説明

カウルトップガーニッシュ

【課題】フロントガラスの下端部との間に隙間が形成されなくすることができる構造でありながら、フロントガラスに容易に取付けることができるカウルトップガーニッシュを提供する。
【解決手段】車両のフロントフードとフロントガラス2の間に配設されて、後端部3側の当接縁部4がフロントガラス2の下端部5の前面5Fに当接するカウルトップガーニッシュであって、後端部3との協働でフロントガラス2の下端部5を挟持する弾性変形可能な係合爪10を後端部3の裏側に設け、後端部3をフロントガラス2の肉厚方向Tに移動させて、当接縁部4をフロントガラス2の下端部5の前面5Fに当接させる組付け操作を行うに伴って、係合爪10がフロントガラス2の下端面2Kに押圧されて弾性変形するとともに、弾性復帰して挟持爪部13がフロントガラス2の下端部5に弾性係合するよう構成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
車両のフロントフードとフロントガラスの間に配設されて、後端部側の当接縁部が前記フロントガラスの下端部の前面に当接するカウルトップガーニッシュに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両にはダッシュパネルの上方に、車両への外気の取り入れ口となるとともに、内部にワイパの駆動機構が配置されるカウルボックスが設けられている。そして、カウルボックスの上部には、フロントフードの後端とフロントガラスの前端(下端)の間を装飾し、カウルボックスの上部を覆う上記のカウルトップガーニッシュが配設されている。
【0003】
カウルトップガーニッシュは空気導入口を備えた樹脂成形品であり、車内に外気を導入する際に雪や木の葉やゴミ等の異物が車内に侵入するのを防ぐ構造となっている。このようなカウルトップガーニッシュが車体に組付けられた場合、カウルトップガーニッシュの後端部とフロントガラスの下端部(前端部)との間に隙間が空いていると見栄えが悪い。そこで、隙間をなくすための構造が工夫されている。
【0004】
その一例として、カウルトップガーニッシュの後端部近傍の裏側にクリップ等を取付け、後端部近傍を車体へ固定することで、カウルトップガーニッシュの後端部をフロントガラスの下端部に強く押し当てる第1の技術があった。しかしながら、この第1の技術では、車体の固定点とフロントガラスとの位置のずれがあるために、やはり隙間が生じたり強く接触しすぎたりする不具合が生じていた。そして、クリップの数が少ない場合には押し付け力が不均一になり、隙間をカウルトップガーニッシュの全幅にわたって無くすことは困難であった。
【0005】
この問題を解消するために、特許文献1に開示されているように、カウルトップガーニッシュの後端部に別部品の柔らかいモールを取付ける第2の技術が提案されている。ところが第2の技術では、別部品のモールが必要になって部品点数が増加し、前記後端部に対するモールの取付けに手間がかかるという問題が生じていた。
【0006】
これに対して、特許文献2に開示されているように、カウルトップガーニッシュの後端部の裏側に、この後端部と共に断面コの字状の挟持溝を形成する複数の断面L字状の挟持片を車幅方向に一定間隔で一体成形し、挟持溝でフロントガラスの下端部を弾性挟持する第3の技術がある。この技術では、カウルトップガーニッシュの後端部とフロントガラスの下端部との間のシール性を確保できるように、前記挟持溝の幅をフロントガラスの下端部の厚みよりも狭く形成してある。
【特許文献1】特開平8−119145号公報
【特許文献2】特開平5−97060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記第3の技術によれば、部品点数を増やすことなく前記隙間を無くしやすくすることができるものの、
(1)前記挟持溝をフロントガラスの下端部の前下方側からフロントガラスに沿う後ろ上方側に持ち上げて、前記挟持溝にフロントガラスの下端部を挿入嵌合させなければならないことや、
(2)前記挟持溝の幅がフロントガラスの下端部の厚みよりも狭くて、挟持溝にフロントガラスの下端部を嵌め込みにくいことから、
前記挟持溝のフロントガラスへの組付けに手間がかかり、組付け性の面で改善の余地が残されていた。
【0008】
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、フロントガラスの下端部との間に隙間が形成されなくすることができる構造でありながら、フロントガラスに容易に取付けることができる組付け性のよいカウルトップガーニッシュを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の特徴は、
車両のフロントフードとフロントガラスの間に配設されて、後端部側の当接縁部が前記フロントガラスの下端部の前面に当接するカウルトップガーニッシュであって、
前記後端部との協働で前記フロントガラスの下端部を挟持する弾性変形可能な係合爪を前記後端部の裏側に前記後端部と一体に設け、
前記後端部を前記フロントガラスの肉厚方向に移動させて、前記当接縁部を前記フロントガラスの下端部の前面に当接させる組付け操作を行うに伴って、前記係合爪が前記フロントガラスの下端面に押圧されて前記下端面の外方側に弾性変形するとともに、弾性復帰して前記係合爪の挟持爪部が前記フロントガラスの下端部に弾性係合するよう構成してある点にある。(請求項1)
【0010】
つまり、カウルトップガーニッシュの後端部を、フロントガラスの肉厚方向でフロントガラスの前方側からフロントガラス側に移動させて、前記後端部側の当接縁部をフロントガラスの下端部の前面に当接させる組付け操作を行うと、それに伴って、前記後端部の裏側に設けた係合爪が、フロントガラスの下端面に押圧されて前記下端面の外方側に弾性変形する。そして、その後に弾性復帰して係合爪の挟持爪部がフロントガラスの下端部に弾性係合する。(請求項1)
【0011】
このようにしてカウルトップガーニッシュをフロントガラスに組付けるから、上記従来の第3の技術のように、カウルトップガーニッシュをフロントガラスの下端部の前下方側からフロントガラスに沿う後ろ上方側に持ち上げるといった手間のかかる組付け操作を行なう必要がなく、前記後端部と係合爪とにフロントガラスの下端部を容易に挟持させることができる。そして、前記後端部と係合爪でフロントガラスの下端部を挟持することで、部品点数を増やすことなく、フロントガラスの下端部との間に隙間が形成されなくすることができる。(請求項1)
【0012】
本発明において、
前記係合爪を、前記後端部から前記裏側に延出する後下がり傾斜姿勢の第1爪本体部と、この第1爪本体部の延出端部から立ち上がる第2爪本体部とから構成し、
前記第2爪本体部の上端部に前記挟持爪部を形成し、
前記第1爪本体部と第2爪本体部との境界部を薄肉の第1ヒンジ部に構成し、
前記組付け操作を行うに伴って、前記第2爪本体部の後面が前記フロントガラスの下端面に押圧され、前記薄肉の第1ヒンジ部を支点として前記第2爪本体部が前記第1爪本体部側に揺動するよう構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
【0013】
前記組付け操作を行うに伴って、前記第2爪本体部の後面がフロントガラスの下端面に押圧され、第1ヒンジ部を支点として第2爪本体部が第1爪本体部側に揺動する。これにより、第2爪本体部を第1爪本体部側に円滑に弾性変形させ、その後に円滑に弾性復帰させることができる。(請求項2)
【0014】
本発明において、
前記挟持爪部を、前記第2爪本体部の上端後部に形成した段差部で構成し、
縦断側面視で前記第2爪本体部の立ち上がり方向と交差する方向に沿う前記段差部の段差面が、前記フロントガラスの下端部に圧接するよう構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
【0015】
前記組付け操作に伴って第1爪本体部側に揺動した第2爪本体部が弾性復帰したときに、前記段差部の段差面をフロントガラスの下端部に確実に弾性係合させることができる。そして、縦断側面視で第2爪本体部の立ち上がり方向に沿う別の段差面でフロントガラスの下端面を受止めることができて、挟持爪部とフロントガラスの下端部との係合が解除されることを回避することができる。(請求項3)
【0016】
本発明において、
前記フロントガラスの下端面と前記フロントガラスの下端部の後面とで形成されるコーナー部に前記段差面が圧接するように、縦断側面視で前記段差面を前記フロントガラスの下端部の後面に対して傾斜させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
【0017】
前記段差面がフロントガラスの下端部に対してくさび作用を奏することになり、段差部の段差面を前記コーナー部に強く圧接させることができて、係合爪と前記後端部とでフロントガラスの下端部を強く挟持することができる。(請求項4)
【0018】
本発明において、
前記第1爪本体部の付け根部を薄肉の第2ヒンジ部に構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
【0019】
第2ヒンジ部でフロントガラスからの反力を吸収することができて、前記後端部がフロントガラスに対してフロントガラスに沿う前下方に位置ずれするのを防止することができる。すなわち、フロントガラスの前面に対する前記当接縁部の位置が斜め上下方向で位置ずれするのを防止することができて、カウルトップガーニッシュとその周りの構造の見栄えが悪くなるのを回避することができる。(請求項5)
【0020】
本発明において、
車体に形成した挿入穴に挿入されて、前記後端部が前記フロントガラスに対して前記フロントガラスに沿う前下方に位置ずれするのを防止するボスを前記後端部の裏側に前記後端部と一体に設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
【0021】
前記後端部がフロントガラスに対してフロントガラスに沿う前下方に位置ずれするのを防止することができる。すなわち、フロントガラスの前面に対する前記当接縁部の位置が斜め上下方向で位置ずれするのを防止することができて、カウルトップガーニッシュとその周りの構造の見栄えが悪くなるのを回避することができる。(請求項6)
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、
フロントガラスの下端部との間に隙間が形成されなくすることができる構造でありながら、フロントガラスに容易に取付けることができる組付け性のよいカウルトップガーニッシュを提供することができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1に樹脂材から成るカウルトップガーニッシュ100を備えた車両としての自動車を示してある。カウルトップガーニッシュ100はフロントフード1とフロントガラス2の間に配設され、図2にも示すように、前端部6が、車幅方向に間隔を空けて並ぶ複数のクリップ7で車体8に固定され、後端部3側の当接縁部4がフロントガラス2の下端部5の前面5Fに当接している。フロントフード1はカウルトップガーニッシュ100に取付けられた弾性シール材9に上側から圧接する。
【0024】
図3,図4(a)〜図4(c)に示すようにカウルトップガーニッシュ100には、前記後端部3との協働でフロントガラス2の下端部5を挟持する弾性変形可能な複数の係合爪10を前記後端部3の裏側に前記後端部3と一体に設けてある。つまり、カウルトップガーニッシュ100は係合爪10を前記後端部3に一体成形した樹脂成形品である。また、前記後端部3をフロントガラス2の前側からフロントガラス2の肉厚方向Tに移動させて、当接縁部4をフロントガラス2の下端部5の前面5Fに当接させる組付け操作を行うに伴って(図4(a)〜図4(c))、係合爪10がフロントガラス2の下端面2Kに押圧されて前記下端面2Kの外方側(前下方)2Gに弾性変形するとともに(図4(b)、弾性復帰して係合爪10の挟持爪部13がフロントガラス2の下端部5に弾性係合するよう構成してある(図4(c))。図1に示すように、本実施形態では8個の係合爪10を車幅方向に間隔を空けて配置してあるが、係合爪10の数は8個に限られない。
【0025】
図3に示すように前記係合爪10を、前記後端部3から裏側に延出する後下がり傾斜姿勢の第1爪本体部11と、第1爪本体部11の延出端部11Eから立ち上がる第2爪本体部12とから構成し、第2爪本体部12の上端部に前記挟持爪部13を形成してある。そして、第1爪本体部11と第2爪本体部12との境界部を薄肉の第1ヒンジ部21に構成するとともに、第1爪本体部11の付け根部を薄肉の第2ヒンジ部22に構成し、前記組付け操作を行うに伴って、図4(b)に示すように、第2爪本体部12の後面12Kがフロントガラス2の下端面2Kに押圧され、係合爪10が第2ヒンジ部22を支点として前下方2Gに少し揺動するとともに、第1ヒンジ部21を支点として第2爪本体部12が第1爪本体部11側に揺動するよう構成してある。各係合爪10の幅(車幅方向の爪幅)は、縦断面における第1爪本体部11の長さ(前記後端部3の裏面から第1爪本体部11の延出端までの長さ)のほぼ2倍である。この数値に限られず、例えば1倍〜3倍であってもよい。
【0026】
前記挟持爪部13は、第2爪本体部12の上端後部に形成した段差部から成り、縦断側面視で第2爪本体部12の立ち上がり方向Z1と交差する方向Z2に沿う前記段差部の段差面14が、フロントガラス2の下端部5に圧接する(図4(c)参照)。
【0027】
詳しくは、図4(c)に示すように、フロントガラス2の下端面2Kとフロントガラス2の下端部5の後面5Mとで形成される第1コーナー部C1(コーナー部に相当)に前記段差面14が圧接するように、縦断側面視で前記段差面14をフロントガラス2の下端部5の後面5Mに対して傾斜させてある。図3の符号29は、縦断側面視で第2爪本体部12の立ち上がり方向Z1に沿う別の段差面である。
【0028】
図5に示すように、車体8に形成した挿入穴15に挿入されて、前記後端部3がフロントガラス2に対してフロントガラス2に沿う前下方2Gに位置ずれするのを防止する横断面四角形のボス16を前記後端部3の裏側に前記後端部3と一体に設け、ボス16を挿入穴15に案内する案内片17をボス16の下端に一体に設けてある。本実施形態では3個のボス16を車幅方向に間隔を空けて配置してあるが、ボス16の数は3個に限られない。ボス16は中空の支持部19を介して前記後端部3に一体成形されており、中空の支持部19からフロントガラス2の肉厚方向Tに沿う方向に突出している。案内片17は、縦断側面視でフロントガラス2の下端面2Kから遠い側のボス16の一端部から突出しており、前記肉厚方向Tに対して少し後ろ上がり状態に傾斜している。これにより、挿入穴15にボス16を円滑に案内することができる。
前記挿入穴15に挿入されたボス16は、フロントガラス2の下端部5に弾性係合した係合爪10の弾性の反力(弾性復元力)を車体8と一体になって受け止めて、係合爪10の挟持爪部13とフロントガラス2の下端部5との係合状態を維持させる。これにより、係合爪10の挟持爪部13がフロントガラス2の下端部5から外れることを防止することができる。
また、カウルトップガーニッシュ100をフロントガラス2に組付けるときに、前記案内片17によってカウルトップガーニッシュ100の位置を決めることができる。詳しくは、係合爪10とフロントガラス2の下端部5が当接する前に、案内片17が挿入孔15に入り込み始め、カウルトップガーニッシュ100の位置が概略定まる。その結果、係合爪10がフロントガラス2の下端部5に当接したときに、係合爪10にフロントガラス2の下端部5から無理な当接力がかからないので、係合爪10の損傷を防止できて組付け作業を容易に行うことができる。
【0029】
上記構造のカウルトップガーニッシュ100を次のようにしてフロントガラス2に組付ける(図4(a)〜図4(c),図5参照)。
(1)3個のボス16を車体8側の挿入穴15に挿入し、係合爪10の第2爪本体部12の後面12Kを、図4(b)に示すように、フロントガラス2の下端面2Kとフロントガラス2の下端部5の前面5Fとで形成される第2コーナー部C2に当接させる。
(2)カウルトップガーニッシュ100の後端部3を、フロントガラス2の肉厚方向Tでフロントガラス2側に押す。これにより、係合爪10の第2爪本体部12の後面12Kがフロントガラス2の下端面2Kに押圧され、係合爪10が第2ヒンジ部22を支点として前下方2Gに少し揺動するとともに、第1ヒンジ部21を支点として第2爪本体部12が第1爪本体部11側に揺動する。その後に、第2爪本体部12が弾性復帰して係合爪10の挟持爪部13がフロントガラス2の下端部5に弾性係合する。つまり、挟持爪部13の段差面14が、フロントガラス2の下端面2Kとフロントガラス2の下端部5の後面5Mとで形成される第1コーナー部C1に圧接して、係合爪10と前記後端部3がフロントガラス2の下端部5を挟持する。
(3)カウルトップガーニッシュ100の前端部6を、車幅方向に間隔を空けて並ぶ複数のクリップ7で車体8に固定する(図2参照)。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】自動車の全体斜視図
【図2】図1のB−B断面図
【図3】係合爪を示すカウルトップガーニッシュの縦断側面図
【図4】カウルトップガーニッシュのフロントガラスへの組付け操作を示す縦断側面図
【図5】ボスを示すカウルトップガーニッシュの縦断側面図
【符号の説明】
【0031】
1 フロントフード
2 フロントガラス
2K フロントガラスの下端面
2G フロントガラスの下端面の外方側(前下方)
3 後端部
4 当接縁部
5 フロントガラスの下端部
5F フロントガラスの下端部の前面
8 車体
10 係合爪
11 第1爪本体部
11E 第1爪本体部の延出端部
12 第2爪本体部
12K 第2爪本体部の後面
13 挟持爪部
14 段差面
15 挿入穴
16 ボス
21 第1ヒンジ部
22 第2ヒンジ部
100 カウルトップガーニッシュ
C1 コーナー部(第1コーナー部)
T 肉厚方向
Z1 立ち上がり方向
Z2 立ち上がり方向と交差する方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフロントフードとフロントガラスの間に配設されて、後端部側の当接縁部が前記フロントガラスの下端部の前面に当接するカウルトップガーニッシュであって、
前記後端部との協働で前記フロントガラスの下端部を挟持する弾性変形可能な係合爪を前記後端部の裏側に前記後端部と一体に設け、
前記後端部を前記フロントガラスの肉厚方向に移動させて、前記当接縁部を前記フロントガラスの下端部の前面に当接させる組付け操作を行うに伴って、前記係合爪が前記フロントガラスの下端面に押圧されて前記下端面の外方側に弾性変形するとともに、弾性復帰して前記係合爪の挟持爪部が前記フロントガラスの下端部に弾性係合するよう構成してあるカウルトップガーニッシュ。
【請求項2】
前記係合爪を、前記後端部から前記裏側に延出する後下がり傾斜姿勢の第1爪本体部と、この第1爪本体部の延出端部から立ち上がる第2爪本体部とから構成し、
前記第2爪本体部の上端部に前記挟持爪部を形成し、
前記第1爪本体部と第2爪本体部との境界部を薄肉の第1ヒンジ部に構成し、
前記組付け操作を行うに伴って、前記第2爪本体部の後面が前記フロントガラスの下端面に押圧され、前記薄肉の第1ヒンジ部を支点として前記第2爪本体部が前記第1爪本体部側に揺動する請求項1記載のカウルトップガーニッシュ。
【請求項3】
前記挟持爪部を、前記第2爪本体部の上端後部に形成した段差部で構成し、
縦断側面視で前記第2爪本体部の立ち上がり方向と交差する方向に沿う前記段差部の段差面が、前記フロントガラスの下端部に圧接する請求項2記載のカウルトップガーニッシュ。
【請求項4】
前記フロントガラスの下端面と前記フロントガラスの下端部の後面とで形成されるコーナー部に前記段差面が圧接するように、縦断側面視で前記段差面を前記フロントガラスの下端部の後面に対して傾斜させてある請求項3記載のカウルトップガーニッシュ。
【請求項5】
前記第1爪本体部の付け根部を薄肉の第2ヒンジ部に構成してある請求項2〜4のいずれか一つに記載のカウルトップガーニッシュ。
【請求項6】
車体に形成した挿入穴に挿入されて、前記後端部が前記フロントガラスに対して前記フロントガラスに沿う前下方に位置ずれするのを防止するボスを前記後端部の裏側に前記後端部と一体に設けてある請求項1〜5のいずれか一つに記載のカウルトップガーニッシュ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−126759(P2008−126759A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311877(P2006−311877)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】