説明

オキシエチレン化ソルビタンエステル、カチオン性ポリマー、及び固形脂肪物質を含む化粧品組成物、並びに美容処理方法

【課題】特に非常に増感した毛髪に対して、非常に良好な美容特性を有する化粧品組成物の提供。
【解決手段】化粧品的に許容可能な水性媒体中に、オキシエチレン化ソルビタンと、飽和したまたは不飽和の直鎖状または分枝状C−C30脂肪酸との、20以下のエチレンオキシドのモル数を有する少なくとも一つのエステル、4meg/g以上のカチオン性電荷密度を有する少なくとも一つの非シリコーンカチオン性ポリマー、及び少なくとも一つの非シリコーン固形脂肪物質を含む化粧品組成物を提供すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つのカチオン性界面活性剤、少なくとも一つのオキシエチレン化ソルビタンエステル、少なくとも一つの非シリコーンカチオン性ポリマー、及び少なくとも一つの非シリコーン製固形脂肪物質を含む化粧品組成物、特にヘアコンディショナー、並びにケラチン物質、特に毛髪の美容処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
環境的な試薬の作用の下で、あるいは染色、脱色、及び/またはパーマネントウェーブのような機械的または化学的処理の作用の下で、各種の度合いに増感(即ち損傷及び/または脆化)している毛髪は、しばしばもつれを解くこと及びスタイリングすることが困難であり、柔軟性を欠いていることが既知である。
【0003】
カチオン性界面活性剤と、特にデンプンまたはセルロースのような増粘性ポリサッカリドとを含む化粧品組成物が、ケラチン物質、特に毛髪を処理するためにすでに提案されている。
【0004】
しかしながらそのような組成物は、すすぎ性の問題、安定性の問題、ケラチン物質に対する分配の困難性、及び不十分な美容特性といった欠点を有している。
【0005】
毛髪のもつれの解きやすさを容易にし、毛髪に柔軟性と屈曲性を与えるために、毛髪のようなケラチン物質の洗浄用またはケア用組成物に、カチオン性ポリマー、カチオン性シリコーン、またはカチオン性界面活性剤を使用することがすでに推奨されている。この目的のためのカチオン性ポリマーまたはカチオンの使用は各種の欠点を有する。毛髪に対する高い親和性のため、これらのポリマーのあるものは、使用を繰り返す間でかなりの量で沈着するようになり、不快性、負荷感、毛髪のこわばり、及びスタイリングに影響する繊維間の接着といった非所望の効果を導く。
【0006】
更に、非常に増感した毛髪に対して使用されるケアは、通常非常に損傷している毛先まで処理するのに不十分であろう。
【特許文献1】特許出願EP-A-0 337 354
【特許文献2】仏国特許出願FR-A-2 270 846
【特許文献3】仏国特許出願FR-A-2 383 660
【特許文献4】仏国特許出願FR-A-2 598 611
【特許文献5】仏国特許出願FR-A-2 470 596
【特許文献6】仏国特許出願FR-A-2 519 863
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
要するに、現在のコンディショニング化粧品組成物は、あまり満足なものではないことが見出されている。かくして、特に非常に増感した毛髪に対して、非常に良好な美容特性を有する化粧品組成物を得ることが求められてる。
【0008】
本出願人は、少なくとも一つの特定のオキシエチレン化ソルビタンエステル、特定のカチオン性電荷の非シリコーンカチオン性ポリマー、及び非シリコーン固形脂肪化合物の組合せが、これらの欠点を解消できることを発見した。
【0009】
この組成物で処理された毛髪は、滑らかで、容易にもつれが解け、輝きを有し、しなやかで、且つ個性的な髪となり、残余物の感覚を有さない柔らかな感触を有する。毛髪は自然で重苦しくない外観を有する。柔軟性は根元から毛先まで均一である。毛先は枝毛を示しにくい。
【0010】
更に、これらの効果は経時的に残存する。
【0011】
本出願人は、すでに上記記載されたオキシエチレン化ソルビタンエステルの、単独で使用された際に不快な反応を生じる傾向にある界面活性剤を含む組成物への添加が、驚くべきことに、特に頭皮に対する不快な反応(かゆみ、赤み等)を減少することができることを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かくして本発明によれば、化粧品的に許容可能な水性媒体中に、オキシエチレン化ソルビタンと、飽和したまたは不飽和の直鎖状または分枝状C−C30脂肪酸との、20以下のエチレンオキシドのモル数を有する少なくとも一つのエステル、4meq/g以上のカチオン性電荷密度を有する少なくとも一つの非シリコーンカチオン性ポリマー、及び少なくとも一つの非シリコーン固形脂肪物質を含む新規な化粧品組成物が提案される。
【0013】
本発明の別の主題は、上述の組成物を使用する、ケラチン物質、特に毛髪の美容処理方法からなる。
【0014】
本発明の主題はまた、ヘアコンディショナーとしての前記組成物の使用である。
【0015】
本発明の他の主題、特徴部分、特徴点、及び利点は、以下の記載と各種の実施例を読むことでより明白に表されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明によれば、用語「増感した毛髪」は、外的な物理的攻撃(光、熱、波等による)、機械的攻撃(ブロードライの繰り返し、クシ、ブラッシング等)、または化学的攻撃(酸化染色、漂白、パーマネントウェーブ、ストレートパーマ等)を受けている毛髪を意味する。これらのタイプの攻撃としては、特に化学的攻撃の有害な性質が著しいであろう。本発明に係る組成物は、化学的攻撃によって増感された毛髪に特に有効である。
【0017】
用語「少なくとも一つ」は、「一つ以上」、即ち1、2、3以上を意味するように解される。
【0018】
用語「化粧品的に許容可能な媒体」は、皮膚、毛髪、爪、睫毛、睫毛、または唇、及び身体と顔の皮膚のいずれかの他の領域のようないずれかのケラチン物質と適合的である媒体を意味する。
【0019】
用語「非シリコーン脂肪物質」は、少なくとも10の炭素原子を含み、一つのケイ素原子も含まない少なくとも一つの炭化水素ベースの鎖をその構造中に含むいずれかの有機化合物を意味する。
【0020】
固形脂肪部室は好ましくは、35℃以上の融点を有し、及び/または40℃の温度で1s−1の剪断速度で1Pa.s以上の粘度を有する。
【0021】
本発明に係る固形脂肪物質は、好ましくは非ポリマー状である、即ちそれらはアルキレンオキシド単位以外のいずれの繰り返しモノマー単位をも含まない。
【0022】
20以下のエチレンオキシドのモル数を含むC−C30脂肪酸のソルビタンエステルの脂肪酸は、好ましくは8から24の炭素原子、とりわけ8から18の炭素原子を含む。前記脂肪酸は特に、ラウリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、及びステアリン酸から選択され、好ましくはラウリン酸及びステアリン酸から選択され、とりわけラウリン酸である。
【0023】
−C24脂肪酸とオキシエチレン化ソルビタンとのモノエステルが好ましくは使用される。エチレンオキシドもモル数は、好ましくは10未満、とりわけ3から8molのエチレンオキシドの範囲、特に4molに等しい。
【0024】
好ましいソルビタンエステルは、4molのエチレンオキシド(4EO)でオキシエチレン化されたソルビタンモノラウレート、またはポリソルベート21、4molのエチレンオキシド(4EO)でオキシエチレン化されたソルビタンモノステアレート、またはポリソルベート61、及び5molのエチレンオキシド(5EO)でオキシエチレン化されたソルビタンモノオレエート、またはポリソルベート81である。
【0025】
ポリソルベート21が特に好ましく、Uniqema社によりTween 21の名称で特に市販されている。
【0026】
本発明によれば、前記組成物は有利には、オキシエチレン化ソルビタンエステル、特にポリソルベート21と、ポリソルベート20(20EOでオキシエチレン化されたソルビタンモノラウレート)との混合物を含んで良い。
【0027】
本発明によれば、オキシエチレン化ソルビタンエステルは、前記組成物の全重量に対して0.1から10重量%、好ましくは0.5から5重量%の範囲の割合で、化粧品組成物中に存在して良い。
【0028】
本発明に係る化粧品組成物は、カチオン性電荷密度が4ミリ当量/グラム(meq/g)以上、好ましくは4から25meq/g、とりわけ4から8meq/gである一つ以上のカチオン性ポリマーを含む。
【0029】
ポリマーのカチオン性電荷密度は、このポリマーが完全にイオン化される条件下で、ポリマーの重量の単位当たりのカチオン電荷のモル数に相当する。ポリマーの構造が既知であれば、即ちポリマーを構成するモノマーの構造とそのモル比または重量比が既知であれば、ポリマーのカチオン性電荷密度は計算によって測定されて良い。それはまた、ケルダール法によって実験的に測定されても良い。
【0030】
本発明によって使用されて良い4meq/g以上のカチオン性電荷密度を有するカチオン性ポリマーは、組成物で処理される毛髪の美容特性を改良するものとしてそれ自体既に既知の全てのもの、特に特許出願EP-A-0 337 354、及び仏国特許出願FR-A-2 270 846、2 383 660、2 598 611、2 470 596、及び2 519 863に記載されたものから選択されて良い。
【0031】
一般的に、本発明の目的のために、用語「カチオン性ポリマー」は、カチオン基、及び/またはカチオン基にイオン化されて良い基を含むいずれかのポリマーを表す。
【0032】
カチオン性ポリマーは、ポリマーの主鎖の一部を形成して良い、またはそこに直接結合した側鎖置換基によって担持されて良い、第一級、第二級、第三級、および/または第四級アミン基を含む単位を含むものから選択される。
【0033】
一般的に使用されるカチオン性ポリマーは、約500から5×10の間、好ましくは約10から3×10の間の数量平均分子量を有する。
【0034】
カチオン性ポリマーとしては、とりわけポリアミン、ポリアミノアミド、及びポリ第四級アンモニウムタイプのポリマーが挙げられる。これらは既知の製品である。
【0035】
本発明によって使用されて良いポリアミン、ポリアミノアミド、及びポリ第四級アンモニウムタイプのポリマーとしては、仏国特許第2 505 348号及び第2 542 997号に記載されたものが挙げられる。これらのポリマーとしては、以下のものが挙げられる:
(1)第四級化されたまたはされていないビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートコポリマー;
(2)任意に酸素、硫黄、または窒素原子によって、あるいは芳香環または複素環によって中断された直鎖状または分枝状の鎖を含む、ピペラジニル単位と二価アルキレンまたはヒドロキシアルキレン基とからなるポリマー、ならびにこれらのポリマーの酸化及び/または第四級化生成物。そのようなポリマーは、特に仏国特許第2 162 025号及び第2 280 361号に記載されている;
(3)酸性化合物とポリアミンとの重縮合によって特に調製される水溶性ポリアミノアミド;これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、ジアンヒドリド、不飽和ジアンヒドリド、ビス不飽和誘導体、ビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、ビスアルキルハライド、あるいは別法としてビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、ビスアルキルハライド、エピハロヒドリン、ジエポキシド、またはビス不飽和誘導体と反応性である二官能性化合物の反応から生成するポリゴマーで架橋することができる;架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基当たり0.025から0.35molの範囲の割合で使用される;これらのポリアミノアミドはアルキル化でき、もしそれらが一つ以上の第三級アミン官能基を含むのであれば、それらは第四級化できる。そのようなポリマーは、特に仏国特許第2 252 840号及び第2 368 508号に記載されている。
(4)ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸との縮合、その後の二官能性試薬でのアルキル化から生成するポリアミノアミド誘導体。例えばアジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンポリマー(アルキル基は1から4の炭素原子を含み、好ましくはメチル、エチル、またはプロピルを表す)が挙げられる。そのようなポリマーは、仏国特許第1 583 363号に特に記載されている。
(5)二つの第一級アミン基と少なくとも一つの第二級アミン基とを含むポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸および3から8の炭素原子を有する飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸との反応によって得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸との間のモル比は、0.8:1から1.4:1の間である;それから生成するポリアミノアミドは、0.5:1から1.8:1の間のポリアミノアミドの第二級アミン基に対するエピクロロヒドリンのモル比でエピクロロヒドリンと反応される。そのようなポリマーは、特に米国特許第3 227 615号及び第2 961 347号に記載されている。
(6)アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー、例えば下式(VI)または(VI’)に対応する単位を含むホモポリマーまたはコポリマー:
【化1】

[式中、数式k及びtは0または1に等しく、k+tの合計は1に等しい;R12は水素原子またはメチル基である;R10及びR11は互いに独立に、1から6の炭素原子を含むアルキル基、アルキル基が好ましくは1から5の炭素原子を含むヒドロキシアルキル基、低級アミドアルキル基であり、またはR10及びR11は、それらが結合する窒素原子と共に、ピペリジルまたはモルホリニルのような複素環基を表すことができる;Yはブロミド、クロリド、アセテート、ボレート、シトレート、タートレート、ビスルフェート、ビスルフィト、スルフェート、またはホスフェートのようなアニオンである]。これらのポリマーは、仏国特許第2 080 759号及び追加証明書第2 190 406に特に記載されている。
【0036】
例えば、Ondeo-Nalco社により"Merquat(登録商標)100"の名称で市販されているジアリルジメチルアンモニウムクロリドホモポリマー、及びジアリルジメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドとのコポリマーが挙げられる。
【0037】
(7)下式に対応する繰り返し単位を含むジ第四級アンモニウム重縮合物:
【化2】

[式(VII)中、
13、R14、R15、及びR16は同一または異なってよく、1から20の炭素原子を含む脂肪族、環式脂肪族、若しくはアリール環式脂肪族基、または低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を表し、あるいは別法としてR13、R14、R15、及びR16は共にまたは別個に、それらが結合する窒素原子と共に、窒素以外の第二のヘテロ原子を任意に含む複素環を構成し、あるいは別法としてR13、R14、R15、及びR16はニトリル、エステル、アシル、若しくはアミド基で置換された直鎖状または分枝状C−Cアルキル基、または−CO−O−R17−D若しくは−CO−NH−R17−Dの基{式中、R17はアルキレン基であり、Dは第四級アンモニウム基である}を表す;
及びBは、2から20の炭素原子を含むポリメチレン基を表し、当該基は直鎖状または分枝状の飽和または不飽和であってよく、主鎖に結合したまたは主鎖に挿入した一つ以上の芳香環、または一つ以上の酸素若しくは硫黄原子、またはスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四級アンモニウム、ウレイド、アミド、若しくはエステル基を含んでも良い;及び
は、無機酸または有機酸から由来するアニオンを表す;
、R13、及びR15は、それらが結合する二つの窒素原子と共に、ピペラジン環を形成できる;更に、Aが直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和のアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基を表すならば、Bは−(CH−CO−D−OC−(CH−の基を表すことができ、式中Dは以下のものを表す:
a)式−O−Z−O−のグリコール残基であって、Zは直鎖状または分枝状の炭化水素ベースの基、または下式の一つに対応する基を表す:
−(CH−CH−O)−CH−CH
−[CH−CH(CH)−O]−CH−CH(CH)−
{式中、x及びyは規定された独特の重合度を表す1から4の整数、または平均的な重合度を表す1から4のいずれかの数を表す};
b)ピペラジン誘導体のようなビス第二級ジアミン残基;
c)式−NH−Y−NH−のビス第一級ジアミン残基であって、Yは直鎖状または分枝状炭化水素ベースの基、または別法として以下の二価基を表す:
−CH−CH−S−S−CH−CH−;
d)式−NH−CO−NH−のウレイレン基]。
好ましくは、Xはクロリドまたはブロミドのようなアニオンである。
【0038】
これらのポリマーは、一般的に1000から100000の間の数量平均分子量を有する。
【0039】
このタイプのポリマーは、特に仏国特許第2 320 330号、第2 270 846号、第2 316 271号、第2 336 434号、及び第2 413 907号、並びに米国特許第2 273 780号、第2 375 853号、第2 388 614号、第2 454 547号、第3 206 462号、第2 261 002号、第2 271 378号、第3 874 870号、第4 001 432号、第3 929 990号、第3 966 904号、第4 005 193号、第4 025 617号、第4 025 627号、第4 025 653号、第4 026 945号、及び第4 027 020号に記載されている。
【0040】
とりわけ下式に対応する繰り返し単位からなるポリマーを使用することが可能である:
【化3】

[式中、R、R、R、及びRは、同一でも異なってもよく、約1から4の炭素原子を含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基を表し、n及びpは約2から20の範囲の整数を表し、Xは無機酸または有機酸から由来するアニオンである]。
【0041】
特に好ましい式(a)の一つの化合物は、R、R、R、及びRがメチル基を表し、n=3、p=6、且つX=Clのものであり、それはINCI(CTFA)命名法によりヘキサジメトリンクロリドとして既知である。
(8)式(VIII)の単位からなるポリ第四級アンモニウム重縮合物
【化4】

[式中、
18、R19、R20、及びR21は、同一または異なってもよく、水素原子、またはメチル、エチル、プロピル、β−ヒドロキシエチル、β−ヒドロキシプロピル、または−CHCH(OCHCHOH基を表し、
pは0に等しく、または1から6の間の整数であり、R18、R19、R20、及びR21は同時に水素原子を表さない、
r及びsは同一でも異なってもよく、1から6の間の整数であり、
qは0に等しく、または1から34の間の整数に等しく、
xはハロゲン原子を表し、
Aはジハロリド基、または好ましくは−CH−CH−O−CH−CH−基を表す]。
【0042】
そのような化合物は、特許出願EP-A-122 324に特に記載されている。
【0043】
これらの製品としては、例えばMiranol社により市販されている製品"Miranol(登録商標)A 15"、"Miranol(登録商標)AD1"、"Miranol(登録商標)AZ1"、及び"Miranol(登録商標)175"が挙げられる。
(9)アクリル酸またはメタクリル酸から由来し、以下の単位を含むホモポリマーまたはコポリマー:
【化5】

[式中、
22基は独立にHまたはCHを表し、
基は独立に1から6の炭素原子の直鎖状または分枝状アルキル基、または1から4の炭素原子のヒドロキシアルキル基を表し、
23、R24、及びR25基は、同一または異なってもよく、独立に1から18の炭素原子のアルキル基、またはベンジル基を表し、
26及びR27基は、水素原子、または1から6の炭素原子のアルキル基を表し、
は、例えばメトスルフェートまたはクロリド若しくはブロミドのようなハライドといったアニオンを表す]。
【0044】
対応するコポリマーの調製において使用されて良いコモノマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、並びに低級アルキル、アルキルエステル、アクリル酸若しくはメタクリル酸、ビニルピロリドン若しくはビニルエステルで窒素上で置換されたアクリルアミド及びメタクリルアミドのファミリーに属する。
(10)ビニルピロリドン及びビニルイミダゾールの第四級ポリマー
(11)架橋化メタクリロイルオキシ(C−C)アルキルトリ(C−C)アルキルアンモニウム塩のポリマー、例えばメチルクロリドで第四級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートのホモ重合によって、またはアクリルアミドと、メチルクロリドで第四級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートとの共重合によって得られるポリマーであって、上記ホモ重合または共重合は、オレフィン不飽和を含む化合物、特にメチレンビスアクリルアミドで後に架橋されるもの。例えば、Ciba社によりSalcare SC 95及びSC 96の名称で市販されているポリクオタニウム−37(架橋化メタクリオイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドホモポリマー)が挙げられる。
【0045】
本発明の文脈で使用できる他のカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンイミン、特にポリエチレンイミン、ビニルピロリドン若しくはビニルピリジニウム単位を含むポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンとの縮合物、第四級ポリウレニレン、及びキチン誘導体である。
【0046】
本発明の文脈で使用されて良い全てのカチオン性ポリマーの中では、ジアルキルジアリルアンモニウムハライドホモポリマー及びコポリマー、ポリエチレンイミン、ジ第四級アンモニウム若しくはポリ第四級アンモニウム繰り返し単位を含む重縮合物、及びメタクリロイルオキシ(C−C)アルキルトリ(C−C)アルキルアンモニウム塩の架橋化ポリマーを使用することが好ましい。
【0047】
上述のカチオン性ポリマーは、好ましくは組成物の全重量に対して0.01から10重量%、好適には0.05から5重量%、より好ましくは0.1から3重量%の範囲の量で存在する。
【0048】
本発明に係る非シリコーン固形脂肪物質は、結晶質、非晶質、またはペースト状であって良い。
【0049】
融点は好ましくは35から250℃、とりわけ40から150℃の範囲である。
【0050】
これらの固形分は、40℃で1s−1の剪断速度で、1Pa.sから1000000Pa.sの範囲、好ましくは10から1000Pa.sの範囲の粘度を有する。
【0051】
粘度の測定は、Carri-Med CSL2-500粘度計を使用して、約40℃の温度で実施されて良い。
【0052】
融点は、DSCまたはKoflerベンチで測定されて良い。融点は、10℃/分の温度増大速度で示差走査熱量分析(DSC)によって測定されて良い。次いで融点は、測定の間で得られる吸熱溶融ピークの頂上に対応する温度である。
【0053】
35℃以上の融点を有する非シリコーン固形脂肪物質は、特にオキシエチレン化されたまたはされていない脂肪アルコール、脂肪エステル、鉱物ワックス、及び脂肪エステルと脂肪アルコール以外の有機ワックス、並びにそれらの混合物から選択される。
【0054】
本発明に係る脂肪アルコールは、好ましくは直鎖状で飽和しており、12から40の炭素原子を含む。
【0055】
前記脂肪アルコールは好ましくはR−OHの構造を有し、Rは好ましくはC12−C24アルキル基を表す。Rは一つ以上のヒドロキシル基で置換されても良い。
【0056】
例として、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0057】
脂肪アルコールは、脂肪アルコールの混合物を表してもよく、その意味は市販の製品で、いくつかの脂肪アルコールの種類を混合物の形態で共存させても良いということである。
【0058】
好ましくは本発明の脂肪アルコールは、オキシアルキレン化されていない、及び/またはグリセロールかされていない。これらの脂肪アルコールは、動物または植物ワックスの成分であって良い。
【0059】
脂肪エステルは、脂肪酸のエステル、即ち少なくとも10の炭素原子を含むカルボン酸と、モノアルコールまたはポリアルコールとのエステルである。本発明に係る脂肪エステルは、モノエステル、ジエステル、またはトリエステルであって良い。
【0060】
カルボン酸は好ましくは10から30の炭素原子、とりわけ12から24の炭素原子を含む。アルコールは好ましくは10から30の炭素原子、とりわけ12から24の炭素原子を含む。好ましくは本発明に係る固形脂肪エステルは、少なくとも10の炭素原子を含む脂肪族モノカルボン酸と、少なくとも10の炭素原子を含むモノアルコールとのエステルである。
【0061】
本発明に係るエステルとしては、セチルミリステート、ミリスチルミリステート、パルミチルパルミテート、ステアリルパルミテート、パルミチルステアレート、及びステアリルステアレート、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0062】
脂肪エステルは、動物または植物ワックスの成分であっても良い。
【0063】
本発明の目的のため、ワックスは、約40℃より高く200℃までであって良い融点を有し、固形状態で異方性結晶配置を有する可逆的な固体/液体状態変化を有する室温(約25℃)で固体である脂溶性化合物である。一般的に、ワックスの結晶サイズは、結晶が光を回折及び/または散乱し、それらを含む組成物に多かれ少なかれ不透明の曇った外観を与えるものである。ワックスをその融点に持っていくことにより、それをオイルと混和可能とし、未指摘に均一な混合物を形成することが可能であるが、前記混合物を室温へと温度を下げると、前記混合物のオイル中のワックスの再結晶化が得られ、それは微視的及び巨視的に検出可能である(乳光)。
【0064】
本発明で使用して良いワックスとして、植物起源のワックス、例えばビーズワックス、鯨ろう、ラノリンワックス、及びラノリン誘導体;植物ワックス、例えばカルナウバワックス、カンデリラワックス、オーリキュリーワックス、モクロウ、ココアバターワックス、コルク繊維ワックス、またはサトウキビワックス;鉱物ワックス、例えばパラフィンワックス、ワセリンワックス、リグナイトワックス、またはマイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、オリーブワックス、ライスワックス、水素化ホホバワックス、または花の無水ワックス、例えばbertin社(仏国)により市販されているクロフサスグリの精油、動物ワックス、例えばビーズワックス、または変性ビーズワックス(セラベリーナ);本発明によって使用されて良い他のワックスまたはワックス状開始材料は、商品名M82でSophim社により市販されている製品のような特に海洋ワックス、並びにそれらの混合物である。有機ワックスとしては、アミド官能基を含むワックス、特に天然または合成セラミドが挙げられる。
【0065】
ワックスの定義としては、例えばP.D. DorganのDrug and Cosmetic Industry, 1983年12月、pp. 30-33が挙げられる。
【0066】
ワックスは特に、カルナウバワックス、カンデリラワックス、アフリカハネガヤワックス、パラフィンワックス、オゾケライト、植物ワックス、例えばオリーブワックス、ライスワックス、水素化ホホバワックス、または花の無水ワックス、例えばbertin社(仏国)により市販されているクロフサスグリの精油、動物ワックス、例えばビーズワックス、または変性ビーズワックス(セラベリーナ)から選択される;本発明によって使用されて良い他のワックスまたはワックス状開始材料は、商品名M82でSophim社により市販されている製品のような特に海洋ワックスである。
【0067】
非シリコーン固形脂肪物質は、本発明の全重量に対して0.1から10重量%、好ましくは0.5から5重量%、より好ましくは1から4重量%の範囲の含量で組成物中に存在して良い。
【0068】
本発明に係る組成物は、任意に界面活性剤を含んで良い。
【0069】
界面活性剤は、組成物の全重量に対して0.1から10重量%、好ましくは0.5から8重量%、より好ましくは約1から5重量%の範囲の量で存在して良い。
【0070】
付加的な界面活性剤は、好ましくは非イオン性及びカチオン性界面活性剤から選択される。
【0071】
非イオン性界面活性剤は、本質的に周知の化合物であり(特にこの点で"Handbook of Surfactants", M. R. Porter著, Blackie & Son出版(Glasgow and London), 1991, pp. 116-178を参照)、本発明の文脈では、それらの性質は重要な特徴ではない。かくしてそれらは、特に(非制限的なリストとして)ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化、またはポリグリセロール化脂肪アルコール、ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化、またはポリグリセロール化脂肪α−ジオール、ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化、またはポリグリセロール化脂肪アルキルフェノール、あるいはポリエトキシル化、ポリプロポキシル化、またはポリグリセロール化脂肪酸から選択でき、全てのこれらの化合物は、例えば8から18の炭素原子を含む脂肪鎖を有し、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシド基の数は特に2から50の範囲であることができ、グリセロール基の数は特に2から30の範囲であることができる。エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマーとして、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドと、脂肪アルコールとの縮合物;好ましくは2から30molのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド、平均して1から5、特に1.5から4のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド;2から30molのエチレンオキシドを有するソルビタンのオキシエチレン化脂肪酸エステル;スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、N−アルキルグルカミン誘導体、(C10−C14)アルキルアミドオキシドまたはN−アシルアミノプロピルモルホリンオキシドのようなアミンオキシドが挙げられる。
【0072】
本発明に係る組成物は、本質的に周知である一つ以上のカチオン性界面活性剤、例えば任意にポリオキシアルキレン化された第一級、第二級、または第三級脂肪アミン塩、及び第四級アンモニウム塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0073】
本発明によれば、カチオン性界面活性剤は好ましくは非ポリマー状である。
【0074】
脂肪アミンとしては、特にアルキルアミドアミン、例えば(C−C30)アルキルアミドジ(C−C)アルキルアミン、特にステアルアミドプロピルジメチルアミン(MacIntyre社製のMackine 301)が挙げられる。
【0075】
第四級アンモニウム塩の例として、特に以下のものが挙げられる:
−以下の一般式(V)のもの:
【化6】

[式中、RからRの記号は、同一または異なってよく、1から30の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の脂肪族基、またはアリール若しくはアルキルアリールのような芳香族基を表す]。脂肪族基は、特に酸素、窒素、硫黄、及びハロゲンのようなヘテロ原子を含んでも良い。脂肪族基は例えば、(C−C30)アルキル、アルコキシ、C−Cポリオキシアルキレン、アルキルアミド、(C12−C22)アルキルアミド(C−C)アルキル、(C12−C22)アルキルアセテート、及びヒドロキシアルキル基から選択され、1から30の炭素原子を含む;Xはハライド、ホスフェート、アセテート、ラクテート、(C−C)アルキルスルフェート、及びアルキル若しくはアルキルアリールスルホネートから選択されるアニオンである;
−イミダゾリンの第四級アンモニウム塩、例えば下式(VI)のもの:
【化7】

[式中、Rは8から30の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基、例えばタローまたはココナッツの脂肪酸誘導体を表し、Rは水素原子、C−Cアルキル基若しくはアルケニル基、または8から30の炭素原子を含むアルキル基を表し、RはC−Cアルキル基を表し、Rは水素原子またはC−Cアルキル基を表し、Xはハライド、ホスフェート、アセテート、ラクテート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、またはアルキルアリールスルホネートから選択されるアニオンである]。RとRは好ましくは、12から21の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基の混合物、例えばタローの脂肪酸誘導体を表し、Rはメチルを表し、Rは水素を表す。そのような製品は、例えばクオタニウム−27(CTFA2002)、クオタニウム−87(CTFA2002)、またはクオタニウム−83(CTFA2002)であり、それらはGoldscmidt社により"Varisoft(登録商標)W575 PG"の名称で市販されている;
−下式(VII)のジ第四級アンモニウム塩:
【化8】

[式中、Rは約16から30の炭素原子を含む脂肪族基を表し、R10、R11、R12、R13、及びR14は、同一でも異なってもよく、水素及び1から4の炭素原子を含むアルキル基から選択され、X−はハライド、アセテート、ホスフェート、ニトレート、エチルスルフェート、及びメチルスルフェートから選択されるアニオンである]。そのようなジ第四級アンモニウム塩は、特にプロパンタロージアンモニウムジクロリドを含む;
−少なくとも一つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩、例えば下式(VIII)のもの:
【化9】

[式中、
15はC−Cアルキル基、及びC−Cヒドロキシアルキル若しくはジヒドロキシアルキル基から選択され;
16は以下のものから選択され:
−下式:
【化10】

の基;
−直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C−C22炭化水素ベースの基R20
−水素原子;
18は以下のものから選択され:
−下式:
【化11】

の基;
−直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C−C炭化水素ベースの基R22
−水素原子;
17、R19、及びR21は、同一または異なってもよく、直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C−C21炭化水素ベースの基から選択され;
r、n、及びpは、同一または異なってもよく、2から6の範囲の整数であり;
yは1から10の範囲の整数であり;
x及びzは、同一または異なってもよく、0から10の範囲の整数であり;
X−は単純または複雑な有機または無機アニオンであり;
但しx+y+zの合計は1から15であり、xが0である場合R16はR20を表し、zが0である場合R18はR22を表す]。
【0076】
アルキル基R15は直鎖状または分子状であってよく、とりわけ直鎖状であって良い。
【0077】
好ましくはR15は、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、またはジヒドロキシプロピル基を表し、とりわけメチルまたはエチル基を表す。
【0078】
有利には、x+y+zの合計は1から10である。
【0079】
16が炭化水素ベースの基R20である場合、それは長鎖で12から22の炭素原子を含んでもよく、または短鎖で1から3の炭素原子を含んでも良い。
【0080】
18が炭化水素ベースの基R22である場合、それは好ましくは1から3の炭素原子を含む。
【0081】
有利にはR17、R19、及びR21は、同一または異なってもよく、直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C11−C21炭化水素ベースの基から選択され、とりわけ直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C11−C21のアルキル及びアルケニル基から選択される。
【0082】
好ましくはxおよびzは、同一または異なってもよく、0または1である。
【0083】
有利にはyは1に等しい。
【0084】
好ましくはr、n、及びpは、同一でも異なってもよく、2または3に等しく、とりわけ2に等しい。
【0085】
アニオンXは好ましくは、ハライド(クロリド、ブロミド、またはヨージド)またはC−Cアルキルスルフェート、とりわけメチルスルフェートである。しかしながら、メタンスルホネート、ホスフェート、ニトレート、トシレート、及びアセテート若しくはラクテートのような有機酸から由来するアニオン、またはエステル官能基を含むアンモニウムと適合可能であるいずれかの他のアニオンが使用されて良い。
【0086】
アニオンXは、とりわけクロリドまたはメチルスルフェートである。
【0087】
式(IV)において、
−R15がメチルまたはエチル基を表し;
−x及びyが1に等しく;
−zが0または1に等しく;
−r、n、及びpが2に等しく;
−R16は以下のものから選択され:
−下式:
【化12】

の基;
−メチル、エチル、またはC14−C22炭化水素ベースの基;
−水素原子;
18は以下のものから選択され:
−下式:
【化13】

の基;
−水素原子;
−R17、R19、及びR21は、同一または異なってもよく、直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C13−C17炭化水素ベースの基、好ましくは直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C13−C17のアルキル及びアルケニル基から選択される
アンモニウム塩の本発明に係る組成物での使用がとりわけなされる。
【0088】
炭化水素ベースの基は有利には直鎖状である。
【0089】
式(VIII)の化合物の例としては、ジアシルオキシエチルージメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル−ジヒドロキシエチル−メチルアンモニウム、トリアシルオキシエチル−メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル−ヒドロキシエチル−ジメチルアンモニウムの各塩、及びそれらの混合物が挙げられる。アシル基は好ましくは14から18の炭素原子を含み、とりわけ植物オイル、例えばパームオイルまたはヒマワリオイルから由来する。前記化合物がいくつかのアシル基を含む場合、これらの基は同一または異なっても良い。
【0090】
これらの製品は、例えば任意にオキシアルキレン化されたトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミン、またはアルキルジイソプロパノールアミンの、脂肪酸または植物若しくは動物起源の脂肪酸の混合物での直接的エステル化、あるいはそのメチルエステルのトランスエステル化によって得られる。このエステル化に引き続き、アルキルハライド(好ましくはメチルまたはエチルハライド)、ジアルキルスルフェート(好ましくはジメチルまたはジエチルスルフェート)、メチルメタンスルホネート、メチルパラ−トルエンスルホネート、グリコールクロロヒドリン、またはグリセロールクロロヒドリンのようなアルキル化剤を使用して第四級化される。
【0091】
そのような化合物は、Cognis社によりDehyquart(登録商標)の名称で、Stepan社によりStepanquat(登録商標)の名称で、Ceca社によりNoxamium(登録商標)の名称で、及びRewo-Goldschmidt社によりRewoquat(登録商標)WE 18の名称で市販されている。
【0092】
本発明に係る組成物は好ましくは、ジエステル塩の大多数の重量を有する第四級アンモニウムモノ、ジ、トリエステル塩の混合物を含んでも良い。
【0093】
使用されて良いアンモニウム縁の混合物の例は、15から30重量%のアシルオキシエチル−ジヒドロキシエチル−メチルアンモニウムメチルスルフェート、45から60重量%のジアシルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチルアンモニウムメチルスルフェート、及び15から30重量%のトリアシルオキシエチル−メチルアンモニウムメチルスルフェートを含む混合物を含み、アシル基は14から18の炭素原子を含み、任意に部分的に水素化されたパームオイルから由来する。
【0094】
米国特許第4 874 554号及び第4 137 180号に記載された少なくとも一つのエステル官能基を含むアンモニウム塩を使用することも可能である。
【0095】
好ましく使用される上述の第四級アンモニウム塩としては、式(V)に対応するものが挙げられる。特に、テトラアルキルアンモニウムクロリド、例えばアルキル基が約12から22の炭素原子を含むジアルキルジメチルアンモニウムまたはアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、特にベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、m他派ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、または別法としてパルミチルアミノプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、若しくはISP社によりCeraphyl(登録商標)70の名称で市販されているクオタニウム−70(CTFA2002)に対応するステアルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)アンモニウムクロリドが第一に挙げられる。
【0096】
本発明の組成物で特に好ましいカチオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム塩、特にベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、クオタニウム−83、クオタニウム−87、ベヘニルアミドプロピル−2,3−ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウムクロリド、及びパルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドから選択される。
【0097】
それらが存在する場合、本発明に係る組成物は好ましくは、組成物の全重量に対して0.05から10重量%、好ましくは0.1から8重量%、より好ましくは0.2から5重量%の範囲の量で、カチオン性界面活性剤を含む。
【0098】
本発明に係る組成物は好ましくは、非洗浄用(洗剤を含まない)組成物であり、好ましくは組成物の全重量に対して1重量%未満のアニオン性界面活性剤を含む。
【0099】
本発明に係る組成物はまた、シリコン、本発明に係るカチオン性ポリマー以外のカチオン性ポリマー、本発明のもの以外のカルボン酸脂肪エステル、植物オイル、鉱物オイル、及び合成オイル、例えばポリ(α−オレフィン)、並びにそれらの混合物から選択される少なくとも一つの付加的なコンディショニング剤を含んでも良い。
【0100】
本発明によって使用されて良いシリコーンは、組成物中に可溶性または不溶性であってよく、それらは特に本発明の組成物中に不溶性であるポリオルガノシロキサンであって良い。それらはオイル、ワックス、樹脂、またはゴムの携帯で存在して良い。それらは単体またはエマルション、分散物、若しくはミクロエマルションとして使用されて良い。
【0101】
オルガノポリシロキサンは、Walter Noll's "Chemistry and Technology of Silicones" (1968) Academic Pressにより詳細に定義されている。それらは揮発性または不揮発性であることができる。
【0102】
それらが揮発性である場合、シリコーンはとりわけ60から260℃の間の沸点を有するものから選択され、とりわけ以下のものから選択される:
(i)3から7、好ましくは4から5のケイ素原子を含む環状シリコーン。これらは例えば、特にUnion Carbide社により"Volatile Silicone 7207"の名称で、またはRhodia社により"Silbione 70045 V 2"の名称で市販されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、及びUnion Carbide社により"Volatile Silicone 7158"の名称で、またはRhodia社により"Silbione 70045 V 5"の名称で市販されているデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物である。
【0103】
ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンタイプのシクロポリマー、例えば以下の化学構造を有するUnion Carbide社により市販されている"Silicone Volatile FZ 3109"が挙げられる:
【化14】

環状シリコーンとオルガノシリコーン化合物の混合物、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールの混合物(50/50)、及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ−1,1’−ビス(2,2,2’,2’,3,3’−ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物が挙げられる;
(ii)2から9のケイ素原子を含み、25℃で5×10−6/s以下の粘度を有する直鎖状揮発性シリコーン。例として特にToray Silicone社により"SH 200"の名称で市販されているデカメチルテトラシロキサンが挙げられる。このカテゴリーに属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries, vol. 91, Jan. 76, pp. 27-32, Todd & Byers "Volatile Silicone Fluids for Cosmetics"に印刷された文献に記載されている。
【0104】
不揮発性シリコーンとしては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンゴム及び樹脂、有機官能基で変性されたポリオルガノシロキサン、及びそれらの混合物が特に挙げられる。
【0105】
本発明により使用できる有機変性シリコーンは、上述のような、その構造中に炭化水素ベースの基を介して結合された一つ以上の有機官能基を含むシリコーンである。
【0106】
有機変性シリコーンとしては、以下のものを含むポリオルガノシロキサンが挙げられる:
−C−C24アルキル基を任意に含むポリエチレンオキシ及び/またはポリプロピレンオキシ基、例えばDow Corning社によりDC 1248の名称で市販されているジメチコーンコポリオールとして既知の製品、またはUnion Carbide社によりSilwet(登録商標)L 222、L 7500、L 77、及びL 711の名称で市販されているオイル、並びにDow Corning社によりQ2 5200の名称で市販されている(C12)アルキルメチコーンコポリオール;
−置換または非置換のアミン基、例えばGenesee社によりGP 4 Silicone Fluid及びGP 7100の名称で市販されている製品、またはDow Corning社によりQ2 8220及びDow Corning 929または939の名称で市販されている製品。置換アミン基は、特にC−Cアミノアルキル基である;
−チオール基、例えばGenesee社により"GP 72 A"及び"GP 71"の名称で市販されている製品;
−アルコキシル化基、例えばSWS Silicones社により"Silicone Copolymer F-755"、及びGoldschmidt社によりAbil Wax 2428、2434、及び2440の名称で市販されている製品;
−ヒドロキシル化基、例えば仏国特許出願FR-A-85/16334に記載されているヒドロキシアルキル官能基を含むポリオルガノシロキサン;
−アシルオキシアルキル基、例えば米国特許第4 957 732号に記載されているポリオルガノシロキサン;
−カルボン酸タイプのアニオン基、例えばChisso Corporation社の特許EP 186 507に記載された製品、またはアルキルカルボン酸タイプのアニオン基、例えばShin-Etsu社の製品X-22-3701Eに存在するもの;2−ヒドロキシアルキルスルホネート;2−ヒドロキシチオスルフェート、例えばGoldschmidt社により"Abil(登録商標)S201"及び"Abil(登録商標)S255"の名称で市販されている製品;
−ヒドロキシアシルアミノ基、例えば特許出願EP 342 834に記載されたポリオルガノシロキサン。例えばDow Corning社製の製品Q2-8413が挙げられる。
【0107】
好ましく使用されるシリコーンの例として、ポリジメチルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、及びアミノまたはアルコキシル化基を含むポリジメチルシロキサンが挙げられる。
【0108】
本発明に係る組成物はまた、一つ以上の液体カルボン酸エステル、例えばパーセリンオイル(ステアリルオクタノエート)、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、ヘキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルラクテート、イソステアリルのエペンタノエート、トリデシルネオペンタノエート、イオセチルネオペンタノエート、及びイソアラキジルネオペンタノエート、及びそれらの混合物を含む。
【0109】
本発明に係る組成物はまた、一つ以上の植物オイル、例えばスィートアーモンドオイル、アボカドオイル、ヒマシ油、オリーブオイル、ホホバ油、ヒマワリオイル、麦芽油、ゴマオイル、グランドナッツオイル、グレープシードオイル、大豆オイル、レイプシードオイル、サフラワーオイル、ココナッツオイル、トウモロコシオイル、ヘーゼルナッツオイル、シェアバター、パームオイル、アンズ実オイル、及びビューティーリーフオイル、並びにこれらの混合物を含んでも良い。
【0110】
付加的な鉱物オイルとしては、特に流動パラフィン及び流動ワセリンが挙げられる。
【0111】
付加的なコンディショニング剤は好ましくは、組成物の全重量に対して0.01から20重量%の範囲、好適には0.1から10重量%の範囲、とりわけ0.3から5重量%の範囲の量で、本発明に係る組成物に含まれる。
【0112】
化粧品的に許容可能な媒体は好ましくは水性であり、水、または水とC−C低級アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、若しくはn−ブタノール;ポリオール、例えばプロピレングリコール、若しくはグリセロール;ポリオールエステル;C−C10アルカン;及びそれらの混合物のような化粧品的に許容可能な溶媒との混合物を含んでも良い。前記溶媒は好ましくは、グリセロール及びプロピレングリコールから選択される。
【0113】
特に水性である化粧品的に許容可能な媒体は、組成物の全重量に対して30から98重量%を占める。
【0114】
前記溶媒は好ましくは、組成物の全重量に対して0.5から30重量%の範囲の濃度で存在する。
【0115】
本発明の組成物のpHは、2から8の間、好ましくは3から7の間である。
【0116】
本発明に係る組成物はまた、当該技術分野で周知の標準的な添加剤、例えばアニオン性、非イオン性、または両性ポリマー、非ポリマー状増粘剤、例えば酸または電解質、不透明化剤、真珠光沢剤、ビタミン、パンテノールのようなプロビタミン、香料、染料、有機または鉱物粒子、防腐剤、及びpH安定化剤を含んでも良い。
【0117】
当業者は任意の添加剤及びその量を選択するのに注意を払い、それらが本発明の組成物の特性を損なわないようにするであろう。
【0118】
これらの添加剤は、組成物の全重量に対して0から20重量%の範囲の量で、本発明に係る組成物中に存在する。
【0119】
本発明の組成物は、リンスアウトまたはリーブインコンディショナー、パーマネントウェーブ、ストレートパーマ用、染色用、または脱色用組成物の形態で、あるいは別法として、染色、脱色、パーマネントウェーブ、またはストレートパーマの各操作の前後で、または別法としてパーマネントウェーブ若しくはストレートパーマ操作の二つの工程の間で適用されるリンスアウト組成物の形態で存在しても良い。
【0120】
それらは例えば、ヘアコンディショナー、ケア製品、ディープダウンケアマスク、または頭皮処理ローション若しくはクリームとして使用されても良い。これらの組成物は、リンスアウトまたはリーブイン組成物であって良い。
【0121】
本発明の一つの好ましい実施態様によれば、前記組成物は、特に増感した毛髪に対するヘアコンディショナーとして使用されて良い。このヘアコンディショナーは、リンスアウトまたはリーブインコンディショナーであって良く、好ましくはリンスアウトヘアコンディショナーである。
【0122】
本発明に係る化粧品組成物は、ゲル、乳液、クリーム、エマルション、流動若しくは増粘ローション、またはフォームの形態で存在してよく、皮膚、爪、睫毛、唇、とりわけ毛髪のために使用されて良い。
【0123】
前記組成物は、前記組成物を噴霧形態またはムースの形態で分配するために、各種の形態に、特に噴霧器、ポンプディスペンサーボトル、またはエアゾール容器に実装してよい。そのような実装形態は、例えば毛髪を処理するためのスプレー、ラッカー、またはムースを得ることが所望される場合に示される。
【0124】
本発明はまた、上述のような化粧品組成物の有効量をケラチン物質に適用し、任意に所定時間それを作用された後に任意にそれをすすぐことを含む、例えば皮膚または毛髪といったケラチン物質の美容処理方法に関する。
【0125】
すすぎは例えば水で実施される。
【0126】
かくして本発明に係るこの方法は、毛髪またはいずれかの他のケラチン物質のトリートメント、コンディショニング、及びケアを可能にする。
【0127】
以下の実施例は、本発明を説明するためのものであるが、如何なる態様でも本発明を制限するものとしては考慮されるべきではない。
【実施例】
【0128】
実施例1〜8
以下のリンスアウトヘアコンディショニング組成物を調製した:
1.全ての水を製造タンクに導入し、オキシエチレン化ソルビタンエステルの除く水溶性化合物を添加する。十分に溶解するまでドクターブレードを使用して攪拌しながら80℃に加熱する。
2.更なるタンクに、存在するのであればシリコーンと、香料を除く脂溶性化合物を導入する。80℃に加熱する。
3.更なるタンクの内容物と、存在するのであればシリコーンを製造タンクに導入し、激しいターボミキサーとドクターブレードで攪拌しながら10分間乳化し、その間温度を維持する。次いで冷却を始める。
4.30℃で、ドクターブレードで攪拌しながらオキシエチレン化ソルビタンエステルと香料を導入する。
【0129】
実施例1
【表1】

【0130】
実施例2
【表2】

【0131】
実施例3
【表3】

【0132】
実施例4
【表4】

【0133】
実施例5:リンスアウトヘアコンディショナー
【表5】

【0134】
実施例6:リンスアウトヘアコンディショナー
【表6】

【0135】
実施例7:リンスアウトヘアコンディショナー
【表7】

【0136】
実施例8
【表8】

【0137】
これらの組成物を、非常に増感した毛髪に適用した。美容特性(もつれの解きやすさ、やわらかさ、及びしなやかさ)は優れており、毛髪の根元から毛先まで均一である。毛先は枝分かれしていない。
【0138】
二度の適用の間で、毛髪は柔らかく、しなやかで、滑らかな状態を維持する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品的に許容可能な水性媒体中に、オキシエチレン化ソルビタンと、飽和したまたは不飽和の直鎖状または分枝状C−C30脂肪酸との、20以下のエチレンオキシドのモル数を有する少なくとも一つのエステル、4meq/g以上のカチオン性電荷密度を有する少なくとも一つの非シリコーンカチオン性ポリマー、及び少なくとも一つの非シリコーン固形脂肪物質を含む化粧品組成物。
【請求項2】
ソルビタンとC−C30脂肪酸との、20以下のエチレンオキシドのモル数を有する前記エステルの脂肪酸が、8から24の炭素原子、とりわけ8から18の炭素原子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ソルビタンとC−C30脂肪酸との前記エステルの脂肪酸が、ラウリン酸及びステアリン酸、好ましくはラウリン酸であることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記オキシエチレン化ソルビタンエステルが、C−C24脂肪酸とオキシエチレン化ソルビタンとのモノエステルであることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
エチレンオキシドの前記モル数が10未満である、とりわけ3から8molのエチレンオキシドの範囲である、特に4molに等しいことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記オキシエチレン化ソルビタンエステルが、4molのエチレンオキシド(4EO)でオキシエチレン化されたソルビタンモノラウレート、及び4molのエチレンオキシド(4EO)でオキシエチレン化されたソルビタンモノステアレートから選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記オキシエチレン化ソルビタンエステルが、組成物の全重量に対して0.1から10重量%、好ましくは0.5から5重量%の範囲の割合で、組成物中に存在することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記カチオン性ポリマーが、4から25meq/g、好ましくは4から8meq/gの範囲のカチオン性電荷密度を有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項9】
前記カチオン性ポリマーが、ジアルキルジアリルアンモニウムハライドホモポリマー及びコポリマー、ジ第四級若しくはポリ第四級アンモニウム繰り返し単位を含む重縮合物、ポリエチレンイミン、及びメタクリロイルオキシ(C−C)アルキルトリ(C−C)アルキルアンモニウム塩の架橋化ポリマーから選択されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記カチオン性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.01から10重量%、好ましくは0.05から5重量%の範囲の濃度で存在することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記固形脂肪物質が、オキシエチレン化されたまたはされていない脂肪アルコール、脂肪エステル、鉱物ワックス、植物または動物ワックス、及び脂肪エステルと脂肪アルコール以外の有機ワックス、並びにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記固形脂肪物質が、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、及びステアリルアルコール、並びにそれらの混合物から選択される脂肪アルコールであることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記脂肪エステルが、少なくとも10の炭素原子を含む脂肪族モノカルボン酸と、少なくとも10の炭素原子を含むモノアルコールとのエステルから選択されることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
前記固形脂肪物質が、組成物の全重量に対して0.1から10重量%、好ましくは0.5から5重量%の濃度で本発明の組成物中に存在することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
カチオン性界面活性剤をも含むことを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
前記カチオン性界面活性剤が、組成物の全重量に対して0.05から10重量%、好ましくは0.1から8重量%の範囲の量で含まれることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
ヘアコンディショナー、毛髪のパーマネントウェーブ用、ストレートパーマ用、染色用、または脱色用組成物、あるいはパーマネントウェーブまたはストレートパーマ操作の二つの工程の間で適用されるリンスアウト組成物の形態で存在することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
リンスアウトヘアコンディショナーの形態で存在することを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項に記載の化粧品組成物の有効量をケラチン物質に適用し、その後任意にそれをすすぐことを含むことを特徴とする、毛髪のようなケラチン物質の美容処理方法。

【公開番号】特開2007−119475(P2007−119475A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−293139(P2006−293139)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】