エレベータの防火防煙シャッター装置
【課題】防火防煙シャッターユニットにエレベータ機器を組み込んだり、ユニット自体の構造を工夫することにより、意匠性、据付け性を向上できるエレベータの防火防煙シャッター装置を得る。
【解決手段】エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたものにおいて、乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッター10が内蔵されたシャッターボックス9と、乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その少なくとも一つには第1のエレベータ操作信号器具7が組み込まれ、かつ互いに対向して防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレール8を有する縦枠5とを備える。
【解決手段】エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたものにおいて、乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッター10が内蔵されたシャッターボックス9と、乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その少なくとも一つには第1のエレベータ操作信号器具7が組み込まれ、かつ互いに対向して防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレール8を有する縦枠5とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータの防火防煙シャッター装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の増改築等でエレベータの乗場出入口に遮煙性能が別途要求されるケースがある。このような場合、エレベータ乗場を区画する方法として、エレベータ乗場出入口に防火防煙性能を有するシャッター又はスクリーンを後付けにて設置する方法がある。
図9〜図12は従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を設置した例を示すものであり、図9〜図11はかごが1台設置の場合を示し、図12はかごが2台並設された場合の例を示している。図において、1は乗場床面、2は乗場天井面、3はエレベータの乗場出入口に設置された乗場三方枠、4は乗場出入口を開閉する乗場の戸、17は乗場側壁に設けられた乗場操作釦等からなるエレベータ操作信号器具であり、17aはその配線部であり、これらは既設のものである。16は乗場側壁に設けられた手動閉鎖装置で、火災発生時に防火防煙性能を有するシャッターを手動にて動作させるものである。15は乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられた縦枠、18は縦枠15の内部に設けられたシャッターガイドレール、19は乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ縦枠15間に設けられたシャッターボックスで、防火防煙シャッター20を内蔵している。
従来のエレベータの防火防煙シャッター装置は、既設のエレベータ設備である乗場三方枠3とは別に、手動閉鎖装置16、縦枠15、防火防煙性能を有するシャッター20を内蔵したシャッターボックス19等からなる防火防煙シャッター装置を後付けにて設置している。なお、このような防火防煙シャッター装置の構成は、従来から良く知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−272048号公報
【特許文献2】特開2004−76330号公報
【特許文献3】特開2002−306622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来のエレベータの防火防煙シャッター装置では、既設のエレベータ設備である乗場三方枠3とは別に、手動閉鎖装置16、縦枠15、防火防煙性能を有するシャッター20を内蔵したシャッターボックス19等からなる防火防煙シャッター装置を後付けにて設置しているため、既設のエレベータ設備との一体感がなく、意匠性が悪かった。また、既設のエレベータ操作信号器具17との寸法の取り合いや、配線部17aの引き回し等などの検討にも大幅な時間がかかっていた。特に、図12に示すように、かごが2台並設された場合、エレベータ操作信号器具17と縦枠15との干渉検討や手動閉鎖装置16の取り付け方法、取り付け位置の検討に時間がかかるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、三方枠とは別体の防火防煙シャッターユニットにエレベータ操作信号器具などを組み込むことで、意匠性、据付け性を向上できるエレベータの防火防煙シャッター装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベータの防火防煙シャッター装置においては、エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたものにおいて、乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵されたシャッターボックスと、乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その少なくとも一つには第1のエレベータ操作信号器具が組み込まれ、かつ互いに対向して防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレールを有する縦枠とを備えたものである。
【0007】
また、複数台のかごが隣接設置されたエレベータの各乗場出入口に、火災発生時に降下して各乗場出入口を閉塞する各台毎の防火防煙シャッター装置が各台毎の乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、各台毎の乗場出入口の上方にそれぞれ配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵された各台毎のシャッターボックスと、各台毎の乗場三方枠の外側縦柱の外側にそれぞれ設けられ、各台毎の防火防煙シャッターの片側を案内するシャッターガイドレールを有する両側縦枠と、各台毎の乗場三方枠の内側縦柱間に設けられ、共通の第1エレベータ操作信号器具が組み込まれ、各台毎の防火防煙シャッターの他の片側を案内するシャッターガイドレールを有する中央縦枠とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、エレベータの防火防煙シャッター装置を構成する各ユニットに操作信号器具などのエレベータ機器を組み込むことにより、エレベータの防火防煙シャッター装置としての意匠性、据付け性を向上させることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す側面図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す平面図、図4は図1のA−A線に沿った断面図である。
【0010】
図において、1は乗場床面、2は乗場天井面、3はエレベータの乗場出入口に設置された乗場三方枠で、左右縦柱と上部幕板から構成されている。4は乗場出入口を開閉する乗場の戸であり、これらは既設のものである。5a、5bは乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した断面L字状の左右縦枠で、左側の縦枠5aの正面中央部には火災発生時に防火防煙シャッター装置を手動にて降下動作させる手動閉鎖装置6が内蔵されて組み込まれており、右側の縦枠5bの正面中央部には乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7が突出するように組み込まれている。8は縦枠5a、5bの内側開放端に互いに対向するように設けられたシャッターガイドレール、9は乗場出入口の上方に位置した乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ縦枠5a、5b間に設けられたシャッターボックスで、内部に防火防煙シャッター10が内蔵されている。11はシャッターボックス9の正面中央部に設けられた乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具である。なお、第1のエレベータ操作信号器具7および第2のエレベータ操作信号器具11は、既設のものが縦枠5bやシャッターボックス9に組み込めるならば、それを用いても良いし、新規の操作信号器具を縦枠5bやシャッターボックス9に設け、それらを既設の操作信号器具の配線部17aや不図示の既設の第2のエレベータ操作信号器具の配線部に接続するようにしても良い。何れにしても、その配線部分は、縦枠5b内やシャッターボックス9内で接続、収納することができ、配線の引き回しなどが非常に容易である。
すなわち、この発明による防火防煙シャッター装置の構造は、図4に示すように、乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した左側の縦枠5aの正面中央部に手動閉鎖装置6を設け、一方、右側の縦枠5bの正面中央部に乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7を設け、更に、乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ縦枠5a、5b間に設けられたシャッターボックス9の正面中央部に乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具11を設けたものである。
【0011】
この実施の形態1によれば、エレベータの防火防煙シャッター装置を構成する各ユニットに操作信号器具などのエレベータ機器を組み込むことにより、エレベータの防火防煙シャッター装置としての意匠性、据付け性を向上させることができる。また、第1のエレベータ操作信号器具を縦枠に突出するように設けたので、従来のように後付けで設けた縦枠の陰に隠れて当該操作信号器具が見難くなることがなく、操作性も向上できる。また、既設のエレベータ操作信号機器7をそのまま残そうとした場合、寸法制約等の問題が発生する恐れがあるが、縦枠5bに組み込むことで、配線部の引き回しや接続を容易化できるとともに、各構成部材間の寸法制約を緩和することができる。また、手動閉鎖装置6を縦枠5aに組み込み一体化させることで、簡易な構成として安価にでき、意匠性も向上させることができる。
【0012】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【0013】
この実施の形態2においては、縦枠5を乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁にそれぞれ取り付けられるベース部分12と、この各ベース部分12にそれぞれ取り付けられる断面L字状の意匠カバー部分13との2分割構成としたものである。
したがって、先ずベース部分12を取り付け、その後、意匠カバー部分13を取り付ける構造とすることで、意匠性を損なうことなく、容易に防火防煙シャッター装置を後付け可能となる。なお、ベース部分12と意匠カバー部分13とを取り付ける構成としては、ネジ固定式や、レールを用いた差込式とネジ固定式との組み合わせ等が考えられる。
【0014】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図、図7は図6のB−B線に沿った断面図である。
【0015】
上記実施の形態1では、かごが1台設置の場合について説明したが、この実施の形態3においては、かごが2台並設された場合の例である。図において、5aは2台並設されたエレベータ乗場における各台毎の乗場三方枠3の外側縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した断面L字状の両側縦枠で、各両側縦枠5aの正面中央部には各台毎の乗場出入口を遮煙する防火防煙シャッター装置をそれぞれ動作させる各台毎の手動閉鎖装置6がそれぞれ内蔵されて組み込まれている。5cは2台並設されたエレベータ乗場における各台毎の乗場三方枠3の内側縦柱間の側壁に前方に突出して設けられ、かつ両側開放端をそれぞれ各縦枠5aに対向させて配置した断面コ字状の中央縦枠で、この中央縦枠5cの正面中央部には共通の乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7が突出するように組み込まれている。8は両側縦枠5aの内側開放端と中央縦枠5cの両側開放端に互いに対向するように設けられたシャッターガイドレール、9は各台毎の乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ両側縦枠5aと中央縦枠5cの間にそれぞれ設けられた各台毎のシャッターボックスで、内部に各台毎の防火防煙シャッター10がそれぞれ内蔵されている。11は各台毎のシャッターボックス9の正面中央部にそれぞれ設けられた乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具である。なお、第1のエレベータ操作信号器具7および第2のエレベータ操作信号器具11は、図1に示す実施の形態1のものと同様に、既設のものであっても良いし、新規のものであっても良い。
すなわち、この発明による防火防煙シャッター装置の構造は、図6、図7に示すように、2台並設されたエレベータ乗場における各台毎の乗場三方枠3の外側縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した両側縦枠5aの正面中央部に各台毎の手動閉鎖装置6をそれぞれ設け、一方、中央縦枠5cの正面中央部に共通の乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7を設け、更に、各台毎の乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ両側縦枠5aと中央縦枠5cの間に設けられた各台毎のシャッターボックス9の正面中央部に乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具11をそれぞれ設けたものである。
【0016】
この実施の形態3によれば、複数台のエレベータが隣接した乗場出入口に防火防煙シャッター装置を後付けする場合において、隣接する中央部分の中央縦枠に共通のエレベータ操作信号機器を一体化して組み込むことができる。
【0017】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【0018】
この実施の形態4においては、縦枠5のベース部分12を乗場三方枠3の左右縦柱に直接固定したものである。なお、図8ではシャッターガイドレール、第1のエレベータ操作信号器具などはその図示を省略している。
したがって、縦枠5のベース部分12が乗場三方枠3の左右縦柱に直接固定されるので、防火防煙シャッター装置のユニットが乗場三方枠3に近接して配置できるので、意匠性が良くなる。また、建築壁の仕上がり具合や材質等に左右されることなく、強固に防火防煙シャッター装置を据付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す平面図である。
【図4】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図である。
【図7】図6のB−B線に沿った断面図である。
【図8】この発明の実施の形態4におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【図9】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図である。
【図10】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を示す側面図である。
【図11】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を示す平面図である。
【図12】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置のかごが2台並設された場合を示す正面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 乗場床面
2 乗場天井面
3 乗場三方枠
4 乗場の戸
5a、5b 左右又は両側縦枠
5c 中央縦枠
3d 開閉機構
6 手動閉鎖装置
7 第1のエレベータ操作信号器具(乗場操作釦等)
8 シャッターガイドレール
9 シャッターボックス
10 防火防煙シャッター
11 第2のエレベータ操作信号器具(乗場インジケータ等)
12 ベース部分
13 意匠カバー部分
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータの防火防煙シャッター装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の増改築等でエレベータの乗場出入口に遮煙性能が別途要求されるケースがある。このような場合、エレベータ乗場を区画する方法として、エレベータ乗場出入口に防火防煙性能を有するシャッター又はスクリーンを後付けにて設置する方法がある。
図9〜図12は従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を設置した例を示すものであり、図9〜図11はかごが1台設置の場合を示し、図12はかごが2台並設された場合の例を示している。図において、1は乗場床面、2は乗場天井面、3はエレベータの乗場出入口に設置された乗場三方枠、4は乗場出入口を開閉する乗場の戸、17は乗場側壁に設けられた乗場操作釦等からなるエレベータ操作信号器具であり、17aはその配線部であり、これらは既設のものである。16は乗場側壁に設けられた手動閉鎖装置で、火災発生時に防火防煙性能を有するシャッターを手動にて動作させるものである。15は乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられた縦枠、18は縦枠15の内部に設けられたシャッターガイドレール、19は乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ縦枠15間に設けられたシャッターボックスで、防火防煙シャッター20を内蔵している。
従来のエレベータの防火防煙シャッター装置は、既設のエレベータ設備である乗場三方枠3とは別に、手動閉鎖装置16、縦枠15、防火防煙性能を有するシャッター20を内蔵したシャッターボックス19等からなる防火防煙シャッター装置を後付けにて設置している。なお、このような防火防煙シャッター装置の構成は、従来から良く知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−272048号公報
【特許文献2】特開2004−76330号公報
【特許文献3】特開2002−306622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来のエレベータの防火防煙シャッター装置では、既設のエレベータ設備である乗場三方枠3とは別に、手動閉鎖装置16、縦枠15、防火防煙性能を有するシャッター20を内蔵したシャッターボックス19等からなる防火防煙シャッター装置を後付けにて設置しているため、既設のエレベータ設備との一体感がなく、意匠性が悪かった。また、既設のエレベータ操作信号器具17との寸法の取り合いや、配線部17aの引き回し等などの検討にも大幅な時間がかかっていた。特に、図12に示すように、かごが2台並設された場合、エレベータ操作信号器具17と縦枠15との干渉検討や手動閉鎖装置16の取り付け方法、取り付け位置の検討に時間がかかるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、三方枠とは別体の防火防煙シャッターユニットにエレベータ操作信号器具などを組み込むことで、意匠性、据付け性を向上できるエレベータの防火防煙シャッター装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベータの防火防煙シャッター装置においては、エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたものにおいて、乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵されたシャッターボックスと、乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その少なくとも一つには第1のエレベータ操作信号器具が組み込まれ、かつ互いに対向して防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレールを有する縦枠とを備えたものである。
【0007】
また、複数台のかごが隣接設置されたエレベータの各乗場出入口に、火災発生時に降下して各乗場出入口を閉塞する各台毎の防火防煙シャッター装置が各台毎の乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、各台毎の乗場出入口の上方にそれぞれ配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵された各台毎のシャッターボックスと、各台毎の乗場三方枠の外側縦柱の外側にそれぞれ設けられ、各台毎の防火防煙シャッターの片側を案内するシャッターガイドレールを有する両側縦枠と、各台毎の乗場三方枠の内側縦柱間に設けられ、共通の第1エレベータ操作信号器具が組み込まれ、各台毎の防火防煙シャッターの他の片側を案内するシャッターガイドレールを有する中央縦枠とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、エレベータの防火防煙シャッター装置を構成する各ユニットに操作信号器具などのエレベータ機器を組み込むことにより、エレベータの防火防煙シャッター装置としての意匠性、据付け性を向上させることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す側面図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す平面図、図4は図1のA−A線に沿った断面図である。
【0010】
図において、1は乗場床面、2は乗場天井面、3はエレベータの乗場出入口に設置された乗場三方枠で、左右縦柱と上部幕板から構成されている。4は乗場出入口を開閉する乗場の戸であり、これらは既設のものである。5a、5bは乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した断面L字状の左右縦枠で、左側の縦枠5aの正面中央部には火災発生時に防火防煙シャッター装置を手動にて降下動作させる手動閉鎖装置6が内蔵されて組み込まれており、右側の縦枠5bの正面中央部には乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7が突出するように組み込まれている。8は縦枠5a、5bの内側開放端に互いに対向するように設けられたシャッターガイドレール、9は乗場出入口の上方に位置した乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ縦枠5a、5b間に設けられたシャッターボックスで、内部に防火防煙シャッター10が内蔵されている。11はシャッターボックス9の正面中央部に設けられた乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具である。なお、第1のエレベータ操作信号器具7および第2のエレベータ操作信号器具11は、既設のものが縦枠5bやシャッターボックス9に組み込めるならば、それを用いても良いし、新規の操作信号器具を縦枠5bやシャッターボックス9に設け、それらを既設の操作信号器具の配線部17aや不図示の既設の第2のエレベータ操作信号器具の配線部に接続するようにしても良い。何れにしても、その配線部分は、縦枠5b内やシャッターボックス9内で接続、収納することができ、配線の引き回しなどが非常に容易である。
すなわち、この発明による防火防煙シャッター装置の構造は、図4に示すように、乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した左側の縦枠5aの正面中央部に手動閉鎖装置6を設け、一方、右側の縦枠5bの正面中央部に乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7を設け、更に、乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ縦枠5a、5b間に設けられたシャッターボックス9の正面中央部に乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具11を設けたものである。
【0011】
この実施の形態1によれば、エレベータの防火防煙シャッター装置を構成する各ユニットに操作信号器具などのエレベータ機器を組み込むことにより、エレベータの防火防煙シャッター装置としての意匠性、据付け性を向上させることができる。また、第1のエレベータ操作信号器具を縦枠に突出するように設けたので、従来のように後付けで設けた縦枠の陰に隠れて当該操作信号器具が見難くなることがなく、操作性も向上できる。また、既設のエレベータ操作信号機器7をそのまま残そうとした場合、寸法制約等の問題が発生する恐れがあるが、縦枠5bに組み込むことで、配線部の引き回しや接続を容易化できるとともに、各構成部材間の寸法制約を緩和することができる。また、手動閉鎖装置6を縦枠5aに組み込み一体化させることで、簡易な構成として安価にでき、意匠性も向上させることができる。
【0012】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【0013】
この実施の形態2においては、縦枠5を乗場三方枠3の左右縦柱の外側の側壁にそれぞれ取り付けられるベース部分12と、この各ベース部分12にそれぞれ取り付けられる断面L字状の意匠カバー部分13との2分割構成としたものである。
したがって、先ずベース部分12を取り付け、その後、意匠カバー部分13を取り付ける構造とすることで、意匠性を損なうことなく、容易に防火防煙シャッター装置を後付け可能となる。なお、ベース部分12と意匠カバー部分13とを取り付ける構成としては、ネジ固定式や、レールを用いた差込式とネジ固定式との組み合わせ等が考えられる。
【0014】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図、図7は図6のB−B線に沿った断面図である。
【0015】
上記実施の形態1では、かごが1台設置の場合について説明したが、この実施の形態3においては、かごが2台並設された場合の例である。図において、5aは2台並設されたエレベータ乗場における各台毎の乗場三方枠3の外側縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した断面L字状の両側縦枠で、各両側縦枠5aの正面中央部には各台毎の乗場出入口を遮煙する防火防煙シャッター装置をそれぞれ動作させる各台毎の手動閉鎖装置6がそれぞれ内蔵されて組み込まれている。5cは2台並設されたエレベータ乗場における各台毎の乗場三方枠3の内側縦柱間の側壁に前方に突出して設けられ、かつ両側開放端をそれぞれ各縦枠5aに対向させて配置した断面コ字状の中央縦枠で、この中央縦枠5cの正面中央部には共通の乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7が突出するように組み込まれている。8は両側縦枠5aの内側開放端と中央縦枠5cの両側開放端に互いに対向するように設けられたシャッターガイドレール、9は各台毎の乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ両側縦枠5aと中央縦枠5cの間にそれぞれ設けられた各台毎のシャッターボックスで、内部に各台毎の防火防煙シャッター10がそれぞれ内蔵されている。11は各台毎のシャッターボックス9の正面中央部にそれぞれ設けられた乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具である。なお、第1のエレベータ操作信号器具7および第2のエレベータ操作信号器具11は、図1に示す実施の形態1のものと同様に、既設のものであっても良いし、新規のものであっても良い。
すなわち、この発明による防火防煙シャッター装置の構造は、図6、図7に示すように、2台並設されたエレベータ乗場における各台毎の乗場三方枠3の外側縦柱の外側の側壁に前方に突出して設けられ、かつ内側開放端を互いに対向させて配置した両側縦枠5aの正面中央部に各台毎の手動閉鎖装置6をそれぞれ設け、一方、中央縦枠5cの正面中央部に共通の乗場操作釦等からなる第1のエレベータ操作信号器具7を設け、更に、各台毎の乗場三方枠3の上部幕板の前面でかつ両側縦枠5aと中央縦枠5cの間に設けられた各台毎のシャッターボックス9の正面中央部に乗場インジケータ等からなる第2のエレベータ操作信号器具11をそれぞれ設けたものである。
【0016】
この実施の形態3によれば、複数台のエレベータが隣接した乗場出入口に防火防煙シャッター装置を後付けする場合において、隣接する中央部分の中央縦枠に共通のエレベータ操作信号機器を一体化して組み込むことができる。
【0017】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【0018】
この実施の形態4においては、縦枠5のベース部分12を乗場三方枠3の左右縦柱に直接固定したものである。なお、図8ではシャッターガイドレール、第1のエレベータ操作信号器具などはその図示を省略している。
したがって、縦枠5のベース部分12が乗場三方枠3の左右縦柱に直接固定されるので、防火防煙シャッター装置のユニットが乗場三方枠3に近接して配置できるので、意匠性が良くなる。また、建築壁の仕上がり具合や材質等に左右されることなく、強固に防火防煙シャッター装置を据付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す平面図である。
【図4】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3におけるエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図である。
【図7】図6のB−B線に沿った断面図である。
【図8】この発明の実施の形態4におけるエレベータの防火防煙シャッター装置の要部構成を示す部分断面図である。
【図9】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を示す正面図である。
【図10】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を示す側面図である。
【図11】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置を示す平面図である。
【図12】従来のエレベータの防火防煙シャッター装置のかごが2台並設された場合を示す正面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 乗場床面
2 乗場天井面
3 乗場三方枠
4 乗場の戸
5a、5b 左右又は両側縦枠
5c 中央縦枠
3d 開閉機構
6 手動閉鎖装置
7 第1のエレベータ操作信号器具(乗場操作釦等)
8 シャッターガイドレール
9 シャッターボックス
10 防火防煙シャッター
11 第2のエレベータ操作信号器具(乗場インジケータ等)
12 ベース部分
13 意匠カバー部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して前記乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵されたシャッターボックスと、
前記乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その少なくとも一つには第1のエレベータ操作信号器具が組み込まれ、かつ互いに対向して前記防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレールを有する縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項2】
エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して前記乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵されたシャッターボックスと、
前記乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その一つには第1のエレベータ操作信号器具が組み込まれ、他の一つには前記防火防煙シャッターを手動で降下させる手動閉鎖装置が組み込まれ、かつ互いに対向して前記防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレールを有する縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項3】
シャッターボックスの前面に第2のエレベータ操作信号器具が組み込まれたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項4】
第1のエレベータ操作信号器具は乗場操作釦であり、第2のエレベータ操作信号器具は乗場インジケータであることを特徴とする請求項3記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項5】
縦枠は、乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ取り付けられるベース部分と、前記各ベース部分にそれぞれ取り付けられる意匠カバー部分との分割構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項6】
縦枠のベース部分を乗場三方枠の縦柱に直接固定したことを特徴とする請求項5記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項7】
複数台のかごが隣接設置されたエレベータの各乗場出入口に、火災発生時に降下して前記各乗場出入口を閉塞する各台毎の防火防煙シャッター装置が各台毎の乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記各台毎の乗場出入口の上方にそれぞれ配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵された各台毎のシャッターボックスと、
前記各台毎の乗場三方枠の外側縦柱の外側にそれぞれ設けられ、前記各台毎の防火防煙シャッターの片側を案内するシャッターガイドレールを有する両側縦枠と、
前記各台毎の乗場三方枠の内側縦柱間に設けられ、共通の第1エレベータ操作信号器具が組み込まれ、前記各台毎の防火防煙シャッターの他の片側を案内するシャッターガイドレールを有する中央縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項8】
複数台のかごが隣接設置されたエレベータの各乗場出入口に、火災発生時に降下して前記各乗場出入口を閉塞する各台毎の防火防煙シャッター装置が各台毎の乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記各台毎の乗場出入口の上方にそれぞれ配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵された各台毎のシャッターボックスと、
前記各台毎の乗場三方枠の外側縦柱の外側にそれぞれ設けられ、前記防火防煙シャッターを手動で降下させる手動閉鎖装置が組み込まれ、前記各台毎の防火防煙シャッターの片側を案内するシャッターガイドレールを有する両側縦枠と、
前記各台毎の乗場三方枠の内側縦柱間に設けられ、共通の第1エレベータ操作信号器具が組み込まれ、前記各台毎の防火防煙シャッターの他の片側を案内するシャッターガイドレールを有する中央縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項9】
縦枠に設けられた第1のエレベータ操作信号器具は、既存の第1のエレベータ操作信号器具相当の配線に接続されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項7、請求項8のいずれかに記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項10】
シャッターボックスに設けられた第2のエレベータ操作信号器具は、既存の第2のエレベータ操作信号器具相当の配線に接続されていることを特徴とする請求項3記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項1】
エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して前記乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵されたシャッターボックスと、
前記乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その少なくとも一つには第1のエレベータ操作信号器具が組み込まれ、かつ互いに対向して前記防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレールを有する縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項2】
エレベータの乗場出入口に、火災発生時に降下して前記乗場出入口を閉塞する防火防煙シャッター装置が乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記乗場出入口の上方に配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵されたシャッターボックスと、
前記乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ設けられ、その一つには第1のエレベータ操作信号器具が組み込まれ、他の一つには前記防火防煙シャッターを手動で降下させる手動閉鎖装置が組み込まれ、かつ互いに対向して前記防火防煙シャッターを案内するシャッターガイドレールを有する縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項3】
シャッターボックスの前面に第2のエレベータ操作信号器具が組み込まれたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項4】
第1のエレベータ操作信号器具は乗場操作釦であり、第2のエレベータ操作信号器具は乗場インジケータであることを特徴とする請求項3記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項5】
縦枠は、乗場三方枠の縦柱の外側にそれぞれ取り付けられるベース部分と、前記各ベース部分にそれぞれ取り付けられる意匠カバー部分との分割構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項6】
縦枠のベース部分を乗場三方枠の縦柱に直接固定したことを特徴とする請求項5記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項7】
複数台のかごが隣接設置されたエレベータの各乗場出入口に、火災発生時に降下して前記各乗場出入口を閉塞する各台毎の防火防煙シャッター装置が各台毎の乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記各台毎の乗場出入口の上方にそれぞれ配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵された各台毎のシャッターボックスと、
前記各台毎の乗場三方枠の外側縦柱の外側にそれぞれ設けられ、前記各台毎の防火防煙シャッターの片側を案内するシャッターガイドレールを有する両側縦枠と、
前記各台毎の乗場三方枠の内側縦柱間に設けられ、共通の第1エレベータ操作信号器具が組み込まれ、前記各台毎の防火防煙シャッターの他の片側を案内するシャッターガイドレールを有する中央縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項8】
複数台のかごが隣接設置されたエレベータの各乗場出入口に、火災発生時に降下して前記各乗場出入口を閉塞する各台毎の防火防煙シャッター装置が各台毎の乗場三方枠とは別に設けられたエレベータの防火防煙シャッター装置において、
前記各台毎の乗場出入口の上方にそれぞれ配置され、内部に防火防煙シャッターが内蔵された各台毎のシャッターボックスと、
前記各台毎の乗場三方枠の外側縦柱の外側にそれぞれ設けられ、前記防火防煙シャッターを手動で降下させる手動閉鎖装置が組み込まれ、前記各台毎の防火防煙シャッターの片側を案内するシャッターガイドレールを有する両側縦枠と、
前記各台毎の乗場三方枠の内側縦柱間に設けられ、共通の第1エレベータ操作信号器具が組み込まれ、前記各台毎の防火防煙シャッターの他の片側を案内するシャッターガイドレールを有する中央縦枠と、
を備えたことを特徴とするエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項9】
縦枠に設けられた第1のエレベータ操作信号器具は、既存の第1のエレベータ操作信号器具相当の配線に接続されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項7、請求項8のいずれかに記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【請求項10】
シャッターボックスに設けられた第2のエレベータ操作信号器具は、既存の第2のエレベータ操作信号器具相当の配線に接続されていることを特徴とする請求項3記載のエレベータの防火防煙シャッター装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−320687(P2007−320687A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−150987(P2006−150987)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】
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