説明

オフセット電圧補正回路

【課題】センサ等の差動出力信号を取り込みそこに含まれるオフセット電圧を除去できるようにしたオフセット電圧補正回路を提供する。
【解決手段】入力端子11,12に入力する差動の無信号電圧V1、V2に応じて演算増幅器OP1,OP2の非反転入力端子の基準電圧VREF1,VREF2,VREF3,VREF4の値を設定してから、その無信号電圧V1、V2に信号電圧ΔV1、ΔV2を加算した差動電圧を入力させ、前記各基準電圧に応じて発生した第1および第2の演算増幅器OP1,OP2の反転入力端子(仮想接地点)の電圧を利用することで、電荷保存の法則が成立するキャパシタC1,C2,C3,C4(ただし、C1=C2,C3=C4)に電荷を蓄え移動させ、前記無信号電圧入V1、V2、つまり入力オフセット電圧を除去した信号電圧ΔV1、ΔV2を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサや差動増幅回路などから出力する差動出力信号に含まれるオフセット電圧を除去するオフセット電圧補正回路に関する。
【背景技術】
【0002】
図4に従来の圧力センサ回路を示す(例えば、特許文献1)。この圧力サンサ回路は、圧力によって抵抗値が変化する抵抗R1〜R4からなる抵抗ブリッジ型の圧力センサ20と、その圧力センサ20に駆動電圧を供給するセンサ駆動回路30とからなる。R5,R6はオフセット補正用の外付け抵抗、21,22はセンサ出力端子である。
【0003】
圧力センサ20に外部圧力が加わっていない状態の一方のセンサ出力端子21の電圧をV1、他方のセンサ出力端子22の電圧をV2とする。センサ出力端子21の電圧を基準に考えると、センサ出力電圧は「V2−V1」となる。そして、外部から圧力(加圧または減圧)を加えると、ブリッジを構成している抵抗R1〜R4の抵抗値が変化し、このときのセンサ出力端子21の電圧変化がΔV1、センサ出力端子22の電圧変化がΔV2であるとすると、差動のセンサ出力電圧は、「(V2+ΔV2)−(V1+ΔV1)=(V2−V1)+(ΔV2−ΔV1)」となる。このうち、「V2−V1」は差動の無信号電圧、つまりオフセット電圧であり、「ΔV2−ΔV1」が差動の信号電圧となる。
【0004】
通常、圧力センサ20から出力する信号電圧「ΔV2−ΔV1」は、数mV〜数百mV程度であるため、その出力電圧を後段で所望の信号振幅に増幅する必要がある。しかし、出力オフセット電圧「V2−V1」が大きい圧力センサ(出力オフセット電圧が出力信号に比べて大きいセンサも存在する)の場合、出力電圧を後段の増幅器で所望の信号振幅まで増幅しようとすると、信号電圧「ΔV2−ΔV1」と同時に出力オフセット電圧「V2−V1」も増幅され、増幅器のダイナミックレンシを超えてしまい、結果として信号電圧についての所望の振幅が得られないという不都合が生じてしまう。
【0005】
そのため、圧力センサ20の出力電圧を所望の信号振幅まで増幅する以前に、出力オフセット電圧をゼロに補正する必要がある。そこで、オフセット電圧補正用の外付け抵抗R5,R6でブリッジの抵抗値自体を予め調整し、出力オフセット電圧をゼロに補正する方法が考えられる。しかしながら、外付け抵抗R5,R6の種類等を考慮せずに、単に出力オフセット電圧を補正した場合、補正前とセンサ感度が異なり、所望の特性が得られなくなる場合がある。
【0006】
図5は、オフセット電圧補正用の外付け抵抗R5,R6を使用せず、圧力センサ20の後段にオフセット補正機能付きの差動増幅回路50を接続したものである(例えば、特許文献2)。差動増幅回路50は、演算増幅器OP3、抵抗R7〜R10、電圧源VBで構成される。
【0007】
しかし、このような回路構成であっても、圧力センサ20の出力電圧を所望の信号振幅まで増幅すると、信号電圧と同時に増幅される出力オフセット電圧の影響で、増幅回路50のダイナミックレンジを超えでしまい、所望の信号振幅が得られなくなる可能性がある。以上、図3、図4では圧力センサ20の出力電圧に関して例示したが、差動出力を持つ回路全般に対して、同様のことが言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平05−203518号公報
【特許文献2】特開2001−91373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上のように、オフセット電圧を含む差動出力信号を後段の増幅器で所望の信号振幅まで増幅すると、信号と同時に増幅されるオフセット電圧の影響で、増幅器のダイナミックレンジを超えてしまい、所望の信号振幅が得られないという問題点があった。
【0010】
本発明の目的は、センサ等の差動出力信号を取り込みそこに含まれるオフセット電圧を除去できるようにしたオフセット電圧補正回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明のオフセット電圧補正回路は、差動信号の一方が入力する第1の入力端子に一端が接続される第3のキャパシタと、差動信号の他方が入力する第2の入力端子に一端が接続される第1のキャパシタと、反転入力端子に該第1のキャパシタの他端が接続され非反転入力端子に第1又は第2の基準電圧が接続される第1の演算増幅器と、反転入力端子に前記第3のキャパシタの他端が接続され非反転入力端子に第3又は第4の基準電圧が接続される第2の演算増幅器と、前記第1の演算増幅器の反転入力端子に一端が接続され前記第1の入力端子又は前記第1の演算増幅器の出力端子に他端が接続される第2のキャパシタと、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に一端が接続され前記第2の入力端子又は前記第2の演算増幅器の出力端子に他端が接続される第4のキャパシタとを備え、前記差動信号として前記第1および第2の入力端子に無信号電圧が各々入力するとき、前記第1および第2の入力端子の各々の電圧に応じて前記第1乃至第4の基準電圧の電圧の値を各々設定し、前記差動信号として前記第1および第2の入力端子に前記無信号電圧に信号電圧が加算されて入力するとき、前記第2のキャパシタの他端を前記第1の入力端子に接続するとともに、前記第1の演算増幅器の非反転入力端子に前記第1の基準電圧を接続し、且つ、前記4のキャパシタの他端を前記第2の入力端子に接続するとともに、前記第2の演算増幅器の非反転入力端子に前記第3の基準電圧を接続し、且つ、前記第1および第2の演算増幅器の反転入力端子と出力端子を各々接続し、その後、前記第2のキャパシタの他端を前記第1の演算増幅器の出力端子に接続するとともに、前記第1の演算増幅器の非反転入力端子に前記第2の基準電圧を接続し、且つ、前記第1の演算増幅器の反転入力端子と出力端子の間の接続を開放し、前記4のキャパシタの他端を前記第2の演算増幅器の出力端子に接続するとともに、前記第2の演算増幅器の非反転入力端子に前記第4の基準電圧を接続し、且つ、前記第2の演算増幅器の反転入力端子と出力端子の間の接続を開放し、前記第1および第2の演算増幅器の出力端子に、前記第1および第2の入力端子に入力した前記無信号電圧に前記信号電圧が加算された差動信号から前記無信号電圧を除去した前記信号電圧の差動信号を出力させることを特徴とする。
【0012】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のオフセット電圧補正回路において、前記第1および第2のキャパシタを同値とし、前記第3および第4のキャパシタを同値とし、且つ、前記差動信号として前記第1および第2の入力端子に無信号電圧V1、V2が各々入力するとき、前記第1乃至第4の基準電圧VREF1,VREF2,VREF3,VREF4の値を、
2VREF1+2VREF4−2VREF2−2VREF3+V2−V1=0
に設定することを特徴とする。
【0013】
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載のオフセット電圧補正回路において、前記第1の基準電圧から前記第2の基準電圧を差し引いた電圧を前記第1の入力端子に入力する無信号電圧の1/2に設定し、前記第3の基準電圧から前記第4の基準電圧を差し引いた電圧を前記第2の入力端子に入力する無信号電圧の1/2に設定し、前記第1の出力端子に前記第1の入力端子に入力した前記信号電圧を出力させるとともに、前記第2の出力端子に前記第21の入力端子に入力した前記信号電圧を出力させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、入力する差動の無信号電圧に応じて第1乃至第4の基準電圧の値を設定し、その基準電圧に応じて発生した第1および第2の演算増幅器の反転入力端子(仮想接地点)の電圧を利用することで、電荷保存の法則が成立するキャパシタに電荷を蓄え移動させ、無信号電圧を除去する、つまりオフセット電圧を補正するので、ダイナミックレンジに影響を与えることなく、入力オフセット電圧を補正できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施例のオフセット電圧補正回路の回路図である。
【図2】(a),(b)は図1のオフセット電圧補正回路の動作説明用の回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例の信号処理装置のブロック図である。
【図4】従来の圧力センサの回路図である。
【図5】従来の圧力センサの後段にオフセット補正機能付き差動増幅回路を接続したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施例>
図1に本発明の第1の実施例のオフセット電圧補正回路10を示す。11,12はオフセット電圧を含む差動信号が入力する入力端子、13,14はオフセット電圧を除去した差動信号が出力する出力端子、15は差動の入力端子11,12に入力する無信号電圧を検出する電圧検出回路、OP1,OP2はそれぞれ演算増幅器である。また、SW1,SW2,SW3,SW4、SW5,SW6は接点a,bをもつスイッチ、C1,C2,C3,C4はキャパシタ、VREF1,VREF2,VREF3,VREF4は基準電圧源の基準電圧である。
【0017】
一般的に、キャパシタは注意深くレイアウトすることで高精度にマッチングをとることができることが知られている。そのため、ここではキャパシタC1とC2、キャパシタC3とC4は、それぞれ完全にマッチングがとられていて、
1=C2=CA …(1)
3=C4=CB …(2)
の関係にあるものとする。
【0018】
次に、無信号時の入力端子11の無信号電圧をV1、入力端子12の無信号電圧をV2とし、これを電圧検出回路15が検出して、その検出結果により、各基準電圧VREF1,VREF2,VREF3,VREF4の値を、
2VREF1+2VREF4−2VREF2−2VREF3+V2−V1=0 …(3)
が成立するように、制御する。この設定方法としては、例えば、各無信号電圧V1、V2をA/Dコンバータでデジタル信号に変換し、そのデシタル信号で各基準電圧VREF1,VREF2,VREF3,VREF4を設定する方法が考えられる。
【0019】
次に、信号電圧ΔV1、ΔV2が入力し、入力端子11に電圧「V1+ΔV1」、入力端子12に電圧「V2+ΔV2」が入力されている状態において、スイッチSW1〜SW6を切り替えて、出力端子13,14の電圧Vout1、Vout2をサンプリングする。
【0020】
演算増幅器OP1,OP2の入力オフセット電圧をそれぞれΔVOP1,ΔVOP2とし、スイッチSW1〜SW6をa側に接続したとき、図1の回路は図2(a)に示すようになり、キャパシタC1,C2,C3,C4のそれぞれに蓄えられる電荷Q1,Q2,Q3,Q4は、
1=CA(V2+ΔV2−VREF1−ΔVOP1
2=CA(V1+ΔV1−VREF1−ΔVOP1
3=CB(V1+ΔV1−VREF3−ΔVOP2
4=CB(V2+ΔV2−VREF3−ΔVOP2) …(4)
となる。
【0021】
次に、スイッチSW1〜SW6をb側に接続したとき、図1の回路は図2(b)に示すようになり、キャパシタC1,C2,C3,C4のそれぞれに蓄えられる電荷Q5,Q6,Q7,Q8は、
5=CA(V2+ΔV2−VREF2−ΔVOP1
6=CA(Vout1−VREF2−ΔVOP1
7=CB(V1+ΔV1−VREF4−ΔVOP2
8=CB(Vout2−VREF4−ΔVOP2) …(5)
が成立する。
【0022】
ここで、演算増幅器OP1の反転入力端子(−)は仮想接地点であり、電荷保存則が成立するので、
1+Q2=Q5+Q6 …(6)
となり、この式(6)に式(4)、(5)を代入すると、
A(V2+ΔV2−VREF1−ΔVOP1)+CA(V1+ΔV1−VREF1−ΔVOP1
=CA(V2+ΔV2−VREF2−ΔVOP1)+CA(Vout1−VREF2−ΔVOP1) …(7)
となる。この式(7)を出力電圧Vout1について解くと、
out1=2VREF2−2VREF1+V1+ΔV1 …(8)
となる。
【0023】
同様に、演算増幅器OP2の反転入力端子(−)も仮想接地点であり、電荷保存則が成立するので、
3+Q4=Q7+Q8 …(9)
となり、この式(9)に式(4)、(5)を代入すると、
B(V1+ΔV1−VREF3−ΔVOP2)+CB(V2+ΔV2−VREF3−ΔVOP2
=CB(V1+ΔV1−VREF4−ΔVOP2)+CB(Vout2−VREF4−ΔVOP2) …(10)
となる。この式(10)を出力電圧Vout2について解くと、
out2=2VREF4−2VREF3+V2+ΔV2 …(11)
となる。
【0024】
従って、出力端子13,14の電圧Vout1とVout2の差である差動出力電圧は、
out2−Vout1=(2VREF4−2VREF3+V2+ΔV2)−(2VREF2−2VREF1+V1+ΔV1
=(2VREF1+2VREF4−2VREF2−2VREF3+V2−V1)+ΔV2−ΔV1
…(12)
となる。式(12)下段のカッコ内は式(3)によりゼロであるので、
out2−Vout1=ΔV2−ΔV1 …(13)
となって、差動入力信号の信号電圧ΔV2,ΔV1の差分のみを、出力端子13,14に取り出すことができる。
【0025】
ここで、式(3)の条件の一例として、
REF1−VREF2=V1/2 …(14)
REF3−VREF4=V2/2 …(15)
に設定すると、式(14)を式(8)に代入して解くと、
out1=ΔV1 …(16)
となり、(15)を式(11)に代入して解くと、
out2=ΔV2 …(17)
となる。
【0026】
このように、各基準電圧VREF1,VREF2,VREF3,VREF4を無信号電圧V2,V1に応じて、式(14)、(15)のように定めると、無信号電圧V2,V1をキャンセルした、つまりオフセット電圧をキャンセルした差動の信号電圧ΔV1、ΔV2を、それぞれ独立して取り出すこともできる。
【0027】
<第2の実施例>
図3に本発明の実施例2を示す。本実施例は、オフセットを有する差動出力段の一例として、抵抗ブリッジ型の圧力センサ回路20を想定したもので、そのセンサ回路20の出力電圧を図1に示した実施例のオフセット電圧補正回路10で受ける構成となっている。そして、このオフセット電圧補正回路10でオフセット補正を行った出力電圧Vout1、Vout2を後段の差動増幅器40に出力する構成としている。
【0028】
このような構成にすることで、オフセット電圧をゼロに補正してから差動増幅器40に無信号電圧の差動信号を入力できるので、差動増幅器40のダイナミックレンジに余裕を持たせることができ、圧力センサ20の出力信号を所望の信号振幅に増幅することができる。
【符号の説明】
【0029】
10:オフセット電圧補正回路、11,12:入力端子、13,14:出力端子、15:電圧検出回路
20:圧力センサ
30:センサ駆動回路
40:差動増幅器
50:オフセット電圧補正機能付き差動増幅回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
差動信号の一方が入力する第1の入力端子に一端が接続される第3のキャパシタと、差動信号の他方が入力する第2の入力端子に一端が接続される第1のキャパシタと、反転入力端子に該第1のキャパシタの他端が接続され非反転入力端子に第1又は第2の基準電圧が接続される第1の演算増幅器と、反転入力端子に前記第3のキャパシタの他端が接続され非反転入力端子に第3又は第4の基準電圧が接続される第2の演算増幅器と、前記第1の演算増幅器の反転入力端子に一端が接続され前記第1の入力端子又は前記第1の演算増幅器の出力端子に他端が接続される第2のキャパシタと、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に一端が接続され前記第2の入力端子又は前記第2の演算増幅器の出力端子に他端が接続される第4のキャパシタとを備え、
前記差動信号として前記第1および第2の入力端子に無信号電圧が各々入力するとき、前記第1および第2の入力端子の各々の電圧に応じて前記第1乃至第4の基準電圧の値を各々設定し、
前記差動信号として前記第1および第2の入力端子に前記無信号電圧に信号電圧が加算されて入力するとき、前記第2のキャパシタの他端を前記第1の入力端子に接続するとともに、前記第1の演算増幅器の非反転入力端子に前記第1の基準電圧を接続し、且つ、前記4のキャパシタの他端を前記第2の入力端子に接続するとともに、前記第2の演算増幅器の非反転入力端子に前記第3の基準電圧を接続し、且つ、前記第1および第2の演算増幅器の反転入力端子と出力端子を各々接続し、
その後、前記第2のキャパシタの他端を前記第1の演算増幅器の出力端子に接続するとともに、前記第1の演算増幅器の非反転入力端子に前記第2の基準電圧を接続し、且つ、前記第1の演算増幅器の反転入力端子と出力端子の間の接続を開放し、前記4のキャパシタの他端を前記第2の演算増幅器の出力端子に接続するとともに、前記第2の演算増幅器の非反転入力端子に前記第4の基準電圧を接続し、且つ、前記第2の演算増幅器の反転入力端子と出力端子の間の接続を開放し、
前記第1および第2の演算増幅器の出力端子に、前記第1および第2の入力端子に入力した前記無信号電圧に前記信号電圧が加算された差動信号から前記無信号電圧を除去した前記信号電圧の差動信号を出力させることを特徴とするオフセット電圧補正回路。
【請求項2】
請求項1に記載のオフセット電圧補正回路において、
前記第1および第2のキャパシタを同値とし、前記第3および第4のキャパシタを同値とし、且つ、前記差動信号として前記第1および第2の入力端子に無信号電圧V1、V2が各々入力するとき、前記第1乃至第4の基準電圧VREF1,VREF2,VREF3,VREF4の値を、
2VREF1+2VREF4−2VREF2−2VREF3+V2−V1=0
に設定することを特徴とするオフセット電圧補正回路。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のオフセット電圧補正回路において、
前記第1の基準電圧から前記第2の基準電圧を差し引いた電圧を前記第1の入力端子に入力する無信号電圧の1/2に設定し、
前記第3の基準電圧から前記第4の基準電圧を差し引いた電圧を前記第2の入力端子に入力する無信号電圧の1/2に設定し、
前記第1の出力端子に前記第1の入力端子に入力した前記信号電圧を出力させるとともに、前記第2の出力端子に前記第21の入力端子に入力した前記信号電圧を出力させることを特徴とするオフセット電圧補正回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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