説明

アンテナ

【課題】パッチアンテナとスロットループアンテナの両機能を備え、同一共振周波数で自由空間でも導電物体に貼付しても通信動作が可能なアンテナとする。
【解決手段】誘電体の第1の基板2の一方の面側に、導電体の長方形状のパッチ素子3と、パッチ素子3を囲むように配置した導電体からなるアース部4と、パッチ素子3とアース部4との間に形成したスロット部5と、パッチ素子3とアース部4に給電するための給電部6とを設け、導電物体に貼付してパッチアンテナとして動作した時と、自由空間中に配置してスロットループアンテナとして動作した時とで共振周波数が略同じになるように、パッチ素子3のパッチ辺を設定した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッチアンテナとスロットループアンテナの両機能を備えたアンテナに関し、特に、同一共振周波数でパッチアンテナ動作とスロットループアンテナ動作を可能にしたアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ICチップを備えるタグとリーダ/ライタの間で無線通信を用いて情報をやり取りすることにより、物品の識別、管理等を行うRFID(Radio frequency identification)システムでは、RFIDタグを自由空間中に配置して使用するだけでなく、物体に貼付して使用することもある。そして、貼付する物体が金属等の導電物体の場合がある。
【0003】
通常のRFID用のアンテナにおいては、一般的に近傍に金属等の導電体が存在すると共振周波数や指向性に変化が生じる。そのため、自由空間中での使用を想定したアンテナを備えたRFIDタグを導電物体に貼付した場合、自由空間中に配置した場合と同等の性能を得ることが難しく、最悪の場合、通信不能になる虞れがある。
【0004】
導電物体に貼付して使用することを前提としたRFIDタグに好適なアンテナとして、例えば特許文献1に記載されているような、パッチアンテナがある。このパッチアンテナは、片面指向性であり、指向性のある面と反対の面側を導電物体に貼付して使用することにより、リーダ/ライタとの間の無線通信を可能とする。
【特許文献1】特開2006−319964号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、パッチアンテナは、片面指向性のために通信可能な方向が限定されてしまう。このため、パッチアンテナをRFIDタグに適用した場合に、通信できる方向がRFIDタグの一方の面側に限定されてしまい、自由空間中に配置して使用する場合の使い勝手が悪いという問題がある。このため、従来では、自由空間中に配置して使用する場合と導電物体に貼付して使用する場合とで、それぞれに適した別々のRFIDタグが必要であった。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、パッチアンテナとスロットループアンテナの両機能を備え、自由空間中でも導電物体に貼付した場合においても通信動作が可能なアンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、本発明のアンテナは、誘電体からなる第1の基板の一方の面側に、導電体からなる方形状のパッチ素子と、該パッチ素子を囲むように配置した導電体からなるアース部と、前記パッチ素子と前記アース部との間に形成したスロット部と、前記パッチ素子と前記アース部に給電するための給電部と、を備え、前記第1の基板の他方の面側を導電物体に接触させたときに前記導電物体をアース導体とするパッチアンテナとして動作し、自由空間中に配置したときはパッチアンテナ動作時の共振周波数と同じ共振周波数でスロットループアンテナとして動作させる構成としたことを特徴とする。
【0007】
かかる構成では、導電物体に接触させたときはパッチアンテナとして動作し、自由空間中に配置したときはスロットループアンテナとして動作するようになり、1つのアンテナで、導電物体に貼付しても自由空間中に配置しても無線通信が行えるようになる。
【0008】
具体的には、請求項2のように、前記第1の基板の誘電率と前記パッチ素子の形状の少なくとも一方を調整して、パッチアンテナ動作時の共振周波数とスロットループアンテナ動作時の共振周波数を一致させるようにする。
【0009】
請求項3のように、前記スロット部におけるスロットループアンテナ動作時の共振周波数を決定するスロットの長さに、前記パッチ素子におけるパッチアンテナ動作時の共振周波数を決定するパッチ辺の長さが近づくように、前記パッチ素子の形状を調整するとよい。
具体的には、請求項4のように、前記パッチ素子は、前記給電部が接続するパッチ辺の長さが、当該パッチ辺と垂直に交わるパッチ辺の長さより短い長方形状とするとよい。
更に、請求項5のように、前記パッチ素子は、前記給電部が接続するパッチ辺と垂直に交わるパッチ辺に、スリットを形成するとよい。
【0010】
また、請求項6のように、パッチアンテナ動作時の共振周波数とスロットループアンテナ動作時の共振周波数が一致するように、前記第1の基板の誘電率を選択してもよい。
また、請求項7のように、前記パッチ素子、前記アース部、前記スロット部及び前記給電部の上面側に、誘電体からなる第2の基板を設けるとよい。
更に、請求項8のように、RFIDタグに適用するとよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、自由空間に配置した場合は両面指向性のスロットループアンテナとして動作し、導電物体に貼付した場合は片面指向性のパッチアンテナとして動作し、且つ、各々同一共振周波数で動作するようになるので、RFIDタグ用アンテナ等として利用すれば、同じタグを、自由空間用及び導電物体貼付用として共用することができる。
【0012】
また、第1の基板上のパッチ素子、アース部、スロット部及び給電部の上面側にも、誘電体からなる第2の基板を設ける構成とすれば、RFIDタグ用アンテナ等に適用した場合に、RFIDタグのどちらの面を金属等の導電物体に貼付してもパッチアンテナとして動作することができ、RFIDタグの貼付面の制約がなくなるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るアンテナの第1実施形態を示す構成図である。
図1において、本実施形態のアンテナ1は、導電物体に貼付して使用したときには前記導電物体をアース導体とするパッチアンテナとして動作し、自由空間中に配置して使用したときはパッチアンテナ動作時の共振周波数と同じ共振周波数を有するスロットループアンテナとして動作するもので、誘電体からなる第1の基板2の一方の面側に、導電体からなる方形状のパッチ素子3と、該パッチ素子3を囲むように形成した導電体からなるアース部4と、前記パッチ素子3と前記アース部4との間に形成したスロット部5と、前記パッチ素子3と前記アース部4に給電するための図中点線で囲んだ給電部6と、を備えて構成されている。
【0014】
前記パッチ素子3は、長辺の長さがLa、短辺の長さがLbの長方形状であり、互いに対面する短辺の一方で、導電体からなる給電ライン6aにより給電部6に電気的に接続している。
【0015】
次に、かかるアンテナ1を、自由空間中に配置した場合と金属等のような導電物体に貼付した場合の動作原理について、図2及び図3を参照して説明する。
まず、図2を参照してアンテナ1を自由空間中に配置した場合の動作原理を説明する。
パッチ素子3とアース部4に、給電部6を介して交流電源を接続し給電する。自由空間におかれた状態では、放射電磁界に寄与する電界は、図2に矢印で示すように、パッチ素子3とアース部4間のスロット部5に生じ、図4に破線で示すように電波の送受信可能な方向がアンテナ1の両面となり、両面指向性を有するスロットループアンテナとして動作する。
【0016】
このスロットループアンテナ動作時は、給電部6側の点aと給電部6と反対側のスロット点bとが共振周波数における電界の定在波の腹となり、共振周波数を決定するスロットの長さLsは、Ls=La+Lbとなる。図2の矢印の長さは電界の強さを概略的に示している。従って、スロットループアンテナ動作時の共振周波数は、スロット長さLs=La+Lbに略反比例し、スロットループアンテナ動作時の共振周波数をfc1とすると、
fc1∝1/[(La+Lb)×(ε1)1/2
の関係にある。ここで、ε1は、基板2の固有の誘電率ε0に基づいて定まるものでスロットループアンテナ動作時の実効誘電率であり、誘電率ε0より小さい(ε1<ε0)。
【0017】
次に、本実施形態のアンテナ1を、図3を参照してアンテナ1を導電物体に貼付した場合の動作原理を説明する。
図2の場合と同じように、パッチ素子3とアース部4に、給電部6を介して交流電源を接続し給電する。導電物体に貼付した状態では、放射電磁界に寄与する電界は、図3に矢印で示すように、パッチ素子3と導電物体7間に生じ、図5に破線で示すように電波の送受信可能な方向がアンテナ1の貼付面と反対側だけとなり、片面指向性を有するパッチアンテナとして動作する。
【0018】
このパッチアンテナ動作時のパッチ素子3と導電物体7間の電界定在波は、給電部6に接続するパッチ辺と当該パッチ辺と対面するパッチ辺が共振周波数における電界の定在波の腹となり、給電部6に接続する短辺と垂直に交わる長辺の中間点が前記定在波の節となる。これにより、共振周波数を決定するパッチ辺の長さLpは、給電部6に接続する短辺と垂直に交わる長辺の長さであり、Lp=Laとなる。図3の矢印の長さは電界の強さを概略的に示している。従って、パッチアンテナ動作時の共振周波数は、パッチ長さLp=Laに略反比例し、パッチアンテナ動作時の共振周波数をfc2とすると、
fc2∝1/[La×(ε2)1/2
の関係にある。ここで、ε2は基板2の固有の誘電率ε0に基づいて定まるものでパッチアンテナ動作時の実効誘電率であり、誘電率ε0より小さくスロットループアンテナ動作時の実効誘電率ε1より大きい(ε1<ε2<ε0)。
【0019】
従って、スロットループアンテナ動作時の共振周波数fc1とパッチアンテナ動作時の共振周波数fc2が一致するような、パッチ素子3の短辺の長さLbが存在する。これにより、スロットループアンテナ動作時の共振周波数fc1を決定する等価的なスロット長さLsに、パッチアンテナ動作時の共振周波数fc2を決定するパッチ辺長さLpが近づくような形状に、パッチ素子3の形状を調整すれば、パッチアンテナ動作時の共振周波数fc1とスロットループアンテナ動作時の共振周波数fc2を略一致させることができる。
【0020】
かかる本実施形態のアンテナによれば、自由空間に配置した場合は両面指向性のスロットループアンテナとして動作し、導電物体に貼付した場合は片面指向性のパッチアンテナとして動作し、且つ、略同じ共振周波数で動作するようになるので、例えばRFIDタグ用アンテナとして利用すれば、同じタグを、自由空間用及び導電物体貼付用として共用することができる。
【0021】
尚、基板2の誘電率ε0が大きい程、スロットループアンテナ動作時の実効誘電率ε1とパッチアンテナ動作時の実効誘電率ε2の差が広がることから、パッチ素子3の短辺の長さLbの調整と基板材料の選択(即ち、基板2の誘電率ε0の選択)を併用すれば、パッチアンテナ動作時の共振周波数とスロットループアンテナ動作時の共振周波数の一致度合いを、より一層高めることができる。また、パッチ素子3の形状の選択自由度等を高めることができ、延いてはアンテナの設計自由度を高めることができる。
【0022】
次に、図6に本発明の第2実施形態を示し説明する。尚、図1に示す第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図6の第2実施形態のアンテナ10は、図1に示すアンテナ1の上面側、即ち、パッチ素子3、アース部4、スロット部5及び給電部6の上面側に、誘電体からなる第2の基板11を設けたもので、第1の基板2と第2の基板11で、パッチ素子3、アース部4、スロット部5及び給電部6をサンドイッチ状に形成した。
【0023】
かかる構成によれば、本発明のアンテナ11を例えばRFIDタグに適用した場合に、RFIDタグのどちらの面を金属等の導電物体7に貼付してもパッチアンテナとして動作することができ、RFIDタグの貼付面の制約がなくなるという利点がある。
【0024】
図7に、本発明のアンテナの第3実施形態を示す。尚、図1に示す第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図7において、本実施形態のアンテナ20は、第1の基板2上に、1辺の長さがLの正方形状のパッチ素子21を設け、給電部6に接続する辺と垂直に交わる辺の中間部に、スリット22を形成したものである。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0025】
かかる構成では、自由空間におかれた状態でスロットループアンテナとして動作した場合の共振周波数fc1は、そのときのスロット長さLs=2Lに略反比例し、スロットループアンテナ動作時の実効誘電率ε1とすれば、fc1∝1/[2L×(ε1)1/2]の関係にある。
【0026】
一方、導電物体に貼付した状態でパッチアンテナとして動作した場合、パッチ素子21がスリット22のない正方形状の場合の共振周波数fc2は、パッチ辺Lに略反比例し、fc2∝1/[L×(ε2)1/2]の関係にある。しかし、スリット22を設けたときは、スリット22の略切れ込み部分も共振周波数を決定するパッチ辺の一部として作用するため、共振周波数を決定する実質的なパッチ辺の長さが長くなり、スリット22を設けることにより、共振周波数を下げる効果が得られる。従って、スリット22が無い状態では、fc1<fc2であるが、スリット22を設けたときの共振周波数fc2′はfc2より下がるので、スリット22の形状を調整することにより、fc1=fc2′となる状態が得られ、スロットループアンテナ動作時とパッチアンテナ動作時の共振周波数を一致させることが可能となる。スリット22の形状の調整と基板材料の選択(即ち、基板2の誘電率ε0の選択)を併用してもよい。
【0027】
尚、スリット22の形成位置は、パッチアンテナ動作時に共振周波数を決定するパッチ辺であればどのような位置でもよい。また、スリット22の数も、本実施形態のような1つに限らず複数形成してもよい。また、パッチ素子21は、第1実施形態のような長方形状であってもよい。
【0028】
図8に、本発明のアンテナの第4実施形態を示す。尚、図1に示す第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図8において、本実施形態のアンテナ30は、第1の基板2上に、1辺の長さがLの正方形状のパッチ素子31を設けたものである。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0029】
かかる構成では、上述の第3実施形態でも説明したように、自由空間におかれた状態でスロットループアンテナとして動作した場合の共振周波数fc1は、そのときのスロット長さLs=2Lに略反比例し、スロットループアンテナ動作時の実効誘電率ε1とすれば、fc1∝1/[2L×(ε1)1/2]の関係にある。また、導電物体に貼付した状態でパッチアンテナとして動作した場合の共振周波数fc2は、パッチ辺Lに略反比例し、パッチアンテナ動作時の実効誘電率ε2とすれば、fc2∝1/[L×(ε2)1/2]の関係にある。
【0030】
そして、一般的にε1<ε2となる傾向があり、前にも述べたが、基板2の誘電率ε0が大きい程、スロットループアンテナ動作時の実効誘電率ε1とパッチアンテナ動作時の実効誘電率ε2の差が広がる。従って、ε2=2×ε1となるような誘電率ε0を有する基板材料を、第1の基板2として選択することにより、パッチアンテナ動作時の共振周波数とスロットループアンテナ動作時の共振周波数を一致させることができる。
【0031】
尚、第3及び第4実施形態の各アンテナ20,30において、図6のように第2の基板11を設ける構成としてもよいことは言うまでもない。また、本発明のアンテナは、RFIDタグを利用するRFIDシステムだけでなく、その他の無線通信システムにも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図
【図2】スロットループアンテナとして動作する原理の説明図
【図3】パッチアンテナとして動作する原理の説明図
【図4】スロットループアンテナ動作時の指向性を示す図
【図5】パッチアンテナ動作時の指向性を示す図
【図6】本発明の第2実施形態を示す構成図
【図7】本発明の第3実施形態を示す構成図
【図8】本発明の第4実施形態を示す構成図
【符号の説明】
【0033】
1,10,20,30 アンテナ
2 第1の基板
3,21,31 パッチ素子
4 アース部
5 スロット部
6 給電部
7 導電物体
11 第2の基板
22 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体からなる第1の基板の一方の面側に、導電体からなる方形状のパッチ素子と、該パッチ素子を囲むように配置した導電体からなるアース部と、前記パッチ素子と前記アース部との間に形成したスロット部と、前記パッチ素子と前記アース部に給電するための給電部と、を備え、
前記第1の基板の他方の面側を導電物体に接触させたときに前記導電物体をアース導体とするパッチアンテナとして動作し、自由空間中に配置したときはパッチアンテナ動作時の共振周波数と同じ共振周波数でスロットループアンテナとして動作させる構成としたことを特徴とするアンテナ。
【請求項2】
前記第1の基板の誘電率と前記パッチ素子の形状の少なくとも一方を調整して、パッチアンテナ動作時の共振周波数とスロットループアンテナ動作時の共振周波数を一致させることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
【請求項3】
前記スロット部におけるスロットループアンテナ動作時の共振周波数を決定するスロットの長さに、前記パッチ素子におけるパッチアンテナ動作時の共振周波数を決定するパッチ辺の長さが近づくように、前記パッチ素子の形状を調整したことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ。
【請求項4】
前記パッチ素子は、前記給電部が接続するパッチ辺の長さが、当該パッチ辺と垂直に交わるパッチ辺の長さより短い長方形状としたことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ。
【請求項5】
前記パッチ素子は、前記給電部が接続するパッチ辺と垂直に交わるパッチ辺に、スリットを形成したことを特徴とする請求項3又は4に記載のアンテナ。
【請求項6】
パッチアンテナ動作時の共振周波数とスロットループアンテナ動作時の共振周波数が一致するように、前記第1の基板の誘電率を選択したことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ。
【請求項7】
前記パッチ素子、前記アース部、前記スロット部及び前記給電部の上面側に、誘電体からなる第2の基板を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のアンテナ。
【請求項8】
RFIDタグに適用することを特徴とするアンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−306495(P2008−306495A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−152052(P2007−152052)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【出願人】(504190548)国立大学法人埼玉大学 (292)
【Fターム(参考)】