説明

オーディオ装置並びに同装置の楽曲リストソート方法及び楽曲リストソートプログラム

【課題】オーディオ装置において、ユーザの選曲結果を基にして楽曲リストを当該ユーザの好み(選曲傾向)に応じた順序に並べ替えることができるようにして、ユーザが目的の楽曲を検索するのに余計な時間がかからないようにする。
【解決手段】ユーザが選曲した楽曲の少なくともジャンル及び年代に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得するカテゴリ情報取得手段251と、カテゴリ情報取得手段251により取得された前記各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を計算するランキングポイント計算手段252と、ランキングポイント計算手段252により得られた合計ポイント値のランキングを管理するランキング管理手段253と、ランキング管理手段253で管理されている前記ランキングに基づいて所定の楽曲リストのソートを行なう楽曲リスト制御手段254とをそなえる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ装置並びに同装置の楽曲リストソート方法及び楽曲リストソートプログラムに関し、例えば、カラオケ機能を有する車載情報通信システムのように音楽配信サービスにより提供されるカラオケコンテンツからユーザの選曲に応じた楽曲を演奏可能な装置等に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムに代表される車載装置は、近年の情報技術(IT)の発展に伴って急速に多機能化及び高機能化しており、例えば、「G−BOOK」(登録商標)と呼ばれるカーマルチメディアとネットワークとを融合したシステム等のように、モバイルネットワーク通信機能を装備することにより多種多様な情報サービスを運転中にも適宜利用できるようになってきている。このような情報サービスの中には、近年、音楽配信サービスやカラオケコンテンツの配信サービス等も含まれ、車載装置を操作することで、内蔵のハードディスクやCD,DVD等の記録媒体に収録されていない楽曲(例えば、最新の楽曲)であってもネットワーク経由で受信して車内で演奏(再生)することが可能である。
【0003】
このような音楽やカラオケコンテンツの配信サービス(以下、音楽配信サービスと総称する)をユーザが利用する際には、通常、サービスセンタ等から配信された利用可能な楽曲リストの表示画面においてユーザが好みの楽曲の選択操作を行なうことで、配信すべき楽曲が決定されて、ネットワーク経由で車載装置に受信(ダウンロード)されることになる。ここで、前記楽曲リストは、通常、楽曲名や歌手名の50音順(あるいは、アルファベット順)等の簡単な規則に従ってソートされているのが一般的であり、車載装置の表示画面においてもかかるソート順で楽曲リストの表示が行なわれる。
【0004】
なお、このようなサービスに関連する従来技術として、例えば後記特許文献1〜5により提案されている技術がある。
ここで、特許文献1の技術(コンテンツ検索装置および方法)は、検索で利用する分類木や検索結果の提示順序を利用者の属性(性別、年月日、居住地、興味のあるジャンル)や現在時刻に応じて変化させることのできるディレクトリ型のコンテンツ検索装置および方法を提供することを目的とするもので、そのために、コンテンツの検索結果に対して利用者の属性および現在時刻に基づくランク値付与規則からランク値を付与し、このランク値(個人別ランキング)に基づき検索結果の提示順序を変更して利用者端末に返却することが行なわれるようになっている。これにより、利用者の嗜好や目的に合ったディレクトリによってコンテンツ検索が可能となり、所望のコンテンツに容易にたどり着くことが可能となる。
【0005】
また、特許文献2の技術(放送センタ)は、視聴者からのリクエスト情報を人間の手を煩わせることなく自動的に集計し、いち早く視聴者に集計結果を提示できるようにすることを目的とするもので、そのために、視聴者からのリクエスト情報を受付時刻情報とセットでリクエストロギングデータとして記憶しておき、リクエストを受け付ける毎に、リアルタイムランキングとしてその時点でのリクエスト回数の多い上位10曲のリクエスト回数と曲タイトルとが表示されるように放送が行なわれるようになっている。
【0006】
さらに、特許文献3の技術は、カラオケ装置としてもBGM演奏装置としても使用できる音楽再生装置に関するもので、カラオケ装置として使用しない時にはBGM演奏装置と
して使用する場合に、ジャンル別や年代別、あるいは歌手別など利用者の望むものに該当する曲だけを、レーザーディスクやビデオテープ等の専用の再生媒体を使用せずに演奏できるようにすることを目的とするものである。そのため、この特許文献3の技術では、利用者に、どのようなジャンル、年代又は歌手の曲を演奏するかを指定させることによって、指定されたジャンル、年代又は歌手などに該当する曲を検索して、順次自動的に該当曲をBGMとして演奏する(歌詞データはハードディスクから読み出さない)ようになっている。これにより、BGM演奏用の専用の再生媒体を使用することなく、利用者の好みに合った曲だけをBGMとして自動的に多数演奏することが可能となる。
【0007】
また、特許文献4の技術(放送センタ)は、リクエスト回数の多い順にカラオケ曲が演奏されるようなプログラム番組を放送することを目的とするもので、そのために、所定時間内のリクエストログからリクエスト数の多い順にソートした表を作成し、作成する番組のジャンル(演歌、ポップス又はアニメ等)を決定し、決定したジャンルコードに該当するものの中から、リクエスト数の多い順にリクエストコードを割り付けてゆき、番組時間分が埋まったら、外部記憶装置に番組構成データを記憶させ、埋まらない場合には、同一ジャンルの曲をリクエストデータベースからランダムに取り出して埋まるまで番号構成データに追加することが行なわれるようになっている。これにより、リクエスト数の多い順にカラオケ曲を演奏するプログラム番組を自動的に作成して放送することができる。したがって、視聴者の日々変化する好みをオペレータが介在することなく自動的に放送することが可能となる。
【0008】
さらに、特許文献5の技術は、インターネット等を利用して音楽データを含むコンテンツを配信するEMD(Electronic Music Distribution)に関するもので、ユーザの嗜好
を満たす音楽コンテンツを配信できるようにすることを目的としている。そのため、この特許文献5の技術では、端末装置から音楽コンテンツの可変ヘッダ領域にユーザヘッダ情報を付加し、データベースへ蓄積し、さらに情報管理装置によってユーザの嗜好を反映するように属性情報を演算処理し、新たに加えられた属性に基づいた音楽コンテンツの配信を行なうようになっている。これにより、ユーザの嗜好を反映させた音楽コンテンツを蓄積した専用サーバを設けなくてもユーザの嗜好を満たす音楽コンテンツの配信が可能になる。
【特許文献1】特開2003−281178号公報
【特許文献2】特開平9−83467号公報
【特許文献3】特開平6−130982号公報
【特許文献4】特開平9−130776号公報
【特許文献5】特開2001−184360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した従来の技術では、楽曲リストをユーザの過去の選曲結果を基にして当該ユーザの好み(選曲傾向)に応じた順序、より詳細には、ユーザが選曲した楽曲のジャンル(ポップス、ロック等)や年代(場合によっては追加的に楽曲のテンポ、雰囲気、歌手、作詞家および作曲家)等に関する各カテゴリ情報の出現頻度に応じて楽曲のランキング付けを行なって、そのランキング順序で所定(種々)の楽曲リストを並べ替えることは行なえなかった。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、オーディオ装置において、ユーザの選曲結果を基にして楽曲リストを当該ユーザの好み(選曲傾向)に応じた順序に並べ替えることができるようにして、ユーザが目的の楽曲を検索するのに余計な時間がかからないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明のオーディオ装置(請求項1)は、ユーザが選曲した楽曲の少なくともジャンル及び年代に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得するカテゴリ情報取得手段と、該カテゴリ情報取得手段により取得された前記各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を計算するランキングポイント計算手段と、該ランキングポイント計算手段により得られた該合計ポイント値のランキングを管理するランキング管理手段と、該ランキング管理手段で管理されている前記ランキングに基づいて所定の楽曲リストのソートを行なう楽曲リスト制御手段とをそなえたことを特徴としている。
【0012】
ここで、該カテゴリ情報取得手段は、上記のジャンル及び年代に加えて、該楽曲のテンポ、雰囲気、歌手、作詞家および作曲家の一部又は全てに関する情報を該カテゴリ情報として取得しうるように構成されていてもよい(請求項2)。
また、該楽曲リスト制御手段は、該楽曲のテンポ、雰囲気、歌手、作詞家および作曲家に関する各カテゴリ情報の一部又は全てを、該ユーザの設定に応じて選択的に該ランキングポイント計算手段でのランキングポイント計算対象とするか除外するかを制御するランキングポイント計算対象制御部をそなえていてもよい(請求項3)。
【0013】
さらに、本オーディオ装置は、該ユーザの選曲した該楽曲が再生されたことを検出する再生検出部をそなえ、該再生検出手段で該楽曲の再生が検出されると、該カテゴリ情報取得手段が該カテゴリ情報を取得するように構成されていてもよい(請求項4)。
また、本オーディオ装置は、複数の楽曲データを収録したカラオケ歌本データ又はカラオケコンテンツデータを記憶するカラオケデータ記憶手段をさらにそなえ、該カテゴリ情報取得手段が、該カテゴリ情報を該カラオケデータ記憶手段の記憶内容から取得するカラオケデータカテゴリ情報取得部をそなえていてもよい(請求項5)。
【0014】
さらに、該カテゴリ情報取得手段は、該カラオケデータカテゴリ情報取得部により該記憶手段の該記憶内容から該カテゴリ情報を取得できないときは、該記憶内容に相当するデータを管理するセンタにネットワーク経由で接続して該センタから該カテゴリ情報を取得するセンタ接続部をそなえていてもよい(請求項6)。
また、本オーディオ装置は、ネットワーク経由で音楽配信サービスコンテンツから受信した楽曲リスト、及び、自装置で提供可能な楽曲リストのいずれか一方又は双方を記憶する楽曲リスト記憶手段をさらにそなえ、該楽曲リスト制御手段が、該楽曲リスト記憶手段の該楽曲リストを前記ランキングに基づいてソートする楽曲リストソート部をそなえていてもよい(請求項7)。
【0015】
さらに、本オーディオ装置は、該ユーザによる設定に応じて選択的に該楽曲リスト制御手段による該楽曲リストのソートを有効又は無効に設定するソート有効/無効設定手段をさらにそなえていてもよい(請求項8)。
次に、本発明のオーディオ装置の楽曲リストソート方法(請求項9)は、ユーザが選曲した楽曲の少なくともジャンル及び年代に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得し、取得した前記各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を計算し、得られた該合計ポイント値のランキングを管理し、管理している前記ランキングに基づいて所定の楽曲リストのソートを行なうことを特徴としている。
【0016】
また、本発明のオーディオ装置の楽曲リストソートプログラム(請求項10)は、コンピュータを内蔵するオーディオ装置の楽曲リストソートプログラムであって、該コンピュータを、ユーザが選曲した楽曲の少なくともジャンル及び年代に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得するカテゴリ情報取得手段と、該カテゴリ情報取得手段により取得された前記各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を
計算するランキングポイント計算手段と、該ランキングポイント計算手段により得られた該合計ポイント値のランキングを管理するランキング管理手段と、該ランキング管理手段で管理されている前記ランキングに基づいて所定の楽曲リストのソートを行なう楽曲リスト制御手段として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
上記本発明によれば、次のような効果ないし利点が得られる。
(1)ユーザによる楽曲の選曲情報を利用して、少なくとも「ジャンル」及び「年代」を
含む各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を求め、そのランキングに基づいて所定の楽曲リストをソートするので、例えば、ハードディスクオーディオや音楽配信コンテンツ、カラオケ選曲ページ等で提供される所定(種々)の楽曲リストをユーザの好みや選曲傾向に合わせた順序で表示(リストアップ)することができる。したがって、ユーザが目的の楽曲を検索するのに余計な時間がかからない。
【0018】
(2)また、ユーザの選曲(楽曲再生)毎に、上記ランキングを更新することもできるの
で、このようにすれば、好みの変化しやすいユーザに合わせて当該ランキングを更新することができ、常にユーザの好みや選曲傾向に適応して最適な楽曲リストのソートを実現することができる。
(3)さらに、カテゴリ情報として、「ジャンル」及び「年代」に加えて、楽曲の「テン
ポ」、「雰囲気」、「歌手」、「作詞家」、「作曲家」などの情報をも追加的、選択的に利用することもでき、このようにすれば、より精度の高いランキング管理を実現することができる。
【0019】
(4)そして、これらのカテゴリ情報の有効/無効設定をユーザにより可能とすることも
でき、このようにすれば、ユーザの意思を上記ランキング(楽曲リストの順序)に反映することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は本発明の一実施形態としてのオーディオ装置を含む音楽配信サービスシステムの構成を示すブロック図で、この図1に示す音楽配信サービスシステムは、コンテンツ配信会社(センタ)が運営する1以上のコンテンツサーバ1と、当該コンテンツサーバ1にインターネット等のネットワーク3経由で接続されるオーディオ装置2とをそなえて構成され、音楽(楽曲)データやカラオケデータ等を含む音楽配信コンテンツ(ページ)がコンテンツサーバ1からネットワーク3経由でオーディオ装置2に配信され、オーディオ装置2にて音楽配信サービスを利用できるようになっている。なお、本実施形態において、「音楽配信コンテンツ」には、ディジタル著作権管理(DRM:digital rights management)技術により音楽のライセンスのみを配信するサービス形態のコンテンツをも含むもの
とする。
【0021】
オーディオ装置2は、本実施形態では、例えば、車載のカーナビゲーションシステムや既述の「G−BOOK」対応端末等の一機能として組み込まれて、車内で上記音楽配信サービスの利用を可能にするものである。ただし、本オーディオ装置2は、単体の車載装置として提供されても良いし、カラオケボックス店のカラオケ装置として提供されてもよい。また、ハードディスクドライブ(HDD)を音楽データの記憶媒体とするオーディオ装置(HDDオーディオ)やSD(Secure Digital)メモリカード等の小型メモリを音楽データの記憶媒体とするオーディオ装置(SDオーディオ)等として提供されてもよいし、さらには、家庭のPC(パーソナルコンピュータ)の一機能として組み込まれていても良い。
【0022】
そして、本実施形態のオーディオ装置2は、その要部のハードウェア構成に着目すると
、図1中に示すように、通信機21,記憶部22,表示部23,入力部24及び制御部25をそなえて構成される。
ここで、通信機21は、ネットワーク3と接続してコンテンツサーバ1との通信を可能にするもので、車載装置として提供される場合には、ネットワーク3に無線接続するための無線通信インタフェースを装備している。なお、この無線通信インタフェースの機能は例えば携帯電話端末を利用して実現することもできる。
【0023】
記憶部22は、オーディオ装置2が動作する上で必要なソフトウェア(アプリケーションプログラム)データや、コンテンツサーバ1から受信した音楽データやカラオケデータ(以下、「楽曲データ」又は単に「楽曲」と総称する)、利用可能な楽曲リスト、後述するランキング管理テーブル(テーブル形式のデータ)等を含む各種データを記憶するもので、例えば、HDDやSDメモリカード等の所要の記憶媒体により実現される。
【0024】
表示部23は、オーディオ装置2として動作する上で、また、音楽サービスを利用する上で必要な表示画面や設定画面、受信した音楽配信コンテンツ、楽曲リスト等を表示するためのもので、例えば、液晶ディスプレイ等によって構成される。
入力部24は、ユーザによる入力情報や操作情報を受け付けるものである。この入力部24は、オーディオ装置2に設けられた操作ボタン類であったり、上記表示部23においてタッチパネルとして構成されることもある。
【0025】
そして、制御部25は、オーディオ装置2全体の動作を統括的に制御するもので、例えばCPU等によって構成されるが、本実施形態では、ユーザがカラオケ等で選曲した楽曲の少なくとも「ジャンル」〔日本のポップス(J-POP),ロック,R&B(Rhythm and Blues)等〕と「年代」(70年代,80年代,90年代等)にランキング(ポイント)を
付与し、「ジャンル」と「年代」の合計ポイントを計算してランキング管理テーブルを作成し、このランキング管理テーブル(合計ポイント)に基づいて楽曲リスト(以下、オーディオリストとも称する)のソート(並べ替え)を行なう機能(楽曲リストソート機能)を有している。
【0026】
そのため、本実施形態の制御部25は、ソフトウェア的には、その要部に着目すると、例えば図2に示すごとく、再生検出部250,カテゴリ情報取得部251,ランキングポイント計算部252,ランキング管理部253,楽曲リスト制御部254,ソート有効/無効設定部255及び表示制御部256をそなえて構成される。
ここで、再生検出部250は、ユーザが或る楽曲リストから選曲(あるいはダウンロード)した楽曲が再生されたことを例えばユーザによる再生操作等を検知することによって検出するものであり、カテゴリ情報取得部251は、この再生検出部250で前記楽曲の再生が検出されると、当該楽曲の少なくとも「ジャンル」及び「年代」に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得するもので、ここでは、オーディオ装置2内のカラオケデータ記憶部222に記憶されている、楽曲リストに応じた複数の楽曲データに関するカテゴリ情報を含むカラオケ歌本データ又はカラオケコンテンツデータから上記カテゴリ情報を取得するカラオケデータカテゴリ情報取得部251aと、このカラオケデータカテゴリ情報取得部251aによりカテゴリ情報を取得できない場合に、上記記憶部222の記憶内容に相当するデータを管理するコンテンツサーバ1にネットワーク3経由で接続して当該サーバ1から上記カテゴリ情報を取得するサーバ(センタ)接続部251bとをそなえている。
【0027】
なお、「カラオケ歌本データ」とは、例えば、一般のカラオケ店等でユーザの楽曲検索(選択)のために利用されている、複数の楽曲をジャンルや年代別、あるいは、50音順、アルファベット順別等に分類して記載された歌本の内容に相当するデータを意味し、「カラオケコンテンツデータ」とは、通信カラオケサービス等において楽曲検索(選択)の
ためにユーザ端末のディスプレイに表示される上記歌本の内容に相当するデータを意味し、これらのデータは、ネットワーク3経由でオーディオ装置2が受信してもよいし、オーディオ装置2に予め設定・記憶されていてもよく、その入手先については不問である。また、そのデータ構造についても、少なくとも上記カテゴリ情報を含むデータであれば不問である。
【0028】
例えば図3に、本実施形態においてコンテンツサーバ1から配信される(又は、配信曲を収録したCD等から入手する)楽曲のデータ構造例を示す。この図3に示すように、楽曲データは、ヘッダ部(Content Data Header)30と、当該ヘッダ部30に続いて楽曲
数等に応じて適宜数だけ連結されるデータファイル(データ要素:Element #1, #2, #3, #4)31とを有しており、例えばヘッダ部30の直後に連結されるデータファイル31をインデックスファイル(図4参照)として、当該インデックスファイル31に上記カテゴリ情報を含む各種データを設定できるようになっている。したがって、この場合、カテゴリ情報取得部251は、かかるインデックスファイル31から上記カテゴリ情報を抽出して取得することになる。
【0029】
ただし、このカテゴリ情報取得部251は、上記の「ジャンル」及び「年代」に加えて、楽曲の「テンポ」(アップテンポ、ミディアムテンポ、スローテンポ等)、「雰囲気」〔明るい(楽しい)、暗い(悲しい)等〕、「歌手」、「作詞家」および「作曲家」の一部又は全てに関する情報をカテゴリ情報として追加的、選択的に取得することも可能である。勿論、これら以外の他のカテゴリに関する情報も、適宜、利用可能である。そして、この場合、後述するランキングポイント計算対象制御部254aによって、これらの「テンポ」、「雰囲気」、「歌手」、「作詞家」および「作曲家」の一部又は全てをユーザの設定に応じて有効(ON)/無効(OFF)制御、つまり、ランキングポイント計算部252でのランキングポイント値の計算対象とするか除外するかを制御できるようになっている。
【0030】
次に、ランキングポイント計算部252は、上記カテゴリ情報取得部251により取得された前記各カテゴリ情報の出現頻度(割合)に応じたランキングポイント値の合計ポイントを計算するものである。ここで、本実施形態において、「ランキングポイント値」とは、ある楽曲が選曲されることによってその楽曲のカテゴリ情報が出現した割合に100を乗じた値〔例えば、90年代(40%)×100=40点〕を意味し、その「合計ポイント」とは、各カテゴリ情報のランキングポイント値を加算した値〔例えば、J-POP(2
0点)+90年代(40点)=60点〕を意味する。
【0031】
ランキング管理部253は、上記ランキングポイント計算部252により得られた合計ポイント値のランキングを管理するもので、本実施形態では、例えば図5に示すようなランキング管理テーブル221を作成するようになっている。この図5に示すランキング管理テーブル221では、カテゴリ情報として「ジャンル」(J-POP,バラード,ロック)
及び「年代」(80年代,90年代,00(2000)年代)の各ランキングポイント値の全組み合わせについての合計ポイント値の高い順にランキングが設定されている(1位:J-POP&90年代,2位:J-POP&00年代,3位:J-POP&80年代)。
【0032】
なお、ランキング管理テーブル221の更新は、上述したように再生検出部250をそなえることにより、ユーザによる選曲時ではなく、選曲された楽曲が実際に再生(再生開始)されたことをトリガにして行なわれることになる。これは、選曲時には未だキャンセル可能だからである。また、ランキング管理テーブル221は、入力部24を通じてユーザ識別情報(ID)を入力してもらう等することによって、オーディオ装置2の異なるユーザ別(ユーザID別)に管理することもできる。
【0033】
楽曲リスト制御部254は、上記ランキング管理部253で管理されている前記ランキング管理テーブル221に基づいて楽曲リストソート部254bにより楽曲リスト記憶部223に記憶されている楽曲リストについてのソートを行なうものである。なお、楽曲リスト記憶部223は、ネットワーク3経由で音楽配信サービスコンテンツ(コンテンツサーバ1)から受信した楽曲リスト、及び、自装置2で保有する提供可能なカラオケ等の楽曲リストのいずれか一方又は双方を記憶するものである。つまり、本オーディオ装置2は、コンテンツサーバ1から受信した楽曲リスト、自装置2で予め保有する楽曲リストのいずれをも上記ソート対象とすることができる。
【0034】
また、この楽曲リスト制御部254は、前述したように、ランキングポイント計算対象制御部254aをそなえることにより、楽曲の「テンポ」、「雰囲気」、「歌手」、「作詞家」および「作曲家」に関する各カテゴリ情報の一部又は全てを、ユーザの設定に応じて選択的にランキングポイント計算部252でのランキングポイント計算対象とするか除外するか(ON/OFF)を制御できるようになっている。
【0035】
さらに、ソート有効/無効設定部255は、ユーザによる設定に応じて選択的に楽曲リスト制御部254手段による楽曲リストのソート(ランキング管理テーブル機能)を有効又は無効(ON/OFF)に設定するもので、これにより、楽曲リストをランキング管理テーブル221に基づいてソートして表示するか、50音順やアルファベット順等の通常の順序で表示させるかを選択することが可能になっている。
【0036】
具体的に、上記のランキングポイント計算対象制御部254a及びソート有効/無効設定部255に対するユーザ設定は、例えば図6に示すように、表示部23に表示される「設定画面」233上でユーザがON/OFF設定することで入力部24を通じて実現される。
表示制御部256は、表示部23の画面表示を制御するもので、上記設定画面や音楽配信コンテンツ,楽曲リスト制御部254によるソート前あるいはソート後の楽曲リスト等を表示部23に表示させるようになっている。
【0037】
なお、上述した制御部25としての機能(各部250〜256の全部又は一部の機能)は、CPU等のコンピュータが所定のアプリケーションプログラム(オーディオ装置の楽曲リストソートプログラム)を実行することによって実現される。そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM,CD−R,CD−RW,MO,DVD等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体から上記プログラムを読み取って記憶部22(外部記憶装置でもよい)に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供することも可能である。
【0038】
ここで、コンピュータとは、ハードウェアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウェアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。さらに、ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたプログラムを読み取るための手段とをそなえている。
【0039】
そして、上記アプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータに、制御部25としての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部はアプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
また、前記のカラオケデータ記憶部222,楽曲リスト記憶部223は、図1に示す記
憶部22の記憶領域を分割することで実現してもよいし、図2に示すようなイメージで、これらの全て又は一部を専用の記憶装置で実現することもできる。
【0040】
以下、上述のごとく構成された本実施形態のオーディオ装置2の動作(オーディオ装置の楽曲リストソート方法)について、図7〜図10を参照しながら詳述する。
まず、例えば図7に模式的に示すように、オーディオ装置2の表示部23に表示されている音楽配信コンテンツのトップ画面231においてユーザが「購入画面」ボタンを押下する等して楽曲の購入画面を選択すると、「設定」ボタン232a,「曲名」ボタン232b,「歌手名」ボタン232c,「ユーザリスト」ボタン232d等を有する購入画面232が表示部23に表示される。
【0041】
ここで、例えば、「設定」ボタン232aを選択すると、図7中紙面右上の設定画面233が表示部23において表示される。この設定画面233には、図6により前述したごとく、「ランキング管理テーブル機能」,「テンポ」(アップ,ミディアム等),「雰囲気」(明るい、悲しい等)、「歌手」、「作詞家」、「作曲家」毎に、これらのカテゴリ情報のON/OFFを設定するためのボタン類が配置されており、ユーザが必要に応じてこれらのカテゴリ情報の全部又は一部を適宜に有効又は無効に設定することが可能になっている。ただし、「ジャンル」及び「年代」の各カテゴリ情報については、必須な情報であるとして、ここでは設定不可(ボタン非表示あるいは選択不能状態表示)としている。
【0042】
一方、購入画面232においてユーザが購入したい楽曲を選択する場合は、「曲名」ボタン232b,「歌手名」ボタン232c,「ユーザリスト」ボタン232dを用いて選択を行なう。
即ち、例えば、曲名から検索する場合には、「曲名」ボタン232bを選択することにより、50音曲選択画面235が表示部23に表示されるので、ユーザは当該画面235において目的の曲名を検索する。検索結果は曲名検索結果画面236として表示され、当該画面236において目的の楽曲を決定する。
【0043】
これに対し、歌手名から検索する場合には、「歌手名」ボタン232cを選択することにより、例えば50音歌手選択画面237が表示部23に表示されるので、ユーザは当該画面237において目的の歌手名を検索する。同様に、検索結果は歌手名検索結果画面238として表示され、当該画面238において目的の楽曲を決定する。
また、独自のユーザリストから検索する場合には、「ユーザリスト」ボタン232dを選択することにより、図7中紙面右下に示すユーザリスト画面234を表示させる。ここで、「ユーザリスト」は、例えば、前記ランキング管理テーブル221に基づいてソートされた楽曲リストであり、図7中では、「J-POP&90年代」の全楽曲が50音順にリス
トアップされている様子〔AAA(楽曲名)/BBB(歌手名)等〕が示されている。なお、このユーザリスト画面234には、「曲名」ボタン234a,「歌手名」ボタン234b,「スクロール」ボタン234c及び「ランキング」ボタン234dも配置されており、「曲名」ボタン234aを選択すれば、当該リストを曲名でソートすることができ、「歌手名」ボタン234bを選択すれば、当該リストを歌手名でソートすることができるようになっている。また、「スクロール」ボタン234cにより、表示中の楽曲リストを適宜スクロールすることができ、「ランキング」ボタン234dにより、表示させるランキング(「J-POP&90年代」等)を順次変更することが可能になっている。
【0044】
さて次に、上記ランキング管理テーブル221の作成手順について、図8及び図9を用いて説明する。
まず、図8に示すように、上述したごとくユーザが音楽配信コンテンツから或るカラオケ楽曲を購入(ダウンロード)して再生したとする(ステップS1)。すると、制御部25の再生検出部250において当該再生が検出され、これをトリガとしてカテゴリ情報取
得部251が起動される。カテゴリ情報取得部251は、まず、カラオケデータ記憶部222にアクセスしてその記憶内容(カラオケ歌本データ又はカラオケコンテンツデータ)からカテゴリ情報が取得可能か判断する(ステップS2)。
【0045】
その結果、取得可能であれば、カテゴリ情報取得部251は、カラオケデータカテゴリ情報取得部251aにより、少なくとも「ジャンル」及び「年代」を含む各カテゴリ情報をカラオケデータ記憶部222から取得する(ステップS2のYESルートからステップS3)。
一方、取得不可能であれば、カテゴリ情報取得部251は、センタ接続部251bにより、再生された楽曲についての情報(カテゴリ情報)の問い合わせをコンテンツサーバ1に対して行なうことにより(ステップS2のNOルートからステップS4)、カラオケデータ記憶部222の記憶内容に相当する情報を少なくとも保持する、コンテンツサーバ1の曲情報データベース(DB)11からネットワーク3経由で必要なカテゴリ情報を取得する(ステップS5)。
【0046】
このようにしてカテゴリ情報が取得されると、次に、ランキングポイント計算部252及びランキング管理部253が起動されて、取得した各カテゴリ情報に基づいてランキング管理テーブル221が作成される(ステップS6)。
例えば図9(A)に示すように、既にユーザにより120曲が選曲(再生)され、そのうち「ジャンル」,「年代」,「テンポ」,「雰囲気」の各カテゴリ情報別にランキングポイント値がランキングポイント計算部252により計算(集計)された結果、「ジャンル」別では「J-POP」の曲が50P(Pはポイントを意味する)(=60/120曲×1
00)、「ロック」の曲が40P(48/120曲×100)、「R&B」の曲が10P(=12/120曲×100)であり、「年代」別では「90年代」の曲が68P(=81/120曲×100)であり、「80年代」の曲が32P(=39/120曲×100)であり、「テンポ」別では「UP(テンポ)」の曲が80P(96/120曲×100)、「SLOW(テンポ)」の曲が20P(=24/120曲×100)であり、「雰囲気」別では「明るい」曲が70P(84/120曲×100)、「暗い」曲が30P(=36/120曲×100)であったとすると、ランキングポイント計算部252は、さらに各カテゴリ情報の全パターン(組み合わせ)(3×2×2×2=24通り)の合計ポイントを計算して、ランキングを決定する。図9(A)の例では、1位が合計268Pで「J-POP&90年代&UP&暗い」曲、2位が合計258Pで「ロック&90年代&UP&
明るい」曲という具合にランキング付けされて、この内容がランキング管理テーブル221として記憶部22に記憶される。
【0047】
そして、上記ステップS1においてユーザにより新たに選曲・再生された楽曲が「ロック&80年代&SLOW&暗い」曲であったとすると、カテゴリ情報取得部251によって、これらのカテゴリ情報が上述したごとくそれぞれ取得された後、ランキングポイント計算部252によって、各カテゴリ情報のランキングポイント値の再計算が行われる。即ち、図9(B)に示すように、全曲数が121曲に更新されるとともに、全曲数(121曲)に対する割合に100を乗じたランキングポイント値が各カテゴリ情報について再計算され、全パターンの合計ポイントが再計算されて、ランキング管理テーブル221が更新される。なお、図9(B)では更新後の合計ポイント値は変更されているがランキング自体には変更がないものとなっている。
【0048】
なお、図6及び図7により前述した設定画面233上において、例えば、ユーザが「雰囲気」のカテゴリ情報についてOFF設定されている場合は、図9(C)に網がけ部で示すように、当該カテゴリ情報に関するランキングポイント値がランキングポイント計算対象制御部254aによってマスク(合計ポイント値の計算対象から除外)されて、ランキング管理テーブル221の更新が行なわれる。この場合、1位は197Pで「J-POP&9
0年代&UP」の曲、2位は187Pで「ロック&90年代&UP」の曲となっている。
【0049】
また、同一の合計ポイント値が存在する場合には、ランキング管理部253は、例えば、「ジャンル」のアルファベット順に順位を決定する。さらに、「ジャンル」も同一であった場合は、他のカテゴリ情報(「年代」、「テンポ」)も順次使用して順位を決定する。
以上のようにして、ランキング管理部253は、ランキング管理テーブル221を作成(更新)して各カテゴリ情報の合計ポイント値のランキングを管理する。そして、楽曲リスト制御部254は、このランキング管理テーブル221のランキングに基づいて楽曲リストのソート(並べ替え)を行なう(図8のステップS7)。
【0050】
例えば図10に示すように、ランキング管理テーブル221において合計ポイントのランキング1位が「J-POP&90年代」の曲、2位が「J-POP&00年代」の曲、3位が「J-POP&80年代」の曲となっている場合、楽曲リスト制御部254は、まず、ランキング
1位の「J-POP&90年代」の曲を50音順にソート(2重ソート)し、その次に、ラン
キング2位の「J-POP&80年代」の曲を50音順にソートし、以降、同様にしてランキ
ング管理テーブル221のランキング順に50音順で楽曲リストをソートして表示部23への表示を行なう。
【0051】
以上のように、本実施形態によれば、ユーザによる楽曲(カラオケ)の選曲情報を利用して、少なくとも「ジャンル」及び「年代」を含む各カテゴリ情報にその出現頻度に応じたランキングポイント値を付与して、その合計ポイント値からランキング管理テーブル221を作成し、このランキング管理テーブル221に基づいて所定の楽曲リストをソートするので、ハードディスクオーディオや音楽配信コンテンツ、カラオケ選曲ページ等で提供される種々の楽曲リストをユーザの好みや選曲傾向に合わせた順序で表示(リストアップ)することができる。したがって、ユーザが目的の楽曲を検索するのに余計な時間がかからない。
【0052】
また、ユーザの選曲(楽曲再生)毎に、ランキング管理テーブル221が更新されるので、好みの変化しやすいユーザに合わせて当該ランキング管理テーブル221を更新することができ、常にユーザの好みや選曲傾向に適応して最適な楽曲リストのソートを実現することができる。
さらに、カテゴリ情報として、「ジャンル」及び「年代」に加えて、楽曲の「テンポ」、「雰囲気」、「歌手」、「作詞家」、「作曲家」などの情報をも追加的、選択的に用いることで、より精度の高いランキング管理を実現することができる。そして、これらのカテゴリ情報のON/OFF設定をユーザにより可能とすることで、ユーザの意思をランキング管理テーブル221(楽曲リストの順序)に反映することができる。
【0053】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態としてのオーディオ装置を含む音楽配信サービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すオーディオ装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における楽曲のデータ構造例を示す図である。
【図4】図3に示すデータ構造におけるインデックスファイルの一例を示す図である。
【図5】図2に示すランキング管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】図1及び図2に示す表示部に表示される設定画面例を示す図である。
【図7】図1及び図2に示す表示部の表示画面例を示す模式図である。
【図8】本実施形態のオーディオ装置の動作(楽曲リストソート方法)を説明するためのフローチャートである。
【図9】(A)〜(C)はいずれも本実施形態のランキング管理テーブルの作成及び更新動作を説明するための図である。
【図10】本実施形態のランキング管理テーブルに基づくソート方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0055】
1 コンテンツサーバ(コンテンツ配信会社)
10 曲情報データベース(DB)
2 オーディオ装置
21 通信機
22 記憶部
221 ランキング管理テーブル
222 カラオケデータ記憶部
223 楽曲リスト記憶部
23 表示部
231 トップ画面
232 購入画面
232a 「設定」ボタン
232b 「曲名」ボタン
232c 「歌手名」ボタン
232d 「ユーザリスト」ボタン
233 設定画面
234 ユーザリスト画面
234a 「曲名」ボタン
234b 「歌手名」ボタン
234c 「スクロール」ボタン
234d 「ランキング」ボタン
235 50音曲選択画面
236 曲名検索画面
237 50音歌手選択画面
238 歌手名検索結果画面
24 入力部
25 制御部
250 再生検出部
251 カテゴリ情報取得部
251a カラオケデータカテゴリ情報取得部
251b センタ接続部
252 ランキングポイント計算部
253 ランキング管理部
254 楽曲リスト制御部
254a ランキングポイント計算対象制御部
254b 楽曲リストソート部
255 ソート有効/無効設定部
256 表示制御部
3 ネットワーク
30 ヘッダ部
31 データファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが選曲した楽曲の少なくともジャンル及び年代に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得するカテゴリ情報取得手段と、
該カテゴリ情報取得手段により取得された前記各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を計算するランキングポイント計算手段と、
該ランキングポイント計算手段により得られた該合計ポイント値のランキングを管理するランキング管理手段と、
該ランキング管理手段で管理されている前記ランキングに基づいて所定の楽曲リストのソートを行なう楽曲リスト制御手段とをそなえたことを特徴とする、オーディオ装置。
【請求項2】
該カテゴリ情報取得手段が、上記のジャンル及び年代に加えて、該楽曲のテンポ、雰囲気、歌手、作詞家および作曲家の一部又は全てに関する情報を該カテゴリ情報として取得しうるように構成されたことを特徴とする、請求項1記載のオーディオ装置。
【請求項3】
該楽曲リスト制御手段が、
該楽曲のテンポ、雰囲気、歌手、作詞家および作曲家に関する各カテゴリ情報の一部又は全てを、該ユーザの設定に応じて選択的に該ランキングポイント計算手段でのランキングポイント計算対象とするか除外するかを制御するランキングポイント計算対象制御部をそなえていることを特徴とする、請求項2記載のオーディオ装置。
【請求項4】
該ユーザの選曲した該楽曲が再生されたことを検出する再生検出部をそなえ、
該再生検出手段で該楽曲の再生が検出されると、該カテゴリ情報取得手段が該カテゴリ情報を取得するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオーディオ装置。
【請求項5】
複数の楽曲データを収録したカラオケ歌本データ又はカラオケコンテンツデータを記憶するカラオケデータ記憶手段をさらにそなえ、
該カテゴリ情報取得手段が、
該カテゴリ情報を該カラオケデータ記憶手段の記憶内容から取得するカラオケデータカテゴリ情報取得部をそなえていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のオーディオ装置。
【請求項6】
該カテゴリ情報取得手段が、
該カラオケデータカテゴリ情報取得部により該記憶手段の該記憶内容から該カテゴリ情報を取得できないときは、該記憶内容に相当するデータを管理するセンタにネットワーク経由で接続して該センタから該カテゴリ情報を取得するセンタ接続部をそなえていることを特徴とする、請求項5記載のオーディオ装置。
【請求項7】
ネットワーク経由で音楽配信サービスコンテンツから受信した楽曲リスト、及び、自装置で提供可能な楽曲リストのいずれか一方又は双方を記憶する楽曲リスト記憶手段をさらにそなえ、
該楽曲リスト制御手段が、
該楽曲リスト記憶手段の該楽曲リストを前記ランキングに基づいてソートする楽曲リストソート部をそなえていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のオーディオ装置。
【請求項8】
該ユーザによる設定に応じて選択的に該楽曲リスト制御手段による該楽曲リストのソートを有効又は無効に設定するソート有効/無効設定手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のオーディオ装置。
【請求項9】
ユーザが選曲した楽曲の少なくともジャンル及び年代に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得し、
取得した前記各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を計算し、
得られた該合計ポイント値のランキングを管理し、
管理している前記ランキングに基づいて所定の楽曲リストのソートを行なうことを特徴とする、オーディオ装置の楽曲リストソート方法。
【請求項10】
コンピュータを内蔵するオーディオ装置の楽曲リストソートプログラムであって、
該コンピュータを、
ユーザが選曲した楽曲の少なくともジャンル及び年代に関する情報をそれぞれカテゴリ情報として取得するカテゴリ情報取得手段と、
該カテゴリ情報取得手段により取得された前記各カテゴリ情報の出現頻度に応じたランキングポイント値の合計ポイント値を計算するランキングポイント計算手段と、
該ランキングポイント計算手段により得られた該合計ポイント値のランキングを管理するランキング管理手段と、
該ランキング管理手段で管理されている前記ランキングに基づいて所定の楽曲リストのソートを行なう楽曲リスト制御手段として機能させることを特徴とする、オーディオ装置の楽曲リストソートプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−126679(P2006−126679A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−317411(P2004−317411)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】