説明

カートン

トップパネル内に形成されたハンドルを備えるブランク、カートン又はパッケージが記載される。ハンドルを曲げることを可能にするように変形線をブランク又はカートンに含むことにより、ハンドル強度を増大させることができる。ブランクは、形成されたカートン又はパッケージの隅部を形成するのに用いることができる、端部フラップに取り付けられている隅部形成パネルを含むことができる。隅部は、パレット上で又は輸送中等でのカートン又はパッケージの積み重ねを可能にする補強強度を与える。カートン又はパッケージの内部への通気及び内部からの通気を可能にするために、ブランク、カートン又はパッケージの選択エリアに開口を設けることができる。カートン又はパッケージから物品を分配するために、トップパネル内の接続パネルを取り外すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2009年10月30日付けで出願された欧州特許出願第09013688.8号(該出願は参照によってその全体が本明細書に援用される)の利益を主張する。
【0002】
本開示は包括的には、製品を保持及び/又は分配するブランク、パッケージ又はカートンに関する。
【背景技術】
【0003】
カートンは、容器、製品、果物、野菜等のような物品を保持するのに有用である。1つの場所から別の場所への物品の移送を容易にするために、カートンを積み重ねることができることも有益である。
【発明の概要】
【0004】
トップパネル内に形成されたハンドルを備えるブランク、カートン又はパッケージが記載される。ハンドルを曲げることを可能にするように変形線をブランク又はカートンに含むことにより、ハンドル強度を増大させることができる。ブランクは、形成されたカートン又はパッケージの隅部を形成するのに用いることができる、端部フラップに取り付けられている隅部形成パネルを含むことができる。隅部は、パレット上で又は輸送中等でのカートン又はパッケージの積み重ねを可能にする補強強度を与える。カートン又はパッケージの内部への通気及び内部からの通気を可能にするために、ブランク、カートン又はパッケージの選択エリアに開口を設けることができる。カートン又はパッケージから物品を小出しするために、トップパネル内の接続パネルを取り外すことができる。
【0005】
一態様では、カートンが提供される。カートンは、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、トップパネルと、ボトムパネルと、接着パネルと、を含む。前記トップパネルはハンドル及び複数の接続パネルを含む。複数の変形線が、前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記接着パネルのうちの少なくとも2つに設けられる。カートンは、前記ハンドルの持ち上げ時に前記変形線の少なくとも幾つかに沿って変形する。任意で、カートンの前記トップパネルの各端部は端部フラップを含み、前記複数の変形線は、前記トップパネル端部フラップの各々における変形線を含む。前記ハンドル及び前記複数の接続パネルは通常、開口によって離間している。さらに任意で、前記第1のサイドパネル及び前記トップパネルは、第1の横断方向折り線に沿って接続されている。前記開口は、前記第1の横断方向折り線まで延在することができるが前記第1の横断方向折り線を横切らない、又は前記開口は、前記トップパネルから前記第1の横断方向折り線を横切って前記トップパネル端部フラップのうちの1つに延在することができる。
【0006】
さらに、前記第1のサイドパネル及び前記トップパネルは、第1の折り線に沿って接続されることができ、前記開口は、前記第1の折り線まで延在するが前記第1の折り線を横切らない、又は前記開口は、前記トップパネルから前記第1の折り線を横切って前記第1のサイドパネルに延在する。
【0007】
さらにまた、第1の端部フラップが、前記カートンの第1の端部において第1の横断方向折り線に沿って前記第1のサイドパネルに接続されることができ、前記第1の端部フラップは、前記カートンの前記第1の端部において第1の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含むことができる。第2の端部フラップが、前記カートンの第2の端部において第2の横断方向折り線に沿って前記第1のサイドパネルに接続されることができ、前記第2の端部フラップは、前記カートンの前記第2の端部において第2の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含むことができる。第3の端部フラップが、前記カートンの第1の端部において第1の横断方向折り線に沿って前記第2のサイドパネルに接続されることができ、前記第3の端部フラップは、前記カートンの前記第1の端部において第3の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含むことができる。第4の端部フラップが、前記カートンの第2の端部において第2の横断方向折り線に沿って前記第2のサイドパネルに接続されることができ、前記第4の端部フラップは、前記カートンの前記第2の端部において第4の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含むことができる。さらにまた、前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも2つに開口を設けることができる。さらに、前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも2つに開口を設けることができる。
【0008】
別の態様では、ブランクであって、第1の折り線に沿ってトップパネルに接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って第2のサイドパネルに接続されている前記トップパネルと、第3の折り線に沿ってボトムパネルに接続されている前記第2のサイドパネルと、第4の折り線に沿って接着パネルに接続されている前記ボトムパネルと、開口によって離間しているハンドル及び複数の接続パネルを含む前記トップパネルと、第1の横断方向折り線に沿って前記第1のサイドパネルに接続されている第1の端部フラップと、前記第1の横断方向折り線に沿って前記トップパネルに接続されている第1のトップパネル端部フラップと、前記第1の横断方向折り線に沿って前記第2のサイドパネルに接続されている第2の端部フラップと、前記第1の横断方向折り線に沿って前記ボトムパネルに接続されている第1のボトムパネル端部フラップと、第2の横断方向折り線に沿って、前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも1つに接続されている少なくとも1つの端部フラップと、前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、前記接着パネル、及び前記第1のトップパネル端部フラップのうちの少なくとも2つにおける複数の変形線と、を備えるブランクを提供することができる。該ブランクから形成されるカートンが、前記ハンドルの持ち上げ時に少なくとも複数の前記変形線に沿って変形する。任意で、前記開口は、前記第1の横断方向折り線まで延在することができるが前記第1の横断方向折り線を横切らない、又は前記開口は、前記トップパネルから前記第1の横断方向折り線を横切って前記第1のトップパネル端部フラップ内に延在することができる。さらに任意で、前記第1の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの第1の端部において第1の隅部を形成する隅部形成フラップを含むことができる。前記第2の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの第1の端部において第2の隅部を形成する隅部形成フラップを含む。さらに、前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも2つに開口を設けることができる。
【0009】
さらに別の態様では、ブランクからカートンを形成する方法が、前記第1のサイドパネルを前記第1の折り線に沿って折り曲げることと、前記第2のサイドパネルを前記第2の折り線に沿って折り曲げることと、前記トップパネルを前記第3の折り線に沿って折り曲げることと、前記接着パネルを前記第4の折り線に沿って折り曲げることと、前記接着パネルを前記第1のサイドパネルに固定することと、前記第1の端部フラップ及び前記第2の端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることと、前記第1のボトム端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることと、前記第1のトップ端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることと、前記第1の端部フラップ、前記第2の端部フラップ、前記第1のボトムフラップ、及び前記第1のトップ端部フラップのうちの少なくとも1つをともに固定することと、を備える。代替的には、前記第1の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの第1の端部において第1の隅部を形成する隅部形成フラップを含むことができ、前記第1の端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることは、第1の補強隅部を形成するために前記第1の端部フラップの隅部形成フラップを折り曲げることを含むことができる。更に、前記第2の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの前記第1の端部において第2の隅部を形成する隅部形成フラップを含むことができ、前記第2の端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることは、第2の補強隅部を形成するために前記第2の端部フラップ隅部形成フラップを折り曲げることを含むことができる。また別の態様では、本発明は本明細書において示されるか又は記載されるブランクからカートン又はパッケージを形成することを含む。
【0010】
当業者は、添付図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読めば、上述の利点及び他の利点、並びに多様な追加の実施形態の利益を理解するであろう。
【0011】
一般的慣行に従い、以下で説明する図面の多様な特徴は、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。図面における多様な特徴及び要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大又は縮小されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態によるカートンを形成するブランクを示す図である。
【図2A】図1のブランクから形成された、囲われたカートンの第1の端部の形成を示す図である。
【図2B】図1のブランクから形成された、囲われたカートンの第1の端部の形成を示す図である。
【図2C】図1のブランクから形成された、囲われたカートンの第1の端部の形成を示す図である。
【図2D】図1のブランクから形成された、囲われたカートンの第1の端部の形成を示す図である。
【図3】図2Dのカートンの上面図である。
【図4】ハンドルによって持ち上げられている図3のカートンを示す図である。
【図5A】ハンドルの操作を示す図である。
【図5B】カートンからの接続パネルの分離及び取り外しを示す図である。
【図5C】カートンからの接続パネルの分離及び取り外しを示す図である。
【図5D】接続パネルの取り外し後のハンドルの操作を示す図である。
【図5E】接続パネルの取り外し後のハンドルの操作を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態によるカートンを形成するブランクを示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態によるカートンを形成するブランクを示す図である。
【図8A】図7のブランクから形成された、補強された隅部を有するカートンを示す図である。
【図8B】図7のブランクから形成された、補強された隅部を有するカートンを示す図である。
【図9】隅部の構成を示す付記(call-out)を有する、図7のブランクから形成されたカートンを示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態によるカートンを形成するブランクを示す図である。
【図11A】全体にわたる(throughout)通気を提供する開口を有するパレット上に積み重ねられたカートンを示す図である。
【図11B】全体にわたる通気を提供する開口を有するパレット上に積み重ねられたカートンを示す図である。
【図11C】全体にわたる通気を提供する開口を有するパレット上に積み重ねられたカートンを示す図である。
【図12】全体にわたる通気を提供する開口を有するパレット上に積み重ねられたカートンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示されている。
【0014】
本開示は包括的には、食品等のような物品又は製品を保管、移送、及び/又は分配するためのブランク、カートン、パッケージ、並びに使用方法に関する。本開示はまた、本明細書において詳述されるブランクから形成されるカートン及びパッケージ内の物品又は製品を移動、搬送及び/又は分配するためのハンドル構成も詳述する。
【0015】
本開示によるカートン及び/又はパッケージは、多くの異なる形状の製品を収納することができる。例示目的のために、また本開示の範囲をいかようにも限定することなく、以下の詳細な説明は、パッケージの実施形態内に少なくとも部分的に配置される食品を記載する。本明細書では、用語「下側」、「ボトム」、「上側」及び「トップ」は、完全に組み立てられたパッケージに関して定められる向きを示す。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施形態によるカートンを形成するブランク5を示す。図1は、折り線11に沿ってトップパネル20に接続されている第1のサイドパネル10と、折り線21に沿って第2のサイドパネル30に接続されているトップパネル20と、折り線31に沿ってボトムパネル40に接続されている第2のサイドパネル30と、折り線41に沿って接着パネル50に接続されているボトムパネル40と、を有するブランク5の内側3を示す。概して、パネル50又はパネル10は、ブランク5をスリーブ又はカートンに形成するように接着剤を受け取る。パネル10、20、30及び40はそれぞれ、折り線11、21、31及び41に対して横断する折り線に沿って取り付けられている複数の端部フラップを含む。ブランク5の第1の端部に沿って、端部フラップ12が折り線13に沿ってパネル10に取り付けられており、端部フラップ22が折り線23に沿ってパネル20に取り付けられており、端部フラップ32が折り線33に沿ってパネル30に取り付けられており、端部フラップ42が折り線43に沿ってパネル40に取り付けられている。折り線13、23、33、43の1つ又は複数は、53で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。ブランク5の第2の端部に沿って、端部フラップ14が折り線15に沿ってパネル10に取り付けられており、端部フラップ24が折り線25に沿ってパネル20に取り付けられており、端部フラップ34が折り線35に沿ってパネル30に取り付けられており、端部フラップ44が折り線45に沿ってパネル40に取り付けられている。折り線15、25、35、45の1つ又は複数は、55で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。端部フラップ12、14、22、24、32、34、42、44は概して、それぞれの折り線13、15、23、25、33、35、43、45又は53、55から離れて周囲8に向かう方向に延在する。端部フラップ42及び44は、図1において延長フラップ46(その機能は以下で説明される)を有して示されている。
【0017】
トップパネル20は、接続パネル69及び79並びにハンドル60のウェブ状構造を含む。接続パネル69及び79並びにハンドル60は、折り線11、21及び23、25の間に延在しており、開口70によって離間している。ハンドル60は概して、折り線11及び21の間に延在しており、端部64及び66の間に延在しているハンドルパネル62を含む。接続パネル69は、端部64においてハンドルパネル62に接続されているパネル71、72、73及び74を含み、接続パネル79は、端部66においてハンドルパネル62に接続されているパネル75、76、77及び78を含む。接続パネル69及び79は、ハンドル60を曲げることを可能にするとともにハンドル60の強度を増大させる変形線80を含む。更に以下で詳述するように、接続パネル69及び79の部分が引き裂き線90に沿ってトップパネル20から分離可能である。引き裂き線90は概して、折り線11及び23の交点並びに折り線21及び23の交点におけるパネル20の隅部とハンドル端部64との間のパネル71、72、73、74のセクションを取り外すように位置決めされる。引き裂き線90は概して、折り線11及び25の交点並びに折り線21及び25の交点におけるパネル20の隅部とハンドル端部66との間のパネル75、76、77、78のセクションを取り外すように位置決めされる。
【0018】
パネル20に設けられたそれらに加えて、変形線80は、第1のサイドパネル10、第2のサイドパネル30、端部フラップ22、及び端部フラップ24に設けられている。これらの変形線80はまた、可撓性をもたらすことによってハンドル60に強度を加える役割を果たす。図3、図4D及び図4Eに示されるように、第1のサイドパネル10及び第2のサイドパネル30に設けられた変形線80によって、カートンは、パネル10及び30の、ハンドル60に隣接したセクションにおいて内側に曲がることができるようになる。
【0019】
開口70が、ブランク5の幾つかのパネル及びフラップに設けられている。開口70は、他の利点の中でも、例えば、カートンの内部の空気交換を可能にすることによって果物又は野菜等のカートン内の製品を冷却するためにカートンの内外への通気を提供する。図1に示されるように、開口70は、パネル10、20、30、40、及び端部フラップ12、14、32、34、42、44に設けられている。図面に示される開口70は、例示でしかなく、本発明から逸脱することなくこのような開口70のサイズ、数、構成及び/又は場所を調整することによって変更することができる。例えば、図示のパネル及びフラップに付加的な開口70を設けることもできるし、図1において開口70を有して示されていないパネル及び/又はフラップに開口70を設けることもできる。
【0020】
図2A〜図2Dは、ブランク5から形成された、囲われたカートン500の第1の端部の形成を示す。図2Aに示されるように、接着パネル50を第1のサイドパネル10に取り付けて、内部450を有するスリーブ400を形成する。図2Bに示されるように、端部フラップ12及び32が、カートンの内部450に向かって折り曲げられる。次に、図2Cに示されるように、端部フラップ42がカートン500の内部450に向かって折り曲げられる。カートン500の内部450内に受け入れられるようなサイズである端部フラップ42の延長フラップ46が、図2Cに示されており、端部フラップ42を端部フラップ12及び32と接触するように少なくとも部分的に固定する。図2Dに示されるように、カートン500の第1の端部を閉じるように端部フラップ22が折り曲げられる。
【0021】
図3は、図2Dのカートン500の上面図を示す。図3に示されるように、製品Pがカートン500内に配置されている。図4は、ハンドル60によって持ち上げられているカートン500を示す。図4に示されるように、ハンドル60、並びに接続パネル69及び79は変形線80に沿って変形して曲がる。
【0022】
図5A〜図5Eは、ハンドル60の操作、カートン500からの接続パネル69及び79の分離及び取り外し、及び接続パネル69及び79の取り外し後のハンドル60の操作を示す。
【0023】
図6は、本発明の第2の実施形態によるカートンを形成するブランク105を示す。図6は、折り線111に沿ってボトムパネル120に接続されている第1のサイドパネル110と、折り線121に沿って第2のサイドパネル130に接続されているボトムパネル120と、折り線131に沿ってトップパネル140に接続されている第2のサイドパネル130と、折り線141に沿って接着パネル150に接続されているトップパネル140と、を有するブランク105の内側103を示す。概して、パネル150又はパネル110は、ブランク105をスリーブ又はカートンに形成するように接着剤を受け取る。パネル110、120、130及び140はそれぞれ、折り線111、121、131及び141に対して横断する折り線に沿って取り付けられている複数の端部フラップを含む。ブランク105の第1の端部に沿って、端部フラップ112が折り線113に沿ってパネル110に取り付けられており、端部フラップ122が折り線123に沿ってパネル120に取り付けられており、端部フラップ132が折り線133に沿ってパネル130に取り付けられており、端部フラップ142が折り線143に沿ってパネル140に取り付けられている。折り線113、123、133、143の1つ又は複数は、153で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。ブランク105の第2の端部に沿って、端部フラップ114が折り線115に沿ってパネル110に取り付けられており、端部フラップ124が折り線125に沿ってパネル120に取り付けられており、端部フラップ134が折り線135に沿ってパネル130に取り付けられており、端部フラップ144が折り線145に沿ってパネル140に取り付けられている。折り線115、125、135、145の1つ又は複数は、155で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。端部フラップ112、114、122、124、132、134、142、144は概して、それぞれの折り線113、115、123、125、133、135、143、145又は153、155から離れて周囲108に向かう方向に延在する。パネル110はブランク105の周囲108に切り欠き192を含む。
【0024】
トップパネル140は、接続パネル169及び179並びにハンドル160のウェブ状構造を含む。接続パネル169及び179並びにハンドル160は、折り線131、141及び143、145の間に延在しており、開口170によって離間している。ハンドル160は概して、折り線131及び141の間に延在しており、端部164及び166の間に延在しているハンドルパネル162を含む。接続パネル169は、端部164においてハンドルパネル162に接続されているパネル171、172、173及び174を含み、接続パネル179は、端部166においてハンドルパネル162に接続されているパネル175、176、177及び178を含む。接続パネル169及び179は、ハンドル160を曲げることを可能にするとともにハンドル160の強度を増大させる変形線180を含む。更に以下で詳述するように、接続パネル169及び179の部分が引き裂き線190に沿ってトップパネル140から分離可能である。引き裂き線190は概して、折り線131及び143の交点並びに折り線141及び143の交点におけるパネル140の隅部とハンドル端部164との間のパネル171、172、173、174のセクションを取り外すように位置決めされる。引き裂き線190は概して、折り線131及び145の交点並びに折り線141及び145の交点におけるパネル140の隅部とハンドル端部166との間のパネル175、176、177、178のセクションを取り外すように位置決めされる。
【0025】
パネル140に設けられたそれらに加えて、変形線180は、第2のサイドパネル130、接着パネル150、端部フラップ142、及び端部フラップ144に設けられている。これらの変形線180はまた、可撓性をもたらすことによってハンドル160に強度を加える役割を果たす。第2のサイドパネル130及び接着パネル150に設けられた変形線180によって、カートンは、パネル130及び150の、ハンドル160に隣接したセクションにおいて内側に曲がることができるようになる。
【0026】
開口170が、ブランク105の幾つかのパネル及びフラップに設けられている。開口170は、他の利点の中でも、例えば、カートンの内部の空気交換を可能にすることによって果物又は野菜等のカートン内の製品を冷却するためにカートンの内外への通気を提供する。図6に示されるように、開口170は、パネル110、120、130、140及び150、並びに端部フラップ122、124、142、144に設けられている。図面に示される開口170は、例示でしかなく、本発明から逸脱することなくこのような開口170のサイズ、数、構成及び/又は場所を調整することによって変更することができる。例えば、図示のパネル及びフラップに付加的な開口170を設けることもできるし、図6において開口170を有して示されていないパネル及び/又はフラップに開口170を設けることもできる。
【0027】
図6のブランクは、折り線を横切って延在する開口170(図1のブランクにおける開口70は、折り線に達するまで、幾つかの場合においては折り線に沿って延在するが、折り線を横切って延在することはない)を設けることを含め、幾つかの点において図1のブランクとは異なる。開口170は、例えば、パネル120から折り線121を横切ってパネル130内へと、パネル130から折り線131を横切ってパネル140内へと、パネル140から折り線141を横切ってパネル150内へと、パネル120から折り線123を横切って端部フラップ122内へと、パネル120から折り線125を横切って端部フラップ124内へと、パネル140から折り線143を横切って端部フラップ142内へと、及びパネル140から折り線145を横切って端部フラップ144内へと延在する。
【0028】
ブランク105の、スリーブへの形成及びその後のカートンへの形成、ハンドル160の使用、並びにパネル169及び179の取り外しは、ブランク5に関して説明したものと同様である。
【0029】
図7は、本発明の第3の実施形態によるカートンを形成するブランク205を示す。図7は、折り線211に沿ってボトムパネル220に接続されている第1のサイドパネル210と、折り線221に沿って第2のサイドパネル230に接続されているボトムパネル220と、折り線231に沿ってトップパネル240に接続されている第2のサイドパネル230と、折り線241に沿って接着パネル250に接続されているトップパネル240と、を有するブランク205の内側203を示す。概して、パネル250又はパネル210は、ブランク205をスリーブ又はカートンに形成するように接着剤を受け取る。パネル210、220、230及び240はそれぞれ、折り線211、221、231及び241に対して横断する折り線に沿って取り付けられている複数の端部フラップを含む。ブランク205の第1の端部に沿って、端部フラップパネル212が折り線213に沿ってパネル210に取り付けられており、端部フラップ222が折り線223に沿ってパネル220に取り付けられており、端部フラップパネル232が折り線233に沿ってパネル230に取り付けられており、端部フラップ242が折り線243に沿ってパネル240に取り付けられている。折り線213、223、233、243の1つ又は複数は、253で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。ブランク205の第2の端部に沿って、端部フラップ214が折り線215に沿ってパネル210に取り付けられており、端部フラップ224が折り線225に沿ってパネル220に取り付けられており、端部フラップ234が折り線235に沿ってパネル230に取り付けられており、端部フラップ244が折り線245に沿ってパネル240に取り付けられている。折り線215、225、235、245の1つ又は複数は、255で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。端部フラップ212、214、222、224、232、234、242、244は概して、それぞれの折り線213、215、223、225、233、235、243、245又は253、255から離れて周囲208に向かう方向に延在する。パネル210は、ブランク205の周囲208に切り欠き292を含む。
【0030】
図7に示されるように、パネル210及び230の各端部に接続されている端部フラップは、補強隅部295(図8及び図9に示される)を形成するように折り線を中心に折り曲げることができる幾つかのパネルを含む。具体的には図7に示されるように、端部フラップパネル216が折り線217に沿って端部フラップパネル212に接続されており、端部フラップパネル202が折り線207に沿って端部フラップパネル216に接続されている。端部フラップパネル218が折り線219に沿って端部フラップパネル214に接続されており、端部フラップパネル204が折り線209に沿って端部フラップパネル218に接続されている。端部フラップパネル236が折り線237に沿って端部フラップパネル232に接続されており、端部フラップパネル226が折り線227に沿って端部フラップパネル236に接続されている。端部フラップパネル238が折り線239に沿って端部フラップパネル234に接続されており、端部フラップパネル228が折り線229に沿って端部フラップパネル238に接続されている。
【0031】
トップパネル240は、接続パネル269及び279並びにハンドル260のウェブ状構造を含む。接続パネル269及び279並びにハンドル260は、折り線231、241及び243、245の間に延在しており、開口270によって離間している。ハンドル260は概して、折り線231及び241の間に延在しており、端部264及び266の間に延在しているハンドルパネル262を含む。接続パネル269は、端部264においてハンドルパネル262に接続されているパネル271、272、273及び274を含み、接続パネル279は、端部266においてハンドルパネル262に接続されているパネル275、276、277及び278を含む。接続パネル269及び279は、ハンドル260を曲げることを可能にするとともにハンドル260の強度を増大させる変形線280を含む。更に以下で詳述するように、接続パネル269及び279の部分が引き裂き線290に沿ってトップパネル240から分離可能である。引き裂き線290は概して、折り線231及び243の交点並びに折り線241及び243の交点におけるパネル240の隅部とハンドル端部264との間のパネル271、272、273、274のセクションを取り外すように位置決めされる。引き裂き線290は概して、折り線231及び245の交点並びに折り線241及び245の交点におけるパネル240の隅部とハンドル端部266との間のパネル275、276、277、278のセクションを取り外すように位置決めされる。
【0032】
パネル240に設けられたそれらに加えて、変形線280は、第2のサイドパネル230、接着パネル250、端部フラップ242、及び端部フラップ244に設けられている。これらの変形線280はまた、可撓性をもたらすことによってハンドル260に強度を加える役割を果たす。第2のサイドパネル230及び接着パネル250に設けられた変形線280によって、カートンは、パネル230及び250の、ハンドル260に隣接したセクションにおいて内側に曲がることができるようになる。
【0033】
開口270が、ブランク205の幾つかのパネル及びフラップに設けられている。開口270は、他の利点の中でも、例えば、カートンの内部の空気交換を可能にすることによって果物又は野菜等のカートン内の製品を冷却するためにカートンの内外への通気を提供する。図7に示されるように、開口270は、パネル210、220、230、240及び250、並びに端部フラップ222、224、242、244に設けられている。図面に示される開口270は、例示でしかなく、本発明から逸脱することなくこのような開口270のサイズ、数、構成及び/又は場所を調整することによって変更することができる。例えば、図示のパネル及びフラップに付加的な開口270を設けることもできるし、図7において開口270を有して示されていないパネル及び/又はフラップに開口270を設けることもできる。
【0034】
図7のブランクは、折り線を横切って延在する開口270(図1のブランクにおける開口70は、折り線に達するまで、幾つかの場合においては折り線に沿って延在するが、折り線を横切って延在することはない)を設けることを含め、幾つかの点において図6に類似している(かつ、図1のブランクとは異なる)。開口270は、例えば、パネル220から折り線221を横切ってパネル230内へと、パネル230から折り線231を横切ってパネル240内へと、パネル240から折り線241を横切ってパネル250内へと、パネル220から折り線223を横切って端部フラップ222内へと、パネル220から折り線225を横切って端部フラップ224内へと、パネル240から折り線243を横切って端部フラップ242内へと、及びパネル240から折り線245を横切って端部フラップ244内へと延在する。
【0035】
ブランク205の、スリーブへの形成及びその後のカートンへの形成、ハンドル260の使用、並びにパネル269及び279の取り外しは、ブランク5に関して説明したものと同様である。
【0036】
図8A及び図8B及び図9は、図7のブランクから形成された、補強された隅部295を有するカートン600を示す。ブランク205をカートン600に形成するには、図2A〜図2Dに示されるスリーブと同様のスリーブが概して形成される。図2Dに示されるカートンと、図8A及び図8Bに示されるカートンとの形成上の1つの違いは、端部フラップパネル202、216、204、218、226、236、及び234、238が、それぞれの折り線を中心に折り曲げられて(また、必ずではないが、概してそれぞれの端部フラップ222又は224に接着されて)カートン600の内部に補強隅部を形成することを含む。図9は、囲われたカートン600のトップパネル240の下に配置されている補強された隅部295を示す。隅部295の構成は、図9の付記において拡大して示される。補強された隅部は、カートン、パッケージ又はパックに強度を与え、他の利点の中でも、カートン又はパッケージが、該カートン又はパッケージ内の農産物(the produce)又は他の物品に損傷を与えることなく、図11及び図12に示されるようにパレットの上等に積み重ねられることができるようにする。これらの強度を高める特徴部はまた、開口270の空気交換利点に影響を与えることなくそのような機能性を提供する。
【0037】
図10は、本発明の第4の実施形態によるカートンを形成するブランク305を示す。図10は、折り線311に沿ってボトムパネル320に接続されている第1のサイドパネル310と、折り線321に沿って第2のサイドパネル330に接続されているボトムパネル320と、折り線331に沿ってトップパネル340に接続されている第2のサイドパネル330と、折り線341に沿って接着パネル350に接続されているトップパネル340と、を有するブランク305の内側303を示す。概して、パネル350又はパネル310は、ブランク305をスリーブ又はカートンに形成するように接着剤を受け取る。パネル310、320、330及び340はそれぞれ、折り線311、321、331及び341に対して横断する折り線に沿って取り付けられている複数の端部フラップを含む。ブランク305の第1の端部に沿って、端部フラップパネル312が折り線313に沿ってパネル310に取り付けられており、端部フラップ322が折り線323に沿ってパネル320に取り付けられており、端部フラップパネル332が折り線333に沿ってパネル330に取り付けられており、端部フラップ342が折り線343に沿ってパネル340に取り付けられている。折り線313、323、333、343の1つ又は複数は、353で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。ブランク305の第2の端部に沿って、端部フラップ314が折り線315に沿ってパネル310に取り付けられており、端部フラップ324が折り線325に沿ってパネル320に取り付けられており、端部フラップ334が折り線335に沿ってパネル330に取り付けられており、端部フラップ344が折り線345に沿ってパネル340に取り付けられている。折り線315、325、335、345の1つ又は複数は、355で示されるような単一の折り線と置き換えることができる。端部フラップ312、314、322、324、332、334、342、344は概して、それぞれの折り線313、315、323、325、333、335、343、345又は353、355から離れて周囲308に向かう方向に延在する。パネル310は、ブランク305の周囲308に切り欠き392を含む。
【0038】
図10に示されるように、パネル310及び330の各端部に接続されている端部フラップは、補強隅部395を形成するように折り線を中心に折り曲げることができる幾つかのパネルを含む。具体的には図10に示されるように、端部フラップパネル316が折り線317に沿って端部フラップパネル312に接続されており、端部フラップパネル302が折り線307に沿って端部フラップパネル316に接続されており、端部フラップパネル306が折り線327に沿って端部フラップパネル302に接続されている。端部フラップパネル318が折り線319に沿って端部フラップパネル314に接続されており、端部フラップパネル304が折り線309に沿って端部フラップパネル318に接続されており、端部フラップパネル308が折り線329に沿って端部フラップパネル304に接続されている。端部フラップパネル336が折り線337に沿って端部フラップパネル332に接続されており、端部フラップパネル326が折り線347に沿って端部フラップパネル336に接続されており、端部フラップパネル346が折り線357に沿って端部フラップパネル326に接続されている。端部フラップパネル338が折り線339に沿って端部フラップパネル334に接続されており、端部フラップパネル328が折り線349に沿って端部フラップパネル338に接続されており、端部フラップパネル348が折り線359に沿って端部フラップパネル328に接続されている。
【0039】
トップパネル340は、接続パネル369及び379並びにハンドル360のウェブ状構造を含む。接続パネル369及び379並びにハンドル360は、折り線331、341及び343、345の間に延在しており、開口370によって離間している。ハンドル360は概して、折り線331及び341の間に延在しており、端部364及び366の間に延在しているハンドルパネル362を含む。接続パネル369は、端部364においてハンドルパネル362に接続されているパネル371、372、373及び374を含み、接続パネル379は、端部366においてハンドルパネル362に接続されているパネル375、376、377及び378を含む。接続パネル369及び379は、ハンドル360を曲げることを可能にするとともにハンドル360の強度を増大させる変形線380を含む。更に以下で詳述するように、接続パネル369及び379の部分が引き裂き線390に沿ってトップパネル340から分離可能である。引き裂き線390は概して、折り線331及び343の交点並びに折り線341及び343の交点におけるパネル340の隅部とハンドル端部364との間のパネル371、372、373、374のセクションを取り外すように位置決めされる。引き裂き線390は概して、折り線331及び345の交点並びに折り線341及び345の交点におけるパネル340の隅部とハンドル端部366との間のパネル375、376、377、378のセクションを取り外すように位置決めされる。
【0040】
パネル340に設けられたそれらに加えて、変形線380は、第2のサイドパネル330、接着パネル350、端部フラップ342、及び端部フラップ344に設けられている。これらの変形線380はまた、可撓性をもたらすことによってハンドル360に強度を加える役割を果たす。第2のサイドパネル330及び接着パネル350に設けられた変形線380によって、カートンは、パネル330及び350の、ハンドル360に隣接したセクションにおいて内側に曲がることができるようになる。
【0041】
開口370が、ブランク305の幾つかのパネル及びフラップに設けられている。開口370は、他の利点の中でも、例えば、カートンの内部の空気交換を可能にすることによって果物又は野菜等のカートン内の製品を冷却するためにカートンの内外への通気を提供する。図7に示されるように、開口370は、パネル310、320、330、340及び350、並びに端部フラップ322、324、342、344に設けられている。図面に示される開口370は、例示でしかなく、本発明から逸脱することなくこのような開口370のサイズ、数、構成及び/又は場所を調整することによって変更することができる。例えば、図示のパネル及びフラップに付加的な開口370を設けることもできるし、図7において開口370を有して示されていないパネル及び/又はフラップに開口370を設けることもできる。
【0042】
図10のブランクは、折り線を横切って延在する開口370を設けることを含め、幾つかの点において図6及び図7と同様である(かつ、図1のブランクとは異なる)。開口370は、例えば、パネル320から折り線321を横切ってパネル330内へと、パネル330から折り線331を横切ってパネル340内へと、パネル340から折り線341を横切ってパネル350内へと、パネル320から折り線323を横切って端部フラップ322内へと、パネル320から折り線325を横切って端部フラップ324内へと、パネル340から折り線343を横切って端部フラップ342内へと、パネル340から折り線345を横切って端部フラップ344内へと延在する。
【0043】
ブランク305の、スリーブへの形成及びその後のカートンへの形成、ハンドル360の使用、並びにパネル369及び379の取り外しは、ブランク5に関して説明したものと同様である。
【0044】
ブランク305をカートンに形成するには、図2A〜図2Dに示されるスリーブと同様のスリーブが概して形成されて、図8及び図9と同様のカートンを形成する。図2Dに示されるカートンと、図8に示されるカートンとの形成上の1つの違いは、端部フラップパネル302、306、316、及び304、308、318、及び326、336、346、及び328、338、348が、それぞれの折り線を中心に折り曲げられて(また、必ずではないが、概してそれぞれの端部フラップ322又は324に接着されて)カートンの内部に補強隅部を形成することを含む。補強された隅部は、カートン、パッケージ又はパックに強度を与え、他の利点の中でも、カートン又はパッケージが、該カートン又はパッケージ内の農産物又は他の物品に損傷を与えることなく、図11及び図12に示されるようにパレットの上等に積み重ねられることができるようにする。これらの強度を高める特徴部はまた、開口370の空気交換利点に影響を与えることなくそのような機能性を提供する。
【0045】
図11A〜図11C、及び図12は、全体にわたる通気を提供する開口を有するパレット上に積み重ねられたカートンを示す。図11A〜図11Cは、循環矢印及びカートン又はパレットの様々な構成を示す。図12は、複数のカートン600のパレット又は移送機構の上面図を示す。
【0046】
代替的に、本明細書において詳述されるブランク、カートン又はパッケージは、本明細書において図示又は説明される特徴部を1つ含めばよい。例えば、トップパネル内にハンドルを設ける代わりに、ブランク、カートン又はパッケージは隅部特徴部のみを含むこともできるし、1つ又は複数の隅部(図示の全部で4つの隅部より少ない)のみに隅部特徴部を含むこともできる。さらに、果物又は野菜以外のアイテムを図示のカートン又はパッケージ内で移送又は保管することができる。
【0047】
本開示によるブランクは、例えばコーティングされた板紙及び類似した材料から形成することができる。例えば、ブランクの内面及び/又は外面は、クレーコーティングでコーティングすることができる。クレーコーティングの上には、その後、商品、広告、値段コード、及び他の情報又は画像を印刷することが可能である。ブランクは、その後、ワニスでコーティングして、ブランク上に印刷されたあらゆる情報を保護することが可能である。ブランクにはまた、例えば、ブランクの片面又は両面に防湿層をコーティングすることができる。上述の実施形態によれば、ブランクは、通常の紙よりも重く硬質であるような厚さ(caliper)の板紙で構成することができる。ブランクは、厚紙等の他の材料、硬化紙、又はカートンが少なくとも概ね本明細書において説明したように機能できるようにするのに適した特性を有する任意の他の材料で構成することもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ又は複数のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0048】
本開示の上述の実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状である必要はないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の脆弱線に沿って材料に圧潰部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の脆弱線に沿って材料内に部分的に延びる切れ目、及び/若しくは所望の脆弱線に沿って材料内に部分的に延びる一連の切れ目及び/若しくは材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの構成の種々の組み合わせを含む。
【0049】
一例として、引き裂き線が、所望の脆弱線に沿って材料内に部分的に延びるスリット、並びに/又は所望の脆弱線に沿って材料内に部分的に延びる一連の離間したスリット及び/若しくは材料を完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの構成の種々の組み合わせを含み得る。より具体的な例として、1つのタイプの引き裂き線は、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に接続するために刻み目(例えば、ブリッジにやや似た材料の小片)が隣接するスリット間に画成されるように隣接するスリットをわずかに離間させた、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態である。刻み目は、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。刻み目は通常、引き裂き線において比較的わずかな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切り込み線であるように刻み目を引き裂き線から省く、すなわち引き裂き線上で破っておく(omitted from or torn in a tear line)ことができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットであってもよく、又はスリットよりも広いものであってもよい。
【0050】
上記の実施形態は、カートンに付随したライナー、及び/又は組立て中に糊によって一緒に接着される1つ若しくは複数のカートンパネルを有するものとして説明されている場合がある。「糊」という用語は、カートンパネル又はフラップを所定位置に固定するのに一般的に用いられるあらゆる種類の接着剤を包含することが意図される。
【0051】
本開示の上述の説明は、多様な例示的な実施形態を例示及び説明するものである。特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多様な追加、変更、変形等がこれらの例示的な実施形態に対してなされることができる。上記の説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項は、例示目的であって限定的な意味ではないと解釈すべきであることが意図される。さらに、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを示し、説明しているが、本開示は、多様な他の組み合わせ、変更、及び状況で用いることができ、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内で変形又は変更を行うことができ、上記の教示に相応し、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある。さらに、各実施形態の特定の構成及び特徴を、選択的に置き換えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートンであって、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
トップパネルと、
ボトムパネルと、
接着パネルと、
ハンドル及び複数の接続パネルを含む前記トップパネルと、
前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記接着パネルのうちの少なくとも2つにおける複数の変形線と、
と備え、
前記カートンは、前記ハンドルの持ち上げ時に前記変形線の少なくとも幾つかに沿って変形する、カートン。
【請求項2】
前記トップパネルの各端部は端部フラップを含み、前記複数の変形線は、前記トップパネル端部フラップの各々における変形線を含む、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記ハンドル及び前記複数の接続パネルは開口によって離間している、請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記第1のサイドパネル及び前記トップパネルは、第1の横断方向折り線に沿って接続されている、請求項3に記載のカートン。
【請求項5】
前記開口は、前記第1の横断方向折り線まで延在するが前記第1の横断方向折り線を横切らない、請求項4に記載のカートン。
【請求項6】
前記開口は、前記トップパネルから前記第1の横断方向折り線を横切って前記トップパネル端部フラップのうちの1つに延在する、請求項4に記載のカートン。
【請求項7】
前記ハンドル及び前記複数の接続パネルは開口によって離間している、請求項1に記載のカートン。
【請求項8】
前記第1のサイドパネル及び前記トップパネルは、第1の折り線に沿って接続されている、請求項7に記載のカートン。
【請求項9】
前記開口は、前記第1の折り線まで延在するが前記第1の折り線を横切らない、請求項8に記載のカートン。
【請求項10】
前記開口は、前記トップパネルから前記第1の折り線を横切って前記第1のサイドパネルに延在する、請求項8に記載のカートン。
【請求項11】
第1の端部フラップが、前記カートンの第1の端部において第1の横断方向折り線に沿って前記第1のサイドパネルに接続されており、前記第1の端部フラップは、前記カートンの前記第1の端部において第1の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含む、請求項1に記載のカートン。
【請求項12】
第2の端部フラップが、前記カートンの第2の端部において第2の横断方向折り線に沿って前記第1のサイドパネルに接続されており、前記第2の端部フラップは、前記カートンの第2の端部において第2の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含む、請求項11に記載のカートン。
【請求項13】
第3の端部フラップが、前記カートンの前記第1の端部において前記第1の横断方向折り線に沿って前記第2のサイドパネルに接続されており、前記第3の端部フラップは、前記カートンの前記第1の端部において第3の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含む、請求項12に記載のカートン。
【請求項14】
第4の端部フラップが、前記カートンの前記第2の端部において前記第2の横断方向折り線に沿って前記第2のサイドパネルに接続されており、前記第4の端部フラップは、前記カートンの前記第2の端部において第4の隅部を形成する隅部形成端部フラップを含む、請求項13に記載のカートン。
【請求項15】
前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも2つに開口が設けられている、請求項14に記載のカートン。
【請求項16】
前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも2つに開口が設けられている、請求項1に記載のカートン。
【請求項17】
ブランクであって、
第1の折り線に沿ってトップパネルに接続されている第1のサイドパネルと、
第2の折り線に沿って第2のサイドパネルに接続されている前記トップパネルと、
第3の折り線に沿ってボトムパネルに接続されている前記第2のサイドパネルと、
第4の折り線に沿って接着パネルに接続されている前記ボトムパネルと、
開口によって離間しているハンドル及び複数の接続パネルを含む前記トップパネルと、
第1の横断方向折り線に沿って前記第1のサイドパネルに接続されている第1の端部フラップと、
前記第1の横断方向折り線に沿って前記トップパネルに接続されている第1のトップパネル端部フラップと、
前記第1の横断方向折り線に沿って前記第2のサイドパネルに接続されている第2の端部フラップと、
前記第1の横断方向折り線に沿って前記ボトムパネルに接続されている第1のボトムパネル端部フラップと、
第2の横断方向折り線に沿って、前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも1つに接続されている少なくとも1つの端部フラップと、
前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、前記接着パネル、及び前記第1のトップパネル端部フラップのうちの少なくとも2つにおける複数の変形線と、
を備え、
前記ブランクから形成されるカートンが、前記ハンドルの持ち上げ時に少なくとも複数の前記変形線に沿って変形する、ブランク。
【請求項18】
前記開口は、前記第1の横断方向折り線まで延在するが前記第1の横断方向折り線を横切らない、請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
前記開口は、前記トップパネルから前記第1の横断方向折り線を横切って前記第1のトップパネル端部フラップに延在する、請求項17に記載のブランク。
【請求項20】
前記開口は、前記第1の折り線まで延在するが前記第1の折り線を横切らない、請求項17に記載のブランク。
【請求項21】
前記開口は、前記トップパネルから前記第1の折り線を横切って前記第1のサイドパネルに延在する、請求項17に記載のブランク。
【請求項22】
前記第1の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの第1の端部において第1の隅部を形成する隅部形成フラップを含む、請求項1に記載のブランク。
【請求項23】
前記第2の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの第1の端部において第2の隅部を形成する隅部形成フラップを含む、請求項22に記載のブランク。
【請求項24】
前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも2つに開口が設けられている、請求項17に記載のブランク。
【請求項25】
カートンを形成する方法であって、
ブランクを準備することであって、前記ブランクは、
第1の折り線に沿ってトップパネルに接続されている第1のサイドパネルと、
第2の折り線に沿って第2のサイドパネルに接続されている前記トップパネルと、
第3の折り線に沿ってボトムパネルに接続されている前記第2のサイドパネルと、
第4の折り線に沿って接着パネルに接続されている前記ボトムパネルと、
開口によって離間しているハンドル及び複数の接続パネルを含む前記トップパネルと、
第1の横断方向折り線に沿って前記第1のサイドパネルに接続されている第1の端部フラップと、
前記第1の横断方向折り線に沿って前記トップパネルに接続されている第1のトップパネル端部フラップと、
前記第1の横断方向折り線に沿って前記第2のサイドパネルに接続されている第2の端部フラップと、
前記第1の横断方向折り線に沿って前記ボトムパネルに接続されている第1のボトムパネル端部フラップと、
第2の横断方向折り線に沿って、前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、及び前記ボトムパネルのうちの少なくとも1つに接続されている少なくとも1つの端部フラップと、
前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、前記接着パネル、及び前記第1のトップパネル端部フラップのうちの少なくとも2つにおける複数の変形線と、
を備え、
前記ブランクから形成される前記カートンが、前記ハンドルの持ち上げ時に少なくとも複数の前記変形線に沿って変形する、ブランクを準備することと、
前記第1のサイドパネルを前記第1の折り線に沿って折り曲げることと、
前記第2のサイドパルを前記第2の折り線に沿って折り曲げることと、
前記トップパネルを前記第3の折り線に沿って折り曲げることと、
前記接着パネルを前記第4の折り線に沿って折り曲げることと、
前記接着パネルを前記第1のサイドパネルに固定することと、
前記第1の端部フラップ及び前記第2の端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることと、
前記第1のボトム端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることと、
前記第1のトップ端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることと、
前記第1の端部フラップ、前記第2の端部フラップ、前記第1のボトムフラップ、及び前記第1のトップ端部フラップのうちの少なくとも1つをともに固定することと、
を備える、方法。
【請求項26】
前記第1の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの第1の端部において第1の隅部を形成する隅部形成フラップを含み、前記第1の端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることは、第1の補強隅部を形成するために前記第1の端部フラップの隅部形成フラップを折り曲げることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の端部フラップは、前記ブランクから形成されるカートンの前記第1の端部において第2の隅部を形成する隅部形成フラップを含み、前記第2の端部フラップを前記第1の横断方向折り線に沿って折り曲げることは、第2の補強隅部を形成するために前記第2の端部フラップの隅部形成フラップを折り曲げることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
請求項17に記載のブランクから形成されるカートン。
【請求項29】
複数の容器と、請求項17に記載の前記ブランクから形成されるカートンとを含むパッケージ。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−509337(P2013−509337A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−536799(P2012−536799)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/035498
【国際公開番号】WO2011/059529
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】