説明

アルカリ性床洗浄組成物及び床洗浄方法

液体形態のアルカリ性床洗浄組成濃厚物と固体形態のアルカリ性洗浄組成濃厚物が提供される。アルカリ性洗浄組成濃厚物は生油脂よごれ及び重合よごれを床面から除去するために使用されることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はアルカリ性床洗浄組成物ならびにアルカリ性床洗浄組成物を用いる床洗浄方法に関する。アルカリ性床洗浄配合物は一般にフードサービス業において遭う生油脂よごれ及び重合よごれの除去に利用できる。
【背景技術】
【0002】
二種類の油脂よごれは大抵フードサービス業において床に遭遇される。一種類のよごれは生油脂よごれと称され、別種類のよごれは重合よごれと称されることがある。生油脂よごれは、例えば、中性脂肪酸トリグリセリドエステルおよび類似中性脂肪と遊離脂肪酸またはそれらの塩を含むことができる脂肪質よごれ物質の存在から生ずることができる。脂肪酸塩はナトリウム、カルシウム、マグネシウム、第二鉄、第一鉄、等のようなカチオンで形成されることができる。重合よごれとはおそらくアマニ油のような乾性油のものと同態様の架橋により重合された脂肪および脂肪質誘導体をいう。重合よごれ物質は生油脂よごれ物質と比較して異なる難題を与える。
【0003】
生油脂よごれは床に付着することがあり、これらの油脂よごれ付着物は重合し、床面に橋かけにより接着することがある。食品サービス業で大抵遭遇されるある形式の床面は四角タイル板と称されることがある。一般的に四角タイル板は格子類似型に大抵配列され、床仕上げ面を形成し、そしてグラウトと呼ばれ、切タイル板の目地に提供されるセメント様材料を含む。
【0004】
従来アルカリ性または中性洗浄剤は生油脂よごれを床面から除去することに使用され、酸性洗浄剤は重合よごれを除去することに使用される。生油脂よごれを洗浄する製品は、名称KADET−AF 全面床洗浄剤(All Surface Floor Cleaner)のもとにケイ・ケミカル・カンパニー(Kay Chemical Company)から入手可能である。生油脂よごれ及び重合よごれを洗浄するために使用可能な製品は、名称KADET 切タイル床洗浄剤(Quarry Tile Floor Cleaner)のもとにケイ・ケミカル・カンパニー(Kay Chemical Company)から入手可能である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
液体形態のアルカリ性洗浄組成濃厚物は本発明により提供される。アルカリ洗浄配合濃厚物は水およそ15重量%〜およそ65重量%と、界面活性剤およそ5重量%〜およそ25重量%と、キレート成剤およそ4重量%〜およそ20重量%と、緩衝剤およそ2重量%〜およそ10重量%、および、およそ1.5%〜およそ3.5%の遊離アルカリ度(Na2O換算)及びおよそ2.0%〜およそ6.0%の全アルカリ度(Na2O換算)を供給するために十分なアルカリ源とを含む。配合物はASTM G31−72修正版による250ミル/年未満のアルミニウム腐蝕速度を示し、労働安全衛生局OSHA危険通報標準規定(29 C.F.R. 1910.1200補遺A及びB)によれば無腐蝕性とみなされる。
【0006】
固体形態のアルカリ性洗浄組成濃厚物は本発明により提供される。アルカリ洗浄配合濃厚物は界面活性剤およそ20重量%〜およそ65重量%と、キレート成剤およそ10重量%〜およそ30重量%と、8重量%〜およそ20重量%硬化剤と、および、およそ1.5%〜およそ5.0%の遊離アルカリ度(Na2Oとして表わされる)及びおよそ2.0%〜およそ10.0%の全アルカリ度(Na2Oとして表わされる)を供給するために十分なアルカリ源とを含む。配合物は労働安全衛生局OSHA危険通報標準規定(29 C.F.R. 1910.1200補遺A及びB)によれば無腐蝕性とみなされるように準備されることができる。
【0007】
床洗浄方法は本発明により提供される。方法は液体形態のアルカリ性床洗浄組成濃厚物または固体形態のアルカリ性床洗浄組成濃厚物を用いて実施されることができる。一般には液体濃厚物または固形濃厚物は希釈水で希釈され、少なくともおよそ100 ppmのキレート成剤分を有する使用組成物を準備する。使用組成物は次に床面に適用され、床面から生油脂よごれ及び重合よごれ洗浄を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は生油脂よごれおよび重合よごれを床面から排除するために使用可能であるアルカリ性床洗浄組成物に向けられる。アルカリ性床洗浄組成物はより簡単に洗浄組成物と称されることがある。アルカリ性床洗浄組成物は濃厚物としてまたは使用組成物として供給されることができる。使用組成物とは床面に適用されることを予定され、洗浄性を提供する配合物をいう。使用組成物は濃厚物を希釈水で薄くする結果として用意されることができる。
【0009】
アルカリ性床洗浄組成物とは少なくともおよそ9.5のpHを有する使用組成物または希釈水で希釈されるときに少なくともおよそ9.5のpHを有する使用組成物を準備する濃厚物をいう。
【0010】
生油脂よごれとは食品サービス業で床によく見られる一種のよごれ付着をいう。一般的には生油脂よごれは、例えば、脂肪酸トリグリセリドエステル及び類似脂肪および遊離脂肪酸またはそれらの塩を含むことができる脂肪質よごれの存在から生ずることができる。脂肪酸塩はナトリウム、カルシウム、マグネシウム、第二鉄、第一鉄、等のようなカチオンから形成されることができる。重合よごれとは食品サービス業で床に何度も遭遇する別種のよごれをいう。重合よごれとは通常はアマニ油のような乾性油のものと同態様の架橋により重合された脂肪及び脂肪質誘導体をいう。重合皮膜は米国特許第4,977,459号明細書及び米国特許第4,749,508号明細書においてコクレル・ジュニア外(Cockrell, Jr. et al.)により教示されるように四角タイル板のような負帯電表面にカルシウムとマグネシウムのような水硬度イオンと結合することにより密着する。
【0011】
アルカリ性床洗浄組成物は切タイル板、ビニル配合物タイル、コンクリート、塗り床、等のような異なった床面に適用されることができる。一般的には切タイル板とは陶器質タイルと自然石をいう。切タイル板は飲食店調理室、病院、食品加工施設、食品調製施設、と畜場、充填工場、ショートニング生産プラント、等のような食品用意環境においてよく見られる。
【0012】
アルカリ性床洗浄組成濃厚物は固体としてまたは液体として準備されることができる。濃厚物が固形体としてまたは液体として供給されれば、包装に腐蝕性とラベル付けすることなく包装され、輸送されることができる。液体濃厚物は濃厚物が米国運輸省規制法によって腐蝕性と表示されることを避けることができるようにアルミニウムについて無腐蝕性として供給されることができる。アルミニウムについて比較的無腐蝕性とみなされることができる液体組成物はASTM G31-72(米国試験材料協会)改良変法によりおよそ250ミル/年未満の腐蝕度を示す。それゆえに液体濃厚物はASTM G31-72の改良変法によりおよそ250ミル/年のアルミニウム腐蝕度を示すように準備されることができる。ASTM G31-72の改良変型は実施例項において解明される。さらにまた、配合物は米国労働安全衛生局OSHA危険通報標準規則(29 CFR 1910.1200補遺A及びB)によって評価されるときに無腐蝕性と考慮されることができる。
【0013】
さらに洗浄組成物は液体として供給されるときには比較的安定であり、少なくとも6週間120°Fと40°Fの温度で耐相離耐沈殿性であると考慮されることができる。
【0014】
アルカリ起源
洗浄組成物は洗浄剤性質を増進するためにアルカリ起源を含むことができる。一般にはアルカリ起源とは使用組成物に少なくとも約9.5のpHをもたせる成分をいう。一般には、苛性アルカリを基剤とする使用組成物より危険のないものであると考慮されるので緩アルカリ洗浄組成物として使用組成物を供給することが好ましい。緩アルカリ性洗浄組成物とはpH約11.5以下を有する組成物をいう。
【0015】
アルカリ起源はアルカノールアミン、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物、燐酸塩、硼酸塩、珪酸塩、またはそれらの混合物のような有機または無機アルカリから誘導されることができる。使用されることができる例示アルカノールアミンは、例えば、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、またはそれらの混合物を含む。使用されることができる例示金属炭酸塩は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、重炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、セスキ炭酸カリウム、またはそれらの混合物を含む。使用されることができる具体例のアルカリ金属水酸化物は、例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを含む。アルカリ金属水酸化物は水溶液に溶解される固体粒形でまたはそれらの組合せで組成物に加えられことが可能である。アルカリ金属水酸化物は落下凝固体または粒形の固体として、または、水溶液として、例えば、50重量%及び73重量%溶液として商業的入手性がある。使用されることができる例示燐酸塩は、例えば、燐酸もしくはポリ燐酸ナトリウムまたはカリウムを含む。
【0016】
緩衝剤
アルカリ性床洗浄組成物はアルカリ度水準を調節するために緩衝剤を含むことができる。使用されることができる塩基性緩衝剤は塩基と補酸のアルカリ金属塩を含む。例示塩基は炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合物、燐酸水素二ナトリウム、燐酸一ナトリウム、燐酸水素二ナトリウムと燐酸水素三ナトリウムの混合物、四硼化ナトリウムとホウ砂のような硼酸塩、および炭酸塩と燐酸塩の混合物を含む。有機酸のアルカリ金属塩または有機アミン塩はまた使用されることができる。実施例は酢酸、くえん酸、乳酸または酒石酸のカリウムまたは有機アミン塩を含む。
【0017】
アルカリ性床洗浄組成物は緩衝剤を濃厚物についてのアルカリ度水準を調節するために十分量で含む。一般にはアルカリ性床洗浄組成濃厚物は約0〜約10重量%緩衝材を含むことができる。緩衝剤は選択的成分と考えられることができ、固体濃厚物に含まれる必要はない。固体濃厚物は緩衝材を含むときには少なくとも約0.1重量%の量で含まれることができる。固体濃厚物は約0.1重量%〜約10重量%緩衝材を含むことができ、約4重量%〜約6重量%緩衝材を含むことができる。液体濃厚物はおよそ2重量%〜およそ10重量%緩衝材を含むことができ、約3重量%〜約5重量%緩衝材を含むことができる。
【0018】
アルカリ起源と緩衝剤はアルカリ洗浄組成濃厚物が液体として供給されるときに自由アルカリ度(Na2Oとして表わされる)がおよそ1.5%〜およそ3.5%またはおよそ2.0%〜およそ3.4%であり、全アルカリ度(Na2Oとして表わされる)がおよそ2.0%〜およそ6.0%またはおよそ2.4%〜およそ4.0%であるように調整されることができる。アルカリ洗浄組成濃厚物が固体として供給されればアルカリ起源と緩衝剤は自由アルカリ度(Na2Oとして表わされる)がおよそ1.5%〜およそ5.0%またはおよそ2.4%〜およそ4.0%であり、全アルカリ度(Na2Oとして表わされる)がおよそ2.0%〜およそ10.0%またはおよそ6.0%〜およそ10.0%であるだけ十分量で準備される。さらにまた、アルカリ洗浄組成濃厚物は液体であろうと固体であろうと米国労働安全衛生局OSHA危険通報標準規則(29 C.R.F. 1910.1200補遺A及びB)によれば無腐蝕性と考慮されることができる。
【0019】
界面活性剤
洗浄組成物は陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤またはそれらの組合せから選択される界面活性剤を含むことができる。使用されることができる例示界面活性剤は多くの出所から商業的入手性がある。界面活性剤論のために、カーク−オスマー(Kirk-Othmer)、化学技術百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版、第8巻、p. 900−912を参照する。
【0020】
洗浄組成物にあって有効アニオン界面活性剤は、例えば、アルキルカルボン酸エステル(カルボン酸塩)およびポリアルコキシカルボン酸エステルのようなカルボキシレート、カルボン酸アルコールエトキシレート、カルボン酸ノニルフェノールエトキシレート、その他同種類のもの;アルキルスルホン酸エステル、スルホン酸アルキルベンゼン、スルホン酸アルキルアリールのようなスルホネート、スルホン化脂肪酸エステル、その他同種類のもの;硫酸化アルコール、硫酸化アルコールエトキシレート、硫酸化アルキルフェノール、アルキル硫酸エステルのようなスルフェート、スルホ琥珀酸エステル、硫酸アルキルエーテル、その他同種類のもの;燐酸アルキルエステルのような燐酸エステル、その他同種類のものを含む。例示アニオン界面活性剤はアルキルアリールスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸エステル、及び、脂肪アルコール硫酸エステルを含む。
【0021】
洗浄組成物にあって有効ノニオン界面活性剤は、例えば、酸化ポリアルキレンポリマーを界面活性剤分子の一部分として有するものを含む。そのようなノニオン界面活性剤は、例えば、ベンジル−、メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル−及び他の同様のアルキル−を末端に付加された脂肪アルコールのポリエチレングリコールエステル;ポリアルキレンオキシドのないアルキルポリグリコシドのような非イオン界面活性剤;ソルビタン及びサッカロースエステルおよびそれらのエトキシレート;アルコキシル化エチレンジアミン;エトキシルアルコール(ハンツマン(Huntsman)から商業的入手可能なスルホン基誘導L12−6)のようなアルコキシルアルコール、エトキシルプロポキシルアルコール、プロポキシルアルコール、プロポキシルエトキシルプロポキシルアルコール、エトキシルブトキシルアルコール、その他同種類のもの;エトキシルノニルフェノール、ポリ(オキシエチレン)グリコールエーテルその他同種類のもの;グリセロールエステル、ポリオキシエチレンエステルのようなカルボン酸エステル、脂肪酸エトキシル及びグリコールエステル、その他同種類のもの;ジエタノールアミン縮合物、モノアルカノールアミン縮合物、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドのようなカルボキシルアミド、その他同種類のもの;商標PLURONIC(BASF)のもとに商業的入手可能なもののようなエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック共重合体を含むポリアルキレンオキシドブロックコポリマー、その他同種類のもの、及び、他の同様の非イオン化合物を含む。ABIL B8852のようなシリコーン界面活性剤もまた使用されることができる。
【0022】
洗浄組成物に使用されることができる両性界面活性剤はベタイン、イミダゾリン、スルタイン及びプロピオン酸塩を含む。
【0023】
洗浄組成物は濃厚物として供給されるときに界面活性剤をおよそ5重量%〜およそ65重量%の量で含むことができる。濃厚物は液体濃厚物として供給されるならば濃厚物はおよそ5重量%〜およそ25重量%界面活性剤を含有することができ、およそ8重量%〜およそ15重量%界面活性剤を包含することができる。洗浄組成濃厚物は固体濃厚物として供給されるならば濃厚物はおよそ20重量%〜およそ65重量%界面活性剤を含有することができ、およそ40重量%〜およそ60重量%界面活性剤を含むことができる。
【0024】
キレート化剤
洗浄組成物はキレート/金属イオン封鎖または添加増進剤を含むことができる。洗浄組成物はアミノカルボキシレートのようなキレート/金属イオン封鎖剤を含むことができる。例示アミノカルボン酸エステルは、例えば、メチルグリシン二酢酸、三酢酸ニトリロ(NTA)、四酢酸エチレンジアミン(EDTA)、三酢酸N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミン(HEDTA)、五酢酸ジエチレントリアミン(DTPA)及びイミノ二酢酸N−ヒドロキシエチルのアルカリ金属塩を含む。
【0025】
この発明において使用法を見つけることが可能である他のキレート化剤は縮合燐酸エステル、ホスホン酸エステル、ポリアクリル酸エステル、グルコン酸エステル、くえん酸エステル、及び、その他同種類のものを含む。一般にはキレート化剤は天然水において普通に見られる金属イオンに配位(すなわち結合)して金属イオンが洗浄組成物の他洗浄性構成成分の作用を害することを防止することができる分子である。一般にキレート/金属イオン封鎖剤は通常はある種類の添加増進剤と称されることができる。キレート/金属イオン封鎖剤はまた有効量に含まれるときに域剤として働くことも可能である。
【0026】
ピロ燐酸ナトリウム及びカリウム、ナトリウムトリポリ燐酸エステル、ナトリウムヘキサメタ燐酸エステル、及び、その他同種類のものを含む。縮合燐酸エステルは組成物に存在する自由水を水和水として固定することにより限定された程度に組成物の凝固について助けることが可能である。
【0027】
組成物は1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸CH3C(OH)[PO(OH)2]2(HEDP);アミノトリ(メチレンホスホン酸)N[CH2PO(OH)2]3;アミノトリ(メチレンホスホン酸塩)、ナトリウム塩
【0028】
【化1】

;2−ヒドロキシエチルイミノビス(メチレンホスホン酸)HOCH2CH2N[CH2PO(OH)2]2;ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(HO)2POCH2N[CH2CH2N[CH2PO(OH)2]2]2;ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸エステル)、ナトリウム塩C9(28-x)3Nax155(x=7);ヘキサメチレンジアミン(テトラメチレンホスホン酸エステル)、カリウム塩C10(28-x)2x124(x=6);ビス(ヘキサメチレン)トリアミン(ペンタメチレンホスホン酸)(HO2)POCH2N[(CH2)6N[CH2PO(OH)2]2]2;及び亜燐酸H3PO3を含むことが可能である。例示ホスホン酸エステルはHEDP、ATMP及びDTPMPである。ホスホン酸エステルが加えられるときには中和反応による発生熱またはガスはまずないように中和またはアルカリホスホン酸もしくは混合物に加えられるより前にホスホン酸エステルと有機または無機アルカリ起源の組合せは、組成物の凝固が望まれるときに好ましい。ホスホン酸エステルは有機ホスホン酸カリウムまたはナトリウム塩(ホスホン酸カリウム)を含むことができる。ホスホン酸物質のカリウム塩は固体洗浄性薬剤の製造中にホスホン酸を水酸化カリウム水溶液と中和することにより形成されることができる。金属イオン封鎖ホスホン酸剤は、ホスホン酸を中和する水酸化カリウム理論量を供給するために適当比率で水酸化カリウム溶液と組み合わされることができる。およそ1〜およそ50重量%の濃度を有する水酸化カリウムは使用されることができる。ホスホン酸は溶解されるかまたは水様媒体に懸濁されることができ、水酸化カリウムは次に中和目的のためにホスホン酸に加えられることができる。
【0029】
キレート化剤/可溶性錯塩生成剤のさらなる議論のために、カーク−オスマー(Kirk-Othmer)、化学技術百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版、第5巻、p. 339-366及び第23巻、p. 319-320を参照し、開示はここに参考により組み込まれる。
【0030】
洗浄組成濃厚物はキレート化剤を所望キレート性を提供するために十分量で含むことができる。洗浄組成濃厚物はキレート化剤をおよそ4重量%〜およそ30重量%の量で含むことができる。洗浄組成濃厚物は液体濃厚物として供給されるとすれば濃厚物はおよそ4重量%〜およそ20重量%キレート化剤かもしくはおよそ6重量%〜およそ10重量%キレート成剤を包含することができる。洗浄組成濃厚物は固体濃厚物として供給されるとすれば濃厚物はおよそ10重量%〜およそ30重量%キレート化剤かもしくはおよそ15重量%〜およそ25重量%キレート化剤を含むことができる。
【0031】
加工処理助剤
洗浄組成濃厚物はさらに一以上の任意処理助剤を含むことが可能である。そのような任意処理助剤は一以上の処理有利を前述固体洗浄品成分の処理中に供給する、および/又は一以上の好ましい性質を結果として生ずる固体洗浄製品に準備することが可能である。本発明において使用に適した処理助剤は硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及び尿素を含む。ある一つの実施形態において処理助剤は無水硫酸ナトリウムまたは尿素を含む。
【0032】
いくらかの商業的利用可能の処理助剤は本発明において使用可能である。適当な商業的利用可能処理助剤は、しかし限定されないが、ハーマン&レイマー・コーポレーション(Haarmann & Reimer Corporation, Elkhart)から入手可能な硫酸ナトリウム、及び、マリクロト・ベイカー・インク(Mallinckrodt Baker, Inc., Phillipsburg)から入手可能な尿素を含む。
【0033】
洗浄組成物濃厚物は固体洗浄製品の全重量を基礎とするおよそ15重量パーセント(wt.%)までの一以上の処理助剤を含むことができる。処理助剤は選択的成分と考えられることができ、洗浄組成濃厚物に含まれる必要はない。処理助剤は洗浄組成濃厚物に含まれるとすれば少なくともおよそ0.1重量%の量で含まれることができる。液体濃厚物はおよそ0.1重量%〜およそ15重量%処理助剤を含むことができ、およそ6重量%〜およそ12重量%処理助剤を含むことができる。処理助剤はもしも望ましいならば固体濃厚物から除かれることができる。
【0034】
硬化剤
アルカリ性床洗浄組成濃厚物は固体として供給されることができる。濃厚物は固形体として供給されるとすれば硬化剤の存在の結果として凝固されることができる。組成物に含まれることができ、組成物を凝固する例示硬化剤は尿素、ポリエチレングリコール、硫酸、酢酸、カルボン酸、重炭酸及び燐酸エステルの水和性無機塩、またはそれらの混合物を含む。
【0035】
硬化剤は組成物の均一凝固に有意に寄与する化合物または化合物系、有機または無機であることができる。好ましくは、硬化剤は組成物の洗浄剤及び他の有効成分と共溶性であり、有効量の硬度及び/又は水溶解度を組成物に提供することができる。硬化剤は混合され、凝固されるときに洗浄剤及び他構成成分と均質基材を形成することができて固体組成物から使用中に洗浄剤の均一溶解を提供する。
【0036】
洗浄組成濃厚物に含まれる硬化剤量は洗浄組成物成分、組成物の予定される使用、洗浄組成濃厚物の水量、使用組成物を形成するために使用される希釈水温度、水硬度、固体濃厚物の物理的寸法、他構成成分濃度、組成物での洗浄剤濃度、及び他の同様要因によって変化することができる。硬化剤量は連続混和条件と硬化剤の融解温度またはそれ以下の温度下に均質混合物を形成するために有効であることが好ましい。
【0037】
硬化剤は洗浄剤及び他構成成分とおよそ30−50℃の周囲温度のもとに混合を停止して混合物が混合設備から計量分取された後に、製品を所望形状と寸法に形を付与されるかまたは押出されるためにおよそ1分〜およそ3時間、好ましくはおよそ2分〜およそ2時間、好ましくはおよそ5分〜およそ1時間以内に固体形態に硬化するものであることがまた好ましい。外部源から最小量の熱は混合物の処理を促進するために混合物に適用されることが可能である。組成物に含まれる硬化剤量は使用中に洗浄剤を凝固組成物から分取する所望割合を達成するために水様媒体に配置されるときには処理組成物の硬度ならびに調節溶解度の所望比率を提供するのに有効であることが好ましい。
【0038】
硬化剤は、例えば、商標NINOLのもとにステパン・ケミカル(Stepan Chemical)から、及び、商標SCHERCO-MIDのもとにスケル・ケミカル・カンパニー(Scher Chemical Company)から商業的入手可能なステアリンモノエタノールアミド、ラウリンジエタノールアミド、及びステアリンジエタノールアミドのようなアミドであることが可能である。アルキルアミドは特に、カチオン化界面活性剤と組み合わされるときに硬度及び溶解度変動度を提供する。一般にC16〜C18直鎖脂肪族アルキルアミドは高不溶性度を高度の硬度で提供する。アルキルアミド硬化剤のさらなる議論について、リヒター(Richter)の米国特許第5,019,346号明細書を参照し、開示はここで参考により組み込まれる。
【0039】
別硬化剤は非イオン界面活性剤洗浄剤、例えばノニルフェノールエトキシレート、線状アルキルアルコールエトキシレート、商標PLURONICのもとにBASF−Wyandotteから商業的入手可能な界面活性剤のようなエチレンオキシド/プロピレンオキシドを含む洗浄組成物に用いるためにポリエチレングリコール(PEG)またはプロピレングリコール化合物である。この発明により製造され、ポリエチレングリコール硬化剤を含む洗浄組成物の凝固速度は、組成物に加えられるポリエチレングリコールの量と分子量によって少なくとも一部変化するであろう。
【0040】
この発明によれば有効なポリエチレングリコール化合物は、例えば、一般式H(OCH2−CH2)nOHの固体ポリエチレングリコール(式中nは15より大きく、より好ましくはおよそ30〜1700である。)を含む。有用である固体ポリエチレングリコールは商標Carbowaxのもとに市場販売され、ユニオンカーバイド(Union Carbide)から商業的入手可能である。好ましくは、ポリエチレングリコールはおよそ1000〜10000、好ましくはおよそ3000〜8000の分子量を有するさらさらした粉末またはフレーク形態の固体である。この発明によれば有効な適性ポリエチレングリコール化合物は、例えば、PEG 900、PEG 1000、PEG 1500、PEG 4000、PEG 6000、PEG 8000を含み、特にPEG 8000が好ましい。
【0041】
硬化剤はまた無水炭酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、無水ポリホスホン酸塩、等のような水和性物質またはそれらの混合物であることが可能である。好ましくは、水和性硬化剤は縮合燐酸硬度封鎖剤及びアルカリ添加増進剤のような構成成分を含むアルカリ洗浄組成物に使用され、ただし、例えば、ハイル外(Heile et al.)の米国特許第4,595,520号明細書及び米国特許第4,680,134号明細書に開示されるように苛性添加増進剤量はおよそ5〜15重量%であり、開示はここで参考により組み込まれる。水和性硬化剤は、この発明によれば、液体洗浄剤エマルションに存在する結合遊離水と液体エマルションが均質固体に固化されるかまたは凝固されてくる程度に水和することができる。この発明により処理される洗浄剤組成物に含まれる水和性物質量は液体エマルションに存在する水百分率ばかりでなく他構成成分の水和能力によって変化するであろう。
【0042】
この発明により処理される洗浄組成物に使用可能である他の硬化剤は、例えば、カルバミドとしても知られるウレア、酸またはアルカリ処理工程により水溶性にされた澱粉、及び、冷却すると凝固性を熱液状基質に与える異なった無機物を含む。
【0043】
アルカリ性洗浄組成濃厚物は0〜およそ20重量%の硬化剤を含む。固化剤は選択的成分であり、液体濃縮物に含まれる必要はないことは認識されるだろう。一般には固体濃厚物について、固体濃厚物はおよそ8重量%〜およそ20重量%硬化剤を含むものであり、およそ9重量%〜およそ16重量%硬化剤を含むことができることは予想される。
【0044】
ヒドロトロープ/安定剤
ヒドロトロープ/安定剤は組成物の安定を助長するために液体濃厚物に供給されることができる。使用されることができる例示ヒドロトロープはキシレンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、ジスルホン酸アルキルジフェニルオキシド、グリセリン、有機二酸、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、イソプロパノール、エタノール、グリコールエーテル及びそれらの混合物を含む。ヒドロトロープは選択的であり、濃厚物から除かれることができる。
【0045】
濃厚物はヒドロトロープを含むとすればヒドロトロープはおよそ0.1重量%〜およそ10重量%の量で供給されることができる。液体濃厚物の場合にはヒドロトロープはおよそ3重量%〜およそ6重量%の量で供給されることができる。キレート成剤は固体濃厚物から除かれることができる。
【0046】

洗浄組成濃厚物は水を含むことができる。一般には水は濃縮物流量を助けるために存在することができ、水は水和水として存在することができる。水は液体濃厚物にもまた固体濃厚物にも存在することができることは予想される。一般には濃厚物は0から約85重量%水を含有することができる。水は濃厚物に存在するときには少なくともおよそ0.1重量%の量で存在することができる。液体濃厚物の場合には濃厚物はおよそ15重量%〜およそ85重量%水を含むことができ、しかもおよそ45重量%〜およそ75重量%水を含むことができる。固体濃厚物の場合には濃厚物は0重量%水を、あるいは、もし水が存在するとすればおよそ0.1重量%〜およそ5重量%水を、ほぼ0.4重量%〜およそ0.8重量%水に含有することができる。
【0047】
濃厚物は水(稀釈水)で稀釈され、生油脂よごれおよび重合よごれを床面から除去する使用組成物を供給する。稀釈水量は少なくともおよそ100 ppm、少なくともおよそ200 ppm、または少なくともおよそ250 ppmのキレート化剤濃度を有し、所望よごれ除去性質を供給する使用組成物を準備するために選択されることができる。
【0048】
添加剤
本発明の固体洗浄製品は一以上の添加剤を含むことが可能であり、所望特性を洗浄組成物に提供する。適当添加剤は、しかし限定されないが着色剤(すなわち、染料、顔料、等)、香料、防腐剤、酸化防止剤、UV安定剤、及びそれらの組合せを含む。本発明の1つの望ましい実施形態において洗浄組成物は好ましい色を供給する少なくとも1つの着色剤と、好ましい芳香を供給する少なくとも1つの香料または芳香剤を含む。
【0049】
種々の染料、香料を含む付臭剤、及び他の美的拡張剤は洗浄組成物に含まれることができる。染料は組成物の外観性質を変更するために、例えば、ダイレクトブルー86(Miles)、ファスツソルブルー(Fastusol Blue)(Mobay Chemical Corp.)、酸性オレンジ7(American Cyanamid)、塩基性バイオレット10(Sandoz)、酸性イエロー23(GAF)、酸性イエロー17(Sigma Chemical)、サプグリーン(Sap Green)(Keystone Analine and Chemical)、メンタニルイエロー(Mentanil Yellow)(Keystone Analine and Chemical)、酸性ブルー9(Hilton Davis)、サンドランブルー(Sandolan Blue)/酸性ブルー182(Sandoz)、ヒゾルファストレッド(Hisol Fast Red)(Capitol Color and Chemical)、フルオレセイン(Capitol Color and Chemical)、酸性グリーン25(Ciba-Geigy)、その他同種類のものとして含まれることが可能である。
【0050】
ある一つの実施形態において着色剤、香料、酸化防止剤、UV安定剤、及び防腐剤のような添加剤はそれぞれ独立に固体洗浄製品の全重量を基礎としたおよそ0.5wt-%未満の量で存在する。ある一つの実施形態において固体洗浄製品の着色剤量は存在するときには固体洗浄製品の全重量を基礎とするおよそ0.0005〜およそ0.015 wt-%の範囲にある。香料または芳香剤は存在すれば香料または芳香剤量は固体洗浄製品の全重量を基礎としたおよそ0.01〜およそ0.25 wt %であることができる。ある一つの実施形態において、存在するときに一以上の保存料は固形体洗浄製品に固体洗浄製品の全重量を基礎としたおよそ0.001〜およそ0.01 wt %の範囲の量で存在する。
【0051】
組成物に包含されることが可能である芳香剤または香料は、例えば、シトロネロールのようなテルペン、アミルシンナムアルデヒドのようなアルデヒド、C1S−ジャスミンまたはジャスマールのようなジャスミン、バニリン、及びその他同種類のものを含む。
【0052】
濃厚物成分量は濃厚物が液体濃厚物としてまたは固体濃厚物として供給されるかどうかに基づき選択されることができる。濃厚物の成分について例示範囲は表1で確認される。表1は追加として濃厚物が液体として準備されるときに成分範囲と濃厚物が固体として準備されるときに該成分範囲を含む。
【0053】
【表1】

【0054】
滴定方法:Na2Oとして表わされるアルカリ度
100ミリリットルの水で稀釈された2.0グラムの試料をフェノールフタレイン及びメチルオレンジ終点まで0.5規定の硫酸で滴定する。フェノールフタレイン終点は遊離アルカリ度を指示し、メチルオレンジ終点は全アルカリ度を指示する。
【0055】
【数1】

【0056】
アルカリ性洗浄組成濃厚物は稀釈液の水で稀釈され、床面の生油脂よごれと重合よごれ物質の所望除去を示す使用組成物を提供することができる。一般にはアルカリ性洗浄組成濃厚物は十分量の水で稀釈されることができ、少なくともおよそ100 ppm、好ましくはおよそ200 ppm超過、より好ましくはおよそ250 ppm超過のキレート化剤分を含有する使用組成物を供給する。アルカリ性洗浄組成濃厚物から用意される使用組成物はそして少なくともおよそ100 ppm、好ましくは少なくともおよそ200 ppm、より好ましくはおよそ250 ppm超過のキレート化剤量を含有することができ、所望よごれ除去性質を提供することができる。
【実施例】
【0057】
実施例
個別の例示濃厚物は表2に確認される成分を混合することにより調製された。表2について成分量は重量パーセントで規定される。表2にミル/年で報告されるアルミニウム腐蝕はASTM G31-72変法に基づいて測定された。改良ASTM G31-72によるアルミニウム腐蝕速度の測定手順は表2に続いて記載される。
【0058】
【表2】

【0059】
表2に与えられたデータを解釈することで、アルカリ度は高レベルになれば床面のよごれ除去について増加効能を提供することがわかるであろう。したがって低アルカリ度レベルはアルミニウム耐蝕試験を達することが可能である、しかし性能は悪くなることがあることは予想される。
【0060】
アルミニウム腐蝕速度の測定
アルミニウム腐蝕速度はASTM G31-72とNACE標準規格TMO 169-76によって測定されることができる。表2に報告されるアルミニウム腐蝕率を測定する方法はASTM G31-72改良変型と称されることができ、存在しうるものであり、次のように実施されることができる:
装備:
113°F ± 1.8°F(45℃ ±1.0℃)を維持することができる水浴またはオーブン。
0.1ミリグラムまで秤量できる天秤
広口ガラスジャー、16オンス、蓋を加えて
温度計
アルミニウム規定寸法板、7075−T6合金、1” × 2” × 1/16”(板面積=4平方インチ)
70%硝酸
99%イソプロパノール
はさみ具
耐薬品性手袋
手順:
試験されるべき製品400ミリリットルを各自2つの16-オンスジャーに加える。蓋締めして水浴に配置し、113°F ± 1.8°F(45℃±1.0℃)に30分間平衡することを許容する。
製品が平衡する間に金属板を次のように調製する:
アルミニウムについては二規定寸法板を70%硝酸に配置して板を2分間浸すことにより表面腐蝕し、温水ゆすぎと最後にイソプロパノールゆすぎが続く。
板を自然乾燥し、0.1ミリグラムの単位で秤量する。
板を加熱製品に6時間浸没する。板をジャー側面にもたせ掛ける。板を壜底に据え付けない。一片だけをジャーごとに実施する。
試験の結末にアルミニウム板をはさみ具と耐薬品性手袋を用いて取り除く。アルミニウム板は温水でゆすがれ、70%硝酸に2分間配置されるべきである。温水そして次にイソプロパノールでゆすぐ。
板を自然乾燥し、0.1ミリグラムの単位で秤量する。
各板についてミリグラムで減量を測定する。
計算:
MPY(ミル/年)腐蝕=(重量減少(mg)× 534)/(4in2(板面積)× 6 hrs(時間)× 2.71 g/cm3(金属密度))
【0061】
前述の明細書、実施例及びデータはこの発明の組成物製造と使用の完全な記載を提供する。発明の多くの実施形態は発明の精神と趣旨から逸脱することなくなされることができるので発明は後に添付される特許請求の範囲に存する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 水15 wt.%〜65 wt.%;
(b) 界面活性剤5 wt.%〜25 wt.%;
(c) キレート化剤4 wt.%〜20 wt.%;
(d) 緩衝剤2 wt.%〜10 wt.%;および
(e) 1.5%〜3.5%の遊離アルカリ度(Na2O換算)及び2.0%〜6.0%の全アルカリ度(Na2O換算)を供給する十分なだけのアルカリ源;を含む液体形態のアルカリ性洗浄組成濃厚物であって、ただし、該組成物はASTM G31-72修正版により6.35 mm/年(250ミル/年)未満のアルミニウム腐蝕率を示し、OSHA危険通報標準規則(29 C.F.R. 1910.1200補遺A及びB)によれば無腐蝕性とみなされるアルカリ性洗浄組成濃厚物。
【請求項2】
該アルカリ起源は、少なくともアルカノールアミン、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物、燐酸塩、硼酸塩、珪酸塩、またはそれらの混合物からなる、請求項1に記載のアルカリ性洗浄組成濃厚物。
【請求項3】
該界面活性剤は陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、またはそれらの混合物を含む、請求項1に記載のアルカリ性洗浄組成濃厚物。
【請求項4】
該界面活性剤はアニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の混合物を含む、請求項1に記載のアルカリ性洗浄組成濃厚物。
【請求項5】
該キレート剤はアミノカルボキシレート、燐酸エステル、ホスホン酸エステル、ポリアクリル酸エステル、またはそれらの混合物を含む、請求項1に記載のアルカリ性洗浄組成濃厚物。
【請求項6】
さらに0.1 wt.%〜15 wt.%の処理助剤を含む、請求項1に記載のアルカリ性洗浄組成濃厚物。
【請求項7】
該処理助剤は硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、尿素、またはそれらの混合物を含む、請求項6に記載のアルカリ性洗浄組成濃厚物。
【請求項8】
(a) 15 wt.%〜65 wt.%水;
(b) 5 wt.%〜25 wt.%界面活性剤;
(c) 4 wt.%〜20 wt.%キレート化剤;
(d) 2 wt.%〜10 wt.%緩衝剤;および
(e) 1.5%〜3.5%の自由アルカリ度(Na2Oとして表現される)及び2.0%〜6.0%の全アルカリ度(Na2Oとして表現される)を供給する十分なだけのアルカリ源;
を含む液体形態のアルカリ性洗浄濃厚物を少なくとも100 ppmのキレート化剤濃度を含有する使用組成物を準備するために十分量の水で稀釈すること、
ただし、該組成物はASTM G31-72修正版により6.35 mm/年(250ミル/年)未満のアルミニウム腐蝕率を示し、OSHA危険通報標準規則(29 C.F.R. 1910.1200補遺A及びB)によれば無腐蝕性とみなされる;及び
該使用配合物を生油脂よごれ及び重合よごれ除去のために床に適用することを含む床洗浄方法。

【公表番号】特表2009−543896(P2009−543896A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519421(P2009−519421)
【出願日】平成18年7月14日(2006.7.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/027149
【国際公開番号】WO2008/008063
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(500320453)イーコラブ インコーポレイティド (120)
【Fターム(参考)】