説明

オフセット印刷による電極形成方法

【課題】印刷基材表面の粗さを最適化することで、転写性を向上することができるオフセット印刷による電極形成方法を提供する。
【解決手段】オフセット印刷により印刷用基材上に電極を形成するオフセット印刷による電極形成方法において、基材11上に表面粗さRaが3nm以下のアンカーコート層12を設けることで印刷用基材5を準備し、準備した印刷用基材のアンカーコート層上に、オフセット印刷により電極を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフセット印刷により印刷用基材上に電極を形成するオフセット印刷による電極形成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、オフセット印刷により印刷用基材上に電極を形成するオフセット印刷による電極形成方法として種々の電極形成方法が知られており、一例として、オフセット印刷によるPDPの電極形成方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4(a)〜(c)はそれぞれオフセット印刷の一例としてグラビアオフセット印刷の一例の工程を示す図である。図4(a)〜(c)に示す例において、51は電極を形成する材料となる導電性インク、52は導電性インク51を充填する凹部からなるパターン53が刻まれた版、54はSiブランケットロール、55はPET等からなる印刷基材、56は圧銅ロールである。図4(a)〜(c)に従ってグラビアオフセット印刷の一例を説明すると、グラビアオフセット印刷方式は、印刷基材55への印刷が完了するまで大きく3段階の工程に分けられ、1.インキング工程(パターン53が刻まれた版52への導電性インク51を充填する):図4(a)、2.受理工程(版52からSiブランケットロール54への導電性インク51の受理):図4(b)、3.転写工程(Siブランケットロール54から印刷基材55への導電性インク51の転写):図4(c)、のそれぞれの工程に分類される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−264962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図5(a)〜(c)はそれぞれ従来のオフセット印刷における転写状態の一例を示す図である。上述したグラビアオフセット印刷において問題視されているのが、転写工程であり、工程が安定かつ理想的な状態であれば、全ての導電性インク51が印刷基材55側へ転写される(図5(a)参照:印刷基材55への転写量としては、100%に相当)。しかし、現状では、下記の2点の問題を抱えている。
【0006】
問題1:一部の導電性インク51がSiブランケットロール54側に残存してしまう(図5(b)参照:印刷基材55への転写量としては、100%未満に相当)。
問題2:場合によっては、全ての導電性インク51がSiブランケットロール54側に残存してしまう(図5(c)参照:印刷基材55への転写量としては、0%に相当)。
上記問題は、特に数十μm〜数百ミクロンのライン状の電極を同時に印刷で形成しようとした場合、より顕著なものとなり、改善が必要とされていた。
【0007】
本発明の目的は上述した問題点を解消して、印刷基材表面の粗さを最適化することで、転写性を向上することができるオフセット印刷による電極形成方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した問題点を解消するために、本発明者らは、Siブランケットロールを用いずに、直接版から印刷基材へ導電性インクを転写するグラビア印刷において有効だったように、印刷基材の表面粗さを大きくして、導電性インクを印刷基材の表面に吸収させやすくすることを考えた。しかしながら、グラビアオフセット印刷では、印刷基材の表面粗さを大きくしても転写性を向上させることができず、逆に、印刷基材の表面粗さを小さく、具体的には、3nm以下の表面粗さRaとすることで、良好な転写を行うことができることを見い出した。その理由は、定かではないが、中間のSiブランケットロールに受理された導電性インクがある程度乾燥して固体化してから印刷基材上に転写されるため、上記大きい表面粗さの印刷基材の表面に導電性インクが吸収されるという効果をほとんど発現することができず、小さい表面粗さの印刷基材の方がある程度固体化した導電性インクに対し良好な転写性を有するためではないかと推定することができる。
【0009】
上記知見に従う本発明のオフセット印刷による電極形成方法は、オフセット印刷により印刷用基材上に電極を形成するオフセット印刷による電極形成方法において、基材上に表面粗さRaが3nm以下のアンカーコート層を設けることで印刷用基材を準備し、準備した印刷用基材のアンカーコート層上に、オフセット印刷により電極を形成することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のオフセット印刷による電極形成方法の好適例としては、前記アンカーコート層の表面粗さRaが1〜3nmであること、前記アンカーコート層にフィラーを添加したこと、形成する電極が、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側となるパネル基板側に配置した電極と、背面側となるパネル基板側に配置した電極とが、対向して形成する対向画素電極対間に形成した電界で、パネル基板間を移動させて情報を表示する情報表示用パネルの電極であること、がある。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、基材上に表面粗さRaが3nm以下のアンカーコート層を設けることで印刷用基材を準備し、準備した印刷用基材のアンカーコート層上に、オフセット印刷により電極を形成することで、Siブランケットロールから被印刷基材への転写性を向上させることができ、高精度な印刷画像(パターニング)を有する電極が得られる。また、従来のオフセット印刷法では困難であった、数μm〜数百μmのライン状の電極が同時に混在したパターンも印刷可能であり、プリント配線基板への対応が可能となる。さらに、印刷基材の表面に微細な凹凸を設けたことで、パターン形成後も良好な密着性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の電極形成方法で用いるオフセット印刷の一例としてグラビアオフセット印刷の一例の工程を示す図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ本発明のオフセット印刷による電極形成方法における印刷基材の構成の一例を説明するための図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ本発明の電極形成方法に従って作製した電極を使用する情報表示用パネルの一例の構成を示す図である。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれオフセット印刷の一例としてグラビアオフセット印刷の一例の工程を示す図である。
【図5】(a)〜(c)はそれぞれ従来のオフセット印刷における転写状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
まず、本発明の電極形成方法において電極形成のために用いるオフセット印刷の一例について説明する。図1(a)〜(c)はそれぞれ本発明の電極形成方法で用いるオフセット印刷の一例としてグラビアオフセット印刷の一例の工程を示す図である。図1(a)〜(c)に示す例において、1は電極を形成する材料となる導電性インク、2は導電性インク1を充填する凹部からなるパターン3が刻まれた版、4はSiブランケットロール、5はPET等からなる印刷基材、6は圧銅ロールである。
【0014】
図1(a)〜(c)に従ってグラビアオフセット印刷の一例を説明すると、グラビアオフセット印刷方式は、印刷基材5への印刷が完了するまで大きく3段階の工程に分けられ、1.インキング工程(パターン3が刻まれた版2への導電性インク1を充填する工程):図1(a)、2.受理工程(版2からSiブランケットロール4への導電性インク1の受理する工程):図1(b)、3.転写工程(Siブランケットロール4から印刷基材5への導電性インク1の転写する工程):図1(c)、のそれぞれの工程に分類される。
【0015】
図1(a)〜(c)に示すグラビアオフセット印刷において、インクの転写性が問題となる。インクの転写性を決める要因として、インク自身の粘度・乾燥性・凝集力、また各界面(Siブランケットロールおよび印刷基材)に対するぬれ性等が挙げられ、それぞれを最適化することで印刷品位の向上を可能とするが、本発明は印刷基材5の改良を目的としたものであり、記載表面の粗さを最適化することで、転写性の向上を図ったものである。すなわち、本発明のオフセット印刷による電極形成方法では、印刷基材5を基材上にアンカーコート層を設けて形成し、そのアンカーコート層の表面粗さを規定している。
【0016】
図2(a)、(b)はそれぞれ本発明のオフセット印刷による電極形成方法における印刷基材の構成の一例を説明するための図である。図2(a)、(b)に示す例において、まず、第1の特徴となる部分は、図2(a)に示す例では、基材11上に有機系樹脂からなるアンカーコート層12を設けることで印刷基材5を形成している点である。また、図2(b)に示す例では、図2(a)に示した構成に加えて、アンカーコート層12中にフィラー13を添加して印刷基材5を形成している点である。
【0017】
図2(a)、(b)に示す例において、本発明の更なる特徴は、アンカーコート層12の表面粗さをRa:3nm以下と規定した点である。本発明において、アンカーコート層12の表面粗さをRa:3nm以下と規定するのは、以下の実施例から明らかなように、Ra:3nmを超えると転写不良状態となるためである。アンカーコート層12の表面粗さはRa:3nm以下であれば特に下限を規定する必要はないが、実際的に表面粗さRa:1nm未満のアンカーコート層12を作製することは困難であるため、アンカーコート層12の表面粗さはRa:1〜3nmであることが好ましい。
【0018】
図2(a)、(b)に示す例において、印刷基材5を構成する基材11を形成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)、ガラスなどを使用することが可能である。印刷基材5を構成するアンカーコート層12を形成する有機系樹脂としては、特に制限は無いが、代表的なものとして、ポリエステル樹脂、ポリフェノール樹脂、アクリル樹脂などが適用可能である。
【0019】
図2(b)に示す例では、アンカーコート層12の表面粗さを制御する方法として、一般的な手法であるフィラー13の添加を適用している。ここで、印刷基材5を構成するアンカーコート層12に添加するフィラー13としては、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、カーボン、各種金属粒子などが適用でき、アンカーコート層12を形成した場合、粗さを制御できるものであれば、任意に選択できる。中でも、シリカ、アルミナは、粒径及び分散性が制御しやすいという理由で好ましい。フィラー13は、単独で使用しても、複数混合して使用してもよい。
【0020】
図2(b)に示す例において、アンカーコート層12を形成するための塗料としては、予め有機系樹脂を溶かした溶液にフィラー13を添加したもので、場合によってはフィラー13を分散させるための添加剤を混合してもよい。アンカーコート層12自体の強度を上げる為に、反応性官能基を有した樹脂を選択することも可能である。アンカーコート層12に使用する有機系樹脂の硬化系については、光、熱のいずれかが選択でき、それに応じて開始剤も熱開始剤もしくは光開始剤のどちらかに選択される。アンカーコート層の形成においては、マイクログラビア、バーコーター、その他、溶剤塗布成膜プロセスを用いることができる。
【0021】
次に、本発明のオフセット印刷による電極形成方法で形成した電極を使用する情報表示用パネルについて説明する。
【0022】
まず、本発明に従って形成した電極を使用する対象となるの情報表示用パネルのうち、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体として用いる情報表示用パネルの一例について説明する。上記情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間の空間に封入した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、表示パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
【0023】
図3(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子23Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体23Wと正帯電性黒色粒子23Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体23Bを示す)を、隔壁24で形成された各セル27において、背面側のパネル基板21に設けた電極25(ストライプ電極)と観察側の透明なパネル基板22に設けた透明電極26(ストライプ電極)とが対向直交交差して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板21、22と垂直に移動させる。そして、図3(a)に示すように白色表示媒体23Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図3(b)に示すように黒色表示媒体23Bを観察者に視認させて黒色の表示を白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図3(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、28は接着剤である。さらに、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示している。
【0024】
上述した情報表示用パネルにおいて、ストライプ電極25、26を形成する際、パネル基板21、22を印刷基材5として用いることで、本発明のオフセット印刷による電極形成方法を好適に用いることができる。
【実施例】
【0025】
以下、本発明のオフセット印刷による電極形成方法の具体的な実施例および比較例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
<実施例1:アンカーコート層の表面粗さがRa=3nmの例>
以下に示すようにして、アンカーコート形成塗料を作製し、作製したアンカーコート形成塗料を用いて印刷基材を形成し、印刷評価として転写性の評価を行った。
【0027】
アンカーコート形成塗料の作製方法:
飽和共重合ポリエステル樹脂100重量部(バイロン670、東洋紡績株式会社製)に対し、粒子径7nmのシリカ粒子(日本アエロジル社製)を200重量部、メチルエチルケトン300重量部、トルエン300重量部をそれぞれ計り取り、混合、ビーズミルを用い30分撹拌・分散処理を行った。
【0028】
印刷基材(基材上にアンカーコート層)の作製方法:
125μmのPET基材(O3LF8、帝人デュポン・フィルム製)を基材とし、このPET基材上に、マイクログラビアコーターにて上記塗料を塗布し、厚さ1μm程度のアンカーコート層を設けた印刷基材を作製した。アンカーコート層の表面粗さRaは、走査型プローブ顕微鏡(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製、測定モードDFM)にて評価した。
【0029】
印刷評価(転写性評価):
印刷インクを以下のように調整し、グラビアオフセット印刷を実施した。飽和共重合ポリエステル樹脂9重量部、1μmの銀微粒子77重量部、2−ブトキシエチルアセテート5重量部、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアセテート9重量部を計りとり、30分撹拌・分散処理を行い、印刷用インクを作製した。印刷で用いた版は、ストライプ状の絵柄が彫刻されたものを使用した。ストライプ形状それぞれのライン/スペースは、200/50、50/50、20/50μmで、ラインが凹部に相当する(インクが充填される箇所)。また、ラインとして、ライン長さ:50mm、ライン本数:50本、ライン凹部の深度:10μmのものを使用した。
【0030】
転写性の評価は、基材、ブランケットロールそれぞれの表面をマイクロスコープ(キーエンス製)にて直接観察することで行った。評価結果は以下の基準により求めた。すなわち、図5(a)に示すように導電性インク51が印刷基材55側へ全て転写された場合を○(転写量100%)、図5(b)に示すように一部の導電性インク51がSiブランケットロール54側に残存した場合を△(転写量100%未満)、図5(c)に示すように全ての導電性インク51がSiブランケットローラ54側に残存した場合を×(転写量0%)とした。転写状態が良好な印刷品(上記○判定に該当)については、それぞれのライン形状をマイクロスコープにて計測した。評価結果を以下の表1に示す。
【0031】
<実施例2:アンカーコート層の表面粗さがRa=2nmの例>
粒子径4nmのシリカ粒子を使用した以外、実施例1と同様の方法に従って、印刷基材を作製し、実施例1と同様に印刷評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
【0032】
<実施例3:アンカーコート層の表面粗さがRa=1nmの例>
シリカ粒子を使用しない以外、実施例1と同様の方法に従って、印刷基材を作製し、実施例1と同様に印刷評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
【0033】
<比較例1:アンカーコート層の表面粗さがRa=4nmの例>
粒子径12nmのシリカ粒子を使用した以外、実施例1と同様の方法に従って、印刷基材を作製し、実施例1と同様に印刷評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
【0034】
<比較例2:アンカーコート層の表面粗さがRa=10nmの例>
粒子径30nmのシリカ粒子を使用した以外、実施例1と同様の方法に従って、印刷基材を作製し、実施例1と同様に印刷評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
【0035】
【表1】

【0036】
表1の結果から、アンカーコート層の表面粗さRaが3nm以下の印刷基材を用いてオフセット印刷を行った実施例1〜3が、アンカーコート層の表面粗さRaが3nmを超える印刷基材を用いてオフセット印刷を行った比較例1〜2と比べて、転写性が良好であることがわかった。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明によれば、Siブランケットロールから印刷基材への転写性を向上させることができ、高精度な印刷画像(パターニング)が得られるとともに、印刷基材表面に表面粗さRaが3nm以下と微細の凹凸を設けたことで、パターン形成後も良好な密着性を有する。そのため、従来の印刷法では困難であった、数μm〜数百μmのラインが同時に混在したパターンも印刷可能であり、プリント配線基板や情報表示用パネルの電極特にストライプ状の電極の形成への対応が可能となる。
【符号の説明】
【0038】
1 導電性インク
2 版
3 パターン
4 Siブランケットロール
5 印刷基材
11 基材
12 アンカーコート層
13 フィラー
21、22 パネル基板
23W 白色表示媒体
23Wa 負帯電性白色粒子
23B 黒色表示媒体
23Ba 正帯電性黒色粒子
24、25 ストライプ電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフセット印刷により印刷用基材上に電極を形成するオフセット印刷による電極形成方法において、基材上に表面粗さRaが3nm以下のアンカーコート層を設けることで印刷用基材を準備し、準備した印刷用基材のアンカーコート層上に、オフセット印刷により電極を形成することを特徴とするオフセット印刷による電極形成方法。
【請求項2】
前記アンカーコート層の表面粗さRaが1〜3nmであることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷による電極形成方法。
【請求項3】
前記アンカーコート層にフィラーを添加したことを特徴とする請求項1または2に記載のオフセット印刷による電極形成方法。
【請求項4】
形成する電極が、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側となるパネル基板側に配置した電極と、背面側となるパネル基板側に配置した電極とが、対向して形成する対向画素電極対間に形成した電界で、パネル基板間を移動させて情報を表示する情報表示用パネルの電極であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のオフセット印刷による電極形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−94706(P2012−94706A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241155(P2010−241155)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】