説明

へこみの測定方法およびへこみの分類方法

輸送コンテナの表面のへこみを許容可能または許容不可能分類として分類する方法が、許容可能分類に対応する許容可能なへこみの深さ範囲および許容不可能分類に対応する許容不可能なへこみの深さ範囲の少なくとも1つを計算するステップを含む。方法はさらに、へこみの深さを測定装置で測定するステップ、およびへこみを許容可能または許容不可能分類に分類するように、深さを許容可能および/または許容不可能なへこみの深さ範囲と比較するステップを含む。輸送コンテナの表面のへこみを分類する方法は、へこみの深さを測定するステップ、および深さを許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲と比較するステップを含むので、正確かつ繰り返し可能である。へこみを分類する能力によって、輸送コンテナの受取人は、許容可能および許容不可能分類のへこみを有する輸送コンテナを、それぞれ一貫して受領または拒絶することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、輸送コンテナの表面のへこみを許容可能または許容不可能分類として分類する方法に関し、また、へこみの形成を防止する方法に関する。本発明はさらに、へこみの深さを測定する方法およびへこみの深さを測定するための測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
産業界では、化学品などの貨物は輸送コンテナで出荷される。輸送コンテナの受取人は、そのような輸送コンテナのへこみの数およびサイズをますます心配するようになっている。特に、比較的大きいへこみは輸送コンテナを損傷し、それによって輸送コンテナの内容物が汚染されることがある。比較的大きいへこみは輸送コンテナにひびを形成し、輸送コンテナの内容物が一般にひびの付近で輸送コンテナの材料と反応し、内容物が汚染されるようになる。輸送コンテナはライニングを含むことができ、比較的大きいへこみはライニングをひび割れさせ、内容物の汚染を招く。さらに、いくつかの輸送コンテナは、輸送コンテナ内部に輸送コンテナから内容物を取り出すために使用されるプランジャーを含む。十分な深さのへこみは、プランジャーの適正な動作を妨げる。現在、輸送コンテナ内部を検査するために、輸送コンテナを開けずに、汚染された内容物を識別するための適切な方法はない。
【0003】
輸送コンテナの受取人は、輸送コンテナをへこみがあるかどうかについて検査し、比較的大きいへこみを有する輸送コンテナを拒絶する。輸送コンテナの現在の検査は主観的である。言い換えると、検査では、客観的検査のためにへこみの深さを定量化することはない。一般に、受取人は、許容不可能分類のへこみ、すなわち、内容物が汚染されるような比較的大きいへこみを示す写真を有する。受取人は、輸送コンテナのへこみを写真と視覚的に比較し、輸送コンテナのへこみが、写真に示されたへこみより視覚的に深いように見える場合、輸送コンテナは拒絶される。この主観的分析は一貫しておらず、すなわち正確かつ繰り返し可能ではなく、へこみが許容不可能分類ではない場合でも、輸送コンテナが拒絶されることがある。あるいは、輸送コンテナの内容物を汚染があるかどうかについて検査するために、輸送コンテナの受取人が輸送コンテナを開ける。そのような検査には時間がかかり、輸送コンテナを開けた後、輸送コンテナの内容物が劣化することが多い。
【0004】
さらに、輸送コンテナの荷送人は、へこみの発生源を排除することができるように、発生源を特定しようと努める。しかし、へこみの発生源を特定し排除する客観的方法は、従来技術では明確にされていない。客観的方法がないと、へこみの発生源の調査に多大な時間および労力がかかり、そのような時間および労力の資源は利用できないことが多い。
【0005】
表面の輪郭を定量化するための測定装置が一般に知られている。そのような測定装置は一般に、フレーム、測定装置を表面に取り付けるためのフレームに固定された取り付けデバイス、および表面の輪郭を測定するためのフレームに固定された測定デバイスを含む。しかし、輸送コンテナの表面には、例えばリブなどの特徴が画成されており、輸送コンテナの表面にはいくつかのへこみがあることがある。従来技術の測定装置はそのような表面への取り付けが簡単ではないので、測定装置は、輸送コンテナの表面のへこみを測定する助けとならない。特に、正確な測定を達成するために取り付けデバイスが表面に対して同一平面に配置されるように、測定デバイスをへこみと位置合わせしなければならない。しかし、表面の特徴およびいくつかのへこみによって、取り付けデバイスが表面に対して同一平面に配置されないことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、輸送コンテナの表面のへこみを測定し、分類し、防止する方法を確立することが望ましい。輸送コンテナの表面のへこみの深さを測定する助けとなる測定装置を製造することもまた望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、輸送コンテナの表面のへこみを許容可能または許容不可能分類として分類する方法を含む。方法は、許容可能分類に対応する許容可能なへこみの深さ範囲および許容不可能分類に対応する許容不可能なへこみの深さ範囲の少なくとも1つを計算するステップを含む。方法はさらに、コンテナの表面のへこみの深さを測定装置で測定するステップ、およびへこみを許容可能または許容不可能分類に分類するように、深さを許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲の少なくとも1つと比較するステップを含む。
【0008】
本発明はさらに、輸送コンテナの表面のへこみの深さを測定装置を使用して測定する方法を含む。方法は、測定装置を輸送コンテナの表面に配置するステップ、測定装置を輸送コンテナの表面のへこみと位置合わせするステップ、および輸送コンテナの表面のへこみの深さに対応する測定を判断するステップを含む。
【0009】
本発明はさらに、輸送コンテナの表面の許容不可能分類のへこみの形成を防止する方法を含む。方法は、許容可能分類に対応する許容可能なへこみの深さ範囲および許容不可能分類に対応する許容不可能なへこみの深さ範囲を計算するステップを含む。方法はさらに、測定装置で輸送コンテナの表面の複数のへこみを許容不可能なへこみの深さ範囲として分類するステップ、および許容不可能分類に分類されたへこみの原因を判断するステップを含む。方法はさらに、許容不可能分類に分類されたへこみの原因を排除する少なくとも1つの改善策を特定するステップ、および許容不可能分類に分類されたへこみの形成を防止する少なくとも1つの改善策を実行するステップを含む。
【0010】
輸送コンテナの表面のへこみを分類する方法は、へこみの深さを測定するステップ、および深さを許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲と比較するステップを含むので、正確かつ繰り返し可能である。へこみを一貫して分類する能力によって、許容可能および許容不可能分類のへこみを有する輸送コンテナを、それぞれ一貫して受領および拒絶することが可能である。さらに、輸送コンテナの表面の許容不可能分類のへこみの形成を防止する方法によって、費用が低減され、輸送コンテナの搬送に関する効率が向上する。特に、へこみの形成を防止する方法は、輸送コンテナのハンドリングを改善し、それにより許容不可能分類のへこみを防止するように、輸送コンテナの荷送人および受取人によって使用される。
【0011】
本発明の他の利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することでより良く理解されるようになり、容易にその真価が理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】輸送コンテナの表面のへこみを許容可能または許容不可能分類として分類する方法の選択されたステップを示すブロック図である。
【図2】輸送コンテナの表面の許容不可能分類のへこみの形成を防止する方法の選択されたステップを示すブロック図である。
【図3】輸送コンテナの表面に取り付けられた測定装置でへこみの深さを測定するための測定装置の斜視図である。
【図4】測定装置の斜視図である。
【図5】測定装置の別の斜視図である。
【図6】測定装置の分解図である。
【図7】測定装置の別の実施形態の斜視図である。
【図8】測定装置の別の実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図を参照すると、いくつかの図面を通して同様の番号は対応する部品を示している。本発明は、輸送コンテナ26の表面24のへこみ22を許容可能または許容不可能分類として分類する方法を含む。そのような方法の選択されたステップが図1に示されている。方法は客観的データおよび測定を使用し、分類が一貫する、すなわち、正確かつ繰り返し可能であるようになっている。へこみ22を分類する方法は、輸送コンテナ26の内容物が汚染されているかどうかを判断するために輸送コンテナ26を開ける必要性を排除するために使用され得る。輸送コンテナ26は、化学品を搬送し保存するために、例えば金属、より詳細には鋼材から形成される。あるいは、輸送コンテナ26はプラスチックから形成される。例えば、輸送コンテナ26は、例えば、標準的な20リットル輸送コンテナまたは200リットル輸送コンテナなど、どのようなサイズとすることもできる。輸送コンテナ26は、本発明の性質から逸脱することなく、どのようなタイプのコンテナとすることもでき、どのような材料から形成することもできることが理解されよう。本発明はまた、輸送コンテナ26の表面24のへこみ22の形成を防止する方法も含む。そのような方法の選択されたステップが図2に示されている。本発明はまた、測定装置20を使用して、輸送コンテナ26の表面24のへこみ22の深さを測定する方法も含む。へこみ22の深さを測定する方法は、本発明の性質から逸脱することなく、どのようなタイプの測定装置でも実施することができ、以下に詳細に述べるように、本発明はまた、へこみ22の深さを測定する方法を実施するために使用することができる測定装置20の例も含むことが理解されよう。測定装置20は、へこみ22の深さの客観的測定を可能にし、すなわち、測定装置20はへこみ22の深さを定量化することを可能にする。へこみの深さが定量化されるので、これらの深さを効果的に互いに比較し、許容可能または許容不可能分類としてより正確に分類することができ、すなわち、客観的測定によって、主観的測定において存在する人為的エラーがなくなる。
【0014】
輸送コンテナ26の表面24のへこみ22を分類する方法を使用して、例えば、輸送コンテナ26の内部を検査し、または輸送コンテナ26の内容物が汚染されているかどうかを検査するために、輸送コンテナ26を開ける必要性なしに、輸送コンテナ26を受領または拒絶する客観的システムを確立する。許容不可能分類に分類されたへこみ22は、例えば、輸送コンテナ26の内容物を汚染させるのに十分なサイズのへこみ22である。汚染は、へこみ22によって生じた輸送コンテナ26またはライニング、すなわち、輸送コンテナ26の被覆の破損によって起きることがあり、輸送コンテナ26および/またはライニングが輸送コンテナ26の内容物の組成を変化させるようになる。例えば、内容物が液体化学品である場合、液体化学品は一般に、輸送コンテナ26および/またはライニングのひびを通って輸送コンテナ26の材料と反応し、液体化学品が汚染されることになる。許容不可能分類に分類されたへこみ22の別の例は、輸送コンテナ26内でプランジャーが適正に機能することを妨げるへこみ22である。許容可能および許容不可能分類は一般に、最も深いへこみ22の深さに基づいている。
【0015】
へこみ22を分類する方法は、許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を確立するステップ、輸送コンテナ26の表面24のへこみ22の深さを測定するステップ、および深さを許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲と比較するステップを含む。特に、許容可能なへこみの深さ範囲は許容可能分類に対応し、許容不可能なへこみの深さ範囲は許容不可能分類に対応する。したがって、深さを許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲と比較することによって、へこみを許容可能または許容不可能分類のへこみ22に分類することが可能になる。言い換えると、深さを、例えば測定装置20で測定し、深さが許容可能なへこみの深さ範囲内であれば、へこみ22を許容可能として分類し、深さが許容不可能なへこみの深さ範囲内であれば、へこみ22を許容不可能として分類する。深さは、深さなどの距離の測定に使用することができるどのようなタイプの測定装置でも測定することができることが理解されよう。
【0016】
許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を確立するステップはさらに、許容可能または許容不可能分類のへこみを分類するように、許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲の少なくとも1つを計算するステップとして定義される。特に、方法は、複数の輸送コンテナのそれぞれを使用可能または使用不可能コンテナとして分類するステップを含む。前述の通り、使用可能または使用不可能としてのコンテナの分類は、例えば、コンテナの内容物の汚染またはプランジャーが輸送コンテナ内で適正に機能する能力に基づくことができる。内容物の汚染およびプランジャーの機能は、例示のために述べたものであり、どのような理由からも、輸送コンテナを使用可能または使用不可能として分類することができることが理解されよう。
【0017】
内容物の汚染およびプランジャーの機能に関して以下に述べるように、方法はさらに、許容不可能なへこみの深さ範囲に対応する深さを関連させるステップ、および許容可能なへこみの深さ範囲に対応する深さを関連させるステップを含む。特に、使用可能コンテナに対応する深さおよび使用不可能コンテナに対応する深さは、相互に関連付けられる。
【0018】
許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を確立するステップの1つの例として、複数の輸送コンテナ26のへこみ22の深さを測定し、複数の輸送コンテナ26のそれぞれの内容物を、汚染された内容物または汚染されていない内容物として分類する。言い換えると、複数の輸送コンテナ26を使用して、許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を計算するために使用されるデータを収集する。へこみの深さ範囲を計算するとき、輸送コンテナ26および/または輸送コンテナ26の内容物は汚染があるかどうかについて検査される。例えば、輸送コンテナ26がライニングを含む場合、輸送コンテナ26の内容物を分類するステップはさらに、輸送コンテナ26のそれぞれのライニングを損傷があるかどうかについて検査するステップとして定義される。特に、ライニングは、へこみ22の付近にひびまたは腐食があるかどうかについて検査される。さらに、内容物が液体化学品の場合、化学品の組成を汚染があるかどうかについて調べることによって、汚染を検出することができる。
【0019】
内容物の汚染が考慮される場合、許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を計算するステップはさらに、汚染された内容物に対応する深さを許容不可能なへこみの深さ範囲と関連させ、汚染されていない内容物に対応する深さを許容可能なへこみの深さ範囲と関連させるステップを含む。例えば、汚染された内容物に対応する最大および最小の深さによって、許容不可能なへこみの深さ範囲を定義する。同様に、例えば、汚染されていない内容物に対応する最大および最小の深さによって、許容可能なへこみの深さ範囲を定義する。
【0020】
許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を計算するステップの別の例として、輸送コンテナ26が、輸送コンテナ26から内容物を取り出すために使用されるプランジャーを輸送コンテナ26内に含む場合、プランジャーの機能、すなわち、プランジャーが適正または不適正に機能するかどうかが考慮される。複数の輸送コンテナ26のそれぞれのプランジャーは、使用可能または使用不可能として分類される。輸送コンテナ26の内容物を分類するステップはさらに、輸送コンテナ26およびプランジャーを、輸送コンテナ26とプランジャーとの間に干渉があるかどうかを検査するステップを含む。
【0021】
内容物の機能が考慮される場合、許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を確立するステップはさらに、使用不可能なプランジャーに対応する深さを許容不可能なへこみの深さ範囲と相互に関連付けるステップと、使用可能なプランジャーに対応する深さを許容可能なへこみの深さ範囲と相互に関連付けるステップと、を含む。
【0022】
方法は、複数の輸送コンテナ26にへこみ22を意図的に形成するステップを含むことができる。へこみ22は、へこみ22が許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲の境界を選択的に予備判断するように様々な深さを有するように形成される。言い換えると、へこみ22は、深さおよび許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲に関するデータを収集するように形成される。例えば、比較的小さいものから比較的大きいものまで、等しい増分の深さを有するへこみ22が形成される。境界を選択的に前判断するために、へこみ22を意図的に形成することができる。あるいは、輸送中または他の一般的な使用中に、誤ってへこんだ複数の輸送コンテナ26から、データを収集することもできる。
【0023】
以下でより詳細に説明するように、へこみ22を分類する方法を使用して、輸送コンテナ26の受取人が、輸送コンテナ26を受領または拒絶することができる。特に、受取人は、受け取った輸送コンテナ26のへこみ22を許容可能または許容不可能分類として分類する。したがって、受取人は、許容可能分類のへこみ22を有する輸送コンテナ26を受領することができ、許容不可能分類のへこみ22を有さない輸送コンテナ26を拒絶することができる。
【0024】
したがって、許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を確立した後、方法はさらに、輸送コンテナ26の受取人に、輸送コンテナ26の表面24のへこみ22の深さを測定し、へこみ22を許容可能または許容不可能分類に分類するように、深さを許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲と比較するように指示するステップを含む。例えば、方法は、許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲を受取人に分配するステップを含む。次いで、受取人は、許容不可能なへこみの深さ範囲のへこみ22を有する輸送コンテナ26を拒絶する。
【0025】
輸送コンテナ26の表面24の許容不可能分類のへこみ22の形成を防止する方法は、複数のへこみ22のそれぞれを許容不可能分類として分類するステップ、許容不可能分類に分類されたへこみ22の原因を判断するステップ、および許容不可能分類に分類されたへこみ22の原因を排除する改善策を実行するステップを含む。
【0026】
任意で、複数のへこみ22のそれぞれを分類するステップは、へこみ22を許容可能または許容不可能分類として分類する上記の方法を使用して達成される。特に、へこみ22を分類するステップはさらに、許容可能分類に対応する許容可能なへこみの深さ範囲および許容不可能分類に対応する許容不可能なへこみの深さ範囲を確立するステップ、輸送コンテナ26のへこみ22の深さを測定するステップ、ならびに深さを許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲と比較するステップとして定義される。しかし、分類は、本発明の性質から逸脱することなく、どのようにも確立することができることが理解されよう。
【0027】
へこみ22の原因を判断するステップはさらに、へこみ22の発生源を特定するステップ、各発生源の複数のへこみ22を形成するステップ、および複数のへこみ22の深さを測定するステップとして定義される。方法はさらに、へこみの深さ範囲をへこみ22の各発生源について判断するために、深さをへこみ22の各発生源と相互に関連付けるステップを含む。例えば、原因を判断するステップはさらに、フォークトラックを原因として特定するステップとして定義される。言い換えると、フォークトラックのフォークは、フォークトラックを使用して輸送コンテナ26を移動するときに輸送コンテナ26にへこみ22を形成する可能性がある。他の発生源には、例えば、輸送コンテナ26の落下、輸送中の輸送コンテナ26の移動およびそれによる衝突、および輸送コンテナ26の移動のための不適切な機材の使用によって生じたへこみ22を含む。
【0028】
へこみ22の発生源についてへこみの深さ範囲を判断した後、方法はさらに、別の輸送コンテナ26のへこみ22の深さを測定するステップ、および別の輸送コンテナ26のへこみ22の深さを各発生源についてのへこみの深さ範囲と比較して、へこみ22の発生源を判断するステップを含む。言い換えると、別の輸送コンテナ26のへこみ22の深さを使用して、それぞれの深さを含まないへこみの深さ範囲に対応する発生源を排除することによって、へこみ22の考えられる発生源を特定する。
【0029】
方法はさらに、別の輸送コンテナ26をへこみ22から保護するように、へこみ22の形成に必要な力に耐えるのに十分な予防措置を別の輸送コンテナ26に追加するステップを含む。特に、改善策を実行するステップはさらに、許容不可能分類のへこみ22の形成を防止するのに十分な予防措置によって輸送コンテナ26を保護するステップとして定義される。例えば、予防措置によって輸送コンテナ26を保護するステップは、輸送コンテナ26の表面24に衝撃吸収材を備えるステップを含む。衝撃吸収材の例には、業界で一般にバブルラップおよびハニカム保護ラップと呼ばれるものを含む。あるいは、輸送コンテナ26を保護するステップは、へこみに耐えるのに十分な輸送コンテナ26の壁厚を選択するステップを含む。改善策を実行するステップは、複数の輸送コンテナの内容物の汚染を防止するのに十分なライニングの厚さを確立するステップを含むこともできる。
【0030】
あるいは、へこみ22の原因がフォークトラックである場合、輸送コンテナ26を保護するステップはさらに、フォークトラックにパッドを設けるステップとして定義される。特に、例えば、パッドをフォークトラックのフォーク上に配置して、輸送コンテナ26にかかるフォークの衝撃を吸収する。
【0031】
改善策を実行するステップはさらに、複数の輸送コンテナ26の許容不可能分類のへこみ22が最も多く見られる領域を判断するように、複数の輸送コンテナ26を検査するステップ、および領域を予防措置によって保護するステップとして定義される。例えば、上述したように、領域を予防措置によって保護するステップはさらに、輸送コンテナ26の領域に衝撃吸収材を備えるステップとして定義される。へこみ22が最も多く見られる領域に注力することによって、予防措置の費用が削減される。例えば、予防措置が衝撃吸収材である場合、衝撃吸収材はへこみ22が最も多く見られる領域にのみ置かれるので、必要な衝撃吸収材より少なくなる。
【0032】
改善策を実行するステップはさらに、最も多く見られる深さを判断するように、複数の輸送コンテナ26の許容不可能分類のへこみ22の深さを測定するステップ、および最も多く見られる深さを有するへこみ22の形成に必要な力を判断するステップとして定義される。したがって、最も多く見られるへこみ22の形成に必要な力を吸収するのに十分な量の予防措置を講じることができる。言い換えると、方法はさらに、許容不可能分類のへこみ22の形成に必要な大きさのエネルギーを予測するステップを含む。したがって、輸送コンテナ26は、そのような大きさのエネルギーを吸収するのに十分な予防措置によって保護することができる。例えば、許容不可能分類のへこみ22の形成に必要な大きさのエネルギーは、管理された環境下で複数の輸送コンテナ26を試験することによって判断することができる。さらに、輸送コンテナ26の壁厚および/またはライニングの厚さは、許容不可能分類のへこみ22の形成に必要な大きさのエネルギーに耐えるように、最適化することができる。
【0033】
上記の通り、上記の方法を実施するために使用される測定装置20の実施形態の例が、図3〜8に示されている。しかし、測定装置20は上記の方法で使用される測定装置の一例に過ぎず、上記の方法は多種多様な測定装置で実施することができることが、同様に理解されよう。測定装置20は、軸Aを画成するフレーム28およびフレーム28を表面24に取り付けるためのフレーム28に連結された取り付けデバイス30を含む。特に、測定装置20は、互いに離間した第1の取り付けデバイス34および第2の取り付けデバイス36を含む。本発明の性質から逸脱することなく、測定装置20は、2つより多い、または2つより少ない取り付けデバイス30を含むことができることが理解されよう。以下に述べるように、取り付けデバイス30は一般に、1つまたは複数の磁石としてさらに定義される。測定装置20は、表面24のへこみ22の深さを測定するために、取り付けデバイス30から離間してフレーム28に連結された測定デバイス32を含む。以下に述べるように、測定デバイス32は一般にばね負荷されている。
【0034】
フレーム28は細長いものとすることができ、軸Aに沿って長手方向に延びることができる。特に、フレーム28は、第1の端部38および第1の端部38から離間した第2の端部40を含む。軸Aは、第1の端部38と第2の端部40との間を長手方向に延びる。フレーム28の断面は一般に長方形である。しかし、本発明の性質から逸脱することなく、フレーム28は、どのような断面形状とすることもできることが理解されよう。フレーム28は、前面42、前面42と離間して対向する後面44、前面42と後面44との間を延びる左面46、および左面46と離間して対向し、同じく前面42と後面44との間を延びる右面48を含むことができる。フレーム28は、例えばアルミニウムなど、剛性の材料から形成することができる。しかし、本発明の性質から逸脱することなく、フレーム28は、どのようなタイプの適切な剛性の材料から形成することもできることが理解されよう。
【0035】
フレーム28は軸Aに沿って延びるスロット50を画成し、特に、軸Aに沿って互いに離間した一対のスロット50を画成する。フレーム28は一般に、フレーム28を通って長手方向に延びる孔52を画成し、すなわち、孔52は第1および第2の端部38、40のそれぞれで開口しており、スロット50は孔52へと内向きに延びる。一般に、孔52の断面は長方形である。フレーム28の前面、後面、および右面42、44、48はそれぞれ、フレーム28に沿って長手方向に離間した一対のスロット50を画成する。一般に、フレーム28の左面46は、一対のスロット50を画成する必要はない。一対のスロット50のそれぞれの間に壁54が配設され、壁54の後側のフレーム28内部を、孔52が延びている。本発明の性質から逸脱することなく、右面48の一対のスロット50に加えて、またはその代わりに、左面46に一対のスロット50を画成することができることが理解されよう。
【0036】
図4に示すように、装置は、フレーム28に取り付けられた水準器56を含む。水準器56は、必須ではないが、フレーム28を表面24に対して水平にするために使用される。特に、フレーム28は、好ましくは、フレーム28の軸Aが表面24と平行に延びるように表面24上に配置され、水準器56を使用してそのような位置が達成される。図4に示す構成では、水準器56はアルコール水準器である。しかし、本発明の性質から逸脱することなく、水準器56はどのようなタイプのものとすることもできることが理解されよう。
【0037】
取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方が、取り付けデバイス30および測定デバイス32の他方に対してフレーム28の軸Aに沿って測定デバイス32をへこみ22と位置合わせするために、選択的に可動である。すなわち、取り付けデバイス30または測定デバイス32のいずれか、または取り付けデバイス30および測定デバイス32の両方が軸Aに沿って選択的に可動である。特に、取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方が、第1の端部38と第2の端部40との間で軸Aに沿って可動である。図3〜6に示す実施形態では、第1および第2の取り付けデバイス34、36および測定デバイス32がそれぞれ互いに対して、フレーム28に沿って可動である。あるいは、図7に示す別の実施形態では、測定デバイス32はフレーム28に対して定位置に固定され、取り付けデバイス30はフレーム28の第1の端部38と第2の端部40との間で可動である。すなわち、第1および第2の取り付けデバイス34、36はそれぞれ、フレーム28の第1の端部38と第2の端部40との間で可動である。
【0038】
測定装置20は、フレーム28と取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方との間でフレーム28に連結され、例えば摺動可能に係合された、調整デバイス58を含む。図3〜6に示す実施形態では、第1および第2の取り付けデバイス34、36および測定デバイス32はそれぞれ、複数のブロック60の1つに連結されている。図7に示す実施形態では、第1および第2の取り付けデバイス34、36は、複数のブロック60の1つにそれぞれ連結されている。ブロック60はスロット50に摺動可能に係合され、特に、複数のブロック60がスロット50に摺動可能に係合されている。図3〜6に示す実施形態では、取り付けデバイス30、すなわち、第1および第2の取り付けデバイス34、36、および測定デバイス32の両方が、ブロック60の少なくとも1つにそれぞれ連結されている。図7に示す実施形態では、第1および第2の取り付けデバイス34、36が、ブロック60の1つにそれぞれ連結されている。
【0039】
複数のブロック60は、フレーム28の孔52に摺動可能に係合するように構成されている。言い換えると、ブロック60は、ブロック60がフレーム28の孔52内で自由に摺動するサイズおよび形状である。図3〜7に示すように、ブロック60の断面は、長方形の孔52内で摺動するように長方形である。しかし、本発明の性質から逸脱することなく、ブロック60は、ブロック60が孔52内で摺動するように、どのような形状とすることもできることが理解されよう。ブロック60は一般に、例えば、ポリエチレンなど、フレーム28の孔52内で容易に摺動する材料から形成される。
【0040】
調整デバイス58は、ブロック60に連結されたブロック締結具62を含むことができる。ブロック締結具62は、調整デバイス58をフレーム28に対して定位置に選択的にロックするために、ブロック60およびフレーム28に係合可能である。例えば、ブロック締結具62は、ヘッド64およびヘッド64から延びるねじ軸66を含むねじ締結具である。ブロック締結具62、ブロック60、およびフレーム28は、ねじ込まれた締結具がブロック60をフレーム28に対して定位置に選択的にロックするように、任意に構成することもできる。例えば、ねじ軸66はブロック60にねじ係合し、ヘッド64はフレーム28に係合して、ブロック60をフレーム28に対して定位置にロックする。特に、そのような構成では、ブロック締結具62はブロック60をフレーム28にロックするためにヘッド64がフレーム28に係合された係合位置と、ブロック60をフレーム28から解除するためにヘッド64がフレーム28から係脱された係脱位置との間で可動である。本発明の性質から逸脱することなく、ブロック締結具62はねじ締結具に制限されず、ブロック60をフレーム28に対して定位置にロックする助けとなる、どのような種類の締結具とすることもできることが理解されよう。
【0041】
取り付けデバイス30は、測定装置20をフレーム28に取り付けるために、フレーム28から延びている。特に、測定装置20は取り付けデバイス30を用いて配置されて、フレーム28から表面24に向かって延び、取り付けデバイス30は、測定装置20を表面24に対して定位置に固定するように、表面24に係合する。
【0042】
取り付けデバイス30は、任意で、ブロック60に取り付けられた磁石68を含む。表面24が金属である場合、磁石68は、測定装置20を表面24に対して定位置に固定するように、表面24に磁力で取り付けられる。取り付けデバイス30の表面24への取り付けは磁力に制限されず、本発明の性質から逸脱することなく、どのような方法によっても表面24に取り付けることができることが理解されよう。例えば、取り付けデバイス30は、例えば、締め具、接着剤、または吸着など、機械的相互作用によって、表面24に取り付けることができる。測定装置20は、使用者が測定装置を定位置に保持することによって、表面24に沿って定位置に維持することができることが理解されよう。そのような場合、取り付けデバイスは、測定装置20を表面に配置することを助けることができる。
【0043】
取り付けデバイス30は一般に、磁石68の一部分の周りを延びるハウジング70を含む。ハウジング70は一般に、例えばポリエチレンなど、適切な剛性の材料から形成され、ブロック60に取り付けられる。ハウジング70は、ブロック60と一体に形成することができ、または、別個に形成し、その後ブロック60に取り付けることができることが理解されよう。例えば、ハウジング70は、接着剤によって、または、ねじなど機械的相互作用によって、ブロック60に取り付けられる。
【0044】
図3〜7に示す構成では、測定デバイス32は、フレーム28に対するへこみ22の深さを測定するために、フレーム28から軸Aを横切って延びる。測定デバイス32は、フレーム28に連結されたスリーブ72および、へこみ22の深さを測定するように表面24に接触するためにスリーブ72からフレーム28を横切って摺動可能に延びるロッド74を含む。特に、調整デバイス58は、スロット50を通って延びる中央軸Cを有する貫通孔76を画成し、スリーブ72はスロット50および貫通孔76へと延びている。一般に、スリーブ72は貫通孔76へと圧入されている。ロッド74は一般に、例えばステンレス鋼などの金属、またはプラスチックなど、適切な剛性の材料から形成される。ロッド74は、輸送コンテナ26の表面24に接触するための先端を呈し、先端は一般に先細であり、輸送コンテナ26の表面24への損傷を防ぐためにポリマー材料で被覆されている。図3〜8に示す測定デバイス32の実施形態は例示的であり、本発明の性質から逸脱することなく、測定デバイスはどのような方法でも、へこみ22の深さを測定することができることが理解されよう。例えば、測定デバイスは、レーザー、音波または空気流等によっても、へこみ22の深さを測定することができる。
【0045】
図4〜5に最もよく示されるように、測定デバイス32のスリーブ72は、後面44によって画成された一対のスロット50の一方を通って延びる。測定デバイス32のスリーブ72および/またはロッド74は、フレーム28の前面42によって画成されたスロット50の一方を通って延び、取り付けデバイス30の対のそれぞれのハウジング70は、前面42によって画成されたスロット50の一方を通って延びる。
【0046】
測定装置20が表面24に取り付けられるとき、ロッド74は、へこみ22の深さを測定するように、表面24に接触するためにスリーブ72から摺動可能に延びる。特に、ロッド74はフレーム28に対するへこみ22の深さを測定する。例えば、スリーブ72は測定の基準である。図3〜7に示すように、スリーブ72は測定表示73を呈し、測定表示73に対するロッド74の位置を見ることによって、スリーブ72に対するロッド74の位置が定量化される。特に、測定デバイス32のスリーブ72は、目盛として測定表示73を呈する。
【0047】
特に、スリーブ72はスリット78を画成し、ロッド74は、スリーブ72に対するロッド74の相対位置を測定するために、スリット78内でロッド74から横方向に延びるインジケータ80を含む。言い換えると、インジケータ80はスリット78内で見ることができ、ロッド74の位置は測定表示73を基準にして定量化される。すなわち、インジケータ80は、スリーブ72に対するロッド74の位置を客観的に定量化する。一般に、ロッド74は、孔82を画成し、インジケータ80は孔82に係合され、ロッド74に対して固定される。
【0048】
図4〜6に示すように、スリーブ72の測定表示73の代わりに、またはそれに加えて、測定デバイス32は、測定表示85を有する脱着式部材84を含むことができる。脱着式部材84は測定デバイス32から脱着可能であり、脱着式部材84は、別の測定表示を有する別の脱着式部材84と交換可能である。
【0049】
例えば、1つの構成では、測定装置20は、それぞれ測定表示85を有する複数の脱着式部材84を含む。測定表示85は、例えば、特定の測定条件にそれぞれ対応する。例えば、表面24が保管ドラムの表面の場合、特定の測定条件には、保管ドラムのタイプ、保管ドラムの壁厚、保管ドラムの内容物、および顧客要件を含む。さらに、特定の測定条件は、輸送コンテナ26のへこみ22の場所に依存し得る。例えば、一般に、輸送コンテナ26の継ぎ目は、輸送コンテナ26の残りの部分より脆弱であり、したがって、許容不可能なへこみの深さ範囲は、輸送コンテナ26の残りの部分と異なる。別の例として、一般に、壁厚が薄い保管ドラムほど、壁厚の厚い保管ドラムよりへこみやすい。したがって、他の要因が同等であれば、より薄い壁厚で使用される脱着式部材84の許容不可能なへこみの深さ範囲は、より厚い壁厚のものより、浅い深さから始めることができる。どのような条件でも単一の測定装置20を使用して表面24を測定することができるように、同じ測定装置20で、それぞれ異なる測定表示85を有する複数の脱着式部材84を使用することができる。言い換えると、様々な測定条件に関わらず、1つの測定装置20を使用してへこみ22の深さを測定するように、脱着式部材84は特定の測定条件によってスリーブ72上で交換可能である。図4〜5に最もよく示されるように、脱着式部材84は、例えば、合格/不合格ライン87を含む。
【0050】
測定デバイス32は、スリーブ72とロッド74との間に配設された弾力部材86を含む。弾力部材86は、ロッド74がスリーブ72から遠ざかり表面24に向かうよう弾力的に付勢するように、ロッド74に係合する。例えば、インジケータ80はロッド74から横方向に延び、弾力部材86に係合し、ロッド74がスリーブ72から遠ざかるように付勢する力が弾力部材86によってインジケータ80にかかるようになっている。特に、スリーブ72はロッド74を受けることができるオリフィス88を画成し、弾力部材86はスリーブ72内に係合されたコイルばねである。ロッド74はコイルばねを通って延び、コイルばねに係合し、コイルばねがスリーブ72から外向きにロッド74を付勢するようになっている。
【0051】
図8に示すように、測定装置20は、輸送コンテナ26上で測定装置20を選択的に水平にするためにフレーム28に連結された水平デバイス90を含むことができる。図8の水平デバイス90は、上記の方法で使用される水平デバイス90の1つの例に過ぎず、本発明の性質から逸脱することなく、上記の方法は多種多様な水平デバイスで実施することができることが理解されよう。
【0052】
水平デバイス90は、以下にさらに詳細に述べるように、一定基準に対して測定装置20を選択的に水平にするために使用される。特にフレーム28は一般に、一定基準に対して水平にされる。一定基準は一般に、上記の水準器56で測定した地表の水平面である。すなわち、地球重力の方向に直交する面である。
【0053】
取り付けデバイス30と同様に、水平デバイス90は、フレーム28の軸Aに沿って選択的に可動とすることができる。例えば、水平デバイス90は、上記のもののような調整デバイス58を含むことができる。水平デバイス90は一般に、水平デバイス90が、水平デバイス90を適切に使用して測定装置20を水平にすることができる軸Aに沿った位置にくるまで、フレーム28の軸Aに沿って動かされる。
【0054】
図8の水平デバイス90は、例えば、蝶ねじなど、調整部材92を含む。調整部材92は、輸送コンテナ26に接触する先端94を呈する。調整部材92は、例えば、調整部材92を回転することによって調整され、フレーム28が一定基準に対して水平になるまで、輸送コンテナ26に対するフレーム28の位置を調整するように、先端94を輸送コンテナ26に押し付けるようになっている。例えば、水準器56が、測定装置20が水平であることを示すまで、調整部材92は、調整することができる。
【0055】
水平デバイス90は、水平デバイス90を調整するとき、輸送コンテナ26上で測定装置20を支持するように、輸送コンテナ26に係合するための支持ストラップ96を含むことができる。言い換えると、水平デバイス90を調整するとき、水平デバイス90は、取り付けデバイス30の1つを輸送コンテナ26から係脱させることができ、その場合に支持ストラップ96が測定装置20を輸送コンテナ26上で支持し安定化させる。例えば、支持ストラップ96は、輸送コンテナ26に係合する磁石98を含むことができる。水平デバイス90が取り付けデバイス30の1つを輸送コンテナ26から係脱させるとき、支持ストラップ96上の磁石98は、輸送コンテナ26に係合したままとなり、測定装置20を支持し安定化させる。
【0056】
本発明はさらに、測定装置20を使用して表面24のへこみ22の深さを測定する方法を含む。方法は、へこみ22の深さの定量化を可能にする。上述したように、深さを測定する方法は、本明細書で説明した測定装置20を使用して実施することができ、深さを測定する方法は、本発明の性質から逸脱することなく、どのようなタイプの測定装置を使用して実施することもできることが理解されよう。
【0057】
方法は、表面24に取り付けられた取り付けデバイス30を用いてフレーム28を配置するステップを含む。取り付けデバイス30が磁石68を含み、表面24が金属である構成では、磁石68は、図3に示すように、取り付けデバイス30を表面24に磁力で取り付けるように、表面24の付近に置かれている。
【0058】
方法はまた、フレームを、輸送コンテナの表面に対して再現可能な向きに向けるステップを含む。輸送コンテナの表面に対して再現可能なフレームの向きによって、再現可能な測定が可能になる。再現可能な向きは、例えば、水準器56の使用など、どのような適切な方法によっても達成することができる。例えば、方法は、水準器56が測定装置20が水平であることを示すまで、水平デバイス90を調整するステップを含む。この水平デバイス90の調整は、上記の調整部材92の調整とともに、フレーム28の軸Aに沿った水平デバイス90の調整を含む。あるいは、フレームは、再現可能な向きを達成するように、例えば、基準点と位置合わせすることができる。基準点は、例えば、ドラムが置かれている平坦面とすることができる。
【0059】
方法はさらに、測定デバイス32を輸送コンテナ26の表面のへこみと位置合わせするステップ、および輸送コンテナ26の表面のへこみの深さを測定するステップを含む。言い換えると、方法は、測定デバイス32から測定を読み取るステップを含む。例えば、測定は、測定デバイス32から目視によって読み取ることができる。あるいは、測定は、どのようなタイプの記録媒体、またはデータを記録および/または表示する他のデバイスを使用しても、測定デバイス32から電子的に読み取る、すなわち、通信することができる。例えば、記録媒体は、コンピュータとすることができる。測定は、有線または無線通信によって、測定デバイス32から記録媒体へと通信することができる。
【0060】
方法は、任意で、取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方を、取り付けデバイス30および測定デバイス32の他方に対して、フレーム28に沿って動かすステップを含む。特に、方法は、取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方を、軸Aに沿ってフレーム28の第1の端部38と第2の端部40との間で動かすステップを含む。
【0061】
取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方は、測定デバイス32を表面24のへこみ22と位置合わせするように、フレーム28に沿って動かされる。好ましくは、方法は、スリーブ72から表面24へと延びるロッド74とともにフレーム28の向きを定めるステップを含む。したがって、取り付けデバイス30および/または測定デバイス32は、測定デバイス32がへこみ22と位置合わせされるように、フレーム28に沿って動かされる。一般に、へこみ22の深さはへこみ22の最深部で測定され、したがって測定デバイス32はへこみ22の最深部と位置合わせされる。取り付けデバイス30、測定デバイス32はまた、取り付けデバイス30が表面24の特徴またはへこみから離間されるように、一般にフレーム28に沿って動かされる。例えば、表面24は、図3に示すように、リブ89を含む。取り付けデバイス30および/または測定デバイス32は、測定デバイス32がへこみ22と位置合わせされ、取り付けデバイス30がリブ89から離間されるように、フレーム28に沿って互いに対して動かされる。同様に、例えば、表面24は複数のへこみを含むことがあり、測定デバイス32が1つのへこみ22と位置合わせされ、取り付けデバイス30が他のへこみから離間されるように、取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方が、フレーム28に沿って互いに対して動かされる。さらに、表面24が複数のへこみ22を含む場合、測定デバイス32は、測定装置20を表面24に取り付け直す必要なしに、へこみ22からへこみ22へとフレームに沿って動かすことができる。
【0062】
取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方を動かすステップはさらに、フレーム28の軸Aに沿って調整デバイス58の位置を調整するステップとして定義される。調整デバイス58がさらにブロック60として定義される構成では、調整デバイス58の位置を調整するステップはさらに、フレーム28のスロット50に沿ってブロック60を摺動させるステップとして定義される。特に、調整デバイス58がさらに複数のブロック60として定義される構成では、位置を調整するステップはさらに、取り付けデバイス30および測定デバイス32の少なくとも一方をフレーム28に沿って互いに対して動かすように、複数のブロック60の少なくとも1つを動かすステップとして定義される。取り付けデバイス30が第1および第2の取り付けデバイス34、36を含む、図3に示す実施形態では、調整デバイス58の位置を調整するステップはさらに、第1および第2の取り付けデバイス34、36および測定デバイス32の少なくとも1つを、互いおよびフレーム28に対して動かすステップとして定義される。
【0063】
方法はまた、ブロック60をフレーム28に対して、ロックおよび解除するステップも含む。特に、方法は、ブロック60をフレーム28に対してロックするためにブロック締結具62を係合位置へと動かすステップ、およびブロック60をフレーム28から解除するためにブロック締結具62を係脱位置へと動かすステップを含む。特に、取り付けデバイス30および測定デバイス32のいずれかをフレーム28の軸Aに沿って動かす前に、ブロック締結具62を係脱位置へと動かす。取り付けデバイス30および測定デバイス32がフレーム28の軸Aに沿って所望の位置にあるとき、各ブロック60上のブロック締結具62を係合位置へと動かす。
【0064】
ブロック締結具62を係脱位置へと動かすステップはさらに、ヘッド64をフレーム28から係脱させるように、ブロック締結具62をブロック60から遠ざかるようにねじにより後退させるステップとして定義される。ブロック締結具62を係合位置へと動かすステップはさらに、ヘッド64をフレーム28に係合させるように、ブロック締結具62をブロック60に向かってねじにより前進させるステップとして定義される。上述したように、ブロック締結具62、ブロック60、およびフレーム28は、ブロック締結具62がブロック60をフレーム28に対して定位置に選択的にロックするように、どのようにも配置することができる。したがって、方法は、ヘッド64をフレーム28に係合させるステップに限られず、ブロック60およびフレーム28をロックおよび解除するようにブロック締結具62を係合位置および係脱位置へと動かすどのようなステップも含むことができる。
【0065】
測定デバイス32がへこみ22と位置合わせされるとき、方法はさらに、へこみ22の深さを定量化するように、スリーブ72に対するインジケータ80の相対位置を読み取るステップを含む。特に、インジケータ80をスリット78を通して見て、インジケータ80の位置をスリーブ72の測定表示73と比較する。
【0066】
あるいは、測定装置20が脱着式部材84を含む構成では、方法は、脱着式部材84に対するインジケータ80の相対位置を読み取るステップを含む。さらに、方法は、脱着式部材84を別の測定表示85を有する別の脱着式部材84と交換するステップをさらに含む。上述したように、脱着式部材84は、特定の測定条件に対応するように交換可能である。したがって、脱着式部材84は、特定の測定条件に関わらず、1つの装置を使用してへこみ22の深さを測定するように、様々な測定要件に応じてスリーブ72上で交換される。
【0067】
以上、本発明を例示的に説明したが、使用した用語は限定の用語ではなく、説明の用語としての性質を持つものであることが理解されよう。上記の教示に照らして、本発明の多くの修正および変形が可能であり、本発明は上記で具体的に説明した以外にも実施することができることが明らかである。
【符号の説明】
【0068】
22 へこみ
24 表面
26 輸送コンテナ
28 フレーム
30 取り付けデバイス
32 測定デバイス
34 第1の取り付けデバイス
36 第2の取り付けデバイス
38 第1の端部
40 第2の端部
42 前面
44 後面
46 左面
48 右面
50 スロット
52 孔
54 壁
56 水準器
58 調整デバイス
60 ブロック
62 ブロック締結具
64 ヘッド
66 ねじ軸
68 磁石
70 ハウジング
72 スリーブ
73 測定表示
74 ロッド
76 貫通孔
78 スリット
80 インジケータ
82 孔
84 脱着式部材
85 測定表示
86 弾力部材
87 合格/不合格ライン
88 オリフィス
92 調整部材
94 先端
96 支持ストラップ
98 磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送コンテナの表面のへこみを許容可能または許容不可能分類として分類する方法であって、
前記許容可能分類に対応する許容可能なへこみの深さ範囲および前記許容不可能分類に対応する許容不可能なへこみの深さ範囲の少なくとも1つを計算するステップと、
前記輸送コンテナの前記表面の前記へこみの深さを測定装置で測定するステップと、
前記深さを前記許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲の少なくとも1つと比較して、前記へこみを前記許容可能または許容不可能分類に分類するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記許容可能および前記許容不可能なへこみの深さ範囲の少なくとも1つを計算するステップがさらに、複数の輸送コンテナの前記へこみの前記深さを測定するステップとして定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の輸送コンテナのそれぞれを使用可能コンテナまたは使用不可能コンテナとして分類するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記許容不可能なへこみの深さ範囲に対応する前記深さを関連させるステップと、
前記許容可能なへこみの深さ範囲に対応する前記深さを関連させるステップと、を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記使用可能コンテナに対応する前記深さおよび前記使用不可能コンテナに対応する前記深さが相互に関連付けられる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の輸送コンテナのそれぞれを分類するステップが、輸送コンテナの内容物を汚染があるかどうかについて検査するステップとして定義される、請求項3から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記各輸送コンテナがライニングを含み、前記輸送コンテナを分類するステップがさらに、前記輸送コンテナのそれぞれの前記ライニングを損傷があるかどうかについて検査するステップとして定義される、請求項2から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記各輸送コンテナを分類するステップがさらに、各輸送コンテナを腐食があるかどうかについて検査するステップとして定義される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲の境界を選択的に前判断するように前記へこみが様々な深さを有するように、前記複数の輸送コンテナに前記へこみを形成するステップをさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記輸送コンテナに配設されたプランジャーをさらに含み、前記輸送コンテナのそれぞれを分類するステップがさらに、前記輸送コンテナおよび前記プランジャーを前記輸送コンテナと前記プランジャーとの干渉について検査するステップとして定義される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
測定装置がフレームを含み、前記フレームにそれぞれ連結された取り付けデバイスおよび測定デバイスを有する、輸送コンテナの表面のへこみの深さを測定する方法であって、
前記フレームを前記輸送コンテナの前記表面に取り付けられた前記取り付けデバイスを用いて配置するステップと、
前記測定デバイスを前記輸送コンテナの前記表面の前記へこみと位置合わせするステップと、
前記輸送コンテナの前記表面の前記へこみの前記深さを測定するステップと、を含む方法。
【請求項12】
前記深さを測定するステップがさらに、前記測定デバイスから測定を読み取るステップとして定義される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記深さを測定するステップがさらに、前記測定を記録媒体へと送るステップを含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記フレームを配置するステップがさらに、前記フレームを前記輸送コンテナの前記表面に対して再現可能な向きに向けるステップとして定義される、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記フレームが軸に沿って延び、前記取り付けおよび測定デバイスが前記軸に沿って互いに離間されており、前記測定デバイスを前記へこみと位置合わせするステップがさらに、前記取り付けデバイスおよび測定デバイスの少なくとも一方を、前記取り付けデバイスおよび測定デバイスの他方に対して、前記軸に沿って動かすステップとして定義される、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記フレームが第1の端部および前記第1の端部から離間した第2の端部を含み、前記第1の端部と第2の端部との間に軸が延びており、前記取り付けデバイスおよび測定デバイスの少なくとも一方を前記軸に沿って動かすステップがさらに、前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの少なくとも一方を、前記フレームの前記第1の端部と第2の端部との間で動かすステップとして定義される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記測定装置が前記フレームと前記取り付けデバイスおよび測定デバイスの少なくとも一方との間で前記フレームに連結された調整デバイスを含み、前記取り付けデバイスおよび測定デバイスの少なくとも一方を動かすステップがさらに、前記フレームの軸に沿って前記調整デバイスの位置を調整するステップとして定義される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記フレームが前記軸に沿って延びるスロットを画成し、前記調整デバイスがさらに、前記スロットに摺動可能に係合されたブロックとして定義され、前記調整デバイスの位置を調整するステップがさらに、前記ブロックを前記スロットに沿って摺動させるステップとして定義される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記調整デバイスがさらに、前記スロットに摺動可能に係合された複数のブロックとして定義され、前記取り付けデバイスおよび測定デバイスの両方が前記ブロックの少なくとも1つにそれぞれ連結され、前記調整デバイスの位置を調整するステップがさらに、前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの少なくとも一方を前記フレームに沿って互いに対して動かすように、前記複数のブロックの少なくとも1つを動かすステップとして定義される、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記取り付けデバイスがさらに、互いに離間した第1の取り付けデバイスおよび第2の取り付けデバイスとして定義され、前記第1および第2の取り付けデバイスのそれぞれ、および前記測定デバイスがブロックの1つにそれぞれ連結され、前記調整デバイスの位置を調整するステップがさらに、前記第1および第2の取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの少なくとも1つを、互いにおよびフレームに対して動かすステップとして定義される、請求項11から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記調整デバイスが前記ブロックに連結されたブロック締結具を含み、前記フレームおよび前記ブロックに係合可能であり、前記調整デバイスの位置を調整するステップがさらに、前記ブロックを前記フレームに対してロックするために前記ブロック締結具を係合位置へと動かすステップ、および前記ブロックを前記フレームから解除するために前記ブロック締結具を係脱位置へと動かすステップとして定義される、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記ブロック締結具がヘッドおよび前記ヘッドから延び、前記ブロックにねじ係合するねじ軸を含み、前記ブロック締結具を前記係合位置へと動かすステップがさらに、前記ヘッドを前記フレームに係合させるように、前記ブロック締結具を前記ブロックに向かってねじにより前進させるステップとして定義され、ブロック締結具を係脱位置へと動かすステップがさらに、前記ヘッドを前記フレームから係脱させるように、前記ブロック締結具を前記ブロックから遠ざかるようにねじにより後退させるステップとしてさらに定義される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記測定デバイスが調整デバイスに連結されたスリーブおよび前記スリーブから摺動可能に延びるロッドを含み、前記フレームを配置するステップがさらに、前記フレームを、前記スリーブから前記輸送コンテナの前記表面へと延びるロッドとともに向きを定めるステップとして定義される、請求項11から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記スリーブがスリットを画成し、前記インジケータが前記スリット内で前記ロッドから横方向に延び、前記へこみの前記深さの測定を判断するように、前記インジケータの前記スリーブに対する相対位置を読み取るステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記測定デバイスが測定表示を有する脱着式部材を含み、前記脱着式部材が、別の測定表示を有する別の脱着式部材と交換可能である、請求項11から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
輸送コンテナの表面のへこみの深さを測定するための測定装置であって、
フレームと、
前記フレームに連結され、前記フレームを前記輸送コンテナに取り付けるために前記輸送コンテナの前記表面に係合可能な取り付けデバイスと、
前記フレームに連結され、前記輸送コンテナの前記表面の前記へこみの前記深さを測定するように適合された測定デバイスと、を含む測定装置。
【請求項27】
前記フレームが軸に沿って延び、および前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの少なくとも一方が、前記測定デバイスを輸送コンテナの前記表面の前記へこみと位置合わせするために、前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの他方に対して、前記軸に沿って選択的に可動である、請求項26に記載の測定装置。
【請求項28】
前記フレームが第1の端部および前記第1の端部から離間された第2の端部を含み、前記フレームが前記第1の端部と第2の端部との間で軸に沿って延び、前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの少なくとも一方が前記第1の端部と第2の端部との間で可動である、請求項26または27に記載の測定装置。
【請求項29】
前記フレームと前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの少なくとも一方との間で前記フレームに連結された調整デバイスをさらに含む、請求項26から28のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項30】
前記フレームが軸に沿って延び、前記軸に沿って延びるスロットを画成し、前記調整デバイスがさらに、前記スロットに摺動可能に係合されたブロックとして定義される、請求項26から29のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項31】
前記調整デバイスがさらに、前記スロットに摺動可能に係合された複数のブロックとして定義され、前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスの少なくとも一方が、前記ブロックの少なくとも1つにそれぞれ連結されている、請求項30に記載の測定装置。
【請求項32】
前記調整デバイスが、前記ブロックに連結されたブロック締結具を含み、前記ブロック締結具が、前記調整デバイスを前記フレームに対して定位置に選択的にロックするために、前記ブロックおよび前記フレームに係合可能である、請求項26から31のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項33】
前記ブロック締結具が、ヘッドおよび前記ヘッドから延び、前記ブロックにねじ係合するねじ軸を含み、前記ブロック締結具が、前記ブロックを前記フレームにロックするために前記ヘッドが前記フレームに係合された係合位置と、前記ブロックを前記フレームから解除するために前記ヘッドが前記フレームから係脱される係脱位置と、の間で可動である、請求項32に記載の測定装置。
【請求項34】
前記取り付けデバイスがさらに、互いに離間した第1の取り付けデバイスおよび第2の取り付けデバイスとして定義される、請求項26から33のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項35】
前記スロットに摺動可能に係合された複数のブロックをさらに含み、前記第1および第2の前記取り付けデバイスおよび前記測定デバイスのそれぞれが、前記ブロックの少なくとも1つにそれぞれ連結されている、請求項30から34のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項36】
前記測定デバイスが、スリーブおよび、前記へこみの前記深さを測定するように前記輸送コンテナの前記表面に接触するために前記スリーブから摺動可能に延びるロッドを含む、請求項26から35のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項37】
前記フレームが、前記フレームを通って延びるスロットを画成し、前記スロットに摺動可能に係合されたブロックを含み、前記調整デバイスが前記スロットを通って延びる中央軸を有する貫通孔を画成し、前記スリーブが前記スロットおよび前記貫通孔へと延びる、請求項36に記載の測定装置。
【請求項38】
前記測定デバイスが、前記ロッドが前記スリーブから遠ざかるよう弾力的に付勢するように、前記スリーブと前記ロッドとの間に配設された弾力部材を含む、請求項36または37に記載の測定装置。
【請求項39】
前記スリーブがスリットを画成し、前記ロッドが、前記スリーブに対する前記ロッドの相対位置を測定するために、前記スリット内で前記ロッドから横方向に延びるインジケータを含む、請求項36から38のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項40】
前記測定デバイスが、測定表示を有する脱着式部材を含み、前記脱着式部材が、前記脱着式部材を別の測定表示を有する別の脱着式部材と交換するために、前記測定デバイスから脱着可能である、請求項26から39のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項41】
前記取り付けデバイスが、前記フレームを前記輸送コンテナの前記表面に磁力で取り付けるための磁石を含む、請求項26から40のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項42】
前記磁石が、前記輸送コンテナの前記表面に接触するために、前記フレームから離間された取り付け端部を呈する、請求項41に記載の測定装置。
【請求項43】
一定基準に対して前記フレームを選択的に水平にするために、前記フレームに連結され、前記測定デバイスから離間された、水平デバイスをさらに含む、請求項26から40のいずれか一項に記載の測定装置。
【請求項44】
輸送コンテナの表面に許容不可能分類のへこみの形成を防止する方法であって、
許容可能分類に対応する許容可能なへこみの深さ範囲および許容不可能分類に対応する許容不可能なへこみの深さ範囲を計算するステップと、
前記輸送コンテナの前記表面の複数のへこみを、測定装置を使用して、前記許容不可能なへこみの深さ範囲として分類するステップと、
前記許容不可能分類に分類された前記へこみの原因を判断するステップと、
前記許容不可能分類に分類された前記へこみの原因を排除する少なくとも1つの改善策を特定するステップと、
前記許容不可能分類に分類された前記へこみの形成を防止する少なくとも1つの改善策を実行するステップと、を含む方法。
【請求項45】
前記へこみの原因を判断するステップがさらに、前記へこみの発生源を特定するステップ、各発生源の前記複数のへこみを形成するステップ、および前記複数のへこみの深さを測定するステップとして定義される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記深さを、へこみの各発生源と相互に関連付けて、前記へこみの各発生源についてへこみの深さ範囲を判断するステップをさらに含む、請求項44または45に記載の方法。
【請求項47】
別の輸送コンテナの前記へこみの前記深さを測定するステップ、および前記別の輸送コンテナの前記へこみの前記深さを、前記へこみの発生源を判断するように、各発生源についてへこみの深さ範囲と比較するステップをさらに含む、請求項44から46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記複数のへこみを分類するステップがさらに、前記輸送コンテナの1つの前記へこみの深さを測定するステップ、および前記深さを前記許容可能および許容不可能なへこみの深さ範囲と比較するステップとして定義される、請求項44から47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記改善策を実行するステップがさらに、前記許容不可能分類のへこみの形成を防止するのに十分な予防措置によって前記輸送コンテナを保護するステップとして定義される、請求項44から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記輸送コンテナを予防措置によって保護するステップが、前記輸送コンテナの前記表面に衝撃吸収材を備えるステップとして定義される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記改善策を実行するステップがさらに、複数の輸送コンテナの許容不可能分類のへこみが最も多く見られる領域を判断するように、複数の輸送コンテナを検査するステップ、および前記領域を予防措置によって保護するステップとして定義される、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記領域を予防措置によって保護するステップがさらに、前記輸送コンテナの領域に衝撃吸収材を備えるステップとして定義される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記改善策を実行するステップがさらに、最も多く見られる前記深さを判断するように、前記許容不可能分類の前記複数のへこみの深さを測定するステップ、および最も多く見られる前記深さを有するへこみの形成に必要な力を判断するステップとして定義される、請求項44から52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
別の輸送コンテナをへこみから保護するように、へこみの形成に必要な力に耐えるのに十分な予防措置を別の輸送コンテナに追加するステップをさらに含む、請求項53に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−511938(P2011−511938A)
【公表日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544998(P2010−544998)
【出願日】平成21年1月21日(2009.1.21)
【国際出願番号】PCT/US2009/000340
【国際公開番号】WO2009/099516
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(596012272)ダウ・コーニング・コーポレイション (347)
【Fターム(参考)】