子の支援により検出することができ;これは、γ−セクレターゼの存在の検出ツールとして、または、γ−セクレターゼ活性の定量化のために役立つ。γ−セクレターゼ切断部位は、APPの膜貫通ドメインに位置する(Kang,J.等,(1987年)Nature,325,733)。APP膜貫通ドメインは、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV40IA42TVIVITLVMLを有する。γ−セクレターゼは、V40、A42またはT43の後で切断する。細胞培養中で真核細胞によって生産されたAβ−ペプチドは、培養上清に分泌される。
【0021】
適切なレポーターシステム(例えば、TAFおよび対応するレポーター遺伝子)を用いて、第二の部分タンパク質の放出によりレポータータンパク質の発現が活性化され、これらは真核細胞中で検出できる。レポータータンパク質の検出によって、APP中でγ−セクレターゼによる切断が起こったことを実証することができる。結果として、γ−セクレターゼまたはγ−セクレターゼの活性を定性的および/または定量的に測定できる。
【0022】
プロセスの構成要素は、以下のように、より詳細に特徴付けることができる:
第一のヌクレオチド配列は、配列番号1を含むアミロイド前駆体タンパク質(APP)またはその部分をコードしており、ここにおいて、前記APPまたはその部分は、エンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用するいかなるペプチドモチーフも含まない。好ましくは、前記第一のヌクレオチド配列は、配列番号1を含むアミノ酸配列を含むタンパク質、例えば配列番号6または配列番号14をコードする。さらなる実施形態において、第一のヌクレオチド配列は、配列番号1以外の、エンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用するペプチドモチーフをコードしないようにするため、短縮化されたAPP、または、改変されたAPPをコードし、これらは例えば部位特異的変異誘発によって得ることができる。さらなる他の実施形態において、前記第一のヌクレオチド配列によってコードされた前記APPまたはそれらの部分は、ヒト、マウスのAPP(例えば、APLP1またはAPLP2)由来のタンパク質である。
【0023】
第二のヌクレオチド配列は、好ましくは、あらゆる適切なシグナルペプチド(「SP」)をコードする。このようなシグナルペプチドとしては、例えば、配列番号5(ヒトAPPのSP)、配列番号12(酵母SUC2のSP,「SP2」)、または、配列番号13(BM40のSP,「SP3」)に係るSP、または、既知のその他のあらゆるシグナルペプチド、例えばHeijne等(Nucl.Acids Res.(1986年),14(ll)4683〜4690)に記載されているシグナルペプチドが挙げられる。
【0024】
プロモーターとして、あらゆる適切な調節可能なプロモーターまたは構成的プロモーターを用いることができる。このようなプロモーターとしては、例えば、哺乳動物細胞、C.エレガンス、酵母、またはショウジョウバエにおける発現に適切なものが可能である。哺乳動物細胞に適切なプロモーターとしては、例えばCMV、HSV TK、SV40、LTR(いずれもクロンテック(Clontech),ハイデルベルグ,ドイツ)、および、RSV(例えばインビトロジェンTMライフテクノロジーズ(InvitrogenTMLife Technologies),NV Leek,オランダ)が挙げられる。C.エレガンスに用いることができるプロモーターとしては、例えば、unc−119、unc−54、hsp16−2、goa−1およびsel−12が挙げられる。酵母における発現には、プロモーターADH1(構成性)(Vlckova等(1994年)Gene,25(5),472〜4)、GAL1(条件付で誘導型)(Selleck等(1987年)Nature 325,173〜7)、MET3(条件付)(Cherest等(1987年)Mol Gen Genet 210,307〜13)、および、MET25(例えば、Kerjan等(1986年)Nucleic Acids Res.14(20),7861〜71を参照)が適切である。ショウジョウバエにおいては、例えば、プロモーターMT(メタロチオネイン)、Ac5またはDs47(全てインビトロジェンTMライフテクノロジーズ)を用いることが可能である。
【0025】
好ましくは、本プロセスには真核細胞、例えばヒト細胞または非ヒト細胞、例えばサル、ハムスター、マウス、ショウジョウバエ、ゼブラフィッシュまたは酵母が用いられる。例えば、HeLa、HEK293、H4、SH−SY5Y、H9、Cos、CHO、N2A、SL−2またはサッカロミセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)の細胞を用いることができる。本発明の特定の実施形態において、C.エレガンスの細胞が用いられる。このような細胞は、トランスジェニック非ヒト動物の構成成分であってもよい。特定の実施形態において、トランスジェニック細胞は、トランスジェニックC.エレガンスの構成成分が可能である。特に、本発明は、例えば、MaV203株(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ,ロックビル,メリーランド州,米国)、または、EGY48(オリジーン・テクノロジーズ社(OriGene Technologies,Inc.),ロックビル,メリーランド州,米国)由来の酵母細胞を用いたプロセスに関する。
【0026】
上記トランスジーンは、融合タンパク質をコードする;これは、第一および第二のヌクレオチド配列、および、場合により、さらなるヌクレオチド配列によってコードされた部分タンパク質で構成される。従って、このような融合タンパク質は、第一の部分タンパク質および第二の部分タンパク質、ならびに、場合により、さらなる部分タンパク質を含む。しかしながら、上記融合タンパク質は、配列番号1以外のエンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用するいかなるペプチドモチーフも含まないことが重要である。
【0027】
既知のプロテアーゼ切断部位は、当業者であれば、プロテアーゼデータベース、例えばMEROPS(Rawlings等(2002年)MEROPS:the protease database.Nucleic Acids Res.30,343〜346)から知ることができる。
【0028】
好ましくは、本発明に係る融合タンパク質は、プロテアーゼ切断部位、すなわちカスパーゼ切断部位、例えば(IVL)ExD、特にVEVA、VEVDを含まず、他の実施形態において、本発明に係る融合タンパク質は、さらに、エンドまたはエキソサイトーシスのためのシグナルペプチド、すなわちAPP内在化のためのシグナル、例えばNpxYまたはDi−ロイシン、特にNPTYを含まない。
【0029】
特定の一実施形態において、上記融合タンパク質は、配列番号14のアミノ酸配列を有する。配列番号1以外に、前記融合タンパク質は、エンドまたはエキソサイトーシス(例えばAPP内在化シグナル)および/またはプロテアーゼ(例えばカスパーゼ)切断部位のシグナルとして作用するいかなる(1またはそれ以上の)追加のペプチドモチーフも含まない。
【0030】
本プロセスにおいて、特に、配列番号15(SPC55GV TAG)に記載のヌクレオチド配列を有するトランスジーンを用いることができる。本プロセスの特に好ましい実施形態において、このようなトランスジーンは、ベクター中に存在する。この本発明の特定の実施形態はまた、SP−C55−Gal4−VP16(すなわちSPC55GV)とも称される。この場合、APPのシグナルペプチド、APPのC55フラグメント、GAL4およびVP16からなる融合タンパク質が発現される。この膜貫通ドメインに位置するタンパク質が、C55フラグメント内で切断され、第二の部分タンパク質、すなわちC55フラグメントの一部、GAL4およびVP16を含む融合タンパク質の一部が、レポータープラスミドを用いて検出される。
【0031】
トランスジーンコンストラクトSPC55GVのほかに、他のレポーターコンストラクトも考えられ、例えば、転写活性化ドメインを、SPC55の膜貫通ドメインと細胞質内のドメインの間に挿入することができ、または、タグ(Tag)(例えばMYC、FLAG)を、NおよびC末端に、および、SPC55の膜貫通ドメインと細胞質内ドメインとの間に挿入することができる。
【0032】
例えば、第二の部分タンパク質の検出に用いることができるタンパク質が、さらなるコードヌクレオチド配列にコードされていてもよい。従って、さらなるコードヌクレオチド配列は第一のヌクレオチド配列の3’末端に位置することが好ましい。さらなるコードヌクレオチド配列は、例えば、キメラタンパク質、または、その他の多数のドメインで構成されたタンパク質、例えば、DNA結合ドメインおよび転写活性化ドメインを含むタンパク質をコードする。本発明の特定の実施形態において、さらなるコードヌクレオチド配列は、GAL4結合ドメイン、および、VP16の転写活性化ドメイン(GAL4−VP16,「GV」)、および、さらなる部分タンパク質からなる、好ましくは続いて配列番号7のアミノ酸配列を有するタンパク質をコードする。酵母細胞において、さらなる部分タンパク質はまた、LexA結合ドメイン(例えばLexA−VP16)を含んでいてもよい。このさらなる部分タンパク質は、特に、酵母の細胞株EGY48が用いられるプロセスに適している。
【0033】
特に、本発明は、レポータープラスミドがコトランスフェクションされた細胞が用いられるプロセスに関する。このようなレポータープラスミドは、調節可能なプロモーターの制御下にレポーター遺伝子を含む。例えば、このようなレポーター遺伝子は、GFPおよびその誘導体、例えばEGFP(強化緑色蛍光タンパク質)、EBFP、EYFP、d2EGFP、GFPuvまたはルシフェラーゼ(例えばプロメガ(Promega),マンハイム,ドイツ)、CAT(例えばプロメガ)、SEAP(例えばクロンテック)、βGal(例えばクロンテック)、サンゴ礁由来蛍光タンパク質(RCFP,クロンテック)、または、アポトーシス誘導因子、例えばFas、TNF−R1、デスドメインおよび相同体(Tartaglia等(1993年)Cell 74,845〜53)、ced3、ced4、ced9をコードしていてもよい。調節可能なプロモーターとして、レポータープラスミドは、例えば、HIVの最小プロモーター、CD4プロモーターまたはmec7プロモーターと組み合わせたGAL4結合部位のような、最小プロモーターを含んでもよい。適切な調節プロモーターの選択は、用いられる転写活性化ドメインに依存する。
【0034】
本発明の特定の実施形態は、用いられる細胞が酵母細胞であるプロセスの実施に関する。本発明の特別な実施形態において、MET−25プロモーターが統合されている酵母発現ベクターpDBTrp(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ,オランダ,カタログ番号10835023)(配列番号10)の代用として、異なるプロモーター(例えば誘導型GAL1−プロモーター、構成的に活性なADH1プロモーター)や、異なる選択マーカー(ADE、LEU、TRP、HIS、LYS、PHE)を含むその他多数の発現ベクターが、選択可能である。
【0035】
本発明の特定の実施形態は、GAL4−またはLexA−誘導型レポーター遺伝子をそれらのゲノムに安定して組み込まれている酵母細胞、または染色体外に含む酵母細胞のいずれかの使用に関する。これら実施形態において、好ましくは、酵母MaV203株(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ社,ロックビル,メリーランド州,米国)、または、EGY48(オリジーン・ライフテクノロジーズ社,ロックビル,メリーランド州,米国)が用いられる。
【0036】
本プロセスの特定の実施形態は、さらなる組換えベクターでさらにトランスフェクションされた細胞の使用に関する。好ましくは、これら実施形態で用いられる細胞は、内因性γ−セクレターゼ、または、内因性γ−セクレターゼ活性をまったく含まないか、またはほとんど含んでおらず、上述のプロセスでは検出不可能である。この細胞は、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするヌクレオチド配列(好ましくはcDNA)を含むさらなるベクターで形質転換して用いることができる。例えば、cDNAライブラリーを用いることができる。次に、この本プロセスの実施形態を用いて、特に、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、もしくは、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼ、または、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、もしくは、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAを同定することができる。γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼを検索できるcDNAライブラリーは、あらゆる生物の細胞または組織、例えば、B細胞、ニューロン、グリア細胞、海馬、全脳、胎盤、腎臓から製造することができる。好ましくは、上記cDNAは、脊椎動物(例えばハムスター、ラット、マウス、イヌ、サル、ヒト)、特にヒト細胞またはヒト組織から製造される。
【0037】
トランスフェクション前はγ−セクレターゼ活性を示さないが、cDNAライブラリーでトランスフェクションした後にγ−セクレターゼ活性を示す細胞の場合、その細胞に存在するcDNAは、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードしている。この挙動を示す細胞から、このようなcDNAを既知のプロセスで単離し、さらに、既知の方法で解析することができる。
【0038】
本発明はまた、融合タンパク質をコードするトランスジーンに関し、このようなトランスジーンは、以下の成分を含む:
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVMTLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および、
d)第一のヌクレオチド配列の3’末端における、少なくとも1つのさらなるヌクレオチド配列、ここにおいて、前記ヌクレオチド配列は、DNA結合ドメイン、および、転写活性化ドメインをコードしており、
前記融合タンパク質は、配列番号1以外のエンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用する1種またはそれ以上のペプチドを含まない。
【0039】
好ましくは、第一のヌクレオチド配列は、APPまたはそれらの部分をコードしており、配列番号1以外のエンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用するさらなるペプチドモチーフを含まない。上記トランスジーンは、例えば、配列番号15のヌクレオチド配列を有していてもよい。上記トランスジーンは、適切なベクター(例えばpcDNA3.1+またはpDBTrp)中に存在していてもよい。
【0040】
本発明の他の実施形態は、トランスジェニック細胞を生産するための、本発明のトランスジーンおよび/またはベクターの使用に関するプロセスであり、場合により、前記トランスジェニック細胞を用いて、インビボでのレポーター生物として適切な非ヒト生物の構成成分とすることができる。例えば、前記トランスジーンおよび/またはベクターを、トランスジェニックC.エレガンスの生産に用いることができる。他の実施形態において、前記トランスジーンおよび/またはベクターは、トランスジェニック酵母細胞、例えば、S.セレビジエの生産に用いられる。
【0041】
本発明はまた、トランスジェニック非ヒト生物の製造プロセス、例えばトランスジェニックC.エレガンスの製造プロセスに関し、ここにおいて、前記トランスジーンを含む前記トランスジーンおよび/またはベクターは、生物の性腺、例えばC.エレガンスの性腺にマイクロインジェクションされる。本発明はまた、本発明に係るトランスジーンを含む細胞、および、前記トランスジーンを含むトランスジェニックC.エレガンスに関する。本発明はまた、本発明の前記トランスジーン(好ましくは適切なベクター中に存在する)を含む細胞、特に酵母細胞に関する。さらに、本発明は、特に、本発明に係るトランスジーンおよびcDNAライブラリーを含む細胞、好ましくは酵母細胞に関し、これらはそれぞれ、cDNA発現ライブラリー(cDNAライブラリー)の対象物として適している。
【0042】
本発明は、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼをコードするcDNA、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質をコードするcDNA、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNA、または、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、もしくは、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を決定または同定するためのプロセスにおける前記トランスジェニックまたは組換え細胞、好ましくは酵母またはC.エレガンスの細胞の使用、γ−セクレターゼ(γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼ)の活性の阻害剤を同定するプロセスにおける前記細胞の使用、および、それらのプロセスに関する。
【0043】
特に、本発明は、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を調節する(すなわち阻害する、減少させる、増加させる、または、改変する)物質(エフェクター)を同定するプロセスに関し、本プロセスは、以下の工程を含む:
1.トランスジェニック非ヒト生物(例えばトランスジェニックC.エレガンスもしくはサッカロミセス・セレビジエ)、または、トランスジェニック細胞を製造する工程、ここにおいて、前記トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞は、本発明に係るトランスジーンを含み、
前記トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞は、レポータープラスミドをさらに含み、前記レポータープラスミドは、タンパク質結合部位、最小プロモーターおよびレポーター遺伝子を有し、および
場合により、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAを有し、
ここにおいて、前記トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞は、前記トランスジーンを発現し、場合により、前記cDNAによってコードされたγ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼを発現する;
2.前記トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞を、調べようとする試験物質とインキュベートする工程;および、
3.第二の部分タンパク質の量を検出する工程。
【0044】
本発明はまた、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼのエフェクターを同定するプロセスに関し、本プロセスにおいて、
1.本発明に係るトランスジーンを製造する/用いる;
2.γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードする前記トランスジーンおよびレポータープラスミド、および、場合によりcDNAを、細胞のゲノムに組み込み、前記トランスジーンによってコードされた融合タンパク質、および、場合により、前記cDNAによってコードされたγ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼを、調べようとする物質の存在下で発現させる;
3.前記融合タンパク質は、
a)配列番号1のアミノ酸配列内で、前記細胞中に存在するγ−セクレターゼによって切断され、それにより、
b)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含む第一の部分タンパク質と、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質が形成される;および、
4.前記第二の部分タンパク質を定性的または定量的に測定する。
【0045】
本発明はまた、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を阻害する物質を同定するプロセスに関し、本プロセスにおいて、シグナルペプチドと配列番号1を含むタンパク質をコードするトランスジーンを、調べようとする物質とレポータープラスミドの存在下で発現させ、形成された第二の部分タンパク質の量に対する調べようとする物質の効果を測定し、ここにおいて、第二の部分タンパク質は、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む。
【0046】
本発明はまた、本発明のプロセスによって同定された、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの阻害剤に関する。
【0047】
特に、本プロセスは、例えば、C55−Gal4−VP16システム(すなわち、C55、GAL4およびVP16からなる融合タンパク質、または、対応する融合タンパク質をコードする核酸を用いて)と共に、以下の目的で用いることができる:
1.γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性の同定および測定(定性的および/または定量的)。
【0048】
2.異なる組織、細胞および生物または種における、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの同定。γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードする関連するcDNAの同定および単離、ならびに、そのcDNAのさらなる使用。
【0049】
3.免疫生物学的な方法を用いない、例えば酵母細胞(例えばサッカロミセス・セレビジエ)、C.エレガンスまたは細胞培養中でのインビボでのスクリーニング、それにより、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を測定することができる。
【0050】
4.物質を同定および特徴付けするための本発明のプロセスの使用であって、このような物質としては、例えば、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの酵素的または生物学的活性を調節する薬理学的な活性化合物、例えばγ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼのエフェクター(阻害剤、活性化剤、モジュレーター)が挙げられる。特に、このプロセスを、HTS(ハイスループットスクリーニング)で用いることができる。HTS分析システムの使用によって、アルツハイマー病の治療および/または予防的治療に用いることができる物質を同定することができる。
【0051】
5.アルツハイマー病という観点での、例えば、突然変異したAPPまたはそれらのフラグメント、または、膜貫通型のプロテアーゼの機能のより深い理解を促進するための研究。
【0052】
6.上述の融合タンパク質/トランスジーン(例えばSP−C55−Gal4−VP16中のC55)は、本発明に係る他のフラグメントで置き換えることができ、本プロセスを用いて、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼ、その活性および調節を調べることができる。
【0053】
本発明の他の実施形態は、本発明に係るプロセスによって同定された、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を阻害する医薬活性化合物を含む医薬組成物である。
【0054】
本発明のさらなる実施形態は、本発明のプロセス、および、前記同定された医薬活性化合物を製剤化することを含む、医薬組成物を製造するプロセスである。
【0055】
本発明のさらなる実施形態は、a)本発明に係るプロセス、および、b)同定された医薬活性化合物を、製薬上不活性の無機および/または有機性の賦形剤と混合することを含む、製薬を製造するプロセスである。
【0056】
加えて、本発明のさらに他の実施形態は、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を検出するための試験キットであって、本キットは、本発明に係るトランスジーン、ベクターまたは細胞を含む。
【0057】
図1:図1は、アミロイド前駆タンパク質(アイソフォームAPP695、および、アイソフォームAPP770またはAPP751)、および、セクレターゼ切断産物を示す。
図2:図2は、本プロセスが基づく原理を模式的に示す:N末端におけるγ−セクレターゼ切断部位;膜貫通ドメインにおけるγ−セクレターゼ切断部位;C100=APPのC100フラグメント;GAL4−VP16=DNA結合ドメイン、転写活性化ドメイン(DNA結合ドメイン、および、転写活性化因子からなる)であり、レポータープラスミドのDNAにおけるタンパク質結合ドメインに結合する。
図3:発現プラスミドのSP−C100−GAL4−VP16の構築:aa=アミノ酸;制限切断部位SacI、HindIIIおよびKpnIは、プラスミド上の切断部位の位置を示す。
図4:発現プラスミドのpDBTrp−MET25−SP−C100−GAL4−VP16:酵母中でトランスジーンを発現させるための発現プラスミドの構築。
【0058】
以下の実施例は、本発明を説明するものとし、発明の概念を限定するものではない。
【実施例】
【0059】
実施例1:SP−C100−GAL4/VP16を含む発現プラスミドpcDNA3.1+の構築
上記プラスミドは、APPのC末端の100個のアミノ酸残基(C100)に融合したAPPシグナルペプチド(SP)をコードする。C100は、Aβ−ペプチドのN末端から始まり、APPのC末端で終わる。C100は、Aβ−ペプチドを放出するために、γ−セクレターゼでさらに切断されなければならない。
GAL4/VP16(配列番号7)を、SP−C100のC末端(配列番号6)に融合させた。GAL4/VP16は、酵母の転写活性化因子GAL4の第一の147個のアミノ酸残基、および、VP16の78個のC末端のアミノ酸残基、単純疱疹ウイルス由来の転写活性化因子を含む。融合タンパク質として、GAL4フラグメントは、DNAと結合する機能を担っており、VP16フラグメント は、転写を活性化する(Sadowski等,1988年)。
pcDNA3.1+(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ,オランダ,カタログ番号V79020)は、プラスミドベクターとして役立つ。
【0060】
実施例2:レポータープラスミドpGL2−MRG5−EGFPの構築
哺乳動物細胞レポータープラスミドpGL2−MRG5では、pGL2(プロメガ)において、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)コアプロモーター(Kretzschmar等,1994年)上流に5つのGAL4のDNA結合部位を含むpMRG5由来のDNAフラグメント(Ikeda等,1998年)が、pGL2のルシフェラーゼのレポーター遺伝子の上流に挿入されている。細胞培養中でのより簡単な検出のために、ルシフェラーゼのレポーター遺伝子を、ベクターpEGFP−N1(クロンテック・ラボラトリーズ,ハイデルベルグ)から得られたEGFP(強化緑色蛍光タンパク質)遺伝子で置き換えた。
【0061】
実施例3:ヒト神経芽腫細胞へのコトランスフェクション
ヒト神経芽腫細胞SH−SY5Y(ATCC CRL−2266)を、実施例1および2の両方のプラスミドでコトランスフェクションし、次に、顕微鏡でEGFPを励起する、波長480nmの光の照射下で解析した。強い緑色蛍光を示すEGFP発現細胞を検出することができた。この緑色蛍光がレポータープラスミドによるEGFPの発現に特異的に依存していることを確認するために、SH−SY5Y細胞をレポータープラスミドpGL2−MRG5−EGFPのみでトランスフェクションした。これら細胞において、緑色蛍光は検出できなかった。この発現はGAL4−VP16によって活性化されたが、これは、タンパク質分解によるSP−C100−GAL4/VP16のC末端からのGAL4/VP16の放出を前提としている。
【0062】
実施例4:cDNAライブラリーで、γ−セクレターゼ活性をコードするcDNAを検出するためのC100−Gal4/VP16システムの使用
SP−C100−Gal4/VP16を、MET25プロモーターの制御下で、ADHプロモーターとGAL4DBドメイン(CYH2遺伝子とマルチクローニング部位の間に位置する)を含むpDBTrpの部分を、SP−C100−Gal4−VP16の上流にp415MET25(Mumberg等,1994年)由来のMET25プロモーターを含むDNAフラグメントで置き換えることにより、酵母発現ベクターpDBTrp(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ,オランダ,カタログ番号10835023)中にクローニングした。酵母MaV203株(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ)を、このコンストラクトで形質転換した。MaV203は遺伝子組換えにより改変されており、3つのGAL4誘導型レポーター遺伝子(URA3、HIS3、lacZ)を含み、これらは安定してゲノムに組み込まれている(Vidal等,1996年)。MaV203中で、タンパク質分解により、SP−C100−Gal4−VP16タンパク質からGAL4/VP16ドメインが放出され、それにより、URA3およびHIS3の読み出しが活性化され、ウラシルまたはヒスチジンが欠失したプレート上で増殖した。
MaV203中でSP−C100−Gal4−VP16cDNAの発現ではレポーターの低い活性のみが生じ、このインビボでの機能的な分析システムが、cDNAライブラリーにおけるγ−セクレターゼに関するcDNAのスクリーニングおよびその発現の検出に適するようになった。
【0063】
実施例5:ヒトB細胞cDNAライブラリーをスクリーニングすることによるγ−セクレターゼの同定
ヒトB細胞cDNAライブラリー(ATCC87286;American Type Culture Collection,マナサス,バージニア州,米国;Elledge等,1991年)を、γ−セクレターゼ活性を有するタンパク質をコードするcDNAに関してスクリーニングするために、実施例4の組換えMaV203酵母株を用いた。あるいは、酵母発現ベクターp415−MET25(Mumberg等,1994年)またはp415−ADH1(Mumberg等,1995年)に組み込まれたヒト海馬のcDNAライブラリーも、γ−セクレターゼまたはγ−セクレターゼ様の活性を有するタンパク質をコードするcDNAに関するスクリーニングのために用いることができる。
【0064】
実施例6:SP2−C100およびSP2−C100−GAL4/VP16のクローニング
SP−C100−GAL4/VP16(実施例1で記載した通り)のヒトシグナルペプチドに関するコード領域を、酵母SUC2遺伝子(SP2;配列番号12)から得られたシグナルペプチドで置き換え、SP2−C100−GAL4/VP16(配列番号19)をコードするコンストラクトが得られた。
SUC2−シグナルペプチドのコード配列(配列番号12)を含む5’−プライマーと、天然の停止コドン相当する3’−プライマー(Kang等,(1987年))を用いて、C100の成熟型(シグナル配列を含まない、配列番号4を参照)のコード領域を増幅することによって、SP2−C100を構築した。シグナルペプチドの交換を容易にするために、プライマーEH47(配列番号23)とEH49(配列番号24)を、得られたPCR産物が、シグナルペプチドと成熟ペプチドのコード領域を連結する新たなNheI部位を含むように設計した。
【0065】
EH47:5’-GCTCTAGAATGCTTTTGCAAGCTTTCCTTTTCCTTTTGGCTGGTTTTGCAGCCAAAATATCTGCAGCGCTAGCTGATGCAGAATTCCGACATGAC−3’
EH49:5’−CGGGATCCCTAGGCGCCGTTCTGCATCTGCTCAAAGAAC−3’
【0066】
SP2−C100のC100フラグメントを切り出し、それをC100−GAL4/VP16で置き換えるために、SP2−C100−GAL4/VP16を、EcoRIでの切断により得た。
このフラグメントを、実施例4に記載した通りに、MET25プロモーターを含む酵母発現ベクターpDBTrp(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ,オランダ,カタログ番号10835023)にクローニングした。
【0067】
実施例7:SP2−C−GAL4/VP16−100のクローニング
コンストラクトSP2−C−GAL4/VP16−100(配列番号17)を得るために、3つの独立したPCR反応を、以下のプライマーの使用によって行った:
EH53:5’−ACTATATCTAGAATGCTTTTGC−3’
EH54:5’−TTCGATAGAAGACAGTAGCTTGCCAGATCTACCTTTCTTCTTCAGCATCACCAA−3’
EH55:5’−TTGGTGATGCTGAAGAAGAAAGGTAGATCTGGCAAGCTACTGTCTTCTATCGAA−3’
EH56:5’−ATGATGAATGGATGTGTACTGGCCACTAGTACCCCCACCGTACTCGTCAATT−3’
EH57:5’−AATTGACGAGTACGGTGGGGGTACTAGTGGCCAGTACACATCCATTCATCAT−3’
EH59:5’−CGATAAGCTTGATATCGAATTC−3’。
【0068】
1)PCR産物に、GAL4/VP16コード領域とオーバーラップする3’−フランキング領域も含まれるような方法で、テンプレートとしてSP2−C100を用い、プライマーEH53(配列番号25)とEH54(配列番号26)を用いることによってC100の細胞外ドメインと膜貫通ドメインを増幅した。
2)SP2−C100の両端に対応する5’−および3’−フランキング領域を有するコード領域を増幅するために、プライマーEH55(配列番号27)とEH56(配列番号28)、および、DNAテンプレートとしてGAL4/VP16を用いて、PCR反応を行った。
3)プライマーEH57(配列番号29)とEH59(配列番号30)を用いるすることによって、C100の細胞質内のドメインをコードするSP2−C100の3’−セグメントを増幅し、GAL4/VP16コード領域の5’−オーバーラップを得た。得られたPCR産物(約200bp、720bp、および、100bp)を精製し、SP2−C100の5’−および3’末端に相当するEH53とEH59の存在下での最終的なPCRに用いた。
【0069】
約1000bpの最終PCR産物を、実施例4に記載した通りに、MET25プロモーターを含むpDBTrp(インビトロジェンTMライフテクノロジーズ,オランダ,カタログ番号10835023)由来の酵母発現ベクターにクローニングした。
【0070】
実施例8:SP3−C100、SP3−C100−GAL4/VP16、および、SP3−C−GAL4/VP16−100のクローニング
哺乳動物細胞系中でSP3−C100、SP3−C100−GAL4/VP16(配列番号21)、および、SP3−C−GAL4/VP16−100(配列番号32)を発現させるのための3種のプラスミドベクターを作るために、C100、C100−GAL4/VP16またはC−GAL4/VP16−100のいずれかを、実施例6または7の酵母発現ベクターから、BM40シグナルペプチド(SP3;配列番号13)のコード領域を含む哺乳動物発現ベクターpRc/CMV(インビトロジェン,カタログ番号V75020)にサブクローニングした。C100、C100−GAL4/VP16、または、C−GAL4/VP16−100のコード領域を、実施例6に記載したSP3コード領域の唯一のNheI制限部位に、フレーム内でライゲートした。
【0071】
実施例9:酵母におけるC100−GAL4/VP16発現の改良
形質転換された酵母からの粗溶解産物中で、異なるコンストラクトの発現レベルを定量した結果、SP−C100−GAL4/VP16の発現は、酵母SUC2シグナルペプチドとの融合体をコードするベクターで形質転換された酵母細胞からの溶解産物と比較して極めて低いことが明らかになった。例えば、SP2−C100−GAL4/VP16の発現により、期待したサイズの特異的なバンドの強い発現がみられた。しかしながら、免疫ブロッティングにより、より高い電気泳動移動度を有するバンドも検出することができ、これは、酵母において組換えタンパク質が非特異的に分解されていることを示していた。このタンパク質の安定性は、GAL4/VP16ドメインを、C100のγ−セクレターゼ切断部位の近傍でフレーム内に挿入したC−GAL4/VP16−100の場合に改善された(以下を参照)。両方の融合タンパク質は、GAL4/VP16を含まずC100をコードするコンストラクトと同等の発現レベルを得たが、これは、2種の異なるC100とGAL4/VP16との融合は、タンパク質発現を妨害しないことを示していた。
【0072】
実施例10:酵母におけるバックグラウンドの改善
シグナルペプチドの交換によるC100−GAL4/VP16発現の増加は、酵母株MaV203における、URA3、HIS3およびlacZレポーターシステムの非特異的な活性化の大きな増加と関連していた。酵母はγ−セクレターゼ活性がないため、これは、細胞のプロテアーゼによるC100−GAL4/VP16の非特異的プロセシングと、活性なGAL4/VP16の放出による可能性が最も高い。
γ−セクレターゼ切断部位の近傍へGAL4/VP16ドメインを移動することによって、C100のの膜貫通ドメインと、GAL4/VP16ドメインのアミノ末端との間の部位での、C100−GAL4/VP16で検出された非特異的なタンパク質分解的切断を実質的に除去した。
レポーターシステムのGAL4/VP16依存性の活性化を試験することによって、MaV203での様々なコンストラクトの切断を試験した。
MaV203のSP−C100−GAL4/VP16での形質転換により、Ura+、His-の表現型が示された(実施例4を参照)。SPシグナルペプチドをSP2ペプチドで置き換えること(SP2−C100−GAL4/VP16を得る)によって発現レベルが増加することにより、全ての読み出しが、全長GAL4タンパク質(プラスミドpCL1によってコードされた;クロンテック・ラボラトリーズ)を構成的に発現するポジティブコントロールのMaV203で検出されたレベルと同様のレベルまで強く活性化された。
それに対して、SP2−C100−GAL4/VP16に匹敵するレベルでSP2−C−GAL4/VP16−100を発現するMaV203細胞は、Ura-、His+の表現型を示し、空のベクターコントロールで形質転換されたMaV203も同様であった。
従って、酵母では、SP2−C−GAL4/VP16−100を高度に発現させることができるが、それでもなおGAL4依存性レポーターの極めて低い非特異的な活性化を示した。SP2−C−GAL4/VP16−100タンパク質の高いレベルの発現、それにあわせて非特異的な切断/レポーター活性化の低いバックグラウンドは、驚異的に最適化されたシグナル/ノイズ比を有する読み出しシステムの必要条件である。
【0073】
実施例11:哺乳動物細胞における、γ−セクレターゼによるSP3−C−GAL4/VP16−100のプロセシング
哺乳動物細胞で発現されたSP3−C−GAL4/VP16−100タンパク質は、γ−セクレターゼ活性によって正確にプロセシングされることを実証するために、SP3−C−GAL4/VP16−100を、γ−セクレターゼ活性を内因的に発現することがわかっている哺乳動物細胞にトランスフェクションした(Haass等,1992年)。哺乳動物細胞での発現のために、実施例8に記載している通りに、SP2−C−GAL4/VP16−100中のシグナルペプチドを、高いレベルの発現で知られている基底膜タンパク質BM40から得られた哺乳動物のシグナルペプチド(SP3;配列番号13)で置き換えた。γ−セクレターゼのプロセシングを、培地へのAβの分泌を定量することによってモニターした。分泌されたAβを、モノクローナル抗体6E10と、ビオチン化した4G8をそれぞれ捕獲および検出抗体として用いたサンドイッチELISAによって検出した(セネテックPLC(Senetek PLC),ナパ,カリフォルニア州,米国;Kim等,1990年を参照)。
SP3−C100でトランスフェクションした後に、空のベクターコントロールと比較して、Aβ分泌の8倍の増加を観察した。SP3−C100−GAL4/VP16またはSP3−C−GAL4/VP16−100でトランスフェクションされた細胞は、同様の量のAβを分泌し、これは、C末端もGAL4/VP16の膜近傍の融合も、γ−セクレターゼによるタンパク質分解のプロセシングを妨害しないことを示していた。
【0074】
実施例12:哺乳動物細胞で発現されるC−Gal4/VP16−100によるGAL4/VP16依存性レポーター遺伝子の転写活性化
γ−セクレターゼによるC100−GAL4/VP16とC−GAL4/VP16−100のプロセシングによって、C100のフランキング部分から、GAL4/VP16と、追加のアミノ酸を含むポリペプチドが放出された。SP3−C100−GAL4/VP16及びSP3−C−GAL4/VP16−100を、実施例2に記載した、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)コアプロモーター上流の5つのGAL4のDNA結合部位及びEGFPをコードするcDNAを含む哺乳動物のレポータープラスミドpGL2−MRG5−EGFP(Ikeda等,1998年)と共にコトランスフェクションした。pGL2−MRG5−EGFP及びGAL4/VP16を含む融合体をコトランスフェクションすることにより、いずれの場合も、GFP陽性細胞が生じた。
【0075】
実施例13:哺乳動物の発現プラスミドSP3−C55−GAL4/VP16の構築
APPのC100配列とGAL4/VP16を含むコンストラクトは、γ−セクレターゼの切断部位と、カスパーゼ様プロテアーゼの切断部位の両方を含む。非特異的なカスパーゼ様活性が、SP3−C100−GAL4/VP16を本来のγ−セクレターゼ部位とGAL4/VP16ドメインとの間で切断し、GAL4/VP16を放出して、哺乳動物細胞におけるレポーターシステムを活性化する可能性を回避するために、SP3−C100−GAL4/VP16に含まれる、APPの細胞質内のドメインをコードする、C100の45個のアミノ酸からなるC末端セグメントを削除した。また、C100のC末端の45個のアミノ酸を除去することによって、細胞質膜に挿入された後のAPPのエンドサイトーシスを指示するAPPのC末端における「内在化シグナル」ペプチドも除去される。
従って、哺乳動物の発現プラスミドSP3−C55−GAL4/VP16は、BM40シグナルペプチド(配列番号13)、APP−C100のN末端の55個のアミノ酸残基(C55;配列番号6)、および、GAL4/VP16を含む。C55は、Aβ−ペプチドのN末端で始まり、APPの膜貫通ドメインで終わる。SP3−C55−GAL4/VP16タンパク質において、γ−セクレターゼの切断部位のみが存在する。C55はγ−セクレターゼ切断部位を含み、Aβ−ペプチドとGAL4/VP16を放出するためにはγ−セクレターゼによって切断されなければならない。その上、SP3−C55−GAL4/VP16には細胞内の内在化シグナルペプチドが存在しないために、細胞質膜結合型のC55−GAL4/VP16の切断を触媒するγ−セクレターゼのみが、Aβ−ペプチドを放出し、レポーターシステムのGAL4/VP16依存性転写を活性化すると予想される。
GAL4/VP16配列の後に停止コドン(TAG)を導入することによって、ベクターSP3−C−GAL4/VP16−100から発現プラスミドを得た。これは、DNAテンプレートとしてSP3−C−GAL4/VP16−100を用い、GAL4/VP16の唯一のHpaI部位の上流の5’−プライマー、および、GAL4/VP16のオープンリーディングフレームのC末端にTAG停止コドン(下線で示す)と、ClaI制限部位を導入する3’−プライマー(5’−CCATCGATTTTCTAACCCCCACCGTA−3’;配列番号31)を用いたPCRによって生成したDNAフラグメントで、SP3−C−GAL4/VP16−100のHpaI−ClaIフラグメントを置き換えることによって行われた。
【0076】
実施例14:安定にトランスフェクションされたHEK293細胞
HEK293細胞(ヒト胎児腎臓細胞系(ATCC))を、プラスミドSP3−C55−GAL4/VP16と、ルシフェラーゼレポータープラスミドPGL2−MRG5(実施例2に記載した)でコトランスフェクションした。その後、ネオマイシン耐性クローンを選択するために、400μg/mlのゲネチシン(ギブコBRL(GibcoBRL))とインキュベートことによって安定な細胞系を選択し、その後、SP3−C55−GAL4/VP16とルシフェラーゼの安定な発現に関して特徴付けられた。
【0077】
実施例15:HEK293細胞の一過性トランスフェクション
マルチウェル12プレートで、HEK293細胞を、SP3−C55−GAL4/VP16ベクター(0.03μg)と、pGL2−MRG5ルシフェラーゼレポーターベクター(1μg)でコトランスフェクションした。
化合物のDPAT(エラン・ファーマシューティカルズ(Elan Pharmaceuticals)製;Dovey等,2001年)、および、L−685,458(メルク・ファーマシューティカルズ(Merck Pharmaceuticals)製;Shearman等,2000年)は、いずれも既知のγ−セクレターゼ阻害剤であり、用量依存性でルシフェラーゼ活性とAβ生産を阻害し、それぞれ14nM(DAPT)、19nM(L−685,458)のIC50を示した。
ブライト−グロー(Bright−Glo)ルシフェラーゼ分析キット(プロメガ)で、ルシフェラーゼ活性を定量した。細胞培地中のAβを、ELISAで、実施例11に記載した抗体4G8および6E10(セネテック製)を用いて定量した。これら抗体は、Aβ−ペプチドのアミノ酸17〜24(4G8)、および、1〜17(6E10)に特異的である。
一過性トランスフェクション実験において、免疫沈降反応と免疫ブロッティングによってもAβが同定された。両方の方法により、Aβ−ペプチドに相当する4kDaのバンドが同定された。
【0078】
実施例16:安定なトランスフェクションされたHEK293細胞の薬理学的な特徴付け
実施例14に従って、SP3−C55−GAL4/VP16とMRG5−ルシフェラーゼコンストラクトの両方を安定して発現するHEK293細胞のクローンを同定した。この細胞のクローンを用いて、DAPT(エラン・ファーマシューティカルズ製;Dovey等,2001年)と、L−685,458(メルク・ファーマシューティカルズ製;Shearman等,2000年)に対する、安定してトランスフェクションされた哺乳動物細胞の分析システムの応答性を試験した。両方の化合物は、用量依存性でルシフェラーゼ活性の阻害を示し(24時間の処理)、IC50は、それぞれ230nM(DAPT)、および、130nM(L−685,458)であった。
【0079】
実施例17:γ−セクレターゼの阻害剤の同定
γ−セクレターゼ阻害剤を同定するために、安定して二重にトランスフェクションされたHEK293細胞(実施例14を参照)を、マルチウェル96プレート中で、分析中の濃度が10μMまたはそれ未満の調査中の化合物(例えば化合物ライブラリースクリーニング)の存在下でインキュベートし、24時間後にルシフェラーゼ活性を測定した。ルシフェラーゼ分析システムキット(プロメガ)、ブライト−グロールシフェラーゼ分析キット(プロメガ)、または、ルシフェラーゼ定量化のためのその他のあらゆる方法を用いてルシフェラーゼ活性を定量することができる。ルシフェラーゼ活性の減少は、γ−セクレターゼ活性の減少を示す。
【0080】
参考文献
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【0081】
一般的な組換えDNAの研究について:
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【0083】
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【0084】
配列番号1(APPフラグメント)
GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML
【0085】
配列番号2(APPフラグメント(第一の部分タンパク質))
GAIIGLMVGGVV
【0086】
配列番号3(APPフラグメント(第二の部分タンパク質))
VIVITLVML
【0087】
配列番号4(C100フラグメント)
LDAEFRHDSG YEVHHQKLVF FAEDVGSNKG AIIGLMVGGV VIATVIVITL
VMLKKKQYTS IHHGVVEVDA AVTPEERHLS KMQQNGYENP TYKFFEQMQN
【0088】
配列番号5(ヒトAPPのシグナルペプチド(SP))
MLPGLALFLL AAWTARA
【0089】
配列番号6(C55フラグメント)
LDA EFRHDSGYEV HHQKLVFFAE DVGSNKGAII
GLMVGGVVIA TVIVITLVML KK
【0090】
配列番号7(GAL4-VP16)
MKLLSSIEQA CDICRLKKLK CSKEKPKCAK CLKNNWECRY SPKTKRSPLT
RAHLTEVESR LERLEQLFLL IFPREDLDMI LKMDSLQDIK ALLTGLFVQD
NVNKDAVTDR LASVETDMPL TLRQHRISAT SSSEESSNKG QRQLTVSPEF
PGIWAPPTDV SLGDELHLDG EDVAMAHADA LDDFDLDMLG DGDSPGPGFT
PHDSAPYGAL DMADFEFEQM FTDALGIDEY GG
【0091】
配列番号8(SP-C100-GAL4-VP16)
GGCAAGGCTTGACCGACAATTGCATGAAGAATCTGCTTAGGGTTAGGCGTTTTGCGCTGCTTCGCGATGTAC
GGGCCAGATATACGCGTTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTC
ATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACC
CCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAAT
GGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTA
TTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTT
GGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACATCAATGGGCGTG
GATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACC
GCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCTCTGGCTAACTAGAGAACCCACTGCTTACTGGCTTATCGAAATTA
ATACGACTCACTATAGGGAGACCCAAGCTGGCTAGCGTTTAAACTTAAGCTTCACAGCTAGCGCA CTCGGTGCCCCGCGCAGGGTCGCGATGCTGCCCGGTTTGGCACTGTTCCTGCTGGCCGCCTGGACGGCTCGGGCGCTGGATGCAGAATTCCGACATGACTCAGGATATGAAGTTCATCATCAAAAATTGGTGTTCTTTGCAGAAGATGTGGGTTCAAACAAAGGTGCAATCATTGGACTCATGGTGGGCGGTGTTGTCATAGCGACAGTGATCGTCATCACCTTGGTGATGCTGAAGAAGAAACAGTACACATCCATTCATCATGGTGTGGTGGAGGTTGACGCCGCTGTCACCCCAGAGGAGCGCCACCTGTCCAAGATGCAGCAGAACGGCTACGAAAATCCAACCTACAAGTTCTTTGAGCAGATGCAGAACGCGCGGGGTACCCCGGCG ATGAAGC TACTGTCTTC TATCGAACAA GCATGCGATA TTTGCCGACT TAAAAAGCTC AAGTGCTCCA AAGAAAAACC GAAGTGCGCC AAGTGTCTGA AGAACAACTG GGAGTGTCGC TACTCTCCCA AAACCAAAAG GTCTCCGCTG ACTAGGGCAC ATCTGACAGA AGTGGAATCA AGGCTAGAAA GACTGGAACA GCTATTTCTA CTGATTTTTC CTCGAGAAGA CCTTGACATG
ATTTTGAAAA TGGATTCTTT ACAGGATATA AAAGCATTGT TAACAGGATT ATTTGTACAA GATAATGTGA ATAAAGATGC CGTCACAGAT AGATTGGCTT CAGTGGAGAC TGATATGCCT CTAACATTGA GACAGCATAG AATAAGTGCG ACATCATCAT CGGAAGAGAG TAGTAACAAA GGTCAAAGAC AGTTGACTGT ATCG CCGGAATTCCCGGGGATCTGGGC CCCCCCGAC CGATGTCAGC CTGGGGGACG AGCTCCACTT AGACGGCGAG GACGTGGCGA TGGCGCATGC CGACGCGCTA GACGATTTCG ATCTGGACAT GTTGGGGGAC GGGGATTCCC CGGGGCCGGG ATTTACCCCC CACGACTCCG CCCCCTACGG CGCTCTGGAT ATGGCCGACT TCGAGTTTGA GCAGATGTTT ACCGATGCCC TTGGAATTGA CGAGTACGGT GGGTAG
【0092】
配列番号9(ヒトAPP)
AGTTTCCTCG GCAGCGGTAG GCGAGAGCAC GCGGAGGAGC GTGCGCGGGG GCCCCGGGAG
ACGGCGGCGG TGGCGGCGCG GGCAGAGCAA GGACGCGGCG GATCCCACTC GCACAGCAGC
GCACTCGGTG CCCCGCGCAG GGTCGCGATG CTGCCCGGTT TGGCACTGCT CCTGCTGGCC
GCCTGGACGG CTCGGGCGCT GGAGGTACCC ACTGATGGTA ATGCTGGCCT GCTGGCTGAA
CCCCAGATTG CCATGTTCTG TGGCAGACTG AACATGCACA TGAATGTCCA GAATGGGAAG
TGGGATTCAG ATCCATCAGG GACCAAAACC TGCATTGATA CCAAGGAAGG CATCCTGCAG
TATTGCCAAG AAGTCTACCC TGAACTGCAG ATCACCAATG TGGTAGAAGC CAACCAACCA
GTGACCATCC AGAACTGGTG CAAGCGGGGC CGCAAGCAGT GCAAGACCCA TCCCCACTTT
GTGATTCCCT ACCGCTGCTT AGTTGGTGAG TTTGTAAGTG ATGCCCTTCT CGTTCCTGAC
AAGTGCAAAT TCTTACACCA GGAGAGGATG GATGTTTGCG AAACTCATCT TCACTGGCAC
ACCGTCGCCA AAGAGACATG CAGTGAGAAG AGTACCAACT TGCATGACTA CGGCATGTTG
CTGCCCTGCG GAATTGACAA GTTCCGAGGG GTAGAGTTTG TGTGTTGCCC ACTGGCTGAA
GAAAGTGACA ATGTGGATTC TGCTGATGCG GAGGAGGATG ACTCGGATGT CTGGTGGGGC
GGAGCAGACA CAGACTATGC AGATGGGAGT GAAGACAAAG TAGTAGAAGT AGCAGAGGAG
GAAGAAGTGG CTGAGGTGGA AGAAGAAGAA GCCGATGATG ACGAGGACGA TGAGGATGGT
GATGAGGTAG AGGAAGAGGC TGAGGAACCC TACGAAGAAG CCACAGAGAG AACCACCAGC
ATTGCCACCA CCACCACCAC CACCACAGAG TCTGTGGAAG AGGTGGTTCG AGTTCCTACA
ACAGCAGCCA GTACCCCTGA TGCCGTTGAC AAGTATCTCG AGACACCTGG GGATGAGAAT
GAACATGCCC ATTTCCAGAA AGCCAAAGAG AGGCTTGAGG CCAAGCACCG AGAGAGAATG
TCCCAGGTCA TGAGAGAATG GGAAGAGGCA GAACGTCAAG CAAAGAACTT GCCTAAAGCT
GATAAGAAGG CAGTTATCCA GCATTTCCAG GAGAAAGTGG AATCTTTGGA ACAGGAAGCA
GCCAACGAGA GACAGCAGCT GGTGGAGACA CACATGGCCA GAGTGGAAGC CATGCTCAAT
GACCGCCGCC GCCTGGCCCT GGAGAACTAC ATCACCGCTC TGCAGGCTGT TCCTCCTCGG
CCTCGTCACG TGTTCAATAT GCTAAAGAAG TATGTCCGCG CAGAACAGAA GGACAGACAG
CACACCCTAA AGCATTTCGA GCATGTGCGC ATGGTGGATC CCAAGAAAGC CGCTCAGATC
CGGTCCCAGG TTATGACACA CCTCCGTGTG ATTTATGAGC GCATGAATCA GTCTCTCTCC
CTGCTCTACA ACGTGCCTGC AGTGGCCGAG GAGATTCAGG ATGAAGTTGA TGAGCTGCTT
CAGAAAGAGC AAAACTATTC AGATGACGTC TTGGCCAACA TGATTAGTGA ACCAAGGATC
AGTTACGGAA ACGATGCTCT CATGCCATCT TTGACCGAAA CGAAAACCAC CGTGGAGCTC
CTTCCCGTGA ATGGAGAGTT CAGCCTGGAC GATCTCCAGC CGTGGCATTC TTTTGGGGCT
GACTCTGTGC CAGCCAACAC AGAAAACGAA GTTGAGCCTG TTGATGCCCG CCCTGCTGCC
GACCGAGGAC TGACCACTCG ACCAGGTTCT GGGTTGACAA ATATCAAGAC GGAGGAGATC
TCTGAAGTGA AGATGGATGC AGAATTCCGA CATGACTCAG GATATGAAGT TCATCATCAA
AAATTGGTGT TCTTTGCAGA AGATGTGGGT TCAAACAAAG GTGCAATCAT TGGACTCATG
GTGGGCGGTG TTGTCATAGC GACAGTGATC GTCATCACCT TGGTGATGCT GAAGAAGAAA
CAGTACACAT CCATTCATCA TGGTGTGGTG GAGGTTGACG CCGCTGTCAC CCCAGAGGAG
CGCCACCTGT CCAAGATGCA GCAGAACGGC TACGAAAATC CAACCTACAA GTTCTTTGAG
CAGATGCAGA ACTAGACCCC CGCCACAGCA GCCTCTGAAG TTGGACAGCA AAACCATTGC
TTCACTACCC ATCGGTGTCC ATTTATAGAA TAATGTGGGA AGAAACAAAC CCGTTTTATG
ATTTACTCAT TATCGCCTTT TGACAGCTGT GCTGTAACAC AAGTAGATGC CTGAACTTGA
ATTAATCCAC ACATCAGTAA TGTATTCTAT CTCTCTTTAC ATTTTGGTCT CTATACTACA
TTATTAATGG GTTTTGTGTA CTGTAAAGAA TTTAGCTGTA TCAAACTAGT GCATGAATAG
ATTCTCTCCT GATTATTTAT CACATAGCCC CTTAGCCAGT TGTATATTAT TCTTGTGGTT
TGTGACCCAA TTAAGTCCTA CTTTACATAT GCTTTAAGAA TCGATGGGGG ATGCTTCATG
TGAACGTGGG AGTTCAGCTG CTTCTCTTGC CTAAGTATTC CTTTCCTGAT CACTATGCAT
TTTAAAGTTA AACATTTTTA AGTATTTCAG ATGCTTTAGA GAGATTTTTT TTCCATGACT
GCATTTTACT GTACAGATTG CTGCTTCTGC TATATTTGTG ATATAGGAAT TAAGAGGATA
CACACGTTTG TTTCTTCGTG CCTGTTTTAT GTGCACACAT TAGGCATTGA GACTTCAAGC
TTTTCTTTTT TTGTCCACGT ATCTTTGGGT CTTTGATAAA GAAAAGAATC CCTGTTCATT
GTAAGCACTT TTACGGGGCG GGTGGGGAGG GGTGCTCTGC TGGTCTTCAA TTACCAAGAA
TTCTCCAAAA CAATTTTCTG CAGGATGATT GTACAGAATC ATTGCTTATG ACATGATCGC
TTTCTACACT GTATTACATA AATAAATTAA ATAAAATAAC CCCGGGCAAG ACTTTTCTTT
GAAGGATGAC TACAGACATT AAATAATCGA AGTAATTTTG GGTGGGGAGA AGAGGCAGAT
TCAATTTTCT TTAACCAGTC TGAAGTTTCA TTTATGATAC AAAAGAAGAT GAAAATGGAA
GTGGCAATAT AAGGGGATGA GGAAGGCATG CCTGGACAAA CCCTTCTTTT AAGATGTGTC
TTCAATTTGT ATAAAATGGT GTTTTCATGT AAATAAATAC ATTCTTGGAG GAGC
【0093】
配列番号10(組換えプラスミドpDBTrp-MET25-SP-C100-GAL4-VP16)
ACGAAAGGGCCTCGTGATACGCCTATTTTTATAGGTTAATGTCATGATAATAATGGTTTCTTAGGACGGATCGCTTGCCTGTAACTTACACGCGCCTCGTATCTTTTAATGATGGAATAATTTGGGAATTTACTCTGTGTTTATTTATTTTTATGTTTTGTATTTGGATTTTAGAAAGTAAATAAAGAAGGTAGAAGAGTTACGGAATGAAGAAAAAAAAATAAACAAAGGTTTAAAAAATTTCAACAAAAAGCGTACTTTACATATATATTTATTAGACAAGAAAAGCAGATTAAATAGATATACATTCGATTAACGATAAGTAAAATGTAAAATCACAGGATTTTCGTGTGTGGTCTTCTACACAGACAAGATGAAACAATTCGGCATTAATACCTGAGAGCAGGAAGAGCAAGATAAAAGGTAGTATTTGTTGGCGATCCCCCTAGAGTCTTTTACATCTTCGGAAAACAAAAACTATTTTTTCTTTAATTTCTTTTTTTACTTTCTATTTTTAATTTATATATTTATATTAAAAAATTTAAATTATAATTATTTTTATAGCACGTGATGAAAAGGACCCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAGACAATAACCCTGATAAATGCTTCAATAATCTGCAGCTCTGGCCCGTGTCTCAAAATCTCTGATGTTACATTGCACAAGATAAAAATATATCATCATGAACAATAAAACTGTCTGCTTACATAAACAGTAATACAAGGGGTGTTATGAGCCATATTCAACGGGAAACGTCTTGCTGGAGGCCGCGATTAAATTCCAACATGGATGCTGATTTATATGGGTATAAATGGGCTCGCGATAATGTCGGGCAATCAGGTGCGACAATCTTTCGATTGTATGGGAAGCCCGATGCGCCAGAGTTGTTTCTGAAACATGGCAAAGGTAGCGTTGCCAATGATGTTACAGATGAGATGGTCAGACTAAACTGGCTGACGGAATTTATGCCTCTTCCGACCATCAAGCATTTTATCCGTACTCCTGATGATGCATGGTTACTCACCACTGCGATCCGCGGGAAAACAGCATTCCAGGTATTAGAAGAATATCCTGATTCAGGTGAAAATATTGTTGATGCGCTGGCAGTGTTCCTGCGCCGGTTGCATTCGATTCCTGTTTGTAATTGTCCTTTTAACAGCGATCGCGTATTTCGTCTCGCTCAGGCGCAATCACGAATGAATAACGGTTTGGTTGATGCGAGTGATTTTGATGACGAGCGTAATGGCTGGCCTGTTGAACAAGTCTGGAAAGAAATGCATACGCTTTTGCCATTCTCACCGGATTCAGTCGTCACTCATGGTGATTTCTCACTTGATAACCTTATTTTTGACGAGGGGAAATTAATAGGTTGTATTGATGTTGGACGAGTCGGAATCGCAGACCGATACCAGGATCTTGCCATCCTATGGAACTGCCTCGGTGAGTTTTCTCCTTCATTACAGAAACGGCTTTTTCAAAAATATGGTATTGATAATCCTGATATGAATAAATTGCAGTTTCATTTGATGCTCGATGAGTTTTTCTAATCAGAATTGGTTAATTGGTTGTAACACTGGCAGAGCATTACGCTGACTTGACGGGACGGCGCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCATTGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGGAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCCGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGGAAGAGCGCCCAATACGCAAACCGCCTCTCCCCGCGCGTTGGCCGATTCATTAATGCAGCTGGCACGACAGGTTTCCCGACTGGAAAGCGGGCAGTGAGCGCAACGCAATTAATGTGAGTTACCTCACTCATTAGGCACCCCAGGCTTTACACTTTATGCTTCCGGCTCCTATGTTGTGTGGAATTGTGAGCGGATAACAATTTCACACAGGAAACAGCTATGACCATGATTACGCCAAGCTCGGAATTAACCCTCACTAAAGGGAACAAAAGCTGGTACCGATCCCGAGCTTTGCAAATTAAAGCCTTCGAGCGTCCCAAAACCTTCTCAAGCAAGGTTTTCAGTATAATGTTACATGCGTACACGCGTCTGTACAGAAAAAAAAGAAAAATTTGAAATATAAATAACGTTCTTAATACTAACATAACTATAAAAAAATAAATAGGGACCTAGACTTCAGGTTGTCTAACTCCTTCCTTTTCGGTTAGAGCGGATGTGGGGGGAGGGCGTGAATGTAAGCGTGACATAACTAATTACATGATATCGACAAAGGAAAAGGGGCCTGTTTACTCACAGGCTTTTTTCAAGTAGGTAATTAAGTCGTTTCTGTCTTTTTCCTTCTTCAACCCACCAAAGGCCATCTTGGTACTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTCATAGAAATAATACAGAAGTAGATGTTGAATTAGATTAAACTGAAGATATATAATTTATTGGAAAATACATAGAGCTTTTTGTTGATGCGCTTAAGCGATCAATTCAACAACACCACCAGCAGCTCTGATTTTTTCTTCAGCCAACTTGGAGACGAATCTAGCTTTGACGATAACTGGAACATTTGGAATTCTACCCTTACCCAAGATCTTACCGTAACCGGCTGCCAAAGTGTCAATAACTGGAGCAGTTTCCTTAGAAGCAGATTTCAAGTATTGGTCTCTCTTGTCTTCTGGGATCAATGTCCACAATTTGTCCAAGTTCAAGACTGGCTTCCAGAAATGAGCTTGTTGCTTGTGGAAGTATCTCATACCAACCTTACCGAAATAACCTGGATGGTATTTATCCATGTTAATTCTGTGGTGATGTTGACCACCGGCCATACCTCTACCACCGGGGTGCTTTCTGTGCTTACCGATACGACCTTTACCGGCTGAGACGTGACCTCTGTGCTTTCTAGTCTTAGTGAATCTGGAAGGCATTCTTGATTAGTTGGATGATTGTTCTGGGATTTAATGCAAAAATCACTTAAGAAGGAAAATCAACGGAGAAAGCAAACGCCATCTTAAATATACGGGATACAGATGAAAGGGTTTGAACCTATCTGGAAAATAGCATTAAACAAGCGAAAAACTGCGAGGAAAATTGTTTGCGTCTCTGCGGGCTATTCACGCGCCAGAGGAAAATAGGAAAAATAACAGGGCATTAGAAAAATAATTTTGATTTTGGTAATGTGTGGGTCCTGGTGTACAGATGTTACATTGGTTACAGTACTCTTGTTTTTGCTGTGTTTTTCGATGAATCTCCAAAATGGTTGTTAGCACATGGAAGAGTCACCGATGCTAAGTTATCTCTATGTAAGCTACGTGGCGTGACTTTTGATGAAGCCGCACAAGAGATACAGGATTGGCAACTGCAAATAGAATCTGGGGATCCCCCCTCGACGGATGCAAGGGTTCGAATCCCTTAGCTCTCATTATTTTTTGCTTTTTCTCTTGAG.GTSGTCACATGATCGCAAAATGGCAAATGGCACGTGAAGCTGTCGATATTGGGGAACTGTGGTGGTTGGCAAATGACTAATTAAGTTAGTCAAGGCGCCATCCTCATGAAAACTGTGTAACATAATAACCGAAGTGTCGAAAAGGTGGCACCTTGTCCAATTGAACACGCTCGATGAAAAAAATAAGATATATATAAGGTTAAGTAAAGCGTCTGTTAGAAAGGAAGTTTTTCCTTTTTCTTGCTCTCTTGTCTTTTCATCTACTATTTCCTTCGTGTAATACAGGGTCGTCAGATACATAGATACAATTCTATTACCCCCATCCATACATCTAGAACTAGTGGATCCCCCGGGCTGCAGGAATTCGATATCAAGCTTCACAGCTAGCGCACTCGGTGCCCCGCGCAGGGTCGCGATGCTGCCCGGTTTGGCACTGTTCCTGCTGGCCGCCTGGACGGCTCGGGCGCTGGATGCAGAATTCCGACATGACTCAGGATATGAAGTTCATCATCAAAAATTGGTGTTCTTTGCAGAAGATGTGGGTTCAAACAAAGGTGCAATCATTGGACTCATGGTGGGCGGTGTTGTCATAGCGACAGTGATCGTCATCACCTTGGTGATGCTGAAGAAGAAACAGTACACATCCATTCATCATGGTGTGGTGGAGGTTGACGCCGCTGTCACCCCAGAGGAGCGCCACCTGTCCAAGATGCAGCAGAACGGCTACGAAAATCCAACCTACAAGTTCTTTGAGCAGATGCAGAACGCGCGGGGTACCCCGGCGATGAAGCTACTGTCTTCTATCGAACAAGCATGCGATATTTGCCGACTTAAAAAGCTCAAGTGCTCCAAAGAAAAACCGAAGTGCGCCAAGTGTCTGAAGAACAACTGGGAGTGTCGCTACTCTCCCAAAACCAAAAGGTCTCCGCTGACTAGGGCACATCTGACAGAAGTGGAATCAAGGCTAGAAAGACTGGAACAGCTATTTCTACTGATTTTTCCTCGAGAAGACCTTGACATGATTTTGAAAATGGATTCTTTACAGGATATAAAAGCATTGTTAACAGGATTATTTGTACAAGATAATGTGAATAAAGATGCCGTCACAGATAGATTGGCTTCAGTGGAGACTGATATGCCTCTAACATTGAGACAGCATAGAATAAGTGCGACATCATCATCGGAAGAGAGTAGTAACAAAGGTCAAAGACAGTTGACTGTATCGCCGGAATTCCCGGGGATCTGGGCCCCCCCGACCGATGTCAGCCTGGGGGACGAGCTCCACTTAGACGGCGAGGACGTGGCGATGGCGCATGCCGACGCGCTAGACGATTTCGATCTGGACATGTTGGGGGACGGGGATTCCCCGGGGCCGGGATTTACCCCCCACGACTCCGCCCCCTACGGCGCTCTGGATATGGCCGACTTCGAGTTTGAGCAGATGTTTACCGATGCCCTTGGAATTGACGAGTACGGTGGGTAGGGATCCACTAGTCCAGTGTGGTGGAATTCTGCAGATATCCAGCACAGTGGCGGCCGCTCGACCCCGGGTGCTAGCAAGGCCTTGTGGCCAGCCATGGCAACTAGTGCGGCCGCTAAGTAAGTAAGACGTCGAGCTCTAAGTAAGTAACGGCCGCCACCGCGGTGGAGCTTTGGACTTCTTCGCCAGAGGTTTGGTCAAGTCTCCAATCAAGGTTGTCGGCTTGTCTACCTTGCCAGAAATTTACGAAAAGATGGAAAAGGGTCAAATCGTTGGTAGATACGTTGTTGACACTTCTAAATAAGCGAATTTCTTATGATTTATGATTTTTATTATTAAATAAGTTATAAAAAAAATAAGTGTATACAAATTTTAAAGTGACTCTTAGGTTTTAAAACGAAAATTCTTGTTCTTGAGTAACTCTTTCCTGTAGGTCAGGTTGCTTTCTCAGGTATAGCATGAGGTCGCTCTTATTGACCACACCTCTACCGGCATGCCGAGCAAATGCCTGCAAATCGCTCCCCATTTCACCCAATTGTAGATATGCTAACTCCAGCAATGAGTTGATGAATCTCGGTGTGTATTTTATGTCCTCAGAGGACAATACCTGTTGTAATCGTTCTTCCACACGGATCCCAATTCGCCCTATAGTGAGTCGTATTACAATTCACTGGCCGTCGTTTTACAACGTCGTGACTGGGAAAACCCTGGCGTTACCCAACTTAATCGCCTTGCAGCACATCCCCCTTTCGCCAGCTGGCGTAATAGCGAAGAGGCCCGCACCGATCGCCCTTCCCAACAGTTGCGCAGCCTGAATGGCGAATGGACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTTTAACAAAATATTAACGTTTACAATTTCCTGATGCGGTATTTTCTCCTTACGCATCTGTGCGGTATTTCACACCGCAGGCAAGTGCACAAACAATACTTAAATAAATACTACTCAGTAATAACCTATTTCTTAGCATTTTTGACGAAATTTGCTATTTTGTTAGAGTCTTTTACACCATTTGTCTCCACACCTCCGCTTACATCAACACCAATAACGCCATTTAATCTAAGCGCATCACCAACATTTTCTGGCGTCAGTCCACCAGCTAACATAAAATGTAAGCTTTCGGGGCTCTCTTGCCTTCCAACCCAGTCAGAAATCGAGTTCCAATCCAAAAGTTCACCTGTCCCACCTGCTTCTGAATCAAACAAGGGAATAAACGAATGAGGTTTCTGTGAAGCTGCACTGAGTAGTATGTTGCAGTCTTTTGGAAATACGAGTCTTTTAATAACTGGCAAACCGAGGAACTCTTGGTATTCTTGCCACGACTCATCTCCATGCAGTTGGACGATATCAATGCCGTAATCATTGACCAGAGCCAAAACATCCTCCTTAGGTTGATTACGAAACACGCCAACCAAGTATTTCGGAGTGCCTGAACTATTTTTATATGCTTTTACAAGACTTGAAATTTTCCTTGCAATAACCGGGTCAATTGTTCTCTTTCTATTGGGCACACATATAATACCCAGCAAGTCAGCATCGGAATCTAGAGCACATTCTGCGGCCTCTGTGCTCTGCAAGCCGCAAACTTTCACCAATGGACCAGAACTACCTGTGAAATTAATAACAGACATACTCCAAGCTGCCTTTGTGTGCTTAATCACGTATACTCACGTGCTCAATAGTCACCAATGCCCTCCCTCTTGGCCCTCTCCTTTTCTTTTTTCGACCGAATTAATTCTTAATCGGCAAAAAAAGAAAAGCTCCGGATCAAGATTGTACGTAAGGTGACAAGCTATTTTTCAATAAAGAATATCTTCCACTACTGCCATCTGGCGTCATAACTGCAAAGTACACATATATTACGATGCTGTCTATTAAATGCTTCCTATATTATATATATAGTAATGTCGTTTATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGCCCCGACACCCGCCAACACCCGCTGACGCGCCCTGACGGGCTTGTCTGCTCCCGGCATCCGCTTACAGACAAGCTGTGACCGTCTCCGGGAGCTGCATGTGTCAGAGGTTTTCACCGTCATCACCGAAACGCGCGA
【0094】
配列番号11(SP-C100-GAL4-VP16融合タンパク質)
MLPGLALFLL AAWTARALDA EFRHDSGYEV HHQKLVFFAE DVGSNKGAII
GLMVGGVVIA TVIVITLVML KKKQYTSIHH GVVEVDAAVT PEERHLSKMQ
QNGYENPTYK FFEQMQNARG TPAMKLLSSI EQACDICRLK KLKCSKEKPK
CAKCLKNNWE CRYSPKTKRS PLTRAHLTEV ESRLERLEQL FLLIFPREDL
DMILKMDSLQ DIKALLTGLF VQDNVNKDAV TDRLASVETD MPLTLRQHRI
SATSSSEESS NKGQRQLTVS PEFPGIWAPP TDVSLGDELH LDGEDVAMAH
ADALDDFDLD MLGDGDSPGP GFTPHDSAPY GALDMADFEF EQMFTDALGI
DEY GG
【0095】
配列番号12(酵母SUC2遺伝子のシグナルペプチド(SP2))
MLLRAFLFLLAGFAAKISAALA
【0096】
配列番号13(哺乳動物の基底膜タンパク質BM40のシグナルペプチド(SP3))
MRAWIFFLLCLAGRALA
【0097】
配列番号14(SP-C55-GAL4-VP16)
MLPGLALFLL AAWTARALDA EFRHDSGYEV HHQKLVFFAE DVGSNKGAII
GLMVGGVVIA TVIVITLVML KKKGRSGKLL SSIEQACDIC RLKKLKCSKE
KPKCAKCLKN NWECRYSPKT KRSPLTRAHL TEVESRLERL EQLFLLIFPR
EDLDMILKMD SLQDIKALLT GLFVQDNVNK DAVTDRLASV ETDMPLTLRQ
HRISATSSSE ESSNKGQRQL TVSPEFPGIW APPTDVSLGD ELHLDGEDVA
MAHADALDDF DLDMLGDGDS PGPGFTPHDS APYGALDMAD FEFEQMFTDA
LGIDEYGG
【0098】
配列番号15(SP-C55-GAL4/VP16-TAG)
1 gacggatcgg gagatctccc gatcccctat ggtcgactct cagtacaatc tgctctgatg
61 ccgcatagtt aagccagtat ctgctccctg cttgtgtgtt ggaggtcgct gagtagtgcg
121 cgagcaaaat ttaagctaca acaaggcaag gcttgaccga caattgcatg aagaatctgc
181 ttagggttag gcgttttgcg ctgcttcgcg atgtacgggc cagatatacg cgttgacatt
241 gattattgac tagttattaa tagtaatcaa ttacggggtc attagttcat agcccatata
301 tggagttccg cgttacataa cttacggtaa atggcccgcc tggctgaccg cccaacgacc
361 cccgcccatt gacgtcaata atgacgtatg ttcccatagt aacgccaata gggactttcc
421 attgacgtca atgggtggac tatttacggt aaactgccca cttggcagta catcaagtgt
481 atcatatgcc aagtacgccc cctattgacg tcaatgacgg taaatggccc gcctggcatt
541 atgcccagta catgacctta tgggactttc ctacttggca gtacatctac gtattagtca
601 tcgctattac catggtgatg cggttttggc agtacatcaa tgggcgtgga tagcggtttg
661 actcacgggg atttccaagt ctccacccca ttgacgtcaa tgggagtttg ttttggcacc
721 aaaatcaacg ggactttcca aaatgtcgta acaactccgc cccattgacg caaatgggcg
781 gtaggcgtgt acggtgggag gtctatataa gcagagctct ctggctaact agagaaccca
841 ctgcttaact ggcttatcga aattaatacg actcactata gggagaccca agcttctgcc
901 tgccgcctgc ctgcctgcca ctgagggttc ccagcaccat gagggcctgg atcttctttc
961 tcctttgcct ggccgggagg gctctggcag ccccgctagc tgatgcagaa ttccgacatg
1021 actcaggata tgaagttcat catcaaaaat tggtgttctt tgcagaagat gtgggttcaa
1081 acaaaggtgc aatcattgga ctcatggtgg gcggtgttgt catagcgaca gtgatcgtca
1141 tcaccttggt gatgctgaag aagaaaggta gatctggcaa gctactgtct tctatcgaac
1201 aagcatgcga tatttgccga cttaaaaagc tcaagtgctc caaagaaaaa ccgaagtgcg
1261 ccaagtgtct gaagaacaac tgggagtgtc gctactctcc caaaaccaaa aggtctccgc
1321 tgactagggc acatctgaca gaagtggaat caaggctaga aagactggaa cagctatttc
1381 tactgatttt tcctcgagaa gaccttgaca tgattttgaa aatggattct ttacaggata
1441 taaaagcatt gttaacagga ttatttgtac aagataatgt gaataaagat gccgtcacag
1501 atagattggc ttcagtggag actgatatgc ctctaacatt gagacagcat agaataagtg
1561 cgacatcatc atcggaagag agtagtaaca aaggtcaaag acagttgact gtatcgccgg
1621 aattcccggg gatctgggcc cccccgaccg atgtcagcct gggggacgag ctccacttag
1681 acggcgagga cgtggcgatg gcgcatgccg acgcgctaga cgatttcgat ctggacatgt
1741 tgggggacgg ggattccccg ggtccgggat ttacccccca cgactccgcc ccctacggcg
1801 ctctggatat ggccgacttc gagtttgagc agatgtttac cgatgccctt ggaattgacg
1861 agtacggtgg gggttagaaa atcgataccg tcgaggccgc tcgagcatgc atctagaggg
1921 ccctattcta tagtgtcacc taaatgctag agctcgctga tcagcctcga ctgtgccttc
1981 tagttgccag ccatctgttg tttgcccctc ccccgtgcct tccttgaccc tggaaggtgc
2041 cactcccact gtcctttcct aataaaatga ggaaattgca tcgcattgtc tgagtaggtg
2101 tcattctatt ctggggggtg gggtggggca ggacagcaag ggggaggatt gggaagacaa
2161 tagcaggcat gctggggatg cggtgggctc tatggaacca gctggggctc gaggggggat
2221 ccccacgcgc cctgtagcgg cgcattaagc gcggcgggtg tggtggttac gcgcagcgtg
2281 accgctacac ttgccagcgc cctagcgccc gctcctttcg ctttcttccc ttcctttctc
2341 gccacgttcg ccggctttcc ccgtcaagct ctaaatcggg gcatcccttt agggttccga
2401 tttagtgctt tacggcacct cgaccccaaa aaacttgatt agggtgatgg ttcacgtagt
2461 gggccatcgc cctgatagac ggtttttcgc cctttgacgt tggagtccac gttctttaat
2521 agtggactct tgttccaaac tggaacaaca ctcaacccta tctcggtcta ttcttttgat
2581 ttataaggga ttttggggat ttcggcctat tggttaaaaa atgagctgat ttaacaaaaa
2641 tttaacgcga attttaacaa aatattaacg tttacaattt aaatatttgc ttatacaatc
2701 ttcctgtttt tggggctttt ctgattatca accggggtgg gtaccgagct cgaattctgt
2761 ggaatgtgtg tcagttaggg tgtggaaagt ccccaggctc cccaggcagg cagaagtatg
2821 caaagcatgc atctcaatta gtcagcaacc aggtgtggaa agtccccagg ctccccagca
2881 ggcagaagta tgcaaagcat gcatctcaat tagtcagcaa ccatagtccc gcccctaact
2941 ccgcccatcc cgcccctaac tccgcccagt tccgcccatt ctccgcccca tggctgacta
3001 atttttttta tttatgcaga ggccgaggcc gcctcggcct ctgagctatt ccagaagtag
3061 tgaggaggct tttttggagg cctaggcttt tgcaaaaagc tcccgggagc ttggatatcc
3121 attttcggat ctgatcaaga gacaggatga ggatcgtttc gcatgattga acaagatgga
3181 ttgcacgcag gttctccggc cgcttgggtg gagaggctat tcggctatga ctgggcacaa
3241 cagacaatcg gctgctctga tgccgccgtg ttccggctgt cagcgcaggg gcgcccggtt
3301 ctttttgtca agaccgacct gtccggtgcc ctgaatgaac tgcaggacga ggcagcgcgg
3361 ctatcgtggc tggccacgac gggcgttcct tgcgcagctg tgctcgacgt tgtcactgaa
3421 gcgggaaggg actggctgct attgggcgaa gtgccggggc aggatctcct gtcatctcac
3481 cttgctcctg ccgagaaagt atccatcatg gctgatgcaa tgcggcggct gcatacgctt
3541 gatccggcta cctgcccatt cgaccaccaa gcgaaacatc gcatcgagcg agcacgtact
3601 cggatggaag ccggtcttgt cgatcaggat gatctggacg aagagcatca ggggctcgcg
3661 ccagccgaac tgttcgccag gctcaaggcg cgcatgcccg acggcgagga tctcgtcgtg
3721 acccatggcg atgcctgctt gccgaatatc atggtggaaa atggccgctt ttctggattc
3781 atcgactgtg gccggctggg tgtggcggac cgctatcagg acatagcgtt ggctacccgt
3841 gatattgctg aagagcttgg cggcgaatgg gctgaccgct tcctcgtgct ttacggtatc
3901 gccgctcccg attcgcagcg catcgccttc tatcgccttc ttgacgagtt cttctgagcg
3961 ggactctggg gttcgaaatg accgaccaag cgacgcccaa cctgccatca cgagatttcg
4021 attccaccgc cgccttctat gaaaggttgg gcttcggaat cgttttccgg gacgccggct
4081 ggatgatcct ccagcgcggg gatctcatgc tggagttctt cgcccacccc aacttgttta
4141 ttgcagctta taatggttac aaataaagca atagcatcac aaatttcaca aataaagcat
4201 ttttttcact gcattctagt tgtggtttgt ccaaactcat caatgtatct tatcatgtct
4261 ggatcccgtc gacctcgaga gcttggcgta atcatggtca tagctgtttc ctgtgtgaaa
4321 ttgttatccg ctcacaattc cacacaacat acgagccgga agcataaagt gtaaagcctg
4381 gggtgcctaa tgagtgagct aactcacatt aattgcgttg cgctcactgc ccgctttcca
4441 gtcgggaaac ctgtcgtgcc agctgcatta atgaatcggc caacgcgcgg ggagaggcgg
4501 tttgcgtatt gggcgctctt ccgcttcctc gctcactgac tcgctgcgct cggtcgttcg
4561 gctgcggcga gcggtatcag ctcactcaaa ggcggtaata cggttatcca cagaatcagg
4621 ggataacgca ggaaagaaca tgtgagcaaa aggccagcaa aaggccagga accgtaaaaa
4681 ggccgcgttg ctggcgtttt tccataggct ccgcccccct gacgagcatc acaaaaatcg
4741 acgctcaagt cagaggtggc gaaacccgac aggactataa agataccagg cgtttccccc
4801 tggaagctcc ctcgtgcgct ctcctgttcc gaccctgccg cttaccggat acctgtccgc
4861 ctttctccct tcgggaagcg tggcgctttc tcaatgctca cgctgtaggt atctcagttc
4921 ggtgtaggtc gttcgctcca agctgggctg tgtgcacgaa ccccccgttc agcccgaccg
4981 ctgcgcctta tccggtaact atcgtcttga gtccaacccg gtaagacacg acttatcgcc
5041 actggcagca gccactggta acaggattag cagagcgagg tatgtaggcg gtgctacaga
5101 gttcttgaag tggtggccta actacggcta cactagaagg acagtatttg gtatctgcgc
5161 tctgctgaag ccagttacct tcggaaaaag agttggtagc tcttgatccg gcaaacaaac
5221 caccgctggt agcggtggtt tttttgtttg caagcagcag attacgcgca gaaaaaaagg
5281 atctcaagaa gatcctttga tcttttctac ggggtctgac gctcagtgga acgaaaactc
5341 acgttaaggg attttggtca tgagattatc aaaaaggatc ttcacctaga tccttttaaa
5401 ttaaaaatga agttttaaat caatctaaag tatatatgag taaacttggt ctgacagtta
5461 ccaatgctta atcagtgagg cacctatctc agcgatctgt ctatttcgtt catccatagt
5521 tgcctgactc cccgtcgtgt agataactac gatacgggag ggcttaccat ctggccccag
5581 tgctgcaatg ataccgcgag acccacgctc accggctcca gatttatcag caataaacca
5641 gccagccgga agggccgagc gcagaagtgg tcctgcaact ttatccgcct ccatccagtc
5701 tattaattgt tgccgggaag ctagagtaag tagttcgcca gttaatagtt tgcgcaacgt
5761 tgttgccatt gctacaggca tcgtggtgtc acgctcgtcg tttggtatgg cttcattcag
5821 ctccggttcc caacgatcaa ggcgagttac atgatccccc atgttgtgca aaaaagcggt
5881 tagctccttc ggtcctccga tcgttgtcag aagtaagttg gccgcagtgt tatcactcat
5941 ggttatggca gcactgcata attctcttac tgtcatgcca tccgtaagat gcttttctgt
6001 gactggtgag tactcaacca agtcattctg agaatagtgt atgcggcgac cgagttgctc
6061 ttgcccggcg tcaatacggg ataataccgc gccacatagc agaactttaa aagtgctcat
6121 cattggaaaa cgttcttcgg ggcgaaaact ctcaaggatc ttaccgctgt tgagatccag
6181 ttcgatgtaa cccactcgtg cacccaactg atcttcagca tcttttactt tcaccagcgt
6241 ttctgggtga gcaaaaacag gaaggcaaaa tgccgcaaaa aagggaataa gggcgacacg
6301 gaaatgttga atactcatac tcttcctttt tcaatattat tgaagcattt atcagggtta
6361 ttgtctcatg agcggataca tatttgaatg tatttagaaa aataaacaaa taggggttcc
6421 gcgcacattt ccccgaaaag tgccacctga cgtc
【0099】
配列番号16(組換えプラスミドpDBTrp-MET25-SP-C-Gal4/VP16-100)
1 gacgaaaggg cctcgtgata cgcctatttt tataggttaa tgtcatgata ataatggttt
61 cttaggacgg atcgcttgcc tgtaacttac acgcgcctcg tatcttttaa tgatggaata
121 atttgggaat ttactctgtg tttatttatt tttatgtttt gtatttggat tttagaaagt
181 aaataaagaa ggtagaagag ttacggaatg aagaaaaaaa aataaacaaa ggtttaaaaa
241 atttcaacaa aaagcgtact ttacatatat atttattaga caagaaaagc agattaaata
301 gatatacatt cgattaacga taagtaaaat gtaaaatcac aggattttcg tgtgtggtct
361 tctacacaga caagatgaaa caattcggca ttaatacctg agagcaggaa gagcaagata
421 aaaggtagta tttgttggcg atccccctag agtcttttac atcttcggaa aacaaaaact
481 attttttctt taatttcttt ttttactttc tatttttaat ttatatattt atattaaaaa
541 atttaaatta taattatttt tatagcacgt gatgaaaagg acccaggtgg cacttttcgg
601 ggaaatgtgc gcggaacccc tatttgttta tttttctaaa tacattcaaa tatgtatccg
661 ctcatgagac aataaccctg ataaatgctt caataatctg cagctctggc ccgtgtctca
721 aaatctctga tgttacattg cacaagataa aaatatatca tcatgaacaa taaaactgtc
781 tgcttacata aacagtaata caaggggtgt tatgagccat attcaacggg aaacgtcttg
841 ctggaggccg cgattaaatt ccaacatgga tgctgattta tatgggtata aatgggctcg
901 cgataatgtc gggcaatcag gtgcgacaat ctttcgattg tatgggaagc ccgatgcgcc
961 agagttgttt ctgaaacatg gcaaaggtag cgttgccaat gatgttacag atgagatggt
1021 cagactaaac tggctgacgg aatttatgcc tcttccgacc atcaagcatt ttatccgtac
1081 tcctgatgat gcatggttac tcaccactgc gatccgcggg aaaacagcat tccaggtatt
1141 agaagaatat cctgattcag gtgaaaatat tgttgatgcg ctggcagtgt tcctgcgccg
1201 gttgcattcg attcctgttt gtaattgtcc ttttaacagc gatcgcgtat ttcgtctcgc
1261 tcaggcgcaa tcacgaatga ataacggttt ggttgatgcg agtgattttg atgacgagcg
1321 taatggctgg cctgttgaac aagtctggaa agaaatgcat acgcttttgc cattctcacc
1381 ggattcagtc gtcactcatg gtgatttctc acttgataac cttatttttg acgaggggaa
1441 attaataggt tgtattgatg ttggacgagt cggaatcgca gaccgatacc aggatcttgc
1501 catcctatgg aactgcctcg gtgagttttc tccttcatta cagaaacggc tttttcaaaa
1561 atatggtatt gataatcctg atatgaataa attgcagttt catttgatgc tcgatgagtt
1621 tttctaatca gaattggtta attggttgta acactggcag agcattacgc tgacttgacg
1681 ggacggcgca tgaccaaaat cccttaacgt gagttttcgt tccactgagc gtcagacccc
1741 gtagaaaaga tcaaaggatc ttcttgagat cctttttttc tgcgcgtaat ctgctgcttg
1801 caaacaaaaa aaccaccgct accagcggtg gtttgtttgc cggatcaaga gctaccaact
1861 ctttttccga aggtaactgg cttcagcaga gcgcagatac caaatactgt ccttctagtg
1921 tagccgtagt taggccacca cttcaagaac tctgtagcac cgcctacata cctcgctctg
1981 ctaatcctgt taccagtggc tgctgccagt ggcgataagt cgtgtcttac cgggttggac
2041 tcaagacgat agttaccgga taaggcgcag cggtcgggct gaacgggggg ttcgtgcaca
2101 cagcccagct tggagcgaac gacctacacc gaactgagat acctacagcg tgagcattga
2161 gaaagcgcca cgcttcccga agggagaaag gcggacaggt atccggtaag cggcagggtc
2221 ggaacaggag agcgcacgag ggagcttcca ggggggaacg cctggtatct ttatagtcct
2281 gtcgggtttc gccacctctg acttgagcgt cgatttttgt gatgctcgtc aggggggccg
2341 agcctatgga aaaacgccag caacgcggcc tttttacggt tcctggcctt ttgctggcct
2401 tttgctcaca tgttctttcc tgcgttatcc cctgattctg tggataaccg tattaccgcc
2461 tttgagtgag ctgataccgc tcgccgcagc cgaacgaccg agcgcagcga gtcagtgagc
2521 gaggaagcgg aagagcgccc aatacgcaaa ccgcctctcc ccgcgcgttg gccgattcat
2581 taatgcagct ggcacgacag gtttcccgac tggaaagcgg gcagtgagcg caacgcaatt
2641 aatgtgagtt acctcactca ttaggcaccc caggctttac actttatgct tccggctcct
2701 atgttgtgtg gaattgtgag cggataacaa tttcacacag gaaacagcta tgaccatgat
2761 tacgccaagc tcggaattaa ccctcactaa agggaacaaa agctggtacc gatcccgagc
2821 tttgcaaatt aaagccttcg agcgtcccaa aaccttctca agcaaggttt tcagtataat
2881 gttacatgcg tacacgcgtc tgtacagaaa aaaaagaaaa atttgaaata taaataacgt
2941 tcttaatact aacataacta taaaaaaata aatagggacc tagacttcag gttgtctaac
3001 tccttccttt tcggttagag cggatgtggg gggagggcgt gaatgtaagc gtgacataac
3061 taattacatg atatcgacaa aggaaaaggg gcctgtttac tcacaggctt ttttcaagta
3121 ggtaattaag tcgtttctgt ctttttcctt cttcaaccca ccaaaggcca tcttggtact
3181 tttttttttt tttttttttt tttttttttt tttttttttt tttttttttt tttttttttt
3241 tttttttttt tttttttttt tttttttttt tttcatagaa ataatacaga agtagatgtt
3301 gaattagatt aaactgaaga tatataattt attggaaaat acatagagct ttttgttgat
3361 gcgcttaagc gatcaattca acaacaccac cagcagctct gattttttct tcagccaact
3421 tggagacgaa tctagctttg acgataactg gaacatttgg aattctaccc ttacccaaga
3481 tcttaccgta accggctgcc aaagtgtcaa taactggagc agtttcctta gaagcagatt
3541 tcaagtattg gtctctcttg tcttctggga tcaatgtcca caatttgtcc aagttcaaga
3601 ctggcttcca gaaatgagct tgttgcttgt ggaagtatct cataccaacc ttaccgaaat
3661 aacctggatg gtatttatcc atgttaattc tgtggtgatg ttgaccaccg gccatacctc
3721 taccaccggg gtgctttctg tgcttaccga tacgaccttt accggctgag acgtgacctc
3781 tgtgctttct agtcttagtg aatctggaag gcattcttga ttagttggat gattgttctg
3841 ggatttaatg caaaaatcac ttaagaagga aaatcaacgg agaaagcaaa cgccatctta
3901 aatatacggg atacagatga aagggtttga acctatctgg aaaatagcat taaacaagcg
3961 aaaaactgcg aggaaaattg tttgcgtctc tgcgggctat tcacgcgcca gaggaaaata
4021 ggaaaaataa cagggcatta gaaaaataat tttgattttg gtaatgtgtg ggtcctggtg
4081 tacagatgtt acattggtta cagtactctt gtttttgctg tgtttttcga tgaatctcca
4141 aaatggttgt tagcacatgg aagagtcacc gatgctaagt tatctctatg taagctacgt
4201 ggcgtgactt ttgatgaagc cgcacaagag atacaggatt ggcaactgca aatagaatct
4261 ggggatcccc cctcgacgga tgcaagggtt cgaatccctt agctctcatt attttttgct
4321 ttttctcttg aggtcacatg atcgcaaaat ggcaaatggc acgtgaagct gtcgatattg
4381 gggaactgtg gtggttggca aatgactaat taagttagtc aaggcgccat cctcatgaaa
4441 actgtgtaac ataataaccg aagtgtcgaa aaggtggcac cttgtccaat tgaacacgct
4501 cgatgaaaaa aataagatat atataaggtt aagtaaagcg tctgttagaa aggaagtttt
4561 tcctttttct tgctctcttg tcttttcatc tactatttcc ttcgtgtaat acagggtcgt
4621 cagatacata gatacaattc tattaccccc atccatactc tagaatgctt ttgcgagctt
4681 tccttttcct cttggctggt tttgcagcca aaatatctgc agcgctagct gatgcagaat
4741 tccgacatga ctcaggatat gaagttcatc atcaaaaatt ggtgttcttt gcagaagatg
4801 tgggttcaaa caaaggtgca atcattggac tcatggtggg cggtgttgtc atagcgacag
4861 tgatcgtcat caccttggtg atgctgaaga agaaaggtag atctggcaag ctactgtctt
4921 ctatcgaaca agcatgcgat atttgccgac ttaaaaagct caagtgctcc aaagaaaaac
4981 cgaagtgcgc caagtgtctg aagaacaact gggagtgtcg ctactctccc aaaaccaaaa
5041 ggtctccgct gactagggca catctgacag aagtggaatc aaggctagaa agactggaac
5101 agctatttct actgattttt cctcgagaag accttgacat gattttgaaa atggattctt
5161 tacaggatat aaaagcattg ttaacaggat tatttgtaca agataatgtg aataaagatg
5221 ccgtcacaga tagattggct tcagtggaga ctgatatgcc tctaacattg agacagcata
5281 gaataagtgc gacatcatca tcggaagaga gtagtaacaa aggtcaaaga cagttgactg
5341 tatcgccgga attcccgggg atctgggccc ccccgaccga tgtcagcctg ggggacgagc
5401 tccacttaga cggcgaggac gtggcgatgg cgcatgccga cgcgctagac gatttcgatc
5461 tggacatgtt gggggacggg gattccccgg gtccgggatt taccccccac gactccgccc
5521 cctacggcgc tctggatatg gccgacttcg agtttgagca gatgtttacc gatgcccttg
5581 gaattgacga gtacggtggg ggtactagtg gccagtacac atccattcat catggtgtgg
5641 tggaggttga cgccgctgtc accccagagg agcgccacct gtccaagatg cagcagaacg
5701 gctacgaaaa tccaacctac aagttctttg agcagatgca gaacggcgcc tagggatccc
5761 ccgggctgca ggaattcgat atcaagctta tcgataccgt cgaccccggg tgctagcaag
5821 gccttgtggc cagccatggc aactagtgcg gccgctaagt aagtaagacg tcgagctcta
5881 agtaagtaac ggccgccacc gcggtggagc tttggacttc ttcgccagag gtttggtcaa
5941 gtctccaatc aaggttgtcg gcttgtctac cttgccagaa atttacgaaa agatggaaaa
6001 gggtcaaatc gttggtagat acgttgttga cacttctaaa taagcgaatt tcttatgatt
6061 tatgattttt attattaaat aagttataaa aaaaataagt gtatacaaat tttaaagtga
6121 ctcttaggtt ttaaaacgaa aattcttgtt cttgagtaac tctttcctgt aggtcaggtt
6181 gctttctcag gtatagcatg aggtcgctct tattgaccac acctctaccg gcatgccgag
6241 caaatgcctg caaatcgctc cccatttcac ccaattgtag atatgctaac tccagcaatg
6301 agttgatgaa tctcggtgtg tattttatgt cctcagagga caatacctgt tgtaatcgtt
6361 cttccacacg gatcccaatt cgccctatag tgagtcgtat tacaattcac tggccgtcgt
6421 tttacaacgt cgtgactggg aaaaccctgg cgttacccaa cttaatcgcc ttgcagcaca
6481 tccccctttc gccagctggc gtaatagcga agaggcccgc accgatcgcc cttcccaaca
6541 gttgcgcagc ctgaatggcg aatggacgcg ccctgtagcg gcgcattaag cgcggcgggt
6601 gtggtggtta cgcgcagcgt gaccgctaca cttgccagcg ccctagcgcc cgctcctttc
6661 gctttcttcc cttcctttct cgccacgttc gccggctttc cccgtcaagc tctaaatcgg
6721 gggctccctt tagggttccg atttagtgct ttacggcacc tcgaccccaa aaaacttgat
6781 tagggtgatg gttcacgtag tgggccatcg ccctgataga cggtttttcg ccctttgacg
6841 ttggagtcca cgttctttaa tagtggactc ttgttccaaa ctggaacaac actcaaccct
6901 atctcggtct attcttttga tttataaggg attttgccga tttcggccta ttggttaaaa
6961 aatgagctga tttaacaaaa atttaacgcg aattttaaca aaatattaac gtttacaatt
7021 tcctgatgcg gtattttctc cttacgcatc tgtgcggtat ttcacaccgc aggcaagtgc
7081 acaaacaata cttaaataaa tactactcag taataaccta tttcttagca tttttgacga
7141 aatttgctat tttgttagag tcttttacac catttgtctc cacacctccg cttacatcaa
7201 caccaataac gccatttaat ctaagcgcat caccaacatt ttctggcgtc agtccaccag
7261 ctaacataaa atgtaagctt tcggggctct cttgccttcc aacccagtca gaaatcgagt
7321 tccaatccaa aagttcacct gtcccacctg cttctgaatc aaacaaggga ataaacgaat
7381 gaggtttctg tgaagctgca ctgagtagta tgttgcagtc ttttggaaat acgagtcttt
7441 taataactgg caaaccgagg aactcttggt attcttgcca cgactcatct ccatgcagtt
7501 ggacgatatc aatgccgtaa tcattgacca gagccaaaac atcctcctta ggttgattac
7561 gaaacacgcc aaccaagtat ttcggagtgc ctgaactatt tttatatgct tttacaagac
7621 ttgaaatttt ccttgcaata accgggtcaa ttgttctctt tctattgggc acacatataa
7681 tacccagcaa gtcagcatcg gaatctagag cacattctgc ggcctctgtg ctctgcaagc
7741 cgcaaacttt caccaatgga ccagaactac ctgtgaaatt aataacagac atactccaag
7801 ctgcctttgt gtgcttaatc acgtatactc acgtgctcaa tagtcaccaa tgccctccct
7861 cttggccctc tccttttctt ttttcgaccg aattaattct taatcggcaa aaaaagaaaa
7921 gctccggatc aagattgtac gtaaggtgac aagctatttt tcaataaaga atatcttcca
7981 ctactgccat ctggcgtcat aactgcaaag tacacatata ttacgatgct gtctattaaa
8041 tgcttcctat attatatata tagtaatgtc gtttatggtg cactctcagt acaatctgct
8101 ctgatgccgc atagttaagc cagccccgac acccgccaac acccgctgac gcgccctgac
8161 gggcttgtct gctcccggca tccgcttaca gacaagctgt gaccgtctcc gggagctgca
8221 tgtgtcagag gttttcaccg tcatcaccga aacgcgcga
【0100】
配列番号17(SP2-C-GAL4/VP16-100)
atgcttttgcgagctttccttttcctcttggctggttttgcagccaaaatatctgcagcgctagctgatgcagaattccgacatgactcaggatatgaagttcatcatcaaaaattggtgttctttgcagaagatgtgggttcaaacaaaggtgcaatcattggactcatggtgggcggtgttgtcatagcgacagtgatcgtcatcaccttggtgatgctgaagaagaaaggtagatctggcaagctactgtcttctatcgaacaagcatgcgatatttgccgacttaaaaagctcaagtgctccaaagaaaaaccgaagtgcgccaagtgtctgaagaacaactgggagtgtcgctactctcccaaaaccaaaaggtctccgctgactagggcacatctgacagaagtggaatcaaggctagaaagactggaacagctatttctactgatttttcctcgagaagaccttgacatgattttgaaaatggattctttacaggatataaaagcattgttaacaggattatttgtacaagataatgtgaataaagatgccgtcacagatagattggcttcagtggagactgatatgcctctaacattgagacagcatagaataagtgcgacatcatcatcggaagagagtagtaacaaaggtcaaagacagttgactgtatcgccggaattcccggggatctgggcccccccgaccgatgtcagcctgggggacgagctccacttagacggcgaggacgtggcgatggcgcatgccgacgcgctagacgatttcgatctggacatgttgggggacggggattccccggggccgggatttaccccccacgactccgccccctacggcgctctggatatggccgacttcgagtttgagcagatgtttaccgatgcccttggaattgacgagtacggtgggggtactagtggccagtacacatccattcatcatggtgtggtggaggttgacgccgctgtcaccccagaggagcgccacctgtccaagatgcagcagaacggctacgaaaatccaacctacaagttctttgagcagatgcagaacggcgcctag
【0101】
配列番号18(SP2-C-GAL4/VP16-100)
mllraflfllagfaakisaaladaefrhdsgyevhhqklvffaedvgsnkgaiiglmvggvviatvivitlvmlkkkgrsgkllssieqacdicrlkklkcskekpkcakclknnwecryspktkrspltrahltevesrlerleqlfllifpredldmilkmdslqdikalltglfvqdnvnkdavtdrlasvetdmpltlrqhrisatssseessnkgqrqltvspefpgiwapptdvslgdelhldgedvamahadalddfdldmlgdgdspgpgftphdsapygaldmadfefeqmftdalgideygggtsgqytsihhgvvevdaavtpeerhlskmqqngyenptykffeqmqnga*
【0102】
配列番号19(SP2-C100-GAL4/VP16)
atgcttttgcgagctttccttttcctcttggctggttttgcagccaaaatatctgcagcgctagctgatgcagaattccgacatgactcaggatatgaagttcatcatcaaaaattggtgttctttgcagaagatgtgggttcaaacaaaggtgcaatcattggactcatggtgggcggtgttgtcatagcgacagtgatcgtcatcaccttggtgatgctgaagaagaaacagtacacatccattcatcatggtgtggtggaggttgacgccgctgtcaccccagaggagcgccacctgtccaagatgcagcagaacggctacgaaaatccaacctacaagttctttgagcagatgcagaacgcgcggggtaccccggcgatgaagctactgtcttctatcgaacaagcatgcgatatttgccgacttaaaaagctcaagtgctccaaagaaaaaccgaagtgcgccaagtgtctgaagaacaactgggagtgtcgctactctcccaaaaccaaaaggtctccgctgactagggcacatctgacagaagtggaatcaaggctagaaagactggaacagctatttctactgatttttcctcgagaagaccttgacatgattttgaaaatggattctttacaggatataaaagcattgttaacaggattatttgtacaagataatgtgaataaagatgccgtcacagatagattggcttcagtggagactgatatgcctctaacattgagacagcatagaataagtgcgacatcatcatcggaagagagtagtaacaaaggtcaaagacagttgactgtatcgccggaattcccggggatctgggcccccccgaccgatgtcagcctgggggacgagctccacttagacggcgaggacgtggcgatggcgcatgccgacgcgctagacgatttcgatctggacatgttgggggacggggattccccgggtccgggatttaccccccacgactccgccccctacggcgctctggatatggccgacttcgagtttgagcagatgtttaccgatgcccttggaattgacgagtacggtgggtag
【0103】
配列番号20(SP2-C100-GAL4/VP16)
mllraflfllagfaakisaaladaefrhdsgyevhhqklvffaedvgsnkgaiiglmvggvviatvivitlvmlkkkqytsihhgvvevdaavtpeerhlskmqqngyenptykffeqmqnargtpamkllssieqacdicrlkklkcskekpkcakclknnwecryspktkrspltrahltevesrlerleqlfllifpredldmilkmdslqdikalltglfvqdnvnkdavtdrlasvetdmpltlrqhrisatssseessnkgqrqltvspefpgiwapptdvslgdelhldgedvamahadalddfdldmlgdgdspgpgftphdsapygaldmadfefeqmftdalgideygg
【0104】
配列番号21(SP3-C100-GAL4/VP16)
atgagggcctggatcttctttctcctttgcctggccgggagggctctggcagccccgctagctgatgcagaattccgacatgactcaggatatgaagttcatcatcaaaaattggtgttctttgcagaagatgtgggttcaaacaaaggtgcaatcattggactcatggtgggcggtgttgtcatagcgacagtgatcgtcatcaccttggtgatgctgaagaagaaacagtacacatccattcatcatggtgtggtggaggttgacgccgctgtcaccccagaggagcgccacctgtccaagatgcagcagaacggctacgaaaatccaacctacaagttctttgagcagatgcagaacgcgcggggtaccccggcgatgaagctactgtcttctatcgaacaagcatgcgatatttgccgacttaaaaagctcaagtgctccaaagaaaaaccgaagtgcgccaagtgtctgaagaacaactgggagtgtcgctactctcccaaaaccaaaaggtctccgctgactagggcacatctgacagaagtggaatcaaggctagaaagactggaacagctatttctactgatttttcctcgagaagaccttgacatgattttgaaaatggattctttacaggatataaaagcattgttaacaggattatttgtacaagataatgtgaataaagatgccgtcacagatagattggcttcagtggagactgatatgcctctaacattgagacagcatagaataagtgcgacatcatcatcggaagagagtagtaacaaaggtcaaagacagttgactgtatcgccggaattcccggggatctgggcccccccgaccgatgtcagcctgggggacgagctccacttagacggcgaggacgtggcgatggcgcatgccgacgcgctagacgatttcgatctggacatgttgggggacggggattccccgggtccgggatttaccccccacgactccgccccctacggcgctctggatatggccgacttcgagtttgagcagatgtttaccgatgcccttggaattgacgagtacggtggg
【0105】
配列番号22(SP3-C100-GAL4/VP16)
mrawiffllclagralaapladaefrhdsgyevhhqklvffaedvgsnkgaiiglmvggvviatvivitlvmlkkkqytsihhgvvevdaavtpeerhlskmqqngyenptykffeqmqnargtpamkllssieqacdicrlkklkcskekpkcakclknnwecryspktkrspltrahltevesrlerleqlfllifpredldmilkmdslqdikalltglfvqdnvnkdavtdrlasvetdmpltlrqhrisatssseessnkgqrqltvspefpgiwapptdvslgdelhldgedvamahadalddfdldmlgdgdspgpgftphdsapygaldmadfefeqmftdalgideygg
【0106】
配列番号23(プライマーEH47)
GCTCTAGAATGCTTTTGCAAGCTTTCCTTTTCCTTTTGGCTGGTTTTGC AGCC AAAATATCTGCAGCGCTAGCTGATGCAGAATTCCGACATGAC
【0107】
配列番号24(プライマーEH49)
CGGGATCCCTAGGCGCCGTTCTGCATCTGCTCAAAGAAC
【0108】
配列番号25(プライマーEH53)
ACTATATCTAGAATGCTTTTGC
【0109】
配列番号26(プライマーEH54)
TTCGATAGAAGACAGTAGCTTGCCAGATCTACCTTTCTTCTTCAGCATC ACCAA
【0110】
配列番号27(プライマーEH55)
TTGGTGATGCTGAAGAAGAAAGGTAGATCTGGCAAGCTACTGTCTTCT ATCGAA
【0111】
配列番号28(プライマーEH56)
ATGATGAATGGATGTGTACTGGCCACTAGTACCCCCACCGTACTCGTC AATT
【0112】
配列番号29(プライマーEH57)
AATTGACGAGTACGGTGGGGGTACTAGTGGCCAGTACACATCCATTC ATCAT
【0113】
配列番号30(プライマーEH59)
CGATAAGCTTGATATCGAATTC
【0114】
配列番号31(プライマーC55-3')
CCATCGATTTTCTAACCCCCACCGTA
【0115】
配列番号32(プラスミドSP3-C-GAL4/VP16-100)
gacggatcgggagatctcccgatcccctatggtcgactctcagtacaatctgctctgatgccgcatagttaagccagtatctgctccctgcttgtgtgttggaggtcgctgagtagtgcgcgagcaaaatttaagctacaacaaggcaaggcttgaccgacaattgcatgaagaatctgcttagggttaggcgttttgcgctgcttcgcgatgtacgggccagatatacgcgttgacattgattattgactagttattaatagtaatcaattacggggtcattagttcatagcccatatatggagttccgcgttacataacttacggtaaatggcccgcctggctgaccgcccaacgacccccgcccattgacgtcaataatgacgtatgttcccatagtaacgccaatagggactttccattgacgtcaatgggtggactatttacggtaaactgcccacttggcagtacatcaagtgtatcatatgccaagtacgccccctattgacgtcaatgacggtaaatggcccgcctggcattatgcccagtacatgaccttatgggactttcctacttggcagtacatctacgtattagtcatcgctattaccatggtgatgcggttttggcagtacatcaatgggcgtggatagcggtttgactcacggggatttccaagtctccaccccattgacgtcaatgggagtttgttttggcaccaaaatcaacgggactttccaaaatgtcgtaacaactccgccccattgacgcaaatgggcggtaggcgtgtacggtgggaggtctatataagcagagctctctggctaactagagaacccactgcttaactggcttatcgaaattaatacgactcactatagggagacccaagcttctgcctgccgcctgcctgcctgccactgagggttcccagcaccatgagggcctggatcttctttctcctttgcctggccgggagggctctggcagccccgctagctgatgcagaattccgacatgactcaggatatgaagttcatcatcaaaaattggtgttctttgcagaagatgtgggttcaaacaaaggtgcaatcattggactcatggtgggcggtgttgtcatagcgacagtgatcgtcatcaccttggtgatgctgaagaagaaaggtagatctggcaagctactgtcttctatcgaacaagcatgcgatatttgccgacttaaaaagctcaagtgctccaaagaaaaaccgaagtgcgccaagtgtctgaagaacaactgggagtgtcgctactctcccaaaaccaaaaggtctccgctgactagggcacatctgacagaagtggaatcaaggctagaaagactggaacagctatttctactgatttttcctcgagaagaccttgacatgattttgaaaatggattctttacaggatataaaagcattgttaacaggattatttgtacaagataatgtgaataaagatgccgtcacagatagattggcttcagtggagactgatatgcctctaacattgagacagcatagaataagtgcgacatcatcatcggaagagagtagtaacaaaggtcaaagacagttgactgtatcgccggaattcccggggatctgggcccccccgaccgatgtcagcctgggggacgagctccacttagacggcgaggacgtggcgatggcgcatgccgacgcgctagacgatttcgatctggacatgttgggggacggggattccccggggccgggatttaccccccacgactccgccccctacggcgctctggatatggccgacttcgagtttgagcagatgtttaccgatgcccttggaattgacgagtacggtgggggtactagtggccagtacacatccattcatcatggtgtggtggaggttgacgccgctgtcaccccagaggagcgccacctgtccaagatgcagcagaacggctacgaaaatccaacctacaagttctttgagcagatgcagaacggcgcctagggatcccccgggctgcaggaattcgatatcaagcttatcgataccgtcgaggccgctcgagcatgcatctagagggccctattctatagtgtcacctaaatgctagagctcgctgatcagcctcgactgtgccttctagttgccagccatctgttgtttgcccctcccccgtgccttccttgaccctggaaggtgccactcccactgtcctttcctaataaaatgaggaaattgcatcgcattgtctgagtaggtgtcattctattctggggggtggggtggggcaggacagcaagggggaggattgggaagacaatagcaggcatgctggggatgcggtgggctctatggaaccagctggggctcgaggggggatccccacgcgccctgtagcggcgcattaagcgcggcgggtgtggtggttacgcgcagcgtgaccgctacacttgccagcgccctagcgcccgctcctttcgctttcttcccttcctttctcgccacgttcgccggctttccccgtcaagctctaaatcggggcatccctttagggttccgatttagtgctttacggcacctcgaccccaaaaaacttgattagggtgatggttcacgtagtgggccatcgccctgatagacggtttttcgccctttgacgttggagtccacgttctttaatagtggactcttgttccaaactggaacaacactcaaccctatctcggtctattcttttgatttataagggattttggggatttcggcctattggttaaaaaatgagctgatttaacaaaaatttaacgcgaattttaacaaaatattaacgtttacaatttaaatatttgcttatacaatcttcctgtttttggggcttttctgattatcaaccggggtgggtaccgagctcgaattctgtggaatgtgtgtcagttagggtgtggaaagtccccaggctccccaggcaggcagaagtatgcaaagcatgcatctcaattagtcagcaaccaggtgtggaaagtccccaggctccccagcaggcagaagtatgcaaagcatgcatctcaattagtcagcaaccatagtcccgcccctaactccgcccatcccgcccctaactccgcccagttccgcccattctccgccccatggctgactaattttttttatttatgcagaggccgaggccgcctcggcctctgagctattccagaagtagtgaggaggcttttttggaggcctaggcttttgcaaaaagctcccgggagcttggatatccattttcggatctgatcaagagacaggatgaggatcgtttcgcatgattgaacaagatggattgcacgcaggttctccggccgcttgggtggagaggctattcggctatgactgggcacaacagacaatcggctgctctgatgccgccgtgttccggctgtcagcgcaggggcgcccggttctttttgtcaagaccgacctgtccggtgccctgaatgaactgcaggacgaggcagcgcggctatcgtggctggccacgacgggcgttccttgcgcagctgtgctcgacgttgtcactgaagcgggaagggactggctgctattgggcgaagtgccggggcaggatctcctgtcatctcaccttgctcctgccgagaaagtatccatcatggctgatgcaatgcggcggctgcatacgcttgatccggctacctgcccattcgaccaccaagcgaaacatcgcatcgagcgagcacgtactcggatggaagccggtcttgtcgatcaggatgatctggacgaagagcatcaggggctcgcgccagccgaactgttcgccaggctcaaggcgcgcatgcccgacggcgaggatctcgtcgtgacccatggcgatgcctgcttgccgaatatcatggtggaaaatggccgcttttctggattcatcgactgtggccggctgggtgtggcggaccgctatcaggacatagcgttggctacccgtgatattgctgaagagcttggcggcgaatgggctgaccgcttcctcgtgctttacggtatcgccgctcccgattcgcagcgcatcgccttctatcgccttcttgacgagttcttctgagcgggactctggggttcgaaatgaccgaccaagcgacgcccaacctgccatcacgagatttcgattccaccgccgccttctatgaaaggttgggcttcggaatcgttttccgggacgccggctggatgatcctccagcgcggggatctcatgctggagttcttcgcccaccccaacttgtttattgcagcttataatggttacaaataaagcaatagcatcacaaatttcacaaataaagcatttttttcactgcattctagttgtggtttgtccaaactcatcaatgtatcttatcatgtctggatcccgtcgacctcgagagcttggcgtaatcatggtcatagctgtttcctgtgtgaaattgttatccgctcacaattccacacaacatacgagccggaagcataaagtgtaaagcctggggtgcctaatgagtgagctaactcacattaattgcgttgcgctcactgcccgctttccagtcgggaaacctgtcgtgccagctgcattaatgaatcggccaacgcgcggggagaggcggtttgcgtattgggcgctcttccgcttcctcgctcactgactcgctgcgctcggtcgttcggctgcggcgagcggtatcagctcactcaaaggcggtaatacggttatccacagaatcaggggataacgcaggaaagaacatgtgagcaaaaggccagcaaaaggccaggaaccgtaaaaaggccgcgttgctggcgtttttccataggctccgcccccctgacgagcatcacaaaaatcgacgctcaagtcagaggtggcgaaacccgacaggactataaagataccaggcgtttccccctggaagctccctcgtgcgct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【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】アミロイド前駆タンパク質(アイソフォームAPP695、および、アイソフォームAPP770またはAPP751)、および、セクレターゼ切断産物を示す。
【図2】本プロセスが基づく原理を模式的に示す。
【図3】発現プラスミドのSP−C100−GAL4−VP16の構築である。
【図4】発現プラスミドのpDBTrp−MET25−SP−C100−GAL4−VP16である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
γ−セクレターゼの活性を検出するプロセスであって、
A.以下:
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および、
d)場合により、さらなるコードおよび/または非コードヌクレオチド配列;
を含み、融合タンパク質をコードするトランスジーンを用いる、
B.トランスジーンを細胞に組み込ませ、融合タンパク質を発現させ;
C.配列番号1のアミノ酸配列内で、融合タンパク質を細胞に存在するγ−セクレターゼによって切断し、それにより、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含む第一の部分タンパク質と、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質を形成させ、そして、
D.第一の部分タンパク質および/または第二の部分タンパク質を検出し、
融合タンパク質は、配列番号1の他には、エンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用する1種またはそれ以上のペプチドを含まない
ことを特徴とする、上記プロセス。
【請求項2】
γ−セクレターゼの活性を検出するプロセスであって、
A.以下:
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および、
d)場合により、さらなるコードおよび/または非コードヌクレオチド配列;
の成分を含み、融合タンパク質をコードするトランスジーンを用いる、
B.トランスジーンを細胞に組み込ませ、融合タンパク質を発現させ;
C.配列番号1のアミノ酸配列内で、融合タンパク質を細胞に存在するγ−セクレターゼによって切断し、それにより、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含む第一の部分タンパク質と、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質を形成させ、そして、
D.第二の部分タンパク質の量を測定し、形成された第二の部分タンパク質の量からγ−セクレターゼの活性を測定し、
ここにおいて、融合タンパク質は、配列番号1の他には、エンドまたはエキソサイトーシスおよび/またはプロテアーゼ切断部位のためのシグナルとして作用する1種またはそれ以上のペプチドを含まないことを特徴とする、上記プロセス。
【請求項3】
ペプチドモチーフは、カスパーゼ切断部位である、請求項1または2に記載のプロセス。
【請求項4】
第一のヌクレオチド配列は、アミロイド前駆タンパク質(APP)またはその部分をコードし、ペプチドは、NPTYおよび/またはVEVDである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項5】
第一のヌクレオチド配列は、配列番号4のアミノ酸配列から得られたタンパク質をコードする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項6】
第二のヌクレオチド配列は、ヒトAPPのシグナルペプチド(配列番号5)、SUC2のシグナルペプチド(配列番号12)、または、BM40のシグナルペプチド(配列番号13)をコードする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
シグナルペプチドは、配列番号5のアミノ酸配列を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
プロモーターは、哺乳動物細胞、C.エレガンス、酵母またはショウジョウバエにおける発現のためのプロモーターである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
プロモーターは、CMV、HSV TK、RSV、SV40、LTR、unc119、unc54、hsp16−2、G0A1、sel−12、ADH1、GAL1、MET3、MET25、MT、Ac5またはDs47プロモーターである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
細胞は、真核細胞である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項11】
細胞は、ヒト細胞である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項12】
細胞は、非ヒト細胞である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項13】
細胞は、HeLa、293、H4、SH−SY5Y、H9、Cos、CHO、N2A、SL−2または酵母細胞である、請求項12に記載のプロセス。
【請求項14】
細胞は、C.エレガンスの細胞である、請求項12に記載のプロセス。
【請求項15】
細胞は、トランスジェニックC.エレガンスの構成成分である、請求項13に記載のプロセス。
【請求項16】
細胞は、サッカロミセス・セレビジエの細胞である、請求項13に記載のプロセス。
【請求項17】
融合タンパク質は、配列番号6のアミノ酸配列を含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項18】
さらなるコードヌクレオチド配列は、第一のヌクレオチド配列の3’末端に位置する、請求項1〜17のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項19】
さらなるコードヌクレオチド配列は、第一の部分タンパク質と第二の部分タンパク質との融合タンパク質として発現され、第二の部分タンパク質の検出に用いることができるタンパク質をコードする、請求項1〜18のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項20】
さらなるコードヌクレオチド配列は、DNA結合ドメインと転写活性化ドメインを含むタンパク質をコードする、請求項1〜19のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項21】
さらなるコードヌクレオチド配列は、GAL4結合ドメインと、VP16の転写活性化ドメイン(GAL4−VP16)とからなるタンパク質をコードする、請求項1〜20のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項22】
細胞は、レポータープラスミドとコトランスフェクションされており、レポータープラスミドは、レポーター遺伝子を調節可能なプロモーターの制御下に含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項23】
調節可能なプロモーターは、転写活性化ドメインによって活性化可能である、請求項22に記載のプロセス。
【請求項24】
レポータープラスミドは、EGFP(強化緑色蛍光タンパク質)、Ura3、His3またはLacZに関するレポーター遺伝子をコードし、調節可能なプロモーターは、GAL4結合部位と、HIVの最小プロモーターを含む、請求項23に記載のプロセス。
【請求項25】
トランスジーンは、配列番号14、配列番号18、配列番号20、または、配列番号22をコードするヌクレオチド配列を含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項26】
トランスジーンは、ベクター中に存在する、請求項1〜25のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項27】
組換えベクターは、pcDNA3.1+である、請求項1〜26のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項28】
細胞中で内因性のγ−セクレターゼ活性が検出されない、請求項1〜27のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項29】
細胞は、cDNAライブラリーを用いてコトランスフェクションされる、請求項1〜28のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項30】
ヒトもしくは非ヒト組織、または、ヒトもしくは非ヒト細胞から製造されたcDNAは、cDNAライブラリーに存在する、請求項29に記載のプロセス。
【請求項31】
a)γ−セクレターゼの活性が検出可能な細胞を同定し、そして
b)この細胞からγ−セクレターゼをコードするcDNAを単離する、
γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAを同定するための、請求項28〜30のいずれか一項に記載のプロセスの使用。
【請求項32】
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および、
d)第一のヌクレオチド配列の3’末端における、DNA結合ドメイン、および、転写活性化ドメインをコードする少なくとも1つのさらなるヌクレオチド配列
を含む、トランスジーン。
【請求項33】
第一のヌクレオチド配列は、APPまたはAPPの部分をコードする、請求項32に記載のトランスジーン。
【請求項34】
トランスジーンは、配列番号14をコードするヌクレオチド配列を有する、請求項32または33に記載のトランスジーン。
【請求項35】
請求項32〜34のいずれか一項に記載のトランスジーンを含むベクター。
【請求項36】
ベクターは、ベクターpDBTrpまたはpcDNA3.1+である、請求項35に記載のベクター。
【請求項37】
細胞が、請求項35または36に記載のベクターでトランスフェクションされる、トランスジェニック細胞の製造プロセス。
【請求項38】
請求項31〜33のいずれか一項に記載のトランスジーンは、C.エレガンスの性腺にマイクロインジェクションされる、トランスジェニックC.エレガンスの生産プロセス。
【請求項39】
請求項32〜34のいずれか一項に記載のトランスジーンを含む細胞。
【請求項40】
請求項32〜34のいずれか一項に記載のトランスジーンを含む、トランスジェニックC.エレガンス。
【請求項41】
請求項32〜34のいずれか一項に記載のトランスジーンを含む酵母細胞。
【請求項42】
a)請求項32〜34のいずれか一項に記載のトランスジーン;
b)cDNAライブラリー、および、
c)レポータープラスミド、
を含む細胞。
【請求項43】
γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAを同定するための、請求項42に記載の細胞の使用。
【請求項44】
1)請求項42に記載の細胞を製造し、そして、
2)第二の部分タンパク質が形成されているかどうかを決定する、
γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼのcDNAを同定するプロセス。
【請求項45】
γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性の阻害剤を同定するためのプロセスにおける、請求項42に記載の細胞の使用。
【請求項46】
γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を阻害する物質の同定プロセスであって:
A.トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞を製造する工程、ここにおいて、トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞は、以下の成分:
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および
d)場合により、さらなる非コードおよび/またはコードヌクレオチド配列;
を有するトランスジーンを含み、
トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞は、タンパク質結合部位、最小プロモーターおよびレポーター遺伝子、および、場合により、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAを有するレポータープラスミドを含み、
ここにおいて、トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞は、トランスジーンを発現し、場合により、cDNAによってコードされたγ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼを発現する;
B.トランスジェニック非ヒト生物またはトランスジェニック細胞を、調べようとする物質とインキュベートする工程、および、
C.第二の部分タンパク質の量を測定する工程、
を含む、上記プロセス。
【請求項47】
γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を阻害する物質の同定プロセスであって、
A.以下の成分:
a)アミノ酸配列GAIIGLMVGGVVIATVIVITLVML(配列番号1)を含むタンパク質をコードする第一のヌクレオチド配列、
b)第一のヌクレオチド配列の5’末端における、シグナルペプチドをコードする第二のヌクレオチド配列、
c)プロモーター、および
d)場合により、さらなるコードおよび/または非コードヌクレオチド配列;
を含むトランスジーンを用いる、
B.このトランスジーンおよびレポータープラスミド、ならびに、場合により、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼをコードするcDNAを細胞に組み込ませ、調査しようとする物質の存在下で、トランスジーンによってコードされた融合タンパク質、および、場合により、cDNAによってコードされたγ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼを発現させ、
C.融合タンパク質が、
a)切断され、その結果として、アミノ酸配列GAIIGLMVGGVV(配列番号2)を含む第一の部分タンパク質と、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む第二の部分タンパク質が形成され、または、
b)細胞に存在するγ−セクレターゼによって配列番号1のアミノ酸配列内で切断されず、その結果として、検出可能な量の第一および/または第二の部分タンパク質が形成されない、
D.第二の部分タンパク質の量を測定する、
上記プロセス。
【請求項48】
γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を阻害する物質を同定するプロセスであって、調べようとする物質の存在下で、シグナルペプチドおよび配列番号1を含む融合タンパク質をコードするトランスジーンを発現させ、調べようとする物質の、形成された第二の部分タンパク質の量に対する効果を測定し、第二の部分タンパク質は、アミノ酸配列VIVITLVML(配列番号3)を含む、上記プロセス。
【請求項49】
請求項46〜48のいずれか一項に記載のプロセスによって同定された、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの阻害剤。
【請求項50】
請求項46〜48のいずれか一項に記載のプロセスにおいて、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を阻害する医薬活性化合物を含む医薬組成物。
【請求項51】
請求項46〜48のいずれか一項に記載のプロセス、および、それにより同定された医薬活性化合物の製剤化を含む、医薬組成物を製造するプロセス。
【請求項52】
a)請求項46〜48のいずれか一項に記載のプロセス、および、
b)同定された医薬活性化合物を、製薬上不活性の無機および/または有機性の賦形剤と混合すること、
を含む、医薬の製造方法。
【請求項53】
請求項1〜52のいずれか一項に記載のトランスジーン、ベクターまたは細胞を含む、γ−セクレターゼ、γ−セクレターゼのサブユニットタンパク質、または、γ−セクレターゼ様のプロテイナーゼの活性を検出するための試験キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−502302(P2008−502302A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529722(P2006−529722)
【出願日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【国際出願番号】PCT/EP2004/004550
【国際公開番号】WO2004/104037
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(397056695)サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (456)
【Fターム(参考)】