説明

アルカリ活性結合材、前記結合材を用いたアルカリ活性モルタル、コンクリート、コンクリート製品および黄土湿式舗装材

本発明は、セメントを代替して結合材として使用できるアルカリ活性結合材に係り、より具体的には、ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料を含んでコンクリート内のNaOとKOの総量を減少させることにより、作業性と強度の安全性を高め、アルカリ−骨材反応を抑制することが可能な組成のアルカリ活性結合材、前記結合材を含むモルタル、コンクリート、コンクリート製品および黄土湿式舗装材などに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメントを代替して結合材として使用できるアルカリ活性結合材に関し、より具体的には、ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料を含んでコンクリート内のNaOとKOの総量を減少させることにより、作業性と強度の安全性を高め、アルカリ−骨材反応を抑制することが可能な組成のアルカリ活性結合材、前記結合材を含むモルタル、コンクリート、コンクリート製品および黄土湿式舗装材などに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建設産業に使われるモルタルおよびコンクリートは、結合材、水および骨材から構成されるが、この際に用いられる代表的な無機結合材としてのセメント(またはセメントクリンカー)は製造工程中に原料の主成分がCaCOの石灰石を熱処理する過程で莫大なエネルギーが消費され、セメント製造量の44重量%以上に相当する多量のCOガスが発生する。この際、発生する二酸化炭素が全世界温室ガス放出量の約7%に該当する。
【0003】
すなわち、セメントは、主成分がシリカ、アルミナおよび石灰を含有する原料を適当な比率で混合し、その一部が溶融して焼結されたクリンカーに適量の石膏を添加し粉砕させて粉末にしたものである。このようなセメントのクリンカー製造のためには約1450℃の高温状態で溶融させなければならないため、大量のエネルギー(油約30〜35l/トン)を消費してしまう。それだけでなく、セメント1トンを製造するために石灰石とケイ酸との化学反応のみでも約700〜870kgの二酸化炭素を排出するものと知られている。
したがって、温室ガスとしての前記COの排出規制に関連し、セメント製造業の場合にはその対処が特に重要であり、セメント製造業種のCO減縮目標値がどのように設定されるかによって、これからセメントクリンカーの生産量減縮が不可避であろうと思われる。一方、世界のセメント需要量は21世紀初めまで毎年2.5〜5.8%程度の増加が予想されているので、京都議定書の遵守とセメント需要の増加を同時に満足するためには、前記CO2-の排出が減少する或いは全くない新規無機結合材の開発が至急である。
かかる問題点を解決するための一環として、セメントを代替するためのセメント無使用アルカリ活性結合材に関する様々な研究が行われている。特に、韓国特許出願第2007−65185号は、高炉スラグ、およびナトリウム系を含むアルカリ性無機質材料を含むが、前記アルカリ性無機質材料はケイ酸ナトリウムおよび液状の水ガラスの少なくとも1つであり、前記アルカリ性無機質材料に含まれたナトリウム系に対する高炉スラグの重量比が0.038〜0.088であって、前記ナトリウム系の重量はNaOで換算された値であることを特徴とする、アルカリ性活性結合材を開示している。
前記特許を含んで現在まで知られている無セメントアルカリ活性結合材は、従来の普通ポルトランドセメントを代替することが可能な結合材であって、産業廃棄物の処理を解決することができて環境負荷を減少させることができるうえ、結合材製造の際に省エネルギーを図り、二酸化炭素を放出しないため環境にやさしいが、前記従来のアルカリ活性結合材に使用されたアルカリ性無機質材料はナトリウムを含む組成であって、このようにナトリウムを含む組成のアルカリ性無機質材料を用いた結合材の場合、コンクリートにおいてアルカリ−骨材反応を抑制するために規制されるべきアルカリ総量を調節するのに難しさがあった。すなわち、アルカリ−骨材反応を抑制するためにはコンクリート1m当たりNaO当量は0.3kg以下にならなければならないので、規制されたアルカリ総量の範囲を外れると、急激なスランプ低下などの問題点が発生してコンクリート品質が低下する。
【0004】
一方、公知の既存の黄土舗装材も黄土とセメントとを混合して使用する限り、セメントの使用による上述した問題点をそのまま含む。
また、コンクリートの乾燥収縮は、使用水の量、結合材の量、結合材の粉末度および骨材の量などの影響を受け、使用水が多いほど、結合材が多いほど、結合材の粉末度が大きいほど、そして骨材の量が小さいほど大きく現れるが、特に黄土を用いたコンクリート製造の際に黄土の大きい乾燥収縮を制御しなければならないという問題点もある。
すなわち、道路舗装は、その特性上、乾燥収縮亀裂の発生が多く、高い引張強さおよびたわみ強さが要求されるが、特に表面の乾燥収縮亀裂は構造的な問題よりは美観上不安感を与え、施工者に対する不信感と瑕疵補修要求などの原因になるためである。
また、既存の黄土舗装材は、セメントと黄土を用いるため、砂とは異なり微細な微粒子を内包した黄土の特性上、比表面積の増大により所要スランプの確保に難しさがある。特に、単位数量の増加による乾燥収縮亀裂を制御するためには、乾式工法が最善の方法であった。ところが、乾式工法は、材料の含水率管理が難しく、材料が確実に混合されなければ、均一な品質を確保することができない。また、スランプが低いため舗装材の設置が難しく、様々な装備を介して圧力を加えるため工事費が増加するという問題点も発生する。
このため、アルカリ総量の規制において自由且つより安定な作業性と強度の発現が可能であるうえ、価格的に安くて生産コストを節減することが可能な、新しい組成のアルカリ活性結合材および新しい組成を持つ黄土舗装材などに関する技術開発の必要性が台頭してきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、上述した従来の技術の諸般不都合と問題点を解決するために努力した結果、アルカリ総量の規制から自由な新しい組成のアルカリ活性結合材を開発することにより、本発明を完成させるに至った。
したがって、本発明の目的は、アルカリ活性結合材の硬化速度を調節することが可能なアルカリ性無機質材料を、圧縮強度を維持することが可能な含量比で使用することにより、優れた作業性と強度の安全性を同時に持つアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリートおよびコンクリート製品を提供することにある。
本発明の他の目的は、コンクリート内のNaOとKOの総量を減少させることにより、コンクリート内のアルカリ−骨材反応を抑制することができてアルカリ−骨材反応の制御に効果的なアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリートおよびコンクリート製品を提供することにある。
本発明の別の目的は、ナトリウム系に現れる急結現象を制御し、ポゾラン反応を活性化することにより強度と経済性が向上したアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリートおよびコンクリート製品を提供することにある。
本発明の別の目的は、比較的価格が低いマグネシウム含有アルカリ性無機質材料を使用することにより生産コストが節減されたアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリートおよびコンクリート製品を提供することにある。
本発明の別の目的は、従来のナトリウム含有アルカリ性無機質材料のみを含むアルカリ活性結合材を使用するときより経済性に優れながらも、組積製品の圧縮強度が向上するうえ、安定的な強度発現特性を有し、急結現象の制御によって作業性が改善されて生産性が向上した、アルカリ性活性組積製品および黄土湿式舗装材を提供することにある。
本発明の別の目的は、産業副産物のリサイクルおよびセメント無添加により環境にやさしく、OPCセメントに比べて初期強度発現および長期強度発現に優れるとともに、OPCセメントに比べて耐久性および耐薬品性に優れるうえ、水和熱がOPCセメントの約1/2〜1/3水準であり、より骨材の品質に敏感ではなく、骨材の約20%程度の粘土または異物を含有しても強度が減少しないアルカリ活性黄土湿式舗装材を提供することにある。
本発明の別の目的は、繊維を用いて表面の乾燥収縮亀裂を制御し且つ引張り強さおよびたわみ強さを向上させるために容易に分散するアルカリ活性黄土湿式舗装材を提供することにある。
本発明の別の目的は、全体黄土含有量の一部を黄土に似た粒径の細骨材に置換することにより、黄土固有の色相を維持しながら乾燥収縮を制御し、圧縮強度は増加するアルカリ活性黄土湿式舗装材を提供することにある。
本発明の別の目的は、アスファルトまたはコンクリートの代用として、散策路、歩道、公園道路、自転車道路などの交通荷重を大きく考慮しないところだけでなく、重車両の通行ができるように高い強度を要求するところにも適用可能なアルカリ活性黄土湿式舗装材を提供することにある。
本発明の目的は上述した目的に限定されず、言及されていない別の目的は下記の記載から当業者に明らかに理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、スラグまたはフライアッシュ、およびナトリウム非含有アルカリ性無機質材料を含む、アルカリ活性結合材を提供する。
【0007】
好適な実施例において、前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり前記ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料は0.5〜30重量部で含まれる。
好適な実施例において、前記ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料は、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、石膏、マグネシウム塩、および酸化マグネシウムの少なくとも1つであることを特徴とする。
好適な実施例において、前記マグネシウム塩は、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、塩化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、メタリン酸マグネシウムおよび乳酸マグネシウムのいずれか1つである。
【0008】
好適な実施例において、前記水酸化カルシウムは、前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり0.5〜15重量部含まれる。
好適な実施例において、前記水酸化バリウムは、前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり0.5〜5重量部含まれる。
好適な実施例において、前記マグネシウム塩または酸化マグネシウム塩は、前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり0.5〜20重量部含まれる。
また、本発明は、請求項1〜7のいずれか1つのアルカリ活性結合材を含むアルカリ活性モルタルを提供する。
また、本発明は、請求項1〜7のいずれか1つのアルカリ活性結合材を含むアルカリ活性コンクリートを提供する。
また、本発明は、請求項9のコンクリートで製造されたことを特徴とするアルカリ活性コンクリート製品を提供する。
好適な実施例において、前記コンクリート製品は、レンガ、ブロック、タイル、下水管、縁石、コンクリートパイル、プレストレスト・コンクリート(Prestressed Concrete)、コンクリートパネル、コンクリート管、マンホール、気泡コンクリート、およびコンクリート構造物を含む。
また、本発明は、請求項1〜7のいずれか1つのアルカリ活性結合材と;砂、廃鋳物砂、石粉および人工軽量骨材の少なくとも1つを含む細骨材と;水と;を含むことを特徴とするアルカリ活性組積製品を提供する。
好適な実施例において、ケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムの少なくとも1つを含む、ナトリウム含有無機質材料をさらに含む。
また、本発明は、請求項1〜7のいずれか1つのアルカリ活性結合材、黄土、粗い骨材、混和剤、繊維、および配合水を含むが、前記配合水は、配合水(W)とアルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)が40〜65%となるように含まれることを特徴とする、アルカリ活性黄土湿式舗装材を提供する。
好適な実施例において、前記混和剤は、高性能減水剤であり、アルカリ活性結合材100重量部当たり0.5〜1.5重量部含まれる。
好適な実施例において、前記繊維は、繊維の密度が高く、繊維太さが微細であって単位容積当たり繊維の数が多く、分散性能に優れたものであって、アルカリ活性結合材100重量部当たり10〜35重量部含まれる。
好適な実施例において、細骨材をさらに含むが、前記細骨材は直径が5mm以下であり、前記黄土重量の20〜30重量%を代替して含まれる。
好適な実施例において、ケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムの少なくとも1つを含む、ナトリウム含有無機質材料をさらに含む。
好適な実施例において、前記アルカリ活性結合材100重量部当たり、黄土50〜160重量部、粗い骨材80〜140重量部、混和剤0.5〜1.5重量部、繊維10〜20重量部、および細骨材10〜48重量部が含まれると、25〜30MPaの圧縮強度が得られる。
好適な実施例において、前記アルカリ活性結合材100重量部当たり、黄土100〜240重量部、粗い骨材170〜300重量部、混和剤0.5〜1.5重量部、および繊維15〜35重量部が含まれると、18〜24MPaの圧縮強度が得られる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、次の優れた効果を持つ。
【0010】
まず、本発明のアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリートおよびコンクリート製品によれば、アルカリ活性結合材の硬化速度を調節することが可能なアルカリ性無機質材料を、圧縮強度を維持する可能な含量比で使用することにより、優れた作業性と強度の安全性を同時に有する。
【0011】
また、本発明のアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリートおよびコンクリート製品によれば、コンクリート内のNaOとKOの総量を減少させることにより、コンクリート内のアルカリ−骨材反応を抑制することができるため、アルカリ−骨材反応の制御に効果的である。
【0012】
また、本発明のアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリート、およびコンクリート製品によれば、ナトリウム系に現れる急結現象を制御し、ポゾラン反応を活性化することにより、強度と経済性が向上する。
【0013】
また、本発明のアルカリ活性結合材、前記結合材を含むアルカリ活性モルタル、コンクリート、およびコンクリート製品によれば、比較的価格の低いマグネシウム含有アルカリ性無機質材料を使用することにより、生産コストが節減される。
また、本発明のアルカリ活性組積製品および黄土湿式舗装材によれば、従来のナトリウム含有アルカリ性無機質材料のみを含むアルカリ活性結合材を使用するときより経済性に優れながらも、組積製品の圧縮強度が向上するうえ、安定的な強度発現特性を有し、急結現象の制御によって作業性が改善されて生産性が向上する。
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材によれば、産業副生物のリサイクルおよびセメント無添加により環境にやさしく、OPCセメントに比べて初期強度発現および長期強度発現に優れるとともに、OPCセメントに比べて耐久性および耐薬品性に優れるうえ、水和熱がOPCセメントの約1/2〜1/3であり、より骨材の品質に敏感ではなく、骨材の約20%程度の粘土または異物を含有しても強度が減少しない。
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材によれば、繊維を用いて表面の乾燥収縮亀裂を制御し且つ引張り強さとたわみ強さを向上させるために、分散が容易である。
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材によれば、全体黄土含有量の一部を黄土に似た粒径の細骨材で置換することにより、黄土固有の色相を維持しながら乾燥収縮を制御し、圧縮強度は増加する。
【0014】
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材によれば、アスファルトまたはコンクリートの代用として、散策路、歩道、公園道路、自転車道路などの交通荷重を大きく考慮しないところだけでなく、重車両の通行ができるように高い強度を要求するところにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図2】本発明の一実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図3】本発明の他の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化バリウムの含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化バリウムの含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図5】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムおよび水酸化バリウムの含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図6】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムおよび水酸化バリウムの含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図7】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウム、水酸化バリウムおよび石膏の含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図8】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウム、水酸化バリウムおよび石膏の含量と初期フローの関係およびフローロス勾配()の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図9】本発明の一実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量と材齢28日圧縮強度との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の他の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化バリウムの含量と材齢28日圧縮強度との関係を示すグラフである。
【図11】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムおよび水酸化バリウムの含量と材齢28日圧縮強度との関係を示すグラフである。
【図12】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウム、水酸化バリウムおよび石膏の含量と材齢28日圧縮強度との関係を示すグラフである。
【図13】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材に含まれるマグネシウム含有アルカリ性無機質材料の種類による材齢28日圧縮強度の関係を示すグラフである。
【図14】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材が塩化マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合の塩化マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係を示すグラフである。
【図15】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材が塩化マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合の塩化マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係を示すグラフである。
【図16】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材が硝酸マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合の硝酸マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図17】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材が硝酸マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合の硝酸マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図18】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材がケイ酸マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合のケイ酸マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図19】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材がケイ酸マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合のケイ酸マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図20】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材が酸化マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合の酸化マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図21】本発明の別の実施例に係るアルカリ活性結合材が酸化マグネシウムと水酸化カルシウムを含む場合の酸化マグネシウム含量の変化による初期フローおよび材齢28日圧縮強度の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図22】本発明の実施例38〜42に係るアルカリ活性組積製品1〜5の圧縮強度を示すグラフである。
【図23】本発明の実施例38〜42に係るアルカリ活性組積製品1〜5の吸収率を示すグラフである。
【図24】本発明の実施例43〜45でそれぞれ製造された軽量ブロックおよび軽量レンガに使用されたアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量と材齢28日圧縮強度の関係を示すグラフである。
【図25】本発明の実施例46〜48でそれぞれ製造された軽量ブロックおよび軽量レンガに使用された無セメントアルカリ活性結合材に含まれる水酸化バリウムの含量と材齢28日圧縮強度の関係を示すグラフである。
【図26】本発明の実施例49〜56でそれぞれ製造されたブロックに使用された無セメントアルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムおよび硫酸ナトリウムの含量と材齢28日圧縮強度との関係を示すグラフである。
【図27】本発明の実施例によって製造されたアルカリ活性黄土湿式舗装材1〜4の材齢と圧縮強度との関係を示すグラフである。
【図28】本発明の実施例によって製造されたアルカリ活性黄土湿式舗装材1〜4のスランプを示すグラフである。
【図29】本発明の実施例によって製造されたアルカリ活性黄土湿式舗装材5〜7の材齢と圧縮強度との関係を示すグラフである。
【図30】本発明の実施例によって製造されたアルカリ活性黄土湿式舗装材5〜7のスランプを示すグラフである。
【図31】本発明の高強度のアルカリ活性黄土湿式舗装材と普通強度のアルカリ活性黄土湿式舗装材の材齢と圧縮強度との関係を示す比較グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明で使用される用語は、できる限り現在広く使用される一般な用語を選択したが、特定の場合には出願人が任意に選定した用語もあるが、この場合、単純な用語の名称ではなく、発明の詳細な説明部分に記載または使用された意味を考慮し、その意味が把握されなければならない。
以下、好適な実施例および添付図面を参照して本発明の技術的構成を詳細に説明する。
ところが、本発明はここで説明される実施例に限定されず、他の形態にも具体化できる。明細書全体にわたって、同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
まず、本発明は、セメントを代替することが可能なアルカリ活性結合材に関するもので、特にスラグまたはフライアッシュとナトリウム系非含有アルカリ性無機材料を含むのにその技術的特徴がある。
すなわち、従来のアルカリ活性結合材がケイ酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムなどのようにナトリウムを含むアルカリ性無機質材料を使用したが、本発明は、ナトリウムの含まれたアルカリ性無機質材料を全く使用しないことにより、作業性と強度の安定性においてさらに優れた機能性を有するアルカリ活性結合材を提供するためである。
また、本発明のアルカリ活性結合材は、ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料とフライアッシュ、メタカオリンまたはスラグを一定の重量比で均一に混合して製造できるが、特に本発明のアルカリ活性結合材で製造されたモルタルに含まれるNaOの含量を最大限減少させるために、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料を全く使用しないうえ、ナトリウムの含量が異なる産業副産物としてのメタカオリンより2倍以上少ないフライアッシュまたはスラグを使用することがより好ましい。
また、本発明のアルカリ活性結合材に含まれるナトリウム非含有アルカリ性無機質材料としては、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、石膏またはマグネシウム塩と酸化マグネシウムを含むマグネシウム含有アルカリ性無機質材料の少なくとも1つを使用することができるが、水酸化カルシウムのみを含む場合には強度発現と作業性がやや減少しうる。よって、作業性を向上させると同時に基準強度以上を提供することができるようにするためには、水酸化カルシウムと水酸化バリウムまたは石膏をそれぞれ一定の重量比で含むか、或いはマグネシウム含有アルカリ性無機質材料を一定の重量比で含むことが好ましい。但し、マグネシウム塩または酸化マグネシウムは、ナトリウムの含有されていないアルカリ性無機質材料の中でも比較的価格が低いので、基準強度以上の優れた強度を提供すると同時に優れた作業性を持つようにし、経済性まで考慮に入れると、水酸化カルシウムとマグネシウム塩または酸化マグネシウムをそれぞれ一定の重量比で含むことが好ましい。
また、本発明のアルカリ活性結合材に含まれるマグネシウム塩は、硫酸マグネシウムや炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、塩化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、メタリン酸マグネシウム、乳酸マグネシウムなどを含む。
また、本発明のアルカリ活性結合材を含むモルタルおよびコンクリートは、原材料、すなわちスラグまたはフライアッシュに含まれたナトリウム成分によりNaOを前記アルカリ活性結合材100重量部当たり0.21〜0.22重量部で含むことができる。
次に、本発明は、セメントを使用せずセメントを代替することが可能なアルカリ活性結合材を使用するアルカリ活性組積製品に関するもので、特にスラグ、フライアッシュまたはメタカオリンの少なくとも1つを含む原材料とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料を含むことにその技術的特徴がある。すなわち、従来のアルカリ活性結合材がケイ酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムなどのようにナトリウム系無機質材料のみを使用したが、本発明は、ナトリウム系無機質材料を全く使用せずにナトリウム非含有無機質材料のみを使用し、或いはナトリウム系無機質材料とナトリウム非含有無機質材料を同時に使用することにより、アルカリ−骨材反応の制御に効果的な組成を持つだけでなく、作業性と強度の安定性を含んでより優れた性能特性を有する無セメントアルカリ活性組積製品を提供するためである。ここで、本発明で使用される組積製品はブロック、レンガを含んで建物の組積式構造に使用される全ての製品を通称する。
また、本発明のアルカリ活性組積製品のようにナトリウム含有アルカリ性無機質材料を全く使用せずにナトリウム非含有アルカリ性無機質材料のみを使用し、或いはナトリウム含有アルカリ性無機質材料とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料を同時に使用すると、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料は相当価格が高いが、これに対し、ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料はその価格が低いので、生産コストが節減されて経済性が非常に優れる。特に、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料において、硫酸ナトリウムは他のナトリウム系無機質材料に比べて価格が著しく低いので、その経済性に優れる。
したがって、本発明のアルカリ活性組積製品に使用されるアルカリ活性結合材について詳細に説明すると、スラグ、フライアッシュおよびメタカオリンの少なくとも1つである原材料とアルカリ性無機質材料を含むが、アルカリ性無機質材料としては水酸化カルシウム、水酸化バリウム、石膏またはマグネシウム含有アルカリ性無機質材料の少なくとも1つを含むナトリウム非含有アルカリ性無機質材料であり、或いはケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムの少なくとも1つのナトリウム含有アルカリ性無機質材料とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料の組成物であってもよい。
ここで、アルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり0.5〜15重量比であることが好ましく、前記水酸化バリウムは前記原材料100重量部当たり0.5〜5重量部であることが好ましく、前記石膏は前記原材料100重量部当たり0.5〜5重量部であることが好ましい。このような重量比でナトリウム非含有無機質が含まれると、組積製品に要求される適切な強度を確保しながらもアルカリ骨材反応を制御することができるうえ、急結現象の制御により作業性が優秀になる。
また、アルカリ活性結合材がナトリウム含有アルカリ性無機質材料をさらに含む場合、すなわち、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料とナトリウム非含有無機質材料の組成物の場合には、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料に含まれたNaまたはNaOに対する原材料の重量比が0.005〜0.14の範囲内にあるように配合しなければならないが、前記配合比は、組積製品においてNaまたはNaOの含量が増加すると、強度が優秀になるが、作業性が悪くなるので、この点が考慮された最適比である。また、このようなナトリウム系に対する原材料の重量比は本発明の無セメントアルカリ活性レンガまたはブロックの流動性、強度および乾燥収縮などの力学的性質を決定する。
後述する実施例のナトリウム含有アルカリ性無機質材材料に含まれたNaまたはNaOに対する原材料の重量比において、前記ナトリウム系の重量はいずれもNaOの重量で換算したものを用いた。
すなわち、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料としてのケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムには前記ナトリウム系としてのNaまたはNaOなどが存在しうるが、これはNaOの重量で計算して変換した。
【0017】
したがって、本発明において、ナトリウム系の重量は、NaOとして存在する場合にはその重量をそのまま用い、他の形態で存在するナトリウム系の重量はNaOの重量に変換させた値を用いた。
このように必要な強度、作業性および経済性が改善されたアルカリ活性組積製品を得るためには、ナトリウム含有無機質材料の使用有無および含量とナトリウム非含有無機質材料の種類および含量を決定することが好ましいが、ナトリウム非含有無機質材料を原材料100重量部当たり0.5重量部〜20重量部の範囲で含むと同時に、適量のナトリウム含有アルカリ性無機質材料をさらに含むと、強度、作業性および経済性が改善された組積製品を製造することができる。
この場合、原材料とアルカリ性無機質材料(ナトリウム非含有無機質材料およびナトリウム系アルカリ性無機質材料)とを混合するとき、前記ナトリウム系に対する原材料の重量比を適切に調節し得るように、前記ナトリウム系アルカリ性無機質材料の重量を決定して混合するが、原材料が高炉スラグの場合にはナトリウム系に対する原材料の重量比が0.005〜0.088の範囲内に入るようにナトリウム含有アルカリ性無機質材料の量を調節することが好ましい。
また、原材料がフライアッシュまたはメタカオリンの場合には、ナトリウム系に対する原材料の重量比が0.088〜0.14の範囲に入るようにナトリウム含有アルカリ性無機質材料の量を調節することが好ましい。
ここで、アルカリ活性結合材に混合されるナトリウム含有アルカリ性無機質材料に液状の水酸化ナトリウムが含まれた場合には、8〜16Mの水酸化ナトリウム溶液を使用することが好ましい。
本発明に係るアルカリ活性組積製品の製造の際に含まれる細骨材は、人工軽量骨材、砂または石粉の少なくとも1つを含むが、前記人工軽量骨材は比重が1.2以下であることが好ましい。
前記細骨材に含まれた砂または石粉は、最大直径10mm以下および比重2.5以上のものを使用することが好ましく、より好ましくは砂は5mm以下の最大直径、石粉は8mm以下の最大直径を有する。前記細骨材に含まれた人工軽量骨材は、内部空隙を有し、300kg/m〜800kg/mの単位容積重量および10mm以下の最大直径を有するものを使用することが好ましい。
前記人工軽量骨材は、セラミックなどを主材料として人工的に量産された細骨材などを用いることができるが、例えば、人工軽量骨材として粘土、火山灰、クリンカーおよびフライアッシュの少なくとも1つを使用する場合、粘土、火山灰、クリンカーおよびフライアッシュを膨張させて内部空隙を持たせることにより、上述した人工軽量骨材の単位容積重量を持たせることができる。
その結果、細骨材として、人工軽量骨材のみを使用し、或いは人工軽量骨材に砂または石粉を適切な比率で使用すると、軽量または超軽量の無セメントアルカリ活性組積製品を製造することができる。
次に、本発明は、セメントを含まない黄土湿式舗装材に関するもので、黄土にセメントを代替することが可能な結合材であって、特にスラグまたはフライアッシュとアルカリ性無機質材料を含むアルカリ活性結合材を使用したことにその技術的特徴がある。
すなわち、本発明では、既存の黄土舗装材に使用されていたセメントの代わりにアルカリ活性結合材を使用することにより、黄土舗装材がより骨材の品質に敏感ではなく、骨材の約20%程度の粘土または異物を含有しても強度の減少を示さなくなったためである。
また、本発明の黄土湿式舗装材は、セメントの使用によるセメント毒性およびセメント製造の際に発生する二酸化炭素(CO)、セメントの生産による天然資源の枯渇などの問題点を解決し、既存の黄土舗装材の乾式工法による作業の困難さと低い経済性を克服することができる。
さらに具体的には、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材は、無セメントアルカリ活性結合材、黄土、粗い骨材、混和剤、繊維、および配合水を含む。
前記アルカリ活性結合材は、粉末度29,000cm/g以上の良質の原材料とアルカリ性無機質材料を一定の重量比、好ましくは前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり0.5〜20重量部で均一に混合して製造されたものを使用することが好ましいが、前記アルカリ性無機質材料としてはナトリウム含有アルカリ性無機質材料およびナトリウム非含有アルカリ性無機質材料の少なくとも1つが使用でき、前記原材料としてはフライアッシュ、メタカオリンまたはスラグが使用できるが、ナトリウム含量の異なる産業副生物としてのメタカオリンより2倍以上少ないフライアッシュまたはスラグを使用することが好ましい。そして、スラグは高炉スラグ、電気炉スラグおよび転炉スラグの少なくとも1つが使用できるが、舗装材の適用対象に応じてアルカリ性無機質材料の種類および混合比は変更することができる。
また、本発明の黄土湿式舗装材は、黄土をアルカリ活性結合材100重量部当たり50〜240重量部含むことにその技術的特徴があるが、黄土は、最大直径5mm以下、比重1.9〜2.1、吸収率10〜15%範囲の自然状態の赤い黄土を使用することが好ましい。よって、黄土はKS基準の5mm細骨材の標準粒度分布曲線を満足するものを使用する。
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材は、骨材を用いて乾燥収縮を制御するために13mm以下の骨材を含むことにもその技術的特徴がある。
すなわち、一般に、コンクリートの乾燥収縮は、使用水の量、結合材の量、結合材の粉末度および骨材の量などの影響を受け、使用水が多いほど、結合材が多いほど、結合材の粉末度が大きいほど、そして骨材の量が少ないほど大きく現れるが、特に黄土を用いたコンクリート製造の際に黄土の大きい乾燥収縮を制御しなければならないためである。このような点を考慮し、本発明の黄土湿式舗装材は、骨材を用いて乾燥収縮を制御しようとしたが、特に13mm以下の骨材を前記アルカリ活性結合材100重量部当たり80〜300重量部含まれるように使用することにより、全体コンクリートの粒度が良好であり、強度が増加した。特に、骨材として最大直径13mm以下、比重2.5〜2.7、吸収率0.5〜1%範囲の砕石を使用することが好ましい。
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材は、表面の乾燥収縮亀裂を制御し且つ引張り強さとたわみ強さを向上させるために、繊維を一定の重量比で含むことにその技術的特徴がある。
すなわち、道路舗装は、その特性上、乾燥収縮亀裂の発生が多く、高い引張り強さおよびたわみ強さが要求され、特に表面の乾燥収縮亀裂は構造的な問題よりは美観上不安感を与え、施工者に対する不信感と瑕疵補修要求などの原因になるため、本発明は繊維、特に密度が高く、太さが微細であって単位容積当たり繊維の数が多く、分散性能に優れたものを前記アルカリ活性結合材100重量部当たり10〜35重量部で使用した。この際、繊維は前記特性を満足する限り素材の制限はないが、PET繊維、セルロース繊維、PVA繊維、ナイロン繊維、ポリオレフィン系繊維よりなる群から選択された少なくとも1つが使用されることが好ましい。
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材は、圧縮強度と作業性を考慮した目標スランプを確保するために混和剤を含むことにもその技術的特徴がある。
前記混和剤は、スランプの確保に使用される公知の種類の混和剤をいずれも使用することができるが、良質のポリカルボン酸系高性能減水剤を使用することが好ましい。
また、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材は、既存の黄土舗装材の乾式工法が持つ問題点を解決してスランプ150〜200mm範囲の湿式施工が可能な経済的且つ環境調和的な黄土湿式舗装材および湿式工法を提供するために、配合水を配合水(W)と前記アルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)が40〜65%となるように使用する。
前記配合水は、油、酸、アルカリなどの品質に影響を与える有害物質が含有されてはならないが、一般に、飲用水は、配合水としては優れるが、コンクリート品質に有害な影響のみなければ地下水、工業用水、河川水などを使用しても構わない。
場合に応じて、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材は、黄土固有の色相を維持しながら乾燥収縮を制御し且つ圧縮強度を増加させるために、黄土に似た粒径の細骨材を使用することにもその技術的特徴がある。この際、含まれる細骨材は、直径が5mm以下であることが好ましく、特にその含量は前記黄土重量の20〜30重量%を代替することが好ましい。
すなわち、黄土の最大粒径は約5mmであって細骨材と類似しているが、黄土の大きい吸収率は乾燥収縮の亀裂、所要スランプの減少、所要圧縮強度の減少などの問題点を持っているため、本発明では、黄土に似た粒径の細骨材で全体黄土含有量の一部を代替して構成することにより、黄土固有の色相を維持しながらも乾燥収縮を制御するうえ、増加した圧縮強度を得ることができた。
以下、本発明で使用される「GGBS」は、高炉スラグを一定サイズの粉末に微粉砕したもので、高炉スラグ微粉末(Ground Granulated Blast Furance Slag)を意味する。
実施例1
GGBS100重量部と水酸化カルシウム粉末0.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材1を製造した。
実施例2
GGBS100重量部と水酸化カルシウム粉末10重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材2を製造した。
実施例3
GGBS100重量部と水酸化カルシウム粉末15重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材3を製造した。
実施例4
GGBS100重量部と水酸化バリウム粉末0.5重量部を均一に混合して無セメントアルカリ活性結合材4を製造した。
実施例5
GGBS100重量部と水酸化バリウム粉末2.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材5を製造した。
実施例6
GGBS100重量部と水酸化バリウム粉末5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材6を製造した。
実施例7
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末0.5重量部および水酸化バリウム粉末1重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材7を製造した。
実施例8
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末0.5重量部および水酸化バリウム粉末5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材8を製造した。
実施例9
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末15重量部および水酸化バリウム粉末0.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材9を製造した。
実施例10
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末15重量部および水酸化バリウム粉末5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材10を製造した。
実施例11
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末10重量部および石膏粉末0.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材11を製造した。
実施例12
GGBS100重量部、水酸化バリウム粉末5重量部および石膏粉末5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材12を製造した。
実施例13
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末10重量部、水酸化バリウム粉末5重量部および石膏粉末2.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材13を製造した。
実施例14
水−実施例1〜13で製造されたアルカリ活性結合材1〜13の比(W/B)は50%であり、砂−原材料の重量比(S/B)は3.0であり、骨材の最大直径は5mm以下の条件で、アルカリ活性モルタル1〜13を製造した。
実験例1
アルカリ活性モルタル1〜3を対象として、モルタルに含まれた水酸化カルシウムの含量と初期フローおよびフローロス勾配()の関係を実験し、図1および図2にグラフで表した。
実験例2
アルカリ活性モルタル4〜6を対象として、モルタルに含まれた水酸化バリウムの含量と初期フローおよびフローロス勾配()の関係を実験し、図3および図4にグラフで表した。
実験例3
アルカリ活性モルタル7〜10を対象として、モルタルに含まれた水酸化カルシウムおよび水酸化バリウムの含量と初期フローおよびフローロス勾配()の関係を実験し、図5および図6にグラフで表した。
実験例4
アルカリ活性モルタル11〜13を対象として、モルタルに含まれた水酸化カルシウム、水酸化バリウムおよび石膏の含量と初期フローおよびフローロス勾配()の関係を実験し、図7および図8にグラフで表した。
【0018】
実験例1〜実験例4の結果を示す図1〜図8を参照すると、アルカリ活性結合材に含まれた水酸化バリウムは、水酸化カルシウムの含有有無を問わず、含まれる水酸化バリウムの含量が増加するほど初期フローは増加することが分かるが(図3参照)、図4に示すように、フローロスは水酸化バリウムの含量が増加するほど減少する傾向を示した。
【0019】
このような結果は、アルカリ活性結合材に含まれた水酸化バリウムの含量が増加するほど、アルカリ活性結合材を含むモルタルの硬化速度が効果的に遅延することを示す。その結果、水酸化バリウムの含量を調節することにより、アルカリ活性結合材を含むモルタルの硬化速度を調節することができることが分かる。よって、作業性が改善できる。
また、図1および図2に示すように、アルカリ活性結合材に含まれた水酸化カルシウムの含量は、水酸化バリウムの含有有無を問わず、その含量が増加するほど、初期フローは減少した。これに対し、水酸化カルシウム量の増加はフロー損失の制御に効果的であった。
結果として、アルカリ活性結合材に含まれた水酸化カルシウムは、アルカリ活性結合材の初期硬化を遅延させることができる。
よって、図5および図6に示すように、アルカリ活性結合材に含まれた水酸化カルシウムおよび水酸化バリウムの含量を初期フローとフロー損失を考慮した流動性の観点で考慮して決定することにより、最適の作業性を確保することができる。
一方、図7および図8を参照すると、アルカリ活性結合材に石膏が含まれると、石膏の含量も初期フローとフロー損失に影響を及ぼすことが分かるが、水酸化バリウムが一定の重量以上含まれると、石膏の含量増加が殆ど影響を及ぼさないことが分かる。
実験例5
アルカリ活性モルタル1〜3を対象として、モルタルに含まれた水酸化カルシウムの含量と材齢28日圧縮強度との関係を実験し、図9にグラフで表した。
実験例6
アルカリ活性モルタル4〜6を対象として、モルタルに含まれた水酸化バリウムの含量と材齢28日圧縮強度との関係を実験し、図10にグラフで表した。
実験例7
アルカリ活性モルタル7〜10を対象として、モルタルに含まれた水酸化カルシウムの含量と材齢28日圧縮強度との関係を実験し、図11にグラフで表した。
実験例8
アルカリ活性モルタル11〜13を対象として、モルタルに含まれた水酸化カルシウム、水酸化バリウムおよび石膏の含量と材齢28日圧縮強度との関係を実験し、図12にグラフで表した。
モルタルに含まれた水酸化バリウム、水酸化カルシウムおよび/または石膏の含量と材齢28日圧縮強度との関係を示すグラフが表された図9〜図12を参照すると、アルカリ活性結合材に含まれた水酸化バリウムの含量が2.5重量部以下の範囲では水酸化バリウムの含量が増加するほど材齢28日圧縮強度が増加するが、含有された水酸化バリウムの含量が2.5重量部よりは大きくなると、水酸化バリウムの含量が増加するほど材齢28日圧縮強度は減少した。以上の実験結果をまとめると、アルカリ活性結合材に含まれる水酸化バリウムの含量比は0.5重量部〜5重量部であってもよい。
一方、図示の如く、アルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量が一定であるとき、水酸化バリウムの添加有無に応じてその含量が増加するほど、材齢28日圧縮強度は減少したが、水酸化カルシウムのみ含まれるか或いは水酸化バリウムと共に含まれる水酸化カルシウムは、その含量が10重量部を超過しても、水酸化カルシウム含量の増加に伴う圧縮強度の有意な増加が観察されていない。その結果、アルカリ活性結合材に水酸化カルシウムを含ませることにより、安定的に強度が発現するようにすることができることが分かる。
実施例として示してはいないが、前述したような実験結果はアルカリ活性結合材1〜13を含むアルカリ活性コンクリートの場合も類似であった。
よって、前記コンクリートもアルカリ活性結合材を含むモルタルと同様にNaOをアルカリ活性結合材100重量部当たり0.21〜0.22重量部で含む。
実施例15
GGBS100重量部と塩化マグネシウム粉末10重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材14を製造した。
実施例16
GGBS100重量部と硝酸マグネシウム粉末10重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材15を製造した。
実施例17
GGBS100重量部とケイ酸マグネシウム粉末10重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材16を製造した。
実施例18
GGBS100重量部と酸化マグネシウム粉末10重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材17を製造した。
実施例19
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末10重量部および塩化マグネシウム粉末0.55重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材18を製造した。
実施例20〜実施例22
塩化マグネシウム粉末をそれぞれ5.7重量部、12重量部および19重量部で使用した以外は、実施例5と同様にしてアルカリ活性結合材19〜21を製造した。
実施例23
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末10重量部および硝酸マグネシウム粉末0.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材22を製造した。
実施例24〜実施例27
硝酸マグネシウム粉末をそれぞれ5重量部、7重量部、10重量部および15重量部で使用した以外は、実施例23と同様にしてアルカリ活性結合材23〜26を製造した。
実施例28
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末10重量部およびケイ酸マグネシウム粉末0.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材27を製造した。
実施例29〜実施例31
ケイ酸マグネシウム粉末をそれぞれ5重量部、10重量部および15重量部で使用した以外は、実施例28と同様にしてアルカリ活性結合材28〜30を製造した。
実施例32
GGBS100重量部、水酸化カルシウム粉末10重量部および酸化マグネシウム粉末0.5重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材31を製造した。
実施例33〜実施例36
酸化マグネシウム粉末をそれぞれ5重量部、7重量部、10重量部および15重量部で使用した以外は、実施例32と同様にしてアルカリ活性結合材32〜35を製造した。
実施例37
水−実施例15〜36で製造されたアルカリ活性結合材14〜35の比(W/B)は50%であり、砂−原材料の重量比(S/B)は3.0であり、骨材の最大直径は5mm以下の条件で、アルカリ活性モルタル14〜35を製造した。
実験例9
アルカリ活性モルタル14〜17を対象として、モルタルに含まれたマグネシウム含有アルカリ性無機質材料の種類による材齢28日圧縮強度の関係を実験し、図13にグラフで表した。
実験例9の結果が示された図13を参照すると、マグネシウム含有アルカリ性無機質材料の種類が変わっても、コンクリート製品に要求される基準強度(すなわち、KS基準)の一部または全部に適し、或いはそれ以上の強度が確保されることが分かる。すなわち、KS基準の基準強度を幾つか例示すると、レンガは8MPaであり、ブロックは4MPaであり、護岸ブロックは21MPaであり、コンクリート構造物はKS基準はないが、構造用として通常21MP以上が使用されるためである。
実験例10
アルカリ活性モルタル18〜21を対象として、モルタルに含まれた塩化マグネシウムの含量と初期フローの関係および材齢28日圧縮強度の関係を実験し、それぞれ図14および図15にグラフで示した。
実験例10の結果が表示された図14および図15に示すように、アルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量が一定であるときに添加される塩化マグネシウムの含量に応じて、初期フローは添加される含量が12重量部までは増加するほど大きくなり、以後には益々減少する傾向を示しているが、圧縮強度は5.7重量部までは増加し、5.7重量部を超過すれば益々減少する傾向性を示していることが分かる。
したがって、アルカリ活性結合材に塩化マグネシウムは0.5重量部〜20重量部含まれ得るが、作業性、経済性および強度を考慮すると、特に0.55〜12重量部で含まれることが好ましいことが分かる。
実験例11
アルカリ活性モルタル22〜26を対象として、モルタルに含まれた硝酸マグネシウムの含量と初期フローの関係および材齢28日圧縮強度の関係を実験し、それぞれ図16および図17にグラフで示した。
実験例11の結果が表示された図16および図17に示すように、アルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量が一定であるときに添加される硝酸マグネシウムの含量に応じて、初期フローは添加される含量が増加するほどほぼ増加する傾向を示しており、圧縮強度は0.5重量部〜10重量部の範囲でほぼアーク状を描くように変化しており、10重量部超過であれば、強度が0.5重量部で追加されるときより低くなる傾向性を示すことが分かる。
したがって、アルカリ活性結合材に硝酸マグネシウムは0.5重量部〜20重量部で含まれ得るが、作業性、経済性および強度を考慮すると、特に10重量部以下で含まれることが好ましいことが分かる。
実験例12
アルカリ活性モルタル27〜30を対象として、モルタルに含まれたケイ酸マグネシウムの含量と初期フローの関係および材齢28日圧縮強度の関係を実験し、それぞれ図18および図19にグラフで示した。
実験例12の結果が表示された図18および図19に示すように、アルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量が一定であるときに添加されるケイ酸マグネシウムの含量に応じて、初期フローは5重量部までは増加してから減少する傾向を示しており、圧縮強度も5重量部までは増加してから益々減少する傾向を示すことが分かる。
よって、アルカリ活性結合材にケイ酸マグネシウムは0.5重量部〜20重量部含まれ得るが、作業性、経済性および強度を考慮すると、ケイ酸マグネシウムも10重量部以下で含まれることが好ましいことが分かる。
実験例13
アルカリ活性モルタル31〜35を対象として、モルタルに含まれた酸化マグネシウムの含量と初期フローの関係および材齢28日圧縮強度の関係を実験し、それぞれ図20および図21にグラフで示した。
実験例13の結果が表示された図20および図21に示すように、アルカリ活性結合材に含まれる水酸化カルシウムの含量が一定であるときに添加される酸化マグネシウムの含量に応じて、初期フローは2重量部までは増加してから減少する傾向を示しており、圧縮強度も2重量部までは増加してから益々減少する傾向を示すことが分かる。
よって、アルカリ活性結合材に酸化マグネシウムは0.5重量部〜20重量部含まれ得るが、作業性、経済性および強度を考慮すると、特に10重量部以下で含まれることが好ましいことが分かる、
また、実施例として示してはいないが、前述したような実験結果はアルカリ活性結合材14〜35を含むアルカリ活性コンクリートの場合も類似であった。
一方、本発明は、アルカリ活性結合材を含むコンクリートから、軽量レンガ、レンガ、歩道ブロック、護岸ブロック、魚道ブロック、下水管、縁石、コンクリート管を含むアルカリ活性コンクリート二次製品を製造することができるうえ、アルカリ活性コンクリート構造部材も製造することができる。このようにコンクリート2次製品およびコンクリート構造部材を含むコンクリート製品を本発明のアルカリ活性結合材を含むコンクリートで製造すると、コンクリート内のアルカリ総量の規制において自由なので、生産が非常に容易である。また、アルカリ−骨材反応を防止することができるため、その強度発現が容易であり、発現した強度が維持できる。
実施例38
組積製品の中でもレンガを製造するために、下記表1に示した構成成分および配合量を準備したが、アルカリ活性結合材はGGBSと水酸化カルシウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約5重量部が使用された。前記アルカリ活性組積製品1は、表1に開示された含量のアルカリ活性結合材(GGBS、水酸化カルシウム)、細骨材および水を均一に攪拌して公知の方法を用いて振動圧縮などによって緻密に充填させ、所望の形状のレンガを成形した後、65℃以下の養生室で蒸気養生して製造されたものである。この際、製造されたアルカリ活性組積製品1は、レンガであって、190±2mmの長さ、90±2mmの幅および57±2mmの高さを有する。
【0020】
【表1】

【0021】
実施例39
下記表2のような配合比を使用した以外は、実施例38と同一の方法および寸法でアルカリ活性組積製品2を製造したが、アルカリ活性組積製品2に使用されたアルカリ活性結合材はGGBSと水酸化カルシウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約10重量部使用された。
【0022】
【表2】

【0023】
実施例40
下記表3のような配合比を使用した以外は、実施例38と同一の方法および寸法でアルカリ活性組積製品3を製造したが、組積製品3に使用されたアルカリ活性結合材はGGBS、水酸化カルシウムおよびケイ酸ナトリウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約5重量部で使用され、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料、すなわちケイ酸ナトリウムに含まれたNaまたはNaOに対する原材料の重量比を換算すると、0.015である。
【0024】
【表3】

【0025】
実施例41
下記表4のような配合比を使用した以外は、実施例38と同一の方法および寸法でアルカリ活性組積製品4を製造したが、組積製品4に使用されたアルカリ活性結合材はGGBS、水酸化カルシウムおよびケイ酸ナトリウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約5重量部使用され、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料、すなわちケイ酸ナトリウムに含まれたNaまたはNaOに対する原材料の重量比を換算すると、0.03である。
【0026】
【表4】

【0027】
実施例42
下記表5のような配合比を使用した以外は、実施例38と同一の方法および寸法でアルカリ活性組積製品5を製造したが、組積製品5に使用されたアルカリ活性結合材はGGBS、水酸化カルシウムおよびケイ酸ナトリウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約5重量部使用され、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料、すなわちケイ酸ナトリウムに含まれたNaまたはNaOに対する原材料の重量比を換算すると、0.06である。
【0028】
【表5】

【0029】
実施例43
前記表1で細骨材の代わりに人造軽量骨材を使用した以外は、実施例38と同一の方法で軽量レンガおよび軽量ブロックを製造したが、ここで使用されたアルカリ活性結合材はGGBSと水酸化カルシウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約5重量部使用された。
実施例44
前記表2で細骨材の代わりに人造軽量骨材を使用した以外は、実施例38と同一の方法で軽量レンガおよび軽量ブロックを製造したが、ここで使用されたアルカリ活性結合材はGGBSと水酸化カルシウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約10重量部使用された。
実施例45
前記表6のような配合比を使用した以外は、実施例38と同一の方法で軽量レンガおよび軽量ブロックを製造したが、ここで使用されたアルカリ活性結合材はGGBSと水酸化カルシウムを含むものであって、水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約15重量部使用された。
【0030】
【表6】

【0031】
実施例46
前記表7のような配合比を使用した以外は、実施例38と同一の方法で軽量レンガおよび軽量ブロックを製造したが、ここで使用されたアルカリ活性結合材はGGBSと水酸化バリウムを含むものであって、水酸化バリウムは原材料100重量部当たり約0.5重量部使用された。
【0032】
【表7】

【0033】
実施例47
水酸化バリウムを5.5kg使用した以外は、前記表7のような配合比で実施例38と同一の方法で軽量レンガおよび軽量ブロックを製造したが、ここで使用されたアルカリ活性結合材はGGBSと水酸化バリウムを含むものであって、水酸化バリウムは原材料100重量部当たり約2.5重量部使用された。
実施例48
水酸化バリウムを11kg使用した以外は、前記表7のような配合比で実施例38と同一の方法で軽量レンガおよび軽量ブロックを製造したが、ここで使用されたアルカリ活性結合材はGGBSと水酸化バリウムを含むものであって、水酸化バリウムは原材料100重量部当たり約5重量部使用された。
実施例49〜実施例56
下記表8のような配合条件を満足するように配合した以外は、実施例38と同一の方法でブロックを製造したが、ここで、実施例49、51、53および55では水酸化カルシウムは原材料100重量部当たり約2.6重量部使用され、実施例50、52、54および56では水酸化カルシウムが原材料100重量当たり約5重量部使用され、ナトリウム含有アルカリ性無機質材料、すなわち硫酸ナトリウムに含まれたNaまたはNaOに対する原材料の重量比を換算すると、実施例49および50は0.007であり、実施例51および52は0.014であり、実施例53および54は0.021であり、実施例55および56は0.028である。
【0034】
【表8】

【0035】
比較例1〜比較例5
下記表9のような配合条件を満足するように配合した以外は、実施例38と同一の方法および寸法で比較製品1〜5を製造した。
【0036】
【表9】

【0037】
実験例14
実施例38〜実施例5で製造された組積製品1〜組積製品5の圧縮強度を試験し、その結果を図22に示した。
図22において、OPCは、一般なポルトランドセメントで製造されたレンガの圧縮強度を意味し、16.0を示している。OPC左側ではポルトランドセメントを代替して原材料(高炉スラグ)とナトリウム系アルカリ性無機質材料のみを含むアルカリ活性無機結合材を使用したレンガ(比較例1〜5の比較製品1〜5)の圧縮強度が示されており、OPC右側ではポルトランドセメントを代替して原材料(高炉スラグ)とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料(例えば、水酸化カルシウム)、原材料(高炉スラグ)とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料(例えば、水酸化カルシウム)およびナトリウム系アルカリ性無機質材料を含むアルカリ活性無機結合材を使用したレンガ(実施例38〜42の組積製品1〜5)の圧縮強度が示されている。
図22を参照すると、アルカリ活性結合材が原材料とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料(例えば、水酸化カルシウム)のみを含んでも、一般なポルトランドセメントを使用したレンガよりその圧縮強度が相当優れることが分かる。また、組積製品内のナトリウム系アルカリ性無機質材料に含まれたNaまたはNaOに対する原材料の重量比が大きくなるほどナトリウム非含有無機質材料(例えば、水酸化カルシウム)が添加されると、圧縮強度が大きくなることが分かる。
実験例15
実施例38〜実施例42で製造された組積製品1〜組積製品5の吸収率を試験し、その結果を図23に示した。
図23において、OPCは一般なポルトランドセメントで製造されたレンガの吸収率を意味し、9.33を示している。
OPC左側にはポルトランドセメントを代替して原材料(高炉スラグ)とナトリウム系アルカリ性無機質材料のみを含むアルカリ活性無機結合材を使用したレンガ(比較例1〜5の比較製品1〜5)の吸収率が示されており、OPC右側にはポルトランドセメントを代替して原材料(高炉スラグ)とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料(例えば、水酸化ナトリウム)、原材料(高炉スラグ)とナトリウム非含有アルカリ性無機質材料(例えば、水酸化ナトリウム)およびナトリウム含有アルカリ性無機質材料を含むアルカリ活性無機結合材を使用したレンガ(実施例38〜42の組積製品1〜5)の吸収率が示されている。
図23を参照すると、アルカリ活性結合材が原材料とナトリウム系アルカリ性無機質材料のみを含む場合の吸収率より、原材料にナトリウム非含有アルカリ性無機質材料のみを含むか或いは原材料にナトリウム系アルカリ性無機質材料およびナトリウム系非含有無機質材料を共に含む場合、すなわち組積製品1〜5の吸収率が全般的に低いため、その特性が一般ポルトランドセメントで製造されたレンガまたはナトリウム含有アルカリ性無機質材料のみを含むレンガに比べて優れることが分かる。
実験例16
実施例43〜実施例45で製造された軽量レンガおよび軽量ブロックと、実施例46〜実施例48で製造された軽量レンガおよび軽量ブロックの圧縮強度をそれぞれ試験し、その結果を図24および図25に示した。
図24および図25より、実施例43〜実施例48で製造された軽量レンガおよび軽量ブロックの圧縮強度がいずれもKS基準を満たしており、軽量レンガおよび軽量ブロックとして使用するのに適することが分かる。
実験例17
実施例49〜実施例56で製造されたブロックの圧縮強度をそれぞれ試験し、その結果を図26に示した。
図26より、実施例49〜実施例56で製造されたブロックの圧縮強度は、硫酸ナトリウム添加率が少ないときは水酸化カルシウムの含量が増加するほど大きくなることが分かるが、硫酸ナトリウム添加率(NaO/原材料)が0.014以上であれば、水酸化カルシウムの含量とほぼ関係がないことが分かるが、硫酸ナトリウム添加率(NaO/原材料)が0.021であるとき、水酸化カルシウムの含量と関係なく最も優れた圧縮強度を有することが分かる。
したがって、価格競争力に優れた硫酸ナトリウムと水酸化カルシウムが共に含まれたアルカリ性無機質材料を使用すると、優れた強度特性および改善された作業性を有しながらも価格競争力まで非常に優れた組積製品を得ることができる。
これにより、一般組積製品と軽量組積製品を共に含む本発明のアルカリ活性組積製品は、その特性が非常に優れるうえ、低廉な費用で様々な形態、寸法、重さを持つように製造できるので、建設現場で建設資材として使用することができることが分かるが、特に建設産業技術分野の中でも組積造分野で様々に利用できる。
一方、具体的に記載してはいないが、上述した実施例および実験例に使用されたアルカリ性活性結合材の高炉スラグを代替してフライアッシュを使用しても、上述したところと類似の結果を得ることができる。
実施例57
アルカリ活性結合材の準備
GGBS100重量部、塩化マグネシウム粉末5重量部および水位酸化カルシウム10重量部を均一に混合してアルカリ活性結合材36を製造して準備し、上述した実施例16でと同様に、GGBS100重量部と硝酸マグネシウム粉末10重量部を均一に混合して製造されたアルカリ活性結合材15を準備した。
実施例58
アルカリ活性黄土湿式舗装材1の製造
1.100重量部のアルカリ活性結合材36、粗い骨材100重量部および細骨材15重量部を強制式ミキサーで1分以上乾式混練して乾式混練材料を得た。
2.配合水に高性能減水剤0.5重量部とPET繊維10重量部を投入し、よく混合して液状混合物を得た。この際、配合水は配合水(W)と無セメントアルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)が40%であり、繊維の凝集現象を防止するために繊維をよく分散させる。
3.前記乾式混練材料と液状混合物を混ぜて30秒以上混練して湿式混練材料を得た。
4.前記湿式混練材料に黄土60重量部を投入し、均質に1分30秒間混練してアルカリ活性黄土湿式舗装剤1を製造した。この際、黄土の含量は目標スランプを考慮して調節される。
【0038】
実施例59〜実施例61
アルカリ活性黄土湿式舗装材2〜4の製造
配合水の含量比、すなわち配合水(W)と無セメントアルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)をそれぞれ45%、50%、65%にした以外は、実施例58と同様にしてアルカリ活性黄土湿式舗装材2〜4をそれぞれ得た。
実施例62〜実施例64
アルカリ活性黄土湿式舗装材5〜7の製造
アルカリ活性結合材15を使用し、配合水の含量比、すなわち配合水(W)とアルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)をそれぞれ45%、50%、52.5%にした以外は、実施例58と同様にしてアルカリ活性黄土湿式舗装材5〜7をそれぞれ得た。
実験例18
アルカリ活性黄土湿式舗装材1〜4を対象として、前記黄土湿式舗装材に含まれた配合水の含量比、すなわち配合水(W)と無セメントアルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)による材齢28日圧縮強度とスランプを実験し、それぞれ図27および図28にグラフで示した。
実験例2の結果が表示された図27および図28を参照すると、アルカリ活性黄土湿式舗装材に含まれるアルカリ活性結合材36の含量が一定であるとき、前記配合比(W/B)が大きくなるほど圧縮強度は減少する傾向を示しているが、スランプは配合比(W/B)が0.5まではやや減少してから以後増加する傾向性を示していることが分かる。
実験例19
アルカリ活性黄土湿式舗装材5〜7を対象として、前記黄土湿式舗装材に含まれた配合水の含量比、すなわち配合水(W)とアルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)による材齢28日圧縮強度およびスランプを実験し、それぞれ図29および図30にグラフで表した。
実験例19の結果が表示された図29および図30を参照すると、アルカリ活性黄土湿式舗装材に含まれるアルカリ活性結合材15の含量が一定であるとき、前記配合比(W/B)が大きくなるほど圧縮強度は減少する傾向を示しているが、スランプは増加する傾向性を示していることが分かる。
実験例20
アルカリ活性黄土湿式舗装材の標準配合比は、使用目的と経済性を考慮して高強度の配合と普通強度の配合に分けられる。高強度の配合は水−セメント比(以下、「W/C」)を低めて圧縮強度を増進した配合であって、低いW/Cで目標スランプを確保するために細骨材を添加し、普通強度の配合は黄土の混合比が高強度の配合より高いことが特徴である。
したがって、アルカリ活性結合材100重量部当たり、黄土50〜160重量部、粗い骨材80〜140重量部、混和剤0.5〜1.5重量部、繊維10〜20重量部および細骨材10〜48重量部が含まれる高強度黄土湿式舗装材と、アルカリ活性結合材100重量部当たり、黄土100〜240重量部、粗い骨材170〜300重量部、混和剤0.5〜1.5重量部および繊維15〜35重量部が含まれる普通強度の黄土湿式舗装材の材齢と圧縮強度の関係を試験し、その結果を図31に示した。
図31より、高強度の黄土湿式舗装材は25〜30MPaの圧縮強度を得ることができ、普通強度の黄土湿式舗装材も18〜24MPaの圧縮強度を得ることができることが分かる。
また、実施例として示してはいないが、前述したような実験結果はアルカリ活性結合材に含まれるアルカリ性無機質材料が異なっても、すなわちナトリウム含有アルカリ性無機質材料、ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料などがそれぞれまたは共に使用された場合も類似であった。また、上述した実施例および実験例に使用されたアルカリ活性結合材の高炉スラグを代替してフライアッシュを使用しても、上述したところと類似の結果を得ることができた。
一方、本発明に係るアルカリ活性黄土湿式舗装材の舗装の際に、各層構成および厚さは、交通荷重の条件、路上の条件、配合材料の条件、環境条件などに応じて設計し、経済性を考慮して決定できるが、アルカリ活性黄土湿式舗装材の表層に発生したたわみ応力度は路上、補助基層、表層の順に構成される。よって、舗装厚さは次のとおり計算されることが好ましい。

【0039】
ここで、
:黄土湿式舗装材の表層厚さ(mm)、
P:設計輪荷重、
σ:黄土湿式舗装たわみ強度(MPa)
C:路盤支持力係数0.85を意味する。
本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材の使用目的に応じる舗装厚さは、表10に示すように、材齢28日圧縮強度は表11のとおりである。
【0040】
【表10】

【0041】
【表11】

【0042】
したがって、本発明のアルカリ活性黄土湿式舗装材は、アスファルトまたはコンクリートの代用として、散策路、歩道、公園道路、自転車道路、運動場、広場、駐車場、観光団地、寺院、文化遺跡地、農路、林道、都心中の住宅街道路、農水路などの交通荷重を大きく考慮しないところと、重車両の通行ができるように高い強度を要求するところに適用できる。
本発明は、上述したように好適な実施例を挙げて図示し説明したが、これらの実施例に限定されるものではなく、本発明の精神から外れない範囲内において、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変更と修正が可能であろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スラグまたはフライアッシュ、および
ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料を含む、アルカリ活性結合材。
【請求項2】
前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり前記ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料は0.5〜30重量部で含まれることを特徴とする、請求項1に記載のアルカリ活性結合材。
【請求項3】
前記ナトリウム非含有アルカリ性無機質材料は水酸化カルシウム、水酸化バリウム、石膏、マグネシウム塩、および酸化マグネシウムの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1に記載のアルカリ活性結合材。
【請求項4】
前記マグネシウム塩は硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、塩化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、メタリン酸マグネシウムおよび乳酸マグネシウムのいずれか1つであることを特徴とする、請求項3に記載のアルカリ活性結合材。
【請求項5】
前記水酸化カルシウムは前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり0.5〜15重量部で含まれることを特徴とする、請求項3に記載のアルカリ活性結合材。
【請求項6】
前記水酸化バリウムは前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり0.5〜5重量部で含まれることを特徴とする、請求項3に記載のアルカリ活性結合材。
【請求項7】
前記マグネシウム塩または酸化マグネシウム塩は前記スラグまたはフライアッシュ100重量部当たり0.5〜20重量部含まれることを特徴とする、請求項3に記載のアルカリ活性結合材。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のアルカリ活性結合材を含むアルカリ活性モルタル。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のアルカリ活性結合材を含むアルカリ活性コンクリート。
【請求項10】
請求項9に記載のコンクリートで製造されたことを特徴とするアルカリ活性コンクリート製品。
【請求項11】
前記コンクリート製品はレンガ、ブロック、タイル、下水管、縁石、コンクリートパイル、プレストレスト・コンクリート、コンクリートパネル、コンクリート管、マンホール、気泡コンクリートおよびコンクリート構造物を含むことを特徴とする、請求項10に記載のアルカリ活性コンクリート製品。
【請求項12】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のアルカリ活性結合材と、砂、廃鋳物砂、石粉および人工軽量骨材の少なくとも1つを含む細骨材と、水とを含むことを特徴とするアルカリ活性組積製品。
【請求項13】
ケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムの少なくとも1つを含むナトリウム含有無機質材料をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載のアルカリ活性組積製品。
【請求項14】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のアルカリ活性結合材、黄土、粗い骨材、混和剤、繊維および配合水を含むが、前記配合水は、配合水(W)とアルカリ活性結合材(B)との配合比(W/B)が40〜65%となるように含まれることを特徴とする、アルカリ活性黄土湿式舗装材。
【請求項15】
前記混和剤は、高性能減水剤であり、アルカリ活性結合材100重量部当たり0.5〜1.5重量部で含まれることを特徴とする、請求項14に記載のアルカリ活性黄土湿式舗装材。
【請求項16】
前記繊維は繊維の密度が高く、繊維太さが微細であって単位容積当たりの繊維数が多く、分散性能に優れるものであって、アルカリ活性結合材100重量部当たり10〜35重量部含まれることを特徴とする、請求項14に記載のアルカリ活性黄土湿式舗装材。
【請求項17】
細骨材をさらに含むが、前記細骨材は、5mm以下の直径を有し、前記黄土重量の20〜30重量%を代替して含まれることを特徴とする、請求項14に記載のアルカリ活性黄土湿式舗装材。
【請求項18】
ケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、粉末状の水酸化ナトリウム、液状の水ガラスおよび液状の水酸化ナトリウムの少なくとも1つを含むナトリウム含有無機質材料をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載のアルカリ活性黄土湿式舗装材。
【請求項19】
前記アルカリ活性結合材100重量部当たり、黄土50〜160重量部、粗い骨材80〜140重量部、混和剤0.5〜1.5重量部、繊維10〜20重量部および細骨材10〜48重量部が含まれると、25〜30MPaの圧縮強度が得られることを特徴とする、請求項14に記載のアルカリ活性黄土湿式舗装材。
【請求項20】
前記アルカリ活性結合材100重量部当たり、黄土100〜240重量部、粗い骨材170〜300重量部、混和剤0.5〜1.5重量部および繊維15〜35重量部が含まれると、18〜24MPaの圧縮強度が得られることを特徴とする、請求項14に記載のアルカリ活性黄土湿式舗装材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公表番号】特表2012−516280(P2012−516280A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−547796(P2011−547796)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【国際出願番号】PCT/KR2010/000536
【国際公開番号】WO2010/087636
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(509138383)インダストリー ファウンデーション オブ チョンナム ナショナル ユニバーシティ (4)
【Fターム(参考)】