説明

めっき装置及びめっき方法

【課題】表面により高いシート抵抗をもつ基板に対しても、基板の全表面により均一な膜厚のめっき膜を形成できるようにする。
【解決手段】基板Wを保持する基板保持部と、基板保持部で保持した基板Wと接触して通電させるカソード接点88を備えたカソード部38と、基板保持部で保持した基板Wの表面に対向するように配置され、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板112a,112bを所定間隔離間させて積層したアノード98を有し、基板保持部で保持した基板Wとアノード98との間にめっき液を満たして基板Wの表面にめっきを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、めっき装置及びめっき方法に係り、特に半導体ウェーハなどの基板の表面に形成された微細な配線用凹部(回路パターン)に銅等の金属(配線材料)を埋込んで配線を形成するのに使用されるめっき装置及びめっき方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体基板上にLSI配線を形成するための金属材料として、アルミニウムまたはアルミニウム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレーション耐性が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著になっている。この種の銅配線は、基板の表面に設けた微細な配線用凹部の内部に銅を埋込むことによって一般に形成される。この銅配線を形成する方法としては、CVD、スパッタリング及びめっきといった手法があるが、いずれにしても、基板のほぼ全表面に銅を成膜して、化学的機械的研磨(CMP)により不要の銅を除去するようにしている。
【0003】
図1は、この種の銅配線基板の製造例を工程順に示す。先ず、図1(a)に示すように、半導体素子を形成した半導体基材1上の導電層1aの上にSiOからなる酸化膜やLow−k材膜等の絶縁膜2を堆積し、この絶縁膜2の内部に、リソグラフィ・エッチング技術により、配線用凹部としてのコンタクトホール3とトレンチ4を形成する。そして、その上にTaNやTiN等からなるバリア層5、更にその上に電解めっきの給電層としてシード層7を形成する。
【0004】
そして、図1(b)に示すように、基板Wのシード層7の表面に銅めっきを施すことで、コンタクトホール3及びトレンチ4内に銅を充填するとともに、絶縁膜2上に銅膜6を堆積する。その後、化学的機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅膜6、シード層7及びバリア層5を除去して、コンタクトホール3及びトレンチ4内に充填させた銅膜6の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一平面にする。これにより、図1(c)に示すように、絶縁膜2の内部に銅膜6からなる配線が形成される。
【0005】
前記シード層7としては、スパッタリング、CVD、ALDまたは無電解めっき法などによって形成される銅シード層が一般に用いられており、配線サイズの微細化の進行に伴って、銅シード層の厚みが年々薄くなっている。例えば、65nm世代の半導体デバイスを製造する時の銅シード層の厚みは、基板フィールド部において、600オングストローム前後であるが、これが45nm世代になると、500オングストローム以下になると予想されている。次世代、次々世代では、銅シード層の厚みが300オングストローム以下となるか、または銅シード層を設けることなく、例えばルテニウムからなるバリア層の表面に銅をダイレクトでめっきすることになるとも予想されている。
【0006】
これまでの膜厚の銅シード層にあっては、その電気抵抗(シート抵抗)が1Ω/sq以下であるため、カソード接点に接続されてカソードとなる基板とアノードとの間に抵抗体を入れるか、またはめっき液の酸濃度を低くしてめっき液自体の抵抗を高くしたりすることで、シード層のシート抵抗に依存するターミナルエフェクトを低減して、膜厚が基板の中央部で周辺部より薄くなることを防した均一な膜厚の銅膜を基板の表面に成膜することができる。
【0007】
また、出願人は、アノードとして、複数に分割した分割アノードを使用し、これらの各分割アノードに個別にめっき電源を接続することで、例えば基板上に初期めっき膜を形成する一定期間だけ、中央部側に位置する分割アノードの電流密度をその周辺より高め、基板外周部にめっき電流が集中することを防止して基板の中央部側にもめっき電流が流れるようにすることで、シート抵抗が高い場合であっても、均一な膜厚のめっき膜を形成することができるようにしたもの(特許文献1参照)や、更に、アノードとして、不溶解アノードを使用したもの(特許文献2参照)を提案した。また、多数電源または抵抗を入れたスイッチング機構で電気を制御することで成膜されるめっき膜の膜厚を制御することが提案されている。
【特許文献1】特開2002−129383号公報
【特許文献2】特開2005−213610号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
配線サイズの微細化が更に進む、次世代、次々世代の半導体デバイスにあっては、銅シード層の厚みが益々薄くなって、銅シード層のシート抵抗が1Ω/sq以上となったり、銅シード層を設けることなく、ルテニウム等からなるバリア層の表面に銅をダイレクトでめっきする場合には、そのシート抵抗が10Ω/sq以上となったりすると予想される。このような場合にあっては、これまでの基板とアノードとの間への抵抗体の挿入やめっき液自体の高抵抗化だけでは、シート抵抗に依存するターミナルエフェクトに対する対策が不十分となって、基板の全表面に亘って均一な膜厚の銅膜を形成することが困難となると考えられる。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、表面により高いシート抵抗をもつ基板に対しても、基板の全表面により均一な膜厚のめっき膜を形成できるようにしためっき装置及びめっき方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部で保持した基板と接触して通電させるカソード接点を備えたカソード部と、前記基板保持部で保持した基板の表面に対向するように配置され、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードを有し、前記基板保持部で保持した基板と前記アノードとの間にめっき液を満たして基板の表面にめっきを行うことを特徴とするめっき装置である。
【0011】
メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードを使用することで、例えばめっき初期に基板の中央部に電場を集めてめっきを行うことができ、これによって、表面により高いシート抵抗をもつ基板に対しても、基板の表面により均一な膜厚のめっき膜を成膜することができる。また、不溶解アノード板を用いることで、めっきを重ねるにつれて不溶解アノード板の形状の徐々に変化することを防止し、複雑な幾何学的な配置を可能となして、不溶解アノード板の有効な多層化を図ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部で保持した基板の周縁部に当接して該周縁部をシールするシール材と、前記基板保持部で保持した基板と接触して通電させるカソード接点を備えたカソード部と、前記基板保持部で保持した基板の表面に対向するように配置され、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードと、前記基板保持部で保持した基板と前記アノードとの間に配置された保水性材料からなる多孔質体と、前記多孔質体と前記基板保持部で保持した基板とを相対運動させる機構を有し、前記基板保持部で保持した基板と前記アノードとの間にめっき液を満たして基板の表面にめっきを行うことを特徴とするめっき装置である。
【0013】
これにより、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードと、基板保持部で保持した基板とアノードとの間に配置される保水性材料からなる多孔質体との相乗効果によって、高いシート抵抗を持つ基板に対して、より均一な膜厚のめっき膜を成膜することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記各不溶解アノード板は、導体の表面に白金または酸化イリジウムをコーティングして構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のめっき装置である。
請求項4に記載の発明は、前記複数の不溶解アノード板に対して同一の整流器を持つことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のめっき装置である。
【0015】
請求項5に記載の発明は、前記整流器と前記各不溶解アノード板とを、内部にスイッチを介装した導線で個別に接続したことを特徴とする請求項4記載のめっき装置である。
これにより、比較的簡単な構成で、カソード接点に接続されてカソードとなる基板の、例えば中央部とアノードの間で電場や、周縁部とアノードとの間の電場を容易に制御することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、前記複数の不溶解アノード板は、基板保持部で保持した基板に対して電気的に並列に配置され、1つの不溶解アノード板と基板との距離と他の不溶解アノード板と基板との距離が異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のめっき装置である。
請求項7に記載の発明は、前記めっき液の酸濃度が40g/L以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき装置である。
【0017】
請求項8に記載の発明は、基板の表面に対向する位置に、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードを配置し、基板と前記アノードとの間にめっき液を満たし、基板と前記アノードの少なくとも1つの不溶解アノード板との間に電圧を印加して基板の表面にめっきを行うことを特徴とするめっき方法である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、シート抵抗が高い、例えば薄い膜厚の銅シード層やルテニウム等からなるバリア層の表面にめっきが必要と考えられる、特に45nm世代以降の半導体デバイスの製造において、均一な膜厚のめっき膜を成膜することができる。本発明は、特に、シート抵抗が高いめっき初期において有効である。また、不溶解アノード板を同心円状のみならず、任意の位置に多段に配置して、基板表面の各部位における電場の大きさを任意に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について説明する。この実施の形態は、半導体ウェーハ等の基板の表面に設けた微細な配線用凹部内に銅を埋込んで銅からなる配線を形成するようにした例を示す。
図2は、本発明の実施の形態におけるめっき装置を備えた基板処理装置の全体配置図を示す。図2に示すように、この基板処理装置には、同一設備内に位置して、内部に複数の基板Wを収納する2基のロード・アンロード部10と、めっき処理を行う2基のめっき装置12と、ロード・アンロード部10とめっき装置12との間で基板Wの受渡しを行う搬送ロボット14と、めっき液タンク16を有するめっき液供給設備18が備えられている。
【0020】
めっき装置12には、図3に示すように、めっき処理及びその付帯処理を行う基板処理部20が備えられ、この基板処理部20に隣接して、めっき液を溜めるめっき液トレー22が配置されている。また、回転軸24を中心に揺動する揺動アーム26の先端に保持されて基板処理部20とめっき液トレー22との間を揺動する電極ヘッド28を有する電極アーム部30が備えられている。更に、基板処理部20の側方に位置して、プレコート・回収アーム32と、純水やイオン水等の薬液、または気体等を基板に向けて噴射する固定ノズル34が配置されている。この例にあっては、3個の固定ノズル34が備えられ、その内の1個を純水の供給用に用いている。
【0021】
基板処理部20には、図4に示すように、基板の表面(被めっき面)を上向きにして基板Wを保持する基板保持部36と、この基板保持部36の上方に該基板保持部36の周縁部を囲繞するように配置されたカソード部38が備えられている。更に、基板保持部36の周囲を囲繞して処理中に用いる各種薬液の飛散を防止する有底略円筒状のカップ40が、エアシリンダ(図示せず)を介して上下動自在に配置されている。
【0022】
ここで、基板保持部36は、エアシリンダ44によって、下方の基板受渡し位置Aと、上方のめっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置Cとの間を昇降し、図示しない回転モータ及びベルトを介して、任意の加速度及び速度でカソード部38と一体に回転する。この基板受渡し位置Aに対向して、めっき装置12のフレーム側面の搬送ロボット14側には、基板搬出入口(図示せず)が設けられ、また基板保持部36がめっき位置Bまで上昇した時に、基板保持部36で保持された基板Wの周縁部に下記のカソード部38のシール材90とカソード接点88が当接するようになっている。一方、カップ40は、その上端が基板搬出入口の下方に位置し、図4に仮想線で示すように、上昇した時に基板搬出入口を塞いでカソード部38の上方に達する。
【0023】
めっき液トレー22は、めっき処理を実施していない時に、電極アーム部30の下記の多孔質体110及びアノード98をめっき液で湿潤させるためのもので、この多孔質体110が収容できる大きさに設定され、図示しないめっき液供給口とめっき液排水口を有している。また、フォトセンサがめっき液トレー22に取付けられており、めっき液トレー22内のめっき液の満水、即ちオーバーフローと排水の検出が可能になっている。
【0024】
電極アーム部30は、図示しないサーボモータからなる上下動モータとボールねじを介して上下動し、旋回モータ(図示せず)を介して、電極ヘッド28がめっき液トレー22と基板処理部20との間を移動するように旋回(揺動)する。モータの代わりに空気圧アクチュエータを使用してもよい。
【0025】
プレコート・回収アーム32は、図5に示すように、上下方向に延びる支持軸58の上端に連結されて、ロータリアクチュエータ60を介して旋回(揺動)し、エアシリンダ(図示せず)を介して上下動する。このプレコート・回収アーム32には、その自由端側にプレコート液吐出用のプレコートノズル64が、基端側にめっき液回収用のめっき液回収ノズル66がそれぞれ保持されている。プレコートノズル64は、例えばエアシリンダによって駆動するシリンジに接続されて、プレコート液がプレコートノズル64から間欠的に吐出され、また、めっき液回収ノズル66は、例えばシリンダポンプまたはアスピレータに接続されて、基板上のめっき液がめっき液回収ノズル66から吸引される。
【0026】
基板保持部36は、図6乃至図8に示すように、円板状の基板ステージ68を備え、この基板ステージ68の周縁部の円周方向に沿った6カ所に、上面に基板Wを水平に載置して保持する支持腕70が立設されている。この支持腕70の1つの上端には、基板Wの端面に当接して位置決めする位置決め板72が固着され、この位置決め板72を固着した支持腕70に対向する支持腕70の上端には、基板Wの端面に当接し回動して基板Wを位置決め板72側に押付ける押付け片74が回動自在に支承されている。また、他の4個の支持腕70の上端には、回動して基板Wをこの上方から下方に押付けるチャック爪76が回動自在に支承されている。
【0027】
ここで、押付け片74及びチャック爪76の下端は、コイルばね78を介して下方に付勢した押圧棒80の上端に連結されて、この押圧棒80の下動に伴って押付け片74及びチャック爪76が内方に回動して閉じるようになっており、基板ステージ68の下方には、押圧棒80に下面に当接してこれを上方に押上げる支持板82が配置されている。
これにより、基板保持部36が図4に示す基板受渡し位置Aに位置する時、押圧棒80は支持板82に当接し上方に押上げられて、押付け片74及びチャック爪76が外方に回動して開き、基板ステージ68を上昇させると、押圧棒80がコイルばね78の弾性力で下降して、押付け片74及びチャック爪76が内方に回転して閉じる。
【0028】
カソード部38は、図9及び図10に示すように、支持板82(図8等参照)の周縁部に立設した支柱84の上端に固着した環状の枠体86と、この枠体86の下面に内方に突出させて取付けた、この例では6分割されたカソード接点88と、このカソード接点88の上方を覆うように枠体86の上面に取付けた環状のシール材90を有している。シール材90は、その内周縁部が内方に向け下方に傾斜し、かつ徐々に薄肉となって、内周端部が下方に垂下するように構成されている。
【0029】
これにより、図4に示すように、基板保持部36がめっき位置Bまで上昇した時に、この基板保持部36で保持した基板Wの周縁部にカソード接点88が押付けられて通電し、同時にシール材90の内周端部が基板Wの周縁部上面に圧接し、ここを水密的にシールして、基板の上面(被めっき面)に供給されためっき液が基板Wの端部から染み出すのを防止するとともに、めっき液がカソード接点88を汚染することを防止する。
【0030】
なお、この例において、カソード部38は、上下動不能で基板保持部36と一体に回転するようになっているが、上下動自在で、下降した時にシール材90が基板Wの被めっき面に圧接するように構成してもよい。
【0031】
電極アーム部30の電極ヘッド28は、図11及び図12に示すように、揺動アーム26の自由端にボールベアリング92を介して連結したアノードホルダ94と、このアノードホルダ94の下端開口部を塞ぐように配置された、保水性材料からなる多孔質体110とを有している。アノードホルダ94は、下方に開口した有底カップ状に形成されており、この内部に中空のアノード室100が区画形成されている。
【0032】
多孔質体110は、例えばアルミナ,SiC,ムライト,ジルコニア,チタニア,コージライト等の多孔質セラミックスまたはポリプロピレンやポリエチレンの焼結体等の硬質多孔質体、あるいはこれらの複合体、更には織布や不織布で構成される。例えば、アルミナ系セラミックスにあっては、ポア径30〜200μm、SiCにあっては、ポア径30μm以下、気孔率20〜95%、厚み1〜20mm、好ましくは5〜20mm、更に好ましくは8〜15mm程度のものが使用される。この例では、例えば気孔率30%、平均ポア径100μmでアルミナ製の多孔質セラミックス板から構成されている。そして、この内部にめっき液を含有させることで、つまり多孔質セラミックス板自体は絶縁体であるが、この内部にめっき液を複雑に入り込ませ、厚さ方向にかなり長い経路を辿らせることで、めっき液の電気伝導率より小さい電気伝導率を有するように構成されている。
【0033】
このように多孔質体110をアノード室100内に配置し、この多孔質体110によって大きな抵抗を発生させることで、シード層7(図1(a)参照)の抵抗(シート抵抗)の影響を無視できる程度となし、基板Wの表面の電気抵抗による電流密度の面内差を小さくして、めっき膜の面内均一性を向上させることができる。この例では、多孔質体110を備え、この多孔質体110を介して、めっき液自体の抵抗を高くするようにした例を示しているが、多孔質体110を省略してもよい。
【0034】
アノード室100内には、多孔質体110の上方に位置して、図12に示すように、アノード室100の横方向の略全域に亘って拡がる円板状の第1不溶解アノード板112aと、この第1不溶解アノード板112aより小径で、基板保持部36で保持された基板Wの中央部に対応する位置に配置される円板状の第2不溶解アノード板112bとを所定間隔離間させて積層したアノード98が配置されている。不溶解アノード板112a,112bは、この例では、図14に詳細に示すように、めっき液が流通できる菱形メッシュ状で、互いに同心状に、基板Wと平行に配置されている。不溶解アノード板112a,112bとして、全面に上下に貫通する多数の穴を開けたものを使用してもよい。
【0035】
不溶解アノード板112a、112bは、例えば導体の表面に白金または酸化イリジウムをコーティングして構成されている。このように、アノード98を不溶解アノード板112a,112bを積層して構成することで、不溶解アノード板112a,112bの溶解による形状変化を防止して、不溶解アノード板112a,112bを交換することなく、常に一定の放電状態を維持することができ、しかも、複雑な幾何学的な配置を可能となして、不溶解アノード板112a,112bの有効な多層化を図ることができる。
【0036】
図13に詳細に示すように、第1不溶解アノード板112aは、単一の整流器(めっき電源)114の陰極から延びる共通陰極導線116aから分岐した第1陰極導線116bに接続され、第2不溶解アノード板112bは、共通陰極導線116aから分岐した第2陰極導線116cに接続されている。そして、第1陰極導線116b及び第2陰極導線116cには、開閉用の第1スイッチS1及び第2スイッチS2がそれぞれ介装されている。整流器114の陽極から延びる陽極導線118は、カソード接点88に接続される。
【0037】
これにより、第1スイッチS1のみをONにすると、第1不溶解アノード板112aと基板Wとの間に電場が生じ、第2スイッチS2のみをONとすると、第2不溶解アノード板112bと基板Wとの間に電場が生じる。そして、第1スイッチS1と第2スイッチS2の双方をONとすると、基板の表面に上記の両電場を重ね合せた電場が生じる。これにより、比較的簡単な構成で、カソード接点88に接続されてカソードとなる基板Wとアノード98との間における、例えば基板Wの中央部と周縁部の電場を容易に制御することができる。
【0038】
この例では、図13及び図14に示すように、第1不溶解アノード板112aは、その表面の1点Pで第1陰極導線116bに接続され、第2不溶解アノード板112bは、その表面の1点Qで第2陰極導線116cに接続されている。特に、基板の中央部と対向する位置に配置される第2不溶解アノード板112bにあっては、図15に示すように、その表面の複数の点、例えば3点Q1,Q2,Q3で第2陰極導線116cに接続されるようにすることが好ましく、これによって、第2不溶解アノード板112bと基板Wの中央部との間により均一な電場を生じさせることができる。
【0039】
アノードホルダ94には、アノード室100の内部のめっき液を吸引して排出するめっき液排出部(図示せず)が設けられ、このめっき液排出部は、めっき液供給設備18(図2参照)から延びるめっき液排出管106に接続されている。更に、アノードホルダ94には、その側方に位置して、めっき液注入部104が設けられている。このめっき液注入部104は、めっき液供給設備18(図2参照)から延びるめっき液供給管102に接続されている。
【0040】
このように、アノード98として、不溶解アノード板112a,112bを使用して銅めっきを行うと、不溶解アノード板112a,112bの表面から酸素ガスが発生し、この酸素ガスが基板Wの表面に到達すると基板に成膜されためっき膜に欠陥が発生する原因となる。そこで、この例では、アノードホルダ94の頂壁に排気ポート108を設け、めっき時に、アノード室100の内部を排気ポート108を通して真空排気するようにしている。これにより、不溶解アノード板112a,112bの表面から発生した酸素ガスは、これらの内部を通ってアノード室100の上部に達し、排気ポート108外部に排気され、基板Wの表面に到達することが防止される。
【0041】
めっき液注入部104は、基板保持部36がめっき位置B(図4参照)にある時に、基板保持部36で保持した基板Wと多孔質体110の隙間が、例えば0.5〜3mm程度となるまで電極ヘッド28を下降させ、この状態で、アノード98及び多孔質体110の側方から、基板Wと多孔質体110との間の領域にめっき液を注入するためのものである。
【0042】
これにより、めっき液注入時にめっき液注入部104から注入されためっき液は、基板Wの表面に沿って一方向に流れ、このめっき液の流れによって、基板Wと多孔質体110との間の領域の空気が外方に押し出されて外部に排出され、この領域がめっき液注入部104から注入された新鮮で組成が調整されためっき液で満たされて、基板Wとシール材90で区画された領域に溜められる。
【0043】
次に、この実施の形態のめっき装置12を備えた基板処理装置の操作について、図16を更に参照して説明する。
先ず、ロード・アンロード部10からめっき処理前の基板Wを搬送ロボット14で取出し、表面(被めっき面)を上向きにした状態で、フレームの側面に設けられた基板搬出入口から一方のめっき装置12の内部に搬送する。この時、基板保持部36は、下方の基板受渡し位置Aにあり、搬送ロボット14は、そのハンドが基板ステージ68の真上に到達した後に、ハンドを下降させることで、基板Wを支持腕70上に載置する。そして、搬送ロボット14のハンドを、基板搬出入口を通って退去させる。
【0044】
搬送ロボット14のハンドの退去が完了した後、カップ40を上昇させ、同時に基板受渡し位置Aにあった基板保持部36を前処理・洗浄位置Cに上昇させる。この時、この基板保持部36の上昇に伴って、支持腕70上に載置された基板は、位置決め板72と押付け片74で位置決めされ、チャック爪76で確実に把持される。
【0045】
一方、電極アーム部30の電極ヘッド28は、この時点ではめっき液トレー22上の通常位置にあって、多孔質体110あるいはアノード98がめっき液トレー22内に位置しており、この状態でカップ40の上昇と同時に、めっき液トレー22及び電極ヘッド28にめっき液の供給を開始する。そして、基板のめっき工程に移るまで、新しいめっき液を供給し、併せてめっき液排出管106を通じた吸引を行って、多孔質体110に含まれるめっき液の交換と泡抜きを行う。カップ40の上昇が完了すると、フレーム側面の基板搬出入口はカップ40で塞がれて閉じ、フレーム内外の雰囲気が遮断状態となる。
【0046】
カップ40が上昇するとプレコート処理に移る。即ち、基板Wを受取った基板保持部36を回転させ、待避位置にあったプレコート・回収アーム32を基板と対峙する位置へ移動させる。そして、基板保持部36の回転速度が設定値に到達したところで、プレコート・回収アーム32の先端に設けられたプレコートノズル64から、例えば界面活性剤からなるプレコート液を基板の表面(被めっき面)に間欠的に吐出する。この時、基板保持部36が回転しているため、プレコート液は基板Wの表面の全面に行き渡る。次に、プレコート・回収アーム32を待避位置へ戻し、基板保持部36の回転速度を増して、遠心力により基板Wの被めっき面のプレコート液を振り切って乾燥させる。
【0047】
プレコート完了後にめっき処理に移る。先ず、基板保持部36を、この回転を停止、若しくは回転速度をめっき時速度まで低下させた状態で、めっきを施すめっき位置Bまで上昇させる。すると、基板Wの周縁部は、カソード接点88に接触して通電可能な状態となり、同時に基板Wの周縁部上面にシール材90が圧接して、基板Wの周縁部が水密的にシールされる。
【0048】
一方、搬入された基板Wのプレコート処理が完了したという信号に基づいて、電極アーム部30をめっき液トレー22上方からめっき処理を施す位置の上方に電極ヘッド28が位置するように水平方向に旋回させ、しかる後、電極ヘッド28をカソード部38に向かって下降させる。そして、多孔質体110が基板Wの表面に接触することなく、0.5mm〜3mm程度に近接した位置に達した時に電極ヘッド28を停止させる。電極ヘッド28の下降が完了した時点で、めっき液注入部104から基板Wと多孔質体110との間の領域にめっき液を注入して該領域をめっき液で満たす。
【0049】
この時、例えば、図16にステップ0で示すように、第1スイッチS1及び第2スイッチS2を共にONとして、第1不溶解アノード板112aと基板Wとの間、及び第2不溶解アノード板112bと基板Wとの間にそれぞれ定電圧(CV)を印加して、基板Wの表面のシード層7(図1(a)参照)がめっき液に溶解してエッチングされることを防止する。
【0050】
この状態で、めっき初期においては、図16にステップ1で示すように、第1スイッチS1をOFF、第2スイッチS2をONとして、第2不溶解アノード板112bと該第2不溶解アノード板112bと対面する基板Wの中央部との間に定電流(CC)を流し、第2不溶解アノード板112bと基板Wの中央部との間のみに電場を生じさせて、基板Wの中央部のみにめっき膜を成長させる。次に、めっき中期においては、図16にステップ2で示すように、第1スイッチS1及び第2スイッチS2の双方をONとして、第2不溶解アノード板112bと該第2不溶解アノード板112bと対面する基板Wの中央部との間、及び第1不溶解アノード板112aと該第1不溶解アノード板112aと対面する基板Wの被めっき全領域のとの間に定電流(CC)を流す。これにより、第2不溶解アノード板112bと基板Wの中央部との間に、第1不溶解アノード板112aと基板Wの周縁部との間よりも大きな電場を生じさせて、基板Wの中央部に優先的にめっき膜を成長させる。
【0051】
基板Wの表面にめっき膜が成長するにしたがって、基板Wの表面の抵抗(シート抵抗)は下がり、基板の表面におけるシート抵抗に依存するターミナルエフェクトの影響は徐々に小さくなっていく。このため、めっきをこのまま続けると、膜厚が基板Wの表面の中心部で厚く外周部で薄いめっき膜となる。
【0052】
そこで、めっき膜が所定の膜厚に達しためっき終期に、図16にステップ3で示すように、第2スイッチS2をOFFにして、第1不溶解アノード板112aと該第1不溶解アノード板112aと対面する基板Wの被めっき全領域のとの間に定電流(CC)を流し、第1不溶解アノード板112aと基板Wの被めっき全領域に均一な電場を生じさせて、基板Wの被めっき全領域にめっき膜を均一に成長させる。
【0053】
このように、異なるめっき膜の膜厚分布を示すめっき膜を重ね合わせることで、全体として均一な膜厚分布を有するめっき膜を成膜することができる。これにより、高いシート抵抗をもつ基板に対しても、基板の表面(被めっき面)の全面により均一な膜厚のめっき膜を形成して、金属をコンタクトホール3やトレンチ4からなる微細な配線用凹部(図1参照)の内部にボイドを生じさせることなく確実に埋込むことができる。
【0054】
特に、この例にあっては、複数(2枚)の不溶解アノード板112a,112bを所定間隔離間させて積層したアノード98と、基板保持部36で保持した基板Wとアノード98との間に配置される保水性材料からなる多孔質体110との相乗効果によって、高いシート抵抗を持つ基板に対して、より均一な膜厚のめっき膜を成膜することができる。
【0055】
そして、めっき処理が完了すると、電極アーム部30を上昇させ旋回させてめっき液トレー22上方へ戻し、通常位置へ下降させる。次に、プレコート・回収アーム32を待避位置から基板Wに対峙する位置へ移動させて下降させ、めっき液回収ノズル66から基板W上のめっき液の残液を回収する。この残液の回収が終了した後、プレコート・回収アーム32を待避位置へ戻し、基板のめっき面のリンスのために、純水用の固定ノズル34から基板Wの中央部に純水を吐出し、同時にスピードを増して基板保持部36を回転させて基板Wの表面のめっき液を純水に置換する。このように、基板Wのリンスを行うことで、基板保持部36をめっき位置Bから下降させる際に、めっき液が跳ねて、カソード部38のカソード接点88が汚染されることが防止される。
【0056】
リンス終了後に水洗工程に入る。即ち、基板保持部36をめっき位置Bから前処理・洗浄位置Cへ下降させ、純水用の固定ノズル34から純水を供給しつつ基板保持部36及びカソード部38を回転させて水洗を実施する。この時、カソード部38に直接供給した純水、または基板Wの面から飛散した純水によってシール材90及びカソード接点88も基板と同時に洗浄することができる。
【0057】
水洗完了後にドライ工程に入る。即ち、固定ノズル34からの純水の供給を停止し、更に基板保持部36及びカソード部38の回転スピードを増して、遠心力により基板表面の純水を振り切って乾燥させる。併せて、シール材90及びカソード接点88も乾燥される。ドライ工程が完了すると基板保持部36及びカソード部38の回転を停止させ、基板保持部36を基板受渡し位置Aまで下降させる。すると、チャック爪76による基板Wの把持が解かれ、基板Wは、支持腕70の上面に載置された状態となる。これと同時に、カップ40も下降させる。
【0058】
以上でめっき処理及びそれに付帯する前処理や洗浄・乾燥工程の全ての工程を終了し、搬送ロボット14は、そのハンドを基板搬出入口から基板Wの下方に挿入し、そのまま上昇させることで、基板保持部36から処理後の基板Wを受取る。そして、搬送ロボット14は、この基板保持部36から受取った処理後の基板Wをロード・アンロード部10に戻す。
【0059】
上記の例では、2枚の不溶解アノード板112a,112bを1個の整流器114の陰極に個別に接続させ、2個スイッチS1,S2のスイッチングによって、特に基板の周縁部と中心部における電場をコントロールするようにしている。図17(a)に示すように、大径の第1不溶解アノード板120aと小径の第2不溶解アノード板120bとを所定間隔離間させて同心状に配置し、両不溶解アノード板120a,120bを目の粗いメッシュ状の導電体122で電気的に接続してアノード98aを構成し、このアノード98aの第2不溶解アノード板120aのみに整流器114の陰極から延びる陰極導線116を接続するようにしてもよい。
【0060】
図17(a)に示す例では、小径の第2不溶解アノード板120bを基板W側に配置して、第2不溶解アノード板120bと基板Wとの距離の方が、第1不溶解アノード板120aと基板Wとの距離より短くなるようにしている。図17(b)に示すように、大径の第1不溶解アノード板120aを基板W側に配置し、第1不溶解アノード板120aと基板Wとの距離の方が、小径の第2不溶解アノード板120bと基板Wとの距離より短くするようにしてアノード98bを構成してもよい。
【0061】
これにより、めっきの際、基板Wの中心部に電場を集中させ、基板の中心部に優先的にめっき膜を成長させて、表面により高いシート抵抗をもつ基板に対しても、基板の表面により均一な膜厚のめっき膜を成膜することができる。しかも、不溶解アノード板を用いることで、例えば同心状以外の不溶解アノード板の複雑な幾何学的な配置を可能となして、不溶解アノード板の有効な多層化を図ることができる。
【0062】
上記の例では、アノード98と基板保持部36で保持された基板Wとの間に多孔質体110を配置し、この多孔質体110にめっき液を含浸させることで、アノード98と基板Wとの間のめっき液に高い抵抗を持たせ、基板表面のシート抵抗の影響を無視できる程度となすことと相まって、より高いシート抵抗をもつ基板に対しても、より均一な膜厚のめっき膜を確実に形成できるようにした例を示していが、多孔質体110を省略してもよいことは勿論である。
また、配線材料として銅を使用しているが、銅の代わりに、銅合金、銀または銀合金を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】めっきによって銅配線を形成する例を工程順に示す図である。
【図2】本発明の実施の形態のめっき装置を備えた基板処理装置の全体を示す平面図である。
【図3】図2に示すめっき装置を示す平面図である。
【図4】図2に示すめっき装置の基板保持部及びカソード部の拡大断面図である。
【図5】図2に示すめっき装置のプレコート・回収アームを示す正面図である。
【図6】図2に示すめっき装置の基板保持部の平面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】図6のC−C線断面図である。
【図9】図2に示すめっき装置のカソード部の平面図である。
【図10】図9のD−D線断面図である。
【図11】図2に示すめっき装置の電極アーム部の平面図である。
【図12】図2に示すめっき装置の電極ヘッド及び基板保持部を概略的に示すめっき時における断面図である。
【図13】図2に示すめっき装置のアノード、整流器及びスイッチ、及び基板の関係を示す概要図である。
【図14】アノードを示す裏面図である。
【図15】アノードの他の例を示す裏面図である。
【図16】めっき装置の典型的なレシピを示す図である。
【図17】本発明のそれぞれ異なる他の実施の形態のめっき装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0064】
6 銅膜
7 シード層
10 ロード・アンロード部
12 めっき装置
20 基板処理部
26 揺動アーム
28 電極ヘッド
30 電極アーム部
36 基板保持部
38 カソード部
68 基板ステージ
70 支持腕
88 カソード接点
90 シール材
94 アノードホルダ
98,98a,98b アノード
100 アノード室
110 多孔質体
112a,112b,120a,120b 不溶解アノード板
114 整流器
116,116a,116b,116c 陰極導線
118 陽極導線
122 導電体
S1,S2 スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部で保持した基板と接触して通電させるカソード接点を備えたカソード部と、
前記基板保持部で保持した基板の表面に対向するように配置され、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードを有し、
前記基板保持部で保持した基板と前記アノードとの間にめっき液を満たして基板の表面にめっきを行うことを特徴とするめっき装置。
【請求項2】
基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部で保持した基板の周縁部に当接して該周縁部をシールするシール材と、
前記基板保持部で保持した基板と接触して通電させるカソード接点を備えたカソード部と、
前記基板保持部で保持した基板の表面に対向するように配置され、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードと、
前記基板保持部で保持した基板と前記アノードとの間に配置された保水性材料からなる多孔質体と、
前記多孔質体と前記基板保持部で保持した基板とを相対運動させる機構を有し、
前記基板保持部で保持した基板と前記アノードとの間にめっき液を満たして基板の表面にめっきを行うことを特徴とするめっき装置。
【請求項3】
前記各不溶解アノード板は、導体の表面に白金または酸化イリジウムをコーティングして構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のめっき装置。
【請求項4】
前記複数の不溶解アノード板に対して同一の整流器を持つことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のめっき装置。
【請求項5】
前記整流器と前記各不溶解アノード板とを、内部にスイッチを介装した導線で個別に接続したことを特徴とする請求項4記載のめっき装置。
【請求項6】
前記複数の不溶解アノード板は、基板保持部で保持した基板に対して電気的に並列に配置され、1つの不溶解アノード板と基板との距離と他の不溶解アノード板と基板との距離が異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のめっき装置。
【請求項7】
前記めっき液の酸濃度が40g/L以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき装置。
【請求項8】
基板の表面に対向する位置に、メッシュ状または全面に穴の開いた複数の不溶解アノード板を所定間隔離間させて積層したアノードを配置し、
基板と前記アノードとの間にめっき液を満たし、
基板と前記アノードの少なくとも1つの不溶解アノード板との間に電圧を印加して基板の表面にめっきを行うことを特徴とするめっき方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−150631(P2008−150631A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−336481(P2006−336481)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000000239)株式会社荏原製作所 (1,477)
【Fターム(参考)】