説明

イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド誘導体、その調製方法および治療におけるその使用

本発明は、一般式(I)を有するイミダゾピリジン−2−カルボキサミド誘導体に関する


(式中、Xは、場合によって置換されたフェニル基を表し;Rは、水素原子、ハロゲン、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ基、アミノまたはNRcRd基を表し、アルキルおよびアルコキシ基は場合によって置換されていてもよく;Rは、水素原子、場合によって置換された(C−C)アルキル基、場合によって置換された(C−C)アルコキシ基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルケニル基、(C−C)アルキニル基、−CO−R基、−CO−NR基、−CO−O−R基、−NR−CO−R10基、−NR1112基、ハロゲン基、シアノ基または場合によって置換されたフェニル基を表し;Rは、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子を表し;Rは、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはフッ素原子を表す。)。また本発明は、その調製法および治療におけるその使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド誘導体、その調製、ならびにNR4A2、NOT、TINUR、RNR−1およびHZF3としても知られているNurr−1核内受容体が関与する疾患の治療または予防におけるこれらの治療的適用に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の対象は、塩基または酸付加塩の形の、式(I):
【0003】
【化1】

[式中、
Xは、以下の基:
(以下の原子または基:ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシまたはNRaRbから互いに独立して選択される1種または複数の基により場合によって置換される)フェニル基
のうちの1つを表し、
は、水素原子、ハロゲン、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ基、アミノまたはNRcRd基を表し、アルキル基およびアルコキシ基は、1種または複数のハロゲン、ヒドロキシル、アミノまたは(C−C)アルコキシ基により場合によって置換されていてもよく、
は、以下の基:
水素原子、
(ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、NRaRb基またはフェニル基から互いに独立して選択された1種または複数の基により場合によって置換された)(C−C)アルキル基、
(ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたはNRaRb基から互いに独立して選択される1種または複数の基により場合によって置換される)(C−C)アルコキシ基、
(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル基、
(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ基、
(C−C)アルケニル基、
(C−C)アルキニル基、
−CO−R基、
−CO−NR基、
−CO−O−R基、
−NR−CO−R10基、
−NR1112基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
(以下の原子または基:ハロゲン、(1種または複数のヒドロキシルまたはNRaRbにより場合によって置換される)(C−C)アルコキシ、NRaRb、−CO−R、−CO−NR、−CO−O−R、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル基から互いに独立して選択された1種または複数の基により場合によって置換される)フェニル基
のうちの1つを表し、
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはフッ素原子を表し、
は、水素原子、フェニル基または(C−C)アルキル基を表し、
およびRは、同一、または異なり、水素原子もしくは(C−C)アルキル基を表し、または窒素原子と一緒になって、N、OもしくはSから選択された別のヘテロ原子を場合によって含む4から7員環を形成し、
は、(C−C)アルキル基を表し、
およびR10は、同一、または異なり、水素原子または(C−C)アルキル基を表し、
11およびR12は、同一、または異なり、(C−C)アルキル基を表し、または窒素原子と一緒になって、N、OもしくはSから選択された別のヘテロ原子を場合によって含む4から7員環を形成し、
RaおよびRbは、互いに独立して水素または(C−C)アルキルであり、または窒素原子と一緒になって4から7員環を形成し、
Rcは、水素であり、Rdは、(C−C)アルキルであり、
、R、RおよびR置換基のうちの少なくとも1つは、水素以外であり;
がメチルである場合、Xは非置換であり、
がメチルである場合、Xは非置換であり、
が塩素である場合、Xはパラ−フルオロフェニルでない。]に対応する化合物である。
【0004】
式(I)の化合物は、1個または複数の不斉炭素原子を含むことができる。したがって、これらはエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態で存在することができる。これらのエナンチオマーまたはジアステレオマー、およびラセミ混合物を含むこれらの混合物は、本発明の範囲内である。
【0005】
式(I)の化合物は、塩基または酸付加塩の形態で存在することができる。そのような付加塩も、本発明の範囲内である。これらの塩は、薬学的に許容される酸により調製することができるが、例えば、式(I)の化合物の精製または単離に使用の、他の酸の塩も、本発明の範囲内である。また、式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態、すなわち1つまたは複数の水分子または溶媒との結合または会合の形態で存在することができる。そのような水和物および溶媒和物も本発明の範囲内である。
本発明の状況では、
−ハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味するものと理解され;
−アルキル基は、飽和、直鎖、分枝または環状の脂肪族基を意味するものと理解され(例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基などについて言及することができる);
−アルケニル基は、例えば、1つまたは複数のエチレン不飽和を含む一価または多価不飽和、直鎖または分枝、脂肪族基を意味するものと理解され;
−アルコキシ基は、アルキル基が上記の定義の通りである、−O−アルキル基を意味するものと理解され;
−アルキニル基は、例えば、1つまたは複数のアセチレン不飽和を含む一価または多価不飽和、直鎖または分枝、脂肪族基を意味するものと理解される。
【0006】
本発明の対象である式(I)の化合物の中で、第1群の化合物は、Xがフェニル基である化合物から成る。
【0007】
本発明の対象である式(I)の化合物の中で、第2群の化合物は、R、RおよびRが水素原子である化合物から成る。
【0008】
特に、本発明の対象である(I)の化合物の中で、以下の化合物:
6−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
8−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロペニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−エチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−エチニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アセチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
6−イソプロピル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(1−ヒドロキシエチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アセトアミド−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
7−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−フルオロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6,8−ジフルオロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ブロモ−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−シアノ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ヒドロキシメチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−メトキシ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(4−フルオロフェニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ベンゾイル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−イソプロペニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(3−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(3−メトキシフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(4−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(2−ホルミルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−ホルミルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
5,6−ジメチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
メチル3−[2−(アニリノカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]ベンゾエート
6−(3−アセチルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−フルオロフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(4−メチルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−メトキシフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(アミノメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−クロロフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−カルバモイルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−メチルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジエチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびその塩酸塩(1:1)
6−[3−(メチルカルバモイル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびその塩酸塩(1:1)
6−カルバモイル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2−クロロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−(3−メチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(モルホリン−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびその塩酸塩(1:1)
6−(アゼチジン−1−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−ヨードイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2−クロロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−(3−メチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
について言及することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明によれば、一般式(I)の化合物は、スキーム1に記載のプロセスに従って調製することができる。
【0010】
【化2】

【0011】
経路Aは、当業者に公知の方法に従って式(II)の2−アミノピリジンを調製し、例えば、J−J.Bourguignonら、Aust.J.Chem.1997,50,719−725およびJ.G.Lombardino,J.Org.Chem.(1965),30(7),2403に記載の方法との類推によって、2−オキソ−N−アリールプロピオンアミド誘導体(III)(式中、Halは、塩素、臭素またはヨウ素原子を表し、Xは、上記の定義の通りである。)との縮合によりイミダゾ[1,2−a]ピリジン環を形成することにある。2−オキソ−N−アリールプロピオンアミド(III)のハロゲン化誘導体を、R.Klugerら、J.Am.Chem.Soc.,(1984)106(14),4017に記載の方法に従って得ることができる。
【0012】
2番目の合成経路のBおよびCは、当業者に公知の方法に従って、イミダゾピリジン−2−カルボン酸または式(IV)のその誘導体(式中、Yは、OHまたはハロゲンまたは(C−C)アルコキシである。)のうちの1種を、アリルアミンX−NH(VI)(式中、Xは、上記の定義の通りである。)に結合させることにある。したがって、本酸を、酸ハロゲン化物、無水物、混合無水物または活性化エステルなどのこの反応誘導体のうちの1種に前もって変換し、その後、THF、DMFまたはジクロロメタンなどの不活性溶媒中で、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下で、アミン(VI)と反応させることができる。また、結合は、反応中間体の単離なしに同様の条件下で、CDI、EDCI、HATUまたはHBTUなどの結合剤の存在下で実施することができる。代わりに、アミン(VI)を、Weinreb,S.ら、(Tet.Lett.(1977),18,4171)の方法に従ったトリメチルアルミニウムまたはジルコニウム第三ブトキシドなどの触媒の存在下で、式(IV)の酸のエステルと反応させることができる。イミダゾピリジン−2−カルボン酸および式(IV)のこれらの誘導体を、J.G.LombardinoのJ.Org.Chem.,30(7),2403(1965)に記載の方法に従って、3−ハロ−2−オキソプロピオン酸のエステルと適切な2−アミノピリジンを縮合させることによって得ることができ、次に本エステルを脱保護し、酸を得て、必要に応じて、この誘導体のうちの1つに酸を変換させる。
【0013】
式(I)の生成物および式(II)または(IV)のこれらの前駆体を、要望および必要に応じて、式(I)の生成物を得るために、または式(I)の他の生成物に変換するために、任意の順番で、以下の1つまたは複数の変換反応にかけることができる。
a)酸官能基のエステル化またはアミド化反応、
b)アミン官能基のアミド化反応、
c)酸官能基を得るためのエステル官能基の加水分解反応、
d)アルコキシ官能基へのヒドロキシル官能基の形質転換反応、
e)アルデヒドまたはケトン官能基を得るためのアルコール官能基の酸化反応、
f)還元または有機マグネシウム化合物などの有機金属化合物の作用によってアルコール官能基を得るためのアルデヒドまたはケトン官能基の形質転換反応、
g)アルデヒド官能基を得るためのニトリル基の形質転換反応、
h)ケトン官能基を得るためのニトリル基の形質転換反応、
i)アルデヒドまたはケトン官能基を得るためのアルケニル基の酸化反応、
j)アルケニル基を得るためのアルデヒドまたはケトン官能基のオレフィン化反応、
k)アルケニル基を得るためのヒドロキシアルキル基の脱水反応、
l)アルケニルまたはアルキル基を得るためのアルケニルまたはアルキニル基の総体的または部分的な水素添加反応、
m)アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリール置換基を導入するために、ハロゲン化誘導体およびホウ素、スズまたはシリコン誘導体などの有機金属誘導体を結合させる触媒反応、
n)第一級アミノ基を得るためのニトロ基の還元反応、
o)還元的アミノ化またはアルキル化による第二級または第三級アミノ基への第一級または第二級アミノ基への変換反応、
p)反応官能基の保護反応、
q)保護反応官能基が担持し得る保護基の除去反応、
r)対応する塩を得るための無機もしくは有機塩による、または塩基による塩化反応、
s)エナンチオマーを得るためのラセミ体の分解反応、
このようにして得られた式(I)の前記生成物は、必要に応じて、ラセミ、エナンチオマーおよびジアステレオマーのあらゆる可能な異性体の形態である。
【0014】
スキーム1において、出発物質および反応物は、これらの調製法が記載されていないとき、市販されている、もしくは文献に記載されている、またはこれらの中に記載されている方法もしくは当業者に公知の方法に従って調製することができる。
【0015】
以下の実施例では、本発明に従ったいくつかの化合物の調製について記載している。これらの実施例は、本発明を制限するものでなく、例証するだけに用いられるものである。例証された化合物の番号は、以下の表に示した番号を指し、本表では、本発明に従ったいくつかの化合物の化学構造および物理的性質が例証されている。
【実施例1】
【0016】
6−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
ジメチルホルムアミド1mlを、ジクロロメタン3mlおよび塩化チオニル0.146ml中の6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸0.196gの溶液に加える。反応混合物を、周囲温度で3時間撹拌する。アニリン0.273mlを加え、混合物を周囲温度で22時間撹拌する。ジクロロメタン20mlおよび水10mlを加える。沈降による分離後、有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固し、次に残渣を、溶離はジクロロメタンで実施するシリカカラムで精製する。生成物を含む画分を混合し、減圧下で乾燥するまで濃縮し、白色の固体の形態で6−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド0.204gを得る。
【実施例2】
【0017】
8−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
トリエチルアミン1.67ml、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩化塩1.53gおよび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.08gを、8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸0.176gのジクロロメタン12ml溶液に加える。反応混合物を周囲温度で20分間撹拌する。アニリン0.090mlを加える。反応混合物を、周囲温度で4時間撹拌する。ジクロロメタン60mlおよび水30mlを加える。沈降による分離後、有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固する。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、溶離剤ジクロロメタン/酢酸エチル98/02(体積))によって精製した後、白色の固体の形態で8−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド0.193gを得る。
【実施例3】
【0018】
6−(ジメチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
トルエン中のトリメチルアルミニウムの2M溶液0.46mlを、アニリン60.8μlの0℃まで冷却したトルエン3ml溶液に1滴ずつ加え、続いてエチル6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート76mgを20℃で加える。反応混合物を、周囲温度で15分間撹拌する。これを0℃まで冷却し、次に飽和塩化アンモニウム溶液20mlを加える。有機相を硫酸マグネシウムによって乾燥させ、セライトで濾過し、減圧下で蒸発乾固する。残渣を、溶離はジクロロメタンおよび酢酸エチルの混合物で実施するシリカカートリッジのクロマトグラフィーにかける。生成物を含む画分を混合し、減圧下で乾燥するまで濃縮する。得られた残渣を、メタノールから結晶化させ、灰色の粉末の形態で6−(ジメチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド36mgを得る。
【実施例4】
【0019】
6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
2−(6−アミノピリジン−3−イル)プロパン−2−オール100mgの1,2−ジメトキシエタン10ml溶液を、3−ブロモ−2−オキソ−N−フェニルプロピオンアミド190mgで処理し、次に25℃で15時間撹拌し、3時間還流させる。反応混合物を、減圧下で乾燥するまで濃縮し、残渣を酢酸エチル40mlおよび飽和炭酸ナトリウム40mlに溶解する。水相を酢酸エチル40mlで2回洗浄する。混合した有機相を乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮する。残渣を、溶離はジクロロメタンならびに次にジクロロメタンおよびメタノールの混合物(97/3、次に95/5)で実施するシリカ40gのカートリッジのクロマトグラフィーにかける。予期される生成物を含む画分を混合し、乾燥するまで濃縮し、白色の固体の形態で6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド63mgを得る。
【実施例5】
【0020】
N−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロペニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(4−フルオロフェニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド110mgおよびパラトルエンスルホン酸3.3mgのキシレン5ml溶液を、還流させながら6時間加熱し、次に減圧下で蒸発乾固する。残渣を、ジクロロメタン200mlおよび水20mlに溶解する。有機相を乾燥および濃縮させ、残渣を、溶離はジクロロメタンおよび酢酸エチル(95/5)の混合物で実施するシリカクロマトグラフィーによって精製する。予期される生成物を含む画分を混合し、乾燥するまで濃縮する。残渣を摩砕し、エチルエーテルで洗浄し、濾過し、乾燥させ、ベージュ色の固体の形態でN−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロペニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド68mgを得る。
【実施例6】
【0021】
6−クロロ−N−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
2−クロロアニリン54μl、HATU211mg、1−ヒドロキシアミノトリアゾール75mgおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミン237μlを、6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸100mgのN,N−ジメチルホルムアミド1ml溶液に加える。反応混合物を70℃で16時間加熱し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出する。混合した有機相を乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣を、溶離はヘキサン/酢酸エチル70/30の混合物で実施するシリカフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体の形態で6−クロロ−N−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド62mgを得る。
【実施例7】
【0022】
N,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド0.391g、フェニルボロン酸0.237g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム45mg、2M炭酸ナトリウム水溶液4ml、アセトニトリル6mlおよびトルエン6mlを、マイクロ波管に加える。混合物を、150℃に調整したマイクロ波装置内で20分間加熱する。冷却後、有機相を分離し、乾燥させ、蒸発させる。残渣をジクロロメタンおよびペンタンの混合物に溶解する。固体を濾過し、次にメタノールから摩砕することによって精製し、淡褐色の固体の形態でN,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド0.22gを得る。
【実施例8】
【0023】
N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド0.73g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)209mg、トリブチルビニルスズ587μlおよびDMF17mlの混合物を、マイクロ波装置内で、130℃で10分間加熱し、次に乾燥するまで濃縮する。残渣を水100mlに溶解し、酢酸エチル70mlで2回抽出する。混合した有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、減圧下で蒸発乾固する。固体を酢酸エチルから摩砕し、濾過し、酢酸エチル、次にイソプロピルエーテルで洗浄し、メタノールおよびジクロロメタンの混合物に溶解する。不溶性物質を濾過し、メタノールで洗浄する。濾液を減圧下で乾燥するまで濃縮し、白色の固体の形態でN−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド0.29gを得る。
【実施例9】
【0024】
6−エチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド60mgのメタノール15ml溶液を、10%パラジウム/チャコール(palladium−on−charcoal)24mgの存在下の水素1バール下で、25℃で45分間水素添加する。反応が不完全ならば、生成物を同一の条件下で再循環させる。濾過後、反応混合物を減圧下で乾燥するまで濃縮する。残渣を酢酸エチル50mlに溶解する。有機相を水で洗浄し、沈降させることにより分離し、乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮し、白色の固体の形態で6−エチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド60mgを得る。
【実施例10】
【0025】
6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
THF6ml、t−ブタノール3mlおよび水3mlの混合物中のN−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド150mg、四酸化オスミウム232μlおよび過ヨウ素酸ナトリウム167.5mgの懸濁液を、20℃で20時間撹拌し、次に、さらに48時間撹拌する間に、さらに四酸化オスミウム100μlおよび過ヨウ素酸ナトリウム80mgを4回にわたって加える。反応混合物を水50mlに注ぎ、抽出を酢酸エチル50mlで2回実施する。混合した有機相を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、沈降させることにより分離し、乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮する。残渣を、溶離はシクロヘキサンおよび酢酸エチル(0から50%への勾配)の混合物で実施するシリカクロマトグラフィーにかけ、白色の固体の形態で6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド100mgを得る。
【実施例11】
【0026】
6−エチニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド0.2g、トリメチルシリルアセチレン156μl、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム20mgおよびピペリジン2mlを、20mlマイクロ波管に加える。混合物を、130℃に調整したマイクロ波装置内で15分間過熱する。冷却後、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液50mlに注ぐ。抽出をエチルエーテル70mlで2回実施する。混合した有機相を、沈降させることにより分離し、乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮する。残渣をTHF中のテトラブチルアンモニウムフルオライドの1M溶液4mlに溶解し、25℃で16時間撹拌する。反応媒質を乾燥するまで蒸発させた後、残渣を、溶離はシクロヘキサンおよび酢酸エチル(0から35%への勾配)の混合物で実施するシリカクロマトグラフィーにかけ、ベージュ色の固体の形態で6−エチニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド30mgを得る。
【実施例12】
【0027】
6−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
THF中の塩化メチルマグネシウムの3M溶液781μlを、THF5ml中のメチル3−[2−(アニリノカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]ベンゾエート87mgの、アルゴン雰囲気下に置き、10℃まで冷却した懸濁液にゆっくりと加える。混合物を、20℃まで昇温させる間、16時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液30mlに注ぐ。抽出を酢酸エチル100mlで実施する。有機相を、沈降させることにより分離し、乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮する。残渣を、溶離はジクロロメタンおよび酢酸エチル(75/25)の混合物で実施するシリカクロマトグラフィーにかけ、淡褐色の固体の形態で6−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド22mgを得る。
【実施例13】
【0028】
6−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
水素化ホウ素ナトリウム17.4mgを、メタノール10ml中の6−ベンゾイル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド157mgの、0℃まで冷却した懸濁液に加える。反応混合物を、20℃まで昇温させる間、16時間撹拌する。水素化ホウ素ナトリウム20mgを加え、混合物を20℃でさらに1.5時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を水50mlおよび酢酸エチル200mlに溶解する。有機相を、沈降させることにより分離し、乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮し、白色の固体の形態で6−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド122mgを得る。
【実施例14】
【0029】
6−アセチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド90mgのジクロロメタン2ml溶液を、2N塩酸1mlと共に20℃で18時間撹拌する。固体を濾過し、ジクロロメタン、次にジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥させ、白色の固体の形態で6−アセチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)67mgを得る。
【実施例15】
【0030】
6−イソプロピル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
15.1 エチル6−イソプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル6−イソプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを、J.G.LombardinoのJ.Org.Chem.(1965),30(7),2403に記載の方法に従ってエチル3−ブロモピルベートと2−アミノ−5−イソプロピルピリジン(PCT国際出願WO2005028444)を縮合することによって調製する。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):1.24(d,J=7.0Hz,6H);1.32(t,J=7.0Hz,3H);2.91(m,1H);4.30(q,J=7.0Hz,2H);7.33(dd,J=1.5および9.5Hz,1H);7.54(d,J=9.5Hz,1H);8.39(広幅s,1H);8.45(s,1H)。
【0031】
15.2 6−イソプロピル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
エチル6−イソプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート344mg、アニリン152mg、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)40mgおよびジルコニウム第三ブトキシド316mgのトルエン5ml溶液を、マイクロ波管内で、周囲温度で16時間撹拌する。媒質を減圧下で乾燥するまで濃縮し、残渣を、溶離はジクロロメタンおよび酢酸エチル(50/50)の混合物で実施するシリカカートリッジのクロマトグラフィーにかける。予期される生成物を含む画分を混合し、減圧下で乾燥するまで濃縮し、白色の固体の形態で6−イソプロピル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド63mgを得る。
【実施例16】
【0032】
6−[(RS)−1−ヒドロキシエチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン
テトラヒドロフラン10ml中の6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド150mgの懸濁液を、5℃まで冷却する。テトラヒドロフラン中の塩化メチルマグネシウムの3M溶液1.9mlを、1滴ずつ加える。反応混合物を5℃で4時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム溶液20mlで処理し、撹拌し、次に酢酸エチル30mlで希釈する。水相を酢酸エチルで抽出し、混合した有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮する。溶離はジクロロメタン、次にジクロロメタンおよび酢酸エチル(85/15、次に60/40)の混合物で実施するシリカクロマトグラフィーにかけた後、予期される生成物を含む画分を混合し、減圧下で蒸発乾固し、白色の固体の形態で6−[(RS)−1−ヒドロキシエチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド59mgを得る。
【実施例17】
【0033】
6−アセトアミド−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
17.1 エチル6−アセトアミドイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
無水酢酸1ml中のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(Heterocycles,38(7),1527(1994))0.2gの懸濁液を、還流させながら45分間加熱する。反応混合物を、減圧下で濃縮し;残渣を水に溶解し、1N水酸化ナトリウム溶液の添加により塩基性化する。固体を濾過し、乾燥させ、褐色の固体の形態でエチル6−アセトアミドイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート150mgを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):1.31(t,J=7.0Hz,3H);2.09(s,3H);4.30(q,J=7.0Hz,2H);7.24(dd,J=1.5および9.5Hz,1H);7.59(d,J=9.5Hz,1H);8,60(s,1H);9.23(広幅s,1H);10.1(s,1H)。
質量スペクトル(EI):m/z=246[M−H]、m/z=248[M+H]
【0034】
17.2 6−アセトアミド−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
実施例3と同じように操作を実施することによって、エチル6−アセトアミドイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート150mgより、淡褐色の固体の形態で6−アセトアミド−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド53mgを得る。
【実施例18】
【0035】
6−ジメチルアミノ−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
18.1 エチル6−ジメチルアミノ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
ホルムアルデヒド水溶液1mlを、エチル6−アミノ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(Heterocycles,38(7),1527(1994))235mgのギ酸4ml溶液に加え、次に混合物を槽で、100℃で4時間加熱する。冷却後、反応混合物を5N水酸化ナトリウム溶液を加えることによって中和し、酢酸エチルで抽出する。有機相を乾燥させ、減圧下で蒸発乾固する。残渣を、溶離はジクロロメタンおよび酢酸エチル(75/25)の混合物で実施するシリカカートリッジのクロマトグラフィーにかける。予期される生成物を含む画分を混合し、減圧下で蒸発乾固し、淡褐色の固体の形態でエチル6−ジメチルアミノ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート113mgを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):1.32(t,J=7.0Hz,3H);2.61(s,3H);2.64(s,6H);4.32(q,J=7.0Hz,2H);7.49(d,J=9.5Hz,1H);7.52(d,J=9.5Hz,1H);8.32(s,1H)。
質量スペクトル(EI):(LC−MS−DAD−ELSD)m/z=248[M+H]、m/z=220[MH−C
【0036】
18.2 6−ジメチルアミノ−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
実施例3と同じように操作を実施することによって、エチル6−ジメチルアミノ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート112mgにより、淡褐色の固体の形態で6−ジメチルアミノ−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド86mgを得る。
【0037】
後述する中間体は、本発明の化合物の調製において有用である。
【0038】
一般式(II)の2−アミノピリジン
2−(6−アミノピリジン−3−イル)プロパン−2−オール
THF中の塩化メチルマグネシウムの3M溶液15mlを、アルゴン下で、10℃まで冷却したメチル6−アミノニコチネート0.7gのTHF65ml溶液に1滴ずつ加える。反応混合物を、20℃まで昇温させる間、15時間撹拌し、次に氷槽で再度冷却する。飽和塩化アンモニウム溶液100ml、次に酢酸エチル200mlを、ゆっくりと加える。有機相を乾燥させ、乾燥するまで濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解する。沈殿物を濾過し、乾燥させ、淡黄色の個体の形態で2−(6−アミノピリジン−3−イル)プロパン−2−オール0.4gを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):1.36(s,6H);4.82(s,1H);5.67(広幅s,2H);6.37(d,J=9.0Hz,1H);7.42(dd,J=2.5および9.0Hz,1H);7.98(d,J=2.5Hz,1H)
質量スペクトル(EI):m/z 152:[M+.]、m/z 137:[M+.]−CH(ベースピーク)
【0039】
5−ジメチルアミノピリジン−2−アミン
N,N−ジメチル−6−ニトロピリジン−3−アミン
テトラヒドロフラン中のジメチルアミンの2M溶液6mlを、5−ブロモ−2−ニトロピリジン1gのエタノール5ml溶液に加える。反応混合物をマイクロ波装置内で、140℃で2時間加熱する。冷却後、形成した固体を分離させ、エチルエーテルで洗浄し、黄色の固体の形態でN,N−ジメチル−6−ニトロピリジン−3−アミン850mgを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):3.12(s,6H);7.21(dd,J=3.0および9.5Hz,1H);8.02(d,J=3.0Hz,1H);8.15(d,J=9.5Hz,1H)
質量スペクトル(EI):m/z 167(ベースピーク):[M+.]、m/z 137:[M+.]−NO、m/z 121:[M+.]−NO
【0040】
5−ジメチルアミノピリジン−2−アミン
上記で得たN,N−ジメチル−6−ニトロピリジン−3−アミンを、エタノール25mlに溶解する。塩化スズ4.8gの添加後、反応混合物を還流させながら30分間加熱し、次に乾燥するまで濃縮する。残渣を、溶離はジクロロメタンおよびアンモニアメタノール(90/10)の混合物で実施するシリカカラム(40−63μm)クロマトグラフィーにかける。予期される生成物を含む画分を混合および濃縮し、ペースト状の黄色の固体の形態で、5−ジメチルアミノピリジン−2−アミン750mgを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):2.80(s,6H);6.94(d,J=9.5Hz,1H);7.18(d,J=3.0Hz,1H);7,32(広幅s,2H);7.83(dd,J=3.0および9.5Hz,1H)
質量スペクトル(EI):m/z 137(ベースピーク):[M+.]、m/z 122:[M+.]−CH
【0041】
5−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−アミン
5−(アゼチジン−1−イル)−2−ニトロピリジン
5−ブロモ−2−ニトロピリジン1g、炭酸セシウム3.5g、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン825mg、酢酸パラジウム110mgおよびトルエン15mlを、マイクロ波管に加え、次にアゼチジン424mgを加える。管を撹拌し、槽で105℃で加熱し、次に周囲温度で16時間放置する。反応混合物を濾過し、固体をジクロロメタンですすぐ。混合した濾液を、減圧下で乾燥するまで濃縮し、残渣を、溶離はジクロロメタンで実施するシリカカートリッジのクロマトログラフィーにかける。予期される生成物を含む画分を混合し、減圧下で乾燥するまで濃縮し、黄色の固体の形態で5−(アゼチジン−1−イル)−2−ニトロピリジン550mgを得る。
【0042】
5−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−アミン
上記で得られた5−(アゼチジン−1−イル)−2−ニトロピリジンを、エタノール10mlに溶解し、1バールの圧力下、30℃の10%パラジウムオン/チャコール65mgの存在下で水素添加する。反応混合物を濾過し、濾液を7Nアンモニアメタノールで希釈し、次に減圧下、30℃で乾燥するまで濃縮する。残渣をジクロロメタンに溶解し、不溶性物質を除去し、乾燥するまで濃縮した後得られた残渣を、溶離はジクロロメタンおよび7Nアンモニアメタノール(90/10)の混合物で実施するシリカカートリッジのクロマトグラフィーにかける。予期される生成物を含む画分を混合および濃縮し、赤色の油の形態で5−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−アミン185mgを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):2.23(m,2H);3.65(t,J=7.5Hz,4H);5.12(広幅s,2H);6.37(d,J=9.0Hz,1H);6.68(dd,J=3.0および9.0Hz,1H);7.21(d,J=3.0Hz,1H)。
質量スペクトル(EI):m/z=226[M]
【0043】
一般式(IV)のイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸誘導体
エチル6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
エチルブロモピルベート215μlを、DME3ml中の5−ジメチルアミノピリジン−2−アミン0.2gの懸濁液に加える。反応混合物を20℃で16時間撹拌し、次に還流させながら16時間エタノール3mlを添加後、最後に、減圧下で濃縮する。残渣を、溶離はジクロロメタンおよびメタノールの混合物(98/2)で実施するシリカ15gを含むカートリッジで濾過する。予期される生成物を含む画分を混合し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄する。有機相を乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮し、合成の続きで使用されるエチル6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート76mgを緑色の油の形態で得る。類似した方法の操作を実施することによって、エチル6,8−ジフルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):1.33(t,J=7.5Hz,3H);4.36(q,J=7.5Hz,2H);7.66(ddd,J=2.0,9.0および11.5Hz,1H);8.65(d,J=3.0Hz,1H);8.70(m,1H)
質量スペクトル(EI):m/z=226[M]、m/z=181[M−OC、m/z=154[M−C(ベースピーク)。
【0044】
6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
実施例8と同じように操作を実施することによって、トリブチルビニルスズをトリブチル(1−エトキシビニル)スズで置換し、ベージュ色の固体の形態で6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドを得る。
H NMRスペクトル(d−DMSO,δ(ppm)):1.40(t,J=7.0Hz,3H);3.97(q,J=7.0Hz,2H);4.46(d,J=3.0Hz,1H);4.90(d,J=3.0Hz,1H);7.09(t,J=8.0Hz,1H);7.34(広幅t,J=8.0Hz,2H);7.61(d,J=9.5Hz,1H);7.66(dd,J=2.0および9.5Hz,1H);7.89(広幅d,J=8.0Hz,2H);8.57(s,1H);8.83(広幅s,1H);10.2(s,1H)。
【0045】
本発明による化合物のいくつかの実施例の化学構造(表1)および分光学的特性(表2)について、以下の表において例証する。
【0046】
【表1】






【0047】
【表2】













【0048】
本発明による化合物は、NOTに対するこれらの修飾作用を測定することを可能にする薬理学的アッセイの主題をなす。
【0049】
N2A細胞に対するインビトロ活性の評価
マウスNurr1受容体を内因的に発現し、ルシフェラーゼレポーター遺伝子に結合したNOT結合反応性エレメント(NBRE)を安定的にトランスフェクトした細胞系(N2A)について。EC50値は、0.01から1,000nMである。本アッセイを後述する手順に従って実施した。
【0050】
Neuro−2A細胞系は、標準の市販の供給源(ATCC)から入手する。Neuro−2Aクローンは、R.J Klebeらによるアルビノマウス系由来の自然発生腫瘍から得た。続いて、このNeuro−2A系に、8NBRE−ルシフェラーゼを安定的にトランスフェクトする。N2A−8NBRE細胞を、10%ウシ胎児血清、グルコース4.5g/lおよびジェネテシン0.4mg/mlを補充したDMEMを含む75cm培養フラスコ内で集密になるまで培養する。1週間の培養後、0.25%トリプシンで30秒間回収し、次にグルコース4.5g/lおよび10%Hyclone脱脂血清を含むフェノールレッド不含DMEMに再懸濁し、透明底96ウェル白色プレートに沈殿させる。細胞を、24時間で75μlのウェルあたり60,000の速度で沈殿させた後、生成物を添加する。生成物を25μlで加え、さらに24時間インキュベートする。測定の日に、等量(100μl)のSteadyliteを各ウェルに加え、次に30分間放置し、完全な細胞溶解および最大シグナル発生(maximum signal production)を得る。プレートを、接着フィルムで封をした後、続いてマイクロプレート用ルミネセンスカウンターで測定する。生成物を、10−2Mの原液の形態で調製し、次に100%DMSOで希釈する。各生成物濃度を、培養液で前もって希釈した後、このように最終濃度0.625%のDMSOを含む細胞をインキュベートする。
【0051】
例えば、化合物番号4、7、19、29、32、43、58、67および70は、それぞれ0.66nM、0.9nM、0.6nM、1.3nM、0.06nM、0.3nM、1.3nM、0.7nMおよび0.16nMのEC50値を示した。
【0052】
ヒトNOT受容体への結合の評価
本発明の化合物とヒトNOT受容体との直接結合を、SPR(表面プラスモン共鳴)技術を使用して評価した。本アッセイにおいて、タンパク質を、マトリックスで共有結合により固定化し、試験する分子を、センサーチップを含むチャンバーに注入する。シグナルは、タンパク質に結合した生成物量に正比例する。結合アッセイは、Biacore S51器具(Biacore社、ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway))で実施した。GST−NOT(NOT−FL)全体のタンパク質は、Invitrogen(PV3265)より得た。NOTリガンド結合ドメイン(His−Thr−NOT329−598)が発現し、Nature,423,555−560に記載のように精製した。2種のタンパク質を、5mM DTTを含む、pH5.0、酢酸塩緩衝液で20μg/mlの濃度に希釈し、溶離はHBS−N緩衝液(10mM HEPES、0.15M NaCl、3mM EDTA、pH7.4)で実施する、Biacoreによって推奨されているプロトコールに従ったアミン結合によって、カルボキシメチル5’デキストラン表面(CM5センサーチップ、Biacore社)に固定化した。タンパク質の約10,000−15,000レゾナンスユニット(RU)を、CM5センサーチップの表面上で捕捉される。DMSO中に1.5mMの検査する化合物の原液を、3.75から0.1μMの範囲の濃度に、溶離緩衝液(50mM HEPES pH8;150mM NaCl;10mM MgCl;2%DMSO、1mM DTT)で連続的に希釈する。各生成物の濃度は、30μl/分で、4℃で1分間注入する。解離を、表面を再生させるいずれの処置なしに、5分間記録した。得られたシグナルを、非修飾デキストラン表面(ブランク)上の各生成物の濃度を検査することによって修正する。移動緩衝液に起因するシグナルを、DMSOの作用と同様に、総シグナル(「二重の参照(double referencing)」)から差し引く。シグナル解析は、Biacore S51解析ソフトウェア(バージョン1.2.1)を使用して実施する。化合物を、引き続いて、これらの最大結合レベルおよび固定タンパク質に結合している動態パラメータに従って分類する。
【0053】
例として、化合物番号19および7は、それぞれ低親和性および中等度の親和性を有する。
【0054】
したがって、本発明による化合物がNOTに対する中等度の修飾作用を有することは明白である。
【0055】
したがって、本発明による化合物を、NOT受容体が関わる疾患の治療または予防における、これらの治療的適用のための薬物の調製に使用することができる。
【0056】
したがって、別の態様によれば、本発明の主題は、式(I)の化合物または薬学的に許容される酸による式(I)の化合物の付加塩を含む薬物である。
【0057】
これらの薬物は、例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病、タウタンパク質異常症(tauopathy)(例えば、進行性核上性麻痺)または多発性硬化症などの神経変性疾患;虚血および頭部外傷などの脳外傷ならびにてんかん;統合失調症、抑うつ、物質依存または注意欠陥多動障害などの精神疾患;血管症状、アテローム性動脈硬化症、関節の炎症、関節症、慢性関節リウマチ、骨関節炎または喘息などのアレルギー炎症性疾患などの炎症性疾患;ならびに骨粗鬆症の治療を完了するために;または癌の治療および予防において、治療的に使用する。
【0058】
これらの化合物は、幹細胞移植および/または移植片と関連した治療に使用することもできる。
【0059】
別の態様によれば、本発明は、本発明による化合物を有効成分として含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、本発明による少なくとも1種の化合物または前記化合物の薬学的に許容される塩の有効量、さらには少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む。
【0060】
前記賦形剤は、当業者に公知の通常の賦形剤から、薬剤形状および所望の投与法によって選択される。
【0061】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、表皮、局所、気管内、鼻腔内、経皮または直腸投与のための本発明の医薬組成物において、上記の障害または疾患の予防または治療のために、上記の式(I)またはこの塩の有効成分を、従来の医薬品賦形剤との混合物として単位投与形態で、動物またはヒトに投与することができる。
【0062】
適切な単位投与形態は、錠剤、軟または硬ゼラチンカプセル、粉末、顆粒、および経口溶剤または懸濁剤などの経口形態、舌下、口腔、気管内、眼内もしくは鼻腔内投与または吸入投与の形態、表皮、経皮、皮下、筋肉内または静脈内投与の形態、直腸内投与およびインプラントの形態を含む。表皮塗布では、本発明による化合物を、クリーム、ゲル、軟膏またはローションで使用することができる。
【0063】
例として、錠剤形態における本発明による化合物の単位投与形態は、以下の成分を含むことができる。
本発明による化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
コーンスターチ 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
より高用量またはより低用量が適切である特定の症例が存在することがあり;そのような用量は、本発明の範囲を逸脱しない。一般の慣例によれば、各患者に適した用量は、投与方法、ならびに前記患者の体重および反応に従って医師により決定される。
【0064】
また、別の態様によれば、本発明は、上記の病態の治療法に関し、この治療法は、本発明による化合物、または薬学的に許容されるその塩のうちの1つの有効量の患者への投与を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基または酸付加塩の形の、式(I):
【化3】

[式中、
Xは、以下の基:
(以下の原子または基:ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシまたはNRaRbから互いに独立して選択される1種または複数の基により場合によって置換される)フェニル基
のうちの1つを表し、
は、水素原子、ハロゲン、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ基、アミノまたはNRcRd基を表し、アルキル基およびアルコキシ基は、1種または複数のハロゲン、ヒドロキシル、アミノまたは(C−C)アルコキシ基により場合によって置換されていてもよく、
は、以下の基:
水素原子、
(ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、NRaRb基またはフェニル基から互いに独立して選択された1種または複数の基により場合によって置換された)(C−C)アルキル基、
(ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたはNRaRb基から互いに独立して選択される1種または複数の基により場合によって置換される)(C−C)アルコキシ基、
(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル基、
(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ基、
(C−C)アルケニル基、
(C−C)アルキニル基、
−CO−R基、
−CO−NR基、
−CO−O−R基、
−NR−CO−R10基、
−NR1112基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
(以下の原子または基:ハロゲン、(1種または複数のヒドロキシルまたはNRaRbにより場合によって置換される)(C−C)アルコキシ、NRaRb、−CO−R、−CO−NR、−CO−O−R、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル基から互いに独立して選択された1種または複数の基により場合によって置換される)フェニル基
のうちの1つを表し、
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはフッ素原子を表し、
は、水素原子、フェニル基または(C−C)アルキル基を表し、
およびRは、同一、または異なり、水素原子もしくは(C−C)アルキル基を表し、または窒素原子と一緒になって、N、OもしくはSから選択された別のヘテロ原子を場合によって含む4から7員環を形成し、
は、(C−C)アルキル基を表し、
およびR10は、同一、または異なり、水素原子または(C−C)アルキル基を表し、
11およびR12は、同一、または異なり、(C−C)アルキル基を表し、または窒素原子と一緒になって、N、OもしくはSから選択された別のヘテロ原子を場合によって含む4から7員環を形成し、
RaおよびRbは、互いに独立して水素もしくは(C−C)アルキルであり、または窒素原子と一緒になって4から7員環を形成し、
Rcは、水素であり、Rdは、(C−C)アルキルであり、
、R、RおよびR置換基のうちの少なくとも1つは、水素以外であり;
がメチルである場合、Xは非置換であり、
がメチルである場合、Xは非置換であり、
が塩素である場合、Xはパラ−フルオロフェニルでない。]に対応する化合物。
【請求項2】
塩基または酸付加塩の形の、
Xがフェニル基である式(I)の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
塩基または酸付加塩の形の、
、RおよびRが水素原子である式(I)の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
塩基または酸付加塩の形の化合物
6−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
8−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロペニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−エチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−エチニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アセチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
6−イソプロピル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(1−ヒドロキシエチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アセトアミド−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
7−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−フルオロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6,8−ジフルオロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ブロモ−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−シアノ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ヒドロキシメチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−メトキシ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(4−フルオロフェニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ベンゾイル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−イソプロペニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(3−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(3−メトキシフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−クロロ−N−(4−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(2−ホルミルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−ホルミルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
5,6−ジメチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
メチル3−[2−(アニリノカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]ベンゾエート
6−(3−アセチルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−フルオロフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(4−メチルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−メトキシフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(アミノメチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−クロロフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−カルバモイルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(3−メチルフェニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジエチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびその塩酸塩(1:1)
6−[3−(メチルカルバモイル)フェニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびその塩酸塩(1:1)
6−カルバモイル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2−クロロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−(3−メチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−モルホリン−4−イル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびその塩酸塩(1:1)
6−(アゼチジン−1−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−ヨードイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(2−クロロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−(3−メチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
N−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−6−(ジメチルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(ジメチルアミノ)−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容される酸によるこの化合物の付加塩を含むことを特徴とする薬物。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはこの化合物の薬学的に許容される塩、さらには少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項7】
神経変性疾患の治療および予防を目的とする薬物の調製における請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項8】
多発性硬化症、脳外傷およびてんかんの治療および予防を目的とする薬物の調製における請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項9】
精神疾患の治療および予防を目的とする薬物の調製における請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項10】
炎症性疾患の治療および予防を目的とする薬物の調製における請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項11】
骨粗鬆症および癌の治療および予防を目的とする薬物の調製における請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項12】
パーキンソン病、アルツハイマー病またはタウタンパク質異常症(tauopathies)の治療および予防を目的とする薬物の調製における請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項13】
統合失調症、抑うつ、物質依存症または注意欠陥多動障害の治療および予防を目的とする薬物の調製における請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−541471(P2009−541471A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−517332(P2009−517332)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【国際出願番号】PCT/FR2007/001125
【国際公開番号】WO2008/003856
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】