説明

アクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置

【課題】ヨークの位置を目的とする位置に精度よく固定すること。
【解決手段】地板101と、ロータマグネット106と、地板101に設けられ、ロータマグネット106の周面に対向するように脚部を配置したヨーク(馬蹄形ヨーク)105と、ヨーク105の周りに巻回されるコイルと、ヨーク105を間にして地板101に締結されたロータカバー501と、ロータカバー501に設けられ、地板101とロータカバー501との対向方向における距離が当該対向方向における馬蹄形ヨーク105の厚さ寸法と等しくなるように、地板101とロータカバー501との間に空間を形成するヨーク押さえ用の突起部材503と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、絞り装置やシャッタ装置などに用いられるアクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえばデジタルスチルカメラ、デジタルムーブカメラ、フィルムカメラなどの撮像機器において、光学レンズを含んだレンズユニットもしくはレンズアッセンブリーなどに組み込まれ、絞り制御や遮光制御などの露出制御をおこなう露出制御装置(レンズシャッター)があった。露出制御装置は、たとえば絞り制御のみのもの、絞り制御と遮光制御とをもたせたもの、遮光制御のみのもの、など各種存在する。
【0003】
露出制御装置は、露出制御に際して動作されるシャッタ羽根や、このシャッタ羽根を駆動(回動や直進など)させるアクチュエーターユニットなどを備えている。このアクチュエーターユニットは、たとえばロータマグネットと、ヨーク(馬蹄形ヨーク)と、コイルボビンアッセンブリと、を備えて構成されている。
【0004】
このようなアクチュエーターユニットの特性を最大限に引き出す要素としては、たとえば、ロータマグネットとヨークとのギャップの均一性を確保すること、および、ロータマグネットとヨークとのオフセット距離を確保すること、が挙げられる。この両者を確実なものとする組み付け方法として、従来、ヨークを地板へ圧入することによって組み付けする方法が多く採用されていた。ヨークを地板へ圧入することによって組み付けする理由は、コイルへの通電に際して、ヨークが地板に対して動かないようにする目的を含んでいる。
【0005】
アクチュエーターユニットは、馬蹄形ヨークやロータマグネットをカバーするためのロータカバーを備えている。ロータカバーは、たとえば地板にロータカバーをネジ留めすることによって地板に固定されている。この地板やロータカバーは、樹脂成形部品であることが多い。アクチュエーターユニットにおけるロータマグネットは、たとえば地板に設けられた軸に嵌合されることによって、馬蹄形ヨークに対する位置関係が定められている。
【0006】
上記のような構成を備えたアクチュエーターユニットとしては、従来、たとえばベースに回動自在に支持されるロータ、ロータの外周面に対向する二つの磁極部をもつヨーク、励磁用のコイルを備えた構成において、コイルを巻回するボビンとヨークをベースに対して押えロータを回動自在に支持する押え部とが一体的に形成されたボビン兼押え部材を採用した技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0007】
また、上記のような構成を備えたアクチュエーターユニットとしては、従来、たとえばN極及びS極に着磁され基板に回動自在に支持されるロータ、ロータの外周面に対向するように形成され異なる磁極を発生する二つの磁極部を有するヨーク、ヨークの周りに巻回される励磁用のコイルを備え、ヨークが、第1腕部と第2腕部との間隔を広げる方向に弾性変形させた状態で位置決め突起を挟み込ませて保持され、基板に組み付けられるようにした技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−32873号公報
【特許文献2】特開2004−95703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した従来の技術では、地板が樹脂成形部品であった場合、ヨーク(馬蹄形ヨーク)が圧入組み付けされる地板凹部には、当該地板凹部に抜きテーパが設けられている。この抜きテーパが設けられていることにより、圧入によって地板に組み付けられたヨークの組み付け状態が不安定になる場合があった。
【0010】
また、ロータカバーを樹脂成形部品によって実現した場合、副作用としてロータカバーにソリやヒケが発生し、ロータカバーの形状不良が生じることがあった。ソリやヒケが発生し、形状不良となった状態のロータカバーは、地板へ組み付けた場合に地板にしっかりと密着せず、地板とロータカバーとの間に浮きが発生してしまうことがあった。
【0011】
このように、地板とロータカバーとの間に浮きが発生している状態では、地板からロータカバーが浮いている分、馬蹄形ヨークが地板からロータカバー側にせり上がってきてしまい、理想的なロータマグネットとヨークとの位置関係が得られないという問題があった。
【0012】
加えて、ロータマグネットと馬蹄形ヨークの位置関係も重要であることから、ロータマグネットが地板に設けられた軸に嵌合して馬蹄形ヨークとの位置関係を求める構成とした場合などは、ロータカバーの地板に対する位置も精度が必要となる。しかし、ロータカバーにおいてソリやヒケが発生し、形状不良となった状態では、嵌合不良が発生し、アクチュエーターユニットにおける磁気特性のロスなどにつながり、ひいてはアクチュエーター設計の自由度を奪ってしまうという不具合があった。
【0013】
また、上述した特許文献1に記載された技術では、コイルボビンとロータカバーとが一体に設けられているため、ヨークとコイルとの理想的な組み付け位置関係が求めにくいという問題があった。また、上述した特許文献2に記載された技術では、ヨークを弾性変形させて地板に組み付けるようにしているが、圧入だけでは光軸方向におけるガタが生じてしまうという問題があった。また、上述した各従来の技術では、いずれも光軸方向における押さえとして地板と接する面を使用しているのみであり、ロータマグネットの回転軸に直交する面内におけるヨークの位置を目的とする位置に精度よく固定することができないという問題があった。
【0014】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ヨークの位置を目的とする位置に精度よく固定することができるアクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるアクチュエーターユニットは、地板と、永久磁石からなるマグネットと、前記地板に設けられ、前記マグネットの周面に対向するように脚部を配置したヨークと、前記ヨークの周りに巻回されるコイルと、前記ヨークを間にして前記地板に締結された押さえ部材と、前記地板あるいは前記押さえ部材に設けられ、前記地板と前記押さえ部材との対向方向における距離が当該対向方向における前記ヨークの厚さ寸法と等しくなるように、前記地板と前記押さえ部材との間に空間を形成するヨーク押さえ部と、を備え、前記ヨーク押さえ部は、前記地板に前記押さえ部材を締結する締結部材が貫通する貫通穴および当該貫通穴を貫通した前記締結部材が締結される挿入穴を備えた貫通穴部と、当該貫通穴部の近傍に設けられ前記対向方向において前記ヨークを押圧する押圧部と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、地板に押さえ部材を締結することにより、対向方向におけるヨークの押さえをおこなうことができる。これによって、地板に組み付けたヨークの対向方向における浮きを防止することができる。
【0017】
また、この発明にかかるアクチュエーターユニットは、上記の発明において、前記ヨーク押さえ部は、前記貫通穴部が、前記対向方向に突出し前記貫通穴あるいは前記挿入穴の外縁に沿った略環形状部で形成され、前記押圧部が、前記略環形状部の外周縁の一部を切り欠き、前記対向方向における前記ヨークとの対向面で形成されることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、簡易な構成によって、対向方向におけるヨークの押さえをおこなうことができる。これによって、地板に組み付けたヨークの対向方向における浮きを簡易な構成によって防止することができる。
【0019】
また、この発明にかかるアクチュエーターユニットは、上記の発明において、前記ヨーク押さえ部は、前記貫通穴部が、前記地板あるいは前記押さえ部材の一方に前記対向方向に突出し前記貫通穴あるいは前記挿入穴の外縁に沿って形成された略環形状部の内周側で形成されており、前記地板あるいは前記押さえ部材の他方に前記略環形状部を嵌合可能な収容部を設けたことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、略環形状部を収容部に嵌合することにより、地板に対する押さえ部材の位置を固定することができる。これによって、地板に組み付けたヨークの対向方向における浮きを確実に防止することができる。
【0021】
また、この発明にかかるアクチュエーターユニットは、上記の発明において、前記ヨーク押さえ部は、前記対向方向と直交する面内における前記ヨークの位置を固定するように前記ヨークに押圧する第2押圧部を備えたことを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、対向方向と直交する面内におけるヨークの押さえをおこなうことができる。これによって、地板に組み付けたヨークの対向方向と直交する面内における位置ずれを防止することができる。
【0023】
また、この発明にかかるアクチュエーターユニットは、上記の発明において、前記第2押圧部は、前記対向方向に突出し前記貫通穴あるいは前記挿入穴の外縁に沿って形成された略環形状部の外周縁の一部を切り欠くことによって形成されていることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、簡易な構成によって、対向方向と直交する面内におけるヨークの押さえをおこなうことができる。これによって、地板に組み付けたヨークの対向方向と直交する面内における位置ずれを簡易な構成によって防止することができる。
【0025】
また、この発明にかかる露出制御装置は、上記のアクチュエーターユニットと、前記アクチュエーターユニットにおける前記マグネットに連結され、前記アクチュエーターユニットにおける地板に設けられた開口部を開閉するように動作する遮光羽根と、を備えたことを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、地板に組み付けたヨークの対向方向における浮きを防止した状態で遮光羽根を動作させることができる。これによって、アクチュエーターユニットの特性を最大限に引き出した露出制御装置を提供することができる。
【0027】
また、この発明によれば、地板に組み付けたヨークの対向方向における浮きを防止した状態で遮光羽根を動作させることにより、不要な電力消費を抑え、露出制御装置における省電力化を図ることができる。
【0028】
また、この発明によれば、地板とロータカバーとの対向方向における地板に対するヨークの位置、および、ロータマグネットの回転軸に直交する面内におけるヨークの位置を、目的とする位置に精度よく固定した状態で遮光羽根を動作させることにより、不要な電力消費を抑え、露出制御装置における省電力化を図ることができる。
【0029】
また、この発明にかかる撮像装置は、上記のアクチュエーターユニットと、前記アクチュエーターユニットにおける前記マグネットに連結され、前記アクチュエーターユニットにおける地板に設けられた開口部を開閉するように動作する遮光羽根と、前記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像用の光電変換素子と、を備えたことを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、地板に組み付けたヨークの対向方向における浮きを防止した状態で遮光羽根を動作させ、撮像画像を得ることができる。これによって、露出制御装置の特性を最大限に引き出した撮像装置を提供することができる。
【0031】
また、この発明によれば、露出制御装置における不要な電力消費を抑え、露出制御装置における省電力化を図ることができるので、撮像装置における省電力化を図ることができる。
【発明の効果】
【0032】
この発明にかかるアクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置によれば、ヨークの位置を目的とする位置に精度よく固定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置を示す説明図(その1)である。
【図2】この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置を示す説明図(その2)である。
【図3】この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置を示す説明図(その3)である。
【図4】従来のシャッタ装置を示す説明図である。
【図5】この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置を示す説明図(その1)である。
【図6】この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置を示す説明図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるアクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0035】
(実施の形態1)
まず、この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置について説明する。図1、図2および図3は、この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置を示す説明図である。図1、図2および図3において、この発明にかかる実施の形態1のシャッタシャッタ装置100は、地板101と、地板101に設けられたアクチュエーターユニット102と、を備えている。この実施の形態1においては、シャッタ装置100によって露出制御装置を実現することができる。
【0036】
地板101は、中央に開口部103を備えた略円板形状からなる。地板101には、アクチュエーターユニット102の取り付け位置を定める取り付け用の凹部104が設けられている。また、地板101には、開口部103を開閉する、シャッタ羽根301が設けられている。シャッタ羽根301は、地板101における開口部103から退避した位置において地板101に軸支され、軸支された位置を中心として回動可能に設けられている。
【0037】
シャッタ羽根301は、軸支された位置を中心として回動することによって開口部103を開閉する。この実施の形態1においては、シャッタ羽根301によって遮光羽根を実現することができる。遮光羽根は、シャッタ羽根301によって実現するものに限らず、たとえば絞り装置における絞り羽根によって実現してもよい。
【0038】
アクチュエーターユニット102は、地板101における、開口部103から退避した位置に設けられている。アクチュエーターユニット102は、馬蹄形ヨーク(ヨーク)105と、ロータマグネット106と、ロータカバー107と、を備えている。
【0039】
馬蹄形ヨーク105は、たとえば鉄などの磁性材料を用いて形成され、略U字形状(馬蹄形状)をなしている。馬蹄形ヨーク105は、根元部分で連結された2つの脚部105a、105bを備えている。この実施の形態1においては、馬蹄形をなす馬蹄形ヨーク105によってヨークを実現することができる。ヨークは、馬蹄形をなすものに限らない。
【0040】
馬蹄形ヨーク105において、2つの脚部105a、105bのうち一方の脚部には、コイルボビンアッセンブリ108が設けられている。コイルボビンアッセンブリ108は、コイルと当該コイルを支持するコイルボビンとを含んでいる。
【0041】
馬蹄形ヨーク105は、コイルボビンアッセンブリ108が設けられた状態で、地板101に対して圧入によって組み付けられている。馬蹄形ヨーク105の組み付けに際しては、馬蹄形ヨーク105およびコイルボビンアッセンブリ108を、地板101に設けられた取り付け用の凹部104に嵌め込んだ状態で圧入することによって、地板101に対して馬蹄形ヨーク105を目的とする位置に精度よく固定することができる。
【0042】
ロータマグネット106は、馬蹄形ヨーク105における2つの脚部105a、105bの間に設けられており、中央にロータ支持軸109が貫通する貫通孔110を備えた略円筒(円柱)形状からなる。この実施の形態1においては、ロータマグネット106によって永久磁石からなるマグネットを実現することができる。マグネットは、回転型のロータマグネット106に限らない。
【0043】
ロータマグネット106は、地板101に設けられたロータ支持軸109によって、当該ロータ支持軸109を中心として回動可能に支持されている。ロータ支持軸109は、地板101におけるアクチュエーターユニット102側の面において、光軸に平行な方向に沿って、アクチュエーターユニット102側に突出するように設けられている。
【0044】
ロータマグネット106は、ロータマグネット106の半径方向に突出し、突出した先端部が光軸方向に並行に屈曲した駆動ピン111を備えている。駆動ピン111は、ロータマグネット106の回動にともなって、ロータ支持軸109を中心として回動する。駆動ピン111には、上記のシャッタ羽根301が連結されている。シャッタ羽根301は、ロータマグネット106の回動にともなう駆動ピン111の回動に連動して、開口部103を開閉するように動作する。
【0045】
ロータカバー107は、馬蹄形ヨーク105を間にして、ネジ112によって地板101に固定されている。この実施の形態1においては、ネジ112によって締結部材を実現することができる。また、ロータカバー107は、地板101に設けられたタップ穴113に対向する位置に設けられた貫通穴114を備えている。貫通穴114は、ネジ112の呼び径よりも大きく、かつ、ネジ112の頭径より小さい径で形成されている。
【0046】
タップ穴113は、ロータカバー107における2箇所に設けられた貫通穴114と同芯とされている。また、タップ穴113におけるネジ穴115は、ロータカバー107における2箇所に設けられた貫通穴114と同芯であって、当該貫通穴114の中心に設けられている。この実施の形態1においては、タップ穴113によって収容部を実現することができる。
【0047】
タップ穴113には、貫通穴に挿入されたネジが螺合されるネジ穴115が設けられている。この実施の形態においては、ネジ穴115によって挿入穴を実現することができる。ロータカバー107は、貫通穴114に挿入されたネジ112を、タップ穴113に設けられたネジ穴115に螺合することによって、地板101に対する位置が固定されている。
【0048】
また、ロータカバー107は、ロータ支持軸109が嵌合される貫通孔116を備えている。さらに、ロータカバー107は、ネジ112によって地板101に固定された状態において、コイルボビンアッセンブリ108の周囲を囲むような切り欠き部117を備えている。
【0049】
ロータカバー107における地板101側の面には、貫通穴114の外縁に沿った略環形状をなすリブ201が設けられている。この実施の形態においては、リブ201によって略環形状部を実現することができる。このリブ201の外径は、タップ穴113の内径と略同一寸法とされている。これにより、ロータカバー107を地板101に組み付けた場合に、ロータカバー107におけるリブ201が、タップ穴113に嵌合される。
【0050】
リブ201をタップ穴113に嵌合することにより、地板101に対するロータカバー107の位置を固定することができる。これによって、地板101に組み付けた馬蹄形ヨーク105の対向方向における浮きを確実に防止することができる。
【0051】
また、リブ201は、地板101とロータカバー107との対向方向における距離が、当該対向方向における馬蹄形ヨーク105の厚さ寸法と等しくなるような寸法で設けられている。これにより、地板101とロータカバー107との間に、対向方向における馬蹄形ヨーク105の厚さ寸法と等しい空間を形成することができる。
【0052】
この実施の形態1においては、リブ201によって押圧部を実現することができる。また、この実施の形態1においては、リブ201、貫通穴114によって貫通穴部を実現することができる。そして、この実施の形態1においては、貫通穴114を含むリブ201およびネジ穴115よってヨーク押さえ部を実現することができる。
【0053】
また、このリブ201においては、ロータカバー107を地板101に固定した状態において、ヨークに当接するヨーク押さえ用の切り欠き部202が設けられている。ヨーク押さえ用の切り欠き部202は、ロータカバー107における2箇所に設けられた貫通穴114における各リブ201に、それぞれ設けられている。
【0054】
ヨーク押さえ用の切り欠き部202によって、ロータカバー107における2箇所に設けられた貫通穴114における各リブ201は、ロータマグネット106の回転中心となるロータ支持軸109に直交方向から、馬蹄形ヨーク105に当接する。この実施の形態1においては、ヨーク押さえ用の切り欠き部202によって、ヨーク押さえ部が備える第2押圧部を実現することができる。
【0055】
地板101におけるロータカバー107側の面であって、タップ穴113の外縁をなす部分には、ロータカバー107におけるリブ201の地板101側の端面が当接される座面118が設けられている。ロータカバー107は、地板101に馬蹄形ヨーク105を圧入した状態で、ロータカバー107における2箇所に設けられた各リブ201の地板101側の端面を地板101における座面118に当接させ、ロータカバー107における2箇所の貫通穴114にそれぞれ挿入されたネジ112をネジ穴115に螺合させることによって、地板101に固定されている。これにより、地板101とロータカバー107とによって馬蹄形ヨーク105を挟持したサンドイッチ構造が構成される。
【0056】
このように、地板101とロータカバー107とによって馬蹄形ヨーク105を挟持したサンドイッチ構造を構成することにより、地板101に対するロータカバー107の位置を補償するとともに、圧入によって地板101に組み付けられた馬蹄形ヨーク105のロータマグネット106に対する組み付け位置を補償することができる。
【0057】
具体的には、この実施の形態1においては、ロータカバー107をネジ112によって固定するネジ穴115を設けた地板101に、ネジ穴115と同心のタップ穴113を設け、一方でロータカバー107の貫通穴114と同芯で地板101側に突出するリブ201を設け、地板101とロータカバー107との間に馬蹄形ヨーク105をサンドイッチした構造とした状態においてはタップ穴113にリブ201が嵌合した状態となるようにした。
【0058】
このように、タップ穴113にリブ201を嵌合させることによって、地板101に馬蹄形ヨーク105とロータカバー107とを組み付けた場合に、ロータマグネット106の回転中心に対して直交する面内における、地板101に対するロータカバー107の位置を固定することができ、地板101に対する位置が固定されたロータカバー107と地板101の間に馬蹄形ヨーク105を挟み込んだサンドイッチ構造を構成することができる。そして、この構成をネジ112によって固定することにより、地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置を目的とする位置に精度よく固定することができる。
【0059】
このように、タップ穴113およびリブ201によって実現される軸穴要素によって、ロータマグネット106と地板101との位置関係を確実に目的とする位置関係とすることにより、地板101に圧入組み付けされた馬蹄形ヨーク105の光軸に直交する面内(X−Y方向)における地板101に対する位置決めを精度よくおこなうことができる。
【0060】
また、タップ穴113およびリブ201によって実現される軸穴要素により、地板101とロータカバー107とによって馬蹄形ヨーク105を挟み込んだサンドイッチ構造を構成することによって、光軸方向(Z軸方向)における、地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置決めもおこなうことができる。これによって、結果的に、地板101に対する馬蹄形ヨーク105を、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の3方向において目的とする既定位置に精度よく組み付けることが可能となる。
【0061】
そして、地板101に対する馬蹄形ヨーク105を目的とする既定位置に精度よく組み付けることにより、アクチュエーターユニット102の特性を最大限に引き出したシャッタ装置100を提供することができる。また、地板101に対する馬蹄形ヨーク105を目的とする既定位置に精度よく組み付けることにより、ロータマグネット106と馬蹄形ヨーク105との位置関係を理想的な位置関係とすることができるため、求める性能に対する消費電力の無駄をなくし、アクチュエーターユニット102における消費電力の低減を図ることができる。
【0062】
上述した実施の形態1においては、ロータカバー107の地板101に対する位置決めのネジ112が貫通する貫通穴114およびリブ201によって構成される軸要素をロータカバー107側に設けたが、これに限るものではない。具体的には、たとえば軸要素を地板101側に設けるようにしてもよい。
【0063】
図4は、従来のシャッタ装置を示す説明図である。図4においては、従来のシャッタ装置を光軸に平行な平面で切断した断面を示している。図4において、従来のシャッタ装置400は、馬蹄形ヨーク401を固定する形状は設けられておらず、地板402に対するロータカバー403の位置決めは、ロータカバー403を貫通して地板402に螺合されたネジ404によってのみおこなわれている。
【0064】
このため、馬蹄形ヨーク401が圧入組み付けされる地板凹部に抜きテーパが設けられている場合や、ロータカバー403にソリやヒケが発生してロータカバー403の形状不良が生じている場合などにおいては、上記のように馬蹄形ヨーク401の位置を目的とする位置に固定することができず、アクチュエーターユニット102の特性を十分に生かすことができないという問題が生じていた。
【0065】
これに対して、この実施の形態1によれば、地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置を目的とする位置に精度よく固定することができるので、アクチュエーターユニット102の特性を最大限に引き出したシャッタ装置100を提供することができる。
【0066】
上述した実施の形態においては、リブ201に形成したヨーク押さえ用の切り欠き部202によって、ヨーク押さえ部が備える第2押圧部を実現するようにしたが、これに限るものではない。第2押圧部を実現する切り欠きは、ヨーク押さえ部が備える第2押圧部は、押圧部を形成するために略環形状部に形成した切り欠きの一部に構成してもよいし、あるいは当該切り欠きとは別に略環形状部の一部を別途切り欠いて形成した切り欠きによって構成したものであってもよい。
【0067】
以上説明したように、この実施の形態1のアクチュエーターユニット102は、地板101と、一方にコイル(コイルボビンアッセンブリ108)が設けられた2つの脚部105a、105bを備えた略U字形状をなし、地板101に設けられた馬蹄形ヨーク105と、馬蹄形ヨーク105における2つの脚部105a、105bの間に設けられたロータマグネット106と、馬蹄形ヨーク105を間にして地板101にネジ112によって固定されたロータカバー107と、ロータカバー107に設けられ、ネジ112が螺合される貫通穴114を備え、ロータマグネット106の回転軸に直交する面内における馬蹄形ヨーク105の位置を固定するように馬蹄形ヨーク105に当接するヨーク押さえ部としてのヨーク押さえ用の切り欠き部202と、を備えたことを特徴としている。
【0068】
この実施の形態1のアクチュエーターユニット102によれば、ロータカバー107をヨークを間にして地板101にネジ留めすることによって、地板101とロータカバー107との間に馬蹄形ヨーク105が挟み込まれたサンドイッチ状の構造をなした状態で、地板101に対してロータカバー107の位置決めをおこなうことができる。これによって、地板101とロータカバー107との対向方向における、地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置を目的とする位置に精度よく固定することができる。
【0069】
また、この実施の形態1のアクチュエーターユニット102によれば、ロータカバー107を馬蹄形ヨーク105を間にして地板101にネジ112によって固定することによって、ヨーク押さえ用の切り欠き部202を馬蹄形ヨーク105に当接させることができる。これによって、ロータマグネット106のロータ支持軸109に直交する面内における馬蹄形ヨーク105の位置を、ヨーク押さえ用の切り欠き部202によって目的とする位置に固定することができる。
【0070】
このように、この実施の形態1のアクチュエーターユニット102によれば、ロータマグネット106と馬蹄形ヨーク105との位置関係を良好な状態に維持することができるので、不要な電力消費を抑えることができ、アクチュエーターユニット102における省電力化を図ることができる。
【0071】
また、この実施の形態1のアクチュエーターユニット102は、ヨーク押さえ用の切り欠き部202が、地板101とロータカバー107との対向方向における距離が当該対向方向における馬蹄形ヨーク105の厚さ寸法と等しくなるように、地板101とロータカバー107との間に空間を形成することを特徴とする。
【0072】
この実施の形態1のアクチュエーターユニット102によれば、ロータカバー107を馬蹄形ヨーク105を間にして地板101にネジ112によって固定することによって、地板101とロータカバー107との対向方向における位置関係を固定することができる。これによって、地板101とロータカバー107との対向方向における、地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置を簡易かつ目的とする位置に精度よく固定することができる。
【0073】
また、この実施の形態1のアクチュエーターユニット102を備えたシャッタ装置100は、地板101と、一方にコイル(コイルボビンアッセンブリ108)が設けられた2つの脚部105a、105bを備えた略U字形状をなし、地板101に設けられた馬蹄形ヨーク105と、馬蹄形ヨーク105における2つの脚部105a、105bの間に設けられたロータマグネット106と、馬蹄形ヨーク105を間にして地板101にネジ112によって固定されたロータカバー107と、地板101あるいはロータカバー107に設けられ、ネジ112が螺合される貫通穴114を備え、ロータマグネット106のロータ支持軸109に直交する面内における馬蹄形ヨーク105の位置を固定するように馬蹄形ヨーク105に当接するヨーク押さえ用の切り欠き部202と、ロータマグネット106に設けられ、ロータマグネット106の回転にともなって当該ロータマグネット106の回転中心を中心として回動する駆動ピン111と、駆動ピン111に連結され、当該駆動ピン111の回動にともなって地板101に設けられた開口部103を開閉するように動作するシャッタ羽根301と、を備えたことを特徴としている。
【0074】
この実施の形態1のシャッタ装置100によれば、地板101とロータカバー107との対向方向における地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置、および、ロータマグネット106の回転軸に直交する面内における馬蹄形ヨーク105の位置を、目的とする位置に精度よく固定した状態でシャッタ羽根301を動作させることができる。これによって、馬蹄形ヨーク105とロータマグネット106とによって構成されるアクチュエーターユニット102の特性を最大限に引き出したシャッタ装置100を提供することができる。
【0075】
また、この実施の形態1のシャッタ装置100によれば、地板101とロータカバー107との対向方向における地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置、および、ロータマグネット106の回転軸に直交する面内における馬蹄形ヨーク105の位置を、目的とする位置に精度よく固定した状態で遮光羽根を動作させることにより、不要な電力消費を抑え、シャッタ装置100における省電力化を図ることができる。
【0076】
また、この実施の形態1のシャッタ装置100を備えた撮像装置は、地板101と、一方にコイル(コイルボビンアッセンブリ108)が設けられた2つの脚部105a、105bを備えた略U字形状をなし、地板101に設けられた馬蹄形ヨーク105と、馬蹄形ヨーク105における前記2つの脚部105a、105bの間に設けられたロータマグネット106と、馬蹄形ヨーク105を間にして前記地板101にネジ112によって固定されたロータカバー107と、地板101あるいはロータカバー107に設けられ、ネジ112が螺合される貫通穴114を備え、ロータマグネット106のロータ支持軸109に直交する面内における馬蹄形ヨーク105の位置を固定するようにヨークに当接するヨーク押さえ用の切り欠き部202と、ロータマグネット106に設けられ、ロータマグネット106の回転にともなって当該ロータマグネット106の回転中心を中心として回動する駆動ピン111と、駆動ピン111に連結され、当該駆動ピン111の回動にともなって地板101に設けられた開口部103を開閉するように動作するシャッタ羽根301と、開口部103を通過した光を電気信号に変換する撮像用の光電変換素子と、によって実現することができる。
【0077】
撮像用の光電変換素子は、具体的には、たとえばCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)などの固体撮像素子によって実現することができる。
【0078】
この実施の形態1のシャッタ装置100を備えた撮像装置によれば、地板101とロータカバー107との対向方向における地板101に対する馬蹄形ヨーク105の位置、および、ロータマグネット106の回転軸に直交する面内における馬蹄形ヨーク105の位置を、目的とする位置に精度よく固定した状態でシャッタ羽根301を動作させ、撮像画像を得ることができる。これによって、シャッタ装置100の特性を最大限に引き出した撮像装置を提供することができる。
【0079】
また、この実施の形態1のシャッタ装置100を備えた撮像装置によれば、シャッタ装置における不要な電力消費を抑え、シャッタ装置における省電力化を図ることができるので、撮像装置における省電力化を図ることができる。
【0080】
(実施の形態2)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置について説明する。この発明にかかる実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0081】
図5および図6は、この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置を示す説明図である。図5および図6において、この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置500は、地板101と、地板101に設けられたアクチュエーターユニット102と、を備えている。この実施の形態2においては、シャッタ装置500によって露出制御装置を実現することができる。
【0082】
この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置500におけるロータカバー501は、馬蹄形ヨーク105を間にして、ネジ112によって地板101に固定されている。ロータカバー501における地板101側の面には、リブ502とヨーク押さえ用の突起部材503とが設けられている。
【0083】
リブ502は、貫通穴114の外縁に沿った略環形状をなしている。リブ502は、地板101に設けられたタップ穴113に嵌め込まれる。ヨーク押さえ用の突起部材503は、地板101とロータカバー107との対向方向において、馬蹄形ヨーク105を地板101に押しつけるようにして地板101に当接する。
【0084】
この実施の形態においては、ヨーク押さえ用の突起部材503によって押圧部を実現することができる。また、この実施の形態においては、ヨーク押さえ用の突起部材503、リブ201、貫通穴114およびネジ穴115よってヨーク押さえ部を実現することができる。
【0085】
以上説明したように、この実施の形態2によれば、地板101と、永久磁石からなるマグネットの一例としてのロータマグネット106と、地板101に設けられ、ロータマグネット106の周面に対向するように脚部を配置した馬蹄形ヨーク105と、馬蹄形ヨーク105の周りに巻回されるコイルと、馬蹄形ヨーク105を間にして地板101に締結された押さえ部材の一例としてのロータカバー501と、地板101あるいはロータカバー501に設けられ、地板101とロータカバー501との対向方向における距離が当該対向方向における馬蹄形ヨーク105の厚さ寸法と等しくなるように、地板101とロータカバー501との間に空間を形成するヨーク押さえ部を設けた。
【0086】
このヨーク押さえ部は、ヨーク押さえ用の突起部材503、リブ201、貫通穴114およびネジ穴115と、を備え、地板101にロータカバー501を締結する締結部材の一例としてのネジ112が貫通する貫通穴114および当該貫通穴114を貫通したネジ112が締結される挿入穴の一例としてのネジ穴115を備えた貫通穴部と、当該貫通穴部の近傍に設けられ対向方向において馬蹄形ヨーク105を押圧する押圧部の一例としてのヨーク押さえ用の突起部材503と、を備えたことを特徴としている。
【0087】
この実施の形態2によれば、地板101にロータカバー501を締結することにより、対向方向における馬蹄形ヨーク105の押さえをおこなうことができる。これによって、地板101に組み付けた馬蹄形ヨーク105の対向方向における浮きを防止することができる。
【0088】
上述した各実施の形態で説明した第2押圧部に代えて、略環形状部における押圧部が形成される切り欠きとは別に切り欠きを設けたところに第2押圧部を形成したり、あるいは、上記の図5におけるヨーク押さえ用の突起部材503(貫通穴部が形成されない部材)に切り欠きを設けてそこに第2押圧部を形成したりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0089】
以上のように、この発明にかかるアクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置は、絞り装置やシャッタ装置などに用いられるアクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置に有用であり、特に、アクチュエーターユニットにおけるヨークの取り付け位置に高い精度が要求されるアクチュエーターユニット、露出制御装置および撮像装置に適している。
【符号の説明】
【0090】
100 シャッタ装置
101 地板
102 アクチュエーターユニット
103 開口部
105 馬蹄形ヨーク
106 ロータマグネット
107 ロータカバー
108 コイルボビンアッセンブリ
109 ロータ支持軸
111 駆動ピン
112 ネジ
114 貫通穴
115 ネジ穴
301 シャッタ羽根
500 シャッタ装置
503 ヨーク押さえ用の突起部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地板と、
永久磁石からなるマグネットと、
前記地板に設けられ、前記マグネットの周面に対向するように脚部を配置したヨークと、
前記ヨークの周りに巻回されるコイルと、
前記ヨークを間にして前記地板に締結された押さえ部材と、
前記地板あるいは前記押さえ部材に設けられ、前記地板と前記押さえ部材との対向方向における距離が当該対向方向における前記ヨークの厚さ寸法と等しくなるように、前記地板と前記押さえ部材との間に空間を形成するヨーク押さえ部と、
を備え、
前記ヨーク押さえ部は、前記地板に前記押さえ部材を締結する締結部材が貫通する貫通穴および当該貫通穴を貫通した前記締結部材が締結される挿入穴を備えた貫通穴部と、当該貫通穴部の近傍に設けられ前記対向方向において前記ヨークを押圧する押圧部と、を備えたことを特徴とするアクチュエーターユニット。
【請求項2】
前記ヨーク押さえ部は、
前記貫通穴部が、前記対向方向に突出し前記貫通穴あるいは前記挿入穴の外縁に沿って形成された略環形状部の内周側で形成され、
前記押圧部が、前記略環形状部の外周縁の一部を切り欠き、前記対向方向における前記ヨークとの対向面で形成されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエーターユニット。
【請求項3】
前記ヨーク押さえ部は、
前記貫通穴部が、前記地板あるいは前記押さえ部材の一方に前記対向方向に突出し前記貫通穴あるいは前記挿入穴の外縁に沿った略環形状部で形成されており、
前記地板あるいは前記押さえ部材の他方に前記略環形状部を嵌合可能な収容部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエーターユニット。
【請求項4】
前記ヨーク押さえ部は、前記対向方向と直交する面内における前記ヨークの位置を固定するように前記ヨークに押圧する第2押圧部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のアクチュエーターユニット。
【請求項5】
前記第2押圧部は、前記対向方向に突出し前記貫通穴あるいは前記挿入穴の外縁に沿って形成された略環形状部の外周縁の一部を切り欠くことによって形成されていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエーターユニット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一つに記載のアクチュエーターユニットと、
前記アクチュエーターユニットにおける前記マグネットに連結され、前記アクチュエーターユニットにおける地板に設けられた開口部を開閉するように動作する遮光羽根と、
を備えたことを特徴とする露出制御装置。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか一つに記載のアクチュエーターユニットと、
前記アクチュエーターユニットにおける前記マグネットに連結され、前記アクチュエーターユニットにおける地板に設けられた開口部を開閉するように動作する遮光羽根と、
前記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像用の光電変換素子と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−256679(P2010−256679A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−107624(P2009−107624)
【出願日】平成21年4月27日(2009.4.27)
【出願人】(000133227)株式会社タムロン (355)
【Fターム(参考)】