説明

たばこ製品のラッパー印刷方法

【課題】たばこ製品の製造中に、たばこ製品製造装置、好ましくはたばこ製品ロッド製造装置(1)において、たばこ製品のラッパーを印刷する方法において、印刷に適用した技術は、グラビア印刷である。
【解決手段】印刷装置(6)において、印刷剤は、シールを介して印刷シリンダ(10)に接触する圧力チェンバ(14)を介してグラビア印刷シリンダ(10)上に供給されることが好ましい。印刷剤は、圧力チェンバ(14)を介して投入することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たばこ製品製造中のたばこ製品製造装置におけるたばこ製品のラッパー印刷方法、たばこ製品のラッパー印刷装置、及びその方法に従って印刷するラッパーを含むたばこ製品に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、例えば、紙巻たばこのシガレットペーパーなどのたばこ製品のラッパーには、例えば、記号、図、又は、当該の紙巻たばこの商標などが印刷されている。
【0003】
グラビア印刷は、例えば、雑誌などの印刷に広く利用されており、高品質のハーフトーンや写真の印刷を可能にしている。グラビア印刷では、印刷用インクが、印刷するテキスト、又は、画像を表わすたくさんの凹みがパターン状に並んでいる印刷シリンダに供給され、印刷する紙に転写される。典型的なグラビア印刷装置の速度は、200m/分乃至400m/分である。そのような高速印刷装置では、1m乃至2m幅の、例えは、ペーパーウェブ、又は、シートなどの印刷媒体を用いる。
【0004】
たばこ製品のラッパーは、商業用のたばこ製品ロッド製造装置で用いられるように、グラビア印刷技術を用いて用意した予め印刷されたペーパーウェブから切り取ることができ、ロール状に保管することができる。そのような装置において、ラッパーは、保管されたロールから供給され、連続して形成されたたばこロッドの周りに長手方向に巻かれる。その後、巻かれたロッドは、個別のロッド片に切断される。しかしながら、予め印刷されたラッパーを使用すると、ラッパー上の印刷と一致する、すなわち、印刷が完成したたばこ製品上に適切に位置づけされるような位置で切断することは非常に困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この問題を回避するために、紙巻たばこ業界は、たばこ製品のラッパー印刷をたばこ製品ロッドの製造中にたばこ製品ロッド製造装置において行う、すなわち、「オンライン」で印刷することを好む。たばこ製品ロッド製造装置の処理速度が、通常、400m/分よりも速いので、このために用いる印刷技術は、隆起した型を、ローラを用いてインク付けし、印刷する紙に押圧する、凸版印刷やフレキソ印刷である。そのような方法は、WO2003/000497A2、EP1125737A2、WO1999/51439A1、DE19648567A1、又は、GB2100192Bに開示されている。
【0006】
これらのオンラインでの凸版印刷やフレキソ印刷の技術によって、ラッパーに印刷する図や記号のほぼ正確な位置合わせが可能になるが、印刷の質は比較的低い。ハーフトーンの画像は正しく再生できず、広面積に均一に印刷することもできない。さらには、凸版印刷の型は、比較的早く汚れる傾向にあり、その上、洗浄には印刷装置を分解する手間も含まれ、通常2乃至3時間ほどもかかる。
【0007】
本発明の目的は、高品質で費用対効果の優れたたばこ製品のラッパーの印刷を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1に係るたばこ製品のラッパー印刷方法及び、請求項16に係るたばこ製品のラッパー印刷装置によって解決することができる。請求項24は、特許請求された方法に従って印刷されるラッパーを含むたばこ製品に関する。本発明の有利な態様は、従属項から得られる。
【0009】
本発明による方法において、たばこ製品のラッパーは、たばこ製品の製造中にたばこ製品製造装置において、好ましくは、たばこ製品ロッド製造中にたばこ製品ロッド製造装置において、印刷される。適用される印刷技術は、グラビア印刷である。
【0010】
グラビア印刷では、はるかに高品質の印刷が可能となる。例えば、従来の凸版印刷やフレキソ印刷に対して、均一な色で広い範囲を印刷することができるし、ハーフトーンの画像を正しく再生することができる。グラビア印刷技術は、たばこ製品ロッド製造装置においてオンラインで使用されるので、予め印刷されたラッパーに生じる印刷物の位置がずれるという問題は生じない。本発明においては、印刷速度が、商業用グラビア印刷装置の印刷速度(200m/分〜400m/分)よりもかなり速くすることができる。印刷工程を高速たばこ製品ロッド製造装置の動作速度に適合させるために、本発明に係る方法を用いると、例えば、720m/分の印刷速度が可能である。
【0011】
たばこ製品のラッパーは、ストレージロールから供給され、ガイドローラ及び、テンションローラのシステムを介して印刷シリンダに送られ、印刷後に、たばこ製品ロッド製造装置によって処理されるロッドの周りに長手方向に巻かれる。巻かれたロッドは、印刷工程に合わせて、個別のたばこ製品ロッド片に切断される。続くステップにおいて、これらのロッド片には、フィルタなどを設けることができる。この方法は、例えば、従来の紙巻たばこ製造装置などの従来のたばこ製品ロッド製造装置においても実行することができる。通常、ストレージロールから供給されたラッパーは、典型的な紙巻たばこの周囲、及び、ラッパーの糊付け用シームの幅に数センチ、例えば、26.75mm程度を有する。よって、グラビア印刷技術は、典型的な高速グラビア印刷装置で用いる1m〜2mの幅の印刷板に対して、狭い印刷板に適用される。
【0012】
本発明の効果的な実施形態において、例えば、印刷用インクなどの印刷剤が、例えば、スライディングシールなどのシールを介して印刷シリンダに接触する圧力チェンバを通ってグラビア印刷シリンダ上に供給される。印刷剤は、圧力チェンバを介して、好ましくは継続して投入される。この構成は、簡潔であり、動作は信頼でき、汚れがちになることはない。特に、独立した洗浄サイクルで、チェンバ内及び、印刷シリンダの表面の汚れを除去するための洗浄液を、チェンバを介して投入することができる。この洗浄手順は、非常に早く、従来の凸版印刷装置の洗浄時間より大分短く、例えば、7分しかかからない。
【0013】
本発明に係る方法において、相異なる印刷剤が、相異なる印刷シリンダに割り当てられている、ひとつ以上のグラビア印刷シリンダを用いることができる。例えば、3つのグラビア印刷シリンダを3色印刷に用いることができる。この場合、それぞれ異なったベースカラーの3つの画像を、たばこ製品のラッパーの同じ位置に印刷することができるので、トゥルーカラーの画像となる。さらに、4つ、又は、複数の印刷シリンダを印刷カラー及び、相異なる印刷シリンダに対して効果的に使用することができる。
【0014】
好ましい印刷用インクは、水溶性の印刷用インクである。食品レベルの質の水性染料インクシステムが入手可能であり、承認されている。また、例えば、金などの高光沢性金属のインクシステムを用いることも考えられる。
【0015】
しかしながら、印刷剤は、印刷用インクに限定されるものではない。本発明に係る方法は、例えば、硬化剤や、燃焼調整剤(好ましくは、燃焼遅延剤)、又は、風味剤などの全く異なる種類の印刷剤に適用することもできる。原則として、そのような成分は、ラッパーの原料の生成時、又は、生成した後にラッパーに添加することができる。しかしながら、オンラインの印刷技術には、例えば、紙巻たばこを予め選択した長さになるまで吸った後に燃焼遅延剤を活性化させたり、予め選択した紙巻たばこを吸うある段階で風味を放出させたりするように、印刷剤をあるパターン、又は、ある位置において適用することができるという大きな利点がある。燃焼遅延剤に関しては、例えば、US4619278A、US4452259A、US4622983A、EP0671505B1、EP1123665A2、WO2001/078471、又は、EP0325920に開示されており、一般的に当技術分野においては公知である。
【0016】
「たばこ製品のラッパー」という単語は、広義に理解されねばならない。たばこ製品ロッド製造装置が、紙巻たばこ製造装置であれば、典型的な例は、紙巻たばこの紙である。他の例としては、喫煙に適さない、たばこのロールラッパーである。この場合、たばこ製品ロッド製造装置は、喫煙に適さない、たばこのロールラッパーで囲まれているたばこロッドを有するたばこロールを製造するために用いられる。この製品は、紙巻たばこのように喫煙することには適さないが、そのたばこの内容物を、たばこロールラッパーから喫煙に適した紙巻たばこのラッパー、又は、既製のシガレットスリーブへ移し変えなければならない。たばこ製品に関する他の例には、ラッパー、及び/又は、バインダーを有する葉巻たばこ、ラッパー、及び/又は、バインダーを有する細巻きの葉巻、シガレットペーパーチューブ、又は、小分けされた細刻みのたばこユニットが含まれるが、紙巻たばこフィルタチューブも含まれる。
【0017】
また、本発明に係る方法を、個別のたばこ製品用紙の製造中に、好ましくは、巻紙を含むペーパーブックレットを製造する装置において、たばこ製品用紙製造装置に適用することもできる。そのような巻紙は、たばこの葉を調達して自分の巻きたばこを作る(「巻く」)消費者が用い、折り畳んで綴じられている巻紙シートからなるブックレットに設けられた個別の巻紙である。そのようなペーパーブックレットの製造装置は、例えば、EP0165747B1に開示されている。巻紙を束に折り畳んでペーパーブックレットに詰め込む直前に本発明に係る方法によって巻紙を印刷することは、効果的である。
【0018】
グラビア印刷工程において印刷されたものは、テキストやスタンプ状の図などの簡単な形式のものに限定されるものではなく、グラフィックイメージ、図、ダイアグラムなど全ての種類の画像を含むことができる。例えば、規則的なパターンを、(例えば、印刷技術によって適用された硬化剤、燃焼遅延剤、又は、風味剤の所望する位置に関して)装飾的デザインとしてあるいは技術的理由によって印刷することも考えられる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るたばこ製品のラッパー印刷装置は、たばこ製品ロッドの製造中にたばこ製品ロッド製造装置において用いられており、それは、グラビア印刷装置である。一般的に、既存の商業用たばこ製品ロッド製造装置には、大きな改良をすることなくそのような印刷装置を装備することができる。また、たばこ製品のラッパー印刷装置を、個別のたばこ製品用紙の製造中にたばこ製品用紙製造装置において用いることもできる。
【0020】
装置の好適な実施形態については、上記において本発明に係る方法を議論する際に既に述べた。特に、装置がスライディングシールを介してグラビア印刷シリンダに接触する圧力チェンバを備えている場合、洗浄液を、独立した洗浄サイクルで圧力チェンバを通して投入することができる。たばこ製品ロッド製造装置の動作にあわせて、特に、その切断装置にあわせて、たばこ製品のラッパー上の印刷の位置を、印刷装置に含まれる制御装置によって制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を、実施形態を用いてさらに詳しく説明する。図面は以下のものである。図1は、たばこ製品ロッド製造装置において単1色印刷に用いる、本発明に係る印刷装置の概略図である。図2は、たばこ製品ロッド製造装置において3色印刷に用いる、本発明に係る印刷装置の他の実施形態の概略図である。
【0022】
図1は、たばこ製品のラッパーに印刷し、たばこ製品ロッド製造装置1によって処理されるロッドの周囲に巻かれる、たばこ製品ロッド製造装置1の領域を表わす概略図である。本実施形態では、たばこ製品ロッド製造装置1は、紙巻たばこのロッドを製造する従来の紙巻たばこ製造装置であるが、テキストや図をたばこ製品のラッパー(すなわち、紙巻たばこのラッパー)上に印刷するために、従来の凸版印刷部やフレキソ印刷部ではなく別の印刷装置が用いられている。
【0023】
たばこ製品のラッパー(本実施形態においては、26.75mm幅のシガレットペーパー)が、ストレージロール2から供給される。参照符号3で示す、巻かれていないラッパーは、ガイドローラ及びテンションローラ4のシステムを介して印刷装置6に運ばれる、その詳細を以下に説明する。印刷が終り、印刷装置6を出ると、ラッパー3は、別のローラ7を通過し、ガイド8を通過し、そこでコンベヤ9に入る。
【0024】
コンベヤ9では、ラッパー3は、装置1によって処理されるたばこロッドと合流し、そのロッドの周りに当技術分野において公知であるように長手方向に巻かれる。その後、巻かれたロッドは、個別のたばこ製品ロッド片に切断され、さらに加工することができる(例えば、フィルタを取り付けるなど)。
【0025】
本実施形態では、ガイド8には、ロッドを個別のたばこ製品ロッド片に切断するカッターを制御するために、(まだ)連続したラッパー3上のテキストや図の位置を検知する制御装置が含まれている。このようにして、完成した紙巻たばこのラッパー上にテキストや図は、正しい位置となることが確保される。
【0026】
印刷装置6は、従来の凸版印刷部やフレキソ印刷部とは異なっており、グラビア印刷シリンダ10、逆圧シリンダ12、及びチェンバ14を備えている。また、ガイドローラ及び、テンションローラ、ドライブなどがさらなる構成要素であり、これらは一般的に当業者にはなじみ深く、詳細な説明の必要がない。
【0027】
印刷シリンダ10は、グラビア印刷の技術分野において公知な方法で製造されたグラビア印刷シリンダであり、チェンバ14を用いてインク付けがされる。以下を参照のこと。ラッパー3が印刷シリンダ10及び逆圧シリンダ12の間を移動すると、印刷シリンダ10に設けられた画像やテキストなどが、ラッパー3に印刷される。
【0028】
印刷シリンダ10に対向する面に、チェンバ14は開口部を有し、その開口部は、その開口部の端部に取り付けられたスライディングシールによって印刷シリンダ10に対してシールされている。さらに、チェンバ14は、印刷用インクを供給するためにチューブを介してチェンバ14に連結している流入口及び排出口(図1には図示せず)を有する。チェンバ14、印刷用インクの供給、上記チューブ、及びポンプが、そのポンプによって加圧される閉回路を形成する。よって、印刷用インクは、回路を通って循環し、チェンバ14を介して印刷シリンダ10に運ばれる。チェンバ14のスライディングシールの部分は、余分なインクがラッパー3に転写することを防ぐために、印刷シリンダ10の表面(インク付けされる凹んだ部分以外)を洗浄する。
【0029】
本実施形態では、チェンバ14の圧力と温度、及び、インク回路を、センサーを介して監視している。
【0030】
印刷装置6は、チェンバ14がインク供給部から切り離され、洗浄液供給部に連結され、印刷シリンダ10が回転している間に洗浄液がチェンバ14を通って投入されると、容易に洗浄することができる。これには、印刷装置6を分解する必要はなく、結果として、時間と費用を節約することができる。
【0031】
一実施例において、表面積の大きな紙巻たばこのロゴを印刷するために、印刷装置6を紙巻たばこ製造装置1において730m/分までの速度で操作した。このような形式のロゴは、通常、凸版輪転印刷を用いており、成形面のインク不足のために印刷の質が非常に低いため、印刷された部分に欠けた部分を有する斑のある画像となる。しかしながら、印刷装置6は、テストした最大速度730m/分までの全ての速度において、美しく、くっきりと欠けた部分のない印刷をすることができる。
【0032】
他の実施例では、730m/分までの速度で、ハーフトーンの画像を含む非常に繊細な芸術作品が、紙巻たばこ製造装置1のカッターヘッドと重ね合わせて印刷された。これらのデザインのいくつかが、完成した紙巻たばこの全長をほぼ覆った。他の実施例では、写真画像が、同じ速度範囲で印刷された。従来の凸版輪転システムでそのような結果を得ることは不可能であろう。
【0033】
上述した実施形態において、チェンバ14を介して供給される印刷剤は、印刷用インクである。他の実施例では、ある粘性の範囲で風味を、例えば、シガレットペーパーなどのラッパー3上に、紙巻たばこ製造の直前に直接印刷することができる。紙巻たばこは、その後すぐに詰められるので、風味を保存することができる。さらに、例えば、ある風味を、紙巻たばこを喫煙しているある所望の瞬間に放つように、風味を所望するパターンでシガレットペーパーに印刷することもできる。
【0034】
他の実施例では、ある粘性の範囲で燃焼調整剤を紙巻たばこ製造の直前にシガレットペーパー上に直接印刷することができた。
【0035】
図2は、たばこ製品ロッド製造装置において用いるたばこ製品のラッパー印刷装置の他の実施形態を示す。図1及び図2の実施形態は同様なので、双方の図において、互いに対応する構成要素には、同じ参照符号を付した。
【0036】
しかしながら、図2では、印刷装置(6’で示す)により、3色印刷が可能である。このため、それぞれがベース色用の3つのユニットを備えており、それぞれ、逆圧シリンダ22、22’、及び22’’、並びに、チェンバ24、24’、及び24’’に対応するグラビア印刷シリンダ20、20’、及び20’’を含む。各ユニットは、図1に係る実施形態に関しては、上述したように作動する。
【0037】
印刷用インクを処理する印刷ユニットと、硬化剤(例えば、スターチ)、燃焼遅延剤、風味料、及び/又は、風味前躯体のような他の印刷剤を処理する印刷ユニットと、を組み合わせることも考えられる。
【0038】
風味、又は、他の印刷剤を、たばこ製品製造工程中、又は、その終了時に印刷することには、風味、又は、印刷剤が失われることが少ない、又は、全く失われることがないという大きな利点がある。例えば、従来の風味ドラムにおいてたばこに風味付けする代わりに、本発明に係る方法を用いて風味を付けることで、特に一つの風味から別の風味に変更する時の複雑な洗浄ステップを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】たばこ製品ロッド製造装置において単1色印刷に用いる、本発明に係る印刷装置の概略図である。
【図2】たばこ製品ロッド製造装置において3色印刷に用いる、本発明に係る印刷装置の他の実施形態の概略図である。
【符号の説明】
【0040】
1 たばこ製品ロッド製造装置
2 ストレージロール
3 ラッパー
4 テンションローラ
6 印刷装置
7 ローラ
8 ガイド
9 コンベア
10,20,20’,20’’ グラビア印刷シリンダ
22,22’,22’’ 逆圧シリンダ
24,22’,22’’ チェンバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
たばこ製品の製造中に、たばこ製品製造装置(1)において、たばこ製品のラッパーを印刷する方法であって、前記印刷に適用した技術は、グラビア印刷であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記方法は、たばこ製品ロッドの製造中にたばこ製品ロッド製造装置(1)において適用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
たばこ製品のラッパー(3)は、ストレージロール(2)から供給され、ガイドローラ及びテンションローラのシステム(4)を通って、少なくともひとつの印刷シリンダ(10;20,20’,20’’)に送られ、印刷後に、前記たばこ製品ロッド製造装置(1)によって処理されたロッドの周りに長手方向に巻かれ、その上、前記巻かれたロッドは、前記印刷工程に合わせて個々のたばこ製品ロッド片に切断されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記たばこ製品のラッパー(3)は、シガレットペーパー、葉巻たばこのラッパー、細巻きの葉巻のラッパー、細刻みのたばこユニットのラッパー、喫煙に適さないたばこのロールラッパー、紙巻きたばこフィルタチューブのラッパーの中から選択されるラッパーであることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、個々のたばこ製品用紙の製造中に、たばこ製品用紙製造装置において、好ましくは巻紙を含むペーパーブックレットを製造する装置において、適用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
印刷剤は、シールを通して前記印刷シリンダ(10;20,20’,20’’)に接触する圧力チェンバ(14;24,24’,24’’)を介してグラビア印刷シリンダ(10;20,20’,20’’)上に供給されることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のうちのひとつに記載の方法。
【請求項7】
前記印刷剤は、圧力チェンバ(14;24,24’,24’’)を介して、好ましくは連続的に、投入されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも2つの異なるグラビア印刷シリンダ(20,20’,20’’)を用い、相異なる印刷剤が、相異なる印刷シリンダ(20,20’,20’’)に割り当てられることを特徴とする、請求項1乃至請求項7のうちのひとつに記載の方法。
【請求項9】
3つのグラビア印刷シリンダ(20,20’,20’’)を、3色印刷に用いることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記印刷剤は、印刷用インクであり、好ましくは水溶性の印刷用インクであることを特徴とする、請求項1乃至請求項9のうちのひとつに記載の方法。
【請求項11】
前記印刷剤は、硬化剤であることを特徴とする、請求項1乃至請求項10のうちのひとつに記載の方法。
【請求項12】
前記印刷剤は、燃焼調整剤であり、好ましくは燃焼遅延剤であることを特徴とする、請求項1乃至請求項11のうちのひとつに記載の方法。
【請求項13】
前記印刷剤は、風味料であることを特徴とする、請求項1乃至請求項12のうちのひとつに記載の方法。
【請求項14】
前記印刷工程で印刷された物には、画像、写真画像、図、テキスト、ダイアグラム、パターンの形式のうちの少なくともひとつを含むことを特徴とする、請求項1乃至請求項13のうちのひとつに記載の方法。
【請求項15】
印刷の速度は、400m/分よりも速いことを特徴とする、請求項1乃至請求項14のうちのひとつに記載の方法。
【請求項16】
たばこ製品ロッドの製造中にたばこ製品ロッド製造装置(1)において用いる、又は、個々のたばこ製品用紙の製造中にたばこ製品用紙製造装置において用いる、たばこ製品のラッパー印刷装置であって、前記印刷装置(6;6’)は、グラビア印刷装置であることを特徴とする、装置。
【請求項17】
圧力チェンバ(14;24,24’,24’’)は、シールを通してグラビア印刷シリンダ(10;20,20’,20’’)に接触しており、印刷剤を、前記圧力チェンバ(14;24,24’,24’’)を介して印刷シリンダ(10;20,20’,20’’)上に供給可能であることを特徴とする、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記圧力チェンバ(14;24,24’,24’’)は、好ましくは連続的に、前記圧力チェンバ(14;24,24’,24’’)を通して投入される前記印刷剤に適応させていることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記装置(6;6’)は、独立した洗浄サイクルで、洗浄液を、前記圧力チェンバ(14;24,24’,24’’)を介して投入することにより洗浄されるようになっていることを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記たばこ製品ロッド製造装置(1)、又は、前記たばこ製品用紙製造装置の操作と合わせて、前記たばこ製品のラッパー(3)上の印刷位置を制御するようになっている制御装置(8)を特徴とする、請求項16乃至請求項19のうちのひとつに記載の装置。
【請求項21】
相異なる印刷剤が、相異なる印刷シリンダ(20,20’,20’’)に割り当てられている、少なくとも2つのグラビア印刷シリンダ(20,20’,20’’)を特徴とする、請求項16乃至請求項20のうちのひとつに記載の装置。
【請求項22】
3色印刷用の3つのグラビア印刷シリンダ(20,20’,20’’)を特徴とする、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
400m/分よりも速い印刷速度となっていることを特徴とする、請求項16乃至請求項22のうちのひとつに記載の装置。
【請求項24】
請求項1乃至請求項15のうちのひとつに記載の方法に従って印刷されるラッパーを含むたばこ製品。
【請求項25】
前記たばこ製品は、シガレットペーパーを有する紙巻たばこ、ラッパー、及び/又は、バインダーを有する葉巻たばこ、ラッパー、及び/又は、バインダーを有する細巻きの葉巻、シガレットペーパーチューブ、小分けにされた細刻みのたばこユニット、紙巻たばこフィルタチューブの中から選択された用品であることを特徴とする、請求項24に記載のたばこ製品。
【請求項26】
前記たばこ製品は、喫煙に適さないたばこ用ロールラッパーを有するたばこロールであり、前記たばこロールは、そのたばこの内容物を前記たばこ用ロールラッパーから喫煙に適した紙巻たばこのラッパー、又は、既製の紙巻たばこのスリーブへ運ぶために設けられていることを特徴とする、請求項24に記載のたばこ製品。
【請求項27】
前記たばこ製品は、巻紙、好ましくは交互に個別の巻紙を含むペーパーブックレットを含むことを特徴とする、請求項24に記載のたばこ製品。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−513244(P2008−513244A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531633(P2007−531633)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【国際出願番号】PCT/EP2005/009436
【国際公開番号】WO2006/029723
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(507086376)インペリアル タバコ リミテッド (3)
【Fターム(参考)】