説明

オロト酸含有組成物およびその製造方法

【課題】オロト酸および尿酸を含む液状組成物から尿酸を分離除去し、オロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である組成物を効率的にかつ安価に製造する方法を提供する。
【解決手段】活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程と、接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させてオロト酸を溶出させる工程と、溶出させたオロト酸を含有するアルカリ溶液を回収する工程を含む、オロト酸および尿酸を含む液状組成物から、オロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である組成物を製造する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オロト酸および尿酸を含む液状組成物から尿酸を除去する方法、ならびに尿酸が除去されたオロト酸含有組成物およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オロト酸は、ピリミジンヌクレオチドの前駆物質であり、生体内ではアミノ酸から生合成され、食品では、牛乳、ホエイ等の乳製品中に多く存在する(非特許文献1)。
【0003】
オロト酸には、尿酸値低下作用、抗炎症作用、滋養強壮作用、肝機能促進作用等の健康の維持・増進に有効な様々な作用があり、このため、単独でまたは他の成分と組み合わせて、医薬品、医薬部外品、健康食品等への利用が検討されている。
【0004】
オロト酸は、乳製品の製造で生じる副産物にも含まれるが、その多くが産業廃棄物として廃棄されている。例えば、チーズ製造の副産物であるチーズホエイは、一部は粉末化され食品素材として利用されるが、世界的には多くのチーズホエイが廃棄されているのが現状である。このため廃棄される乳製品副産物からオロト酸を回収することができれば、オロト酸を安価に提供することが可能となる。
【0005】
しかしながら、チーズホエイ等の乳副産物にはオロト酸に加え、プリンヌクレオチドの分解物である尿酸が多量に含まれる。尿酸値の上昇は痛風の原因ともなることから、尿酸の過剰摂取は健康上好ましくなく、乳副産物から回収したオロト酸を健康食品素材として活用する場合、尿酸はできるだけ除去しておくことが望ましい。また、チーズホエイ中のオロト酸は固形分あたり0.1%程度と微量であるため、オロト酸以外の固形分を取り除いて固形分あたりのオロト酸含有量を増加させる(以下、オロト酸を濃縮するともいう)ことができればより望ましい。
【0006】
一方、核酸関連物質の分離方法として、ヌクレオチドおよびヌクレオシドを含有する溶液を活性炭に吸着させ、水洗後、アルカリ金属水溶液でヌクレオチドと核酸塩基を溶出させたのち、エタノール含有アルカリ金属水溶液でヌクレオシドを溶出することによって、ヌクレオチドとヌクレオシドとを相互分離する方法が報告されている(特許文献1)。しかしながら、ヌクレオチドやヌクレオシドと異なり、オロト酸と尿酸のような構造中に糖やリン酸基を含まない核酸関連物質同士は、性質に大きな違いがないことから従来の方法では通常分離することが困難であると考えられ、両者を効率よく分離できる方法は報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭59-104399号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】J. Dairy Sci., 67:723-728(1984)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、オロト酸および尿酸を含む液状組成物から尿酸を分離除去し、オロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である組成物を効率的にかつ安価に製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の[1]〜[5]に関する。
[1] 活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程と、該接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させてオロト酸を溶出させる工程を含む、オロト酸および尿酸を含む液状組成物から尿酸を除去する方法。
[2] 活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程と、該接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させてオロト酸を溶出させる工程と、溶出させたオロト酸を含有するアルカリ溶液を回収する工程を含む、オロト酸および尿酸を含む液状組成物から、オロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である組成物を製造する方法。
[3] 活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程に続いて、活性炭を水または酸で洗浄する工程をさらに含む、[1]または[2]に記載の方法。
[4] オロト酸および尿酸を含む液状組成物が、乳またはその乳から調製された組成物である、[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5] オロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である、乳またはその乳から調製された組成物。
【発明の効果】
【0011】
本発明の方法によれば、オロト酸および尿酸を含む液状組成物からオロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である組成物を簡便かつ効率的に製造することができる。また、本発明の方法の工程を繰り返すことによってオロト酸を高濃度に濃縮することができ、また、使用する活性炭の連用も可能であることから、本発明の方法は、生産性および経済性に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明における「オロト酸」としては、オロト酸(ウラシル−4−カルボン酸)以外に、4位のカルボン酸にメチル、エチル、ブチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基がエステル結合した4−エステル置換体;1 ,2 ,3 ,6位の水素の一つ以上がメチル、エチル、ブチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基、またはメチル、エチル、ブチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基を持つアルコキシ基に置換された誘導体;あるいは、これらのナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、亜鉛塩等の重金属塩;アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩;モルホリン、ピペリジン等の付加した有機アミン付加塩等の薬理学的に許容される塩も包含される。
【0013】
また、本発明における「尿酸」としては、尿酸以外に、そのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩、3−N−メチル尿酸、3−N−ラウリル尿酸、7−N−ブチル尿酸、1−N−エチル尿酸、9−N−ラウリル尿酸、3,7−N−ジメチル尿酸などの尿酸N−アルキル変性物、3−N−リボシル尿酸、9−N−グリコシル尿酸などの尿酸配糖体等も包含されるが、尿酸またはその塩が好ましくあげられる。
【0014】
「オロト酸および尿酸を含有する液状組成物」としては、オロト酸および尿酸を含有する液状の組成物であれば、水溶液に限定されるものではなく、乳、乳より調製される組成物(乳製品)、オロト酸を生成する能力を有する微生物の培養物、該培養物の処理物、該培養物の上清、飲料等いずれの組成物であってもよいが、乳および乳製品が好ましくあげられる。
【0015】
「乳」としては、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ラクダ、トナカイ、ヤク、ウマ、ロバなどから選ばれる動物から搾乳された乳があげられるが、特に、ウシ、ヤギ、またはヒツジ由来の乳が好ましい。本発明における「乳」には、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、部分脱脂乳、脱脂乳、および加工乳が包含される。
【0016】
乳より調製される組成物とは、いわゆる乳製品をいい、クリーム、バター、バターオイル、ホエイ、濃縮ホエイ、アイスクリーム類(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス)、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖煉乳、無糖脱脂煉乳、加糖煉乳、加糖脱脂煉乳、ヨーグルト(発酵乳)、乳酸菌飲料および乳飲料等があげられる。また、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、加糖粉乳、加糖脱脂粉乳、調整粉乳等の粉乳を乳あるいは水等の溶媒に溶解、あるいは分散させたものであってもよい。本発明において、これらの乳および乳製品は、いずれか一種類でもよいし、二種類以上の混合物であってもよい。
【0017】
また、オロト酸および尿酸を含有する液状の組成物である限り、これらの組成物を粗精製して得られる組成物であってもよい。
【0018】
オロト酸および尿酸を含有する液状組成物中のオロト酸および尿酸の含有量およびその量比は特に限定されない。
【0019】
なお、液状組成物中のオロト酸および尿酸の含有量は、JOURNAL OF AOAC INTERNATIONAL, 87, 1, 116-122 (2004)等に記載の液体クロマトグラフィー等の常法により定量することができる。
【0020】
本発明のオロト酸および尿酸を含む液状組成物から尿酸を除去する方法は、活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程(接触工程)と、該接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させてオロト酸を溶出させる工程(溶出工程)を含む。
【0021】
また、本発明のオロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である組成物を製造する方法は、活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程(接触工程)と、該接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させてオロト酸を溶出させる工程(溶出工程)と、溶出させたオロト酸を含有するアルカリ溶液を回収する工程(回収工程)を含む。
【0022】
尿酸を除去した後のオロト酸含有組成物において尿酸の含有量が検出限界以下であることは、該組成物を必要に応じて水等に懸濁してオロト酸濃度を10mg/Lとなるように調製した場合に、280nmで尿酸の紫外吸収が検出されないことにより確認することができる。通常、尿酸の検出限界値を基に計算すると、原料中の尿酸の除去率は99%以上と算出される。
【0023】
以下、各工程について説明する。
まず、接触工程においては、活性炭とオロト酸および尿酸を含有する液状組成物とを接触させることにより、液状組成物中のオロト酸および尿酸が該活性炭に吸着する。
【0024】
活性炭は、特に限定されるものではなく、原料(木質原料、鉱物系原料等)および形状(粒状、粉末状、顆粒状等)はいずれのものを用いてもよい。例えば、日本エンバイロケミカルズ社製の粒状白鷺LH2cや粒状白鷺KL等を用いることができる。
【0025】
活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる方法としては、接触ろ過法、固定床吸着法、移動床吸着法、流動床吸着法等のいずれの方法であってもよいが、固定床吸着法、例えば、活性炭をカラムに充填し、該液状組成物をカラムの上部または下部から通液する方法が、簡便であり、かつオロト酸および尿酸を吸着させる効率がよいことから好ましい。
【0026】
活性炭の使用量は、その種類によって異なるが、通常、接触させる液状組成物中に含まれるオロト酸および尿酸の1〜200倍程度、好ましくは10〜100倍程度である。
【0027】
活性炭に接触させるオロト酸および尿酸を含有する液状組成物のpHは、オロト酸の回収率と尿酸の除去の観点から、pH1〜7、好ましくは2〜7があげられる。pHの調整には、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、乳酸、酢酸等の酸、水酸化ナトリウム等のアルカリを用いることができる。
【0028】
また、上記接触工程の後、溶出工程の前に、活性炭を酸または水で洗浄する工程(洗浄工程)を行ってもよい。洗浄工程は、前工程で、オロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させた活性炭を、水または酸で洗浄する。洗浄に用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、乳酸、酢酸等があげられる。水または酸の使用量は特に限定されないが、通常、活性炭と接触させた液状組成物の0.1〜5倍量程度、好ましくは1〜3倍程度である。
【0029】
次に、溶出工程においては、接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させることにより、該活性炭に尿酸を吸着させたまま、該活性炭に吸着したオロト酸を溶出させることができる。アルカリ溶液としては水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水等を用いることができる。水酸化ナトリウム水溶液または水酸化カリウム水溶液を用いる場合、濃度は0.1mol/L以上2mol/L以下が好ましい。アンモニア水を用いる場合は、濃度は1%以上10%以下が好ましい。用いるアルカリ溶液の量は、通常、接触工程において活性炭と接触させた液状組成物の0.01〜1倍量程度、好ましくは0.1〜0.2倍程度である。
【0030】
最後に、回収工程では、溶出させたオロト酸を含有するアルカリ溶液を回収する。このアルカリ溶液は、そのまま、オロト酸を含有するが、尿酸の含有量が検出限界以下である組成物(以下、「本発明の組成物」ともいう)として用いることができる。また、溶出工程でオロト酸を溶出させるアルカリ溶液としてアンモニア水等の揮発性アルカリを用いた場合は、加熱や減圧を組み合わせた蒸留操作等によりアルカリを除去し、これを本発明の組成物としてもよいし、不揮発性のアルカリを用いた場合は、酸による中和および電気透析脱塩を組み合わせてアルカリを除去し、これを本発明の組成物としてもよい。また、該アルカリ溶液から合成樹脂等を用いてオロト酸を回収することもできる。
【0031】
上記方法により、オロト酸および尿酸を含有する液状組成物を原料として、本発明の組成物を簡便に製造することができる。
【0032】
上記の接触工程と洗浄工程、あるいは、接触工程と洗浄工程と溶出工程は、必要に応じて繰り返すことにより、活性炭あたりのオロト酸の吸着量を増加させることができる。繰り返す場合の回数は、特に限定されるものではないが、例えば、1〜5回程度である。
【0033】
特に、上記の接触工程および洗浄工程を繰り返して得られた本発明の組成物は、原料中のオロト酸濃度より高濃度であるため、上記方法は、尿酸の除去と同時にオロト酸を濃縮することもできる点で優れている。
【0034】
また、上記方法において、溶出工程後の活性炭は繰り返し使用することができる。繰り返し使用しても、オロト酸の回収量はほとんど低下せず、尿酸も除去できるため、経済的に有利である。
【実施例】
【0035】
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。バッチ法で実施した例を示すが、カラム法でも何ら問題なく実施できる。
【0036】
(実施例1)オロト酸および尿酸含有液からのオロト酸の回収
市販のホエイパーミエートパウダー1g(オロト酸を1.8mg、尿酸を0.55mg含有する)を水50mlに溶解させた水溶液(pH6.5)及びホエイパーミエートパウダー1gを水50mlに溶解させた後、1mol/lの塩酸でpHを2.8にした水溶液を調製した。
【0037】
それぞれのホエイパーミエート水溶液に活性炭を0.1g添加し、30分間溶液を撹拌させながらオロト酸を吸着させた。その後、水50mlで活性炭を洗浄し、5%アンモニア水50mlでオロト酸を溶出させ、溶出したオロト酸を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分離定量(検出波長280nm)した。
【0038】
その結果、pH6.5に調整したホエイパーミエート水溶液を用いた場合、活性炭1kgあたり約4gのオロト酸を回収することができ、酸性条件であるpH2.8に調製したホエイパーミエート水溶液を用いた場合、活性炭1kgあたりの約12gのオロト酸を回収することができた。なお、いずれの処理後のオロト酸溶出液中においても尿酸は検出されなかった。
【0039】
(実施例2) 活性炭の連用と乳原料からのオロト酸回収量に関する検討
市販のホエイパーミエートパウダー1g(オロト酸を1.8mg、尿酸を0.55mg含有する)を水50mlに溶解させた後、1mol/lの塩酸でpHを2.8にした水溶液を調製した。このホエイパーミエート水溶液に活性炭を0.1g添加し、30分間溶液を撹拌させながらオロト酸を吸着させた。その後、水50mlで活性炭を洗浄し、5%アンモニア水50mlでオロト酸を溶出させた。
【0040】
続いて、同じ活性炭を用い、各回新たなホエイパーミエート水溶液を調製し、上記操作を計6回繰り返し行った。それぞれの溶出液中のオロト酸を実施例1と同様の条件によりHPLCを用いて分離定量した。
【0041】
得られた溶出液を減圧乾固させ、固形分あたりのオロト酸純度を測定したところ、活性炭1kgあたりのオロト酸回収量は、平均約8.4gであり、オロト酸の含有量は固形分あたり平均7.5%(w/w)であった。
【0042】
なお、6回の操作において活性炭1kgあたりのオロト酸の回収量は、いずれの回収においても7g以上であり、回数を重ねても低下する傾向は見られなかった。また、これらの6回の溶出液で尿酸はいずれも検出されなかった。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、健康の維持増進に有効なオロト酸を利用する機能性食品やサプリメントなどの飲食品や医薬品の製造分野において利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程と、該接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させてオロト酸を溶出させる工程を含む、オロト酸および尿酸を含む液状組成物から尿酸を除去する方法。
【請求項2】
活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程と、該接触後の活性炭にアルカリ溶液を接触させてオロト酸を溶出させる工程と、溶出させたオロト酸を含有するアルカリ溶液を回収する工程を含む、オロト酸および尿酸を含む液状組成物から、オロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である組成物を製造する方法。
【請求項3】
活性炭にオロト酸および尿酸を含有する液状組成物を接触させる工程に続いて、活性炭を酸または水で洗浄する工程をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
オロト酸および尿酸を含む液状組成物が、乳またはその乳から調製された組成物である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
オロト酸を含有し、かつ尿酸の含有量が検出限界以下である、乳またはその乳から調製された組成物。

【公開番号】特開2012−126675(P2012−126675A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279296(P2010−279296)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000253503)キリンホールディングス株式会社 (247)
【Fターム(参考)】