説明

エンタカポンの改良製造方法

本発明は、エンタカポンの製造の改良方法に関し、ここで当該製造方法は、(i)弱酸触媒、及び溶媒の存在下、50〜115℃の温度範囲内で、3−アルコキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドをN,N−ジエチルアミノシアノアセトアミドで反応させ、3−O−アルキル化(メチル又はエチル)エンタカポンを得ること、及び有機塩基、及び溶媒の存在下、20〜60℃の温度範囲内で、酸触媒で処理し、エンタカポンを得ること含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野
本発明は、エンタカポン(ENTACAPONE)の改良製造方法に関する。式(1)を有するエンタカポンは、強力な、及び特異的な末梢カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害剤である。時々、震せん麻痺として言及される、パーキンソン病の治療のためにレボドパ/カルビドパと組み合わせて使用される。エンタカポンは、筋肉制御を改善することによるレボドパ/カルビドパの効果を促進する。
【0002】
本発明は、R=エチル基である式(4)の新規中間体、及びその製造方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
式(1)のエンタカポンの製造は、2つの重要な中間体、すなわち、式(5)の3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒド、及び式(3)のN,N−ジエチルアミノシアノアセトアミドによる、英国特許第2200109号、及び米国特許第4963590号(1987、1990、Orion−Yhtymaeoy(FI))において報告される。式(5)の化合物は、ピペリジン・アセテート、及び式(1)のエンタカポンを与える溶媒としての乾燥エタノールの存在下で、式(3)の化合物と縮合される。当該式(5)の3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドは、順々に、スキーム−1に記載のような酢酸、及び臭化水素酸を使用して、式(6)の3−メトキシ−4,ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドから製造された。
【0004】
【化1】

【0005】
上記特許は、立体化学又は多型を記載することなしに、式(1)のエンタカポンの製造方法を記載する。
【0006】
次に、米国特許第5135950号(1992,OrionOrion−Yhtymaeoy(FI))には、英国特許第2200109に報告される反応から得られる当該混合物からE−異性体、及び多形−Aを製造することについて、記載された。
【0007】
結論によれば、この方法の主要な不利点は、反応時間が、約84〜110時間の範囲と非常に長く、及び当該反応が、決して完全には進まないことである。
【0008】
さらに、当該スキーム1の記載のように、式(6)の3−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−ニトロベンズアルデヒドから式(5)の中間体の製造は、繰り返して精製される必要があり、当該中間体の収率は、わずか約55%である。したがって、当該最終生成物の収率もまた、非常に低い。
【0009】
重要な原料の当該式(5)の3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドであるカテコール誘導体は、室温で保存中に、短時間で、当該最終生成物であるエンタカポンが産生することに起因して、その色をライトイエローからダークカラーへ変え、及び品質はバッチ間で変化し、及び収率と品質とには一貫性がない。それ故、この化合物の保存は、暗い部屋下、15℃未満の如き特別な条件を必要とした。
【0010】
加えて、文献で知られているように、当該カテコール誘導体は、空気酸化を被り、そして当該保存中の色の変化に貢献するキノン誘導体を与えることが知られている。
【0011】
それ故、安定した最後から2番目の段階の中間体であって、室温で、長時間、十分に安定する当該中間体を見つけることが最重要であり、及び現在の経路において、約58%の最終生成物であるエンタカポンの完全収率を改良することが、我々の目的であった。
【発明の開示】
【0012】
それ故、本発明の主な目的は、式(1)のエンタカポンの製造のための改良方法を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、式(1)のエンタカポンの製造のための改良方法であって、グアヤコール誘導体である式(2)の3−アルコキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドを使用する当該方法、及びR=メチル基又はエチル基である式(4)の生成物であって、当該グアヤコール誘導体でもあり、室温で安定する当該生成物を提供することである。2ヶ月の保存期間にわたり、色を変化させることは見出せない。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、当該反応時間を低減し、当該反応を完全に進ませ、その結果、当該方法を経済的にすることによる、式(1)のエンタカポンの製造のための改良方法を提供することである。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、式(5)の3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドの使用を避けることによる、式(1)のエンタカポンの製造のための改良方法を提供することである。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、式中Rがメチル基又はエチル基である式(4)の中間体を使用して、式(1)のエンタカポンの製造のための改良方法を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、式中R=エチル基である式(4)の新規中間体を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、式中R=メチル基又はエチル基である式(4)の新規中間体の製造方法を提供することである。
【0019】
式中R=メチル基である式(4)の化合物は、エンタカポン、すなわち;Drug Metabolism and Disposition(1993),21,81−92における代謝物として知られるが、しかし、今までは、他の化学的方法により製造されてきた。さらに、式中R=メチル基又はエチル基である式(4)の化合物は、今まで、エンタカポンの製造のための中間体として知られていなかった。
【0020】
上記目的を達成するために、我々は、式(1)のエンタカポンの製造のための全く異なる戦略を発明した。
【0021】
したがって、我々により、予想され、及び開発された当該方法は、スキーム2に示す反応を含む。
【0022】
【化2】

【0023】
したがって、本発明は、以下のステップを含む、式(1)のエンタカポンの製造のための改良方法を提供する。
【0024】
当該ステップは、
(i)式(2)の3−アルコキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドを、50〜115℃の範囲の温度で、弱酸触媒及び溶媒の存在下、式(3)のN,N−ジエチルアミノシアノアセトアミドと反応させて、式中Rがメチル基又はエチル基である式(4)の中間体を得;
【0025】
(ii)式(4)の3−O−アルキル化(メチル又はエチル)エンタカポンを、20〜60℃の範囲の温度で、有機塩基及び溶媒の存在下、酸触媒で処理して、当該式(1)の粗エンタカポンを得ること;
【0026】
(iii)得られた粗エンタカポンを、溶媒又は混合溶媒を使用して精製すること、を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の好ましい態様において、当該ステップ(i)は、ピリジン、及びピペリジンの塩、例えば、ピペリジニウム・アセテート、ピペリジニウム・プロピオネート、及びピリジニウム・パラ・トルエン・スルホネートなどの存在下で、炭素(C1〜C5)を有するアルコール、及びトルエンの如き溶媒を使用して実施される。このステップで使用される反応温度は、好ましくは75〜110℃、及びさらに好ましくは110〜115℃の範囲とされ得る。使用され得る当該溶媒は、イソプロピル・アルコール、エタノール、n−ブタノール、及びトルエンなどから選択される。
【0028】
我々は、式中R=メチル基又はエチル基である式(4)の中間体が2つの異性体中に存在することを観察した。我々は、式中R=メチル基である化合物についての異性体を分離できたけれども、繰り返し、最善の努力をしたにもかかわらず、式中R=エチル基である化合物の異性体を分離できなかった。
【0029】
しかしながら、当該異性体の非分離体は、当該式(1)のエンタカポンへの変換についての式中R=メチル基又はエチル基である式(4)の化合物の当該変換に影響を与えないことに留意するべきである。
【0030】
本発明の他の重要な態様は、式中R=メチル基又はエチル基であり、シアノ基を有する式(4)の中間体が、弱酸性、及び塩基性条件でさえ、対応するアミド又は酸へ変換できる加水分解の影響を非常に受けやすいことであり、そして続いて、我々は、式(2)の出発物質を入手し得るが、脱アルキル化の入念な設計、及び遂行によって、25〜50℃の室温で反応を実施することにより、良い収率で、エンタカポンを入手し得る。
【0031】
本発明の他の態様は、式(2)、及び式(3)の縮合の反応時間が、わずか17時間であり、当該反応が完全に進み、その結果、収率が86%まで増大することである。2つの段階にわたる、式(2)の化合物からの全収率は、80%である。
【0032】
本発明の他の態様は、式中R=メチル基又はエチル基である式(4)の中間体が、安定であり、及び、通常の保存条件の間、色の変化が生じないことである。
【0033】
本発明の他の態様は、当該ステップ(ii)が、通常高い温度必要とする脱アルキル化について、目下、25〜50℃の範囲で実施されることである。当該使用され得る溶媒は、クロロホルム、メチレン・ジクロライド、及びエチレン・ジクロライド、及びテトラヒドロフランなどから選択される。
【0034】
当該粗エンタカポンの精製のために使用される溶媒は、トルエン、イソプロピル・アルコール、メタノール、及びアセトン、又はそれらの混合物から選択され得る。
【0035】
本発明の方法の詳細は、単に実例として提供する以下の実施例に記載され、そしてそれ故、本発明の範囲を限定して解釈すべきではない。
【実施例】
【0036】
実施例1
ステップ1:R=エチル基である、式(4)のN,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミドの製造
【化3】

【0037】
式中R=エチル基である式(2)の3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドの20g(0.0947モル)、及び式(3)のN,N−ジエチルアミノシアノアセトアミドの14.6g(0.1042)、酢酸の3.13g、及びピペリジンの4.45gを、トルエン200mlとともにチャージし、そして、15時間、共沸性の、水の連続除去をしながら、約100〜115℃の還流温度まで加熱した。当該反応終了後、当該反応混合物を、20〜30mlの量まで濃縮し、希塩酸、及び冷水の200ml中に急冷し、60分間撹拌する。当該沈殿固形物を、ろ過し、そして乾燥し、30g(95%)得た、ここで当該HPLC純度は、N,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミドの94%(異性体を含む)である。当該製造物は、次の段階へ直接それ自体で使用される。MR=110.1−117.2℃
【0038】
ステップ2:N,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミド(エンタカポン)の製造
【化4】

【0039】
上記ステップ1に記載の方法より入手された、式中R=エチル基である式(4)のN,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミドの5g(0.0150モル)を、ジクロロメタンの50mlとともにピリジンの12.5mlでチャージし、撹拌し、0〜5℃まで冷却し、当該温度を5℃未満に保ちながらゆっくりと塩化アルミニウム10g(0.751m)をチャージし、30分間、0〜5℃で撹拌した。30分間維持後、当該反応混合物を、ゆっくりと40〜45℃に温度を上げ、そしてその温度で、50時間、撹拌した。反応完了後、当該溶媒を除去し、10mlの残留量を得て、そして、希塩酸、及び冷水(50ml)中で急冷し、そして、30分間、撹拌した。当該形成された生成物をろ過し、そして乾燥した。当該乾燥重量は、4g(87.3%)(約93.25%のHPLC純度を有する。)である。それを、溶媒としてメタノール、及びトルエンを使用して精製し、99.5%のHPLC純度、及び報告されたスペクトルとのIRマッチングを有する、純生成物のエンタカポンを得た。
【0040】
MR;162〜163℃
HPLC=99.76%
PMR=200MHz(DMSO−d6):δ値;1.26(m,6H),3.49(q,4H),7.50(s,1H),7.905(d,1H,J=0.01),7.99(1H,J=0.01).
MS=M/Z=306.4(M+1),
【0041】
実施例2
ステップ1:R=メチル基である、式(4)のN,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミドの製造
【化5】

【0042】
式中R=メチル基である、式(2)の3−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドの25g(0.126モル)、及び式(3)のN,N−ジエチルアミノシアノアセトアミドの22.2g(0.158モル)、酢酸の4.18g、及びピペリジンの5.94gを、トルエン250mlとともに、チャージし、そして、約105〜110℃の還流温度まで加熱し、そして、15時間、共沸性で、水を除去した。当該反応混合物を、濃縮し、希塩酸、及び冷水の375ml中で急冷し、3時間撹拌する。当該沈殿固形物を、ろ過し、そして乾燥し、HPLC純度が94.2%(異性体を含む。)であり、及び次の段階で直接それ自体で使用される、当該N,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミドを有する36g(88.95%)を得た。
【0043】
少量のサンプルを精製し、結晶形メタノールにより、純粋な単一の異性体(HPLC)を得た。当該純生成物は、以下の特徴を有する。
【0044】
HPLC純度:99.63%
MR;130〜132℃
IR:(Cm−1):2204(−CN),1637(−C=O),
PMR(200MHz),δ値;1.28(m,6H),3.49(q,4H),4.02(s,3H),7.608(s,1H),8.02(d,1H,J=0.01),7.98(s,1H,J=0.01),
MS=M/Z=320.2(M+1
【0045】
ステップ2:N,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミド(エンタカポン)の製造
【化6】

【0046】
実施例2のステップ1に記載の方法より入手された式中R=メチル基である、式(4)のN,N−ジエチル−2−シアノ−3−(3−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミド(20g)(0.062モル)を、ジクロロメタンの120mlとともに、ピリジンの50mlでチャージし、そして撹拌し、そして0〜5℃まで冷却し、そして当該温度を5℃未満に保ちながらゆっくりと塩化アルミニウム32g(0.239モル)をチャージし、30分間、0〜5℃で撹拌した。30分間維持後、当該反応混合物を、ゆっくりと室温の40〜45℃まで上げ、そして、2時間、撹拌した。当該塩化メチレン(ジクロロメタン)を除去した後、当該反応物を、希塩酸、及び氷水(50ml)中で急冷し、そして、60分間、撹拌した。当該形成された生成物を、ろ過し、そして乾燥した。当該乾燥重量は、約94.42%のHPLC純度を有する18g(94.1%)である。
【0047】
99.5%のHPLC純度を有する純生成物としてのエンタカポンを得るための溶媒として、メタノール、及びトルエンを使用して、精製した。それは、実施例1(ステップ2)から得た生成物とあらゆる点で一致する。
【0048】
本発明の利点
本発明の方法は、低減した反応時間として単純で、及び経済的であり、及び当該反応は、完全に進む。
【0049】
本発明の方法は、式(5)の3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドの使用を避ける。
【0050】
本発明の方法は、式中R=エチル基の式(4)の新規中間体をもたらす。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(1):
【化1】

により表されるエンタカポンの改良製造方法であって、以下のステップ:
(i)式(2)の3−アルコキシ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドを、50〜115℃の範囲の温度で、弱酸触媒及び溶媒の存在下、式(3)のN,N−ジエチルアミノシアノアセトアミドと反応させて、式中Rがメチル基又はエチル基である式(4)の中間体を得;
(ii)式中R=メチル基又はエチル基である式(4)の3−O−アルキル化(メチル又はエチル)エンタカポンを、20〜60℃の範囲の温度で、有機塩基及び溶媒の存在下、酸触媒で処理して、式(1)の粗エンタカポンを得ること;そして所望により、
(iii)得られた粗エンタカポンを、溶媒又は混合溶媒を使用して精製する;
を含む前記改良製造方法。
【請求項2】
前記ステップ(i)で使用される溶媒が、炭素(C1〜C5)を有するアルコール、及びトルエンの如き溶媒から選択される、請求項1に記載の改良製造方法。
【請求項3】
前記ステップ(i)が、ピリジン、及びピペリジンの塩、例えば、ピペリジン・アセテート、及びピペリジン・プロピオネート、ピリジニウム・アセテート、及びピリジニウム・プロピオネート、及びピリジニウム・パラ・トルエン・スルホネートなどの存在下で実施される、請求項1又は2に記載の改良製造方法。
【請求項4】
前記ステップ(i)で使用される反応温度が、60〜115℃、好ましくは75〜110℃の範囲である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の改良製造方法。
【請求項5】
前記ステップ(i)で使用される溶媒が、イソプロピル・アルコール、エタノール、n−ブタノール、及びトルエンなどから選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の改良製造方法。
【請求項6】
前記式(2)及び前記式(3)の縮合のための反応時間が、15〜25時間の範囲である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の改良製造方法。
【請求項7】
前記ステップ(ii)の反応温度が、25〜50℃の範囲である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の改良製造方法。
【請求項8】
前記ステップ(ii)で使用される塩素化溶媒が、クロロホルム、メチレン・ジクロライド、及びエチレン・ジクロライド、及びテトラヒドロフランなどから選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の改良製造方法。
【請求項9】
前記ステップ(ii)における精製のために使用される溶媒が、トルエン、イソプロピルアルコール、及びメタノール、及びトルエン、又はそれらの混合物から選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の改良製造方法。
【請求項10】
式中Rがエチル基である、前記式(4)の新規中間体。
【請求項11】
式中Rがメチル基又はエチル基である式(4)の中間体の製造方法であって、以下のステップ:
(i)式中R=メチル基又はエチル基である式(2)の化合物を、50〜115℃の範囲の温度で、弱酸触媒及び溶媒の存在下、式(3)のN,N−ジエチルアミノシアノアセトアミドと反応させて、式中Rがメチル基又はエチル基である前記式(4)の中間体を得ること、
を含む前記製造方法。
【請求項12】
前記ステップ(i)で使用される溶媒が、炭素(C1〜C5)を有するアルコール、及びトルエンの如き溶媒から選択される、請求項11に記載の製造方法。
【請求項13】
前記ステップ(i)が、ピリジン、及びピペリジンの塩、例えば、アセテート、及びプロピオネート、及びパラ・トルエン・スルホネートなどの存在下で実施される、請求項11又は12に記載の改良製造方法。
【請求項14】
前記ステップ(i)で使用される反応温度が、60〜115℃、そしてより好ましくは100〜110℃の範囲である、請求項11〜13のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項15】
前記ステップ(i)で使用される溶媒が、炭素(C1〜C5)を有するアルコール、及びトルエンの如きプロトン溶媒から選択される、請求項11〜14のいずれか1項に記載の改良製造方法。
【請求項16】
前記ステップ(i)が、ピリジン、及びピペリジンの塩、例えば、ピペリジン・アセテート、及びピペリジン・プロピオネート、ピリジニウム・アセテート、及びピリジニウム・プロピオネート、及びピリジニウム・プロピオネート、及びピリジニウム・パラ・トルエン・スルホネートなどの存在下で実施される、請求項11又は14に記載の改良製造方法。

【公表番号】特表2007−527847(P2007−527847A)
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−512713(P2005−512713)
【出願日】平成15年12月29日(2003.12.29)
【国際出願番号】PCT/IN2003/000401
【国際公開番号】WO2005/063693
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(506220542)スベン ライフ サイエンシズ リミティド (1)
【住所又は居所原語表記】7,エスディーイー セレーネ チェンバース
【Fターム(参考)】