説明

アルブミン融合タンパク質

本発明は、アルブミン融合タンパク質を包含する。本発明のアルブミン融合タンパク質をコードする核酸分子もまた本発明により包含され、同様に、これらの核酸を含むベクター、これらの核酸ベクターで形質転換された宿主細胞、また本発明のアルブミン融合タンパク質を作製する方法、ならびにこれらの核酸、ベクター、および/または宿主細胞を使用する方法も、本発明により包含される。さらに、本発明は、アルブミン融合タンパク質を含む医薬組成物、および本発明のアルブミン融合タンパク質を用いて疾患、障害、または状態を処置、予防、もしくは改善する方法を包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルブミンに融合された心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)を含むアルブミン融合タンパク質であって、前記融合タンパク質は、ANP活性を有し、
(a)前記ANPポリペプチドは、野生型ANP、ANPフラグメント、およびANP変異体から選択され、
(b)前記アルブミンは、野生型アルブミン、アルブミンフラグメント、およびアルブミン変異体から選択され、前記アルブミンは、前記ANPポリペプチドの血清血漿半減期を増大させる、アルブミン融合タンパク質。
【請求項2】
前記ANPポリペプチドが、配列番号302および配列番号560から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項3】
前記アルブミンが、
a)ヒトアルブミン、
b)ウシアルブミン、
c)ヒツジアルブミン、
d)ブタアルブミン、
e)ニワトリアルブミン、
f)サケアルブミン、
j)アルブミンフラグメント、
k)アルブミン変異体、
1)配列番号1、
m)配列番号1のアミノ酸1〜194からなるアルブミンのフラグメント、
n)配列番号1のアミノ酸195〜387からなるアルブミンのフラグメント、
o)配列番号1のアミノ酸388〜585からなるアルブミンのフラグメント、
p)配列番号1のアミノ酸1〜387からなるアルブミンのフラグメント、
q)配列番号1のアミノ酸195〜585からなるアルブミンのフラグメント、
r)配列番号1のアミノ酸1〜105からなるアルブミンのフラグメント、
s)配列番号1のアミノ酸120〜194からなるアルブミンのフラグメント、
t)配列番号1のアミノ酸195〜291からなるアルブミンのフラグメント、
u)配列番号1のアミノ酸316〜387からなるアルブミンのフラグメント、
v)配列番号1のアミノ酸388〜491からなるアルブミンのフラグメント、
w)配列番号1のアミノ酸512〜585からなるアルブミンのフラグメント、
x)10、15、20、25、30、50、100、または150アミノ酸長である、アルブミンのフラグメント、
y)1つ以上のアルブミンのドメインからなるアルブミンのフラグメント、ならびに
z)
i)L407A、
ii)L408V、
iii)V409A、
iv)R410A、
v)K413Q、および
vi)K414Qから選択される配列番号1の変異体、から選択される、請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項4】
前記アルブミン融合タンパク質が、リーダー配列をさらに含む、請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項5】
前記リーダー配列が、
a)HSA、
b)kex2、ならびに
c)HSAおよびkex2の融合物から選択される、請求項4に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項6】
1つ以上の追加の治療用ポリペプチドをさらに含む、請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項7】
配列番号227および配列番号524から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項8】
配列番号227および配列番号524から選択されるアミノ酸配列からなる、請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項9】
請求項7に記載のアルブミン融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列。
【請求項10】
配列番号152および配列番号488から選択されるANPヌクレオチド配列を含む、請求項9に記載のヌクレオチド配列。
【請求項11】
請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質を発現する構築物。
【請求項12】
構築物ID3484および構築物ID4174から選択される請求項11に記載の構築物。
【請求項13】
請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質を発現する宿主細胞。
【請求項14】
哺乳類細胞、酵母細胞、または原核細胞である、請求項13に記載の宿主細胞。
【請求項15】
前記アルブミン融合タンパク質の発現に適している条件下で、請求項13に記載の宿主細胞を培養するステップ、および前記アルブミン融合タンパク質を回収するステップを含む、アルブミン融合タンパク質を発現するための方法。
【請求項16】
グリコシル化、非グリコシル化、またはグリコシル化異性体である、請求項13に記載の宿主細胞により発現されるアルブミン融合タンパク質。
【請求項17】
請求項1に記載のアルブミン融合タンパク質および医薬的に許容される担体を含む組成物。
【請求項18】
請求項17に記載の組成物およびその使用のための取扱説明書を含むキット。
【請求項19】
疾患、障害、または状態の処置、予防、診断、または改善を必要とする対象における、疾患、障害、または状態を処置、予防、診断、または改善する方法であって、アルブミンに融合されるANPポリペプチドを含む有効量のアルブミン融合タンパク質を投与するステップを含み、前記融合タンパク質は、ANP活性を有し、
(a)前記ANPポリペプチドは、野生型ANP、ANPフラグメント、およびANP変異体から選択され、
(b)前記アルブミンは、野生型アルブミン、アルブミンフラグメント、およびアルブミン変異体から選択され、前記アルブミンは、前記ANPポリペプチドの血清血漿半減期を増大させる、方法。
【請求項20】
前記疾患、障害、または状態が、高血圧、食塩感受性高血圧、うっ血性心不全、狭心症、末梢動脈障害、糖尿病性腎症、脳卒中、腎不全、急性および/または慢性腎不全、急性尿細管壊死、急性腎不全、腎臓病、腎糸球体疾患、組織の過剰な流体、低血圧、心容積の過負荷、心代償不全、左心室機能障害、呼吸困難、アルドステロン濃度の上昇の治療、血管収縮、心拍出量低下および/または高血圧、心血管疾患、心不全、心筋再かん流傷害、左室リモデリングならびに心筋梗塞後から選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
アルブミンに融合されたブチリルコリンエステラーゼポリペプチド(BChE)を含むアルブミン融合タンパク質であって、前記融合タンパク質は、BChE活性を有し、
(a)前記BChEポリペプチドは、野生型BchE、BChEフラグメント、およびBChE変異体から選択され、
(b)前記アルブミンは、野生型アルブミン、アルブミンフラグメント、およびアルブミン変異体から選択され、前記アルブミンは、前記BchEポリペプチドの血清血漿半減期を増大させる、アルブミン融合タンパク質。
【請求項22】
前記BChEポリペプチドが、配列番号708および配列番号709から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項23】
前記アルブミンが、
a)ヒトアルブミン、
b)ウシアルブミン、
c)ヒツジアルブミン、
d)ブタアルブミン、
e)ニワトリアルブミン、
f)サケアルブミン、
j)アルブミンフラグメント、
k)アルブミン変異体、
1)配列番号1、
m)配列番号1のアミノ酸1〜194からなるアルブミンのフラグメント、
n)配列番号1のアミノ酸195〜387からなるアルブミンのフラグメント、
o)配列番号1のアミノ酸388〜585からなるアルブミンのフラグメント、
p)配列番号1のアミノ酸1〜387からなるアルブミンのフラグメント、
q)配列番号1のアミノ酸195〜585からなるアルブミンのフラグメント、
r)配列番号1のアミノ酸1〜105からなるアルブミンのフラグメント、
s)配列番号1のアミノ酸120〜194からなるアルブミンのフラグメント、
t)配列番号1のアミノ酸195〜291からなるアルブミンのフラグメント、
u)配列番号1のアミノ酸316〜387からなるアルブミンのフラグメント、
v)配列番号1のアミノ酸388〜491からなるアルブミンのフラグメント、
w)配列番号1のアミノ酸512〜585からなるアルブミンのフラグメント、
x)10、15、20、25、30、50、100、または150アミノ酸長である、アルブミンのフラグメント、
y)1つ以上のドメインのアルブミンからなるアルブミンのフラグメント、ならびに
z)
i)L407A、
ii)L408V、
iii)V409A、
iv)R410A、
v)K413Q、および
vi)K414Qから選択される配列番号1の変異体、から選択される、請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項24】
前記アルブミン融合タンパク質が、リーダー配列をさらに含む、請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項25】
前記リーダー配列が、
a)HSA、
b)kex2、
c)コンセンサスシグナル配列、ならびに
d)HSA、kex2、およびコンセンサスシグナル配列から選択されるリーダー配列のうちの少なくとも1つの融合物から選択される、請求項24に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項26】
1つ以上の追加の治療用ポリペプチドをさらに含む、請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項27】
配列番号669および配列番号670から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項28】
配列番号669および配列番号670から選択されるアミノ酸配列からなる、請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質。
【請求項29】
請求項27に記載のアルブミン融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列。
【請求項30】
配列番号630および配列番号631から選択されるBChEヌクレオチド配列を含む、請求項29に記載のヌクレオチド配列。
【請求項31】
請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質を発現する構築物。
【請求項32】
構築物ID4258および構築物ID4259から選択される請求項11に記載の構築物。
【請求項33】
請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質を発現する宿主細胞。
【請求項34】
哺乳類細胞、酵母細胞、または原核細胞である、請求項33に記載の宿主細胞。
【請求項35】
前記アルブミン融合タンパク質の発現に適している条件下で、請求項33に記載の宿主細胞を培養するステップ、および前記アルブミン融合タンパク質を回収するステップを含む、アルブミン融合タンパク質を発現するための方法。
【請求項36】
グリコシル化、非グリコシル化、またはグリコシル化異性体である、請求項33に記載の宿主細胞により発現されるアルブミン融合タンパク質。
【請求項37】
請求項21に記載のアルブミン融合タンパク質および医薬的に許容される担体を含む組成物。
【請求項38】
請求項37に記載の組成物およびその使用のための取扱説明書を含むキット。
【請求項39】
疾患、障害、または状態の処置、予防、診断、または改善を必要とする対象における、疾患、障害、または状態を処置、予防、診断、または改善する方法であって、アルブミンに融合されるBChEポリペプチドを含む有効量のアルブミン融合タンパク質を投与するステップを含み、前記融合タンパク質は、BChE活性を有し、
(a)前記BChEポリペプチドは、野生型BchE、BChEフラグメント、およびBChE変異体から選択され、
(b)前記アルブミンは、野生型アルブミン、アルブミンフラグメント、およびアルブミン変異体から選択され、前記アルブミンは、前記BchEポリペプチドの血清血漿半減期を増大させる、方法。
【請求項40】
前記疾患、障害、または状態が、コカインの過剰摂取の解毒、スキサメトニウム過敏症、および無呼吸から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記疾患、障害、または状態が、コカインの過剰摂取である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記BChEポリペプチドが、A227S、S315G、A356W、およびY360Gのアミノ酸置換を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記BChEポリペプチドBChEポリペプチドが、A227S、S315G、A356W、およびY360Gのアミノ酸置換を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項44】
疾患、障害、または状態の処置、予防、診断、または改善を必要とする対象における、疾患、障害、または状態を処置、予防、診断、または改善する方法であって、有効量のアルブミン融合タンパク質を投与するステップを含み、前記疾患、障害、または状態は、アルツハイマー病を含む、方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公表番号】特表2011−501959(P2011−501959A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532056(P2010−532056)
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際出願番号】PCT/US2008/012306
【国際公開番号】WO2009/058322
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(597018381)ヒューマン ジノーム サイエンシーズ, インコーポレイテッド (44)
【氏名又は名称原語表記】Human Genome Sciences, Inc.
【Fターム(参考)】