アクセス権設定装置及びアクセス権設定プログラム
【課題】装置内に保存された文書等に対する読み取り権等のアクセス権を装置の利用者に設定する際の操作性を向上させることができるアクセス権設定装置及びアクセス権設定プログラムを提供する。
【解決手段】文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」の書き込み権を設定する場合、まず、書き込み権のアイコンWを利用者「User1」のアイコンU1上にドラッグアンドドロップ操作する。その後、書き込み権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1が重ねて表示されたアイコンU1を文書ファイル「Doc01」のアイコンD1上にドラッグアンドドロップ操作する。
【解決手段】文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」の書き込み権を設定する場合、まず、書き込み権のアイコンWを利用者「User1」のアイコンU1上にドラッグアンドドロップ操作する。その後、書き込み権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1が重ねて表示されたアイコンU1を文書ファイル「Doc01」のアイコンD1上にドラッグアンドドロップ操作する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセス権設定装置及びアクセス権設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ワークスペースにユーザの操作に基づいてアクセス可能にデータオブジェクトが保持される電子ファイル装置において、ワークスペースが保持するデータオブジェクトを表示するワークスペース表示手段と、表示されたワークスペース上のデータオブジェクトに対して、ユーザ操作に応じて表示・編集などのアクセスを行うデータオブジェクトアクセス手段と、データオブジェクトに対するアクセスを規制する制御領域を、データオブジェクトに重ねてワークスペース上に表示する制御領域表示手段と、を備えることを特徴とする電子ファイル装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、著作権で保護されるデータに対して、取得した権利の範囲内で処理を実行するデータ処理装置であって、複数のデータを蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積されたデータについて、処理を行う際に必要とされる処理権を記憶する権利情報記憶手段と、前記データ蓄積手段に蓄積されたデータに対する処理命令を入力する入力手段と、前記権利情報記憶手段に記憶された前記処理権に基づき、前記処理命令を実行するか否かを判断する制御手段と、前記制御手段からの制御に従い、前記処理命令を実行する処理実行手段と、前記権利情報記憶手段に記憶された前記処理権を画面に表示する表示手段とを備えた、データ処理装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、画像データの所定のページに関係付けられた文書アイコンを、操作画面上に表示する第1の表示手段と、前記ページに適用され得る処理機能に関係付けられた適用アイコンを、前記操作画面上に表示する第2の表示手段と、前記適用アイコンの指定を受けた場合、当該指定された適用アイコンに関係付けられた処理機能を選択する第1の選択手段と、前記文書アイコンの指定を受けた場合、当該指定を受けた文書アイコンに関係付けられたページを選択する第2の選択手段と、前記第1の選択ステップで選択された処理機能を、前記第2の選択ステップで選択されたページに適用する第1の適用手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−224222号公報
【特許文献2】特開2001−142786号公報
【特許文献3】特開2007−280227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、操作画面上に表示されたアクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像のうちから選択した第1の画像を、他の二つの画像のうちから選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像を表示しない場合と比較して、装置内に保存された文書等に対する読み取り権等のアクセス権を装置の利用者に設定する際の操作性を向上させることができるアクセス権設定装置及びアクセス権設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示する表示手段と、前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御する制御手段と、前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与する付与手段と、を備える。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記アクセス権画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像のうちから選択した画像を、同じ種類の他の画像に合わせる第3の操作が行われた場合、前記制御手段は、前記選択した画像及び前記他の画像を含むグループ画像が前記表示手段に表示されるように制御する。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記第1の画像と同じ種類の他の画像について前記第1の操作がさらに行われた場合、前記制御手段は、当該他の画像を前記合わせ画像に合わせた画像が前記表示手段に表示されるように制御する。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記第2の操作と逆の操作が行われた場合に、前記付与手段により付与されたアクセス権を解除する解除手段を備える。
【0011】
請求項5記載の発明は、アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示するステップと、前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御するステップと、前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与するステップと、を含む処理をコンピュータに実行させるためのアクセス権設定プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び請求項5記載の発明によれば、操作画面上に表示されたアクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像のうちから選択した第1の画像を、他の二つの画像のうちから選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像を表示しない場合と比較して、装置内に保存された文書等に対する読み取り権等のアクセス権を装置の利用者に設定する際の操作性を向上させることができる、という効果を有する。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、前記アクセス権画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像のうちから選択した画像を、同じ種類の他の画像に合わせる第3の操作が行われた場合に、前記選択した画像及び前記他の画像を含むグループ画像を表示しない場合と比較して、複数のアクセス権を容易に設定することができる、という効果を有する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、前記第1の画像と同じ種類の他の画像について前記第1の操作がさらに行われた場合に、当該他の画像を前記合わせ画像に合わせた画像を表示しない場合と比較して、複数のアクセス権を容易に設定することができる、という効果を有する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、前記第2の操作と関連性のない他の操作によってアクセス権を解除する場合と比較して、アクセス権の解除の操作性を向上させることができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像形成システムの概略構成図である。
【図2】画像形成装置の概略ブロック図である。
【図3】画像形成装置のコントローラで実行されるメインルーチンのフローチャートである。
【図4】画像形成装置のコントローラで実行される権限設定処理のフローチャートである。図である。
【図5】サービスを選択するための画面例を示す図である。
【図6】フォルダを選択するための画面例を示す図である。
【図7】文書ファイルを選択するための画面例を示す図である。
【図8】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図9】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図10】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図11】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図12】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図13】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図14】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図15】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図16】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図17】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図18】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図19】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図20】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図21】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図22】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図23】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図24】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図25】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図26】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図27】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図28】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図29】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図30】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図31】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図32】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1には、本実施形態に係る画像形成システム10の概略構成を例示した。同図に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置12及びユーザー端末装置14がネットワーク16を介して相互に接続された構成となっている。
【0019】
図2には、画像形成装置12の概略構成を例示した。同図に示すように、画像形成装置12は、メインコントローラ18を含んで構成されている。
【0020】
メインコントローラ18は、CPU(Central Processing Unit)18A、ROM(Read Only Memory)18B、RAM(Random Access Memory)18C、不揮発性メモリ18D、及び入出力インターフェース(I/O)18Eがバス18Fを介して各々接続された構成となっている。
【0021】
I/O18Eには、操作表示部20、画像読取部22、画像形成部24、用紙供給部26、用紙排出部28、電話回線インターフェース(I/F)30、ネットワークインターフェース(I/F)32、及びハードディスク34の各機能部が接続されている。
【0022】
操作表示部20は、例えばコピー開始等を指示するためのスタートボタンやテンキー等の各種ボタン、コピー濃度等の各種の画像形成条件を設定するための設定画面や装置の状態等の各種画面を表示するためのタッチパネル等を含んで構成される。
【0023】
画像読取部22は、ラインCCD等の画像読取センサや当該画像読取センサを走査するための走査機構等を含んで構成され、装置にセットされた原稿の画像を読み取る。
【0024】
画像形成部24は、例えば所謂電子写真方式により記録媒体上に画像を形成するものである。具体的には、画像形成部24は、感光体ドラムを帯電するための帯電装置、帯電された感光体ドラム上を画像に応じた光で露光することにより感光体ドラム上に画像に応じた静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラム上に形成された静電潜像をトナー現像する現像装置、感光体ドラム上に形成された画像に応じたトナー像を記録媒体に転写する転写装置、記録媒体に転写された画像に応じたトナー像を定着する定着装置等を含んで構成される。
【0025】
なお、露光装置としては、半導体レーザや回転多面鏡、コリメータレンズやシリンドリカルレンズ、fθレンズ等の光学系を含んで構成された光走査装置、複数のLEDから成るLEDヘッド等がある。
【0026】
また、画像形成部24は、電子写真方式に限らず、インクジェット記録方式により記録媒体上に画像を形成するものであってもよい。
【0027】
用紙供給部26は、記録用紙が収容される用紙収容部や、用紙収容部から画像形成部24へ記録用紙を供給する供給機構等を含んで構成される。
【0028】
用紙排出部28は、記録用紙に対して、ステープル処理や穴あけ処理等の後処理を行うフィニッシャー、記録用紙が排出される排出部、画像形成部24で画像が形成された記録用紙を排出部上に排出させるための排出機構等を含んで構成される。
【0029】
電話回線通信I/F30は、図示しない電話回線を介して接続された他の画像形成装置とファクシミリ通信を行うためのインターフェースである。
【0030】
ネットワークI/F32は、ネットワーク16を介してユーザー端末装置14等の他の装置とデータ通信するためのインターフェースである。
【0031】
ハードディスク34は、例えば装置の各部の状態や稼働状況等のログデータ、コピーやファクシミリ通信、プリント等の処理結果のログデータ、各種の設定データ、制御プログラム等の他、画像形成装置12の利用を許可された利用者の利用者ID等の情報を含む利用者情報、利用者が作成した文書ファイル等のデータ、利用者が作成したフォルダや文書ファイルに設定されたアクセス権等に関する情報等が記憶される。なお、アクセス権としては、文書ファイル等を書き換える権限である書き込み権、文書ファイルを読み出す、すなわち参照する権限である読み出し権、文書ファイル等を印刷する権限である印刷権があるが、これに限られるものではない。
【0032】
本実施形態では、画像形成装置12を利用する際には、利用者認証する。利用者認証の方法としては、例えば画像形成装置12にICカード読取装置を設け、利用者IDが記録されたICカードから利用者IDを読み取って、これと利用者情報に含まれる利用者IDと照合する方法がある。この場合、読み取った利用者IDと一致する利用者IDが利用者情報に存在する場合には、認証成功とする。
【0033】
また、操作表示部20を操作して利用者IDを直接入力して利用者認証するようにしてもよいし、利用者IDだけでなくパスワードも入力させて利用者認証するようにしてもよい。
【0034】
次に、本実施形態の作用として、メインコントローラ18のCPU18Aで実行される処理について、フローチャートを参照して説明する。
【0035】
図3には、メインコントローラ18のCPU18Aで実行される制御ルーチンのフローチャートを示した。
【0036】
画像形成装置12に電源が投入され、予め定めた利用者認証処理により画像形成装置12の利用が許可されると、図5に示すようなメニュー画面G1が操作表示部20に表示される。本実施形態では、操作表示部20がタッチパネルであるものとして説明する。
【0037】
メニュー画面G1には、コピー処理の実行を指示するためのコピーボタンB1、原稿のスキャン処理の実行を指示するためのスキャンボタンB2、ハードディスク34に記憶された文書ファイル等に対してアクセス権を設定するためのフォルダボタンB3、各種設定操作を行うための設定ボタンB4が表示される。
【0038】
図3に示す処理は、図5に示すように、利用者50が指でフォルダボタンB3を押下(タッチ)することによりアクセス権の設定処理を選択すると実行される。
【0039】
まず、ステップ100では、図6に示すようなフォルダ選択画面G2を操作表示部20に表示させる。同図に示すように、フォルダ選択画面G2には、一例として、ハードディスク34に記憶された複数のフォルダを示すアイコンF1〜F12、フォルダ選択画面G2を閉じるための閉じるボタンB5が表示される。
【0040】
ステップ102では、何れかのフォルダが利用者50によって選択されたか否か、すなわち、アイコンF1〜F12のうち何れかのアイコンが利用者50によって押下されたか否かが判断される。そして、アイコンF1〜F12のうち何れかのアイコンが押下された場合には、ステップ104へ移行し、何れのアイコンも押下されていない場合にはステップ106へ移行する。なお、閉じるボタンB5が押下された場合には、後述するステップ118で肯定判断され、本ルーチンを終了する。
【0041】
ステップ104では、選択したフォルダ内のファイルを操作表示部20に表示させる。図7には、図6に示すフォルダ選択画面G2において、フォルダ名が「abc」のアイコンF12を選択した場合に表示されるファイル表示画面G3を示した。
【0042】
ファイル表示画面G3では、フォルダ「abc」内に存在するフォルダ「AA」を示すアイコンF13、文書ファイル「Doc01」〜「Doc03」のアイコンD1〜D3、閉じるボタンB5、選択したフォルダや文書ファイルの削除を指示するための削除ボタンB6、選択した文書ファイルの確認を指示するための文書確認ボタンB7、選択したフォルダや文書ファイルに対してアクセス権を設定するための権限設定ボタンB8が表示されている。
【0043】
なお、ファイル表示画面G3では、フォルダ及び文書ファイルのアイコンについては、例えば、利用者認証された利用者が一般の利用者である場合には、その利用者が所有する文書ファイル及びフォルダのアイコンだけを表示し、利用者認証された利用者が管理者である場合には、全ての文書ファイル及びフォルダのアイコンを表示するようにしてもよい。ここで、フォルダ及び文書ファイルの所有者とは、そのフォルダ及び文書ファイルを作成した者を示す。
【0044】
ファイル表示画面G3では、アイコンF13、D1〜D3の何れかを利用者が1回押下すると、押下したアイコンで示されるフォルダ又は文書ファイルが選択された状態となる。例えば、図示は省略するが、押下したアイコンが反転表示される等、フォルダ又は文書ファイルが選択された状態が認識される態様で押下したアイコンが表示される。また、フォルダを示すアイコンF13を2回連続して押下した場合には、そのフォルダ内に存在するフォルダや文書ファイル等を示すファイル表示画面G3と同様の画面が操作表示部20に表示される。
【0045】
ステップ106では、ファイル表示画面G3に表示されたフォルダ及び文書ファイルのうち何れか一つのフォルダ又は文書ファイルが選択された状態で削除ボタンB6が押下されたか否かが判断される。そして、削除ボタンB6が押下された場合には、ステップ108へ移行し、削除ボタンB6が押下されていない場合には、ステップ110へ移行する。
【0046】
ステップ108では、選択されたフォルダ又は文書ファイルをハードディスク34から削除する。
【0047】
ステップ110では、ファイル表示画面G3に表示された文書ファイルのうち何れか一つの文書ファイルが選択された状態で文書確認ボタンB7が押下されたか否かが判断される。そして、文書確認ボタンB7が押下された場合には、ステップ112へ移行し、文書確認ボタンB7が押下されていない場合には、ステップ114へ移行する。
【0048】
ステップ112では、選択された文書ファイルをハードディスク34から読み出し、操作表示部20に表示させる。
【0049】
ステップ114では、権限設定ボタンB8が押下されたか否かが判断され、権限設定ボタンB8が押下された場合にはステップ116へ移行し、権限設定ボタンB8が押下されていない場合には、ステップ118へ移行する。
【0050】
ステップ116では、図4に示すような権限設定処理が実行される。
【0051】
図4に示すように、ステップ200では、図8に示すような権限設定画面G4を操作表示部20に表示させる。権限設定画面G4には、フォルダ「abc」内に存在するフォルダ「AA」を示すアイコンF13、文書ファイル「Doc01」〜「Doc03」のアイコンD1〜D3が画面左側に並んで配置され、画像形成装置12の利用を許可された利用者を示すアイコンU1〜U3が画面の真ん中に並んで配置され、書き込み権を示すアイコンW、読み出し権を示すアイコンR、印刷権を示すアイコンPが画面の右側に並んで配置される。その他、閉じるボタンB5が表示される。図8では、画像形成装置12の利用者が「User1」〜「User3」の3名の場合について例示している。この利用者のアイコンは、ハードディスク34に記憶された利用者情報に基づき、画像形成装置12の利用を許可された利用者全てについて表示される。
【0052】
ステップ202では、権限設定画面G4においてアクセス権を設定するための予め定めた操作がなされたか否かを判断する。そして、アクセス権を設定するための操作がなされた場合にはステップ204へ移行し、アクセス権を設定するための操作がなされていない場合には、ステップ206へ移行する。
【0053】
図8〜10には、文書ファイル「Doc01」に対して、利用者「User1」に書き込み権を設定する場合の操作の一例を示した。この場合、図8に示すように、利用者50が書き込み権のアイコンWを押下した状態で、図中矢印方向に利用者「User1」のアイコンU1上まで移動して指を離す、所謂ドラッグアンドドロップ操作(以下、DD操作という)をした場合には、図9に示すように、書き込み権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1がアイコンU1上に重ねて表示される。この状態は、利用者「User1」に対して書き込み権に関する操作が可能になったことを示す。なお、小アイコンW1は、アイコンU1上に重ねて表示する場合に限られるものではなく、アイコンU1の隣に表示するようにしてもよい。すなわち、アイコンU1と小アイコンW1とが合わせて表示されたことが認識される態様であればよい。
【0054】
そして、図9に示すように、この状態で利用者50がアイコンU1を押下し、文書ファイル「Doc01」のアイコンD1上に図中矢印方向にDD操作すると、図10に示すように、アイコンU1に小アイコンW1が重ねられた小アイコンUWが、アイコンD1上に重ねて表示され、利用者「User1」に対して、文書ファイル「Doc01」に対する書き込み権が設定される。
【0055】
このような操作が成されると、ステップ202で肯定判断され、ステップ204において、アクセス権の設定に関する処理が行われる。すなわち、DD操作に応じた表示処理やアクセス権を設定する処理が実行される。例えば図8に示す状態で前述したDD操作をした場合には、図8に示す画面G4を図9に示す画面G4に更新する処理を行う。また、図9に示す状態で前述したDD操作をした場合には、図9に示す画面G4を図10に示す画面G4に更新する処理を行うと共に、アクセス権の設定処理を行う。具体的には、ハードディスク34に記憶された文書ファイル「Doc01」に関するアクセス権の情報を、利用者「User01」に書き込み権が設定されたことを示す情報に書き換える。
【0056】
なお、書き込み権のアイコンWを直接アイコンD1上にDD操作した場合には、全利用者に対して書き込み権を設定するようにしてもよい。
【0057】
また、上記では書き込み権の設定について説明したが、読み出し権や印刷権でも操作は同様である。
【0058】
ステップ206では、権限設定画面G4においてアクセス権を解除するための予め定めた操作がなされたか否かを判断する。そして、アクセス権を解除するための操作がなされた場合にはステップ208へ移行し、アクセス権を解除するための操作がなされていない場合には、ステップ210へ移行する。
【0059】
図11、12には、利用者「User1」に対して文書ファイル「Doc01」に設定された書き込み権を解除する場合の操作の一例を示した。この場合、図9の操作と逆の操作を行う。すなわち、図11に示すように、利用者50が文書ファイル「Doc01」のアイコンD1を利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作する。これにより、図12に示すように、アイコンD1上に重ねて表示されていた小アイコンUWが消去され、利用者「User1」に対して設定されていた文書ファイル「Doc01」に対する書き込み権が解除される。なお、文書ファイル「Doc01」に複数の利用者に書き込み権が設定されているような場合には、図11の画面上で、アイコンU1が一度タッチされた場合に、文書ファイル「Doc01」に書き込み権が設定されている利用者に関する情報が例えばアイコンD1の右側にポップアップ表示されるようにしてもよい。
【0060】
このような操作が成されると、ステップ206で肯定判断され、ステップ208において、アクセス権の解除に関する処理が行われる。すなわち、DD操作に応じた表示処理やアクセス権を解除する処理が実行される。例えば図11に示す状態で前述したDD操作をした場合には、図11に示す画面G4を図12に示す画面G4に更新する処理を行うと共に、アクセス権の解除処理を行う。具体的には、ハードディスク34に記憶された文書ファイル「Doc01」に関するアクセス権の情報を、利用者「User01」に設定されていた書き込み権が解除されたことを示す情報に書き換える。
【0061】
ステップ210では、閉じるボタンB5が押下されたか否かが判断され、閉じるボタンB5が押下された場合には本ルーチンを終了し、閉じるボタンB5が押下されていない場合には、ステップ202へ戻って上記の処理を繰り返す。
【0062】
図3に戻り、ステップ118では、閉じるボタンB5が押下されたか否かが判断され、閉じるボタンB5が押下された場合には本ルーチンを終了し、閉じるボタンB5が押下されていない場合には、ステップ102へ戻って上記の処理を繰り返す。
【0063】
次に、アクセス権設定の他の例について説明する。
【0064】
まず、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」に書き込み権及び読み出し権を設定する場合について説明する。
【0065】
この場合、前述した書き込み権の設定と同様に、まず図8に示すように、利用者50が書き込み権のアイコンWを利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作する。これにより、図12に示すように、書き込み権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1がアイコンU1上に重ねて表示される。
【0066】
そして、図13に示すように、この状態で利用者50が読み出し権のアイコンRを利用者「User1」のアイコンU1上に図中矢印方向にDD操作すると、図14に示すように、アイコンU1に読み出し権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンR1がアイコンU1、小アイコンW1に重ねて表示される。この状態は、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権に関する操作が可能になったことを示す。
【0067】
その後、小アイコンW1、R1が重ねられたアイコンU1を文書ファイル「Doc01」上に図中矢印方向にDD操作すると、図15に示すように、アイコンU1に小アイコンW1、R1が重ねられた小アイコンUWRが、アイコンD1上に重ねて表示され、利用者「User1」に対して、文書ファイル「Doc01」に対する書き込み権及び読み出し権が設定される。
【0068】
なお、複数のアイコンが選択された状態を可能とし、例えば書き込み権のアイコンW、読み出し権のアイコンRを続けてタッチすることにより双方のアイコンを選択状態にし、選択状態のアイコンW又はアイコンRを利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作した場合に図14に示す状態、すなわち、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権に関する操作が可能になった状態としてもよい。
【0069】
また、文書ファイル「Doc02」に対しても同様に書き込み権及び読み出し権を設定する場合には、図15の状態からアイコンU1を文書ファイル「Doc02」上にDD操作すればよい。
【0070】
また、図15の状態で閉じるボタンB5を押下した場合でも利用者に関するアイコンU1の状態を保持するようにしてもよい。すなわち、一旦閉じるボタンB5を押下して再度この画面を表示させた場合に、アイコンU1上に小アイコンW1、R1を重ねて表示するようにしてもよい。
【0071】
次に、この状態から書き込み権を解除する場合について説明する。この場合、まず、図16に示すように、利用者50は、小アイコンW1、R1が重ねられたアイコンU1を読み出し権のアイコンR上に図中矢印方向にDD操作する。これにより、図17に示すように、アイコンU1から小アイコンR1が消去され、利用者「User1」に対して書き込み権のみに関する操作が可能になる。
【0072】
そして、この状態で利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権が設定された文書ファイル「Doc01」のアイコンD1をアイコンU1上に利用者50がDD操作すると、図18に示すように、アイコンD1上に重ねられる小アイコンが、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権が設定されていることを示す小アイコンUWRから、読み出し権のみが設定されたことを示す小アイコンURに変更され、書き込み権が解除される。
【0073】
なお、図16の状態で、アイコンD1をアイコンU1上にDD操作した場合には、書き込み権及び読み出し権の両方を解除する。
【0074】
また、図19に示すように、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」に書き込み権及び読み出し権が設定されている状態において、利用者50が、アイコンD1を直接アイコンW上にDD操作した場合にも、図20に示すように、アイコンD1上に重ねられる小アイコンが、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権が設定されていることを示す小アイコンUWRから、読み出し権のみが設定されたことを示す小アイコンURに変更され、書き込み権が解除される。なお、この場合、文書ファイル「Doc01」に設定されている全ての書き込み権が解除される。すなわち、利用者「User1」以外の他の利用者についても書き込み権が設定されていた場合には、当該他の利用者の書き込み権も解除される。
【0075】
次に、文書ファイル「Doc01」に書き込み権及び読み出し権を利用者「User1」に同時に設定する場合の他の例について説明する。
【0076】
まず、図21に示すように、利用者50は、書き込み権のアイコンWを読み出し権のアイコンR上にDD操作する。これにより、図22に示すように、書き込み権及び読み出し権を同時に設定するためのアイコンWRが表示される。そして、このアイコンWRを利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作する。これにより、前述した図14に示す状態となる。すなわち、アイコンU1に書き込み権及び読み出し権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1、R1がアイコンU1に重ねて表示される。その後は、図14、15で説明したのと同様であるため、説明は省略する。
【0077】
次に、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」、「User2」の書き込み権を設定する場合について説明する。
【0078】
この場合、図23に示すように、利用者50は、アイコンU1をアイコンU2上にDD操作する。これにより、図24に示すように、利用者「User1」、「User2」を含むグループアイコンGUが表示される。この状態で書き込み権のアイコンWをグループアイコンGU上にDD操作すると、図25に示すように、書き込み権を示す小アイコンW1がグループアイコンGUに重ねて表示される。そして、グループアイコンGUを文書ファイル「Doc01」のアイコンD1上にDD操作すると、図26に示すように、複数の利用者に書き込み権が設定されたことを示す小アイコンUW2がアイコンD1上に重ねて表示され、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」、「User2」の書き込み権が設定される。
【0079】
次に、文書ファイル「Doc01」、「Doc02」に利用者「User1」の書き込み権を設定する場合について説明する。
【0080】
この場合、図27に示すように、利用者「User1」のアイコンU1に書き込み権を示す小アイコンW1が重ねて表示された状態、すなわち、利用者「User1」に対する書き込み権の設定が可能な状態において、利用者50が文書ファイル「Doc01」のアイコンD1を文書ファイル「Doc02」のアイコンD2上にDD操作する。これにより、図28に示すように、文書ファイル「Doc01」、「Doc02」を含むグループアイコンGDが表示される。この状態でアイコンU1をグループアイコンGD上にDD操作すると、図29に示すように、利用者「User1」に対して書き込み権が設定されていることを示す小アイコンUWがグループアイコンGDに重ねて表示されると共に、アイコンU1、U2にも重ねて表示され、文書ファイル「Doc01」、「Doc02」に利用者「User1」の書き込み権が設定される。
【0081】
なお、グループアイコンGDにさらに文書ファイルを追加するには、追加したい文書ファイルのアイコンをグループアイコンGD上にDD操作すればよい。なお、グループアイコンの作成対象は、文書ファイルに限られるものではなく、フォルダについてグループアイコンを作成してもよい。
【0082】
また、この状態で例えばグループアイコンGDで示されるグループ化された文書ファイル「Doc01」、「Doc02」に設定されたアクセス権の詳細を確認したい場合には、図30に示すように、利用者50は、グループアイコンGDを例えば長押しすることにより、図31に示すような詳細画面G5を操作表示部20に表示させるようにしてもよい。なお、長押しに限らず、2タップする(2回連続して押す)、図30の画面G4に図示しない詳細ボタンを設け、1タップしてグループアイコンGDを選択状態にしてから詳細ボタンを押下する等の操作により、図31に示すようなグループ文書選択画面G5を操作表示部20に表示させるようにしてもよい。
【0083】
図31のグループ文書選択画面G5には、選択したグループアイコンGD、グループ化された文書ファイル「Doc01」、「Doc02」のアイコンD1、D2が表示される。そして、この画面G5において、利用者50が例えばアイコンD2を前述した長押しする等の操作をすることにより選択すると、図32に示すようなグループ文書詳細画面G6が表示される。この画面G6には、選択した文書ファイル「Doc02」のアクセス権に関する情報52等が表示される。図32に示す情報52は、文書ファイル「Doc02」に対して、利用者「User1」に書き込み権が設定されていることを示す情報となっている。
【0084】
なお、本実施形態では、操作表示部20がタッチパネルの場合について説明したが、画面上のボタンやアイコンの選択やDD操作に対応した操作が可能であればタッチパネルに限られるものではよい。
【0085】
また、本実施形態では、文書ファイルのアクセス権を設定する場合について説明したが、文書ファイルだけでなく、画像ファイルについてもアクセス権の設定対象としてもよく、ファイルの種類は文書ファイルに限られるものではない。
【0086】
また、本実施形態では、書き込み権、読み出し権、印刷権の全てのアクセス権を画面に表示するようにしたが、例えば、その利用者が設定可能なアクセス権のみを表示するようにしてもよい。例えば、他の情報によって、ある利用者に対して印刷権の付与が禁止されていたような場合、印刷権のアイコンを非表示としてもよい。
【0087】
アクセス権のアイコンを一つだけ表示し、そのアイコンを文書ファイルやフォルダにDD操作した場合に、設定可能なアクセス権をポップアップ表示等するようにしてもよい。
【0088】
また、アクセス権のアイコンをドラッグした場合に、そのアクセス権を設定できない文書ファイルやフォルダを画面から消去する、グレーアウトする等により、選択できない状態にするようにしてもよい。
【0089】
また、本実施形態では、書き込み権、読み出し権、印刷権の全てのアクセス権を画面に表示するようにしたが、例えばアクセス権のアイコンを一つだけ表示し、そのアイコンを文書ファイルやフォルダにDD操作した場合に、設定可能なアクセス権をポップアップ表示等するようにしてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、アクセス権の設定と逆の操作を行うことによりアクセス権を解除する場合について説明したが、アクセス権の解除用のアイコンを予め表示しておき、これをアクセス権解除対象の文書ファイル等にDD操作した場合にアクセス権を解除するようにしてもよい。
【0091】
また、本実施形態では、アクセス権のアイコンを利用者のアイコンにDD操作し、これをさらに文書ファイルのアイコン上にDD操作することでアクセス権を設定する場合について主に説明したが、DD操作の順序はこれに限られるものではない。すなわち、例えばアクセス権を設定したい文書ファイルのアイコンをアクセス権を設定したい利用者のアイコン上にDD操作し、これをさらにアクセス権のアイコン上にDD操作することによりアクセス権を設定するようにしてもよいし、利用者のアイコンを文書ファイルのアイコン上にDD操作し、これをさらにアクセス権のアイコン上にDD操作することによりアクセス権を設定するようにしてもよいし、利用者のアイコンをアクセス権のアイコン上にDD操作し、これをさらに文書ファイルのアイコン上にDD操作することによりアクセス権を設定するようにしてもよい。
【0092】
なお、本実施形態で説明した画像形成装置12の構成(図2参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0093】
また、本記実施形態で説明した制御プログラムの処理の流れ(図3、図4参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0094】
10 画像形成システム
12 画像形成装置
14 ユーザー端末装置
16 ネットワーク
18 メインコントローラ
20 操作表示部
22 画像読取部
24 画像形成部
26 用紙供給部
28 用紙排出部
30 電話回線通信I/F
32 ネットワークI/F
34 ハードディスク
50 利用者
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセス権設定装置及びアクセス権設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ワークスペースにユーザの操作に基づいてアクセス可能にデータオブジェクトが保持される電子ファイル装置において、ワークスペースが保持するデータオブジェクトを表示するワークスペース表示手段と、表示されたワークスペース上のデータオブジェクトに対して、ユーザ操作に応じて表示・編集などのアクセスを行うデータオブジェクトアクセス手段と、データオブジェクトに対するアクセスを規制する制御領域を、データオブジェクトに重ねてワークスペース上に表示する制御領域表示手段と、を備えることを特徴とする電子ファイル装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、著作権で保護されるデータに対して、取得した権利の範囲内で処理を実行するデータ処理装置であって、複数のデータを蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積されたデータについて、処理を行う際に必要とされる処理権を記憶する権利情報記憶手段と、前記データ蓄積手段に蓄積されたデータに対する処理命令を入力する入力手段と、前記権利情報記憶手段に記憶された前記処理権に基づき、前記処理命令を実行するか否かを判断する制御手段と、前記制御手段からの制御に従い、前記処理命令を実行する処理実行手段と、前記権利情報記憶手段に記憶された前記処理権を画面に表示する表示手段とを備えた、データ処理装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、画像データの所定のページに関係付けられた文書アイコンを、操作画面上に表示する第1の表示手段と、前記ページに適用され得る処理機能に関係付けられた適用アイコンを、前記操作画面上に表示する第2の表示手段と、前記適用アイコンの指定を受けた場合、当該指定された適用アイコンに関係付けられた処理機能を選択する第1の選択手段と、前記文書アイコンの指定を受けた場合、当該指定を受けた文書アイコンに関係付けられたページを選択する第2の選択手段と、前記第1の選択ステップで選択された処理機能を、前記第2の選択ステップで選択されたページに適用する第1の適用手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−224222号公報
【特許文献2】特開2001−142786号公報
【特許文献3】特開2007−280227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、操作画面上に表示されたアクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像のうちから選択した第1の画像を、他の二つの画像のうちから選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像を表示しない場合と比較して、装置内に保存された文書等に対する読み取り権等のアクセス権を装置の利用者に設定する際の操作性を向上させることができるアクセス権設定装置及びアクセス権設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示する表示手段と、前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御する制御手段と、前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与する付与手段と、を備える。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記アクセス権画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像のうちから選択した画像を、同じ種類の他の画像に合わせる第3の操作が行われた場合、前記制御手段は、前記選択した画像及び前記他の画像を含むグループ画像が前記表示手段に表示されるように制御する。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記第1の画像と同じ種類の他の画像について前記第1の操作がさらに行われた場合、前記制御手段は、当該他の画像を前記合わせ画像に合わせた画像が前記表示手段に表示されるように制御する。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記第2の操作と逆の操作が行われた場合に、前記付与手段により付与されたアクセス権を解除する解除手段を備える。
【0011】
請求項5記載の発明は、アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示するステップと、前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御するステップと、前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与するステップと、を含む処理をコンピュータに実行させるためのアクセス権設定プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び請求項5記載の発明によれば、操作画面上に表示されたアクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像のうちから選択した第1の画像を、他の二つの画像のうちから選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像を表示しない場合と比較して、装置内に保存された文書等に対する読み取り権等のアクセス権を装置の利用者に設定する際の操作性を向上させることができる、という効果を有する。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、前記アクセス権画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像のうちから選択した画像を、同じ種類の他の画像に合わせる第3の操作が行われた場合に、前記選択した画像及び前記他の画像を含むグループ画像を表示しない場合と比較して、複数のアクセス権を容易に設定することができる、という効果を有する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、前記第1の画像と同じ種類の他の画像について前記第1の操作がさらに行われた場合に、当該他の画像を前記合わせ画像に合わせた画像を表示しない場合と比較して、複数のアクセス権を容易に設定することができる、という効果を有する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、前記第2の操作と関連性のない他の操作によってアクセス権を解除する場合と比較して、アクセス権の解除の操作性を向上させることができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像形成システムの概略構成図である。
【図2】画像形成装置の概略ブロック図である。
【図3】画像形成装置のコントローラで実行されるメインルーチンのフローチャートである。
【図4】画像形成装置のコントローラで実行される権限設定処理のフローチャートである。図である。
【図5】サービスを選択するための画面例を示す図である。
【図6】フォルダを選択するための画面例を示す図である。
【図7】文書ファイルを選択するための画面例を示す図である。
【図8】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図9】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図10】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図11】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図12】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図13】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図14】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図15】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図16】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図17】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図18】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図19】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図20】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図21】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図22】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図23】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図24】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図25】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図26】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図27】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図28】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図29】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図30】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図31】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【図32】アクセス権の設定処理について説明するための画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1には、本実施形態に係る画像形成システム10の概略構成を例示した。同図に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置12及びユーザー端末装置14がネットワーク16を介して相互に接続された構成となっている。
【0019】
図2には、画像形成装置12の概略構成を例示した。同図に示すように、画像形成装置12は、メインコントローラ18を含んで構成されている。
【0020】
メインコントローラ18は、CPU(Central Processing Unit)18A、ROM(Read Only Memory)18B、RAM(Random Access Memory)18C、不揮発性メモリ18D、及び入出力インターフェース(I/O)18Eがバス18Fを介して各々接続された構成となっている。
【0021】
I/O18Eには、操作表示部20、画像読取部22、画像形成部24、用紙供給部26、用紙排出部28、電話回線インターフェース(I/F)30、ネットワークインターフェース(I/F)32、及びハードディスク34の各機能部が接続されている。
【0022】
操作表示部20は、例えばコピー開始等を指示するためのスタートボタンやテンキー等の各種ボタン、コピー濃度等の各種の画像形成条件を設定するための設定画面や装置の状態等の各種画面を表示するためのタッチパネル等を含んで構成される。
【0023】
画像読取部22は、ラインCCD等の画像読取センサや当該画像読取センサを走査するための走査機構等を含んで構成され、装置にセットされた原稿の画像を読み取る。
【0024】
画像形成部24は、例えば所謂電子写真方式により記録媒体上に画像を形成するものである。具体的には、画像形成部24は、感光体ドラムを帯電するための帯電装置、帯電された感光体ドラム上を画像に応じた光で露光することにより感光体ドラム上に画像に応じた静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラム上に形成された静電潜像をトナー現像する現像装置、感光体ドラム上に形成された画像に応じたトナー像を記録媒体に転写する転写装置、記録媒体に転写された画像に応じたトナー像を定着する定着装置等を含んで構成される。
【0025】
なお、露光装置としては、半導体レーザや回転多面鏡、コリメータレンズやシリンドリカルレンズ、fθレンズ等の光学系を含んで構成された光走査装置、複数のLEDから成るLEDヘッド等がある。
【0026】
また、画像形成部24は、電子写真方式に限らず、インクジェット記録方式により記録媒体上に画像を形成するものであってもよい。
【0027】
用紙供給部26は、記録用紙が収容される用紙収容部や、用紙収容部から画像形成部24へ記録用紙を供給する供給機構等を含んで構成される。
【0028】
用紙排出部28は、記録用紙に対して、ステープル処理や穴あけ処理等の後処理を行うフィニッシャー、記録用紙が排出される排出部、画像形成部24で画像が形成された記録用紙を排出部上に排出させるための排出機構等を含んで構成される。
【0029】
電話回線通信I/F30は、図示しない電話回線を介して接続された他の画像形成装置とファクシミリ通信を行うためのインターフェースである。
【0030】
ネットワークI/F32は、ネットワーク16を介してユーザー端末装置14等の他の装置とデータ通信するためのインターフェースである。
【0031】
ハードディスク34は、例えば装置の各部の状態や稼働状況等のログデータ、コピーやファクシミリ通信、プリント等の処理結果のログデータ、各種の設定データ、制御プログラム等の他、画像形成装置12の利用を許可された利用者の利用者ID等の情報を含む利用者情報、利用者が作成した文書ファイル等のデータ、利用者が作成したフォルダや文書ファイルに設定されたアクセス権等に関する情報等が記憶される。なお、アクセス権としては、文書ファイル等を書き換える権限である書き込み権、文書ファイルを読み出す、すなわち参照する権限である読み出し権、文書ファイル等を印刷する権限である印刷権があるが、これに限られるものではない。
【0032】
本実施形態では、画像形成装置12を利用する際には、利用者認証する。利用者認証の方法としては、例えば画像形成装置12にICカード読取装置を設け、利用者IDが記録されたICカードから利用者IDを読み取って、これと利用者情報に含まれる利用者IDと照合する方法がある。この場合、読み取った利用者IDと一致する利用者IDが利用者情報に存在する場合には、認証成功とする。
【0033】
また、操作表示部20を操作して利用者IDを直接入力して利用者認証するようにしてもよいし、利用者IDだけでなくパスワードも入力させて利用者認証するようにしてもよい。
【0034】
次に、本実施形態の作用として、メインコントローラ18のCPU18Aで実行される処理について、フローチャートを参照して説明する。
【0035】
図3には、メインコントローラ18のCPU18Aで実行される制御ルーチンのフローチャートを示した。
【0036】
画像形成装置12に電源が投入され、予め定めた利用者認証処理により画像形成装置12の利用が許可されると、図5に示すようなメニュー画面G1が操作表示部20に表示される。本実施形態では、操作表示部20がタッチパネルであるものとして説明する。
【0037】
メニュー画面G1には、コピー処理の実行を指示するためのコピーボタンB1、原稿のスキャン処理の実行を指示するためのスキャンボタンB2、ハードディスク34に記憶された文書ファイル等に対してアクセス権を設定するためのフォルダボタンB3、各種設定操作を行うための設定ボタンB4が表示される。
【0038】
図3に示す処理は、図5に示すように、利用者50が指でフォルダボタンB3を押下(タッチ)することによりアクセス権の設定処理を選択すると実行される。
【0039】
まず、ステップ100では、図6に示すようなフォルダ選択画面G2を操作表示部20に表示させる。同図に示すように、フォルダ選択画面G2には、一例として、ハードディスク34に記憶された複数のフォルダを示すアイコンF1〜F12、フォルダ選択画面G2を閉じるための閉じるボタンB5が表示される。
【0040】
ステップ102では、何れかのフォルダが利用者50によって選択されたか否か、すなわち、アイコンF1〜F12のうち何れかのアイコンが利用者50によって押下されたか否かが判断される。そして、アイコンF1〜F12のうち何れかのアイコンが押下された場合には、ステップ104へ移行し、何れのアイコンも押下されていない場合にはステップ106へ移行する。なお、閉じるボタンB5が押下された場合には、後述するステップ118で肯定判断され、本ルーチンを終了する。
【0041】
ステップ104では、選択したフォルダ内のファイルを操作表示部20に表示させる。図7には、図6に示すフォルダ選択画面G2において、フォルダ名が「abc」のアイコンF12を選択した場合に表示されるファイル表示画面G3を示した。
【0042】
ファイル表示画面G3では、フォルダ「abc」内に存在するフォルダ「AA」を示すアイコンF13、文書ファイル「Doc01」〜「Doc03」のアイコンD1〜D3、閉じるボタンB5、選択したフォルダや文書ファイルの削除を指示するための削除ボタンB6、選択した文書ファイルの確認を指示するための文書確認ボタンB7、選択したフォルダや文書ファイルに対してアクセス権を設定するための権限設定ボタンB8が表示されている。
【0043】
なお、ファイル表示画面G3では、フォルダ及び文書ファイルのアイコンについては、例えば、利用者認証された利用者が一般の利用者である場合には、その利用者が所有する文書ファイル及びフォルダのアイコンだけを表示し、利用者認証された利用者が管理者である場合には、全ての文書ファイル及びフォルダのアイコンを表示するようにしてもよい。ここで、フォルダ及び文書ファイルの所有者とは、そのフォルダ及び文書ファイルを作成した者を示す。
【0044】
ファイル表示画面G3では、アイコンF13、D1〜D3の何れかを利用者が1回押下すると、押下したアイコンで示されるフォルダ又は文書ファイルが選択された状態となる。例えば、図示は省略するが、押下したアイコンが反転表示される等、フォルダ又は文書ファイルが選択された状態が認識される態様で押下したアイコンが表示される。また、フォルダを示すアイコンF13を2回連続して押下した場合には、そのフォルダ内に存在するフォルダや文書ファイル等を示すファイル表示画面G3と同様の画面が操作表示部20に表示される。
【0045】
ステップ106では、ファイル表示画面G3に表示されたフォルダ及び文書ファイルのうち何れか一つのフォルダ又は文書ファイルが選択された状態で削除ボタンB6が押下されたか否かが判断される。そして、削除ボタンB6が押下された場合には、ステップ108へ移行し、削除ボタンB6が押下されていない場合には、ステップ110へ移行する。
【0046】
ステップ108では、選択されたフォルダ又は文書ファイルをハードディスク34から削除する。
【0047】
ステップ110では、ファイル表示画面G3に表示された文書ファイルのうち何れか一つの文書ファイルが選択された状態で文書確認ボタンB7が押下されたか否かが判断される。そして、文書確認ボタンB7が押下された場合には、ステップ112へ移行し、文書確認ボタンB7が押下されていない場合には、ステップ114へ移行する。
【0048】
ステップ112では、選択された文書ファイルをハードディスク34から読み出し、操作表示部20に表示させる。
【0049】
ステップ114では、権限設定ボタンB8が押下されたか否かが判断され、権限設定ボタンB8が押下された場合にはステップ116へ移行し、権限設定ボタンB8が押下されていない場合には、ステップ118へ移行する。
【0050】
ステップ116では、図4に示すような権限設定処理が実行される。
【0051】
図4に示すように、ステップ200では、図8に示すような権限設定画面G4を操作表示部20に表示させる。権限設定画面G4には、フォルダ「abc」内に存在するフォルダ「AA」を示すアイコンF13、文書ファイル「Doc01」〜「Doc03」のアイコンD1〜D3が画面左側に並んで配置され、画像形成装置12の利用を許可された利用者を示すアイコンU1〜U3が画面の真ん中に並んで配置され、書き込み権を示すアイコンW、読み出し権を示すアイコンR、印刷権を示すアイコンPが画面の右側に並んで配置される。その他、閉じるボタンB5が表示される。図8では、画像形成装置12の利用者が「User1」〜「User3」の3名の場合について例示している。この利用者のアイコンは、ハードディスク34に記憶された利用者情報に基づき、画像形成装置12の利用を許可された利用者全てについて表示される。
【0052】
ステップ202では、権限設定画面G4においてアクセス権を設定するための予め定めた操作がなされたか否かを判断する。そして、アクセス権を設定するための操作がなされた場合にはステップ204へ移行し、アクセス権を設定するための操作がなされていない場合には、ステップ206へ移行する。
【0053】
図8〜10には、文書ファイル「Doc01」に対して、利用者「User1」に書き込み権を設定する場合の操作の一例を示した。この場合、図8に示すように、利用者50が書き込み権のアイコンWを押下した状態で、図中矢印方向に利用者「User1」のアイコンU1上まで移動して指を離す、所謂ドラッグアンドドロップ操作(以下、DD操作という)をした場合には、図9に示すように、書き込み権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1がアイコンU1上に重ねて表示される。この状態は、利用者「User1」に対して書き込み権に関する操作が可能になったことを示す。なお、小アイコンW1は、アイコンU1上に重ねて表示する場合に限られるものではなく、アイコンU1の隣に表示するようにしてもよい。すなわち、アイコンU1と小アイコンW1とが合わせて表示されたことが認識される態様であればよい。
【0054】
そして、図9に示すように、この状態で利用者50がアイコンU1を押下し、文書ファイル「Doc01」のアイコンD1上に図中矢印方向にDD操作すると、図10に示すように、アイコンU1に小アイコンW1が重ねられた小アイコンUWが、アイコンD1上に重ねて表示され、利用者「User1」に対して、文書ファイル「Doc01」に対する書き込み権が設定される。
【0055】
このような操作が成されると、ステップ202で肯定判断され、ステップ204において、アクセス権の設定に関する処理が行われる。すなわち、DD操作に応じた表示処理やアクセス権を設定する処理が実行される。例えば図8に示す状態で前述したDD操作をした場合には、図8に示す画面G4を図9に示す画面G4に更新する処理を行う。また、図9に示す状態で前述したDD操作をした場合には、図9に示す画面G4を図10に示す画面G4に更新する処理を行うと共に、アクセス権の設定処理を行う。具体的には、ハードディスク34に記憶された文書ファイル「Doc01」に関するアクセス権の情報を、利用者「User01」に書き込み権が設定されたことを示す情報に書き換える。
【0056】
なお、書き込み権のアイコンWを直接アイコンD1上にDD操作した場合には、全利用者に対して書き込み権を設定するようにしてもよい。
【0057】
また、上記では書き込み権の設定について説明したが、読み出し権や印刷権でも操作は同様である。
【0058】
ステップ206では、権限設定画面G4においてアクセス権を解除するための予め定めた操作がなされたか否かを判断する。そして、アクセス権を解除するための操作がなされた場合にはステップ208へ移行し、アクセス権を解除するための操作がなされていない場合には、ステップ210へ移行する。
【0059】
図11、12には、利用者「User1」に対して文書ファイル「Doc01」に設定された書き込み権を解除する場合の操作の一例を示した。この場合、図9の操作と逆の操作を行う。すなわち、図11に示すように、利用者50が文書ファイル「Doc01」のアイコンD1を利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作する。これにより、図12に示すように、アイコンD1上に重ねて表示されていた小アイコンUWが消去され、利用者「User1」に対して設定されていた文書ファイル「Doc01」に対する書き込み権が解除される。なお、文書ファイル「Doc01」に複数の利用者に書き込み権が設定されているような場合には、図11の画面上で、アイコンU1が一度タッチされた場合に、文書ファイル「Doc01」に書き込み権が設定されている利用者に関する情報が例えばアイコンD1の右側にポップアップ表示されるようにしてもよい。
【0060】
このような操作が成されると、ステップ206で肯定判断され、ステップ208において、アクセス権の解除に関する処理が行われる。すなわち、DD操作に応じた表示処理やアクセス権を解除する処理が実行される。例えば図11に示す状態で前述したDD操作をした場合には、図11に示す画面G4を図12に示す画面G4に更新する処理を行うと共に、アクセス権の解除処理を行う。具体的には、ハードディスク34に記憶された文書ファイル「Doc01」に関するアクセス権の情報を、利用者「User01」に設定されていた書き込み権が解除されたことを示す情報に書き換える。
【0061】
ステップ210では、閉じるボタンB5が押下されたか否かが判断され、閉じるボタンB5が押下された場合には本ルーチンを終了し、閉じるボタンB5が押下されていない場合には、ステップ202へ戻って上記の処理を繰り返す。
【0062】
図3に戻り、ステップ118では、閉じるボタンB5が押下されたか否かが判断され、閉じるボタンB5が押下された場合には本ルーチンを終了し、閉じるボタンB5が押下されていない場合には、ステップ102へ戻って上記の処理を繰り返す。
【0063】
次に、アクセス権設定の他の例について説明する。
【0064】
まず、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」に書き込み権及び読み出し権を設定する場合について説明する。
【0065】
この場合、前述した書き込み権の設定と同様に、まず図8に示すように、利用者50が書き込み権のアイコンWを利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作する。これにより、図12に示すように、書き込み権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1がアイコンU1上に重ねて表示される。
【0066】
そして、図13に示すように、この状態で利用者50が読み出し権のアイコンRを利用者「User1」のアイコンU1上に図中矢印方向にDD操作すると、図14に示すように、アイコンU1に読み出し権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンR1がアイコンU1、小アイコンW1に重ねて表示される。この状態は、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権に関する操作が可能になったことを示す。
【0067】
その後、小アイコンW1、R1が重ねられたアイコンU1を文書ファイル「Doc01」上に図中矢印方向にDD操作すると、図15に示すように、アイコンU1に小アイコンW1、R1が重ねられた小アイコンUWRが、アイコンD1上に重ねて表示され、利用者「User1」に対して、文書ファイル「Doc01」に対する書き込み権及び読み出し権が設定される。
【0068】
なお、複数のアイコンが選択された状態を可能とし、例えば書き込み権のアイコンW、読み出し権のアイコンRを続けてタッチすることにより双方のアイコンを選択状態にし、選択状態のアイコンW又はアイコンRを利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作した場合に図14に示す状態、すなわち、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権に関する操作が可能になった状態としてもよい。
【0069】
また、文書ファイル「Doc02」に対しても同様に書き込み権及び読み出し権を設定する場合には、図15の状態からアイコンU1を文書ファイル「Doc02」上にDD操作すればよい。
【0070】
また、図15の状態で閉じるボタンB5を押下した場合でも利用者に関するアイコンU1の状態を保持するようにしてもよい。すなわち、一旦閉じるボタンB5を押下して再度この画面を表示させた場合に、アイコンU1上に小アイコンW1、R1を重ねて表示するようにしてもよい。
【0071】
次に、この状態から書き込み権を解除する場合について説明する。この場合、まず、図16に示すように、利用者50は、小アイコンW1、R1が重ねられたアイコンU1を読み出し権のアイコンR上に図中矢印方向にDD操作する。これにより、図17に示すように、アイコンU1から小アイコンR1が消去され、利用者「User1」に対して書き込み権のみに関する操作が可能になる。
【0072】
そして、この状態で利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権が設定された文書ファイル「Doc01」のアイコンD1をアイコンU1上に利用者50がDD操作すると、図18に示すように、アイコンD1上に重ねられる小アイコンが、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権が設定されていることを示す小アイコンUWRから、読み出し権のみが設定されたことを示す小アイコンURに変更され、書き込み権が解除される。
【0073】
なお、図16の状態で、アイコンD1をアイコンU1上にDD操作した場合には、書き込み権及び読み出し権の両方を解除する。
【0074】
また、図19に示すように、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」に書き込み権及び読み出し権が設定されている状態において、利用者50が、アイコンD1を直接アイコンW上にDD操作した場合にも、図20に示すように、アイコンD1上に重ねられる小アイコンが、利用者「User1」に対して書き込み権及び読み出し権が設定されていることを示す小アイコンUWRから、読み出し権のみが設定されたことを示す小アイコンURに変更され、書き込み権が解除される。なお、この場合、文書ファイル「Doc01」に設定されている全ての書き込み権が解除される。すなわち、利用者「User1」以外の他の利用者についても書き込み権が設定されていた場合には、当該他の利用者の書き込み権も解除される。
【0075】
次に、文書ファイル「Doc01」に書き込み権及び読み出し権を利用者「User1」に同時に設定する場合の他の例について説明する。
【0076】
まず、図21に示すように、利用者50は、書き込み権のアイコンWを読み出し権のアイコンR上にDD操作する。これにより、図22に示すように、書き込み権及び読み出し権を同時に設定するためのアイコンWRが表示される。そして、このアイコンWRを利用者「User1」のアイコンU1上にDD操作する。これにより、前述した図14に示す状態となる。すなわち、アイコンU1に書き込み権及び読み出し権を利用者「User1」に設定したことを示す小アイコンW1、R1がアイコンU1に重ねて表示される。その後は、図14、15で説明したのと同様であるため、説明は省略する。
【0077】
次に、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」、「User2」の書き込み権を設定する場合について説明する。
【0078】
この場合、図23に示すように、利用者50は、アイコンU1をアイコンU2上にDD操作する。これにより、図24に示すように、利用者「User1」、「User2」を含むグループアイコンGUが表示される。この状態で書き込み権のアイコンWをグループアイコンGU上にDD操作すると、図25に示すように、書き込み権を示す小アイコンW1がグループアイコンGUに重ねて表示される。そして、グループアイコンGUを文書ファイル「Doc01」のアイコンD1上にDD操作すると、図26に示すように、複数の利用者に書き込み権が設定されたことを示す小アイコンUW2がアイコンD1上に重ねて表示され、文書ファイル「Doc01」に対して利用者「User1」、「User2」の書き込み権が設定される。
【0079】
次に、文書ファイル「Doc01」、「Doc02」に利用者「User1」の書き込み権を設定する場合について説明する。
【0080】
この場合、図27に示すように、利用者「User1」のアイコンU1に書き込み権を示す小アイコンW1が重ねて表示された状態、すなわち、利用者「User1」に対する書き込み権の設定が可能な状態において、利用者50が文書ファイル「Doc01」のアイコンD1を文書ファイル「Doc02」のアイコンD2上にDD操作する。これにより、図28に示すように、文書ファイル「Doc01」、「Doc02」を含むグループアイコンGDが表示される。この状態でアイコンU1をグループアイコンGD上にDD操作すると、図29に示すように、利用者「User1」に対して書き込み権が設定されていることを示す小アイコンUWがグループアイコンGDに重ねて表示されると共に、アイコンU1、U2にも重ねて表示され、文書ファイル「Doc01」、「Doc02」に利用者「User1」の書き込み権が設定される。
【0081】
なお、グループアイコンGDにさらに文書ファイルを追加するには、追加したい文書ファイルのアイコンをグループアイコンGD上にDD操作すればよい。なお、グループアイコンの作成対象は、文書ファイルに限られるものではなく、フォルダについてグループアイコンを作成してもよい。
【0082】
また、この状態で例えばグループアイコンGDで示されるグループ化された文書ファイル「Doc01」、「Doc02」に設定されたアクセス権の詳細を確認したい場合には、図30に示すように、利用者50は、グループアイコンGDを例えば長押しすることにより、図31に示すような詳細画面G5を操作表示部20に表示させるようにしてもよい。なお、長押しに限らず、2タップする(2回連続して押す)、図30の画面G4に図示しない詳細ボタンを設け、1タップしてグループアイコンGDを選択状態にしてから詳細ボタンを押下する等の操作により、図31に示すようなグループ文書選択画面G5を操作表示部20に表示させるようにしてもよい。
【0083】
図31のグループ文書選択画面G5には、選択したグループアイコンGD、グループ化された文書ファイル「Doc01」、「Doc02」のアイコンD1、D2が表示される。そして、この画面G5において、利用者50が例えばアイコンD2を前述した長押しする等の操作をすることにより選択すると、図32に示すようなグループ文書詳細画面G6が表示される。この画面G6には、選択した文書ファイル「Doc02」のアクセス権に関する情報52等が表示される。図32に示す情報52は、文書ファイル「Doc02」に対して、利用者「User1」に書き込み権が設定されていることを示す情報となっている。
【0084】
なお、本実施形態では、操作表示部20がタッチパネルの場合について説明したが、画面上のボタンやアイコンの選択やDD操作に対応した操作が可能であればタッチパネルに限られるものではよい。
【0085】
また、本実施形態では、文書ファイルのアクセス権を設定する場合について説明したが、文書ファイルだけでなく、画像ファイルについてもアクセス権の設定対象としてもよく、ファイルの種類は文書ファイルに限られるものではない。
【0086】
また、本実施形態では、書き込み権、読み出し権、印刷権の全てのアクセス権を画面に表示するようにしたが、例えば、その利用者が設定可能なアクセス権のみを表示するようにしてもよい。例えば、他の情報によって、ある利用者に対して印刷権の付与が禁止されていたような場合、印刷権のアイコンを非表示としてもよい。
【0087】
アクセス権のアイコンを一つだけ表示し、そのアイコンを文書ファイルやフォルダにDD操作した場合に、設定可能なアクセス権をポップアップ表示等するようにしてもよい。
【0088】
また、アクセス権のアイコンをドラッグした場合に、そのアクセス権を設定できない文書ファイルやフォルダを画面から消去する、グレーアウトする等により、選択できない状態にするようにしてもよい。
【0089】
また、本実施形態では、書き込み権、読み出し権、印刷権の全てのアクセス権を画面に表示するようにしたが、例えばアクセス権のアイコンを一つだけ表示し、そのアイコンを文書ファイルやフォルダにDD操作した場合に、設定可能なアクセス権をポップアップ表示等するようにしてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、アクセス権の設定と逆の操作を行うことによりアクセス権を解除する場合について説明したが、アクセス権の解除用のアイコンを予め表示しておき、これをアクセス権解除対象の文書ファイル等にDD操作した場合にアクセス権を解除するようにしてもよい。
【0091】
また、本実施形態では、アクセス権のアイコンを利用者のアイコンにDD操作し、これをさらに文書ファイルのアイコン上にDD操作することでアクセス権を設定する場合について主に説明したが、DD操作の順序はこれに限られるものではない。すなわち、例えばアクセス権を設定したい文書ファイルのアイコンをアクセス権を設定したい利用者のアイコン上にDD操作し、これをさらにアクセス権のアイコン上にDD操作することによりアクセス権を設定するようにしてもよいし、利用者のアイコンを文書ファイルのアイコン上にDD操作し、これをさらにアクセス権のアイコン上にDD操作することによりアクセス権を設定するようにしてもよいし、利用者のアイコンをアクセス権のアイコン上にDD操作し、これをさらに文書ファイルのアイコン上にDD操作することによりアクセス権を設定するようにしてもよい。
【0092】
なお、本実施形態で説明した画像形成装置12の構成(図2参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0093】
また、本記実施形態で説明した制御プログラムの処理の流れ(図3、図4参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0094】
10 画像形成システム
12 画像形成装置
14 ユーザー端末装置
16 ネットワーク
18 メインコントローラ
20 操作表示部
22 画像読取部
24 画像形成部
26 用紙供給部
28 用紙排出部
30 電話回線通信I/F
32 ネットワークI/F
34 ハードディスク
50 利用者
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示する表示手段と、
前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御する制御手段と、
前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与する付与手段と、
を備えたアクセス権設定装置。
【請求項2】
前記アクセス権画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像のうちから選択した画像を、同じ種類の他の画像に合わせる第3の操作が行われた場合、前記制御手段は、前記選択した画像及び前記他の画像を含むグループ画像が前記表示手段に表示されるように制御する
請求項1記載のアクセス権設定装置。
【請求項3】
前記第1の画像と同じ種類の他の画像について前記第1の操作がさらに行われた場合、前記制御手段は、当該他の画像を前記合わせ画像に合わせた画像が前記表示手段に表示されるように制御する
請求項1又は請求項2記載のアクセス権設定装置。
【請求項4】
前記第2の操作と逆の操作が行われた場合に、前記付与手段により付与されたアクセス権を解除する解除手段
を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のアクセス権設定装置。
【請求項5】
アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示するステップと、
前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御するステップと、
前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与するステップと、
を含む処理をコンピュータに実行させるためのアクセス権設定プログラム。
【請求項1】
アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示する表示手段と、
前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御する制御手段と、
前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与する付与手段と、
を備えたアクセス権設定装置。
【請求項2】
前記アクセス権画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像のうちから選択した画像を、同じ種類の他の画像に合わせる第3の操作が行われた場合、前記制御手段は、前記選択した画像及び前記他の画像を含むグループ画像が前記表示手段に表示されるように制御する
請求項1記載のアクセス権設定装置。
【請求項3】
前記第1の画像と同じ種類の他の画像について前記第1の操作がさらに行われた場合、前記制御手段は、当該他の画像を前記合わせ画像に合わせた画像が前記表示手段に表示されるように制御する
請求項1又は請求項2記載のアクセス権設定装置。
【請求項4】
前記第2の操作と逆の操作が行われた場合に、前記付与手段により付与されたアクセス権を解除する解除手段
を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のアクセス権設定装置。
【請求項5】
アクセス権の設定対象を表わす設定対象画像、利用者を表わす利用者画像、及び前記アクセス権を表わすアクセス権画像を操作画面上に表示するステップと、
前記設定対象画像、前記利用者画像、及び前記アクセス権画像から選択した第1の画像を、前記第1の画像以外の他の二つの画像から選択した第2の画像に合わせる第1の操作が行われた場合に、前記第1の画像を前記第2の画像に合わせた合わせ画像が前記表示手段に表示されるように制御するステップと、
前記合わせ画像を前記他の二つの画像のうち前記第2の画像以外の第3の画像に合わせる第2の操作が行われた場合に、選択された前記設定対象画像で表わされる前記設定対象に対して、選択された前記アクセス権画像で表わされるアクセス権を、選択された前記利用者画像で表わされる利用者に付与するステップと、
を含む処理をコンピュータに実行させるためのアクセス権設定プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2011−186818(P2011−186818A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51893(P2010−51893)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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