説明

エレベータの保守システム

【課題】部品点数を極力抑えて、保守員に点検・交換対象とする機器の設置位置を容易に知らせる。
【解決手段】主制御基板11は、各機器毎に割り当てられた用品番号に対応させて、各機器の種類を示す種別情報を含んだ機器コード14aを記憶した記憶部14と、点検・交換対象とする機器の用品番号を入力するための入力部15と、この入力部15から入力された用品番号に基づいて記憶部14から当該機器の機器コード14aを読み出し、機器コード14aに含まれる種別情報から当該機器の種類を判断し、当該機器が発光部品付きであれば、その発光部品を点灯制御して当該機器の設置位置を知らせる主制御部12とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータの各機器の点検・交換作業を補助するエレベータの保守システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、エレベータの制御装置の内部や、乗りかごや乗り場に設けられた操作盤の内部には、例えばユーザ操作の検出機能、機器間の通信機能、動力部の制御機能、電源の供給機能など、様々な機能を有する機器が内蔵されている。エレベータの保守員は、これらの機器の劣化状態を定期的に点検し、必要に応じて交換する必要がある。
【0003】
ところが、上述した制御装置内や操作盤内に設置されている各機器の位置や形状は、常に同じであるとは限らず、エレベータの機種や据付年度などで異なる。このため、保守員は点検または交換の対象機器を直ぐに見つけることができず、その都度、マニュアルを参照して位置を確認するなどして作業に手間を要することがあった。
【0004】
そこで、機器に表示ランプを設けておき、交換時期に表示ランプを点灯することで、保守員に知らしめる方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−37628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、点検・交換対象とする機器は多数存在するため、これらの機器の1つ1つに表示ランプを設置した場合には部品点数が増加してコストがかかる。また、例えば機器間を繋ぐ信号ケーブルなどは表示ランプを実装することができないため、別な箇所へ専用の表示ランプを設置する必要がある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、部品点数を極力抑えて、保守員に点検・交換対象とする機器の設置位置を容易に知らせることのできるエレベータの保守システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態に係るエレベータの保守システムは、エレベータを構成する複数の機器の一部に発光部品が設けられたエレベータの保守システムにおいて、上記各機器毎に割り当てられた用品番号に対応させて、上記各機器の種類を示す種別情報を含んだコード情報を記憶した記憶手段と、点検・交換対象とする機器の用品番号を入力するための入力手段と、この入力手段から入力された用品番号に基づいて上記記憶手段から当該機器のコード情報を読み出し、上記コード情報に含まれる上記種別情報から当該機器の種類を判断し、当該機器が発光部品付きであれば、その発光部品を点灯制御して当該機器の設置位置を知らせる制御手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は一実施形態に係るエレベータの保守システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は同実施形態における主制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は同実施形態における発光部品付きの機器を点検・交換対象とした場合の具体例を示す図である。
【図4】図4は同実施形態における発光部品付きの機器を点検・交換対象とした場合の具体例を示す図である。
【図5】図5は同実施形態における発光部品付きでなく、かつ、設置位置を特定できない機器を点検・交換対象とした場合の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
【0011】
図1は一実施形態に係るエレベータの保守システムの構成を示すブロック図である。
【0012】
エレベータ制御盤10は、主にエレベータ専用の機械室や昇降路内に設置されている。このエレベータ制御盤10には、エレベータの運転制御を司る主制御基板11と、モータ制御や制御信号の送受信などを行う複数(この例では4つ)の制御盤機器21,31,41,51が備えられている。制御盤機器21,31,41は主制御基板11とケーブル61,62を介して接続され、制御盤機器41と制御盤機器51はケーブル63で接続されている。
【0013】
なお、図1の例では、制御盤機器21を制御盤機器A、制御盤機器31を制御盤機器B、制御盤機器41を制御盤機器C、制御盤機器51を制御盤機器Dとして表現されている。これらの制御盤機器が担う具体的な機能については本発明とは直接関係しないため、その説明は省略するものとする。また、制御盤機器の数も特に図1の例に限られるものではない。
【0014】
主制御基板11には、CPUに相当する主制御部12と、この主制御部12に接続された発光部品13、記憶部14、入力部15が設けられている。
【0015】
主制御部12は、主制御基板11の発光部品13を含め、各機器の発光部品に対する点灯・点滅・消灯の制御を行う機能を有する。
【0016】
発光部品13は、主制御基板11の動作状況を確認するためのものであり、例えばLED(light emitting diode)などからなる。
【0017】
記憶部14は、ROMやRAMなどからなり、主制御部12の動作に必要な各種情報を記憶している。本実施形態において、この記憶部14には、エレベータを構成する各機器毎に割り当てられた用品番号に対応させて、各機器の種類を示す種別情報(以下、用品種と称す)と、各機器の設置位置を示す位置情報をコード化した情報(以下、機器コードと称す)14aが記憶されている。
【0018】
入力部15は、保守員がキー操作あるいはボタン操作などによりデータの入力や指示を行うためのものである。主制御部12では、この入力部15からの入力指示に従って所定の処理を実行する。
【0019】
制御盤機器21(制御盤機器A)には、制御盤機器21の動作を制御する制御部22と、その動作状況を確認するための発光部品23が備えられている。同様に、制御盤機器31(制御盤機器B)には、制御盤機器31の動作を制御する制御部32と、その動作状況を確認するための発光部品33が備えられている。
【0020】
制御盤機器41(制御盤機器C)には、制御盤機器21の動作を制御する制御部42が備えられている。制御盤機器51(制御盤機器D)には、制御盤機器21の動作を制御する制御部52と、その動作状況を確認するための発光部品53が備えられている。
【0021】
主制御基板11を含め各機器に実装されている発光部品は、エレベータが平常運転を行っている時には点滅し、動作停止中は点灯または消灯することで、保守員が容易に機器の動作状況を確認できるようにしたものである。以降の説明で用いる各機器に実装される発光部品についても同様である。
【0022】
エレベータの乗りかごには、主制御基板11との通信を行う通信制御機器、かご内のファンや照明器具の制御機器や、利用者が行き先を登録する操作盤の制御機器などが備えられている。本実施形態では、代表としてかご機器71だけを図示してある。このかご機器71には、ケーブル91を介して主制御基板11に接続されており、かご機器71の動作を制御する制御部72と、その動作状況を確認するためのご発光部品73が備えられている。
【0023】
エレベータの乗場には、主制御基板11との通信を行う通信制御機器、利用者がエレベータの乗りかごを呼ぶための操作盤の制御機器などが備えられている。本実施形態では、代表として乗場機器81だけを図示してある。この乗場機器81には、ケーブル92を介して主制御基板11に接続されており、乗場機器81の動作を制御する制御部82と、その動作状況を確認するための発光部品83が備えられている。
【0024】
図2は本実施形態における主制御部12の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、コンピュータである主制御部12が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
【0025】
保守員は、エレベータ制御盤10の近くで入力部15を操作することにより、主制御部12に対して所定のプログラムを実行させるができる。具体的には、入力部15を複数のスイッチと簡易的な表示部で構成し、保守員がスイッチを操作することで、主制御部12へ実行コマンドを入力する。なお、入力部15に無線通信装置を搭載しておき、保守員が遠隔地から実行コマンドを送信するような構成としてもよい。
【0026】
また、エレベータを構成する各機器には、それぞれに固有の用品番号が割り当てられている。機器コード14aには、これらの用品番号に対応付けて用品種と位置情報が記録されている。
【0027】
用品種については、以下のような3つのコードがある。
【0028】
「01:発光部品ありの機器」
「02:発光部品なしの機器」
「03:ケーブル」
位置情報については、例えばエレベータ制御盤10であれば、その制御盤内の平面レイアウトを横方向(X)、縦方向(Y)に8等分のエリアに分割し、制御盤の左下の分割エリアを(0,0),対角の分割エリアを(7,7)と定めておくものとする。
【0029】
(a)発光部品付きの機器を点検・交換対象とした場合
ここで、発光部品付きの機器を点検・交換対象とした場合の処理について、図3を用いて説明する。
【0030】
図3に示すように、エレベータ制御盤10内に主制御基板11、制御盤機器21、制御盤機器31がそれぞれ備えられており、さらに、発光部品を実装していない制御盤機器41と、発光部品53を実装した制御盤機器51が備えられている。
【0031】
図中の点線は、エレベータ制御盤10をX方向、Y方向にそれぞれ8等分したエリアを示しており、左下のエリアの位置情報を(X,Y)=(0,0)とし、右上のエリアの位置情報を(X,Y)=(7,7)とする。
【0032】
今、保守員がエレベータ制御盤10内の制御盤機器21を点検または交換する作業を行う場合を想定する。
保守員が入力部15を通じて制御盤機器21の用品番号を入力すると(ステップS11)、主制御部12は、入力された用品番号に対応した機器コード14aを記憶部14から読み出し、その機器コード14aから制御盤機器21の用品種と位置情報を判断する(ステップS12)。
【0033】
この場合、制御盤機器21の用品種は「01:発光部品ありの機器」、位置情報は(X,Y)=(4,4)となる。
【0034】
主制御部12は、保守員が点検・交換対象として指定した制御盤機器21の用品種が「01:発光部品ありの機器」であることを確認すると(ステップS13のYes)、制御盤機器21に対して発光部品23の点灯を指示し、その他の機器の発光部品(図3の例では発光部品13,33,53)に対して消灯を指示する(ステップS14)。
【0035】
これにより、制御盤機器21の発光部品23のみが点灯することになる。したがって、保守員はマニュアルを見なくとも、制御盤機器21の場所を容易に判断でき、点検・交換作業を円滑に行えるようになる。
【0036】
(b)発光部品付きでない機器を点検・交換対象とした場合
次に、発光部品付きでない機器を点検・交換対象とした場合の処理について、図4を用いて説明する。なお、図4において、各機器の構成は図3と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0037】
今、保守員がエレベータ制御盤10内の制御盤機器41を点検または交換する作業を行う場合を想定する。
【0038】
保守員が入力部15を通じて制御盤機器41の用品番号を入力すると(ステップS11)、主制御部12は、入力された用品番号に対応した機器コード14aを記憶部14から読み出し、その機器コード14aから制御盤機器41の用品種と位置情報を判断する(ステップS12)。
【0039】
この場合、制御盤機器41の用品種は「02:発光部品なしの機器」、位置情報は(X,Y)=(2,1)となる。
【0040】
主制御部12は、保守員が点検・交換対象として指定した制御盤機器41の用品種が「02:発光部品なしの機器」であることを確認すると(ステップS15のYes)、制御盤機器41に近接した発光部品付きの機器を検索し、その機器の発光部品を点滅させる処理を実行する(ステップS16)。
【0041】
制御盤機器41に近接した発光部品付きの機器を検索する方法としては、エレベータ制御盤10内の他の各機器毎に制御盤機器41の位置情報のX値の差分とY値の差分との和を機器間距離として求め、機器間距離が所定値以下にある発光部品付きの機器を検索する。
【0042】
図4の例では、主制御基板11の位置情報は(X,Y)=(1,6)、制御盤機器21の位置情報は(X,Y)=(4,4)、制御盤機器31の位置情報は(X,Y)=(4,3)、制御盤機器51の位置情報は(X,Y)=(5,1)の位置情報である。
【0043】
したがって、制御盤機器41の位置情報(2,1)に対する機器間距離は、
主制御基板11:|1|+|5|=6
制御盤機器21:|2|+|3|=5
制御盤機器31:|2|+|2|=4
制御盤機器51:|3|+|0|=3
となる。点滅制御を行う機器間距離の判定値が「4」に設定されていたとすると、主制御部12は、機器間距離が「4」以下の制御盤機器31の発光部品33と制御盤機器51の発光部品53に対して点滅制御を行い、他の機器に対しては消灯制御を行うことになる。
【0044】
なお、上記機器間距離に応じて発光部品の点滅速度を段階的に変更してもよい。例えば、機器間距離が「0〜2」の場合は高速点滅、「3〜5]の場合は中速点滅、「6〜7」の場合は低速点滅などとすれば、発光部品の点滅状態から対象機器がどこにあるかを判断し易くなる。この場合、高速点滅の速度をV1,中速点滅の速度をV2,低速点滅の速度をV3とすると、V1>V2>V3の関係にある。
【0045】
このように、保守員が点検・交換作業を行いたい機器に発光部品が実装されていなくても、近接する機器の発光部品の点滅により、その機器の設置位置を容易に判断して点検・交換作業を円滑に行えるようになる。
【0046】
(c)発光部品付きでなく、かつ、設置位置を特定できない機器を点検・交換対象とした場合
次に、発光部品付きでなく、かつ、設置位置を特定することができない機器を点検・交換対象とした場合の処理について、図5を用いて説明する。なお、図5において、各機器の構成は図3と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0047】
今、保守員がエレベータ制御盤10内のケーブル61の点検または交換する作業を行う場合を想定する。
【0048】
保守員が入力部15を通じてケーブル61の用品番号を入力すると(ステップS11)、主制御部12は、入力された用品番号に対応した機器コード14aを記憶部14から読み出し、その機器コード14aからケーブル61の用品種と位置情報を判断する(ステップS12)。
【0049】
この場合、ケーブル61の用品種は「03:ケーブル」である。また、用品種が「03:ケーブル」の場合には、ケーブルの配線経路によっては位置情報を(X,Y)で示すことが困難であるため、そのケーブルが接続される機器の用品番号がケーブル61の機器コード14aに記録されている。ケーブル61の場合、主制御基板11と制御盤機器21と制御盤機器31の用品番号が位置情報として記録されている。
【0050】
主制御部12は、保守員が点検・交換対象として指定したケーブル61の用品種が「03:ケーブル」であることを確認すると(ステップS17のYes)、その位置情報として機器コード14aに記録された接続機器のうち、用品種が「01:発光部品ありの機器」に対して発光部品の点滅制御を行う(ステップS18)。
【0051】
図5の例では、ケーブル61に接続される主制御基板11、制御盤機器21、制御盤機器31がすべて「01:発光部品ありの機器」であるため、発光部品13と発光部品23と発光部品33がそれぞれ点滅制御される。
【0052】
ただし、発光部品を点滅して設置位置を明示する場合に、上記(2)で説明した用品種「02:発光部品なしの機器」と区別するため、以下のような特殊な点滅制御を行うものとする。
【0053】
すなわち、消灯を「○」、点灯を「●」とすると、通常の点滅制御が「○●」の繰り返しであることに対して、特殊な点滅制御では「○●○●●●」といったように点滅パターンを通常とは変えて点滅制御するものとする。これにより、「02:発光部品なしの機器」と区別でき、ケーブル接続機器の発光部品であることを知らせることができる。
【0054】
他の動作例として、保守員がケーブル63の用品番号を入力した場合には、ケーブル63に接続されていて発光部品付きの機器は制御盤機器51となるため、発光部品53のみが上述した方法で点滅することになる。
【0055】
このように、エレベータ制御盤10内に敷設されるケーブルについても、そこに接続されている機器の発光部品を特殊点滅することで、その設置位置を容易に判断することができる。したがって、保守員はマニュアルを持たずに点検・交換作業を円滑に行うことができる。
【0056】
また、ケーブルの他にも、発光部品付きでなく、かつ、その設置位置を特定できない機器の場合には、その機器に関連した機器の発光部品を特殊点滅することで、当該機器の設置位置を予測することが可能である。
【0057】
また、ここではエレベータ制御盤10内の各機器を例にして説明したが、かご機器71や乗場機器81などの他の機器であっても同様である。
【0058】
また、保守員が目視可能なエレベータの構成機器の中で7セグメントLEDや液晶などの表示装置を備えている機器があれば、その表示装置に機器の位置情報を文字表示してもよい。さらに、機器の位置情報を主制御基板11から出力して外部の表示装置へ転送して表示してもよい。
【0059】
さらに、各機器の位置情報に関し、横方向(X)、縦方向(Y)だけでなく、高さ方向(Z)を加えて3次元で管理することでもよい。
【0060】
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、部品点数を極力抑えて、保守員に点検・交換対象とする機器の設置位置を容易に知らせることのできるエレベータの保守システムを提供することができる。
【0061】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
10…エレベータ制御盤、11…主制御基板、12…主制御部、13…発光部品、14…記憶部、14a…機器コード、15…入力部、21…制御盤機器、22…制御部、23…発光部品、31…制御盤機器、32…制御部、33…発光部品、41…制御盤機器、42…制御部、51…制御盤機器、52…制御部、53…発光部品、61〜63…ケーブル、71…制御盤機器、72…制御部、73…発光部品、81…制御盤機器、82…制御部、83…発光部品、91,92…ケーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータを構成する複数の機器の一部に発光部品が設けられたエレベータの保守システムにおいて、
上記各機器毎に割り当てられた用品番号に対応させて、上記各機器の種類を示す種別情報を含んだコード情報を記憶した記憶手段と、
点検・交換対象とする機器の用品番号を入力するための入力手段と、
この入力手段から入力された用品番号に基づいて上記記憶手段から当該機器のコード情報を読み出し、上記コード情報に含まれる上記種別情報から当該機器の種類を判断し、当該機器が発光部品付きであれば、その発光部品を点灯制御して当該機器の設置位置を知らせる制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの保守システム。
【請求項2】
上記コード情報には、上記各機器の設置位置を示す位置情報を含み、
上記制御手段は、
当該機器が発光部品付きでない場合には、上記位置情報に基づいて当該機器に近接した発光部品付きの機器を検索し、その機器の発光部品を点滅制御して当該機器が近くに存在することを知らせることを特徴とする請求項1記載のエレベータの保守システム。
【請求項3】
上記制御手段は、
当該機器とその近くにある機器との間の距離に応じて上記発光部品の点滅速度を段階的に変更することを特徴とする請求項2記載のエレベータの保守システム。
【請求項4】
上記制御手段は、
当該機器が発光部品付きでなく、かつ、その設置位置を特定できない場合には、当該機器に関連した複数の機器を検索し、これらの機器の発光部品に対する点滅パターンを変えて点滅制御することを特徴とする請求項2記載のエレベータの保守システム。
【請求項5】
上記発光部品付きでなく、かつ、その設置位置を特定できない機器とはケーブルのことであり、
上記制御手段は、
上記ケーブルに接続された複数の機器の発光部品に対する点滅パターンを変えて点滅制御することを特徴とする請求項4記載のエレベータの保守システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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