説明

カードコネクタ

【課題】カードを迅速な位置決め及び排出するために、一側に排出機構を具備するカードコネクタを提供する。
【解決手段】カードコネクタ100は、主本体1、排出機構2及び略三角形状ストッパ部材3を具備する。主本体1は複合ソケット構造を有し、その一横側に形成された肩10及び主本体1の先端に形成された複数の端子を有する。排出機構2は、カードコネクタ内にカードを位置決めし、又はカードコネクタからカードを排出するために、肩10の上の主本体1の横側に配置されている。ストッパ部材3は、カードコネクタ100内に小カードを挿入及び位置決めするよう小カードを案内し、肩10に配置されている。排出機構2を押圧することにより、カードは迅速にカードコネクタ100内に挿入され位置決めされる。カードが排出機構2を再度押圧すると、カードはカードコネクタ100から排出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカードコネクタに関し、より詳細には、カードを迅速に挿入、排出できるカードコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
PCMCIA(パーソナルコンピュータメモリカード国際協会)インタフェースは、コンピュータ及びその周辺機器に使用されている。PCMCIAインタフェースは、主としてコンピュータメモリーカードの規格使用を制定している。この規格に適合するICカードはPCMCIAカード(短くPCカードとも称される)と称され、この規格に適合するソケットはPCMCIAソケットと称される。PCMCIAカードは、コンピュータ及びその周辺機器を接続することに広く使用されている。ノートブックコンピュータ用周辺機器は、コンピュータ本体の寸法に制限があるので、それら周辺機器を外部で接続する必要がある。このため、PCMCIAインタフェースは最も適切なインタフェースの一つになる。現在まで開発されているPCカードは主として、ノートブックコンピュータのデータを伝送するため、又はローカルエリアネットワークとしてユーザが嵩張る周辺機器を運ぶ必要がある面倒を無くするために使用される。
【0003】
より良い伝送インタフェースを提供するために、PCMCIA機構は、より器量、より薄型、より高速、より容易に使用でき、従来のPCカードよりよりI/Oモデルに好適であるExpressカードを開発している。このExpressカードは、2つの仕様、すなわち34mmの幅を有するExpressカード/34及び54mmの幅を有するExpressカード/54を有する。
【特許文献1】特開2003−123027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Expressカードは、カードコネクタ内に挿入されると、カードコネクタのソケット内に載置され、ソケットの先端に移動するまで指により押圧される。カードの仕様が異なるので、使用者が挿入中にカードコネクタの挿入端にカードを整列させるために時間がとられるのが通常である。このため、カードコネクタ内にカードを迅速に挿入及び位置決めすることができない。さらに、挿入中に、使用者は、カードがカードコネクタ内に挿入完了したかどうか確認できないので、カードを押圧するために力を印加し続けてしまう。カードコネクタは長期にわたって力を受け、容易に損傷してしまう。
【0005】
従って、本発明は、カードを迅速な位置決め及び排出するために、一側に排出機構を具備するカードコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、カードコネクタは主本体及び排出機構を具備する。主本体は、その一側に配置された第1フック部材を有する。排出機構は、押圧ブロック、排出バー、位置決めブロック及びばねを有する。押圧ブロックは、その一側に当接部を、その反対側に第2フック部を具備する。第2フック部の上の押圧ブロックにスルーホールが形成されている。排出バーは、その一端にL形状曲げ部を、反対側の端に突出ガイド部を具備する。位置決めブロックは、第1ガイド溝及び第2ガイド溝を具備する。ばねはその対向する両端に固定部を有する。排出機構及び主本体が組み立てられると、排出機構は主本体の一横側に配置され、L形状曲げ部はスルーホールを貫通すると共に押圧ブロックに接続され、排出バーの突出ガイド部は位置決めブロックの第1ガイド溝内に受容され、第1フック部材及び第2フック部はばねの固定部をそれぞれ引掛ける。カードが押圧ブロックの当接部を押圧すると、ばねはばね力を発生してカードコネクタ内にカードを迅速に位置決めすることを促進する。カードが再度押圧されると、カードは排出機構を再度押圧し、ばねは戻りばね力を発生してカードコネクタからカードを排出する。
【0007】
主本体は複合ソケットであり、主本体の一側に設けられた肩を有する。
【0008】
カードコネクタは、カードコネクタ内に小カードを位置決めするよう案内するための略三角形状ストッパ部材をさらに具備し、ストッパ部材は肩に配置される。
【0009】
カードコネクタは、肩に配置された固定プレートと、主本体の挿入端に配置されたL形状ブロックとを有するシールド機構をさらに具備する。L形状ブロックは固定プレートに回転可能に連結されている。
【0010】
固定プレートは、第1ガイド部、第2ガイド部及びスロットを有する。第1ガイド部は、固定プレート及びL形状ブロックの回転位置に配置されている。第2ガイド部は、第1ガイド部とは反対側の固定プレートの一端に配置されている。スロットは、第1ガイド部及び第2ガイド部間に配置されている。第1ガイド部及び第2ガイド部は、カードをカードコネクタ内に迅速に挿入するよう案内するために使用される。L形状ブロックは、スロット内に受容され得る垂直延出部を有する。
【0011】
合成ソケットは、Expressカード/34又はExpressカード/54の使用を有するカードを収容することができる。
【0012】
突出ブロックは、押圧ブロック及び位置決めブロックが組み立てられる際に、排出バーに当接するために押圧ブロックの内壁から延びている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
最初に、本発明のカードコネクタ100の構造を示す図1を参照する。カードコネクタ100は、カードコネクタ100は、主本体1、排出(エジェクト)機構2及び略三角形状ストッパ部材3を具備する。主本体1は複合ソケット(複数の異なるカードを受容するソケット)であり、肩10は主本体1の一側に配置されている。主本体1は、その前側に設けられた複数の端子を有する。排出機構2は、カードコネクタ100内にカード4,5(図4及び図5参照)を位置決めするか、又はカードコネクタ100からカード4,5を排出するために、肩10の上の主本体1の横側に配置されている。排出機構2が他側すなわち左側壁14の外ではなく、一側の肩10の上の主本体1の横側といういわばデッドスペースに配置されているので、印刷回路基板(図示せず)上におけるカードコネクタ100の占有幅を大きくすることはない。ストッパ部材3は、カードコネクタ100内にカード4,5を位置決めするよう案内するために使用され、肩10に配置されている。ストッパ部材3は、カード4,5の先端近傍の上下主面に設けられた突条(図示せず)のみと係合することにより、第1収容空間12(図4参照)から外れたカード4,5の先端部を第1収容空間12へ案内し位置決めする。
【0014】
図2及び図3と共に図1を続けて参照すると、主本体1は、肩10に第1フック部材11を具備する。主本体1は印刷回路基板上に配置される。排出機構2は、押圧ブロック20、排出バー24、位置決めブロック27及びばね30を具備する。押圧ブロック20は、その一側から延びる当接部21と、反対側に形成された第2フック部22とを有する。突出ブロック32は押圧ブロック20の内壁から延びており、スルーホール23は第2フック部22の上の押圧ブロック20に形成される。排出バー24は、その一端にL形状曲げ部25と、反対側の端に突出ガイド部26とを具備する。位置決めブロック27は、その一面に形成された第1ガイド溝28及び第2ガイド溝29を有する。ばね30は、その両端に形成された固定部31を有する。
【0015】
排出バー24のL形状曲げ部25は、排出バー24が押圧ブロック20と関係するように、押圧ブロック20のスルーホール23を貫通する。位置決めブロック27は、押圧ブロックに関係するよう押圧ブロック20の内壁に沿って移動し、突出ガイド部26は第1ガイド溝28内に受容され、突出ブロック32は排出バー24に当接して排出バー24を固定する。組み立てられた押圧ブロック20及び位置決めブロック27は、肩10の上である主本体1の一横側に配置される。肩10の第1フック部材11はばね30の固定部31に引掛けられ、押圧ブロック20の第2フック部22はばね30の他の固定部31に引掛けられるので、押圧ブロック20及び位置決めブロック27を主本体1の一横側に位置決めする。ストッパ部材3は肩10に配置されている。これでカードコネクタ100が完成する。
【0016】
図4は、本発明のカードコネクタ100に小カード4を挿入する作業を示す図である。第1収容空間12は、主本体1の左側壁14及び排出機構2により画定される。第1収容空間12は小カード4を収容する。小カード4は、排出機構2を主本体1の先端まで前方へ押圧し、次にカードコネクタ100内に配置される。
【0017】
図5は、本発明のカードコネクタ100に大カード5を挿入する作業を示す図である。第2収容空間13は、主本体1の前側、並びに主本体1の肩10及び左側壁によって画定される。第2収容空間13は大カード5を収容する。大カード5は、排出機構2を主本体1の先端まで前方へ押圧し、次にカードコネクタ100内に配置される。
【0018】
図3(A)及び図6と共に図4を続けて参照する。図6は、カードコネクタ100内に収容された小カード4を示す図である。小カード4がカードコネクタ100内に挿入される場合、小カード4は第1収容空間12内に載置され、小カード4の先端は排出機構2の当接部21に当接して抵抗を受ける。指が小カード4を押圧し、小カード4は押圧ブロック20の当接部21を押圧して主本体1の先端に向かって移動する。排出機構2の第2フック部22に引掛けられたばね30は、押圧ブロック20の移動を受けて伸び、ばね力を発生する。同時に、押圧ブロック20の移動を受けて、排出バー24が第1ガイド溝28の経路に沿って移動し、(A点から実線矢印に沿ってB点を通り、位置決め位置C点までの)位置決め場所に到る。このように、小カード4は、図6に示されるようにカードコネクタ100内に挿入される。小カード4がカードコネクタ100から排出される場合、指が小カード4を押圧し、小カード4は、押圧ブロック20が主本体1の先端に向かって移動するように、押圧ブロック20の当接部21を押圧する。押圧ブロック20の移動を受けると、排出機構2の第2フック部22に引掛けられたばね30は、戻りばね力を発生する。同時に、押圧ブロック20に引掛けられた排出バー24は、押圧ブロック20の移動を受けて第2ガイド溝29の経路に沿って移動し、図1に示されるように(位置決めC点から破線矢印に沿ってD点を通り、A点まで戻る)第1ガイド溝28に戻る。小カード4は、このようにカードコネクタ100から排出される。主本体1は、排出機構2及びストッパ部材3以外に小カード4の右側面をガイドする部材を有していない。このため、排出機構2が左側壁14側に設けられた場合、小カード4の排出時に小カード4の後端側(図4の下側)を反時計回りに回転させる回転モーメントが加わり、小カード4の左側面が左側壁14から離れて斜めに排出されるおそれがある。しかし、本発明においては排出機構2が一側すなわち右側に配置されるので、小カード4の排出時に小カード4を時計回りに回転させる回転モーメントが加わる。このため、小カード4は、左側壁14に沿って傾くことなく排出される。
【0019】
図3(A)及び図6と共に図5を参照する。大カード5のカードコネクタ100への挿入及びカードコネクタ100からの排出は、左右の側壁14,15に案内される点を除き、小カード4と同じである。従って、その作業は再度詳細には説明しない。
【0020】
図7は、本発明の別の実施形態に従ったカードコネクタ100の平面図である。カードコネクタ100は、主本体1、排出機構2及びシールド機構6を具備する。主本体1は、その一横側に設けられた肩10と、主本体1の先端に配置された複数の端子とを有する。排出機構2は、カードをカードコネクタ100内に位置決め、及びカードをカードコネクタ100から排出するために、肩10の上で主本体1の横側に配置される。シールド機構6は、肩10に配置された固定プレート60と、主本体1の挿入端に配置されたL形状ブロック61とを有する。L形状ブロック61は、固定プレート60に回転可能に連結される。
【0021】
シールド機構6の構造を示す図8と共に図7を参照する。固定プレート60は、固定プレート60及びL形状ブロック61の回転部に形成された第1ガイド部64と、第1ガイド部64とは反対側の端部に形成された第2ガイド部65と、第1ガイド部64及び第2ガイド部65間に形成されたスロット62とを有する。第1ガイド部64及び第2ガイド部65は、カードコネクタ100内にカードを迅速に挿入するよう案内するために使用される。L形状ブロック61は、その一端にスロット62内に挿入できる垂直延出部63を有する。本実施形態において、カードコネクタ100は小カード4を収容するためのみに使用される。小カード4がカードコネクタ100に挿入される場合、第1ガイド部64は、小カードが第2ガイド部65に到るまでL形状ブロック61を前方へ押圧するよう小カード4を案内する。このとき、垂直延出部63は、図8(B)に示されるようにスロット62内に受容される。小カード4は、排出機構2まで第2ガイド部65に沿って前方へ連続して移動する。その後、排出機構2は、小カード4をカードコネクタ100内に位置決めする。
【0022】
本発明の実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、特許請求の範囲の真髄及び範囲内で全ての変形、変更ができることを容易に理解できる。例えば、ばね30の一方の固定部31を引掛ける第1フック部材11は、主本体1に形成する代わりにストッパ部材3に形成してもよい。また、ストッパ部材3を位置決めブロック27と一体に形成し、部品点数を削減してもよい。従って、特許請求の範囲の真髄及び範囲は、本明細書に含まれる実施形態の説明に限定すべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のカードコネクタの構造を示す平面図である。
【図2】(A)は図1のカードコネクタの分解平面図、(B)は図1のカードコネクタの側面図である。
【図3】(A)は図1のカードコネクタの排出機構の分解斜視図、(B)は(A)に示された排出機構の部分断面図、(C)はカム部材の軌跡を示す平面図である。
【図4】図1のカードコネクタに小カードを挿入する作業を示す平面図である。
【図5】図1のカードコネクタに大カードを挿入する作業を示す平面図である。
【図6】図1のカードコネクタ内に収容される小カードを示す平面図である。
【図7】シールド機構に関連する図1のカードコネクタの平面図である。
【図8】(A)は図7のシールド機構の斜視図、(B)は垂直延長部がシールド機構のスロット内に受容された、図7のシールド機構を示す別の斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 主本体
2 排出機構
3 略三角形状ストッパ部材
6 シールド機構
10 肩
11 第1フック部材
14 側壁
20 押圧ブロック
21 当接部
22 第2フック部
23 スルーホール
24 排出バー
25 L形状曲げ部
26 突出ガイド部
27 位置決めブロック
28 第1ガイド溝
29 第2ガイド溝
30 ばね
31 固定部
32 突出ブロック
60 固定プレート
61 L形状ブロック
62 スロット
63 垂直延出部
64 第1ガイド部
65 第2ガイド部
100 カードコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主本体及び排出機構を具備するカードコネクタであって、
前記主本体は、該主本体の一側に第1フック部材を具備し、
前記排出機構は、押圧ブロック、排出バー、位置決めブロック及びばねを具備し、
前記押圧ブロックは、該押圧ブロックの一側に当接部を、反対側に第2フック部を具備し、
該第2フック部の上の前記押圧ブロックにスルーホールが形成されており、
前記排出バーは、該排出バーの一端にL形状曲げ部を、反対側の端に突出ガイド部を具備し、
前記位置決めブロックは、第1ガイド溝及び第2ガイド溝を具備し、
前記ばねは該ばねの対向する両端に固定部を有し、
前記排出バーの前記L形状曲げ部は、前記スルーホールを貫通して前記押圧ブロックに接続され、
前記排出バーの前記突出ガイド部は、前記位置決めブロックの第1ガイド溝内に受容され、
前記第1フック部材及び前記第2フック部は、前記排出機構が前記主本体の一横側に配置されるよう前記ばねの固定部をそれぞれ引掛け、
カードが前記カードコネクタ内に挿入される際に、前記カードは前記排出機構を押圧すると、前記ばねがばね力を発生して前記カードコネクタ内に前記カードを迅速に位置決めし、
前記カードが前記カードコネクタから排出される際に、前記カードは、前記排出機構を押圧するように前方へ押圧されると、前記ばねが戻りばね力をを発生して前記カードコネクタから前記カードを排出することを特徴とするカードコネクタ。
【請求項2】
前記主本体は複合ソケットであり、
前記主本体の前記横側に、前記排出機構と共に且つ前記排出機構の下に肩が配置されていることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
【請求項3】
前記カードコネクタ内に小カードを配置するよう該小カードを案内するために、前記肩に配置された略三角形状ストッパ部材をさらに具備することを特徴とする請求項2記載のカードコネクタ。
【請求項4】
前記複合ソケットは、Expressカード/34又はExpressカード/54の仕様を有するカードを収容することを特徴とする請求項2記載のカードコネクタ。
【請求項5】
前記押圧ブロック及び前記位置決めブロックが一旦組み立てられると前記排出バーに当接するために、前記押圧ブロックの内壁から突出ブロックが延びていることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
【請求項6】
前記カードが前記カードコネクタ内に挿入される際に、前記第1ガイド溝に受容された前記突出ガイド部は前記第1ガイド溝の経路に沿って位置決め場所まで移動することを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
【請求項7】
前記カードが前記カードコネクタから排出される際に、前記突出ガイド部は前記第2ガイド溝の経路に沿って移動し前記第1ガイド溝まで戻ることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
【請求項8】
前記カードが前記カードコネクタから排出される際に、前記突出ガイド部は前記第2ガイド溝の経路に沿って移動し前記第1ガイド溝まで戻ることを特徴とする請求項6記載のカードコネクタ。
【請求項9】
前記肩に配置された固定プレートと前記主本体の挿入端に配置されたL形状ブロックとを有するシールド機構をさらに具備し、
前記L形状ブロックは前記固定プレートに回転可能に連結されていることを特徴とする請求項2記載のカードコネクタ。
【請求項10】
前記固定プレートは、第1ガイド部、スロット及び第2ガイド部を有し、
前記第1ガイド部は、前記固定プレート及び前記L形状ブロック間の回転位置に配置され、
前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部とは反対側の前記固定プレートの一端に配置され、
前記スロットは、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部間に配置され、
前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部は、前記カードを前記カードコネクタ内に迅速に挿入するよう案内するために使用され、
前記L形状ブロックは、前記スロット内に受容され得る垂直延出部を有することを特徴とする請求項9記載のカードコネクタ。
【請求項11】
カードコネクタと協働する排出機構であって、
当接部、スルーホール及びフック部を有する押圧ブロックであって、前記当接部は前記カードコネクタに挿入された少なくとも1枚のカードと接触し、前記フック部は前記カードコネクタから突出する前記押圧ブロックと、
複数のガイド溝を有する位置決めブロックと、
前記スルーホールを通る一端及び前記ガイド溝内を移動可能な他端を有する排出バーと、
前記フック部及び前記カードコネクタを接続するために前記カードコネクタの一側に配置されたばねと
を具備することを特徴とする排出機構。
【請求項12】
前記押圧ブロック及び前記位置決めブロックが一旦組み立てられると前記排出バーに当接するために、前記押圧ブロックの内壁から突出ブロックが延びていることを特徴とする請求項11記載の排出機構。
【請求項13】
前記カードコネクタは、Expressカード/34又はExpressカード/54の仕様を有するカードを収容することを特徴とする請求項11記載の排出機構。
【請求項14】
主本体及び排出機構を具備し大カード及び小カードを受容するカードコネクタであって、
前記主本体は、奥行きの浅い位置に前記小カードを案内する略三角形状ストッパ部材が配置された肩を一側に有すると共に前記大カード及び前記小カードを案内する側壁を他側に有し、
前記排出機構は、前記肩より先端側に、押圧ブロック、排出バー、位置決めブロック及びばねを具備し、
前記主本体の一側又は前記略三角形状ストッパ部材に第1フック部材を設け、
前記押圧ブロックは、該押圧ブロックの一側に当接部を、反対側に第2フック部を具備し、
該第2フック部の上の押圧ブロックにスルーホールが形成されており、
前記排出バーは、該排出バーの一端にL形状曲げ部を、反対側の端に突出ガイド部を具備し、
前記位置決めブロックは、第1ガイド溝及び第2ガイド溝を具備し、
前記ばねは該ばねの対向する両端に固定部を有し、
前記排出バーの前記L形状曲げ部は、前記スルーホールを貫通して前記押圧ブロックに連結され、
前記排出バーの前記突出ガイド部は、前記位置決めブロックの第1ガイド溝内に受容され、
前記第1フック部材及び前記第2フック部は、前記排出機構が前記主本体の一横側に配置されるよう前記ばねの固定部をそれぞれ引掛け、
カードが前記カードコネクタ内に挿入される際に、前記カードは前記排出機構を押圧すると、前記ばねがばね力を発生して前記カードコネクタ内に前記カードを迅速に位置決めし、
前記カードが前記カードコネクタから排出される際に、前記カードは、前記排出機構を押圧するように前方へ押圧されると、前記ばねが戻りばね力をを発生して前記カードコネクタから前記カードを排出することを特徴とするカードコネクタ。
【請求項15】
前記略三角形状ストッパ部材は前記位置決めブロックと一体に形成されていることを特徴とする請求項14記載のカードコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−12828(P2006−12828A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−183720(P2005−183720)
【出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(000227995)タイコエレクトロニクスアンプ株式会社 (340)
【Fターム(参考)】