説明

カメラ機能を有する携帯電子機器、ファイル処理プログラムおよびダウンロードプログラム

【課題】 画像を複数人に配布する際の便宜を図る。
【解決手段】 画像データを含む画像ファイルをネットワーク上の画像保存エリアに保存する際の保存先情報を所定の形式にコード化し、コード化された情報のイメージ52と画像保存エリアに保存すべき画像ファイルの画像51とを表示装置7に同時に表示する。焼き増し希望者は、画像51を見てこれが欲しいと判断したならば、表示されたコード化イメージを自身のカメラで撮影する。撮影したイメージを解読することで画像ファイルの保存先情報を認識でき、画像ファイルを取得できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラに代表されるカメラ機能を持つ携帯電子機器、および画像ファイルを所定エリアに保存するためのファイル処理プログラム、および所定エリアから画像ファイルをダウンロードするためのダウンロードプログラムに関し、画像を複数人に配布する際の便宜を図ったものである。
【背景技術】
【0002】
仲間内で撮ったデジタル画像を焼き増しして各人に配布する場合、その配布手段として電子メールを用いることができる。なお、デジタル画像でいう「焼き増し」とは、画像ファイルのコピーを意味する。電子メールでの画像の配布は、画像数や配布先が多いと作業に時間がかかり、甚だ面倒である。そこで、いわゆるオンラインアルバムを利用することが考えられる。撮った画像をWeb上のアルバムサイトにアップロードしてアルバムを作成しておけば、そのアップロード先情報(URL)やアルバム名などを教えるだけで、特定の複数人に画像を見て貰い、必要に応じてダウンロードして貰うことができる。かかるアルバムサイトは今やWeb上に多数存在する。
【0003】
一方、特許文献1,2には、二次元バーコードをカメラで撮像し、得られた画像データを解析してバーコード情報を得る方法およびその利用方法が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−126942号公報
【特許文献2】特開2004−30357号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記オンラインアルバムを利用した画像配布方法は、電子メールによる配布と比べれば手間が軽減されるが、アップロード先のURLやアルバム名といった必要情報を各人に通知しなければならないため、人数が多いと結構面倒である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1〜6の発明に係る携帯電子機器は、被写体を撮像してデジタル画像データを生成する撮像手段と、画像データを含む画像ファイルをネットワーク上の画像保存エリアに保存する際の保存先情報を所定の形式にコード化するコード化手段と、画像表示が可能な表示装置と、コード化された情報のイメージと画像保存エリアに保存すべき画像ファイルの画像とを表示装置に同時に表示する表示制御手段とを具備する。
請求項2の発明は、各画像ファイルに対し、保存先情報と当該画像ファイルを識別するための画像識別情報とを組み合わせてコード化するようにしたものである。
請求項3の発明は、画像保存エリアへの保存の要否を識別する情報を画像ファイルに付加する情報付加手段を更に備えるものである。
請求項4の発明は、画像保存エリアへの保存の要否を画像ファイルごとに入力する入力手段を備え、保存要の入力があった画像ファイルに保存要の旨の情報を付加するものである。
請求項5の発明では、画像ファイルに前記保存先情報を含ませることで、画像ファイルの前記画像保存エリアへの保存が必要であることを示す情報を表し、画像ファイルに該保存先情報を含ませないことで、画像ファイルの前記画像保存エリアへの保存が不要であることを示す情報を表す。
請求項6の発明では、コード化手段は、更に画像ファイルの保存されたネットワーク上の画像保存エリアへのアクセスを許可するアクセス許可情報を所定の形式にコード化する。
請求項7,8の発明に係るファイル処理プログラムは、コンピュータを、複数の画像ファイルから、画像保存エリアへの保存要の旨の情報が付加されたものを抽出する抽出手段と、抽出された画像ファイルをネットワーク上の画像保存エリアに保存するファイル処理手段として機能させるものである。
請求項8の発明は、ファイル処理手段として、ネットワーク回線を介して画像保存エリアにアクセスし、エリアに画像ファイルをアップロードする通信手段を用いたものである。
請求項9〜11の発明に係るダウンロードプログラムは、コンピュータを、所定の形式にコード化された情報のイメージを解読して画像の保存先情報および画像識別情報を取得する解読手段と、取得した保存先情報で特定されるネットワーク上の画像保存エリアにネットワーク回線を介してアクセスし、該エリアから画像識別情報で識別される画像ファイルをダウンロードする通信手段として機能させる。
請求項10の発明では、通信手段は、画像保存エリアに前記画像識別情報で識別される画像ファイルが存在しない場合には、所定時間の後に再度ダウンロードを試行するよう機能する。
請求項11の発明では、解読手段は更に、コード化された情報のイメージを解読して、上記取得した保存先情報で特定されるネットワーク上の画像保存エリアへのアクセスを許可するアクセス許可情報を取得するよう機能し、通信手段は、アクセス許可情報をもとに画像保存エリアにアクセスするように機能する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る携帯電子機器によれば、画像データを含む画像ファイルをネットワーク上の画像保存エリアに保存する際の保存先情報を所定の形式にコード化し、コード化された情報のイメージと画像保存エリアに保存すべき画像ファイルの画像とを表示装置に同時に表示するようにしたので、画像の希望者が、表示された画像を見てその画像が欲しいと判断したら、画像と同時に表示されているコード化情報のイメージを撮像するだけで、上記画像の保存先情報と画像識別情報とを取得でき、その取得情報に基づいてネットワーク上の共有エリアから所望する画像を入手することが可能となる。したがって、画像配布者がアップロード先を画像希望者にメール等で通知する必要はなく、画像配布の際の手間が軽減できる。
本発明に係るファイル処理プログラムによれば、コンピュータにて複数の画像ファイルから保存要の旨が付加されたものを抽出し、抽出された画像ファイルをネットワーク上の画像保存エリアに保存できるので、保存が必要な画像ファイルのみを自動的に保存でき、画像配布者の手間を軽減できるとともに、ファイル保存に要する時間を短縮できる。
本発明に係るダウンロードプログラムによれば、 コンピュータにて所定の形式にコード化された情報のイメージを解読して画像の保存先情報および画像識別情報を取得し、取得した保存先情報で特定されるネットワーク上の画像保存エリアにネットワーク回線を介してアクセスし、エリアから画像識別情報で識別される画像ファイルをダウンロードすることができるので、必要なファイルのみを自動的にダウンロードでき、画像希望者の手間が軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1〜図7により本発明の一実施の形態を説明する。
本実施形態は、例えば仲間内での旅行や同窓会などで撮ったデジタル画像を焼き増しして各人に配布する際の便宜を図るものであり、画像の配布はWeb上のオンラインアルバムの利用を前提とする。
【0009】
図1〜図3は携帯電子機器としてのデジタルカメラDSC1の上面図、背面図および正面図である。カメラDSC1の上面には、電源スイッチ1、レリーズボタン2、操作ダイアル3などが設けられるとともに、前面には撮影レンズ4、閃光装置の発光窓5、ファインダの対物窓6などが設けられ、さらに背面には、ファインダの接眼窓60,液晶モニタ7およびアップロードボタン8が設けられている。アップロードボタン8は、画像配布の準備段階で使用されるもので、その詳細な機能については後述する。
【0010】
図4に示すように、カメラDSC1はCPUなどで構成される制御部(回路)11を有し、制御部11には、撮像素子や画像処理回路などで構成される撮像部(回路)12と、液晶モニタ7やその駆動回路などで構成される表示部13と、種々の情報を記憶する記憶部(回路)14と、計時手段(回路)15と、外部インターフェース部(回路)16と、各種操作部材の操作でオン・オフする操作スイッチ類17とが接続されている。上記アップロードボタン8の操作でオンするアップロードボタンもスイッチ類17に含まれる。
【0011】
撮像部12は、撮影レンズ4を透過した被写体光束を撮像素子で受光し、その光電変換出力からデジタル画像データを生成する。生成された画像データは、ファイル化されて画像ファイルとしてメモリカードMCに記録される。
【0012】
表示部13は、制御部11からの指示に応じて液晶モニタ7を駆動し、撮影モード時には繰り返し撮像される画像を逐次更新表示することで、液晶モニタ7をファインダ代わりとして使用できるようにする。また再生モードを設定すると、メモリカードMCに既に記録されている画像を読み出して液晶モニタ7に表示することができる。再生モードには通常再生モードとアップロードモードとがあり、アップロードモードでは、図2の如く画像51とその画像に対応する二次元バーコードのイメージ52とを並べて表示する。二次元バーコードは、画像のアップロード先であるオンラインアルバムサイトのURLとアルバム名、およびExif情報を所定の形式でコード化したものであり、コード化は所定のコード化プログラムに基づいて制御部11が行う。
【0013】
アップロード先情報であるURLやアルバム名は、予めカメラDSC1の記憶部14に登録されているものが使用される。これらは、ユーザがメニュー画面等から自由に入力できるようにしてもよいし、特定のURLが固定的に登録されていてもよい。またExif情報とは、当該画像の撮影日時、ファイル名(画像識別情報)、撮影条件、その他を示す情報で、これは標準規格であるExif規格に則った画像ファイルには必ず付加される。
【0014】
以上のように構成されたデジタルカメラDSC1は、画像を配布しようとする撮影者が保有する。一方、図4,図5のDSC2は焼き増し希望者(画像の配布を受ける側)が保有するデジタルカメラで、基本構成はカメラDSC1と同等である。ただし、単に画像提供を受けるだけ(画像提供はしない)であれば、上述のようなアップロードボタン8やアップロードモードを有している必要はなく、従来型のデジタルカメラで十分である。あるいはカメラ機能付き携帯電話機でもよい。
【0015】
次に、本実施形態における画像配布/取得手順について説明する。
<アップロードに先立つ作業>
撮影者が撮影後に行うべき作業は、アルバムサイトへの画像のアップロードであるが、それに先だってアップロードする画像を選定する必要がある。誰も焼き増しを希望していない画像をアップロードしても意味がなく、時間の無駄だからである。そこで撮影者は、撮影が済んだ時点で上記アップロードモードを設定し、今回撮影した画像(サムネイル画像)51を1枚ずつ二次元バーコードのイメージ52とともに液晶モニタ7に表示させる。焼き増し希望者らは、表示された画像51を見てその画像ファイルが欲しいと判断したならば、画像52の隣に表示されている二次元バーコードイメージ52を自身のカメラDSC2で撮影する(図5参照)。図5ではDSC2は画像51も一緒に撮影しているが、重要なのはバーコードイメージ52のみで、画像は特に撮影しなくてもよい。また欲しくない画像に対しては何も撮影しなくてよい。
【0016】
撮影者は、焼き増し希望者の少なくとも一人が二次元バーコードを撮影したら、そのときの表示状態のままアップロードボタン8を押す。アップロードボタン8が押されると、制御部11は当該画像を焼き増す必要があると判断し、上記アップロード先情報を当該画像ファイルに付加し、改めてメモリカードMCに記録する。例えばExif情報の一部としてアップロード先情報を記録することができる。なお、一人も撮影しない画像に対してはアップロードボタン8は押さなくてよく、その場合は画像ファイルにアップロード先情報は付加されない。
全画像に対して上記の作業が終了したら、アップロードの準備が整ったことになる。
【0017】
<アップロード>
次に撮影者は、画像ファイルをカメラDSC1から図4のパーソナルコンピュータ(以下、PC)100に転送する。PC100は、撮影者が自宅等に保有するもので、制御部101とハードディスク102とを有するとともに、公衆回線網300を介してインターネット接続が可能な環境下にあるものとする。なお、符号200で示す焼き増し希望者のPCも同様の構成とされる。
【0018】
撮影者は、全画像ファイルをハードディスク102内の任意のフォルダに転送したら、専用のアップロードソフトをPC100上で走らせ、アップロードを行う。
【0019】
アップロードソフトの処理手順を図6に示す。
ソフト起動後、画像ファイルが格納されたフォルダを指定してからアップロード開始を指示すると、プログラムは上記フォルダからいずれかの画像ファイルを処理対象ファイルとして選択する(ステップS1〜S3)。順番に1ファイルずつ選択されるようにすればよい。そして、今回選択した画像ファイルに対して付加情報(例えば、Exif情報)を調べ、上記アップロード先情報の有無を判定する(ステップS4)。アップロード先情報は、上述したようにアップロードボタン8の操作に応じて記録された情報である。
【0020】
アップロード先情報があればアップロード要と判断し、既にアップロード先であるアルバムサイトの画像サーバ400に接続されているか(通信が確立されているか)否かを判定する(ステップS5)。接続されていなければ、アップロード先情報に含まれるURLを指定し、通信回線網300を介して画像サーバ400に接続する(ステップS6)。次いで、アップロード先情報に含まれるアルバム名で規定されるアルバム領域(画像保存エリア)に当該画像ファイルをアップロードする(ステップS7)。一方、画像ファイルの付加情報としてアップロード先情報がなければ、画像ファイルのアップロードは行わない(ステップS4→S8)。
【0021】
次に、上記フォルダ内の全画像ファイルに対して処理が終了したか否かを判定し(ステップS8)、終了していればステップS1に戻り、まだ未処理の画像ファイルがあればステップS3に戻って次の画像ファイルを選択し、上述の処理を繰り返す。
【0022】
これによれば、アップロードの必要がある画像ファイル、換言すれば少なくとも1人から焼き増しの要望があった画像ファイルのみが自動的に選択されアップロードされるので、撮影者の手間が大幅に軽減されるとともに、不要な画像ファイルはアップロードされないので、アップロード時間を最小限に短縮できる。
【0023】
なお以上では、アップロード先情報の有無によってアップロードの要否を判断しているが、アップロード先情報とは別にアップロードの要否を示す情報を別途画像ファイルに例えばExif情報として記録し、その情報に基づいてアップロードの要否を判断するようにしてもよい。
【0024】
<ダウンロード>
焼き増し希望者は、上記バーコードイメージ52を撮影した画像ファイルをカメラDSC2からPC200の所定フォルダに転送し、専用のダウンロードソフトをPC200上で走らせて画像ファイルのダウンロードを行う。
【0025】
ダウンロードソフトの処理手順を図7に示す。
ソフト起動後、バーコードイメージの画像ファイルが格納されたフォルダとダウンロード先フォルダとを指定してダウンロード開始を指示すると、プログラムはいずれかの画像ファイルを選択する(ステップS11〜S14)。そして、選択した画像ファイルのバーコードイメージを解読し、アップロード先情報およびExif情報を取得する(ステップS15)。Exif情報にはダウンロードすべき画像ファイルのファイル名があるので、これを画像識別情報として用いることができる。
【0026】
情報取得後、既にアップロード先である画像サーバ400に接続されているか否かを判定し(ステップS16)。接続されていなければ、アップロード先情報に含まれるURLを指定し、通信回線網300を介して画像サーバ400の画像サーバに接続する(ステップS17)。次いで、アップロード先情報に含まれるアルバム名で規定される画像保存エリアから、ファイル名等の画像識別情報をもとにダウンロードすべき画像ファイルを探す。目的の画像ファイルが見つかると、そのファイルをステップS12で指定されたフォルダにダウンロードする(ステップS18→S19)。一方、撮影者がまだ画像ファイルのアップロードを行っていなければ、ダウンロードすべき画像ファイルは当然見つからない。この場合は、ステップS22のタイマ処理で所定時間が経過した後、再度ダウンロードを試みる(ステップS18,S20,S22)。この際、再度のダウンロードを実行するよう促すメッセージを表示するようにしてもよい(ステップS20)。
【0027】
次に、上記バーコードイメージの画像ファイルが格納されたフォルダ内の全ファイルに対して処理が終了したか否かを判定し(ステップS21)、終了していればステップS11に戻り、まだ未処理のファイルがあればステップS14に戻って次のファイルを選択し、上述の処理を繰り返す。
【0028】
以上によれば、焼き増し希望者が焼き増しを希望した画像ファイルのみが自動的にダウンロードされるので、ダウンロードの手間が大いに軽減できる。
【0029】
なお、画像サーバの特定の画像保存エリアにアクセスする際にパスワード認証が必要であれば、ユーザIDやパスワードなどのアクセス許可情報を上記アップロード先情報に含めればよい。これは、撮影者がその許可情報をカメラDSC1に入力できるようにすることで可能となる。この場合は、PC200上のダウンロードソフトがDSC2に記録されたバーコードイメージを解読してアクセス許可情報を認識し、アクセスの際に自動的に指定することで、焼き増し希望者が何ら意識しなくても画像ファイルのダウンロードが可能である。一方、パスワードを知らない無関係の者は、画像のダウンロードは勿論、閲覧もできない。
【0030】
また、各画像ファイルに対する焼き増し希望枚数を撮影者側で認識できるようにしてもよい。これは、例えばカメラDSC1が上記アップロードボタン8を押した回数を個々の画像ファイル毎に計数し、計数結果を当該画像ファイルに付加情報として記録することで実現できる。撮影者は、バーコードイメージが撮影されるたびにアップロードボタン8を押すようにすれば、上記計数結果は必然的にその画像ファイルの焼き増し希望枚数となる。そして、アルバムサイト側でその焼き増し希望枚数を認識し、それに相当する数のダウンロードがなされた場合に画像の閲覧を禁止するようにすれば、無関係の者による画像の閲覧やダウンロードを極力減らすことができる。あるいは、ダウンロード回数が焼き増し希望枚数に達したことをPC100のデータ送信によって撮影者に知らしめるようにしてもよく、それを知った撮影者が当該画像ファイルを削除するといった措置がとれる。
【0031】
さらに以上では、インターネットを利用した画像配布方法について説明したが、より小規模なネットワーク、例えば社内LANなどを利用したものでもよい。この場合はオンラインアルバムは利用できないが、ネットワーク上のいずれかの画像保存エリアに画像ファイルを保存することで、上述と同様の画像配布/取得を行うことができる。画像保存エリアは撮影者自身のPCであってもよい。かかる小規模ネットワークであれば部外者がアクセスする可能性は低いので、アクセス制限等を緩和できる。
【0032】
またカメラDSC1はコンパクトタイプのものでも一眼レフタイプのものでもよく、更にはカメラ機能付き携帯電話機であってもよい。さらに情報のコード化方式も二次元バーコードに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】一実施形態におけるデジタルカメラの上面図。
【図2】上記カメラの背面図。
【図3】上記カメラの正面図。
【図4】上記カメラを含む画像配布/取得システムの全体構成図。
【図5】焼き増し希望者がバーコードイメージを撮影する様子を示す図。
【図6】画像のアップロードプログラムの処理内容を示すフローチャート。
【図7】画像のダウンロードプログラムの処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0034】
7 液晶モニタ
8 アップロードボタン
11 制御部
12 撮像部
13 表示部
14 記憶部
51 サムネイル画像
52 二次元バーコードイメージ
100 パーソナルコンピュータ(撮影者側)
200 パーソナルコンピュータ(焼き増し希望者側)
300 公衆回線網
400 画像サーバ
DSC1 デジタルカメラ(撮影者側)
DSC2 デジタルカメラ(焼き増し希望者側)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像してデジタル画像データを生成する撮像手段と、
前記画像データを含む画像ファイルをネットワーク上の画像保存エリアに保存する際の保存先情報を所定の形式にコード化するコード化手段と、
画像表示が可能な表示装置と、
前記コード化された情報のイメージと前記画像保存エリアに保存すべき画像ファイルの画像とを前記表示装置に同時に表示する表示制御手段とを具備することを特徴とするカメラ機能を有する携帯電子機器。
【請求項2】
前記コード化手段は、各画像ファイルに対し、前記保存先情報と当該画像ファイルを識別するための画像識別情報とを組み合わせてコード化することを特徴とする請求項1に記載のカメラ機能を有する携帯電子機器。
【請求項3】
前記画像保存エリアへの保存の要否を識別する情報を前記画像ファイルに付加する情報付加手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ機能を有する携帯電子機器。
【請求項4】
前記画像保存エリアへの保存の要否を画像ファイルごとに入力する入力手段を備え、前記情報付加手段は、保存要の入力があった画像ファイルに保存要の旨の情報を付加することを特徴とする請求項3に記載のカメラ機能を有する携帯電子機器。
【請求項5】
前記画像ファイルに前記保存先情報を含ませることで、前記画像ファイルの前記画像保存エリアへの保存が必要であることを示す情報を表し、前記画像ファイルに該保存先情報を含ませないことで、前記画像ファイルの前記画像保存エリアへの保存が不要であることを示す情報を表すことを特徴とする請求項3または4に記載のカメラ機能を有する携帯電子機器。
【請求項6】
前記コード化手段は、更に前記画像ファイルの保存されたネットワーク上の画像保存エリアへのアクセスを許可するアクセス許可情報を前記所定の形式にコード化することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
コンピュータを、
複数の画像ファイルから、画像保存エリアへの保存要の旨の情報が付加されたものを抽出する抽出手段と、
前記抽出された画像ファイルをネットワーク上の画像保存エリアに保存するファイル処理手段として機能させるためのファイル処理プログラム。
【請求項8】
前記ファイル処理手段は、ネットワーク回線を介して前記画像保存エリアにアクセスし、該エリアに前記画像ファイルをアップロードする通信手段であることを特徴とする請求項7に記載のファイル処理プログラム。
【請求項9】
コンピュータを、
所定の形式にコード化された情報のイメージを解読して画像の保存先情報および画像識別情報を取得する解読手段と、
前記取得した保存先情報で特定されるネットワーク上の画像保存エリアにネットワーク回線を介してアクセスし、該エリアから前記画像識別情報で識別される画像ファイルをダウンロードする通信手段として機能させるためのダウンロードプログラム。
【請求項10】
前記通信手段を、前記画像保存エリアに前記画像識別情報で識別される画像ファイルが存在しない場合には、所定時間の後に再度ダウンロードを試行するよう機能させることを特徴とする請求項9に記載のダウンロードプログラム。
【請求項11】
前記解読手段を更に、前記コード化された情報のイメージを解読して、前記取得した保存先情報で特定されるネットワーク上の画像保存エリアへのアクセスを許可するアクセス許可情報を取得するよう機能させ、前記通信手段を、前記アクセス許可情報をもとに前記画像保存エリアにアクセスするように機能させることを特徴とする請求項9に記載のダウンロードプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−185071(P2006−185071A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376599(P2004−376599)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】