アザベンゾフラニル化合物および使用方法
本発明は、抗癌活性および/または抗炎症活性を有する式Iのアザベンゾフラニル化合物に関し、そしてより特定すると、MEKキナーゼ活性を阻害するアザベンゾフラニル化合物に関する。本発明は、哺乳動物において、異常な細胞増殖を阻害するため、または過剰増殖障害を処置するため、または炎症性疾患を処置するために有用な組成物および方法を提供する。本発明はまた、上記化合物を、哺乳動物細胞または関連する病理学的状態の、インビトロ、インサイチュ、およびインビボでの診断または処置のために使用する方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化257】
から選択される化合物ならびにその溶媒和物および塩であって、式Iにおいて、
Z1は、CR1またはNであり;
Z2は、CR2またはNであり;
Z3は、CR3またはNであり;
Z4は、CR4またはNであり;
ここでZ1、Z2、Z3、およびZ4のうちの1つまたは2つは、Nであり;
R1、R2、R3およびR4は、独立して、H、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、−(CR14R15)nC(=Y)R11、−(CR14R15)nC(=Y)OR11、−(CR14R15)nC(=Y)NR11R12、−(CR14R15)nNR11R12、−(CR14R15)nOR11、−(CR14R15)nSR11、−(CR14R15)nNR12C(=Y)R11、−(CR14R15)nNR12C(=Y)OR11、−(CR14R15)nNR13C(=Y)NR11R12、−(CR14R15)nNR12SO2R11、−(CR14R15)nOC(=Y)R11、−(CR14R15)nOC(=Y)OR11、−(CR14R15)nOC(=Y)NR11R12、−(CR14R15)nOS(O)2(OR11)、−(CR14R15)nOP(=Y)(OR11)(OR12)、−(CR14R15)nOP(OR11)(OR12)、−(CR14R15)nS(O)R11、−(CR14R15)nS(O)2R11、−(CR14R15)nS(O)2NR11R12、−(CR14R15)nS(O)(OR11)、−(CR14R15)nS(O)2(OR11)、−(CR14R15)nSC(=Y)R11、−(CR14R15)nSC(=Y)OR11、−(CR14R15)nSC(=Y)NR11R12、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択され;
Wは、
【化258】
であり;
R5およびR6は、独立して、HまたはC1〜C12アルキルから選択され;
X1は、R11、−OR11、−NR11R12、−S(O)R11、および−S(O)2R11から選択され;X1がR11または−OR11である場合、X1のR11または−OR11および−R5は、必要に応じて、これらが結合している窒素原子と一緒になって、4員〜7員の飽和環または不飽和環を形成し、該環は、O、SおよびNから選択される0〜2個のさらなるヘテロ原子を有し、該環は、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、オキソ、−Si(C1〜C6アルキル)、−(CR19R20)nC(=Y’)R16、−(CR19R20)nC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR16R17、−(CR19R20)nOR16、−(CR19R20)n−SR16、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)R17、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)OR17、−(CR19R20)nNR18C(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR17SO2R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nOC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nOS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nOP(=Y’)(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nOP(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nS(O)R16、−(CR19R20)nS(O)2R16、−(CR19R20)nS(O)2NR16R17、−(CR19R20)nS(O)(OR16)、−(CR19R20)nS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nSC(=Y’)R16、−(CR19R20)nSC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nSC(=Y’)NR16R17、およびR21から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
X2は、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択され;
R11、R12およびR13は、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであるか、
あるいはR11およびR12は、これらが結合している窒素と一緒になって、3員〜8員の飽和環、不飽和環または芳香族環を形成し、該環は、O、SおよびNから選択される0〜2個のヘテロ原子を有し、該環は、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
R14およびR15は、H、C1〜C12アルキル、アリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールから独立して選択され;
mおよびnは、0、1、2、3、4、5、または6から独立して選択され;
Yは独立して、O、NR11、またはSであり;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、X1、X2、R11、R12、R13、R14、およびR15の該アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールの各々は、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、オキソ、−Si(C1〜C6アルキル)、−(CR19R20)nC(=Y’)R16、−(CR19R20)nC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR16R17、−(CR19R20)nOR16、−(CR19R20)n−SR16、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)R17、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)OR17、−(CR19R20)nNR18C(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR17SO2R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nOC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nOS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nOP(=Y’)(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nOP(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nS(O)R16、−(CR19R20)nS(O)2R16、−(CR19R20)nS(O)2NR16R17、−(CR19R20)nS(O)(OR16)、−(CR19R20)nS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nSC(=Y’)R16、−(CR19R20)nSC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nSC(=Y’)NR16R17、およびR21から独立して選択される1つ以上の基で必要に応じて独立して置換されており;
各R16、R17およびR18は、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールは、ハロ、CN、−OCF3、CF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されているか;
あるいはR16およびR17は、これらが結合している窒素と一緒になって、3員〜8員の飽和環、不飽和環または芳香族環を形成し、該環は、O、SおよびNから選択される0〜2個のヘテロ原子を有し、該環は、ハロ、CN、−OCF3、CF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
R19およびR20は、H、C1〜C12アルキル、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−カルボシクリル、−(CH2)n−ヘテロシクリル、および−(CH2)n−ヘテロアリールから独立して選択され;
R21は、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり、R21の各メンバーは、ハロ、オキソ、CN、−OCF3、CF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
各Y’は、独立して、O、NR22、またはSであり;そして
R22は、HまたはC1〜C12アルキルである、
化合物。
【請求項2】
式I−b、式I−f、式I−g、および式I−h:
【化259】
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
X1が:
【化260】
から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
X1が:
【化261】
から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
X1がR11であり、そしてR11およびR5が、これらが結合している窒素原子と一緒になって、:
【化262】
を形成している、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
X2が:
【化263】
である、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
R1が、H、CH3、CF3、CN、−NR11R12、−OR11、およびClから選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
R3が、H、CH3、F、またはCF3から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項9】
R4が、CF3、Br、Cl、CN、−NR11R12、−OR11、および−C(=O)NR11R12から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
R4が、Cl、Br、Me、Et、F、CHF-2、CF3または−OHから選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R5がHまたはメチルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項12】
R6がHまたはメチルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項13】
WがOR11である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
WがOHである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
実施例5〜19、97〜109および138〜139、ならびに表2、表3および表4中の実施例20〜96および111〜160中の表題化合物から選択される化合物。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項17】
第二の化学療法剤をさらに含有する、請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
第二の抗炎症剤をさらに含有する、請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
哺乳動物において、異常な細胞増殖を阻害するかまたは過剰増殖障害を処置する方法であって、該哺乳動物に、治療有効量の請求項16または17の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項20】
哺乳動物において、炎症性疾患を処置する方法であって、該哺乳動物に、治療有効量の請求項16または18の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項21】
前記第二の化学療法剤または抗炎症剤が、前記哺乳動物に順番にかまたは連続的に投与される、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
哺乳動物において、自己免疫疾患、破壊的骨障害、増殖性障害、感染症、ウイルス性疾患、線維性疾患、神経変性疾患、膵臓炎または腎臓疾患を処置する方法であって、該哺乳動物に、治療有効量の請求項16の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項23】
前記哺乳動物に第二の治療剤を投与する工程をさらに包含し、該第二の薬剤が、前記哺乳動物に順番にかまたは連続的に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項1】
式I:
【化257】
から選択される化合物ならびにその溶媒和物および塩であって、式Iにおいて、
Z1は、CR1またはNであり;
Z2は、CR2またはNであり;
Z3は、CR3またはNであり;
Z4は、CR4またはNであり;
ここでZ1、Z2、Z3、およびZ4のうちの1つまたは2つは、Nであり;
R1、R2、R3およびR4は、独立して、H、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、−(CR14R15)nC(=Y)R11、−(CR14R15)nC(=Y)OR11、−(CR14R15)nC(=Y)NR11R12、−(CR14R15)nNR11R12、−(CR14R15)nOR11、−(CR14R15)nSR11、−(CR14R15)nNR12C(=Y)R11、−(CR14R15)nNR12C(=Y)OR11、−(CR14R15)nNR13C(=Y)NR11R12、−(CR14R15)nNR12SO2R11、−(CR14R15)nOC(=Y)R11、−(CR14R15)nOC(=Y)OR11、−(CR14R15)nOC(=Y)NR11R12、−(CR14R15)nOS(O)2(OR11)、−(CR14R15)nOP(=Y)(OR11)(OR12)、−(CR14R15)nOP(OR11)(OR12)、−(CR14R15)nS(O)R11、−(CR14R15)nS(O)2R11、−(CR14R15)nS(O)2NR11R12、−(CR14R15)nS(O)(OR11)、−(CR14R15)nS(O)2(OR11)、−(CR14R15)nSC(=Y)R11、−(CR14R15)nSC(=Y)OR11、−(CR14R15)nSC(=Y)NR11R12、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択され;
Wは、
【化258】
であり;
R5およびR6は、独立して、HまたはC1〜C12アルキルから選択され;
X1は、R11、−OR11、−NR11R12、−S(O)R11、および−S(O)2R11から選択され;X1がR11または−OR11である場合、X1のR11または−OR11および−R5は、必要に応じて、これらが結合している窒素原子と一緒になって、4員〜7員の飽和環または不飽和環を形成し、該環は、O、SおよびNから選択される0〜2個のさらなるヘテロ原子を有し、該環は、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、オキソ、−Si(C1〜C6アルキル)、−(CR19R20)nC(=Y’)R16、−(CR19R20)nC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR16R17、−(CR19R20)nOR16、−(CR19R20)n−SR16、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)R17、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)OR17、−(CR19R20)nNR18C(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR17SO2R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nOC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nOS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nOP(=Y’)(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nOP(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nS(O)R16、−(CR19R20)nS(O)2R16、−(CR19R20)nS(O)2NR16R17、−(CR19R20)nS(O)(OR16)、−(CR19R20)nS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nSC(=Y’)R16、−(CR19R20)nSC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nSC(=Y’)NR16R17、およびR21から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
X2は、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択され;
R11、R12およびR13は、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであるか、
あるいはR11およびR12は、これらが結合している窒素と一緒になって、3員〜8員の飽和環、不飽和環または芳香族環を形成し、該環は、O、SおよびNから選択される0〜2個のヘテロ原子を有し、該環は、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
R14およびR15は、H、C1〜C12アルキル、アリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールから独立して選択され;
mおよびnは、0、1、2、3、4、5、または6から独立して選択され;
Yは独立して、O、NR11、またはSであり;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、X1、X2、R11、R12、R13、R14、およびR15の該アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールの各々は、ハロ、CN、CF3、−OCF3、−NO2、オキソ、−Si(C1〜C6アルキル)、−(CR19R20)nC(=Y’)R16、−(CR19R20)nC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR16R17、−(CR19R20)nOR16、−(CR19R20)n−SR16、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)R17、−(CR19R20)nNR16C(=Y’)OR17、−(CR19R20)nNR18C(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nNR17SO2R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)R16、−(CR19R20)nOC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nOC(=Y’)NR16R17、−(CR19R20)nOS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nOP(=Y’)(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nOP(OR16)(OR17)、−(CR19R20)nS(O)R16、−(CR19R20)nS(O)2R16、−(CR19R20)nS(O)2NR16R17、−(CR19R20)nS(O)(OR16)、−(CR19R20)nS(O)2(OR16)、−(CR19R20)nSC(=Y’)R16、−(CR19R20)nSC(=Y’)OR16、−(CR19R20)nSC(=Y’)NR16R17、およびR21から独立して選択される1つ以上の基で必要に応じて独立して置換されており;
各R16、R17およびR18は、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールは、ハロ、CN、−OCF3、CF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されているか;
あるいはR16およびR17は、これらが結合している窒素と一緒になって、3員〜8員の飽和環、不飽和環または芳香族環を形成し、該環は、O、SおよびNから選択される0〜2個のヘテロ原子を有し、該環は、ハロ、CN、−OCF3、CF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
R19およびR20は、H、C1〜C12アルキル、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−カルボシクリル、−(CH2)n−ヘテロシクリル、および−(CH2)n−ヘテロアリールから独立して選択され;
R21は、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり、R21の各メンバーは、ハロ、オキソ、CN、−OCF3、CF3、−NO2、C1〜C6アルキル、−OH、−SH、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−SO2(C1〜C6アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHSO2(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)SO2(C1〜C6アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)NH2、−OC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−OC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−OC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−N(C1〜C6アルキル)C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、および−N(C1〜C6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)から選択される1つ以上の基で必要に応じて置換されており;
各Y’は、独立して、O、NR22、またはSであり;そして
R22は、HまたはC1〜C12アルキルである、
化合物。
【請求項2】
式I−b、式I−f、式I−g、および式I−h:
【化259】
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
X1が:
【化260】
から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
X1が:
【化261】
から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
X1がR11であり、そしてR11およびR5が、これらが結合している窒素原子と一緒になって、:
【化262】
を形成している、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
X2が:
【化263】
である、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
R1が、H、CH3、CF3、CN、−NR11R12、−OR11、およびClから選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
R3が、H、CH3、F、またはCF3から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項9】
R4が、CF3、Br、Cl、CN、−NR11R12、−OR11、および−C(=O)NR11R12から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
R4が、Cl、Br、Me、Et、F、CHF-2、CF3または−OHから選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R5がHまたはメチルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項12】
R6がHまたはメチルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項13】
WがOR11である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
WがOHである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
実施例5〜19、97〜109および138〜139、ならびに表2、表3および表4中の実施例20〜96および111〜160中の表題化合物から選択される化合物。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項17】
第二の化学療法剤をさらに含有する、請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
第二の抗炎症剤をさらに含有する、請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
哺乳動物において、異常な細胞増殖を阻害するかまたは過剰増殖障害を処置する方法であって、該哺乳動物に、治療有効量の請求項16または17の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項20】
哺乳動物において、炎症性疾患を処置する方法であって、該哺乳動物に、治療有効量の請求項16または18の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項21】
前記第二の化学療法剤または抗炎症剤が、前記哺乳動物に順番にかまたは連続的に投与される、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
哺乳動物において、自己免疫疾患、破壊的骨障害、増殖性障害、感染症、ウイルス性疾患、線維性疾患、神経変性疾患、膵臓炎または腎臓疾患を処置する方法であって、該哺乳動物に、治療有効量の請求項16の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項23】
前記哺乳動物に第二の治療剤を投与する工程をさらに包含し、該第二の薬剤が、前記哺乳動物に順番にかまたは連続的に投与される、請求項22に記載の方法。
【公表番号】特表2010−501585(P2010−501585A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525720(P2009−525720)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/076344
【国際公開番号】WO2008/024725
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/076344
【国際公開番号】WO2008/024725
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
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