カートン及び展開可能なカートンのためのブランク
本発明は、複数の飲料用缶を収容するために端部に装填するタイプのカートンを形成するためのブランクに関する。カートンの容量を大きくし、カートンに収容された飲料用缶を冷却するためにカートンに角氷を収容する。カートンを形成するためのブランクは、少なくとも1つの頂部パネルを含む一連のメインパネルを備えて、頂部パネルのうち1つの頂部パネルは開封帯を有し、これによりこの頂部パネルを2つの部分に分離可能である。ブランクは、端部延長パネルをさらに備えている。ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に、開封帯を展開し頂部パネルを分割することによって、各端部延長パネル及び頂部パネルの各分割された部分が飲料用缶の頂部上方に持ち上げられ、カートンの容量が大きくなるので、角氷を収容することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートン、及び複数の物品を収容するためにカートンを形成するためのブランクに関する。本発明は、特に容量を大きくし付加的な物品を収容することができるカートンに関する。
【背景技術】
【0002】
多数の物品を収納するためのカートンは、消費者に所望の量の個人的な物品(ソフトドリンクや他の飲料水)を得て運搬させることにおいて利便性が高い。このようなカートンには、特に物品がボトルである場合に多数の物品の支持に十分な強度が必要とされる。このようなカートンを容易に運搬し携帯することができることが望ましい。消費者が、このようなカートン内部に収納された飲料用缶又はボトルを冷やすために、角氷を該カートン内部に詰め込むことができれば利便性が高い。従って、このようなカートンは、一旦角氷が溶けても、カートン構造体が無傷のままでカートンからすぐに水が漏れないように、実質的に防水性を有していることが望ましい。カートンがカートンの容量が大きくなって付加的な角氷を収容することができるように適合されていることが望ましい場合がある。
【0003】
このようなカートンは本願発明の属する技術分野では既知とされる。特許文献1には、ボトルための角氷を受容することを目的とし、防水材から構成される飲料用クーラーボックスを提供する前記カートンのうちの1つのカートンが開示されている。しかしながら、特許文献1に記載のカートンは、付加的な角氷を収容するためにカートンの容量を大きくするための手段を備えておらず、このカートンは受容可能な角氷の数の点で制限されている。
【0004】
特許文献2には、カートンの容量を大きくするために展開可能な付加的な側部パネル及び端部パネルを有する、物品を梱包するためのカートンが開示されている。特許文献2では、カートンは、水密ベース(watertight base)を維持するために底部を完全に包む一列のパネル、一連の側壁及び端部壁、カートンの大きさを拡張する付加的なパネル、及び2つの頂部パネルを備えている。特許文献2には、付加的な角氷を収容可能で水密ベースを維持するカートンであって、カートンを形成するために相当量の材料を必要とすることを特徴とするカートンが開示されている。さらに、引用文献2に開示されたカートンの水密ベースの構造及び配置は頂部から詰め込み可能なカートンに限定されるが、端部から詰め込み可能なカートンが望ましい場合もある。このようなカートンが対称形に構成されるブランクが望ましい場合があり、引用文献2に記載のブランクは、ブランクが直線機構装置(straight line machine)で組み立てられ、且つ、組立プロセス中で回転させる必要が必ずしもない場合には適合しない。
【0005】
従って、本発明の目的は、上述の従来技術の問題を克服又は少なくとも低減するカートン及び該カートンを形成するためのブランクを提供することにある。
【特許文献1】米国特許第6,631,803号明細書
【特許文献2】米国特許第5,020,337号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の第1の実施態様によると、複数の類似する物品を収容するために端部から詰め込むタイプのカートンは、カートンが開口された場合にカートンの容量を大きくするような構造を有している。カートンは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続された一連のメインパネルを備えている。頂部パネルのうちの1つの頂部パネルは開封帯を有し、これにより2つの部分に分割可能とされ、各端部で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続されている。カートンは、端部延長パネル、底端部閉パネル、及び側端部閉パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続された頂端部閉パネルをさらに備えている。さらに、この第1の実施態様は、端部延長パネルが頂部パネル又は該頂部パネルのそれぞれの下に配置され、開封帯を展開し頂部パネルを分割することによって、各端部延長パネル及び頂部パネルの各分割された部分が隣接する側壁及び端部壁それぞれと略同一平面に持ち上げられ、これにより開口されたカートンの容量が大きくなることを特徴とする。
【0007】
カートンは2つの頂部パネルを備え、各頂部パネルが側部パネルのうちの1つの側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることが望ましい。さらに、各頂部パネルの端部が端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、各部分が第2の部分に固定され、2つの複合的な端部延長パネルを形成している場合がある。
【0008】
各複合的な端部延長パネルが頂端部閉パネルに折り曲げ可能に接続され、各頂端部閉パネルが2つの部分から形成されている場合がある。
【0009】
さらに、カートンは、開口されたカートンを運搬するために各端部延長パネルに形成されたハンドル開口部をさらに備えている場合がある。代替的に、各底端部閉パネルは、セットアップカートンを運搬するためにハンドル開口部を備えている場合がある。
【0010】
カートンは、シート状材料から形成され、該シート状材料の一側面が防水コーティングされていることが望ましい。カートンは実質的に水密とされる場合がある。
【0011】
本発明の第2の実施態様は、端部から詰め込むタイプのカートンを形成するためのブランクを備えている。カートンは複数の類似物品を収容し、カートンが開口された際にカートンの容量が大きくなるような構造とされている。ブランクは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続された一連のメインパネルを備えている。頂部パネルのうちの1つの頂部パネルは開封帯を有し、これにより2つの部分に分割可能とされ、各端部で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続されている。ブランクは、底部パネル及び側部パネルの両端部に折り曲げ可能に接続された端部延長パネル、底端部閉パネル、及び側端部閉パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続された頂端部閉パネルをさらに備えている。さらに、この第2の実施態様は、カートンがセットアップされた場合に端部延長パネルが頂部パネル又は該頂部パネルのそれぞれの下に配置され、開封帯を展開し頂部パネルを分割することによって、各端部延長パネル及び頂部パネルの各分割された部分が隣接する側壁及び端部壁それぞれと略同一平面に持ち上げられ、これにより開口されたカートンの容量が大きくなることを特徴とする。
【0012】
ブランクは2つの頂部パネルを備え、該頂部パネルのそれぞれが側部パネルのうち1つの側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることが望ましい。
【0013】
さらに、拡張部パネルの端部が端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に、各部分が第2の部分に固定され2つの複合的な端部延長パネルを形成する場合がある。
【0014】
端部延長パネルの各部分が頂部閉パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に、頂端部閉パネルの各部分が前記部分の第2の部分に固定され2つの複合的な頂端部閉パネルを形成することが望ましい。
【0015】
ブランクが、開口されたカートンを運搬するために各端部延長パネルにハンドル開口部を備えていることが望ましい。さらに、各底端部閉パネルは、セットアップカートンを運搬するためにハンドル開口部を備えている場合がある。
【0016】
ブランクの一側面が防水コーティングされていることが望ましい。さらに、形成されたカートンが実質的に水密とされる場合がある。
【0017】
添付図面を参照すると共に例のみによって、本発明の2つの例示的な実施例を以下に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1に表わすように、本発明の第1の実施例は、図4に表わすカートン40を形成するブランク10を備えている。ブランク10は、図1に表わすように垂直方向に細長く、少なくとも1つの面が防水コーティングされた板紙から形成されている。ブランク10は、例えばプラスチック板やこれに類する素材のような折り畳み可能な他の材料から成形されている場合もある。当該実施例のブランク10は、3行4列に配置された飲料用缶を梱包するように構成されている。他の物品及び/又は異なる数の物品がカートンに収納されるので、ブランクはこれに応じた大きさとされることは言うまでもない。
【0019】
ブランク10は、第1の頂部パネル12、第1の側部パネル14、底部パネル16、第2の側部パネル18、及び第2の頂部パネル20を含む一連のメインパネルを備えている。メインパネルは、図1に表わすように、折り曲げ線22,24,26,28に沿って連続してこの順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続されている。ブランク10は、カートンの端部を閉じるためにメインパネルのそれぞれのパネルの両側部に折り曲げ可能に接続されている一連の端部閉パネルをさらに備えている。ブランク10は対称形であり、該ブランクの一側部が該ブランクの他側部と同一であることがわかるので、端部閉パネルは該ブランクの一側部のみを説明する。第1の頂部パネル12は、折り曲げ線60aに沿って第1のガセットパネル41aに折り曲げ可能に接続されている。第1のガセットパネル41aは、順に折り曲げ線62aに沿って第2のガセットパネル42aに、次いで該第2のガセットパネルは、折り曲げ線64aに沿って頂端部閉パネル43の第1の部分に折り曲げ可能に接続されている。第2のガセットパネル42aは、割り込みスコアラインによって形成されるハンドルフラップ32も備えている。第1のガセットパネル41a及び第2のガセットパネル42aは、共に端部延長パネルの一部を形成している。
【0020】
第1の側部パネル及び第2の側部パネルは、それぞれ折り曲げ線66a,80aに沿って第1の側部パネル及び第2の側部パネルの未接続の縁部に折り曲げ可能に接続された側端部閉パネル44a,46aを備えている。側端部閉パネル44a,48aは、それぞれ交差折り曲げ線68a,78aを有している。2つの底端部閉パネル46a,49aは、折り曲げ線72aに沿って底部パネル16に折り曲げ可能に接続されている。底端部閉パネルも折り曲げ線70a,76aに沿って側端部閉パネル44a,48aのそれぞれに折り曲げ可能に接続されている。本発明の当該実施例では、2つの底端部閉パネル46a,49aは折り曲げ線74aによって二分割されている。
【0021】
第2の頂部パネル20は、開封帯21を備え、折り曲げ線90aに沿って第1のガセットパネル51aに折り曲げ可能に接続されている。第1のガセットパネルは、順に折り曲げ線82aに沿って第2のガセットパネル50aに折り曲げ可能に接続されている。第2のガセットパネル50aは、ハンドルフラップ32を備え、折り曲げ線84aに沿って頂端部閉パネル53aの第2の部分に折り曲げ可能に接続されている。第1のガセットパネル51a及び第2のガセットパネル50aは、共に端部延長パネルの第2の部分一部を形成している。ブランク10を組み立ててカートン40を形成する場合には、第1の頂部パネル12に折り曲げ可能に接続された第1のガセットパネル41a及び第2のガセットパネル42aと、第2の頂部パネル20に折り曲げ可能に接続された第1のガセットパネル51a及び第2のガセットパネル50aとを互いに接着し、これにより複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50aを形成することができる。同様に、ブランク10をカートンに組み立てる場合には、頂端部閉パネル43aの第1の部分を頂端部閉パネル53aの第2の部分に接着し、これにより複合的な頂端部閉パネル43a,53aを形成することができる。
【0022】
ブランク10からカートン40への組立に話を戻すと、カートン40及び/又はブランク10を回転又は倒置させる必要なく組立作業を完了させるためには、好ましくは直線機構装置で実施可能な、一連の逐次的な折り曲げ作業及び接着作業を必要とする。折り曲げプロセスは、以下の説明に限定される訳ではなく、特定の製造要求に従って変更され得る。
【0023】
次に、図2A〜図3を参照する。折り曲げ接着プロセスの第1の段階では、第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20それぞれに折り曲げ可能に接続された各第1のガセットパネル41a/41b,51a/51bを、折り曲げ線60a/60b,90a/90bを中心として頂部パネル12,20の内方に折り曲げる。第2のガセットパネル42a/42b,50a/50bが隣接する折り曲げ線62a/62b,82a/82bを中心として自動的に折り曲げられるように、第1のガセットパネル41a/41b,51a/51bを頂部パネル12,20それぞれの内面に平面接触させる。第2のガセットパネル42a/42b,50a/50bそれぞれを、隣接する第1のガセットパネル41a/41b,51a/51bと接触させて、これにより図2Bに表わすように3枚合わせの層を形成する。
【0024】
折り曲げプロセスの第2段階では、折り曲げ線22を中心として第1の頂部パネル12を180°折り曲げ、折り曲げられたガセットパネル41a/41b,42a/42bと共に、第1の頂部パネル12の内面を第1の側部パネル14に接触させることが要求される。このようにして、第1の頂部パネル12の外側面を完全に露出させ、頂端部閉パネルの第1の部分43a/43bを第1の頂部パネル12の下方から延在させる。図2Cは、第1の頂部パネル12及び頂端部閉パネルの第1の部分43a/43bの、接着剤が塗布された領域と共に、このことを表わす。
【0025】
折り曲げ線26を中心として第2の側部パネル18と共に、第1のガセットパネル51a/51b及び第2のガセットパネル50a/50bを備えた第2の頂部パネル20を折り曲げる。第1の頂部パネル12に塗布された接着剤によって第2の頂部パネル20を固着するために、第1の頂部パネル12と折り重なるように第2の頂部パネル20を配置する。このようにして、複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bそれぞれに単一のハンドルフラップを形成するように位置合わせされたハンドルフラップ30を備えた複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bを形成するために、第2のガセットパネル42a/50a,42b/50bを共に固着する。
【0026】
同様に、頂端部閉パネル53a/53bの第2の部分を頂部端閉パネル43a/43bの第1の部分の接着領域に固着する。このようにして、第1の部分43aを第2の部分53aに固着し、この2つの部分を共に頂端部閉パネル43a/53aに形成する。同様に、頂端部閉パネル43bの第1の部分を第2の部分53bに固着し、第2の頂端部閉パネル43b/53bを形成する。初期の折り曲げステップ及び接着ステップの後、図2Dに表わす段階に到達する。前記準備状態のブランク10を提供し、ブランクの装填及びカートンの組立が異なる製造位置で実施されることは言うまでもない。
【0027】
ブランク10の装填を準備するために、第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20から形成された複合的な頂部壁を底部パネル16上方に持ち上げ、折り曲げ線24,26それぞれを中心に折り曲げることによって、第1の側部パネル14及び第2の側部パネル18のそれぞれを底部パネル16の平面の上方に持ち上げる。このとき、部分的に完成したカートン40の装填準備が完了する。当該実施例では、一端部又は両端部から4行3列の、例えば缶(C)のような飲料容器をカートン40に装填することができる。カートン40を装填すると、複合的な頂端部閉パネル43a/53a,43b/53bを折り曲げ線64a/84a,64b/84bを中心に折り曲げる。側端部閉パネル44a,48a,44b,48bも中心線66a,80a,66b,80bを中心にカートン40の内方に折り曲げる。交差折り曲げ線68a,78a,68b,78bによって、各側端部閉パネル44a,48a,44b,48bの一部を各側端部閉パネル44a,48a,44b,48bの主要部に対して折り曲げ、結果として、底端部閉パネル46a/49a,46b/49bを折り曲げ線72a/72bを中心に上方に折り曲げる。カートン40の両端部を完全に閉じるために接着剤を塗布し、頂端部閉パネル43a/53a,43b/53b及び側端部閉パネル44a,48a,44b,48bを底端部閉パネル46a/49a,46b/49bに固着する場合もある。図3は、完全に組み立てられた装填済のカートン40を表わす。
【0028】
図4に表わすように、開封帯21を取り除くことによってカートン40内部に収容された缶(C)を取り出すことができる。開封帯21を取り除くことによって、第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20を缶(C)の頂部上方で開口した状態に折り曲げることができる。再び折り曲げ線22,28を中心に頂部パネルを折り曲げる。同様に、複合的なハンドルパネル42a/50a,42b/50bを缶(C)の表面から成る平面から外方且つ上方に折り曲げる。複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bを折り曲げ線64a/84a,64b/84bそれぞれを中心に折り曲げる。このようにして、第1の側部パネル14及び第2の側部パネル18が第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20を延長させ、且つ、複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bが端部閉構造を延長させるので、カートンの全体的な高さが大きくなる。図5は、開口したカートンを表わす。頂部パネル12,20の下の積み込み位置(stowed position)から使用位置(position of use)に複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bを延長することによって、カートン40を運搬する手段を提供することができる。ハンドルフラップ30は、ユーザーが手又は指を入れた際に該ハンドルフラップが該カートンの内容物の重量に耐え(yieldable)、これによりカートン40を運搬する手段を提供することができるように、一連の割り込みスコアラインによって形成されている。
【0029】
カートン40の高さを増すことによって、カートン40の容量も大きくなる。このことによって、カートン40の消費者又はユーザーは、カートン40内部に付加的な物品を載置することができる。カートン40内部に収容された缶(C)の上部及びその間に角氷を載置することができることは言うまでもない。カートン40に角氷を詰めることによって容易に缶(C)を冷却することができる。しかしながら、カートン40内部に収容された物品を冷却すること以外の理由のために、飲料用容器又は缶(C)以外の物品を収容可能なカートン40に他の物品を付加的に詰めることもできることは言うまでもない。カートン40は、一旦開口され角氷で満たされても運搬可能な状態のままである。カートン40の側壁及び端部閉包部(end closure)の高さを増すことによって、前記カートン内部に載置された付加的な物品の保持性が改善される。ハンドルフラップ30が設けられることによって、開口されたカートンを容易に運搬することができる。各缶(C)は、図6に表わすようにカートン40から取り出し可能とされる。
【0030】
カートン40は、角氷が溶けた際にカートン40内部にその溶けた水が封じ込められるように、実質的に防水性を有するように構成及び配置されている。図7は、このことを示している。角氷が溶けたことによって生じた水をカートン40内部に容易に封じ込めることができ、さらに図8に表わすように容易に処理することができる。
【0031】
本発明の他の実施例では、他の物品をカートン内部に収容可能であること、及び本発明が3行4列に配置された缶や角氷を収容するためのカートン又は該カートンを形成するためのブランクに限定される訳ではないことも言うまでもない。従って、本発明は他の物品を収容するために変更される場合がある。本発明の第2の実施例は、この第2の実施例が第1の実施例に類似する特徴を有することを示すために参照符号に‘100’を付加されており、第1の実施例と同様の特徴を示すためにその類似する参照符号を用いて説明されている。
【0032】
図9は、ボトルを運搬するためのカートンを形成するような大きさとされた、本発明における第2の実施例のブランク110を表わしている。2つの部分である底端部閉パネル146a/149a,146b/149bは、折り曲げ線172a/172bに沿って底部パネル116の各端部に折り曲げ可能に接続されている。各底部閉パネル149a,149bの上部にはハンドルフラップ132を備えたハンドル開口部130が設けられている。当該実施例では、第2のガセットパネル142a,142b,150a,150bは、底端部閉パネル149a,149bに運搬手段が設けられているので、ハンドルフラップを備えていない。ブランク110は、本明細書で上述したように類似する一連の折り曲げステップ及び接着ステップを利用して組み立てられ装填されている。図10は、ブランク110から組み立てられたカートン140を表わしている。ハンドル開口部130及びハンドルフラップ132は、開口されていないカートン140を運搬するために利用可能な所定位置に設けられている。開封帯121を利用してカートン140を開口する際に、カートンの側壁及び端部壁の高さが延長されるので、例えば角氷のような他の物品をカートン140内部に容易に収容することができる。
【0033】
本発明の技術的範囲から逸脱することなく多様に変化させること、例えば異なる大きさや形状の物品を収容するようにパネルの大きさや形状を調整することができることは言うまでもない。ハンドル装置は、ユーザーの様々な要求に応えた形状とすることができる。本発明の技術的範囲を逸脱することなく他にも変化させることができる。例えば、端部延長パネル及び/又は頂部閉パネルが2つの部分から形成されずカートンブランクに一体片として設けられた実施例では、1枚のパネルしか必要としない。設けられた単一の頂部パネルは、側壁に延長部を設けるために2つの部分に分割可能とされる場合もある。
【0034】
本明細書においては、“頂部(top)”、“底部(bottom)”、“前方(front)”、“後方(back)”、“端部(end)”、“内部(inner)”、“外部(outer)”、“上部(upper)”、及び“下部(lower)”のような方向の参照は、各パネルをこのような方向に制限する訳ではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するために利用されていることに留意すべきである。折り曲げ可能に接続された接続部に対する参照は、単一の折り曲げ線のみを参照し必要に応じて解釈するべきではなく、特に折り曲げ可能に接続された接続部が、本発明の技術的範囲から逸脱することなく、スコアライン、折れ易い線(fragible line)、又は折り曲げ線のうち1つ以上のものから形成されることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1の実施例における、カートンを形成し缶を収容するためのブランクを表わす。
【図2A】ブランクをカートンに組み立てる準備をした図1のブランクを回転させた状態を表わす。
【図2B】図1のブランクをカートンに組み立てるための折り曲げ及び接着シーケンスの第1のステップを表わす。
【図2C】図1のブランクをカートンに組み立てるための折り曲げ及び接着シーケンスの第2のステップを表わす。
【図2D】図1のブランクをカートンに組み立てるための折り曲げ及び接着シーケンスの第3のステップを表わす。
【図3】図1のブランクから組み立てられたカートンの斜視図である。
【図4】開封帯が取り外され、頂部が部分的に開口された図3のカートンを表わす。
【図5】頂部がカートン内部に収容された飲料用缶に手が届くように完全に開口された状態における、図4のカートンの斜視図である。
【図6】角氷がカートン内部に載置された後の図5のカートンを表わす。
【図7】缶が取り除かれ、カートン内部に載置された角氷が溶けた場合の図5のカートンを表わす。
【図8】水が図7のカートンから流れ出る様子を表わす。
【図9】カートンを形成するための、第2の実施例におけるブランクの上面図である。
【図10】図9に表わすブランクから形成されたカートンの斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
10 ブランク
12 第1の頂部パネル
14 第1の側部パネル
16 底部パネル
18 第2の側部パネル
20 第2の頂部パネル
22 折り曲げ線
24 折り曲げ線
26 折り曲げ線
28 折り曲げ線
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートン、及び複数の物品を収容するためにカートンを形成するためのブランクに関する。本発明は、特に容量を大きくし付加的な物品を収容することができるカートンに関する。
【背景技術】
【0002】
多数の物品を収納するためのカートンは、消費者に所望の量の個人的な物品(ソフトドリンクや他の飲料水)を得て運搬させることにおいて利便性が高い。このようなカートンには、特に物品がボトルである場合に多数の物品の支持に十分な強度が必要とされる。このようなカートンを容易に運搬し携帯することができることが望ましい。消費者が、このようなカートン内部に収納された飲料用缶又はボトルを冷やすために、角氷を該カートン内部に詰め込むことができれば利便性が高い。従って、このようなカートンは、一旦角氷が溶けても、カートン構造体が無傷のままでカートンからすぐに水が漏れないように、実質的に防水性を有していることが望ましい。カートンがカートンの容量が大きくなって付加的な角氷を収容することができるように適合されていることが望ましい場合がある。
【0003】
このようなカートンは本願発明の属する技術分野では既知とされる。特許文献1には、ボトルための角氷を受容することを目的とし、防水材から構成される飲料用クーラーボックスを提供する前記カートンのうちの1つのカートンが開示されている。しかしながら、特許文献1に記載のカートンは、付加的な角氷を収容するためにカートンの容量を大きくするための手段を備えておらず、このカートンは受容可能な角氷の数の点で制限されている。
【0004】
特許文献2には、カートンの容量を大きくするために展開可能な付加的な側部パネル及び端部パネルを有する、物品を梱包するためのカートンが開示されている。特許文献2では、カートンは、水密ベース(watertight base)を維持するために底部を完全に包む一列のパネル、一連の側壁及び端部壁、カートンの大きさを拡張する付加的なパネル、及び2つの頂部パネルを備えている。特許文献2には、付加的な角氷を収容可能で水密ベースを維持するカートンであって、カートンを形成するために相当量の材料を必要とすることを特徴とするカートンが開示されている。さらに、引用文献2に開示されたカートンの水密ベースの構造及び配置は頂部から詰め込み可能なカートンに限定されるが、端部から詰め込み可能なカートンが望ましい場合もある。このようなカートンが対称形に構成されるブランクが望ましい場合があり、引用文献2に記載のブランクは、ブランクが直線機構装置(straight line machine)で組み立てられ、且つ、組立プロセス中で回転させる必要が必ずしもない場合には適合しない。
【0005】
従って、本発明の目的は、上述の従来技術の問題を克服又は少なくとも低減するカートン及び該カートンを形成するためのブランクを提供することにある。
【特許文献1】米国特許第6,631,803号明細書
【特許文献2】米国特許第5,020,337号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の第1の実施態様によると、複数の類似する物品を収容するために端部から詰め込むタイプのカートンは、カートンが開口された場合にカートンの容量を大きくするような構造を有している。カートンは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続された一連のメインパネルを備えている。頂部パネルのうちの1つの頂部パネルは開封帯を有し、これにより2つの部分に分割可能とされ、各端部で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続されている。カートンは、端部延長パネル、底端部閉パネル、及び側端部閉パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続された頂端部閉パネルをさらに備えている。さらに、この第1の実施態様は、端部延長パネルが頂部パネル又は該頂部パネルのそれぞれの下に配置され、開封帯を展開し頂部パネルを分割することによって、各端部延長パネル及び頂部パネルの各分割された部分が隣接する側壁及び端部壁それぞれと略同一平面に持ち上げられ、これにより開口されたカートンの容量が大きくなることを特徴とする。
【0007】
カートンは2つの頂部パネルを備え、各頂部パネルが側部パネルのうちの1つの側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることが望ましい。さらに、各頂部パネルの端部が端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、各部分が第2の部分に固定され、2つの複合的な端部延長パネルを形成している場合がある。
【0008】
各複合的な端部延長パネルが頂端部閉パネルに折り曲げ可能に接続され、各頂端部閉パネルが2つの部分から形成されている場合がある。
【0009】
さらに、カートンは、開口されたカートンを運搬するために各端部延長パネルに形成されたハンドル開口部をさらに備えている場合がある。代替的に、各底端部閉パネルは、セットアップカートンを運搬するためにハンドル開口部を備えている場合がある。
【0010】
カートンは、シート状材料から形成され、該シート状材料の一側面が防水コーティングされていることが望ましい。カートンは実質的に水密とされる場合がある。
【0011】
本発明の第2の実施態様は、端部から詰め込むタイプのカートンを形成するためのブランクを備えている。カートンは複数の類似物品を収容し、カートンが開口された際にカートンの容量が大きくなるような構造とされている。ブランクは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続された一連のメインパネルを備えている。頂部パネルのうちの1つの頂部パネルは開封帯を有し、これにより2つの部分に分割可能とされ、各端部で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続されている。ブランクは、底部パネル及び側部パネルの両端部に折り曲げ可能に接続された端部延長パネル、底端部閉パネル、及び側端部閉パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続された頂端部閉パネルをさらに備えている。さらに、この第2の実施態様は、カートンがセットアップされた場合に端部延長パネルが頂部パネル又は該頂部パネルのそれぞれの下に配置され、開封帯を展開し頂部パネルを分割することによって、各端部延長パネル及び頂部パネルの各分割された部分が隣接する側壁及び端部壁それぞれと略同一平面に持ち上げられ、これにより開口されたカートンの容量が大きくなることを特徴とする。
【0012】
ブランクは2つの頂部パネルを備え、該頂部パネルのそれぞれが側部パネルのうち1つの側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることが望ましい。
【0013】
さらに、拡張部パネルの端部が端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に、各部分が第2の部分に固定され2つの複合的な端部延長パネルを形成する場合がある。
【0014】
端部延長パネルの各部分が頂部閉パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に、頂端部閉パネルの各部分が前記部分の第2の部分に固定され2つの複合的な頂端部閉パネルを形成することが望ましい。
【0015】
ブランクが、開口されたカートンを運搬するために各端部延長パネルにハンドル開口部を備えていることが望ましい。さらに、各底端部閉パネルは、セットアップカートンを運搬するためにハンドル開口部を備えている場合がある。
【0016】
ブランクの一側面が防水コーティングされていることが望ましい。さらに、形成されたカートンが実質的に水密とされる場合がある。
【0017】
添付図面を参照すると共に例のみによって、本発明の2つの例示的な実施例を以下に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1に表わすように、本発明の第1の実施例は、図4に表わすカートン40を形成するブランク10を備えている。ブランク10は、図1に表わすように垂直方向に細長く、少なくとも1つの面が防水コーティングされた板紙から形成されている。ブランク10は、例えばプラスチック板やこれに類する素材のような折り畳み可能な他の材料から成形されている場合もある。当該実施例のブランク10は、3行4列に配置された飲料用缶を梱包するように構成されている。他の物品及び/又は異なる数の物品がカートンに収納されるので、ブランクはこれに応じた大きさとされることは言うまでもない。
【0019】
ブランク10は、第1の頂部パネル12、第1の側部パネル14、底部パネル16、第2の側部パネル18、及び第2の頂部パネル20を含む一連のメインパネルを備えている。メインパネルは、図1に表わすように、折り曲げ線22,24,26,28に沿って連続してこの順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続されている。ブランク10は、カートンの端部を閉じるためにメインパネルのそれぞれのパネルの両側部に折り曲げ可能に接続されている一連の端部閉パネルをさらに備えている。ブランク10は対称形であり、該ブランクの一側部が該ブランクの他側部と同一であることがわかるので、端部閉パネルは該ブランクの一側部のみを説明する。第1の頂部パネル12は、折り曲げ線60aに沿って第1のガセットパネル41aに折り曲げ可能に接続されている。第1のガセットパネル41aは、順に折り曲げ線62aに沿って第2のガセットパネル42aに、次いで該第2のガセットパネルは、折り曲げ線64aに沿って頂端部閉パネル43の第1の部分に折り曲げ可能に接続されている。第2のガセットパネル42aは、割り込みスコアラインによって形成されるハンドルフラップ32も備えている。第1のガセットパネル41a及び第2のガセットパネル42aは、共に端部延長パネルの一部を形成している。
【0020】
第1の側部パネル及び第2の側部パネルは、それぞれ折り曲げ線66a,80aに沿って第1の側部パネル及び第2の側部パネルの未接続の縁部に折り曲げ可能に接続された側端部閉パネル44a,46aを備えている。側端部閉パネル44a,48aは、それぞれ交差折り曲げ線68a,78aを有している。2つの底端部閉パネル46a,49aは、折り曲げ線72aに沿って底部パネル16に折り曲げ可能に接続されている。底端部閉パネルも折り曲げ線70a,76aに沿って側端部閉パネル44a,48aのそれぞれに折り曲げ可能に接続されている。本発明の当該実施例では、2つの底端部閉パネル46a,49aは折り曲げ線74aによって二分割されている。
【0021】
第2の頂部パネル20は、開封帯21を備え、折り曲げ線90aに沿って第1のガセットパネル51aに折り曲げ可能に接続されている。第1のガセットパネルは、順に折り曲げ線82aに沿って第2のガセットパネル50aに折り曲げ可能に接続されている。第2のガセットパネル50aは、ハンドルフラップ32を備え、折り曲げ線84aに沿って頂端部閉パネル53aの第2の部分に折り曲げ可能に接続されている。第1のガセットパネル51a及び第2のガセットパネル50aは、共に端部延長パネルの第2の部分一部を形成している。ブランク10を組み立ててカートン40を形成する場合には、第1の頂部パネル12に折り曲げ可能に接続された第1のガセットパネル41a及び第2のガセットパネル42aと、第2の頂部パネル20に折り曲げ可能に接続された第1のガセットパネル51a及び第2のガセットパネル50aとを互いに接着し、これにより複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50aを形成することができる。同様に、ブランク10をカートンに組み立てる場合には、頂端部閉パネル43aの第1の部分を頂端部閉パネル53aの第2の部分に接着し、これにより複合的な頂端部閉パネル43a,53aを形成することができる。
【0022】
ブランク10からカートン40への組立に話を戻すと、カートン40及び/又はブランク10を回転又は倒置させる必要なく組立作業を完了させるためには、好ましくは直線機構装置で実施可能な、一連の逐次的な折り曲げ作業及び接着作業を必要とする。折り曲げプロセスは、以下の説明に限定される訳ではなく、特定の製造要求に従って変更され得る。
【0023】
次に、図2A〜図3を参照する。折り曲げ接着プロセスの第1の段階では、第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20それぞれに折り曲げ可能に接続された各第1のガセットパネル41a/41b,51a/51bを、折り曲げ線60a/60b,90a/90bを中心として頂部パネル12,20の内方に折り曲げる。第2のガセットパネル42a/42b,50a/50bが隣接する折り曲げ線62a/62b,82a/82bを中心として自動的に折り曲げられるように、第1のガセットパネル41a/41b,51a/51bを頂部パネル12,20それぞれの内面に平面接触させる。第2のガセットパネル42a/42b,50a/50bそれぞれを、隣接する第1のガセットパネル41a/41b,51a/51bと接触させて、これにより図2Bに表わすように3枚合わせの層を形成する。
【0024】
折り曲げプロセスの第2段階では、折り曲げ線22を中心として第1の頂部パネル12を180°折り曲げ、折り曲げられたガセットパネル41a/41b,42a/42bと共に、第1の頂部パネル12の内面を第1の側部パネル14に接触させることが要求される。このようにして、第1の頂部パネル12の外側面を完全に露出させ、頂端部閉パネルの第1の部分43a/43bを第1の頂部パネル12の下方から延在させる。図2Cは、第1の頂部パネル12及び頂端部閉パネルの第1の部分43a/43bの、接着剤が塗布された領域と共に、このことを表わす。
【0025】
折り曲げ線26を中心として第2の側部パネル18と共に、第1のガセットパネル51a/51b及び第2のガセットパネル50a/50bを備えた第2の頂部パネル20を折り曲げる。第1の頂部パネル12に塗布された接着剤によって第2の頂部パネル20を固着するために、第1の頂部パネル12と折り重なるように第2の頂部パネル20を配置する。このようにして、複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bそれぞれに単一のハンドルフラップを形成するように位置合わせされたハンドルフラップ30を備えた複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bを形成するために、第2のガセットパネル42a/50a,42b/50bを共に固着する。
【0026】
同様に、頂端部閉パネル53a/53bの第2の部分を頂部端閉パネル43a/43bの第1の部分の接着領域に固着する。このようにして、第1の部分43aを第2の部分53aに固着し、この2つの部分を共に頂端部閉パネル43a/53aに形成する。同様に、頂端部閉パネル43bの第1の部分を第2の部分53bに固着し、第2の頂端部閉パネル43b/53bを形成する。初期の折り曲げステップ及び接着ステップの後、図2Dに表わす段階に到達する。前記準備状態のブランク10を提供し、ブランクの装填及びカートンの組立が異なる製造位置で実施されることは言うまでもない。
【0027】
ブランク10の装填を準備するために、第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20から形成された複合的な頂部壁を底部パネル16上方に持ち上げ、折り曲げ線24,26それぞれを中心に折り曲げることによって、第1の側部パネル14及び第2の側部パネル18のそれぞれを底部パネル16の平面の上方に持ち上げる。このとき、部分的に完成したカートン40の装填準備が完了する。当該実施例では、一端部又は両端部から4行3列の、例えば缶(C)のような飲料容器をカートン40に装填することができる。カートン40を装填すると、複合的な頂端部閉パネル43a/53a,43b/53bを折り曲げ線64a/84a,64b/84bを中心に折り曲げる。側端部閉パネル44a,48a,44b,48bも中心線66a,80a,66b,80bを中心にカートン40の内方に折り曲げる。交差折り曲げ線68a,78a,68b,78bによって、各側端部閉パネル44a,48a,44b,48bの一部を各側端部閉パネル44a,48a,44b,48bの主要部に対して折り曲げ、結果として、底端部閉パネル46a/49a,46b/49bを折り曲げ線72a/72bを中心に上方に折り曲げる。カートン40の両端部を完全に閉じるために接着剤を塗布し、頂端部閉パネル43a/53a,43b/53b及び側端部閉パネル44a,48a,44b,48bを底端部閉パネル46a/49a,46b/49bに固着する場合もある。図3は、完全に組み立てられた装填済のカートン40を表わす。
【0028】
図4に表わすように、開封帯21を取り除くことによってカートン40内部に収容された缶(C)を取り出すことができる。開封帯21を取り除くことによって、第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20を缶(C)の頂部上方で開口した状態に折り曲げることができる。再び折り曲げ線22,28を中心に頂部パネルを折り曲げる。同様に、複合的なハンドルパネル42a/50a,42b/50bを缶(C)の表面から成る平面から外方且つ上方に折り曲げる。複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bを折り曲げ線64a/84a,64b/84bそれぞれを中心に折り曲げる。このようにして、第1の側部パネル14及び第2の側部パネル18が第1の頂部パネル12及び第2の頂部パネル20を延長させ、且つ、複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bが端部閉構造を延長させるので、カートンの全体的な高さが大きくなる。図5は、開口したカートンを表わす。頂部パネル12,20の下の積み込み位置(stowed position)から使用位置(position of use)に複合的な端部延長パネル41a/42a/51a/50a,41b/42b/51b/50bを延長することによって、カートン40を運搬する手段を提供することができる。ハンドルフラップ30は、ユーザーが手又は指を入れた際に該ハンドルフラップが該カートンの内容物の重量に耐え(yieldable)、これによりカートン40を運搬する手段を提供することができるように、一連の割り込みスコアラインによって形成されている。
【0029】
カートン40の高さを増すことによって、カートン40の容量も大きくなる。このことによって、カートン40の消費者又はユーザーは、カートン40内部に付加的な物品を載置することができる。カートン40内部に収容された缶(C)の上部及びその間に角氷を載置することができることは言うまでもない。カートン40に角氷を詰めることによって容易に缶(C)を冷却することができる。しかしながら、カートン40内部に収容された物品を冷却すること以外の理由のために、飲料用容器又は缶(C)以外の物品を収容可能なカートン40に他の物品を付加的に詰めることもできることは言うまでもない。カートン40は、一旦開口され角氷で満たされても運搬可能な状態のままである。カートン40の側壁及び端部閉包部(end closure)の高さを増すことによって、前記カートン内部に載置された付加的な物品の保持性が改善される。ハンドルフラップ30が設けられることによって、開口されたカートンを容易に運搬することができる。各缶(C)は、図6に表わすようにカートン40から取り出し可能とされる。
【0030】
カートン40は、角氷が溶けた際にカートン40内部にその溶けた水が封じ込められるように、実質的に防水性を有するように構成及び配置されている。図7は、このことを示している。角氷が溶けたことによって生じた水をカートン40内部に容易に封じ込めることができ、さらに図8に表わすように容易に処理することができる。
【0031】
本発明の他の実施例では、他の物品をカートン内部に収容可能であること、及び本発明が3行4列に配置された缶や角氷を収容するためのカートン又は該カートンを形成するためのブランクに限定される訳ではないことも言うまでもない。従って、本発明は他の物品を収容するために変更される場合がある。本発明の第2の実施例は、この第2の実施例が第1の実施例に類似する特徴を有することを示すために参照符号に‘100’を付加されており、第1の実施例と同様の特徴を示すためにその類似する参照符号を用いて説明されている。
【0032】
図9は、ボトルを運搬するためのカートンを形成するような大きさとされた、本発明における第2の実施例のブランク110を表わしている。2つの部分である底端部閉パネル146a/149a,146b/149bは、折り曲げ線172a/172bに沿って底部パネル116の各端部に折り曲げ可能に接続されている。各底部閉パネル149a,149bの上部にはハンドルフラップ132を備えたハンドル開口部130が設けられている。当該実施例では、第2のガセットパネル142a,142b,150a,150bは、底端部閉パネル149a,149bに運搬手段が設けられているので、ハンドルフラップを備えていない。ブランク110は、本明細書で上述したように類似する一連の折り曲げステップ及び接着ステップを利用して組み立てられ装填されている。図10は、ブランク110から組み立てられたカートン140を表わしている。ハンドル開口部130及びハンドルフラップ132は、開口されていないカートン140を運搬するために利用可能な所定位置に設けられている。開封帯121を利用してカートン140を開口する際に、カートンの側壁及び端部壁の高さが延長されるので、例えば角氷のような他の物品をカートン140内部に容易に収容することができる。
【0033】
本発明の技術的範囲から逸脱することなく多様に変化させること、例えば異なる大きさや形状の物品を収容するようにパネルの大きさや形状を調整することができることは言うまでもない。ハンドル装置は、ユーザーの様々な要求に応えた形状とすることができる。本発明の技術的範囲を逸脱することなく他にも変化させることができる。例えば、端部延長パネル及び/又は頂部閉パネルが2つの部分から形成されずカートンブランクに一体片として設けられた実施例では、1枚のパネルしか必要としない。設けられた単一の頂部パネルは、側壁に延長部を設けるために2つの部分に分割可能とされる場合もある。
【0034】
本明細書においては、“頂部(top)”、“底部(bottom)”、“前方(front)”、“後方(back)”、“端部(end)”、“内部(inner)”、“外部(outer)”、“上部(upper)”、及び“下部(lower)”のような方向の参照は、各パネルをこのような方向に制限する訳ではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するために利用されていることに留意すべきである。折り曲げ可能に接続された接続部に対する参照は、単一の折り曲げ線のみを参照し必要に応じて解釈するべきではなく、特に折り曲げ可能に接続された接続部が、本発明の技術的範囲から逸脱することなく、スコアライン、折れ易い線(fragible line)、又は折り曲げ線のうち1つ以上のものから形成されることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1の実施例における、カートンを形成し缶を収容するためのブランクを表わす。
【図2A】ブランクをカートンに組み立てる準備をした図1のブランクを回転させた状態を表わす。
【図2B】図1のブランクをカートンに組み立てるための折り曲げ及び接着シーケンスの第1のステップを表わす。
【図2C】図1のブランクをカートンに組み立てるための折り曲げ及び接着シーケンスの第2のステップを表わす。
【図2D】図1のブランクをカートンに組み立てるための折り曲げ及び接着シーケンスの第3のステップを表わす。
【図3】図1のブランクから組み立てられたカートンの斜視図である。
【図4】開封帯が取り外され、頂部が部分的に開口された図3のカートンを表わす。
【図5】頂部がカートン内部に収容された飲料用缶に手が届くように完全に開口された状態における、図4のカートンの斜視図である。
【図6】角氷がカートン内部に載置された後の図5のカートンを表わす。
【図7】缶が取り除かれ、カートン内部に載置された角氷が溶けた場合の図5のカートンを表わす。
【図8】水が図7のカートンから流れ出る様子を表わす。
【図9】カートンを形成するための、第2の実施例におけるブランクの上面図である。
【図10】図9に表わすブランクから形成されたカートンの斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
10 ブランク
12 第1の頂部パネル
14 第1の側部パネル
16 底部パネル
18 第2の側部パネル
20 第2の頂部パネル
22 折り曲げ線
24 折り曲げ線
26 折り曲げ線
28 折り曲げ線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の類似する物品を収容するための端部装填式カートンであって、該カートンが開口された場合に前記カートンの容量が大きくなるように構成されている前記カートンにおいて、
前記カートンは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続されている一連のメインパネルを備え、
前記頂部パネルのうちの1つの前記頂部パネルは、開封帯を有し、これにより2つの部分に分割可能とされ、
前記頂部パネルは、その各端部で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続され、
前記カートンは、前記端部延長パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続されている頂端部閉パネルと、前記底部パネル及び前記側部パネルの両端部に折り曲げ可能に接続されている底端部閉パネル及び側端部閉パネルとをさらに備え、
前記端部延長パネルが1つの前記頂部パネル又は各頂部パネルの下に配置され、開封帯を展開し前記頂部パネルを分割することによって、各端部延長パネル及び前記頂部パネルの分割された部分のそれぞれが隣接する側壁及び端部壁と略同一平面となるまで持ち上げられ、これにより開口されたカートンの容量を大きくすることを特徴とするカートン。
【請求項2】
2つの頂部パネルを備え、各前記頂部パネルが前記側部パネルのうち1つの前記側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
各前記頂部パネルの各端部が端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、
各部分が2つの複合的な端部延長パネルを形成するために第2の部分に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカートン。
【請求項4】
複合的な前記端部延長パネルのそれぞれが、頂端部閉パネルに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のカートン。
【請求項5】
頂端部閉パネルのそれぞれが、前記2つの部分から形成されていることを特徴とする請求項4に記載のカートン。
【請求項6】
前記開口されたカートンを運搬するために前記端部延長パネルのそれぞれに形成されたハンドル開口部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項7】
前記底端部閉パネルのそれぞれが、前記カートンを運搬するためにハンドル開口部を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項8】
板材料から形成され、該板材料の一側面が防水コーティングされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項9】
実質的に水密とされることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項10】
カートンが開口された場合に該カートンの容量が大きくなるように構成された、複数の類似する物品を収容するための端部装填式のカートンを形成するためのブランクであって、
前記ブランクは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続されている一連のメインパネルを備え、
前記頂部パネルのうち1つの前記頂部パネルは、開封帯を有し、これにより2つの部分に分割され、
前記頂部パネルは、その両端で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続され、
前記ブランクは、前記端部延長パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続されている頂端部閉パネルと、前記底部パネル及び前記側部パネルの両端に折り曲げ可能に接続されている底端部閉パネル及び側端部閉パネルとをさらに備え、
前記カートンがセットアップされた場合に、前記端部延長パネルが1つの前記頂部パネル又は各前記頂部パネルの下に配置され、
前記開封帯を展開し前記頂部パネルを分割することによって、前記端部延長パネルのそれぞれ及び前記頂部パネルの各分割された部分が隣接する側壁及び端部壁のそれぞれと略同一平面となるように持ち上げられ、これにより前記開口されたカートンの容量を大きくすることを特徴とするブランク。
【請求項11】
2つの頂部パネルを備え、該頂部パネルのそれぞれが、前記側部パネルのうち1つの前記側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とする請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
各前記頂部パネルの端部それぞれが、端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、前記ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に、各部分が2つの複合的な端部延長パネルを形成するために第2の部分に固定されていることを特徴とする請求項11に記載のブランク。
【請求項13】
前記端部延長パネルの各部分は、頂端部閉パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、前記ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に前記頂端部閉パネルの各部分が、2つの複合的な前記頂端部閉パネルを形成するために前記部分の第2の部分に固定されていることを特徴とする請求項12に記載のブランク。
【請求項14】
前記開口されたカートンを運搬するために前記端部延長パネルのそれぞれにハンドル開口部を備えていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項15】
前記底端部閉パネルのそれぞれが、前記セットアップカートンを運搬するためにハンドル開口部を備えていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項16】
前記ブランクの一側面が防水コーティングされていることを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項17】
実質的に水密とされるカートンを形成するための請求項10〜16のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項18】
請求項10〜17のいずれか一項に記載のブランクから形成される梱包品。
【請求項1】
複数の類似する物品を収容するための端部装填式カートンであって、該カートンが開口された場合に前記カートンの容量が大きくなるように構成されている前記カートンにおいて、
前記カートンは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続されている一連のメインパネルを備え、
前記頂部パネルのうちの1つの前記頂部パネルは、開封帯を有し、これにより2つの部分に分割可能とされ、
前記頂部パネルは、その各端部で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続され、
前記カートンは、前記端部延長パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続されている頂端部閉パネルと、前記底部パネル及び前記側部パネルの両端部に折り曲げ可能に接続されている底端部閉パネル及び側端部閉パネルとをさらに備え、
前記端部延長パネルが1つの前記頂部パネル又は各頂部パネルの下に配置され、開封帯を展開し前記頂部パネルを分割することによって、各端部延長パネル及び前記頂部パネルの分割された部分のそれぞれが隣接する側壁及び端部壁と略同一平面となるまで持ち上げられ、これにより開口されたカートンの容量を大きくすることを特徴とするカートン。
【請求項2】
2つの頂部パネルを備え、各前記頂部パネルが前記側部パネルのうち1つの前記側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
各前記頂部パネルの各端部が端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、
各部分が2つの複合的な端部延長パネルを形成するために第2の部分に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカートン。
【請求項4】
複合的な前記端部延長パネルのそれぞれが、頂端部閉パネルに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のカートン。
【請求項5】
頂端部閉パネルのそれぞれが、前記2つの部分から形成されていることを特徴とする請求項4に記載のカートン。
【請求項6】
前記開口されたカートンを運搬するために前記端部延長パネルのそれぞれに形成されたハンドル開口部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項7】
前記底端部閉パネルのそれぞれが、前記カートンを運搬するためにハンドル開口部を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項8】
板材料から形成され、該板材料の一側面が防水コーティングされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項9】
実質的に水密とされることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のカートン。
【請求項10】
カートンが開口された場合に該カートンの容量が大きくなるように構成された、複数の類似する物品を収容するための端部装填式のカートンを形成するためのブランクであって、
前記ブランクは、底部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、及び少なくとも1つの頂部パネルを含み、この順に並べられ且つ隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続されている一連のメインパネルを備え、
前記頂部パネルのうち1つの前記頂部パネルは、開封帯を有し、これにより2つの部分に分割され、
前記頂部パネルは、その両端で端部延長パネルの少なくとも一部に折り曲げ可能に接続され、
前記ブランクは、前記端部延長パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続されている頂端部閉パネルと、前記底部パネル及び前記側部パネルの両端に折り曲げ可能に接続されている底端部閉パネル及び側端部閉パネルとをさらに備え、
前記カートンがセットアップされた場合に、前記端部延長パネルが1つの前記頂部パネル又は各前記頂部パネルの下に配置され、
前記開封帯を展開し前記頂部パネルを分割することによって、前記端部延長パネルのそれぞれ及び前記頂部パネルの各分割された部分が隣接する側壁及び端部壁のそれぞれと略同一平面となるように持ち上げられ、これにより前記開口されたカートンの容量を大きくすることを特徴とするブランク。
【請求項11】
2つの頂部パネルを備え、該頂部パネルのそれぞれが、前記側部パネルのうち1つの前記側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とする請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
各前記頂部パネルの端部それぞれが、端部延長パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、前記ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に、各部分が2つの複合的な端部延長パネルを形成するために第2の部分に固定されていることを特徴とする請求項11に記載のブランク。
【請求項13】
前記端部延長パネルの各部分は、頂端部閉パネルの一部に折り曲げ可能に接続され、前記ブランクをセットアップカートンに組み立てる際に前記頂端部閉パネルの各部分が、2つの複合的な前記頂端部閉パネルを形成するために前記部分の第2の部分に固定されていることを特徴とする請求項12に記載のブランク。
【請求項14】
前記開口されたカートンを運搬するために前記端部延長パネルのそれぞれにハンドル開口部を備えていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項15】
前記底端部閉パネルのそれぞれが、前記セットアップカートンを運搬するためにハンドル開口部を備えていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項16】
前記ブランクの一側面が防水コーティングされていることを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項17】
実質的に水密とされるカートンを形成するための請求項10〜16のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項18】
請求項10〜17のいずれか一項に記載のブランクから形成される梱包品。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2008−511513(P2008−511513A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530437(P2007−530437)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/031494
【国際公開番号】WO2006/026767
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【出願人】(507065832)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/031494
【国際公開番号】WO2006/026767
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【出願人】(507065832)
【Fターム(参考)】
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