説明

エアコン室外機の梱包構造

【課題】室外機の略全面を被うことができるとともに、手が掛け易くかつ十分な強度を有する、頑丈な把手部を備えたエアコン室外機の梱包構造を提供する。
【解決手段】緩衝材および段ボール材として、室外機の天面側に被せられる第1緩衝材11およびその外側を被うトレイ型の第1段ボール材12と、室外機1の底面8側に被せられる第2緩衝材13およびその外側を被うトレイ型の第2段ボール材14と、室外機1の周囲面に被せられる第3段ボール材15とを備え、第3段ボール材15には、室外機の左右両側面を被う部分の上端中央部位に手掛け用切欠部15A,15Bが設けられ、第1緩衝材11の手掛け用切欠部15A,15Bに対応する部位には、第1段ボール材12により外側が被われた把手部11B,11Cが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアコン室外機を緩衝材および段ボール材を用いて梱包するエアコン室外機の梱包構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
工場で生産されたエアコンの室外機は、周囲を緩衝材および段ボール材で被い、その外周をバンドで結束して梱包し、流通、運搬に供されている。こうしたエアコン室外機の梱包方式には、大別して、段ボール箱と緩衝材を用い、室外機をすっぽりと段ボール箱内に納め、その外周にバンド掛けして梱包する箱型方式と、緩衝材および段ボール材からなる上部蓋材および下部蓋材により室外機を上下からサンドイッチにし、周囲を必要に応じて段ボール材により被い、その外周にバンド掛けして梱包するサンドイッチ方式とがある。
【0003】
箱型方式では、一般に段ボール箱の側面等に人力で運搬する時に使用する把手部を設けており、該把手部を持って室外機を運搬できるようにしている。一方、サンドイッチ方式では、特許文献1,2に示されるように、室外機の前面、背面あるいは左右両側面等の周囲面を段ボール材により適宜被った梱包構造としているが、室外機の周囲面を被う段ボール材に把手部を設けることは難しく、側面に把手部を設けることが困難なため、上部蓋材の適所を直接持ったり、バンドを持ったりして運搬しているのが実情である。
【0004】
【特許文献1】実公昭61−8925号公報
【特許文献2】特開平8−136006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
箱型方式の場合、段ボールの使用量が多くなることから、資源的に望ましくなく、しかも把手部が段ボールのみにより構成されるため、運搬中に把手部が破れ、室外機を落としてしまうことが多々ある等の危険性が内在されているという問題があった。
また、サンドイッチ方式の場合、段ボールの使用量を削減することが可能な反面、室外機の周囲面を完全に被うことができないため、意匠面や稜部を十分に保護できない場合があるとともに、運搬時の便に供するための把手部が設けにくく、上部蓋材やバンドを直接持つことは、強度的には問題ないものの、持ち難さは否定しがたく、更にはバンドで傷を負う可能性も懸念される等の問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、サンドイッチ方式の梱包構造で、室外機の略全面を被うことができるとともに、手が掛け易くかつ十分な強度を有する頑丈な把手部を備えたエアコン室外機の梱包構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のエアコン室外機の梱包構造は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるエアコン室外機の梱包構造は、エアコン室外機の周囲を緩衝材および段ボール材によって被い、その外周をバンドで結束して梱包するエアコン室外機の梱包構造において、前記緩衝材および段ボール材として、前記室外機の天面側に被せられる第1緩衝材およびその外側を被うトレイ型の第1段ボール材と、前記室外機の底面側に被せられる第2緩衝材およびその外側を被うトレイ型の第2段ボール材と、前記室外機の周囲面に被せられる第3段ボール材とを備え、前記第3段ボール材には、前記室外機の左右両側面を被う部分の上端中央部位に手掛け用切欠部が設けられ、前記第1緩衝材の前記手掛け用切欠部に対応する部位には、前記第1段ボール材により外側が被われた把手部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、室外機の天面側に被せられる第1緩衝材およびその外側を被うトレイ型の第1段ボール材と、室外機の底面側に被せられる第2緩衝材およびその外側を被うトレイ型の第2段ボール材と、室外機の周囲面に被せられる第3段ボール材とを備え、第3段ボール材には、室外機の左右両側面を被う部分の上端中央部位に手掛け用切欠部が設けられ、第1緩衝材の前記手掛け用切欠部に対応する部位には、第1段ボール材により外側が被われた把手部が設けられているため、第1緩衝材および第1段ボール材と、第2緩衝材および第2段ボール材と、第3段ボール材とで室外機の略全周囲を被い、その外周をバンドで結束することによって、室外機の略全面を段ボール材で被って梱包することができる。従って、室外機の意匠面や稜部を含む略全面を段ボール材で被って十分に保護することができる。また、手掛け用切欠部により手が掛け易く、かつ第1緩衝材により第1段ボール材で外側が被われた頑丈な把手部を作ることができるため、運搬の際に把手部が壊れる心配がなく、該把手部を持つことで梱包状態での室外機運搬の容易化、安全化を図ることができる。
【0009】
また、本発明のエアコン室外機の梱包構造は、上記のエアコン室外機の梱包構造において、前記第3段ボール材は、前記室外機の周囲面の全てを被う筒状の段ボール材とされ、前記室外機の左右両側面を被う部分に対応した側面の上端中央部位に前記手掛け用切欠部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、第3段ボール材が、室外機の周囲面の全てを被う筒状の段ボール材とされ、室外機の左右両側面を被う部分に対応した側面の上端中央部位に手掛け用切欠部が設けられているため、筒状とされている第3段ボール材によって室外機の全ての周囲面を被って梱包することができ、従って、室外機の全面を段ボール材により被って完全に保護することができる。また、筒状の第3段ボール材の左右両側面に手掛け用切欠部が設けられ、容易に把手部に手が掛けられるようになっているため、梱包状態での室外機運搬の容易性を維持することができる。
【0011】
さらに、本発明のエアコン室外機の梱包構造は、上記のエアコン室外機の梱包構造において、前記第3段ボール材は、左右両端部がそれぞれ折り曲げられた2枚の段ボール材により構成され、該2枚の段ボール材が、それぞれ前記室外機の前面と左右両側面の一部および背面と左右両側面の一部に被せられたとき、左右両側面の中央部位に形成される隙間によって前記手掛け用切欠部が構成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、第3段ボール材が、左右両端部がそれぞれ折り曲げられた2枚の段ボール材により構成され、該2枚の段ボール材が、それぞれ室外機の前面と左右両側面の一部および背面と左右両側面の一部に被せられたとき、左右両側面の中央部位に形成される隙間によって手掛け用切欠部が構成されているため、両端が折り曲げられた2枚の段ボール材によって室外機の左右両側面の一部を除く意匠面や稜部を含む略全ての周囲面を被って梱包することができ、従って、室外機の略全面を段ボール材により被って十分に保護することができる。また、2枚の段ボール材により左右両側面の中央部位に形成される隙間によって手掛け用切欠部が構成され、容易に把手部に手が掛けられるようになっているため、梱包状態での室外機運搬の容易性を維持することができる。
【0013】
さらに、本発明のエアコン室外機の梱包構造は、上述のいずれかのエアコン室外機の梱包構造において、前記把手部は、前記第1緩衝材の他の部位よりも肉厚が厚くされていることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、把手部が、第1緩衝材の他の部位よりも肉厚が厚くされているため、十分な強度を有する頑丈な把手部を形成することができる。従って、重量物である室外機の運搬に際し把手部が壊れるようなことはなく、該把手部を持って梱包状態の室外機を容易にかつ安全に運搬することができる。
【0015】
さらに、本発明のエアコン室外機の梱包構造は、上述のいずれかのエアコン室外機の梱包構造において、前記把手部は、前記第1緩衝材の下面よりも下方に延ばされていることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、把手部が、第1緩衝材の下面よりも下方に延ばされているため、人力による運搬時に把手部をより握り易くすることができ、従って、梱包状態での室外機の運搬の更なる容易化、安全化を図ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、第1緩衝材および第1段ボール材と、第2緩衝材および第2段ボール材と、第3段ボール材とで室外機の略全周囲を被い、その外周をバンドで結束することによって、室外機の略全面を段ボール材で被って梱包することができるため、室外機の意匠面や稜部を含む略全面を段ボール材で被って十分に保護することができる。また、手掛け用切欠部により手が掛け易く、かつ第1緩衝材により第1段ボール材で外側が被われた頑丈な把手部を作ることができるため、運搬の際に把手部が壊れる心配もなく、該把手部を持つことで梱包状態での室外機運搬の容易化、安全化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、被梱包物であるエアコン室外機の外観斜視図が示され、図2には、梱包用の緩衝材と段ボール材の梱包姿での分解斜視図が示され、図3には、その第1緩衝材を下方から見た斜視図が示され、さらに、図4には、梱包姿での全体斜視図が示されている。
エアコン室外機(室外機)1は、図1に示されるように、外形が横長直方形状のケーシング2を備えており、その前面3には、吹出しグリル4等の意匠が施され、また、背面5あるいは左側面6には、熱交換器に対する外気の吸い込みグリルが設けられている。さらに、ケーシング2の内部には、公知の如く熱交換器、送風機、圧縮機、四方切換弁等の各種弁、冷媒配管および制御ボックス等が収容設置されている。
【0019】
エアコン室外機1は、工場で生産された後、緩衝材、段ボール材およびバンド等により梱包されて出荷され、流通に供されている。この室外機1の梱包に用いられる緩衝材および段ボール材として、図2に示されるように、室外機1の天面7側に被せられる第1緩衝材11と、この第1緩衝材11の外側を被うトレイ型の第1段ボール材12と、室外機1の底面8側に被せられる第2緩衝材13と、この第2緩衝材13の外側を被うトレイ型の第2段ボール材14と、室外機1の前面3、背面5、左側面6および右側面9等の周囲面に被せられる筒状の第3段ボール材15とが使用されている。
【0020】
第1緩衝材11は、発泡スチロール材を長方形状に成形したものであり、図3に示されるように、下面側には、室外機1の天面7側の形状に合致されるように成形され、第1緩衝材11を該天面7側に被せるための凹部11Aが設けられているとともに、左右両端部分には、肉厚が他の部分に比べて厚くされた把手部11B,11Cが設けられている。なお、第1緩衝材11には、肉厚とされた部分に必要に応じて使用材料の量を削減するための肉盗み部11Dを設けることができる。また、第1段ボール材12は、第1緩衝材11の上面および周囲面をすっぽりと被うように形成されたトレイ型の段ボール材であり、第1緩衝材11の外側に被せられるように構成されている。
【0021】
第2緩衝材13は、発泡スチロール材を長方形状に成形したものであり、その上面側には、図2に示されるように、室外機1の底面8側の形状に合致されるように成形され、第2緩衝材13を該底面8側に被せるための凹部13Aが設けられている。また、第2段ボール材14は、第2緩衝材13の下面および周囲面をすっぽりと被うように形成されたトレイ型の段ボール材であり、第2緩衝材13の外側に被せられるように構成されている。
【0022】
第3段ボール材15は、前面、左右側面および背面の4面を有する長方形状断面の筒状段ボール材であり、室外機1の横長直方形状のケーシング2の外周にすっぽりと被せられる大きさおよび高さを有する構成とされている。この第3段ボール材15には、左右両側面の上端中央部位に、第1緩衝材11に設けられている把手部11B,11Cに対する手掛け用の切欠部15A,15Bが設けられている。なお、手掛け用切欠部15A,15Bの幅および高さは、4本の指が楽に入る程度の寸法でよく、例えば6〜8cm×2〜3cm程度あれば十分である。
【0023】
上記した第1緩衝材11、第1段ボール材12、第2緩衝材13、第2段ボール材14および第3段ボール材15は、図2および図4に示されるように、室外機1の外周面に被せられ、その外周を数ヶ所バンド16で結束することによって、図4に示されるような梱包姿とされるように構成されている。
【0024】
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
エアコン室外機1は、工場で生産され出荷される際、第1緩衝材11、第1段ボール材12、第2緩衝材13、第2段ボール材14、第3段ボール材15およびバンド16によって、図4に示されるような姿に梱包され、出荷される。この梱包姿によると、エアコン室外機1は、天面7側が第1緩衝材11および第1段ボール材12により被われ、また底面8側が第2緩衝材13および第2段ボール材14により被われ、さらに前面3、背面4および左右両側面6,9が第3段ボール材15によって被われることになる。
【0025】
このため、室外機1は、意匠面や稜部を含む全面が段ボール材で被われて梱包されることとなり、外周面を段ボール材によって完全に保護することができる。従って、流通あるいは運搬過程において、室外機1が他の物体に接触したり、石ころ等が飛散したりして損傷するのを防止することができる。
【0026】
また、梱包状態において、第1段ボール材12により外側が被われた第1緩衝材11には、把手部11B,11Cが形成され、該把手部11B,11Cには、第3段ボール材15の両側面の上端中央部位に設けられている手掛け用切欠部15A,15Bを介して容易に手を掛けることができるため、該把手部11B,11Cを持って梱包状態の室外機1を容易に運搬することができる。しかも、この把手部11B,11Cは、第1段ボール材12により外側が被われた第1緩衝材11により形成されていることから、十分な強度を有し、運搬の際に把手部11B,11Cが壊れる心配がなく、該把手部11B,11Cを持つことで梱包状態での室外機運搬の容易化、安全化を図ることができる。
【0027】
さらに、第1緩衝材11に設けられている把手部11B,11Cは、他の部位よりも厚くされているため、必要かつ十分な強度を有する頑丈な把手部11B,11Cを形成することができる。従って、重量物である室外機1の運搬に際し把手部11B,11Cが壊れるようなことはなく、該把手部11B,11Cを持って梱包状態の室外機1を容易にかつ安全に運搬することができる。
【0028】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、第1緩衝材11に設けられる把手部21B,21Cの構成が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図5(A),(B)に示されるように、把手部21B,21Cの肉厚を他部位よりも厚くする以外に、把手部21B,21Cを握り易くするため、第1緩衝材11の下面よりも把手部21B,21Cを下方に延ばした構成としている。
【0029】
上記のように、把手部21B,21Cを第1緩衝材11の下面よりも下方に延ばした構成とすることにより、人力による運搬時に把手部21B,21Cをより握り易くすることができる。従って、梱包状態での室外機1の運搬の更なる容易化、安全化を図ることができる。
【0030】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1および第2実施形態に対して、第3段ボール材25の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図6(A),(B)に示されるように、室外機1の前面3、背面5および左右両側面6,9に被せられる第3段ボール材25を、2枚の段ボール材25A,25Bに分割した構成としている。
【0031】
そして、それぞれの段ボール材25A,25Bを、左右両端部を折り曲げることによって、室外機1の前面3と左右両側面6,9の一部とを被う段ボール材25Aと、室外機1の背面5と左右両側面6,9の一部とを被う段ボール材25Bとしている。また、各段ボール材25A,25Bの左右両端の折り曲げ部は、室外機1に被せられたとき、両側面の中央部位に形成される隙間が、上記した手掛け用切欠部15A,15Bに相当する手掛け用切欠部25C,25Dとされるように構成されている。
【0032】
上記構成によると、両端が折り曲げられた2枚の段ボール材25A,25Bにより室外機1の左右両側面6,9の一部を除く意匠面や稜部を含む略全ての周囲面を被って梱包することができるため、室外機1の略全面を段ボール材により被って十分に保護することができる。また、2枚の段ボール材25A,25Bにより左右両側面の中央部位に形成される隙間によって手掛け用切欠部25C,25Dが構成され、この手掛け用切欠部25C,25Dを介して容易に把手部11B,11C,21B,21Cに手が掛けられるようになっているため、梱包状態での室外機運搬の容易性を維持することができる。
【0033】
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、第1緩衝材11に設けられている把手部11B,11Cおよび21B,21Cについては、より握り易くするため、様々なグリップ形状を採用することができる。また、第3段ボール材15,25に設けられる手掛け用切欠部15A,15Bおよび25C,25Dについては、具体的寸法の一例を上記実施形態において説明したが、これに限定されるものでないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態に係るエアコン室外機梱包構造の被梱包物であるエアコン室外機の外観斜視図である。
【図2】図1に示すエアコン室外機の梱包構造に用いる緩衝材と段ボール材の梱包姿での分解斜視図である。
【図3】図2に示す第1緩衝材の下面側の斜視図である。
【図4】図2に示すエアコン室外機の梱包構造の梱包姿での全体斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るエアコン室外機の梱包構造に用いる第1緩衝材の部分縦断面図(A)とその斜視図(B)である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るエアコン室外機の梱包構造に用いる第3段ボール材の斜視図(A)とそれによる梱包姿での全体斜視図(B)である。
【符号の説明】
【0035】
1 エアコン室外機(室外機)
3 前面
5 背面
6 左側面
7 天面
8 底面
9 右側面
11 第1緩衝材
11B,11C,21B,21C 把手部
12 第1段ボール材
13 第2緩衝材
14 第2段ボール材
15,25 第3段ボール材
15A,15B,25C,25D 手掛け用切欠部
16 バンド
25A,25B 段ボール材



【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコン室外機の周囲を緩衝材および段ボール材によって被い、その外周をバンドで結束して梱包するエアコン室外機の梱包構造において、
前記緩衝材および段ボール材として、前記室外機の天面側に被せられる第1緩衝材およびその外側を被うトレイ型の第1段ボール材と、前記室外機の底面側に被せられる第2緩衝材およびその外側を被うトレイ型の第2段ボール材と、前記室外機の周囲面に被せられる第3段ボール材とを備え、
前記第3段ボール材には、前記室外機の左右両側面を被う部分の上端中央部位に手掛け用切欠部が設けられ、前記第1緩衝材の前記手掛け用切欠部に対応する部位には、前記第1段ボール材により外側が被われた把手部が設けられていることを特徴とするエアコン室外機の梱包構造。
【請求項2】
前記第3段ボール材は、前記室外機の周囲面の全てを被う筒状の段ボール材とされ、前記室外機の左右両側面を被う部分に対応した側面の上端中央部位に前記手掛け用切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアコン室外機の梱包構造。
【請求項3】
前記第3段ボール材は、左右両端部がそれぞれ折り曲げられた2枚の段ボール材により構成され、該2枚の段ボール材が、それぞれ前記室外機の前面と左右両側面の一部および背面と左右両側面の一部に被せられたとき、左右両側面の中央部位に形成される隙間によって前記手掛け用切欠部が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアコン室外機の梱包構造。
【請求項4】
前記把手部は、前記第1緩衝材の他の部位よりも肉厚が厚くされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエアコン室外機の梱包構造。
【請求項5】
前記把手部は、前記第1緩衝材の下面よりも下方に延ばされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエアコン室外機の梱包構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−116171(P2010−116171A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−288784(P2008−288784)
【出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】