説明

インターホン装置

【課題】タッチパネルを利用した従来例に比べてハウジングの壁面からの突出量を抑える。
【解決手段】ボス部21における窓孔21aの下側には静電容量形近接スイッチからなる複数(図示例では4つ)の操作スイッチSW4〜SW7が左右方向に一列に並べて配設されている。これらの操作スイッチSW4〜SW7は同一の構造を有しており、センシング部200と信号処理部201とで構成されている。すなわち、液晶ディスプレイ104aの前面にタッチパネルを配設した従来例に比較してハウジングの前後方向の寸法を小型化することができ、その結果、タッチパネルを利用した従来例に比べてハウジングの壁面からの突出量を抑えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住戸内に設置され、住戸外に設置されたカメラ付きドアホン子器との間で通話し且つカメラ付きドアホン子器で撮像された映像を表示することができるインターホン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住戸内に設置され、住戸外に設置されたカメラ付きドアホン子器との間で通話し且つカメラ付きドアホン子器で撮像された映像を表示することができるインターホン装置が種々提供されている(例えば、特許文献1参照)。また、後端部を壁面に設けられた埋込孔に埋め込む形で配設される埋込形のインターホン装置も提供されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
ここで、インターホン装置には様々な操作スイッチ、例えば、カメラ付きドアホン子器からの呼出に応答して通話を開始する際に操作される操作スイッチや、カメラ付きドアホン子器で撮像した映像を表示デバイスに表示させる際に操作される操作スイッチなどが設けられているが、多機能化による操作スイッチの増加を防ぐと同時にハウジングの壁面からの突出量を抑えるために表示デバイスの前面にタッチパネルが設けられる。すなわち、機械的な可動部を持たないタッチパネルを利用することでハウジングの壁面からの突出量を抑えることができるとともに、表示デバイスの画面に必要な数の操作釦を自由に表示させることができるから多機能化による操作スイッチの増加も防ぐことが可能である。
【特許文献1】特開2006−157180号公報
【特許文献2】特開平6−78063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のようにタッチパネルを利用した従来例においても、タッチパネルの厚み分だけハウジングの壁面からの突出量が増えてしまうことになる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、タッチパネルを利用した従来例に比べてハウジングの壁面からの突出量を抑えることができるインターホン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、住戸内に設置され、住戸外に設置されたカメラ付きドアホン子器との間で音声信号を授受するとともにカメラ付きドアホン子器から映像信号を受け取るインターホン装置において、カメラ付きドアホン子器との間で通話用の音声信号を授受して通話するための通話手段と、表示デバイスを有しカメラ付きドアホン子器から受け取った映像信号を信号処理して表示デバイスに表示させる映像表示手段と、複数の操作スイッチを具備し当該操作スイッチによる操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段で受け付ける操作入力に応じて通話手段並びに映像表示手段を制御する制御手段と、各手段を収納し後端部を壁面に設けられた埋込孔に埋め込む形で配設されるハウジングとを備え、複数の操作スイッチの全部又は一部は、静電容量形近接スイッチであって、ハウジング前面における表示デバイスの近傍に配置されることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ハウジングは、壁面における埋込孔の外側に張り出す外鍔部を有し、当該外鍔部内に静電容量形近接スイッチからなる操作スイッチが収納されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、複数の操作スイッチの全部又は一部を静電容量形近接スイッチで構成してハウジング前面における表示デバイスの近傍に配置しているので、タッチパネルを利用した従来例に比べてハウジングの壁面からの突出量を抑えることができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、壁面における埋込孔の外側に張り出すハウジングの外鍔部内に静電容量形近接スイッチからなる操作スイッチが収納されるので、ハウジング前面に露出する表示デバイスの画面を大型化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
本実施形態のインターホン装置Aは、図3に示すように住戸外(例えば、外玄関)に設置されたカメラ付きドアホン子器Bとの間で通話するためのインターホン親機である。カメラ付きドアホン子器Bは、マイクロホン並びにスピーカと、来訪者を撮像するカメラと、カメラから出力する映像信号を周波数変調する変調回路と、インターホン装置Aを呼び出すための呼出信号を送信する呼出信号送信回路等を具備し、音声信号と変調された映像信号(以下、「FM映像信号」と呼ぶ。)を周波数多重化し、信号線Lsを介してインターホン装置Aに伝送する。ここで、カメラ付きドアホン子器Bの動作電源は、信号線Lsを介してインターホン装置Aから供給されるようになっており、カメラ付きドアホン子器Bの呼出信号送信回路は、信号線Lsの線間電圧を変化させることで呼出信号を送信している。但し、このようなカメラ付きドアホン子器Bは従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
【0012】
インターホン装置Aは、マイクロホン100並びにスピーカ101と、カメラ付きドアホン子器Bとの拡声通話のために音声信号を処理する音声信号処理部102と、2線−4線変換回路を含み、マイクロホン100から出力されて音声信号処理部102で処理された音声信号を信号線Lsを介してカメラ付きドアホン子器Bに伝送するとともに、信号線Lsを介してカメラ付きドアホン子器Bから多重伝送される音声信号とFM映像信号を分離する多重分離部103と、液晶ディスプレイのような表示デバイスを有するモニタ部104と、多重分離部103で分離されたFM映像信号を復調するとともに復調した映像信号を信号処理してモニタ部104に表示させる映像信号処理部105と、信号線Lsを介してカメラ付きドアホン子器Bから送信されてくる呼出信号を受信する呼出信号受信部106と、マイコンを主構成要素とし各部の動作を制御する制御部107と、後述するようにカメラ付きドアホン子器Bからの呼出に応答して通話を開始する際に操作される通話スイッチSW1などの操作スイッチの操作入力を受け付ける操作入力受付部108と、EEPROMなどの書換可能な不揮発性メモリからなり制御部107のマイコンが実行するプログラムを格納するメモリ部109と、外部からメモリ部109に格納されているプログラムを書き換えるために通信ケーブル(図示せず)が接続される通信コネクタ110とを備えている。なお、インターホン装置Aの各部の動作電源は、図示しない電源回路によって商用電源から作成される。
【0013】
而して、来訪者がカメラ付きドアホン子器Bの呼出釦を押操作すると呼出信号送信回路が信号線Lsを介してインターホン装置Aへ呼出信号を送信する。インターホン装置Aでは、呼出信号受信部106で呼出信号を受信すると制御部107が信号線Lsを介してカメラ付きドアホン子器Bへ動作電源を供給するとともに音声信号処理部102を制御してスピーカ101から呼出音を鳴動させる。そして、カメラ付きドアホン子器Bではインターホン装置Aから電源供給を受けてカメラが起動し、来訪者を撮像した映像信号(FM映像信号)を信号線Lsを介してインターホン装置Aに送信する。インターホン装置Aでは、カメラ付きドアホン子器Bから送信されたFM映像信号を映像信号処理部105で受信し復調してモニタ部104に表示させる。そして、呼出音を聞いた家人が通話スイッチSW1を操作すると、その操作入力が操作入力受付部108で受け付けられ、操作入力受付部108から操作信号を受け取った制御部107が音声信号処理部102を起動してカメラ付きドアホン子器Bとの間で通話可能な状態とする。
【0014】
次に、図1,図2を参照して本実施形態のインターホン装置Aの構造について説明する。但し、以下の説明では図1を基準として図1の上下方向を前後方向、図1の右上と左下の方向を上下方向、図1の左上と右下の方向を左右方向と定義する。
【0015】
合成樹脂成形品からなるボディ1とカバー2を結合することでハウジングが構成されている。ボディ1は、上下方向に対して左右方向の寸法が長く且つ前面が開口した略箱形の収納部1aと、収納部1aの前端部分から上下並びに左右方向へ突出するようにして略矩形枠状に形成されたフランジ部1bとを有している。カバー2は、フランジ部1bを含むボディ1の前面全体を覆う扁平な略矩形状に形成された主部20と、主部20の中央より僅かに前方へ突出するボス部21と、主部20の周縁より全周に渡って後方へ突出する周壁部22とを有している。周壁部22の上下両側の後端面には内向きに突出する複数の係止爪(図示せず)が等間隔に設けられ、また、主部20後面の四隅には円筒形のねじ止め部(図示せず)が後方に向かって突設されている。すなわち、周壁部22の内側にフランジ部1bを嵌合するようにしてボディ1の前面にカバー2を被着すれば、複数の係止爪がそれぞれフランジ部1bの後端面に係止してボディ1とカバー2を仮止めすることができ、さらに、フランジ部1bの四隅に貫通する4つのねじ挿通孔1cに後方から挿通した4本の組立ねじ5を4つのねじ止め部に各々螺合することでボディ1とカバー2を結合してハウジングを組み立てることができる(図2参照)。
【0016】
ボディ1の収納部1aには、第2の回路ブロック8、第3の回路ブロック9、第4の回路ブロック10が前後方向に重なるようにして収納される。第2の回路ブロック8は、商用電源から内部の動作電源を作成するための電源回路を構成する回路部品や電源回路への給電を入切するための電源スイッチ8bをプリント配線板8aに実装して構成されている。第3の回路ブロック9は、信号線Lsを接続するための端子台9bや呼出信号受信部106等を構成する回路部品をプリント配線板9aに実装して構成されている。第4の回路ブロック10は、多重分離部103等を構成する回路部品をプリント配線板10aに実装して構成されている。そして、これら3つの回路ブロック8〜10は、収納部1aの内底壁から前方へ向けて複数が突設されている円筒形のねじ止め部1eに各々ねじ止めして固定される。また、最前列に位置する第2の回路ブロック8の前方には、可撓性を有する絶縁シート11が配設される。なお、収納部1aの底壁には、第3の回路ブロック9に実装されている端子台9bを挿通して外部に露出させるための挿通窓1fが開口している。
【0017】
一方、カバー2の周壁部22の内側には第1の回路ブロック7が収納固定される。第1の回路ブロック7は、音声信号処理部102、モニタ部104、映像信号処理部105、制御部107、操作入力受付部108、メモリ部109、通信コネクタ110などがプリント配線板7aに実装されて構成されている。なお、図1における104aは、モニタ部104が具備する液晶ディスプレイ(LCDパネル)である。また図示は省略するが、プリント配線板7aの後面にはメモリカード200が挿抜自在に収納接続されるメモリカードソケットが実装されている。また、カバー2の後面側に設けられているねじ止め部(図示せず)にプリント配線板7aをねじ止めすることで第1の回路ブロック7が周壁部22の内側に収納固定される。ここで、プリント配線板7aに実装されている液晶ディスプレイ104aの画面が、カバー2のボス部21に設けられている矩形の窓孔24を通して外部に臨ませてある。但し、ボス部21の窓孔24は、透光性を有した合成樹脂成形品からなる平板状の化粧パネル12によってボス部21の前面側から閉塞されており、かかる化粧パネル12によって液晶ディスプレイ104aの画面を保護している。なお、カバー2の周壁部22においては、第1の回路ブロック7が具備するメモリカードソケットと対応する位置(右側面の下部)に、メモリカード200をメモリカードソケットに挿入接続するための開口部22cが設けられている。さらに、メモリカードソケットに対する異物の進入等を防ぐため、開口部22cを開閉自在に塞ぐ蓋体17が取り付けられている。
【0018】
また、窓孔24はボス部21の左寄りに設けられており、ボス部21前面の右側においては、多数の小孔が列設されている上部にスピーカ101が取り付けられ、その下部に通話スイッチSW1、モニタスイッチSW2,内線呼出スイッチSW3を押操作するための操作ハンドル13,14A,14Bが取り付けられている。
【0019】
モニタスイッチSW2は、カメラ付きドアホン子器Bに電源を供給してカメラ部等を起動して映像信号を送信させるとともにカメラ付きドアホン子器Bから送信されてくる映像をモニタ部104に表示させる際に操作されるものであり、内線呼出スイッチSW3は、住戸内に設置されてインターホン装置Aに接続されるインターホン装置(いわゆる副親機)に呼出信号を送信して内線呼出を行う際に操作されるものであって、いずれも、通話スイッチSW1と同様に第1の回路ブロック7のプリント配線板7aに実装され、カバー2のボス部21を貫通する貫通孔(図示せず)を通して各スイッチSW1,SW2,SW3の押釦が前面側に露出している。操作ハンドル13,14A,14Bは、何れも上部を支点として前後方向に回動自在且つ反操作向きに復帰力が付与される形でカバー2に取り付けられる。したがって、操作ハンドル13,14A,14Bを押して後方へ回動させたときに操作ハンドル13,14A,14Bの後面側に設けられている操作突起(図示せず)で各スイッチSW1,SW2,SW3の押釦を押操作することができる。
【0020】
また、ボス部21における窓孔21aの下側には静電容量形近接スイッチからなる複数(図示例では4つ)の操作スイッチSW4〜SW7が左右方向に一列に並べて配設されている。これらの操作スイッチSW4〜SW7は同一の構造を有しており、センシング部200と信号処理部201とで構成されている。センシング部200は、図4(a)に示すように内側電極200aと、内側電極200aの外周を全周に渡って囲む外側電極200bとを略同一平面上に配置して構成されている。信号処理部201は、外側電極200bに矩形波状のパルス電圧からなる駆動信号drvを印加する駆動回路(図示せず)と、ベースが内側電極200aに接続されエミッタがグランドに接地されたバイポーラトランジスタQとを具備している。すなわち、外側電極200bに駆動信号drvが印加されると、内側電極200aでは駆動信号drvの立ち上がりと立ち下がりに対応した電流が検出される。センシング部200の周囲に物体(例えば、人体)が存在しないときには、図4(c)に示すように内側電極200aと外側電極200bとの間にのみ電荷が分布している。一方、センシング部200に対して人体のように大地間容量の大きくなる物体が接近すると、図4(d)に示すように外側電極200bと物体との間にコンデンサが形成されることになる。このコンデンサは大地へのバイパスコンデンサとして機能するから、内側電極200aと外側電極200bとの間の静電容量は物体が存在していないときよりも減少することになり、駆動信号drvの立ち上がり時および立ち下がり時のバイポーラトランジスタQのベースに流れる電流が減少する。従って、バイポーラトランジスタQのコレクタ出力である被判定信号senには、物体の存在に応じて図4(e),(f)に示すような波高値の変化が生じる。
【0021】
被判定信号senは操作入力受付部108に入力される。操作入力受付部108では、電源投入時の被判定信号senの波高値(すなわち、検出電流の波高値)に基づいて求めた基準値を記憶して、以後の被判定信号senの波高値と基準値とを逐次比較する。すなわち、被判定信号senは一定周期で取り出されて基準値と比較されるのである。また、操作入力受付部108では被判定信号senの波高値が基準値よりも小さくなると物体が接近した、つまり、操作スイッチSW4〜SW7が操作されたものとして制御部107に操作信号を出力するのである。ここで、センシング部200は合成樹脂製の化粧パネル12に埋め込む形で設けられており、操作スイッチSW4〜SW7を押釦スイッチで構成し且つ押釦を押操作するための操作ハンドルをハウジング(カバー2)前面に配設する場合に比較してハウジングの前後方向の寸法を小型化することができる。さらに、液晶ディスプレイ104a前面にタッチパネルを配設する場合と比較しても、内側電極200aと外側電極200bとで構成されるセンシング部200の方が厚みが薄くなることは自明であるから、やはり小型化が可能である。なお、化粧パネル12に埋設された各操作スイッチSW4〜SW7のセンシング部200は、ボス部21前面の窓孔21a下方に貫設されている幅細の溝21bを通して図示しない導線等により第1の回路ブロック7に含まれる信号処理部201並びにグランドと電気的に接続される。
【0022】
なお、本実施形態では、ドアホン子器2から送信される映像並びに音声を記録する機能(録画・録音機能)を有しており、操作スイッチSW4が操作されて留守録モードに設定されている場合、あるいはドアホン子器2から映像と音声を受信しているときに操作スイッチSW6が操作された場合、映像信号処理部105で処理された映像と音声信号処理部102で処理された音声を制御部107が不揮発性のメモリ(図示せず)に記録するようになっている。そして、操作スイッチSW5が操作されると、制御部107はメモリに記録されている映像(静止画又は動画)を読み出して映像信号処理部105によりモニタ部104に表示させるとともに、メモリに記憶されている音声を読み出して音声信号処理部102によりスピーカ101から鳴動させるようになっている。また、操作スイッチSW7が操作された場合は、ドアホン子器2から呼出信号を受信したときに鳴動する呼出音の音量調整や液晶ディスプレイ104aの明るさ(バックライト)の調整等を行うためのメニュー画面が、制御部107の制御の下でモニタ部104に表示される。
【0023】
上述のように本実施形態では、液晶ディスプレイ104aの前面にタッチパネルを配設した従来例に比較してハウジングの前後方向の寸法を小型化することができ、その結果、タッチパネルを利用した従来例に比べてハウジングの壁面からの突出量を抑えることができる。
【0024】
ところで、カバー2のボス部21を除く部分(以下、外鍔部と呼ぶ。)にはねじ挿通孔20bに挿通された取付ねじ6等が露出しているため、そのままの状態では外観上の見栄えが良くない。そこで、外鍔部の前面に略矩形枠状の化粧プレート3を取り付け、外鍔部を化粧プレート3で覆い隠すようにしている。この化粧プレート3は、日本工業規格で規格化されているフラッシプレート(JIS C 8316参照)のうち、組合せ形のワイドプレートを構成する化粧板に相当し、背面側に突設されている複数の係止片(図示せず)をカバー2の主部20に設けられている複数の係止孔20cにそれぞれ挿入係止することでカバー2前面に着脱自在に取り付けられるものである(図2参照)。すなわち本実施形態においては、組合せ形プレートのプレート枠が、外鍔部としてカバー2と一体に構成されていることになる。ここで、静電容量形近接スイッチを構成するセンシング部200を化粧パネル12に埋設する代わりに前記外鍔部に収納すれば、ハウジング前面に露出する液晶ディスプレイ104aの画面を大型化することができる。なお、各操作スイッチSW4〜SW7のセンシング部200を設ける位置はボス部21前面の液晶ディスプレイ104aの下側に限定されるものではなく、例えば、液晶ディスプレイ104aの画面に表示されたカーソルを各操作スイッチSW4〜SW7の操作に応じて上下左右に移動させるような場合、カーソルを上に移動させるための操作スイッチSW4のセンシング部200を液晶ディスプレイ104aの上方に設け、カーソルを下に移動させるための操作スイッチSW5のセンシング部200を液晶ディスプレイ104aの下方に設け、カーソルを左に移動させるための操作スイッチSW6のセンシング部200を液晶ディスプレイ104aの左方に設け、カーソルを右に移動させるための操作スイッチSW7のセンシング部200を液晶ディスプレイ104aの右方に設けてもよく、このようにすることで各操作スイッチSW4〜SW7とカーソルの移動方向との対応関係が直感的に理解しやすくなって操作性が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は下面図である。
【図3】同上のブロック図である。
【図4】同上における静電容量形近接スイッチからなる操作スイッチを示し、(a)はセンシング部の平面図、(b)は回路図、(c)〜(f)は動作説明図である。
【符号の説明】
【0026】
1 ボディ(ハウジング)
2 カバー(ハウジング)
SW4〜SW7 操作スイッチ(静電容量形近接スイッチ)
200 センシング部
201 信号処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住戸内に設置され、住戸外に設置されたカメラ付きドアホン子器との間で音声信号を授受するとともにカメラ付きドアホン子器から映像信号を受け取るインターホン装置において、
カメラ付きドアホン子器との間で通話用の音声信号を授受して通話するための通話手段と、表示デバイスを有しカメラ付きドアホン子器から受け取った映像信号を信号処理して表示デバイスに表示させる映像表示手段と、複数の操作スイッチを具備し当該操作スイッチによる操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段で受け付ける操作入力に応じて通話手段並びに映像表示手段を制御する制御手段と、各手段を収納し後端部を壁面に設けられた埋込孔に埋め込む形で配設されるハウジングとを備え、
複数の操作スイッチの全部又は一部は、静電容量形近接スイッチであって、ハウジング前面における表示デバイスの近傍に配置されることを特徴とするインターホン装置。
【請求項2】
ハウジングは、壁面における埋込孔の外側に張り出す外鍔部を有し、当該外鍔部内に静電容量形近接スイッチからなる操作スイッチが収納されることを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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