説明

はんだ付け装置および被加熱体落下検出方法

【課題】はんだ付け装置内での基板などの被加熱体の落下を、センサの摩耗や加熱力を低下させることなく検出する。
【解決手段】被加熱体を搬送する搬送チェーンの下部に、搬送チェーンの搬送方向と同方向にワイヤーを張り、被加熱体の落下時にはワイヤーに被加熱体が接触してワイヤーが振動するようにする。ワイヤーは、その振動状態がセンサにて検出され、被加熱体の落下が判定される。センサとして光電センサを用いた場合、光電センサの受光量によりワイヤーの振動状態が検出されるように構成されており、ワイヤー静止時の受光量に対して光電センサの受光量が変化した場合、被加熱体が落下したと判定される。光電センサの受光量が変化した場合、それが被加熱体の落下によるものか、はんだ付け装置内の熱風等によるものであるかを判定することにより、より正確な落下検出を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、はんだペーストを加熱、溶融するはんだ付け装置およびそれに用いられる被加熱体落下検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品またはプリント配線基板(以下、基板と適宜称する。)に対して予めはんだを供給しておき、高温の炉内に基板を搬送コンベヤで搬送し、はんだ付けを行ったり、熱硬化性接着剤によって電子部品を基板上に固定するために、はんだ付け装置が使用されている。
【0003】
このような装置の内部では、例えば炉内の高温により基板が変形したり、金属からなる搬送装置の搬送チェーンを案内するレールが歪んで基板が搬送チェーンから落下することがある。このため、基板の落下を検出するようにしている。
【0004】
例えば、従来、図1に示すように、はんだ付け装置1の入口と出口にそれぞれ基板検出用センサ2aおよび2bを設けると共に、搬送チェーン3の送り量を検出するための検出装置を搬送チェーン3を送る回転軸3aに設けることにより、所定区間における搬入された基板6の枚数と搬出された基板6の枚数とを検出し、搬出された基板の枚数から基板6の落下を間接的に検出する方法が用いられていた。
【0005】
また、図2に示すように、はんだ付け装置1内の搬送チェーン3の下にレーザ投光器5aおよびレーザ受光器5bからなるレーザセンサを設け、搬送チェーン3から落下した基板6がレーザ光5cを遮断することにより落下を検出する方法が用いられていた。なお、この方法の場合、レーザ受光器5bの部分にミラーを配設し、レーザ投光器5aに近接させてレーザ受光部を設け、レーザ光5cを受光するようにしてもよい。
【0006】
ところが、図1の方法では、例えば炉4内で故意に基板6の出し入れが行われた場合、入口の基板検出用センサ2aと出口の基板検出用センサ2bとが異なる基板枚数を検出してしまい、基板6が落下していないにも関わらず落下が検出されてしまう。また、実際基板6の落下が起こった場合にすぐに落下を検出することができないため、基板6が長時間炉4内に放置されたままとなり、はんだ付け作業に支障が出る場合もある。
【0007】
また、図2の方法では、基板6の落下が起こった場合に直ちに落下を判定することができるものの、基板6が略水平に落下するような場合、レーザ光5cの遮断される量が少なく、基板6の落下を検出できないおそれがあった。また、レーザ投光器5aに熱が加わるためにレーザ光5cの光軸がずれたり、炉4内の熱によりレーザ光5cの光軸が揺らぐことにより、レーザ受光器5bがレーザ光5cを受光できなくなるおそれがあった。さらに、レーザ投光器5aとレーザ受光器5b間の距離が大きく、炉4内で発生するフラックスガスによってレーザ受光器5bの受光量が減少し、落下検出が困難となるおそれがあった。
【0008】
このような問題を解決するために、下記の特許文献1には、基板搬送コンベアの下部に落下基板搬送コンベアを設け、落下基板搬送コンベアに振動検出センサを接触させて基板の落下による落下基板搬送コンベアの振動を検出することで、基板の落下を検出する基板落下検出装置が開示されている。特許文献1の基板落下検出装置では、基板の落下検出にレーザを用いないため、レーザの光軸のずれや揺らぎ、フラックスガスによる受光量の減少について考慮する必要がなく、また、基板6が落下したときの振動を検出するので基板6の落下の姿勢を問わず検出可能である。
【特許文献1】特開平6−198424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の基板落下検出装置では、振動検出センサが落下基板搬送コンベアに接触しているので、センサの摩耗が生じるおそれがあり、メンテナンスが必要となる。また、基板搬送コンベアの下部に落下基板搬送コンベアを必要とすることから、基板両面に対するはんだ付けに適用することができないという問題があった。
【0010】
したがって、この発明は、上記問題点を解消し、基板の落下検出を容易に行うことができるはんだ付け装置および被加熱体落下検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、この発明は、被加熱体を搬送する搬送手段と、被加熱体を加熱するための炉と、搬送手段から被加熱体が落下した際に落下を検出する落下検出手段と、搬送手段と、炉と、落下検出手段とを収納する外板とを有し、落下検出手段は、搬送手段の下部において搬送方向と同方向に張られた検知線と、検知線の振動状態を検出して被加熱体の落下を判定する判定部とからなることを特徴とするはんだ付け装置である。
【0012】
上述のはんだ付け装置では、発光素子および受光素子からなる光学センサを用い、検知線の振動状態を受光素子の受光量の変化により検出することが好ましい。
【0013】
また、この発明は、被加熱体を搬送する搬送手段の下部において搬送方向と同方向に張られた検知線の振動状態を検出する検出ステップと、被加熱体の落下による検知線の振動か、またはノイズによる検知線の振動かを判定し、判定の結果に基づいて被加熱体の落下を判定する判定ステップとを有する被加熱体落下検出方法である。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、被加熱体の落下時に被加熱体と接触する検知線と、検知線の振動を検出するセンサが非接触の状態で、被加熱体の落下を検出することができるセンサ等の検出部の摩耗の心配がなく、ほとんどメンテナンスを必要としない。また、この発明によれば、搬送チェーンの下部をほとんど遮ることなく被加熱体の落下を検出することができるため、被加熱体下面の加熱力を落とすことなく被加熱体の落下検出を行うことができる。さらに、検知線の振動状態の検出に光学センサを用いた場合、光学センサの発光素子および受光素子を近い距離で設置することができるため、フラックスガスの影響による受光量の減少がほとんど生じず、検知線の振動状態の検出を確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
図3には、この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の一例であるリフロー装置10の概略的構成を示す。また、図4には、図3に示すリフロー装置10の外板11を除く概略的構成を示す。
【0017】
このリフロー装置10は、主に、リフロー装置10内に被加熱体W、例えば両面に表面実装用電子部品が搭載されたプリント配線基板を搬送するための搬送チェーン13と、搬送チェーン13から被加熱体Wが落下した際に落下を検出する落下検出部12と、被加熱体Wを上下から加熱し、加熱後に冷却するためのリフロー炉14と、全体を外側から覆う外板11からなる。このリフロー装置10では、被加熱体Wが搬送チェーン13の上に置かれ、搬入口21からリフロー装置10内に搬入された後、搬送チェーン13が所定速度で矢印方向(図3に向かって右から左方向)へ被加熱体Wを搬送し、被加熱体Wが搬出口22から取り出される。
【0018】
一例として、図4に示すように、搬入口21から搬出口22に至る搬送経路に沿って、リフロー炉14が例えば9個のゾーンZ1からZ9に順次分割され、これらのゾーンZ1〜Z9がインライン状に配列されている。フラックス回収システム23aが搬入口21側に設けられ、搬出口21側にフラックス回収システム23bおよび23cが設けられている。搬入口21側から7個のゾーンZ1〜Z7が加熱ゾーンであり、搬出口22側の2個のゾーンZ8およびZ9が冷却ゾーンである。冷却ゾーンZ8およびZ9に関連して強制冷却ユニット24が設けられている。なお、ゾーン数は、一例であって、他の個数のゾーンを備えても良い。
【0019】
上述した複数のゾーンZ1〜Z9がリフロー時の温度プロファイルにしたがって被加熱体Wの温度を制御する。加熱ゾーンZ1〜Z7のそれぞれは、それぞれ送風機を含む上部加熱装置15aおよび下部加熱装置15bを有する。例えばゾーンZ1の上部加熱装置15aから搬送される被加熱体Wに対して熱風が吹きつけられ、下部加熱装置15bから搬送される被加熱体Wに対して熱風が吹きつけられ、はんだが溶融される。
【0020】
搬送チェーン13は、例えば図5Aに上面図を示すように、被加熱体Wの幅と略同等かそれ以上の間隔で設けられた2本のチェーン13aおよび13bを有している。2本のチェーン13aおよび13bのそれぞれの内側には、突出するように設けられた複数のピン13cおよび13dが設けられている。搬送チェーン13には、図5A中に二点鎖線で示すように被加熱体Wが載置される。
【0021】
図5Bに、図5Aのa−a´方向の断面を示す。一方のチェーン13aは、搬送方向と直交する方向において設置位置が固定されている。また、他方のチェーン13bは、チェーン13aと平行に設けられ、搬送方向と直交する方向において設置位置が可変され、チェーン13aとチェーン13bとの距離が変更可能なように構成されている。これにより、搬送チェーン13は、幅の異なる複数種類の被加熱体Wの搬送を行うことができるように構成されている。
【0022】
図6A乃至図6Cに、落下検出部12の一例の構成を示す。図6Aは、図3に示す落下検出部12を上面から見た断面構成である。また、図6Bおよび図6Cは、図6Aのb−b´方向の断面を示し、図6Bはワイヤー16が略静止している場合を、図6Cはワイヤー16が振動している場合を示す。落下検出部12は、搬送チェーン13の下部において搬送方向と同方向に張られ、被加熱体W落下時に被加熱体Wと接触して振動する検知線であるワイヤー16と、ワイヤー16を張力を一定に保って張るためのスプリング17と、ワイヤー16の振動を検出するためのセンサ18からなる。
【0023】
ワイヤー16は、例えば耐熱性、耐食性および十分な強度を有する材料、例えば金属からなり、具体的にはステンレス(SUS)等を用いることができる。
【0024】
センサ18は、発光素子18a、例えば半導体レーザ(図示せず)から出射されたレーザ光が受光素子18b、例えばフォトダイオード(図示せず)によって検出され、受光素子18bの受光量に応じたレベルの検出信号を出力する。発光素子18aは、発光素子がワイヤー16の振動方向にライン状に複数配列されたもの(ライン型センサ)や、発光素子がワイヤー16の振動方向およびワイヤーの張られた方向に二次元状に配列されたもの(エリア型センサ)でも良い。受光素子18bも同様である。なお、図7に示すように、スプリング17の代わりにワイヤー16の一端部に錘19を接続し、ワイヤー16の張力が保たれるようにしても良い。
【0025】
ワイヤー16は、例えば、図8Aのように、2本のチェーン13aおよび13bの距離が最小であるときに、2本のチェーン13aおよび13b間の下部に設けられる。これにより、2本のチェーン13aおよび13b間の距離がどのように設定されても被加熱体Wの落下時にワイヤー16に被加熱体Wが接触してワイヤー16が振動する。
【0026】
また、図8Bに示すように、設置位置が可変とされた他方のチェーン13bのガイド部材(図示せず)に固定部材16aを設けてワイヤー16を固定し、チェーン13bの設置位置の可変に連動してワイヤー16の設置位置が可変されるようにしても良い。なお、ガイド部材とは、チェーン13aおよび13bが装置の搬入口21から搬出口22方向に向けて送られる際にチェーン13aおよび13bを案内するものである。このような構成では、チェーン13aおよびチェーン13bの距離が最小になった場合にワイヤー16が2本のチェーン13aおよび13b間に位置するように調整しなければならない。これにより、図8Aの場合と同様に、2本のチェーン13aおよび13b間の距離がどのように設定されても被加熱体Wの落下時に被加熱体Wがワイヤー16に接触する。
【0027】
固定部材16aは、例えばリフロー装置10内の搬入口21側と搬出口22側にそれぞれ設けられ、ワイヤー16の両端が固定部材16aによって固定される。このとき、スプリング17を一方の固定部分に設けてもよい。また、搬入口21側および搬出口22側の一方の固定部材16aにワイヤー16を固定して、他方を図7に示すように錘によってワイヤー16が張られるようにしても良い。
【0028】
また、リフロー装置10のリフロー炉14が長い場合、固定部材16aは、上述の位置の他に、リフロー炉14の搬入口21と搬出口22の中間部にも設けられるようにしてもよい。この場合、中間部で2本のワイヤー16が固定される。そして、1本のワイヤー16が、中間部の固定部材16aから搬入口21側の固定部材16aに対して導出される。また、もう1本のワイヤー16が、中間部の固定部材16aから搬出口22側の固定部材16aに対して導出される。搬入口21側と搬出口22側では、図7に示すように、錘によってワイヤー16が張られるようにしてもよい。なお、このように2本のワイヤー16を用いる場合は、例えばリフロー炉14内の搬入口21側および搬出口22側にそれぞれセンサ18を設けるようにする。
【0029】
ワイヤー16の振動は、発光素子18aと受光素子18bとを有するセンサ18により検出される。図6Bに示すように、ワイヤー16が略静止した状態では、ワイヤ−16に遮られた一部分が影となって受光素子18bで検出される。また、図6Cに示すように、ワイヤー16が被加熱体Wの落下により振動した場合は、ワイヤー16がレーザ光を遮る範囲が大きくなって受光素子18bの受光量が減少する。
【0030】
なお、センサ18は、リフロー炉14の外に設けられることが好ましい。センサ18に熱が加わった場合、レーザの光軸がずれて検出が困難になるなどの障害が発生するおそれがあるためである。
【0031】
このようにして検出した受光量に応じたレベルの検出信号は、図示しない判定部に送られ、例えば予め図示しない記憶領域等に記憶させておいたワイヤー16静止時の受光素子18bの受光量に応じたレベルの検出信号と比較される。ワイヤー16静止時と比して受光素子18bでの受光量が変化した場合には、それが被加熱体Wの落下によるものか熱風等による振動のようなノイズによるものかが判定される。判定部において被加熱体Wの落下と判定された場合には、例えばはんだ付け装置の動作を制御するコントローラに落下検出信号が送信される。そして、落下検出信号を受信したCPUは、はんだ付け装置の動作を停止させたり、被加熱体が落下したことを知らせるランプを点灯させるなどの任意の動作を命令する。
【0032】
また、センサ18としては、図6Bおよび図6Cに示す透過型の構成の他に、図9Aおよび図9Bに示すような、発光素子18cと受光素子18bとが隣接された反射型センサを用いてもよい。反射型センサを用いる場合、図9Aに示すように、例えばワイヤー16が略静止した状態では、センサ18の発光素子18cから出射されたレーザ光がワイヤー16で反射してセンサ18の受光素子18dで検出される。一方、ワイヤー16が被加熱体Wの落下により振動した場合は、受光素子18dの受光量が非振動時に比して減少する。
【0033】
また、図9Aおよび図9Bとは逆に、ワイヤー16が振動した場合にレーザ光がワイヤー16に反射して受光素子18dで検出され、ワイヤー16が略静止している場合には受光素子18dがレーザ光を検出しないようにしても良い。
【0034】
落下検出部12は、図10のような構成としても良い。図10に示す落下検出部12では、ワイヤー16およびスプリング17が図10のように設けられ、ワイヤー16の鉛直方向に伸びた部分に遮光板20が設けられる。遮光板20は、発光素子18aおよび受光素子18bを有するセンサ18のレーザ光を遮るようにして設られる。
【0035】
このような構成の場合、ワイヤー16が略静止した状態ではレーザ光が遮光板20に遮られるため、受光素子18bはレーザ光を検出しない。そして、被加熱体Wが落下してワイヤー16が振動すると遮光板20が上下方向に変位し、受光素子18bがレーザ光を受光して被加熱体Wの落下を検出する。
【0036】
なお、遮光板20は、ワイヤー16の静止時にはレーザ光を遮らないような位置に設けられ、ワイヤー16が振動して遮光板20が変位した際にレーザ光を遮るようにしても良い。
【0037】
以上のように、ワイヤー16とワイヤー16の振動を検出するセンサ18を用いた場合、リフロー炉14内で被加熱体Wに対して吹きつけられる熱風によりワイヤー16が微振動する。このため、受光素子18bや反射型センサの受光素子18dでは、被加熱体Wの落下時のワイヤー16の振動パターンと、熱風による微振動等のノイズによる振動パターンとを、その受光量の変化量等により判別し、また、遮光板20を用いた場合は、熱風による微振動等のノイズの場合にはレーザ光が遮断され、被加熱体Wの落下時には受光素子18bがレーザ光を受光するように遮光板20の寸法を調整する等の方法により、確実に被加熱体の落下検出が行われるようにしている。
【0038】
上述のような落下検出を行うことができるリフロー装置等のはんだ付け装置では、被加熱体の落下時に被加熱体と接触するワイヤーと、ワイヤーの振動を検出するセンサが非接触であるため、センサの摩耗の心配がなく、ほとんどメンテナンスを必要としない。
【0039】
また、搬送チェーンの下部をほとんど遮ることがないため、被加熱体下面の加熱力を落とすことなく被加熱体の落下検出を行うことができる。
【0040】
以上、この発明の一実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【0041】
例えば、ワイヤーの振動の検出は、光学センサのみでなく、ワイヤーに二次元加速度センサまたは三次元加速度センサを取り付けることにより行なっても良い。また、図10に示す構成の場合は、メカニカルセンサを設けて遮光板の変位量により振動を検出するようにしても良い。
【0042】
また、この発明では、はんだ付け装置の一例としてリフロー装置を例に挙げて説明したが、フロー型のはんだ付け装置に適用してもよい。また、はんだ付け装置以外の、熱硬化性樹脂剤によって電子部品を基板上に固定する接着装置に適用可能してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】従来の基板落下検出が可能なはんだ付け装置を示す模式図である。
【図2】従来の基板落下検出が可能なはんだ付け装置を示す模式図である。
【図3】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の構成の一例を示す模式図である。
【図4】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の構成の一例を示す模式図である。
【図5】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の搬送チェーンの構成の一例を示す模式図である。
【図6】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の落下検出部の構成の一例を示す模式図である。
【図7】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の落下検出部の構成の他の例を示す模式図である。
【図8】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の落下検出部の構成の一例を示す模式図である。
【図9】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の落下検出部の構成の他の例を示す模式図である。
【図10】この発明の一実施の形態によるはんだ付け装置の落下検出部の構成の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0044】
1・・・はんだ付け装置
2a,2b・・・基板検出用センサ
3a・・・回転軸
4・・・炉
5a・・・レーザ投光器
5b・・・レーザ受光器
6・・・基板
10・・・リフロー装置
11・・・外板
12・・・落下検出部
13・・・搬送チェーン
13a,13b・・・チェーン
13c,13d・・・ピン
14・・・リフロー炉
16・・・ワイヤー
16a・・・固定部材
17・・・スプリング
18・・・センサ
18a,18c・・・発光素子
18b,18d・・・受光素子
19・・・錘
20・・・遮光板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加熱体を搬送する搬送手段と、
上記被加熱体を加熱するための炉と、
上記搬送手段から上記被加熱体が落下した際に落下を検出する落下検出手段と、
上記搬送手段と、上記炉と、上記落下検出手段とを収納する外板と
を有し、
上記落下検出手段は、
上記搬送手段の下部において搬送方向と同方向に張られた検知線と、
上記検知線の振動状態を検出して上記被加熱体の落下を判定する判定部と、
からなる
ことを特徴とするはんだ付け装置。
【請求項2】
発光素子および受光素子からなる光学センサを有し、上記検知線の振動状態を上記受光素子の受光量の変化により検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け装置。
【請求項3】
上記判定部は、
上記被加熱体の落下による上記検知線の振動か、またはノイズによる上記検知線の振動かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け装置。
【請求項4】
上記搬送手段は、
搬送方向と直交する方向において設置位置が固定された第1のチェーンと、
上記第1のチェーンと平行に設けられ、上記搬送方向と直交する方向において設置位置が可変とされた第2のチェーンと、
上記第1のチェーンおよび上記第2のチェーンのそれぞれの対向面から突出し、上記被加熱体が載置される複数のピンと、
からなる
ことを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け装置。
【請求項5】
上記第2のチェーンの設置位置の可変に連動して上記検知線の設置位置が可変される
ことを特徴とする請求項4に記載のはんだ付け装置。
【請求項6】
被加熱体を搬送する搬送手段の下部において搬送方向と同方向に張られた検知線の振動状態を検出する検出ステップと、
上記被加熱体の落下による上記検知線の振動か、またはノイズによる上記検知線の振動かを判定し、上記判定の結果に基づいて上記被加熱体の落下を判定する判定ステップと
を有する被加熱体落下検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−4439(P2009−4439A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161466(P2007−161466)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(390005223)株式会社タムラ製作所 (526)
【出願人】(596126867)株式会社タムラエフエーシステム (46)
【Fターム(参考)】