説明

アミロイドベータを検出するためのベンゾチアゾールアミド

本発明は、18Fによる標識に適した、又は18Fによってすでに標識された化合物(ベンゾチアゾール)、このような化合物を製造するための方法、このような化合物を含む組成物、このような化合物又は組成物を含むキット、及び画像診断用のこのような化合物、組成物又はキットの使用に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

{式中、
Aは、1−(N−R9)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル、1−(N−R9)−1H−インドール−5−イル、フェニル及びピリジルを含む群から選択され、一方、AはR5及びR6で置換され;
1及びR2は、独立してかつ個別に、各場合で、水素、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、(C1−C5)アルキル、(C2−C5)アルキニル、(C2−C5)アルケニル、(C1−C5)アルコキシ、(R7)O−、L−(CH2−CH2−O)n−、L,L−(C1−C6)アルコキシ、(C1−C5)スルファニル及びL−(C1−C5)スルファニルを含む群から選択され;
4は、水素及び(C1−C4)アルキルを含む群から選択され;
5及びR6は、独立してかつ個別に、各場合で、水素、L,L−(C1−C5)アルキル、L−(C2−C5)アルケニル、L−(C1−C5)アルコキシ、L−(C2−C5)アルキニル、(C1−C5)スルファニル、L−(C1−C5)スルファニル、(C1−C5)アルキル、(C2−C5)アルケニル、(C1−C5)アルコキシ、(R7)O−、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ、−C(O)O−((C1−C5)アルキル)、−N(R8)(L−(C1−C5)アルキル)、−N(L−(C1−C4)アルキル)((C1−C4)アルキル)、−N(R8)((C1−C4)アルキル)及び−N((C1−C4)アルキル)2を含む群から選択され;
Lは、R10、R3、F、[19F]フルオロ及び[18F]フルオロを含む群から選択され;
3は、脱離基であり;
10は、R20及びR30を含む群から選択され;
20は、ヨード、−Sn((C1−C6)アルキル)3、−B(OR60)(OR61)及び−NMe2を含む群から選択され;
30は、ヒドロキシであり;
7は、水素及びR17を含む群から選択され;
8は、水素及びR18を含む群から選択され;
ここで、nは、2〜6の整数である}
で表される化合物であって、該化合物の全ての異性体を含み、限定されないが、鏡像体及びジアステレオマー並びにラセミ混合物を含み、ただし、式Iで表される化合物は正確に1つのLを含む化合物、又はその任意の医薬として許容される塩、エステル、アミド、複合体若しくはプロドラッグ。
【請求項2】
Aが、フェニル及びピリド−2−イルを含む群から選択され、一方、AはR5及びR6で置換され;
1及びR2が、独立してかつ個別に、各場合で、水素、フルオロ、ヨード、L、(C1−C3)アルキル及び(C1−C3)アルコキシを含む群から選択され;
4は、水素及びメチルを含む群から選択され;
5及びR6は、独立してかつ個別に、各場合で、水素、L,L−(C1−C3)アルコキシ、メチル、ブロモ、フルオロ、トリフルオロメチル、シアノ、−N(R8)(メチル)及び−N(メチル)2を含む群から選択され;
Lは、[18F]フルオロ、[19F]フルオロ、又は脱離基からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式:
【化2】

{4−[(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルxxx
【化3】

{4−[(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルxxx
【化4】

{4−[(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルxxx
【化5】

{4−[(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルxxx
【化6】

{4−[(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルxxx
【化7】

{4−[(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルxxx
【化8】

【化9】

【化10】

N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−6−ニトロピリジン−2−カルボキサミド
【化11】

N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−4−ニトロピリジン−2−カルボキサミド
【化12】

N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−ニトロピリジン−2−カルボキサミド
【化13】

【化14】

{4−[(ジメチルカルバモイル)(メチル)アミノ]フェニル}{6−[(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)カルバモイル]ピリジン−3−イル}ヨードニウム・ブロミド
【化15】

【化16】

【化17】

を有する化合物からなる群から選択され、ここで、X-は、無機酸のアニオン及び有機酸のアニオンを含む群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式:
【化18】

4−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化19】

3−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化20】

6−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化21】

4−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化22】

5−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化23】

4−(18F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化24】

3−(18F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化25】

6−(18F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化26】

4−(18F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化27】

5−(18F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化28】

4−(18F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化29】

3−(18F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化30】

6−(18F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化31】

4−(18F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化32】

5−(18F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化33】

3−(19F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化34】

6−(19F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化35】

4−(19F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化36】

5−(19F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化37】

4−(19F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化38】

6−(19F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化39】

4−(19F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化40】

5−(19F)フルオロ−N−(6−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化41】

4−(19F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化42】

6−(19F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化43】

4−(19F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化44】

5−(19F)フルオロ−N−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
を有する化合物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
【化45】

4−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化46】

6−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化47】

4−(18F)フルオロ−N−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
画像診断用の化合物としての請求項1、2、4又は5に記載の放射線標識され、ハロゲン化された化合物。
【請求項7】
前記放射線標識が[F−18]である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
アルツハイマー病、神経変性障害、又はアミロイド症からなる群から選択される疾患の画像診断用化合物としての請求項6又は7に記載の化合物。
【請求項9】
適切な前駆体分子とフッ素化剤とを反応させることを含む、請求項1、2、4又は5に記載のフッ素化された化合物を製造する方法。
【請求項10】
請求項3に記載の反応性前駆体分子とフッ素化剤とを反応させることを含む、請求項4又は5に記載のフッ素化された化合物を製造する方法。
【請求項11】
請求項1、2、4又は5に記載の放射線標識された化合物を哺乳動物に投与し、該哺乳動物を撮像し、シグナルを検出することを含む、アルツハイマー病、神経変性障害、又はアミロイド症からなる群から選択される、哺乳動物における疾患を診断する方法。
【請求項12】
前記化合物が、請求項4に記載の[18F]標識された化合物又は請求項5に記載の化合物である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記撮像が、PET、SPECT、MR−分光法、及びMR−断層撮影法からなる群から選択される方法を用いて行われる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
治療効果がモニターされる、請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1、2、4又は5に記載の放射線標識された化合物を哺乳動物に投与し、該哺乳動物を撮像し、シグナルを検出することを含む、哺乳動物におけるアミロイドプラークを撮像するための方法。
【請求項16】
式VI:
【化48】

{式中、
Gは、1−(N−R11)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル、1−(N−R11)−1H−インドール−5−イル、フェニル及びピリジルを含む群から選択され、一方、GはR13及びR15で置換され;
11は、(C1−C4)アルキル、R18及びR14を含む群から選択され;
12は、水素及びR14−O−を含む群から選択され;
13は、水素、(R14)O−及び−N((C1−C4)アルキル)R14を含む群から選択され;
14は、水素であり;
15及びR55は、独立してかつ個別に、水素、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、(C1−C5)アルキル、(C2−C5)アルキニル、(C1−C5)スルファニル、(C2−C5)アルケニル及び(C1−C5)アルコキシを含む群から選択され;
18は、アミン保護基である}
で表される化合物であって、該化合物の全ての異性体を含み、限定されないが、鏡像体及びジアステレオマー並びにラセミ混合物を含み、ただし、式IVで表される化合物は正確に1つのR14を含む化合物、又はその任意の医薬として許容される塩、エステル、アミド、複合体若しくはプロドラッグ。
【請求項17】
式Ib:
【化49】

で表される化合物を製造する方法であって、該方法は、下記:
−式V:
【化50】

で表される化合物をF−フッ素化剤を用いてF−フッ素化し、式IV:
【化51】

で表される化合物を得て、
−式IVで表される化合物を式VI:
【化52】

で表される化合物で置換し:
−式VIで表される化合物がR18又はR17を含む場合に脱保護する
工程を含み、
ここで、
70は、1−(N−R71)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル、1−(N−R71)−1H−インドール−5−イル、フェニル及びピリジルを含む群から選択され、一方、R70は、R73及びR75で置換され;
71は、(C1−C4)アルキル、水素、R18及び(L−CH2−(CH2a)−を含む群から選択され;
73は、水素、(L−CH2−(CH2a−)O−、−N(L−CH2−(CH2a−)(H)及び−N((C1−C4)アルキル)(L−CH2−(CH2a−)を含み群から選択され;
75及びR76は、独立してかつ個別に、水素、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、(C1−C5)アルキル、(C2−C5)アルキニル、(C1−C5)スルファニル、(C2−C5)アルケニル及び(C1−C5)アルコキシを含む群から選択され;
77は、水素及び(L−CH2−(CH2a)−Oを含む群から選択され;
ここで、式Ib中のLは、[18F]フルオロ又は[19F]フルオロであり、ただし、式Ibで表される化合物は正確に1つのLを含み;
式IV中のFは、[18F]フルオロ又は[19F]フルオロであり;
aは、0〜5の整数であり;
Bは、脱離基であり;
Gは、1−(N−R11)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル、1−(N−R11)−1H−インドール−5−イル、フェニル及びピリジルを含む群から選択され、一方、Gは、R13及びR15で置換され;
11は、(C1−C4)アルキル、R18及びR14を含む群から選択され;
12は、水素及び(R14)O−を含む群から選択され;
13は、水素、(R14)O−、−N(R14)(R18)及び−N((C1−C4)アルキル)(R14)を含む群から選択され;
14は、水素であり;
15及びR55は、独立してかつ個別に、水素、(R17)O−、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、(C1−C5)アルキル、(C2−C5)アルキニル、(C1−C5)スルファニル、(C2−C5)アルケニル及び(C1−C5)アルコキシを含む群から選択され;
17は、フェノール保護基であり;
18は、アミン保護基である}
で表される化合物であって、該化合物の全ての異性体を含み、限定されないが、鏡像体及びジアステレオマー並びにラセミ混合物を含み、
ここで、該F−フッ素化剤は上記で定義される通りであり、F=18F又は19Fであり、
ただし、式VIで表される化合物は正確に1つのR14を含む化合物、その任意の医薬として許容される塩、エステル、アミド、複合体若しくはプロドラッグを製造する方法。
【請求項18】
式Ic:
【化53】

で表される化合物を製造する方法であって、該方法は、下記:
−式XV:
【化54】

で表される化合物をF−フッ素化剤を用いてF−フッ素化し、式XIV:
【化55】

で表される化合物を得て、
−式XIVで表される該化合物(又は式XIVで表される該化合物の活性化誘導体(例えば、活性エステル))と式XIV:
【化56】

で表される化合物とをカップリングさせる工程を含み、
ここで、式XIV及び式Ic中のFは、[18F]フルオロ及び[19F]フルオロを含む群から選択され;
Qは、窒素及びC(H)を含む群から選択され;
33は、−I+(R25)(X-)、−I+(R26)(X-)、ニトロ、−N+(Me)3(X-)、−S+(R25)(R25)(X-)、−S+(R25)(R26)(X-)、−S+(R26)(R26)(X-)、クロロ及びブロモを含む群から選択され;
89は、水素、(C1−C5)アルキル、(C2−C5)アルケニル、(C1−C5)アルコキシ、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ、−C(O)O−((C1−C5)アルキル)、−N(R18)((C1−C4)アルキル)及び−N((C1−C4)アルキル)2を含む群から選択され;
18は、アミン保護基であり;
80及びR82は、独立してかつ個別に、各場合で、水素、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、(C1−C5)アルキル、(C2−C5)アルキニル、(C2−C5)アルケニル、(C1−C5)アルコキシ及び(R17)O−を含む群から選択され;
17は、フェノール保護基であり;
-は、無機酸のアニオン及び有機酸のアニオンを含む群から選択され;
25は、アリールであり;並びに
26は、ヘテロアリールである方法。
【請求項19】
請求項1〜5、又は16に記載の化合物を含むキット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公表番号】特表2012−511526(P2012−511526A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539925(P2011−539925)
【出願日】平成21年11月28日(2009.11.28)
【国際出願番号】PCT/EP2009/008499
【国際公開番号】WO2010/066357
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(300049958)バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】