説明

エンボス加工装置及び方法並びに吸収性物品の製造方法

【課題】一度の加工で繊維材料に複数のエンボスパターンを好適に施すことができるエンボス加工装置を提供すること。
【解決手段】本発明のエンボス加工装置は、エンボスロール2及びアンビルロール3を備えている。エンボスロール2の周面部に、各エンボスパターンに対応した凸部21、22が配設されているとともに、エンボスロール2とアンビルロール3との間に、各エンボスパターンに応じたクリアランスが形成されている。本発明のエンボス加工装置は、これらのロール2,3が回転されているときにそれらの間に供給された繊維材料に複数のパターンでエンボス加工を施す。アンビルロール3は、各エンボスパターンに対向する周面部31、32がそれぞれ異なる外径に設けられて前記クリアランスが形成されていることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物にエンボスパターンを施すエンボス加工装置及び方法並びに吸収性物品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生理用ナプキン等の吸収性物品においては、表面シートと吸収体との間の液の移動を良好にしたり、吸収体のずれを防止するためにエンボス加工による溝が設けられている。このような溝は、その機能に応じてパターンが異なっている。従来は、これらの溝は特にその加工条件(クリアランス)が異なる場合は、それぞれのパターンに応じたエンボス加工装置に中間体を供給することによって行われていた。このため、エンボス加工のパターンが増えると、その分エンボス加工装置が必要となるほか、装置の設置スペースの確保も必要となるため、改善策が望まれていた。
【0003】
【特許文献1】特開2005−312547号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って本発明は、一度の加工で被加工物に加工(クリアランス)条件が異なる複数のエンボスパターンを好適に施すことができるエンボス加工装置及び方法並びに吸収性物品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、エンボスロール及びアンビルロールを一対備えているエンボス加工装置であって、前記エンボスロールの周面部に複数のエンボスパターンに対応した凸部が配設されているとともに、該エンボスロールと前記アンビルロールとの間に、前記各エンボスパターンに応じたクリアランスが形成されており、前記エンボスロール及前記アンビルロールが回転されているときにそれらの間に供給された繊維材料を含む被加工物に複数のパターンでエンボス加工を施すように設けられているエンボス加工装置を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0006】
また、本発明は、前記本発明のエンボス加工装置における前記エンボスロール及び前記アンビルロールを回転させながらそれらの間に繊維材料を含む被加工物を供給し、該被加工物に複数のパターンでエンボス加工を施すエンボス加工方法を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0007】
また、本発明は、吸収性物品を構成する表面シート及び吸収体を具備する吸収性物品の中間体を被加工物とし、該被加工物に前記本発明のエンボス加工方法でエンボス加工を施す工程を具備している吸収性物品の製造方法を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一度の加工で繊維材料を含む被加工物に複数のエンボスパターンを施すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明のシートのエンボス加工装置(以下、単に加工装置ともいう。)を、生理用ナプキンの製造に適用した第1実施形態を模式的に示したものである。図1において符号1は加工装置を示している。
【0010】
図1に示すように、加工装置1は、エンボスロール2及びアンビルロール3を一対備えている。加工装置1は、これらのロール2、3が回転されているときにそれらの間に供給された被加工物に複数のエンボスパターンでエンボス加工を施す装置である。加工装置1によって施されるエンボスパターンは、図5の展開平面図で示すように、くびれを有する長円形状のパターンP1及びその両側に配された弧状のパターンP2である。
【0011】
図1に示すように、加工装置1は、設置基板4に4本の断面が矩形の角柱5が立設され、角柱5の上端部に天板6が固定されている。天板6には、シリンダー7が取り付けられている。シリンダー7は、ロッド71が角柱5、5の間において天板6を鉛直方向に貫くように天板6に取り付けられている。ロッド71は、後述するようにエンボスロール3を上下動させる。
【0012】
加工装置1は、エンボスロール2の周面部に、各エンボスパターンP1、P2に対応した凸21、22部が配設されており、エンボスロール2とアンビルロール3との間に、エンボスパターンP1、P2に応じたクリアランスが形成されている。
【0013】
エンボスロール2は、前記エンボスパターンP1、P2に対応した凸部21、22が配設されたブロック210、220を有している。ブロック210、220は、ロール本体20の周面部の切り欠き部23(図2参照)にボルト211で固定されており、着脱可能である。凸部21、22の高さ(外径)は同じ高さに設定されている。ロール本体20及び各ブロック210、220の好ましい材質としては、スチール、高速度工具鋼、熱間金型用合金工具鋼などが挙げられる。
【0014】
エンボスロール2は、回転シャフト24が軸受け25によって水平に支持されている。軸受け25は、シリンダー7のロッド71の先端部に取り付けられており、軸受け25は、シリンダー7の作動に伴って上下動する。軸受け25の下面は、傾斜しており、後述するテーパーブロック72を水平に移動させることによって、シリンダー7のロッド71のストロークのリミットを調整できるようになっている。これにより、軸受け25の上下位置を調整し、エンボスロール2とアンビルロール3との相対位置を調整する。
【0015】
アンビルロール3は、前記エンボスパターンP1、P2に対向する周面部31、32がそれぞれ異なる外径に設けられて前記クリアランスが形成されている。即ち、エンボスパターンP1に対向する周面部31がエンボスパターンP2に対向する周面部32よりも外径が小さく、段差Dを有して凹んだ形態とされている。
【0016】
本実施形態では、アンビルロール3は、ロール本体30の周面部32よりも外径の短いブロック310を有している。ブロック310は、ロール本体30の周面部の切り欠き部33(図3参照)にボルト311で固定されており、着脱可能である。周面部31と周面部32の段差Dは、被加工物の厚みやエンボス加工を施した部分の硬さに応じて設定される。本実施形態のような生理用ナプキンに適用する場合には、0.01〜5.0mmの範囲で加工が可能であるが、0.03〜1.0mmとすることが好ましい。また、ブロック310を交換することで段差D、つまり加工時のクリアランスの差を自由に設定できる。ロール本体30及び各ブロック310の好ましい材質としては、スチール、高速度工具鋼、熱間金型用合金工具鋼などが挙げられる。
【0017】
アンビルロール3は、回転シャフト34が軸受け35によって水平に支持されている。軸受け35は、設置基板4に固定された基台36に固定されている。
【0018】
軸受け25と軸受け35の間には、上面が前後に傾斜したテーパーブロック72が介装されており、テーパーブロック72を水平(図1の矢印Xの方向)に移動させることによって、軸受け25が上下(図1の矢印Yの方向)に動き、エンボスロール2の上下位置を調整できるようになっている。
【0019】
加工装置1は、各ロール2、3の回転シャフト24、34に駆動力を伝えるモーター(図示せず)を備えており、これにより、ロール2、3が所定の回転速度で回転し、それらの間に供給される被加工物に前記エンボスパターンP1、P2が施される。
【0020】
次に、本発明の吸収性物品の製造方法の一実施形態を、前記加工装置1を用いたエンボス加工工程を具備するナプキンの製造方法に基づいて説明する。
【0021】
まず、加工装置1のエンボスロール2とアンビルロール3を凸部21、22の高さに応じた好ましいクリアランスが形成されるように位置決めする。そして、前記モーターを作動させて、各ロールを回転させる。
【0022】
被加工物の厚みが一定のとき、外側のエンボスパターンP2を強く成形し、内側のエンボスパターンP1を弱く成形したい場合、エンボスロール2の外側のエンボスパターンP2の凸部22とアンビルロール3の周面部32とのクリアランスを、内側のエンボスパターンP1の凸部21とアンビルロール3の周面部31とのクリアランスより小さくする。この場合、まずテーパーブロック72を利用して外側のエンボスパターンP2とアンビルロール3の周面部32とのクリアランスをセティングする。次にこのクリアランスより内側のエンボスパターンP1の凸部21とアンビルロール3の周面部31とのクリアランスが大きくなるように、内側のブロック210の凸部21の高さを外側のブロック220の凸部22高さより小さくするようなブロック210を取り付ける。あるいは、アンビルロール3の内側のエンボスパターンP1に対応する周面部31のブロック310が外側のエンボスパターンP2に対応する周面部32より低くなるようなブロック310を取り付ける。これにより、被加工物の厚みが一定の場合に、外側のエンボスパターンP2を強く成形するとともに、内側のエンボスパターンP1を弱く成形することができる。
【0023】
逆に、外側のエンボスパターンP2を弱く成形し、内側のエンボスパターンP1を強く成形する場合には、外側のエンボスパターンP2の凸部22とアンビルロール3の周面部32とのクリアランスを、内側のエンボスパターンP1とアンビルロール3の周面部31とのクリアランスより大きくする。この場合、まずテーパーブロック72を利用して外側のエンボスパターンP2の凸部22とエンボスロール3の周面部32とのクリアランスをセティングする。次にこのクリアランスより内側のエンボスパターンP1の凸部21とアンビルロール3の周面部31とのクリアランスが小さくなるように、エンボスロール2の内側のブロック210の凸部21の高さを外側のブロック220の凸部22の高さより高くするブロック210を取り付ける。あるいは、アンビルロール3の内側のエンボスパターンP1に対応する部分のブロック310を外側のエンボスパターンP2に対応する周面部32より高くなるようなブロック310を取り付ける。これにより、被加工物の厚みが一定の場合に、外側のエンボスパターンP2を弱く成形するとともに、内側のエンボスパターンP1を強く成形することができる。
【0024】
次に、図4に示すように、予め表面シート11と吸収体12とを一体化した生理用ナプキンの中間体13をエンボスロール2とアンビルロール3との間に供給し、前記エンボスパターンP1、P2を一度に施す。エンボス加工を施すこれらの表面シート11及び吸収体12には、従来から生理用ナプキンに使用されているものを特に制限なく適用することができる。
【0025】
表面シート11と吸収体12との密着性を一層高める観点から、表面シート11は伸縮性を有していることが好ましい。表面シート11に伸縮性を付与するためには、例えば表面シート11の構成繊維として、素材自体が伸縮性を示す弾性繊維や、立体捲縮繊維などの特定の立体構造を有することにより伸縮性を示す繊維を用いればよい。素材自体が伸縮性を示す弾性繊維としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム等のエラストマー材料を溶融紡糸して得られる繊維や、スパンデックスに代表されるポリウレタンやポリエステル等を組成とする合成繊維が挙げられる。特定の立体構造を有することにより伸縮性を示す繊維としては、螺旋状に捲縮した立体捲縮繊維が特に好ましく用いられる。例えば、熱処理により螺旋状の捲縮を発現した潜在捲縮性繊維が挙げられる。好ましく用いられる表面シート11の具体的な例としては、本出願人の先の出願に係る特開2002−165830号公報の〔0008〕〜〔0048〕、特開2002−187228号公報の〔0010〕〜〔0063〕、特開2003−126147号公報の〔0009〕〜〔0047〕、特開2003−250836号公報の〔0011〕〜〔0069〕等に記載の表面シートや立体シート材料が挙げられる。
【0026】
その後、エンボスパターンが施された中間体13に、裏面シートを貼り合わせ、所定の形状にカットし、ナプキンの製造を完了する。
【0027】
以上説明したように、本実施形態の加工装置1及びそれを用いたナプキンの製造方法によれば、表面シート11と吸収体12とを一体化した生理用ナプキンの中間体13をエンボスロール2とアンビルロール3の間に通すだけで、加工条件の異なるエンボスパターンP1、P2を一度に施すことができる。よって、製品の製造工程の効率化を図ることができるほか、設備の設置スペースも少なくすることができる。
【0028】
図6は、本発明のエンボス加工装置の第2実施形態を模式的に示したものである。なお、図6に示す第2実施形態の加工装置1’は、第1実施形態の加工装置1とエンボスロール及びアンビルロールの形態が異なる以外は、第1実施形態の加工装置1と同様の構成であるため、共通する部分については同一符号を付し、その説明は省略する。よって、特に説明のない部分については、第1実施形態における説明が適宜適用される。
【0029】
第2実施形態の加工装置1’の備えるエンボスロール2は、前記エンボスパターンP1、P2に対応した凸部21、22が配設されたブロック210、220を有している。ブロック210、220は、ロール本体20の周面部の切り欠き部23(図7参照)にボルト211で固定されて構成されている。凸部21、22の高さ(外径)は異なる高さに設定されており、凸部22が凸部21より高く設定されている。
【0030】
図7に示すように、エンボスロール2は、凸部21の高さによってクリアランスを微調整するクリアランス微調整機構8を具備している。本実施形態では、クリアランス微調整機構8は、ロール本体20と凸部21のブロック210の間に介装された圧電素子からなる板状体81で構成されている。アンビルロール3においては、この板状体81に通電する電圧を変化させることによって、板状体81の厚みが変化し、凸部21の高さを微調整できるようになっている。クリアランス微調整機構8では、0〜500μmの高さの微調整が可能である。アンビルロール3は、周面部30がフラットに形成されている。
【0031】
本実施形態の加工装置1’においても、第1実施形態の加工装置におけると同様に、エンボスロール2とアンビルロール3との間にナプキンの中間体を供給することによって、加工装置1と同様のエンボス加工を一度に施すことができる。また、エンボスパターンに応じたクリアランスを変更するときには、エンボスロール2側のブロックだけを交換すればよいため、取り扱いやすく、製品の設計変更にも柔軟に対応することができる。さらに、圧電素子からなる板状体81で構成されるクリアランス微調整機構8を備えているため、クリアランスの微調整を容易に行うことができる。
【0032】
アンビルロールの凸部の高さはエンボスパターンによらず同じ高さとし、アンビルロール側で各エンボスパターンに応じて異なるクリアランスを形成することもできる。この場合には、図8に示すような第3実施形態のアンビルロール3’を使用する。このアンビルロール3’は、周面部の外径が異なる着脱可能なブロックを有しており、また、ブロックに前記クリアランス微調整機構9を具備している。第3実施形態の加工装置におけるアンビルロール3’では、クリアランス微調整機構9は、ロール本体30と凹部31のブロック310の間に介装された圧電素子からなる板状体91で構成されている。アンビルロール3’においては、この板状体91に通電する電圧を変化させることによって、板状体91の厚みが変化し、凹部31の深さを微調整できるようになっている。クリアランス微調整機構9では、0〜500μmの高さの微調整が可能である。
【0033】
このエンボスロール3’を備えた加工装置では、エンボスパターンに応じたクリアランスの変更するときには、アンビルロール3’側のブロックだけを交換すればよいため、取り扱いやすく、製品の設計変更にも柔軟に対応することができる。さらに、圧電素子からなる板状体91で構成されるクリアランス微調整機構9を備えているため、クリアランスの微調整を容易に行うことができる。
【0034】
本発明は、前記実施形態に制限されない。
例えば、エンボスロール2により施すエンボスパターンは、前記実施形態に制限されるものではない。例えば、図9(a)〜(c)に示すような種々の環状のエンボスパターンP3と、その中に配される別のエンボスパターンP4とを有するエンボスパターンとすることもできる。
【0035】
エンボスロール又はアンビルロールにブロックを有している場合には、全てのブロックにクリアランス微調整機構を具備していることが好ましいが、微調整機構は一部又は全部を省略することもできるし、エンボスロール又はアンビルロールの何れかにのみ具備させることもできる。
【0036】
クリアランス微調整機構は、前述の実施形態によけるように、圧電素子によるものが好ましいが、ブロックとロール本体との熱膨張率の差を利用して微調整を行うものであってもよい。
【0037】
アンビルロールは、通常はエンボスパターンを形成するための凸部を有していないものとすることが好ましいが、必要に応じてアンビルロールに一部のエンボスパターンを形成する凸部を設けてもよい。
【0038】
本発明のエンボス加工装置によって加工する被加工物は、繊維材料を含んでいれば特に制限はなく、織布、不織布からなるシート若しくはこれらの積層シート又はこれらのシートにパルプが混合されたシートが含まれる。また、被加工物は、エンボスパターンが良好に得られるように熱溶融性の材料を含んでいることが好ましい。積層シートの場合には、異なる材料のシートが積層されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明のエンボス加工装置は、前記実施形態におけるような生理用ナプキンのほか、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品の製造にも適用することができる。また、例えば、清掃用シート、清拭用シート等の繊維材料を含む被加工物を備える物品の製造に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明のエンボス加工装置の第1実施形態を模式的に示す図であり、(a)は一部を破断視した正面図、(b)は側面図である。
【図2】同実施形態のエンボス加工装置におけるエンボスロールのA−A矢視拡大断面図である。
【図3】同実施形態のエンボス加工装置におけるアンビルロールのB−B矢視拡大断面図である。
【図4】同実施形態のエンボス加工装置においてナプキンの中間体にエンボス加工を施している状態を模式的に示す斜視図である。
【図5】同実施形態のエンボス加工装置により施されるエンボスパターンの展開平面図である。
【図6】本発明のエンボス加工装置の第2実施形態を模式的に示す図であり、(a)は一部を破断視した正面図、(b)は側面図である。
【図7】同実施形態のエンボス加工装置におけるエンボスロールの部分拡大断面である(図2相当図)。
【図8】第3実施形態のエンボス加工装置におけるアンビルロールの部分拡大断面である(図3相当図)。
【図9】(a)〜(c)は、本発明のエンボス加工装置により施されるエンボスパターンの一例を示す展開平面図である。
【符号の説明】
【0041】
1、1’ エンボス加工装置
2、2’ エンボスロール
21、22 凸部
3、3’ アンビルロール
8、9 クリアランス微調整機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンボスロール及びアンビルロールを一対備えているエンボス加工装置であって、
前記エンボスロールの周面部に複数のエンボスパターンに対応した凸部が配設されているとともに、該エンボスロールと前記アンビルロールとの間に、前記各エンボスパターンに応じたクリアランスが形成されており、前記エンボスロール及前記アンビルロールが回転されているときにそれらの間に供給された繊維材料を含む被加工物に複数のパターンでエンボス加工を施すように設けられているエンボス加工装置。
【請求項2】
前記アンビルロールは、各エンボスパターンに対向する周面部がそれぞれ異なる外径に設けられて前記クリアランスが形成されている請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項3】
前記凸部が、前記エンボスパターン毎に異なる高さに設けられて前記クリアランスが形成されている請求項1又は2に記載のエンボス加工装置。
【請求項4】
前記クリアランスを微調整するクリアランス微調整機構を具備している請求項3に記載のエンボス加工装置。
【請求項5】
前記エンボスロールは、前記各エンボスパターンに対応して前記凸部が配設されたブロックを有しており、該ブロックに前記クリアランス微調整機構を具備している請求項4に記載のエンボス加工装置。
【請求項6】
前記アンビルロールは、周面部の外径が異なるブロックを有しており、該ブロックに前記クリアランス微調整機構を具備している請求項4又は5に記載のエンボス加工装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかに記載のエンボス加工装置における前記エンボスロール及び前記アンビルロールを回転させながらそれらの間に繊維材料を含む被加工物を供給し、該被加工物に複数のパターンでエンボス加工を施すエンボス加工方法。
【請求項8】
表面シート及び吸収体を具備する吸収性物品の中間体を被加工物とし、該被加工物に請求項7に記載のエンボス加工方法でエンボス加工を施す工程を具備している吸収性物品の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−237520(P2007−237520A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−61733(P2006−61733)
【出願日】平成18年3月7日(2006.3.7)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】