説明

カムロックのロック部分自然解除防止装置

【課題】カムロックは接続後何らかの振動衝撃又ロック部分の磨耗等でロックが弛み接続部が外れる恐れがありロックバンドや針金、ピン等でロック外れ防止対策を採っている。
【解決手段】ロック取り付け部とロック部分を囲む様にロック外れ防止具を取り付けロック固定ピンで固定する、ロック外れ防止具には防止具が機能中外れない様に突起を、ロック取り付け部には突起を固定する溝を作る、カムロック接続後、突起が固定溝に入り込む迄押さえてロック外れ防止具を固定させて接続完了とする。カムロック接続後何らかの振動衝撃が有っても突起が溝に入って堅く固定されているので外れる恐れは無い、又接続を解除する際にはロック部を解除方向に引き上げればロック外れ防止具は連動して引き上げられるので針金等の後で固定した物を取り外す手間はいらない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ホース等の接続に使用するカムロックが使用中に外れるのを防止する為のものである。
【背景技術】
【0002】
従来のカムロックの外れ防止対策はロックバンドでロック部分を固定してロックの弛み防止を図り、カムロックの外れ防止対策としているがカムロック接続時ロックバンドを用意して持ち歩き、接続後にロックバンドを装着しなければならず非常に手間のかかる作業である。
【特許文献1】特開2003−4190号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
・ カムロックを接続して使用する際、接続部に振動とか、何らかの衝撃等が有るとロック部分(1)が解除方向に動いて接続部分が外れる恐れある。
・ カムロックを長時間使用しているとロック部分(1)の磨耗により接続部にガタができ、ロックの締め付け力が下がってロック部が解除され接続が外れる恐れがある。
・ ロック外れ防止対策にロックバンド、針金、ピン等を装着するのには材料の用意、持ち運び、又取り付け時の手間等作業効率が悪い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は
・ カムロックのロック取り付け部(2)のロック部分(1)を固定するピン(3)にロック部分(1)と板バネで作られたロック外れ防止具(4)を取り付ける。
・ ロック外れ防止具(4)にはロック部分(1)の可動を邪魔しないでロック外ずれ防止具(4)が自由に可動できる様な形状の取り付け部(5)をもうける。
・ カムロックを接続してロック固定後、ロック外れ防止具(4)を装着した後に振動等でロック外れ防止具(4)が外れてその機能を失わない様にロック外れ防止具(4)の端部にロック外れ防止具(4)を固定する突起(6)を設ける。
・ ロック取り付け部(2)の端部にロック外れ防止具(4)に取り付けた突起(6)が入り込む溝(7)を設ける。
ページ(2)
・ カムロック接続後ロック外れ防止具(4)の端部に作られた突起(6)がロック取り付け部(2)の端部に作られた溝(7)に完全にはまり込む迄押し込む、ロック外れ防止具(4)の突起(6)は溝(7)に入り込む事で堅く固定される。
・ カムロックの接続を外す場合は、ロック部分(1)を解除方向に引けばロック外れ防止具(4)はロック部分(1)に押されて突起(6)が溝(7)から外れてロック外れ防止の機能を解除される。
【発明の効果】
【0005】
本発明の効果として
・ ロック外れ防止具(4)の突起(6)はロック取り付け部(2)に作られた溝(7)に完全に入り込んで堅く固定されているので外れる心配はない。
・ バネ材を使用しているので取り付け、取り外し回数が多くなってもロック外れ防止具(4)の形状が変化して機能が劣化することはない。
・ カムロック本体にロック外れ防止具(4)が装着されているのでロックバンドや針金等を別に用意して持ち運ぶ手間がはぶける。
・ ロック外れ防止具(4)を装着する際はカムロック接続後ロック外れ防止具(4)を押さえるだけ、又取り外す際はロック部分(1)を持ち上げるだけの一連の作業になるので作業が簡単になり作業効率があがる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
・ ロック外れ防止具(4)をロック固定ピン(3)に取り付けた時、ロック部分(1)の可動に連動、又は単独可動できる様な形状の取り付け部(5)を作りロック部分(1)の可動と連動、又はロック外れ防止具(4)が単独でも可動可能な様にする。
・ ロック外れ防止具(4)の端部先端を折り曲げて突起を作りその折り曲げ部にロック外れ防止具(4)を固定する機能を持たす突起(6)をつくる。
・ ロック取り付け部(2)にロック外れ防止具(4)の突起(6)を固定する溝(7)をつくる。
【実施例】
【0007】
本発明について説明する
・ カムロックの取り付け部(2)の上部にロック取り付け部(2)とロック部分(1)を囲む様にロック外れ防止具(4)を取り付けロック固定ピン(3)で固定する。
・ カムロックを接続する際には、ロック部分(1)は起こされて接続後ロック部分(1)で固定されて通常ではカムロック接続完了となるか、ロック外れ対策でロック部分(1)をロックバンド、針金、ピン等で固定して接続完了となる。
ページ(3)
・ カムロックを接続しロック部分(1)で固定された後、カムロックに取り付けられたロック外れ防止具(4)をロック部分(1)の方向に押してロック外れ防止具(4)に作られた突起(6)がロック取り付け部(2)に作られた突起固定溝(7)に完全に入り込む迄押さえてロック外れ防止具(4)を固定しカムロックの接続完了とする。
・ カムロックを接続状態から開放する際には、ロック部分(1)をロック解除方向に持ち上げるとロック部分(1)の移動と同時にロック外れ防止具(4)が持ち上げられロック外れ防止具(4)の突起(6)が突起固定溝(7)から外れてロック部分(1)に押されてロック部分(1)の移動に連動してロック外れ防止の機能を解除する。ロック外れ防止具(4)はロック部分(1)の起きた方向に静止しているのでカムロックの接続解除にはなんらの支障もない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】カムロックのロック機構部の部分図
【図2】ロック外れ防止具単体立体図
【図3】ロックとロック外れ防止具が解除された図
【図4】ロック部分にロック外れ防止具を装着した図
【符号の説明】
【0009】
1 ロック部分
2 ロック固定部
3 ロック固定用ピン
4 ロック外れ防止具
5 ロック外れ防止具取り付け部分
6 ロック外れ防止具固定用突起
7 ロック外れ防止具突起固定用溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カムロックにロック部分(1)が自然解除するのを防ぐロック外れ防止具(4)を取り付けたカムロック。
【請求項2】
ロック外れ防止具(4)にロック外れ防止具(4)を固定する為の突起(6)とロック取り付け部(2)に突起(6)が入り込む溝(7)を設けたカムロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−101457(P2010−101457A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275042(P2008−275042)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(394017790)
【Fターム(参考)】