説明

カーテンたたみ装置

【課題】 正しい折り目にそってカーテンを均一に折りたたむことの可能なカーテンたたみ装置を提供する。また、設定データの入力回数の低減を図る。
【解決手段】 カーテンを複数の折込み片で一面側と他面側とから挟み込んでカーテンのひだを折り込む折込みユニット20を備えたカーテンたたみ装置1において、カーテンの裾部に設けられた複数の裾クランプ機構41…および複数の折込みスタッド機構42…、これら複数の裾クランプ機構41…と複数の折込みスタッド機構42…とを開閉駆動する開閉手段とを備え、複数の折込みスタッド機構42…が複数の裾クランプ機構41…と交互に交差するようにカーテンの一面側から複数の裾クランプ機構41…の間にカーテン裾を引き込むとともに、前記開閉手段が閉じていくように構成されている。また、折込みスタッド機構42…の前後移動量によりカーテンのひだ間隔が算出されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、縫製後のカーテンをひだの折り目に合わせて自動的にたたみ込むカーテンたたみ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、先に、縫製後のカーテンをひだの折り目に合わせて自動的に折りたたんで結束するカーテンたたみ装置を開発している(特許文献1,2を参照)。
【0003】
このカーテンたたみ装置は、カーテンを吊下げた状態に保持する吊下げユニットと、カーテンの前面側と後面側とから複数の折込み板でカーテンを挟み込むようにしてカーテンひだを折り込む折込みユニットとを備え、カーテンが開いた状態で複数の折込み板が前後からカーテンを挟み込むとともに、上記複数のフック受けと上記複数の折込み板とが同時に狭まる方向に閉じることでカーテンをひだの折り目に合わせて折り込むようになっている。
【0004】
折り込み処理の際、カーテン裾部は、その左右両端がクランプされ、下方に引っ張られた状態にされていた。
【特許文献1】特開2003−268670号公報
【特許文献2】特開2003−267302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のカーテンたたみ装置では、折込み板21…,22…によりカーテンTの中段部分が折り込まれていくときに、カーテンTの両サイドがフリーの状態にあるため、図14に示すように、カーテンTに弛みが生じてカーテンTを均一に折りたためない場合があった。
【0006】
ところで、複数の折込み板でカーテンを挟み込む際には、折込み板はカーテンの前方と後方とから交互に重なるように予め設定した距離だけ進むようになっており、前方の折込み板と後方の折込み板とが重なる長さは、カーテンひだの山から谷までの長さと等しくする必要がある。この設定により、カーテンが折込み板にぴったり重なった状態で折りたたまれることで、カーテンひだの折り目が正しく形成される。
【0007】
従って、上記従来のカーテンたたみ装置においては、カーテンを折りたたむ処理を開始する前に、カーテンの元巾、仕上げ巾(図15参照)、折りひだ数のデータを装置に入力し、これらのデータからカーテンの折りひだの山から谷までの長さを算出して、上記折込み板の進行する長さが決定されるようになっていた。
【0008】
近年、オーダーカーテンの製造販売の割合が大きくなってきており、ひだ数や各部の寸法が同一のカーテンを大量生産することは少なくなってきている。従って、上記従来のカーテンたたみ装置では、ひだ数や寸法が毎回異なるカーテンを続けざまに折りたたむ場合に、毎回、カーテンの元巾、仕上げ巾、ひだ数のデータを装置に入力しなければならず、この処理は大変煩雑なものとなる。
【0009】
この発明の目的は、ひだの折り目がやわらかく付いているものや全くついていないカーテンであっても、カーテンを正しい折り目にそって均一に折りたたむことの可能なカーテンたたみ装置を提供することにある。
【0010】
この発明の他の目的は、ひだ数や寸法の異なる複数のカーテンを続けざまに処理する場合であっても、1枚ごとに設定データの入れ替えを必要としないカーテンたたみ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するため、カーテンを吊り下げた状態でカーテン上部を保持するカーテン保持手段と、カーテンに沿って昇降可能でカーテンを複数の折込み片で一面側と他面側とから挟み込んでカーテンのひだを折り込む折込み手段と、を備えたカーテンたたみ装置において、カーテンの裾部を把持可能に構成され前記カーテン保持手段に保持されたカーテンの裾部でカーテンの左右方向に少なくともカーテンのひだ山の個数分並列した状態に設けられた複数の裾クランプと、カーテンの一面側に当接可能で前記カーテン保持手段に保持されたカーテンの裾部でカーテンの左右方向に少なくともカーテンひだの谷の個数分並列した状態に設けられた複数の折込み部材と、前記複数の裾クランプの間隔と前記複数の折込み部材の間隔とを開いたり狭めたりする開閉手段とを備え、前記複数の折込み部材と前記複数の裾クランプとが交互に交差するようにカーテンを挟み込み、且つ、前記開閉手段が閉じる方向に駆動することで、前記裾クランプがカーテン裾を把持した状態でカーテン裾部が前記複数の裾クランプと前記複数の折込み部材との間に折り込まれる構成とした。
【0012】
このような構成によれば、カーテン裾部がひだの折り目に合わせて折り重ねられた状態で、折込み手段によりカーテンの上部から下部までカーテンひだを折り込ませていくことが出来るので、カーテンをそのひだ縫い箇所から下方に真っ直ぐ伸びる奇麗なラインで均等に折りたたむことができる。
【0013】
望ましくは、前記複数の裾クランプを昇降させる昇降機構を備え、前記複数の裾クランプと前記複数の折込み部材によりカーテンの裾部が折り込まれた状態で前記裾クランプが降下してカーテンを下方に引っ張り、この状態で前記折込み手段がカーテンのひだを折り込んでいくように構成すると良い。このような構成により、カーテンをより確実に奇麗な折り目で均等に折りたたむことができる。
【0014】
また望ましくは、前記複数の裾クランプをそれぞれ独立的に把持動作させることが可能な操作手段を備えると良い。
【0015】
裾クランプによるカーテン裾のクランプは、例えば、両サイドのひだの折り目の箇所を手動によりクランプさせ、残りは複数の折込み部材によりカーテン裾を引っ張って裾クランプに折り目の位置が合わさったときに自動的にクランプさせることで、複数の裾クランプによりひだの折り目の箇所を把持させることが出来る。しかしながら、例えば巾方向に生地をつぎ足したときに形成される巾継ぎ線や生地の柄(例えば縦のストライプ柄)などにより予めひだの折り目位置が分かるような場合には、上記操作手段を用いて予めその箇所を手動によりクランプさせておくことで、複数の折込み部材がカーテン裾をスムースに引き込むことが出来るとともに、所望の折り目に合わせて確実にカーテンを折りたたむことが出来る。
【0016】
また望ましくは、前記複数の折込み部材をカーテンの裾下に回避させたり裾部の高さまで出現させたりする機構と、前記複数の折込み部材をカーテンの前後方向に移動させる機構とを備え、前記複数の折込み部材は、カーテンの裾下に回避した状態でカーテンの下をくぐって前方に送られ、その後、裾部の高さに出現された状態で後方に送られてカーテン裾部を前記複数の裾クランプの間に引き込むように構成すると良い。
【0017】
この構成により、幾つかの折り目位置を裾クランプに手動で把持させる際に、折込み部材をカーテン奥に回避させて邪魔にならないようにさせることが出来る。
【0018】
さらに望ましくは、前記複数の折込み部材により前記複数の裾クランプの間にカーテン裾部を引き込む際に、先ず、前記複数の折込み部材のうちまばらに選択された複数の折込み部材を裾部の高さに出現させこの状態でこれら折込み部材を後方に送ってカーテンの裾部を引き込んだ後、再び、前記複数の折込み部材を前方に送って、その後、カーテンの全幅に係る全ての折込み部材を裾部の高さに出現させ、これら折込み部材を後方に送ってカーテンの裾部を引き込むように構成すると良い。
【0019】
例えば、仕上げ巾に比べて元巾の長いカーテン、生地の厚いカーテン、或いは生地の固いカーテンの場合、折込み部材を後方に送ってカーテンの裾部を裾クランプの間に引き込む際に、カーテン生地が左右一方の範囲に寄っていたりすると、生地が少ない箇所でカーテンが詰って、カーテン裾部を均等に裾クランプの間に引き込むことが出来ないという不都合が発生することがある。
【0020】
そこで、上記手段のように、全ての折込み部材を同時に作用させるのではなく、初めは例えば1個おきや2個おきなどまばらに選択された折込み部材だけで一旦カーテン生地を引き込んでならし、その後、全ての折込み部材でカーテン生地を引き込むことで、確実に且つ均一にカーテンの全幅の範囲においてカーテン裾部を裾クランプの間に引き込むことが可能となる。
【0021】
また、本発明のカーテンたたみ装置は、上記目的を達成するため、さらに、前記複数の裾クランプと前記複数の折込み部材との前後方向の距離間隔を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づきカーテンの折りひだの間隔を算出する(この間隔を間接的に表わす量の算出も含む)算出手段とを備えた構成とした。
【0022】
このような手段により、カーテンの折りひだの間隔を自動的に算出することが出来るので、カーテン折りたたみ処理に必要なカーテンの元巾、仕上げ巾、ひだ数などのデータ入力の手間を省くことが出来る。
【0023】
具体的には、前記折込み手段が、前記複数の折込み片を設定長さだけ前後方向に進行させてカーテンを挟み込むように構成される場合に、前記複数の折込み片を進行させる設定長さを、前記算出手段により算出された折りひだの間隔に基づいて自動的に決定することが出来る。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、本発明に従うと、ひだの折り目がやわらかく付いているものや全くついていないカーテンであっても、カーテンを正しい折り目にそって均一に折りたたむことが出来るという効果がある。
【0025】
また、ひだ数や寸法の異なる複数のカーテンを続けざまに折りたたむ場合でも、煩雑な設定データの入力を1枚のカーテンごとに行う必要がなくなるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態のカーテンたたみ装置の全体を示す斜視図である。
【0028】
この実施の形態のカーテンたたみ装置1は、縫製後のカーテンに対してカーテンひだの折り目に沿ってカーテンを折りたたむとともに、折りたたんだ箇所をクリップ等で自動的に結束する装置である。
【0029】
このカーテンたたみ装置1には、カーテンを吊下げた状態にカーテン上部を保持するカーテン保持手段としての吊下げユニット10と、カーテンの前面側と背面側とから複数の折込み板21…,22…を押し当ててカーテンひだを折り込んでいく折込み手段としての折込みユニット20と、カーテンの折りたたんだ箇所をクリップで留める結束ユニット30と、カーテン裾部でひだ山の箇所をクランプするとともにひだを折り込んだ状態で引っ張る裾処理ユニット40と、装置を制御する制御ボックス80および操作パネル82と、ユーザによる動作指示を入力するフットペダル84と、裾処理ユニット40のクランプ操作を行う操作手段としての操作板86等が設けられている。
【0030】
これらのうち吊下げユニット10と折込みユニット20とは、左右2本の支柱71A,71Bに昇降可能な状態に支持され、且つ、支柱71A,71B内のチェーンベルト72,72,73,73にそれぞれ接続されており、これらチェーンベルト72…,73…が駆動されることで、それぞれが独立的に昇降移動するようになっている。また、結束ユニット30は折込みユニット20の上側に取り付けられ、折込みユニット20とともに昇降移動するようになっている。また、支柱71Aの下端部には、カーテンの下端を検知する赤外線センサ等の裾センサ74が設けられている。
【0031】
フットペダル84には、装置の動作を一段階進める第1ペダルAと、装置の動作を一段階戻す第2ペダルBと、裾処理ユニット40での折込み動作を繰り返し行うための第3ペダルCとが設けられている。
【0032】
吊下げユニット10は、カーテンフックを引っ掛ける複数のフック受け11…と、これらフック受け11…をそれぞれの間隔を均等に保った状態で間隔を狭めたり広げたりする開閉機構12と、フック受け11…の高さを小量(例えば2〜10センチ)だけ下げることが可能な高さ調整機構等から構成される。
【0033】
カーテンフックはカーテンのひだ縫い部分に取り付けられるので、カーテンフックおよびフック受け11…は、カーテンのひだ山の延長線上に位置することになる。
【0034】
上記高さ調整機構は、複数のフック受け11…のうち中央側はそのままで両サイドに行くほど大きく下がるように構成されている。これは、カーテン結束の際、カーテンを中央でまとめたときにカーテンの中央よりも両サイドの方が多く引っ張られるので、この引っ張り分だけカーテンを下げて長さを補填するためのものである。この構成により、カーテンを結束する際に、結束部においてカーテンの全幅にかけて同一の丈の位置を結束することが可能になっている。
【0035】
折込みユニット20は、カーテンの背面側からカーテンに当接する複数の折込み板21…と、カーテンの前面側からカーテンに当接する複数の折込み板22…と、前側の折込み板22…を後方へ後ろ側の折込み板21…を前方へそれぞれ移動させる移動機構と、前側の折込み板22…の各間隔および後ろ側の折込み板21…の各間隔をそれぞれ均等に且つ同時に狭めたり広めたりする開閉機構等から構成される。
【0036】
後ろ側の折込み板21…と前側の折込み板22…とは、それぞれ左右方向の位置が互い違いにずらされて配置されており、後ろ側の折込み板21…はカーテンひだの山部に、前側の折込み板22…はカーテンひだの谷部にそれぞれ先端が当接してカーテンを折り込むようになっている。ここで、上記移動機構による前後の折込み板21…,22…の移動量は、互いに重なる長さがカーテンのひだ山から谷までの長さと一致するように調整される。この移動量の制御は、例えば移動機構の移動量を制限するストッパー24A,24Aの停止位置をモータ等により可変にするとともに、このモータの駆動量をエンコーダ等により制御することで実現される。
【0037】
結束ユニット30は、折込みユニット20の折込み板21…,22…の少し上の位置で押圧部材31,31により強い力でカーテンを挟みつける押圧機構30Bと、クリップCLを開いた状態で押し出すクリップ送出機構30A等から構成され、押圧部材31,31によりカーテンの挟みつけられた部分にクリップCLが開いた状態で押し出されてカーテンを結束するようになっている。
【0038】
図2には裾処理ユニットの平面図を、図3には裾処理ユニットの裾クランプ機構の構成図を、図4には折込みスタッド機構の構成図をそれぞれ示す。
【0039】
裾処理ユニット40は、前方に設けられた複数の裾クランプ機構41…と、後方に設けられた複数の折込みスタッド機構42…と、これら裾クランプ機構41…の各間隔および折込みスタッド機構42…の各間隔をそれぞれ均等に且つ同時に狭めたり広めたりする開閉機構(開閉手段)と、複数の折込みスタッド機構42を前後に移動させる移動機構と、裾クランプ機構41…を小量(例えば5〜15cm)上下に昇降させる昇降機構とを備えている。
【0040】
裾クランプ機構41…は、図3に示すように、開閉機構に連結された基台ブロック43…(図2)の孔に挿通されて保持される支柱411と、土台となるフレーム415と、カーテンひだの山部に背面側から当接されるスタッド412と、スタッド412との間にカーテン裾を挟むクランプ体413と、クランプ体413を支点414aを中心に回動させる回動アーム414と、回動アーム414を回動駆動するエアシリンダ等のアクチュエータ416等から構成される。上記スタッド412とクランプ体413とにより裾クランプが構成されている。
【0041】
上記スタッド412は、表面がフッ素樹脂加工されるなど滑りやすい部材からなり、細長い円柱形状で、支柱411の延長線上に鉛直方向に起立した状態で、且つ、その軸を中心に回転自在な状態に取り付けられている。
【0042】
そして、上記アクチュエータ416が作動してプランジャ416bが伸びることで、回動アーム414が回動してクランプ体413がスタッド412に押圧されるようになつている。また、アクチュエータ416が逆に作動してプランジャ416bが引っ込むことで、クランプ体413がスタッド412から離れるようになっている。
【0043】
上記複数の裾クランプ機構41…は、操作板86(図1)に設けられた複数のスイッチ86a…と1対1の関係になっており、1個のスイッチ86aをオンオフすることで、それに対応する裾クランプ機構41のクランプが開閉するようになっている。また、これら複数のクランプは、制御ボックス80による制御によって開閉動作させることも出来るようになっている。すなわち、操作板86には、全スイッチ86a…の上に張り出して全スイッチ86a…をオン操作する張出板87と、この張出板87を動かすアクチュエータ88,88とが設けられ、このアクチュエータ88,88が制御ボックス80により駆動制御されるようになっている。
【0044】
折込みスタッド機構42…は、図4に示すように、開閉機構に連結された連結フレーム421と、連結フレーム421に回動自在に連結された回動アーム422と、回動アーム422の先に取り付けられた折込み部材としてのスタッド423と、回動アーム422を回動駆動するエアシリンダなどのアクチュエータ424等から構成される。
【0045】
上記スタッド423は、表面がフッ素樹脂加工されるなど滑りやすい部材からなり、細長い円柱形状で、その軸を中心に回転自在な状態に取り付けられており、アクチュエータ424の駆動によりそのプランジャ424bが伸びたり引っ込んだりすることで、回動アーム422が回動してスタッド423が水平方向に寝た状態や鉛直方向に起立した状態に変化するようになっている。
【0046】
裾クランプ機構41…や折込みスタッド機構42…を左右方向に開閉させる開閉機構は、図2に示すように、基台ブロック43…と延長アームを介して固定的に連結されているスライドブロック44…と、これらのスライドブロック44…を左右方向にスライド自在に保持するレール45,45と、スライドブロック44…と結合されこれらを等間隔に開閉運動させる伸縮アーム46と、折込みスタッド機構42…の連結フレーム421が固定的に連結されたスライドブロック47…と、これらのスライドブロック44…を左右方向にスライド自在に保持するレール48,48と、スライドブロック47…と結合されこれらを等間隔に開閉運動させる伸縮アーム49と、上記2つの伸縮アーム46,49を前後方向の移動は自在に且つ左右方向の移動は連動するように互いを連結する連結体50,50と、この連結体50を左右方向に駆動するエアシリンダ等のアクチュエータ51等から構成される。
【0047】
上記の連結体50,50は、例えば、前側の伸縮アーム46の1つの結節点に固定的に連結された連結シャフト50aと、後ろ側の伸縮アーム49の1つの結節点に固定的に連結されるとともに上記連結シャフト50aをその軸方向にスライド自在に係合する軸受け50bとから構成され、左右方向の動きに対しては2つの伸縮アーム46,49が同調して動くように連結する一方、連結シャフト50aが軸受け50bに対して軸方向にスライドすることで後ろ側の伸縮アーム49が前後方向に移動自在にされている。
【0048】
また、2つの伸縮アーム46,49のうち前側の伸縮アーム46においては、中央の結節点がレール45に固着されており、それにより、アクチュエータ51が駆動して伸縮アーム46,49の右側の結節点が左右に駆動されることで、前後の伸縮アーム46,49が中央側に縮んだり左右に伸びたりするようになっている。
【0049】
図5には、折込みスタッド機構42…を前後に駆動する部分の側方図を示す。
【0050】
折込みスタッド機構42…を前後に移動させる移動機構は、装置の左右の機枠4に架設されたスライド用シャフト53と、レール台48Aの両端にそれぞれ固着されスライド用シャフト53に沿ってスライドする軸受けタイプのスライダ54,54と、このスライダ54,54から伸びている連結シャフト54a,54aと係合して回動することでこの連結シャフト54a,54aに前後スライド方向の駆動力を伝達する連結アーム55,55と、これら左右の連結アーム55,55を軸支するとともに両者の運動を同一にする連結シャフト56と、連結アーム55に駆動力を与えるエアシリンダ等のアクチュエータ57等から構成される。そして、アクチュエータ57のプランジャ57aが伸び縮みすることで連結アーム55,55が連結シャフト56を中心に回動して折込みスタッド機構42…が載ったレール台48Aが前後にスライド移動するようになっている。
【0051】
また、この移動機構には、右の機枠4の前側から後ろ側にかけてプーリー59aと回転軸58aとの間に架設されたタイミングベルト59と、回転軸58aの回転によりタイミングベルト59の移動量を検出する検出手段としてのエンコーダ58とが設けられるとともに、右のスライダ54から伸びた延出片54bがタイミングベルト59に固着されている。それにより、スライダ54とタイミングベルト59がいっしょに移動することで、スライダ54,54すなわち折込みスタッド機構42…の移動量がエンコーダ58により検知されるようになっている。
【0052】
図6には、裾クランプ機構41…の昇降機構を背面側から見た図を示す。
【0053】
同図において、43…はスライドブロック44と固定的に連結された基台ブロック(前述、図2参照)であり、この基台ブロック43…の中央に設けられた貫通孔に裾クランプ機構41の支柱411が上下動可能に嵌入されている。図6において、裾クランプ機構41…のアクチュエータ416等は省略している。
【0054】
裾クランプ機構41…の昇降機構は、裾クランプ機構41の支柱411の下側を支える支持板61と、装置フレームと固着されているフレーム板62と、支持板61とフレーム板62との間に設けられたエアシリンダ等のアクチュエータ63等から構成され、アクチュエータ63が駆動してプランジャ63aが伸縮することで支持板61が上下に昇降運動し、それが裾クランプ機構41の支柱411を押し上げたり引っ込めたりして裾クランプ機構41を上下に昇降させるようになっている。図3では省略したが、裾クランプ機構41の支柱411の下端には左右方向の支柱411の移動により回転するローラ417…が取り付けられ、基台ブロック43…や裾クランプ機構41が左右に移動する際に、裾クランプ機構41が支持板61に対して引っかかりなくスムーズに左右に移動できるようになっている。
【0055】
この実施の形態のカーテンたたみ装置1は、上記のように構成され、フットペダル84や操作板86を介した作業者の操作、および制御ボックス80による制御によって、次のようにしてカーテンを真っ直ぐなひだの折り目に沿って均等に折りたたんで結束するようになっている。
【0056】
図7〜図13には、この実施の形態のカーテンたたみ装置1によるカーテンたたみ処理の各過程の状態を時系列に表わした説明図を示す。これらの図において、左側にはカーテンたたみ装置1を正面から眺めた図を、右側には裾処理ユニット40又は折込みユニット20および結束ユニット30を上方から眺めた図を示している。
【0057】
先ず、図7(a)に示すように、装置1の初期状態においては、折込みユニット20は最上部に退避し、吊下げユニット10は中段位置に下がった状態で停止している。そして、この状態において吊下げユニット10のフック受け11にカーテンフックを引っ掛けてカーテンを吊り下げる。
【0058】
次いで、カーテンTを引っ掛けたら第1ペダルAを踏むことにより、図7(b)に示すように吊下げユニット10が上昇してカーテンTの裾が裾処理ユニット40の上すれすれの位置で停止される。この吊下げユニット10の停止動作は、裾センサ74によりカーテン裾が検出されることで自動的に制御されるものである。停止した後、作業者はカーテンTの左右両端のひだの折り目を確認し、この折り目の裏側の部位を対応する裾クランプ機構41のスタッド412に手動で重ねる。そして、この裾クランプ機構41に対応する操作スイッチ86aをオンする。すると、この裾クランプ機構41のクランプ体413が回動して、スタッド412との間にカーテン生地をクランプする。これを左右両端の2箇所について行うことより、図7(b)に示されるように、カーテンTの左右両端の折り目の箇所が2個の裾クランプ機構41,41により把持された状態となる。
【0059】
ここで、例えば、カーテン生地が幅継ぎされていて、その継ぎ目により中ほどのひだの折り目が確認できるような場合、或いは、カーテン生地が縦のストライプ柄などで柄により中ほどのひだの折り目位置が確認できるような場合には、左右両端のひだの折り目部分だけでなく、確認できた中ほどのひだの折り目部分も同様に手動でクランプするようにしても良い。
【0060】
このような処理により、ひだの折り目とすべきラインがあった場合に、確実にそのライン上に折り目が来るようにカーテンたたみ処理を遂行させることが可能となる。
【0061】
上記のようにカーテンがセット出来たら、次に、第3ペダルCを操作して裾の折込み処理を行う。すなわち、カーテンがセットされた状態で第3ペダルCを踏むことで、図8(a)に示すように、折込みスタッド機構42…がカーテンTを超えるところまで前進し、その後、まばら(例えば1本間隔)に選択された複数のスタッド423が起立される(図8(b)の装置正面図を参照)。
【0062】
次に、再び第3ペダルCを踏むことで、図8(b)に示すように、折込みスタッド機構42…が後方に移動し、起立した複数のスタッド423…によりカーテン裾が裾クランプ機構41…の間に引き込まれて、これらの間でカーテンTが引っ張られた状態で停止する。折込みスタッド機構42…は、後方への駆動力とカーテンの引っ張り力とがつりあうことで停止されている。
【0063】
折込みスタッド機構42…が停止したら、次に、図9(a)に示すように、再び、折込みスタッド機構42…がカーテンTを超えるところまで前進し、その後、全てのスタッド423が起立される(図9(b)の装置正面図を参照)。続いて、図9(b)に示すように、折込みスタッド機構42…が後方に移動してカーテンの全幅に係る全てのスタッド423…によりカーテン裾が裾クランプ機構41…の間に引き込まれ、これらの間でカーテンTが引っ張られた状態で停止する。折込みスタッド機構42…は、後方への駆動力とカーテンの引っ張り力とがつりあうことで停止されている。
【0064】
なお、このカーテン裾の折込み処理において、カーテン裾の生地が左右一方に大きく余っている場合などには、生地の多い側で引っかかりが生じて生地の少ない側でカーテンを裾クランプ機構41…の間に上手く引き込むことが出来ないといった不具合が生じることがある。このような場合には、1回の裾の折込み処理が終わった段階で、再び第3ペダルCを踏むことで、再び裾の折込み処理を繰り返し実行することが可能になっている。
【0065】
また、この実施の形態の裾の折込み処理では、初め、まばらに選択された何本かのスタッド423…を起立させてカーテンTを引き込み、次に全てのスタッド423…を起立させてカーテンTを引き込むというように、2段階でカーテン裾を引き込んでいるが、これはカーテン裾の生地が左右一方に余っている場合に、1回目のまばらな引き込みにより全体的に生地の寄りを均一に修正する作用が及ぼされるために行っているものである。なお、このような作用が不要な場合には、2段階の引き込みを行わずに、初めから全てのスタッド423を立たせて1回の引き込みでカーテン裾を折り込むようにしても良い。また、カーテンの引っ掛かりが強い場合などには、例えば、初めは2本間隔で選択されたスタッド、2回目は1本間隔に選択されたスタッド、最後に全てのスタッドで引き込むといった3段階やそれより多段階の引き込み動作でカーテン裾を折り込むようにしても良い。
【0066】
カーテン裾の折込みが上手くいったら、次に、第1ペダルAを踏むことで、カーテン全体の折込み処理が続行される。すなわち、先ず、裾処理ユニット40において、全ての裾クランプ機構41のクランプ体413が回動されてカーテン裾のひだ山の部分がクランプされる。さらに、このカーテン裾がクランプされた状態で、図10(b)に示すように、裾クランプ機構41が昇降機構により小量(例えば5〜15センチ)だけ降下される。この降下により、カーテンTが上下方向に張られた状態となる。ここで、図4の支持板61は裾クランプ機構41のローラ417と離間した状態となり、裾クランプ機構41は自重によりカーテンTを引っ張った状態となる。
【0067】
また、このとき裾処理ユニット40のエンコーダ58の検出値により算出手段として機能する制御ボックス80内で折込みスタッド機構42の後退移動量が算出され、この値によりカーテンひだの山から谷までの長さが算定される。なお、このときの状態では、図10(a)の裾処理ユニット40の上面図に示すように、カーテン裾はやや開いた状態にあるため、前側のスタッド412と後ろ側のスタッド423との前後間隔の値が、そのまま、ひだの山から谷までの長さとなるものではない。しかしながら、前側の隣接する2本のスタッド412の間隔長やスタッド412,423の曲率半径の値等は既知であるため、これらの値に応じて所定の算術処理を行うことで、前側のスタッド412と後ろ側のスタッド423との前後間隔の値から、ひだの山から谷までの長さを求めることが可能である。
【0068】
続いて、図11(a)に示すように、折込みユニット20がカーテンTのひだ縫い箇所より少し低い位置まで下降する。そして、図11(b)に示すように、折込みユニット20の前後の折込み板21,22が互い違いに重なるように前後方向に移動するとともに、吊下げユニット10の複数のフック受け11…、折込みユニット20の複数の折込み板21…,22…、裾処理ユニット40の複数の裾クランプ機構41…と複数の折込みスタッド機構42…とがそれぞれ中央に集束される。これらの動作は、ほぼ同時に行われ、それにより、カーテンTの上部から裾までがひだの折り目に沿ってたたまれた状態となる。
【0069】
ここで、折込み板21…,22…の前後方向の移動量は、上述で算定したひだの山から谷までの長さに基づいて、前後の折込み板21,22の重なり長さがこのひだの山から谷までの算定長さと同一になるように制御ボックス80により制御されている。折込み板21…,22…の移動量の制御はストッパ24Aの停止位置が制御されることで実現されている。
【0070】
続いて、図12(a)に示すように、結束ユニット30の押圧機構30Bが作動して押圧部材31,31によりたたまれたカーテンTが強く挟みつけられ、その直後、クリップ送出機構30Aが作動して押圧された部分にクリップCLが留められる。
【0071】
上記押圧機構30Bが作動するとき、吊下げユニット10のフック受け11は、図12(a)に示すように、中央はそのままで外側になるほど大きく少し降下され、これによりカーテンTが中央で押圧されて側方が引っ張られたときに、引っ張られた分カーテンTが下げられて、カーテンの全幅において同一高さの部位をクリップCLにより留めることが可能となる。また、このとき、カーテン裾にも同様の引っ張りが生じるが、自重によりカーテン裾を引っ張った状態にある裾クランプ機構41は引っ張りに追従して外側が少し上昇して上記の引っ張り力を吸収することが出来る。
【0072】
さらに動作は続いて、図12(b)に示すように、予め作業者により設定された高さ位置まで折込みユニット20が降下して停止し、結束ユニット30が作動してこの高さ位置にクリップCLが留められていく。
【0073】
そして、図12(b)に示すように、折込みユニット20が裾処理ユニット40に当たる直前の位置まで来たら、折込みユニット20の下降が停止され、さらに、全ての裾クランプ機構41のクランプが開放される。
【0074】
さらに、カーテン裾に近いところまでクリップCLによる結束位置が設定されている場合には、図13(a)に示すように、吊下げユニット10が少し上昇してカーテンTを上昇させ、この状態で結束ユニット30を作動させることでカーテン裾に近い部分にまでクリップCLを留めることが出来る。
【0075】
その後、吊下げユニット10が下降し、折込みユニット20が上方に退避して、1枚のカーテンたたみ処理が終了する。
【0076】
以上のように、この実施の形態のカーテンたたみ装置1によれば、カーテン裾部がひだの折り目に合わせてピンと張られた状態で、折込みユニット20がカーテン上部から下部までひだを折り込んでいくので、カーテン上部のひだ縫い箇所から鉛直下方に伸びる真っ直ぐなラインでカーテンを均等に折りたたむことが出来る。
【0077】
また、折込みユニット20がカーテンTを折り込んでいく際に、裾クランプ機構41がカーテンを下方に引っ張って縦方向にもカーテンTが張られた状態になるので、それによりより確実に正確な折り目で且つ均等にカーテンを折りたたむことが可能となっている。
【0078】
また、折込みユニット20における折込み板21…,22…の移動量を、裾処理ユニット40の折込みスタッド機構42の移動量の検知により自動的に算出するので、従来のカーテンたたみ装置で必要であった、カーテンの元巾、仕上げ巾、ひだ数などのデータ入力の手間を省くことが出来る。それにより、例えばオーダーカーテンの折りたたみ処理など、1枚ごとにカーテンの寸法が変わるような処理を行う場合に、煩雑なデータ入力を省くことが出来る。
【0079】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、カーテン裾を折り込む前後のスタッド412…,423…を棒形状としたが薄い板形状としても良い。また、折込みスタッド機構42…を前後移動可能に構成し裾クランプ機構41…前後方向に固定な構成としたが、両者とも前後に移動するようにしたり、逆に裾クランプ機構41…のみを前後移動可能に構成することも出来る。
【0080】
その他、カーテン裾をクランプする裾クランプ機構41や折込み部材を有した折込みスタッド機構42の構造や材質、吊下げユニット(カーテン保持手段)10、折込みユニット(折込み手段)20の構成や動作など、この実施の形態で具体的に示した細部は発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施の形態のカーテンたたみ装置の全体を示す斜視図である。
【図2】図1の裾処理ユニットを示す平面図である。
【図3】裾処理ユニットの裾クランプの構成を示すもので、(a)はクランプが開いた状態の側面図、(b)はクランプが閉じた状態の側面図である。
【図4】裾処理ユニットの折込みスタッドの構成を示すもので、(a)はスタッドが寝た状態の側面図、(b)はスタッドが起立した状態の側面図である。
【図5】裾処理ユニットの前後駆動部分を示す側方図である。
【図6】裾処理ユニットの裾クランプの昇降機構を示す図である。
【図7】実施の形態のカーテンたたみ装置によるカーテンたたみ処理の第1過程(a)と第2過程(b)とを示す図である。
【図8】カーテンたたみ処理の第3過程(a)と第4過程(b)とを示す図である。
【図9】カーテンたたみ処理の第5過程(a)と第6過程(b)とを示す図である。
【図10】カーテンたたみ処理の第7過程(a)と第8過程(b)とを示す図である。
【図11】カーテンたたみ処理の第9過程(a)と第10過程(b)とを示す図である。
【図12】カーテンたたみ処理の第11過程(a)と第12過程(b)とを示す図である。
【図13】カーテンたたみ処理の第13過程(a)と第14過程(b)とを示す図である。
【図14】従来のカーテンたたみ装置において折込み板の中でカーテン生地が弛んでしまった状態を示す図である。
【図15】カーテンの各寸法の名称を説明する図で、(a)は縫製前の身生地のもの、(b)は縫製後のものである。
【符号の説明】
【0082】
1 カーテンたたみ装置
10 吊下げユニット
11… フック受け
20 折込みユニット
21…,22… 折込み板
30 結束ユニット
30A クリップ送出機構
30B 押圧機構
40 裾処理ユニット
41 裾クランプ機構
42 折込みスタッド機構
43 基台ブロック
44… スライドブロック
45 レール
46 伸縮アーム
47… スライドブロック
48 レール
49 伸縮アーム
51 アクチュエータ
50 連結体
53 スライド用シャフト
54 スライダ
55 連結アーム
57 アクチュエータ
58 エンコーダ
59 タイミングベルト
61 支持板
63 昇降機構のアクチュエータ
80 制御ボックス
82 操作パネル
84 フットペダル
86 操作板
86a スイッチ
87 張出板
411 支柱
412 スタッド
413 クランプ体
414 回動アーム
416 アクチュエータ
417 ローラ
421 連結フレーム
422 回動アーム
423 スタッド(折込み部材)
424 アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテンを吊り下げた状態でカーテン上部を保持するカーテン保持手段と、
カーテンに沿って昇降可能でカーテンを複数の折込み片で一面側と他面側とから挟み込んでカーテンのひだを折り込む折込み手段と、
を備えたカーテンたたみ装置において、
カーテンの裾部を把持可能に構成され前記カーテン保持手段に保持されたカーテンの裾部でカーテンの左右方向に少なくともカーテンのひだ山の個数分並列した状態に設けられた複数の裾クランプと、
カーテンの一面側に当接可能で前記カーテン保持手段に保持されたカーテンの裾部でカーテンの左右方向に少なくともカーテンひだの谷の個数分並列した状態に設けられた複数の折込み部材と、
前記複数の裾クランプの間隔と前記複数の折込み部材の間隔とを開いたり狭めたりする開閉手段とを備え、
前記複数の折込み部材と前記複数の裾クランプとが交互に交差するようにカーテン裾部を挟み込み、且つ、前記開閉手段が閉じる方向に駆動することで、前記裾クランプがカーテン裾を把持した状態でカーテン裾部が前記複数の裾クランプと前記複数の折込み部材との間に折り込まれることを特徴とするカーテンたたみ装置。
【請求項2】
前記複数の裾クランプを昇降させる昇降機構を備え、
前記複数の裾クランプと前記複数の折込み部材によりカーテンの裾部が折り込まれた状態で前記裾クランプが降下してカーテンを下方に引っ張り、この状態で前記折込み手段がカーテンのひだを折り込んでいくように構成されていることを特徴とする請求項1記載のカーテンたたみ装置。
【請求項3】
前記複数の裾クランプをそれぞれ独立的に把持動作させることが可能な操作手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカーテンたたみ装置。
【請求項4】
前記複数の折込み部材をカーテンの裾下に回避させたり裾部の高さまで出現させたりする機構と、前記複数の折込み部材をカーテンの前後方向に移動させる機構とを備え、
前記複数の折込み部材は、カーテンの裾下に回避した状態でカーテンの下をくぐって前方に送られ、その後、裾部の高さに出現された状態で後方に送られてカーテン裾部を前記複数の裾クランプの間に引き込むように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のカーテンたたみ装置。
【請求項5】
前記複数の折込み部材により前記複数の裾クランプの間にカーテン裾部を引き込む際に、先ず、前記複数の折込み部材のうちまばらに選択された複数の折込み部材を裾部の高さに出現させこの状態でこれら折込み部材を後方に送ってカーテンの裾部を引き込んだ後、再び、前記複数の折込み部材を前方に送って、その後、カーテンの全幅に係る全ての折込み部材を裾部の高さに出現させ、これら折込み部材を後方に送ってカーテンの裾部を引き込むように構成されていることを特徴とする請求項4記載のカーテンたたみ装置。
【請求項6】
前記複数の裾クランプと前記複数の折込み部材との前後方向の距離間隔を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づきカーテンの折りひだの間隔を算出する算出手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のカーテンたたみ装置。
【請求項7】
前記折込み手段は、前記複数の折込み片を設定長さだけ前後方向に進行させてカーテンを挟み込むように構成されるとともに、
前記複数の折込み片を進行させる設定長さが、前記算出手段により算出された折りひだの間隔に基づいて決定されるように構成されていることを特徴とする請求項6記載のカーテンたたみ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−144171(P2006−144171A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−336103(P2004−336103)
【出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【出願人】(000213149)中日本ジューキ株式会社 (8)
【Fターム(参考)】