説明

アクティブ無線タグ、無線受信装置、位置検出装置および位置検出システム

【課題】受信機能を設けることなく、位置の測定精度を向上させることが可能なアクティブ無線タグを提供する。
【解決手段】アクティブ無線タグ11から送信された電波R1、R2は受信機12a〜12dにて順次受信され、電波R1、R2の強度が測定され、受信機12a〜12dにて測定された電波R1、R2の強度およびアクティブ無線タグ11のIDデータはパーソナルコンピュータ13に送られ、受信機12a〜12dにて受信されたIDデータを含む電波R1の強度が飽和していない場合、IDデータを含む電波R1の強度に基づいてアクティブ無線タグ11の位置を検出し、受信機12a〜12dにて受信されたIDデータを含む電波R1の強度が飽和している場合、IDデータを含む電波R1の直後に送信された電波R2の強度に基づいてアクティブ無線タグ11の位置を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアクティブ無線タグ、無線受信装置、位置検出装置および位置検出システムに関し、特に、アクティブ無線タグから送信される電波の強度に基づいて位置を検出する方法に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
病院や販売店などでは、職員や従業員の現在位置を把握するために、建物および敷地内の各ポイントに受信機を設置するとともに、アクティブ無線タグを職員や従業員に持たせ、アクティブ無線タグから送信される電波の強度から職員や従業員の現在位置を検出することがある。
また、例えば、特許文献1には、移動局の無線機が所定の電波を受信すると、応答信号の電波を発するとともに徐々にその送信電力を低減させ、複数の検出用無線機が移動局の無線機の電波を受信した場合には、受信信号を制御手段に通知し、制御手段は、検出用無線機のうちの一番遅くまで受信通知を行った1つを特定し、特定された検出用無線機の近傍に移動局の無線機が存在すると判断する方法が開示されている。
【特許文献1】特開2006−19840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、アクティブ無線タグと受信機とがある程度離れていても、受信機にて所定の感度が得られるように、アクティブ無線タグから送信される電波の強度が設定される。このため、従来の位置検出方法では、アクティブ無線タグが受信機に接近すると、受信機で受信される電波の強度が増大することから、受信機で受信される電波の強度が飽和し、アクティブ無線タグの位置の測定精度が劣化するという問題があった。
また、特許文献1に開示された方法では、移動局が所定の電波を受信すると、応答信号の電波を発するとともに徐々にその送信電力を低減させるため、移動局に送信機と受信機の双方を搭載する必要があり、移動局の構成が大規模化するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、受信機を設けることなく、位置の測定精度を向上させることが可能なアクティブ無線タグ、無線受信装置、位置検出装置および位置検出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、請求項1記載のアクティブ無線タグによれば、定周期または所定条件成立時に自身を特定するIDデータを無線送信する第1無線送信手段と、前記IDデータの送信の直後に前記IDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波を送信する第2無線送信手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の無線受信装置によれば、アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波およびその直後に送信された前記IDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波を受信する無線受信手段と、前記無線受信手段にて受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、前記電波強度測定手段にて測定されたIDデータを含む電波の強度およびその直後の電波の強度を、前記IDデータとともに送信する通信手段とを備えることを特徴とする。
【0005】
また、請求項3記載の位置検出装置によれば、アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度およびその直後に送信された前記IDデータの送信時よりも強度の弱い電波の強度を、前記IDデータとともに受信する受信手段と、前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度が飽和しているかどうかを判断する飽和判断手段と、前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度が飽和していない場合、前記IDデータを含む電波の強度に基づいて前記アクティブ無線タグの位置を検出する第1位置検出手段と、前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度が飽和している場合、前記IDデータを含む電波の直後に送信された電波の強度に基づいて前記アクティブ無線タグの位置を検出する第2位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項4記載の位置検出システムによれば、自身を特定するIDデータの送信の直後に前記IDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波を送信するアクティブ無線タグと、前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波およびその直後に送信された強度の弱い電波を受信し、前記IDデータを含む電波の強度およびその直後の電波の強度を前記IDデータとともに送信する無線機と、前記無線機にて受信されたIDデータを含む電波の強度が飽和している場合、前記IDデータを含む電波の直後に送信された電波の強度に基づいて前記アクティブ無線タグの位置を検出する位置検出装置とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明によれば、IDデータの送信の直後にIDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波をアクティブ無線タグから送信することにより、アクティブ無線タグが受信機に接近した場合においても、IDデータの送信時の電波の強度を弱めることなく、強度が飽和しない電波を受信機にて受信することが可能となる。このため、アクティブ無線タグに受信機を設けることなく、アクティブ無線タグの位置の測定精度を向上させることができ、アクティブ無線タグの大規模化を抑制しつつ、移動物体の位置を精度よく把握することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態に係るアクティブ無線タグが適用される位置検出システムについて図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る位置検出システムの概略構成を示すブロック図である。
図1(a)において、位置検出システムには、アクティブ無線タグ11、受信機12a〜12dおよびパーソナルコンピュータ13が設けられている。ここで、受信機12a〜12dは、病院やビルなどの建物内に設置することができ、受信機12a〜12dとパーソナルコンピュータ13とはシリアル通信などの通信回線を介して接続されている。また、アクティブ無線タグ11は、例えば、病院やビルなどの建物内で移動する職員や従業員などの移動体に持たせることができる。
【0009】
ここで、アクティブ無線タグ11は、自身を特定するIDデータの送信の直後にIDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波を受信機12a〜12dに送信することができる。受信機12a〜12dは、アクティブ無線タグ11から送信されたIDデータを含む電波およびその直後に送信された強度の弱い電波を受信し、IDデータを含む電波の強度およびその直後の電波の強度をIDデータとともにパーソナルコンピュータ13に送信することができる。パーソナルコンピュータ13は、受信機12a〜12dにて受信されたIDデータを含む電波の強度が飽和している場合、IDデータを含む電波の直後に送信された電波の強度に基づいて、アクティブ無線タグ11の位置を検出することができる。
【0010】
図1(b)は、アクティブ無線タグから送信される無線データの構成を示す図である。
図1(b)において、アクティブ無線タグから送信される無線データは、IDデータを含む電波R1とその直後に送信される電波R2とで構成することができる。なお、電波R2の部分には、任意のデータを載せることができ、空データを載せるようにしてもよい。また、例えば、電波R1の送信時間は数十msec、電波R2の送信時間は、電波R1の送信時間に対して十分短い数msecに設定することができる。これにより、電波R1の直後に電波R2を送信した場合においても、消費電力の増大を抑制することができ、電池の消耗を抑えることができる。
【0011】
図1(c)は、アクティブ無線タグから送信される無線データの電波強度と、アクティブ無線タグからの距離との関係を示す図である。
図1(c)において、アクティブ無線タグ11と受信機12a〜12dとがある程度離れていても、アクティブ無線タグ11のIDデータを特定できるように、IDデータを含む電波R1の強度が設定される。このため、アクティブ無線タグ11が受信機12a〜12dに接近すると、受信機12a〜12dで受信される電波の強度が増大し、受信機12a〜12dで受信される電波の強度が飽和する。
一方、IDデータを含む電波R1の直後に送信された電波R2の強度は、アクティブ無線タグ11が受信機12a〜12dに接近した場合においても、受信機12a〜12dで受信される電波の強度が飽和しないように設定することができ、例えば、電波R1の1/10程度に設定することができる。
【0012】
そして、アクティブ無線タグ11からは、IDデータを含む電波R1が送信され、その直後に電波R1よりも強度の弱い電波R2が送信される。そして、アクティブ無線タグ11から送信された電波R1、R2は受信機12a〜12dにて順次受信され、電波R1、R2の強度が測定される。そして、受信機12a〜12dにて測定された電波R1、R2の強度およびアクティブ無線タグ11のIDデータは、シリアル通信にてパーソナルコンピュータ13に送られ、パーソナルコンピュータ13にて電波R1が飽和しているかどうかが判断される。そして、パーソナルコンピュータ13は、受信機12a〜12dにて受信されたIDデータを含む電波R1の強度が飽和していない場合、IDデータを含む電波R1の強度に基づいてアクティブ無線タグ11の位置を検出する。一方、パーソナルコンピュータ13は、受信機12a〜12dにて受信されたIDデータを含む電波R1の強度が飽和している場合、IDデータを含む電波R1の直後に送信された電波R2の強度に基づいてアクティブ無線タグ11の位置を検出する。
【0013】
例えば、アクティブ無線タグ11と受信機12a〜12dとの距離がそれぞれH4、H2、H3、H1であるものとすると、図1(c)に示すように、受信機12b、12dでは、IDデータを含む電波R1の強度が飽和しているので、IDデータを含む電波R1の直後に送信された電波R2の強度に基づいて、アクティブ無線タグ11と受信機12b、12dとの間の距離が判断される。一方、受信機12a、12cでは、IDデータを含む電波R1の強度が飽和していないので、IDデータを含む電波R1の強度に基づいて、アクティブ無線タグ11と受信機12a、12cとの間の距離が判断される。
【0014】
これにより、IDデータの送信の直後にIDデータの送信時の電波R1よりも強度の弱い電波R2をアクティブ無線タグ11から送信することで、アクティブ無線タグ11が受信機12a〜12dに接近した場合においても、IDデータの送信時の電波R1の強度を弱めることなく、強度が飽和しない電波R2を受信機12a〜12dにて受信することが可能となる。このため、アクティブ無線タグ11に受信機を設けることなく、アクティブ無線タグ11の位置の測定精度を向上させることができ、アクティブ無線タグ11の大規模化を抑制しつつ、移動物体の位置を精度よく把握することが可能となる。
【0015】
図2は、本発明の一実施形態に係るアクティブ無線タグの概略構成を示すブロック図である。
図2において、図1のアクティブ無線タグ11には、全体的な制御を行うマイクロコンピュータ21、無線送信を行うRF送信回路28およびマイクロコンピュータ21とRF送信回路28とに電力を供給する電池27が設けられている。
ここで、マイクロコンピュータ21には、アクティブ無線タグ11が行う処理を実行させるプログラムやデータなどを記憶するROM22、CPU25で行われるワーク領域などを確保するRAM23、送信間隔やボーレートなどを設定するタイマ24、各種演算処理を行うCPU25、RF送信回路28との間の通信インターフェースを提供するIOポート26が設けられている。また、RF送信回路28は、IDデータを含む電波R1を送信するとともに、電波R1の送信直後に電波R1よりも強度の弱い電波R2を送信することができる。
【0016】
図3は、本発明の一実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。
図3において、図1の受信機12a〜12dには全体的な制御を行うマイクロコンピュータ31、無線受信を行うRF受信回路39、RF受信回路39にて受信された電波の強度を測定する電波強度測定回路40、パーソナルコンピュータ13との間でシリアル通信を行うシリアル通信回路41、マイクロコンピュータ31とRF受信回路39とシリアル通信回路41に電力を供給する電源回路38およびコンセントから供給された交流出力を電源回路38に出力するACアダプタ37が設けられている。
【0017】
ここで、マイクロコンピュータ31には、各受信機12a〜12dが行う処理を実行させるプログラムやデータなどを記憶するROM32、CPU35で行われるワーク領域などを確保するRAM33、シリアル通信などのボーレートを設定するタイマ34、各種演算処理を行うCPU35、RF受信回路39と電波強度測定回路40とシリアル通信回路41との間の通信インターフェースを提供するIOポート36が設けられている。
【0018】
また、RF受信回路39は、図1のアクティブ無線タグ11から送信されたIDデータを含む電波R1およびその直後に送信された強度の弱い電波R2を受信することができる。また、電波強度測定回路40は、RF受信回路39にて受信されたIDデータを含む電波R1およびその直後に送信された電波R2の強度を測定することができる。また、シリアル通信回路41は、電波強度測定回路40にて測定されたIDデータを含む電波R1の強度およびその直後の電波R2の強度を、アクティブ無線タグ11のIDデータとともにパーソナルコンピュータ13に送信することができる。
【0019】
図4は、本発明の一実施形態に係るアクティブ無線タグの動作を示すフローチャートである。
図4において、図2のマイクロコンピュータ21はイニシャル処理を行った後(ステップS11)、タイマ24を起動し、定周期待ちを行う(ステップS12)。そして、マイクロコンピュータ21は一定時間が経過すると(ステップS13)、自身のIDデータを含む電波R1をRF送信回路28に送信させ(ステップS14)、その電波R1の送信の直後に電波R1よりも強度の弱い電波R2をRF送信回路28に送信させる(ステップS15)。
【0020】
そして、電波R1、R2をRF送信回路28に送信させると、ステップS12に戻り、以上の動作を繰り返し行うことで、電波R1、R2を一定間隔で受信機12a〜12dに送信する。なお、電波R1、R2の送信間隔を短くすると、アクティブ無線タグ11の移動位置を精度よく特定することができるが、電池27の消耗が早くなる。このため、電波R1、R2の送信間隔は、アクティブ無線タグ11の移動速度に応じて設定することができ、アクティブ無線タグ11の移動速度が大きくなるに従って電波R1、R2の送信間隔を小さくすることができる。例えば、病院内の看護士の労働状況を把握するような場合には、病室間の移動間隔が10秒程度と想定することができるので、電波R1、R2の送信間隔は1〜2秒に設定することができる。
【0021】
図5は、本発明の一実施形態に係る受信機の動作を示すフローチャートである。
図5において、図3のマイクロコンピュータ31はイニシャル処理を行った後(ステップS21)、電波強度測定回路40にて電波R1の電波強度を測定させながら(ステップS22)、図1のアクティブ無線タグ11のIDデータを含む電波R1およびその直後の電波R2をRF受信回路39を介して受信する(ステップS23)。そして、マイクロコンピュータ31は、IDデータの受信を確認すると、そのIDデータおよび電波R1の電波強度1をRAM33に記憶する(ステップS24)。
【0022】
続いて、マイクロコンピュータ31は、電波強度測定回路40にて電波R2の電波強度を測定させ(ステップS25)、その電波R2の電波強度2をRAM33に記憶する(ステップS26)。そして、マイクロコンピュータ31は、電波強度測定回路40にて測定されたIDデータを含む電波R1の強度1およびその直後の電波R2の強度2を、アクティブ無線タグ11のIDデータとともにシリアル通信回路41を介してマイクロコンピュータ31に送信する(ステップS27)。
そして、各電波R1、R2の強度1、2およびIDデータをシリアル通信回路41に送信させると、ステップS22に戻り、以上の動作を繰り返し行うことで、アクティブ無線タグ11から送信された電波R1、R2を一定間隔で受信する。
【0023】
図6は本発明の一実施形態に係るパーソナルコンピュータの動作を示すフローチャートである。
図6において、図1のパーソナルコンピュータ13は、各電波R1、R2の強度1、2およびIDデータを受信機12a〜12dからそれぞれシリアル受信すると(ステップS31)、IDデータを格納する(ステップS32)。
続いて、各受信機12a〜12dにて受信されたIDデータを含む電波R1の強度1が飽和しているかどうかをそれぞれ判断し(ステップS33)、IDデータを含む電波R1の強度1が飽和していない場合、IDデータを含む電波R1の強度1に基づいて、各受信機12a〜12dとアクティブ無線タグ11との間の距離をそれぞれ算出することで、アクティブ無線タグ11の位置を検出する(ステップS34)。
【0024】
一方、パーソナルコンピュータ13は、各受信機12a〜12dにて受信されたIDデータを含む電波R1の強度1が飽和している場合、IDデータを含む電波R1の直後に送信された電波R2の強度2に所定の係数を乗算することで、各受信機12a〜12dとアクティブ無線タグ11との間の距離をそれぞれ算出し、アクティブ無線タグ11の位置を検出する(ステップS35)。
そして、パーソナルコンピュータ13は、各受信機12a〜12d間で算出されたアクティブ無線タグ11との間の距離を比較し(ステップS36)、アクティブ無線タグ11との間の距離が最も近い受信機12a〜12dからの位置およびそのアクティブ無線タグ11のIDデータを表示する(ステップS37)。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施形態に係る位置検出システムの概略構成を示すブロック図、図1(b)は、アクティブ無線タグから送信される無線データの構成を示す図、図1(c)は、アクティブ無線タグから送信される無線データの電波強度と、アクティブ無線タグからの距離との関係を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るアクティブ無線タグの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るアクティブ無線タグの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る受信機の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るパーソナルコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0026】
11 アクティブ無線タグ
12a〜12d 受信機
13 パーソナルコンピュータ
21、31 マイクロコンピュータ
22、32 ROM
23、33 RAM
24、34 タイマ
25、35 CPU
26、36 IOポート
27 電池
28 RF送信回路
37 ACアダプタ
38 電源回路
39 RF受信回路
40 電波強度測定回路
41 シリアル通信回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定周期または所定条件成立時に自身を特定するIDデータを無線送信する第1無線送信手段と、
前記IDデータの送信の直後に前記IDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波を送信する第2無線送信手段とを備えることを特徴とするアクティブ無線タグ。
【請求項2】
アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波およびその直後に送信された前記IDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波を受信する無線受信手段と、
前記無線受信手段にて受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
前記電波強度測定手段にて測定されたIDデータを含む電波の強度およびその直後の電波の強度を、前記IDデータとともに送信する通信手段とを備えることを特徴とする無線受信装置。
【請求項3】
アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度およびその直後に送信された前記IDデータの送信時よりも強度の弱い電波の強度を、前記IDデータとともに受信する受信手段と、
前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度が飽和しているかどうかを判断する飽和判断手段と、
前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度が飽和していない場合、前記IDデータを含む電波の強度に基づいて前記アクティブ無線タグの位置を検出する第1位置検出手段と、
前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波の強度が飽和している場合、前記IDデータを含む電波の直後に送信された電波の強度に基づいて前記アクティブ無線タグの位置を検出する第2位置検出手段とを備えることを特徴とする位置検出装置。
【請求項4】
自身を特定するIDデータの送信の直後に前記IDデータの送信時の電波よりも強度の弱い電波を送信するアクティブ無線タグと、
前記アクティブ無線タグから送信されたIDデータを含む電波およびその直後に送信された強度の弱い電波を受信し、前記IDデータを含む電波の強度およびその直後の電波の強度を前記IDデータとともに送信する無線機と、
前記無線機にて受信されたIDデータを含む電波の強度が飽和している場合、前記IDデータを含む電波の直後に送信された電波の強度に基づいて前記アクティブ無線タグの位置を検出する位置検出装置とを備えることを特徴とする位置検出システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−152660(P2009−152660A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−326225(P2007−326225)
【出願日】平成19年12月18日(2007.12.18)
【出願人】(591083244)富士電機システムズ株式会社 (1,717)
【Fターム(参考)】