説明

エレベータ装置

【課題】 乗りかごの小型化および装置の全体の小型化を可能とするエレベータ装置を提供する。
【解決手段】 ドア全開状態では前記乗りかご5の左外側に半分以上を突出した状態とされ、ドア全閉状態では外側面は該乗りかごの域に略位置されるあるいは域内に位置される、前記出入口4の開閉する左右の乗りかごドア6、7と、前記乗りかご5の上部側に設けられた、該乗りかご5と略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である左右のドア支持案内部8、9と、前記左ドア支持案内部8に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかご5の左側に突出した状態とされる左突出部位10とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかご5域に略位置し、該左乗りかごドア6を該左突出部位10側で支持部11、11で吊り支持して、横移動案内をする左右のドア移動支持体12、190とから構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータ装置は、乗りかごの前部開口である出入口(符号なし)の左右に、左乗りかごドア3Lと右乗りかごドア3Rと略同じ横幅の左前壁(符号なし)と右前壁(符号なし)を有してなる構成となっている。(例えば先行技術文献1)
この左前壁(符号なし)と右前壁(符号なし)は、ドアが全開したとときに該ドアを水平に支持するための部位を乗りかご上部に域内に設けるとともに、全開したドアが左前壁(符号なし)と右前壁(符号なし)内に退避して出入口内側に突出しないようにするための、戸袋的役目を果たしているものである。
また、乗りかごの前側部の一方側に乗りかごの枠の前部支柱の内側と外側に渡って左右に突出するように、戸袋的役目を果たす2枚から4枚のスライドドアを退避させるための突出部位を設けたものが知られている。
【特許文献1】特開2007−76900号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
先行技術文献1の発明は、車椅子が出入りするのに必要な出入口幅以外に左前壁と右前壁の分だけ、あるいはいずれか一方の壁を横幅の広い乗りかごとしなければならないものであるから、
乗りかごの横幅が広くなるので、乗りかごの昇降を案内し風雨から保護する囲いがその分大型、高コストとなるとともに、囲いの大型化で設置場所の制限が多くなるという欠点を有するものであった。
また、出入口の左右に左乗りかごドア3Lと右乗りかごドア3Rと略同じ横幅の左前壁と右前壁を有してなる構成、あるは一方の前壁が内側に突出してなる構成であるので、大きな荷物を持って出るとき、車椅子で出るときなどに内側に突出している左前壁あるいは右前壁に、荷とか車椅子や腕が当たりスムーズに出ることができない場合が生じるという欠点があった。この欠点は、前向きで入り後ろ向きで出る場合にはいっそう顕著である。
【0004】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、乗りかごの小型化および装置の全体の小型化を可能とするエレベータ装置を提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は乗りかごの小型化および装置の全体の小型化を可能とするとともに、荷物を持ったままでの出入りや車椅子での出入りがスムーズに且つ安全に行えるエレベータ装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲をそれらのみに限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は、次に述べるような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
前部左右の内側面を内縁に突出部位の殆どない側面全開口した出入口にするとともに戸袋を有さない形態の乗りかごと、
ドア全開状態では前記乗りかごの左外側に半分以上を突出した状態とされ、ドア全閉状態では外側面は該乗りかごの域に略位置されるあるいは域内に位置される、前記出入口の左側を開閉する左乗りかごドアと、
ドア全開状態では前記乗りかごの右外側に半分以上を突出した状態とされ、ドア全閉状態では外側面は該乗りかごの域に略位置されるあるいは域内に位置される、前記出入口の右側を開閉する右乗りかごドアと、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である左ドア支持案内部と、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である右ドア支持案内部と、
前記左ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの左側に突出した状態とされる左突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該左乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする左ドア移動支持体と、
前記右ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの右側に突出した状態とされる右突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該右乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする右ドア移動支持体と、
以上のごとく構成されてなることを特徴とするエレベータ装置である。
「前部左右の内側面を内縁に突出部位の殆どない側面全開口した出入口」は、内縁に突出部位の全くない側面全開口を含むものである。
「戸袋」とは、戸袋的一時退避的役目を果たす形態のものも含むものである。
右、左は乗りかご出入口に外から向かってみた状態、すなわち、図面においては正面図の右、左である。
「前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である左ドア支持案内部と」および「前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である右ドア支持案内部と」の「上部側」とは、乗りかごの天井部、該天井部より上方、乗りかごの前部上方を含むものであり、「下部側」とは、乗りかごの底部、該底部より下方、乗りかごの前部下方を含むものである。
<請求項2記載の発明>
前部左右の内側面を内縁に突出部位の殆どない側面全開口した出入口にするとともに戸袋を有さない形態の乗りかごと、
ドア全開状態では内側面が該出入口の左内側面と略同じ位置あるいは外側に外れた位置となり、ドア全閉状態では外側面が前記乗りかごの左外側面と略同じ位置あるいはそれより内側位置となる左乗りかごドアと、
ドア全開状態では内側面が該出入口の右内側面と略同じ位置あるいは外側に外れた位置となり、ドア全閉状態では外側面が前記乗りかごの右外側面と略同じ位置あるいはそれより内側位置となる右乗りかごドアと、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である左ドア支持案内部と、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である右ドア支持案内部と、
前記左ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの左側に突出した状態とされる左突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該左乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする左ドア移動支持体と、
前記右ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの右側に突出した状態とされる右突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該右乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする右ドア移動支持体と、
前記左乗りかごドアのドア全開状態にあっては前記乗りかごの左外側に突き出る、前記左ドア移動支持体の突き出し部位であるとともに、該左乗りかごドアを取り付ける部位である左乗りかごドア取付部と、
前記右乗りかごドアのドア全開状態にあっては前記乗りかごの右外側に突き出る、前記右ドア移動支持体の突き出し部位であるとともに、該右乗りかごドアを取り付ける部位である右乗りかごドア取付部と、
以上のごとく構成されてなることを特徴とするエレベータ装置を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
(1)ドアを支持移動させるドア移動支持体を、ドア全開状態はその一部を乗りかごの外側面の外に突出する構成としたことにより、全開したドアを支持する戸袋を乗りかごの外にも内にも必要としない形態を実現するという効果を奏する。
これにより、前部左右の内側面を内縁に突出部位の殆どない側面全開口した出入口にするとともに戸袋を有さない形態の乗りかご、すなわち戸袋部分を有さない分だけ小型軽量であり、乗りかごドアを左右引き戸開きとしたエレベータ装置を実現するものである。
手動により左右の乗りかごドアを開閉する操作において、ドア全開状態である乗りかごドアの内側面が乗りかごの内側壁面と同じかそれより外側に位置する形態にあっては、乗りかご内の搭乗者は左乗りかごドアを閉めるときは、左手の指を左乗りかごドアの表面(外面)に当て引くことにより内側に引き移動させて凹形態の指掛け部を露出させ、それに指を掛け閉めればよい。これは右乗りかごドアと右手でも同じである。また、右手を親指が下に来るようにねじった状態で指を左乗りかごドアの表面に当てて引き出すようにするのもよい。これは右乗りかごドアと左手でも同じである。
以上の構成とドア閉め操作によって、乗りかごの左右の内側壁面を出入口内側壁面とした形態も可能とするものであり、例えば、車椅子が中で向きを変えない出入りを最小限の横幅で可能とする出入口幅が70cm程度で、乗りかごの横幅がそれより十センチ程度広い、極めて小型で軽量のエレベータ装置を可能とするものである。乗りかごの左右の内側壁面を出入口内側壁面とした形態とすることが可能であり、そのような形態とすることにより車椅子が引っかかったり、当たったりする部位が左右のいずれにもない、手に持った荷物が当たったり引っかかったりしない、スムーズな出入りと安全性を実現することも可能とするものである。
(2)左右の乗りかごドアおよび左右のドア移動支持体を、停止位置では乗りかごの左右外側に大きく突出させた外退避形態にするとともに、昇降移動時にあっての左右の乗りかごドアおよび左右のドア移動支持体は乗りかごの域内に内退避形態とするので、建築物の壁あるいは囲いの壁内側の上の階と下の階の間部位に、ドア移動支持体の通過回避部分を設ける必要がない構成を実現しているものであるから、前記上の階と下の階の間部位に壁や枠の強度を上げる強化部材を組み込むことができるという効果を奏する。
また、1階と2階の距離が離れている場合においては、乗りかごドアの全開退避部位を1階と2階の停止位置にのみ設けて、その間には設けない構成とすることができ、その分低コスト化を実現する。これは、屋内の空間部分に設置する形態においては、1階と2階の全開退避部位間は空間部位とすることができ、見通し性と空間性のよいものにできる。
これによって、囲いや壁を特別な補強によってその強度あげる必要がなくなりコスト的に有利である。
(3)前記(1)によって、乗りかごの昇降移動を支持案内するとともに、風雨から保護をする囲いをコンパクトなものにできるので、この面でも装置の低コスト化、軽量化を実現するとともに、コンパクト化によって設置場所をより狭い場所に設置できるという効果をもたらすものである。
本発明のエレベータ装置はホームエレベータとして最適なものである。
<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明と同様な効果を奏するととともに、左右の乗りかごドアの内側面が出入口の内側面と略同じ位置あるいは外側に外れた位置となるものであるので、出入り口の左右側面には全く突出部位のない形態を実現すると言う効果を奏する。
これによって、車椅子が引っかかったり、当たったりする部位が左右のいずれにもない、手に持った荷物が当たったり引っかかったりしない、スムーズな乗り降りと安全性を実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0009】
<第1の実施の形態>
図1ないし図5に示す本発明を実施するための第1の実施の形態において、1はエレベータ装置(図では昇降駆動装置は省略)であって、エレベータ装置1は前部の左内側面2、右内側面3の内縁に突出部位の全くない側面全開口した出入口4にするとともに戸袋を有さない形態の乗りかご5と、
ドア全開状態では前記乗りかご5の左外側に半分以上を突出した状態とされ(図2に示す状態)、ドア全閉状態では外側面は該乗りかごの域に略位置されるあるいは域内に位置される(図1に示す状態)、前記出入口4の左側を開閉する左乗りかごドア6と、
ドア全開状態では前記乗りかご5の右外側に半分以上を突出した状態とされ(図2に示す状態)、ドア全閉状態では外側面は該乗りかご5域に略位置される(図1に示す状態)、前記出入口4の右側を開閉する右乗りかごドア7と、
前記乗りかご5の上部側に設けられた、該乗りかご5と略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である左ドア支持案内部8と、
前記乗りかご5の上部側に設けられた、該乗りかご5と略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である右ドア支持案内部9と、
前記左ドア支持案内部8に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては(図2に示す状態)一部が前記乗りかご5の左側に突出した状態とされる左突出部位10とされ、ドア全閉状態にあって(図1に示す状態)は全体が前記乗りかご5域に略位置し、該左乗りかごドア6を該左突出部位10側で支持部11、11で吊り支持して、上下に支持ローラーからなる滑り支持体13をドア全開状態でもドア全閉状態でも水平に維持されるように下向きに3箇所、上向きに2箇所を有して横移動案内をする左ドア移動支持体12と、
前記右ドア支持案内部9に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては(図2に示す状態)一部が前記乗りかご5の右側に突出した状態とされる右突出部位16とされ、ドア全閉状態にあって(図1に示す状態)は全体が前記乗りかご5域内に位置し、該右乗りかごドア7を該右突出部位16側で支持部17、17で吊り支持して、上下に支持ローラーからなる滑り支持体18をドア全開状態でもドア全閉状態でも水平に維持されるように下向きに3箇所、上向きに2箇所を有して横移動案内をする右ドア移動支持体19とから構成されている。
エレベータ装置1はドア手動開閉式である。
【0010】
左右の乗りかごドア支持案内部8、9は乗りかご5の上部に固定された、レール支持部20に固定されている。
左乗りかごドア6および右乗りかごドア7の中程には凹形態の指掛部21が前面および内面のできる限り内縁面部位に近い部位それぞれ設けられている。
左乗りかごドア6、左ドア支持案内部8、左ドア移動支持体12のいずれかの関係において、ドア全開状態からそれ以上外に行かないように止めるための開移動ストッパー手段(図示せず省略)が設けれ、ドア全閉状態からそれ以上内に行かないように止めるための閉移動ストッパー手段(図示せず省略)が設けられている。
右乗りかごドア7、右ドア支持案内部9、右ドア移動支持体19のいずれかの関係において、ドア全開状態からそれ以上外に行かないように止めるための開移動ストッパー手段(図示せず省略)が設けれ、ドア全閉状態からそれ以上内に行かないように止めるための閉移動ストッパー手段(図示せず省略)が設けられている。
乗りかご5の底部あるいは下部前部には、左乗りかごドア6および右乗りかごドア7を主に前後に振れないように支持案内する下部案内部22が設けられている。
乗りかご5の内壁左右側面のいずれかの面に突き出さないように、乗りかご5の昇降を指示する上りボタンと下りボタン(図示せず省略)を有する操作パネル24が設けられている。
左ドア支持案内部8と、右ドア支持案内部9と、左ドア移動支持体12と、右ドア移動支持体19とでドア支持機構23を形成している。
ドア支持機構23を乗りかご5の下部側に設ける形態もよいものである。
手動により左右の乗りかごドアを開閉する操作について説明する。
ドア全開状態である乗りかごドアの内側面が乗りかごの内側壁面と同じかそれより外側に位置する形態にあっては、乗りかご内の搭乗者は左乗りかごドアを閉めるときは、左手の指を左乗りかごドアの表面(外面)に当て引くことにより内側に引きどうさせて凹形態の指掛け部を露出させ、それに指を掛け閉めればよい。これは右乗りかごドアと右手でも同じである。
また、右手を親指が下に来るようにねじった状態で指を左乗りかごドアの表面に当てて引き出すようにする
【0011】
図4、図5は家屋25の外側にエレベータ装置1(昇降駆動装置は図示せず省略)を設置した状態例図である。
エレベータ装置1は、乗りかご5と、ドア支持機構23と、昇降駆動装置(図示せず省略)と、囲い26とから構成されている。
囲い26の1階の乗りかご5の停止場所の左には、左乗りかごドア6および左ドア移動支持体12が開き退避する場所である1階左ドア退避部28が設けられ、右には1階右ドア退避部29が設けられている。同様に、2階には2階左ドア退避部30および2階右ドア退避部31が設けられている。
1階のドア退避部28、29と2階のドア退避部30、31の間には強化部材32が入れられた仕切り形態とされ、退避部や囲い26およびその枠の支持強度上げている。
乗りかご5の昇降移動は、左乗りかごドア6および右乗りかごドアが完全な全閉状態となっていなければ動作しないようになっており、上りボタンあるいは下りボタンを押した場合に、ソレノイド嵌合機構、回転嵌合機構などのドアロック部(図示せず省略)が動作して全閉状態の左乗りかごドア6および右乗りかごドア7をロックし、このロック状態でのみ上り移動、下り移動が行えるようになっている。乗りかご5が所定の停止位置である乗り降り場所(出入り場所)に停止している状態では、左乗りかごドア6および右乗りかごドア7は常に手動によって開閉が自由に行えるようになっている。
乗りかご5の昇降移動は、左乗りかごドア6の完全な全閉状態は、光センサ、圧電センサ、ローラースイッチセンサ(図示せず省略)などにより検出し、ドアロック部はこの検出状態にない場合にあっては動作しないようになっている。
上りボタン、下りボタンをおしてアロック部が動作して左乗りかごドア6および右乗りかごドア7が所定のロック状態となった状態が、確認されない状態では、乗りかご5の移動はしないようになっている。
昇降駆動装置は、左右に螺旋シャフトを設け、乗りかご5の上部や下部に位置させ該乗りかご5と一体的に昇降移動する回転ナットを左右に設け、この回転ナットを回転させるモータを設け、前記螺旋シャフトに前記回転ナットを螺合せて、回転ナットの回転螺合によって乗りかご5を昇降移動させるの、巻取り装置によって巻き取られるワイヤに乗りかご5を吊り状態として昇降移動させるもの、乗りかご5の下方あるいは上方に設けた油圧、エアー力、吸引力などにより昇降移動させるもの、など多様な昇降駆動装置が使用できるものである。
【0012】
(1)左ドア支持案内部8および右ドア支持案内部9を支持移動させる左右のドア移動支持体12、19を、ドア全開状態はその一部である左突出部位10および右突出部位16を乗りかご5の外側面の外に突出する構成としたことにより、全開した左右の乗りかごドア8、9を支持する戸袋を乗りかごの外にも内にも必要としない形態を実現する。
これにより、前部左右の内側面を内縁に突出部位の殆どない側面全開口した出入口にするとともに戸袋を有さない形態の乗りかご、すなわち戸袋部分を有さない分だけ小型軽量であり乗りかごドアを左右引き戸開きとしたエレベータ装置1を実現している。
これによって、乗りかご5の左右の内側壁面を出入口内側壁面とした形態も可能とするものであり、例えば、車椅子が中で向きを変えない出入りを最小限の横幅で可能とする出入口幅が80cm程度で、乗りかごの横幅がそれより十センチ程度広い、極めて小型のエレベータ装置を可能とするものである。乗りかご5の左右の内側壁面を出入口内側壁面とした形態とすることが可能であり、そのような形態とすることにより車椅子が引っかかったり、当たったりする部位が左右のいずれにもない、手に持った荷物が当たったり引っかかったりしない、スムーズな出入りと安全性を実現することも可能とするものである。
(2)左右の乗りかごドア8、9および左右のドア移動支持体12、19を、停止位置では乗りかご5の左右外側に大きく突出させた外退避形態にするとともに、昇降移動時にあっての左右の乗りかごドアおよび左右のドア移動支持体は乗りかごの域に内退避形態とするので、建築物である家屋25の壁あるいは囲い26の壁内側の1階と2階の間部位に、左右のドア移動支持体12、19の通過回避部分を設ける必要がない構成を実現しているものであるから、前記1階と2階の間部位に壁や枠の強度を上げる強化部材32を組み込むことができる。
また、1階と2階の距離が離れている場合においては、左右の乗りかごドア6、7の全開退避部位を1階と2階の停止位置にのみ設けて、その間には設けない構成とすることができ、その分低コスト化を実現する。これは、屋内の空間部分に設置する形態においては、1階と2階の全開退避部位間は空間部位とすることができ、見通し性と空間性のよいものにできる。
これによって、囲い5や壁の強度を特別な補強によってあげなければならない、コスト高となる使用としなくて良いものとできる。
(3)前記(1)によって、乗りかごの昇降移動を支持案内するとともに風雨から保護をする囲い5をコンパクトなものにできるので、この面でも装置の低コスト化、軽量化を実現するとともに、コンパクト化によって設置場所をより狭い場所とすることができる。
滑り支持体は滑り支持体13、18のものに限られるものではない。たとえば、多数の小さなローラーからなるもので、このローラーがドア支持体側に設けられている形態、あるいは滑り支持体側に設けられている形態、リニアベアリング、超高密度ポリエチレン部材(ドア支持体と滑り支持体の両方に設けるのがよい)などの滑り部材など多様なものがある。
【0013】
(発明を実施するための異なる形態)
次に、本発明を実施するための異なる形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、本発明を実施するための先に述べてある最良の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0014】
<第2の実施の形態>
図6、図7、図8に示す本発明を実施するための第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
左ドア支持案内部を、上下に間隔をあけて上下に4個ずつ配列したローラーである8個の滑り支持体35からなる左ドア支持案内部36とし、
右ドア支持案内部を、上下に間隔をあけて上下に4個ずつ配列したローラーである8個の滑り支持体37からなる右ドア支持案内部38とし、
左ドア移動支持体、右ドア移動支持体を、ローラーのない単なる棒部材として滑り支持体35、滑り支持体37の間に位置されて支持され移動する形態の左ドア移動支持体33、右ドア移動支持体34とし、
乗りかご5の下部に左乗りかごドア6および右乗りかごドア7を連結部40、41で連結してなる無限軌道を描くベルト39、該ベルト39を駆動する駆動モータ42とからなるドア自動開閉駆動部43を設けてなるエレベータ装置44を形成した点にある。
左乗りかごドア6および右乗りかごドア7の下部を支持案内する下部案内部22は、乗りかご5の前面から前方に突き出すように設けられた側面逆L字型のかご側案内部68と、このかご側案内部68の下向き部位の前後振れをとめるように、該下向き部位を嵌めてなる乗りかごドアの底部に設けられた凹形態のドア側案内部69とからなっている。
かご側案内部68は、乗り降り位置である停止状態にあって、建造物の出入口と乗りかごの出入口との間にできる隙間を埋める役目も果たしているものである。
また、ドア側案内部69の内底に溝付ローラーを設けかご側案内部68がこれに乗り嵌って、滑り案内されるようにするのもよい。
また、乗りかごドアの底部あるいはかご側案内部68の上部にローラーを設けて該乗りかごドアを下部でも滑り移動案内されるようにするのがよい。
また、乗りかごドアの底部あるいはかご側案内部68の上部に溝付ローラーを設けて、この溝付ローラーに嵌り乗りあるいは嵌り乗せる板材からなる案内部材あるいは案内され部材を設けた構成のものもよい。
操作パネル24の上りボタン、下りボタンの押し操作があると、昇降駆動装置および所定の停止位置を検出手段により検出しているときだけ、ドア自動開閉駆動部43が動作し左乗りかごドア6および右乗りかごドア7を自動開閉するようになっている。
ドアの完全な全閉状態を検出しているときのみ、操作パネル24の操作によって乗りかご5は昇降移動するようになっている。また、乗りかご5と昇降駆動装置が停止し且つ所定の停止位置にあることを検出しているときのみ操作パネル24を操作してドアの開閉を行うことができるようになっている。
【0015】
<第3の実施の形態>
図9、図10に示す本発明を実施するための第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
左乗りかごドア6の内壁の内側寄りに指を掛ける凹部52によって形成された左ドア指掛け部47を設け、
乗りかご5の左内壁の前側にドア全開状態で該乗りかご5の前部面域に入っている前記左ドア指掛け部47の一部あるいは全部を露出させて、該乗りかご内から該左ドア指掛け部47に指を掛けることができるようにするための左指入れ凹部49を設け、
右乗りかごドア7の内壁の内側寄りに指を掛ける凹部52によって形成された右ドア指掛け部48を設け、
乗りかごの5右内壁の前側にドア全開状態で該乗りかご5の前部面域に入っている前記右ドア指掛け部48を露出させて、該乗りかご5内から該右ドア指掛け部48に指を掛けることができるようにするための右指入れ凹部50を設けてなるエレベータ装置51を形成した点にある。
手動でドアの開閉を行うことが可能な装置とした場合、凹部52によって形成された左ドア指掛け部47、右ドア指掛け部48が乗りかご5の内側壁面に隠れた状態としても左右の指入れ凹部49、50域に該左右のドア指掛け部47、48が位置するので、該左右のドア指掛け部47、48に指を掛けドアを閉じ操作することができる。この構成によって、ドア全開状態にあって且つドアの内側面が乗りかご5の内側壁面と略同じ位置あるいは外側に位置する状態とできるので、ドア全開状態にあって出入口側部に突出する部位が全くない形態を実現する。
この出入口側部に突出する部位のない形態は、荷物を持って出るとき、車椅子で出るときなどでも不用意に引っかかったりぶっ使ったりする部位のない形態であるので、スムーズ且つ安全に乗りかごからでることができることを実現する。
また、出入口を同じ幅とする形態においては、出入口側部に突出する戸袋的役目を果たす部位のない分だけ乗りかごを小型、軽量とできるものである。
左右の指入れ凹部49、50の深さは5mm〜12mm程度の、乗りかご5の側壁ボード内とするのがよい。
左右のドア指掛け部47、48の肉厚は、02mm〜1mm程度である。
左右のドア指掛け部47、48を奥側に1mmから数ミリ程度突出させた形態もよく、この場合左右のドア指掛け部47、48が乗りかご5の側壁内面縁部位に当たり、開き止め手段としての役目を果たすことも可能である。
また、ドア指掛け部47、48を突出させた形態で、その肉厚を乗りかご5の内壁の化粧板と同じかそれより薄くすることにより、完全に内側に突出する部位のない出入口を実現することも可能である。
【0016】
<第4の実施の形態>
図11、図12、図13に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において、前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
左ドア支持案内部を、断面角C形状の棒部材の天井内面と底部内面にローラーからなる滑り体55を4箇所に間隔をあえて設けてなる左ドア支持案内部56とし、
右ドア支持案内部を、断面角C形状の棒部材の天井内面と底部内面にローラーからなる滑り体57を4箇所に間隔をあえて設けてなる右ドア支持案内部58とし、
左ドア移動支持体を、断面横T形態の横突出部位60と縦板部位61からなるローラーのない棒部材からなる左ドア移動支持体62とし、上下の滑り体55、55の間に該横突出部位60が挟まるように位置して、該滑り体55、55に移動案内するようにされるとともに、縦板部位61は左ドア支持案内部56の内側に位置されて前方に外れないようにして横移動支持案内されるようにしたものとし、
右ドア移動支持体を、断面横T形態の横突出部位60と縦板部位61からなるローラーのない棒部材からなる右ドア移動支持体63とし、上下の滑り体57、57の間に該横突出部位60が挟まるように位置して、該滑り体57、57に移動案内するようにされるとともに、縦板部位61は左ドア支持案内部56の内側に位置されて前方に外れないようにして横移動支持案内されるようにしたものとし、
右ドア移動支持体63の底部に、全閉状態となった左乗りかごドア6および右乗りかごドア7の閉じ状態を同時にロックする、上下移動によってロック・解除を行う二股形態のドアロック部位66、67を有するドア閉じ状態ロック部64を設けてなる、ドア手動開閉式のエレベータ装置65を形成した点にある。
左ドア支持案内部56、右ドア支持案内部58、左ドア移動支持体62、右ドア移動支持体63とでドア支持機構68を形成している。
【0017】
図13に示すドアロック機構77は次のような構成となっている。
ドア閉じ状態ロック部64は、ソレノイド、カムローラー、エアーシリンダー、油圧シリンダーなどからなるとともに、電子制御された駆動部70によって二股形態のドアロック部位66、68は昇降動作させられる。
左乗りかごドア6および右乗りかごドア7の上部の内縁方には、ドアロック部位66、67が降りて挟み形態とすることによって、ドアの開きをロックするのロック用突起71、72が後方奥に向かう形態で設けられ、乗りかご5側(図ではレール支持部20)にロック用突起71、72がドア完全閉状態にあることを感知する閉ドア感知部73、74が設けられ、閉ドア感知部73、74の下方にはドアロック部位66の降下完了を感知するドアロック部位降り感知部75、76(ドアロック部位降り感知部75はロック用突起71を感知し、ドアロック部位降り感知部76はロック用突起72を感知する。)が設けられている。
閉ドア感知部73、74、ドアロック部位降り感知部75、76は、スイッチ式などの接触式感知部、静電容量の変化の感知、磁場の変化の感知、磁気の感知、光の感知などの非接触式感知部などである。
操作パネル24の上りボタン、下りボタン(同時に押した場合は作動せず)を押した場合にあって、ロック用突起71、72を閉ドア感知部73、74が感知していなければドアロック部位66、67は動作せず、乗りかご5は動作しない。
操作パネル24の上りボタン、下りボタンを押したことが感知され且つロック用突起71、72を閉ドア感知部73、74が感知していることが確認されている場合にのみ(一方のみの感知では動作しない)、ドアロック部位66、67が作動して下降し、それぞれに対応するドアロック部位降り感知部75、76で感知されていることが確認され、ロック用突起71、72の閉ドア感知部73、74での感知およびドアロック部位66、67のドアロック部位降り感知部75、76での感知という両感知がなされている状態でのみ、乗りかご5は所定の昇降動作を行うようになっている。
所定の停止位置に乗りかごが到達したことが感知され、且つ、昇降駆動装置が完全に停止していることが確認されたら、ドアロック部位66、67が上昇しロック状態は解除され、外からもなかからも手で自由に開閉できるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は主にエレベータ装置を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施の形態のエレベータ装置の囲いおよび昇降駆動装置を省略したドア全閉状態の正面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態のエレベータ装置の囲いおよび昇降駆動装置を省略したドア全開状態の正面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のエレベータ装置の囲いおよび昇降駆動装置を省略した右側面図および部分拡大図。
【図4】本発明の第1の実施の形態のエレベータ装置の家屋外に設置した状態例の2階に位置してドア全開状態の背面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態のエレベータ装置の家屋外に設置した状態例の1階に位置している右側面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態のエレベータ装置の囲いおよび昇降駆動装置を省略したドア全閉状態の正面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態のエレベータ装置の囲いおよび昇降駆動装置を省略したドア全開状態の正面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態のエレベータ装置の囲いおよび昇降駆動装置を省略したドア全開状態の背面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態のエレベータ装置の囲いおよび昇降駆動装置を省略したドア全閉状態の正面図。
【図10】本発明の第3の実施の形態のドア全開上体の部分斜視図。
【図11】本発明の第4の実施の形態のドア支持機構のドア全閉状態(上図)およびドア全開状態(下図)の正面図。
【図12】本発明の第4の実施の形態のドア支持機構およびドアロック機構の右側面図。
【図13】本発明の第4の実施の形態のドアロック機構の構成図。
【符号の説明】
【0020】
1:エレベータ装置、 2:左内側面、
3:右内側面、 4:出入口、
5:乗りかご、 6:左乗りかごドア、
7:右乗りかごドア、 8:左ドア支持案内部、
9:右ドア支持案内部、 10:左突出部位、
11:支持部、 12:左ドア移動支持体、
13:滑り支持体、 16:右突出部位、
17:支持部、 18:滑り支持体、
19:右ドア移動支持体、 20:レール支持部、
21:指掛部、 22:下部案内部、
23:ドア支持機構、 24:操作パネル、
25:家屋、 26:囲い、
28:1階左ドア退避部、 29:1階右ドア退避部、
30:2階左ドア退避部、 31:2階右ドア退避部、
32:強化部材、 33:左ドア移動支持体、
34:右ドア移動支持体、 35:滑り支持体、
36:左ドア支持案内部、 37:滑り支持体、
38:右ドア支持案内部、 40:連結部、
41:連結部、 42:駆動モータ、
43:ドア自動開閉駆動部、 44:エレベータ装置、
46指差し凹、 47:左ドア指掛け部、
48:右ドア指掛け部、 49:左指入れ凹部、
50:右指入れ凹部、 51:エレベータ装置、
55:滑り体、 56:左ドア支持案内部、
57:滑り体、 58:右ドア支持案内部、
60:横突出部位、 61:縦板部位、
62:左ドア移動支持、 63:右ドア移動支持体、
64:ドア閉じ状態ロック部、65:エレベータ装置、
66:ドアロック部位、 67:ドアロック部位、
68:ドア支持機構、 70:駆動部、
71:ロック用突起、 72:ロック用突起、
73:閉ドア感知部、 74:閉ドア感知部、
75:ドアロック部位降り感知部、
76:ドアロック部位降り感知部、
77:ドアロック機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部左右の内側面を内縁に突出部位の殆どない側面全開口した出入口にするとともに戸袋を有さない形態の乗りかごと、
ドア全開状態では前記乗りかごの左外側に半分以上を突出した状態とされ、ドア全閉状態では外側面は該乗りかごの域に略位置されるあるいは域内に位置されるあるいは域内に位置される、前記出入口の左側を開閉する左乗りかごドアと、
ドア全開状態では前記乗りかごの右外側に半分以上を突出した状態とされ、ドア全閉状態では外側面は該乗りかごの域に略位置されるあるいは域内に位置される、前記出入口の右側を開閉する右乗りかごドアと、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である左ドア支持案内部と、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である右ドア支持案内部と、
前記左ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの左側に突出した状態とされる左突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該左乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする左ドア移動支持体と、
前記右ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの右側に突出した状態とされる右突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該右乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする右ドア移動支持体と、
以上のごとく構成されてなることを特徴とするエレベータ装置。
【請求項2】
前部左右の内側面を内縁に突出部位の殆どない側面全開口した出入口にするとともに戸袋を有さない形態の乗りかごと、
ドア全開状態では内側面が該出入口の左内側面と略同じ位置あるいは外側に外れた位置となり、ドア全閉状態では外側面が前記乗りかごの左外側面と略同じ位置あるいはそれより内側位置となる左乗りかごドアと、
ドア全開状態では内側面が該出入口の右内側面と略同じ位置あるいは外側に外れた位置となり、ドア全閉状態では外側面が前記乗りかごの右外側面と略同じ位置あるいはそれより内側位置となる右乗りかごドアと、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である左ドア支持案内部と、
前記乗りかごの上部側あるいは下部側に設けられた、該乗りかごと略同じ横幅あるいはそれより短い横幅である右ドア支持案内部と、
前記左ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの左側に突出した状態とされる左突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該左乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする左ドア移動支持体と、
前記右ドア支持案内部に横移動可能に支持案内された、ドア全開状態にあっては一部が前記乗りかごの右側に突出した状態とされる右突出部位とされ、ドア全閉状態にあっては全体が前記乗りかごの域に略位置し、該右乗りかごドアを該左突出部位側で支持して横移動案内をする右ドア移動支持体と、
以上のごとく構成されてなることを特徴とするエレベータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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