説明

カルシウム強化組成物、その製造方法及び使用

本発明は、食品及び飲料を強化するための安定なカルシウム組成物、その調製方法及びその使用に関する。カルシウム組成物は、カルシウム源、シトレート並びにアルカリ及び/又はアルカリ源から選択される金属源を含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、カルシウム含有組成物、その製造方法及びその使用に関する。より詳細には、本発明は、食品及び飲料の添加剤として使用するための安定したカルシウム含有組成物を対象とする。
【0002】
[発明の背景]
ミネラル及びビタミン栄養補給剤は、ヒト用及び動物用両方で、食品及び飲料の組成を強化するためにしばしば用いられる。例えばPakらの米国特許第4772467号明細書には、カルシウムの生物学的利用能を増大させるために、シトレートベースのカルシウム源の使用が開示されている。Nakelらの米国特許第4786518号明細書には、鉄−糖複合体を含む栄養補助食品が記載されている。Mehanshoらの米国特許第4992282号明細書には、安定なビタミン及びミネラル栄養補給飲料が記載されている。
【0003】
カルシウムの1日当たりの推奨許容量(RDA)は、例えば、成人1日当たり1200mg前後であることが知られている。洋風の食事中の食物カルシウムの大部分は、牛乳及び他の乳製品由来である。牛乳のカルシウム含有量は、通常1リットル当たり900〜1100mgの範囲であり、1リットルでほぼRDAをまかなう。豆乳又は米乳などの牛乳の代用品は、牛乳よりはるかに少ないカルシウムしか供給せず、カルシウムのほぼすべては人工的に添加される。
【0004】
カルシウム栄養補給剤は、食品及び飲料の栄養補給剤として広い用途が見出されている。とりわけ、骨粗鬆症に見られるような、ヒトの体からのカルシウム損失を埋め合わせるために用いられる。例えばMehanshoらの米国特許第4994283号明細書では、生物学的利用能を高めた鉄−カルシウムミネラル栄養補給剤が開示されている。Burkesらの米国特許第5445837号明細書には、生物学的に利用可能な濃縮カルシウム源で強化した甘味料栄養補給剤及びその製造方法が開示されている。Andonの米国特許第5486506号明細書には、生物学的に利用可能な濃縮カルシウム源が開示されている。Chatterjeeらの米国特許第6828130号明細書にはグルコン酸塩の製造方法が開示されている。Walsdorf,Sr.らの米国特許第6887897号明細書にはグルタル酸カルシウム栄養補助剤及びリン結合剤が開示されている。
【0005】
食品及び飲料の栄養補給剤の分野における他の多数の関連特許には、米国特許第4214996号、第4351735号、第4551342号、第4737375号、第4851221号、第4895980号、第4985593号、第5204134号、第5213134号、第5213838号、第5219889号、第5928691号、第6287607号、第6248376号及び第6599544号明細書が挙げられる。
【0006】
Buddemeyerらは、米国特許第6248376号明細書及び米国特許第6599544号明細書において、ミルクへの添加剤として用いるためのリン酸塩含有組成物を開示している。
【0007】
[発明の概要]
本発明は、食品及び飲料中で安定な食用カルシウム含有組成物を対象とする。カルシウム含有組成物は、飲料中又はその濃縮物中で安定であり、長期間の貯蔵下でさえも液相から分離しない。本発明のカルシウム含有組成物は、口当たりがよく、導入した飲料及び飲料濃縮物の感覚刺激特性に影響せず、したがって飲料用及び固形食物用の効果的なカルシウム栄養補給剤(強化剤)として役立つ。
【0008】
本発明は、
(i)少なくとも1種のカルシウム源、
(ii)カルシウムを除くアルカリ金属又はアルカリ金属から選択される、少なくとも1種の金属源、及び
(iii)少なくとも1種のシトレート源
を含むカルシウム強化乾燥組成物であって、
0.4〜0.5g/cm未満のかさ密度を有し、少なくとも15%(wt/wt)のカルシウム及び少なくとも66%(wt/wt)のシトレートを乾燥重量基準で含む組成物を対象とする。該組成物は、乾燥基準で15%〜20%(wt/wt)のカルシウム及び少なくとも71%(wt/wt)のシトレートを含むのがより好ましい。
【0009】
該組成物はさらに、7〜10%の結晶水を含んでいてもよい。さらに安定剤、着色剤又は乳化剤を含んでいてもよい。
【0010】
特に本発明のカルシウム強化組成物は、特にミルク、ミルク様飲料及び天然に又は人工的に強化されたタンパク質含有飲料において、カルシウムで飲料を強化するために用いられる。それは飲料中で可溶性でもよく、懸濁添加剤として存在していてもよい。飲料に導入されるカルシウム強化組成物は、少なくとも10〜70日の期間は安定しており、5%(wt/wt)未満の組成物しか飲料から沈殿しない。「安定である」とは、カルシウム強化組成物が実質的に沈殿物を生じることなく、液相内に存在し続けるという事実に関することに留意されたい。「実質的に〜しない」とは、組成物の5%未満しか沈殿しないことを意味する。液体中に存在し続けるとは、懸濁したまま、溶けたまま、及び懸濁固体又は液体に結合したままのうちの少なくとも1つを意味する。
【0011】
カルシウム源は、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウムからなる群から選択される。
【0012】
シトレートは、クエン酸、クエン酸一水和物、クエン酸一ナトリウム塩、クエン酸二ナトリウム塩若しくはクエン酸三ナトリウム塩、クエン酸一カリウム塩、クエン酸二カリウム塩若しくはクエン酸三カリウム塩又はクエン酸アンモニウムからなる群から選択される。
【0013】
少なくとも1種の金属源は、ナトリウム源、カリウム源、マグネシウム源又はそれらの混合物からなる群から選択される。カリウム源は、水酸化カリウム、クエン酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム又はそれらの混合物から選択される。マグネシウム源は、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム又はそれらの混合物から選択される。ナトリウム源は、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム又はそれらの混合物から選択される。
【0014】
好ましくは、本発明のカルシウム強化乾燥組成物は、シトレート3〜4.5、カルシウム4〜6、少なくとも1種の金属源2〜3のモル比を含む。そのような好ましい組成物は、(i)シトレート3〜4.5:カルシウム4〜6:カリウム2〜3、及びマグネシウム0〜1のモル比、(ii)シトレート4:カリウム2:カルシウム5のモル比、(iii)シトレート3〜4.5:カルシウム4〜6:カリウム2〜3及びナトリウム0〜1のモル比を含み得る。
【0015】
さらに本発明は、カルシウム強化乾燥組成物を製造するための方法であって、
(i)少なくとも1種のシトレート源を、少なくとも1種のカルシウム源、並びに
a)アルカリ土類金属源、及び
b)アルカリ金属源
から選択される少なくとも1種の金属源を、
有機カルシウム溶液を製造するように、少なくとも3モルのシトレート、少なくとも5モルのカルシウム、及び少なくとも2モルの少なくとも1種の金属源のモル比で混合するステップと、
(ii)乾燥重量基準で少なくとも66%のシトレートを含み、乾燥重量基準で少なくとも15%のカルシウムを含むカルシウム強化乾燥組成物を製造するように有機カルシウム溶液を乾燥するステップと
を含む方法も対象とする。
【0016】
本発明はさらに、カルシウム強化組成物を含む食品又は栄養製品を対象とする。栄養製品は、カルシウム強化組成物を含む飲料又は濃縮飲料であってもよい。特に飲料は、タンパク質、ビタミン、ミネラル又はそれらの混合物で強化できるミルク系飲料である。飲料の非限定例は、豆乳、牛乳、ラクダ乳、ヤギ乳又はそれらの混合物から選択される。そのような飲料はさらに、ココア、バニラ、果物若しくは野菜の濃縮液又は香料から選択される追加の食用栄養補給剤を含んでいてもよい。
【0017】
本発明を理解し、どのように本発明を実際に実行し得るかを認識するために、非限定例のみによって、添付の図面を参照しながら実施形態を以下に説明する。
【0018】
[実施形態の詳細な説明]
本発明は、したがって食品及び飲料中並びに食品及び飲料用栄養補給剤中で安定なカルシウム含有組成物を対象とする。該組成物は、ミルク、豆乳、及び他の「ミルク様」飲料、「ミルク含有」飲料、タンパク質含有飲料又はそれらの混合物中に使用するのに適していることが好ましい。多数の栄養補給剤が現在利用可能であり、当技術分野で知られているにもかかわらず、それらの多くは不安定で、長期にわたると溶液から析出する。本発明の製品は、食品及び飲料に添加するのに適しているカルシウムの安定な源として、市場の要求を満たすように用いることができる。本発明の製品は、栄養補給剤として用いられ、それを添加した食品又は飲料の感覚刺激特性又は味に影響を及ぼさない。本発明のカルシウム製品は、安定であり、約70〜80日の期間貯蔵した後でさえも、食品/飲料の貯蔵中に通常析出もしない。
【0019】
本発明は特に、少なくとも1種の他の追加金属を伴うクエン酸カルシウムの形態の有機カルシウムの安定な乾燥組成物、その組成物を調製する方法、及びカルシウム栄養補給剤としての使用に関する。本発明の製品は、直接的にはカルシウムの取り込みを高めるか、又は食料品をカルシウムで強化するように、様々な食品及び飲料での添加剤として使用され得る。該組成物は、加えた飲料中及び食品中で安定である。
【0020】
本発明の組成物は、高い生物学的利用能を示す。本発明の組成物は、食品及び飲料加工の技術分野で公知の殺菌及び低温殺菌プロセスにおいて安定である。本発明の組成物は、カルシウムを安定な懸濁液中で維持するために、親水コロイドの共添加を必要としない。
【0021】
次に図1を参照するが、図1は本発明の好ましい実施形態に従って、カルシウム強化乾燥組成物を製造するプロセスを図示する簡略化した流れ図100である。
【0022】
第1混合ステップ110中で、シトレート溶液である有機酸溶液102をカルシウム源104と混合する。クエン酸又はその塩であるシトレート溶液は通常0.1〜0.5Mの範囲の濃度である。本発明による非限定的なカルシウム源は、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウムの群から選択される。カルシウム源104は、シトレートに対するカルシウムのモル比が通常1.1〜1.3の範囲である溶液を作製するように用意される。通常このステップは、当技術分野で周知の標準混合容器中で行われる。この混合ステップ110は通常30分まで費やす。ステップ110では、容器を通常25℃未満の設定温度まで冷却する。大規模の場合には、当技術分野で公知の冷却ジャケットを利用してもよく、又は小規模の場合には、当技術分野で公知のように、容器を少なくとも部分的に水浴中に浸漬してもよい。本発明では、異なる冷却機(CH10TR、ネームプレート番号30089、Unique、ネハリム、イスラエル又はCC230、Huber High Precision Thermoregulation、オッフェンブルク、ドイツなど)を使用した。
【0023】
通常シトレート溶液102は商品として手に入る。別法として、本明細書後出の図2に例示したように、その場で調製してもよい。
【0024】
溶液106は、4〜25%の総溶解固形分(TDS)を通常含む。いくつかの実施形態では、溶液中5〜10%のTDSがある。
【0025】
溶液106及び/又は溶液126(以下に記載)は、4.5〜12までの範囲のpH値、より好ましくは5〜10の範囲のpH値を通常有する。
【0026】
添加ステップ120では、アルカリ土類金属源及びアルカリ金属源から選択された少なくとも1種の金属源124が、クエン酸カルシウム溶液106に加えられ、カルシウム金属シトレート溶液126を形成する。これはステップ110のものと同じ容器でも異なる容器でも実行してよい。少なくとも1種の金属源を、少なくとも1種のカリウム源、少なくとも1種のマグネシウム源、少なくとも1種のナトリウム源又はそれらの混合物から選択する。カリウム源の非限定例は、水酸化カリウム、クエン酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムである。シトレートに対するカリウムのモル比が0.6〜0.8の範囲になるように、カリウム塩を通常加える。マグネシウム源の非限定例は、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウムである。シトレートに対するマグネシウムのモル比が0.1〜0.25の範囲になるように、マグネシウム塩を適切な濃度で通常加える。
【0027】
乾燥ステップ130において、溶液126を乾燥し、液体138をそこから除き、カルシウム金属シトレート乾燥組成物136を形成する。ステップ130は、当技術分野で公知のように、乾燥機APV PSD52(APV Nordic Anhydro、シルケボア、デンマーク)中で噴霧乾燥法又は凍結乾燥法を用いて、190〜350℃までの温度の吸気を用いて、溶液126を乾燥して粉末状にする。固相が形成されるまで、余分な液体138を溶液から除く。固相は、粉末、フレーク、顆粒の形状、又は他の固体形状であってもよい。次いで、生じた組成物136は適切に貯蔵及び/又は包装してもよい(図示せず)。生じた組成物は典型的には0.6g/cm未満、より典型的には0.5g/cm未満のかさ密度を有している。
【0028】
カルシウム金属シトレート乾燥組成物136は表1に示すような組成を通常有する。生成組成物の本明細書中のすべての例は7〜10%の吸着(結晶)水を含むことに留意されたい。
【表1】

【0029】
次に図2を参照するが、図2は、図1のステップ110の一実施形態をさらに詳細に図示する簡略化した流れ図である。
【0030】
混合ステップ210では、脱イオン水などの水202を、シトレート含有の固体又は溶液204と混合する。シトレート含有の固体又は溶液204は、クエン酸(Sigma Aldrich Corporation、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号C0759、C7129又はカタログ番号C0706、C1909)、クエン酸ナトリウム(Sigma Aldrich Corporation、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号C0759、C7129又はカタログ番号S4641)、クエン酸カリウム(Sigma Aldrich Corporation、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号C0759、C7129又はカタログ番号C8385)から選択する。適切な量のクエン酸又はクエン酸塩を通常加えて、水1リットル当たり最大0.5モルの範囲のクエン酸イオン濃度を得る。水202及びシトレート含有の固体又は溶液204は、当技術分野で周知の任意種の混合容器中で室温にて通常混合する。この混合ステップ210は、完全に溶解させるために、通常1時間まで要する。このステップ210では、5〜25℃の範囲の設定温度にまで容器を通常冷却する。大規模の場合には、当技術分野で公知の冷却ジャケットを利用してもよく、又は小規模の場合には、当技術分野で公知のように、容器を少なくとも部分的に水浴中に浸漬してもよい。
【0031】
生じたシトレート溶液206は、1リットル当たり0.1〜0.5モルのシトレートを通常含む。
【0032】
添加ステップ220では、適切なカルシウム源224をシトレート溶液に加えて有機クエン酸カルシウム溶液226を形成する。このステップは、当技術分野で周知の標準混合容器中で通常行う。このステップ220は、混合しながら通常最大30分を要する。このステップ110では、容器は25℃未満の範囲の設定温度まで通常冷却する。大規模の場合には、当技術分野で公知の冷却ジャケットを利用してもよく、又は小規模の場合には、当技術分野で公知のように、容器を少なくとも部分的に水浴中に浸漬してもよい。
【0033】
カルシウム源は、以下に限定されないが、クエン酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び炭酸カルシウム(Sigma Aldrich Corporation製、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号C2178、C4830、C7887又はFluka ブーフス、スイス、カタログ番号21118、カタログ番号21120)から選択し得る。カルシウム源は、溶液226中で、クエン酸イオンに対するカルシウムのモル比が1.1〜1.3の範囲を生成するように用意される。
【0034】
次に図3を参照するが、図3は、本発明の好ましい実施形態に従って、カルシウム強化乾燥組成物を生成するためのプロセスを図示する簡略化した流れ図300である。
【0035】
混合ステップ310において、1リットル当たり0.1〜0.5モルのクエン酸溶液306を生成するように、クエン酸304(Gadot Biochemical Industries,Ltd.、ハイファ、イスラエル)を水302、通常脱イオン水と混合する。
【0036】
金属添加ステップ320では、少なくとも1種の金属源324をクエン酸溶液に加えて金属強化クエン酸溶液326を形成する。通常少なくとも1種のカリウム源を添加する。カリウム源は、以下に限定されないが、水酸化カリウム、クエン酸カリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムから選択する(Sigma Aldrich Corporation、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号P9144、P5833、P4379、P6037、C8385、P5958、P1767、60025、60028)。通常、シトレートに対するカリウムのモル比が0.6〜0.8の範囲に生成するようにカリウム塩を加える。いくつかの実施形態ではカリウムの代わりにナトリウムを用いた。いくつかの実施形態では、カリウム又はナトリウムの代わりにアンモニウムを用いた。
【0037】
いくつかの実施形態において、マグネシウム源は、以下に限定されないが、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム(Sigma Aldrich Corporation、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号M7179、M5671、M5421、M8511、30.77−2、M7861、及びMerck&Co,Inc、ホワイトハウスステーション、ニュージャージー州、米国、カタログ番号105904)から選択される。シトレートに対するマグネシウムのモル比が0.1〜0.25の範囲に生成するように、マグネシウム塩を適切な濃度で通常加える。いくつかの実施形態では、マグネシウムを加えない。
【0038】
いくつかの実施形態では、ステップ320の前にステップ330を行う。図1〜図3の流れ図に関する他の変形形態もまた、本発明の範囲内に入る。
【0039】
第2の添加ステップ330において、カルシウム金属シトレート溶液336を形成するように、カルシウム源334を溶液326に加える。
【0040】
カルシウム源334は、以下に限定されないがクエン酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、及び炭酸カルシウム(Sigma Aldrich Corporation、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号C2178、C4830、C7887、又はFluka ブーフス、スイス、カタログ番号21118、カタログ番号21120)から選択してもよい。シトレートに対するカルシウムのモル比が1.1〜1.3の範囲である溶液336を生成するように、カルシウム源を用意する。本ステップ及びステップ330の処理条件は、図1のステップ120と類似、同一であってもよく、又はそれとは異なっていてもよい。
【0041】
乾燥ステップ340では、カルシウム金属シトレート乾燥組成物346を形成するために、溶液336を乾燥して、液体348をそこから取り除く。ステップ340は、当技術分野で公知のように、乾燥機(APV PSD52、APV Nordic Anhydro、シルケボア、デンマーク)中で噴霧乾燥法又は凍結乾燥法を用いて、摂氏190〜350度までの温度の吸気を用いて、溶液336を通常乾燥して粉末状にする。固相を形成するまで、余分な液体348を取り除く。その固相は、粉末、フレーク、顆粒の形状、又は他の固形の形状であってもよい。次いで、生じた組成物346を適切に貯蔵及び/又は包装してもよい(図示せず)。得られた組成物は0.5g/cm未満のかさ密度を通常有している。
【0042】
次に図4を参照するが、図4は、本発明の好ましい実施形態に従って、カルシウム強化乾燥組成物を食品又は飲料に補給するプロセスを図示する簡略化した流れ図400である。
【0043】
混合ステップ410では、カルシウム金属シトレート乾燥組成物402を食品又は飲料404と混合してカルシウム強化飲料/食品416を形成する。組成物402は、組成物136又は組成物346に類似であるか同一であってもよい。食品は液体又は固体状態でもよい。食品は、以下に限定されないが、チーズ、ヨーグルト、クリーム、スプレッド、シリアル又はチョコレートにより例示し得る。
【0044】
本発明による飲料の非限定例は、タンパク質、ミネラル又はビタミンなどの調味添加物をさらに含んでいてもよい、果実系又は野菜系飲料、ミルク系飲料である。したがって、こうしたものは、ミルク、ミルクシェイク、ネクター又はチョコレートミルクでもよい。ミルクは、以下に限定されないが、豆乳、還元乳製剤、ヤギ乳、ヒツジ乳、ラクダ乳、代用乳、牛乳及び人乳又はそれらをベースにした飲料の群から選択できる。
【0045】
液体食品/飲料404に加えられる組成物402の割合は、1リットル当たり1.5RDAまでのカルシウムにカルシウム濃度を上げるのに通常適している。カルシウム強化飲料/食品416は通常1200mg/lのカルシウムを含む。
【0046】
別法として、カルシウム強化飲料/食品404は、固形であり、当技術分野で周知の任意種の混合容器中で、約15分間又は均一化した分散物が得られるまで、組成物402と混合される。
【0047】
任意選択の貯蔵ステップ420では、液体のカルシウム強化飲料/食品416は、周囲条件又は冷蔵中で数カ月の期間貯蔵する。貯蔵されたカルシウム強化飲料/食品426の特性をカルシウム強化飲料/食品416の特性と比較する。通常、組成物は液体中で安定であり、液体からのカルシウム析出は10%未満である。添加カルシウム強化組成物の安定性に従って、食品/飲料426に導入される初期のカルシウム濃度は維持され、好ましくは少なくとも1200mg/Lのカルシウムを含む。
【0048】
任意選択の希釈ステップ430では、貯蔵されたカルシウム強化飲料/食品426は水434で希釈され、そのまま食べられるカルシウム強化飲料/食料品436を形成する。例えば、飲料/食品426は、粉ミルク、赤ん坊用液状/固形ミルク、クリーム又は濃縮物などの濃縮形態であってもよく、それらは適切な比率又は付属して提供される指示書に従い、水を使って希釈してもよい。
【0049】
いくつかの他の実施形態では、食品製品404はあらかじめ乾燥し、ステップ430で水戻しする。非限定例は、乾燥マッシュドポテト、袋入り乾燥スープ、粉ミルク、肉、酵母及びタンパク質抽出物並びに「調理済み」食品である。
【0050】
図5を参照するが、図5は、本発明の好ましい実施形態に従って、食品又は飲料にカルシウム強化乾燥組成物を補給するプロセスを図示した簡略化した流れ図500である。
【0051】
混合ステップ510では、カルシウム強化乾燥組成物502を水504と混合し、含水カルシウム強化組成物516を形成する。
【0052】
組成物502は、組成物136又は組成物346と類似するか又は同一であってもよい。ステップ510は、当技術分野で周知の任意種の混合容器で、均一な懸濁液が得られるまで行う。
【0053】
含水カルシウム強化組成物がカルシウム約15g/lを含むように、水1リットル当たり通常約100gの組成物502を加える。
【0054】
添加ステップ520では、含水組成物516を食品/飲料524に加えてカルシウム強化食品/飲料526を形成する。カルシウム強化食品/飲料は通常カルシウムを1200mg/l含む。
【0055】
ステップ520は、約15分間又は均一な懸濁液を得るまで、当技術分野で周知の任意種の混合を行う。
【0056】
任意選択の貯蔵ステップ530では、カルシウム強化食品/飲料526を、少なくとも数カ月の期間、周囲条件又は冷蔵で貯蔵する。貯蔵したカルシウム強化飲料/食品536の特性をカルシウム強化飲料/食品526の特性と比較する。通常、液体からカルシウムの10%未満が析出する。いくつかの実施形態では、貯蔵した飲料/食品536が少なくとも1200mg/lのカルシウムを含むように、液体からカルシウムの5%未満しか析出しない。
【0057】
実施例1
1840mlの脱イオン水を5Lのビーカーに入れ、温度を5〜25℃の範囲に保った。攪拌しながら、クエン酸を66.5g加えた後にMgOを2.5g加えた。その後にCaOを23.3g加えた。最後にKOHを13g加えた。それらの混合物をよく攪拌し、乾燥した(上記流れ図に対する参照で記載されたように)。得られた乾燥生成物は、上記表1に記載の範囲の特性を有していた。
【0058】
実施例2
920mlの脱イオン水を5Lのビーカーに入れ、温度を5〜25℃の範囲に保った。攪拌しながら、クエン酸を36.5g加えた後にCaOを13.6g加えた。最後にKOHを6.5g加えた。それらの混合物をよく攪拌し、乾燥した(上記流れ図に対する参照で記載されたように)。得られた乾燥生成物は、上記表1に記載の範囲の特性を有していた。
【0059】
実施例3
920mlの脱イオン水を5Lのビーカーに入れて、温度を5〜25℃の範囲に保った。攪拌しながら、クエン酸を66.5g加えた後にMgOを2.5g加えた。その後にCaOを23.3g加えた。最後にKOHを13g加えた。それらの混合物をよく攪拌し、乾燥した(上記流れ図に対する参照で記載されたように)。得られた乾燥生成物は、上記表1に記載の範囲の特性を有していた。
【0060】
実施例4
1000mlの脂質3%牛乳(Tnuva、レホボト、イスラエル)に対し、実施例1に記載のように調製した組成物6.7gを、当技術分野で周知の実験用磁気攪拌子を用いて攪拌しながら添加した。初期のカルシウム濃度を検査したところ、2230mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4度で貯蔵した後、上層中のカルシウムの濃度を再び検査したところ、2225mg/リットルであることが判明した。
【0061】
実施例5
1000mlの未加工豆乳(Alpro N.V.、ウェベルヘム、ベルギー)に対し、6.7gの組成物(実施例1に記載のように調製)を、実験用磁気攪拌子を用いて攪拌しながら加え、強化豆乳を形成した。強化豆乳中のカルシウムの初期の濃度を検査すると、1327mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4度で貯蔵した後、強化豆乳のカルシウムの濃度を再び検査したところ、1325mg/リットルであることが判明した。
【0062】
実施例6
1840mlの脱イオン水を5Lのビーカーに入れて温度を5〜25℃の範囲に保った。攪拌しながら、クエン酸を66.5g加えた後にMgOを2.5g加えた。その後にCaO23.3gを加えた。最後にNaOHを7.7g加えた。混合物をよく攪拌し、乾燥した(上記流れ図に対する参照で記載されたように)。
【0063】
実施例7
1000mlの未加工豆乳(Alpro N.V.、ウェベルヘム、ベルギー)に対して、強化豆乳を形成するように、実験用磁気攪拌子で攪拌しながら6.7gの組成物(上記実施例6で記載したように調製)を加えた。カルシウムの初期濃度を強化豆乳で検査したところ、1305mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4度で貯蔵した後、強化豆乳中のカルシウムの濃度を再び検査したところ、1306mg/リットルであることが判明した。
【0064】
実施例8
1000mlの未加工豆乳(Alpro N.V.、ウェベルヘム、ベルギー)に対して、6.7gの組成物(上記実施例1に記載のように調製)を実験用磁気攪拌子で攪拌しながら加えて、強化豆乳を形成した。さらに0.2gのCappa Karragenan(Sigma Aldrich Corporation、セントルイス、ミズーリ州、米国、カタログ番号C1263)を加えた。強化豆乳中の初期のカルシウム濃度を検査したところ、1396.7mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4度で貯蔵した後、強化豆乳中のカルシウムの濃度を再び検査したところ、1401.1mg/リットルであることが判明した。
【0065】
実施例9
1000mlの未加工豆乳(Alpro N.V.、ウェベルヘム、ベルギー)に対して、6.7gの組成物(上記実施例1に記載のように調製)を実験用磁気攪拌子で攪拌しながら加えて、強化豆乳を形成した。強化豆乳をホモジナイザー(APV PSD52、APV Nordic Anhydro、シルケボア、デンマーク)に通した。その後カルシウムの初期濃度を検査したところ、1446.6mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4度で保存した後、強化豆乳のカルシウムの濃度を再び検査したところ、1432.3mg/リットルであることが判明した。
【0066】
実施例10
材料は上記実施例1に記載されたように調製したが、乾燥ステップの前に水溶性の懸濁液を10時間貯蔵した。その後、上記流れ図に対する参照で記載されているように、その材料を乾燥した。得られた乾燥生成物は上記表1に記載された範囲の特性を有している。
【0067】
実施例11
1000mlの未加工豆乳(Alpro N.V.、ウェベルヘム、ベルギー)に対して、6.7gの組成物(実施例10に記載のように調製)を当技術分野の実験用磁気攪拌子で攪拌しながら加えて、強化豆乳生成物を形成した。生成物中の初期のカルシウム濃度を検査したところ、1267mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4度で貯蔵した後、生成物中のカルシウム濃度を再び検査したところ1266mg/リットルであることが判明した。
【0068】
実施例12
1000mlの未加工豆乳(Alpro N.V.、ウェベルヘム、ベルギー)に対して、6.7gの組成物(上記実施例1に記載のように調製)を、実験用磁気攪拌子を用いて攪拌しながら加えて、カルシウム強化組成物を形成した。当技術分野で公知のように、カルシウム強化組成物を超高温(UHT)処理(140℃で4秒)にさらした。カルシウム強化組成物中の初期のカルシウム濃度を検査したところ、905mg/リットルであることが判明した。7日間摂氏4度で貯蔵した後、カルシウム強化組成物中のカルシウム濃度を再検査したところ、906mg/リットルと判明した。さらに7日間摂氏4度で貯蔵した後にカルシウム強化組成物中のカルシウム濃度を再検査したところ、905.5mg/リットルであることが判明した。70日間摂氏4℃で維持した後に、カルシウム強化組成物中のカルシウム濃度を再検査すると、905mg/リットルであることが判明した。
【0069】
実施例13
1840mlの脱イオン水を5Lのビーカーに入れて、温度を5〜25℃の範囲に保った。攪拌しながらクエン酸を66.5g加え、続いてMgOを2.5g加えた。その後、CaOを23.3g加えた。最後にNHOHを8.12g加えた。それらの混合物をよく攪拌し、乾燥した(上記流れ図への参照に記載のように)。得られた乾燥生成物は上記表1に記載の範囲の特性を有していた。
【0070】
実施例14
1000mlの未加工豆乳(Alpro N.V.、ウェベルヘム、ベルギー)に対して、6.7gの組成物(実施例13に記載のように調製)を、実験用磁気攪拌子を用いて攪拌しながら加え、強化豆乳を形成した。強化豆乳中の初期カルシウム濃度を検査したところ、1332mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4℃で貯蔵した後、強化豆乳中のカルシウム濃度を再検査したところ1343mg/リットルであることが判明した。
【0071】
実施例15
1000mlのミルク系ココア飲料(Machlevot Yutveta、イスラエル)に対して、2gの組成物(実施例1に記載のように調製)を、実験用磁気攪拌子を用いて攪拌しながら加えて、カルシウム強化飲料を形成した。強化飲料中の初期のカルシウム濃度を検査したところ1402mg/リットルであることが判明した。6日間摂氏4℃で保存した後、強化飲料中のカルシウム濃度を再検査したところ1390mg/リットルであることが判明した。
【0072】
本発明のある特徴は、別個の実施形態の内容に明快に記載されているが、それは単独の実施形態中に組み合わせて提供されてもよい。逆に、本発明の様々な特徴は、単独の実施形態の内容に簡潔に記載されているが、それは独立に又は任意の下位の組合せで提供されてもよい。
【0073】
本発明は特定の実施形態と組み合わせて記載されているが、多くの代替形態、修正形態及び変形形態が、明らかに当業者にとって明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の好ましい実施形態に従って、カルシウム強化乾燥組成物を製造するプロセスを図示する簡略化した流れ図である。
【図2】図1のステップ110の一実施形態の詳細をさらに示した簡略化した流れ図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態に従って、カルシウム強化乾燥組成物を製造するプロセスを図示する簡略化した流れ図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態に従って、カルシウム強化乾燥組成物を食品又は飲料に補給するプロセスを図示する簡略化した流れ図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態に従って、カルシウム強化乾燥組成物を食品又は飲料に補給するプロセスを図示する別の簡略化した流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)少なくとも1種のカルシウム源、
(ii)カルシウム以外のアルカリ金属又はアルカリ金属から選択される、少なくとも1種の金属源、及び
(iii)少なくとも1種のシトレート源
を含むカルシウム強化組成物であって、
0.4〜0.5g/cm未満のかさ密度を有し、乾燥重量基準で少なくとも15%(wt/wt)のカルシウム及び少なくとも66%(wt/wt)のシトレートを含む組成物。
【請求項2】
乾燥基準で15%〜20%(wt/wt)のカルシウム及び少なくとも71%(wt/wt)のシトレートを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記カルシウム源が、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸カルシウム又はグリセロリン酸カルシウムからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記シトレート源が、クエン酸、クエン酸一水和物、クエン酸一ナトリウム塩、クエン酸二ナトリウム塩若しくはクエン酸三ナトリウム塩、クエン酸三カリウム塩又はクエン酸アンモニウムからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記金属源が、ナトリウム源、カリウム源、マグネシウム源又はそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記カリウム源が、水酸化カリウム、クエン酸カリウム、炭酸カリウム、又は炭酸水素カリウムから選択され、前記マグネシウムが、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、又はクエン酸マグネシウムから選択され、前記ナトリウムが水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、又は炭酸水素ナトリウムから選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
シトレート3〜4.5、カルシウム4〜6、及び少なくとも1種の金属源2〜3のモル比を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
シトレート3〜4.5、カルシウム4〜6、カリウム2〜3、及びナトリウム又はマグネシウム0〜1のモル比を含む、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
シトレート4:カリウム2:カルシウム5のモル比を含む、請求項7に記載の組成物。
【請求項10】
安定剤、着色剤又は乳化剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
粉末、顆粒、フレークから選択される乾燥形態の請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
水系溶液中で溶解又は懸濁される請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物を含む食品又は栄養製品。
【請求項14】
飲料である請求項13に記載の製品。
【請求項15】
前記飲料が自然系飲料又は非自然系飲料である、請求項14に記載の飲料。
【請求項16】
前記自然系飲料が、果実系若しくは野菜系飲料又はミルク系飲料から選択される、請求項15に記載の飲料。
【請求項17】
前記ミルク系飲料が、豆乳、還元乳製剤、ヤギ乳、ヒツジ乳、ラクダ乳、代用乳、牛乳、燕麦乳、人乳又はそれらの混合物から選択される、請求項16に記載の飲料。
【請求項18】
香味料、ビタミン、ミネラル、タンパク質をさらに含む、請求項14〜17のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項19】
少なくとも5g/L〜8g/Lのカルシウム強化組成物を含む、請求項14〜17のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項20】
少なくとも70日の期間安定である請求項14〜19のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項21】
カルシウム強化乾燥組成物を製造する方法であって、
(i)少なくとも1種のシトレート源を少なくとも1種のカルシウム源、並びに
a)アルカリ土類金属源、及び
b)アルカリ金属源
から選択される少なくとも1種の金属源を、
有機カルシウム溶液を製造するように、少なくとも3モルのシトレート、少なくとも5モルのカルシウム、及び少なくとも2モルの少なくとも1種の前記金属源のモル比で混合するステップと、
(ii)乾燥重量基準で少なくとも66%のシトレートを含み、乾燥重量基準で少なくとも15%のカルシウムを含むカルシウム強化乾燥組成物を製造するように、前記有機カルシウム溶液を乾燥するステップと
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−529910(P2009−529910A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501019(P2009−501019)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際出願番号】PCT/IL2007/000375
【国際公開番号】WO2007/107999
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(508232334)ガドット バイオケミカル インダストリーズ リミテッド (3)
【Fターム(参考)】