説明

イミダゾチアゾール誘導体

【課題】Mdm2(murine double minute 2)タンパク質とp53タンパク質との相互作用を阻害し、抗腫瘍活性を示す新規化合物を提供すること。
【解決手段】本発明は、Mdm2タンパク質とp53タンパク質との相互作用を阻害し、抗腫瘍活性を示す、各種置換基を有する下記式(1)で表されるイミダゾチアゾール誘導体を提供する(ここで、式(1)中のR、R、R、RおよびRは、それぞれ、明細書中の定義と同義である。)。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)
【化1】


[式(1)中、
は、水素原子、−V−V、−CO−Wまたは−CO−X−CO−Xを示し、
ここで、
は、C〜Cアルキレン基を示し、
、WおよびXは、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、1もしくは2個の4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)が置換していてもよいアミノ基、下記のA群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、下記のB群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基、下記のC群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基および下記のD群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、NH−C〜Cアルキレン基(該NH−C〜Cアルキレン基のNH上には、C〜Cアルキル基が置換していてもよい。)、下記のE群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基および下記のF群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、水素原子、フェニル基および下記のG群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキル基からなる群から選択される基を示し、
およびRは、それぞれ独立して、下記のH群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキル基、下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいフェニル基および下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい5員もしくは6員の芳香族複素環基からなる群から選択される基を示し(ただし、RおよびRが、同時に、置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基になることはない。)、
は、水素原子またはC〜Cアルキル基を示し、
さらに、RおよびRは一緒になってRおよびRが結合する環上の炭素原子とともに3員〜7員のスピロ環を形成していてもよい。]
で表される化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
A群:C〜CアルキルアミノC〜Cアルコキシ基、ヒドロキシC〜Cアルコキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルアミノ基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、ヒドロキシ基が1もしくは複数個置換していてもよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルアミノカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、およびオキソ基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ヒドロキシ基およびカルボキシ基
B群:C〜Cアルキル基(C〜Cアルキル基は、アミノC〜Cアルキルアミノ基のアミノ基上に置換する。)、ホルミル基およびC〜Cアルカノイル基
C群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基が1もしくは複数個置換していてもよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該C〜CアルコキシC〜Cアルキル基は、ヒドロキシフェニル基、カルボキシ基および置換基を有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ハロゲノC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、カルバモイルC〜Cアルキル基、カルボキシ基、ホルミル基、C〜Cアルカノイル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、C〜Cアルキルスルホニル基、オキソ基、フェニル基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、および、C〜Cアルキレン−4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)
D群:C〜Cアルキル基およびオキソ基
E群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基およびオキソ基
F群:C〜Cアルキル基およびオキソ基
G群:C〜Cアルコキシ基、オキソ基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基が置換していてもよい。)、ヒドロキシ基およびC〜Cシクロアルキル基、
H群:フェニル基およびC〜Cシクロアルキル基、
I群:ハロゲン原子、アミノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、ハロゲノC〜Cアルキル基およびシアノ基
【請求項2】
式(1)中、Rが−V−Vであり、ここで、
は、C〜Cアルキレン基を示し、
は、水素原子、ヒドロキシ基およびC群(ここで、C群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基からなる群から選択される基を示す、
請求項1に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項3】
が、メチレン基またはエチリデン基(−CH(CH)−)であり、
がC群(ここで、C群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基である、
請求項2に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項4】
が、メチレン基またはエチリデン基(−CH(CH)−)であり、
がピペラジニル基またはピロリジニル基(該ピペラジニル基またはピロリジニル基は、オキソ基、メチル基およびエチル基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)である、
請求項3に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項5】
式(1)中、Rが、−CO−Wであり、ここで、
Wは、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、1もしくは2個の4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)が置換していてもよいアミノ基、A群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、B群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基、C群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基およびD群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群(ここで、A群、B群、C群およびD群は、それぞれ、上記と同義である。)から選択される基を示す、
請求項1に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項6】
Wが、A群(ここで、A群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基である、請求項5に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項7】
Wが、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基またはイソプロピルメチルアミノ基(これらの基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基またはシクロブチル基(該アゼチジニル基、ピロリジニル基およびシクロブチル基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)が置換していてもよい。)である、請求項6に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項8】
Wが、B群(ここで、B群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基である、請求項5に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項9】
Wが、(2−アミノエチル)アミノ基、(1−アミノプロピル−2−イル)アミノ基または(2−アミノプロピル)アミノ基((2−アミノエチル)アミノ基、(1−アミノプロピル−2−イル)アミノ基または(2−アミノプロピル)アミノ基は、1もしくは複数個のメチル基(ただし、メチル基は、各基のアミノ基上に置換する。)またはアセチル基で置換されていてもよい。)である、請求項8に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項10】
Wが、C群(ここで、C群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基である、請求項5に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項11】
Wが、ピペラジニル基またはピロリジニル基(該ピペラジニル基またはピロリジニル基は、オキソ基、メチル基、エチル基、アセチル基、ジメチルアミノメチル基、(モルホリン−4−イル)メチル基およびカルバモイルメチル基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)である、請求項10に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項12】
式(1)中、Rが、−CO−X−CO−Xであり、ここで、
は、NH−C〜Cアルキレン基(NH−C〜Cアルキレン基のNH上には、C〜Cアルキル基が置換していてもよい)、E群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基およびF群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群(ここで、E群およびF群は、それぞれ、上記と同義である。)から選択される基を示し、
は、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、1もしくは2個の4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)が置換していてもよいアミノ基、A群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、B群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基、C群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基およびD群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群(ここで、A群、B群、C群およびD群は、それぞれ、上記と同義である。)から選択される基を示す、
請求項1に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項13】
がNH−C〜Cアルキレン基(NH−C〜Cアルキレン基のNH上には、C〜Cアルキル基が置換していてもよい)である、請求項12に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項14】
がNH−メチレン基(NH−メチレン基のNH上には、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基およびsec−ブチル基からなる群から選択される置換基が置換していてもよい。)である、請求項13に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項15】
がE群(ここで、E群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基である、請求項12に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項16】
がC〜Cアルキル基、ヒドロキシ基およびメトキシ基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいピロリジン−1,2−ジイル基である、請求項15に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項17】
がA群(ここで、A群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基である、請求項12に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項18】
が、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基またはジエチルアミノ基(ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基またはジエチルアミノ基は、ヒドロキシ基、メトキシ基およびカルボキシ基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)である、請求項17に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項19】
がB群(ここで、B群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基である、請求項12に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項20】
が(2−アミノエチル)アミノ基、(1−アミノプロピル−2−イル)アミノ基または(2−アミノプロピル)アミノ基((2−アミノエチル)アミノ基、(1−アミノプロピル−2−イル)アミノ基または(2−アミノプロピル)アミノ基は、1もしくは複数個のメチル基(ただし、メチル基は、各基のアミノ基上に置換する。)またはアセチル基で置換されていてもよい。)である、請求項19に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項21】
がC群(ここで、C群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基である、請求項12に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項22】
がピペラジニル基、ピロリジニル基またはモルホリノ基(該ピペラジニル基、ピロリジニル基またはモルホリノ基は、オキソ基、メチル基、エチル基、シクロプロピル基、アセチル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、カルバモイル基、ジメチルアミノ基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、アミノ基、フルオロ基およびフルオロメチル基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)である、請求項21に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項23】
がD群(ここで、D群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基である、請求項12に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項24】
がオクタヒドロピロロピラジル基(オクタヒドロピロロピラジル基は、メチル基またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)である、請求項23に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項25】
がNH−C〜Cアルキレン基(NH−C〜Cアルキレン基のNH上には、C〜Cアルキル基が置換していてもよい)またはE群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基であり(ここで、E群は、上記と同義である。)、
がA群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、B群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基、C群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基またはD群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基である(ここで、A群、B群、C群およびD群は、それぞれ、上記と同義である。)、請求項12に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項26】
式(1)中、Rが、G群(ここで、G群は、上記と同義である。)から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアルキル基である、請求項1〜25のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項27】
式(1)中、Rが、C〜Cアルキル基である、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項28】
式(1)中、Rが、I群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいフェニル基またはI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい5員もしくは6員の芳香族複素環基である(ここで、I群は、上記と同義である。)、請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項29】
式(1)中、Rが、4−クロロフェニル基、6−クロロピリジン−3−イル基、3−フルオロ−4−クロロフェニル基、2−フルオロ−4−クロロフェニル基、5−ブロモピリジン−2−イル基、4−トリフルオロメチルフェニル基または4−ブロモフェニル基である、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項30】
式(1)中、Rが、I群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいフェニル基またはI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい5員もしくは6員の芳香族複素環基である(ここで、I群は、上記と同義である。)、請求項1〜29のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項31】
式(1)中、Rが、4−クロロフェニル基、6−クロロピリジン−3−イル基、4−クロロ−3−メチルアミノフェニル基、3−フルオロ−4−クロロフェニル基、2−フルオロ−4−クロロフェニル基または3,4−ジフルオロフェニル基である、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項32】
式(1)中、RとRの組み合わせが、RおよびRの両方が4−クロロフェニル基であるか、Rが3−フルオロ−4−クロロフェニル基でありRが4−クロロフェニル基であるか、Rが3−フルオロ−4−クロロフェニル基でありRが6−クロロピリジン−3−イル基である請求項1〜31のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項33】
式(1)中、Rが、C〜Cアルキル基である、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項34】
式(1−A)
【化2】


[式(1−A)中、
1Aは、−V−Vを示し、ここで、
は、C〜Cアルキレン基を示し、
は、水素原子、ヒドロキシ基および下記のC群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、下記のG群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキル基を示し、
およびRは、それぞれ独立して、下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいフェニル基を示し、
は、水素原子またはC〜Cアルキル基を示す。]
で表される化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
C群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基が1もしくは複数個置換していてもよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該C〜CアルコキシC〜Cアルキル基は、ヒドロキシフェニル基、カルボキシ基および置換基を有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ハロゲノC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、カルバモイルC〜Cアルキル基、カルボキシ基、ホルミル基、C〜Cアルカノイル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、C〜Cアルキルスルホニル基、オキソ基、フェニル基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、および、C〜Cアルキレン−4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)
G群:C〜Cアルコキシ基、オキソ基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ヒドロキシ基およびC〜Cシクロアルキル基、
I群:ハロゲン原子、アミノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、ハロゲノC〜Cアルキル基およびシアノ基
【請求項35】
式(1−B)
【化3】


[式(1−B)中、
1Bは、−CO−Wを示し、ここで、
Wは、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、1もしくは2個の4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)が置換していてもよいアミノ基、下記のA群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、下記のB群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基、下記のC群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基および下記のD群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、下記のG群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキル基を示し、
およびRは、それぞれ独立して、下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいフェニル基または下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい5員もしくは6員の芳香族複素環基を示し、
は、水素原子またはC〜Cアルキル基を示す。]
で表される化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
A群:C〜CアルキルアミノC〜Cアルコキシ基、ヒドロキシC〜Cアルコキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルアミノ基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、ヒドロキシ基が1もしくは複数個置換していてもよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルアミノカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、およびオキソ基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ヒドロキシ基およびカルボキシ基
B群:C〜Cアルキル基(C〜Cアルキル基は、アミノC〜Cアルキルアミノ基のアミノ基上に置換する。)、ホルミル基およびC〜Cアルカノイル基
C群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基が1もしくは複数個置換していてもよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該C〜CアルコキシC〜Cアルキル基は、ヒドロキシフェニル基、カルボキシ基および置換基を有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ハロゲノC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、カルバモイルC〜Cアルキル基、カルボキシ基、ホルミル基、C〜Cアルカノイル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、C〜Cアルキルスルホニル基、オキソ基、フェニル基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、および、C〜Cアルキレン−4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)
D群:C〜Cアルキル基およびオキソ基
G群:C〜Cアルコキシ基、オキソ基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ヒドロキシ基およびC〜Cシクロアルキル基、
I群:ハロゲン原子、アミノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、ハロゲノC〜Cアルキル基およびシアノ基
【請求項36】
式(1−C)
【化4】


[式(1−C)中、
1Cは、−CO−X−CO−Xを示し、ここで、
は、NH―C〜Cアルキレン基(NH―C〜Cアルキレン基のNH上には、C〜Cアルキル基が置換していてもよい)、下記のE群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基および下記のF群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい2価の8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、1もしくは2個の4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)が置換していてもよいアミノ基、下記のA群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、下記のB群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいアミノC〜Cアルキルアミノ基、下記のC群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の含窒素複素環基および下記のD群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい8員〜11員の二環性縮合型含窒素複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、下記のG群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキル基からなる群から選択される基を示し、
は、下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいフェニル基および下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい5員もしくは6員の芳香族複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、下記のH群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいC〜Cアルキル基、下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよいフェニル基および下記のI群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい5員もしくは6員の芳香族複素環基からなる群から選択される基を示し、
は、水素原子またはC〜Cアルキル基を示し、
さらに、RおよびRは一緒になってRおよびRが結合する環上の炭素原子とともに3員〜7員のスピロ環を形成していてもよい。]
で表される化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
A群:C〜CアルキルアミノC〜Cアルコキシ基、ヒドロキシC〜Cアルコキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルアミノ基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、ヒドロキシ基が1もしくは複数個置換していてもよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルアミノカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、およびオキソ基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ヒドロキシ基およびカルボキシ基
B群:C〜Cアルキル基(C〜Cアルキル基は、アミノC〜Cアルキルアミノ基のアミノ基上に置換する。)、ホルミル基およびC〜Cアルカノイル基
C群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基が1もしくは複数個置換していてもよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該C〜CアルコキシC〜Cアルキル基は、ヒドロキシフェニル基、カルボキシ基および置換基を有していてもよい4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基からなる群から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ハロゲノC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、カルバモイルC〜Cアルキル基、カルボキシ基、ホルミル基、C〜Cアルカノイル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、C〜Cアルキルスルホニル基、オキソ基、フェニル基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)、および、C〜Cアルキレン−4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルカノイル基およびオキソ基から選択される置換基を1もしくは複数個有していてもよい。)
D群:C〜Cアルキル基およびオキソ基
E群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基およびオキソ基
F群:C〜Cアルキル基およびオキソ基
G群:C〜Cアルコキシ基、オキソ基、4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基(該4員〜7員の飽和または不飽和の複素環基は、C〜Cアルキル基および/またはオキソ基を1もしくは複数個有していてもよい。)、ヒドロキシ基およびC〜Cシクロアルキル基、
H群:フェニル基およびC〜Cシクロアルキル基、
I群:ハロゲン原子、アミノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、ハロゲノC〜Cアルキル基およびシアノ基
【請求項37】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を含む、Mdm2阻害剤。
【請求項38】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を含む、Mdm2ユビキチンリガーゼ阻害剤。
【請求項39】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を含む、p53とMdm2の結合阻害剤。
【請求項40】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を含む、p53転写活性抑制の阻害剤。
【請求項41】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を含む、p53分解の阻害剤。
【請求項42】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を有効成分とする医薬。
【請求項43】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を有効成分とする抗腫瘍剤。
【請求項44】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物、および薬学的に許容し得る担体を含有する医薬組成物。
【請求項45】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする癌の治療方法。
【請求項46】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物の、医薬製造のための使用。
【請求項47】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物の、抗腫瘍剤製造のための使用。


【公開番号】特開2009−298713(P2009−298713A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−152697(P2008−152697)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】