説明

オーディオ−ビジュアル・サーチ・アンド・ブラウズ・インターフェース(AVSBI)

【解決手段】 オーディオビジュアルサーチアンドブラウズインターフェース(AVSBI)を記載する。実施形態によると、ユーザインターフェースモジュールは、1以上のメディアコレクションを表示する。1以上のメディアコレクションはそれぞれ、複数のメディアクリップを含む。ユーザインターフェースモジュールは、1以上のメディアコレクションの中から、ユーザインターフェースディスプレイ上のスライダに対応付けられている中央メディアコレクションを決定する。ユーザインターフェースモジュールは、中央メディアコレクションに基づき、左メディアコレクションおよび右メディアコレクションを決定する。中央メディアコレクションに含まれる複数のメディアクリップは中央スピーカで、左メディアコレクションに含まれる複数のメディアクリップは左スピ−カで、右メディアコレクションに含まれる複数のメディアクリップは右スピーカで、全て同時に、重ね合わせて、周期的に繰り返し再生される。他の実施形態も記載および請求する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
消費者向け電子機器と処理システムとの融合が進められている。テレビおよびメディアセンター等の消費者向け電子機器は、高機能化して、通常はコンピュータにある処理機能を持つようになっている。消費者向け電子機器は、処理機能が高まると、より高度なシステムプログラムおよびアプリケーションプログラムを実行できるようになり得る。このようなプログラムは通常、増える一方の情報の表示および検索が可能なロバストなユーザインターフェースを必要とする。したがって、上記の問題等を解決するべく改善策が必要である。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【図1】システムの一実施形態を示す図である。
【0003】
【図2】ユーザインターフェースディスプレイの一実施形態を示す図である。
【0004】
【図3】チャートの一実施形態を示す図である。
【0005】
【図4】ユーザインターフェースディスプレイの一実施形態を示す図である。
【0006】
【図5】ロジックフローの一実施形態を示す図である。
【0007】
【図6】ロジックフローの一実施形態を示す図である。
【0008】
【図7】システムの一実施形態を示す図である。
【0009】
【図8】デバイスの一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
さまざまな実施形態は、オーディオコンテンツおよび/またはビジュアルコンテンツの検索および/または閲覧を高速化するためのオーディオ−ビジュアル・サーチ・アンド・ブラウズ・インターフェース(AVSBI)に関するとしてよい。今日のデジタル化が進んだホーム環境では、ホームネットワーク中に何百または何千ものメディアコンテンツを格納することが可能である。利用可能なメディアコンテンツの数が多いために、コンテンツの閲覧または検索がユーザにとって特に大きい負担となる場合がある。
【0011】
AVSBIの実施形態では、メディアコレクション群を視覚的に検索可能な形式で提示すると共に、メディアそのものの簡単なオーディオサンプリングも提供する。オーディオサンプリングの実施形態では、複数のメディアコレクションを同時に再生し、各メディアコレクションは、サラウンド型の音響設定において、それぞれ別のスピーカで出力する。実施形態では、複数のメディアコレクションは、同時に再生するだけでなく、選択されたメディアクリップまたはメディアトラックに常に重点を置きつつ、各メディアコレクションのメディアクリップまたはメディアトラックを重ね合わせて周期的に繰り返し再生する。
【0012】
実施形態によると、AVSBIによれば、複数のメディアコレクションをユーザインターフェースディスプレイ上に横並びで表示するとしてよい。ユーザは、スライダを用いて複数のメディアコレクション内を検索するとしてよい。尚、各メディアコレクションは静止画像として提示されている。静止画像があることで、特定のメディアコレクションおよび隣接するメディアコレクションについて、一目で、ユーザに即座に情報を提供することが出来る。
【0013】
上述したように、オーディオサンプリングの実施形態では、複数のメディアコレクションを同時に再生し、各メディアコレクションは、サラウンド型の音響設定において、それぞれ異なるスピーカで出力する。実施形態では、ユーザインターフェースディスプレイ上で何らかの方法でスライダに対応付けられているメディアコレクション(例えば、スライダの真下に位置しているメディアコレクション)を、中央スピーカで再生する。中央メディアコレクションのすぐ左に位置するメディアコレクションは、左スピーカで再生する。中央メディアコレクションのすぐ右に位置するメディアコレクションは、右スピーカで再生する。実施形態では、スライダは、左矢印および右矢印を含む。ユーザがメディアコレクション内を検索するべくスライダを動かすと、メディアコレクションのオーディオ出力は、ユーザインターフェースディスプレイ上でのスライダの位置に基づき、スピーカ間を移動する。
【0014】
実施形態では、メディアコレクションの映画のサウンドトラックのクリップを表す静止画像(例えば、映画のポスター)は、1枚の静止画像から、上述したように、複数のスピーカで再生されるサウンドトラックと同期して表示されるビデオのカットされたテイクが交じり合って重なった(フェード状)状態へと進むとしてもよい。他の実施形態についても、説明および請求を行なう。
【0015】
さまざまな実施形態は、遠隔制御部からユーザ入力を受け取る高速閲覧モードユーザインターフェースを含むとしてよい。例えば、ユーザインターフェースモジュールは、遠隔制御部が指定するべく動いている様子を表す動き情報を受け取るとしてよい。遠隔制御部は、ユーザが空間内で遠隔制御部を動かすと、例えば、スクリーン上に表示されている別のオブジェクトを指定するように遠隔制御部を動かすと、動き情報を提供するとしてよい。このように、ユーザは、「エア」マウスまたは自由な形態のポインティングデバイス等の遠隔制御部を用いて、テレビまたはセットトップボックス等のメディアデバイスに情報を入力するとしてよい。これに代えて、ユーザは、遠隔制御部とは分けて実現されるか、または、遠隔制御部に組み込まれて実現されるその他のポインティングデバイスを用いて、ユーザインターフェースモジュールに動き情報を提供するとしてもよい。実施形態はこれに限定されるものではない。
【0016】
さまざまな実施形態は、1以上の素子または構成要素を備えるとしてよい。構成要素は、特定の動作を実行する構造であればどのような構造を持つとしてもよい。各構成要素は、設計パラメータまたは性能制約に応じて所望されるように、ハードウェア、ソフトウェア、または、これらの任意の組み合わせとして実現されるとしてよい。実施形態は、説明するにあたっては一例として限られた数の構成要素が所定の構成を持つものとするが、実施例に応じて所望されるように、構成要素の数を増減させて別の構成としてもよい。尚、「一実施形態」または「実施形態」と言及する場合、当該実施形態に関連付けて説明する特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するものと留意されたい。本明細書において「一実施形態」という用語は何度も用いられるが、必ずしも全てが同じ実施形態に言及しているとは限らない。
【0017】
図1は、本発明の実施形態を動作させるシステム100の一実施形態を示す図である。図1を参照しつつ説明すると、システム100は、デバイス102と、遠隔制御部104と、ディスプレイ106と、左スピーカ108と、中央スピーカ110と、右スピーカ112と、通信媒体114とを備えるとしてよい。デバイス102は、ユーザインターフェースモジュール116と、メディアストレージ118と、1以上のデコーダ120と、1以上のミキサ122と、1以上の増幅器124とを有するとしてよい。遠隔制御部104は、入出力(I/O)デバイス126と、ジャイロスコープ128と、制御ロジック130とを有するとしてよい。上述の構成要素についてはそれぞれ、より詳細に後述する。
【0018】
一実施形態によると、例えば、デバイス102は、ユーザインターフェースモジュール116等のさまざまなアプリケーションプログラムを含むメディア処理システムである。例えば、ユーザインターフェースモジュール116は、ユーザとデバイス102との間で情報のやり取りを行なうべくグラフィックユーザインターフェース(GUI)を含むとしてよい。ユーザインターフェースモジュール116は、例えば、ネットワーク化されているデジタルホーム環境において大量のメディアコンテンツ内を検索することを目的として、AVSBIの実施形態を容易にするべく用いられるとしてよい。
【0019】
AVSBIの実施形態では、メディアコレクション群を視覚的に検索可能な形式で提示すると共に、メディアそのものの簡単なオーディオサンプリングも提供する。実施形態によると、各メディアコレクションは、メディアコンテンツのクリップまたはトラックを複数含む。メディアコレクションは、メディアストレージ118に格納されているとしてよいが、実施形態はこれに限定されるものではない。1以上のメディアコレクションは、ネットワーク内のどこに格納するとしてもよく、例えば、デバイス102がアクセス可能な場所に格納するとしてよい。
【0020】
メディアストレージ118は、任意の種類のコンテンツまたはデータを格納するとしてよい。コンテンツの例を挙げると、一般的には、ユーザ用の情報を表す任意のデータまたは信号、例えば、メディア情報、音声情報、動画情報、オーディオ情報、画像情報、文字情報、数字情報、英数字記号、図形等が含まれるとしてよい。実施形態はこれに限定されるものではない。
【0021】
AVSBIの実施形態は、コレクションに含まれるオーディオクリップまたはオーディオトラックの小サイズのサンプルを多数、同時且つ非常に高速に聴くという考えに基づいている。人間の脳は、他の感覚とは対照的に、複数のオーディオデータストリームを分離および処理することが可能であるので、大量のオーディオデータを効率良く同時に聴くことができる。ここで、ユーザは、非常に大量のオーディオデータストリーム群またはメディアデータストリーム群を短時間でチェックして、ユーザが過去に聞いたことがあり気になっているオーディオのサンプルに基づき、特定のオーディオ/メディアクリップを検索することができる。
【0022】
AVSBIの実施形態は、ナビゲートおよびソートの両方について、空間機能を利用する。これによって、ユーザは、過去にアクセスしたメディアの現在の位置をより容易に思い出すことができるようになる。また、ソートという概念を伝えるために空間マッピングを利用することで、ユーザは、特定の特徴を持つメディアがどこにあるかを予測し易くなる。AVSBIの実施形態では、水平スクローリングおよびサラウンド方式音響技術に基づき、メディアコンテンツを空間的にナビゲートおよびソートしている。実施形態はこれに限定されない。
【0023】
オーディオサンプリングの実施形態では、複数のメディアコレクションを同時に再生する。各メディアコレクションは、サラウンド方式の音響設定でそれぞれ異なるスピーカから出力される。実施形態によると、複数のメディアコレクションは、同時に再生されるだけでなく、選択されたメディアクリップまたはメディアトラックに常に重点を置きつつ、各メディアコレクション内で重ね合わせて周期的に繰り返し再生される。
【0024】
図1を参照しつつ説明すると、一部の実施形態では、図示しているように3つのスピーカが常に3つの別個のオーディオパイプラインでオーディオを再生している。例えば、左スピーカ108は、デコーダ120−1、ミキサ122−1、および増幅器124−1から構成されるパイプラインを用いている。中央スピーカ110は、デコーダ120−2、ミキサ122−2、および増幅器124−2から構成されるパイプラインを用いている。右スピーカ112は、デコーダ120−3、ミキサ122−3、および増幅器124−3から構成されるパイプラインを用いている。一部の実施形態によると、スピーカ毎に常に、2つ以上のオーディオクリップまたはオーディオトラックがデコードされているとしてよい。尚、各デコーダは、格納媒体(例えば、ストレージ118)からオーディオクリップまたはオーディオトラックを読み出してデコードする。そして、以下でさらに説明するが、ミキサを用いて2つ以上のオーディオクリップまたはオーディオトラックを混合または編み合わせる。最後に、混合または編み合わせたオーディオを増幅器およびスピーカに送る。図1に図示しているスピーカは3つであるが、実施形態はこれに限定されるものではなく、任意の数のスピーカを用いるとしてよい。
【0025】
実施形態によると、AVSBIによると、複数のメディアコレクションをユーザインターフェースディスプレイ上で横並びに表示することができるとしてよい。このようなユーザインターフェースディスプレイ200の一例を図2に示す。ユーザインターフェースディスプレイ200は、ユーザインターフェースモジュール116によって実現されるとしてよい。
【0026】
図2を参照しつつ説明すると、ユーザは、スライダ202(または、例えば、ポインタあるいはカーソル)を用いて、複数のメディアコレクション(例えば、メディアコレクション204、206、208、210、212等)内を検索するとしてよい。尚、各メディアコレクションは静止画像として表される。静止画像があることによって、ユーザは、特定のメディアコレクション、および、近くのメディアコレクションについても、一目で、即座に情報を得ることができる。図2に図示するメディアコレクションは横並びになっているが、本発明の実施形態を限定するものではない。実際には、メディアコレクションは任意の方法で表示するとしてよく、これらに限定されないが、縦方向、層状、斜め、重なり合うように表示されるとしてよい。本発明の実施形態はこれに限定されない。
【0027】
実施形態によると、各メディアコレクションが特定のアルバムから得られる複数のオーディオサンプルを表していると仮定する場合、静止画像は、図2に示すように、アルバム自体から得られたアルバムジャケットの写真であってよい。実施形態によると、ユーザは、複数のメディアコレクションまたはアルバム間を、リアルタイムにアニメーション方式で、スクロールするとしてよい。
【0028】
メディアコレクション(例えば、アルバム)はそれ自体、メディアコレクション全体に関する何らかの基準にしたがって、または、メディアコレクションに含まれるそれぞれのクリップ、トラック、または、サンプルにしたがって、順序決めまたはソートを行うとしてもよい。例えば、クラシックロック音楽のアルバムを最初に持ってきて、その後にオルタナティブ音楽のアルバムを次に並べ、その後にカントリー音楽のアルバムを並べる、という順序にするとしてもよい。アルバムは、任意のその他の基準に基づいて、順序決めまたはソートを行うとしてよい。例えば、アルバムは、アーティスト、レコード会社、ユーザ設定ソート方式、発表年度、オーディオコンテンツ固有の特長、メタデータ、ジャンル、所定の再生リスト、メディアファイルの付帯的な品質(例えば、ビットレート、圧縮方法、形式等)、既存の音楽ゲノムフレームワークから得られた順序決め等に基づきソートすることもできる。実施形態はこれに限定されない。
【0029】
再度図2を参照しつつ説明すると、実施形態によると、メディアコレクション208(またはアルバム)が、スライダ202の真下に位置しており、中央スピーカ110(図1)で再生される。メディアコレクション206が、中央メディアコレクション208のすぐ左に位置しており、左スピーカ108で再生される。メディアコレクション210が、中央メディアコレクション208のすぐ右に位置しており、右スピーカ112で再生される。実施形態は、スライダ202の真下に位置しているメディアコレクションが中央メディアコレクションと判断されることに限定されない。例えば、実施形態によると、所定の任意の方法でスライダ202に対応付けられるメディアコレクションを中央メディアコレクションと判断する。
【0030】
メディアコレクションを検索するべくユーザがスライダ202を動かすと、ユーザインターフェースディスプレイ200上でのスライダ202の位置に基づき、メディアコレクションのオーディオ出力がスピーカ間で移動する。実施形態によると、図2に示すように、スライダ202は左矢印および右矢印を含む。例えば、右矢印が一回アクティブ化されると(または、スライダ202が右に移動してメディアコレクション210の上方に位置すると)、メディアコレクション210の再生が中央スピーカ110で始まり、メディアコレクション208の再生が左スピーカ108で始まり、メディアコレクション212の再生が右スピーカ112で始まる。これに代えて、左矢印が一回アクティブ化されると(または、スライダ202が左に移動してメディアコレクション206の上方に位置すると)、メディアコレクション206の再生が中央スピーカ110で始まり、メディアコレクション204の再生が左スピーカ108で始まり、メディアコレクション208の再生が右スピーカ112で始まる。このように、ユーザがメディアコレクション群をスクロールすると、メディアコレクションの再生も、スクロール方向に、あるスピーカから次のスピーカへと順次移動する。このように、実施形態は、オーディオの検索およびチェックに、サラウンド方式音響技術の利点を活かすべく空間成分を追加する。実施形態はこれに限定されない。
【0031】
実施形態によると、メディアコレクションはスピーカ108、110、および112で同時に再生されるだけでなく、選択されたメディアクリップまたはメディアトラックに常に重点を置きながら、各メディアコレクション内でも重ね合わせて周期的に繰り返し、または、「編み合わせた」状態で再生する。実施形態によると、(例えば、アルゴリズムによって各オーディオクリップの中央点から選択された)オーディオクリップまたはオーディオトラックの複数のセグメントが小音量で同時に再生される一方、そのうち1つ(現時点で重点が置かれているもの)は他よりも大音量で再生される。重点を置くクリップは、メディアコレクションのクリップ毎に、順番に、重ね合わせつつ、周期的に繰り返し、順次切り替えられる。
【0032】
実施形態によると、各メディアコレクションについて、メディアクリップまたはメディアトラックの順序を決定する。例えば、実施形態によると、各メディアコレクションがアルバムを表す場合、アルバムに含まれるクリップまたはトラックのデフォルト順序を採用するとしてよい。
【0033】
実施形態によると、クリップまたはトラックの分離度によってクリップをどのように重ね合わせるかが決まる。尚、クリップ同士を重ね合わせるにはさまざまな方法を用いることができる。例えば、180度の分離度では、最多で2つのクリップが同時に1つのスピーカから聞こえる(つまり、2曲を混合する)。120度の分離度では、最多で3つのクリップが同時に1つのスピーカから聞こえる(つまり、3曲を混合する)。混合するクリップの数は、聞き手を混乱させることなく多数の曲を混合できるように、最大値に設定されるとしてよい。
【0034】
実施形態によると、分離度に基づき、n個のクリップまたはトラックを選択する(例えば、180度の分離度の場合は2つのクリップを選択し、120度の分離度の場合は3つのクリップを選択する)。このn個のクリップの中から、重点を置くべきクリップを1つ選択する。選択された複数のクリップを一定期間にわたって再生する一方、選択された1つのクリップについては他のクリップよりも大音量で再生して重点を置く。そして、次のn個のクリップに移るが、前のn個のクリップまたはトラックとは重ね合わせたままである。
【0035】
複数のクリップまたはトラックを混合させる実施形態を図3に示す。図3を参照しつつ説明すると、分離度を180度として時間の経過と共に複数のクリップまたはトラックを混合する様子を示している。n個のクリップに最後のクリップまたはトラックが含められると、最初のクリップまたはトラックからサイクルが再び開始される。実施形態によると、特定部分において小音量となるクリップまたはトラックのサンプリングを改善するべく、アルゴリズムは各トラックの中央点を選択し、各中央点のインデックスに、メディアコレクションまたはアルバムを一巡する各サイクルについて、トラックでのランダムオフセットが適用されている。本発明の実施形態はこれに限定されない。
【0036】
他の実施形態によると、メディアコレクションに含まれる各クリップまたはトラックは、1つの同じアルバムに含まれるクリップ以外のものを表すとしてもよい。尚、複数のクリップは、ジャンルまたは拍子の順に、アーティスト別に、レコード会社別に、発表年度別に、オーディオコンテンツ固有の特徴、メタデータ、所定のユーザ再生リスト、メディアファイル自体の付帯的な品質(例えば、ビットレート、圧縮方法、形式等)、既存の音楽ゲノムフレームワークから得られる順序等に基づき、1つのメディアコレクション内でグループ分けされるとしてもよい。実施形態はこれに限定されない。
【0037】
ユーザインターフェースディスプレイのある実施形態によると、例えば、メディアコレクションに含まれる複数のクリップはそれぞれ、別のアルバムに収録されているものであってよい。尚、各クリップは、当該クリップが収録されているアルバムのアルバムジャケットで表されるとしてもよい。メディアコレクションに含まれるクリップは、ユーザインターフェースディスプレイ上のメディアコレクション内では、複数の行に分けて並べられるとしてよい。ユーザインターフェースディスプレイ400の一例を図4に示す。図4を参照しつつ説明すると、メディアコレクション408内の小さいブロックはそれぞれ、例えば、クリップを表している。このため、メディアコレクション408は、3×3のグループ分け形式で並べられている9個のクリップを含む(横3縦3)。
【0038】
スライダ402の位置に基づき、スピーカ108、110、および112はそれぞれ、上述したのと同様に、決まった順序にしたがって、重ね合わせつつ、周期的に繰り返し3×3のクリップ群を再生する。例えば、図3に示すように、中央の3×3のクリップ群(メディアコレクション408)は中央スピーカ110(図1)で再生される。左の3×3のクリップ群(メディアコレクション406)は、左スピーカ108で再生される。右の3×3のクリップ群(メディアコレクション410)は、右スピーカ112で再生される。上述したように、スライダ402が動くと、複数の異なるスピーカで再生される3×3のクリップ群も同様に移動する。本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、各メディアコレクションの構成および含むクリップの数は、本発明の実施形態に合わせて適宜、任意に設定するとしてよい。
【0039】
また、実施形態によると、例えば、映画のサウンドトラックを検索する際に、オーディオだけでなくビデオを追加するとしてもよい。実施形態によると、メディアコレクションに含まれる映画のサウンドトラックのクリップを表す静止画像(例えば、映画のポスター)は、上述したように、1枚の静止画像から、複数のスピーカで再生されるサウンドトラックと同期して表示されるビデオのカットされたテイクが交じり合って重なった(フェード状)状態へと進むとしてもよい。
【0040】
図1を再度参照しつつ説明すると、さまざまな実施形態では、ユーザインターフェースモジュール116が遠隔制御部104を介してユーザ入力を受信するとしてもよい。遠隔制御部104によって、ユーザは、例えば、マウスまたはその他のポインティングデバイスと同様の指定動作を、ジャイロスコープ128を用いて、実行することができるようになるとしてよい。ユーザインターフェースモジュール116および遠隔制御部104によって、ユーザは、ディスプレイから比較的離れた位置、例えば、通常閲覧距離(例えば、10フィート以上)にいる場合であっても、一般的な有線接続を必要とすることなく、ディスプレイ上のポインタ(または、スライダ)を制御することができるようになる。
【0041】
遠隔制御部104は、例えば、赤外線(IR)信号または無線(RF)信号を用いて、制御情報をやり取りすることによって、ユーザインターフェースモジュール116の制御、管理、または、操作を行なうとしてよい。遠隔制御部104のI/Oデバイス126に含まれる1以上のキーまたはボタンには、さまざまなコマンドコードが割り当てられるとしてよい。I/Oデバイス126は、ユーザコマンドを受け取るべくさまざまなハードウェアまたはソフトウェアのボタン、スイッチ、制御部、トグルを含むとしてよい。例えば、I/Oデバイス126は、数字キーパッド、矢印ボタン、選択ボタン、電源ボタン、モードボタン、選択ボタン、メニューボタン、および、従来の遠隔制御部で一般的に見られる通常制御動作を実行するために必要なその他の制御部を含むとしてよい。コーディングシステムおよびコマンドコードには多くの種類があり、所与のデバイスを制御するために用いるコマンドコードは製造者毎に異なるのが一般的である。
【0042】
I/Oデバイス126に加えて、遠隔制御部104はさらに、遠隔制御部を2次元空間または3次元空間で動かすことによって、離れた位置からでのユーザによるユーザインターフェースへの情報入力を可能とする構成要素を含むとしてよい。例えば、遠隔制御部104はジャイロスコープ128および制御ロジック130を含むとしてよい。動作について説明すると、ユーザは、遠隔制御部104を用いて、エアマウスと同様に空中で遠隔制御部104を動かすことによって、離れた位置にあるユーザインターフェースモジュール116に情報を供給するとしてよい。例えば、ユーザは、ディスプレイ106上に表示されているさまざまなオブジェクトに遠隔制御部104を向けるとしてよい。ジャイロスコープ128は、遠隔制御部104の動きを感知して、感知した動きを表す動き情報を通信媒体114を介してメディア処理ノードに送るとしてよい。ユーザインターフェースモジュール116は、動き情報を受信して、ポインタ(例えば、マウスポインタ)またはカーソルまたはスライダをディスプレイ106上で動き情報にしたがって移動させるとしてよい。ユーザインターフェースモジュール116は、動き情報および関連選択コマンドに基づき、ネットワーク化デジタルホームネットワークについてユーザが定めた任意の数の処理を実行するとしてよい。例えば、オプションメニューのナビゲート、オプションの選択、メディアコンテンツの検索、メディアオブジェクトの選択等を実行するとしてよい。
【0043】
遠隔制御部104は、ジャイロスコープ128および制御ロジック130を用いてエアマウスまたはポインティングデバイスとして動作することに加えて、その他の技術を用いてポインタまたはスライダを制御するとしてよい。例えば、遠隔制御部104は、一体化されているポインティングデバイスを含むとしてよい。ポインティングデバイスは、さまざまな種類のポインタ制御部を含むとしてよく、例えば、トラックボールあるいはローラーボール、ポインティングスティックあるいはポインティングナブ(nub)、ジョイスティック、矢印キー、または、方向キー等を含むとしてよい。ポインティングデバイスを遠隔制御部104に一体化することによって、ユーザは指示動作を実行しやすくなるとしてよい。これに代えて、ユーザは、遠隔制御部104とは別に設けられるポインティングデバイスを用いるとしてもよい。例えば、さまざまな種類のマウスまたはコントローラを用いるとしてもよい。ポインティングデバイスはまた、遠隔制御部104以外のデバイスの一部であってもよい。例えば、有線キーボードまたは無線キーボード等の一部であってもよい。ポインティングデバイスの具体的な実施例としては、ポインティングデバイスがユーザインターフェースモジュールに動き情報を供給して、ユーザに離れた位置(例えば、通常閲覧距離)でも動き情報を生成させることが出来る限り、さまざまなものが考えられるとしてよい。実施形態はこれに限定されない。
【0044】
本明細書に記載する本発明の実施形態はホーム娯楽システムまたはホームネットワークとして説明しているが、本発明を限定する意図はない。本発明の実施形態は、これらに必ずしも限定されないが、オフィス環境、研究環境、病院環境、または、組織的環境等を含む任意の接続環境に応用が可能である。
【0045】
さまざまな実施形態によると、システム100は、無線システム、有線システム、または、これらの組み合わせとして実現されるとしてよい。システム100は、無線システムとして実現される場合、無線共有媒体での通信に適切な構成要素およびインターフェース、例えば、1以上のアンテナ、送信機、受信機、送受信機、増幅器、フィルタ、制御ロジック等を備えるとしてよい。無線共有媒体の例には、無線スペクトルの一部、例えば、RFスペクトル等が含まれるとしてよい。システム100は、有線システムとして実現れる場合、有線通信媒体での通信に適切な構成要素およびインターフェース、例えば、入出力(I/O)アダプタ、I/Oアダプタを対応する有線通信媒体に接続する物理コネクタ、ネットワークインターフェースカード(NIC)、ディスクコントローラ、ビデオコントローラ、オーディオコントローラ等を備えるとしてよい。有線通信媒体の例には、ワイヤ、ケーブル、金属リード線、プリント配線基板(PCB)、バックプレーン、スイッチファブリック、半導体材料、ツイストペア線、同軸ケーブル、光ファイバ等が含まれるとしてよい。
【0046】
本明細書に記載した実施形態の動作については、以下の図面および例を参照しつつさらに説明する。図面にはロジックフローも含まれるとしてよい。以下に記載する図面には具体的なロジックフローが含まれるが、本明細書に記載する一般的な機能をどのように実現し得るかの例を示しているに過ぎないと考えられたい。さらに、記載するロジックフローは、特に明記していない限り、必ずしも図示した順序で実行する必要はない。また、記載するロジックフローは、ハードウェア素子、プロセッサが実行するソフトウェア素子、または、これらの任意の組み合わせで実現するとしてよい。しかし、実施形態は、図面に図示または記載した構成要素または環境に限定されるものではない。
【0047】
図5は、ロジックフロー500の一実施形態を示す図である。ロジックフロー500の各ブロックの詳細は上述しているので、詳細な説明の繰り返しは省略する。ロジックフロー500に示すように、さまざまなメディアコレクションを決定する(ブロック502)。これら複数のメディアコレクションについて順序を決定する(ブロック504)。順序が決定されたメディアコレクションをユーザインターフェースディスプレイ上に表示する(ブロック506)。ユーザインターフェースディスプレイ上でのスライダの位置を決定する(ブロック508)。スライダの位置に基づき、中央メディアコレクションを決定する(ブロック510)。中央メディアコレクションの左にあるのはどのメディアコレクションかを判断する(ブロック512)。中央メディアコレクションの右にあるのはどのメディアコレクションかを判断する(ブロック514)。中央メディアコレクションを中央スピーカで、左メディアコレクションを左スピーカで、右メディアコレクションを右スピーカで再生する(ブロック516)。スライダがユーザインターフェースディスプレイ内で移動すると、ブロック508に戻り、ユーザインターフェースディスプレイ上でのスライダの位置を決定する。実施形態はこれに限定されない。
【0048】
図6は、ロジックフロー600の一実施形態を示す図である。ロジックフロー600の各ブロックの詳細は上述しているので、詳細な説明の繰り返しは省略する。ロジックフロー600に示すように、特定の1つのメディアコレクションにおける複数のクリップまたはトラックの順序を決定する(ブロック602)。クリップの分離度を決定する(ブロック604)。分離度に基づき、n個のクリップを選択する(ブロック606)。n個のクリップの中から重点を置くべきクリップを1つ選択する(ブロック608)。n個のクリップを対応するスピーカで再生しつつ、選択されたクリップに所定期間にわたって重点を置く(例えば、選択されたクリップはn個の他のクリップよりも大音量で再生する)(ブロック610)。その後、次のn個のクリップを再生し、前のn個のクリップと重ね合わせる(ブロック612)。ブロック608に戻る。本発明の実施形態はこれに限定されない。
【0049】
図7は、本明細書で説明する本発明に係る機能を実現するプラットフォーム702の実施形態を示す図である。一実施形態によると、プラットフォーム702は、インテル(登録商標)コーポレーション社製のViiv(登録商標)メディアプラットフォーム等のメディアプラットフォーム702を備えるとしてもよいし、または、メディアプラットフォーム702として実現されるとしてもよい。一実施形態によると、プラットフォーム702は、遠隔制御部(例えば、図1に示した遠隔制御部104)との間でやり取りを行なうとしてよい。
【0050】
一実施形態によると、プラットフォーム702は、例えば、CPU712、チップセット713、1以上のドライバ714、1以上のネットワークコネクション715、オペレーティングシステム716、および/または、1以上のソフトウェアアプリケーションを含む1以上のメディアセンターアプリケーション717を備えるとしてよい。プラットフォーム702はさらに、ストレージ718およびAVSBIロジック720を備えるとしてよい。
【0051】
一実施形態によると、CPU712は、デュアルコアプロセッサ等のプロセッサを1以上有するとしてよい。デュアルコアプロセッサの例としては、インテル(登録商標)コーポレーション社製のPentium(登録商標)DプロセッサおよびPentium(登録商標)プロセッサ・エクストリーム・エディションが含まれる。これらについては、例えば、インテル(登録商標)Core Duo(登録商標)プロセッサと呼ぶこともある。
【0052】
一実施形態によると、チップセット713は、インテル(登録商標)コーポレーション社製のインテル(登録商標)945エクスプレスチップセットファミリー、インテル(登録商標)955Xエクスプレスチップセット、インテル(登録商標)975Xエクスプレスチップセットファミリー、および、ICH7−DHまたはICH7−MDH方式のコントローラハブ、のうちいずれか1つまたは全てを有するとしてよい。
【0053】
一実施形態によると、ドライバ714は、例えば、テレビ等のプラットフォーム702の電源を、最初の起動後にイネーブルされると、ボタンを触ることでユーザが即座に入れたり切ったりすることができるように、インテル(登録商標)社製のクイックレジュームテクノロジードライバを有するとしてよい。また、チップセット713は、例えば、5.1サラウンド方式および/または高精度の7.1サラウンド方式の音声であるオーディオをハードウェアおよび/またはソフトウェア的にサポートしているとしてよい。ドライバ714は、一体的に設けられているグラフィクスプラットフォームのためのグラフィクスドライバを有するとしてよい。一実施形態によると、グラフィクスドライバは、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)エクスプレス方式のグラフィクスカードを含むとしてよい。
【0054】
一実施形態によると、ネットワークコネクション715は、インテル(登録商標)コーポレーション社製のPRO/1000PMまたはPRO/100 VE/VMのネットワークコネクションを有するとしてよい。
【0055】
一実施形態によると、オペレーティングシステム716は、マイクロソフト(登録商標)コーポレーション社製のウィンドウズ(登録商標)XPメディアセンターを有するとしてよい。他の実施形態によると、オペレーティングシステム716は、Linux(登録商標)を有するとしてもよく、他の種類のオペレーティングシステムを有するとしてもよい。一実施形態によると、1以上のメディアセンターアプリケーション717は、例えば、プラットフォーム702または表示デバイスから約10フィート離れた位置からユーザと遠隔制御デバイスとがやり取りできるようにメディアシェルを有するとしてよい。一実施形態によると、メディアシェルは、例えば、「10フィートユーザインターフェース」と呼ばれるとしてもよい。また、1以上のメディアセンターアプリケーション717は、瞬時にオン/オフを切り替える機能を可能とすると共に、プラットフォーム702が「オフ」である場合にメディアアダプタへとコンテンツをプラットフォーム702でストリーミングさせる、インテル(登録商標)社製のクイックレジュームテクノロジーを有するとしてよい。
【0056】
一実施形態によると、ストレージ718は、複数のハードドライブが含まれる場合に価値あるデジタルメディアに対する保護を高めて格納性能を改善するべく、インテル(登録商標)社製のマトリックスストレージテクノロジーを有するとしてよい。実施形態によると、AVSBIロジック720は、本明細書に記載している本発明の実施形態の機能を実現するべく用いられる。
【0057】
プラットフォーム702は、情報のやり取りを行なうべく、1以上の論理チャネルまたは物理チャネルを構築するとしてよい。やり取りされる情報には、メディア情報および制御情報が含まれるとしてよい。メディア情報とは、ユーザ向けのコンテンツを表す任意のデータを意味するとしてよい。制御情報とは、自動化システム向けのコマンド、命令、または、制御ワードを表す任意のデータを意味するとしてよい。例えば、制御情報は、メディア情報をシステム内でルーティングする際、または、所定の方法でメディア情報を処理するようノードに指示する際に用いられるとしてよい。実施形態によると、デバイスプラットフォーム702は、有線通信システム、無線通信システム、または、これらの組み合わせの一部として実現されるとしてよい。しかし、実施形態は、図7に図示または記載した構成要素または環境に限定されるものではない。
【0058】
図8は、本明細書に記載する本発明に係る機能を実現するデバイス800の一実施形態を示す図である。一実施形態によると、例えば、デバイス800は通信システムを含むとしてよい。さまざまな実施形態によると、デバイス800は、処理システム、コンピューティングシステム、モバイルコンピューティングシステム、モバイルコンピューティングデバイス、モバイル無線デバイス、コンピュータ、コンピュータプラットフォーム、コンピュータシステム、コンピュータサブシステム、サーバ、ワークステーション、端末、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、超小型ラップトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、携帯電話/PDAの合体型、スマートフォン、ポケベル、一方向ポケベル、二方向ポケベル、メッセージングデバイス、ブラックベリー等を含むとしてよい。実施形態はこれに限定されない。
【0059】
実施形態によると、デバイス800は、有線通信システム、無線通信システム、または、これらの組み合わせの一部として実現されるとしてよい。一実施形態によると、例えば、デバイス800は、無線機能を持つモバイルコンピューティングデバイスとして実現されるとしてよい。モバイルコンピューティングデバイスとは、例えば、処理システムと、1以上の電池等のモバイル電源とを有する任意のデバイスを意味するとしてよい。
【0060】
モバイルコンピューティングデバイスの例には、ラップトップコンピュータ、超小型ラップトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、パームトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、携帯電話/PDA合体型、スマートフォン、ポケベル、一方向ポケベル、二方向ポケベル、メッセージングデバイス、データ通信デバイス等が含まれるとしてよい。
【0061】
一実施形態によると、例えば、モバイルコンピューティングデバイスは、コンピュータアプリケーションと共に、音声通信および/またはデータ通信を実行可能なスマートフォンとして実現されるとしてよい。一部の実施形態は一例としてモバイルコンピューティングデバイスがスマートフォンとして実現されるものとして説明したが、他の実施形態は他の無線モバイルコンピューティングデバイスを利用しても実現し得るものと考えられたい。実施形態はこれに限定されない。
【0062】
図8に示すように、デバイス800は、筐体802、ディスプレイ804、入出力(I/O)デバイス806、アンテナ808を備えるとしてよい。デバイス800はさらに、5方向ナビゲーションボタン810を備えるとしてよい。I/Oデバイス806は、モバイルコンピューティングデバイスに情報を入力する任意の適切なI/Oデバイスを備えるとしてよい。I/Oデバイス806の例としては、英数字キーボード、数字キーパッド、タッチパッド、入力キー、ボタン、スイッチ、ロッカースイッチ、スピーカ、音声認識デバイス、および、ソフトウェア等が含まれるとしてよい。デバイス800への情報の入力は、マイクロフォンを用いて行なうとしてもよい。このような情報は、音声認識デバイスによってデジタル化されるとしてよい。ディスプレイ804は、モバイルコンピューティングデバイスに適切な情報を表示する任意の適切なディスプレイユニットを有するとしてよい。デバイス800は、本明細書に記載している本発明の実施形態に係る機能を実現するAVSBIロジックが組み込まれているか、または、AVSBIロジックに対するアクセスを持つとしてよい。しかし、実施形態は、図8に図示または記載した構成要素または環境に限定されるものではない。
【0063】
さまざまな実施形態は、ハードウェア素子、ソフトウェア素子、または、これらの組み合わせを用いて実現されるとしてよい。ハードウェア素子の例を挙げると、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路素子(例えば、トランジスタ、抵抗、キャパシタ、インダクタ等)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ロジックゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセット等が含まれるとしてよい。ソフトウェアの例には、ソフトウェア素子、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、マシンプログラム、オペレーティングシステムソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、関数、方法、プロシージャ、ソフトウェアインターフェース、アプリケーションプログラムインターフェース(API)、命令群、コンピューティングコード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード、値、シンボル、または、これらに任意の組み合わせが含まれるとしてよい。ハードウェア素子および/またはソフトウェア素子を用いて実施形態を実現するか否かの判断は、所望のコンピューティングレート、電力レベル、耐熱性、処理サイクルバジェット、入力データレート、出力データレート、メモリリソース、データバス速度、および、その他の設計上または性能上の制約等、任意の数の要因に応じて決まるとしてよい。
【0064】
一部の実施形態では、「結合」および「接続」という用語を用いて説明をする場合がある。「結合」および「接続」は、同義語として用いているわけではない。例えば、一部の実施形態では、2つ以上の構成要素が互いに直接、物理的または電気的に接触していることを意味する際に、「接続」および/または「結合」を用いて説明する場合がある。しかし、「結合」は同時に、2つ以上の構成要素は、互いに直接接触してはいないが、協働または相互に作用し合うことを意味する際に用いられるとしてよい。
【0065】
一部の実施形態は、例えば、機械によって実行されると当該機械に当該実施形態に係る方法および/または動作を実行させる命令または命令群を格納する、機械または有形のコンピュータが読み取り可能な媒体または物品を用いて実現されるとしてよい。このような機械は、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、処理デバイス、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサ等が一例として挙げられるとしてよく、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを任意に適切に組み合わせることで実現するとしてよい。機械が読み取り可能な媒体または物品は、一例として、任意の適切な種類のメモリユニット、メモリデバイス、メモリ物品、メモリ媒体、格納デバイス、格納物品、格納媒体、および/または、格納ユニット、例えば、メモリ、取り外しが可能または不可能な媒体、消去が可能または不可能な媒体、書き込み可能または書き換え可能な媒体、デジタル媒体またはアナログ媒体、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクト・ディスク・リード・オンリー・メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク・リコーダブル(CD−R)、コンパクト・ディスク・リライタブル(CD−RW)、光ディスク、磁気媒体、光磁気媒体、取り外し可能なメモリカードまたはディスク、さまざまな種類のデジタル・バーサティル・ディスク(DVD)、テープ、カセット等が挙げられるとしてよい。命令とは、任意の適切な種類のコード、例えば、ソースコード、コンパイラ型コード、インタプリタ型コード、実行コード、静的コード、動的コード、暗号化コード等を含むとしてよく、任意の適切な高級プログラミング言語、低級プログラミング言語、オブジェクト指向型プログラミング言語、ビジュアルプログラミング言語、コンパイラ型プログラミング言語、および/または、インタプリタ型プログラミング言語で実現されるとしてよい。
【0066】
本明細書で説明するグラフィクス処理技術および/またはビデオ処理技術は、さまざまなハードウェアアーキテクチャで実現されるとしてよい。例えば、グラフィクス機能および/またはビデオ機能は、チップセット内に組み込まれるとしてよい。これに代えて、ディスクリートなグラフィクスプロセッサおよび/またはビデオプロセッサを利用するとしてもよい。さらに別の実施形態として、グラフィクス機能および/またはビデオ機能は、マルチコアプロセッサを含む汎用プロセッサで実現するとしてもよい。別の実施形態によると、グラフィクス機能および/またはビデオ機能は、消費者向け電子機器で実現されるとしてもよい。
【0067】
特に明記していない限り、「処理」、「コンピューティング」、「算出」、「判断」等の表現は、備えるレジスタおよび/またはメモリ内の物理量(例えば、電子的に測定される量)で表されるデータを、備えるメモリ、レジスタ、または、その他の情報格納デバイス、情報送信デバイス、または、情報表示デバイス内の同様に物理量で表される他のデータへと操作および/または変換するコンピュータあるいはコンピューティングシステム、または、同様の電子コンピューティングデバイスの動作および/または処理を意味するものと考えられたい。実施形態はこれに限定されるものではない。
【0068】
本明細書では、実施形態を徹底的に理解していただくべく具体的且つ詳細な内容を数多く記載している。しかし、当業者におかれては、記載した具体的且つ詳細な内容を用いることなく実施形態を実施し得るものと理解されたい。また、公知の処理、構成要素、および、回路については、実施形態をあいまいにすることを避けるべく、詳細な説明を省略している。本明細書では具体的な構造および機能を詳細に説明しているが、代表的なものを挙げたに過ぎず、必ずしも実施形態の範囲を限定するものではないと理解されたい。
【0069】
本発明の主題を説明する際には構造上の特徴および/または方法を構成する段階に特有の用語を用いているが、特許請求の範囲で定義されている主題は必ずしも上述した具体的な特徴または段階に限定されるものではないと理解されたい。逆に、上述した具体的な特徴および段階は、特許請求の範囲を実現する形態の例として開示されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のメディアコレクションを表示するユーザインターフェースモジュールを備え、
前記1以上のメディアコレクションはそれぞれ、複数のメディアクリップを有しており、
前記ユーザインターフェースモジュールは、前記1以上のメディアコレクションの中から、ユーザインターフェースディスプレイ上のスライダと対応する中央メディアコレクションを決定して、
前記ユーザインターフェースモジュールは、前記中央メディアコレクションに基づき左メディアコレクションおよび右メディアコレクションを決定して、
前記中央メディアコレクションが有する複数のメディアクリップは、中央スピーカで再生され、
前記左メディアコレクションが有する複数のメディアクリップは左スピーカで再生され、
前記右メディアコレクションが有する複数のメディアクリップは、右スピーカで再生される装置。
【請求項2】
前記中央メディアコレクション、前記左メディアコレクション、および、前記右メディアコレクションのそれぞれが有する前記複数のメディアクリップは、同時に再生される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記中央メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において、一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生され、
前記左メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において、一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生され、
前記右メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において、一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生される請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記選択されたメディアクリップは、他のメディアクリップよりも大音量で再生される請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記1以上のメディアコレクションに関連して前記スライダが前記ユーザインターフェースディスプレイ上で移動すると、前記1以上のメディアコレクションのオーディオ出力は、前記ユーザインターフェースディスプレイ上での前記スライダに基づき、前記中央スピーカ、前記左スピーカ、および前記右スピーカの間で移動する請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記1以上のメディアコレクションは、前記ユーザインターフェースディスプレイ上で、横方向に並べられて表示されている請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記1以上のメディアコレクションのそれぞれが有する前記複数のメディアクリップは、一の同じアルバムに含まれており、
前記1以上のメディアコレクションはそれぞれ、前記ユーザインターフェースディスプレイで視覚的に表される請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記1以上のメディアコレクションのそれぞれが有する前記複数のメディアクリップは、基準を満たすコンテンツを表し、
前記複数のメディアクリップのそれぞれは、前記ユーザインターフェースディスプレイで視覚的に表される請求項1に記載の装置。
【請求項9】
ユーザインターフェースディスプレイで、それぞれが複数のメディアクリップを有する1以上のメディアコレクションを表示する段階と、
前記1以上のメディアコレクションの中から、前記ユーザインターフェースディスプレイ上のスライダに対応する中央メディアコレクションを決定する段階と、
前記中央メディアコレクションに基づき左メディアコレクションを決定する段階と、
前記中央メディアコレクションに基づき右メディアコレクションを決定する段階と、
前記中央メディアコレクションが有する複数のメディアクリップを中央スピーカで再生する段階と、
前記左メディアコレクションが有する複数のメディアクリップを左スピーカで再生する段階と、
前記右メディアコレクションが有する複数のメディアクリップを右スピーカで再生する段階と
を備える方法。
【請求項10】
前記中央メディアコレクション、前記左メディアコレクション、および、前記右メディアコレクションのそれぞれが有する前記複数のメディアクリップは、同時に再生される
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記中央メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生され、
前記左メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生され、
前記右メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記選択されたメディアクリップは、他のメディアクリップよりも大音量で再生される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1以上のメディアコレクションに関連して前記スライダが前記ユーザインターフェースディスプレイ上で移動すると、前記1以上のメディアコレクションのオーディオ出力は、前記ユーザインターフェースディスプレイ上での前記スライダに基づき、前記中央スピーカ、前記左スピーカ、および前記右スピーカの間で移動する請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記1以上のメディアコレクションは、前記ユーザインターフェースディスプレイ上で、横方向に並べられて表示されている請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記1以上のメディアコレクションのそれぞれが有する前記複数のメディアクリップは、一の同じアルバムに含まれており、
前記1以上のメディアコレクションはそれぞれ、前記ユーザインターフェースディスプレイで視覚的に表される請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記1以上のメディアコレクションのそれぞれが有する前記複数のメディアクリップは、基準を満たすコンテンツを表し、
前記複数のメディアクリップのそれぞれは、前記ユーザインターフェースディスプレイで視覚的に表される請求項9に記載の方法。
【請求項17】
命令を備える機械可読媒体であって、前記命令は、処理システムで実行されると、前記処理システムに、
ユーザインターフェースディスプレイで、それぞれが複数のメディアクリップを有する1以上のメディアコレクションを表示する段階と、
前記1以上のメディアコレクションの中から、前記ユーザインターフェースディスプレイ上のスライダに対応する中央メディアコレクションを決定する段階と、
前記中央メディアコレクションに基づき左メディアコレクションを決定する段階と、
前記中央メディアコレクションに基づき右メディアコレクションを決定する段階と、
前記中央メディアコレクションが有する複数のメディアクリップを中央スピーカで再生する段階と、
前記左メディアコレクションが有する複数のメディアクリップを左スピーカで再生する段階と、
前記右メディアコレクションが有する複数のメディアクリップを右スピーカで再生する段階と
を備える方法を実行させる機械可読媒体。
【請求項18】
前記中央メディアコレクション、前記左メディアコレクション、および、前記右メディアコレクションのそれぞれが有する前記複数のメディアクリップは、同時に再生される請求項17に記載の機械可読媒体。
【請求項19】
前記中央メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生され、
前記左メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生され、
前記右メディアコレクションが有する前記複数のメディアクリップは、所与の時点において一の選択されたメディアクリップに重点を置いて、重ね合わせて周期的に繰り返し再生される請求項18に記載の機械可読媒体。
【請求項20】
前記選択されたメディアクリップは、他のメディアクリップよりも大音量で再生される請求項18に記載の機械可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−513723(P2012−513723A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−543550(P2011−543550)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/067095
【国際公開番号】WO2010/074952
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】