説明

アプリケーションシートおよび粘着シート

【課題】貫通孔を有する粘着シートのエア抜け性を阻害しないアプリケーションシートおよびかかるアプリケーションシートを備えた粘着シートを提供する。
【解決手段】基材21、粘着剤層22および剥離材23からなる粘着シート本体2の表面に、基材31Aおよび粘着剤層32Aからなるアプリケーションシート3Aを積層した粘着シート1Aであって、粘着シート本体2の基材21および粘着剤層22には貫通孔4が複数形成されており、アプリケーションシート3Aの粘着剤層32Aの粘着面には、粘着シート本体2における貫通孔4に連通し、粘着剤層32Aの端縁部に開口する凹溝33Aが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気溜まりやブリスターを防止または除去することのできる(エア抜け性を有する)粘着シート、および当該粘着シートを貼付するときに、その表面に積層された状態で使用されるアプリケーションシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
粘着シートを手作業で被着体に貼付する際に、被着体と粘着面との間に空気溜まりができ、粘着シートの外観を損ねてしまうことがある。このような空気溜まりは、特に粘着シートの面積が大きい場合に発生し易い。
【0003】
また、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂材料は、加熱により、または加熱によらなくても、ガスを発生することがあるが、このような樹脂材料からなる被着体に粘着シートを貼付した場合には、被着体から発生するガスによって粘着シートにブリスター(ふくれ)が生じることとなる。
【0004】
上記のような問題を解決するために、特許文献1には、基材と粘着剤層とを備え、一方の面から他方の面に貫通する貫通孔がレーザ加工等により複数形成されている粘着シートが提案されている。かかる粘着シートによれば、粘着面側の空気やガスを貫通孔から粘着シート表面側に抜くことにより、粘着シートの空気溜まりまたはブリスターを防止することが可能である。
【特許文献1】国際公開第2004/061031号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記粘着シートの基材として、薄いものまたは柔らかいものを使用した場合には、粘着シートの腰がなく貼りづらい、粘着シートが伸び易い等の問題が生じる。また、粘着シートは、場合によっては、高温状態で被着体に貼付されることがあるが、高温状態では粘着シートは軟化して伸び易い。粘着シートが伸びると、粘着シートの被着体に対する貼付位置の精度が低下するおそれがある。一方、基材の種類によっては、貼付時に表面に傷が付き易いものがある。
【0006】
上記のような場合、一般的には、粘着シートの表面にアプリケーションシートを積層した上で、粘着シートを被着体に貼付することにより、上記問題を解決することができる。
【0007】
しかし、上記貫通孔を有する粘着シートに通常のアプリケーションシートを積層すると、貫通孔の開口部が塞がれてエア抜け性が阻害され、粘着シートの空気溜まりを防止することができなくなってしまう。
【0008】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、貫通孔を有する粘着シートのエア抜け性を阻害しないアプリケーションシートおよびかかるアプリケーションシートを備えた粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材と粘着剤層とを備え、一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が複数形成されている粘着シートを貼付するときに、前記粘着シートの表面に積層された状態で使用されるアプリケーションシートであって、前記アプリケーションシートにおける少なくとも前記粘着シートと接触する側には、前記粘着シートの貫通孔に連通して、前記アプリケーションシートの端縁部に開口する通気路が形成されていることを特徴とするアプリケーションシートを提供する(請求項1)。
【0010】
なお、本明細書において、「シート」にはフィルムの概念、「フィルム」にはシートの概念が含まれるものとする。また、「粘着剤」には「自己接着性樹脂」が含まれ、「粘着剤層」には「自己接着性樹脂層」が含まれるものとする。
【0011】
上記発明(請求項1)に係るアプリケーションシートを上記粘着シートの表面に積層した状態にして当該粘着シートを被着体に貼付すると、粘着シートの粘着面と被着体との間の空気は、粘着シートに形成された貫通孔からアプリケーションシートの通気路を通って粘着シート・アプリケーションシートの外側に抜けるため、被着体と粘着面との間に空気が巻き込まれ難く、空気溜まりができることが防止される。仮に空気が巻き込まれて空気溜まりができたとしても、その空気溜まり部または空気溜まり部を含んだ空気溜まり部周辺部を再圧着することにより、空気が粘着シートの貫通孔からアプリケーションシートの通気路を通って粘着シート・アプリケーションシートの外側に抜けて、空気溜まりが消失する。なお、上記アプリケーションシートを積層した粘着シートは、アプリケーションシートによって支持されているため、伸びが防止されて、高い位置精度で貼付することができ、また貼付時における粘着シート表面の傷付きも防止される。
【0012】
上記発明(請求項1)において、前記アプリケーションシートにおける前記粘着シートと接触する側には、前記アプリケーションシートの端縁部まで連続する凹溝が形成されていてもよいし(請求項2)、前記アプリケーションシートにおける少なくとも前記粘着シートと接触する側は、連続空隙を含む多孔質になっていてもよい(請求項3)。前者の場合には、凹溝が通気路となり、後者の場合には、連続空隙が通気路となる。
【0013】
上記発明(請求項1)において、前記アプリケーションシートは、基材と粘着剤層とを備えており、前記通気路は、前記粘着剤層に形成されていることが好ましい(請求項2)。かかるアプリケーションシート(請求項2)においては、粘着性を有しない基材を選択することにより、スキージ等を使用した貼付方法に好適なものとなる。
【0014】
上記発明(請求項4)において、前記アプリケーションシートの粘着剤層には、前記粘着剤層の端縁部まで連続する凹溝が形成されていてもよいし(請求項5)、前記アプリケーションシートの粘着剤層は、連続空隙を含む多孔質になっていてもよい(請求項6)。
【0015】
第2に本発明は、基材と粘着剤層とを備え、一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が複数形成されている粘着シート本体と、前記粘着シート本体の表面に積層された前記アプリケーションシート(請求項1〜6)とを備えたことを特徴とする粘着シートを提供する(請求項7)。
【0016】
上記発明(請求項7)に係る粘着シートを被着体に貼付すると、粘着シートの粘着面と被着体との間の空気は、粘着シート本体に形成された貫通孔からアプリケーションシートの通気路を通って粘着シートの外側に抜けるため、被着体と粘着面との間に空気が巻き込まれ難く、空気溜まりができることが防止される。仮に空気が巻き込まれて空気溜まりができたとしても、その空気溜まり部または空気溜まり部を含んだ空気溜まり部周辺部を再圧着することにより、空気が粘着シート本体の貫通孔からアプリケーションシートの通気路を通って粘着シートの外側に抜けて、空気溜まりが消失する。なお、かかる粘着シートは、粘着シート本体がアプリケーションシートによって支持されているため、伸びが防止されて、高い位置精度で貼付することができ、また貼付時における粘着シート本体の表面の傷付きも防止される。
【発明の効果】
【0017】
本発明のアプリケーションシートは、貫通孔を有する粘着シートのエア抜け性を阻害することなく、粘着シートを支持することができる。また、本発明の粘着シートは、アプリケーションシートの存在により、粘着シート本体の伸びや傷付きが防止されるとともに、粘着シート本体のエア抜け性がアプリケーションシートによって阻害されないため、空気溜まりを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る粘着シートの断面図であり、図2は、同実施形態におけるアプリケーションシートの裏面図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態に係る粘着シート1Aは、粘着シート本体2と、粘着シート本体2の表面に積層されたアプリケーションシート3Aとからなる。
【0020】
粘着シート本体2は、基材21と、粘着剤層22と、剥離材23とを積層して構成される。ただし、剥離材23は、粘着シート1Aの使用時に剥離されるものである。
【0021】
この粘着シート本体2においては、基材21および粘着剤層22を貫通し、基材表面から粘着面に至る貫通孔4が複数形成されている。粘着シート1A(粘着シート本体2)の使用時、被着体と粘着剤層22の粘着面との間の空気や被着体から発生するガスは、この貫通孔4から基材表面の外側に抜けるため、後述するように、空気溜まりやブリスターを防止または除去することができる。
【0022】
基材21の材料としては、貫通孔4が形成され得る材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、樹脂フィルム、金属フィルム、金属を蒸着させた樹脂フィルム、紙、それらの積層体等が挙げられる。基材21が樹脂フィルムからなる場合、基材21は不透明であってもよいし、透明であってもよいが、一般的に基材21が不透明の方が、貫通孔4が目立ち難い。
【0023】
樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、アクリルウレタン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ABS樹脂、アイオノマー樹脂、各種熱可塑性エラストマーなどの樹脂からなるフィルム、発泡フィルム、またはそれらの積層フィルム、合成紙等を使用することができる。樹脂フィルムは、市販のものを使用してもよいし、工程材料を用いてキャスティング法等で形成したものを使用してもよい。また、紙としては、例えば、上質紙、グラシン紙、コート紙、ラミネート紙等を使用することができる。
【0024】
なお、上記樹脂フィルムは、無機フィラー、有機フィラー、紫外線吸収剤等の各種添加剤を含んだものであってもよい。また、上記樹脂フィルムは、工程材料を用いてキャスティング法等で形成したものであってもよい。さらに、貫通孔4の形状に悪影響を与えない限り、上記樹脂フィルムの表面には、例えば、印刷、印字、塗料の塗布、転写シートからの転写、蒸着、スパッタリング等の方法による装飾層が形成されていてもよいし、かかる装飾層を形成するための易接着コート、あるいはグロス調整用コート等のコート層が形成されていてもよいし、ハードコート、汚染防止コート、表面粗さおよび鏡面光沢度調整用コート、耐候性を付与するためのコート等のコート層が形成されていてもよい。また、それら装飾層またはコート層は、上記材料の全面に形成されていてもよいし、部分的に形成されていてもよい。
【0025】
基材21の厚さは、通常は1〜500μm、好ましくは3〜300μm程度であるが、粘着シート1Aの用途に応じて適宜変更することができる。
【0026】
粘着剤層22を構成する粘着剤の種類としては、貫通孔4が形成され得る材料であれば特に限定されるものではなく、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ゴム系、シリコーン系等のいずれであってもよい。また、粘着剤はエマルジョン型、溶剤型または無溶剤型のいずれでもよく、架橋タイプまたは非架橋タイプのいずれであってもよい。さらに、粘着剤は、粘着力の強い強粘タイプ、粘着力の弱い弱粘タイプ、粘着および剥離を繰り返すことのできる再剥離タイプのいずれであってもよい。
【0027】
粘着剤層22の厚さは、通常は1〜300μm、好ましくは5〜100μm程度であるが、粘着シート1Aの用途に応じて適宜変更することができる。
【0028】
剥離材23の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂からなるフィルムまたはそれらの発泡フィルムや、グラシン紙、コート紙、ラミネート紙等の紙に、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル基含有カルバメート等の剥離剤で剥離処理したものを使用することができる。
【0029】
剥離材23の厚さは、通常10〜250μm程度であり、好ましくは20〜200μm程度である。また、剥離材23における剥離剤の厚さは、通常0.05〜5μmであり、好ましくは0.1〜3μmである。
【0030】
貫通孔4は、レーザ加工により形成するのが好ましい。レーザ加工によれば、エア抜け性の良い微細な貫通孔を所望の孔密度で容易に形成することができる。ただし、貫通孔4の形成方法はこれに限定されるものではなく、例えば、ウォータージェット、マイクロドリル、精密プレス、熱針、溶孔等によって形成してもよい。
【0031】
レーザ加工に利用するレーザの種類は特に限定されるものではなく、例えば、炭酸ガス(CO)レーザ、TEA−COレーザ、YAGレーザ、UV−YAGレーザ、エキシマレーザ、半導体レーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、フェムト秒レーザ等を利用することができる。
【0032】
貫通孔4の基材21および粘着剤層22における孔径は0.1〜300μmであることが好ましく、特に0.5〜150μmであることが好ましい。貫通孔4の孔径が上記条件を満たすことにより、貫通孔4から空気またはガスが抜け易く、また貫通孔4が基材表面にて肉眼では見え難く、粘着シート本体2が外観に優れたものとなる。
【0033】
貫通孔4の孔径は、粘着シート本体2の厚さ方向に一定であってもよいし、粘着シート本体2の厚さ方向に変化していてもよいが、貫通孔4の孔径が粘着シート本体2の厚さ方向に変化する場合は、貫通孔4の孔径は粘着シート裏面から粘着シート表面にかけて漸次小さくなるのが好ましい。このように貫通孔4の孔径が変化することにより、粘着シート表面にて貫通孔4がより目立ち難くなり、粘着シート本体2の外観がさらに良いものとなる。
【0034】
貫通孔4の孔密度は、30〜50,000個/100cmであることが好ましく、特に100〜10,000個/100cmであることが好ましい。貫通孔4の孔密度が30個/100cm未満であると、空気またはガスが抜け難くおそれがあり、貫通孔4の孔密度が50,000個/100cmを超えると、粘着シート本体2の機械的強度が低下するおそれがある。
【0035】
なお、本実施形態における粘着シート本体2の貫通孔4は、基材21および粘着剤層22のみを貫通するものであるが、剥離材23をも貫通していてもよい。
【0036】
上記粘着シート本体2の製造方法の一例を以下に示す。
最初に、粘着剤層22を構成する粘着剤と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工機によって剥離材23の剥離処理面に塗布して乾燥させ、粘着剤層22を形成する。そして、形成された粘着剤層22の表面に基材21を圧着する。
【0037】
次に、基材21および粘着剤層22に対して貫通孔4を形成するが、好ましくは、粘着剤層22から剥離材23を剥離して、露出した粘着剤層22側からレーザ加工を施し、最後に剥離材23を粘着剤層22に再度貼り付ける。
【0038】
レーザ加工で形成する貫通孔は、通常は先細りのテーパ状になることが多いが、上記のように粘着剤層22側からレーザ加工を施すことにより、粘着シート本体2の表面における貫通孔4の孔径を小さくすることができる。また、剥離材23を一旦剥離して、粘着剤層22に対して直接レーザ光を照射することにより、粘着剤層22の貫通孔4開口部が剥離材23の熱溶融物によって拡がることがない。さらに、剥離材23を介在させないことにより、レーザ光の照射時間を短縮し、またはレーザの出力エネルギーを小さくして、粘着剤層22および基材21に対する熱影響を抑制することができる。
【0039】
一方、アプリケーションシート3Aは、基材31Aと、粘着剤層32Aとを積層して構成される。図1および図2に示すように、粘着剤層32Aの粘着面には、粘着シート本体2における貫通孔4に連通し、粘着剤層32Aの端縁部に開口する凹溝33Aが形成されている。
【0040】
基材31Aとしては、貼付時に伸び難く(平面方向の形状保持性に優れ)、粘着シート本体2を確実に支持することができるものを選択することが好ましい。かかる基材31Aの材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、アクリルウレタン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ABS樹脂、アイオノマー樹脂、各種熱可塑性エラストマーなどの樹脂からなるフィルム、発泡フィルム、もしくはそれらの積層フィルム、合成紙、または各種紙などが使用できる。
【0041】
基材31Aの厚さは、10〜1000μm程度であることが好ましく、特に20〜500μm程度であることが好ましい。
【0042】
粘着剤層32Aを構成する粘着剤の種類としては、アプリケーションシート3Aが粘着シート本体2から剥離し易いように、弱粘着性または再剥離性の粘着剤であることが好ましい。かかる粘着剤としては、例えば、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤が挙げられる。また、粘着剤はエマルション型、溶剤型または無溶剤型のいずれでもよく、架橋タイプまたは非架橋タイプのいずれであってもよい。
【0043】
粘着剤層32Aの厚さは、通常は1〜300μm、好ましくは5〜100μm程度である。
【0044】
本実施形態における凹溝33Aは、図2に示すように平面視格子状となっており、したがって凹溝33Aの開口部は粘着剤層32Aの全ての端縁部(アプリケーションシート3Aの全周)に存在する。後述するように、粘着シート本体2の貫通孔4からの気体は、この凹溝33A内を通って粘着シート1Aの外部に出るため、上記のように凹溝33Aが形成されることにより、気体が抜ける方向が制限されず、粘着シート1Aの貼付方法(例えばスキージ等のスライド方向)が限定されなという利点がある。ただし、凹溝33Aの平面視形状は、格子状に限定されるものではなく、例えば縞状であってもよいし、ハニカム状、または複数の円を連続させた形状であってもよい。
【0045】
凹溝33Aは、貫通孔4に連通し、貫通孔4からの気体が粘着剤層32Aの端縁部に抜けるように形成されれば、その形態は特に限定されるものではないが、一般的に、凹溝33Aの幅は、1〜1000μmであるのが好ましく、特に、5〜300μmであるのが好ましい。また、凹溝33Aのピッチ(互いに隣接する凹溝33Aの間隙の幅をいう。以下同じ。)は、50〜2000μmであるのが好ましく、特に、100〜1500μmであるのが好ましい。さらに、凹溝33Aの深さは、1μm以上、特に3μm以上であるのが好ましく、上限は粘着剤層32Aの厚さである。さらに、粘着剤層32Aの粘着面における凹溝33Aの占有率(面積比率)は、5〜70%であるのが好ましく、特に、10〜60%であるのが好ましい。凹溝33Aの幅、ピッチ、深さおよび占有率が上記範囲内にあることにより、エア抜け性および粘着剤層32Aの粘着力の両者を確保することができる。
【0046】
上記のような凹溝33Aを有するアプリケーションシート3Aの製造方法の一例を以下に示す。
最初に、剥離処理面に、格子部が凸になるように格子状にエンボス加工を施した剥離材を用意する。次いで、粘着剤層32Aを構成する粘着剤と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工機によって上記剥離材の剥離処理面に塗布して乾燥させ、粘着剤層32Aを形成する。そして、形成された粘着剤層32Aの表面に基材31Aを圧着する。
【0047】
粘着シート1Aを製造するには、上記のようにして得られたアプリケーションシート3Aの積層体から剥離材を剥がし、露出した粘着剤層32Aを前述した粘着シート本体2の基材21の表面に圧着すればよい。
【0048】
粘着シート1Aを被着体に貼付する際には、まず、剥離材23を粘着剤層22から剥離する。次に、露出した粘着剤層22の粘着面を被着体に密着させるようにして、粘着シート1Aを被着体に押圧する。このとき、被着体と粘着剤層22の粘着面との間の空気は、粘着シート本体2に形成された貫通孔4から基材21の表面側に移動し、そして貫通孔4に連通しているアプリケーションシート3Aの粘着剤層32Aの凹溝33Aを通って粘着シート1Aの外側に抜けるため、被着体と粘着面との間に空気が巻き込まれ難く、空気溜まりができることが防止される。仮に空気が巻き込まれて空気溜まりができたとしても、その空気溜まり部または空気溜まり部を含んだ空気溜まり部周辺部を再圧着することにより、空気が貫通孔4から凹溝33Aを通って粘着シート1Aの外側に抜けて、空気溜まりが消失する。アプリケーションシート3Aは、粘着シート1Aを貼付した後、粘着シート本体2から剥離する。
【0049】
本実施形態に係る粘着シート1Aは、アプリケーションシート3Aを備えており、アプリケーションシート3Aが粘着シート本体2を支持しているため、例えば、粘着シート本体2の基材21として、薄いものまたは柔らかいものを使用した場合であっても、伸びが防止されるとともに、腰が付与されて貼付し易い。また、通常であれば粘着シート本体2が軟化して伸びてしまうような高温状態で粘着シート1Aを被着体に貼付する場合であっても、粘着シート本体2の伸びが防止され、粘着シート1Aを高い位置精度で被着体に貼付することができる。さらには、アプリケーションシート3Aが粘着シート本体2の表面を保護しているため、貼付時における粘着シート本体2の表面の傷付きも防止される。しかも、上述したように、アプリケーションシート3Aが粘着シート本体2に積層されていても、エア抜け性は阻害されない。
【0050】
なお、以上説明した粘着シート1Aは剥離材23を備えたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、剥離材23はなくてもよい。また、本実施形態に係る粘着シート1Aの大きさ、形状等は特に限定されるものではない。例えば、粘着シート1Aは、剥離材23を備えていないテープ状のもの(粘着テープ)であって、ロール状に巻き取られて巻取体となり得るものであってもよい。
【0051】
さらに、以上説明した粘着シート1Aのアプリケーションシート3Aは、基材31Aと粘着剤層32Aとからなる2層構造のものであるが、これに限定されるものではなく、裏面(凹溝33A側)が自己接着性を示し、表面が自己接着性を示さない単層の材料(傾斜材料)からなるものであってもよい。
【0052】
かかる材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂および各種熱可塑性エラストマー、ならびにこれらの樹脂に水添テルペン樹脂、合成石油樹脂、ロジン樹脂等の粘着付与剤(熱可塑性樹脂)を配合した樹脂等の自己接着性を有する材料の片面に電子線、紫外線等を照射して当該片面の接着性を低下させたものなどを使用することができる。また、ポリマーブレンドにより高分子系傾斜構造とし、自己接着性を示す側と自己接着性を示さない側を形成してもよい。なお、凹溝33Aは、上記材料の自己接着性を示す側に対して、例えば、エンボス加工やエッチング加工等を施すことにより形成することができる。
【0053】
〔第2の実施形態〕
図3は、本発明の第2の実施形態に係る粘着シートの断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る粘着シート1Bは、粘着シート本体2と、粘着シート本体2の表面に積層されたアプリケーションシート3Bとからなる。粘着シート本体2は、上記第1の実施形態における粘着シート本体2と同じである。
【0054】
本実施形態におけるアプリケーションシート3Bは、基材31Bと、粘着剤層32Bとを積層して構成される。粘着剤層32Bは、連続空隙33Bを含む多孔質になっており、連続空隙33Bは粘着シート本体2における貫通孔4に連通し、粘着剤層32Bの端縁部に開口している。
【0055】
基材31Bとしては、上記第1の実施形態におけるアプリケーションシート3Aの基材31Aと同様のものを使用することができる。
【0056】
粘着剤層32Bを構成する粘着剤としては、連続空隙33Bを形成し得るものであって、弱粘着性または再剥離性の粘着剤であることが好ましい。かかる粘着剤としては、例えば、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ゴム系、シリコーン系等が挙げられる。また、粘着剤はエマルション型、溶剤型または無溶剤型のいずれでもよく、架橋タイプまたは非架橋タイプのいずれであってもよい。
【0057】
粘着剤層32Bの空隙率は、5〜85%であるのが好ましく、特に10〜75%であるのが好ましい。粘着剤層32Bの空隙率が上記範囲内にあることにより、エア抜け性および粘着剤層32Bの粘着力の両者を確保することができる。
【0058】
粘着剤層32Bの厚さは、通常は1〜300μm、好ましくは5〜100μm程度である。
【0059】
上記のようなアプリケーションシート3Bを製造するには、例えば、粘着剤層32Bを構成する粘着剤と、所望によりさらに発泡剤、溶媒とを含有する塗布剤を調製し、その塗布剤を発泡させた上で、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工機によって所望の剥離材の剥離処理面に塗布して乾燥させ、得られた粘着剤層32Bの表面に基材31Bを圧着する。
【0060】
粘着シート1Bを製造するには、上記のようにして得られたアプリケーションシート3Bの積層体から剥離材を剥がし、露出した粘着剤層32Bを粘着シート本体2の基材21の表面に圧着すればよい。
【0061】
粘着シート1Bを被着体に貼付する際には、まず、剥離材23を粘着剤層22から剥離する。次に、露出した粘着剤層22の粘着面を被着体に密着させるようにして、粘着シート1Bを被着体に押圧する。このとき、被着体と粘着剤層22の粘着面との間の空気は、粘着シート本体2に形成された貫通孔4から基材21の表面側に移動し、そして貫通孔4に連通しているアプリケーションシート3Bの粘着剤層32Bの連続空隙33Bを通って粘着シート1Bの外側に抜けるため、被着体と粘着面との間に空気が巻き込まれ難く、空気溜まりができることが防止される。仮に空気が巻き込まれて空気溜まりができたとしても、その空気溜まり部または空気溜まり部を含んだ空気溜まり部周辺部を再圧着することにより、空気が貫通孔4から連続空隙33Bを通って粘着シート1Bの外側に抜けて、空気溜まりが消失する。その後、アプリケーションシート3Bを粘着シート本体2から剥離する。
【0062】
本実施形態に係る粘着シート1Bは、アプリケーションシート3Bを備えており、アプリケーションシート3Bが粘着シート本体2を支持しているため、例えば、粘着シート本体2の基材21として、薄いものまたは柔らかいものを使用した場合であっても、伸びが防止されるとともに、腰が付与されて貼付し易い。また、通常であれば粘着シート本体2が軟化して伸びてしまうような高温状態で粘着シート1Bを被着体に貼付する場合であっても、粘着シート本体2の伸びが防止され、粘着シート1Bを高い位置精度で被着体に貼付することができる。さらには、アプリケーションシート3Bが着シート本体2の表面を保護しているため、貼付時における粘着シート本体2の表面の傷付きも防止される。しかも、上述したように、アプリケーションシート3Bが粘着シート本体2に積層されていても、エア抜け性は阻害されない。
【0063】
なお、以上説明した粘着シート1Bは剥離材23を備えたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、剥離材23はなくてもよい。また、本実施形態に係る粘着シート1Bの大きさ、形状等は特に限定されるものではない。例えば、粘着シート1Bは、剥離材23を備えていないテープ状のもの(粘着テープ)であって、ロール状に巻き取られて巻取体となり得るものであってもよい。
【0064】
さらに、以上説明した粘着シート1Bのアプリケーションシート3Bは、基材31Bと粘着剤層32Bとからなる2層構造のものであるが、これに限定されるものではなく、裏面が自己接着性を示し、かつ当該裏面側が連続空隙33Bを含む多孔質になっており、表面が自己接着性を示さない単層の材料(傾斜材料)からなるもの、あるいは裏面が自己接着性を示し、表面が自己接着性を示さず、かつ全体が連続空隙33Bを含む多孔質になっている単層の材料(傾斜材料)からなるものであってもよい。
【0065】
かかる材料としては、例えば、片面側または全体が発泡したポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂および各種熱可塑性エラストマー、ならびにこれらの樹脂に水添テルペン樹脂、合成石油樹脂、ロジン樹脂等の粘着付与剤(熱可塑性樹脂)を配合した樹脂等の自己接着性を有する材料の片面(発泡面)に電子線、紫外線等を照射して当該片面の接着性を低下させたものなどを使用することができる。また、ポリマーブレンドにより高分子系傾斜構造とし、自己接着性を示す側と自己接着性を示さない側を形成してもよい。
【実施例】
【0066】
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
【0067】
〔実施例1〕
上質紙の両面をポリエチレン樹脂でラミネートし、片面をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離材(リンテック社製,FPM−11,厚さ:175μm)の剥離処理面に、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PK)の塗布剤を乾燥後の厚さが30μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。このようにして形成した粘着剤層に、基材としてポリ塩化ビニルからなる樹脂フィルム(日本カーバイド社製,フジペイント83448M2(30),厚さ:100μm)を圧着するとともに、その基材の表面に、再剥離性粘着剤層を有する保護シート(スミロン社製,E−2035,厚さ:60μm)を貼付し、4層構造の積層体を得た。
【0068】
上記積層体から剥離材を剥し、粘着剤層側から積層体に対して炭酸ガスレーザを照射し(松下産業機器社製,YB−HCS03を使用,2ショットバースト加工)、10,000個/100cm(1mmピッチ)の孔密度で、基材表面の孔径約30μm、粘着面の孔径約75μmの貫通孔を形成した。そして、再度粘着剤層に上記剥離材を圧着した後、基材表面から保護シートを剥がし、これを粘着シート本体(3層構造の積層体)とした。
【0069】
一方、アプリケーションシートとして以下のものを作製した。
最初に、剥離材の原紙(上質紙,厚さ:120μm)の片面をポリエチレン樹脂(厚さ:30μm)でラミネートする一方、他方の面をポリエチレン樹脂(厚さ:30μm)でラミネートしたときに、その面を冷却した金属ロール(格子部が凹になった格子状のエンボス形状を有する)によってエンボス加工した。そして、そのエンボス加工面(格子部が凸になっている)をシリコーン系剥離剤で剥離処理し、これを剥離材とした。
【0070】
上記剥離材の剥離処理面(エンボス加工面)に、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,MA−5)の塗布剤を乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。このようにして形成した粘着剤層に、基材としてポリプロピレンからなる樹脂フィルム(東セロ社製,トーセロCP(ホモタイプ),厚さ:70μm)を圧着し、アプリケーションシートを得た。
【0071】
上記アプリケーションシートから剥離材を剥離して露出した粘着剤層には、平面視格子状の凹溝が形成されていた。この凹溝の幅は70μm、ピッチ(隣り合う凹溝の中心〜中心間の距離)は220μm、深さは17μmであり、凹溝以外の平坦部の形状は一辺が150μmの正方形、粘着面に占める凹溝の面積比率は54%であった。そのアプリケーションシートの粘着剤層を、上記粘着シート本体の基材表面に圧着して、5層構造の粘着シートを得た。
【0072】
〔実施例2〕
アプリケーションシートとして、粘着剤層の凹溝の幅が310μm、ピッチが1385μm、深さが15μmであり、凹溝以外の平坦部の形状が一辺1075μmの正方形、粘着面に占める凹溝の面積比率が40%であるものを作製し、そのアプリケーションシートを使用する以外、実施例1と同様にして5層構造の粘着シートを作製した。
【0073】
〔実施例3〕
アプリケーションシートとして、基材である白色ポリエステルフィルム(厚さ:50μm)の上に連続空隙タイプのアクリルフォーム(厚さ:100μm)を形成した自己接着性の粘着シート(ゼオン化成社製,ALシート(150))を使用する以外、実施例1と同様にして5層構造の粘着シートを作製した。
【0074】
〔試験例〕
実施例で得られた粘着シートについて、以下のようにして空気溜まり消失性試験を行った。結果を表1に示す。
【0075】
剥離材を剥した粘着シート(大きさ:50mm×50mm)を、室温(23℃)下および40℃の高温状態下で、直径15mm程度の空気溜まりが形成されるように、平らなメラミン塗装板に貼付し、その粘着シートをスキージにより圧着し、空気溜まりが除去できるか否かを確認した。その結果、空気溜まりが除去されたものを○、空気溜まりが除去されなかったもの(空気溜まりが小さくても残存したものを含む)を×で表す。
【0076】
上記のようにしてメラミン塗装板に貼付した粘着シートからアプリケーションシートを剥離し、粘着シート本体の表面を目視により外観評価した。その結果、傷等がなく外観が良好であったものを○、傷等が付いて外観が不良であったものを×で表す。結果を表1に示す。
【0077】
【表1】

【0078】
表1から分かるように、実施例で得られた粘着シートは、エア抜け性に優れており、また粘着シート本体は良好な外観を呈していた。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明の粘着シートは、粘着シート本体が伸び易い場合や、高温状態で被着体に貼付される場合等に好適に使用される。また、本発明のアプリケーションシートは、伸び易い粘着シートや、高温状態で被着体に貼付される粘着シート等に好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施形態に係る粘着シートの断面図である。
【図2】同実施形態におけるアプリケーションシートの裏面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る粘着シートの断面図である。
【符号の説明】
【0081】
1A,1B…粘着シート
2…粘着シート本体
21…基材
22…粘着剤層
23…剥離材
3A,3B…アプリケーションシート
31A,31B…基材
32A,32B…粘着剤層
33A…凹溝
33B…連続空隙
4…貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と粘着剤層とを備え、一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が複数形成されている粘着シートを貼付するときに、前記粘着シートの表面に積層された状態で使用されるアプリケーションシートであって、
前記アプリケーションシートにおける少なくとも前記粘着シートと接触する側には、前記粘着シートの貫通孔に連通して、前記アプリケーションシートの端縁部に開口する通気路が形成されていることを特徴とするアプリケーションシート。
【請求項2】
前記アプリケーションシートにおける前記粘着シートと接触する側には、前記アプリケーションシートの端縁部まで連続する凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションシート。
【請求項3】
前記アプリケーションシートにおける少なくとも前記粘着シートと接触する側は、連続空隙を含む多孔質になっていることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションシート。
【請求項4】
前記アプリケーションシートは、基材と粘着剤層とを備えており、前記通気路は、前記粘着剤層に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションシート。
【請求項5】
前記アプリケーションシートの粘着剤層には、前記粘着剤層の端縁部まで連続する凹溝が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のアプリケーションシート。
【請求項6】
前記アプリケーションシートの粘着剤層は、連続空隙を含む多孔質になっていることを特徴とする請求項4に記載のアプリケーションシート。
【請求項7】
基材と粘着剤層とを備え、一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が複数形成されている粘着シート本体と、
前記粘着シート本体の表面に積層された請求項1〜6のいずれかに記載のアプリケーションシートと
を備えたことを特徴とする粘着シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−37060(P2008−37060A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−217791(P2006−217791)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】