説明

エンド・ツー・エンドのサービス品質の信頼性の保証を実現する方法

a. 故障が発生するラベルスイッチパスLSPがあるかどうかを検知・判断し、なければ、ステップaに戻り、あれば、ステップbを実行する。b. 現在の故障LSPにバックアップLSPがあるかどうかを判断し、バックアップLSPがあれば、エッジルータ又は転送ルータは一定のポリシーにより、現在の故障LSP上にベアされたサービスフロー及び相応のリソースを当該故障LSPのバックアップLSP上に切換え、バックアップLSPがなければ、リソース制御機能エンティティは現在のトポロジーにより、現在故障LSP上のサービスフローに新しいLSPを配置して、故障LSP上のサービスフローを新しく配置されたLSP上に切換え、サービスフローを切換える前に占用されたパスリソースを解放する。当該方法はベアラネットワークにおいて、サービスの連続性及びネットワークQoSの信頼性を保証できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス品質を保障する技術に関し、特にラベルスイッチパス(LSP)のホットスイッチを利用してベアラネットワークにおいてエンド・ツー・エンドのサービス品質(QoS)の信頼性の保証を実現する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット規模の絶えぬ拡大に従って、様々なネットワークサービスが大量に出現し、先進的なマルチメディアシステムも次々と現れる。リアルタイムサービスがネットワークの伝送遅延、遅延ジッタなどの特性に対してより敏感であるため、ネットワークにて突発性の高いファイルの伝送(FTP)或いは画像ファイルを含むハイパーテキストの伝送(HTTP)などのサービスが発生する時、リアルタイムサービスは大きな影響を与えられる。また、マルチメディアサービスが大きな帯域幅を占用するため、現有ネットワークで保証すべき大事なサービスの伝送の信頼性を確保しにくくなる。そこで、大事なサービスの伝送の信頼性を保証するため、各種のサービス品質(QoS、Quality of Service)の技術が必要に応じて生まれている。インターネット工程任務組(IETF, Internet Engineering Task Force)はQoSの需要を満足するため、既に多くのサービスモデルとメカニズムを提案している。現在、業界で比較的に認可されたのがネットワークのアクセス或いはエッジで統合サービス(Int−Serv,Integrated Service)モデルを使用し、またネットワークのコアで差別化サービス(Diff−serv,Differentiated Service)モデルが使用されている。
【0003】
Diff−servモデルは優先度を設定するだけの措置でQoSを保証し、当該モデルは回線の利用率が高いという特徴はあるが、具体的な効果の予測は難しい。そのため、業界はバックボーンネットワークのDiff−Servモデルに独立のベアラ制御層を導入し、一連の専門のDiff−Serv QoSシグナリングメカニズムを確立した。そして専門的にDiff−Servネットワークに一つのリソース管理層を確立して、ネットワークのトポロジーのリソースを管理する。このようなリソース管理Diff−Serv方式は独立のベアラ制御層を持つDiff−Servモデルと呼ばれる。図1は当該モデルを示す図である。そのうち、101はサービスサーバーであり、サービス制御層に属し、ソフトスイッチなどの機能の実現に用いる。102はベアラネットワークのリソース管理器であり、ベアラ制御層に属する。103に示すように中が詰まった円はエッジルータ(ER,Edge Router)であり、104に示すように空腹の円はコアルータ(CR,Core Router)であり、105に示すように斜線で穴埋めされた円は境界ルータ(BR,Border Router)であり、ER、CR、BRは全てベアラネットワークに属し、接続ノード(CN,Connection Node)と総称し、CRとBRは共に転送ルータ(TR,Transmit Router)と呼ぶことができる。図1で、ベアラネットワークの中の各点線の楕円は一つの管理域であり、一つのベアラネットワークのリソース管理器によって管理され、各域の中はBR或いはER、及び若干のCRを含む。
【0004】
図1に示されたモデルにおいて、ベアラネットワークのリソース管理器は管理のルールとネットワークのトポロジーを配置し、クライアントのサービス帯域幅のためにリソースの割り当てを申し込む。各管理域のベアラネットワークのリソース管理器との間では、シグナリングを通してクライアントのサービス帯域幅の申し込みの請求と結果及び各ベアラネットワークのリソース管理器がサービスのために申し込んで割り当てたパスの情報などを伝送する。ベアラ制御層がユーザのサービス帯域幅の申し込みを処理する時、ユーザのサービスのパスを確定し、ベアラネットワークのリソース管理器はERに指定のパスによりサービスフローを転送することを通知する。
【0005】
ベアラネットワークのリソース管理器におけるルーティングはシグナリングルーティングとサービスルーティングとを含み、シグナリングルーティングとは各ベアラネットワークのリソース管理器がどのようして次ホップのベアラネットワークのリソース管理器を探すかの過程であり、サービスルーティングとはベアラネットワークのリソース管理器がどのようにサービスフローの情報により適当なベアラLSPを探すかの過程であり、具体的に域内でのルーティングと域間でのルーティングとを含む。
【0006】
通常、ベアラネットワークはベアラ制御層で確定されたパスによってユーザのサービスフローが指定するルートにより転送されることを実現する。現在、業界は主にマルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)技術を利用し、リソースの予約方式を使用してベアラ制御層に指定されたサービスフローパスに沿ってLSPを確立し、或いは流量工事に基づくリソース予約プロトコル(RSVP−TE)又はルーティングを制限するラベル配布プロトコル(CR−LDP)のディスプレールーティングメカニズムを使用してエンド・ツー・エンドのLSPを確立する。
【0007】
ベアラネットワークにおいて、信頼性の保証は非常に重要である。現在、ベアラネットワークでは既に信頼性の保証方法が多くあり、一番簡単なのはコールドバックアップである。コールドバックアップとは一つのネットワークエンティティを別のネットワークエンティティの完全のバックアップにすることを指す。例えば、ネットワークエンティティBをネットワークエンティティAのコールドバックアップにすると、バックアップのエンティティBは元のエンティティAが故障の時、完全に元のエンティティAを取って代わることができる。当然、元のエンティティAに対応されたベアラ接続とサービス接続は全て再建しなければならない。
【0008】
コールドバックアップの方法はネットワークの確立初期で簡単に実現できる。それは、ノードがリアルタイム的にスクランブル(Scramble)と平滑を行う必要がないためである。しかし、コールドバックアップはただ小型ネットワークのみに適用できる。それは、小型ネットワークでサービス量が小さいかつリアルタイム性の要求も高くないため、中断して再建することが許され、LSPが実際の情況によりホットスイッチを行うことができないためである。
【0009】
独立のベアラ制御層を持つネットワークにおいて、LSPをサービスデータフローのパスとして採用する時、現有の技術方法はLSPに対する有効な保護に不足し、LSPに故障が発生する場合、当該LSP上にベアされたサービスデータフローに中断が発生して、ユーザのサービス体験に対して重大な好ましくない影響を与える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記に鑑みて、本発明の主たる目的は、エンド・ツー・エンドのサービス品質の信頼性の保証を実現する方法を提供することにより、ベアラネットワークでのサービスの連続性及びネットワークQoSの信頼性を保証することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的に達するため、本発明の技術方法は下記のように実現されたものである。
エンド・ツー・エンドのサービス品質の信頼性の保証を実現する方法であって、
a. 故障が発生するラベルスイッチパスLSPがあるかどうかを検知・判断する、なければ、ステップaに戻り、あれば、当該故障LSPの所属するリソース制御機能エンティティが故障LSPの利用可能状態を更新してから、ステップbを実行するステップと、
b. 前記故障LSPにバックアップLSPがあるかどうかを判断し、バックアップLSPがあれば、エッジルータ又は転送ルータは一定のポリシーにより、現在の故障LSP上にベアされたサービスフロー及び相応のリソースを当該故障LSPのバックアップLSP上に切換え、バックアップLSPがなければ、リソース制御機能エンティティは現在のトポロジーにより、現在故障LSP上のサービスフローに新しいLSPを配置して、故障LSP上のサービスフローを新しく配置されたLSP上に切換え、サービスフローを切換える前に占用されたパスリソースを解放するステップとを含む方法。
【0012】
ステップaにおいて、前記検知は、エッジルータ又は境界ルータが自体を経由するLSPに故障が発生するかどうかをリアルタイム的に検知することであり、故障が発生したら、ステップaは、エッジルータ又は境界ルータは故障LSPの情報を自体の所属するリソース制御機能エンティティに報告し、リソース制御機能エンティティは報告された情報により故障LSPのリソースの利用可能状態を更新することを更に含む。或いは、ステップaにおいて、前記検知は、リソース制御機能エンティティが管轄の全てのLSPに故障が発生するかどうかを検知することであってもいい。
【0013】
当該方法は、サービス制御機能エンティティから送信された故障LSP上のサービスフローを含むサービスフローの解放コマンドを受信したかどうかを判断し、受信した場合、リソース制御機能エンティティとエッジルータ又は境界ルータは相応のサービスフローのリソースを解放して、リソース制御機能エンティティでの相応のLSPのリソースの利用可能状態を更新し、さもなければ、解放操作を実行しないことを更に含む。
【0014】
上記方案で、ステップbの後に、前記故障LSPが他の管理域でのLSPと接続されたかどうかを判断し、接続された場合、リソース制御機能エンティティは新しいサービスLSPの情報をベアラ接続制御シグナリングを通して相手の管理域での関連LSPの所属するリソース制御機能エンティティに通知して、相手のリソース制御機能エンティティの確認を獲得することを更に含む。
【0015】
上記方案で、ステップbにおいて、前記ポリシーは、サービスフローのクィンタプレッツ、サービスフローのサービスパスラベルスタックを含む。すると、当該方法は、リソース制御機能エンティティは故障LSP上にベアされた各サービスフローのサービスパスラベルスタックを更新してから、更新後の現在故障LSP上にベアされた全てのサービスフローのサービスパスラベルスタックをエッジルータ又は境界ルータに送信し、或いは、ルーティング設備が制御コマンドにより故障LSP上にベアされた各サービスフローのサービスパスラベルスタックを更新することを更に含む。その中で、前記更新は、選定されたバックアップLSP又は故障LSPに再配置された新しいLSPのラベル値で元の故障LSPのラベル値を取り替えることである。
【0016】
ステップbにおいて、前記リソース制御機能エンティティが新しいLSPを配置する時、リソース制御機能エンティティとエッジルータ又は境界ルータとの間で共通オープンポリシーサービスインターフェイスプロトコルを採用する。
【0017】
上記方案で、ステップbにおいて、前記リソース制御機能エンティティが新しいLSPを配置することは、リソース制御機能エンティティはルーティングマトリックステーブルを使って故障LSP上のサービスフローが同一管理域での等価パスを計算することである。
【0018】
当該方法は、予めLSPに一本或いは一本以上のバックアップLSPを設置し、設置されたバックアップ関係をリソース制御機能エンティティに記録・保存することを更に含む。
【0019】
ステップaにおいてLSPの故障が確定されたら、当該故障LSPの所属するリソース制御機能エンティティは故障LSPのリソースの利用可能状態を更新することを更に含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明に提供されたエンド・ツー・エンドのサービス品質の信頼性の保証を実現する方法において、LSPに故障が発生した場合、LSPの一部分のホットスイッチを通してサービスデータフローがLSPの故障時での連続性を保証して、故障LSP上にベアされたサービスデータフローに中断が発生されなくようにして、ユーザがサービスの体験に不良影響を生じないことを確保し、且つ、エンド・ツー・エンドQoSアーキテクチャーの信頼性を大いに高める。各種のサービスの異なる情況に対して、ネットワークの具体的な情況に応じてユーザのサービスに対するQoSの需要を満足させることができる。当該方法は簡単に実現でき、維持管理も容易になり、ネットワークの構造に制限されなくて、いかなる規模のネットワークに適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の発明構想の核心は、独立のベアラ制御層を持つネットワークに対して、ベアラ層LSPに故障が発生する時、ベアされたサービスデータフローを中断しない方法を提出する。即ち、ルーティング設備は一本のLSPに故障が発生したことを検出すると、直ちに当該LSP上にベアされた全てのサービスフローに対して高速な再ルーティングを行う。具体的に言うと、現在故障の発生したLSPにバックアップLSPがあるかどうかを判断して、あれば、故障LSP上のサービスデータフローを当該故障LSPに設置されたバックアップLSP上に確実に交換する。故障LSPにいかなるバックアップLSPも配置していない場合、リソース制御機能エンティティは故障LSP上にベアされたサービスデータフローに速やかに新しいパスを配置し、この前で選択されたパスリソースを解放する。
【0022】
ここで、上記リソース制御機能エンティティはベアラ制御層のエンティティであり、ベアラネットワークのリソース管理器としても用いられる。上記ルーティング設備はエッジルータ又は転送ルータであり、これらのルーティング設備はマルチプロトコルラベルスイッチングの操作維持管理(MPLS OAM)メカニズムを支援でき、少なくともLSPの検知メカニズムを支援することである。例えば、ITU−T Y.1771及びY.1720プロトコルと一致のMPLS KSPの高速故障検知と保護交換メカニズムである。
【0023】
上記故障LSPに設置されるバックアップLSPは一本又は数本であって、バックアップLSPの確立に対して、スタティック的な配置又はラベルスイッチシグナリング、例えばCR−LDP、RSVP−TEプロトコルの交互を通して、エッジルータの間、或いはエッジルータと転送ルータの間でバックアップのLSPチャネルを確立する。図4に示すように、現在サービスデータフローをベアするLSPはサービスLSPと呼ばれ、当該サービスLSPのために設置されたバックアップのLSPは当該サービスLSPに対してバックアップLSPと呼ばれる。リソース制御機能エンティティ(RCF)の中には確立された全てのバックアップ関係を持つLSPが記録してあり、一般的には、スタティック的な配置又はダイナミック的なコレクションを通して、RCFでバックアップLSPデータベースを確立し、当該データベースではまた各LSPの現在のリソースの利用可能状態が保存してある。当該リソースの利用可能状態は当該LSP現在の状態を含み、例えば、故障中或いは正常中、また当該LSP上にベアされたサービスフローの情況及び当該サービスフローの現在の状態も含む。
【0024】
設置されたお互いにバックアップとしての二本或いは数本のLSPに対して、正常な作業状態において、主バックアップ状態にあってもいいし、また負荷を分担する目的を達するように各自が独立で異なるサービスフローをベアしてもいい。お互いにバックアップであるLSPの中で、あるLSPに故障が発生した後、故障LSP上にベアされたサービスフローはすぐバックアップLSP上に切換えられ、同時に、バックアップLSP上にベアされた元のサービスフローはまた継続に伝送される。
【0025】
再ルーティングを行う時、なるべく同一のサービスフローに同一の管理域内で故障前のパスと等価のパスを探す必要である。高速の再ルーティングに対して、ルーティングマトリックステーブルが用いられることができるがこれに限定されなくて、サービスフローの等価のパスを計算・保存し、テーブルでのパラメータはサービスのタイプ、利用可能のリソース、ポリシー、特定のQoS需要などの情報を含むがこれらに限定されない。このようにすると、相応のパラメータ情報により、パスは再計算と即時の交換を得ることができる。
【0026】
図5に示すように、本発明の方法は下記のステップが含まれている。
ステップ501〜502で、故障が発生するLSPがあるかどうかを検知・判断して、なければ、ステップ501に戻り、あれば、ステップ503を実行する。当然、故障が発生したLSPがある場合、当該故障LSPの所属するリソース制御機能エンティティはまず故障LSPのリソースの利用可能状態を更新してから、ステップ503を実行していい。
【0027】
故障LSPが正常に回復された場合、自動的に現在サービスフローを伝送しているLSPのバックアップLSPになり、同時に相応のリソース制御機能エンティティは当該LSPのリソースの利用可能状態を修正する。
【0028】
本ステップの具体的な実現は下記の二種類の情況に分けることができる。一つは、エッジルータ又は境界ルータが自体を経由するLSPに故障が発生するかどうかを検知し、報告する。もう一つは、リソース制御機能エンティティがどのLSPに故障が発生するかどうかを検知する。第一番目の情況に対して、エッジルータ又は境界ルータは自体の支援するLSP検知メカニズムにより、自体を経由するLSPに故障が発生するかどうかをリアルタイム的に検知して、あるLSPに故障が発生した場合、この故障LSPの相応の情報を自体の所属するリソース制御機能エンティティに報告し、リソース制御機能エンティティは受け取った情報により自体データベースでの故障LSPのリソースの利用可能状態を修正する。第二番目の情況に対して、リソース制御機能エンティティは管轄の全てのLSPに故障が発生するかどうかを検知して、あるLSPに故障が発生したことを検出すると、自体データベースでの当該故障LSPのリソースの利用可能状態を修正する。
【0029】
ステップ503〜504で、現在、サービス制御機能エンティティ(SCF)から出された、故障LSP上のサービスフローを含むサービスフローの解放コマンドを受信したかどうかを判断し、受信した場合、リソース制御機能エンティティとエッジルータ又は境界ルータは相応のサービスフローのリソースを解放し、そして、リソース制御機能エンティティでの相応のLSPのリソースの利用可能状態を更新してから、ステップ505を実行する。受信しなかった場合、直接にステップ505を実行する。即ち、いま解放しているサービスフローに対しては、新しいサービスLSP上に切換える必要はない。
【0030】
ステップ505で、当該故障LSPにバックアップLSPがあるかどうかを判断し、あれば、エッジルータ又は転送ルータは一定のポリシーにより、現在故障LSP上にベアされたサービスフロー及び相応のリソースを当該故障LSPのあるバックアップLSPに速やかに切換えて、そのバックアップLSPが新しいサービスLSPになるようにする。なければ、RCFは現在のトポロジーにより、速やかに故障LSP上のサービスフローに新しいLSPパスを配置して、故障LSP上の相応のサービスフローを新しく配置したLSP上に切換えて、サービスフローを切換える前に占用したパスリソースを解放する。これはRCFがリアルタイム的にあるLSPをバックアップLSPと指定することに当たる。切換えが終わった後、RCFは自体の保存した相応LSPのリソースの利用可能状態を更新する必要である。
【0031】
そのうち、上記一定のポリシーはRCFからリアルタイム的に出されてエッジルータ又は転送ルータに保存されたものであり、上記ポリシーはサービスフローのクィンタプレッツ(送り元アドレス、宛先アドレス、送り元ポート、宛先ポート、プロトコルタイプ)、サービスフローのサービスパスラベルスタックを含む。
【0032】
各サービスフローに皆一つのサービスパスラベルスタックがあり、当該サービスパスラベルスタックに当該サービスフローの経由した全てのLSPのラベル値が保存してあるため、もしどのLSPに故障が発生したら、サービスパスラベルスタック中の故障LSPのラベル値を利用可能のLSPのラベル値に取り替えさえすれば、或いは制御コマンドを通してルーティング設備で選定された新しいサービスLSPのラベル値と故障LSPのラベル値を交換しさえすれば、サービスフローは自然に新しいLSPパスに沿って継続に伝送される。ここで、制御コマンドはリソース制御機能エンティティ又はその他の故障を検出したエンティティ、例えばルーティング設備自体のアプリケーション層から出されたものであり、ルーティング設備はエッジルータ或いは転送ルータを指す。
【0033】
前記状況で、前記過程は更に下記の内容を含むことができる。リソース制御機能エンティティは故障LSP上にベアされた各サービスフローのサービスパスラベルスタックを更新し、即ち、サービスフローのサービスパスラベルスタックにおいて、選定されたバックアップLSP或いは故障LSPに再配置された新しいLSPのラベル値で元の故障LSPのラベル値を取り替えてから、RCFは新しいLSPの関連情報から構成された更新後のサービスフローのサービスパスラベルスタックを、プロトコルを通してエッジルータ又は境界ルータに送信して、新しいサービスデータフローのチャネルを確立し、故障LSP上のサービスフローがバックアップLSPへの高速の切換えを完成するようにする。その後、エッジルータ又は境界ルータはまた送信されたポリシーにより、故障LSP上にベアされたサービスフローを直接にバックアップLSP上に切換える。当然、上記バックアップLSPを新しいサービスLSPに変わる具体的な実現方式は、新しいサービスLSPと故障LSPのラベル値を交換することにより、またこれに限定されずに、サービスパスラベルスタックの更新を実現できることである。
【0034】
ここで、上記RCFが新しいLSPを配置する時、RCFとER又はTRの間で採用されたインターフェイスプロトコルは共通オープンポリシーサービス(COPS)プロトコルであるが、これに限定されない。RCFはルーティングマトリックステーブルを使っているが、これに限定されずに、故障LSP上のサービスフローの等価パスを計算・保存する。マトリックステーブルでのパラメータはサービスのタイプ、利用可能のリソース、ポリシー、特定のQoS需要などの情報を含むが、これらに限定されない。このようにすると、相応のパラメータ情報により、パスは再計算と即時の交換を得ることができる。
【0035】
実際に応用する場合、ステップ503と504とを省略しでもいい、即ち、サービスフローが現在解放の必要があるサービスフローであるかどうかに関わらず、直接に故障LSP上の全てのサービスフローを一緒にバックアップLSP上に切換える。またステップ503と504とをステップ505〜507の後で実行させてもいい、即ち、まず故障LSP上の現在解放の必要があるサービスフローを全てのサービスフローと一緒にバックアップLSP上に切換えてから、相応サービスフローの解放過程を実行する。
【0036】
前記過程で、更に下記の内容を含むことができる。当該故障LSPが他の管理域でのLSPと接続されたかどうかを判断し、接続された場合、RCFは新しいサービスLSPの情報をベアラ接続制御シグナリングにより相手の管理域での関連LSPの所属するRCFに通知し、そして相手のRCFの確認を獲得する。二つのRCFとの間の交互は既存の交互プロトコルとプロセスにより実現できる。以上は、本発明の好ましい実施例だけであり、本発明の保護の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】従来の技術における独立のベアラ制御層ネットワークのモデルを示す図である。
【図2】本発明におけるバックアップLSPを確立するバックアップ関係を示す図である。
【図3】本発明の方法の具体的な実現フローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
ER エッジルータ
TR 転送ルータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンド・ツー・エンドのサービス品質の信頼性の保証を実現する方法であって、
a.故障が発生するラベルスイッチパスLSPがあるかどうかを検知・判断する、なければ、ステップaに戻り、あれば、ステップbを実行するステップと、
b.前記故障LSPにバックアップLSPがあるかどうかを判断し、バックアップLSPがあれば、エッジルータ又は転送ルータは一定のポリシーにより、現在の故障LSP上にベアされたサービスフロー及び相応のリソースを当該故障LSPのバックアップLSP上に切換え、バックアップLSPがなければ、リソース制御機能エンティティは現在のトポロジーにより、現在故障LSP上のサービスフローに新しいLSPを配置して、故障LSP上のサービスフローを新しく配置されたLSP上に切換え、サービスフローを切換える前に占用されたパスリソースを解放するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
ステップaにおいて、前記検知は、エッジルータ又は境界ルータが自体を経由するLSPに故障が発生するかどうかをリアルタイム的に検知することであり、
故障が発生したら、ステップaは、
エッジルータ又は境界ルータは故障LSPの情報を自体の所属するリソース制御機能エンティティに報告し、リソース制御機能エンティティは報告された情報により故障LSPのリソースの利用可能状態を更新することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップaにおいて、前記検知は、リソース制御機能エンティティが管轄の全てのLSPに故障が発生するかどうかを検知することであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
サービス制御機能エンティティから送信された故障LSP上のサービスフローを含むサービスフローの解放コマンドを受信したかどうかを判断し、受信した場合、リソース制御機能エンティティとエッジルータ又は境界ルータは相応のサービスフローのリソースを解放して、リソース制御機能エンティティでの相応のLSPのリソースの利用可能状態を更新し、受信しなかった場合、解放操作を実行しないことを更に含むことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項5】
ステップbの後に、
前記故障LSPが非本管理域でのLSPと接続されたかどうかを判断し、接続された場合、リソース制御機能エンティティは新しいサービスLSPの情報をベアラ接続制御シグナリングを通して相手の管理域での関連LSPの所属するリソース制御機能エンティティに通知して、相手のリソース制御機能エンティティの確認を獲得することを更に含むことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項6】
ステップbにおいて、前記ポリシーは、サービスフローのクィンタプレッツ、サービスフローのサービスパスラベルスタックを含むことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項7】
リソース制御機能エンティティは故障LSP上にベアされた各サービスフローのサービスパスラベルスタックを更新してから、更新後の現在故障LSP上にベアされた全てのサービスフローのサービスパスラベルスタックをエッジルータ又は境界ルータに送信し、或いは、ルーティング設備が制御コマンドにより故障LSP上にベアされた各サービスフローのサービスパスラベルスタックを更新することを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記更新とは、選定されたバックアップLSP又は故障LSPに再配置された新しいLSPのラベル値で元の故障LSPのラベル値を取り替えることであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ステップbにおいて、前記リソース制御機能エンティティが新しいLSPを配置する時、リソース制御機能エンティティとエッジルータ又は境界ルータとの間で共通オープンポリシーサービスインターフェイスプロトコルを採用することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項10】
ステップbにおいて、前記リソース制御機能エンティティが新しいLSPを配置することは、リソース制御機能エンティティはルーティングマトリックステーブルを使って故障LSP上のサービスフローが同一管理域での等価パスを計算することであることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項11】
予めLSPに一本或いは一本以上のバックアップLSPを設置し、設置されたバックアップ関係をリソース制御機能エンティティに記録・保存することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ステップaにおいてLSPの故障が確定されたら、
当該故障LSPの所属するリソース制御機能エンティティは故障LSPのリソースの利用可能状態を更新することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−503117(P2008−503117A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515765(P2007−515765)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【国際出願番号】PCT/CN2005/000848
【国際公開番号】WO2005/122472
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】