アクション実行制御装置及びアクション実行制御方法
【課題】複数の機器が連携して動作するシステムにおいてシステム全体の省電力化を行うことを目的とする。
【解決手段】イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置であって、アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段における判断結果に応じて、アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段を有することによって課題を解決する。
【解決手段】イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置であって、アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段における判断結果に応じて、アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段を有することによって課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクション実行制御装置及びアクション実行制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、機器のネットワーク化により、機器の遠隔操作や遠隔制御が容易にできるようになった。
ネットワークに対応した機器は他の機器からのイベントに応じたアクションを実行することで、複数の機器を連携させることができる。
例えば、Webカメラが人物を撮影するイベントを発生させたときに、NAS(Network Attached Storage)に対して、撮影した画像データを保存するアクションを実行させるような連携動作を行わせることができる。
しかし、機器が連携して動作するシステムでは複数の機器が相互に関連するため、システム全体での省電力化が難しいという問題があった。
【0003】
非特許文献1では、機器上のOSが実行するタスクの状況に応じて、機器の一部の電力消費量を抑えることで、機器の消費電力を抑える技術が開示されている。
特許文献1では、機器ごとに設定された使用時間以外の時間帯に機器の省電力化を行う技術が開示されている。
【0004】
【非特許文献1】「Intel SpeedStep Technology」、[online]、[平成19年4月6日検索]、インターネット<URL:http://support.intel.com/support/processors/mobile/pentiumiii/sb/CS−007509.htm>
【特許文献1】特開2004−304279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した非特許文献1の技術では、複数の機器が連携して動作する状況では効果的な省電力化を行うことはできない問題があった。
また、上述した特許文献1の技術では、使用時間中にも機器が使用されないことはあるため、効率的に省電力化をしているとは言えない問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、複数の機器が連携して動作するシステムにおいてシステム全体の省電力化を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置であって、前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段と、前記判断手段における判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置におけるアクション実行制御方法であって、前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断ステップと、前記判断ステップにおける判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の機器が連携して動作するシステムにおいてシステム全体の省電力化を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、アクション実行制御装置(コンピュータ)の一例であるイベント−アクション実行制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPU201は、各種処理のための演算や論理判断等を行い、バス206に接続された各構成要素を制御する。
本装置には、プログラムメモリ202とデータメモリ203とを含むメモリが搭載されている。
【0013】
プログラムメモリ202には、CPU201により実行される、後述するフローチャート又は後述する機能に係るプログラムが記憶されている。データメモリ203には、CPU201におけるプログラムの実行時に用いられるデータ等が記憶されている。
ネットワーク・インタフェース204は、ネットワーク205を介して他の機器とやり取りを行う。
【0014】
なお、図1では、必要最低限のハードウェア構成しか示していないが、イベント−アクション実行制御装置100が適用される機器に応じて、他のハードウェア構成が追加されてもよい。例えば、イベント−アクション実行制御装置100がWebカメラとして適用される場合、レンズ等をハードウェア構成として含めてもよい。
なお、後述する実施形態に示されるテレビ等の他の装置の基本的なハードウェア構成も図1に示したハードウェア構成と同様であり、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、後述するテレビ等の他の装置における機能等を実現する。
【0015】
図2は、イベント−アクション実行制御装置100を含むイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
図2に示されるように、イベント−アクション実行システムは、機能構成として、イベント発生部101と、アクション実行部102と、アクション実行可能状態判断部103と、対応イベント発生抑制判断部104と、を含む。
【0016】
イベント発生部101は、イベントを発生させて、所定の機器へイベントを送る。
アクション実行部102は、イベントを受け取った際に、イベントに対応するアクションを実行する。
アクション実行可能状態判断部103は、アクション実行部102を持つ機器(装置)をみて、アクションが実行可能な状態であるか否かの監視を行う。
対応イベント発生抑制判断部104は、アクション実行可能状態判断部103からの通知(アクション実行可能状態判断部103の判断結果)を受けて、アクションが実行できない場合は、イベント発生部101に対しイベントを抑制する通知を送る。
【0017】
<実施形態1>
図3は、図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ301に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
Webカメラ301は、機能構成として、イベント発生部101と、アクション実行可能状態判断部103と、対応イベント発生抑制判断部104と、を有する。
テレビ302は、アクション実行部102を有する。
【0018】
本実施形態では、Webカメラ301が撮影した映像を、テレビ302で出力する連携機能を例に説明を行う。
この連携機能において、Webカメラ301からテレビ302に送信するイベントには、Webカメラ301で撮影した映像情報が含まれる。イベントを受信したテレビ302は、映像情報をイベントから取り出し、出力するためのアクションを実行する。
【0019】
なお、本実施形態では、連携する機器として、Webカメラとテレビとを例に説明を行う。しかしながら、連携する機器は、デジタルカメラやビデオカメラ、PC、プリンタ、テレビ、アンプ、エアコン、冷蔵庫、炊飯器等、ネットワークに接続することができて、CPU等が制御可能な機器であれば何でもよい。
【0020】
続いて、図4のフローチャートを用いて、本実施形態におけるWebカメラ301の機器制御処理の一例を説明する。図4は、実施形態1におけるWebカメラ301の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0021】
ステップS401において、アクション実行可能状態判断部103は、テレビ302のアクション実行可能状態を監視する処理を行う。なお、ステップS401の処理の詳細は、後述する図5を用いて説明する。
【0022】
ステップS402において、対応イベント発生抑制判断部104は、Webカメラ301で発生するイベントを抑制する処理を行う。なお、ステップS402の処理の詳細は、後述する図6を用いて説明する。
【0023】
図5は、ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
ステップS501において、アクション実行可能状態判断部103は、予め設定された頻度でアクションを実行するテレビ302にアクセスし、アクションの実行可能状態(実行可能状態情報)を取得する。
【0024】
ステップS502において、アクション実行可能状態判断部103は、取得したアクションの実行可能状態情報をチェックする。そして、アクション実行可能状態判断部103は、実行可能状態情報がアクションを実行可能であることを示しているか否かを判定する。アクション実行可能状態判断部103は、実行可能状態情報がアクションを実行可能であることを示している場合、S501の処理に戻る。一方、アクション実行可能状態判断部103は、実行可能状態情報がアクションを実行可能であることを示していない場合、実行不可能であることを対応イベント発生抑制判断部104に通知し、図5に示す処理を終了する。
【0025】
テレビ302が出力のためのアクションが実行できない状況として、テレビ302の電源が落ちている場合や、テレビ302に異常が発生した場合、テレビ302がネットワークから外れた場合等の要因が考えられる。ここに挙げたような、テレビ302がデータの保存ができない状況になったときに、出力のためのアクションが実行不可能になる。
【0026】
図6は、ステップS402の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
ステップS601において、アクション実行可能状態判断部103より実行不可能である旨の通知を受け取った対応イベント発生抑制判断部104は、自身の電源を停止させ、図6に示す処理を終了する。つまり、対応イベント発生抑制判断部104は、イベント発生部101に対して、映像情報を含むイベントのテレビ302への送信をやめさせ、自身の電源を停止させる。
なお、ユーザは、電源を停止させたくない場合、Webカメラ301に対して電源を停止させない旨の設定を行うことができる。この設定がなされていた場合、対応イベント発生抑制判断部104は、アクション実行可能状態判断部103より実行不可能である旨の通知を受け取った場合も、電源を停止させない。
【0027】
以上のように本実施形態によれば、連携に使用できない機器(例えばWebカメラ301)の電力消費量を低減することにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0028】
<実施形態2>
図7は、図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ701に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
Webカメラ701は、機能構成として、イベント発生部101と、アクション実行可能状態判断部103と、対応イベント発生抑制判断部104と、を有する。
テレビ702、703は、それぞれアクション実行部102を有する。
【0029】
本実施形態では、Webカメラ701が動体検知して撮影した画像を、テレビ702及びテレビ703で出力する連携機能を例に説明を行う。なお、本実施形態では、テレビ画面に映すというアクションが実行できなくなったテレビ702又はテレビ703が、Webカメラ701に対して、アクションが実行できないことを通知する構成となっている。
【0030】
本実施形態のWebカメラ701における機器制御処理のフローチャートは、実施形態1の図4に示したフローチャートと同様である。但し、アクション実行可能状態判断処理と対応イベント発生抑制処理とは、実施形態1とは異なる。
【0031】
図8は、ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
ステップS801において、アクション実行可能状態判断部103は、アクションを実行する2台のテレビ、テレビ702及びテレビ703から、実行可能状態(実行可能状態情報)を含む信号の受信待ちを行う。一つでも信号を受信した場合、アクション実行可能状態判断部103は、ステップS802の処理に進む。
【0032】
ステップS802において、アクション実行可能状態判断部103は、2台のテレビの中で少なくとも1台がアクションを実行できる場合は、ステップS801に処理を戻す。一方、アクション実行可能状態判断部103は、2台とも実行できない場合は、実行不可能であることを対応イベント発生抑制判断部104に通知し、図8に示す処理を終了する。
【0033】
なお本実施形態ではテレビを2台として説明を行っているが、例えばテレビが5台あるシステムの場合、アクション実行可能状態判断部103は、ステップS802において、5台中3台以上のテレビがアクションを実行できるか否かを判断するようにしてもよい。つまり、アクション実行可能状態判断部103は、5台中3台以上のテレビがアクションを実行できると判断した場合、S801に進み、5台中3台以上のテレビがアクションを実行できないと判断した場合、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。
【0034】
また、複数のテレビがシステムに含まれる場合、アクション実行可能状態判断部103は、ステップS802において、複数のテレビの内、所定の数以上(例えば3分の2以上)のテレビがアクションを実行できるか否かを判断するようにしてもよい。つまり、アクション実行可能状態判断部103は、所定の数以上のテレビがアクションを実行できると判断した場合、S801に進み、所定の数以上のテレビがアクションを実行できないと判断した場合、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。
【0035】
また、アクション実行可能状態判断部103は、予め設定されたテレビごとの重要度に応じて、重要度の高いテレビがアクションを実行できないと判断した場合、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。なお、例えば重要度は、「高」、「中」、「低」などとテレビごとに設定ファイル等に設定されているものとする。
【0036】
また、Webカメラ701が様々な種類の機器からアクションの実行可能状態の受信待ちをしている場合、アクション実行可能状態判断部103は、機器の種類に応じて、処理を変更してもよい。
例えばWebカメラ701で撮影した映像をPCとテレビとで出力する場合、アクションを実行できなくなったのがテレビの場合のみ、アクション実行可能状態判断部103は、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。
【0037】
図9は、ステップS901の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
ステップS901において、アクション実行可能状態判断部103より実行不可能である旨の通知を受け取った対応イベント発生抑制判断部104は、自身を省電力モード(省電力状態)に移行させ、図9に示す処理を終了する。
なお、対応イベント発生抑制判断部104は、設定に応じて、省電力モードに移行するか、電源を落とすか、等、処理を変えてもよい。
【0038】
以上のように本実施形態によれば、連携に使用できない機器(例えばWebカメラ701)の電力消費量を低減することにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0039】
<実施形態3>
図10は、図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ1001に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
Webカメラ1001は、機能構成として、イベント発生部101と、対応イベント発生抑制判断部104と、を有する。
【0040】
テレビ1002は、アクション実行部102を有する。
連携コントローラ1003は、機器と機器とを連携させる役割(機器間のイベント送受信の仲介機能)を有する連携コントローラである。連携コントローラ1003は、前記機能に加えてアクション実行可能状態判断部103を有する。
本実施形態では、実施形態1と同様に、Webカメラ1001が撮影した映像を、テレビ1002で出力する連携機能を例に説明を行う。
【0041】
図11は、連携コントローラ1003における処理を説明するためのフローチャートである。図11のフローチャートに対応する処理は、連携コントローラのプログラムメモリに格納されているプログラムを、連携コントローラのCPUが実行することで実現される。
【0042】
ステップS1101において、アクション実行可能状態判断部103は、テレビ1002のアクション実行可能状態を監視する。ステップS1101の処理の詳細は、実施形態1の図5で示した処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS1102において、アクション実行可能状態判断部103は、イベントの発生を抑制する旨のイベントをWebカメラ1001に通知し、図11に示す処理を終了する。
【0043】
図12は、実施形態3におけるWebカメラ1001の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
ステップS1201において、対応イベント発生抑制判断部104は、連携コントローラ1003からイベントの発生を抑制する通知を受信したか否かを判定する。対応イベント発生抑制判断部104は、連携コントローラ1003からイベントの発生を抑制する通知を受信した場合、ステップS1202に進み、前記通知を受信しなかった場合、ステップS1201の処理を繰り返す。
【0044】
ステップS1202において、対応イベント発生抑制判断部104は、イベントの発生を抑制する処理を行う。ステップS1202の処理の詳細は、実施形態1の図6で示した処理と同様であるため、説明を省略する。
以上のように本実施形態によれば、連携に使用できない機器(例えばWebカメラ1001)の電力消費量を低減することにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0045】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0046】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0047】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0048】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0049】
以上、上述した実施形態によれば、連携に使用できない機器の電力消費量を低減させることにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】アクション実行制御装置(コンピュータ)の一例であるイベント−アクション実行制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】イベント−アクション実行制御装置100を含むイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図3】図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ301に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図4】実施形態1におけるWebカメラ301の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図5】ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図6】ステップS402の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図7】図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ701に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図8】ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図9】ステップS901の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図10】図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ1001に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図11】連携コントローラ1003における処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】実施形態3におけるWebカメラ1001の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
201 CPU
202 プログラムメモリ
203 データメモリ
204 ネットワーク・インタフェース
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクション実行制御装置及びアクション実行制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、機器のネットワーク化により、機器の遠隔操作や遠隔制御が容易にできるようになった。
ネットワークに対応した機器は他の機器からのイベントに応じたアクションを実行することで、複数の機器を連携させることができる。
例えば、Webカメラが人物を撮影するイベントを発生させたときに、NAS(Network Attached Storage)に対して、撮影した画像データを保存するアクションを実行させるような連携動作を行わせることができる。
しかし、機器が連携して動作するシステムでは複数の機器が相互に関連するため、システム全体での省電力化が難しいという問題があった。
【0003】
非特許文献1では、機器上のOSが実行するタスクの状況に応じて、機器の一部の電力消費量を抑えることで、機器の消費電力を抑える技術が開示されている。
特許文献1では、機器ごとに設定された使用時間以外の時間帯に機器の省電力化を行う技術が開示されている。
【0004】
【非特許文献1】「Intel SpeedStep Technology」、[online]、[平成19年4月6日検索]、インターネット<URL:http://support.intel.com/support/processors/mobile/pentiumiii/sb/CS−007509.htm>
【特許文献1】特開2004−304279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した非特許文献1の技術では、複数の機器が連携して動作する状況では効果的な省電力化を行うことはできない問題があった。
また、上述した特許文献1の技術では、使用時間中にも機器が使用されないことはあるため、効率的に省電力化をしているとは言えない問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、複数の機器が連携して動作するシステムにおいてシステム全体の省電力化を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置であって、前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段と、前記判断手段における判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置におけるアクション実行制御方法であって、前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断ステップと、前記判断ステップにおける判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の機器が連携して動作するシステムにおいてシステム全体の省電力化を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、アクション実行制御装置(コンピュータ)の一例であるイベント−アクション実行制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPU201は、各種処理のための演算や論理判断等を行い、バス206に接続された各構成要素を制御する。
本装置には、プログラムメモリ202とデータメモリ203とを含むメモリが搭載されている。
【0013】
プログラムメモリ202には、CPU201により実行される、後述するフローチャート又は後述する機能に係るプログラムが記憶されている。データメモリ203には、CPU201におけるプログラムの実行時に用いられるデータ等が記憶されている。
ネットワーク・インタフェース204は、ネットワーク205を介して他の機器とやり取りを行う。
【0014】
なお、図1では、必要最低限のハードウェア構成しか示していないが、イベント−アクション実行制御装置100が適用される機器に応じて、他のハードウェア構成が追加されてもよい。例えば、イベント−アクション実行制御装置100がWebカメラとして適用される場合、レンズ等をハードウェア構成として含めてもよい。
なお、後述する実施形態に示されるテレビ等の他の装置の基本的なハードウェア構成も図1に示したハードウェア構成と同様であり、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、後述するテレビ等の他の装置における機能等を実現する。
【0015】
図2は、イベント−アクション実行制御装置100を含むイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
図2に示されるように、イベント−アクション実行システムは、機能構成として、イベント発生部101と、アクション実行部102と、アクション実行可能状態判断部103と、対応イベント発生抑制判断部104と、を含む。
【0016】
イベント発生部101は、イベントを発生させて、所定の機器へイベントを送る。
アクション実行部102は、イベントを受け取った際に、イベントに対応するアクションを実行する。
アクション実行可能状態判断部103は、アクション実行部102を持つ機器(装置)をみて、アクションが実行可能な状態であるか否かの監視を行う。
対応イベント発生抑制判断部104は、アクション実行可能状態判断部103からの通知(アクション実行可能状態判断部103の判断結果)を受けて、アクションが実行できない場合は、イベント発生部101に対しイベントを抑制する通知を送る。
【0017】
<実施形態1>
図3は、図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ301に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
Webカメラ301は、機能構成として、イベント発生部101と、アクション実行可能状態判断部103と、対応イベント発生抑制判断部104と、を有する。
テレビ302は、アクション実行部102を有する。
【0018】
本実施形態では、Webカメラ301が撮影した映像を、テレビ302で出力する連携機能を例に説明を行う。
この連携機能において、Webカメラ301からテレビ302に送信するイベントには、Webカメラ301で撮影した映像情報が含まれる。イベントを受信したテレビ302は、映像情報をイベントから取り出し、出力するためのアクションを実行する。
【0019】
なお、本実施形態では、連携する機器として、Webカメラとテレビとを例に説明を行う。しかしながら、連携する機器は、デジタルカメラやビデオカメラ、PC、プリンタ、テレビ、アンプ、エアコン、冷蔵庫、炊飯器等、ネットワークに接続することができて、CPU等が制御可能な機器であれば何でもよい。
【0020】
続いて、図4のフローチャートを用いて、本実施形態におけるWebカメラ301の機器制御処理の一例を説明する。図4は、実施形態1におけるWebカメラ301の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0021】
ステップS401において、アクション実行可能状態判断部103は、テレビ302のアクション実行可能状態を監視する処理を行う。なお、ステップS401の処理の詳細は、後述する図5を用いて説明する。
【0022】
ステップS402において、対応イベント発生抑制判断部104は、Webカメラ301で発生するイベントを抑制する処理を行う。なお、ステップS402の処理の詳細は、後述する図6を用いて説明する。
【0023】
図5は、ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
ステップS501において、アクション実行可能状態判断部103は、予め設定された頻度でアクションを実行するテレビ302にアクセスし、アクションの実行可能状態(実行可能状態情報)を取得する。
【0024】
ステップS502において、アクション実行可能状態判断部103は、取得したアクションの実行可能状態情報をチェックする。そして、アクション実行可能状態判断部103は、実行可能状態情報がアクションを実行可能であることを示しているか否かを判定する。アクション実行可能状態判断部103は、実行可能状態情報がアクションを実行可能であることを示している場合、S501の処理に戻る。一方、アクション実行可能状態判断部103は、実行可能状態情報がアクションを実行可能であることを示していない場合、実行不可能であることを対応イベント発生抑制判断部104に通知し、図5に示す処理を終了する。
【0025】
テレビ302が出力のためのアクションが実行できない状況として、テレビ302の電源が落ちている場合や、テレビ302に異常が発生した場合、テレビ302がネットワークから外れた場合等の要因が考えられる。ここに挙げたような、テレビ302がデータの保存ができない状況になったときに、出力のためのアクションが実行不可能になる。
【0026】
図6は、ステップS402の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
ステップS601において、アクション実行可能状態判断部103より実行不可能である旨の通知を受け取った対応イベント発生抑制判断部104は、自身の電源を停止させ、図6に示す処理を終了する。つまり、対応イベント発生抑制判断部104は、イベント発生部101に対して、映像情報を含むイベントのテレビ302への送信をやめさせ、自身の電源を停止させる。
なお、ユーザは、電源を停止させたくない場合、Webカメラ301に対して電源を停止させない旨の設定を行うことができる。この設定がなされていた場合、対応イベント発生抑制判断部104は、アクション実行可能状態判断部103より実行不可能である旨の通知を受け取った場合も、電源を停止させない。
【0027】
以上のように本実施形態によれば、連携に使用できない機器(例えばWebカメラ301)の電力消費量を低減することにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0028】
<実施形態2>
図7は、図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ701に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
Webカメラ701は、機能構成として、イベント発生部101と、アクション実行可能状態判断部103と、対応イベント発生抑制判断部104と、を有する。
テレビ702、703は、それぞれアクション実行部102を有する。
【0029】
本実施形態では、Webカメラ701が動体検知して撮影した画像を、テレビ702及びテレビ703で出力する連携機能を例に説明を行う。なお、本実施形態では、テレビ画面に映すというアクションが実行できなくなったテレビ702又はテレビ703が、Webカメラ701に対して、アクションが実行できないことを通知する構成となっている。
【0030】
本実施形態のWebカメラ701における機器制御処理のフローチャートは、実施形態1の図4に示したフローチャートと同様である。但し、アクション実行可能状態判断処理と対応イベント発生抑制処理とは、実施形態1とは異なる。
【0031】
図8は、ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
ステップS801において、アクション実行可能状態判断部103は、アクションを実行する2台のテレビ、テレビ702及びテレビ703から、実行可能状態(実行可能状態情報)を含む信号の受信待ちを行う。一つでも信号を受信した場合、アクション実行可能状態判断部103は、ステップS802の処理に進む。
【0032】
ステップS802において、アクション実行可能状態判断部103は、2台のテレビの中で少なくとも1台がアクションを実行できる場合は、ステップS801に処理を戻す。一方、アクション実行可能状態判断部103は、2台とも実行できない場合は、実行不可能であることを対応イベント発生抑制判断部104に通知し、図8に示す処理を終了する。
【0033】
なお本実施形態ではテレビを2台として説明を行っているが、例えばテレビが5台あるシステムの場合、アクション実行可能状態判断部103は、ステップS802において、5台中3台以上のテレビがアクションを実行できるか否かを判断するようにしてもよい。つまり、アクション実行可能状態判断部103は、5台中3台以上のテレビがアクションを実行できると判断した場合、S801に進み、5台中3台以上のテレビがアクションを実行できないと判断した場合、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。
【0034】
また、複数のテレビがシステムに含まれる場合、アクション実行可能状態判断部103は、ステップS802において、複数のテレビの内、所定の数以上(例えば3分の2以上)のテレビがアクションを実行できるか否かを判断するようにしてもよい。つまり、アクション実行可能状態判断部103は、所定の数以上のテレビがアクションを実行できると判断した場合、S801に進み、所定の数以上のテレビがアクションを実行できないと判断した場合、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。
【0035】
また、アクション実行可能状態判断部103は、予め設定されたテレビごとの重要度に応じて、重要度の高いテレビがアクションを実行できないと判断した場合、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。なお、例えば重要度は、「高」、「中」、「低」などとテレビごとに設定ファイル等に設定されているものとする。
【0036】
また、Webカメラ701が様々な種類の機器からアクションの実行可能状態の受信待ちをしている場合、アクション実行可能状態判断部103は、機器の種類に応じて、処理を変更してもよい。
例えばWebカメラ701で撮影した映像をPCとテレビとで出力する場合、アクションを実行できなくなったのがテレビの場合のみ、アクション実行可能状態判断部103は、図8に示す処理を終了するようにしてもよい。
【0037】
図9は、ステップS901の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
ステップS901において、アクション実行可能状態判断部103より実行不可能である旨の通知を受け取った対応イベント発生抑制判断部104は、自身を省電力モード(省電力状態)に移行させ、図9に示す処理を終了する。
なお、対応イベント発生抑制判断部104は、設定に応じて、省電力モードに移行するか、電源を落とすか、等、処理を変えてもよい。
【0038】
以上のように本実施形態によれば、連携に使用できない機器(例えばWebカメラ701)の電力消費量を低減することにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0039】
<実施形態3>
図10は、図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ1001に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
Webカメラ1001は、機能構成として、イベント発生部101と、対応イベント発生抑制判断部104と、を有する。
【0040】
テレビ1002は、アクション実行部102を有する。
連携コントローラ1003は、機器と機器とを連携させる役割(機器間のイベント送受信の仲介機能)を有する連携コントローラである。連携コントローラ1003は、前記機能に加えてアクション実行可能状態判断部103を有する。
本実施形態では、実施形態1と同様に、Webカメラ1001が撮影した映像を、テレビ1002で出力する連携機能を例に説明を行う。
【0041】
図11は、連携コントローラ1003における処理を説明するためのフローチャートである。図11のフローチャートに対応する処理は、連携コントローラのプログラムメモリに格納されているプログラムを、連携コントローラのCPUが実行することで実現される。
【0042】
ステップS1101において、アクション実行可能状態判断部103は、テレビ1002のアクション実行可能状態を監視する。ステップS1101の処理の詳細は、実施形態1の図5で示した処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS1102において、アクション実行可能状態判断部103は、イベントの発生を抑制する旨のイベントをWebカメラ1001に通知し、図11に示す処理を終了する。
【0043】
図12は、実施形態3におけるWebカメラ1001の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
ステップS1201において、対応イベント発生抑制判断部104は、連携コントローラ1003からイベントの発生を抑制する通知を受信したか否かを判定する。対応イベント発生抑制判断部104は、連携コントローラ1003からイベントの発生を抑制する通知を受信した場合、ステップS1202に進み、前記通知を受信しなかった場合、ステップS1201の処理を繰り返す。
【0044】
ステップS1202において、対応イベント発生抑制判断部104は、イベントの発生を抑制する処理を行う。ステップS1202の処理の詳細は、実施形態1の図6で示した処理と同様であるため、説明を省略する。
以上のように本実施形態によれば、連携に使用できない機器(例えばWebカメラ1001)の電力消費量を低減することにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0045】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0046】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0047】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0048】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0049】
以上、上述した実施形態によれば、連携に使用できない機器の電力消費量を低減させることにより、システム全体の省電力化を行うことができる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】アクション実行制御装置(コンピュータ)の一例であるイベント−アクション実行制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】イベント−アクション実行制御装置100を含むイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図3】図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ301に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図4】実施形態1におけるWebカメラ301の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図5】ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図6】ステップS402の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図7】図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ701に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図8】ステップS401の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図9】ステップS901の処理の詳細を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図10】図1で示したイベント−アクション実行制御装置100をWebカメラ1001に適用した場合のイベント−アクション実行システムの機能構成の一例を示す図である。
【図11】連携コントローラ1003における処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】実施形態3におけるWebカメラ1001の機器制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
201 CPU
202 プログラムメモリ
203 データメモリ
204 ネットワーク・インタフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置であって、
前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段における判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段を有することを特徴とするアクション実行制御装置。
【請求項2】
前記イベント発生抑制判断手段は、前記判断手段において、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断手段において、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションの内、少なくとも一つ以上のアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項1に記載のアクション実行制御装置。
【請求項3】
前記イベント発生抑制判断手段は、前記判断手段において、前記イベントに対応するアクションの中で重要度の高いアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断手段において、前記イベントに対応するアクションの中で少なくとも一つ以上の重要度の高いアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項1に記載のアクション実行制御装置。
【請求項4】
前記イベント発生抑制判断手段は、前記判断手段において、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数より少ないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断手段において、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数以上であると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項1に記載のアクション実行制御装置。
【請求項5】
前記イベント発生抑制判断手段において、イベントの発生を抑制すると判断された場合、前記イベントを発生する機器の電源を停止させる、又は前記イベントを発生する機器の状態を省電力状態に移行させる省電力化手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクション実行制御装置。
【請求項6】
前記状態判断手段を更に有し、
前記状態判断手段は、アクションを実行する機器にアクセスし、前記アクセスした際に取得した前記機器におけるアクションの実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のアクション実行制御装置。
【請求項7】
前記状態判断手段を更に有し、
前記状態判断手段は、アクションを実行する機器からアクションの実行可能状態情報を受け取り、前記実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のアクション実行制御装置。
【請求項8】
イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置におけるアクション実行制御方法であって、
前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断ステップにおける判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断ステップを有することを特徴とするアクション実行制御方法。
【請求項9】
前記イベント発生抑制判断ステップでは、前記判断ステップにおいて、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断ステップにおいて、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションの内、少なくとも一つ以上のアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項8に記載のアクション実行制御方法。
【請求項10】
前記イベント発生抑制判断ステップでは、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応するアクションの中で重要度の高いアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応するアクションの中で少なくとも一つ以上の重要度の高いアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項8に記載のアクション実行制御方法。
【請求項11】
前記イベント発生抑制判断ステップでは、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数より少ないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数以上であると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項8に記載のアクション実行制御方法。
【請求項12】
前記イベント発生抑制判断ステップにおいて、イベントの発生を抑制すると判断された場合、前記イベントを発生する機器の電源を停止させる、又は前記イベントを発生する機器の状態を省電力状態に移行させる省電力化ステップを更に有することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載のアクション実行制御方法。
【請求項13】
前記状態判断ステップを更に有し、
前記状態判断ステップでは、アクションを実行する機器にアクセスし、前記アクセスした際に取得した前記機器におけるアクションの実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載のアクション実行制御方法。
【請求項14】
前記状態判断ステップを更に有し、
前記状態判断ステップでは、アクションを実行する機器からアクションの実行可能状態情報を受け取り、前記実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載のアクション実行制御方法。
【請求項15】
イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するコンピュータを、
前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段における判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置であって、
前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段における判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段を有することを特徴とするアクション実行制御装置。
【請求項2】
前記イベント発生抑制判断手段は、前記判断手段において、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断手段において、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションの内、少なくとも一つ以上のアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項1に記載のアクション実行制御装置。
【請求項3】
前記イベント発生抑制判断手段は、前記判断手段において、前記イベントに対応するアクションの中で重要度の高いアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断手段において、前記イベントに対応するアクションの中で少なくとも一つ以上の重要度の高いアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項1に記載のアクション実行制御装置。
【請求項4】
前記イベント発生抑制判断手段は、前記判断手段において、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数より少ないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断手段において、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数以上であると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項1に記載のアクション実行制御装置。
【請求項5】
前記イベント発生抑制判断手段において、イベントの発生を抑制すると判断された場合、前記イベントを発生する機器の電源を停止させる、又は前記イベントを発生する機器の状態を省電力状態に移行させる省電力化手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクション実行制御装置。
【請求項6】
前記状態判断手段を更に有し、
前記状態判断手段は、アクションを実行する機器にアクセスし、前記アクセスした際に取得した前記機器におけるアクションの実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のアクション実行制御装置。
【請求項7】
前記状態判断手段を更に有し、
前記状態判断手段は、アクションを実行する機器からアクションの実行可能状態情報を受け取り、前記実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のアクション実行制御装置。
【請求項8】
イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するアクション実行制御装置におけるアクション実行制御方法であって、
前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断ステップにおける判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断ステップを有することを特徴とするアクション実行制御方法。
【請求項9】
前記イベント発生抑制判断ステップでは、前記判断ステップにおいて、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断ステップにおいて、イベントの発生に応じて実行する全てのアクションの内、少なくとも一つ以上のアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項8に記載のアクション実行制御方法。
【請求項10】
前記イベント発生抑制判断ステップでは、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応するアクションの中で重要度の高いアクションが実行できないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応するアクションの中で少なくとも一つ以上の重要度の高いアクションが実行できると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項8に記載のアクション実行制御方法。
【請求項11】
前記イベント発生抑制判断ステップでは、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数より少ないと判断された場合には、前記イベントの発生を抑制するよう判断し、前記判断ステップにおいて、前記イベントに対応する実行可能なアクションが所定の数以上であると判断された場合には、前記イベントの発生を抑制しないよう判断することを特徴とする請求項8に記載のアクション実行制御方法。
【請求項12】
前記イベント発生抑制判断ステップにおいて、イベントの発生を抑制すると判断された場合、前記イベントを発生する機器の電源を停止させる、又は前記イベントを発生する機器の状態を省電力状態に移行させる省電力化ステップを更に有することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載のアクション実行制御方法。
【請求項13】
前記状態判断ステップを更に有し、
前記状態判断ステップでは、アクションを実行する機器にアクセスし、前記アクセスした際に取得した前記機器におけるアクションの実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載のアクション実行制御方法。
【請求項14】
前記状態判断ステップを更に有し、
前記状態判断ステップでは、アクションを実行する機器からアクションの実行可能状態情報を受け取り、前記実行可能状態情報に応じて、前記機器においてアクションが実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載のアクション実行制御方法。
【請求項15】
イベントの発生に応じてアクションの実行を制御するコンピュータを、
前記アクションが実行可能な状態か否かを判断する状態判断手段における判断結果に応じて、前記アクションに対応するイベントの発生を抑制するか否かを判断するイベント発生抑制判断手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−140338(P2009−140338A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317333(P2007−317333)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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