説明

アルキルアリールスルホン酸およびアルキルアリールスルホネートを調製するための方法

アルキルアリールスルホン酸を調製するための方法であって、(a)アルキル芳香族炭化水素を気体状スルホン化剤と接触させて(i)アルキルアリールスルホン酸を含む第1液体反応生成物および(ii)気体状排出流を生成する工程;(b)第1液体反応生成物を気体状排出流から分離する工程;(c)気体状排出流を精製して浄化気体流および第2液体反応生成物を得る工程;(d)第2液体反応生成物を分離工程(b)の後に生成される第1液体反応生成物に再循環させ、アルキルアリールスルホン酸を含む第3液体反応生成物を生成する工程を含み、アルキル芳香族炭化水素がアルキル化条件下で芳香族炭化水素をオレフィンと接触させることによって得られ、ならびに前記オレフィンがFischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素によって得られる、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアルキルアリールスルホン酸およびアルキルアリールスルホネートを調製するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アルキルアリールスルホネートは洗浄剤組成物における界面活性剤としての使用に重要な化合物である。これらは、アルキルアリール炭化水素のスルホン化によって、商業的に生成される。スルホン化剤として三酸化イオウおよびアルキルアリール炭化水素としてアルキルベンゼンの場合、主スルホン化反応は以下のように記述することができる。
RC+2SO→RCSOOSOH(ピロスルホン酸)
RCSOOSOH+RC→2RCSOH(アルキルベンゼンスルホン酸)
【0003】
一般的には、安定化および加水分解処理後のアルキルベンゼンスルホン酸は安定した化合物であり、そのまま保存および輸送することができる。または、アルキルベンゼンスルホン酸を、例えば塩基との反応によって中和し、塩形態のアルキルアリールスルホネートを生成することもできる。
【0004】
アルキルアリールスルホネートは界面活性剤として洗浄剤組成物、特に、洗濯洗剤配合物中で頻繁に用いられるため、これらが良好な洗浄力、可溶性および生分解特性を有することが重要である。このような特性は様々な要素による影響を受け、これらの要素にはアリール炭化水素のアルキル化に用いられるオレフィンのタイプ(例えば直鎖もしくは分岐鎖)およびアルキル化反応において用いられる触媒が含まれる。
【0005】
アルキルアリールスルホネートの特性はアリール炭化水素のアルキル化に用いられるオレフィン源によっても影響を受け得る。オレフィンは様々な方法によって生成することができ、これらの方法にはエチレンのオリゴマー化;パラフィンの脱水素等が含まれる。しかしながら、大多数の直鎖アルキルベンゼン製造プラントにおいては、オレフィンはパラフィン性原料の脱水素から誘導される。特に、パラフィン性原料は、灯油沸騰範囲の石油留分からの非分岐(直鎖)炭化水素もしくは軽度に分岐した炭化水素の分離から通常誘導される。このような分離を達成する幾つかの公知プロセスが公知であり、これらのプロセスには商用UOP Molex(商標)プロセスが含まれる。しかしながら、近年、洗浄剤、より対費用効果の高い原料、例えばFischer−Tropsch合成から誘導されるパラフィンを用いることに注目が集まっている。Fischer−Tropsch合成において得られるパラフィンは、Fischer−Tropsch生成物が、一般には、イオウ、窒素、酸素および環状生成物の含有率が非常に低いため、環境面の観点から非常に有利である。さらに、Fischer−Tropsch生成物は対費用効果が高い。他の利点(例えば最終アルキルアリールスルホネート生成物における洗浄力の利点)は、特に、Fischer−Tropsch誘導パラフィンにおいて見出される、灯油誘導パラフィンと比較して僅かに高い分岐レベルにより、Fischer−Tropsch誘導パラフィンを用いることで実現することができる。
【0006】
SOをスルホン化剤として用いる従来のスルホン化法においては、反応器生成物からの分離の後、少量が最終的にスルホン化反応器から排出される排出気体中の(ミスト小滴の形態の)アルキルアリールスルホン酸生成物となることが公知である。この伴出スルホン酸生成物は副生物、例えば硫酸との混合物として存在する。環境上の理由から、これが大気中に放出される前に、排出気体を精製する必要がある。排出気体の精製は、伴出スルホン酸および硫酸を除去するために排出気体を静電沈降分離器(ESP)に通し、次いで、苛性処理を場合により行うことによって通常行う。伴出酸を単純に廃棄する代わりに、環境上およびプロセス効率上の理由から、これらの生成物を回収して再循環させることが望ましい。ESP残滓の再循環は「Sulfonation Technology in the Detergent Industry」W.Herman de Groot,Kluwer Academic Publishers,1991から公知である。しかしながら、このde Grootの参考文献が、すべての物質のスルホン化もしくは硫酸化の間にESP残滓を再循環させることが適切であるとは限らないと教示することは注目に値する。例えばアルファオレフィンのスルホン化もしくはアルコールおよびアルコールエトキシレートの硫酸化の間はESP残滓の再循環が適切ではないことが、この参考文献の210頁で言及されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「Sulfonation Technology in the Detergent Industry」W.Herman de Groot,Kluwer Academic Publishers,1991
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
アルキルアリールスルホネートは、長年従来のスルホン化法を用いて商業的に生成されているが、特にこの方法の効率および環境への影響を改善する観点から、製造方法に改善をもたらす必要性が依然として存在する。しかしながら、いかなる方法の改善であっても最終アルキルアリールスルホネート生成物の品質に劣化を生じないことも重要である。特に、いかなる方法の改善も生成物の特性、例えば最終アルキルアリールスルホネートの色に有意の程度まで悪影響を及ぼしてはならない。
【0009】
アルキルアリールスルホネートの製造におけるESP再循環の利点は上述されている。これとは別に、アルキルアリールスルホネートの製造においてFischer−Tropsch誘導パラフィンを用いる利点が、通常の灯油誘導パラフィンと比較したFischer−Tropsch誘導パラフィンの僅かに多い分岐性から生じ得る洗浄力の利点を含めて、上で強調されている。従って、アルキルアリールスルホネートの製造においてESP再循環を用い、アルキル基がFischer−Tropschパラフィンから誘導されていることが望ましい。しかしながら、ESP残滓の再循環をすべての物質に適用することはできない(上述のde Grootの参考文献を参照)ことが知られているため、ESP残滓の再循環を、アルキル基が通常の灯油系パラフィンの代わりに(僅かに高いレベルの分岐を有する)Fischer−Tropschパラフィンから誘導されるアルキルアリール炭化水素のスルホン化に、生成物の品質に影響を及ぼすことなしに適用できることは、当業者に明らかではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
いまや、本発明者らにより、アルキルアリールスルホネートを調製するためのスルホン化工程中のESP残滓の再循環と、アルキルアリール炭化水素の調製へのFischer−Tropsch誘導原料の使用を共に含む下記方法が、驚くべきことに最終アルキルアリールスルホネートの特性、特に色に、有意に悪影響を及ぼすことなしに、アルキルアリールスルホン酸のより効率的でより環境に優しい製造方法をもたらすことが見出されている。
【0011】
本発明の一態様によると、アルキルアリールスルホン酸の調製方法であって、
(a)アルキル芳香族炭化水素を気体状スルホン化剤と接触させて(i)(アルキルアリールスルホン酸を含む。)第1液体反応生成物および(ii)気体状排出流を生成する工程;
(b)第1液体反応生成物を気体状排出流から分離する工程;
(c)気体状排出流を精製して浄化気体流および第2液体反応生成物を得る工程;
(d)第2液体反応生成物を分離工程(b)の後に生成される第1液体反応生成物に再循環させ、アルキルアリールスルホン酸を含む第3液体反応生成物を生成する工程;
を含み、アルキル芳香族炭化水素が、アルキル化条件下で芳香族炭化水素をオレフィンと接触させることによって得られ、オレフィンがFischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素によって得られる方法が提供される。
【0012】
本発明の第2の態様によると、アルキルアリールスルホン酸の調製方法であって、
(a1)アルキル化条件下、アルキル化触媒の存在下で芳香族炭化水素をオレフィンと接触させてアルキル芳香族炭化水素を生成する工程であって、オレフィンはFischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素によって得られる工程;
(a)アルキル芳香族炭化水素を気体状スルホン化剤と接触させて(i)(アルキルアリールスルホン酸を含む)第1液体反応生成物および(ii)気体状排出流を生成する工程;
(b)第1液体反応生成物を気体状排出流から分離する工程;
(c)気体状排出流を精製して浄化気体流および第2液体反応生成物を得る工程;
(d)第2液体反応生成物を分離工程(b)の後に生成される第1液体反応生成物に再循環させ、アルキルアリールスルホン酸を含む第3液体反応生成物を生成する工程、
を含む方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1態様による方法のブロック流れ図である。
【図2】本発明の第2態様による方法のブロック流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここでの方法の必須工程は、アルキル芳香族炭化水素を気体状スルホン化剤と接触させる、アルキル芳香族炭化水素のスルホン化を含む。
【0015】
本発明の方法において、アルキル芳香族炭化水素は、気体状スルホン化剤を用いる当分野において公知のあらゆるスルホン化方法によってスルホン化することができる。
【0016】
ここでの使用に好ましいスルホン化剤は、三酸化イオウである。通常用いられる三酸化イオウの使用方法は、不活性乾燥坦体気体、通常は空気、で希釈された蒸気として、約2から約20体積パーセントの三酸化イオウを好ましくは含む、希釈三酸化イオウ気体流を得ることである。空気/三酸化イオウ混合物の使用を含む好ましいスルホン化方法の詳細はUS−A−3427342から公知である。
【0017】
スルホン化条件は用いられるスルホン化剤に依存するが、当業者には周知である。三酸化イオウでのスルホン化は、約25℃から約120℃の温度範囲で最も多く行われるとはいえ、より通常には反応温度は100℃未満に保持され、好ましい温度範囲は30℃から約75℃の範囲である。三酸化イオウでのスルホン化の典型的な反応圧は、大気圧を50kPaまで上回る圧力であり、好ましくは大気圧を30kPaから50kPa上回る範囲にある。典型的には、三酸化イオウのアルキル芳香族炭化水素に対する比は、1.05:1から1.2:1の範囲である。
【0018】
比較的多数の方法が、洗浄剤アルキレートのスルホン化のために開発されている。例えばUS−A−3,169,142は、不活性希釈剤および気化三酸化イオウの加圧流での洗浄剤アルキレートの流動性フィルムを用い、ここで不活性希釈剤は乾燥空気、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化イオウ、ハロゲン化炭化水素または低分子量パラフィン性炭化水素、例えばメタン、エタン、プロパン、ブタンもしくはこれらの混合物であり得る。三酸化イオウは、体積基準で5:1から50:1の範囲内の気体で希釈される。US−A−3,328,460は、不活性気体および気体状三酸化イオウの気体混合物を用いるスルホン化を記載し、ここで洗浄剤アルキレートは0.002から0.003インチ厚のオーダーの液体フィルムとして約30℃の反応温度で反応する。US−A−3,535,339は、大気圧以下の気体状三酸化イオウを気体状希釈剤なしで用い、液体洗浄剤アルキレートの薄い流動性フィルムも反応に用いる。それとは別になるのが、アルキルベンゼンと非希釈気体状三酸化イオウとの発熱性スルホン化を記載するUS−A−3,198,849である。US−A−3,427,342は、気体状三酸化イオウを1.05:1から約1.15:1のモル比で用いるアルキルベンゼンのスルホン化を記載する。この特許において、三酸化イオウは2から8体積%で制御され、最も好ましくはアルキルベンゼンに対して8から10モルパーセント過剰の三酸化イオウが用いられる。反応混合物ゾーンにおける平均温度は30から55℃であるものの、この反応混合物ゾーンの短い部分に過ぎない反応ゾーンにおける温度は、66から93℃と実施的に高い。
【0019】
スルホン化反応器、スルホン化化学、スルホン化処理条件等の詳細を含むスルホン化のさらなる参照は、「Sulphonation Technology in the Detergent Industry」W.Herman de Groot,Kluwer Academic Publishers,1991に見出すことができる。
【0020】
本発明の方法において、アルキル芳香族炭化水素のスルホン化剤との反応は、(i)(アルキルアリールスルホン酸を含む)第1液体反応生成物および(ii)気体状排出流を生成する。
【0021】
典型的には、スルホン化反応器から出る気体状排出流は、酸化イオウ(典型的には、未変換SOおよび未反応SO)、(ミストの形態にある)硫酸および(ミスト小滴の形態にある)伴出アルキルアリールスルホン酸を含む。
【0022】
スルホン化工程(a)の後、第1液体反応生成物は気体状排出流から分離される(分離工程(b))。この分離工程は、例えば蒸留、加熱および気液分離器によるものを含む、気体および液体を分離するためのあらゆる公知方法を用いて行う。第1液体反応生成物を気体状排出流から分離するためのここでの好ましい方法は、気液分離器によるものである。典型的には、この気液分離器は正接側導入口(tangential side inlet)を備える容器からなる。液体は底部流として容器を離れ、気体は容器頂部の排出口を介して離れる。
【0023】
上述したように、スルホン化反応器から出る気体状排出流は、酸化イオウ、(ミストの形態にある)硫酸および(ミスト小滴の形態にある)伴出アルキルアリールスルホン酸を典型的には含む。従って、第1液体反応生成物を気体状排出流から分離した後、周囲雰囲気に放出する前に気体状排出流を精製しなければならない。本発明の方法においては、排出気体流を精製して浄化気体流および第2液体反応生成物を得る。この精製工程は、遠心分離、吸収、静電沈降等を含む、当分野において公知のあらゆる精製技術を用いて行うことができる。ここでの使用に好ましい精製方法は、硫酸ミストおよび伴出アルキルアリールスルホン酸ミストを捕捉する静電沈降分離器(ESP)によるものである。従って、精製工程から出る第2液体反応生成物は、硫酸およびアルキルアリールスルホン酸を典型的には含む。
【0024】
本方法における必須工程は、第2液体反応生成物を分離工程(b)の後に生成される第1液体反応生成物に再循環させて、アルキルアリールスルホン酸を含む第3液体反応生成物を生成することを含む。このような再循環工程は、上述の精製工程から出る第2液体反応生成物中の望ましくない不純物、例えば硫酸の存在にもかかわらず、最終直鎖アルキルベンゼンスルホネート生成物の色にいかなる有意の程度にさえも悪影響を及ぼさないことが見出される。
【0025】
好ましくは安定化および加水分解の後、最終アルキルベンゼンスルホン酸は安定した生成物であり、そのまま保存および輸送することができる。しかしながら、第3液体反応生成物中のアルキルアリールスルホン酸をアルキルアリールスルホネートに変換するため、スルホン酸に中和工程を施すことができる。中和工程は、当業者に公知のあらゆる適切な中和剤を用いて、例えばアルキルアリールスルホン酸の塩基での中和によって行い、アルキルアリールスルホネートを塩の形態で形成する。適切な塩基は、以下に示されるように塩のカチオンMをもたらす、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物;並びに水酸化アンモニウムである。
【0026】
場合により別の反応工程が、スルホン酸中和の前に必要となることがある。場合によるこれらの反応工程は、スルホン化の分野における当業者には周知である。例えばアルキルベンゼンスルホン酸を、典型的には、あらゆる中間生成物(例えばピロスルホン酸)を望ましいアルキルベンゼンスルホン酸に変換するためのエージング工程に通す。加えて、アルキルベンゼンスルホン酸無水物のような特定の中間体を、水少量(アルキルベンゼンスルホン酸に対して約1%)を伴うアルキルベンゼンスルホン酸に変換するのに、加水分解もしくは安定化工程が通常必要である。
【0027】
任意に他のさらなる工程を行うこともできる。このような工程は、スルホン化の分野における当業者には周知である。例えば上述の精製工程、例えば静電沈降分離器から排出される浄化気体流に、環境に放出される前に、精製工程を通過するSOおよび気体状SO少量を除去するため、(浄化気体流を苛性ソーダと接触させることによる)苛性洗浄工程を施すことができる。
【0028】
本発明に従って製造することができるアルキルアリールスルホネートの一般クラスは、化学式(R−A’−SOMによって特徴付けることができ、式中、Rは7から35個、特に7から18個、より格別には10から18個、最も格別には10から13個の範囲の炭素原子数を有するアルキル基を表し;A’は二価芳香族ヒドロカルビル基、特に、フェニレン基を表し;Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンおよびこれらの混合物から選択されるカチオンであり;nは、合計電荷がゼロであるように、カチオン(1以上)Mの原子価に依存する数である。アンモニウムイオンは、窒素原子に結合する1、2もしくは3の有機基を有する、有機アミンから誘導されるものであってもよい。適切なアンモニウムイオンは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンから誘導される。アンモニウムイオンが式NHのものであることが好ましい。好ましい実施形態において、Mはナトリウム、カリウムもしくはマグネシウムを表す。カリウムイオンは、アルキルアリールスルホネートの水溶解性を促進することができ、マグネシウムは軟水におけるこれらの性能を促進することができる。
【0029】
本発明において用いられるアルキル芳香族炭化水素は、適切なアルキル化条件の下で、オレフィンを芳香族化合物と接触させることによって調製する。これは様々なアルキル化条件の下で行うことができる。好ましくはアルキル化はモノアルキル化を導き、存在するとしても、より少ない程度までのみのジアルキル化もしくはより高次のアルキル化を導く。
【0030】
このアルキル化において適用可能である芳香族炭化水素は、ベンゼン、トルエン、キシレン、例えばo−キシレンもしくはキシレンの混合物;およびナフタレンのうちの1つ以上であり得る。好ましくは芳香族炭化水素はベンゼンである。
【0031】
このアルキル化プロセスにおいて用いられるオレフィンは、Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素によって得られる。Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料は、この方法の効率および環境への影響を改善する観点で改善されたアルキルアリールスルホネートの製造方法を提供するために、ESP残滓の再循環との組み合わせでここで有用である。これら2つの特徴の組み合わせが、最終アルキルアリールスルホネート生成物の特性に対する著しい悪影響を有していないということは、特に驚くべきことである。
【0032】
Fischer Tropsch合成において得られるパラフィンは、Fischer Tropsch生成物がイオウ、窒素、酸素および環状生成物の含有率が一般に非常に低く、対費用効果が高いため、ここでの使用に特に有利である。
【0033】
このパラフィン原料は、一般には約7から約35個、好ましくは約7から約18個、より好ましくは約10から約18個、特に約10から約13個の炭素原子のパラフィン分子あたりの炭素原子の総数を有する、非分岐(直鎖)もしくはノルマルパラフィン分子を、好ましくは含む。
【0034】
非分岐パラフィンに加えて、パラフィン原料は他の非環式化合物、例えばメチル、エチルおよびプロピル基から選択される1以上のアルキル基分岐を有する軽度に分岐したパラフィンを含むこともできる。好ましくは軽度に分岐したパラフィンはただ1つのアルキル分岐を有する。パラフィン原料は、通常、異なる炭素数を有する直鎖および軽度分岐パラフィンの混合物である。
【0035】
パラフィン原料には、パラフィンをオレフィンに変換するため、脱水素工程を施す。パラフィン原料を、脱水素触媒の存在下、脱水素反応条件下で、水素流と接触させる。当業者は、本発明において用いるため、触媒を調製し、脱水素工程を実施し、および関連分離工程を実施する技術を知っている。適切な脱水素触媒は当分野において周知であり、US 3274287、US 3315007、US 3315008、US 3745112、US 4430517、US 4716143、US 4762960、US 4786625、US 4827072およびUS 6187981に例示される。脱水素条件には、400℃から900℃、好ましくは400℃から525℃の温度および1kPaから約1013kPaの圧力および0.1から100時間−1のLHSV(線形時間空間速度(linear hour space velocity))が含まれる。
【0036】
ここで用いるのに好ましい脱水素方法は、白金系脱水素触媒を用いる、UOPからのPACOL(RTM)法である。脱水素反応の後に存在するジオレフィンは、UOPからのDEFINE(RTM)法を用いてモノオレフィンに変換することができる。
【0037】
アルキル化工程において用いられるオレフィン原料には、脱水素工程において変換されなかったパラフィンが含まれる。このような未変換パラフィンはこれに続く段階、特に、以下で説明されるアルキル化反応混合物の後処理の間に適切に除去することができ、脱水素工程に再循環される。典型的には、このようなオレフィン/パラフィン混合物中に存在するオレフィン部分の量は、存在するオレフィンおよびパラフィンの総モル数に対して1から50モル%の範囲、より典型的には同じ基準で5から30モル%の範囲、特に10から20モル%である。典型的には、このようなオレフィン/パラフィン混合物中に存在するパラフィン部分の量は、存在するオレフィンおよびパラフィンの総モル数に対して50から99モル%の範囲、より典型的には同じ基準で70から95モル%の範囲、特に80から90モル%である。
【0038】
芳香族炭化水素のオレフィンに対するモル比は、広範囲から選択することができる。モノアルキル化を促進するためには、このモル比は適切には少なくとも1、特に少なくとも7である。
【0039】
アルキル化法に用いられる触媒は、アルキル化触媒として用いるのに適するあらゆる触媒であり得る。アルキル化のための典型的な触媒には、ハロゲン化金属、例えば三塩化アルミニウムを含む均一ルイス酸、ブロンステッド酸、例えばフッ化水素、硫酸およびリン酸、並びに不均一触媒、例えば非晶質および結晶性シリカアルミナが含まれる。狭孔(narrow pore)ゼオライト、例えば脱アルミニウム化モルデナイト、オフレタイトおよびベータゼオライトは、アルキル鎖の末端位、典型的には、アルキル鎖の2位に向けたアルキル化に対する高い選択性をもたらす。
【0040】
アルキル化は液体希釈剤の存在下で行っても行わなくてもよい。適切な希釈剤は、例えば適切な沸点範囲のパラフィン混合物、例えば脱水素において変換されず、脱水素生成物から除去されないパラフィンである。過剰な芳香族炭化水素が希釈剤として作用し得る。
【0041】
オレフィンを芳香族炭化水素と接触させることによるアルキル芳香族炭化水素の調製は、広範囲から選択される反応温度を含むアルキル化条件下で行うことができる。反応温度は30℃から300℃の範囲内で適切に選択されるが、反応温度はアルキル化法のタイプおよび用いられる触媒に依存する。
【0042】
ここで製造することができるアルキル芳香族化合物の一般クラスは、化学式R−Aによって特徴付けることができ、式中、Rは、本発明に従い、水素原子の付加によってオレフィンから誘導されるアルキル基を表し、オレフィンは7から35個、特に7から18個、より格別には10から18個、最も格別には10から13個の範囲の炭素数を有し;Aは芳香族ヒドロカルビル基、特に、フェニル基を表す。
【0043】
本発明に従って調製されるアルキルアリールスルホネート界面活性剤は、界面活性剤として様々な用途において用いることができ、この用途には洗浄剤配合物、例えば顆粒状洗濯洗浄剤配合物、液体洗濯洗浄剤配合物、液体食器用洗浄剤配合物;並びに種々雑多な配合物、例えば汎用洗浄剤、液体石けん、シャンプーおよび液体精錬剤が含まれる。
【0044】
本発明に従って調製されるアルキルアリールスルホネート界面活性剤には、洗浄剤配合物、具体的には、洗濯洗浄剤配合物に格別の用途が見出される。これらの配合物は、アルキルアリールスルホネート界面活性剤自体の他に、幾つかの成分、例えばイオン性、非イオン性、両性もしくはカチオン性型の他の界面活性剤、ビルダー、コビルダー、漂白剤およびこれらの活性化剤、泡制御剤、酵素、抗灰色化剤(anti−greying agent)、蛍光増白剤並びに安定化剤を一般には含んでなる。量を含む適切な追加成分の選択は、洗浄剤配合物の分野における当業者の領域内に十分にある。
【0045】
本発明に従って製造することができるアルキルアリールスルホネート界面活性剤は、パーソナルケア製品において、強化油回収用途において、および沖合並びに内陸水路、運河および湖の油流出の除去に有利に用いることもできる。
【0046】
ここで本発明を、例として、添付の図面を参照して説明する。
【0047】
図1を参照すると、ブロック1はスルホン化反応ゾーンを表す。ブロック2は気液分離ゾーンを表す。ブロック3は排出気体精製ゾーンを表す。ブロック4は場合によるNaOH洗浄ゾーンを表す。ブロック5は場合による安定化および加水分解ゾーンを表す。ブロック6は場合による中和ゾーンを表す。
【0048】
図1を参照すると、ライン1はアルキルアリール炭化水素出発物質を表し、アルキル基はFischer−Tropschパラフィン原料から誘導されている。ライン2はスルホン化剤を表す。ライン3は、スルホン化反応ゾーンから出る第1液体反応生成物および気体状排出流を表す。ライン4は気液分離ゾーンから出る第1液体反応生成物を表す。ライン5は気液分離ゾーンから出る気体状排出流を表す。ライン6は排出気体精製ゾーンから出る第2液体反応生成物を表す。ライン7は、排出気体精製ゾーンから出る浄化気体流を表す。ライン8は、第1液体反応生成物および第2液体反応生成物の組み合わせである第3液体反応生成物を表す。ライン9は、場合による安定化および加水分解ゾーンから出るアルキルスルホン酸を表す。ライン10は場合による中和ゾーンから出るアルキルアリールスルホネートを表す。
【0049】
図2を参照すると、ブロック1Aはアルキル化反応ゾーンを表す。ライン1aはアリール炭化水素原料を表す。ライン1bは、Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素によって調製されているオレフィン原料を表す。図2における他のすべてのブロックおよびラインは、図1について上述される通りである。
【0050】
ここで本発明を以下の実施例によって説明するが、これらの実施例はいかなる意味においても本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【実施例】
【0051】
(実施例1)
直鎖アルキルベンゼンを、UOPからのPACOL(RTM)およびDEFINE(RTM)法を用いるFischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素および、これに続く、HFをアルキル化触媒として用いるアルキル化によって調製した。Fischer−Tropschパラフィンは、コバルト−チタニアFischer−Tropsch触媒を用いるFischer−Tropsch反応において調製した。必要な炭素留分は蒸留および水素化の組み合わせによって得る。生じるFischer−Tropschパラフィンは以下の組成を有していた。
【0052】
【表1】

【0053】
次に、この直鎖アルキルベンゼン(LAB)に、三酸化イオウとの反応によるスルホン化反応を施した。三酸化イオウは、イオウ元素を基本材料として用い、これを溶融し、燃焼させてSOとした後、SOに変換して調製した。6mol% SO/空気混合物を186kgイオウ/時の流速でスルホン化反応器に供給した。スルホン化反応器は、1250kg/時のLAB供給速度で稼働する、37チューブBallestra F型薄層反応器であった。スルホン化反応は、50℃の温度および大気圧を約30kPa上回る圧力で行った。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸生成物流を気/液分離器において除去したSO/空気蒸気流から分離した後、エージング区画(直列の2容器)、次いで加水分解容器を経由させ、そこで約1%の水を添加して生成物をさらに安定化させた。エージングおよび加水分解容器の合計滞留時間は約40分であり、エージング/加水分解区画の温度は45から50℃で維持した。
【0054】
気/液分離器から出る除去SO/蒸気流は、次に静電沈降分離器ユニット(ESP)を経由させ、そこで(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸および硫酸を含む)液体痕跡を除去した。除去した酸性液体は、続いて、気/液分離器を離れる液体直鎖アルキルベンゼンスルホン酸流に3.5kg/時の速度で再循環させた(即ち、エージング/加水分解区画に入る前)。最後に、酸/SOの最後の痕跡を苛性洗浄により空気蒸気流から除去した。
【0055】
生じるアルキルアリールスルホン酸のアルキル基は、以下の炭素数分布を有していた。
【0056】
【表2】

【0057】
最終直鎖アルキルベンゼンスルホン酸生成物のサンプルの吸光度、直接酸性度、UOM(未反応有機物質)、水含有率および硫酸含有率を、以下に説明される様々な試験方法を用いて測定した。結果を下記表1に示す。
【0058】
吸光度試験法
エタノール中の50g/L溶液の吸光度を、4cmセルにおいて、400nmの波長で、単一ビームUV分光光度計を用いて測定した。吸光度測定は色形成の基準である。一般には、吸光度値が高いほど生成物がより着色している。
【0059】
直接酸性度試験法
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸約1gを正確に秤量して、EtOH 30mLおよびHO 30mLに溶解し、(mgKOH/gとして表される)0.5mol/L NaOHで当量点まで滴定した。
【0060】
UOM(未反応有機物質)試験法
EtOH中の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の50g/LサンプルのUOMを、HPLCを用いて、EtOH中の0.65g/L 直鎖アルキルベンゼンの標準に対して測定した。イオン交換カラムをEtOHの移動相と共に用いた。
【0061】
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸サンプル中の水の量を決定するための試験法
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸サンプル中の水の量は、1成分容積測定Karl−Fischer滴定を用いて測定した。サンプルサイズは約3.5gであった。滴定剤能力は≧5.0mgHO/mLであり、Karl−Fischer溶媒は50g/L イミダゾールで緩衝した。
【0062】
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸サンプル中の硫酸の量を決定するための試験法
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸サンプル中の硫酸の量は、硝酸鉛を用いる電気化学的滴定を用いて測定した。
【0063】
(実施例2)(比較)
静電沈降分離器(ESP)から出る酸性液体を再循環させないことを除いて、実施例1を反復した。最終直鎖アルキルベンゼンスルホン酸生成物のサンプルの吸光度、直接酸性度、UOM(未反応有機物質)、水含有率および硫酸含有率を、上記試験法を用いて測定した。結果を下記表1に示す。
【0064】
(実施例3)(比較)
直鎖アルキルベンゼンをC9−C14灯油誘導パラフィン原料の脱水素によって調製したことを除いて、実施例1を反復した。生じるアルキルアリールスルホン酸のアルキル基は以下の炭素数分布を有している。
【0065】
【表3】

【0066】
最終直鎖アルキルベンゼンスルホン酸生成物のサンプルの吸光度、直接酸性度、UOM(未反応有機物質)、水含有率および硫酸含有率を、上記試験法を用いて測定した。結果を下記表1に示す。
【0067】
(実施例4)(比較)
静電沈降分離器から出る酸性液体を再循環させないことを除いて、実施例3を反復した。最終直鎖アルキルベンゼンスルホン酸生成物のサンプルの吸光度、直接酸性度、UOM(未反応有機物質)、水含有率および硫酸含有率を、上記試験法を用いて測定した。結果を下記表1に示す。
【0068】
【表4】

【0069】
幾つかのサンプルを直接酸性度、吸光度、UOMおよび水含有率について測定したため、これらの測定の範囲が表1において引用される。硫酸含有率については実施例あたりただ1つのサンプルを測定し、従って、硫酸含有率については各々の実施例についてただ1つの数字が表1において引用される。
【0070】
表1から、(Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料をESPから出る酸性液体の再循環と共に用いる)実施例1において生成される直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の吸光度が、(ESPから出る酸性液体の再循環なしの)実施例2、(Fischer−Tropsch系パラフィン原料の代わりに灯油系パラフィン原料をESP再循環と共に用いる)実施例3および(灯油系パラフィン原料をESP再循環なしで用いる)実施例4において生成される直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の吸光度と有意に異なることがないことがわかる。これらの結果は、Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料を、ESPから出る酸性液体を気/液分離器を離れる液体直鎖アルキルベンゼンスルホン酸流に戻す再循環と共に組み合わせたものが、最終直鎖アルキルベンゼンスルホン酸生成物の色に対して有意に有害ではないことを示す。さらに、(Fischer−Tropsch誘導原料をESPから出る酸性液体の再循環と共に用いる)実施例1において生成される直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の吸光度は、十分に商用直鎖アルキルベンゼンスルホン酸生成物の仕様ガイドラインの範囲内にある。
【0071】
(Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料をESPから出る酸性液体の再循環と共に用いる)実施例1において生成される直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の直接酸性度、UOM含有率、水含有率および硫酸含有率が、実施例2、3および4において生成される直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の直接酸性度、UOM含有率、水含有率および硫酸含有率と有意に異なっていないことも表1からわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルキルアリールスルホン酸を調製するための方法であって、
(a)アルキル芳香族炭化水素を気体状スルホン化剤と接触させて(i)アルキルアリールスルホン酸を含む第1液体反応生成物および(ii)気体状排出流を生成する工程;
(b)第1液体反応生成物を気体状排出流から分離する工程;
(c)気体状排出流を精製して浄化気体流および第2液体反応生成物を得る工程;
(d)第2液体反応生成物を分離工程(b)の後に生成される第1液体反応生成物に再循環させ、アルキルアリールスルホン酸を含む第3液体反応生成物を生成する工程;
を含み、アルキル芳香族炭化水素が、アルキル化条件下で芳香族炭化水素をオレフィンと接触させることによって得られ、ならびに該オレフィンがFischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素によって得られる方法。
【請求項2】
第2液体反応生成物がアルキルアリールスルホン酸および硫酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
気体状スルホン化剤が三酸化イオウである、請求項1もしくは2に記載の方法。
【請求項4】
気体状排出流を静電沈降分離器に通すことによって精製工程(c)を行う、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
約25℃から約120℃の温度および大気圧を約30kPaから約50kPa上回る範囲の圧力でスルホン化工程(a)を行う、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
アルキルアリールスルホン酸を調製するための方法であって、
(a1)アルキル化条件下、アルキル化触媒の存在下で芳香族炭化水素をオレフィンと接触させてアルキル芳香族炭化水素を生成する工程であって、該オレフィンはFischer−Tropsch誘導パラフィン原料の脱水素によって得られる工程;
(a)アルキル芳香族炭化水素を気体状スルホン化剤と接触させて(i)(アルキルアリールスルホン酸を含む)第1液体反応生成物および(ii)気体状排出流を生成する工程;
(b)第1液体反応生成物を気体状排出流から分離する工程;
(c)気体状排出流を精製して浄化気体流および第2液体反応生成物を得る工程;
(d)第2液体反応生成物を分離工程(b)の後に生成される第1液体反応生成物に再循環させ、アルキルアリールスルホン酸を含む第3液体反応生成物を生成する工程、
を含む、方法。
【請求項7】
芳香族炭化水素がベンゼンである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料が直鎖および分岐パラフィンの混合物を含む、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
Fischer−Tropsch誘導パラフィン原料が分岐パラフィン2%から8%を含む、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかによって調製される第3反応生成物中のアルキルアリールスルホン酸を中和することにより、アルキルアリールスルホネートを調製するための方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−508329(P2010−508329A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535080(P2009−535080)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【国際出願番号】PCT/EP2007/061809
【国際公開番号】WO2008/053037
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(590002105)シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー (301)
【Fターム(参考)】