説明

カウンタエゼクタ及び製函機

【課題】段ボール箱のホッパ内での落差が過剰にならないようにして、シート状段ボール箱の積上げを安定して行なうことができるようにした、カウンタエゼクタ及び製函機を提供する。
【解決手段】ホッパ部Hを区画し、上流側から送り出された段ボール箱10を停止させるフロントストップ28と、フロントストップ28に当たって落ちた段ボール箱10を受ける台座322を有するエレベータ32と、台座322上に集積されて形成されたスタック50が設定枚数に達した時作動して次のスタックを形成する段ボール箱を受けるレッジ42と、ホッパ部Hフロントの下部にレッジ42上のスタック50を受ける補助レッジ25a,25bとを備え、補助レッジ25a,25bを上下方向に異なる位置に設定する位置設定機構250A,250Bを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製函機の最下流部に備えられ段ボール箱を集積計数しバッチにして排出するカウンタエゼクタ及びこれを用いた製函機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
段ボール箱を製造する製函機には、その最下流部で製函された段ボール箱を集積計数して積み重ね所定枚数のバッチにして排出するカウンタエゼクタが設備されている。
近年、製函機においても高速化が進んでおり、カウンタエゼクタにおいても処理速度の向上が求められており、このような観点からカウンタエゼクタに関する種々の技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には図11に示すような構成のカウンタエゼクタが記載されている。このカウンタエゼクタには、図11(a)に示すように、その上流側にフォルダグルア101の出口部(最後部)と、上下一対の送り出しロール102が取り付けられている。送り出しロール102の下部には、スタック150の端部を押圧するスパンカ111が設けられ、送り出しロール102の前方(下流側)の対向位置には、フォルダグルア101から排出されたシート状の段ボール箱103を停止させるフロントストップ126が前後方向に移動可能に設けられている。
【0004】
これらのスパンカ111とフロントストップ126との間は、シート状の段ボール箱103が積み重ねられてスタック150が形成される空間(ホッパ部)Hとなっている。
スパンカ11の下部には、一方の補助レッジ122aがホッパ部Hに出入り可能に取り付けられている。この補助レッジ122aの下方には、スタック150を押し出すプッシャ124が出入り可能に設けられている。フロントストップ126の下部には、もう一つの補助レッジ122bがホッパ部Hに出入り可能に設けられ、両補助レッジ122a,122bは互いに対向して配置され、後述のレッジ136上のスタック150を受ける。
【0005】
フロントストップ126の下方には、これに当たって落ちた段ボール箱103を受けて支持し、集積してスタック150を形成するエレベータ129が設けられている。このエレベータ129は、送り出しロール102の少し前方(下流側)でほぼ水平に配置されており、上下方向に往復動可能に構成される。エレベータ129の上方には、段ボール箱103の上面にエアAを吹き付けるブロア132が設けられている。ブロア132は送り出しロール102にて送出される段ボール箱103の位置よりも高い位置に配設されている。
【0006】
また、送り出しロール102の前方(下流側)の対向位置には、レッジ136が上下方向に可動で且つホッパ部Hに出入り可能に装備されている。このレッジ136は、図11(b)に示すように、エレベータ129上に集積されて形成されたスタック150が設定枚数に達した時に作動して、次のスタック150aを形成する段ボール箱103aを受ける。レッジ136の縦方向部材136aには、スタック150を押圧するプレスバー138がエアシリンダ139により上下動可能に支持されている。
【0007】
エレベータ129の最下降時の上面と同じ高さ位置には、排出コンベア140が最小箱サイズに合わせプッシャ124の十分近くに設置されている。レッジ136が次のスタック150aを形成する段ボール箱103aを受けるようになると、エレベータ129は直ちに下降を開始し、排出コンベア140の位置まで下がる。この時、スタック150がスプリングバックで崩れないようにすべく、プレスバー138がレッジ136より下方へ押し出され、エレベータ129と共にスタック150を挟みながら下降する。そして、スタック150の上面が補助レッジ122a,122bの位置を通過すると、補助レッジ122a,122bがホッパ部Hに突き出されて待機する。このとき、レッジ136上には次のスタック150aが形成される。
【0008】
排出コンベア140の下流側には出口コンベア141が設けられ、出口コンベア141の上方には、上部コンベア144が装備されている。上部コンベア144は、前後方向(図中左右方向)にも高さ方向にも位置調整可能であり、箱サイズに合わせフロントストップ126と連動してフロントストップ126から一定の距離まで移動する。図11(c)に示すように、プッシャ124が排出コンベア140上のスタック150を上部コンベア144に挟むまで押し出すと、上部コンベア144は、排出コンベア140及び出口コンベア141と相まってスタック150を上下に挟持しながらバッチとして外部へ送出する。
【0009】
バッチが排出コンベア140により移動を開始すると、図11(c)に矢印で示すように、プレスバー138がわずかに上昇しバッチの上面から離れ、レッジ136はプレスバー138と一緒に、次の上昇に備えてスタック150aと干渉しない位置まで後退する。この時には、レッジ136上のスタック150aは、補助レッジ122a,122bで支持される。上記過程の間にバッチはエレベータ129から完全に離れる。
【0010】
その後、エレベータ129は補助レッジ122a,122bの位置まで上昇すると、補助レッジ122a,122bが引っ込み、その上のスタック150aはエレベータ129により受け取られる。その間に、プレスバー138はレッジ136に収納され、レッジ136及びプレスバー138は上昇し、次いで前進して図11(a)の状態に戻る。以下、このサイクルを繰り返し、必要数のバッチを排出する。
【0011】
かかるカウンタエゼクタによれば、排出コンベア140が最小箱サイズに合わせ十分プッシャ124の近くに設置され、上部コンベア144はフロントストップ126と連動して位置調整可能なので、プッシャ124のストロークを短くでき、その分、作動時間を短縮できる。補助レッジ122a,122bがレッジ136に代わってスタック150を一時的に支持するので、プレスバー138がスタック150を押さえるという役目を果たすとすぐに、レッジ136の後退動作に移れるため、動作時間の短縮できる。ブロア132のエア圧によりスタック150の上面を押えるため、動作時間の短縮によりサイクル時間を大幅に短くすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2008−149730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上記特許文献1の技術によれば、製函機における高速化を促進することができるが、ホッパ部H内でシート状の段ボール箱103を所定枚数のバッチに積上げるまで保持する補助レッジ122a,122bは、水平方向に移動して作動するが、上下方向の位置は調整できないため、以下の課題がある。
段ボール箱103の厚みが小さい場合や、バッチ枚数が少ない場合に、段ボール箱103がホッパH内に入ってくる箇所から積上げ最上面までの落差が大きくなるため、積上げが不安定となり、適正なバッチに積上げられない場合が発生する。
【0014】
特に、近年薄い段ボール箱の需要が高まっているため、厚い段ボール箱の処理も可能に補助レッジの高さを設定すると、積上げ最上面までの落差が大きくなる。また、バッチ枚数についても、少ないバッチ枚数が要求される場合があり、少ないバッチ枚数では、積上げ最上面までの落差が大きくなり、積上げが不安定となる。
これに加えて、近年機械の高速化の需要も高まっているため、落差が大きいうえに、段ボール箱が高速でホッパ内に進入することから、積上げが一層不安定となり易い。
【0015】
本発明はかかる課題に鑑みて創案されたもので、シート状段ボール箱がホッパ内に進入する地点からホッパ内の積上げ最上面までの落差が過剰にならないようにして、シート状段ボール箱の積上げを安定して行なうことができるようにした、カウンタエゼクタ及びこれを用いた製函機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明のカウンタエゼクタは、製函機の下流部に装備され、上流側から搬送されて送り出されたシート状の段ボール箱をホッパ部で受けて集積しバッチとして排出するカウンタエゼクタであって、前記ホッパ部を区画し、前記上流側から送り出された前記段ボール箱を停止させるフロントストップと、前記フロントストップに当たって落ちた前記段ボール箱を受ける台座を有するエレベータと、前記台座上に集積されて形成されたスタックが設定枚数に達した時作動して次のスタックを形成する前記段ボール箱を受けるレッジと、前記ホッパ部の下部に前記レッジ上のスタックを受ける補助レッジと、を備えると共に、前記補助レッジを上下方向に異なる位置に設定する位置設定機構を備えていることを特徴としている。
【0017】
前記位置設定機構は、前記補助レッジを昇降駆動する昇降アクチュエータを備えていることが好ましい。
前記段ボール箱のシートの厚み又は前記バッチの枚数に応じて前記補助レッジの上下方向の最適位置を設定し、前記補助レッジが前記最適位置となるように前記昇降アクチュエータを制御する制御手段を備えていることが好ましい。
【0018】
前記位置設定機構は、上下方向に複数段配置された複数の前記補助レッジをそなえ、複数の前記補助レッジを選択して使用することにより前記補助レッジの上下方向位置を設定することが好ましい。
前記段ボール箱のシートの厚み又は前記バッチの枚数に応じて前記補助レッジの上下方向の最適位置を設定し、前記最適位置に最も近い高さ位置の前記補助レッジを選択して動作させる制御手段を備えていることが好ましい。
【0019】
前記補助レッジは同一高さに複数備えられ、複数の前記補助レッジを水平に移動させて、前記レッジ上のスタックを受ける作動時には前記ホッパ部内に進入させ、非作動時には前記ホッパ部から退避させる水平アクチュエータを備えていることが好ましい。
特に、前記補助レッジは前記フロントストップの下部と、前記製函機の下流部に設けられた送り出しロールの下部とに、それぞれ設けられていることが好ましい。
【0020】
前記エレベータは、前記台座を昇降駆動するエレベータ駆動装置を備え、前記エレベータ駆動装置は、直列に装備されて同時に昇降作動可能な複数段の昇降機構を備えていることが好ましい。
前記エレベータの前記台座を昇降させる際に、前記複数段の昇降機構を同時に上昇作動又は下降作動させる制御手段を備えていることが好ましい。
【0021】
前記台座は、前記段ボール箱の搬送方向に複数に分割して個別に昇降可能に備えられていることが好ましい。
前記段ボール箱の上方から前記ホッパ部へ向けて送風する送風装置を備え、前記送風装置は、少なくとも前記段ボール箱の搬送方向への送風領域を可変とするものであって、前記搬送方向のサイズが最大の前記段ボール箱に対しては、少なくとも前記ホッパ部における前記搬送方向の後端部及び前端部の双方に対応した前記送風領域を有していることが好ましい。
【0022】
本発明の製函機は、段ボールシートを1枚ずつ給紙する給紙部と、前記給紙部から給紙された段ボールシートに印刷する印刷部と、前記印刷部により印刷された段ボールシートを排紙する排紙部と、前記排紙部から排紙された段ボールシートに溝切り及び罫線入れをするダイカット部と、前記ダイカット部により加工された段ボールシートの端部に糊付けし折り曲げ加工をしてシート状の段ボール箱を形成するフォルダグルア部と、前記フォルダグルア部により加工された前記段ボール箱を計数しながら積重するカウンタエゼクタ部と、を備え、前記カウンタエゼクタ部は、ホッパ部を区画し、上流側から送り出された前記段ボール箱を停止させるフロントストップと、前記フロントストップに当たって落ちた前記段ボール箱を受ける台座を有するエレベータと、前記台座上に集積されて形成されたスタックが設定枚数に達した時作動して次のスタックを形成する前記段ボール箱を受けるレッジと、前記ホッパ部フロントの下部に前記レッジ上のスタックを受ける補助レッジと、を備えると共に、前記補助レッジを上下方向に異なる位置に設定する位置設定機構を備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0023】
本発明のカウンタエゼクタ及び製函機によれば、レッジ上のスタックを受ける補助レッジを上下方向に異なる位置に設定する位置設定機構を備えているので、例えば、段ボール箱のシートの厚み又はバッチの枚数に応じて想定される補助レッジ上のスタックの最上面位置に応じて、補助レッジの上下方向の位置を適切な状態に設定することができ、段ボール箱がホッパ内に進入する地点からホッパ内の積上げ最上面までの落差を抑えることができる。これにより、シート状段ボール箱の積上げを安定して行なうことができる。
【0024】
また、エレベータ駆動装置を、直列に装備されて同時に昇降作動可能な複数段の昇降機構を備える構成にすれば、複数段の昇降機構を同時に昇降作動してエレベータを昇降駆動することにより、エレベータの台座を速やかに昇降動作させることができる。段ボール箱がホッパ内に進入するときの落差を抑えるために、補助レッジを上昇させると、エレベータの台座の昇降ストロークを増大させることが必要になり、昇降ストロークの増大はエレベータの昇降動作のサイクルタイムを増大させる。このため、カウンタエゼクタの動作タイムサイクルに間に合わなくなるおそれがあるが、複数段の昇降機構を同時に作動させることで、エレベータの昇降速度を速めることができるので、エレベータの昇降動作のサイクルタイムを抑制して、カウンタエゼクタの動作タイムサイクルに間に合わせることができる。
【0025】
このように、カウンタエゼクタにより、段ボール箱の様々なシート厚さや様々なバッチ枚数に対して常に段ボール箱の積上げを安定して行なうことができるので、かかるカウンタエゼクタを用いた本発明の製函機によれば、段ボール箱のシートの厚み又はバッチの枚数に関する様々なオーダに対して適切にボール箱の製造を完了することができ、製函機の汎用性を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタの要部構成を示す模式的側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタの要部の動作を示す図であって、(a),(c),(d)は動作のバリエーションを示し模式的な要部側面図、(b)は(a)の模式的な要部拡大図(A方向矢視図)である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタの全体構成を示す側面図(手前側のフレーム類を除去してカウンタエゼクタの内部を示す図)である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタの動作を(a),(b),(c)の順に示す模式的側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタの動作を(a),(b),(c)の順に示す模式的側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタの動作を(a),(b)の順に示す模式的側面図である。
【図7】本発明の各実施形態にかかるカウンタエゼクタを備える製函機の構成を示す側面図である。
【図8】本発明の第2実施形態にかかるカウンタエゼクタの要部構成を示す模式的側面図である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかるカウンタエゼクタの要部構成を示す模式的側面図である。
【図10】本発明の第4実施形態にかかるカウンタエゼクタの要部構成を示す模式的側面図である。
【図11】背景記述にかかるカウンタエゼクタを示す模式的側面図であって、(a),(b),(c)の順にその動作を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図7は本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタを説明するものであり、図8は本発明の第2実施形態にかかるカウンタエゼクタを説明するものであり、図9は本発明の第3実施形態にかかるカウンタエゼクタを説明するものであり、図10は本発明の第4実施形態にかかるカウンタエゼクタを説明するものである。また、図3,図7は第1実施形態だけでなく、第2〜4実施形態にも流用する。
【0028】
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態にかかるカウンタエゼクタを備える製函機の構成を説明する。
図7は製函機の構成を示す側面図であり、段ボールシートがシート状の段ボール箱(製函用シート材)に加工される過程を、製函機の各工程の装置構成の上方に、装置構成とは分けて装置構成に対応させて付記している。図7に示すように、この製函機は、上流側から、給紙部1,印刷部2,排紙部3,ダイカット部4,フォルダグルア部5,カウンタエゼクタ部6が設けられている。
【0029】
給紙部1では、板状の段ボールシート10aが多数積載された状態で搬入され、この段ボールシート10aを1枚ずつ印刷部2に供給(給紙)する。印刷部2は、所定の色数[ここでは、4色]の印刷ユニット2a〜2dからなり、印刷部2では、搬送コンベア7によって1枚ずつ搬送される段ボールシート10aに、各色のインキを順次印刷する。
排紙部3では、印刷部2で印刷された段ボールシート10aを排紙して、ダイカット部4では、この段ボールシート10aに溝切りや罫線入れを行なう。そして、フォルダグルア部5では、溝切りや罫線入れをされた段ボールシート10aの左右方向一端の糊代に糊付けして、段ボールシート10aの左右両端部が裏側(下方)で重合するように、折り曲げ加工を行なって、折り曲げられた段ボールシート10aの左右両端部を糊によって接着してシート状の段ボール箱(製函用シート材)10とする。
【0030】
カウンタエゼクタ部6では、フォルダグルア部5で加工された製函用シート材10を計数しながら、テーブル(スタッカテーブル)に積載する。そして、所定枚数の製函用シート材10が積み上げられたら、このシート材群100を1単位のバッチとして出荷する。
次に、図3を参照して、カウンタエゼクタ部(即ち、本実施の形態に係るカウンタエゼクタ)6について説明する。
【0031】
図3に示すように、カウンタエゼクタ6の入り口部分の機械幅方向両側には、フレーム20がそれぞれ立設されており、このフレーム20にはフォルダグルア5の出口部(最後部)コンベア用ローラ21と、上下一対の送り出しロール22とが取り付けられている。これらの送り出しロール22の下部には、後述するスタック(製函用シート材10が複数枚積み重なったもの)50の端部を押圧するスパンカ23が設けられている。このスパンカ23は回動レバー24に連結され、この回動レバー24の回動により往復動するよう構成されている。
【0032】
送り出しロール22の出口側の下方は、製函用シート材10が積み重ねられていくことによりスタック50が形成される空間(ホッパ部)Hとなっている。
スパンカ23の下部には、一方の補助レッジ25aがエアシリンダ26によりホッパ部Hに出入り可能に取り付けられている。この補助レッジ25aの下方には、スタック50を押し出すプッシャ27が図示しないエアシリンダ等のアクチュエータにより出入り可能に設けられている。
【0033】
また、送り出しロール22の前方の対向位置には、フォルダグルア5から排出された製函用シート材10を停止させるフロントストップ28が前後方向に移動可能に支持されている。すなわち、フロントストップ28の上部は、前後方向へ延びるねじ軸29に取り付けられ、モータ30の回転駆動によりねじ軸29が回転するとフロントストップ28が前後方向に移動するようになっている。フロントストップ28の下部には、もう一つの補助レッジ25bがエアシリンダ31によりホッパ部Hに出入り可能に設けられている。両補助レッジ25a,25bは互いに対向して配置され、後述するレッジ42上のスタック50を受けるように構成されている。
【0034】
そして、各補助レッジ25a,25bは、何れも位置設定機構としての昇降アクチュエータ250A,250Bにより昇降駆動され、上下方向に異なる位置に位置設定することができるようになっている。
つまり、図1に示すように、補助レッジ25aは、水平に配置されたエアシリンダ26のピストンロッドに結合され、エアシリンダ26の伸縮に応じたピストンロッドの水平移動によりホッパ部Hに出入り可能である。これらの補助レッジ25a及びエアシリンダ26を支持する支持体260は、昇降アクチュエータとしてのエアシリンダ250Aのピストンロッド251aに結合されて支持されている。エアシリンダ250Aは鉛直方向に向いて配置され、支持体260はエアシリンダ250Aの伸縮に応じたピストンロッド251aの鉛直移動により上下方向に移動する。したがって、支持体260と共に補助レッジ25a等はエアシリンダ250Aを伸縮させて所要の上下方向位置に位置設定することができるようになっている。
【0035】
同様に、補助レッジ25bは、水平に配置されたエアシリンダ31のピストンロッドに結合され、エアシリンダ31の伸縮に応じたピストンロッドの水平移動によりホッパ部Hに出入り可能である。これらの補助レッジ25b及びエアシリンダ31を支持する支持体(図示略)は、昇降アクチュエータとしてのエアシリンダ250Bのピストンロッド251bに結合されて支持されている。エアシリンダ250Bは鉛直方向に向いて配置され、エアシリンダ31の支持体はエアシリンダ250Bの伸縮に応じたピストンロッド251bの鉛直移動により上下方向に移動する。したがって、支持体と共に補助レッジ25b等はエアシリンダ250Bを伸縮させて所要の上下方向位置に位置設定することができるようになっている。
【0036】
なお、補助レッジ25a,25bの上下方向位置は、コントローラ(制御手段、制御装置)54により設定される。つまり、コントローラ54は、製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて、シート状段ボール箱がホッパ内に進入する地点からホッパ内の積上げ最上面までの落差が過剰にならないように、昇降アクチュエータ(エアシリンダ)250A,250Bを作動させて、補助レッジ25a,25bを設定する。
【0037】
この設定変更は、製函用シート材10のオーダ変更時に新規オーダの製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて行なうことを想定しているが、製函用シート材10が積載される過程で行なうことも考えられる。つまり、バッチ50の形成過程の初期には積載枚数が少なく積上げ最上面までの落差が大きいため、補助レッジ25a,25bを比較的高い位置に設定して落差を抑え、その後、積載枚数が大きくなっていくと積上げ最上面までの落差が小さくなるため、ある段階で、或いは積載枚数が大きくなるのに従って徐々に、補助レッジ25a,25bの上下位置を低下させるように制御してもよい。
【0038】
また、フロントストップ28の下方には、これに当たって落ちた製函用シート材10を受けて支持し、集積してスタック50を形成する台座322を有するエレベータ32が設けられている。
このエレベータ32は、図1〜図3に示すように、支持軸34に支持されたベース321と、支持軸34と共にベース321を昇降駆動する第1の昇降機構33と、ベース321に対して昇降自在に支持された台座322と、台座322を昇降駆動する第2の昇降機構325とをそなえ、ベース321及び台座322は送り出しロール22の少し前方の下方から、フロントストップ28の下方にわたってほぼ水平に配置されている。第1の昇降機構33及び第2の昇降機構325により台座322を昇降駆動するエレベータ駆動装置が構成される。
【0039】
第1の昇降機構33は、鉛直方向を向いた支持軸34に軸方向に沿って設けられたラック33aと、ラック33aに噛合するピニオン33bと、ピニオン33bに結合されたサーボモータ35とからなり、ベース321を上下方向に往復駆動可能に構成されている。
第2の昇降機構325は、ベース321に鉛直方向を向けて固定されたエアシリンダ326aと、エアシリンダ326aから上方に出没可能であり上端部に台座322を結合されたピストンロッド326bと、エアシリンダ326aの図示しないエア室のエア圧を調整する図示しないエア圧調整装置とからなり、台座322をベース321に対して上下方向に往復駆動可能に構成されている。
【0040】
また、第1の昇降機構33と第2の昇降機構325とは、同時に昇降作動可能となっている。したがって、エレベータ32の台座322は、直列に装備されて同時に昇降作動可能な第1の昇降機構33と第2の昇降機構325とからなる2段の昇降機構を備えていることとなる。なお、エレベータ32の台座322の昇降には、2段以上の複数段の昇降機構を用いてもよい。
【0041】
さらに、本実施形態では、台座322が製函用シート材10の搬送方向(送り出しロール22からフロントストップ28に向かう方向)に向けて複数に分割して備えられている。本実施形態では、搬送方向上流側から、第1の台座322a,第2の台座322b,第3の台座322cの3つに分割されている。何れの台座322もそれぞれエアシリンダ326aのピストンロッド326bと結合されている。また、各台座322h、ベース321に固定されエアシリンダ326aの周囲に複数設けられた筒状ガイド323と台座322に固定されこの筒状ガイド323内を摺動する軸状ガイド324からなる昇降ガイドによって、ベース321に対する昇降を案内される。
【0042】
このように台座322が製函用シート材10の搬送方向に複数に分割されているのは、台座322をフロントストップ28の下端よりも上昇させる際に、台座322がフロントストップ28の下端に干渉しないようにするためである。つまり、フロントストップ28は製函用シート材10の搬送方向の長さに応じて水平方向に移動され、台座322はこのフロントストップ28の位置に応じてフロントストップ28と干渉しないものだけが使用される。
【0043】
例えば、製函用シート材10の搬送方向の長さが中であれば、図2(a)に示すように、搬送方向最下流の第3の台座322cは上昇させるとフロントストップ28と干渉するので使用せず、これよりも搬送方向上流側の第1の台座322a,第2の台座322bを上昇させて使用する。また、製函用シート材10の搬送方向の長さが小であれば、図2(c)に示すように、搬送方向下流側の第3の台座322c,第2の台座322bは上昇させるとフロントストップ28と干渉するので使用せず、これよりも搬送方向上流側の第1の台座322aのみを上昇させて使用する。そして、製函用シート材10の搬送方向の長さが大であれば、図2(d)に示すように、何れの台座を上昇させてもフロントストップ28と干渉しないので、第1の台座322a,第2の台座322b,第3の台座322cを全て上昇させて使用する。
【0044】
このようなエレベータ32の作動の制御も、コントローラ54により行なわれる。つまり、コントローラ54は、製函用シート材10の搬送方向の長さに応じて、台座322a,322b,322cのうちの作動させるべき台座322を設定し、製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて補助レッジ25a,25bの高さが設定されると、台座322が補助レッジ25a,25bからスタック50を受け取ることができるように、第1の昇降機構33及び第2の昇降機構325のうちの作動させるべきものの作動を制御して、補助レッジ25a,25bの高さまで台座322を到達させる。
【0045】
なお、基本的には、第1の昇降機構33による昇降に加えて第2の昇降機構325による昇降を行なうが、積上げ最上面までの落差が大きくない場合や、落差が大きくても、製函用シート材10の積上げが不安定となり難く、補助レッジ25a,25bの高さが低く設定された場合などには、第1の昇降機構33による昇降のみで台座322を昇降させることも可能である。
【0046】
また、本実施形態では、製函用シート材10の搬送方向に分割されて、複数の台座322a,322b,322cが備えられており、コントローラ54は、フロントストップ28の位置に応じて複数の台座322a,322b,322cのうち、フロントストップ28と干渉しないものだけを昇降させる。
一方、カウンタエゼクタ6におけるホッパ部H以降の機械幅方向両側には、サイドフレーム36がそれぞれ設けられており、このサイドフレーム36には水平にレール37が備えられ、両側のレール37にはレッジ支持体38が走行可能に支持されている。つまり、レッジ支持体38にはレール37上を走行するローラ39と、レール37に沿って設けられた図示しないラックと噛合する図示しないピニオンと、このピニオンを回転駆動するレッジ前後サーボモータ40とが装備され、サーボモータ40の回転により、レッジ支持体38が前後方向に移動する。
【0047】
このレッジ支持体38には、昇降機構41を介して水平に延びるレッジ42が装備されている。昇降機構41は、図示しないラック・ピニオン機構と、このピニオンを回転駆動するレッジ昇降サーボモータ43とから構成され、サーボモータ43の回転により、レッジ支持体38が昇降する。このレッジ42は、エレベータ32上に集積されて形成されたスタック50が設定枚数に達した時作動して次のスタック50aを形成する製函用シート材10を受けるために設けられており、このレッジ42の縦方向部材42aには、スタック50を押圧するプレスバー44が昇降機構45により昇降可能に支持されている。昇降機構45も、図示しないラック・ピニオン機構と、このピニオンを回転駆動する図示しないプレスバー昇降サーボモータ46とから構成され、サーボモータ46の回転により、プレスバー44が昇降する。
【0048】
エレベータ32が最下降した際のエレベータ32の上面と同じ高さレベルには、下部コンベア47が設けられ、更にその下流側には排出コンベア48が下部コンベア47と同レベルの高さ位置に設けられている。これら下部コンベア47及び排出コンベア48は、それぞれ下部コンベア用サーボモータ47a及び排出コンベア用サーボモータ48aにより駆動される。下部コンベア47の入口先端位置は、最小長さ(搬送方向長さが最小)の製函用シート材10でも受けることが可能なようにプッシャ27の十分近くに位置すべく、エレベータ32の奥まで入り込んで設置されている。
【0049】
さらに、下部コンベア47及び排出コンベア48の上方には、下部コンベア47及び排出コンベア48と相まってスタック50を挟持する上部コンベア49が移動機構49aを介して高さ方向位置調整可能に支持されている。また、上部コンベア49は、移動機構49bを介して前後方向にも移動可能であり、箱サイズに合わせフロントストップ28と連動してこのフロントストップ28から一定の距離まで移動すべく構成されている。
【0050】
そして、本カウンタエゼクタ6に特徴的な構成として、エレベータ32の上方に、送り出しロール22から送り出される製函用シート材10の上面にエアAを吹き付けるブロア(送風装置)56が設けられている。
また、フォルダグルア6のシート走行路の途中には、製函用シート材10の通過を検知する光電管(検知手段)51が設けられている。この光電管51は、コントローラ54と電気的に接続されており、検知したシートの通過信号Pがコントローラ52に送られるようになっている。
【0051】
コントローラ54には、製函用シート材10の通過信号Pの他にそのときの機械速度v(送出しロール22の回転速度)の情報Mが送られ、これらの情報からコントローラ54は、フロントストップ28までの到達時間を演算してレッジ42の作動を指令する信号(下降信号)Nをレッジ駆動用装置のサーボモータ40,41へ送るように構成されている。例えば、コントローラ54は、製函用シート材10の通過信号Pを受けてから、ΔT=S/vで表される時間遅れてサーボモータ41へ下降信号Nを発するようになっている。ここで、Sは光電管51からフロントストップ28までの距離、vは機械速度を示している。
【0052】
次に、本実施形態にかかるカウンタエゼクタ6の動作を図4〜図6を参照して説明する。なお、図4〜図6においては、補助レッジ25a,25bの上下方向位置を設定する昇降アクチュエータ250A,250Bの図示を省略しているが、補助レッジ25a,25bはいずれもコントローラ54による制御によって事前に製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じた所定の高さに設定されているものとする。また、エレベータ32も複数段の昇降機構の図示を省略しているが、このエレベータ32も製函用シート材10の搬送方向の長さ及び補助レッジ25a,25bの高さに応じてコントローラ54により作動を制御されるものとする。また、図4〜図6において、各製函用シート材10を区別するために、符号10,10,10等を用いる。
【0053】
図4(a)はエレベータ32上のスタック50が設定した枚数に達した直後を示している。設定枚数目の製函用シート材10がフロントストップ28に達した瞬間、レッジ42及びこれに内蔵された形のプレスバー44が下降して、図4(b)に示すように、次のスタック50aを形成する最初の製函用シート材10を受ける。レッジ42の下降指令は、光電管51が最後の製函用シート材10(例えば100枚目)のシート先端が到達したシート通過信号Pとそのときの機械速度の情報Mより、光電管51の位置からフロントストップ28に達する時間を計算して出され、サーボモータ41へ送られることになる。
【0054】
図4(c)はエレベータ32が下部コンベア47の位置まで下降した状態を示している。図4(b)に示す時点でレッジ42が次のスタック50aを形成する製函用シート材10,10を順に受けるようになると、エレベータ32は直ちに下降を開始し、下部コンベア47の位置まで下がる。この時、スタック50がスプリングバックで崩れないようにすべく、プレスバー44がレッジ42より下方へ押し出され、エレベータ32と共にスタック50を挟みながら下降する。そして、スタック50の上面が補助レッジ25a,25bの位置を通過すると、図5(a)に示すように、補助レッジ25a,25bが互いに向き合う方向へ突き出されて、図5(b)に示すように、待機している。なお、レッジ42上には次のスタック50aが形成されている。
【0055】
図5(b)に示す状態では、この図中には示さないプッシャ27がスタック50を上部コンベア49に挟むまで押し出す。この後、プッシャ27にて押し出されたスタック50は、下部コンベア47及び排出コンベア48と上部コンベア49とにより、バッチ100として外部へ送出されることになる。
図5(c)に示すように、バッチ100が下部コンベア47及び排出コンベア48等により移動を開始すると、プレスバー44がわずかに上昇し当該バッチ100の上面から離れる。そして、レッジ42はプレスバー44と一緒に、次の上昇に備えてスタック50aと干渉しない位置まで後退する。この時、レッジ42上のスタック50aは、補助レッジ25a,25bが受けており、この補助レッジ25a,25b上のスタック50aの上面に製函用シート材10が落下する。この過程の間にバッチ100はエレベータ32から完全に離れる。
【0056】
そして、図6(a)に示すように、バッチ100がエレベータ32から離れると、エレベータ32はスタック50aを支持する台座322の上面が補助レッジ25a,25bの上面と同じ高さとなるまで上昇する。次いで、補助レッジ25a,25bが引っ込み、その上のスタック50aはエレベータ32により受け取られる。エレベータ32は、補助レッジ25a,25bと同じ高さで、ホッパH内に進入してきた製函用シート材10を受け取ることになる。その間に、プレスバー44はレッジ42に収納されると共に、これらレッジ42及びプレスバー44は図6(b)に示すように上昇していき、図4(a)に示すものと同じ高さになると、図4(a)に示す位置まで前進して図4(a)の状態に戻る。以下、このサイクルを繰り返し、必要数のバッチ100を排出する。
【0057】
本発明の第1実施形態に係るカウンタエゼクタ6は、上述のように構成され動作するが、レッジ42上のスタック50を受ける補助レッジ25a,25bの位置が、製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差が過剰にならないように設定されるので、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差を抑えることができる。これにより、製函用シート材10の積上げを安定して行なうことができる。
【0058】
また、エレベータ32の台座322の駆動を、直列に装備されて同時に昇降作動可能な第1の昇降機構33及び第2の昇降機構325により行なうので、補助レッジ25a,25bの上下位置が高く設定されてエレベータの昇降ストロークが長くなっても、第1の昇降機構33及び第2の昇降機構325の同時作動によってエレベータの台座322を速やかに昇降動作させることができる。
【0059】
エレベータ32の台座322の昇降ストロークを増大させても、エレベータ32の昇降動作のサイクルタイムは増大せず、むしろ、短縮させることができる場合もある。したがって、エレベータの昇降動作のサイクルタイムを抑制して、カウンタエゼクタの動作タイムサイクルに間に十分に合わせることができる。
また、台座322が製函用シート材10の搬送方向に複数に分割されているので、台座322の製函用シート材10の搬送方向の全長を大きくとっても、台座322をフロントストップ28の下端よりも上昇させる際に、製函用シート材10の搬送方向の長さに応じて必要な面積だけ台座322を昇降駆動させて、台座322がフロントストップ28の下端に干渉しないようにして確実に製函用シート材10を受け取ることができる利点がある。
【0060】
したがって、かかるカウンタエゼクタ6を用いた本製函機によれば、製函用シート材10のシートの厚み又はバッチ100の枚数に関する様々なオーダに対して常に適切に製函用シート材10の製造を完了することができ、製函機の汎用性を大きく向上させることができる。
【0061】
〔第2実施形態〕
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態にかかるカウンタエゼクタを説明する。なお、図8において記述の符号と同様のものは同様の部材を示し、説明は省略する。
本実施形態は、補助レッジ25a,25bの各昇降アクチュエータのみが第1実施形態と異なっている。
図8に示すように、本実施形態では、補助レッジ25aを昇降駆動する昇降アクチュエータ252は、補助レッジ25a及びエアシリンダ26を支持する支持体260に固設されたラック252a及びこのラック252aと噛み合うピニオン252bからなるラック&ピニオンと、ピニオン252bを駆動するサーボモータ253とから構成される。ラック252aは鉛直方向に向けられており、サーボモータ253がピニオン252bを回転駆動すると、ラック252aと共に支持体260が昇降して、補助レッジ25a及びエアシリンダ26が昇降するようになっている。
【0062】
補助レッジ25bを昇降駆動する昇降アクチュエータ254は、補助レッジ25b及びエアシリンダ31を支持する支持体310のねじ穴に螺合するねじ軸254bとこのねじ軸254bを駆動するサーボモータ254aとから構成される。ねじ軸254bは鉛直方向に向けられており、サーボモータ254aがねじ軸254bを回転駆動すると、支持体260が昇降して、補助レッジ25b及びエアシリンダ31が昇降するようになっている。
【0063】
このような構成でも、第1実施形態と同様に、サーボモータ253,254aがコントローラ54により作動を制御されて、レッジ42上のスタック50を受ける補助レッジ25a,25bの位置が、製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差が過剰にならないように設定されるので、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差を抑えることができる。これにより、製函用シート材10の積上げを安定して行なうことができる。
【0064】
〔第3実施形態〕
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態にかかるカウンタエゼクタを説明する。なお、図9において記述の符号と同様のものは同様の部材を示し、説明は省略する。
本実施形態は、補助レッジ25a,25bの位置設定機構のみが第1,2実施形態と異なっている。
図9に示すように、この本実施形態では、各補助レッジ25a,25bが上下異なる位置に複数組(この例では2組)設けられ、上下いずれかの組の補助レッジ25a,25bを選択して使用することにより、補助レッジ25a,25bを上下方向に異なる位置に位置設定することができるようになっている。
【0065】
ここでは、上方の第1補助レッジ25a1,25b1及びこれらを水平駆動する第1エアシリンダ261,311からなる上補助レッジと、下方の第2補助レッジ25a2,25b2及びこれらを水平駆動する第2エアシリンダ262,312からなる下補助レッジとを備え、何れのエアシリンダ261,311,262,312の上下位置を固定されている。
【0066】
コントローラ54は、製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて、シート状段ボール箱がホッパ内に進入する地点からホッパ内の積上げ最上面までの落差が過剰にならないように、上補助レッジとした補助レッジとを選択して使用する。
このような構成でも、第1,実施形態と略同様に、サーボモータ253,254aがコントローラ54により作動を制御されて、レッジ42上のスタック50を受ける補助レッジ25a,25bの位置が、製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差が過剰にならないように設定されるので、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差を抑えることができる。これにより、製函用シート材10の積上げを安定して行なうことができる。
【0067】
〔第4実施形態〕
次に、図10を参照して、本発明の第3実施形態にかかるカウンタエゼクタを説明する。なお、図10において記述の符号と同様のものは同様の部材を示し、説明は省略する。
本実施形態は、エレベータ32Bの駆動装置と、送り出しロール22から送り出される製函用シート材10の上面にエアAを吹き付ける送風装置とが第1実施形態と異なっている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図10に示すように、本実施形態では、エレベータ32Bの台座321Bを第1実施形態のベース321に相当するように単一ものとして設けられている。台座321Bを昇降駆動するエレベータ駆動装置は、同時に作動しうる第1の昇降機構33及び第2の昇降機構328から構成されるが、第2の昇降機構328は第1実施形態と異なっている。
【0068】
第1の昇降機構33は、鉛直方向を向いた支持軸34に軸方向に沿って設けられたラック33aと、ラック33aに噛合するピニオン33bと、ピニオン33bに結合されたサーボモータ35とからなり、支持軸34を上下方向に往復駆動可能に構成されている。
第2の昇降機構328は、台座321Bに結合された支持軸327に軸方向に沿って設けられたラック328aと、ラック328aに噛合するピニオン328bと、支持軸34に固定されたピニオン328bが結合されたサーボモータ328cとからなり、支持軸34に対して支持軸327を上下方向に往復駆動可能に構成されている。
【0069】
これらの第1の昇降機構33,第2の昇降機構328も、第1実施形態と同様に、コントローラによって、作動を制御される。
そして、本実施形態では、エレベータ32の上方に、送り出しロール22から送り出される製函用シート材10の上面にエアAを吹き付ける送風装置としてファン52,53が設けられている。ファン52は、両サイドフレーム36に支持された梁36aに固定された固定ファン(固定送風装置)であり、ファン53は、フロントストップ28に支持された梁28aに固定され、フロントストップ28と共に前後方向に移動する可動ファン(可動送風装置)である。
【0070】
つまり、図10に示すように、両サイドフレーム36に支持された梁36aには、製函用シート材10の幅方向に並んだ複数(ここでは、3個)の固定ファン52が固定されており、フロントストップ28に支持された梁28aには、製函用シート材10の幅方向に並んだ複数(ここでは、2個)の可動ファン53が固定されている。したがって、固定ファン52は、ホッパ部Hにおける搬送方向の後端部に対応した位置に配置され、可動ファン53は、ホッパ部Hにおける搬送方向の前端部に対応した位置に配置される。
【0071】
また、この例では、固定ファン52は何れも両サイドフレーム36の上端付近の送り出しロール22の出口の高さレベルに対して上方に大きく離隔した位置に配置され、一方、可動ファン53は何れもフロントストップ28の上端付近の送り出しロール22の出口の高さレベルに対して上方に位置するが比較的近い位置に配置されている。
これにより、搬送方向の後端部の固定ファン52は製函用シート材10から離隔することによって、風速は低下するが送風範囲が広がるので、可動ファン53を作動させなくても、製函用シート材10の搬送方向サイズが大きくない限り、製函用シート材10の略全面に風を当てることができる。一方、搬送方向の前端部の可動ファン53は製函用シート材10に接近しているので、製函用シート材10前端部に部分的に強い風を送ることができ、固定ファン52では全風量が不足する場合に用いれば効果的に使用することができるようになっている。
【0072】
何れのファン52,53も、送風方向を鉛直下方、つまり、送り出しロール22から送り出される製函用シート材10の面の適正な方向であるほぼ水平方向に対して、直交する方向に向けており、何れのファン52,53も周囲をダクト52a,53aで覆われており、ダクト52a,53aにより整流されながら送風方向が鉛直下方を向くようになっている。
【0073】
なお、各ファン52,53は、コントローラ54を通じて個別に作動を制御される。つまり、コントローラ54には、製函用シート材10のサイズ(搬送方向サイズ及び幅方向サイズ)と、材質と、坪量と、フルートとの各情報とが予め入力されると共に、製函機の運転速度情報が入力され、コントローラ54は、これらの情報に基づいて、各ファン52,53の作動と停止、及び、作動の際の風量(単位面積当たりの風量=風速、風圧にも相関する)をそれぞれ制御する。
【0074】
つまり、製函機の運転速度が高いほど、また、製函用シート材10の上面視の面積が大きいほど、製函用シート材10を速やかに下降させる必要があり、このためには、製函用シート材10に対して鉛直下方に加える風量(製函用シート材10の全体が受ける風量)を大きくする必要がある。ただし、製函用シート材10に局所的に強い風(単位面積当たりの風量、即ち、風速の大きい風)を与えると、製函用シート材10が変形したり不適正な挙動をしたりして、不適正な姿勢で下降する。
【0075】
この製函用シート材10の変形や挙動は、製函機の運転速度や製函用シート材10の上面視の面積だけでなく、製函用シート材10の自重や剛性に依存する。この製函用シート材10の自重や剛性は、製函用シート材10の材料用紙の材質と、材料用紙の坪量と、素材の段ボールシートのフルートとから決まるので、ここでは、これらの情報から、製造する製函用シート材10に対して最適な送風領域及び各送風領域の風量を予め試験等を行なって求めてデータベース化しておき、コントローラ54では、入力された情報に対してこのデータベースを用いて最適な送風領域及び各送風領域の風量を求めて各ファン52,53を制御するようになっている。
【0076】
上述のような構成により、本実施形態に係るカウンタエゼクタの場合も、補助レッジ25a,25bの位置が、製函用シート材10のシートの厚み及びバッチ50の枚数に応じて、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差が過剰にならないように設定されるので、製函用シート材10がホッパH内に進入する地点からホッパH内の積上げ最上面までの落差を抑えることができ、製函用シート材10の積上げを安定して行なうことができる。
【0077】
また、エレベータ32Bの台座321Bの駆動を、直列に装備されて同時に昇降作動可能な第1の昇降機構33及び第2の昇降機構328により行なうので、補助レッジ25a,25bの上下位置が高く設定されてエレベータの昇降ストロークが長くなっても、第1の昇降機構33及び第2の昇降機構328の同時作動によってエレベータの台座321Bを速やかに昇降動作させることができる。
【0078】
更に本実施形態では、コントローラ54が、製函用シート材10のサイズ(搬送方向サイズ及び幅方向サイズ)と、材質と、坪量と、フルートとの各情報と、機械の運転速度の情報とに基づいて、各ファン52,53の作動と停止(送風領域の調整)、及び、作動の際の風量(単位面積当たりの風量=風速、風圧にも相関する)をそれぞれ最適状態に制御するので、製函用シート材10の姿勢や挙動を適正に保持しながら、製函用シート材10を速やかにホッパ部Hへ下降させることができる。これにより、製函機の高速化を促進することができる。
【0079】
例えば、搬送方向サイズの大きい製函用シート材10の場合、搬送方向の後端部の固定ファン52による空気流AF1に加えて、搬送方向の前端部の可動ファン53を作動させて可動ファン53による空気流AF2を作用させれば、搬送方向の後端部の固定ファン52による空気流AF1の強さを抑えながら、製函用シート材10全体には、十分な空気流(AF1+AF2)を作用させるので、過剰に強い空気流AF1による製函用シート材10の不適正な姿勢や挙動を発生させることなく、製函用シート材10を速やかに降下させることができる。
【0080】
また、搬送方向サイズの大きくない製函用シート材10の場合、空気流AF1を強くしても製函用シート材10の不適正な姿勢や挙動を発生しにくいので、搬送方向の前端部の可動ファン53を停止させて、搬送方向の後端部の固定ファン52による空気流AF1のみを製函用シート材10のサイズや製函機の運転速度等に応じた強さで作用させれば、製函用シート材10の不適正な姿勢や挙動を発生させることなく、効率よく製函用シート材10を速やかに降下させることができる。
【0081】
また、コントローラ54が、データベースに基づいて、製函用シート材10のサイズ(搬送方向サイズ及び幅方向サイズ)と、材質と、坪量と、フルートとの各情報と、機械の運転速度の情報とに基づいて、製造する製函用シート材10に対して最適な送風領域及び各送風領域の風量となるように各ファン52,53を制御することにより、様々な種類の製函用シート材10や様々な運転状況に応じて、常に、製函用シート材10の不適正な姿勢や挙動を発生させることなく、製函用シート材10を速やかに降下させることができる。
【0082】
なお、本実施形態の場合のファン52,53の制御態様としては、固定ファン52による風量を製函用シート材10の不適正な姿勢や挙動を発生させることのない程度の一定値としておき、固定ファン52による風量で不足する分を可動ファン53により発生させるようにすればシンプルなロジック構成となる。この場合、可動ファン53の風量を不足する分を補うような程度に制御することが好ましい。
【0083】
また、製函用シート材10の幅方向の変形(反り)が生じる場合には、幅方向に送風領域の調整や風量の調整を行なえば、かかる変形を抑制しうる。
さらに、通常、製函用シート材10は、段の延びる方向(段方向)を搬送方向と一致させて搬送されるが、特殊な製函用シート材10の場合、段方向を搬送方向と直交する向きにして搬送される場合があるが、この場合、製函用シート材10の搬送方向への変形が大きくなり易く、より綿密な送風領域や風量の設定が望まれるが、ファン52,53の数を増やすなどして対応することで、かかる対応も可能となる。
【0084】
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の各実施形態のものに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形或いは省略或いは組み合わせをして実施することができる。
【0085】
つまり、本発明にかかる補助レッジは、上下方向に異なる位置に設定する位置設定機構を備えているものであればよく、上述の各実施形態のものに限定されない。
もちろん、上述の各実施形態に例示するカウンタエゼクタや製函機の各部の具体的な構成も一例であり、これらの構成についても本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形することができる。
【符号の説明】
【0086】
1 給紙部
2 印刷部
3 排紙部
4 ダイカット部
5 フォルダグルア部
6 カウンタエゼクタ部(カウンタエゼクタ)
10,10,10,10 シート状の段ボール箱(製函用シート材)
10a 段ボールシート
20 フレーム
21 コンベア用ローラ
22 送り出しロール
23 スパンカ
24 回動レバー
25a,25b 補助レッジ
25a1,25b1 第1補助レッジ
25a2,25b2 第2補助レッジ
26 エアシリンダ
27 プッシャ
28 フロントストップ
29 ねじ軸
31 エアシリンダ
32,32B エレベータ
33 第1の昇降機構
33a ラック
33b ピニオン
34 支持軸
35 サーボモータ
36 サイドフレーム
37 レール
38 レッジ支持体
39 ローラ
40 レッジ前後サーボモータ
41 昇降機構
42 レッジ
43 レッジ昇降サーボモータ
44 プレスバー
45 昇降機構
46 プレスバー昇降サーボモータ
47 下部コンベア
47a 下部コンベア用サーボモータ
48 排出コンベア
48a 排出コンベア用サーボモータ
49 上部コンベア
49a,49b 移動機構
50,50a スタック
51 光電管(検知手段)
52,55 固定ファン(固定送風装置)
53 可動ファン(可動送風装置)
54 コントローラ(制御手段,制御装置)
56 送風ブロー
57 ブロー用モータ
58 動力伝達機構(ベルト&プーリ又はチェーン&スプロケット)
59 送風用ダクト
60a,60b 隔壁
61a〜61c,62 開閉シャッタ
100 シート材群(バッチ)
250A,250B 位置設定機構としての昇降アクチュエータ(エアシリンダ)
251a,251b ピストンロッド
252 位置設定機構としての昇降アクチュエータ
252a ラック
252b ピニオン
253 サーボモータ
254 位置設定機構としての昇降アクチュエータ
254b ねじ軸
254a サーボモータ
260 支持体
261,311 位置設定機構としての第1エアシリンダ
262,312 位置設定機構としての第2エアシリンダ
321 ベース
321B 台座
322,322a,322b,322c 台座
323 筒状ガイド
324 軸状ガイド
325 第2の昇降機構
326a エアシリンダ
326b ピストンロッド
327 支持軸
328 第2の昇降機構
328a ラック
328b ピニオン
328c サーボモータ
H 空間(ホッパ部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製函機の下流部に装備され、上流側から搬送されて送り出されたシート状の段ボール箱をホッパ部で受けて集積しバッチとして排出するカウンタエゼクタであって、
前記ホッパ部を区画し、前記上流側から送り出された前記段ボール箱を停止させるフロントストップと、
前記フロントストップに当たって落ちた前記段ボール箱を受ける台座を有するエレベータと、
前記台座上に集積されて形成されたスタックが設定枚数に達した時作動して次のスタックを形成する前記段ボール箱を受けるレッジと、
前記ホッパ部フロントの下部に前記レッジ上のスタックを受ける補助レッジと、を備えると共に、
前記補助レッジを上下方向に異なる位置に設定する位置設定機構を備えている
ことを特徴とする、カウンタエゼクタ。
【請求項2】
前記位置設定機構は、前記補助レッジを昇降駆動する昇降アクチュエータを備えている
ことを特徴とする、請求項1記載のカウンタエゼクタ。
【請求項3】
前記段ボール箱のシートの厚み又は前記バッチの枚数に応じて前記補助レッジの上下方向の最適位置を設定し、前記補助レッジが前記最適位置となるように前記昇降アクチュエータを制御する制御手段を備えている
ことを特徴とする、請求項2記載のカウンタエゼクタ。
【請求項4】
前記位置設定機構は、上下方向に複数段配置された複数の前記補助レッジをそなえ、複数の前記補助レッジを選択して使用することにより前記補助レッジの上下方向位置を設定する
ことを特徴とする、請求項1記載のカウンタエゼクタ。
【請求項5】
前記段ボール箱のシートの厚み又は前記バッチの枚数に応じて前記補助レッジの上下方向の最適位置を設定し、前記最適位置に最も近い高さ位置の前記補助レッジを選択して動作させる制御手段を備えている
ことを特徴とする、請求項4記載のカウンタエゼクタ。
【請求項6】
前記補助レッジは同一高さに複数備えられ、
複数の前記補助レッジを水平に移動させて、前記レッジ上のスタックを受ける作動時には前記ホッパ部内に進入させ、非作動時には前記ホッパ部から退避させる水平アクチュエータを備えている
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のカウンタエゼクタ。
【請求項7】
前記補助レッジは前記フロントストップの下部と、前記製函機の下流部に設けられた送り出しロールの下部とに、それぞれ設けられている
ことを特徴とする、請求項6記載のカウンタエゼクタ。
【請求項8】
前記エレベータは、前記台座を昇降駆動するエレベータ駆動装置を備え、
前記エレベータ駆動装置は、直列に装備されて同時に昇降作動可能な複数段の昇降機構を備えている
ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載のカウンタエゼクタ。
【請求項9】
前記エレベータの前記台座を昇降させる際に、前記複数段の昇降機構を同時に上昇作動又は下降作動させる制御手段を備えている
ことを特徴とする、請求項8記載のカウンタエゼクタ。
【請求項10】
前記台座は、前記段ボール箱の搬送方向に複数に分割して個別に昇降可能に備えられている
ことを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載のカウンタエゼクタ。
【請求項11】
前記段ボール箱の上方から前記ホッパ部へ向けて送風する送風装置を備え、
前記送風装置は、少なくとも前記段ボール箱の搬送方向への送風領域を可変とするものであって、前記搬送方向のサイズが最大の前記段ボール箱に対しては、少なくとも前記ホッパ部における前記搬送方向の後端部及び前端部の双方に対応した前記送風領域を有している
ことを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載のカウンタエゼクタ。
【請求項12】
段ボールシートを1枚ずつ給紙する給紙部と、
前記給紙部から給紙された段ボールシートに印刷する印刷部と、
前記印刷部により印刷された段ボールシートを排紙する排紙部と、
前記排紙部から排紙された段ボールシートに溝切り及び罫線入れをするダイカット部と、
前記ダイカット部により加工された段ボールシートの端部に糊付けし折り曲げ加工をしてシート状の段ボール箱を形成するフォルダグルア部と、
前記フォルダグルア部により加工された前記段ボール箱を計数しながら積重するカウンタエゼクタ部と、を備え、
前記カウンタエゼクタ部は、
ホッパ部を区画し、上流側から送り出された前記段ボール箱を停止させるフロントストップと、
前記フロントストップに当たって落ちた前記段ボール箱を受ける台座を有するエレベータと、
前記台座上に集積されて形成されたスタックが設定枚数に達した時作動して次のスタックを形成する前記段ボール箱を受けるレッジと、
前記ホッパ部フロントの下部に前記レッジ上のスタックを受ける補助レッジと、を備えると共に、
前記補助レッジを上下方向に異なる位置に設定する位置設定機構を備えている
ことを特徴とする、製函機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−157995(P2012−157995A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−17589(P2011−17589)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(310016522)三菱重工印刷紙工機械株式会社 (75)
【Fターム(参考)】